JP2003014100A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JP2003014100A JP2001193035A JP2001193035A JP2003014100A JP 2003014100 A JP2003014100 A JP 2003014100A JP 2001193035 A JP2001193035 A JP 2001193035A JP 2001193035 A JP2001193035 A JP 2001193035A JP 2003014100 A JP2003014100 A JP 2003014100A
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレーラ等を牽引して高速クルージング走行
するような場合での変速機油温の上昇を抑える。 【解決手段】 エンジンEに繋がれたトルクコンバータ
TCと、トルクコンバータの出力側に繋がれた自動変速
機構(ギヤ列13a,13b,14a,14b)とを有して車両用自動
変速機TMが構成され、トルクコンバータおよび自動変
速機構を介して変速されたエンジンからの駆動力が車輪
に伝達されて車両の走行駆動がなされる。その制御装置
は、車両の運転状態に基づいて車両が牽引走行状態とな
ったことを推定する牽引状態推定器と、この牽引状態推
定器により車両が牽引走行状態となったことが推定され
たときに、トルクコンバータのロックアップクラッチの
締結量を増加させるロックアップ締結増加機構とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン出力を変
速して車輪に伝達して車両の走行駆動を行わせるための
車両用自動変速機に関し、さらに詳しくは、車両により
トレーラ等を牽引しながら走行するときにおける自動変
速機の制御を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機としては、トルクコン
バータと変速機構(例えば、ギヤ式変速機構)とを組み
合わせて構成されたもの等が従来から実用に供されてい
る。この自動変速機においては、例えば、エンジン(駆
動源)のスロットル開度と車速とに応じて自動的に変速
を行うような変速制御が行われ、低速変速段から発進し
て走行速度の上昇とともに漸次シフトアップがなされ、
高速クルージング走行では最高速度段が設定されるよう
な制御が一般的に行われている。
【0003】このような自動変速機を有した車両の後部
にトレーラ、キャンピングカー等を繋げて牽引走行する
こと(このように牽引する走行体を総称してトレーラ等
と称する)がある。このようにトレーラ等を牽引して走
行するときにはトレーラ等の牽引負荷が車両に加わるた
め、牽引走行時の変速制御が、通常の走行時の変速制御
とは異なる制御を要求される。
【0004】このようなことから、例えば、特開昭61
−135881号公報には、トレーラ牽引用ヒッチにト
レーラを連結したか否かを検出するスイッチからなる検
出器を設け、この検出器により牽引用ヒッチにトレーラ
が連結されたことが検出されたときには、変速機の変速
位置を低速側の所定の変速位置に制限するという変速制
御装置が開示されている。また、特開平8−16483
2号公報には、トレーラを連結するカプラに牽引重量を
検知するリミットスイッチを設け、このリミットスイッ
チにより検知された牽引重量に基づいてリターダ装置
や、補助ブレーキ装置の作動力を制御することが開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トレーラ等
を牽引した状態で車両が平坦な道路を高速走行(高速ク
ルージング走行)を行うような場合には、牽引をしない
状態に比べて走行負荷が大きくなる。このため、トルク
コンバータの速度比が1.0より小さい状態で高負荷且
つ高速回転運転するという状態が発生し、トルクコンバ
ータ等からの発熱が増加し、変速機内部油温が高くなり
やすいという問題がある。また、高負荷走行時の負荷変
動の影響より、シフトダウンおよびシフトアップが頻繁
に繰り返されたり、トルクコンバータのロックアップク
ラッチのオン・オフが頻繁に繰り返されたりして、変速
機内部発熱が増加したり、走行フィーリングが低下した
りするという問題もある。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
トレーラ等を牽引して高速クルージング走行するような
場合にも、変速機油温の上昇を抑えるとともに快適な高
速クルージング走行ができるような自動変速機の制御装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、駆動源(例えば、実施形態にお
けるエンジンE)に繋がれたトルクコンバータと、この
トルクコンバータの出力側に繋がれた自動変速機構とを
有して車両用自動変速機が構成され、トルクコンバータ
および自動変速機構を介して変速された駆動源からの駆
動力が車輪に伝達されて車両の走行駆動がなされる。こ
の車両用自動変速機の制御装置は、車両の運転状態に基
づいて車両が牽引走行状態となったことを推定する牽引
状態推定手段と、この牽引状態推定手段により車両が牽
引走行状態となったことが推定されたときに、トルクコ
ンバータのロックアップクラッチの締結量を増加させる
ロックアップ締結増加機構とを有する。
【0008】なお、牽引状態推定手段は、車両の走行駆
動負荷、変速頻度、ロックアップクラッチの作動頻度、
車速変動、スロットル開度変動に基づいて牽引走行状態
