JP2003014115A - 変速機のチェンジ構造 - Google Patents

変速機のチェンジ構造

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JP2003014115A
JP2003014115A JP2001201756A JP2001201756A JP2003014115A JP 2003014115 A JP2003014115 A JP 2003014115A JP 2001201756 A JP2001201756 A JP 2001201756A JP 2001201756 A JP2001201756 A JP 2001201756A JP 2003014115 A JP2003014115 A JP 2003014115A
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speed
gear
lever
shift fork
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JP2001201756A
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Norihide Urabayashi
教秀 浦林
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば前進6段、後進1段の変速機におい
て、5−6速用のシフト部材と後退速用のシフト部材と
を同一軸心上に配置することにより、これらのシフト部
材をコンパクトに配置し、ひいてはこの種の変速段数の
多い手動変速機の小型化を実現することを課題とする。 【解決手段】 複数のギヤ列と、5−6速用シフトフォ
ークと、後退速用シフトフォーク74と、5−6速用シ
フトフォーク73を移動させる5−6速用シフトロッド
81と、該5−6速用シフトロッド81上に相対移動可
能に嵌合され、上記後退速用シフトフォーク74を移動
させるスリーブ状の基部74aと、変速レバーの操作に
より上記5−6速用シフトフォーク73又は後退速用シ
フトフォーク74を上記シャフト方向に移動させるゲー
ト機構300とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速レバーの手動
操作により、複数の変速段のうちの1つを選択する自動
車の手動変速機のチェンジ構造に関し、自動車用変速機
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の手動変速機は、エンジ
ンにクラッチを介して接続されたプライマリシャフト
と、駆動輪に連結されたセカンダリシャフトとの間にギ
ヤ比の異なる複数組のギヤ列を設け、その一つを選択的
に動力伝達状態とすることによって上記両シャフト間の
変速比の切り替えを行なうものであり、その場合におけ
るいずれかのギヤ列を動力伝達状態にする操作は、当該
ギヤ列に隣接する同期噛合装置のスリーブを、運転者の
操作に連動するシフトフォークによってそのギヤ列側に
スライドさせることにより行われる。
【0003】その場合に、上記同期噛合装置及びそのス
リーブを操作するシフトフォークは、通例、隣接する一
組のギヤ列の間に配置され、変速レバーのセレクト操作
によってゲート機構を介して選択されたシフトロッド
を、該変速レバーのシフト操作によって軸方向のいずれ
かの方向に移動させることにより、そのシフトロッドに
取り付けられたシフトフォークによってシフト操作され
た方に位置するギヤ列を動力伝達状態とするように構成
される。
【0004】したがって、一般的には、例えば前進5
段、後進1段の変速機の場合において後進と前進の5速
とを変速レバーの同じセレクト位置に配置する場合、上
記同期装置ないしシフトフォークは少なくとも3個必要
となり、これに伴ってシフトロッドも3本必要となる。
同様に、例えば特開平8−114263号公報に開示さ
れているように、前進6段、後進1段の変速機において
は、例えば1−2速、3−4速、5−6速及び後退速の
4つのセレクト位置が必要となり、これに伴ってシフト
ロッドが4本必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、変速段数の増加に伴い、シフトロッド等のシフト部
材の数が増加すると、変速機ケース内におけるこれらの
レイアウトが困難となり、当該変速機の大型化を招くこ
とになるのである。
【0006】そこで、本発明は、例えば前進6段、後進
1段の変速機において、5−6速用のシフト部材と後退
速用のシフト部材とを同一軸心上に配置することによ
り、これらのシフト部材をコンパクトに配置し、ひいて
はこの種の変速段数の多い手動変速機の小型化を実現す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明は、次のように構成したことを特徴とす
る。
【0008】まず、本願の請求項1に記載の発明は、エ
ンジンからの動力が入力される第1軸と、該第1軸に平
行に配設されて車輪側へ動力を出力する第2軸と、これ
ら両軸間に介設されたギヤ比の異なる複数のギヤ列と、
上記両軸の軸方向に移動して上記ギヤ列のうちの隣接す
る2つの特定ギヤ列を択一的に動力伝達状態とする第1
シフトフォークと、上記軸方向に移動して上記特定ギヤ
列と異なるギヤ列を動力伝達状態とする第2シフトフォ
ークと、第1シフトフォークを上記軸方向に移動させる
ロッド状の第1シフト部材と、該第1シフト部材上に相
対移動可能に嵌合され、その移動により上記第2シフト
