JP2003010362A - テニスラケット - Google Patents

テニスラケット

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JP2003010362A
JP2003010362A JP2001194480A JP2001194480A JP2003010362A JP 2003010362 A JP2003010362 A JP 2003010362A JP 2001194480 A JP2001194480 A JP 2001194480A JP 2001194480 A JP2001194480 A JP 2001194480A JP 2003010362 A JP2003010362 A JP 2003010362A
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vibration
racket
dynamic damper
clock
frame
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JP2001194480A
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English (en)
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Hiroyuki Takeuchi
宏幸 竹内
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動減衰性を向上させると共に、スイートエ
リアを拡大させた軽量なテニスラケットを提供する。 【解決手段】 繊維強化樹脂製のラケットフレーム2を
備えたテニスラケット1において、面外1次振動モード
の振動減衰率ξ1を0.8%以上1.5%以下とし、面
外2次振動モードの振動減衰率ξ2を1.5%以上3.
0%以下とし、かつ、(ξ2/ξ1)の比の値を1.0
以上3.0以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニスラケットに
関し、詳しくは、振動減衰性を改良すると共に、スイー
トエリアを拡大し、プレーヤーに良好な打球感を提供す
る軽量なテニスラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ラケットフレームの打球面の面外
方向に厚みを持たせた所謂「厚ラケ」が提供されてい
る。該厚ラケを必要とするユーザーは、女性やシニア層
といった少ない力で飛び性能を要求する層であり、軽量
で飛び性能の良いテニスラケットが求められている。こ
のため、ラケットフレームは、比強度が高くて設計自由
度の大きい繊維強化樹脂製が主流となっている。
【0003】しかしながら、テニスラケットを軽量とす
ると、打球時にテニスラケットに負荷される衝撃が大き
くなり、プレーヤーが不快な振動を感じると共に衝撃が
肘に伝わりやすくテニスエルボーの原因となることがあ
る。このため、軽量で、かつ振動吸収性の高いテニスラ
ケットが望まれており、様々な工夫がなされている。
【0004】従来、この種の振動減衰性を改良するため
に、ダイナミックダンパー(動吸振器)機能を利用し、
振動を減衰させるものが提案されている。従来のテニス
ラケットでは、面外1次の振動減衰率が0.5%程度、
面外2次の振動減衰率が0.7%程度のものが一般的で
あるが、ラケットフレームに部分的に重量を配置し、フ
レームの振動を抑制するもの等が提案され、振動減衰率
の向上が図られている。
【0005】例えば、特公昭52−13455号では、
先端に重り(質量付加材)を取り付けた鋼ワイヤ(弾性
材)の基端がテニスラケットのグリップの末端に埋設固
定されたダンパーが提案されている。また、特開昭52
−156031号では、テニスラケットのスロート部に
基部を固定し、該基部より首部(弾性材)を介して本体
(質量付加材)が連結された振動吸収装置が提案されて
いる。さらに、特開昭62−192182号では、フレ
ーム本体に、自由端部に質量体が装着されたロッドを粘
弾性部材で支持してなる振動吸収体を設定したラケット
フレームの振動吸収装置が提案されている。
【0006】さらには、本出願人は、特開2000−1
57649号において、断面コ字形状の振動抑止材(ダ
イナミックダンパー)を提案している。この形状の振動
抑止材によると面外方向の振動に加えて、面内方向の振
動も良好に抑制することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
52−13455号のダンパーは、ラケットの特定の振
動モードの減衰にしか寄与しない上に、ラケットのグリ
ップエンドから外方へ延長されて取り付けられた場合に
は、プレーヤーのスイングの妨げになったり、ワイヤと
錘とにより重量が増加するという問題がる。また、特開
昭52−156031号、特開昭62−192182号
の振動吸収装置は、ラケットの特定の振動モードの減衰
にしか寄与しない上に、振動吸収装置がプレー時に邪魔
になったり、テニスラケットの重量バランスが悪くなる
という問題がある。
【0008】また、上記のような提案では、ラケットの
特定の振動モード(特に面外1次)の減衰にしか寄与しな
いため、振動減衰性が不十分である。さらに、特定の振
動モードのみの振動減衰性のみを改良した場合には、ス
イートエリアの位置がずれたり、スイートエリアが小さ
くなるという問題があり、プレーヤーにとって使用しに
くいテニスラケットとなる。
【0009】一方、特開2000−157649号で
は、動吸振器として作用する粘弾性材の配置により、面
外1次、2次の振動減衰に加えて、面内方向の振動減衰
性をも高めることができるが、面外と面内の振動をバラ
ンス良く減衰させるには未だ改善の余地がある。
【0010】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
のであり、振動減衰性を向上させると共に、スイートエ
リアを拡大させた軽量なテニスラケットを提供すること
を課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、繊維強化樹脂製のラケットフレームを備
えたテニスラケットであって、面外1次振動モードの振
動減衰率ξ1が0.8%以上1.5%以下であり、面外
2次振動モードの振動減衰率ξ2が1.5%以上3.0
%以下であり、かつ、(ξ2/ξ1)の比の値が1.0
以上3.0以下であることを特徴とするテニスラケット
を提供している。
【0012】本発明者は、鋭意研究の結果、繊維強化樹
脂製とし、面外1次、面外2次の各振動モードの振動減
衰率を、バランスを調整しながら高めることで、振動減
衰性が高い上に、スイートエリアをも拡大させた軽量な
テニスラケットが得られることを見出した。
【0013】具体的には、本発明者が実験を積み重ねた
結果、打球面上のボールの打撃位置によって打撃時に生
じる振動モードが異なることが判明した。即ち、通常、
プレーヤーは打球面中心(センター)付近に存在するスイ
ートスポット周辺のスイートエリアで打撃するが、セン
ター付近での打撃では面外2次振動のモードが励起され
る。一方、オフセンターにあたる打球面トップ寄りある
いはヨーク寄りでの打撃では面外1次の振動モードが励
起されることが判明した。従って、センター付近での打
撃時には面外2次振動モードの減衰が大きければ大きい
ほど振動減衰性は高いと評価される。一方、オフセンタ
ー打撃時には面外1次振動モードの減衰が大きければ大
きいほど振動減衰性が高いと評価される。しかし、面外
2次と面外1次のいずれか一方の振動減衰性のみを高め
た場合には、センター打撃時とオフセンター打撃時とで
打球感にギャップが生じ、いずれか一方の打撃時の打球
感が悪くなるため、プレーヤーはスイートエリアが小さ
いと感じることとなる。以上の観点より、本発明は、テ
ニスラケットの振動吸収性能自身を向上させるため、面
外1次、特に面外2次の振動減衰率を高めると共に、両
者のバランスを調整することで、振動減衰性が高い上
に、スイートエリアをも拡大させたテニスラケットが得
られることを見出したことに基づくものである。
【0014】本発明のテニスラケットの面外1次振動モ
ードの振動減衰率(面外1次振動減衰率)ξ1は、0.
