JP2011159490A - 凝集粒子分解装置、コンタミネーション分離装置および凝集粒子分解方法 - Google Patents

凝集粒子分解装置、コンタミネーション分離装置および凝集粒子分解方法 Download PDF

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Abstract

【課題】活物質の利用率を高め得る装置を提供する。
【解決手段】超音波発生手段(15、16)を備え、この超音波発生手段(15、16)の発生する超音波を活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだ凝集粒子に作用させる。
【選択図】図1

Description

この発明は凝集粒子分解装置、コンタミネーション分離装置および凝集粒子分解方法に関する。
リチウムイオンバッテリ等の非水系二次電池の活物質にコンタミネーション(汚染物質)としての金属等の異物(以下「金属異物」という。)が混入すると、金属異物は、セル内で溶出・析出し電池が内部短絡を生じる可能性がある。自動車用電池は、ライフサイクルが長いこと、また内部短絡が生じたときの短絡電流の大きさことから、コンタミネーション対策を行うものがある(特許文献1参照)。
特開2009−164062号公報
ところで、上記特許文献1の技術では、活物質に混入した金属異物を磁力により(磁石棒を挿入した磁選部を設ける)捕捉している。しかしながら、金属異物が活物質と凝集粒子を形成している場合、凝集粒子ごとコンタミネーションとして回収することになり、活物質の利用率が悪くなる。
そこで本発明は、活物質の利用率を高め得る装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、超音波発生手段の発生する超音波を活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだ凝集粒子に作用させる。
本発明によれば、超音波が凝集粒子を形成している活物質の一次粒子と共振することで、活物質の一次粒子と不純物粒子との間の分子間力を分断し凝集粒子を単粒子へと分解することができる。
本発明の第1実施形態のコンタミネーション分離装置の概略構成図である。 第2実施形態のコンタミネーション分離装置の一部拡大概略図である。 第2実施形態の粒径分布図である。 第3実施形態の材料供給部の拡大概略図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1実施形態のコンタミネーション分離装置1の概略構成図である。コンタミネーション分離装置1には凝集粒子分解装置が含まれている。
図1においてコンタミネーション分離装置1にはスクリューフィーダー2(搬送手段)
を備える。スクリューフィーダー2は、ケース3の一端に材料投入口、ケース3の他端に排出口を有し、スクリューを回転することによって材料投入口から排出口に向けて、活物質(非水系二次電池の電極材料)の粒子及び不純物粒子を含んだケース3内の凝集粒子を搬送するものである。
具体的には、スクリューフィーダーのケース3は、材料貯留部4と、材料供給部5とからなる。材料貯留部4の上部に材料投入口4aが設けられ、この材料投入口4aより活物質であるマンガン酸リチウム(LiMn24)の粉末が図1矢印Aのように投入される。マンガン酸リチウムはミルにより5〜40μmまでの分布を有する粒径範囲の粒子(この粒子を「一次粒子」という。)に粉砕されている。なお、以下ではマンガン酸リチウムの一次粒子を単に一次粒子ということがある。
一端が材料貯留部4の側壁下部に開口する材料供給部5はほぼ円筒状に形成され、材料供給部5の他端(図で右端)に排出口5aが設けられている。排出口5aは円筒状の分離機構部8の側壁8aに開口している。
材料供給部5及び材料貯留部4の下部を貫いてスクリュー6が設けられている。このスクリュー6により、マンガン酸リチウムの一次粒子は、材料貯留部4より図1矢印Bのように排出口5aへと搬送される。排出口5aからは図1矢印Cのようにマンガン酸リチウムの一次粒子が分離機構部8の内部へと投下される。7はスクリュー6を駆動するモータである。
上記ケース3の材質は柔軟性を有する樹脂とし、樹脂で材料貯留部4と材料供給部5とを一体形成している。