フォークを上記軸方向に移動させるスリーブ状の第2シ
フト部材と、変速レバーのセレクト操作により、上記第
1シフト部材又は第2シフト部材のいずれかを選択する
と共に、該変速レバーのシフト操作により、選択された
シフト部材を介して上記第1シフトフォーク又は第2シ
フトフォークを上記軸方向に移動させるゲート機構とを
有することを特徴とする変速機のチェンジ構造に関す
る。
【0009】この発明によれば、第1シフトフォークを
軸方向に移動させるロッド状の第1シフト部材と、第2
シフトフォークを軸方向に移動させる第2シフト部材と
を有し、該第2シフト部材がスリーブ状とされて第1シ
フト部材上に相対移動可能に嵌合されているので、ゲー
ト機構により第1シフト部材が選択された場合には、第
1シフト部材により第1シフトフォークが軸方向に移動
して複数のギヤ列のうちの隣接する2つの特定ギヤ列が
択一的に動力伝達状態とされ、上記ゲート機構により第
2シフト部材が選択された場合には、該第2シフト部材
が第1シフト部材上を相対移動し、これにより第2シフ
トフォークが軸方向に移動して、上記特定ギヤ列と異な
るギヤ列が動力伝達状態とされる。
【0010】その場合に、第2シフトフォークを軸方向
に移動させる第2シフト部材は、スリーブ状とされて第
1シフト部材上に相対移動可能に嵌合されているので、
該第2シフト部材を移動可能に支持するための部材が別
途必要ない。つまり、第2シフト部材を移動可能に支持
する部材を第1シフト部材で兼用したので、シフト部材
をコンパクトに配置し、変速機を小型化することができ
る。しかも第2シフト部材が第1シフト部材とオーバー
ラップ配置されるから、軸方向の長さも短縮化する。
【0011】また、本願の請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の発明において、最高変速段が6速の場合
に、上記第1シフトフォークによって択一的に動力伝達
状態とされる2つの特定ギヤ列は5速用及び6速用ギヤ
列であり、第2シフトフォークによって動力伝達状態と
されるギヤ列は後退速用ギヤ列であることを特徴とす
る。
【0012】この発明によれば、5速用変速機と6速用
変速機の部品の共通化が容易となる。即ち、車種によっ
ては6速が不要な場合があるが、その場合には、第1シ
フト部材軸上での6速へのシフト方向と、後退速へのシ
フト方向とを同一方向に設定し、上記第2シフト部材を
上記第1シフト部材に固定して6速用ギヤ列を除外すれ
ば、5速と後退速とが対向する前進5段、後退1段の変
速機とすることが容易に行なえる。
【0013】そして、本願の請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の発明において、変速レバーの操作に連
動する連動部材と、変速機ケースに付勢部材を介して設
けられ、上記変速レバーの第2シフト部材を選択する位
置へのセレクト操作時に上記連動部材が当接する当接部
材とで構成され、変速レバーの後退速位置へのセレクト
操作を規制する規制手段が設けられていることを特徴と
する。
【0014】この発明によれば、後退速用の第2シフト
部材を選択する位置への変速レバーのセレクト操作時
に、変速レバーの操作に連動する連動部材が変速機ケー
スに付勢部材を介して設けられた当接部材に当接するた
め、後退速用の第2シフト部材を選択する位置へのセレ
クト操作には、付勢部材が変速レバーを押し戻そうとす
る力に抗してセレクト操作を継続する必要がある。つま
り、後退速を選択するときのセレクト操作時には、後退
速以外を選択するときのセレクト操作時よりも、大きな
力を加えてセレクト操作を行なう必要が生じることか
ら、後退速以外のセレクトを意図している場合に、誤っ
て後退速が選択されることが回避される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0016】図1に示すように、この実施の形態に係る
変速機1は、トランスミッションケース2に軸受3,
3,4を介して回転自在に支持され、かつクラッチ5を
介してエンジン出力軸6に接続されたプライマリシャフ
ト7と、同じくトランスミッションケース2に、上記プ
ライマリシャフト7に平行に配置され、軸受8,8,9
を介して回転自在に支持されたセカンダリシャフト10
とを有する。セカンダリシャフト10は、エンジン側端
部に形成された出力ギヤ11及び該ギヤ11に噛み合う
差動装置12の入力ギヤ12aを介して、該差動装置1
2から左右の前輪に連結されている。
【0017】プライマリシャフト7上の6つのプライマ
リギヤ13,14,15,16,17,18と、セカン
ダリシャフト10上の6つのセカンダリギヤ19,2
0,21,22,23,24とが常時噛合して、それぞ
れ1速、2速、3速、4速、5速、及び6速のギヤ列2
5,26,27,28,29,30を構成している。各
ギヤ列25〜30の一方のギヤ13,14,21,2
2,23,24はシャフト7又は10と常時一体回転
し、他方のギヤ19,20,15,16,17,18は
シャフト7又は10に相対回転可能に遊嵌合されてい
る。そして、遊嵌合されたギヤ19,20:15,1
6:17,18間に、1−2速用、3−4速用、及び5
−6速用の同期装置31,32,33が設けられてい
る。各同期装置31〜33は、変速レバー(図示せず)
の操作によって遊嵌合されたギヤ19,20,15,1
6,17,18のいずれか1つをシャフト7又は10に
選択的に結合する。
【0018】すなわち、5−6速用同期装置33を例に