8%以上1.5%以下、好ましくは0.9%以上1.4
%以下としている。上記範囲としているのは、ξ1が
0.8%より小さいと面外1次振動モードを十分に減衰
することができないためであり、一方、ξ1が1.5%
より大きいと減衰が高すぎて打球感を損なうためであ
る。
【0015】本発明のテニスラケットの面外2次振動モ
ードの振動減衰率(面外2次振動減衰率)ξ2は、1.
5%以上3.0%以下、1.6%以上2.8%以下、さ
らに好ましくは1.7%以上2.7%以下としている。
上記範囲としているのは、ξ2が1.5%より小さいと
面外2次振動モードを十分に減衰することができないた
めであり、一方、ξ2が3.0%より大きいと減衰が高
すぎて打球感を損なうためである。
【0016】本発明のテニスラケットにおいて、上記
(ξ2/ξ1)の比の値は、1.0以上3.0以下、好
ましくは1.3以上2.8以下としている。上記範囲と
しているのは、(ξ2/ξ1)が1.0より小さいとセ
ンター付近での打撃時の振動減衰性が低下すると共に、
センター打撃時とオフセンター打撃時との打球感のギャ
ップによりスイートエリアが小さく感じられるという問
題があるためである。一方、(ξ2/ξ1)が3.0よ
り大きいとセンター付近での打撃時の振動減衰性のみが
向上し、面外1次と面外2次の振動減衰のバランスが悪
くなりセンター打撃時とオフセンター打撃時との打球感
のギャップによりスイートエリアが小さく感じられると
いう問題があるためである。
【0017】上記ラケットフレームの少なくとも一部
に、粘弾性材と質量付加材とを積層してなるダイナミッ
クダンパーを装着、あるいは/及び、上記ラケットフレ
ームの少なくとも一部に粘弾性を有する振動吸収材を介
在させている。このように、動吸振器として機能するダ
イナミックダンパーの装着や、粘弾性を有する振動吸収
材の介在、これらの組み合わせにより、上記振動減衰率
を調整しながら向上させることができる。ダイナミック
ダンパーや粘弾性を有する振動吸収材は、その配置によ
り面外1次、面外2次への寄与の仕方も異なるが、振動
モードの腹の位置近傍に配置すれば、そのモードの振動
減衰に効果を発揮することができる。
【0018】ダイナミックダンパーを動吸振器として機
能させる点から、粘弾性材と質量付加材とを一体的に積
層し、ダイナミックダンパーに部分的に比重差を持たせ
ることが好ましい。ダイナミックダンパーに比重差を持
たせることで、振動減衰性の向上を図ることができる。
また、上記構成では、ダイナミックダンパーの粘弾性材
の硬度を変えることにより、振動減衰性能を容易に調整
することができる。さらに、ラケットフレームへの装着
も接着剤等により容易に行うことができるため、必要な
振動減衰性に応じて種々の配置が可能である。
【0019】粘弾性を有する振動吸収材は、繊維強化樹
脂中に介在させることが好ましい。また、繊維強化プリ
プレグの積層体によりラケットフレームを形成する場合
には、粘弾性を有する振動吸収材はシート状とし、繊維
強化プリプレグの層間に挿入することが好ましい。
【0020】上記のように振動減衰率を設定するには、
ダイナミックダンパーや粘弾性を有する振動吸収材に限
らず、繊維強化樹脂の種類(樹脂、強化繊維の材質
等)、ラケットフレーム形状、繊維強化プリプレグの積
層構成等により設定することもでき、これらを目的・用
途に合わせて適宜組み合わせることができる。
【0021】上記ダイナミックダンパーにより面外2次
振動を主に吸収させる構成とし、上記粘弾性を有する振
動吸収材により面外1次振動を主に吸収させる構成とし
ている。面外1次、面外2次の各振動モードの腹の位置
近傍に、ダイナミックダンパーや粘弾性を有する振動吸
収材を配置すれば、そのモードの振動を効率良く減衰す
ることができる。上記のように振動減衰率を調整し設定
するには、ダイナミックダンパーにより面外2次、粘弾
性を有する振動吸収材により面外1次の振動を主に吸収
させる構成とするのが良い。本発明では、特に面外2次
の振動減衰率を従来に比べ高く設定しているため、減衰
効果のより大きいダイナミックダンパーにより面外2次
振動を吸収させる。また、重量を増加させずに振動減衰
効果を得るには、粘弾性を有する振動吸収材の方が適し
ているため、全体重量と振動減衰効果のバランスより、
上記構成とするのが好ましい。
【0022】ダイナミックダンパーは振動モードに合わ
せて振幅付近に配置することが望ましいが、面安定性・
反発性能の観点及び、面外2次振動モードに大きく関与
する点からヘッド部の両サイドに配置することが好まし
い。
【0023】一方、粘弾性を有する振動吸収材は、面外
1次振動モードの減衰を調整するために、振動モード解
析結果よりせん断歪みの大きくかかる部分、即ちスロー
ト部とヨークとの接合部近に配置することが好ましい。
【0024】上記ダイナミックダンパーは、上記ラケッ
トフレームのヘッド部において、打球面を時計面と見て
トップ位置を12時とすると、2時〜5時(10時〜7
時)の少なくとも一部に装着されていることが好まし
い。さらに好ましくは、3時位置を中心とする±15度
の角度範囲および9時位置を中心とする±15度の角度
範囲が良く、最適位置はヘッド部の両サイド3時(9
時)である。また、ラケットの操作性やバランスの点よ
り、左右対称位置に装着することが好ましい。なお、ダ
イナミックダンパー取り付け位置には、ラケットフレー
ムにくぼみをもたせていることが好ましい。
【0025】ヘッド部の3時と9時の位置は、面外2次
振動の最大振動幅位置であるので、このように、ヘッド
部の3時と9時の位置付近である上記範囲にダイナミッ
クダンパーを装着することにより、面外2次の振動減衰
効果が向上する。また、スイートエリア付近に重量を付
加することができるため、ラケット全体の重さは同じで
も、高反発なテニスラケットを得ることができる。さら
に、スイング方向の慣性モーメントを合わせる程度にヘ
ッド部の両サイドに重量付加すれば、反発が良く、振り
抜きの良いものになる。
【0026】また、ヘッド部の横幅が大きい部分に質量
が加わるため、グリップ回りの慣性モーメントが大きく
なり、打球面の中央以外にボールが当たった場合に、ラ
ケットが回転するのを抑制するという効果も達成でき、
面安定性が向上し、テニスラケット使用者のひじ等にか
かる負担を減少することができる。
【0027】上記粘弾性を有する振動吸収材は、上記ラ
ケットフレームのヘッド部において、打球面を時計面と
見てトップ位置を12時とすると、11時〜1時の範囲
の第1位置、4時〜6時(8時〜6時)の範囲の第2位
置、左右スロート部の第3位置のうちから選択した位置
の少なくとも一部に介在させていることが好ましい。特
に、面外1次振動モードに関与の大きい、ヨークとスロ
