JP2003013587A - 床用シート及び床材 - Google Patents
床用シート及び床材Info
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Abstract
量生産可能であり、しかも長年に亘る床材としての使用
に堪える優れた耐摩耗性や耐久性の付与も可能な床用シ
ート及びそれを用いた床材を提供する。 【解決手段】非塩素系の熱可塑性樹脂からなる基体シー
ト1上に、絵柄印刷層2を介して、1層以上の非塩素系
の熱可塑性樹脂の層からなり、その表面が電子線又は紫
外線硬化性樹脂による再塗装適性を有する透明樹脂層3
を設けた床用シートである。
Description
室内床面仕上げに使用する床材の表面化粧のための床用
シート及びそれを用いた床材に関するものである。
アパート等の室内床面仕上げのための床材としては、天
然木材からなる厚さ6〜15mm程度の板材すなわち無
垢材や、厚さ6〜15mm程度の合板等の木質系基材上
に、厚さ数百μm乃至数mm程度の天然木材すなわち突
板を貼付したもの、或いは、上記無垢材または突板の表
面に更に塗装を施したものなどが広く使用されている。
上に突板を貼付し塗装を施した突板塗装床材が主流とな
っている。こうした天然木材系の床材は、天然木材の木
目による美麗な意匠性に特長があり、古くから親しまれ
多用されている。
例えば汚染防止機能、耐摩耗機能、防音機能、暖房機能
等の各種の機能性を備えた床材に対する要望が益々高ま
っている。
面に適宣の所望の機能性を有する材料の層(機能性層)
を設けること、もしくは床基材に特殊な形状、構造を持
たせることによって達成されている。例えば防音機能
は、床基材の裏面に、必要に応じて適宣の深さ・巾の所
望の溝を施すことで、高防音機能を付与している。
に、通常の木質系基材相当の耐候性しか付与されていな
いが、本物のオーク材等の意匠性に優れた突板が表面に
貼付されている高級感から、耐候性に関する弱さは許容
されてきた。
ら、万が一、表面が劣化してきても、それらを研磨・塗
装することで、補修することも比較的容易にでき、この
弱点を補強するに十分なものであった。更に、近年では
前述した表面の耐摩耗性を付与することで、更に製品の
耐久性を向上させている。
亘る耐久性が要求されることは周知の通りである。そし
て、床材に関しても同様の耐久性が要求されていること
も事実である。
用者の身体や持ち物等に触れ、或いは他の家具什器等と
擦れ、或いはゴミや泥等の汚染物質が付着し、或いは雑
巾掛け等の清掃作業を受け、床材表面は絶えず物理的・
化学的に厳しい攻撃を受け続けるのである。
まず塗装塗膜が剥落や摩耗等により失われ、次には突板
が剥落や摩耗等により失われて、ついには荒れ果てた木
質系基材が表面に出てきてしまうのである。
は、幅数cm×長さ数十cm程度のブロック状の突板、
それも主としてオーク材を、寄せ木状に表面に敷き詰め
たものであり、意匠性に於いても限られたものである。
げようにも、その材料が天然資源に依存することから、
例えばバーチ材やチェリー材を使用して、オーク材より
も淡色系の意匠の床仕上げを実現しようとしても、こう
した材種を広面積で使用するには世界的にも資源が不足
しており、また仮にそれらを大量に調達することが出来
ても、色合いを合わせることが難しいために、安定した
意匠の床材を大量に生産することは大変困難である。
おける上記した問題点に鑑みてなされたものであって、
各種の所望の意匠性を有する床材を安定的に大量生産可
能であり、しかも長年に亘る床材としての使用に堪える
優れた耐摩耗性や耐久性の付与も可能な床用シート及び
それを用いた床材を提供しようとするものである。
非塩素系の熱可塑性樹脂からなる基体シート上に、絵柄
印刷層を介して、1層以上の非塩素系の熱可塑性樹脂の
層からなり、その表面が電子線又は紫外線硬化性樹脂に
よる再塗装適性を有する透明樹脂層が設けられてなるこ
とを特徴とするものである。
