JP2003013528A - 建物の外断熱建築工法 - Google Patents

建物の外断熱建築工法

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JP2003013528A
JP2003013528A JP2001201057A JP2001201057A JP2003013528A JP 2003013528 A JP2003013528 A JP 2003013528A JP 2001201057 A JP2001201057 A JP 2001201057A JP 2001201057 A JP2001201057 A JP 2001201057A JP 2003013528 A JP2003013528 A JP 2003013528A
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哲也 佐々木
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正雪 安田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 建物外周に高い外断熱性を得ることができ、
目地過多による意匠上、防水上の難点も解消でき、長年
月における外断熱部材のずり下がりの懸念もなく、施工
も簡単である等といった利点を有する建物の外断熱建築
工法を提供する。 【解決手段】 断熱ボード2の一面に金網3をスペーサ
ー5を介して間隔を開けて付帯してなる金網ボード複合
板1を使用する。この複合板1を建物外周の型枠として
金網3を外側にして配置し、複合板1による型枠と建物
内部の型枠として配置された合板型枠13とを緊締具1
5、定着コーン6、セパレータ12とを用いて組み、複
合板1の外面にモルタル11を所要の厚さに吹き付け、
平坦に均す。モルタルの強度発現後、両型枠内にコンク
リートを打設する。これにより、建物外周部の外断熱層
を有する構造体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外断熱建築
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本では、建物の断熱を図る場合、従
来、内断熱工法が取られていたが、近年、外断熱工法も
用いられるようになってきた。
【0003】外断熱工法は、通気層型と密着型とに大別
されるが、戸建て住宅など小規模、低層の建物では通気
層型が、集合住宅など大規模、高層の建物には密着型が
多く用いられてきた。通気層型は、建物外壁面上に下地
枠組みを止め付け、その厚みの中に断熱材を充填し、外
装材を付けるものである。
【0004】密着型の代表工法は「複合ボード打ち込み
工法」と呼ばれるもので、厚さ1cm程度のセメント系
成型板に発泡プラスチック系の断熱ボードを接着して、
この複合ボード板を型枠代わりとしてコンクリートを打
設し、建物外周部の外断熱層を有する構造体を得る工法
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通気層
型は下地枠組みの形成と建物本体(躯体)への止め付け
に多大のコストを要し、外装材の強度や耐久性について
も不安がある。
【0006】密着型は、使用する複合ボードが強度上十
分とは言い難いので、フォームタイ(登録商標)(型枠
締め付け部材)の本数が多く必要になり、型枠作業に手
間がかかる。フォームタイの本数が多くなるので、その
端部定着処理の数が多く、またヒートブリッジによる断
熱性のロスが大きい問題もある。またフォームタイによ
る止め付けでは、長い期間には複合ボードがずり下がる
懸念もある。さらに複合ボードの型枠組み立てを手作業
で行うため、小割のボードにならざるを得ず、目地が多
く、意匠上、防水上の難点となる。
【0007】さらに両タイプとも、窓開口部回りの納ま
りには多くの部品を用いることになり、その点での意匠
上、防水上、コスト上の問題も多い。
【0008】本発明の課題は、建物外周に高い外断熱性
を得ることができ、目地過多による意匠上、防水上の難
点も解消でき、長年月における外断熱部材のずり下がり
