JP2003010728A - 磁力選別装置及び磁力選別方法 - Google Patents

磁力選別装置及び磁力選別方法

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JP2003010728A
JP2003010728A JP2001197250A JP2001197250A JP2003010728A JP 2003010728 A JP2003010728 A JP 2003010728A JP 2001197250 A JP2001197250 A JP 2001197250A JP 2001197250 A JP2001197250 A JP 2001197250A JP 2003010728 A JP2003010728 A JP 2003010728A
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Haruaki Ishizaki
晴朗 石崎
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度の磁力選別を効率的かつ連続して行
う。 【解決手段】 上部の原材料供給部12と下部の原材料
排出部13との間に高さ方向の磁力選別空間部14を構
成してなる選別筐体11と、この選別筐体11の磁力選
別空間部14内に互いに平行な状態でかつそれぞれ回転
自在に支持された複数個の磁力選別ロール19〜22と
を備える。各磁力選別ロール19〜22が、磁力選別空
間部14内に千鳥状に配列されて高さ方向に並んで設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体等の非磁性原
材料に混入された磁性不純物を磁力によって吸着除去し
て選別する磁力選別装置及び磁力選別方法に関し、さら
に詳しくは鉄等の磁性不純物を高精度に除去することが
必要な非水系二次電池の正極材の製造工程等に適用して
好適な磁力選別装置及び磁力選別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電子機器においては、経済性や省資
源化或いは利便性から、一般に繰り返し充電が可能な二
次電池が電源として用いられている。二次電池について
は、機器を小型軽量に保持するとともに長時間の使用を
可能とする、小型軽量で高容量特性を有する非水系リチ
ウムイオン二次電池(以下、リチウムイオン二次電池と
略称する。)が注目されている。リチウムイオン二次電
池は、鉛電池やニッケルカドミウム電池或いはニッケル
水素電池等の従来の二次電池と比較して、上述した特性
や高電圧出力を得られることから汎用されている。
【0003】かかるリチウムイオン二次電池は、フィル
ム状の集電体に電極活物質が塗布されて電極材を形成
し、この電極材をフィルタを介して巻回或いは折り畳ん
で積層して非水電解質とともに電池缶に封装してなる。
ところで、リチウムイオン二次電池は、例えば正極活物
質中に鉄等の金属不純物が混入していた場合に、この金
属不純物が充電中にイオンとして析出してセパレータ中
をブリッジして負極との間で内部ショートを生じるとい
った問題がある。
【0004】電極材は、例えば破砕機、焼成ホッパ、ス
クリューフィーダ、粉砕機、パルスエアー捕集器、粉砕
ホッパ、軽量ホッパ、計量器、プラネタリーミキサ等の
各装置を経て製造される。電極材製造工程においては、
上述した各装置を空気搬送管によって連結して電極材を
連続して製造する。電極材製造工程においては、一般に
空気搬送管に防錆性を有し、充分な機械的強度を有する
ステンレス鋼管等が用いられている。電極材製造工程に
おいては、閉鎖型ラインを構成すると等の万全の対策を
講じているが、例えば空気搬送管の内面が削られて金属
不純物が混入する虞があった。
【0005】一方、上述した原材料中の不純物の混入問
題は、リチウムイオン二次電池ばかりでなく、例えばポ
リカーボネート樹脂によって成形されるコンパクトディ
スクやミニディスク等の光記録媒体等においても、極め
て重要な解決課題となっている。かかる光記録媒体等の
製造工程においても、混入する不純物の多くが鉄やSU
S(ステンレス鋼)等の工程中に一般に用いられている
金属不純物である。また、原材料中の不純物の混入問題
は、食品加工物や医薬品においてもその対策が極めて重
要となっている。
【0006】製造工程においては、原材料中の金属不純
物の混入に対して磁石を有する各種の磁力選別装置を用
いた磁力選別が行われている。図5に示した懸架型磁力
選別装置100は、原材料200が一対の搬送ロール1
01a、101b間に掛け渡されて無端走行されるベル
トコンベア102上に一端側に設けたフィーダ103か
ら供給される。懸架型磁力選別装置100は、ベルトコ
ンベア102の上方に位置して接離自在に磁力選別ユニ
ット104a、104bが配置されており、これら磁力
選別ユニット104が原材料200の搬送に伴って下降
動作する。各磁力選別ユニット104には、磁石105
が設けられており、搬送される原材料200に鉄等の磁
性金属不純物が混入していると、これを吸着して除去す
る。懸架型磁力選別装置100は、ベルトコンベア10
2の他端から選別済みの原材料200を次工程へと供給
する。
【0007】図6に示した格子型磁力選別装置110
は、同図(A)に示すように上部に供給口112が設け
られるとともに、下部に排出口113が設けられた全体
箱状の筐体111を備えている。格子型磁力選別装置1
10は、筐体111の内部に同図(B)に示す磁力選別
ユニット114が多段に収納されている。磁力選別ユニ
ット114は、枠体115に複数個の円柱状磁石116
が格子状に配列されてなる。格子型磁力選別装置110
は、供給口112から原材料200が筐体111の内部
に供給されると、各磁力選別ユニット114の磁石11
6の間をぬうようにして落下して排出口113から排出
される。格子型磁力選別装置110は、落下する原材料
200から混入した磁性金属不純物を磁石116によっ
て吸着除去する。
【0008】図7に示したベルトコンベア型磁力選別装
置120も、原材料200が一対の搬送ロール121
a、121b間に掛け渡されて無端走行されるベルトコ
ンベア122上に一端側に設けた振動供給型フィーダ1
23から連続して供給される。ベルトコンベア型磁力選
別装置120は、後端側の搬送ロール121bに磁石が
組み込まれて磁化状態にある。ベルトコンベア型磁力選
別装置120は、フィーダ123から攪拌された状態で
供給される原材料200がベルトコンベア122上を搬
送されて端部まで達すると、磁化状態にある搬送ロール
121bにより磁性金属不純物がそのままベルトコンベ