ボス加工が施されていることを特徴とするものである。
の電子線又は紫外線硬化性樹脂による表面保護層が設け
られてなることを特徴とするものである。
ちの少なくとも1層に、耐摩耗性硬質粒子が添加されて
なることを特徴とするものである。
用シートが貼付され、該床用シートの表面上に、1層以
上の電子線又は紫外線硬化性樹脂による表面保護層が設
けられてなることを特徴とするものである。
ちの少なくとも1層に、耐摩耗性硬質粒子が添加されて
なることを特徴とするものである。
示する様に、塩素原子を含有しない非塩素系の熱可塑性
樹脂からなる基体シート1上に、木目模様等の所望の絵
柄を印刷により表現した絵柄印刷層2と、該絵柄印刷層
2上に、非塩素系の熱可塑性樹脂からなる層が1層若し
くは2層以上積層されて構成される透明樹脂層3とが、
順次設けられてなるものである。
面保護層4を形成するための、電子線又は紫外線硬化性
樹脂による再塗装適性が付与されている。
しては、例えばオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂等の非塩素系の熱
可塑性樹脂からなるフィルム乃至シートを使用すること
ができ、必要に応じてこれらから選ばれる複数の熱可塑
性樹脂を混合、共重合、積層または複合したものなどを
使用することもできる。
レン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂が、加工性や経
済性などの面で最も望ましい。
を活かすように透明であっても良いし、床材用基材7の
色彩や表面欠陥を隠蔽するために着色されていても良
い。
様、石目模様、布目模様、抽象模様等、適宣の所望の意
匠の絵柄印刷層2が設けられる。基体シート1の隠蔽性
が不十分である場合には、絵柄印刷層2の裏面側に隠蔽
層を設けてもよい。
限はないが、一般的には適宣の印刷インキや塗料等を使
用して適宣の印刷方法や塗装方法によって設けられる。
印刷方法としては、例えばグラビア印刷法、オフセット
印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、転写印刷
法、インクジェット印刷法等が一般的である。
面と透明樹脂層3との層間のほか、必要に応じて、透明
樹脂層3の表面上や、基体シート1が透明である場合に
はその裏面などにも設けられていても良い。
成材料として挙げたものと同様の熱可塑性樹脂を使用す
ることができる。但し、透明樹脂層3に使用する熱可塑
性樹脂は、透明もしくは半透明であることが必要であ
る。半透明以上の透明性を有していれば、着色透明であ
っても良い。
みによって構成してもよいし、同種又は異種の材料から
なる2層以上を積層して構成してもよい。透明樹脂層3
の表面には、所望により例えば木目導管柄や石目柄、抽
象柄等のエンボス加工31を施すこともできる(図
2)。
法としては、例えば適宣の接着剤を介したドライラミネ
ート法又はウエットラミネート法、熱ラミネート法、高
周波ラミネート法、熱可塑性樹脂を溶融状態でシート状
に押し出すと同時に積層する押し出しラミネート法等、
従来公知の任意の積層方法から適宜選択すればよい。
樹脂層3の接着面に例えばコロナ放電処理、オゾン処
理、プラズマ処理、電離放射線処理、フレーム処理、酸
処理、アルカリ処理、プライマー処理又はアンカー処理
等の易接着化の為の表面処理を施しておくこともでき
る。
物たる床材の表面に、優れた表面硬度、耐摩耗性、耐擦
傷性、高耐久性、高耐候性を付与するための、電子線又
は紫外線硬化性樹脂による表面保護層4を塗装形成する
ために、透明樹脂層3の表面は、電子線又は紫外線硬化
性樹脂による再塗装適性を具備している必要がある。
が、電子線又は紫外線硬化性樹脂との親和性に元来優れ
た材質である場合には、透明樹脂層3の表面に特別な処
置を講じる必要はない。
3の表面に例えばコロナ放電処理又はオゾン処理等の活
性化処理を施すか、透明樹脂層3に例えばイソシアネー
ト基、カルボキシル基、グリシジル基、(メタ)アクリ
