JP2003009422A - 電源装置の故障診断方法及び故障診断装置 - Google Patents
電源装置の故障診断方法及び故障診断装置Info
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- JP2003009422A JP2003009422A JP2001188353A JP2001188353A JP2003009422A JP 2003009422 A JP2003009422 A JP 2003009422A JP 2001188353 A JP2001188353 A JP 2001188353A JP 2001188353 A JP2001188353 A JP 2001188353A JP 2003009422 A JP2003009422 A JP 2003009422A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、電源装置の故障診断方法及び故障
診断装置に関し、バッテリから電気機器へ電力が供給さ
れている状況下において、バックアップ電源系の故障の
有無を判定することを目的とする。 【解決手段】 エアバッグ装置に電源としてバッテリを
接続する。エアバッグ装置内に、電力を蓄えるバックア
ップコンデンサにより構成され、バッテリ電圧よりも高
い電圧に昇圧されるバックアップ電源を設ける。また、
エアバッグ装置内に、降圧トランジスタにより構成さ
れ、その降圧トランジスタのデューティ駆動によりバッ
クアップ電源を降圧させる降圧回路を設ける。バッテリ
からエアバッグ装置へ電力が供給されている状況下にお
いて、バッテリ電圧よりも高い目標電圧にバックアップ
電源が降圧されるように降圧回路を作動させる。そし
て、電気機器に接続する端子に目標電圧が現れない場合
にはバックアップ電源系に故障が生じていると判定す
る。
診断装置に関し、バッテリから電気機器へ電力が供給さ
れている状況下において、バックアップ電源系の故障の
有無を判定することを目的とする。 【解決手段】 エアバッグ装置に電源としてバッテリを
接続する。エアバッグ装置内に、電力を蓄えるバックア
ップコンデンサにより構成され、バッテリ電圧よりも高
い電圧に昇圧されるバックアップ電源を設ける。また、
エアバッグ装置内に、降圧トランジスタにより構成さ
れ、その降圧トランジスタのデューティ駆動によりバッ
クアップ電源を降圧させる降圧回路を設ける。バッテリ
からエアバッグ装置へ電力が供給されている状況下にお
いて、バッテリ電圧よりも高い目標電圧にバックアップ
電源が降圧されるように降圧回路を作動させる。そし
て、電気機器に接続する端子に目標電圧が現れない場合
にはバックアップ電源系に故障が生じていると判定す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置の故障診
断方法及び故障診断装置に係り、特に、電気機器に電力
を供給するバッテリと、そのバックアップのために該バ
ッテリよりも高い電圧に昇圧され、電気機器に電力を供
給し得るバックアップ電源と、を備える電源装置の故障
診断方法及び故障診断装置に関する。
断方法及び故障診断装置に係り、特に、電気機器に電力
を供給するバッテリと、そのバックアップのために該バ
ッテリよりも高い電圧に昇圧され、電気機器に電力を供
給し得るバックアップ電源と、を備える電源装置の故障
診断方法及び故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平8−29424
0号公報に開示される如く、電源としてバッテリと共に
バックアップ電源を備えるエアバッグ装置が知られてい
る。バックアップ電源は、バッテリからエアバッグ用の
電子ユニットへの電力供給が断線等に起因して十分に行
われなくなった場合に、その電子ユニットへ電力供給を
行う。このため、電子ユニットへ電力が供給されない事
態を回避することができ、エアバッグの展開制御を適正
に行うことができる。
0号公報に開示される如く、電源としてバッテリと共に
バックアップ電源を備えるエアバッグ装置が知られてい
る。バックアップ電源は、バッテリからエアバッグ用の
電子ユニットへの電力供給が断線等に起因して十分に行
われなくなった場合に、その電子ユニットへ電力供給を
行う。このため、電子ユニットへ電力が供給されない事
態を回避することができ、エアバッグの展開制御を適正
に行うことができる。
【0003】ところで、上記の如くバックアップ電源を
備える装置では、バックアップ電源系の短絡や断線等の
故障を診断する必要がある。上記従来の装置において、
バックアップ電源系の故障診断は、イグニションスイッ
チにより電源投入が行われた後の所定時間内にバックア
ップ電源の充電電圧が所定電圧以上上昇するか否かに基
づいて行われる。バックアップ電源の充電電圧が上昇し
ない場合は、バックアップ電源系に短絡や断線等の故障
が生じていると判断できる。従って、上記従来の装置に
よれば、バックアップ電源系の短絡や断線等の故障を判
定することが可能となる。
備える装置では、バックアップ電源系の短絡や断線等の
故障を診断する必要がある。上記従来の装置において、
バックアップ電源系の故障診断は、イグニションスイッ
チにより電源投入が行われた後の所定時間内にバックア
ップ電源の充電電圧が所定電圧以上上昇するか否かに基
づいて行われる。バックアップ電源の充電電圧が上昇し
ない場合は、バックアップ電源系に短絡や断線等の故障
が生じていると判断できる。従って、上記従来の装置に
よれば、バックアップ電源系の短絡や断線等の故障を判
定することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、バックアップ
電源は、常態においてバッテリの電圧よりも高い電圧に
昇圧されており、電子ユニットへ電力を供給する際にバ
ッテリの電圧と同等の電圧が確保されるように降圧回路
により降圧される。かかる構成では、降圧回路がバック
アップ電源を降圧させて正常に動作するか否かの故障診
断を行う必要がある。
電源は、常態においてバッテリの電圧よりも高い電圧に
昇圧されており、電子ユニットへ電力を供給する際にバ
ッテリの電圧と同等の電圧が確保されるように降圧回路
により降圧される。かかる構成では、降圧回路がバック
アップ電源を降圧させて正常に動作するか否かの故障診
断を行う必要がある。
【0005】イグニションスイッチのオフによって電源
投入が解除されることによりバッテリから電子ユニット
への電力供給が行われなくなった後は、電子ユニットへ
の供給電圧がバッテリの電圧の影響を受けることはな
い。従って、電源投入が解除された後に降圧回路の作動
指令を行い、その結果としてバックアップ電源が適正に
降圧されて、電子ユニットへの供給電圧が所望の電圧に
維持されるか否かを判定することとすれば、降圧回路の
故障診断を行うことが可能となる。
投入が解除されることによりバッテリから電子ユニット
への電力供給が行われなくなった後は、電子ユニットへ
の供給電圧がバッテリの電圧の影響を受けることはな
い。従って、電源投入が解除された後に降圧回路の作動
指令を行い、その結果としてバックアップ電源が適正に
降圧されて、電子ユニットへの供給電圧が所望の電圧に
維持されるか否かを判定することとすれば、降圧回路の
故障診断を行うことが可能となる。
【0006】しかしながら、バックアップ電源は、電源
投入が解除された後において、降圧回路の故障の有無に
かかわらず放電し電圧低下する。すなわち、電源投入が
解除された直後においては、降圧回路に故障が生じてい
てもバックアップ電源が降圧される事態が生じ得る。こ
のため、電源投入の解除後にバックアップ電源系の故障
を判定する手法では、電子ユニットへの供給電圧が所望
の電圧に維持されるか否かを正確に判定することは困難
であり、降圧回路の故障診断を適正に行うことができな
いおそれがあった。
投入が解除された後において、降圧回路の故障の有無に
かかわらず放電し電圧低下する。すなわち、電源投入が
解除された直後においては、降圧回路に故障が生じてい
てもバックアップ電源が降圧される事態が生じ得る。こ
のため、電源投入の解除後にバックアップ電源系の故障
を判定する手法では、電子ユニットへの供給電圧が所望
の電圧に維持されるか否かを正確に判定することは困難
であり、降圧回路の故障診断を適正に行うことができな
いおそれがあった。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、バッテリから電気機器へ電力が供給されている
状況下において、バックアップ電源系の故障の有無を判
定することが可能な電源装置の故障診断方法及び故障診
断装置を提供することを目的とする。
であり、バッテリから電気機器へ電力が供給されている
状況下において、バックアップ電源系の故障の有無を判
定することが可能な電源装置の故障診断方法及び故障診
断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、所定の状況下において電力を所定の端
子を介して電気機器へ供給するバッテリと、前記バッテ
リの電圧よりも高い電圧に昇圧され、前記バッテリから
前記電気機器への電力供給が十分に行われない場合に降
圧回路により降圧された結果得られる電圧による電力を
前記所定の端子を介して該電気機器へ供給するバックア
ップ電源と、を備える電源装置の故障診断方法であっ
て、前記バッテリから前記電気機器へ電力が供給されて
いる状況下で、前記バックアップ電源を前記バッテリの
電圧に比して高い目標電圧に降圧させるべく前記降圧回
路を作動させる第1のステップと、前記第1のステップ
の処理が開始された後に、前記所定の端子に現れる電圧
が前記バッテリの電圧から前記目標電圧へ向けて変化す
るか否かに基づいて、前記バックアップ電源系の故障の
有無を判定する第2のステップと、を備える電源装置の
故障診断方法により達成される。
