JP2002013628A - 変速制御装置 - Google Patents

変速制御装置

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JP2002013628A
JP2002013628A JP2000196797A JP2000196797A JP2002013628A JP 2002013628 A JP2002013628 A JP 2002013628A JP 2000196797 A JP2000196797 A JP 2000196797A JP 2000196797 A JP2000196797 A JP 2000196797A JP 2002013628 A JP2002013628 A JP 2002013628A
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Koji Harada
浩二 原田
Takehiro Ohashi
武浩 大橋
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の負荷変化を変速制御に反映させて実際
の走行状態に応じた最適な変速を実現し得るようにした
変速制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジン回転数又は車速とアクセル開度
とによる二次元マップを変速制御マップとして変速タイ
ミングを制御する変速制御装置に関し、車両質量を検出
する車両質量算出部(車両質量検出手段)3と、路面勾
配を検出する路面勾配算出部(路面勾配検出手段)4
と、車両質量及び路面勾配に基づき変速制御マップのシ
フトアップ線及びシフトダウン線の基本線に対する補正
量を算出するマップ補正量算出部(マップ補正量算出手
段)5と、該マップ補正量算出部5からの補正量に基づ
き変速制御マップのシフトアップ線及びシフトダウン線
を適宜に補正して自動変速作動を制御する自動変速制御
部(自動変速制御手段)6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トレーラを牽引するトラクタや
大型トラックのように車両質量(負荷)が大きく変動す
るような車両の変速機では、変速段を高速側と低速側と
を切り替えるための副変速機が設けられており、例え
ば、荷物を積載して走行するような高負荷時に、副変速
機を低速段側に切り替えることにより駆動輪に伝達され
る駆動トルクの増大を図り、空車状態で走行するような
低負荷時には、副変速機を高速段側に切り替えることに
より燃費の向上を図り得るようにしてある。
【0003】このような副変速機付きの多段変速機にお
いては、手動変速機の場合と同様の機械式のクラッチ
と、このクラッチを断接するクラッチ用アクチュエータ
と、ギヤのシフト位置を切り換えるシフト用アクチュエ
ータと、ギヤのセレクト位置を切り換えるセレクト用ア
クチュエータとを備え、主として走行中にクラッチペダ
ルを踏むことなく変速シフトを行なえるようにした機械
式の自動変速装置(若しくは適宜にマニュアルモードに
切替え可能な半自動変速装置)が既に開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おけるこの種の自動変速装置においては、車速とアクセ
ル開度とによる二次元マップを制御マップとして目標変
速段及び変速タイミングを一義的に設定するようにして
いたため、このような変速制御に車両の負荷変化が十分
に反映されないという不具合があり、自動変速されたギ
ヤと実際の走行状態とが適切にマッチしないことが多か
った。
【0005】例えば、積荷などで車両質量が通常より重
くなっている状態で勾配の大きな坂道を登坂する場合、
運転者はアクセルペダルを深く踏み込んで車両を走行さ
せることになるが、前方に遅い車両がつまってしまった
ような時に減速のためにアクセルペダルを浅い踏み込み
位置に戻すと、登坂走行であるにも拘らずシフトアップ
してパワー不足を招き、車速を維持するために再びアク
セルペダルを深く踏み込むと、今度は元の変速段にシフ
トダウンしてしまうといった無駄な変速が増える虞れが
あった。
【0006】本発明は上述の実情に鑑みて成したもの
で、車両の負荷変化を変速制御に反映させて実際の走行
状態に応じた最適な変速を実現し得るようにした変速制
御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジン回転
数又は車速とアクセル開度とによる二次元マップを変速
制御マップとして変速タイミングを制御する変速制御装
置において、車両質量を検出する車両質量検出手段と、
路面勾配を検出する路面勾配検出手段と、前記車両質量
検出手段及び路面勾配検出手段で検出した車両質量及び