非水系二次電池の製造工程中での金属異物の混入が指摘されている。マンガン酸リチウムの粒径は5〜40μmであり、これら粒径範囲にある一次粒子では分子間力が働いて凝集しやすい特性を有している。この場合、凝集はマンガン酸リチウムの一次粒子とマンガン酸リチウムの一次粒子との間で生じるが、マンガン酸リチウムの一次粒子と上記金属異物との間でも凝集が容易に生じる。言い換えると、マンガン酸リチウムの一次粒子同士が凝集した凝集粒子やマンガン酸リチウムの一次粒子と金属異物とが凝集した凝集粒子とが材料貯留部4の内部で生じる。なお、凝集していない状態でのマンガン酸リチウムの一次粒子や凝集していない状態での金属異物を以下「単粒子」という。
図1において材料貯留部4の内部に、マンガン酸リチウムの一次粒子S同士が凝集した凝集粒子G1と、マンガン酸リチウムの一次粒子Sと金属異物Lとが凝集した凝集粒子G2とをモデルで示している。ここでは簡単のため、マンガン酸リチウムの一次粒子Sの径は一様であるとし、マンガン酸リチウムの一次粒子Sを相対的に小さな粒子で、金属異物Lを相対的に大きな粒子で表している。なお、各粒子S、Lを球状で示しているが、各粒子S、Lの形状が球状である場合に限定されるものでない。
さて、特に金属異物Lが含まれる凝集粒子G2を用いて活物質が形成されてしまうと(つまり電池の活物質に金属異物が混入すると)、金属異物Lは、セル内で溶出・析出し電池が内部短絡を生じる可能性がある。自動車用電池は、ライフサイクルが長いこと、内部短絡が生じたときの短絡電流の大きさことから、金属異物Lを取り去る必要がある。
この場合、活物質に混入した金属異物を磁力により(磁石棒を挿入した磁選部を設ける)捕捉するものがある。しかしながら、上記のように金属異物Lがマンガン酸リチウムの一次粒子S(活物質)と凝集粒子G2を形成している場合、凝集粒子G2ごとコンタミネーションとして回収されることになり、マンガン酸リチウム(活物質)の利用率が悪くな
る。
一方、ジェット気流により原料を互いに衝突させて粉砕する気流式粉砕機を用いて、活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだ凝集粒子を粉砕し、活物質の一次粒子と金属異物とに分解するものがある(特許第3995335号公報参照)。
しかしかしながら、この凝集粒子分解方法では次の問題点がある。
〈1〉凝集粒子同士が衝突しない確率が高く、粉砕されない凝集粒子が残ってしまう。質量が相対的に軽い単粒子と質量が相対的に重い凝集粒子とが衝突した場合、凝集粒子が粉砕されず活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだ凝集粒子が残る可能性が高い。
〈2〉粉砕されない凝集粒子の質量は重いため気流分離により鉛直下方へと落下しコンタミネーションとして分離されてしまう。このコンタミネーションとして分離される凝集粒子には活物質の一次粒子を含んでいるため、材料収率が悪化する。
そこで本実施形態では、活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだ凝集粒子が搬送される材料供給部5に、搬送される凝集粒子に対して超音波を照射する超音波発生装置15、16(超音波発生手段)を直列に2つ配置する。超音波発生装置15、16は、超音波振動の作用により分子間力を破壊し金属異物Lが含まれる凝集粒子G2を、マンガン酸リチウムの一次粒子S、不純物粒子Lの各単粒子へと解砕(分解)するためのものである。もちろん、超音波振動の作用によりマンガン酸リチウムの一次粒子S同士が凝集した凝集粒子G1は、マンガン酸リチウムの一次粒子Sの各単粒子へと解砕(分解)される。
ここで、超音波発生装置を採用した理由は次の通りである。すなわち、マンガン酸リチウムの一次粒子の粒径分布は電池性能(特に容量)に大きく影響するので、一次粒子が粉砕されて粒径が変わる(小さくなる)手法は用いることができない。そこで粒径が5〜40μmとある範囲を有する一次粒子に対して効果的に作用しかつ一次粒子を粉砕しない手法として超音波による解砕(分解)が最もよいと考えたものである。
2台目の超音波発生装置16を排出口5aの近くに設けているのは、円筒状の材料供給部5が軸方向に長い場合に対応させるためである。すなわち、1台目の超音波発生装置15により凝集粒子S1、S2が全てマンガン酸リチウムの一次粒子S、金属異物Lの各単粒子へと分解されたとしても、スクリュー6により排出口5aへと運ばれる間に、再び凝集粒子S1、S2が形成されることがある。そこで、1台目の超音波発生装置15の通過後に再び形成されるであろう凝集粒子S1、S2を2台目の超音波発生装置16により振動作用を与えて再び解砕(分解)させるわけである。