ア122上に吸着保持され、選別された原材料200の
みが落下する。ベルトコンベア型磁力選別装置120
は、ベルトコンベア122上に吸着された磁性金属不純
物が搬送ロール121bを通過すると、ベルトコンベア
122から自重で落下することで連続して磁力選別を行
うことが可能となる。
【0009】図8に示したロール型磁力選別装置130
も、上述した磁力選別装置120と同様の磁力選別動作
を行うが、ベルトコンベア122に代えて磁石を組み込
んだ選別ロール131が備えられている。ロール磁力選
別装置130は、フィーダ132から原材料200が直
接ロール131の外周面上に供給されることで、混入し
た磁性金属不純物を吸着除去する。
【0010】図9に示したドラム型磁力選別装置140
は、上述したロール型磁力選別装置130と構成をほぼ
同様とする磁力選別装置であるが、選別ドラム141の
内部に半円形断面の磁石142を固定して設けた構成に
特徴を有している。ドラム型磁力選別装置140は、フ
ィーダ142から原材料200が直接選別ドラム141
の外周面上に供給されるが、磁石142の対応領域にお
いて混入した磁性金属不純物を吸着除去する。ドラム型
磁力選別装置140は、選別ドラム141に吸着された
磁性金属不純物が磁石142の対応領域を通過すると自
重で落下することで、連続して磁力選別を行うことが可
能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁力選別装
置は、選別効率が磁石自体の強さ、磁石と原材料との実
距離、接触確率等によって決定される。上述した従来の
各磁力選別装置は、いずれも充分な磁気力が得られない
ために高精度の磁力選別が行い得ない、処理能力が小さ
い、磁性金属不純物の除去処理が面倒であるとともに再
混入が生じやすいといった問題があった。
【0012】例えば、懸架型磁力選別装置100は、ベ
ルトコンベア102に対して磁力選別ユニット104が
接離動作されるが、原材料200との間隔があるために
充分な磁力をこの原材料200に対して作用し得ず高精
度の磁力選別が行い得ないといった問題があった。ま
た、懸架型磁力選別装置100は、ベルトコンベア10
2上に原材料200が厚みを有して搬送される場合に磁
力選別ユニット104の磁力が内層まで作用されず高精
度の磁力選別が行い得ないといった問題があった。さら
に、懸架型磁力選別装置100は、磁力選別ユニット1
04に付着した磁性金属不純物を取り除く必要があり、
連続選別が行い得ないために選別効率が悪いといった問
題があった。
【0013】格子型磁力選別装置110は、比較的構造
が簡易であり、多数個の磁石116を有することで比較
的高精度でかつ効率的な磁力選別が行われるといった特
徴を有している。しかしながら、この格子型磁力選別装
置110も、1ロット分の原材料200の磁力選別を行
った後に、筐体111から磁力選別ユニット114を取
り出してそれぞれの磁石116に付着した磁性金属不純
物を取り除く必要があり、連続選別が行い得ないために
工程全体の効率が悪いといった問題があった。
【0014】ベルトコンベア型磁力選別装置120は、
ベルトコンベア122に付着した磁性金属不純物が搬送
ロール121bを通過すると自重で落下することで、原
材料200の磁力選別を連続して行うことが可能であ
る。しかしながら、ベルトコンベア型磁力選別装置12
0は、搬送ロール121bの外周部のわずかな間で磁力
選別を行う構造であることから高精度の選別が行い得な
いといった問題がある。しかも、ベルトコンベア型磁力
選別装置120は、ベルトコンベア122を介して原材
料200に磁力を作用させるために磁力が弱く、またベ
ルトコンベア122側に吸着された磁性金属不純物が原
材料200とともに流れ落ちて再び混入するといった問
題があった。
【0015】ロール型磁力選別装置130は、選別ロー
ル131に磁石が組み込まれることによって構造の簡易
化、小型化が図られるとともに、比較的大きな磁力を原
材料200に直接作用させることが可能であるといった
特徴を有している。ロール型磁力選別装置130におい
ては、1ロット分の原材料200の磁力選別を行った後
に、選別ロール131に吸着された磁性金属不純物を取
り除く必要があり、連続選別が行い得ないために工程全
体の効率が悪いといった問題があった。
【0016】ドラム型磁力選別装置140は、ロール型
磁力選別装置130と同様に構造が簡易で小型であると
ともに、選別ドラム141に吸着された磁性金属不純物
が磁石142から離れた位置で自重で落下することで、
原材料200の磁力選別を連続して行うことが可能であ
る。しかしながら、ドラム磁力選別装置140は、選別
ドラム141の外周部のわずかな間で磁力選別を行う構
造であることから高精度の選別が行い得ないといった問
題がある。また、ドラム磁力選別装置140において
は、選別ドラム141を介して磁石142の磁力が原材
料200に作用するために大きな磁力を得ることが困難
であり、吸着された磁性金属不純物が原材料200とと
もに流れ落ちて再び混入するといった問題があった。
【0017】上述した磁力選別装置、格子型磁力選別装
置110、ベルトコンベア型磁力選別装置120、ロー
ル型磁力選別装置130及びドラム型磁力選別装置14
0について、以下の条件によって選別能力の比較を行い
表1の結果を得た。 原材料:リチウムイオン二次電池用正極活物質を想定し
て、平均粒径15μmのLiCoO10Kg中に高純
度化学研究所製の最大粒径150μm以下のNi粉を混
入したサンプルを製作した。 評価方法:100ccポリ容器内に、各選別装置におい
て選別処理した後の原材料50gと、直径1cm、高さ
5mm、表面磁力約1.0T(10,000ガウス)の
ネオジ磁石1個と、純水75mlとを入れて1時間ロー
ルミルにより攪拌後、磁石付着物を、濃硫酸で溶解、蒸
発乾固後0.1N塩酸で再溶解、50mlメスアップし
た溶液をセイコー電子製ICP発光分光分析機SPS-1200
VRによって定量。
【0018】各磁力選別装置の概略仕様は次の通りであ
る。なお、各磁力選別装置には、表面磁力が約1.1T
のネオジウム−ホウ素マグネットが用いられている。各
磁力選別装置には、格子型磁力選別装置110を除いて
振動型フィーダが備えられている。 ・格子型磁力選別装置110:筐体111内にそれぞれ
7本の磁石116を組み込んだ4個の磁力選別ユニット
114を収納。各磁力選別ユニット114の処理面は約
30cm四方。 ・ベルトコンベア型磁力選別装置120:直径約8c
m、軸長約25cmの磁石使用。 ・ロール型磁力選別装置130:直径約8cm、軸長約
20cmの磁石使用。 ・ドラム型磁力選別装置140:直径約35cm、幅約