ート部との接合部付近に配置することが好ましい。ま
た、ラケットの操作性やバランスの点より、左右対称位
置に介在させることが好ましい。
【0028】上記ダイナミックダンパーの総重量は4g
以上16g以下であることが好ましい。ダイナミックダ
ンパーはラケットフレームに複数個装着しても良いた
め、装着したダイナミックダンパー全ての重量の合計を
総重量としている。上記範囲としているのは、4g未満
であると、振動を抑制する性能が十分でない場合があ
り、一方、16gより重いと、重量増加の要因となると
共に、振り抜きにくく、操作性が悪くなるなるという問
題があるためである。
【0029】上記粘弾性を有する振動吸収材の総重量
は、ローフレーム重量の0.5%以上3.0%以下であ
ることが好ましい。即ち、上記粘弾性を有する振動吸収
材の総重量(複数個介在させる場合は、その全ての合計
重量)は、未塗装・ストリング及び各種パーツ(グリッ
プテープ,エンドキャップ、バンパー、グロメット等)
無しの状態のラケットフレームの重量(ローフレーム重
量)の0.5%以上3.0%以下であることが好まし
い。上記範囲としているのは、0.5%未満では必要な
振動減衰性が得難く、一方、3.0%を越えるとラケッ
トフレームが重くなり過ぎる傾向があるためである。
【0030】上記ラケットフレームの重量は300g以
下、好ましくは、200g以上280g以下であるのが
良い。これは、ラケットフレーム重量が300gより大
きいとラケットの軽量化に反するためである。一方、2
00gより小さいとラケット強度が不足することがある
ためである。ここで、ラケットフレーム重量には、粘弾
性を有する振動吸収材の重量及び、ダイナミックダンパ
ーの重量を含むものとする。なお、粘弾性を有する振動
吸収材の重量及び、ダイナミックダンパーの重量を除い
た重量は260g以下であることが好ましい。
【0031】上記ラケットフレームは、繊維強化プリプ
レグの積層体を中空パイプ状としたものから形成するこ
とが好ましい。繊維強化樹脂に用いられる樹脂として
は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等が挙げられるが、強
度と剛性の点より、熱硬化性樹脂が好ましく、特にエポ
キシ系樹脂が好ましい。
【0032】熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、
不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミ
ン系樹脂、ユリア系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ケイ素樹脂等
が挙げられる。
【0033】熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、
飽和ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、A
BS樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ酢
酸ビニル系樹脂、AS樹脂、メタクリル樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0034】繊維強化樹脂に用いられる強化繊維として
は、一般に高性能強化繊維として用いられる繊維が使用
できる。例えば、カーボン繊維、黒鉛繊維、アラミド繊
維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、ガラ
ス繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊
維、超高分子ポリエチレン繊維等が挙げられる。また金
属繊維を用いてもよい。軽量で高強度であることからカ
ーボン繊維が好ましい。これらの強化繊維は、長繊維、
短繊維の何れであっても良く、これらの繊維を2種以上
混合して用いても構わない。強化繊維の形状や配列につ
いては限定されず、例えば、単一方向、ランダム方向、
シート状、マット状、織物(クロス)状、組み紐状など
いずれの形状・配列でも使用可能である。
【0035】上記ラケットフレームは、繊維強化プリプ
レグの積層体からなるものに限定されず、マンドレルに
フィラメントワインデイングで強化繊維を巻き付けてレ
イアップを形成しておき、これを金型内に配置してリム
ナイロン等の熱可塑性樹脂を充填して形成したラケット
フレームとすることもできる。
【0036】ダイナミックダンパーの全体比重は、0.
8以上7.0以下とすることが好ましい。上記範囲とし
ているのは、比重が0.8より小さいと、共振機能が低
くなるという問題があり、7.0より大きいと、慣性モ
ーメントの増大を招くという問題があるためである。
【0037】ダイナミックダンパーの形状は、幅方向と
厚さ方向の両方の面を持たせたコ字形状あるいはC形状
とし、幅方向面と厚さ方向面とをそれぞれ粘弾性体を介
してラケットフレームに取り付けるような形状とするこ
とが好ましい。また、ラケットフレームの長手方向と垂
直な面内において、ラケットフレームの全周を周回させ
ずに部分的に配置していることが好ましい。また、プレ
ー時やガット張り時に邪魔にならない大きさと形状であ
ることが好ましい。また外観の上からも小さい方が好ま
しい。上記構成であれば、ダイナミックダンパーが動き
やすくなり、ラケットフレームが振動するエネルギーを
効率良く消費することができ、ラケットフレームの振動
を速やかに減衰させる動吸振器としての機能が向上す
る。
【0038】具体的には、横枠部と該横枠部の両側の縦
枠部とからなる格子形状とされ、これら横枠部と縦枠部
とが一体的に設けられ、あるいは別体を接合して設けら
れ、上記横枠部がラケットの厚み方向の少なくとも一面
に取り付けられ、縦枠部がラケットの幅方向両面に取り
付けられるようにすることが好ましい。また、上記横枠
部はコ字形状に屈折し、両側屈折部の先端が縦枠部と一
体あるいは接合し、該横枠部の両側屈折部がラケットの
幅方向両面に取り付けられるものであることが好まし
い。さらに、上記横枠部は2本以上あり、ガット挿通穴
を挟んで配置されるものであることが好ましい。このよ
うに横枠部と縦枠部とが、連続して一体的に設けられ、
格子状に配置されているので、該ダイナミックダンパー
をテニスラケットに取り付けると、あらゆる方向に共振
することができる。このため、あらゆる方向に対して、
振動減衰性が向上するため、振動・衝撃の低減を図るこ
とができる。さらに、一体成形した場合には、振動を抑
止する効果がより優れている。なお、上記ラケットの厚
み方向とはガット面に対して垂直方向を指し、幅方向と