の懸念もなく、施工も簡単である等といった利点を有す
る建物の外断熱建築工法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、建物の外断熱建築工法におい
て、たとえば図1に示すように、断熱ボード2の一面に
金網3をスペーサー5を介して間隔を開けて付帯してな
る金網ボード複合板1を用意し、たとえば図4に示すよ
うに、金網ボード複合板1を建物外周の型枠として金網
3を外側にして配置し、金網ボード複合板1による型枠
と建物内部の型枠として配置された合板型枠13とをフ
ォームタイ14(型枠締め付け部材)とセパレータ12
を用いて組み、金網ボード複合板1の外面にモルタル1
1を所要の厚さに吹き付け、平坦に均した後、放置して
モルタルの強度を発現させ、しかる後に、両型枠内にコ
ンクリートを打設することにより、建物外周部の外断熱
層を有する構造体を得ることを特徴とする。
【0010】請求項1記載の発明によれば、以下の作用
効果を有する。 (1)建物外周部の構造体の外断熱部材として、断熱ボ
ードの一面にスペーサーを介して間隔を開けて金網を付
帯した構成の金網ボード複合板を使用し、その金網側の
面にモルタルを吹き付けて、金網ボード複合板の一面に
モルタル層を設けた外断熱層を形成しているので、構造
体に高い外断熱性を得ることができる。 (2)建物外周部の構造体をコンクリート打設する型枠
工事の一環として、外断熱層を形成できるので、構造体
完成後に外断熱部材の取り付けを行う方法に比べて、外
断熱を図った構造体の建築・施工が簡単であり、また経
済的である。 (3)建物外周面はモルタル吹き付けという湿式工法で
一体に仕上げられるので、目地過多による意匠上の難点
や防水上の問題がなく、また壁の開口回りの納まりも容
易である。 (4)外断熱層の重量は柱や壁部分で支持され、さらに
一体のモルタル層により建物の基礎に伝えて支持されて
いるので、長年月における金網ボード複合板(外断熱部
材)のずり下がりの懸念がない。 (5)建物外周部の構造体のセパレーターによるヒート
ブリッジは、金網ボード複合板に断熱性の定着コーンや
断熱ジョイナーを用いることにより、外断熱層の部分で
効果的に遮断することができる。 (6)建物外周面のモルタル層は数センチと厚くでき、
吸湿容量を大きくできるので、寒期に内面に結露が生じ
ても、これを吸湿し、暖期に放湿すればよく、通年のサ
イクルの中で内部結露の問題を解決できる。 (7)地震時に、建物外周部の構造体が変形しても、外
断熱層が変形を吸収するので、損傷が建物外面に現れに
くい。 (8)建物外周面はモルタル吹き付けの湿式工法なの
で、頑強なものを容易に経済的に造ることができ、高
層、大規模の建物にも適用できる。
【0011】請求項2記載の発明は、建物の外断熱建築
工法において、たとえば図2に示すように、断熱ボード
2の両面に金網3をスペーサー5を介して間隔を開けて
付帯してなる金網ボード複合板10を用意し、金網ボー
ド複合板10を建物外周部の壁となる位置に配置し、金
網ボード複合板10の両面にモルタル11を所要の厚さ
に吹き付け、平坦に均した後、放置してモルタルの強度
を発現させることにより、建物外周部の外断熱層を有す
る壁を得ることを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明によれば、断熱ボード
の両面にスペーサーを介して間隔を開けて金網を付帯し
た構成の金網ボード複合板を使用し、その両面にモルタ
ルを吹き付けることによって、金網ボード複合板の両面
にモルタル層を設けた断熱層を形成すると同時に壁を形
成しているので、建物外周部の高い外断熱性を有する壁
を得ることができ、外断熱層を有する壁を建築する点を
除けば、基本的に請求項1記載の発明と同様の作用効果
を有する。
【0013】請求項3記載の発明は、建物の外断熱建築
工法において、たとえば図13に示すように、断熱ボー
ド2の一面に金網3をスペーサー5を介して間隔を開け
て付帯してなる金網ボード複合板1を用意し、建物外周
部の構造体部分をコンクリート打設後、構造体部分の外
面側の型枠を脱型して、脱型された構造体部分(コンク
リート本体30)の外面側のコーン17を利用し、断熱