30cmのドラム使用。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、Niを効率的に
選別する磁力選別効率は、Ni定量値のようにロール型
磁力選別装置130が最大で、以下ベルトコンベア型磁
力選別装置120、格子型磁力選別装置110、ドラム
型磁力選別装置140の順となった。磁力選別装置にお
いては、備えられる磁石自体の磁力強度、磁石と被選別
物である原材料との距離、処理速度、及び磁石と原材料
との接触確率等により磁力選別効率が決定される。
【0021】選別速度については、表1の処理時間の欄
から明らかなように、格子型磁力選別装置110が最大
であり、その他の磁力選別装置についてはほとんど有為
差が無かった。選別速度については、原材料を振動型フ
ィーダにより供給するか否かによって大きな影響があ
る。なお、ベルトコンベア型磁力選別装置120につい
ては、ベルトコンベア122上に多量の原材料が付着し
た状態で駆動される。かかる現象は、例えば1ロット分
の原材料の選別を行う場合には特に問題は無いものの、
原材料の歩留りが低下し、付着した未選別の原材料の混
入或いは選別力の低下等の問題があり好ましくない。
【0022】表1におけるロール型磁力選別装置130
の下欄は、原材料を直接供給することにより処理時間の
短縮化を図った場合である。ロール型磁力選別装置13
0においては、原材料の供給方法を代えて格子型磁力選
別装置110と同等の高速処理化を図った場合に、格子
型磁力選別装置110よりも高い磁力選別効率が得られ
る。ロール型磁力選別装置130は、磁石自体の磁束量
が大きく、より高精度の磁力選別を行うことが可能であ
り、性能が最も高いと評価できる。
【0023】ロール型磁力選別装置130について、上
述した原材料を用いてロール131の回転速度(60r
pmと120rpm)と磁力選別効率の関係、回転速度
60rpm一定で多数回選別処理(但し、各パス毎にロ
ール131の清掃実施)を行った場合のパス回数と磁力
選別効率の関係及び回転速度60rpm一定での連続処
理を行った場合の磁力選別効率の関係とについて検証を
おこない、その結果を表2に示した。
【0024】
【表2】
【0025】表2から明らかなように、ロール型磁力選
別装置130においては、ロール131の回転数を大き
くすることにより磁力選別効率の向上が図られる。この
理由は、ロール131の回転数を上げることによって、
凝集した状態で供給される原材料がロール131の外周
面に供給される際にバラされて選別効率が向上すると推
察される。ロール型磁力選別装置130においては、ロ
ール131の回転数を調整自在とすることが好ましい。
【0026】ロール型磁力選別装置130においては、
パス回数が増えるにしたがって、各パス毎の磁力選別効
率が低下するものの残存磁性不純物の成分量も確実に減
少するようになる。ロール型磁力選別装置130におい
ては、処理量を増やすほど磁力選別効率が低下する。こ
の原因は、パス回数の増加に伴ってロール131に吸着
されたNiが後から供給される原材料によって剥ぎ落と
されるものと推察される。例えばリチウムイオン二次電
池においては、正極活物質に含まれる磁性材成分は極め
て微量であり、磁力選別効率の向上、すなわち高精度の
磁力選別が必須となる。
【0027】ロール型磁力選別装置130においては、
ロール131を未清掃状態で駆動するにしたがって、徐
々に磁力選別効率が低下する。この原因は、ロール13
1に吸着されたNiが脱落したりNi層が厚くなって磁
力が低下するといったことによるものと推察される。こ
の現象は、SUSや酸化鉄のような磁性の弱いものにつ
いて顕著である。
【0028】上述した従来の磁力選別装置は、格子型磁
力選別装置110以外は選別部位が開放された構造であ
るために供給された原材料が周囲に飛散する。この原材
料の飛散は、比重が小さく、微粒であるほど顕著となる
ために、未選別分が選別分に混入することにより選別効
率が低下するといった問題を生じさせる。
【0029】上述した検討結果から明らかなように、磁
力選別装置については、基本形態としてロール型が有効
であり、短時間での多数回選別処理が行われ、かつロー
ルの自動清掃が可能とされた構造であることが理想であ
る。したがって、本発明は、上述した従来の磁力選別装
置及び磁力選別方法の問題点を解決し、高精度の磁力選
別を効率的かつ連続して行うことを可能とする理想的な
磁力選別装置及び磁力選別方法を提供することを目的に
提案されたものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる磁力選別装置は、上部の原材料供給部と
下部の原材料排出部との間に高さ方向の磁力選別空間部
を構成してなる選別筐体と、この選別筐体の磁力選別空
間部内に互いに平行な状態でかつそれぞれ回転自在に支
持された複数個の磁力選別ロールとを備え、各磁力選別
ロールが磁力選別空間部内に千鳥状に配列されて高さ方
向に並んで設けられてなる。
【0031】以上のように構成された本発明にかかる磁
力選別装置によれば、原材料供給部から供給された原材
料が、高さ方向に配置された大きな磁力を有する複数個
の磁力選別ロールに対してその外周面に原材料が直接接
触しながら重力により落下することから、それぞれの磁
力選別ロールの磁力損失がほとんどなく原材料に対して
磁力が有効に作用されて磁性不純物を高精度に吸着する
とともに早い選別速度を以って除去するようになる。磁
力選別装置によれば、高精度の磁化選別を効率的に行っ
て原材料を次工程へと大量供給することで、高精度の製
品を生産性の向上を図って製造することを可能とする。
【0032】また、本発明にかかる磁力選別装置は、選
別筐体に、互いに平行に対峙して対向空間内に磁力選別
空間部を構成する一対の隔壁が設けられることにより磁
力選別空間部を挟んで高さ方向の一対の磁性不純物排出
空間部が構成され、これら磁性不純物排出空間部内に各
磁力選別ロールにそれぞれ対応して複数個の払拭部材が
配置されてなる。磁力選別装置は、各磁力選別ロールの
外周面の一部が隔壁に設けられた開口部を介して磁性不
純物排出空間部内に突出されるとともに、この突出され
た外周面において払拭部材がそれぞれ当接する。
【0033】以上のように構成された本発明にかかる磁
力選別装置によれば、磁力選別空間部内において各磁力
選別ロールにより原材料から磁性不純物を吸着除去する
とともに、各磁力選別ロールの外周面に吸着した磁性不
純物が払拭部材によって磁性不純物排出空間部内におい
て払拭除去されて磁性不純物排出空間部から排出され
る。したがって、磁力選別装置によれば、各磁力選別ロ
ールによる磁性不純物の選別とクリーニングとが同時に