ロイル基、アルコキシシリル基等の活性基を含有する化
合物を添加する等の適宜の手段により、透明樹脂層3の
表面に電子線又は紫外線硬化性樹脂による再塗装適性を
付与しておくことが望ましい。
る各種の方法の中でも最も望ましいのは、透明樹脂層3
の表面に、電子線又は紫外線硬化性樹脂による再塗装適
性に優れた樹脂組成物からなるリコート性樹脂層32を
設けておく方法である。
の形成後長時間が経過してから、電子線又は紫外線硬化
性樹脂による表面保護層4を塗装形成しても、透明樹脂
層3と表面保護層4との間に十分な密着性が容易に得ら
れる利点がある。
ばウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール樹脂、
尿素樹脂、アルキド系樹脂、ポリエステル系樹脂等の熱
硬化性樹脂を使用することが好ましい。
は、例えばグラビアコート法、ロールコート法、ナイフ
コート法、スプレーコート法等の塗工方法によって行わ
れる。リコート性樹脂層32の厚みは0.1〜10μm
程度とされる。
の裏面には、床材用基材7との接着を容易にするため
に、必要に応じてプライマー層5を設けておくことがで
きる。
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、ア
クリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂等を主成分とする易接着性樹脂組成物
から、基体シート1の材質や床材用基材7との接着に使
用する接着剤の種類に適合したものを適宜選択する。例
えば基体シート1にポリオレフィン系樹脂シートを使用
する場合には、2液硬化型ウレタン系樹脂などが好まし
い。
酸カルシウム等の無機微粉末を配合することにより、投
錨効果により接着力を高めると共に、床用シートの巻取
保存時のブロッキングを防止することもできる。
工程において、透明樹脂層3の表面上に、1層以上の電
子線又は紫外線硬化性樹脂による表面保護層4が設けら
れる。
表面上(リコート性樹脂層32上)に、下塗層41及び
上塗層42の2層からなる表面保護層4が設けられてい
る。勿論、その両者の層間に中間層43を含む3層(図
4)や、更に多くの層からなる表面保護層4を形成して
もよい。
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、アク
リル系樹脂等の電子線又は紫外線硬化性樹脂を使用する
ことができる。表面保護層4の厚み(複数層から構成さ
れる場合はその総厚)は、一般的には1〜100μm程
度、より好ましくは5〜50μm程度とされる。
成分である電子線又は紫外線硬化性樹脂よりも高硬度の
材質からなる粉粒体である、耐摩耗性硬質粒子44を添
加することにより、得られる床材の表面硬度や耐摩耗
性、耐擦傷性等を更に向上させると共に、耐滑り性(滑
り止め性)を付与することもできる。
耐摩耗性硬質粒子44はそれらの内の少なくとも1層に
添加すればよく、添加する層の数や位置は特に限定され
ない。
粒子は、下塗層41、中塗層43及び上塗層42の3層
からなる表面保護層4の内の中塗層43のみに添加され
ている。表面のざらつきを防止するためには、最上層で
ある上塗層42への添加を避けることが望ましい。
リカ、アルミナ、ガラス、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化ジルコニウム、窒化珪素、炭化珪素、ゼオライ
ト、シラスバルーン、珪藻土等からなる粉粒体が用いら
れる。また、その粒径としては、平均粒径1〜50μm
程度のものが通常用いられる。
ンボス加工31が施されている場合にも勿論設けられる
ものである。
り、これらの図では表面保護層4は透明樹脂層3のエン
ボス加工31による凹部を除く上平面部のみに設けられ
ているが、表面保護層4の全部又は一部が、エンボス加
工31による凹部を完全に埋め尽くさない程度にエンボ
ス加工31による凹部の内面を覆って、透明樹脂層3の