ジョイナー7を介して接合ボルト4を取り付け、金網ボ
ード複合板1を構造体部分の外面に金網3を外側にして
配置して接合ボルト4を用いて取り付け、金網ボード複
合板1の外面にモルタル11を所要の厚さに吹き付け、
平坦に均した後、放置してモルタルの強度を発現させる
ことにより、建物外周部の構造体に外断熱層を得ること
を特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明によれば、コンクリー
ト打設後の構造体に外断熱層を形成する点を除けば、基
本的に請求項1記載の発明と同様な作用効果を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】[第一の実施の形態]図1は、本発明の外
断熱建築工法の一実施の形態で建物外周部の構造体部分
に用いる金網ボード複合板を示す水平断面図である。こ
の金網ボード複合板1は、建物外周部の構造体(躯体)
の外断熱部材と構造体の外面の型枠とを兼ねるもので、
断熱ボード2の一面に、鉛直方向のスペーサー5を介し
て一定間隔を開けて平行に配置した金網3を、型枠締め
付けボルトのフォームタイに相当する位置で接合ボルト
4で一体化することにより付帯した構造に構成されてい
る。
【0017】断熱ボード2としては、図3(b)に示す
ような矩形の、例えば厚さ50〜200mmのEPS板
(発泡ポリスチレンボード)を用いることができる。金
網3は、金網ボード複合板1の断熱ボード2側に吹き付
けたモルタルを付着させて、支持するためのもので、図
3(a)に示すような鉄製平網が用いられる。平網のワ
イヤー径は例えば2.6mm、メッシュ寸法は50mm
×50mmである。スペーサー5は、断熱ボード2と金
網3との間に間隔を開けることにより、断熱ボード2に
モルタルを厚く付着させるためのもので、例えば、図3
(c)に示すように、塩ビ等のプラスチックパイプや棒
鋼等が用いられる。金網3と断熱ボード2との間隔は例
えば10mm程度とされ、スペーサー5の径ないしは厚
さはそれと同程度とされる。
【0018】金網ボード複合板1を作製するには、断熱
ボード2の一面にスペーサー5を介して金網3を被せ、
この金網3の上にワイヤーワッシャー8を介して断熱性
の定着コーン6(プラスチック製)を当てる。そして、
定着コーン6と断熱ボード2の反対側に当てた断熱ジョ
イナー7とを接合ボルト4でネジ止めすることにより、
金網ボード複合板1が得られる。
【0019】なお、接合ボルト4の金網3と断熱ボード
2との間に位置した部分には、ヒートブリッジ防止のた
めに熱伝導率の小さい材料の断熱パイプ9を装着する。
また、金網3は針金を用いてスペーサー5と数カ所で堅
縛しておくことが好ましい。
【0020】ワイヤーワッシャー8は、金網3の線に跨
り、かつモルタル吹き付けの際に陰の部分を作らないよ
うに配慮した構造に形成している。たとえば、図3
(d)に示すように、外径2.6〜3.2mmの鉄線を
長さa=150mm、間隔b=9mm程度の長楕円形に
加工したもの、あるいは一端が開放された長さa=15
0mm程度のヘアピン形に加工したものを使用すること
ができる。
【0021】図2は、建物外周部の非構体造部分である
壁に用いる金網ボード複合板10を示す水平断面図であ
る。この非構造体部分(非躯体部分)に使用する金網ボ
ード複合板10は、両面とも、構造体部分の金網ボード
複合板1の外面と基本的に同じ構成となっている。
【0022】すなわち、断熱ボード2の両面に、鉛直方
向のスペーサー5を介して金網3を被せ、各金網3の上
にワイヤーワッシャー8を介して断熱性定着コーン6を
当て、この断熱ボード2の両面の定着コーン6、6同士
を接合ボルト4でネジ止めすることにより、断熱ボード
2の両面にスペーサー5を介して一定間隔を開けて平行
配置の金網3を付帯した金網ボード複合板10が作製さ
れる。金網ボード複合板1のときと同様、接合ボルト4
の金網3と断熱ボード2との間の部分には、ヒートブリ
ッジ防止のための小熱伝導率材料の断熱パイプ9を装着
する。
【0023】なお、金網ボード複合板1および10と
も、これら複合板1と10、もしくは複合板1同士、複
合板10同士を接触して使用する箇所では、少なくとも