に記載する如く、所定の状況下において電力を所定の端
子を介して電気機器へ供給するバッテリと、前記バッテ
リの電圧よりも高い電圧に昇圧され、前記バッテリから
前記電気機器への電力供給が十分に行われない場合に降
圧回路により降圧された結果得られる電圧による電力を
前記所定の端子を介して該電気機器へ供給するバックア
ップ電源と、を備える電源装置の故障診断方法であっ
て、前記バッテリから前記電気機器へ電力が供給されて
いる状況下で、前記バックアップ電源を前記バッテリの
電圧に比して高い目標電圧に降圧させるべく前記降圧回
路を作動させる第1のステップと、前記第1のステップ
の処理が開始された後に、前記所定の端子に現れる電圧
が前記バッテリの電圧から前記目標電圧へ向けて変化す
るか否かに基づいて、前記バックアップ電源系の故障の
有無を判定する第2のステップと、を備える電源装置の
故障診断方法により達成される。
【0009】また、上記の目的は、請求項4に記載する
如く、所定の状況下において電力を所定の端子を介して
電気機器へ供給するバッテリと、前記バッテリの電圧よ
りも高い電圧に昇圧され、前記バッテリから前記電気機
器への電力供給が十分に行われない場合に降圧回路によ
り降圧された結果得られる電圧による電力を前記所定の
端子を介して該電気機器へ供給するバックアップ電源
と、を備える電源装置の故障診断装置であって、前記バ
ッテリから前記電気機器へ電力が供給されている状況下
で、前記バックアップ電源を前記バッテリの電圧に比し
て高い目標電圧に降圧させるべく前記降圧回路を作動さ
せる降圧回路制御手段と、前記降圧回路制御手段により
前記降圧回路の作動が開始された後に、前記所定の端子
に現れる電圧が前記バッテリの電圧から前記目標電圧へ
向けて変化するか否かに基づいて、前記バックアップ電
源系の故障の有無を判定する故障判定手段と、を備える
電源装置の故障診断装置により達成される。
如く、所定の状況下において電力を所定の端子を介して
電気機器へ供給するバッテリと、前記バッテリの電圧よ
りも高い電圧に昇圧され、前記バッテリから前記電気機
器への電力供給が十分に行われない場合に降圧回路によ
り降圧された結果得られる電圧による電力を前記所定の
端子を介して該電気機器へ供給するバックアップ電源
と、を備える電源装置の故障診断装置であって、前記バ
ッテリから前記電気機器へ電力が供給されている状況下
で、前記バックアップ電源を前記バッテリの電圧に比し
て高い目標電圧に降圧させるべく前記降圧回路を作動さ
せる降圧回路制御手段と、前記降圧回路制御手段により
前記降圧回路の作動が開始された後に、前記所定の端子
に現れる電圧が前記バッテリの電圧から前記目標電圧へ
向けて変化するか否かに基づいて、前記バックアップ電
源系の故障の有無を判定する故障判定手段と、を備える
電源装置の故障診断装置により達成される。
【0010】請求項1及び4記載の発明において、降圧
回路は、バッテリから電気機器へ電力が供給されている
状況下で、バックアップ電源をバッテリの有する電圧に
比して高い目標電圧に降圧させるべく作動される。この
ように降圧回路が作動すると、バックアップ電源系に故
障が生じていない場合は所定の端子に現れる電圧がバッ
テリの電圧から目標電圧へ向けて変化し、一方、バック
アップ電源系に故障が生じている場合は所定の端子に現
れる電圧がバッテリの電圧近傍に維持される。本発明に
おいて、バックアップ電源系の故障の有無は、降圧回路
の作動が開始された後に所定の端子に現れる電圧がバッ
テリの電圧から目標電圧へ向けて変化するか否かに基づ
いて判定される。従って、バッテリから電気機器へ電力
が供給されている状況下において、バックアップ電源系
の故障の有無を判定することができる。
回路は、バッテリから電気機器へ電力が供給されている
状況下で、バックアップ電源をバッテリの有する電圧に
比して高い目標電圧に降圧させるべく作動される。この
ように降圧回路が作動すると、バックアップ電源系に故
障が生じていない場合は所定の端子に現れる電圧がバッ
テリの電圧から目標電圧へ向けて変化し、一方、バック
アップ電源系に故障が生じている場合は所定の端子に現
れる電圧がバッテリの電圧近傍に維持される。本発明に
おいて、バックアップ電源系の故障の有無は、降圧回路
の作動が開始された後に所定の端子に現れる電圧がバッ
テリの電圧から目標電圧へ向けて変化するか否かに基づ
いて判定される。従って、バッテリから電気機器へ電力
が供給されている状況下において、バックアップ電源系
の故障の有無を判定することができる。
【0011】この場合、請求項2に記載する如く、請求
項1記載の電源装置の故障診断方法において、前記第2
のステップは、前記第1のステップの処理が開始された
後に前記所定の端子に現れる電圧が前記目標電圧に達し
ない場合に、前記バックアップ電源系に故障が生じてい
ると判定することとしてもよいし、また、請求降3に記
載する如く、請求項1記載の電源装置の故障診断方法に
おいて、前記第2のステップは、前記第1のステップの
処理が開始された後に前記所定の端子に現れる電圧に所
定電圧差を超える上昇が生じない場合に、前記バックア
ップ電源系に故障が生じていると判定することとしても
よいし、また、請求項5に記載する如く、請求項4記載
の電源装置の故障診断装置において、前記故障判定手段
は、前記降圧回路制御手段により前記降圧回路の作動が
開始された後に前記所定の端子に現れる電圧が前記目標
電圧に達しない場合に、前記バックアップ電源系に故障
が生じていると判定することとしてもよいし、更に、請
求項6に記載する如く、請求項4記載の電源装置の故障
診断装置において、前記故障判定手段は、前記降圧回路
制御手段により前記降圧回路の作動が開始された後に前
記所定の端子に現れる電圧に所定電圧差を超える上昇が
生じない場合に、前記バックアップ電源系に故障が生じ
ていると判定することとしてもよい。
項1記載の電源装置の故障診断方法において、前記第2
のステップは、前記第1のステップの処理が開始された
後に前記所定の端子に現れる電圧が前記目標電圧に達し
ない場合に、前記バックアップ電源系に故障が生じてい
ると判定することとしてもよいし、また、請求降3に記
載する如く、請求項1記載の電源装置の故障診断方法に
おいて、前記第2のステップは、前記第1のステップの
処理が開始された後に前記所定の端子に現れる電圧に所
定電圧差を超える上昇が生じない場合に、前記バックア
ップ電源系に故障が生じていると判定することとしても
よいし、また、請求項5に記載する如く、請求項4記載
の電源装置の故障診断装置において、前記故障判定手段
は、前記降圧回路制御手段により前記降圧回路の作動が
開始された後に前記所定の端子に現れる電圧が前記目標
電圧に達しない場合に、前記バックアップ電源系に故障
が生じていると判定することとしてもよいし、更に、請
求項6に記載する如く、請求項4記載の電源装置の故障
診断装置において、前記故障判定手段は、前記降圧回路
制御手段により前記降圧回路の作動が開始された後に前
記所定の端子に現れる電圧に所定電圧差を超える上昇が
生じない場合に、前記バックアップ電源系に故障が生じ
ていると判定することとしてもよい。
【0012】また、上記の目的は、請求項7に記載する
如く、請求項4記載の電源装置の故障診断装置におい
て、前記降圧回路制御手段は、前記バッテリから前記電
気機器への電力供給が十分に行われない場合は、前記バ
ックアップ電源を前記バッテリの電圧近傍の電圧に降圧
させるべく前記降圧回路を作動させ、また、バックアッ
プ電源系の故障診断が行われる場合は、前記バックアッ
プ電源を前記目標電圧に降圧させるべく前記降圧回路を
作動させると共に、前記故障判定手段は、前記降圧回路
制御手段により前記バックアップ電源を前記目標電圧に
降圧させるべく前記降圧回路の作動が開始された後に、
前記バックアップ電源系の故障の有無を判定する電源装
置の故障診断装置により達成される。
如く、請求項4記載の電源装置の故障診断装置におい
て、前記降圧回路制御手段は、前記バッテリから前記電
気機器への電力供給が十分に行われない場合は、前記バ
ックアップ電源を前記バッテリの電圧近傍の電圧に降圧
させるべく前記降圧回路を作動させ、また、バックアッ
プ電源系の故障診断が行われる場合は、前記バックアッ
プ電源を前記目標電圧に降圧させるべく前記降圧回路を
作動させると共に、前記故障判定手段は、前記降圧回路
制御手段により前記バックアップ電源を前記目標電圧に
降圧させるべく前記降圧回路の作動が開始された後に、
前記バックアップ電源系の故障の有無を判定する電源装
置の故障診断装置により達成される。
【0013】本発明において、降圧回路は、バッテリか
ら電気機器への電力供給が十分に行われない場合にはバ
ックアップ電源をバッテリの電圧近傍の電圧に降圧さ
せ、バックアップ電源系の故障診断を行う際にはバッテ
リから電気機器へ電力が供給されている状況下において
バックアップ電源をバッテリの電圧に比して高い目標電
圧に降圧させる。そして、バックアップ電源系の故障の
有無は、降圧回路の作動がバックアップ電源を目標電圧
に降圧させるべく開始された後に、所定の端子に現れる
電圧がバッテリの電圧から目標電圧へ向けて変化するか
否かに基づいて判定される。従って、バッテリから電気
機器への電力供給が十分に行われない場合にはバックア
ップ電源をバッテリ電圧と同程度の電圧に降圧させて電
気機器への電力供給を行うことができると共に、バッテ
リ電源系の故障診断時にはバッテリから電気機器へ電力
が供給されている状況下においてバックアップ電源を通
常よりも高めの電圧に降圧させることでバックアップ電
源系の故障の有無を判定することができる。
ら電気機器への電力供給が十分に行われない場合にはバ
ックアップ電源をバッテリの電圧近傍の電圧に降圧さ
せ、バックアップ電源系の故障診断を行う際にはバッテ
リから電気機器へ電力が供給されている状況下において
バックアップ電源をバッテリの電圧に比して高い目標電