か否かの判断を行うように構成することができ、例え
ば、実施形態における牽引モード判定カウンタ積算値ST
RCNTを算出する手段がこれに該当する。これにより、ト
レーラ等の牽引走行による牽引走行状態を正確且つ的確
に判断することができる。
【0009】このような構成の本発明に係る車両用自動
変速機の制御装置によれば、例えば、トレーラ等を牽引
して高速クルージング走行するような場合に、牽引負荷
が加わることにより車両が牽引走行状態となったことが
牽引状態推定手段により推定されるとトルクコンバータ
のロックアップクラッチの締結量が増加される(すなわ
ちタイトな締結にされる)ので、トルクコンバータ内で
のスリップ量が低下されてトルクコンバータからの発熱
が抑えられ、変速機内部油温上昇が抑えられる。
【0010】本発明に係る制御装置において、牽引状態
推定手段により車両が牽引走行状態となったことが推定
されたときには自動変速機構が最高速度段に変速するこ
とを禁止し、また、最高速度段で走行中のときにはシフ
トダウンさせるように構成し、シフトダウンの後におい
ても、牽引状態推定手段により車両が牽引走行状態とな
ったことが推定されたときにはロックアップ締結増加機
構によりロックアップクラッチの締結量を増加させるよ
うに構成しても良い。
【0011】この構成の制御装置の場合には、車両が牽
引走行状態になったことが推定されると最高速度段の設
定が禁止され、少なくとも最高速度段より低速の速度段
での走行となるため、トルクコンバータの駆動トルクが
小さくなってその駆動負荷が低減され、トルクコンバー
タからの発熱が抑制される。そして、この後においても
まだ牽引走行状態であるときには、トルクコンバータの
ロックアップクラッチの締結量が増加されてトルクコン
バータ内でのスリップ量が低下されて内部発熱が抑えら
れる。この結果、牽引走行等による牽引走行状態に対し
て、変速機の内部発熱を段階的に低下させて、変速機内
部油温が過度に上昇することを効果的に抑制できる。
【0012】車両が最高速度段で走行中のときに前記牽
引状態推定手段により前記車両が牽引走行状態となった
ことが推定されてシフトダウンさせるときには、アクセ
ルペダルの踏み込みもしくはシフトダウン指令を待って
シフトダウンを行わせるのが好ましい。これにより、シ
フトダウンを違和感無く行わせることができる。
【0013】なお、牽引状態推定手段により車両が牽引
走行状態となったことが推定されているときにこの車両
を停止させ、その後にこの車両を再び走行させるときに
は、車両を停止させている間における変速機油温の低下
状態に基づいて車両の牽引走行状態を推定するのが好ま
しい。これにより、車両を一時的に停止させた場合にお
けるその後の走行においても適切な制御が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。本発明に係る制御装
置を有した車両用自動変速機の構成を図1に示してい
る。この自動変速機TMを有する動力伝達装置は、エン
ジンEの出力回転を変速して左右のアクスルシャフト5
a,5bから左右の車輪6a,6bに伝達し、車両を走
行駆動するように構成されている。なお、この車両の後
部にトレーラ等を連結し、このトレーラ等を牽引走行可
能となっている。
【0015】エンジンEに繋がって変速機TMが設けら
れており、エンジンEの出力軸Esの回転は変速機TM
に伝達される。変速機TMは、エンジンEの出力軸Es
に繋がれたトルクコンバータTCと、トルクコンバータ
TCの出力側に繋がるギヤ式変速機構とから構成され
る。ギヤ式変速機構は、トルクコンバータTCの出力側
に繋がる変速機入力軸11と、この変速機入力軸11と
平行に配設された変速機カウンタ軸12とを有し、変速
機入力軸11と変速機カウンタ軸12との間に複数列の
ギヤ列が配設されて構成される。なお、トルクコンバー
タTCは入力部材(インペラ)と出力部材(タービン)
とを直結可能なロックアップクラッチLCを有して構成
されている。
【0016】一般的に車両用の変速機においては変速段
に対応した複数列のギヤ列(例えば、本実施形態では前
進5速の変速段を有し、5列のギヤ列)が配設されるの
であるが、このギヤ式変速機構においては説明の容易化
のため、第1ギヤ列13a,13bと第2ギヤ列14
a,14bのみを示している。これらギヤ列において、
変速機入力軸11には駆動ギヤ13a,14aがそれぞ
れ回転自在に取り付けられるとともに変速クラッチ13
c,14cにより変速機入力軸11に係脱自在となって
いる。変速機カウンタ軸12には駆動ギヤ13a,14
aとそれぞれ噛合する従動ギヤ13b,14bが結合さ
れている。このため、変速クラッチ13c,14cを選
択的に係合させることにより、第1ギヤ列13a,13
bもしくは第2ギヤ列14a,14bのいずれかを介し
た動力伝達が行われる。なお、両方の変速クラッチ13
c,14cを解放させた状態では、変速機はニュートラ
ル状態となり、変速機入力軸11と変速機カウンタ軸1
2との間の動力伝達は行われない。
【0017】このような変速クラッチ13c,14cの
係合制御のため変速制御バルブCVが設けられており、
この変速制御バルブCVから変速クラッチ13c,14
cに係合作動油圧の供給制御を行ってこれらクラッチの
係合制御が行われる。変速制御バルブCVは内蔵の電磁
バルブにより作動が制御される構成であり、電子制御装
置ECUからの制御信号に基づいて電磁バルブの作動を
制御し、変速クラッチ13c,14cへの係合作動油圧
の供給制御が行われる。なお、本実施形態の自動変速機