はガット面と平行な水平方向を指す。
【0039】テニスラケットの振動減衰率を向上させる
には、ダイナミックダンパーの粘弾性材は20℃、10
Hzでの複素弾性率が0.5MPa以上1.5MPa以
下であるのが良い。これは、複素弾性率が0.5MPa
より小さいとラケットフレームに装着しにくい場合があ
るためである。一方、複素弾性率が1.5MPaよりも
大きいと、テニスラケットの振動数にダイナミックダン
パーの振動数を合わせにくくなるためである。
【0040】また、本発明のダイナミックダンパーの粘
弾性材としては、樹脂、ゴム、エラストマーなどの高分
子材料が好ましい。質量付加材に高分子材料を用いる場
合にはその高分子材料と同じか又は近い高分子材料が好
ましい。同じか近い高分子材料であれば、融点が近いの
で、粘弾性材と質量付加材の材料を一つの金型内で加熱
し、溶融、密着させて一体成形してダイナミックダンパ
ーを製造することも可能となる。また、粘弾性材は発泡
体であってもよい。
【0041】テニスラケットの振動減衰率を向上させる
には、ダイナミックダンパーの質量付加材は20℃、1
0Hzでの複素弾性率が100MPa以上800MPa
以下、好ましくは100MPa以上300MPa以下で
あるのが良い。質量付加材の複素弾性率が100MPa
未満であると、十分な質量付加効果をもたせるだけの比
重(重さ)が確保することができず、800MPaを越
えると、動吸振器の共振現象に必要な軟らかさを持たせ
にくいためである。
【0042】ダイナミックダンパーの質量付加材として
は、金属製でも良いが、好ましくは高比重金属粉末と樹
脂、ゴム、エラストマーなどの高分子材料との混合物が
良い。具体的には、タングステン等の高比重金属粉末が
高分子材料に混練分散されたものが挙げられる。なお、
高分子材料と高比重金属粉末に加えて、さらに弾性率調
整用のオイル及び/又は成形性を良くするためのオイル
を添加したり、着色用の顔料を添加したりしてもよい。
【0043】粘弾性材及び質量付加材を合わせたダイナ
ミックダンパー全体の厚みは、3.0mm以上7.0m
m以下であることが好ましい。これは、ダイナミックダ
ンパー全体の厚みが3.0mm未満であるとダイナミッ
クダンパーが振動しにくくなり、ダイナミックダンパー
の振動抑制効果が損なわれるためである。また、ダイナ
ミックダンパー全体の厚みが7.0mmよりも大きい
と、取り付ける場合に邪魔になったり、見た目が悪くな
るためである。
【0044】上記ダイナミックダンパーは、粘弾性材と
質量付加材の材料を積層して金型に仕込み、所望のダイ
ナミックダンパー形状に成形してもよいし、一枚の平ら
なシート状に成形して、打ち抜き刃等で打ち抜いて所望
の形状に成形しても良い。
【0045】テニスラケットの振動減衰率を向上させる
には、粘弾性を有する振動吸収材の損失係数(tan
δ)は1.0以上、好ましくは1.2以上が良い。損失
係数が1.0未満の材料で振動減衰率を向上させようと
すると、粘弾性を有する振動吸収材の重量を増大させる
必要がありラケットフレームの重量増を招くことにな
る。なお、損失係数が大きいほど振動減衰性が高まるの
で、本発明において損失係数の上限は特には規定される
必要はないが、ラケットフレームに使用し得る材料の入
手上の理由から、損失係数は4.0以下が好ましい。
【0046】粘弾性を有する振動吸収材の厚みは0.1
mm以上0.6mm以下であることが好ましい。厚みが
0.1mmより小さいと振動減衰性を必要なだけ向上さ
せることは難しいためであり、一方、厚みが0.6mm
を越えると、ラケットフレームの重量に対する粘弾性を
有する振動吸収材の重量が大きくなり過ぎて振り難くな
ったり、強度の低下が無視できなくなったりするのに加
え、振動減衰性のさらなる向上は見込みにくくなるため
である。
【0047】本発明のラケットフレームの場合、繊維強
化樹脂層が複数の繊維強化プリプレグが積層されて構成
されたものであると共に、粘弾性を有する振動吸収材は
繊維強化樹脂層の層間に挿入されている形態が好まし
い。これにより、粘弾性を有する振動吸収材の離脱が防
止される。しかし、粘弾性を有する振動吸収材は繊維強
化樹脂層の層間でなく層中に埋設されているようであっ
てもよい。また、粘弾性を有する振動吸収材は、ラケッ
トフレームの断面において、断面周方向を全周するよう
に配置することが好ましいが、一部あるいは複数個所に
断続的に配置することもできる。
【0048】さらに、粘弾性を有する振動吸収材を左右
対称箇所に1ヶ所ずつ介在させる場合は、粘弾性を有す
る振動吸収材の厚みが0.2mm以上0.6mm以下で
あることが好ましい。また、繊維強化プリプレグを挟ん
で積層状態となるようにして左右対称箇所に少なくとも
各々2ヶ所以上の粘弾性を有する振動吸収材を介在させ
る場合は、各振動吸収材は厚みが0.1mm以上0.4
mm以下、好ましくは0.1mm以上0.3mm以下の
薄めであることが好ましい。複数の上記振動吸収材によ
り、捩じれ、剪断、圧縮等の複合的な動きをしている振
動の各動きと十分な接触を持てるようになるので振動減
衰性をより高めることができる。また、粘弾性を有する
振動吸収材が薄めだと、複数介在させても重量増加を抑
え易い。
【0049】粘弾性を有する振動吸収材を繊維強化樹脂
層の肉厚方向の中心近辺に挿入することが好ましい。繊
維強化樹脂層を肉厚方向になるべく等分に分断するよう
に粘弾性を有する振動吸収材を介在させると、制振作用
が十分に発揮でき、振動減衰性に優れるようになる。
【0050】粘弾性を有する振動吸収材の損失係数を上
記のように1.0以上とするには、上記振動吸収材の主
要ポリマーとして、それ自体の損失係数が大きなポリマ
ー(例えば塩素化ポリエチレン等)を用いることが好ま
しい。また、それ自体の損失係数がさほど大きくないポ
リマーであっても、これにオイル等の軟化剤を配合する
ことにより(例えばポリノルボーネンにオイルを多量に
配合することにより)、損失係数が1.0以上とするこ
とができる。また、粘弾性を有する振動吸収材は繊維強
化樹脂層中のマトリクス樹脂と密着性の良いものが、そ
の剥離が抑制されるため好ましい。マトリクス樹脂がエ
ポキシ樹脂である繊維強化樹脂層の場合、塩素化ポリエ
チレン製の粘弾性を有する振動吸収材が密着性に優れて
いて好ましい。具体的にはCCI社製のダイポールギー
フィルム(塩素化ポリエチレンフィルム)、東ソー社の
エラステージEDシリーズ(エステル系ポリマー、ハロ
ゲン系ポリマーのポリマーアロイ材料)などが挙げられ
る。
【0051】粘弾性を有する振動吸収材は、繊維強化樹
脂層の層間に挿入する場合は、製造が容易となる観点か
ら、シート状が好ましい。なお、シート状に限らず、そ
の他種々の形態でラケットフレームに介在させることが