圧に降圧させる。そして、バックアップ電源系の故障の
有無は、降圧回路の作動がバックアップ電源を目標電圧
に降圧させるべく開始された後に、所定の端子に現れる
電圧がバッテリの電圧から目標電圧へ向けて変化するか
否かに基づいて判定される。従って、バッテリから電気
機器への電力供給が十分に行われない場合にはバックア
ップ電源をバッテリ電圧と同程度の電圧に降圧させて電
気機器への電力供給を行うことができると共に、バッテ
リ電源系の故障診断時にはバッテリから電気機器へ電力
が供給されている状況下においてバックアップ電源を通
常よりも高めの電圧に降圧させることでバックアップ電
源系の故障の有無を判定することができる。
【0014】ところで、降圧回路がスイッチング素子に
より構成されている場合には、そのデューティ比を変更
することにより、バックアップ電源を所望の電圧に降圧
させることが可能である。
より構成されている場合には、そのデューティ比を変更
することにより、バックアップ電源を所望の電圧に降圧
させることが可能である。
【0015】従って、請求項8に記載する如く、請求項
4乃至7の何れか一項記載の電源装置の故障診断装置に
おいて、前記降圧回路が、スイッチング素子により構成
され、前記降圧回路制御手段は、前記スイッチング素子
をデューティ駆動することにより前記バックアップ電源
を降圧させることとしてもよい。
4乃至7の何れか一項記載の電源装置の故障診断装置に
おいて、前記降圧回路が、スイッチング素子により構成
され、前記降圧回路制御手段は、前記スイッチング素子
をデューティ駆動することにより前記バックアップ電源
を降圧させることとしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
車両に搭載される乗員保護装置としてのエアバッグ装置
10の要部のシステム構成図を示す。本実施例におい
て、エアバッグ装置10には、電源装置として、車両乗
員が操作可能なイグニションスイッチ12を介して、バ
ッテリ14が接続されている。バッテリ14は、約12
V程度のバッテリ電圧を有している。エアバッグ装置1
0は、乗員の操作によりイグニションスイッチ12がオ
ン状態にある場合にバッテリ14から電力の供給を受
け、端子16から各機器(後述のスクイブ等)へ向けて
電圧VCCの供給を行う。
車両に搭載される乗員保護装置としてのエアバッグ装置
10の要部のシステム構成図を示す。本実施例におい
て、エアバッグ装置10には、電源装置として、車両乗
員が操作可能なイグニションスイッチ12を介して、バ
ッテリ14が接続されている。バッテリ14は、約12
V程度のバッテリ電圧を有している。エアバッグ装置1
0は、乗員の操作によりイグニションスイッチ12がオ
ン状態にある場合にバッテリ14から電力の供給を受
け、端子16から各機器(後述のスクイブ等)へ向けて
電圧VCCの供給を行う。
【0017】エアバッグ装置10は、車両の座席近傍に
配設されたエアバッグ(図示せず)、及び、エアバッグ
ごとに設けられ、車両衝突時に点火によってエアバッグ
へ圧縮空気を送り込むことによりエアバッグを展開させ
る点火装置としてのスクイブ(図示せず)を備えてい
る。各スクイブには、2つの点火用スイッチング素子
(図示せず)が接続されている。スクイブは、一方の点
火用スイッチング素子を介してエアバッグ装置10の電
源系に接続されていると共に、他方の点火用スイッチン
グ素子を介して接地されている。かかる構成において
は、エアバッグ装置10がバッテリ14から電力の供給
を受けることにより端子16に所定値以上の電圧VCC
が現れている状況下で、2つの点火用スイッチング素子
が共にオン状態にされると、スクイブが通電・点火さ
れ、その結果としてエアバッグが展開することとなる。
配設されたエアバッグ(図示せず)、及び、エアバッグ
ごとに設けられ、車両衝突時に点火によってエアバッグ
へ圧縮空気を送り込むことによりエアバッグを展開させ
る点火装置としてのスクイブ(図示せず)を備えてい
る。各スクイブには、2つの点火用スイッチング素子
(図示せず)が接続されている。スクイブは、一方の点
火用スイッチング素子を介してエアバッグ装置10の電
源系に接続されていると共に、他方の点火用スイッチン
グ素子を介して接地されている。かかる構成において
は、エアバッグ装置10がバッテリ14から電力の供給
を受けることにより端子16に所定値以上の電圧VCC
が現れている状況下で、2つの点火用スイッチング素子
が共にオン状態にされると、スクイブが通電・点火さ
れ、その結果としてエアバッグが展開することとなる。
【0018】エアバッグ装置10は、エアバッグ電子制
御ユニット(以下、エアバッグECUと称す)22を備
えている。エアバッグECU22には、マイクロコンピ
ュータ(以下、単にマイコンと称す)20が内蔵されて
いる。マイコン20は、A/Dコンバータ(図示せず)
を介して上記した端子16に接続されており、端子16
に生ずる電圧VCCを検出する。マイコン20には、車
両に生じている減速度に応じた信号を電気的に出力する
電子式加速度センサ(図示せず)が接続されている。マ
イコン20は、電子式加速度センサの出力信号に基づい
て車両に生じている減速度を検出し、その検出結果に基
づいてスクイブを点火させるか否かを判別する。マイコ
ン20には、上記した点火用スイッチング素子を内蔵す
る統合IC24が接続されている。統合IC24は、マ
イコン20によるスクイブの点火要求に応じて点火用ス
イッチング素子のオン・オフ制御を行う。
御ユニット(以下、エアバッグECUと称す)22を備
えている。エアバッグECU22には、マイクロコンピ
ュータ(以下、単にマイコンと称す)20が内蔵されて
いる。マイコン20は、A/Dコンバータ(図示せず)
を介して上記した端子16に接続されており、端子16
に生ずる電圧VCCを検出する。マイコン20には、車
両に生じている減速度に応じた信号を電気的に出力する
電子式加速度センサ(図示せず)が接続されている。マ
イコン20は、電子式加速度センサの出力信号に基づい
て車両に生じている減速度を検出し、その検出結果に基
づいてスクイブを点火させるか否かを判別する。マイコ
ン20には、上記した点火用スイッチング素子を内蔵す
る統合IC24が接続されている。統合IC24は、マ
イコン20によるスクイブの点火要求に応じて点火用ス
イッチング素子のオン・オフ制御を行う。
【0019】エアバッグECU22には、電源装置とし
て、バックアップコンデンサ26により構成されるバッ
クアップ電源28が内蔵されている。バックアップ電源
28には、昇圧トランジスタ30により構成される昇圧
回路32が接続されている。昇圧回路32は、上記した
端子16及びイグニションスイッチ12を介してバッテ
リ10に接続している。昇圧回路32は、バックアップ
電源28に生ずる電圧VBACKをバッテリ10に生じ
ているバッテリ電圧(12V程度)から所定の電圧(例
えば23V程度)へ向けて昇圧する回路である。バック
アップ電源28は、イグニションスイッチ12がオン状
態にされることによりエアバッグ装置10が電源投入さ
れた後、昇圧回路32の作動により、バッテリ10から
供給される電力を図1に実線矢印で示す経路に従ってバ
ックアップコンデンサ26に蓄積する。
て、バックアップコンデンサ26により構成されるバッ
クアップ電源28が内蔵されている。バックアップ電源
28には、昇圧トランジスタ30により構成される昇圧
回路32が接続されている。昇圧回路32は、上記した
端子16及びイグニションスイッチ12を介してバッテ
リ10に接続している。昇圧回路32は、バックアップ
電源28に生ずる電圧VBACKをバッテリ10に生じ
ているバッテリ電圧(12V程度)から所定の電圧(例
えば23V程度)へ向けて昇圧する回路である。バック
アップ電源28は、イグニションスイッチ12がオン状
態にされることによりエアバッグ装置10が電源投入さ
れた後、昇圧回路32の作動により、バッテリ10から
供給される電力を図1に実線矢印で示す経路に従ってバ
ックアップコンデンサ26に蓄積する。
【0020】バックアップ電源28には、また、統合I
C24に内蔵された降圧トランジスタ34により構成さ
れる降圧回路36が接続されている。降圧回路36は、
上記した昇圧回路32と同様に、端子16及びイグニシ
ョンスイッチ12を介してバッテリ10に接続してい
る。降圧回路36は、昇圧回路32により昇圧されてい
るバックアップ電源28の電圧VBACKを適当な電圧
に降圧する回路である。バックアップ電源28は、イグ
ニションスイッチ12のオフにより或いは車両衝突時等
における断線やバッテリ14の故障等によりバッテリ1
4からエアバッグ装置10への電力の供給が絶たれた場
合に、降圧回路36の作動によりバッテリ電圧と同程度
の電圧に降圧され、バッテリ電圧に対応する電圧(約8
〜14Vの間の電圧)を端子16から各機器へ向けて図
1に破線矢印で示す経路に従って供給するための電源で
ある。
C24に内蔵された降圧トランジスタ34により構成さ
れる降圧回路36が接続されている。降圧回路36は、
上記した昇圧回路32と同様に、端子16及びイグニシ
ョンスイッチ12を介してバッテリ10に接続してい
る。降圧回路36は、昇圧回路32により昇圧されてい
るバックアップ電源28の電圧VBACKを適当な電圧
に降圧する回路である。バックアップ電源28は、イグ
ニションスイッチ12のオフにより或いは車両衝突時等
における断線やバッテリ14の故障等によりバッテリ1
4からエアバッグ装置10への電力の供給が絶たれた場
合に、降圧回路36の作動によりバッテリ電圧と同程度
の電圧に降圧され、バッテリ電圧に対応する電圧(約8
〜14Vの間の電圧)を端子16から各機器へ向けて図
1に破線矢印で示す経路に従って供給するための電源で
ある。
【0021】統合IC24には、昇圧制御回路40及び
降圧制御回路42が設けられている。昇圧制御回路40
及び降圧制御回路42には、IG電圧モニタ回路44が