TMは前進用として5列のギヤ列が配設されており、変
速制御バルブによりこれらギヤ列のいずれかを選択的に
用いて前進5速の自動変速が行われるように構成されて
いる。
【0018】変速機カウンタ軸12には出力駆動ギヤ1
5aが結合され、この出力駆動ギヤ15aと噛合する出
力従動ギヤ15b、この出力従動ギヤ15aと同軸上に
配設されて一体回転するファイナル駆動ギヤ16aおよ
びこのファイナル駆動ギヤ16aと噛合するファイナル
従動ギヤ16bからなる出力伝達ギヤ列が図示のように
配設されている。ファイナル従動ギヤ16bはディファ
レンシャル機構17と一体に設けられており、ディファ
レンシャル機構17に繋がって外方に延びるアクスルシ
ャフト5a,5bに駆動輪6a,6bが繋がっている。
【0019】以上の構成の動力伝達装置において、コン
トロールバルブCVの作動を制御する電子制御装置EC
Uには、エンジンスロットル装置THのスロットル開度
θTHを検出するスロットルセンサ4からの検出信号と、
エンジン出力軸Esの回転(すなわち、トルクコンバー
タTCの入力回転)Neを検出するエンジン回転センサ
1からの検出信号と、トルクコンバータTCの出力回転
(すなわち、変速機入力軸11の回転)を検出する変速
機入力回転センサ2からの検出信号と、変速機出力軸1
6の回転を検出する変速機出力回転センサ3からの検出
信号とが入力される。
【0020】コントロールバルブCVはギヤ式変速機構
のクラッチの係脱制御を行って自動変速制御を行うとと
もにロックアップクラッチLCの係合制御を行うもので
あるが、このコントロールバルブCVの作動は電子制御
装置ECUにより制御される。本発明においては、トレ
ーラ等を牽引して高速クルージング走行を行っていると
きでの電子制御装置ECUによる制御内容に特徴があ
り、この制御内容について以下に説明する。
【0021】この制御は、トレーラ等を牽引しながら高
速クルージング走行をしたような場合に、変速機油温が
高くなりすぎるのを防止するように変速制御およびロッ
クアップ係合制御を行うものであり、その制御は図3の
フローに従って行われる。まず、Dレンジ(D5,D
4,D3レンジ)か否かを判断し(ステップS1)、こ
れ以外のレンジ、例えば、2レンジ、Lレンジ、Nレン
ジ、Rレンジのときには牽引モード判定カウンタ積算値
STRCNTを所定量ずつ減算する処理を行う(ステップS
8)。一方、Dレンジであれば、ステップS2に進み、
現在の車速Vが所定車速以上か否か(例えば、時速80
Km/H以上となる高速状態か否か)を判断し、所定車速未
満のときにはステップS8に進み、牽引モード判定カウ
ンタ積算値STRCNTを所定量ずつ減算する処理を行う。な
お、ステップS8における一回当たりの減算値は、算出
された路面勾配値と車速との関係に基づいてテーブル
(マップ)状に設定されており、算出路面勾配値および
車速の移動平均値に対する減算値をこのテーブルから読
み出して求められる。
【0022】車速Vが所定車速以上であれば、Dレンジ
で高速クルージング走行していると判断し、ステップS
3に進んで現在の変速機油温が規定油温以上か否かを判
断する。規定油温未満の場合には変速機油温が高くなる
すぎるおそれはないため、ステップS7に進み、牽引モ
ード判定カウンタ積算値STRCNTを零にリセットする。
【0023】油温が規定油温以上のときには、ステップ
S4に進み、牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTの計
算を行い、このように計算された牽引モード判定カウン
タ積算値STRCNTに基づいて、高負荷走行モード設定制御
(ステップS5)および高負荷走行モード解除制御(ス
テップS6)が行われる。
【0024】まず、ステップS4における牽引モード判
定カウンタ積算値STRCNTの計算制御内容について、図4
を参照して説明する。ここでは、まず、登坂判断カウン
タ値PNOの演算を行う(ステップS11)。この演算制
御内容を図5に示しており、まず、ステップS21にお
いて現在の走行路面勾配が所定勾配以上であるか否かを
判断する。この走行路面勾配の検出のため、エンジンス
ロットル開度および車速(および走行加速度)と走行路
面勾配との関係を示すテーブルもしくはマップが予め測
定もしくは計算されて設定されており、現在のスロット
ル開度および車速(走行加速度)に対応する路面勾配を
このテーブルから読み取って求める。
【0025】但し、このように設定されている路面勾配
テーブル(マップ)は車両が何も牽引することなく規定
車両重量で走行する場合の値を示しており、トレーラ等
を牽引している場合にはその牽引負荷を路面勾配として
把握できる。例えば、トレーラ等を牽引した状態で平坦
路を走行するときには、実際の路面が平坦でもトレーラ
等の牽引負荷により所定の勾配の登坂路面を走行してい
ると判断される。このため逆に、このように判断される
路面勾配からトレーラ等の牽引の状態を推定することが
できる。そこで、ステップS21において路面勾配を検
出し、トレーラ等を牽引して走行しているか否かの判断
を行う。
【0026】走行路面勾配が所定勾配以上と判断された
場合、すなわち、トレーラ等を牽引して走行している可
能性があると判断された場合には、ステップS22に進
み、トルクコンバータTCのロックアップクラッチLC
がタイト係合状態であるか否かを判断する。ロックアッ
プクラッチLCがタイト係合状態であれば、トルクコン
バータTCのスリップは無く、その内部発熱量は極く小
さいため、ステップS24に進み登坂判断カウンタ値PN
Oを所定量だけ減算する減算処理(1)を行う。なお、この