超音波発生装置15、16の超音波周波数は、マンガン酸リチウムの一次粒子の粒子径に振動作用(共振)を与える周波数に設定する。
このように、凝集粒子G1、G2に対して超音波発生装置15、16により超音波を照射することで、凝集粒子G1を一次粒子Sの単粒子へと、また凝集粒子G2を一次粒子Sと金属異物Lの各単粒子へと効率よく解砕(分解)することができる。すなわち、スクリューフィーダー2と超音波発生装置15、16とで凝集粒子分解装置が構成されている。
なお、一般式では、
周波数=音速/一次粒子の粒径 …(1)
となるので、この式に近い関係のとき、共振により分子間力(一次粒子Sと一次粒子Sとの間の分子間力及び一次粒子Sと金属異物Lとの間の分子間力)を効率よく破壊することができる。
第1実施形態では、超音波発生装置で説明したが、これに限られず、マンガン酸リチウムの一次粒子に対して振動を与える方式としては振動子等が挙げられる。
超音波発生装置15、16により単粒子へと解砕された一次粒子Sと、同じく単粒子へと解砕された金属異物Lとは、材料供給部5の排出口5aより図1矢印Cのように分離機構部8(不純物分離部)の内部の広い空間へと落下する。このとき落下する電極材料に凝集粒子G1、G2は存在していない。
分離機構部8には排出口5aの直ぐ鉛直下方にエアジェット9を備えている。このエアジェット9は、分離機構部8内部に供給される一次粒子S、金属異物Lの各単粒子を攪拌する気流を生じさせるためのものである。このエアジェット9による攪拌によって、単粒子である一次粒子Sは図1矢印Eのように鉛直上方へと漂う。一方、単粒子である金属異物Lは図1矢印Fのように自身の重さによって鉛直下方に落下する。
分離機構部8の上部には分級ロータ10を備える。分離機構部8に投入された電極材料(粉体、粉末)のうち規定粒径内の微粉であるマンガン酸リチウムの一次粒子Sはこの分級ロータ10によって分級され、排出管12を介して取り出される。この取り出される電極材料はマンガン酸リチウムの一次粒子Sのみであり金属異物Lは含まれていない。11はインバータ付きモータで、分級ロータ10を回転させつつその回転速度を管理することができる。
分離機構部8の鉛直下部には、鉛直下方に細くなる円錐状部8bが設けられている。鉛直下方に落下してくる単粒子状態の金属異物Lはこの円錐状部8bに溜まり、円錐状部8bの内壁面を滑ってさらに鉛直下方へと落ちてゆく。この鉛直下方へと落ちていく材料にマンガン酸リチウムの一次粒子Sは含まれていない。
円錐状部8bに接続される円筒状の接続部8cにロータリバルブ13を備える。接続部8cに落ちて貯留される金属異物Lは、このロータリバルブ13を開くことによって、コンタミネーションとしてコンタミネーション回収部14に回収される。
ここで、第1実施形態の作用効果を説明する。
第1実施形態によれば、超音波発生装置15、16(超音波発生手段)を備え、この超音波発生装置15、16の発生する超音波をマンガン酸リチウム(活物質)の一次粒子S及び金属異物L(不純物粒子)を含んだ凝集粒子G2に作用させる。超音波が凝集粒子G2を形成しているマンガン酸リチウムの一次粒子Sと共振することで、マンガン酸リチウムの一次粒子Sと金属異物Lとの間の分子間力を分断し凝集粒子G2を一次粒子S、金属異物Lの各単粒子へと解砕(分解)することができる。このようにして解砕したマンガン酸リチウム一次粒子Sの単粒子を再利用することでマンガン酸リチウムの利用率を上げることができる。
また、第1実施形態によれば、ケース3の一端に材料投入口4a、ケース3の他端に排出口5aを有し、材料投入口4aから排出口5aに向けて、マンガン酸リチウム(活物質)の一次粒子S及び金属異物L(不純物粒子)を含んだケース3内の凝集粒子G2を搬送するスクリューフィーダー2(搬送手段)と、このスクリューフィーダー2により搬送される凝集粒子G2に超音波を作用させて凝集粒子G2を一次粒子S、金属異物Lの各単粒子へと分解する超音波発生装置15、16(超音波発生手段)とを備えるので、スクリューフィーダー2の搬送速度に応じて凝集粒子G2を次々に一次粒子S、金属異物Lの各単粒子へと解砕(分解)することができる。
超音波発生装置15、16を用いるのであれば、凝集粒子G2に必要以上のエネルギーを与えることがないので、マンガン酸リチウムの一次粒子Sが粉砕されて粒径分布が変わる事態が生じることもない。