接続されている。IG電圧モニタ回路44は、ダイオー
ド46を介してエアバッグECU22の電源系のイグニ
ションスイッチ12側の接点48に接続しており、かか
る接点48に生ずる電圧(以下、IG電圧と称す)に応
じた電圧を検出する。そして、その電圧が例えば7〜8
V程度の所定の範囲内にあるか否かに基づいて、イグニ
ションスイッチ12がオン状態又はオフ状態にされてい
るか否かをモニタする。IG電圧モニタ回路44は、入
力電圧が所定の範囲内にあるか否かに応じた、すなわ
ち、イグニションスイッチ12のオン・オフ状態に応じ
た指令信号を昇圧制御回路40及び降圧制御回路42に
対して出力する。
降圧制御回路42が設けられている。昇圧制御回路40
及び降圧制御回路42には、IG電圧モニタ回路44が
接続されている。IG電圧モニタ回路44は、ダイオー
ド46を介してエアバッグECU22の電源系のイグニ
ションスイッチ12側の接点48に接続しており、かか
る接点48に生ずる電圧(以下、IG電圧と称す)に応
じた電圧を検出する。そして、その電圧が例えば7〜8
V程度の所定の範囲内にあるか否かに基づいて、イグニ
ションスイッチ12がオン状態又はオフ状態にされてい
るか否かをモニタする。IG電圧モニタ回路44は、入
力電圧が所定の範囲内にあるか否かに応じた、すなわ
ち、イグニションスイッチ12のオン・オフ状態に応じ
た指令信号を昇圧制御回路40及び降圧制御回路42に
対して出力する。
【0022】IG電圧モニタ回路44には、通信線50
を介してマイコン20が接続されている。IG電圧モニ
タ回路44は、入力電圧が所定の範囲内にあるか否かに
応じた信号を通信線50を介してマイコン20に対して
出力する。マイコン20は、統合IC24のIG電圧モ
ニタ回路44からの出力信号に基づいてイグニションス
イッチ12のオン・オフ状態を把握する。マイコン20
は、通信線52を介して昇圧制御回路40及び降圧制御
回路42に接続されている。マイコン20は、イグニシ
ョンスイッチ12のオン・オフ状態に応じた指令信号を
昇圧制御回路40及び降圧制御回路42に対して出力す
る。
を介してマイコン20が接続されている。IG電圧モニ
タ回路44は、入力電圧が所定の範囲内にあるか否かに
応じた信号を通信線50を介してマイコン20に対して
出力する。マイコン20は、統合IC24のIG電圧モ
ニタ回路44からの出力信号に基づいてイグニションス
イッチ12のオン・オフ状態を把握する。マイコン20
は、通信線52を介して昇圧制御回路40及び降圧制御
回路42に接続されている。マイコン20は、イグニシ
ョンスイッチ12のオン・オフ状態に応じた指令信号を
昇圧制御回路40及び降圧制御回路42に対して出力す
る。
【0023】昇圧制御回路40は、上記した昇圧回路3
2の昇圧トランジスタ30に接続しており、マイコン2
0及びIG電圧モニタ回路44からの制御信号に基づい
て昇圧トランジスタ30をオン・オフ制御する。昇圧制
御回路40は、昇圧トランジスタ30のオン・オフによ
りバックアップ電源28をバッテリ電圧を超えて昇圧さ
せ、その結果得られる電力をバックアップコンデンサ2
6に蓄積させる制御を行う。また、降圧制御回路42
は、上記した降圧回路36の降圧トランジスタ34に接
続しており、マイコン20及びIG電圧モニタ回路44
からの制御信号に基づいて降圧トランジスタ34をオン
・オフによりデューティ制御する。降圧制御回路42
は、降圧トランジスタ34のオン・オフによりバックア
ップ電源28を降圧させる制御を行う。
2の昇圧トランジスタ30に接続しており、マイコン2
0及びIG電圧モニタ回路44からの制御信号に基づい
て昇圧トランジスタ30をオン・オフ制御する。昇圧制
御回路40は、昇圧トランジスタ30のオン・オフによ
りバックアップ電源28をバッテリ電圧を超えて昇圧さ
せ、その結果得られる電力をバックアップコンデンサ2
6に蓄積させる制御を行う。また、降圧制御回路42
は、上記した降圧回路36の降圧トランジスタ34に接
続しており、マイコン20及びIG電圧モニタ回路44
からの制御信号に基づいて降圧トランジスタ34をオン
・オフによりデューティ制御する。降圧制御回路42
は、降圧トランジスタ34のオン・オフによりバックア
ップ電源28を降圧させる制御を行う。
【0024】次に、本実施例のシステムおける動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0025】図2は、本実施例のシステムにおける動作
を説明するためのタイムチャートを示す。尚、図2
(A)にはイグニションスイッチ12のオン・オフ状態
の時間変化が、図2(B)には電圧VBACKの時間変
化が、図2(C)には電圧VCCの時間変化が、図2
(D)には昇圧回路32の動作状態の時間変化が、図2
(E)には降圧回路36の動作状態の時間変化が、それ
ぞれ示されている。
を説明するためのタイムチャートを示す。尚、図2
(A)にはイグニションスイッチ12のオン・オフ状態
の時間変化が、図2(B)には電圧VBACKの時間変
化が、図2(C)には電圧VCCの時間変化が、図2
(D)には昇圧回路32の動作状態の時間変化が、図2
(E)には降圧回路36の動作状態の時間変化が、それ
ぞれ示されている。
【0026】本実施例のシステムにおいて、イグニショ
ンスイッチ12がオフ状態にされている場合(図2にお
いて時刻t0以前)は、バッテリ12からバッテリ装置
10へ電力が供給されることはない。かかる状況下で
は、エアバッグECU22の電源系の接点48に現れる
電圧IG電圧及び端子16に現れる電圧VCCは共に
“0”Vに維持されている。イグニションスイッチ12
がオフ状態からオン状態へ変化される(図2において時
刻t0)と、バッテリ12からバッテリ装置10へ電力
の供給が開始される。かかる電力供給が行われている場
合は、エアバッグECU22の電源系の接点48にバッ
テリ電圧と同程度のIG電圧が現れると共に、端子16
にそのバッテリ電圧に応じた電圧VCCが現れる。
ンスイッチ12がオフ状態にされている場合(図2にお
いて時刻t0以前)は、バッテリ12からバッテリ装置
10へ電力が供給されることはない。かかる状況下で
は、エアバッグECU22の電源系の接点48に現れる
電圧IG電圧及び端子16に現れる電圧VCCは共に
“0”Vに維持されている。イグニションスイッチ12
がオフ状態からオン状態へ変化される(図2において時
刻t0)と、バッテリ12からバッテリ装置10へ電力
の供給が開始される。かかる電力供給が行われている場
合は、エアバッグECU22の電源系の接点48にバッ
テリ電圧と同程度のIG電圧が現れると共に、端子16
にそのバッテリ電圧に応じた電圧VCCが現れる。
【0027】IG電圧モニタ回路44は、イグニション
スイッチ12がオフ状態からオン状態へ変化したことを
検知した場合は、昇圧回路32が作動状態に変化し、か
つ、降圧回路36が非作動状態に維持されるように昇圧
制御回路40及び降圧制御回路42に指令信号を出力す
る。この場合、昇圧制御回路40は、IG電圧モニタ回
路44からの指令信号に基づいて昇圧トランジスタ30
をオンとし、バックアップ電源28をバッテリ電圧を超
えて23V程度の電圧VBACKに達するまで昇圧さ
せ、バッテリ14からの電力をバックアップコンデンサ
26に蓄積させる。
スイッチ12がオフ状態からオン状態へ変化したことを
検知した場合は、昇圧回路32が作動状態に変化し、か
つ、降圧回路36が非作動状態に維持されるように昇圧
制御回路40及び降圧制御回路42に指令信号を出力す
る。この場合、昇圧制御回路40は、IG電圧モニタ回
路44からの指令信号に基づいて昇圧トランジスタ30
をオンとし、バックアップ電源28をバッテリ電圧を超
えて23V程度の電圧VBACKに達するまで昇圧さ
せ、バッテリ14からの電力をバックアップコンデンサ
26に蓄積させる。
【0028】一方、イグニションスイッチ12がオン状
態からオフ状態へ変化される(図2において時刻t1)
と、バッテリ12からバッテリ装置10への電力供給が
中止される。イグニションスイッチ12のオフにより電
力供給が中止されると、エアバッグECU22の電源系
の接点48に現れるIG電圧が“0”近傍に低下する。
IG電圧モニタ回路44は、接点48に現れたIG電圧
が所定の範囲を下回ることによりイグニションスイッチ
12がオフ状態にされたことを検知した場合、昇圧回路
32が非作動状態に変化し、かつ、降圧回路36が作動
状態に変化するように昇圧制御回路40及び降圧制御回
路42に指令信号を出力する。この場合、降圧制御回路
42は、端子16に現れる電圧VCCがイグニションス
イッチ12のオン時にバッテリ14から供給されていた
電圧と同程度の電圧に所定時間維持されるようにバック
アップ電源28を降圧させ、放電により電圧VBACK
がある程度低下するまで降圧回路36の作動状態を維持
すると共に、電圧VBACKが低下した時点(図2にお
いて時刻t2)で降圧回路36を非作動状態に変化させ
る。
態からオフ状態へ変化される(図2において時刻t1)
と、バッテリ12からバッテリ装置10への電力供給が
中止される。イグニションスイッチ12のオフにより電
力供給が中止されると、エアバッグECU22の電源系
の接点48に現れるIG電圧が“0”近傍に低下する。
IG電圧モニタ回路44は、接点48に現れたIG電圧
が所定の範囲を下回ることによりイグニションスイッチ
12がオフ状態にされたことを検知した場合、昇圧回路
32が非作動状態に変化し、かつ、降圧回路36が作動
状態に変化するように昇圧制御回路40及び降圧制御回
路42に指令信号を出力する。この場合、降圧制御回路
42は、端子16に現れる電圧VCCがイグニションス
イッチ12のオン時にバッテリ14から供給されていた
電圧と同程度の電圧に所定時間維持されるようにバック
アップ電源28を降圧させ、放電により電圧VBACK
がある程度低下するまで降圧回路36の作動状態を維持