減算値は、算出された路面勾配値と車速との関係に基づ
いてテーブル(マップ)状に設定されており、算出路面
勾配値および車速の移動平均値に対する減算値をこのテ
ーブルから読み出して求められる。
【0027】一方、ステップS22においてロックアッ
プクラッチLCがタイト係合状態ではないと判断された
場合には、トルクコンバータTCのスリップにより内部
発熱が大きくなる可能性が高いため、ステップS23に
進み、登坂判断カウンタ値PNOを所定量だけ加算する処
理を行う。この加算値も、路面勾配値と車速との関係に
基づいてテーブル(マップ)状に設定されており、算出
路面勾配値および車速の移動平均値に対する加算値をこ
のテーブルから読み出して求められる。
【0028】このようにして加算処理(ステップS2
3)もしくは減算処理(1)(ステップS24)が行われ
ると、ステップS25においてカウント処理待機タイマ
TPOFFをセットする。
【0029】一方、ステップS21において路面勾配が
所定勾配未満であると判断された場合にはステップS2
6に進み、カウント処理待機タイマTPOFFの経過を待っ
た後、ステップS27に進んで路面勾配が下り勾配か否
かを判断する。下り勾配でない場合、すなわち、所定勾
配未満の上り勾配であるときにはステップS28に示す
減算処理(2)を行い、下り勾配のときにはステップS2
9に示す減算処理(3)を行う。両減算処理(2)および(3)
はともに、路面勾配値と車速との関係に基づいて設定さ
れた減算値テーブル(マップ)から算出路面勾配値およ
び車速の移動平均値に対する減算値を読み出して減算処
理が行われるものであるが、両テーブルでは異なる減算
値が設定されている。具体的には、ステップS29の減
算処理(3)に用いられるテーブルの方により大きな減算
値が設定されている。
【0030】以上のように、登坂判断カウンタ値PNOは
トレーラ等を牽引して走行して走行駆動負荷が大きい状
態で、且つロックアップクラッチがタイト係合でなくて
トルクコンバータTCからの発熱が大きくなるような状
態のときに加算され、それ以外で減算されて演算される
値である。このことから分かるように、登坂判断カウン
タ値PNOが大きくなると、高負荷走行モードになると考
えられる。
【0031】以上のようにしてステップS11において
登坂判断カウンタ値PNOが演算されると、ステップS1
2に進み、変速頻度カウンタ値FQSHの演算を行う。この
演算内容を図6に示しており、まず、ステップS31に
おいて今回の変速段指令値SHが前回の変速段指令値SHO
と一致しているか否か、すなわち、出力された変速指令
に対応する変速が行われたか否かが判断される。SH≠SH
Oのとき、すなわち変速が行われたときには、ステップ
S32に進み、第1変速判断タイマTSOFF1が経過したか
否か、すなわち前回の変速からこのタイマの設定時間以
上経過したか否かが判断される。
【0032】前回の変速から第1変速判断タイマTSOFF1
が経過する前に今回の変速が行われるような高い頻度の
変速指令の場合には、変速によるクラッチからの発熱が
増大する可能性が高いため、ステップS33に進み、変
速頻度カウンタ値FQSHを所定量だけ加算する処理を行
う。この加算値は変速機油温との関係に基づいてテーブ
ル(マップ)状に設定されており、現在の変速油温に対
する加算値をこのテーブルから読み出して求められる。
この後、ステップS34に進み、第1変速判断タイマTS
OFF1および第2変速判断タイマTSOFF2をそれぞれ所定値
にセットする。
【0033】一方、ステップS31においてSH=SHOと判
断された場合にはそのままステップS36に進む。ま
た、ステップS32において前回の変速から第1変速判
断タイマTSOFF1が経過した後に今回の変速が行われたと
判断された場合には、第1変速判断タイマTSOFFF1を所
定値にセットしてステップS36に進む。ステップS3
6においては、第2変速判断タイマTSOFF2が経過したか
否かを判断する。この経過前である場合には現在変速中
であるので、加算処理も減算処理も行わない。第2変速
判断タイマTSOFF2が経過しているときには、変速頻度は
あまり高くないため、ステップS37に進み、変速頻度
カウンタ値FQSHを所定量だけ減算する処理を行う。この
減算値は変速機油温との関係に基づいてテーブル(マッ
プ)状に設定されており、現在の変速油温に対する減算
値をこのテーブルから読み出して求められる。
【0034】以上のようにしてステップS12において
変速頻度カウンタ値FQSHの演算が行われると、ステップ
S13に進み、L/C頻度カウンタ値FQLCの演算を行
う。この演算内容を図7に示しており、まず、ステップ
S41においてロックアップクラッチLCの係合制御信
号が変化したか否かが判断される。係合制御信号が変化
したときには、ステップS42に進み、第1ロックアッ
プ判断タイマTLOFF1が経過したか否か、すなわち前回の
係合制御信号変化の時点からこのタイマの設定時間以上
経過したか否かが判断される。
【0035】前回の信号変化の時点から第1ロックアッ
プ判断タイマTLOFF1が経過する前に今回の信号変化が発
生するような高い頻度のロックアップ係合制御変更指令
の場合には、ロックアップ係合変化によるロックアップ
クラッチLCおよびトルクコンバータTC内からの発熱
が増大する可能性が高いため、ステップS43に進み、
ロックアップ頻度カウンタ値FQLCを所定量だけ加算する
処理を行う。この加算値は変速機油温との関係に基づい
てテーブル(マップ)状に設定されており、現在の変速