行われるようになり、工程能率の向上が図られるように
なるとともに、除去された磁性不純物の再混入が確実に
防止される。
【0034】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる磁力選別方法は、上部の原材料供給部と下部の原材
料排出部との間に高さ方向の磁力選別空間部を構成して
なる選別筐体と、磁力選別空間部内に互いに平行な状態
でかつそれぞれ回転自在に支持された複数個の磁力選別
ロールとを備え、これら磁力選別ロールが磁力選別空間
部内に千鳥状に配列されて高さ方向に並んで設けられて
なる磁力選別装置が用いられる。磁力選別方法は、原材
料供給部から選別筐体内に原材料を供給し、原材料が重
力により磁力選別空間部を落下しながら各磁力選別ロー
ルの外周部の間をすり抜ける際に、これら各磁力選別ロ
ールにより混入した磁性不純物が吸着除去されることに
より磁力選別を行い、選別済みの原材料を次工程へと供
給する。
【0035】本発明にかかる磁力選別方法によれば、磁
力選別装置によって、原材料供給部から供給された原材
料が高さ方向に配置された大きな磁力を有する複数個の
磁力選別ロールに対してその外周面に原材料が直接接触
しながら重力により落下する間に磁力選別が行われる。
磁力選別方法によれば、磁力選別装置によって、それぞ
れの磁力選別ロールの磁力損失がほとんどなく原材料に
対して磁力が有効に作用されて磁性不純物の選別が行わ
れることで磁性不純物が早い選別速度を以って高精度に
選別されるようになり、高精度の製品を生産性の向上を
図って製造することを可能とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
示す磁力選別装置10は、リチウムイオン二次電池1の
製造工程に設置され、詳細を後述するように前工程から
供給される正極活物質の原材料9から鉄等の磁性金属不
純物9aを吸着除去する。なお、磁力選別装置10は、
例えばコンパクトディスク等の円盤状記録媒体の製造工
程やその他の工業製品或いは食品加工物や医薬品の製造
工程等にも広く用いられる。
【0037】リチウムイオン二次電池1は、図4に示す
ように、帯状の正極材2と負極材3とがセパレータ4を
介して積層されるとともに渦巻き状に巻回されて電池素
子を構成し、この電池素子が非水電解液とともに有底円
筒形の電池缶5内に収納される。リチウムイオン二次電
池1は、電池缶5の上端開口部に蓋体6がかしめ付けら
れて電池素子と非水電解液とを電池缶5内に密封してい
る。
【0038】正極材2は、フィルム状のアルミニウム箔
等からなる正極集電体の両面或いは片面に正極活物質が
塗布されるとともに、正極集電体の一端部に蓋体6に接
続される正極リード7を取り付けてなる。正極活物質に
は、例えばLiMO(M:一種類以上の遷移金属、
x:電池の放電状態により異にし、通常0.05以上
1.10以下)に示す高電圧の発生或いはエネルギー密
度に優れた特性を有するリチウム複合酸化物やその他の
金属酸化物、金属硫化物が用いられる。
【0039】正極活物質は、ポリフッ化ビニリデン等の
結合剤が混合されるとともに導電剤として炭素粉末等が
添加され、n−メチルピロリドン等の有機溶媒に分散さ
れてスラリー状の正極材塗料を生成する。正極材2は、
ドクターブレード法等によって正極材塗料を正極集電体
に均一に塗布した後に高温乾燥処理を施して有機溶媒を
飛ばし、さらにロールプレスによる加圧処理を施して正
極活物質層を正極集電体上に高密度化して成膜形成して
なる。
【0040】負極材3は、フィルム状の銅箔等からなる
負極集電体の両面或いは片面に負極活物質が塗布される
とともに、負極集電体の一端部に電池缶5と接続される
負極リード8を取り付けてなる。負極活物質には、例え
ばリチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な炭素材料や
ポリアセチレン、ポリピロール等の高分子材料或いはS
nO等の酸化物が用いられる。負極活物質は、ポリフ
ッ化ビニリデン等の結合剤が混合され、n−メチルピロ
リドン等の有機溶媒に分散されてスラリー状の負極材塗
料を生成する。負極材3は、ドクターブレード法等によ
って負極材塗料を負極集電体に均一に塗布した後に高温
乾燥処理を施して有機溶媒を飛ばし、さらにロールプレ
スによる加圧処理を施して負極活物質層を負極集電体上
に高密度化して成膜形成してなる。
【0041】非水電解液は、電解質を有機溶媒中に溶解
させた溶液が用いられる。有機溶媒としては、例えば、
プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチ
レンカーボネート、ビニレンカーボネート、γ−ブチロ
ラクトン、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン、
1,2−ジエトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフ
ラン、3−メチル−1,3−ジオキソラン、プロピオン
酸メチル、酪酸メチル、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、ジプロピルカーボネート等が用いられ
る。かかる有機溶媒は、1種類が単独で用いられ或いは
2種類以上が混合して用いられる。
【0042】電解質としては、上述した有機溶媒に溶解
可能でありかつイオン伝導性を有するリチウム塩が用い
られ、例えば、LiPF、LiClO、LiB
、LiCFSO、LiN(CFSO
が用いられる。これら電解質も、1種類が単独で用いら
れ或いは2種類以上が混合して用いられる。
【0043】ところで、正極活物質は、例えば粉砕機、
焼成ホッパ、スクリューフィーダ、粉砕機、パルスエア
ー捕集器、粉砕ホッパー、計量器、プラネタリーミキサ
等の装置を有する製造工程によって製造される。製造工
程は、上述した各装置間を空気搬送管によって連結し、
閉鎖型ラインを構成して正極活物質の製造を行う。製造
工程においては、正極活物質の原材料9に含まれ或いは
工程中で混入する鉄等の磁性不純物9aを高精度に除去
するために、磁力選別装置10が設置される。
【0044】磁力選別装置10は、図1及び図2に示す
ように、詳細を省略する基台に対して垂直状態で支持さ
れる角筒状の選別筐体11を備える。選別筐体11に
は、上部に原材料供給開口部12が開口されるとともに
下部に原材料排出開口部13が開口され、これら原材料
供給開口部12と原材料排出開口部13との間に高さ方
向の磁力選別空間部14が内部に構成されてなる。選別
筐体11には、磁力選別空間部14が互いに平行に対峙
する一対の隔壁15、16間に構成され、第1の隔壁1