すると共に、電圧VBACKが低下した時点(図2にお
いて時刻t2)で降圧回路36を非作動状態に変化させ
る。
【0029】また、車両衝突による断線やバッテリ14
の故障等によりバッテリ14からエアバッグ装置10へ
の電力供給が遮断されると、イグニションスイッチ12
のオフの場合と同様に、エアバッグECU22の電源系
の接点48に現れるIG電圧が“0”近傍に低下する。
IG電圧モニタ回路44は、接点48に現れたIG電圧
が所定の範囲を下回ることを検知した場合、昇圧回路3
2を非作動状態に変化させ、かつ、降圧回路36を作動
状態に変化させる。この場合、降圧制御回路42は、I
G電圧モニタ回路44からの指令信号に基づいて、電圧
VCCがバッテリ14により供給されていた電圧と同程
度に所定時間維持されるように降圧トランジスタ34を
デューティ制御し、昇圧されているバックアップ電源2
8を降圧させる。
の故障等によりバッテリ14からエアバッグ装置10へ
の電力供給が遮断されると、イグニションスイッチ12
のオフの場合と同様に、エアバッグECU22の電源系
の接点48に現れるIG電圧が“0”近傍に低下する。
IG電圧モニタ回路44は、接点48に現れたIG電圧
が所定の範囲を下回ることを検知した場合、昇圧回路3
2を非作動状態に変化させ、かつ、降圧回路36を作動
状態に変化させる。この場合、降圧制御回路42は、I
G電圧モニタ回路44からの指令信号に基づいて、電圧
VCCがバッテリ14により供給されていた電圧と同程
度に所定時間維持されるように降圧トランジスタ34を
デューティ制御し、昇圧されているバックアップ電源2
8を降圧させる。
【0030】すなわち、本実施例においては、バッテリ
10からエアバッグ装置10への電力供給が遮断された
場合、バックアップ電源28からエアバッグ装置10へ
一定電圧による電力の供給が行われる。このため、車両
が衝突することによりバッテリ10からエアバッグ装置
10への電力供給が絶たれた場合でも、スクイブ等へ電
力供給が行われない事態が回避されるので、エアバッグ
の展開を行うことが可能となっている。
10からエアバッグ装置10への電力供給が遮断された
場合、バックアップ電源28からエアバッグ装置10へ
一定電圧による電力の供給が行われる。このため、車両
が衝突することによりバッテリ10からエアバッグ装置
10への電力供給が絶たれた場合でも、スクイブ等へ電
力供給が行われない事態が回避されるので、エアバッグ
の展開を行うことが可能となっている。
【0031】ところで、本実施例の如く、昇圧されたバ
ックアップ電源28を降圧させることにより電力供給を
行うシステムにおいては、バックアップ電源28により
電力供給を行うことが可能か否か、すなわち、降圧トラ
ンジスタ34等の降圧回路36に故障が生じていないか
及びバックアップ電源28と端子16との間の電源系が
断線していないか否かの電源系の故障診断を行う必要が
ある。
ックアップ電源28を降圧させることにより電力供給を
行うシステムにおいては、バックアップ電源28により
電力供給を行うことが可能か否か、すなわち、降圧トラ
ンジスタ34等の降圧回路36に故障が生じていないか
及びバックアップ電源28と端子16との間の電源系が
断線していないか否かの電源系の故障診断を行う必要が
ある。
【0032】上記の如く、本実施例においては、イグニ
ションスイッチ12のオフによりバッテリ14からエア
バッグ装置14への電力供給が遮断された後、降圧制御
回路42は、端子16に現れる電圧VCCがイグニショ
ンスイッチ12のオン時にバッテリ14から供給されて
いた電圧と同程度の電圧に一定時間維持され、エアバッ
グ装置14への電力供給が継続するように降圧回路36
を作動状態とする。降圧回路36が正常に機能する状況
下で作動状態とされる場合は、バックアップ電源28の
降圧により、端子16に現れる電圧VCCはある程度の
期間所望の電圧に維持される。一方、降圧トランジスタ
34の故障やバックアップ電源28と端子16との間の
電源系の断線等が生じている状況下で降圧回路36が作
動状態にされる場合は、バックアップ電源28が適正に
降圧されないので、端子16に現れる電圧VCCが所望
の電圧に維持されない事態が生ずる。従って、バックア
ップ電源系の故障診断を行う手法としては、バッテリ1
4からエアバッグ装置14への電力供給が遮断された
後、降圧回路36に対してバックアップ電源28の降圧
指令を行う結果として、端子16に現れる電圧VCCが
イグニションスイッチ12のオン時にバッテリ14から
供給されていた電圧と同程度の電圧に維持されるか否か
を判定し、その判定結果に基づいて行うことが考えられ
る。
ションスイッチ12のオフによりバッテリ14からエア
バッグ装置14への電力供給が遮断された後、降圧制御
回路42は、端子16に現れる電圧VCCがイグニショ
ンスイッチ12のオン時にバッテリ14から供給されて
いた電圧と同程度の電圧に一定時間維持され、エアバッ
グ装置14への電力供給が継続するように降圧回路36
を作動状態とする。降圧回路36が正常に機能する状況
下で作動状態とされる場合は、バックアップ電源28の
降圧により、端子16に現れる電圧VCCはある程度の
期間所望の電圧に維持される。一方、降圧トランジスタ
34の故障やバックアップ電源28と端子16との間の
電源系の断線等が生じている状況下で降圧回路36が作
動状態にされる場合は、バックアップ電源28が適正に
降圧されないので、端子16に現れる電圧VCCが所望
の電圧に維持されない事態が生ずる。従って、バックア
ップ電源系の故障診断を行う手法としては、バッテリ1
4からエアバッグ装置14への電力供給が遮断された
後、降圧回路36に対してバックアップ電源28の降圧
指令を行う結果として、端子16に現れる電圧VCCが
イグニションスイッチ12のオン時にバッテリ14から
供給されていた電圧と同程度の電圧に維持されるか否か
を判定し、その判定結果に基づいて行うことが考えられ
る。
【0033】しかしながら、バックアップ電源28は、
イグニションスイッチ12のオフ等によりバッテリ14
からの電力供給が解除された後に放電し電圧低下する。
このため、上記した手法の如く、バッテリ14からエア
バッグ装置10への電力供給が遮断された後にバックア
ップ電源系の故障診断を行うシステムでは、電圧VCC
がバックアップ電源28の降圧により所望の電圧に維持
されるか否かを正確に判定することが困難であり、その
故障診断を適正に行うことができないおそれがある。
イグニションスイッチ12のオフ等によりバッテリ14
からの電力供給が解除された後に放電し電圧低下する。
このため、上記した手法の如く、バッテリ14からエア
バッグ装置10への電力供給が遮断された後にバックア
ップ電源系の故障診断を行うシステムでは、電圧VCC
がバックアップ電源28の降圧により所望の電圧に維持
されるか否かを正確に判定することが困難であり、その
故障診断を適正に行うことができないおそれがある。
【0034】そこで、本実施例のシステムは、バッテリ
14からエアバッグ装置10へ電力の供給が行われてい
る状況下において、バックアップ電源系の故障診断を行
う点に特徴を有している。以下、本実施例の特徴部につ
いて説明する。
14からエアバッグ装置10へ電力の供給が行われてい
る状況下において、バックアップ電源系の故障診断を行
う点に特徴を有している。以下、本実施例の特徴部につ
いて説明する。
【0035】本実施例において、バッテリ14からエア
バッグ装置10へ電力の供給が行われている場合は、端
子16に現れる電圧VCCはバッテリ電圧に対応した電
圧(約8〜14Vの間の電圧)となっている。また、バ
ックアップ電源28は、上述の如く降圧トランジスタ3
4のデューティ駆動により降圧されるが、この信号のデ
ューティ比は、バッテリ14による電力供給が遮断され
ることによりバックアップ電源28が作動状態となる
際、バックアップ電源28が降圧する結果として端子1
6に現れる電圧VCCがバッテリ14から供給されてい
た電圧と同程度の電圧に維持されるように設定される。
従って、バッテリ14からエアバッグ装置10へ電力の
供給が行われている状況下、バックアップ電源28が仮
に通常どおりに降圧される場合には、端子16に現れる
電圧は、バックアップ電源系の故障の有無にかかわらず
バッテリ電圧に対応した電圧となってしまう。このた
め、かかる手法では、バックアップ電源系の故障の有無
を判定することはできない。
バッグ装置10へ電力の供給が行われている場合は、端
子16に現れる電圧VCCはバッテリ電圧に対応した電
圧(約8〜14Vの間の電圧)となっている。また、バ
ックアップ電源28は、上述の如く降圧トランジスタ3
4のデューティ駆動により降圧されるが、この信号のデ
ューティ比は、バッテリ14による電力供給が遮断され
ることによりバックアップ電源28が作動状態となる
際、バックアップ電源28が降圧する結果として端子1
6に現れる電圧VCCがバッテリ14から供給されてい
た電圧と同程度の電圧に維持されるように設定される。
従って、バッテリ14からエアバッグ装置10へ電力の
供給が行われている状況下、バックアップ電源28が仮
に通常どおりに降圧される場合には、端子16に現れる
電圧は、バックアップ電源系の故障の有無にかかわらず
バッテリ電圧に対応した電圧となってしまう。このた
め、かかる手法では、バックアップ電源系の故障の有無
を判定することはできない。
【0036】本実施例の如く降圧トランジスタ34がデ
ューティ駆動される構成においては、デューティ比が大
きいと、バックアップ電源28の降圧量が小さく、端子
16に現れる電圧VCCが高くなる一方、デューティ比
が小さいと、降圧量が大きく、端子16に現れる電圧V
CCが低くなる。このため、本実施例においては、降圧
トランジスタ34へのデューティ信号のデューティ比を
変更することにより、バックアップ電源28が降圧され
た結果として端子16に現れる電圧VCCを変更するこ
とが可能である。