油温に対する加算値をこのテーブルから読み出して求め
られる。この後、ステップS44に進み、第1ロックア
ップ判断タイマTLOFF1および第2ロックアップ判断タイ
マTLOFF2を所定値にセットする。
【0036】一方、ステップS41においてロックアッ
プクラッチ係合制御信号の変化が無いと判断された場合
にはそのままステップS46に進む。また、ステップS
42において前回の信号変化時から第1ロックアップ判
断タイマTLOFF1が経過した後に今回の信号変化が発生し
たと判断された場合には、第1ロックアップ判断タイマ
TLOFFF1を所定値にセットしてステップS46に進む。
ステップS46においては、第2ロックアップ判断タイ
マTLOFF2が経過したか否かを判断する。この経過前であ
る場合には現在ロックアップ係合制御中であるので、加
算処理も減算処理も行わない。一方、第2ロックアップ
判断タイマTLOFF2が経過しているときには、係合制御の
変更頻度はあまり高くないため、ステップS47に進
み、ロックアップ変速頻度カウンタ値FQLCを所定量だけ
減算する処理を行う。この減算値は変速機油温との関係
に基づいてテーブル(マップ)状に設定されており、現
在の変速油温に対する減算値をこのテーブルから読み出
して求められる。
【0037】以上のようにしてステップS13において
L/C頻度カウンタ値FQLCの演算が行われると、ステッ
プS14に進み、車速変動判断カウンタ値DVの演算を行
う。この演算内容を図8に示しており、まず、ステップ
S51において車速変動(車速変動の移動平均値)が小
さいか否かが判断される。高速クルージング走行を行う
ような場合には車速変動が小さいと考えられ、この場合
にはステップS52に進み、走行路面勾配が規定勾配以
上か否か、すなわち、走行駆動負荷が大きいか否かが判
断される。
【0038】規定勾配以上であるときには、牽引状態で
の高速クルージング走行の可能性が高く、変速機内部発
熱が増大する可能性が高いため、ステップS53に進
み、車速変動判断カウンタ値DVを所定量だけ加算する処
理を行う。この加算値は変速機油温との関係に基づいて
テーブル(マップ)状に設定されており、現在の変速油
温に対する加算値をこのテーブルから読み出して求めら
れる。この後、ステップS54に進み、車速変動判断タ
イマTVOFFを所定値にセットする。
【0039】一方、ステップS51において車速変動が
大きいと判断された場合にはそのままステップS55に
進む。また、ステップS52において規定勾配未満の路
面勾配であると判断されたときにもステップS55に進
む。ステップS55においては、車速変動判断タイマTV
OFFが経過したか否かを判断する。この経過前である場
合には車速変動が一時的に発生しただけの可能性がある
ため、この経過後においてもステップS55にくる場合
にのみステップS56に進み、車速変動判断カウンタ値
DVを所定量だけ減算する処理を行う。なお、この減算値
は変速機油温との関係に基づいてテーブル(マップ)状
に設定されており、現在の変速油温に対する減算値をこ
のテーブルから読み出して求められる。
【0040】以上のようにしてステップS14において
車速変動判断カウンタ値DVの演算が行われると、ステッ
プS15に進み、スロットル変動判断カウンタ値DTHの
演算を行う。この演算内容を図9に示しており、まず、
ステップS61においてスロットル変動(スロットル変
動の移動平均値)が大きいか否かが判断される。高速ク
ルージング走行を行うような場合にはスロットル開度は
ほぼ一定のままで走行すると考えられ、この場合にはス
テップS62に進み、スロットル変動判断カウンタ値DT
Hを所定量だけ加算する処理を行う。この加算値は変速
機油温との関係に基づいてテーブル(マップ)状に設定
されており、現在の変速油温に対する加算値をこのテー
ブルから読み出して求められる。この後、ステップS5
4に進み、スロットル変動判断タイマTHOFFを所定値に
セットする。
【0041】一方、ステップS61において車速変動が
大きいと判断された場合にはそのままステップS64に
進み、スロットル変動判断タイマTHOFFが経過したか否
かを判断する。この経過前である場合にはスロットル変
動が一時的の可能性があるため、この経過後においても
ステップS64にくる場合のみステップS65に進み、
スロットル変動判断カウンタ値DTHを所定量だけ減算す
る処理を行う。なお、この減算値は変速機油温との関係
に基づいてテーブル(マップ)状に設定されており、現
在の変速油温に対する減算値をこのテーブルから読み出
して求められる。
【0042】以上のように、ステップS11〜S15に
おいて、登坂判断カウンタ値PNO、変速頻度カウンタ値F
QSH、L/C頻度カウンタ値FQLC、車速変動判断カウン
タ値DV、スロットル変動判断カウンタ値DTHが算出され
ると、これらカウンタ値を合計して牽引モード判定カウ
ンタ値TRCNTが演算される(ステップS16)。さら
に、このカウンタ値TRCNTを積算して牽引モード判定カ
ウンタ積算値STRCNTが演算される(ステップS17)。
【0043】以上のようにして図3におけるステップS
4に示す牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTが計算さ
れると、この牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTの値
に基づいて、ステップS5における高負荷走行モード設
定制御が行われる。この制御内容を図10に示してお
り、この制御内容について図2のタイムチャートを併用