路面勾配に基づき変速制御マップのシフトアップ線及び
シフトダウン線の基本線に対する補正量を算出するマッ
プ補正量算出手段と、該マップ補正量算出手段からの補
正量に基づき変速制御マップのシフトアップ線及びシフ
トダウン線を適宜に補正して自動変速作動を制御する自
動変速制御手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】而して、このようにすれば、車両質量検出
手段及び路面勾配検出手段で検出される車両質量及び路
面勾配に基づきマップ補正量算出手段にて変速制御マッ
プのシフトアップ線及びシフトダウン線の基本線に対す
る補正量が算出され、この補正量に基づき自動変速制御
手段により変速制御マップのシフトアップ線及びシフト
ダウン線が適宜に補正されて自動変速の作動が制御され
るので、車両質量や路面勾配による車両の負荷変化に応
じ変速タイミングが変更されて無駄な変速が回避される
ことになる。
【0009】また、本発明におけるマップ補正量算出手
段は、車両質量に応じて決められている勾配敷居値によ
りシフトアップ線及びシフトダウン線の補正パターンを
選定し、その選ばれた補正パターンに則して補正量を算
出するように構成されていることが好ましく、更には、
現行の変速制御マップに指示している補正量と新たに算
出された補正量とが不一致であるか否かを判定し、両者
の不一致状態が所定時間継続した時に限り補正量を出力
するように構成されていることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0011】図1〜図6は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図1に示す如く、本形態例に示す変速制
御装置は、演算を行うためのコンピュータ装置から成る
制御装置内に、以下に詳述する如き加速度算出部1、駆
動力算出部2、車両質量算出部3、路面勾配算出部4、
マップ補正量算出部5、自動変速制御部6を備えて構成
されている。
【0012】即ち、加速度算出部1は、車両に実装され
ているプロペラシャフト回転センサ7からのシャフト回
転数情報を入力して車速に換算し且つ該車速を時間微分
することにより加速度αを時々刻々算出するようになっ
ている。
【0013】また、駆動力算出部2においては、エンジ
ン制御コンピュータ8(ECU:Electronic Control U
nit)からの燃料噴射量情報とエンジン回転数情報とに
基づきエンジントルクTを算出し、このエンジントルク
Tを下記の関係式(1)
【数1】 F=(T×ηm×iT/M×idif)/RTIRE…(1) に代入して車両の駆動力を算出するようになっている。
【0014】尚、関係式(1)におけるηmは機械効
率、iT/Mはギヤレシオ、idifはデフレシオ、RTIRE
タイヤ径を夫々示しており、これらは予め判っている数
値ばかりであるので、駆動力算出部2内に全て入力済み
となっているが、このうちのギヤレシオiT/Mについて
は、車両に実装されているギヤ位置スイッチ9からのギ
ヤ位置情報により適切な段数のものを選択して代入する
ようにしてある。
【0015】そして、車両質量算出部3においては、ギ
ヤ位置スイッチ9からのギヤ位置情報と、クラッチスト
ロークセンサ10からのクラッチストローク情報とによ
り変速時を認識し、その変速時における変速前の加速度
α1及び変速中の減速度α0を前記加速度算出部1から取
り込み且つ変速前の駆動力F1を前記駆動力算出部2か
ら取り込んで下記の関係式(2)
【数2】W=F1/(α1−α0)…(2) に代入することにより車両質量Wを算出するようにして
ある。
【0016】ここで、この関係式(2)は、変速前の運
動方程式と変速中の運動方程式との連立方程式を解くこ
とにより得られたものであり、より具体的に述べると、
変速前の運動方程式が下記の関係式(3)
【数3】F1−R=W×α1…(3) として表されるのに対し、クラッチ断により実質的な駆
動力が喪失する変速中の運動方程式は下記の関係式
(4)
【数4】−R=W×α0…(4) として表されるので、関係式(3)−関係式(4)によ
り先の関係式(2)が得られるので、ここに変速前の駆
動力F1、変速前の加速度α1、変速中の減速度α 0を代
入すれば、車両質量Wを推定することが可能となるので
ある。
【0017】また、車両質量算出部3においては、車両
質量Wに関する過去n回分の算出値を積算し、その合計
値をn+1で除算することにより平均化して車両質量W
のメモリ値を更新していくようにしてある。
【0018】ここで、初期設定時には、適当な初期値が
設定されるようにしてあり、初期設定から第一回目の変
速時には、この初期値と最初の算出値とが積算されて
「2(n+1)」で除算されるようにしてある。