全上面に亘って設けられていてもよい。
に所望する任意の機能性を有する材料を適宣使用ないし
添加することにより、各種の機能性を付与することもで
きる。
能、防カビ機能、防虫機能、消臭機能、ホルムアルデヒ
ド除去機能、芳香機能、吸放湿機能、光触媒機能、超親
水性機能、導電機能、イオン発生機能等を挙げることが
でき、それらの2つ以上の機能性を兼ね備えていても良
い。これらの機能性を有する材料としては、それぞれ従
来公知の任意の材料を適宣使用することができる。
ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート
法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、
キスコート法、フローコート法、ディップコート法、ス
プレーコート法、グラビアコート法、マイクログラビア
コート法、グラビアリバースコート法等、各種のコーテ
ィング方法から任意に選択すればよい。
宅等の建築物における荒床や床スラブ等の床下地面に、
長尺状の床仕上げ用シートとして直接貼付施工すること
も可能であるが、一般的には、所定寸法の板状体からな
る床材用基材7の表面に、必要に応じて適宜の接着剤層
6を介して貼付された、規格化された寸法を有する板状
の床材の形とされ(図7〜図10)、これが、従来の天
然木材系のフローリング材と同様の要領で床下地面に施
工される。
トに対する支持基材となる床材用基材7としては、一般
的には厚さ6〜15mm程度の板材乃至成形品類が用い
られる。
材、パーティクルボード、中密度繊維板等の木質系基材
が用いられる場合が多いが、その他例えば鋼鉄、アルミ
ニウム、ステンレス鋼等の金属系基材や、コンクリート
板等の無機質系基材、繊維強化プラスチックや木質樹脂
成形体等の合成樹脂系基材等を使用することもできる。
また、必要に応じてこれらから選ばれる複数の材質を混
合、積層または複合した複合系基材を使用することもで
きる。
手順に関しては、その基本的な類型として以下の2種類
を挙げることができる。
の、表面保護層4が設けられていない床用シートの表面
にまず、当該床用シートの製造と一貫工程もしくは別工
程において、表面保護層4を塗工形成して、図3〜図6
に例示した形態の、表面保護層4付きの床用シートを作
製し、しかる後に、それを床材用基材7上に貼付すると
いう手順である。
態の、表面保護層4が設けられていない床用シートを、
まず床材用基材7上に貼付し、しかる後に、床材用基材
7上に貼付された床用シートの表面に、表面保護層4を
塗工形成するという手順である。
ば、木質系基材或いは樹脂系基材等の各種の床材用基材
7の表面に、予め表面保護層4が形成された床用シート
を貼付するだけで、絵柄印刷層2による高意匠や、表面
保護層4による表面硬度や耐摩耗性等の優れた表面物
性、必要に応じて付与される各種機能性などを、簡便に
床材に付与することができる利点がある。
品である床材の作製工程は、床用シートの貼付及び表面
保護層4の塗工形成という複数工程にはなるが、巻取り
等のシートとしての取扱いに適さない大塗布量の表面保
護層4を設ける必要がある場合にも十分に対応可能であ
り、より優れた表面硬度や耐摩耗性を有する床材を容易
に得ることができる利点がある。
4の形成前の床用シートの製造と一貫工程での表面保護
層4の塗工形成は、その工程速度等の工程条件や設備面
などから困難な場合が多いので、一般的には表面保護層
4は別工程での形成となる場合が多い。
樹脂層3の表面には、工程間での期間経過を考慮して、
長期間に亘る再塗装適性の保持性が求められる。この事
情は第2の手順においても勿論同様である。
を長期間に亘り保持させる為には、透明樹脂層3の表面
には、既に述べた様に、電子線又は紫外線硬化性樹脂に
よる再塗装適性に優れた樹脂組成物からなるリコート性
樹脂層32を設けることによって再塗装適性が付与され
ていることが最も望ましい。
プロピレン樹脂フィルムを基体シートとして、その表面