また、第1実施形態によれば、ケース3の一端に材料投入口4a、ケース3の他端に排出口5aを有し、材料投入口4aから排出口5aに向けて、マンガン酸リチウム(活物質)の一次粒子S及び金属異物L(不純物粒子)を含んだケース3内の凝集粒子G2を搬送するスクリューフィーダー2(搬送手段)と、このスクリューフィーダー2により搬送される凝集粒子G2に超音波を作用させて凝集粒子G2を一次粒子S、金属異物Lの各単粒子へと解砕(分解)する超音波発生装置15、16(超音波発生手段)と、排出口5aより排出される、単粒子へと分解されたマンガン酸リチウムの一次粒子S及び単粒子へと分解された金属異物Lを導入し、金属異物Lのみをコンタミネーションして分離する分離機構部8(不純物分離部)とを備えている。このように、マンガン酸リチウムの一次粒子S及び金属異物Lを含んだ凝集粒子G2に超音波を作用させてマンガン酸リチウムの一次粒子S及び金属異物Lを単粒子へと解砕することで、単粒子であるマンガン酸リチウムの一次粒子Sと、同じく単粒子である金属異物Lとの間に質量差が生じるため、金属異物Lのみの分離が容易になりマンガン酸リチウムの収率が向上する。
また、第1実施形態によれば、材料供給部5(凝集粒子G2が搬送される部位のケース)の材質は柔軟性を有する樹脂であるので、超音波発生装置15、16に設定されている超音波周波数が材料供給部5により変化することを防止できる。
図2は第2実施形態のコンタミネーション分離装置の一部拡大概略図である。具体的には材料供給部5を拡大して示している。図2において図示しない部分の構成は図1と同様である。図2においても図1と同一部分には同一番号を付している。
1つの超音波発生装置が発生し得る超音波の周波数は、通常では1種類である。一方、マンガン酸リチウムの一次粒子の粒径(直径φ)は図3に示したように5〜40μmとある程度の幅をもって分布している。こうした粒径分布を有するマンガン酸リチウムの一次粒子の全体に超音波を作用させて共振を生じさせるためには複数の超音波周波数が必要となる。
そこで、粒径範囲を大きく3つに分割し、分割した3つの粒径範囲にあるマンガン酸リチウムの一次粒子を共振させ得る超音波周波数を調べてみると、
第1粒径範囲(φは1〜10μm) :周波数68kHz
第2粒径範囲(φは11〜20μm):周波数31kHz
第3粒径範囲(φは21μm以上) :周波数14kHz
のようになった。
この結果を受けて、第2実施形態では、超音波周波数の異なる3つの超音波発生装置21、22、23を図2に示したように材料供給部5において搬送方向の上流側より搬送方向の下流側に向けて順に設けている。すなわち、超音波周波数が68kHzである第1超音波発生装置21を材料供給部5の搬送方向上流(材料貯留部4の出口)に、超音波周波数が31kHzである第2超音波発生装置22を材料供給部5の中央に、超音波周波数が14kHzである第3超音波発生装置23を材料供給部5の搬送方向下流(分離機構部8の入口)に設けている。
そして、マンガン酸リチウムの一次粒子及び金属異物を含んだ凝集粒子に対し時間をおいて異なる3種類の周波数の超音波を照射する。このように、凝集粒子に対し時間をおいて異なる周波数の超音波を照射するのは次の理由からである。すなわち、凝集粒子に対し
時間をおかず同時に異なる周波数の超音波を照射すると、各周波数の超音波の照射で生じる粒子の振動が打ち消し合い、マンガン酸リチウムの一次粒子と金属異物との間の分子間力を分断できない事態が生じ得るので、これを避けるためである。
ここで、第2実施形態の作用効果を説明する。
今、上記第1粒径範囲に属するマンガン酸リチウムの一次粒子を第1粒子S1、上記第2粒径範囲に属するマンガン酸リチウムの一次粒子を第2粒子S2、上記第3粒径範囲に属するマンガン酸リチウムの一次粒子を第3粒子S3とし、第1粒子S1から第3粒子S3まで徐々に粒径が大きくなるように表す。材料貯留部4の内部で、これら3種類の粒子S1、S2、S3と金属異物Lとで凝集粒子G3が図2のように材料貯留部4内に形成されているとする。