5と筐体前面板11aとの間に磁力選別空間部14と高
さ方向の第1の磁性不純物排出空間部17が構成される
とともに第2の隔壁16と筐体背面板11bとの間に第
2の磁性不純物排出空間部18が構成されてなる。
【0045】磁力選別装置10には、磁力選別空間部1
4をそれぞれ横断して高さ方向に並べられた第1の磁力
選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22が備えら
れている。また、磁力選別装置10には、第1の磁性不
純物排出空間部17内に第1の払拭ローラ23と第2の
払拭ローラ24とが備えられ、第2の磁性不純物排出空
間部18内に第3の払拭ローラ25と第4の払拭ローラ
26とが備えられている。磁力選別装置10は、第1の
磁力選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22と第
1の払拭ローラ23乃至第4の払拭ローラ26とを、そ
れぞれの支軸19a乃至26aを相対する筐体側板11
c、11d間に回転自在に支架することにより各ローラ
を磁力選別空間部14及び第1の磁性不純物排出空間部
17と第2の磁性不純物排出空間部18内にそれぞれ回
転自在に配置してなる。
【0046】なお、第1の払拭ローラ23乃至第4の払
拭ローラ26は、それぞれ第1の磁力選別ロール19乃
至第4の磁力選別ロール22とほぼ同長とされる。第1
の払拭ローラ23乃至第4の払拭ローラ26について
は、例えば第1の磁力選別ロール19乃至第4の磁力選
別ロール22の外周部にそれぞれ当接するブラシ部材で
あってもよく、またブレード部材であってもよい。第1
の払拭ローラ23乃至第4の払拭ローラ26には、第1
の磁力選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22と
それぞれ連動する適宜の回転駆動機構が付設されている
が、特に回転駆動機構を不要としてもよい。
【0047】磁力選別装置10には、図示しないが第1
の磁力選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22を
回転駆動するローラ駆動機構が備えられる。磁力選別装
置10は、第1の磁力選別ロール19と第3の磁力選別
ロール21とを図2矢印で示すように反時計方向に回転
駆動するとともに、第2の磁力選別ロール20と第4の
磁力選別ロール22とを時計方向に回転駆動する。
【0048】磁力選別装置10は、第1の磁力選別ロー
ル19と第3の磁力選別ロール21とが、図2に示すよ
うにそれぞれの支軸19a、21aを第1の隔壁15側
でかつ互いに同軸上に位置するようにして磁力選別空間
部14に配置してなる。磁力選別装置10は、第2の磁
力選別ロール20と第4の磁力選別ロール22とが、同
図に示すようにそれぞれの支軸20a、22aを第1の
隔壁15側でかつ互いに同軸上に位置するようにして磁
力選別空間部14内に配置してなる。
【0049】磁力選別装置10は、第1の磁力選別ロー
ル19と第2の磁力選別ロール20とが相対する外周面
の一部を高さ方向に対して重なり合うようにし、同様に
して第2の磁力選別ロール20と第3の磁力選別ロール
21とが相対する外周面の一部を高さ方向に対して重な
り合うようにし、さらに第3の磁力選別ロール21と第
4の磁力選別ロール22とが相対する外周面の一部を高
さ方向に対して重なり合うようにして磁力選別空間部1
4内に配置してなる。
【0050】磁力選別装置10は、第1の磁力選別ロー
ル19乃至第4の磁力選別ロール22が、相対する外周
部間に軸方向の全長に亘って間隙を構成するようにして
それぞれ磁力選別空間部14内に配置してなる。磁力選
別装置10は、第1の磁力選別ロール19乃至第4の磁
力選別ロール22間にそれぞれ構成された間隙が磁力選
別空間部14内において原材料9の流路を構成し、この
間において混入した磁性不純物9aの磁力選別を行う。
磁力選別装置10は、上述した構成から、第1の磁力選
別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22を磁力選別
空間部14内に高さ方向に並んで千鳥状に配列してな
る。
【0051】磁力選別装置10には、図2に示すよう
に、第1の磁力選別ロール19と第3の磁力選別ロール
21とに対向して第1の隔壁15に第1の開口部27と
第2の開口部28が開口され、また第2の磁力選別ロー
ル20と第4の磁力選別ロール22とに対向して第2の
隔壁16に第3の開口部29と第4の開口部30が開口
されている。第1の開口部27乃至第4の開口部30
は、それぞれ第1の磁力選別ロール19乃至第4の磁力
選別ロール22の軸長よりもやや大きな長さを有すると
ともに、これら第1の磁力選別ロール19乃至第4の磁
力選別ロール22の外周面の一部をそれぞれ第1の磁性
不純物排出空間部17と第2の磁性不純物排出空間部1
8に突出させるに足る幅を以って形成されている。
【0052】磁力選別装置10は、図2に示すように、
第1の磁性不純物排出空間部17内において第1の開口
部27から突出された第1の磁力選別ロール19の外周
面に第1の払拭ローラ23が当接するとともに、第3の
開口部29から突出された第3の磁力選別ロール21の
外周面に第3の払拭ローラ25が当接されてなる。ま
た、磁力選別装置10は、第2の磁性不純物排出空間部
18内において第2の開口部28から突出された第2の
磁力選別ロール20の外周面に第1の払拭ローラ23が
当接するとともに、第4の開口部30から突出された第
4の磁力選別ロール22の外周面に第4の払拭ローラ2
6が当接されてなる。
【0053】磁力選別装置10は、上述した第1の磁力
選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22が、原材
料9に対して充分な磁力を作用させるためにそれぞれ1
0,000ガウス以上の磁力を有する磁石体によって構
成される。磁力選別装置10は、詳細を後述するが第1
の磁力選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22
が、それぞれの磁力方向を外周面から軸方向に対して直
交する方向に発生するように着磁されている。なお、磁
力選別装置10は、後述するように第1の磁力選別ロー
ル19乃至第4の磁力選別ロール22にそれぞれ永久磁
石を用いるが、電磁石や超伝導磁石も用いられる。
【0054】第1の磁力選別ロール19乃至第4の磁力
選別ロール22の構成について図3に示した第1の磁力
選別ロール19を参照して詳細に説明する。磁力選別ロ
ール19は、合金製の芯材31の外周部に、複数個のリ
ング状単磁石32と鉄等のリング状磁性部材33とを組