して説明する。このタイムチャートは横軸に時間を示
し、時間t0において牽引モード判定カウンタ積算値STR
CNTの加算が開始され、牽引モード判定カウンタ積算値S
TRCNTが徐々に大きくなっていく場合における各値の時
間変化特性を示している。
【0044】この制御においては、まず、ステップS7
1において牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTが5T
H禁止値TRCNT(1)以上であるか否かが判断される。上述
の説明から分かるように、ステップS4において計算さ
れる牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTは、トレーラ
等を牽引して高速クルージング走行を行うような場合に
変速機油温が上昇する要因に応じてカウンタ値を加算し
て求められる積算値であり、この値が大きいほど変速機
油温が高くなると判断できる。例えば、図2の場合には
時間t0からステップS4における加算処理が開始され
て牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTが徐々に大きく
なり、時間t1においてこの値が5TH禁止値TRCNT(1)
を越える。
【0045】このため、時間t1までの間はステップS
71からそのままこの制御は終了するが、時間t1以後
はステップS71からステップS72に進み5TH設定
禁止制御を行う。この制御内容を図11に示している。
この制御は第5速(5TH変速段)の設定を禁止するも
ので、第5速で走行しているときには第4速にシフトダ
ウンをさせるとともに第4速以下のときには第5速への
シフトアップを規制する制御がなされる。
【0046】このため、まず、ステップS81において
現在の変速段が第5速か否かが判断される。第5速では
ないときにはステップS85に進み、これ以降は第5速
へのシフトアップを規制する制御が行われる。また、第
5速で走行中であるときには、ステップS82において
アクセルペダルが踏み込まれたか(スロットル開度が増
加したか)の判断、より具体的には所定時間内に所定以
上のスロットル開度増加があったかの判断がなされる。
アクセルペダルが踏み込まれた場合にはステップS84
に進み、第4速へのシフトダウンを行わせる。アクセル
ペダルが踏み込まれない場合でも、ステップS83にお
いてシフトダウン指令があったか否か(例えば、シフト
レバー操作によるシフトダウン指令、車速低下によるシ
フトダウン指令等があったか否か)の判断がなされ、シ
フトダウン指令が出された場合にはステップS84に進
み、第4速へのシフトダウンを行わせる。
【0047】以上のようにして5TH設定禁止制御(ステ
ップS72)が開始されるとこの時点で5TH設定禁止フ
ラグF(5TH)が立てられる(ステップS73)。このよ
うに時間t1においてこの牽引モード判定カウンタ積算
値STRCNTが5TH禁止値TRCNT(1)を越えた後、上記のよ
うにアクセルペダル踏み込みもしくはシフトダウン指令
を待って5TH設定禁止制御が開始されて5TH設定禁止フ
ラグF(5TH)が立てられるため、タイムチャートでは時
間t2において5TH設定禁止フラグF(5TH)が立てられて
いる。
【0048】このようにして5TH設定禁止制御が開始さ
れた後においてもトレーラ等を牽引して走行する状態
(牽引走行状態)が継続して牽引モード判定カウンタ値
TRCNTが正の値であれば、上述した各加算処理は継続さ
れ牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTは徐々に増加す
る。これに応じて、牽引モード判定カウンタ積算値STRC
NTがL/Cタイト判断値TRCNT(2)以上となったと判断さ
れると(ステップS74)、ステップS75に進み、ト
ルクコンバータTCのロックアップクラッチLCをタイ
ト結合にする制御が行われる(タイムチャートの時間t
3)とともに、L/Cタイト設定フラグF(L/C)が立てら
れる。
【0049】この後、下り坂走行となって走行駆動負荷
が小さくなるなどして牽引モード判定カウンタ値TRCNT
が負の値となれば(時間t4)、変速機内部発熱が減少
するモードとなるので、牽引モード判定カウンタ積算値
STRCNTの計算においても減算処理を行わせても良いので
あるが、この減算処理はカウンタ減算ディレータイマの
経過を待って時間t5から開始される。なお、牽引モー
ド判定カウンタ積算値STRCNTの最大値が予め設定されて
おり、最大値以上となる加算処理は行われない。
【0050】時間t5から減算処理が開始されると、図
3のステップS6に示す高負荷走行モード解除制御に移
行するが、これについて図12を参照して説明する。こ
こではまず、L/Cタイト設定フラグF(L/C)が立てら
れているか否か(F(L/C)=1か否か)が判断され(ス
テップS91)、F(L/C)=1のときにはステップS9
2に進み、牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTがL/
Cタイト解除値TRCNT(3)以下となったか否かが判断され
る。図2に示すように、時間t6において上記減算処理
により牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTがL/Cタ
イト解除値TRCNT(3)以下となる。このため、この時点か
らステップS93,S94に進み、ロックアップクラッ
チLCの係合制御を通常制御に戻すとともにL/Cタイ
ト設定フラグF(L/C)を0に戻す。