とって説明すると、該装置33は、プライマリシャフト
7上にスプライン嵌合されたクラッチハブ34と、該ハ
ブ34の外周囲にスプライン嵌合されたクラッチハブス
リーブ37とを有し、該スリーブ37を5速のギア列2
9側又は6速のギア列30側に摺動させると、シンクロ
ナイザキー38及びシンクロナイザリング39又は40
を介して、該スリーブ37がギア17,18と一体のギ
ヤスプライン35,36と同期しながら嵌合する。これ
により、5速の遊嵌合ギヤ17又は6速の遊嵌合ギア1
8のいずれかが択一的にプライマリシャフト7に結合さ
れる。
【0019】また、この変速機1には、リバースアイド
ルシャフト41が、上記プライマリシャフト7及びセカ
ンダリシャフト10に平行に配置され、該リバースアイ
ドルシャフト41を介して、プライマリシャフト7とセ
カンダリシャフト10との間にリバースギヤ列42が設
けられている。このリバースギヤ列42は、プライマリ
シャフト7に一体形成された1速プライマリギヤ13
と、リバースアイドルシャフト41に相対回転可能に遊
嵌合され、上記プライマリギヤ13に常時噛合する第1
リバースアイドルギヤ44と、同じくリバースアイドル
シャフト41に相対回転可能に遊嵌合された第2リバー
スアイドルギヤ45と、セカンダリシャフト10上の1
−2速用同期装置31のクラッチハブスリーブ31aに
形成され、上記第2リバースアイドルギヤ45に常時噛
合するリバースセカンダリギヤ43とで構成されてい
る。そして、第1、第2のリバースアイドルギヤ44,
45間に、変速レバーの操作によって該ギヤ44,45
同士を結合する後退速用同期装置46が設けられてい
る。
【0020】この後退速用同期装置46は、図9に示す
ように、第1リバースアイドルギヤ44の外周囲にスプ
ライン嵌合されたクラッチハブスリーブ48を有し、該
スリーブ48を第2リバースアイドルギヤ45側に摺動
させると、シンクロナイザキー49及びシンクロナイザ
リング50を介して、該スリーブ48がギア45と一体
のギヤスプライン47と同期しながら嵌合する。これに
より、第1リバースアイドルギヤ44と第2リバースア
イドルギヤ45とが結合され、これらのギヤ44,45
に常時噛合する1速プライマリギヤ13及びリバースセ
カンダリギヤ43を介してプライマリシャフト7とセカ
ンダリシャフト10とが結合される。
【0021】次に、変速レバーの操作を上記複数の同期
装置31〜33、46に伝達するチェンジ機構について
説明する。図2に示すように、前述のプライマリシャフ
ト7、セカンダリシャフト10、及びリバースアイドル
シャフト41に平行に、上記差動装置12に連結された
車軸51、及びコントロールロッド61が配設されてい
る。コントロールロッド61は、変速レバーの操作に連
動して回動及び軸方向に移動する。このコントロールロ
ッド61の近傍には、後述する5−6速用シフトフォー
ク73(図7、図8参照)が取り付けられた5−6速用
シフトロッド81が平行に配置されている。該ロッド8
1は軸方向に移動可能である。そして、これらのシャフ
ト6,8,41の図2における右方には、上記コントロ
ールロッド61に変速レバーの揺動操作を伝達するため
の変速操作機構100が設けられている。
【0022】該変速操作機構100は、運転者によって
操作される変速レバーから運動が伝達されるセレクトレ
バー110及びシフトレバー120と、トランスミッシ
ョンケース2内に配置された第1,第2ロッド130,
140とを有する。
【0023】図2,図3に示すように、上記セレクトレ
バー110は、トランスミッションケース2の外側に設
けられたブラケット111に回動自在に支持されてい
る。セレクトレバー110の一端部にはセレクトケーブ
ル112の一端部が取り付けられている。セレクトケー
ブル112の他端部(図示せず)は上記変速レバーに取
り付けられている。セレクトレバー110の他端部は上
記シフトレバー120に連結されている。
【0024】このシフトレバー120は、トランスミッ
ションケース2の外へ突出した第1ロッド130の上端
にピン121,121で固定されている。また、第1ロ
ッド130は、該ロッド軸方向への移動と軸を中心とし
た回動とが自在に行えるようにトランスミッションケー
ス2に支持されており、これにより上記シフトレバー1
20と一体で動作するようになっている。また、このシ
フトレバー120にはシフトケーブル122の一端部が
連結されていると共に、変速レバーにはシフトケーブル
122の他端部(図示せず)が取り付けられている。
【0025】したがって、変速レバーがセレクト操作さ
れると、セレクトケーブル112を介してセレクトレバ
ー110がA1−A1方向に揺動し、その揺動により上
記第1ロッド130がシフトレバー120を介して当該
ロッド130の軸方向、即ちA2−A2方向に移動する
ことになる。また、上記変速レバーがシフト操作される
ことで、シフトケーブル122に連結されたシフトレバ
ー120がB1−B1方向に回動し、上記第1ロッド1
30が該ロッド軸を中心としてB2−B2′方向に回動
することになる。
【0026】また、図2、図3、図4に示すように、第
1ロッド130の下部には、曲がりながら第2ロッド1
40方向に延びると共に、二股状の先端部にピン131
aが設けられた第1レバー131がボルト132で締め
付け固定されており、上記第1ロッド130が軸方向
(A2−A2方向)へ移動或いは軸を中心として(B2
−B2′方向)回動したときに、該第1レバー131も
一体で移動及び回動するようになっている。
【0027】上記第2ロッド140は、ピン141によ