図2には、金属異物Lを含んだこの凝集粒子G3が3つの超音波発生装置21〜23によって段階的に分解されいく様子をも示している。すなわち、金属異物Lを含んだ凝集粒子G3がスクリュー6により排出口5aへと搬送される途中で図2において第1超音波発生装置21を通過する際には、凝集粒子G3に対して周波数68kHzの超音波が照射される。すると、凝集粒子G3から第1粒子S1のみが解砕(分解)され、第1粒子S1は凝集粒子G3から分離されて単粒子となる。第2粒子S2及び第3粒子S3は第1超音波発生装置21によっては振動しないので、第2粒子S2及び第3粒子S3と金属異物Lとから形成される凝集粒子G3’が残る。この凝集粒子G3’はスクリュー6によりそのまま第1超音波発生装置21の搬送方向下流(図で右方)へと搬送される。
続いて、この凝集粒子G3’が図2において第2超音波発生装置22を通過する際には、凝集粒子G3’に対して周波数31kHzの超音波が照射される。すると、凝集粒子G3’から今度は第2粒子S2のみが解砕され、第2粒子S2は凝集粒子G3’から分離されて単粒子となる。第3粒子S3は第2超音波発生装置22によっては振動しないので、第3粒子S3と金属異物Lとから形成される凝集粒子G3”が残る。この凝集粒子G3”はスクリュー6によりそのまま第2超音波発生装置22の搬送方向下流へと搬送される。
最後に、この凝集粒子G3”が図2において第3超音波発生装置23を通過する際には、凝集粒子G3”に対して周波数14kHzの超音波が照射される。すると、凝集粒子G3”は第3粒子S3と金属異物Lとに分解され、第3粒子S3、金属異物Lとも単粒子となる。
第3超音波発生装置23の搬送方向下流に凝集粒子は残っていない。すなわち、金属異物Lを含んだ凝集粒子G3が第3超音波発生装置23を通過した後には、凝集粒子G3を形成していた第1粒子S1、第2粒子S2、第3粒子S3、金属異物Lはすべて単粒子へと解砕(分解)されるのである。
そして、第3超音波発生装置23の搬送方向下流で単粒子となった材料はスクリュー6により搬送され、分離機構部8の内部に投入される。すると、エアジェット9による攪拌によって、単粒子となっている第1、第2、第3の各粒子S1、S2、S3は鉛直上方へと漂う。一方、単粒子となっている金属異物Lは自身の重さによって鉛直下方に落下する。
分離機構部8に投入された材料(粉体、粉末)のうち規定粒径内の微粉であるマンガン酸リチウムの第1、第2、第3の各粒子S1、S2、S3は分級ロータ10によって分級され、排出管12を介して取り出される。この取り出される電極材料はマンガン酸リチウムの一次粒子(S1、S2、S3)のみであり金属異物Lは含まれていない。
一方、鉛直下方に落下してくる単粒子状態の金属異物Lは円錐状部8bに溜まり、円錐状部8bの内壁面を滑ってさらに鉛直下方へと落ちてゆく。この鉛直下方へと落ちていく材料に第1、第2、第3の各粒子S1、S2、S3は含まれていない。接続部8cに落ちて貯留される金属異物Lは、ロータリバルブ13を開くことによって、コンタミネーションとしてコンタミネーション回収部14に回収される。
第2実施形態では、金属異物Lが含まれる凝集粒子G3に対して三段(多段)の周波数の超音波を、材料供給部5の搬送方向に間隔をおいて照射することで、3つの粒径で代表させたマンガン酸リチウムの第1、第2、第3の粒子S1、S2、S3と金属異物Lとが凝集粒子G3を形成している場合においても、金属異物Lが含まれる凝集粒子G3を効率よく第1、第2、第3の粒子S1、S2、S3の各単粒子及び金属異物Lの単粒子へと解砕(分解)することができる。このように第2実施形態によれば、金属異物Lが含まれる凝集粒子G3に対してマンガン酸リチウムの粒径分布に合わせた周波数の超音波を段階的に作用させるので、ある程度の粒径分布を有するマンガン酸リチウムの一次粒子(S1、S2、S3)に金属異物Lが混入して凝集粒子G3を形成している場合であっても、単粒子への分解を確実に行わせることができるのである。
第2実施形態では、マンガン酸リチウムの一次粒子の粒径範囲を3つに分割する場合で説明したが、分割する数は3つに限られるものでない。分割する数を2つとしても、また4つ以上に分割してもかまわない。
図4は第3実施形態の材料供給部5の拡大概略図である。図4において図示しない部分の構成は図1と同様である。図4においても図1と同一部分には同一番号を付している。なお、図4には図1の超音波発生装置15、16は省略して示していないが図1と同じに設けられていることはいうまでもない。
さて、第1実施形態では、材料供給部5の外周が直接外気に晒されている。金属異物Lが含まれる凝集粒子G2が搬送される部位の温度、つまり材料供給部5内部の温度が外気より高いと、材料供給部5の内部壁に結露が生じ得る。結露が生じると、単粒子にまで解砕(分解)されていた一次粒子Sや金属異物Lが再び凝集して凝集粒子G2を形成してしまうことが考えられる。