できる。また、粘弾性を有する振動吸収材の体積は、
0.5cm以上6.0cm以下が好ましい。体積が
余り小さいと必要な振動減衰効果が得難くて、体積が余
り大きいと介在させ難くなるためである。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1、2は本発明の第一実施形態に
係るテニスラケット1を示す。テニスラケット1を構成
するラケットフレーム2は、打球面Fを囲むヘッド部
3、スロート部4、シャフト部5、グリップ部6を連続
して構成している。ヘッド部3は、別部材からなるヨー
ク7をスロート側でラケットフレーム2と連続して打球
面Fを囲む環状としている。
【0053】ラケットフレーム2は、繊維強化樹脂製の
中空パイプからなり、カーボン繊維からなる強化繊維を
マトリクス樹脂のエポキシ樹脂で含浸している繊維強化
プリプレグの積層体からなる。
【0054】テニスラケット1の面外1次振動モードの
振動減衰率ξ1は0.91%であり、面外2次振動モー
ドの振動減衰率ξ2は1.75%であり、かつ、(ξ2
/ξ1)の比の値が1.92である。
【0055】テニスラケット1には、ラケットフレーム
2の打球面Fを囲むヘッド部3において、打球面Fを時
計面と見てトップ位置を12時とすると、ヘッド部3の
3時位置および9時位置に、ラケットフレーム2にくぼ
みを持たせて、ダイナミックダンパー10装着してい
る。
【0056】また、ラケットフレーム2には、打球面を
時計面とみてトップ位置を12時とすると、ヨーク7と
スロート部4との接合部付近である4時〜6時と、8時
〜6時部分において、それぞれ1枚ずつ粘弾性を有する
振動吸収材20を繊維強化樹脂層に介在させている。
【0057】粘弾性を有する振動吸収材20は、塩素化
ポリエチレンにオイルが多量に配合された組成物をシー
ト状にしたものを用いている。粘弾性を有する振動吸収
材20の損失係数(周波数10Hz、温度6℃の条件
下)は1.30としている。粘弾性を有する振動吸収材
20は、長さが8cm、幅が6cm、厚みが0.2m
m、1.2gのシート状とし、図3に示すように、ラケ
ットフレーム2の断面周長を全周するように、繊維強化
樹脂層の厚み方向の中心位置にて繊維強化プリプレグ9
の層間に積層している。2枚の粘弾性を有する振動吸収
材の合計重量はローフレーム重量の1.2%としてい
る。
【0058】ダイナミックダンパー10は、図4に示す
ように、それぞれシート状とした質量付加材11と粘弾
性材12とを積層して一体化させたシートからなる。こ
のシートを断面コ字形状に折り曲げたコ字形状の3個の
横枠部13が、各々略平行に間隔を開けて位置してい
る。これらの横枠部の両端に互いに平行な上記シートか
らなる2個の縦枠部14が位置して格子形状を呈してお
り、1個当たりの重量は6g、2個の合計を12gとし
ている。
【0059】質量付加材11は、EPDMゴムにタング
ステン粉末を分散させた組成物を用い、粘弾性材12
は、ウレタンゴムを用いている。粘弾性材12の複素弾
性率(20℃、10Hz)は1.00としている。質量
付加材11と粘弾性材12とを合わせた厚みは4mmと
し、質量付加材11の厚みは0.6mm、粘弾性材12
の厚みは3.4mmとしている。
【0060】ダイナミックダンパー10は、図5(A)
(B)(C)に示すように、コ字形状の横枠部13の幅
W1は5mm、横枠部13同士の間隔W2は5.5mm
であり、短冊形状の縦枠部14の長さL2は26mm、
コ字形状の横枠部13の長さL1(ラケットに取り付け
た際の打球面に垂直な方向の長さ)は41mmである。
【0061】具体的には、ダイナミックダンパー10
は、図4に示される様にコ字形状の横枠部13の中央部
をラケットフレーム2の厚み方向内面に配置し、横枠部
13の両側屈折部をラケットフレーム2の幅方向両面に
配置し、短冊形状の縦枠部14をラケットフレーム2の
幅方向両面に配置しながら、粘弾性材12側の表面をラ
ケットフレーム2の内側(ガットの張設側)の表面に当
てた状態でテニスラケット1に取り付けている。上記3
本の横枠部13はガット挿通穴gを挟んで互いに平行配
置して取り付けている。
【0062】テニスラケット1は、上記実施形態では、
ラケットフレーム重量を260g、全長を、27.5イ
ンチ、打球面Fを囲むヘッド部3の厚みを24mm、ス
ロート部4の厚みを21mmとしている。ヘッド部3の
幅を12mm、スロート部4の幅を14mmとしてい
る。ダイナミックダンパー10を取り付ける部分は、厚
み21mm、幅12mmとし、その両側は、厚み24m
m、幅14.5mmにややふくらませている。
【0063】上記のように、第1実施形態のテニスラケ
ット1は、ラケットフレーム2に、ダイナミックダンパ
ー10が装着されていると共に、粘弾性を有する振動吸
収材20を介在させており、面外1次振動減衰率と面外
2次振動減衰率、及び両者の比が本発明の規定範囲とな
っている。従って、テニスラケット1の軽量性を保ちな
がら、打撃時の振動を抑制することができると共に、ス
イートエリアも拡大することができ、打撃時のフィーリ
ングを非常に良好なものとすることができる。
【0064】特に、ダイナミックダンパー10をヘッド
部3の3時と9時位置に装着しているため面外2次振動
減衰率を効率よく向上させると共に、テニスラケットの
面安定性も向上させている。また、粘弾性を有する振動
減衰材をヨーク7とスロート部4の接合部付近に介在さ
せているため、面外1次振動減衰率を効率よく向上させ
ている。
【0065】本発明のダイナミックダンパーは、下記の
工程で製造している。まず、EPDM組成物を十分に混
練した後、熱プレスにより加熱加圧してシート化してか
ら必要な寸法に切り抜くことにより、質量付加材用の混
合物ピースを得る。ついで、得られた混合物ピースを所
望形状のダイナミックダンパー用金型にセットするとと
もに粘弾性材用の材料を充填して加熱加圧成形すると、
上記質量付加用の混合ピースと粘弾性材用の材料が溶着
して、上記積層したシート形状のダイナミックダンパー
が得られる。或いは、ミルの混練物を質量付加材用金型
のキャビティに仕込み、加熱下でプレス成形して得た質
量付加材をダイナミックダンパー用金型にセットするよ
うにしてもよい。
【0066】本実施形態では、ラケットフレームのヘッ
ド部の3時位置および9時位置にダイナミックダンパー
を取り付けているが、その他、振動減衰率を本発明の規
定範囲内に設定するように、ラケットフレームの打球面
を囲むヘッド部あるいは/及びスロート部に取り付ける
ことができ、個数も重量増加とならない範囲内で複数を
装着することができる。また、種々の材料を用いること
もできる。
【0067】なお、本実施形態では、横枠部は3本であ