ってトランスミッションケース2に固定されている。ま
た、上記第1レバー131方向に延びて、上記第1レバ
ー131のピン131aに回動自在に係合する二股状の
先端部142aを有する第2レバー142が、後述する
支持機構143を介して軸方向の移動及び軸を中心とし
た回動が可能に第2ロッド140に支持されている。
【0028】これによれば、第1レバー131が第1ロ
ッド130を中心としてB2−B2′方向に揺動したと
きに、上記第2レバー142が第2ロッド140を中心
としてB3−B3方向に揺動すると共に、上記第1レバ
ー131が軸方向、即ちA2−A2方向に移動したとき
に、上記第2レバー142が第2ロッド140の軸方
向、即ちA3−A3方向に移動することになる。
【0029】また、上記コントロールロッド61にピン
62で固定された係合部材63に設けられた球状の突設
部63aに、上記第2レバー142の第1突設部142
bの凹部が摺動自在に係合されている。
【0030】これによれば、第2レバー142が軸方向
(A3−A3方向)に移動したときには、コントロール
ロッド61が軸心まわり、即ちA4−A4方向に回動
し、第2レバー142が軸心まわり(B3−B3方向)
に回動したときには、コントロールロッド61が軸方
向、即ちB4−B4′方向に移動することとなる。
【0031】また、上記コントロールロッド61には、
セレクト操作により、後述するシフトフォーク71〜7
4のゲート部71d,72e,75a,74fのいずれ
かに係合し、シフト操作により、該シフトフォーク71
〜74のいずれかを択一的に軸方向に移動させるゲート
機構300が設けられている。
【0032】つまり、上記変速操作機構100の動作に
ついてまとめると、変速レバーをセレクト操作したとき
に、コントロールロッド61が軸心まわり(A4−A4
方向)に回動して、上記シフトフォーク71〜74のい
ずれかが選択され、変速レバーをシフト操作すると、コ
ントロールロッド61が軸方向(B4−B4′方向)に
移動して、この選択されたシフトフォークが択一的に軸
方向に移動し、これにより、このシフトフォークに係合
する同期装置に係るギア列が非伝動状態から、伝動状態
に移行することになる。
【0033】ここで、上記支持機構143は、図4に示
すように、上記第2レバー142と第2ロッド140と
の間に介設されたベアリング144と、該ベアリング1
44の上端に配設された第1取付部材145と,上端が
トランスミッションケース2に固着されると共に、第2
レバー142と第2ロッド140との間に介装された第
2取付部材146と、該第1,第2取付部材145,1
46間に介設されたバネ147とを有し、これにより、
上記第2レバー142を下方に付勢すると共に、該第2
レバー142の第2ロッド140に対する回動及び上下
動を可能としている。
【0034】上記の構成に加えて、この変速機1には、
図3、図4に示すように、変速操作案内機構200が備
えられている。該変速操作案内機構200は、トランス
ミッションケース2に回動及び軸方向の移動が可能に支
持されたガイドロッド201と、該ロッド201の一端
部にピン202で固定され、上記第2ロッド140方向
に延びた先端部に球状部203aを有する連結部材20
3とを有している。上記第2レバー142のガイドロッ
ド201方向に突出した第2突設部142cの凹部に
は、上記球状部203aが摺動自在に係合されている。
これによれば、上記第2レバー142がA3−A3方向
に移動したときには、この連結部材203を介してガイ
ドロッド201が該ロッド軸を中心としてA5−A5方
向に回動し、第2レバー142が第2ロッド140軸を
中心としてB3−B3方向に回動したときには、ガイド
ロッド201が自軸方向、即ちB5−B5方向に移動す
ることになる。
【0035】つまり、運転者が変速レバーをセレクト方
向に操作すると、上記第2レバー142の第2突設部1
42cがA3−A3方向に移動し、この第2突設部14
2cに係合する上記連結部材203を介して、上記ガイ
ドロッド201が軸まわり(A5−A5方向)に回動す
ることになる。また、変速レバーをシフト方向に操作す
ると、上記第2レバー142の上記第2突設部142c
が第2ロッド140を中心としてB3−B3方向に回動
し、この第2突設部142cに係合する上記連結部材2
03を介して、上記ガイドロッド201が軸方向(B5
−B5方向)に移動することになる。
【0036】また、上記変速操作案内機構200は、図
3、図5に示すように、上記トランスミッションケース
2にボルト204,204で固定され、図6に示す変速
機1のシフトパターン状の溝部205aが設けられたガ
イドプレート205と、ガイドロッド201にピン20
6で固定され、上記ガイドプレート205の溝205a
に上端部207aが係合するガイドピン207とを有し
ている。これによれば、ガイドプレート205の溝20
5aにガイドピン207の上端部207aが係合してい
るので、ガイドロッド201がシフト操作によって軸方
向(B5−B5方向)に移動、または軸まわり(A5−
A5方向)に回動するときに、上記溝部205aにそっ
て案内されることとなる。
【0037】また、この変速操作案内機構200には、
ガイドロッド201の図3における下方に、トランスミ
ッションケース2の開口部に嵌合固定され、変速状態を
検出するスイッチ208が備えられている。該スイッチ
208は、ケース内部側に付勢された状態でガイドロッ
ド201に当接する検出ピン208aを有しており、ガ
イドロッド201が回動及び軸方向に移動したときに、