【0051】但し、ロックアップクラッチLCの係合制
御を通常制御に戻すタイミングは、時間t6において牽
引モード判定カウンタ積算値STRCNTがL/Cタイト解除
値TRCNT(3)以下となった後に、アクセルペダルが踏み込
まれたり、シフトダウン指令があったりしたときに行わ
れ、図2に示すように時間t7において通常制御に戻さ
れる。
【0052】このようにしてロックアップクラッチLC
の係合制御が通常制御に戻されてL/Cタイト設定フラ
グF(L/C)が0になると、次のフローではステップS9
1からステップS95に進み、牽引モード判定カウンタ
積算値STRCNTが5TH禁止解除値TRCNT(4)以下となったか
が判断される。牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTが
5TH禁止解除値TRCNT(4)以下となると(時間t8)、ステ
ップS96,S97に進み、5TH設定禁止制御が解除さ
れるとともに、5TH設定禁止フラグF(5TH)が0に戻され
る。
【0053】以上説明した制御を行っているときに、牽
引モード判定カウンタ積算値STRCNTが所定値の状態で車
両を停止させてイグニッションスイッチをオフにしてエ
ンジンを停止することもある。このような場合に、イグ
ニッションスイッチを再びオンにしてエンジンを始動さ
せて走行を再開した場合での牽引モード判定カウンタ積
算値STRCNTの扱いが問題となる。このため、イグニッシ
ョンスイッチオフ時に牽引モード判定カウンタ積算値ST
RCNTおよび変速機油温を記憶しておく。そして、イグニ
ッションスイッチオン時に変速機油温を検出して記憶さ
れた変速機油温と比較して油温の変化を求め、この油温
変化に対応して牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTを
減算処理して補正するように構成されている。これによ
り、一時的に停車して休憩するような場合にも、牽引モ
ード判定カウンタ積算値STRCNTを常にそのときの変速機
油温に対応した適切な値に設定して、エンジン再始動後
においても良好な制御が可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
用自動変速機の制御装置は、車両の運転状態に基づいて
車両が牽引走行状態となったことを推定する牽引状態推
定手段と、この牽引状態推定手段により車両が牽引走行
状態となったことが推定されたときに、トルクコンバー
タのロックアップクラッチの締結量を増加させるロック
アップ締結増加機構とを有する。なお、この牽引状態推
定手段は、例えば、車両がトレーラを牽引して走行する
ことにより駆動負荷が増加して車両が牽引走行状態とな
ったことを推定するように構成される。
【0055】このような構成の本発明に係る車両用自動
変速機の制御装置によれば、例えば、トレーラ等を牽引
して高速クルージング走行するような場合に、牽引負荷
が加わることにより車両が牽引走行状態となったことが
牽引状態推定手段により推定されるとトルクコンバータ
のロックアップクラッチの締結量が増加される(すなわ
ちタイトな締結にされる)ので、トルクコンバータ内で
のスリップ量が低下されてトルクコンバータからの発熱
が抑えられ、変速機内部油温上昇が抑えられる。
【0056】本発明に係る制御装置において、牽引状態
推定手段により車両が牽引走行状態となったことが推定
されたときには自動変速機構が最高速度段に変速するこ
とを禁止し、また、最高速度段で走行中のときにはシフ
トダウンさせるように構成し、シフトダウンの後におい
ても、牽引状態推定手段により車両が牽引走行状態とな
ったことが推定されたときにはロックアップ締結増加機
構によりロックアップクラッチの締結量を増加させるよ
うに構成しても良い。
【0057】この構成の制御装置の場合には、車両が牽
引走行状態になったことが推定されると最高速度段の設
定が禁止され、少なくとも最高速度段より低速の速度段
での走行となるため、トルクコンバータの駆動トルクが
小さくなってその駆動負荷が低減され、トルクコンバー
タからの発熱が抑制される。そして、この後においても
まだ牽引走行状態であるときには、トルクコンバータの
ロックアップクラッチの締結量が増加されてトルクコン
バータ内でのスリップ量が低下されて内部発熱が抑えら
れる。この結果、牽引走行等による牽引走行状態に対し
て、変速機の内部発熱を段階的に低下させて、変速機内
部油温が過度に上昇することを効果的に抑制できる。
【0058】なお、牽引状態推定手段は、車両の走行駆
動負荷、変速頻度、ロックアップクラッチの作動頻度、
車速変動、スロットル開度変動に基づいて牽引走行状態
か否かの判断を行うように構成するのが好ましい。これ
により、トレーラ等の牽引走行による牽引走行状態を正
確且つ的確に判断することができる。
【0059】車両が最高速度段で走行中のときに前記牽
引状態推定手段により前記車両が牽引走行状態となった
ことが推定されてシフトダウンさせるときには、アクセ
ルペダルの踏み込みもしくはシフトダウン指令を待って
シフトダウンを行わせるのが好ましい。これにより、シ
フトダウンを違和感無く行わせることができる。
【0060】なお、牽引状態推定手段により車両が牽引
走行状態となったことが推定されているときにこの車両
を停止させ、その後にこの車両を再び走行させるときに
は、車両を停止させている間における変速機油温の低下
状態に基づいて車両の牽引走行状態を推定するのが好ま
しい。これにより、車両を一時的に停止させた場合にお