るためダイナミックダンパーは“日”字状となっている
が、横枠部を2本とし、ダイナミックダンパーをロ字状
としてもよく、横枠部を4本とし、“目”字状としても
よい。また、質量付加材と粘弾性材からなればよく、格
子状に限定されず、短冊状でもよいことはいうまでもな
い。
【0068】粘弾性を有する振動吸収材は、振動減衰率
を本発明の規定範囲内に設定するように、ラケットフレ
ームの同一位置にて複数個介在させてもよいし、複数位
置に介在させてもよい。また、ラケットフレーム断面に
おいて、断面の一部あるいは、断続的に複数個所に介在
させてもよい。
【0069】以下、本発明のテニスラケットの実施例1
〜6及び比較例1〜7について詳述する。なお、実施
例、比較例とも、従来のテニスラケットの成形方法と同
じ加熱加圧製法により作成した。繊維強化熱硬化性樹脂
のプリプレグシートを、ナイロンチューブを被覆したマ
ンドレル上に積層し、マンドレルを抜き取って金型にセ
ットした後、加熱加圧成形により作成した。その際、ヘ
ッド部の両側のダイナミックダンパー装着位置には凹部
を成形した。テニスラケットの形状、長さ、打球面積、
重量、バランスは、同一とした。全長は27.5イン
チ、ラケットフレームの最大厚みは24mm、打球面積
は110平方インチ、ラケットフレーム重量は270
g、バランスは345mmとした。ラケットフレームは
繊維強化樹脂製の中空形状であり、マトリクス樹脂とし
てエポキシ樹脂を用い、強化繊維として炭素繊維を用い
た。ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質と複素弾性
率、粘弾性を有する振動吸収材の積層数をそれぞれ下記
の表1及び表2の通り設定した。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】(実施例1)ダイナミックダンパーは、第
1実施形態と同様に、図4、5の形状のものを、ラケッ
トフレームの3時と9時の位置(ヘッド部の最大幅位
置)に各1個ずつ装着した。ダイナミックダンパー1個
の重量は6gとし、2個の合計を12gとした。ダイナ
ミックダンパーの質量付加材としては、EPDMゴムと
タングステン粉末との混合組成物を用いた。ダイナミッ
クダンパーの粘弾性材としては、複素弾性率が1.00
MPaであるウレタンゴムを用いた。粘弾性を有する振
動吸収材はCCI社製ダイポールギーフィルム(DP)
「ユレナイン」を使用し、ラケットフレームの4時〜6
時(8時〜6時)部分(ヨークとスロート部の接合部付
近)に介在させた。粘弾性を有する振動吸収材は1.2
gのものを1層ずつ積層し総重量を2.4gとした。ξ
1、ξ2、(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲内に設定
した。
【0073】(実施例2)ダイナミックダンパーの粘弾
性材の材質を、複素弾性率が0.65MPaであるスチ
レンブタジエンゴム(SBR)とした。ξ1、ξ2、
(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲内に設定した。その
他は実施例1と同様とした。 (実施例3)粘弾性を有する振動吸収材として上記ダイ
ポールギーフィルム(DP)を、1.2gのものを2層
ずつ積層し総重量を4.8gとした。2つの粘弾性を有
する振動吸収材は、共に一方向繊維強化プリプレグの層
間になるように配置した。ξ1、ξ2、(ξ2/ξ1)
を本発明の規定範囲内に設定した。その他は実施例1と
同様とした。 (実施例4)ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質
を、複素弾性率が0.65MPaであるスチレンブタジ
エンゴム(SBR)とした。粘弾性を有する振動吸収材
として上記ダイポールギーフィルム(DP)を、1.2
gのものを2層ずつ積層し総重量を4.8gとした。2
つの粘弾性を有する振動吸収材は、共に一方向繊維強化
プリプレグの層間になるように配置した。ξ1、ξ2、
(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲内に設定した。その
他は実施例1と同様とした。 (実施例5)ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質
を、複素弾性率が0.65MPaであるスチレンブタジ
エンゴム(SBR)とした。粘弾性を有する振動吸収材
として上記ダイポールギーフィルム(DP)を、1.2
gのものを2層ずつ積層し総重量を4.8gとした。粘
弾性を有する振動吸収材は、ラケットフレームの2時
(10時)位置を中心に1時〜3時(11時〜9時)部
分に介在させた。ξ1、ξ2、(ξ2/ξ1)を本発明
の規定範囲内に設定した。その他は実施例1と同様とし
た。 (実施例6)ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質
を、複素弾性率が1.00MPaであるウレタンゴムと
した。ダイナミックダンパーは、左右スロート部の中間
位置に装着した。粘弾性を有する振動吸収材として上記
ダイポールギーフィルム(DP)を、1.2gのものを
1層ずつ積層し総重量を2.4gとした。ξ1、ξ2、
(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲内に設定した。その
他は実施例1と同様とした。
【0074】(比較例1)ダイナミックダンパーは使用
せず、同重量分の鉛をラケットフレームの3時と9時の
位置(ヘッド部の最大幅位置)に各1個ずつ装着した。
粘弾性を有する振動吸収材は配置しなかった。ξ1、ξ
2、(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲外とした。
【0075】(比較例2)ダイナミックダンパーの粘弾
性材の材質を、複素弾性率が1.17MPaであるシリ
コンゴムとした。ξ2、(ξ2/ξ1)を本発明の規定
範囲外とした。その他は実施例1と同様とした。 (比較例3)ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質
を、天然ゴム(NR)30重量部とスチレンブタジエン
ゴム(SBR)70重量部の混合物を2倍に発泡させた
ゴムとした。複素弾性率は0.06MPaとした。ξ
2、(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲外とした。その
他は実施例1と同様とした。 (比較例4)ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質