み合わせた組磁石34を軸装して構成してなる。磁力選
別ロール19は、芯材31の両端から支軸19aの両端
がそれぞれ突出されてなる。磁力選別ロール19は、図
示しないが、各単磁石32毎に或いは組磁石34の全体
を付着物による汚損を防止したり摩耗や破損を防止した
りして保護する保護部材によって包み込むようにしても
よい。保護部材は、例えばステンレス鋼やチタン等によ
って形成され、単磁石22と磁力選別空間部14との間
隔が大きくなるほど磁力が急激に減衰することからでき
うる限り薄厚に形成される。
【0055】単磁石32には、例えばフェライト磁石、
アルニコ磁石、サマコバ磁石、ネオジ磁石等の永久磁石
が用いられる。単磁石32は、効率的な磁力選別を行う
ために、ネオジ磁石等のように大磁力特性を有する永久
磁石が好適に用いられる。各単磁石32は、それぞれ軸
方向の着磁が行われており、同極を互いに対向するよう
にして磁性材33を挟んで軸方向に直列に組み合わされ
て長軸の組磁石25を構成する。組磁石25は、芯材3
1上に軸装されることによって磁力選別ロール19を構
成してなる。磁力選別ロール19は、長軸の組磁石25
が同図破線で示すように外周面と直交する方向に対して
大きな磁力を生じている。したがって、磁力選別ロール
19は、磁力選別空間部14内に横断するようにして配
置されることにより、この磁力選別空間部14に対して
大きな磁力が原材料9の流路を横切るように作用する。
【0056】磁力選別装置10は、図1に示すように原
材料供給開口部12を上側にして基台に設置され、原材
料供給開口部12に対応して配置された供給フィーダ3
5から原材料9が供給される。磁力選別装置10は、原
材料9が磁力選別空間部14内を自重で落下する間に第
1の磁力選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22
により混入した磁性不純物9aを吸着除去し、選別済み
の原材料9を原材料排出開口部13から排出フィーダ3
6へと排出して次工程へと供給する。磁力選別装置10
は、第1の磁力選別ロール19乃至第4の磁力選別ロー
ル22によって吸着除去した磁性不純物9aを第1の磁
性不純物排出空間部17と第2の磁性不純物排出空間部
18とから磁性不純物排出ホッパ37a、37bへと排
出する。
【0057】磁力選別装置10においては、図2に示す
ように原材料供給開口部12から供給された原材料9
が、第1の磁力選別ロール19の外周部上を直接その自
重により落下する過程で混入した磁性不純物9aをこの
第1の磁力選別ロール19の外周部に吸着する。磁力選
別装置10においては、同図矢印で示すように原材料9
が第1の磁力選別ロール19を超えて第2の磁力選別ロ
ール20の外周部上へと落下することで、この第2の磁
力選別ロール20により第1の磁力選別ロール19で除
去し得なかった磁性不純物9aを吸着除去する。磁力選
別装置10においては、以下同様にして第3の磁力選別
ロール21及び第4の磁力選別ロール22によって磁性
不純物9aの吸着除去処理を行う。
【0058】磁力選別装置10においては、上述したよ
うに磁力選別空間部14内に第1の磁力選別ロール19
乃至第4の磁力選別ロール22を高さ方向に千鳥状に配
列するとともに、それぞれの磁力が磁力選別空間部14
を横断する方向に強く作用するように構成されている。
磁力選別装置10においては、かかる構成により供給さ
れた原材料9がその落下速度を低減されるとともに第1
の磁力選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22に
対してそれぞれ充分な接触距離を保持されて磁力選別空
間部14内を落下することで、原材料9から混入された
磁性不純物9aを高精度に選別除去する。
【0059】磁力選別装置10においては、磁力選別空
間部14内において第1の磁力選別ロール19乃至第4
の磁力選別ロール22がそれぞれの外周部に磁性不純物
9aを吸着する。磁力選別装置10においては、第1の
磁力選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22が回
転して磁力選別空間部14から第1の磁性不純物排出空
間部17或いは第2の磁性不純物排出空間部18内に達
すると、それぞれに当接した第1の払拭ローラ23乃至
第4の払拭ローラ26により吸着した磁性不純物9aが
払拭除去される。磁力選別装置10においては、払拭除
去された磁性不純物9aが第1の磁性不純物排出空間部
17或いは第2の磁性不純物排出空間部18内を落下す
ることで、磁力選別空間部14内を落下する原材料9に
再混入することは無い。
【0060】磁力選別装置10においては、上述した処
理を受けて磁力選別空間部14内において磁性不純物9
aを高精度に選別除去した原材料9を原材料排出開口部
13から排出フィーダ36へと排出し、この排出フィー
ダ36を介して次工程へと供給する。磁力選別装置10
においては、第1の磁性不純物排出空間部17或いは第
2の磁性不純物排出空間部18内を落下した磁性不純物
9aが磁性不純物排出ホッパ37に貯められて適宜廃棄
処分が行われるようにする。
【0061】上述した磁力選別装置10について、先の
磁力選別装置の評価方法と同様の方法によりNi粉末を
混合した正極活物質材料と定量法とにより磁力選別効率
の評価を行い、従来のロール型磁力選別装置130との
対比を表3に示した。なお、同表において多段式の表示
が磁力選別装置10に関する評価値であり、ロール型の
表示がロール型磁力選別装置130に関する評価値であ
る。磁力選別装置10については、第1の磁力選別ロー
ル19乃至第4の磁力選別ロール22が60rpmで回
転駆動される。
【0062】
【表3】
【0063】磁力選別装置10においては、第1の磁力
選別ロール19乃至第4の磁力選別ロール22により4
回の連続選別が行われ、上段の磁力選別ロールから下段
の磁力選別ロールに落下する際に原材料9の塊がバラさ
れて磁性不純物の捕集効率の向上が図られる。磁力選別
装置10においては、閉鎖された磁力選別空間部14内
において磁力選別が行われるとともに、除去された磁性
不純物9aが第1の磁性不純物排出空間部17及び第2
の磁性不純物排出空間部18に分流されて排出される。
磁力選別装置10においては、第1の磁力選別ロール1
9乃至第4の磁力選別ロール22が常に第1の払拭ロー
ラ23乃至第4の払拭ローラ26によって清掃されるこ
とにより、磁力の劣化が抑制されるとともに吸着した磁
性不純物9aが剥離して原材料9に再混入することが防
止される。したがって、磁力選別装置10は、表3から
明らかなように、ロール型磁力選別装置130によって