【0019】尚、車両がトレーラを牽引するトラクタで
ある場合には、トレーラが連結されていることを示すト
レーラピックアップ信号の有無により異なる初期値を設
定(例えばトレーラピックアップ信号ONの時に50
t、OFFの時に10tなどとして設定)しておくこと
が好ましい。
【0020】また、車両質量算出部3にて算出された車
両質量Wが所定範囲、例えば10t〜50tの範囲から
外れた場合には、計算誤差が大であるとみなして当該検
出値を除外することを基本とするが、初期設定から車両
質量Wの算出を10回以上繰り返した後は、車両質量W
のメモリ値に対し±50%の範囲を外れる車両質量Wの
算出値を除外するようにしてある。
【0021】そして、電源投入時(車両がトレーラを牽
引するトラクタである場合にはトレーラピックアップ信
号の変化が1秒以上継続した時も含む)に初期設定に戻
るようになっているが、車両停止が5分以上継続した場
合には、今までの車両質量Wの平均値である最終的なメ
モリ値を初期値として新たに平均計算をやり直すように
なっている。
【0022】更に、路面勾配算出部4には、前記車両質
量算出部3にて算出された車両質量Wと、前記加速度算
出部1にて時々刻々算出されている現在の加速度αと、
前記駆動力算出部2にて時々刻々算出されている現在の
駆動力Fが夫々入力されるようになっており、先に説明
した運動方程式を走行抵抗Rを求める形に変形した下記
の関係式(5)
【数5】R=F−(W×α)…(5) により走行抵抗Rを算出し、次いで、この走行抵抗Rを
下記の関係式(6)
【数6】 R=(μrW+μcSV2 +Wsinθ)…(6) に代入して勾配抵抗Wsinθを求め、この勾配抵抗W
sinθを更に車両質量Wで除算して路面勾配sinθ
を算出するようにしてある。
【0023】即ち、Wを車両質量、μrをころがり抵抗
係数、μcを引きずり係数、Sを車両断面積、Vを車
速、θを水平面に対する路面の傾斜角度とする時に、走
行抵抗Rは、ころがり抵抗μrWと、風圧抵抗μcSV2
と、勾配抵抗Wsinθとの合算の抵抗としてみなすこ
とができるので、走行抵抗Rから車輪のころがり抵抗μ
rW及び風圧抵抗μcSV2を引けば、勾配抵抗Wsin
θを求めることが可能となる。
【0024】尚、図1中には特に明示していないが、前
記路面勾配算出部4には、運転状態を把握するための各
種の情報を入力させるようにしておき、下記の〜 車両停止 変速動作中 マニュアルクラッチ断(半自動変速装置で特に発進時
や停止時のためにマニュアルクラッチを残したタイプの
車両の場合) フットブレーキ作動中 リターダ作動中 の運転状態を除く車両走行中に路面勾配sinθを時々
刻々算出させ、例えば過去10回(極めて短時間のうち
に繰り返された算出回数)の算出値を平均化して路面勾
配sinθのメモリ値を更新するようにしてある。
【0025】更に、マップ補正量算出部5には、前記車
両質量算出部3にて算出された車両質量Wと、前記路面
勾配算出部4にて算出された路面勾配sinθとが夫々
入力されるようになっており、これら車両質量W及び路
面勾配sinθに基づき変速制御マップのシフトアップ
線及びシフトダウン線の基本線に対する補正量を算出す
るようにしてある。
【0026】また、自動変速制御部6は、図示しない機
械式の自動変速装置(若しくは適宜にマニュアルモード
に切替え可能な半自動変速装置)の実質的な自動変速作
動、即ち、シフト用アクチュエータ及びセレクト用アク
チュエータの作動を制御するものであり、この自動変速
制御部6には、前記マップ補正量算出部5にて算出され
た補正量が入力されるようになっており、この補正量に
基づき変速制御マップのシフトアップ線及びシフトダウ
ン線が適宜に補正されるようになっている。
【0027】即ち、この自動変速制御部6に保持されて
いる変速制御マップは、例えば、図2に一例を示す如き
ものであり、縦軸をアクセル開度とし且つ横軸をエンジ
ン回転数として、以下に詳述するシフトアップ線及びシ
フトダウン線を設定しており、このシフトアップ線とシ
フトダウン線とに挟まれた領域からシフトアップ線を越
えて右側の領域に移行した時にシフトアップし、シフト
ダウン線を越えて左側の領域に移行した時にシフトダウ
ンするように設定されている。
【0028】尚、図2は説明の便宜上から所要の変速段
についてのシフトアップ線及びシフトダウン線だけを図
示したものであり、これとは異なるエンジン回転数に対
応した位置に略同様のシフトアップ線及びシフトダウン
線が全ての変速段について設定されていることは勿論で
ある。
【0029】そして、本形態例においては、図2中に実
線で示されているシフトアップ線U 1及びシフトダウン
線D1、一点鎖線で示されているシフトアップ線U2及び
シフトダウン線D2、二点鎖線で示されているシフトア