接触部分の金網3は、互いに重なるように断熱ボード2
よりも大きめに設けることを要する。これは、複合板が
接触した箇所で金網が重なっていないと、吹き付けたモ
ルタル層にひび割れの発生を招くからであり、金網を重
ねればこれが防げる。金網3と断熱ボード2を同サイズ
にする場合は、接触部において両側の複合板1、1にま
たがる細幅(200〜300mm)の平網(接合金網)
を付す。
【0024】本実施の形態の工法による建物外周部の構
造体部分の外断熱建築を、図4に示す鉛直断面図により
説明する。図4に示すように、金網ボード複合板1を建
物外周部分の型枠として用い、この複合板1を金網3を
外側にして配置し、建物のその他の内部には従来の合板
型枠13を配置する。そしてセパレータ12を金網ボー
ド複合板1の断熱ジョイナー7に螺合し、従来工法と同
様に、セパレータ12のコーン17を有する他端に、端
太材15を介して(または介さず直接に)フォームタイ
14を取り付け、フォームタイ14により両型枠1、1
3を締め付けて組む。
【0025】ついで型枠の寸法精度、位置精度を調整し
た後、金網ボード複合板1の外面に所定厚さにモルタル
11を吹き付け、平坦に均す。モルタル11は金網3下
を断熱ボード2の面まで十分に埋めた後、定着コーン6
が隠れる位置まで吹き付ける。モルタル11を均す際、
定着コーン6を均しの「当たり」とするとよい。均し面
の調整はプラスチック製等のフィラープレートを貼り付
ければよい。そして最後に仕上げを行い、所望に応じタ
イル張りを行って、防水性や耐久性の向上を図る。
【0026】金網ボード複合板1は、吹き付けたモルタ
ル11が硬化して強度を発現することにより、断熱層に
形成される。建物外周部分の構造体は、モルタル11の
強度の発現を待って、その後、両型枠1、13内にコン
クリートを打設することにより建造される。かくして、
外断熱層を有する建物外周部分の構造体が完成する。
【0027】本実施の形態の工法による建物外周部の非
構造部分の壁の外断熱建築を、図5に示す水平断面図に
より説明する。建物外周部の壁となる位置に金網ボード
複合板10を配置し、その両面に所定厚さのモルタル層
11を吹き付け、平坦に均す。最後に仕上げを行い、所
望に応じタイル張りをする。金網ボード複合板10の鉛
直方向配置のスペーサー5は、吹き付けたモルタル11
の重量を支持する役目を合わせ持つ。
【0028】金網ボード複合板10は、吹き付けたモル
タル11が硬化して強度を発現することにより、断熱層
に形成されると同時に、それ自体が壁になる。かくし
て、外断熱層を有する建物外周部の壁が完成する。
【0029】本実施の形態の工法における建物外周部の
梁、床部分の鉛直断面図を図6に示す。図6に示すよう
に、壁芯より内側は在来型の合板型枠13となる。壁芯
より外側は外断熱型の型枠となる。すなわち、梁構造体
部分は金網ボード複合板1が、非構造体の壁の部分には
金網ボード複合板10が用いられている。複合板1と1
0とが接する部分では互いの金網3を重ねるか、または
両者に跨る接合金網を配する。また壁部分の複合板10
の内面側の金網3は、梁コンクリート16の中に所定の
定着長さに入り込んで定着される。
【0030】図7は、同じく建物外周部の柱部分の水平
断面図である。壁芯より内側は在来型の合板型枠13で
ある。壁芯より外側は外断熱型の型枠で、柱構造体部分
は金網ボード複合板1が、非構造体の壁の部分には金網
ボード複合板10が用いられている。
【0031】なお、図6、図7において、金網ボード複
合板1にモルタル11を下吹き(一次吹き付け)後、定
着コーン6の代わりに、合板型枠13側と同様なフォー
ムタイ14を装着し、端太材15(必要に応じて合板1
3も)で補強して、金網ボード複合板1による型枠と合
板型枠13とを組み付けてから、両型枠内にコンクリー
ト16を打設し、コンクリート16が硬化した後、金網
ボード複合板1のフォームタイ14を取り外し、代わり
に定着コーン6を取り付けて、モルタル11の仕上げ吹
き付け(二次吹き付け)を行うことにより、構造体部分
の外断熱層を仕上げてもよい。
【0032】図8は、建物外周部の壁内面のモルタル層
に設けた構造スリットの立面図である。この構造スリッ
ト21は、壁20内面の柱22との際および床スラブ2