4回の選別処理を行った場合と比較して極めて高精度の
磁力選別を行う。
【0064】
【実施例】上述した磁力選別装置10によって磁性不純
物の選別を行った原材料9を用いて以下の仕様でリチウ
ムイオン二次電池1を製作し、従来の磁力選別装置によ
って磁性不純物の選別を行った原材料200を用いて製
作されたリチウムイオン二次電池を比較例としてその評
価を行った。
【0065】(実施例)上述した磁力選別装置10によ
って磁力選別を行った正極活物質10Kgを用いて、以
下の仕様の実施例1のリチウムイオン二次電池を製作し
た。 LiCoO2(平均粒径15μm) 100重量部 ポリフッ化ビニリデン(平均分子量30万) 5重量部 カーボンブラック(平均粒径15μm) 10重量部 n−メチル−2−ピロリドン 100重量部 以上の組成の懸濁液をディスパーにて4時間混合して正
極材塗料を製作し、この正極材塗料を厚さ20μmのア
ルミニウム箔の両面に塗布し、乾燥後にロールプレス機
にて圧縮した後にスリッタにて裁断して正極原反を作成
した。
【0066】 人造グラファイト(平均粒径20μm) 100重量部 ポリフッ化ビニリデン(平均分子量30万) 15重量部 n−メチル−2−ピロリドン 200重量部 以上の組成の懸濁液をディスパーにて4時間混合して負
極材塗料を製作し、この負極材塗料を厚さ15μmの銅
箔の両面に塗布し、乾燥後にロールプレス機にて圧縮し
た後にスリッタにて裁断して負極原反を作成した。
【0067】リチウムイオン二次電池は、上述した正極
原反と負極原反とを所定の大きさに切断して正極材と負
極材とを形成した後にそれぞれにリードを溶着する。リ
チウムイオン二次電池は、正極材に対して、厚みが25
μmの微多孔膜ポリエチレンセパレータ、負極材、厚み
が25μmの微多孔膜ポリエチレンセパレータを順次積
層して電池素子を形成する。リチウムイオン二次電池
は、各リードが互いに対角線上に位置するように配さ
れ、正極リードが中心となるようにセンターピンの外周
にロール状に巻回する。リチウムイオン二次電池は、電
極材よりも長尺とされたポリエチレンセパレータが、電
極材の巻回体の外周において巻き付けられた後に粘着テ
ープにより固定される。
【0068】リチウムイオン二次電池は、負極リードを
厚みが0.25mmの鋼板製の電池缶の底面に溶接した
後に、絶縁板を介して電池素子が電池缶に収納される。
リチウムイオン二次電池は、電池缶内に、1リットルの
エチレンカーボネートと1.2−ジメトキシエタンの混
合溶液からなる有機溶媒に1モルのLiPFを溶解し
てなる非水系電解液を注入し、さらに電池素子の上部に
絶縁板、ガスケット、安全弁、PTC素子を配置した後
に正極リードを蓋体に溶接する。リチウムイオン二次電
池は、蓋体を電池缶に嵌合するとともに電池缶の外周縁
にかしめ処理を施して完成される。
【0069】(比較例1)上述した従来の格子型磁力選
別装置110によって磁力選別を行った正極活物質を用
いて、上述した実施例と同様の工程を経てリチウムイオ
ン二次電池を製作した。
【0070】(比較例2)磁力選別工程を全く経ない正
極活物質を用いて上述した実施例と同様の工程を経てリ
チウムイオン二次電池を製作した。
【0071】(評価)以上のようにして製作された実施
例1のリチウムイオン二次電池及び比較例1及び比較例
2のリチウムイオン二次電池について、内部ショート発
生率及び磁性成分が原因のショート発生率について、以
下の方法によってそれぞれの評価を行った。
【0072】内部ショート発生率の調査は、製作した各
リチウムイオン二次電池を25℃、60RH%の環境条
件下で12時間放置した後に、0.2C定電流条件で
4.25Vまで充電し、さらにこの電圧条件で2時間の
定電圧充電を行った。各リチウムイオン二次電池につい
て、充電終了後、上述した環境条件下で12時間放置し
た後に電圧測定を行い、4.2Vに達しないものを不良
とした。
【0073】ショート発生率の調査は、上述した内部シ
ョート発生率調査の結果不良判定を行ったリチウムイオ
ン二次電池についてこれを分解してセパレータを取り出
して目視検査を行い、このセパレータに変色部位が生じ
ていた場合に当該箇所において内部ショートが発生した
と判断してその分析を行った。分析には、EDX−EP
MA(エネルギー分散型X線回析・電子プローブ微量回
析:フィリップ社製の走査型電子顕微鏡XL30FE
G、同社製のX線検出器EDAXDX4i)を用い、セ
パレータの変色部位の元素分析を行った。分析の結果、
鉄及びニッケルが強く検出されたリチウムイオン二次電
池については、磁性不純物に起因して内部ショートが発
生したものとし、その割合を算出した。
【0074】実施例のリチウムイオン二次電池及び比較
例1、比較例2のリチウムイオン二次電池についての評
価結果は、表4に示す通りであった。
【0075】
【表4】
【0076】表4から明らかなように、実施の形態とし
て示した磁力選別装置10を用いて磁力選別を行った実
施例のリチウムイオン二次電池は、格子型磁力選別装置
110を用いて磁力選別を行った比較例1及び比較例2
のリチウムイオン二次電池と比較して、内部ショート率
及び磁性成分起因率が低下しており不良発生が大幅に低
減されている。磁力選別装置10は、上述した正極活物
質のサンプルによる評価と同様に、リチウムイオン二次
電池の形態においても磁性不純物を高精度に選別除去す
ることが明らかである。
【0077】なお、上述した実施の形態として示した磁
力選別装置10は、高さ方向に千鳥状に配列した4個の
磁力選別ロール19乃至22を備えたが、磁力選別ロー
ルをさらに多段に設けることによってより高精度の磁力
選別が可能となる。また、磁力選別装置10は、磁性選
別空間部14と平行に第1の磁性不純物排出空間部17
と第2の磁性不純物排出空間部18とを設けたが、例え
ば各磁力選別ロール19乃至22に対して払拭ローラを
軸方向に移動させてそのクリーニングを行うことで、磁
性不純物排出空間部を側方に配置するようにしてもよ
い。
【0078】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、高さ方向に配置された大きな磁力を有する複数個
の磁力選別ロールに対して原材料供給部から供給された
原材料が直接接触しながら重力により落下して順次磁力
選別が行われることから、原材料に対して磁力が有効に
作用されて磁性不純物を高精度に吸着するとともに早い
選別速度を以って除去することが可能となる。したがっ
て、本発明によれば、原材料供給部から選別筐体内に原
材料が連続して供給されて高精度の磁力選別を行って次
工程へと供給することから、製造工程の効率化が図られ