ップ線U3及びシフトダウン線D3の三組の補正パターン
を設定しており、これら三組の補正パターンのうちから
前記マップ補正量算出部5にて何れかを選定し、その選
ばれた補正パターンに則して、実線で示されているシフ
トアップ線U1及びシフトダウン線D1を基本線とする補
正量を算出するようにしているのである。
【0030】ここで、補正パターンを選定するに際し、
前記マップ補正量算出部5には、図3に示す如き勾配敷
居値マトリックスがプログラムされており、路面勾配算
出部4により算出された車両質量Wに応じて決められて
いる勾配敷居値により、路面勾配算出部4からの現在の
路面勾配sinθ(勾配敷居値マトリックスの表中では
sinθを100倍してパーセント表示としている)を
基に補正パターンを選定するようにしている。
【0031】そして、選ばれた補正パターンに則して、
基本線であるシフトアップ線U1及びシフトダウン線D1
に対する具体的な補正量を算出するに際しては、前記マ
ップ補正量算出部5に、図4に示す如きマップ補正量マ
トリックスがプログラムされているので、このマップ補
正量マトリックスに基づいて、前記勾配敷居値マトリッ
クスで選定された補正パターンに対応している各変極点
a〜f(図5に示す如きシフトアップ線及びシフトダウ
ン線のアクセル開度に対するエンジン回転数の変換ポイ
ント)の補正量、即ち、基本線であるシフトアップ線U
1及びシフトダウン線D1の各変極点a〜fに対する補正
パターンの各変極点a〜fのエンジン回転数増加分に相
当する補正量を読み出して出力するようになっている。
【0032】ただし、図4のマップ補正量マトリックス
は、勾配敷居値マトリックスにて範囲分けされた所定の
車両質量Wのランクにおける所定の変速段についてのみ
示したものであるが、このようなマップ補正量マトリッ
クスが、勾配敷居値マトリックスの車両質量Wの各ラン
ク毎、及びその車両質量Wのランクにおける各変速段毎
に設定されているものであることは勿論である。
【0033】尚、エンジン回転数に替えて車速を採用し
た二次元マップを変速制御マップとすることも可能であ
るが、そのような変速制御マップとした場合には、マッ
プ補正量マトリックスの補正量が、基本線であるシフト
アップ線U1及びシフトダウン線D1の各変極点a〜fに
対する補正パターンの各変極点a〜fの車速増加分に相
当する補正量に変更されるというだけであり、実質的な
手法に格別な違いは生じない。
【0034】更に、マップ補正量算出部5から実際に補
正量を出力するに際しては、図6に示す如きフローチャ
ートに従い、ステップS1及びステップS2にて車両質
量W及び路面勾配sinθが夫々認識されると、ステッ
プS3にて車両質量W及び路面勾配sinθに基づき先
に説明した如き手法で補正量が算出され且つその新たに
算出された補正量が現行の変速制御マップに指示してい
る補正量と不一致であるか否かが判定され、ここで不一
致であると判定された際には、ステップS4へと進んで
タイマーが作動され、次いで、ステップS5にてタイマ
ー作動時間が2秒以上経過したか否かが判定され、ここ
でタイマー作動時間が2秒以上経過したと判定された場
合に限りステップS6へと進んで補正量の自動変速制御
部6への出力を行うようにしてある。
【0035】また、ステップS3にて現行の補正量と新
たに算出された補正量とが不一致であると判定されなか
った場合、即ち、両補正量が一致していた場合には、現
時点での新たな補正量を出力する必要がないので、ステ
ップS7へと進んでタイマーがリセットされることにな
り、また、ステップS5にてタイマー作動時間が2秒以
上経過したことが確認されないうちにタイマーがリセッ
トされた場合には、ステップS6へ進むことなくフロー
チャートのスタートへと戻されてステップS1から再び
同様の手順が繰り返されることになる。
【0036】このように現行の補正量と新たに算出され
た補正量との不一致状態が所定時間継続した時に限り補
正量を出力するようにしている理由は、主として路面勾
配sinθが変動し易い変数であるからであり、上り下
りが繰り返されるような道路を走行しているような場合
に、ある路面勾配sinθに対応して変速制御マップの
シフトアップ線及びシフトダウン線を補正した時点で既
に現在の路面勾配sinθが変化してしまっているとい
うような状況を極力回避することを目的としている。
【0037】而して、このように構成した変速制御装置
によれば、車両質量算出部3及び路面勾配算出部4で検
出される車両質量W及び路面勾配sinθに基づきマッ
プ補正量算出部5にて三組の補正パターンのうちから何
れかが選定され、その選ばれた補正パターンに則して、
変速制御マップの基本線であるシフトアップ線U1及び
シフトダウン線D1に対する補正量が算出され、この補