検出ピン208aがガイドロッド201の側面に設けら
れた複数の凹部201a…201aに係合して飛び出す
ことにより、上記スイッチ208内に設けられた図示せ
ぬ検出部により変速状態が検出されるようになってい
る。
【0038】一方、上記連結部材203の球状部203
aの反対側の端部は、突設部203bとされ、トランス
ミッションケース2の底面に設けられたセレクト操作規
制機構210に対置されている。
【0039】該セレクト操作規制機構210は、図4に
示すように、トランスミッションケース2の外側から内
側まで貫通する孔部2aに噛合されたボルト部材211
と、該孔部2aに上下動可能に嵌合されて該ケース2の
内側に頭部を露出させた係合部材212と、該係合部材
212とボルト部材211との間に介設されて該係合部
材212を上方に付勢するバネ部材213とを有し、係
合部材212及び穴部2aにそれぞれ設けられた段差面
212a,2a′同士が係合して、係合部材212の上
方への移動を規制している。また、上記連結部材203
の突設部203bは、セレクト操作により第2レバー1
42が上下方向(A3−A3方向)に移動したときに、
ガイドロッド201の軸心まわり(B5−B5方向)に
揺動し、例えば、1〜4速時には、係合部材212の先
端部212aの上方に隙間を空けて位置し、5〜6速時
には、係合部材212の先端部212aに当接し、後退
速時には、係合部材212を、バネ部材213の押し上
げ力に抗して図5で鎖線で示す位置にまで押し下げた状
態となるように位置設定されている。
【0040】即ち、5−6速から後退速への変速操作時
には、上記バネ部材213の付勢力に抗して係合部材2
12を下方に押し下げ、その押し下げた状態を維持して
シフト操作する必要があり、これにより安易に後退速が
選択されないようになっている。
【0041】また、図3に示すように、トランスミッシ
ョンケース2におけるコントロールロッド61の上記第
2ロッド近傍端側には、コントロールロッド61に取り
付けられた係合部材63に当接して、変速レバー操作を
安定させると共に、操作に節度感を付与するディテント
機構220が設けられている。
【0042】該ディテント機構220は、トランスミッ
ションケース2に設けられて該ケース2の外部から内部
に貫通する孔に嵌合された筒状部材221と、該筒状部
材221をトランスミッションケース2に固定するピン
部材222と、筒状部材221の筒状部材62側に内嵌
された蓋部材223と、該蓋部材223と上記ピン部材
222との間に介設されて上記蓋部材223を係合部材
63方向に付勢するバネ部材224と、上記蓋部材22
3の先端部に設けられた凹部に自由回動可能に嵌め込ま
れたボール225とを有し、変速操作時に、該ボール2
25が上記バネ部材224により係合部材63方向に押
し付けられた状態で、セレクト位置及びシフト位置に対
応して上記係合部材63に設けられた複数の凹部63b
…63bに係合することで、変速操作を安定させると共
に、変速レバーを介して運転者に節度感を伝達するよう
になっている。
【0043】次に、シフトフォークについて説明する。
【0044】図3に示すように、1−2速用シフトフォ
ーク71は、上記コントロールロッド61上を相対移動
可能に嵌合されたスリーブ状の基部71aと、該基部7
1aから1−2速用同期装置31に延びる第1腕部71
bと、該1−2速用同期装置31のクラッチハブスリー
ブ31aに係合する図示しない係合部と、上記基部71
aから後述するゲート機構300方向に延びる第2腕部
71cと、該第2腕部71cの先端部が凹状に切欠かれ
た1−2速用ゲート部71dとを有している。また、こ
の1−2速用シフトフォーク71は、該シフトフォーク
71が選択されていないときに、コントロールロッド6
1が軸方向(B4−B4′方向)に移動した場合は、該
コントロールロッド61に連れ動きしないように、コン
トロールロッド61との摺接部には接触抵抗がほとんど
ないようにされている。
【0045】また、3−4速用シフトフォーク72は、
1−2速用シフトフォ−ク71と同様、図3、図7に示
すように、上記コントロールロッド61上を相対移動可
能に嵌合されたスリーブ状の基部72aと、該基部72
aから3−4速用同期装置32に延びる腕部72bと、
上記3−4速用同期装置32に係合する係合部72c
と、基部72aからゲート機構300方向に延びる第2
腕部72dと、凹状に切欠かれた3−4速用ゲート部7
2eとを有している。そして、この3−4速用シフトフ
ォーク72は、上記コントロールロッド61が軸方向
(B4−B4′方向)に移動したときに、コントロール
ロッド61に連れ動きしないように、コントロールロッ
ド61との摺接部には接触抵抗がほとんどないようにさ
れている。
【0046】そして、図7、図8に示すように、5−6
速用シフトフォーク73は、上記5−6速用シフトロッ
ド81の一端にピン82で固定されると共に、上記5−
6速用同期装置33に延びる腕部73bと、上記5−6
速用同期装置33に係合する係合部73cとを有し、上
記シフトロッド81が軸方向(B4−B4′方向)に移
動したときに一体で移動するようになっている。また、
5−6速用シフトロッド81の中間付近に、5−6速用
ゲート部材75がボルト76で固定され、該ゲート部材
75には凹状に切欠かれた5−6速用ゲート部75aが
設けられている。
【0047】また、後退速用シフトフォーク74は、図
7、図9に示すように上記5−6速用シフトロッド81
上を相対移動可能に嵌合されたスリーブ状の基部74a
(第2シフト部材)と、該基部74aから後退速用同期