ューティ駆動される構成においては、デューティ比が大
きいと、バックアップ電源28の降圧量が小さく、端子
16に現れる電圧VCCが高くなる一方、デューティ比
が小さいと、降圧量が大きく、端子16に現れる電圧V
CCが低くなる。このため、本実施例においては、降圧
トランジスタ34へのデューティ信号のデューティ比を
変更することにより、バックアップ電源28が降圧され
た結果として端子16に現れる電圧VCCを変更するこ
とが可能である。
【0037】そこで、本実施例のシステムにおいては、
バッテリ14からエアバッグ装置10へ電力の供給が行
われている状況下でバックアップ電源系の故障診断を行
う場合には、昇圧回路32が非作動状態にされ、かつ、
降圧回路36が作動状態にされると共に、その際におけ
る降圧トランジスタ34へのデューティ信号のデューテ
ィ比が通常時よりも大きな値に設定される。
バッテリ14からエアバッグ装置10へ電力の供給が行
われている状況下でバックアップ電源系の故障診断を行
う場合には、昇圧回路32が非作動状態にされ、かつ、
降圧回路36が作動状態にされると共に、その際におけ
る降圧トランジスタ34へのデューティ信号のデューテ
ィ比が通常時よりも大きな値に設定される。
【0038】デューティ比が通常時よりも大きな値に設
定されつつ降圧回路36が作動状態となる場合には、バ
ックアップ電源28の降圧量が通常時よりも小さくなる
ため、端子16に現れる電圧VCCが、バッテリ電圧に
対応した電圧に比して高くなり得る。すなわち、降圧回
路36が正常に機能する状況下でバックアップ電源系の
故障診断のために作動状態とされる場合には、端子16
に現れる電圧VCCがバッテリ電圧に対応した電圧に比
して高くなり(図2において時刻t3〜t4の間)、一
方、バックアップ電源系に故障が生じている状況下で降
圧回路36が作動状態とされる場合には、その指令がな
されても、バックアップ電源28から端子16へ有効に
電圧供給を行うことができないため、端子16に現れる
電圧VCCは、バッテリ14によるバッテリ電圧に対応
した電圧に維持される。
定されつつ降圧回路36が作動状態となる場合には、バ
ックアップ電源28の降圧量が通常時よりも小さくなる
ため、端子16に現れる電圧VCCが、バッテリ電圧に
対応した電圧に比して高くなり得る。すなわち、降圧回
路36が正常に機能する状況下でバックアップ電源系の
故障診断のために作動状態とされる場合には、端子16
に現れる電圧VCCがバッテリ電圧に対応した電圧に比
して高くなり(図2において時刻t3〜t4の間)、一
方、バックアップ電源系に故障が生じている状況下で降
圧回路36が作動状態とされる場合には、その指令がな
されても、バックアップ電源28から端子16へ有効に
電圧供給を行うことができないため、端子16に現れる
電圧VCCは、バッテリ14によるバッテリ電圧に対応
した電圧に維持される。
【0039】従って、バッテリ14からエアバッグ装置
10へ電力の供給が行われている状況下、降圧トランジ
スタ34が高いデューティ比でデューティ駆動されるよ
うに降圧回路36を作動状態にし、端子16に現れる電
圧の変化を検出することとすれば、その変化の大きさに
基づいて降圧トランジスタ34の故障やバックアップ電
源系の断線等、バックアップ電源系の故障の有無を判定
できる。この点、本実施例のシステムによれば、バッテ
リ14からエアバッグ装置10へ電力の供給が行われて
いる状況下において、バックアップ電源系の故障の有無
を判定することができる。
10へ電力の供給が行われている状況下、降圧トランジ
スタ34が高いデューティ比でデューティ駆動されるよ
うに降圧回路36を作動状態にし、端子16に現れる電
圧の変化を検出することとすれば、その変化の大きさに
基づいて降圧トランジスタ34の故障やバックアップ電
源系の断線等、バックアップ電源系の故障の有無を判定
できる。この点、本実施例のシステムによれば、バッテ
リ14からエアバッグ装置10へ電力の供給が行われて
いる状況下において、バックアップ電源系の故障の有無
を判定することができる。
【0040】図3は、バックアップ電源系の故障診断を
行うべく、本実施例においてマイコン20が実行する制
御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3に示す
ルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチ
ンである。図3に示すルーチンが起動されると、まずス
テップ100の処理が実行される。
行うべく、本実施例においてマイコン20が実行する制
御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3に示す
ルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチ
ンである。図3に示すルーチンが起動されると、まずス
テップ100の処理が実行される。
【0041】ステップ100では、バッテリ14からエ
アバッグ装置10への電力供給が行われている状況下で
バックアップ電源系の故障診断を行うべき条件が成立し
ているか否かが判別される。ここで、かかる故障診断
は、イグニションスイッチ12がオフ状態からオン状態
に変化し、バックアップ電源28がバッテリ14のバッ
テリ電圧よりも高い電圧に昇圧された後、できるだけ早
い時期に行うことが好ましい。これは、バックアップ電
源系の故障診断がかかる時期に行われれば、車両乗員が
乗車した後、車両走行前にバックアップ電源系の故障を
知ることができるからである。尚、バックアップ電源系
の故障診断を車両の走行が開始された後に行うこととし
てもよい。本ステップ100の処理は、上記した条件が
成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結
果、バックアップ電源系の故障診断を行うべき条件が成
立したと判別された場合は、次にステップ102の処理
が実行される。
アバッグ装置10への電力供給が行われている状況下で
バックアップ電源系の故障診断を行うべき条件が成立し
ているか否かが判別される。ここで、かかる故障診断
は、イグニションスイッチ12がオフ状態からオン状態
に変化し、バックアップ電源28がバッテリ14のバッ
テリ電圧よりも高い電圧に昇圧された後、できるだけ早
い時期に行うことが好ましい。これは、バックアップ電
源系の故障診断がかかる時期に行われれば、車両乗員が
乗車した後、車両走行前にバックアップ電源系の故障を
知ることができるからである。尚、バックアップ電源系
の故障診断を車両の走行が開始された後に行うこととし
てもよい。本ステップ100の処理は、上記した条件が
成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結
果、バックアップ電源系の故障診断を行うべき条件が成
立したと判別された場合は、次にステップ102の処理
が実行される。
【0042】ステップ102では、本ステップ102の
処理が実行される時点において端子16に現れる電圧V
CCを、VCC0としてマイコン20の有するメモリに
記憶する処理が実行される。
処理が実行される時点において端子16に現れる電圧V
CCを、VCC0としてマイコン20の有するメモリに
記憶する処理が実行される。
【0043】ステップ104では、昇圧回路32を作動
状態から非作動状態に変化させ、かつ、降圧回路36を
非作動状態から作動状態に変化させる処理が実行され
る。具体的には、昇圧制御回路40に対して昇圧回路3
2を非作動状態にする指令信号を供給すると共に、降圧
制御回路42に対して降圧回路36を作動状態にする指
令信号を供給する処理が実行される。この際、降圧回路
36の降圧トランジスタは、イグニションスイッチ12
のオフや断線等に起因してバッテリ14による電圧供給
ができなくなった際に端子16に現れる電圧VCCをそ
のバッテリ14から供給されていた電圧と同程度の電圧
に維持すべく実現されるデューティ比よりも大きなデュ
ーティ比で駆動される。本ステップ104の処理が実行
されると、以後、バックアップ電源28は、昇圧される
ことなく、降圧回路36の作動によりバッテリ14から
端子16に供給されていた電圧(例えば8〜14V)よ
りも高い電圧(例えば18V)へ向けて降圧されること
となる。
状態から非作動状態に変化させ、かつ、降圧回路36を
非作動状態から作動状態に変化させる処理が実行され
る。具体的には、昇圧制御回路40に対して昇圧回路3
2を非作動状態にする指令信号を供給すると共に、降圧
制御回路42に対して降圧回路36を作動状態にする指
令信号を供給する処理が実行される。この際、降圧回路
36の降圧トランジスタは、イグニションスイッチ12
のオフや断線等に起因してバッテリ14による電圧供給
ができなくなった際に端子16に現れる電圧VCCをそ
のバッテリ14から供給されていた電圧と同程度の電圧
に維持すべく実現されるデューティ比よりも大きなデュ
ーティ比で駆動される。本ステップ104の処理が実行
されると、以後、バックアップ電源28は、昇圧される
ことなく、降圧回路36の作動によりバッテリ14から
端子16に供給されていた電圧(例えば8〜14V)よ
りも高い電圧(例えば18V)へ向けて降圧されること
となる。
【0044】ステップ106では、上記ステップ104
の処理が開始された後の所定時間内に、端子16に現れ
た電圧VCCと上記ステップ102で記憶した電圧VC
C0との電圧差ΔV(=VCC−VCC0)が所定電圧
差ΔV0を超えているか否か、すなわち、電圧VCCが
記憶された電圧VCC0を基準にして所定電圧差ΔV0
を超えて上昇しているか否かが判別される。尚、所定電
圧差ΔV0は、バックアップ電源系の故障診断時にバッ
クアップ電源28を降圧させることにより端子16に供
給する所望の電圧(18V)と、通常時にバッテリ14
から端子16に供給される電圧(8V〜14V)との電