正量に基づき自動変速制御部6にて変速制御マップのシ
フトアップ線及びシフトダウン線が適宜に補正されて自
動変速の作動が制御されるので、車両質量Wや路面勾配
sinθによる車両の負荷変化に応じ変速タイミングが
変更されて無駄な変速が回避されることになり、車両の
負荷変化を変速制御に反映させて実際の走行状態に応じ
た最適な変速を実現することができる。
【0038】尚、本発明の変速制御装置は、上述の形態
例にのみ限定されるものではなく、車両質量検出手段及
び路面勾配検出手段には図示以外の検出方式を採用して
も良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】上記した本発明の変速制御装置によれ
ば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0040】(I)本発明の請求項1、2に記載の発明
によれば、車両質量や路面勾配による車両の負荷変化に
応じ変速タイミングを適切に変更して無駄な変速を回避
することができるので、車両の負荷変化を変速制御に反
映させて実際の走行状態に応じた最適な変速を実現する
ことができる。
【0041】(II)本発明の請求項3に記載の発明に
よれば、現行の変速制御マップに指示している補正量と
新たに算出された補正量との不一致状態が所定時間継続
した時に限り補正量を自動変速制御手段へ出力するよう
にしているので、変速制御マップのシフトアップ線及び
シフトダウン線を補正した時点で既に現在の路面勾配が
変化してしまっているというような状況を極力回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示すブロック図
である。
【図2】変速制御マップの一例を示す説明図である。
【図3】勾配敷居値マトリックスの一例を示す表であ
る。
【図4】マップ補正量マトリックスの一例を示す表であ
る。
【図5】シフトアップ線及びシフトダウン線の各変極点
についての説明図である。
【図6】補正量を出力する際の手順を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
3 車両質量算出部(車両質量検出手段) 4 路面勾配算出部(路面勾配検出手段) 5 マップ補正量算出部(マップ補正量算出手段) 6 自動変速制御部(自動変速制御手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:52 F16H 59:52 59:66 59:66 Fターム(参考) 3J552 MA01 MA17 NA04 NB01 PA35 RA27 RB22 RB23 RB30 SA01 SB25 TA10 TB12 TB20 VA74W VA76W VA78Z VB01W VB04Z VB08Z VB09Z VB16Z VB20W VC01W VC02Z VD02W VD11Z VE04W

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転数又は車速とアクセル開度
    とによる二次元マップを変速制御マップとして変速タイ
    ミングを制御する変速制御装置において、車両質量を検
    出する車両質量検出手段と、路面勾配を検出する路面勾
    配検出手段と、前記車両質量検出手段及び路面勾配検出
    手段で検出した車両質量及び路面勾配に基づき変速制御
    マップのシフトアップ線及びシフトダウン線の基本線に
    対する補正量を算出するマップ補正量算出手段と、該マ
    ップ補正量算出手段からの補正量に基づき変速制御マッ
    プのシフトアップ線及びシフトダウン線を適宜に補正し
    て自動変速作動を制御する自動変速制御手段とを備えた
    ことを特徴とする変速制御装置。
  2. 【請求項2】 車両質量に応じて決められている勾配敷
    居値によりシフトアップ線及びシフトダウン線の補正パ
    ターンを選定し、その選ばれた補正パターンに則して補
    正量を算出するようにマップ補正量算出手段が構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の変速制御装
    置。
  3. 【請求項3】 現行の変速制御マップに指示している補
    正量と新たに算出された補正量とが不一致であるか否か
    を判定し、両者の不一致状態が所定時間継続した時に限
    り補正量を出力するようにマップ補正量算出手段が構成
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の変
    速制御装置。
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