装置46に延びる腕部74bと、該後退速用同期装置4
6のクラッチハブスリーブ48に係合する係合部74c
とを有している。また、上記基部74aには腕部74b
に並設して膨出部74dが設けられ、該膨出部74dか
ら、第2腕部74eが5−6速用シフトロッド81にほ
ぼ平行に、かつ5−6速用ゲート部材75の側面を迂回
した状態でゲート機構300方向に延び、該ゲート機構
300近傍でコントロールロッド61方向に折曲して、
その折曲部の先端部が、凹状に切欠かれた後退速用ゲー
ト部74fとされている。また、この後退速用シフトフ
ォーク74は、図8に示すように、変速レバーにより5
−6速が選択されて、5−6速用シフトロッド81が軸
方向(B4−B4′方向)に移動したときに、後退速用
シフトフォーク74が連れ動きしないように、5−6速
用シフトロッド81との摺接部に接触抵抗がほとんどな
いようにされている。
【0048】一方、上記ゲート機構300には、図3、
図7、図8、図9に示すように、上記コントロールロッ
ド61にピン301で固定された爪部材302が備えら
れている。これによれば、セレクト操作によりコントロ
ールロッド61が自軸を中心として(A4−A4方向)
回動すると、爪部材302が同方向に回動し、上記1−
2速用、3−4速用、5−6速用、後退速用ゲート部7
1d,72e,75a,74fのいずれかに係合する。
その状態でシフト操作により上記コントロールロッド6
1が軸方向(B4−B4′)に移動すると、それと同時
に爪部材302に係合しているシフトフォークのみが選
択的に軸方向(B4−B4′)に移動し、これにより、
選択されたシフトフォークに対応するギヤ列のみが非伝
動状態から伝動状態に移行することとなる。
【0049】例えば、セレクト操作により5−6速用の
ゲート部75aと上記爪部材302とが係合していると
きに、シフト操作により上記コントロールロッド61が
B4方向に移動すると、5−6速用シフトフォーク73
がB4方向に移動し、このシフトフォーク73に係合す
る5−6速用同期装置33を介して6速用ギヤ列30が
非伝動状態から伝動状態に移行し、B4′方向にコント
ロールロッド61が移動すると、5−6速用シフトフォ
ーク73がB4′方向に移動し、このシフトフォーク7
3に係合する5−6速用同期装置33を介して5速用ギ
ヤ列29が非伝動状態から伝動状態に移行することとな
る。
【0050】また、セレクト操作により後退速用のゲー
ト部74fと、爪部材302とが係合しているときに、
シフト操作によりコントロールロッド61が図9のB4
方向に移動すると、後退速用シフトフォーク74が5−
6速用シフトロッド81に対して摺接しながらB4方向
に移動することとなる。即ち、5−6速用シフトロッド
81が停止している状態で、後退速用シフトフォーク7
4のみが5−6速用シフトロッドの軸方向(B4方向)
に移動することとなって、後退速用ギヤ列42が後退速
用同期装置46を介して非伝動状態から伝動状態に移行
することとなる。
【0051】また、この変速機1には、図7、図10に
示すように、トランスミッションケース2に設けられた
孔に嵌合固定され、後退速への移行を検出するスイッチ
330が備えられている。該スイッチ330は、ケース
2の内部側に付勢された検出ピン330aを有してお
り、後退速が選択されて後退速用シフトフォーク74が
軸方向(B4方向)に移動したときに、ピン330aが
後退速用シフトフォーク74の第2腕部74eの角部に
設けられたピン当接部74gに当接して押し下げされる
ことで、スイッチ330がオン状態となるように構成さ
れている。これによれば、このスイッチ330からの信
号を図示しない制御装置に伝達することで後退速選択状
態であることを操作パネルに表示したり、オン状態信号
を車の制御に利用することが可能となる。
【0052】次に、この変速機1の作用を説明する。
【0053】まず、運転者が変速レバーをセレクト操作
すると、図2、図3に示すセレクトレバー110(図2
参照)が、セレクトケーブル112を介してA1−A1
方向に回動して、シフトレバー120に固定された第1
ロッド130がA2−A2方向に移動する。そのとき、
該第1ロッド130に固定された第1レバー131が第
1ロッド130と一体でA2−A2方向に移動し、該第
1レバー131に連結された上記第2レバー142がA
3−A3方向に移動する。これにより、該第2レバー1
42に連結されたコントロールロッド61がA4−A4
方向に回動して、上記ゲート機構300の爪部材302
がいずれかのシフトフォークを選択する。
【0054】次に、運転者が変速レバーをシフト操作す
ると、上記シフトレバー120がシフトケーブル122
を介してB1−B1方向に回動して、シフトレバー12
0に固定された第1ロッド130がB2−B2′方向に
回動する。そのとき、該第1ロッド130に固設された
第1レバー131が第1ロッド130と一体でB2−B
2′方向に回転し、該第1レバー131に連結された上
記第2レバー142がB3−B3方向に回動する。これ
により、該第2レバー142に連結されたコントロール
ロッド61がB4−B4′方向に移動すると共に、爪部
材302に係合したシフトフォークのみが択一的にB4
−B4′方向に移動して、これにより、選択されたシフ
トフォークに係合した同期装置を介して、この同期装置
に対応する対応するギヤ列が非伝動状態から伝動状態に
移行することとなる。
【0055】例えば、上記選択されたシフトフォークが
5−6速用シフトフォーク73である場合を例にとって