て高精度、高品質の製品が製造されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁力選別装置の概略構成図であ
る。
【図2】同磁力選別装置の要部縦断面図である。
【図3】同磁力選別装置に備えられる磁力選別ロールの
説明図である。
【図4】リチウムイオン二次電池の縦断面図である。
【図5】従来の懸架型磁力選別装置の概略構成図であ
る。
【図6】従来の格子型磁力選別装置を示し、同図(A)
は斜視図、同図(B)は選別ユニットの斜視図である。
【図7】従来のベルトコンベア型磁力選別装置の概略構
成図である。
【図8】従来のロール型磁力選別装置の概略構成図であ
る。
【図9】従来のドラム型磁力選別装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 リチウムイオン二次電池、9 原材料、10 磁力
選別装置、11 選別筐体、12 原材料供給開口部、
13 原材料排出開口部、14 磁力選別空間部、1
5,16 隔壁、17,18 磁性不純物排出空間部、
19乃至22 磁力選別ロール、23乃至26 払拭ロ
ーラ、27乃至30 開口部、32 単磁石、33 磁
性材、34 組磁石、35 供給フィーダ、36 排出
フィーダ、37 磁性不純物排出フィーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/58 H01M 4/58 10/40 10/40 Z Fターム(参考) 5H029 AJ14 AK02 AK03 AK05 AL02 AL06 AL16 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 CJ08 CJ12 CJ28 CJ30 DJ16 HJ00 5H050 AA19 BA15 CA02 CA07 CA08 CA11 CB02 CB07 CB20 FA05 FA17 GA10 GA12 GA27 GA29 HA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の原材料供給部と下部の原材料排出
    部との間に高さ方向の磁力選別空間部を構成してなる選
    別筐体と、 上記選別筐体の磁力選別空間部内に互いに平行な状態で
    かつそれぞれ回転自在に支持された複数個の磁力選別ロ
    ールとを備え、 上記各磁力選別ロールが、上記磁力選別空間部内に千鳥
    状に配列されて高さ方向に並んで設けられることを特徴
    とする磁力選別装置。
  2. 【請求項2】 上記各磁力選別ロールが、それぞれの磁
    力方向が外周面に対して直交する方向に発生するように
    着磁されることを特徴とする請求項1に記載の磁力選別
    装置。
  3. 【請求項3】 上記各磁力選別ロールに、10,000
    ガウス以上の磁力を有する磁石が用いられることを特徴
    とする請求項1に記載の磁力選別装置。
  4. 【請求項4】 上記各磁力選別ロールの外周面にそれぞ
    れ当接しながら回転する複数個の払拭部材を備え、これ
    ら払拭部材によって上記各磁力選別ロールの外周面に吸
    着した磁性不純物を払拭除去することを特徴とする請求
    項1に記載の磁力選別装置。
  5. 【請求項5】 上記選別筐体には、互いに平行に対峙し
    て対向空間内に上記磁力選別空間部を構成する一対の隔
    壁が設けられることにより上記磁力選別空間部を挟んで
    高さ方向の一対の磁性不純物排出空間部が構成されると
    ともに、これら磁性不純物排出空間部内に上記各磁力選
    別ロールにそれぞれ対応して複数個の払拭部材が配置さ
    れ、 上記各磁力選別ロールの外周面の一部が上記隔壁に設け
    られた開口部を介して上記磁性不純物排出空間部内に突
    出されるとともに、この突出された外周面において上記
    払拭部材がそれぞれ当接することにより外周面に吸着し
    た磁性不純物が払拭除去されて上記磁性不純物排出空間
    部から排出されることを特徴とする請求項1に記載の磁
    力選別装置。
  6. 【請求項6】 上部の原材料供給部と下部の原材料排出
    部との間に高さ方向の磁力選別空間部を構成してなる選
    別筐体と、上記磁力選別空間部内に互いに平行な状態で
    かつそれぞれ回転自在に支持された複数個の磁力選別ロ
    ールとを備え、これら磁力選別ロールが上記磁力選別空
    間部内に千鳥状に配列されて高さ方向に並んで設けられ
    てなる磁力選別装置が用いられ、 上記選別筐体内に原材料を供給して上記磁力選別空間部
    を通過する間に混入した磁性不純物を吸着除去すること
    により磁力選別を行った後に、選別済原材料を次工程へ
    と供給することを特徴とする磁力選別方法。
  7. 【請求項7】 磁力方向が外周面に対して直交する方向
    に発生するように着磁された上記各磁力選別ロールが用
    いられることを特徴とする請求項6に記載の磁力選別方
    法。
  8. 【請求項8】 10,000ガウス以上の磁力を有する
    多数個の磁石からなる上記各磁力選別ロールが用いられ
    ることを特徴とする請求項6に記載の磁力選別方法。
  9. 【請求項9】 上記各磁力選別ロールの外周面にそれぞ
    れ当接しながら回転する複数個の払拭部材を備えた上記
    磁力選別装置が用いられ、 上記各払拭部材によって上記各磁力選別ロールの外周面
    に吸着した磁性不純物を払拭除去することを特徴とする
    請求項6に記載の磁力選別方法。
  10. 【請求項10】 上記選別筐体内に互いに平行に対峙し
    て対向空間内に上記磁力選別空間部を構成する一対の隔
    壁を設けることにより上記磁力選別空間部を挟んで高さ
    方向の一対の磁性不純物排出空間部が構成されるととも
    にこれら磁性不純物排出空間部内に上記各磁力選別ロー
    ルにそれぞれ対応して複数個の払拭部材を配置し、上記
    各磁力選別ロールの外周面の一部が上記隔壁に設けられ
    た開口部を介して上記磁性不純物排出空間部内に突出さ
    れるとともにこの突出された外周面において上記払拭部
    材がそれぞれ当接するようにした上記磁力選別装置が用
    いられ、 上記各磁力選別ロールによって原材料の磁力選別を行い
    ながら、外周面に吸着した磁性不純物を上記払拭部材に
    よって払拭除去して上記磁性不純物排出空間部から排出
    することにより、連続磁力選別を行うことをことを特徴
    とする請求項6に記載の磁力選別方法。
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