圧差と同等の値あるいはそれよりも少し小さめの値に設
定されている(例えば4V)。また、所定時間は、上記
ステップ104の処理の実行によって端子16に現れる
電圧が4V程度上昇するのに要すると判断される時間で
ある。
の処理が開始された後の所定時間内に、端子16に現れ
た電圧VCCと上記ステップ102で記憶した電圧VC
C0との電圧差ΔV(=VCC−VCC0)が所定電圧
差ΔV0を超えているか否か、すなわち、電圧VCCが
記憶された電圧VCC0を基準にして所定電圧差ΔV0
を超えて上昇しているか否かが判別される。尚、所定電
圧差ΔV0は、バックアップ電源系の故障診断時にバッ
クアップ電源28を降圧させることにより端子16に供
給する所望の電圧(18V)と、通常時にバッテリ14
から端子16に供給される電圧(8V〜14V)との電
圧差と同等の値あるいはそれよりも少し小さめの値に設
定されている(例えば4V)。また、所定時間は、上記
ステップ104の処理の実行によって端子16に現れる
電圧が4V程度上昇するのに要すると判断される時間で
ある。
【0045】上記ステップ106の処理の結果、所定期
間内にΔV>ΔV0が成立する場合は、降圧回路36へ
の指令によってバックアップ電源28が適正に降圧され
ていると判断できる。従って、かかる判別がなされた場
合は、次にステップ108の処理が実行される。一方、
所定期間内にΔV>ΔV0が成立しない場合は、降圧回
路36へ指令信号が供給されているにもかかわらず、バ
ックアップ電源28が適正に降圧されていないと判断で
きる。この場合には、降圧トランジスタ34の駆動部
等、降圧回路36の故障に起因して、或いは、端子16
とバックアップ電源28との電源系の断線等に起因して
バックアップ電源系に故障が生じていると判断できる。
従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ1
10の処理が実行される。
間内にΔV>ΔV0が成立する場合は、降圧回路36へ
の指令によってバックアップ電源28が適正に降圧され
ていると判断できる。従って、かかる判別がなされた場
合は、次にステップ108の処理が実行される。一方、
所定期間内にΔV>ΔV0が成立しない場合は、降圧回
路36へ指令信号が供給されているにもかかわらず、バ
ックアップ電源28が適正に降圧されていないと判断で
きる。この場合には、降圧トランジスタ34の駆動部
等、降圧回路36の故障に起因して、或いは、端子16
とバックアップ電源28との電源系の断線等に起因して
バックアップ電源系に故障が生じていると判断できる。
従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ1
10の処理が実行される。
【0046】ステップ108では、バックアップ電源系
が正常に機能すると判定される。また、ステップ110
では、バックアップ電源系に故障が生じていると判定さ
れる。本ステップ110の処理が実行されると、以後、
車両乗員に対してエアバッグ装置10のバックアップ電
源系の故障が生じていることを知らせるべく、車室内の
インパネ部にランプ表示を行い或いは警報音を発する処
理が実行される。ステップ108又は110の処理が終
了すると、今回のルーチンは終了される。
が正常に機能すると判定される。また、ステップ110
では、バックアップ電源系に故障が生じていると判定さ
れる。本ステップ110の処理が実行されると、以後、
車両乗員に対してエアバッグ装置10のバックアップ電
源系の故障が生じていることを知らせるべく、車室内の
インパネ部にランプ表示を行い或いは警報音を発する処
理が実行される。ステップ108又は110の処理が終
了すると、今回のルーチンは終了される。
【0047】上記図3に示すルーチンによれば、バッテ
リ14からエアバッグ装置10へ電力の供給が行われて
いる状況下でバックアップ電源系の故障診断を行うべ
く、降圧トランジスタ34が通常時に比して高いデュー
ティ比で駆動されるように降圧回路36を作動状態にす
ることができる。そして、端子16に現れる電圧VCC
が、バッテリ14により供給されていた電圧からそれよ
りも高い所望の電圧へ向けて変化した場合には、バック
アップ電源系が正常に機能すると判定することができ、
一方、端子16に現れる電圧VCCが所望の電圧へ向け
て変化しない場合には、バックアップ電源系に故障が生
じていると判定することができる。
リ14からエアバッグ装置10へ電力の供給が行われて
いる状況下でバックアップ電源系の故障診断を行うべ
く、降圧トランジスタ34が通常時に比して高いデュー
ティ比で駆動されるように降圧回路36を作動状態にす
ることができる。そして、端子16に現れる電圧VCC
が、バッテリ14により供給されていた電圧からそれよ
りも高い所望の電圧へ向けて変化した場合には、バック
アップ電源系が正常に機能すると判定することができ、
一方、端子16に現れる電圧VCCが所望の電圧へ向け
て変化しない場合には、バックアップ電源系に故障が生
じていると判定することができる。
【0048】降圧トランジスタ34がバッテリ電圧が実
現される程度のデューティ比に比して高いデューティ比
で駆動されるように降圧回路36が作動状態にされてい
るにもかかわらず、端子16に現れる電圧VCCがその
デューティ比に応じた所望の電圧へ向けて変化しない場
合、すなわち、バッテリ電圧に応じた電圧に維持される
場合には、バックアップ電源28が適正に降圧されてい
ないと判断できる。一方、上記した降圧回路36の作動
によって端子16に現れる電圧VCCがそのデューティ
比に応じた所望の電圧へ向けて変化した場合には、バッ
クアップ電源28が適正に降圧されていると判断でき
る。従って、本実施例のシステムによれば、バッテリ1
4からエアバッグ装置10へ電力の供給が行われている
状況下において、バックアップ電源系の故障の有無を適
正に判定することが可能となっている。
現される程度のデューティ比に比して高いデューティ比
で駆動されるように降圧回路36が作動状態にされてい
るにもかかわらず、端子16に現れる電圧VCCがその
デューティ比に応じた所望の電圧へ向けて変化しない場
合、すなわち、バッテリ電圧に応じた電圧に維持される
場合には、バックアップ電源28が適正に降圧されてい
ないと判断できる。一方、上記した降圧回路36の作動
によって端子16に現れる電圧VCCがそのデューティ
比に応じた所望の電圧へ向けて変化した場合には、バッ
クアップ電源28が適正に降圧されていると判断でき
る。従って、本実施例のシステムによれば、バッテリ1
4からエアバッグ装置10へ電力の供給が行われている
状況下において、バックアップ電源系の故障の有無を適
正に判定することが可能となっている。
【0049】ところで、イグニションスイッチ12のオ
フによってバッテリ14からエアバッグ装置10への電
力供給が遮断された後にバックアップ電源系の故障を診
断するシステムにおいては、バックアップ電源系に故障
が生じていると判定された場合、イグニションスイッチ
12が既にオフになっているため、その故障を直ちに車
両乗員に知らせることができない。従って、かかるシス
テムでは、故障診断結果を次にイグニションスイッチ1
2がオン状態とされるまで一時的に不揮発性メモリに記
憶しておき、イグニションスイッチ12がオン状態とさ
れた後に警告等により車両乗員に故障を知らせる必要が
ある。
フによってバッテリ14からエアバッグ装置10への電
力供給が遮断された後にバックアップ電源系の故障を診
断するシステムにおいては、バックアップ電源系に故障
が生じていると判定された場合、イグニションスイッチ
12が既にオフになっているため、その故障を直ちに車
両乗員に知らせることができない。従って、かかるシス
テムでは、故障診断結果を次にイグニションスイッチ1
2がオン状態とされるまで一時的に不揮発性メモリに記
憶しておき、イグニションスイッチ12がオン状態とさ
れた後に警告等により車両乗員に故障を知らせる必要が
ある。
【0050】これに対して、本実施例のシステムにおい
ては、イグニションスイッチ12がオン状態にされてい
る状況下においてバックアップ電源系の故障診断が行わ
れ、その故障診断結果が直ちに車両乗員に知らされるた
め、故障診断結果を不揮発性メモリに記憶する必要はな
く、そのための記憶領域は不要である。
ては、イグニションスイッチ12がオン状態にされてい
る状況下においてバックアップ電源系の故障診断が行わ
れ、その故障診断結果が直ちに車両乗員に知らされるた
め、故障診断結果を不揮発性メモリに記憶する必要はな
く、そのための記憶領域は不要である。
【0051】また、統合IC24およびマイコン20が
互いに異なる部位における電圧を検出するシステムにお
いては、検出部位における周辺回路(例えば抵抗)のバ
ラツキを考慮して、統合IC24およびマイコン20が
それぞれ、エアバッグECU22の電源を制御するうえ
で動作電圧領域を設定しておくことが必要であるが、そ
の設定がバラツキに対応せず適正でないために、エアバ
ッグECU22が動作可能な状態であるにもかかわらず
機能停止される事態が生じるおそれがある。
互いに異なる部位における電圧を検出するシステムにお
いては、検出部位における周辺回路(例えば抵抗)のバ
ラツキを考慮して、統合IC24およびマイコン20が
それぞれ、エアバッグECU22の電源を制御するうえ
で動作電圧領域を設定しておくことが必要であるが、そ
の設定がバラツキに対応せず適正でないために、エアバ
ッグECU22が動作可能な状態であるにもかかわらず
機能停止される事態が生じるおそれがある。
【0052】これに対して、本実施例のシステムにおい
ては、統合IC24のIG電圧モニタ回路44が、入力
電圧が所定の範囲内にあるか否かに応じた信号をマイコ
ン20に出力すると共に、マイコン20が、IG電圧モ
ニタ回路44の出力信号に基づいてIG電圧モニタ回路
44の入力信号が所定の範囲内にあるかを把握し、エア