説明すると、該シフトフォーク73に係合するクラッチ
ハブスリーブ37が、5速のギア列29側又は6速のギ
ア列30側に摺動し、シンクロナイザキー38及びシン
クロナイザリング39又は40を介して、ギア17、1
8と一体のギヤスプライン35、36と同期しながら嵌
合する。これにより、5速の遊嵌合ギヤ17又は6速の
遊嵌合ギア18のいずれかが択一的にプライマリシャフ
ト7に結合され、セカンダリシャフト10を介して動力
が車軸51に出力されることとなる。
【0056】特に、上記選択されたシフトフォークが後
退速用シフトフォーク74である場合は、セレクト操作
により後退速用のゲート部74fと、爪部材302とが
係合し、シフト操作によりコントロールロッド61が図
9のB4方向に移動すると共に、後退速用シフトフォー
ク74が5−6速用シフトロッド81に対して摺接しな
がらB4方向に移動することとなる。即ち、5−6速用
シフトロッド81が停止している状態で、後退速用シフ
トフォーク74のみが5−6速用シフトロッドの軸方向
(B4方向)に移動することとなる。そして、該シフト
フォーク74に係合するクラッチハブスリーブ48が第
2リバースアイドルギヤ45側に摺動し、シンクロナイ
ザキー49及びシンクロナイザリング50を介して、ク
ラッチハブスリーブ48がギア45と一体のギヤスプラ
イン47と同期しながら嵌合する。これにより、第1リ
バースアイドルギヤ44と第2リバースアイドルギヤ4
5とが結合され、これらのギヤ44、45に常時噛合す
る1速プライマリギヤ13及びリバースセカンダリギヤ
43を介してプライマリシャフト7とセカンダリシャフ
ト10とが結合され、動力が車軸51に出力されること
となる。
【0057】その場合に、上記後退速用シフトフォーク
74はスリーブ状とされて5−6速用シフトロッド81
上に相対移動可能に嵌合されているので、後退速用シフ
トフォーク74を移動可能に支持するための例えばロッ
ド等の部材を別途設ける必要がない。つまり、後退速シ
フトフォーク74用を移動可能に支持する部材を5−6
速用シフトロッド81で兼用したので、ロッド等の部材
をコンパクトに配置し、変速機を小型化することができ
る。これは、5−6速用シフトロッド81と後退速用シ
フトフォークの基部74aとを同一軸心上に配置したの
である。しかもオーバーラップさせたから軸寸法が短く
なる。
【0058】そして、後退速を選択するときのセレクト
操作時には、後退速を選択するとき以外のセレクト操作
時よりも、大きな力を加えて、セレクト操作を行なう必
要が生じることから、後退速以外のセレクトを意図して
いる場合に、誤って後退速が選択されることが回避され
る。
【0059】次に、上記第1の実施の形態の6速用の変
速機1を5速用の変速機1′として利用する場合につい
て説明する。この5速用の変速機1′は、図11、図1
2に示すように、上記爪部材302に対向する位置にま
で後退速用シフトフォーク91の基部91aを延長して
この先端部にゲート部91bを設け、該後退速用シフト
フォーク91をボルト92で5−6速用シフトロッド8
1(第1の実施の形態と同じものについては、以後同様
に第1の実施の形態と同じ符号を用いる。)に固定する
ことにより、図13に示すような5速と後退速とが対向
するシフトパターンとなっている。この場合には、B
4′方向にコントロールロッド61が移動することによ
り5速が選択され、B4方向にコントロールロッド61
が移動することにより後退速が選択される。なお、この
変速機1′には、変速機1で設けた6速用ギヤ列は取り
付けない。
【0060】これによれば、車種によっては6速が不要
な場合に、6速用変速機1から5速用変速機1′への変
更が容易に行なえると共に、5速用変速機と6速用変速
機の部品の共通化が容易となる。
【0061】また、上記第1の実施の形態の変速機1
は、図6のように5−6速に隣接して後退速が配置され
るシフトパターンとされていたが、これから説明する第
2の実施の形態の変速機1″は、図14のように1−2
速に隣接して後退速が配置されるシフトパターンを実現
するものである。即ち、該変速機1″は、図15、図1
6に示すように、後退速用ゲート部74a′が、1−2
速用ゲート部71d、3−4速用ゲート部72e、5−
6速用ゲート部75aを跨る腕部74b′の先端に設け
られている。また、この変速機1″は、図14のシフト
パターンに示すように、後退速のシフト方向が第1の実
施の形態とは反対方向とされており、これに伴い後退速
用ギヤ列42′は、第1の実施の形態の変速機1におけ
る後退速用ギヤ列42をリバースアイドルシャフト41
の軸心方向に対してほぼ反転した構成とされ、これに伴
って後退速用シフトフォーク74′が図16におけるB
4′方向に移動したときに、後退速用同期装置46a′
を介して後退速用ギヤ列42′が非伝動状態から伝動状
態に移行されるようになっている。尚、図17に示すよ
うに、セレクト操作規制機構210′は、1−2速から
後退速方向にセレクトするときに抵抗を与えるように配
設位置が変更されている。即ち、変速レバーにより1−
2速から後退速を選択すると、第2レバー142が下方
に移動し、これにより、連結部材203′が係合部材2
12′を押し下げてバネ213′により抵抗が付与され
るようになっている。
【0062】また、この第2の実施の形態の変速機1″
において、ガイドプレートの6速用溝部と、6速用ギヤ
列とを設けなければ、図18に示すシフトパターンの5
速用変速機を実現することが可能である。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、例えば