そこで第3実施形態では、材料供給部5(金属異物Lが含まれる凝集粒子G2が搬送される部位のケース)を図4に示したように内管31と外管32の二重構造とし、内管31により金属異物Lが含まれる凝集粒子G2をスクリュー6で排出口5aへと搬送すると共に、内管31と外管32との間に形成される円筒状の空間33に少なくとも外気温度(周囲温度)よりも高い温度の液体を循環させるようにする。
これによって、金属異物Lが含まれる凝集粒子G2が搬送される内管31の内壁面31aに結露が生じることを防止できるので、超音波発生装置15、16により解砕されて単粒子となっている一次粒子Sや金属異物Lが再び凝集して凝集粒子G2を形成することを防止できる。
3つの各実施形態では、活物質(電極材料)がマンガン酸リチウムである場合で説明したが、本発明の対象とする活物質はマンガン酸リチウムに限られるものでない。
1 コンタミネーション分離装置
2 スクリューフィーダー(搬送手段)
3 ケース
4 材料貯留部
4a 材料投入口
5 材料供給部
5a 排出口
8 分離機構部(不純物分離部)
15、16 超音波発生装置(超音波発生手段)
21、22、23 超音波発生装置(超音波発生手段)
31 内管
32 外管

Claims (10)

  1. 超音波発生手段を備え、
    この超音波発生手段の発生する超音波を活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだ凝集粒子に作用させることを特徴とする凝集粒子分解装置。
  2. ケースの一端に材料投入口、ケースの他端に排出口を有し、材料投入口から排出口に向けて、活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだケース内の凝集粒子を搬送する搬送手段と、
    この搬送手段により搬送される凝集粒子に超音波を作用させて凝集粒子を単粒子へと分解する超音波発生手段と
    を備えることを特徴とする凝集粒子分解装置。
  3. 前記活物質の粒径分布に合わせた超音波周波数を段階的に前記凝集粒子に作用させることを特徴とする請求項1または2に記載の凝集粒子分解装置。
  4. 前記凝集粒子が搬送される部位のケースに前記超音波発生手段を配置すると共に、前記凝集粒子が搬送される部位のケースを内管と外管の二重構造とし、
    内管により前記凝集粒子を搬送すると共に、内管と外管の間を少なくとも周囲温度よりも高い温度の液体を循環させることを特徴とする請求項2または3に記載の凝集粒子分解装置。
  5. 前記凝集粒子が搬送される部位のケースの材質は柔軟性を有する樹脂であることを特徴とする請求項2から4までのいずれか一つに記載の凝集粒子分解装置。
  6. ケースの一端に材料投入口、ケースの他端に排出口を有し、材料投入口から排出口に向けて、活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだケース内の凝集粒子を搬送する搬送手段と、
    この搬送手段により搬送される凝集粒子に超音波を作用させて凝集粒子を単粒子へと分解する超音波発生手段と、
    前記排出口より排出される、単粒子へと分解された活物質の一次粒子及び単粒子へと分解された不純物粒子を導入し、不純物粒子のみをコンタミネーションして分離する不純物分離部と
    を備えることを特徴とするコンタミネーション分離装置。
  7. 前記活物質材料の粒径分布に合わせた超音波周波数を段階的に前記凝集粒子に作用させることを特徴とする請求項6に記載のコンタミネーション分離装置。
  8. 前記凝集粒子が搬送される部位のケースに前記超音波発生手段を配置すると共に、前記凝集粒子が搬送される部位のケースを内管と外管の二重構造とし、
    内管により前記凝集粒子を搬送すると共に、内管と外管の間を少なくとも周囲温度よりも高い温度の液体を循環させることを特徴とする請求項6または7に記載のコンタミネーション分離装置。
  9. 前記凝集粒子が搬送される部位のケースの材質は柔軟性を有する樹脂であることを特徴とする請求項6から8までのいずれか一つに記載のコンタミネーション分離装置。
  10. 活物質の一次粒子及び不純物粒子を含んだ凝集粒子に超音波を照射し単粒子へと分解することを特徴とする凝集粒子分解方法。
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