にコロナ処理を施して濡れ指数38dyn/cm以上に
調整し、その表面にウレタン樹脂系インキにてグラビア
印刷法により隠蔽層及び木目柄の絵柄印刷層を順次印刷
形成した。
ルアクリレート共重合体系接着性樹脂層20μmと、光
安定剤0.2重量%及び紫外線吸収剤0.3重量%を添
加したランダム共重合ポリプロピレン樹脂90μmと
を、共押出ラミネートして2層からなる透明樹脂層を形
成すると同時に、金属製エンボスロールにて導管柄のエ
ンボスを施した。
処理を施して濡れ指数を38dyn/cm以上に調整
し、表面全体に2液硬化型ウレタン系樹脂をグラビアコ
ート法にて乾燥後の塗布量2g/m2に施し乾燥硬化さ
せてリコート性樹脂層を形成し、透明樹脂層の表面に電
子線又は紫外線硬化性樹脂による再塗装適性を付与し
た。
を施して濡れ指数を38dyn/cm以上に調整し、シ
リカ粉末を配合したウレタン樹脂系プライマー剤をグラ
ビアコート法にて乾燥後の塗布量1g/m2に施してプ
ライマー層を形成して、表面保護層の形成前の床用シー
トを作製し、これをロール状に巻き取った。
外線硬化性樹脂をグラビアコート法にて、硬化後の塗布
量がそれぞれ3g/m2となるように、2層に亘り塗工
し硬化させて、下塗層及び上塗層の2層からなる表面保
護層を形成して、表面保護層付きの本発明の床用シート
を完成した。
板の表面に、変性酢酸ビニル樹脂系接着剤を介して貼付
して、本発明の床材を完成した。
護層の形成前の床用シートを作製してから数日後、これ
を総厚12mmの積層合板の表面に、変性酢酸ビニル樹
脂系接着剤を介して貼付し、しかる後、その表面にアク
リル系紫外線硬化性樹脂をロールコート法にて、硬化後
の塗布量がそれぞれ3g/m2となるように、2層に亘
り塗工し硬化させて、下塗層及び上塗層の2層からなる
表面保護層を形成して、本発明の床材を完成した。
リプロピレン樹脂フィルムを基体シートとして、その表
面にコロナ処理を施して濡れ指数38dyn/cm以上
に調整し、その表面にウレタン樹脂系インキにてグラビ
ア印刷法により隠蔽層及び木目柄の絵柄印刷層を順次印
刷形成した。
重量%及び紫外線吸収剤0.3重量%を添加した厚さ9
0μmのランダム共重合ポリプロピレンフィルムを、2
液硬化型ウレタン系接着剤を介したドライラミネート法
にて接着させ、透明樹脂層3を形成すると同時に、金属
製エンボスロールにて導管柄のエンボスを施した。
理を施して濡れ指数を38dyn/cm以上に調整し、
表面全体に2液硬化型ウレタン系樹脂をグラビアコート
法にて乾燥後の塗布量2g/m2に施し乾燥硬化させて
リコート性樹脂層を形成し、透明樹脂層の表面に電子線
又は紫外線硬化性樹脂による再塗装適性を付与した。
を施して濡れ指数を38dyn/cm以上に調整し、シ
リカ粉末を配合したウレタン樹脂系プライマー剤をグラ
ビアコート法にて乾燥後の塗布量1g/m2に施してプ
ライマー層を形成して、表面保護層の形成前の床用シー
トを作製し、これをロール状に巻き取った。
性酢酸ビニル樹脂系接着剤を介して上記床用シートを貼
付し、その表面上に、耐摩耗性硬質粒子が添加されてい
ないウレタン系紫外線硬化性樹脂と、耐摩耗性硬質粒子
として平均粒径5〜10μmの鱗片状の炭化珪素粒子を
固形分比20重量%添加したエポキシ系紫外線硬化性樹
脂と、耐摩耗性硬質粒子が添加されていないポリエステ
ル系紫外線硬化性樹脂とを、硬化後の塗布量がそれぞれ
7g/m2、9g/m2及び6g/m2になるように、ロ
ールコート法にて順次塗工し、下塗層、中塗層及び上塗
層の3層からなる表面保護層を形成して、本発明の床材
を完成した。
護層の形成前の床用シートを作製してから数日後、その
表面のリコート性樹脂層上に、耐摩耗性硬質粒子が添加
されていないウレタン系紫外線硬化性樹脂と、耐摩耗性
硬質粒子として平均粒径5〜10μmの鱗片状の炭化珪
素粒子を固形分比20重量%添加したエポキシ系紫外線
硬化性樹脂と、耐摩耗性硬質粒子が添加されていないポ
リエステル系紫外線硬化性樹脂とを、硬化後の塗布量が