前進6段、後進1段の変速機において、5−6速用のシ
フト部材と後退速用のシフト部材とを同一軸心上に配置
することにより、これらのシフト部材をコンパクトに配
置し、ひいてはこの種の変速段数の多い手動変速機の小
型化を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施の形態に係る変速機の
縦断断面図である。
【図2】 同変速機を正面から透視したときの変速操作
機構100周辺の要部正面図である。
【図3】 図2におけるア−ア線矢視図である。
【図4】 図3におけるイ−イ線矢視図である。
【図5】 図3におけるウ方向から見た図である。
【図6】 第1の実施の形態における変速機のシフトパ
ターン図である。
【図7】 図3におけるエ−エ線矢視図である。
【図8】 図7におけるカ−カ線矢視図で5−6速用ゲ
ート機構を中心として表わした図である。
【図9】 図7におけるカ−カ線矢視図で後退速用ゲー
ト機構を中心として表わした図である。
【図10】 図7におけるキ−キ線矢視図である。
【図11】 第1の実施の形態における変速機を5速化
した場合の図7に相当する図である。
【図12】 第1の実施の形態における変速機を5速化
した場合の図9に相当する図である。
【図13】 第1の実施の形態における変速機を5速化
した場合のシフトパターン図である。
【図14】 第2の実施の形態における変速機のシフト
パターン図である。
【図15】 第2の実施の形態における第1の実施の形
態の図7に相当する図である。
【図16】 第2の実施の形態における第1の実施の形
態の図8に相当する図である。
【図17】 第2の実施の形態における第1の実施の形
態の図4に相当する図である。
【図18】 第2の実施の形態における変速機を5速化
した場合のシフトパターン図である。
【符号の説明】
1,1′,1″ 変速機 2 トランスミッションケース 7 プライマリシャフト(第1軸) 10 セカンダリシャフト(第2軸) 25,26,27,28,29,30,42,42′
ギヤ列 71,72,73,74,74′
シフトフォーク 74a 後退速用シフトフォークの基部(第
2シフト部材) 81 5−6速用シフトロッド(第1シフ
ト部材) 203,203′ 連結部材(連動部材) 210,210′ セレクト操作規制機構
(規制手段) 212,212′ 係合部材(当接部材) 213、213′ バネ(付勢部材) 300 ゲート機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力が入力される第1軸
    と、該第1軸に平行に配設されて車輪側へ動力を出力す
    る第2軸と、これら両軸間に介設されたギヤ比の異なる
    複数のギヤ列と、上記両軸の軸方向に移動して上記ギヤ
    列のうちの隣接する2つの特定ギヤ列を択一的に動力伝
    達状態とする第1シフトフォークと、上記軸方向に移動
    して上記特定ギヤ列と異なるギヤ列を動力伝達状態とす
    る第2シフトフォークと、第1シフトフォークを上記軸
    方向に移動させるロッド状の第1シフト部材と、該第1
    シフト部材上に相対移動可能に嵌合され、その移動によ
    り上記第2シフトフォークを上記軸方向に移動させるス
    リーブ状の第2シフト部材と、変速レバーのセレクト操
    作により、上記第1シフト部材又は第2シフト部材のい
    ずれかを選択すると共に、該変速レバーのシフト操作に
    より、選択されたシフト部材を介して上記第1シフトフ
    ォーク又は第2シフトフォークを上記軸方向に移動させ
    るゲート機構とを有することを特徴とする変速機のチェ
    ンジ構造。
  2. 【請求項2】 最高変速段が6速の場合に、上記第1シ
    フトフォークによって択一的に動力伝達状態とされる2
    つの特定ギヤ列は5速用及び6速用ギヤ列であり、第2
    シフトフォークによって動力伝達状態とされるギヤ列は
    後退速用ギヤ列であることを特徴とする請求項1に記載
    の変速機のチェンジ構造。
  3. 【請求項3】 変速レバーの操作に連動する連動部材
    と、変速機ケースに付勢部材を介して設けられ、上記変
    速レバーの第2シフト部材を選択する位置へのセレクト
    操作時に上記連動部材が当接する当接部材とで構成さ
    れ、変速レバーの後退速位置へのセレクト操作を規制す
    る規制手段が設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載の変速機のチェンジ構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004353737A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Mazda Motor Corp 変速機の変速操作機構
KR100671130B1 (ko) 2005-01-31 2007-01-17 위아 주식회사 자동차용 6단 수동변속기
FR2923885A1 (fr) * 2007-11-20 2009-05-22 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de commande interne d'une boite de vitesses de vehicule automobile.

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