けるその後の走行においても適切な制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用自動変速機およびその制御
装置の構成を示す概略図である。
【図2】上記制御装置により上記自動変速機の制御を行
う場合の種々の特性の時間変化を示すタイムチャートで
ある。
【図3】上記制御装置による牽引モード走行制御内容を
示すフローチャートである。
【図4】牽引モード判定カウンタ積算値STRCNTの計算制
御内容を示すフローチャートである。
【図5】登坂判断カウンタ値の演算制御内容を示すフロ
ーチャートである。
【図6】変速頻度カウンタ値の演算制御内容を示すフロ
ーチャートである。
【図7】L/C頻度カウンタ値の演算制御内容を示すフ
ローチャートである。
【図8】車速変動判断カウンタ値の演算制御内容を示す
フローチャートである。
【図9】スロットル変動判断カウンタ値の演算制御内容
を示すフローチャートである。
【図10】高負荷走行モード設定制御内容を示すフロー
チャートである。
【図11】5TH設定禁止制御内容を示すフローチャート
である。
【図12】高負荷走行モード解除制御内容を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
E エンジン TM 変速機 TC トルクコンバータ LC ロックアップクラッチ CV 変速制御バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16H 59:08 F16H 59:08 59:50 59:50 59:72 59:72 (72)発明者 町野 英樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D041 AA03 AA04 AA58 AA68 AB01 AC09 AC15 AC18 AD02 AD04 AD22 AD23 AD31 AD50 AE20 AE31 AE37 AF01 3J053 CA00 CB12 CB22 DA02 DA08 DA12 DA25 EA02 3J552 MA04 MA12 NA01 NB01 PA51 RA27 RA30 RB06 RB30 SB03 SB10 TA01 TB01 UA02 VA32Y VA37Y VA47W VA74W VA76Y VB09W VC01Z VC03Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に繋がれたトルクコンバータと、
    前記トルクコンバータの出力側に繋がれた自動変速機構
    とを有して構成され、前記トルクコンバータおよび前記
    自動変速機構を介して変速された前記駆動源からの駆動
    力が車輪に伝達されて車両の走行駆動がなされる車両用
    自動変速機において、 前記車両の運転状態に基づいて前記車両がトレーラ等を
    牽引して走行する牽引走行状態となったことを推定する
    牽引状態推定手段と、 前記牽引状態推定手段により前記車両が牽引走行状態と
    なったことが推定されたときに、前記トルクコンバータ
    のロックアップクラッチの締結量を増加させるロックア
    ップ締結増加機構とを有することを特徴とする車両用自
    動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記牽引状態推定手段は、前記車両の走
    行駆動負荷、変速頻度、ロックアップクラッチの作動頻
    度、車速変動、スロットル開度変動に基づいて牽引走行
    状態か否かの判断を行うことを特徴とする請求項1に記
    載の車両用自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記牽引状態推定手段により前記車両が
    牽引走行状態となったことが推定されたときに、前記自
    動変速機構が最高速度段に変速することを禁止し、最高
    速度段で走行中のときにはシフトダウンさせるように構
    成され、 前記シフトダウンの後においても前記牽引状態推定手段
    により前記車両が牽引走行状態であることが推定される
    ときには、前記ロックアップ締結増加機構により前記ロ
    ックアップクラッチの締結量を増加させるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の
    車両用自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記車両が最高速度段で走行中のときに
    前記牽引状態推定手段により前記車両が牽引走行状態と
    なったことが推定されてシフトダウンさせるときには、
    アクセルペダルの踏み込みもしくはシフトダウン指令を
    待ってシフトダウンを行わせることを特徴とする請求項
    3に記載の車両用自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記牽引状態推定手段により前記車両が
    牽引走行状態となったことが推定されているときに前記
    車両を停止させ、その後に前記車両を再び走行させると
    きには、前記車両を停止させている間における変速機油
    温の低下状態に基づいて前記車両の牽引走行状態を推定
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    車両用自動変速機の制御装置。
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