それぞれ7g/m2、9g/m2及び6g/m2になるよ
うに、グラビアコート法にて順次塗工し、下塗層、中塗
層及び上塗層の3層からなる表面保護層を形成して、表
面保護層付きの床用シートを作製し、これを総厚12m
mの積層合板の表面に、変性酢酸ビニル樹脂系接着剤を
介して貼付して、本発明の床材を完成した。
塑性樹脂からなる基体シート上に、絵柄印刷層を介し
て、1層以上の非塩素系の熱可塑性樹脂の層からなり、
その表面が電子線又は紫外線硬化性樹脂による再塗装適
性を有する透明樹脂層が設けられてなっている。
しての使用後の廃材などを焼却処分に付しても、塩化水
素ガスやダイオキシン等の有害物質を発生する虞の少な
い、環境に優しい建築材料であると言える。
可能であることから、天然資源の量的制約から材料とし
ての大量調達が困難な、淡く白い材質を有するバーチ材
やチェリー材などの、稀少材種の有する特殊な意匠が施
された床材をも、色違い等の問題を発生することもな
く、安価に大量生産することが可能である。
程において電子線又は紫外線硬化性樹脂による表面保護
層を設けることが可能であるから、床材として使用され
る際の、使用者の身体や持ち物、或いは家具什器等との
擦れにも耐えうる十分な表面硬度や耐摩耗性の付与が可
能である。特に、表面保護層の適宜の層に耐摩耗性硬質
粒子を添加すれば、表面硬度や耐摩耗性の更なる向上と
共に、耐滑り性の付与も可能である。
透明樹脂層が存在することから、万が一、表面から何ら
かの過度の外乱により表面保護層の摩耗が進行しても、
透明樹脂層により絵柄印刷層が保護されるので、透明樹
脂層の全てが摩耗消失しない限り、絵柄が摩耗消失する
ことがないので、長期に亘り表面からの摩耗に耐えうる
ことができる。
付した本発明の床材は、上述した床用シートとしての諸
々の利点がそのまま活かされることに加え、床材用基材
と、高硬度の電子線又は紫外線硬化性樹脂からなる表面
保護層との間に、オレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂か
らなる基体シート及び透明樹脂層が介在していることに
より、以下の様な優れた実用上の利点をも有するもので
ある。
を見れば、電子線又は紫外線硬化性樹脂からなる表面保
護層の硬さが、熱可塑性樹脂からなる基体シート及び透
明樹脂層によって適度に緩和される結果、床材としての
衝撃緩和性や歩行性に優れると共に、熱可塑性樹脂の低
熱伝導性により、適度な蓄熱効果を保持させることも可
能となるのである。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】非塩素系の熱可塑性樹脂からなる基体シー
ト上に、絵柄印刷層を介して、1層以上の非塩素系の熱
可塑性樹脂の層からなり、その表面が電子線又は紫外線
硬化性樹脂による再塗装適性を有する透明樹脂層が設け
られてなることを特徴とする床用シート。 - 【請求項2】前記透明樹脂層の表面に、エンボス加工が
施されていることを特徴とする請求項1記載の床用シー
ト。 - 【請求項3】前記透明樹脂層上に、1層以上の電子線又
は紫外線硬化性樹脂による表面保護層が設けられてなる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の床用シート。 - 【請求項4】前記1層以上の表面保護層のうちの少なく
とも1層に、耐摩耗性硬質粒子が添加されてなることを
特徴とする請求項3に記載の床用シート。 - 【請求項5】床材用基材上に、請求項1又は2に記載の
床用シートが貼付され、該床用シートの表面上に、1層
以上の電子線又は紫外線硬化性樹脂による表面保護層が
設けられてなることを特徴とする床材。 - 【請求項6】前記1層以上の表面保護層のうちの少なく
とも1層に、耐摩耗性硬質粒子が添加されてなることを
特徴とする請求項5に記載の床材。
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