3面上に設ける。壁20の外面には構造スリットが必要
ないので設けない。なお、図8において、符号24は壁
20に設けられた開口枠である。
【0033】図9(a)に図8のA−A’線断面図、す
なわち柱際の構造スリットを示す水平断面図を掲げる。
図9(b)に同じく図8のB−B’線断面図、すなわち
床面の構造スリットを示す鉛直断面図を掲げる。構造ス
リット21には、ロックウール(RW)、グラスウー
ル、セラミックウール等の不燃繊維系の軟質ボードを用
い、これを柱22の面、床スラブ23の面に接着した
後、モルタル11を吹き付ける。
【0034】本実施の形態の外断熱建築工法による金網
ボード複合板の割付の例を図10に示す。図10におい
て、ハッチングを施した部分は、金網ボード複合板28
(金網ボード複合板1、10)同士の接触部で金網3が
互いに重なっているか、または接合金網が当てられてい
ることを模式的に示す。
【0035】建物外周の壁面にひび割れ誘発目地を設け
る場合は、柱22の中心の位置に縦目地25を、床スラ
ブ23のレベル位置に横目地26を設ける。モルタル層
の重量を建物の基礎に伝える必要があるので、横目地の
深さは10mm〜15mm程度とする。大壁の場合は、
縦目地の間隔を3m程度とする。
【0036】以上のように構成された本実施の形態によ
れば、つぎのような作用効果を有する。 (1)建物外周部の構造体の外断熱部材として、断熱ボ
ード2の一面にスペーサー5を介して間隔を開けて金網
3を付帯した構成の金網ボード複合板1を使用し、その
金網側の面にモルタル11を吹き付けて、金網ボード複
合板の一面にモルタル層を設けた外断熱層を形成してい
るので、構造体に高い外断熱性を得ることができる。 (2)建物外周部の非構造体の壁については、断熱ボー
ド2の両面にスペーサー5を介して間隔を開けて金網3
を付帯した構成の金網ボード複合板10を使用し、その
両面にモルタル11を吹き付けることによって、金網ボ
ード複合板の両面にモルタル層を設けた断熱層を形成す
ると同時に壁を形成しているので、高い外断熱性を有す
る壁を得ることができる。 (3)建物外周部の構造体をコンクリート打設する型枠
工事の一環として、外断熱層を形成できるので、構造体
完成後に外断熱部材の取り付けを行う方法に比べて、外
断熱を図った構造体の建築・施工が簡単であり、また経
済的である。 (4)建物外周部の壁の工事の一環として、外断熱層を
形成できるので、壁完成後に外断熱部材の取り付けを行
う方法に比べて、外断熱を図った壁の建築・施工が簡単
であり、また経済的である。 (5)建物外周面はモルタル吹き付けという湿式工法で
一体に仕上げられるので、目地過多による意匠上の難点
や防水上の問題がなく、また壁の開口回りの納まりも容
易である。 (6)外断熱層の重量は柱や壁部分で支持され、さらに
一体のモルタル層により建物の基礎に伝えて支持されて
いるので、長年月における金網ボード複合板のずり下が
りの懸念がない。 (7)建物外周部の構造体のセパレーターによるヒート
ブリッジは、金網ボード複合板1に断熱性の定着コーン
6や断熱ジョイナー7を用いるので、外断熱層の部分で
効果的に遮断することができる。 (8)建物外周面のモルタル層は数センチと厚くでき、
吸湿容量を大きくできるので、寒期に内部に結露が生じ
ても、これを吸湿し、暖期に放湿すればよく、通年のサ
イクルの中で内部結露の問題を解決できる。 (9)地震時に、建物外周部の構造体が変形しても、外
断熱層が変形を吸収するので、損傷が建物外面に現れに
くい。 (10)建物外周面はモルタル吹き付けの湿式工法なの
で、頑強なものを容易に経済的に造ることができ、高
層、大規模の建物にも適用できる。
【0037】[第二の実施の形態]第一の実施の形態で
は、金網ボード複合板1、10は、断熱ボード2の面に
金網3をスペーサー5を介して間隔を開けて付帯させた
ものを使用したが、本実施の形態では、図11、図12
に示すように、断熱ボード2の面に金網3をスペーサー
を介さず直接付帯させたものを使用した。
【0038】本実施の形態における金網ボード複合板
1、10のその他の構成、およびこれら金網ボード複合
板1、10を用いた建物外周部の構造体、壁の建築は、