を、複素弾性率が1.17MPaであるシリコンゴムと
した。粘弾性を有する振動吸収材として上記ダイポール
ギーフィルム(DP)を、1.2gのものを2層ずつ積
層し総重量を4.8gとした。2つの粘弾性を有する振
動吸収材は、共に一方向繊維強化プリプレグの層間にな
るように配置した。ξ2、(ξ2/ξ1)を本発明の規
定範囲外とした。その他は実施例1と同様とした。 (比較例5)ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質
を、天然ゴム(NR)30重量部とスチレンブタジエン
ゴム(SBR)70重量部の混合物を2倍に発泡させた
ゴムとした。複素弾性率は0.06MPaとした。粘弾
性を有する振動吸収材として上記ダイポールギーフィル
ム(DP)を、1.2gのものを2層ずつ積層し総重量
を4.8gとした。2つの粘弾性を有する振動吸収材
は、共に一方向繊維強化プリプレグの層間になるように
配置した。ξ2、(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲外
とした。その他は実施例1と同様とした。 (比較例6)ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質
を、天然ゴム(NR)30重量部とスチレンブタジエン
ゴム(SBR)70重量部の混合物を2倍に発泡させた
ゴムとした。複素弾性率は0.06MPaとした。粘弾
性を有する振動吸収材として上記ダイポールギーフィル
ム(DP)を、1.2gのものを3層ずつ積層し総重量
を7.2gとした。3つの粘弾性を有する振動吸収材
は、共に一方向繊維強化プリプレグの層間になるように
配置した。ξ1、ξ2を本発明の規定範囲外とした。そ
の他は実施例1と同様とした。 (比較例7)ダイナミックダンパーの粘弾性材の材質
を、複素弾性率が0.65MPaであるスチレンブタジ
エンゴム(SBR)とした。粘弾性を有する振動吸収材
として上記ダイポールギーフィルム(DP)を、1.2
gのものを1層ずつ積層し総重量を2.4gとした。
(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲外とした。その他は
実施例1と同様とした。
【0076】上記実施例1〜実施例6及び、比較例1〜
7のテニスラケットに関し、それぞれ、後述する方法に
より面外1次振動減衰率ξ1、面外2次振動減衰率ξ2
を測定し、(ξ2/ξ1)を算出した。かつ、テニスラ
ケットの実打評価(センター振動・衝撃、オフセンター
振動・衝撃、スイートエリア大きさ、打球感好み)を行
った。その結果を上記した表1及び表2の下欄に示す。
【0077】(面外1次振動減衰率の測定)各実施例及
び比較例のテニスラケットを図6(A)に示すようにヘ
ッド部3の上端を紐51で吊り下げ、ヘッド部3とスロ
ート部4との一方の連続点に加速度ピックアップ計53
をフレーム面に垂直に固定した。この状態で、図6
(B)に示すように、ヘッド部3とスロート部4の他方
の連続点をインパクトハンマー55で加振した。インパ
クトハンマー55に取り付けられたフォースピックアッ
プ計で計測した入力振動(F)と加速度ピックアップ計
53で計測した応答振動(α)をアンプ56A、56B
を介して周波数解析装置57(ヒューレットパッカード
社製、ダイナミックシングルアナライザーHP3562
A)に入力して解析した。解析で得た周波数領域での伝
達関数を求め、テニスラケットの振動数を得た。振動減
衰比(ζ)は下式より求め、面外1次振動減衰率とし
た。各実施例及び比較例のテニスラケットについて測定
された平均値を上記表1及び表2に示す。
【0078】ζ=(1/2)×(Δω/ωn) To=Tn/√2
【0079】(面外2次振動減衰率の測定)テニスラケ
ットを図6(C)に示すようにヘッド部3上端を紐51
で吊り下げ、スロート部4とシャフト部5との連続点に
加速度ピックアップ計53をフレーム面に垂直に固定し
た。この状態で、加速度ピックアップ計53の裏側のフ
レームをインパクトハンマー55で加振した。そして、
面外1次振動減衰率と同等の方法で減衰率を算出し、面
外2次振動減衰率とした。各実施例及び比較例のテニス
ラケットについて測定された平均値を上記表1及び表2
に示す。
【0080】(実打評価)ラケットの振動・衝撃につい
てアンケート調査を行った。5点満点(多い程良い)で採
点し、中・上級者(テニス歴10年以上、現在も週3日
以上プレーする条件を満たす女性)66名の採点結果の
平均値をとった。センター振動・衝撃、オフセンター振
動・衝撃、スイートエリア大きさ、打球感好みの4項目
について評価した。全体評価として4項目の平均値が
3.5以上を「◎」、3.4以上3.5未満を「○」、
3.0以上3.4未満を「△」、3.0未満を「×」と
した。結果を上記表1及び表2に示す。
【0081】フレームの3時部分に粘弾性体の代わりに
鉛を装着しただけの比較例1は、粘弾性体を有し粘弾性
を有する振動吸収材を有したものに比べて、面外1・2
次とも減衰率が悪く、実打においても振動が残り、スイ
ートエリアも大きくない評価であった。
【0082】表1、表2に示すように、ξ1、ξ2、
(ξ2/ξ1)を本発明の規定範囲内に設定した実施例
1〜6は、実打評価の全体評価において、いずれも◎か
○であり、打撃時の振動が少ない上に、スイートエリア
も広く、フィーリングの良好なバランスの良いテニスラ
ケットであることが確認できた。一方、比較例1〜7
は、実打評価のいずれかの項目において、評価結果が3
未満の項目があり、全体としてバランスが悪く、打撃時
のフィーリングが良くない結果となった。
【0083】具体的には、実施例1,2、比較例2,3
は、ダイナミックダンパー、粘弾性を有する振動吸収材
を配置していない比較例1に比べて振動減衰性に優れて
いた。粘弾性を有する振動吸収材をヨークとスロート部
の接合部に1層挿入することにより、面外1次の減衰率
が向上し、ヘッド部の3時(9時)部分にダイナミック
ダンパーを配置することにより、面外2次の減衰率が向
上することが確認できた。さらに、ダイナミックダンパ
ーの粘弾性体の複素弾性率を下げることにより、面外2
次振動減衰率が向上することが確認できた。
【0084】面外2次振動減衰率が向上することによ
り、実打の結果からも、センター打撃時の振動抑制が良
くなることが確認できた。また、比較例2のように面外
2次振動減衰率が比較的低いと、センター打撃時の振動
抑制の効果が低くなる。一方、比較例3のように面外2
次振動減衰率が高過ぎる場合、センター打撃時の振動抑
制の効果は良くなるが、面外1次と2次の減衰のギャッ
プが生じスイートエリアが小さいと評価される。また、
打球感もあまり良くない傾向にある。