図11および図12に示すように、第一の実施の形態と
同様である。図11の建物外周部の構造体部分の外断熱
建築工法を示す鉛直断面図、図12の建物外周部の非構
造部分の壁の外断熱建築工法を示す水平断面図におい
て、図4、図5に示した符号と同一の符号は同一の部材
を示す。
【0039】本実施の形態では、金網ボード複合板1、
10の金網3が断熱ボード2との間に間隔を設けていな
いので、吹き付けたモルタル11の層が第一の実施の形
態のときよりも薄くなるため、その薄くなる分、外断熱
層の断熱性および強度が劣るが、その点を除けば、本実
施の形態によっても、第一の実施の形態と同様な作用効
果を得ることができる。
【0040】[第三の実施の形態]本発明のさらにの他
の実施の形態を図13により説明する。本実施の形態で
は、在来型の型枠で建物外周部の構造体部分のコンクリ
ート打設後、その型枠を脱型して、コンクリート本体3
0に埋設されたコーン17(プラスチック製の断熱性の
ものが好ましい)の突設ネジ17aを露出し、これに断
熱ジョイナー7を堅固に止め付ける。ついで断熱ジョイ
ナー7に接合ボルト4を嵌合し、断熱ボード2の所定位
置に予め孔開けした金網ボード複合板1をボルト4に嵌
め込む。ただし、本実施の形態における金網ボード複合
板1は、第一の実施の形態のときのような接合ボルト
4、定着コーン6および断熱ジョイナー7を用いた一体
化ができないので、断熱ボード2とスペーサー5を介し
て配置した金網3とを適当な結合手段、本例では針金3
1で堅縛して一体に組み立てた。
【0041】ついで、ワイヤーワッシャー8を介して定
着コーン6を金網3に当てて、定着コーン6を接合ボル
ト4にネジ止めすることにより、金網3を外側にして金
網ボード複合板1をコンクリート本体30の外面に取り
付ける。その後は、金網ボード複合板1の外面にモルタ
ル11を吹き付け、平坦に均して仕上げる。金網ボード
複合板1は、モルタル11が硬化して強度を発現するこ
とにより、外断熱層に形成される。かくして、建物外周
部の構造体に外断熱層を構築することができる。
【0042】以上では、断熱ボード2、スペーサー5お
よび金網3を一体化して金網ボード複合板1として使用
したが、本実施の形態では、これらを一体化せずに使用
することができる。すなわち、上記において、コンクリ
ート本体30のコーン17の突設ネジ17aに断熱ジョ
イナー7を止め付け、断熱ジョイナー7に接合ボルト4
を嵌合したら、その後、予め所定位置に孔開けした断熱
ボード2をボルト4に嵌め込み、ついで断熱ボード2の
表面にスペーサー5を鉛直方向に配置し、これに金網3
を被せる。そしてワイヤーワッシャー8を介して定着コ
ーン6を金網3に当てて、定着コーン6を接合ボルト4
にネジ止めすることにより、コンクリート本体30の外
面に断熱ボード2、スペーサー5および金網3を取り付
ける。その後は、上記と同様にして、モルタル11を吹
き付け、均してから、モルタル11の強度の発現を待つ
ことにより、コンクリート本体30の外面に外断熱層を
得ることができる。
【0043】以上のように、本実施の形態によれば、コ
ンクリート打設後の構造体に適用して、高い断熱性を有
する外断熱層を形成することができ、その点を除けば、
基本的に第一の実施の形態と同様な作用効果を奏する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の外断熱建
築工法によれば、建物外周に高い外断熱性を得ることが
でき、目地過多による意匠上、防水上の難点も解消で
き、長年月における外断熱部材のずり下がりの懸念もな
く、施工も簡単である等といった優れた効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外断熱建築工法の第一の実施の形態で
建物外周部の構造体部分に用いる金網ボード複合板を示
す水平断面図である。
【図2】第一の実施の形態で建物外周部の非構体造部分
である壁に用いる金網ボード複合板を示す水平断面図で
ある。
【図3】図1および図2の金網ボード複合板の構成部材
を示す図である。
【図4】第一の実施の形態の工法による建物外周部の構
造体部分の外断熱建築を示す水平断面図である。