【0085】一方で、実施例1,2は面外1次とともに
面外2次の振動減衰率もバランス良く向上させているた
め、センター・オフセンター打撃時の振動抑制評価も良
く、スイートエリアが大きいと評価された。
【0086】実施例3,4、比較例4,5では、さらな
るスイートエリアの拡大を目的とし、さらに粘弾性を有
する振動吸収材を1層増やし2層とした。1層増やした
ことにより、面外1次の振動減衰率が向上し、オフセン
ター打撃時の振動減衰が良くなっていることが確認され
た。比較例4のように、面外1次の方が減衰率が大きく
なり過ぎると、スイートエリアの拡大にはつながらず、
比較例5のように面外2次だけが大きいくても良い評価
とはならないことが確認された。
【0087】実施例3,4は、実施例1,2よりも面外
1次の減衰率が向上しており、センター・オフセンター
打撃時の振動減衰評価・スイートエリア評価がさらに高
くなった。
【0088】実施例5、6は、ダイナミックダンパー、
粘弾性を有する振動減衰材の配置位置が変更している
が、振動減衰率の値は、本発明の規定範囲内であり、両
者の配置位置を適宜設定することにより、バランスの良
いテニスラケットを得られることが確認できた。
【0089】比較例6では、面外1次、2次ともに減衰
率の高い組み合わせとなるよう設定し、振動減衰の効果
があり、スイートエリアも大きいと評価されているが、
振動減衰が良すぎて打球感がぼやけるとのことで、打球
感の評価があまり良くなかった。比較例7は、面外1次
と2次の減衰率のバランスが悪いためスイートエリアが
狭い結果となった。
【0090】従って、フレーム面外1次振動モードの減
衰率ξ1が0.8%以上1.5%以下、フレーム面外2
次振動モードの減衰率ξ2が1.5%以上3.0%以下
のとき、ξ2/ξ1の比が1.0以上3.0以下をみた
すラケットは、振動減衰が良く、スイートエリアの大き
いラケットであることが判った。
【0091】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、面外1次振動減衰率と面外2次振動減衰率を
バランス良く高め、両者の比を上記規定範囲に設定する
ことにより、テニスラケットの軽量性を保ちながら、打
撃時の振動を抑制することができると共に、スイートエ
リアも拡大することができる。その結果、プレーヤーの
手に加わる衝撃と振動を大きく減らすことができ、打撃
時のフィーリングの良いテニスラケットを得ることがで
きる。
【0092】特に、ダイナミックダンパーをヘッド部の
3時と9時位置に装着することにより面外2次振動減衰
率を効率よく向上させると共に、テニスラケットの面安
定性も向上させることができる。また、粘弾性を有する
振動減衰材をヨークとスロート部の接合部付近に介在さ
せることにより、面外1次振動減衰率を効率よく向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のテニスラケットの概
略平面図である。
【図2】 ダイナミックダンパーと粘弾性を有する振動
減衰材の配置位置を示す図である。
【図3】 粘弾性を有する振動吸収材の繊維強化プリプ
レグの層間での介在状況を示すラケットフレームの断面
図である。
【図4】 ダイナミックダンパーの装着状況を示す図で
ある。
【図5】 ダイナミックダンパーの(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)は平面図である。
【図6】 (A)(B)(C)はラケットフレームの振
動減衰率の測定方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 テニスラケット 2 ラケットフレーム 3 ヘッド部 4 スロート部 5 シャフト部 6 グリップ部 7 ヨーク 9 繊維強化プリプレグ 10 ダイナミックダンパー 11 質量付加材 12 粘弾性材 20 粘弾性を有する振動吸収材 F 打球面 g ガット挿通穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化樹脂製のラケットフレームを備
    えたテニスラケットであって、 面外1次振動モードの振動減衰率ξ1が0.8%以上
    1.5%以下であり、面外2次振動モードの振動減衰率
    ξ2が1.5%以上3.0%以下であり、かつ、(ξ2
    /ξ1)の比の値が1.0以上3.0以下であることを
    特徴とするテニスラケット。
  2. 【請求項2】 上記ラケットフレームの少なくとも一部
    に、粘弾性材と質量付加材とを積層してなるダイナミッ
    クダンパーを装着、あるいは/及び、上記ラケットフレ
    ームの少なくとも一部に粘弾性を有する振動吸収材を介
    在させている請求項1に記載のテニスラケット。
  3. 【請求項3】 上記ダイナミックダンパーにより面外2
    次振動を主に吸収させる構成とし、上記粘弾性を有する
    振動吸収材により面外1次振動を主に吸収させる構成と
    している請求項2に記載のテニスラケット。
  4. 【請求項4】 上記ダイナミックダンパーは、上記ラケ
    ットフレームのヘッド部において、打球面を時計面と見
    てトップ位置を12時とすると、2時〜5時(10時〜
    7時)の少なくとも一部に装着されている請求項2また
    は請求項3に記載のテニスラケット。
  5. 【請求項5】 上記粘弾性を有する振動吸収材は、上記
    ラケットフレームのヘッド部において、打球面を時計面
    と見てトップ位置を12時とすると、11時〜1時の範
    囲の第1位置、4時〜6時(8時〜6時)の範囲の第2
    位置、左右スロート部の第3位置のうちから選択した位
    置の少なくとも一部に介在させている請求項2乃至請求
    項4のいずれか1項に記載のテニスラケット。
  6. 【請求項6】 上記ダイナミックダンパーの総重量は4
    g以上16g以下としている請求項2乃至請求項5のい
    ずれか1項に記載のテニスラケット。
  7. 【請求項7】 上記粘弾性を有する振動吸収材の総重量
    は、ローフレーム重量の0.5%以上3.0%以下とし
    ている請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載のテ
    ニスラケット。
  8. 【請求項8】 上記ラケットフレーム重量(粘弾性を有
    する振動吸収材とダイナミックダンパーの重量を含む)
    が300g以下としている請求項1乃至請求項7のいず
    れか1項に記載のテニスラケット。
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