【図5】第一の実施の形態の工法による建物外周部の非
構造部分の壁の外断熱建築を示す水平断面図である。
【図6】第一の実施の形態の工法における建物外周部の
梁、床部分を示す鉛直断面図である。
【図7】第一の実施の形態の工法における建物外周部の
柱部分を示す水平断面図である。
【図8】第一の実施の形態の工法による建物外周部の壁
内面のモルタル層に構造スリットを設けたところを示す
立面図である。
【図9】図9(a)は図8のA−A’線断面図であり、
図9(b)は図8のB−B’線断面図である。
【図10】第一の実施の形態の工法による金網ボード複
合板の割付の例を示す図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態の工法による建物
外周部の構造体部分の外断熱建築を示す鉛直断面図であ
る。
【図12】第二の実施の形態の工法による建物外周部の
非構造部分の壁の外断熱建築を示す水平断面図である。
【図13】本発明の第三の実施の形態の工法による建物
外周部の構造体部分の外断熱建築を示す鉛直断面図であ
る。
【符号の説明】
1、10 金網ボード複合板 2 断熱ボード 3 金網 4 接合ボルト 5 スペーサー 6 定着コーン 7 断熱ジョイナー 8 ワイヤーワッシャー 11 モルタル 12 セパレーター 13 合板型枠 14 フォームタイ 16 コンクリート 17 コーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 2/56 631 E04B 2/56 631J 645 645A 2/84 2/84 K (72)発明者 荒金 直樹 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DD01 FA04 FA71 GA06 GA12 GA32 KA01 LA01 LA11 2E002 EC01 FA04 FB02 FB08 FB10 HA03 HB02 JC04 JD02 MA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱ボードの一面に金網をスペーサーを
    介して間隔を開けて付帯してなる金網ボード複合板を用
    意し、 前記金網ボード複合板を建物外周の型枠として前記金網
    を外側にして配置し、 前記金網ボード複合板による型枠と前記建物内部の型枠
    として配置された合板型枠とを型枠締め付け部材とセパ
    レータを用いて組み、 前記金網ボード複合板の外面にモルタルを所要の厚さに
    吹き付け、平坦に均した後、放置して前記モルタルの強
    度を発現させ、 しかる後に、前記両型枠内にコンクリートを打設するこ
    とにより、 建物外周部の外断熱層を有する構造体を得ることを特徴
    とする建物の外断熱建築工法。
  2. 【請求項2】 断熱ボードの両面に金網をスペーサーを
    介して間隔を開けて付帯してなる金網ボード複合板を用
    意し、 前記金網ボード複合板を建物外周部の壁となる位置に配
    置し、 前記金網ボード複合板の両面にモルタルを所要の厚さに
    吹き付け、平坦に均した後、放置して前記モルタルの強
    度を発現させることにより、 建物外周部の外断熱層を有する壁を得ることを特徴とす
    る建物の外断熱建築工法。
  3. 【請求項3】 断熱ボードの一面に金網をスペーサーを
    介して間隔を開けて付帯してなる金網ボード複合板を用
    意し、 建物外周部の構造体部分をコンクリート打設後、前記構
    造体部分の外面側の型枠を脱型して、前記脱型された構
    造体部分の外面側のコーンを利用して接合ボルトを取り
    付け、 前記金網ボード複合板を前記構造体部分の外面に前記金
    網を外側にして配置して前記接合ボルトを用いて取り付
    け、 前記金網ボード複合板の外面にモルタルを所要の厚さに
    吹き付け、平坦に均した後、放置して前記モルタルの強
    度を発現させることにより、 建物外周部の構造体に外断熱層を得ることを特徴とする
    建物の外断熱建築工法。
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