バッグECU22内の電源状態を把握する。かかる構成
においては、統合IC24およびマイコン20がそれぞ
れ異なる部位における電圧を検出するものではなく、マ
イコン20が、統合IC24のIG電圧モニタ回路44
が把握する電源状態と同一の電源状態を把握することが
できるため、上記したバラツキを考慮してエアバッグE
CU22の動作電圧領域を設定する必要がない。従っ
て、本実施例のシステムにおいては、マイコン20が電
源電圧に基づくエアバッグECU22の動作開始・中止
を適正に制御することが可能となっている。
ては、統合IC24のIG電圧モニタ回路44が、入力
電圧が所定の範囲内にあるか否かに応じた信号をマイコ
ン20に出力すると共に、マイコン20が、IG電圧モ
ニタ回路44の出力信号に基づいてIG電圧モニタ回路
44の入力信号が所定の範囲内にあるかを把握し、エア
バッグECU22内の電源状態を把握する。かかる構成
においては、統合IC24およびマイコン20がそれぞ
れ異なる部位における電圧を検出するものではなく、マ
イコン20が、統合IC24のIG電圧モニタ回路44
が把握する電源状態と同一の電源状態を把握することが
できるため、上記したバラツキを考慮してエアバッグE
CU22の動作電圧領域を設定する必要がない。従っ
て、本実施例のシステムにおいては、マイコン20が電
源電圧に基づくエアバッグECU22の動作開始・中止
を適正に制御することが可能となっている。
【0053】尚、上記の実施例においては、イグニショ
ンスイッチ12がオン状態にされたことが特許請求の範
囲に記載された「所定の状況」に、端子16が特許請求
の範囲に記載された「所定の端子」に、エアバッグ装置
10のスクイブが特許請求の範囲に記載された「電気機
器」に、降圧トランジスタ34が特許請求の範囲に記載
された「スイッチング素子」に、所定電圧差ΔV0が特
許請求の範囲に記載された「所定電圧差」に、それぞれ
相当している。
ンスイッチ12がオン状態にされたことが特許請求の範
囲に記載された「所定の状況」に、端子16が特許請求
の範囲に記載された「所定の端子」に、エアバッグ装置
10のスクイブが特許請求の範囲に記載された「電気機
器」に、降圧トランジスタ34が特許請求の範囲に記載
された「スイッチング素子」に、所定電圧差ΔV0が特
許請求の範囲に記載された「所定電圧差」に、それぞれ
相当している。
【0054】また、上記の実施例においては、マイコン
20が、上記ステップ104の処理を実行することによ
り特許請求の範囲に記載された「第1のステップ」及び
「降圧回路制御手段」が、上記ステップ106〜110
の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載され
た「第2のステップ」及び「故障判定手段」が、それぞ
れ実現されている。
20が、上記ステップ104の処理を実行することによ
り特許請求の範囲に記載された「第1のステップ」及び
「降圧回路制御手段」が、上記ステップ106〜110
の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載され
た「第2のステップ」及び「故障判定手段」が、それぞ
れ実現されている。
【0055】ところで、上記の実施例においては、マイ
コン20を用いてバックアップ電源系の故障の有無を判
定することとしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、コンパレータ等のICを用いて判定するこ
ととしてもよい。この場合には、このコンパレータ等が
特許請求の範囲に記載した「故障判定手段」に相当する
こととなる。
コン20を用いてバックアップ電源系の故障の有無を判
定することとしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、コンパレータ等のICを用いて判定するこ
ととしてもよい。この場合には、このコンパレータ等が
特許請求の範囲に記載した「故障判定手段」に相当する
こととなる。
【0056】また、上記の実施例においては、バッテリ
とバックアップ電源とを備えるエアバッグ装置10の電
源装置の故障診断に適用することとしているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、通常のバッテリとそ
のバックアップのためのバックアップ電源とを備えるシ
ステムであればその電源装置の故障診断に適用すること
も可能である。
とバックアップ電源とを備えるエアバッグ装置10の電
源装置の故障診断に適用することとしているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、通常のバッテリとそ
のバックアップのためのバックアップ電源とを備えるシ
ステムであればその電源装置の故障診断に適用すること
も可能である。
【発明の効果】上述の如く、請求項1乃至6、及び8記
載の発明によれば、バッテリから電気機器へ電力が供給
されている状況下において、バックアップ電源系の故障
の有無を判定することができる。
載の発明によれば、バッテリから電気機器へ電力が供給
されている状況下において、バックアップ電源系の故障
の有無を判定することができる。
【0057】また、請求項7記載の発明によれば、バッ
テリから電気機器への電力供給が十分に行われない場合
にはバックアップ電源をバッテリ電圧と同程度の電圧に
降圧させることにより電気機器への電力供給を行うこと
ができると共に、バッテリ電源系の故障診断時にはバッ
テリから電気機器へ電力が供給されている状況下でバッ
クアップ電源を通常よりも高めの電圧に降圧させること
によりバックアップ電源系の故障の有無を判定すること
ができる。
テリから電気機器への電力供給が十分に行われない場合
にはバックアップ電源をバッテリ電圧と同程度の電圧に
降圧させることにより電気機器への電力供給を行うこと
ができると共に、バッテリ電源系の故障診断時にはバッ
テリから電気機器へ電力が供給されている状況下でバッ
クアップ電源を通常よりも高めの電圧に降圧させること
によりバックアップ電源系の故障の有無を判定すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例である車両に搭載されるエア
バッグ装置の要部のシステム構成図である。
バッグ装置の要部のシステム構成図である。
【図2】本実施例のシステムにおけるバックアップ電源
系の故障診断の手法を説明するためのタイムチャートで
ある。
系の故障診断の手法を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図3】本実施例においてバックアップ電源系の故障診
断を行うべく実行される制御ルーチンの一例のフローチ
ャートである。
断を行うべく実行される制御ルーチンの一例のフローチ
ャートである。
10 エアバッグ装置
12 イグニションスイッチ
14 バッテリ
16 端子
20 マイコン
24 統合IC
26 バックアップコンデンサ
28 バックアップ電源
34 降圧トランジスタ
36 降圧回路
42 降圧制御回路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
// G05B 23/02 302 G05B 23/02 302W
(72)発明者 米田 公久
兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号
富士通テン株式会社内
(72)発明者 小牧 弘之
兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号
富士通テン株式会社内
Fターム(参考) 3D054 EE39 EE48 EE55 EE57 FF16
5G015 FA18 HA03 JA07 JA34 JA60
KA03 KA12
5H223 AA10 AA19 BB08 EE13
Claims (8)
- 【請求項1】 所定の状況下において電力を所定の端子
を介して電気機器へ供給するバッテリと、前記バッテリ
の電圧よりも高い電圧に昇圧され、前記バッテリから前
記電気機器への電力供給が十分に行われない場合に降圧
回路により降圧された結果得られる電圧による電力を前
記所定の端子を介して該電気機器へ供給するバックアッ
プ電源と、を備える電源装置の故障診断方法であって、 前記バッテリから前記電気機器へ電力が供給されている
状況下で、前記バックアップ電源を前記バッテリの電圧
に比して高い目標電圧に降圧させるべく前記降圧回路を
作動させる第1のステップと、 前記第1のステップの処理が開始された後に、前記所定
の端子に現れる電圧が前記バッテリの電圧から前記目標
電圧へ向けて変化するか否かに基づいて、前記バックア
ップ電源系の故障の有無を判定する第2のステップと、 を備えることを特徴とする電源装置の故障診断方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の電源装置の故障診断方法
において、 前記第2のステップは、前記第1のステップの処理が開
始された後に前記所定の端子に現れる電圧が前記目標電
圧に達しない場合に、前記バックアップ電源系に故障が
生じていると判定することを特徴とする電源装置の故障
診断方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の電源装置の故障診断方法
において、 前記第2のステップは、前記第1のステップの処理が開
始された後に前記所定の端子に現れる電圧に所定電圧差
を超える上昇が生じない場合に、前記バックアップ電源
系に故障が生じていると判定することを特徴とする電源
装置の故障診断方法。 - 【請求項4】 所定の状況下において電力を所定の端子
を介して電気機器へ供給するバッテリと、前記バッテリ
の電圧よりも高い電圧に昇圧され、前記バッテリから前
記電気機器への電力供給が十分に行われない場合に降圧
回路により降圧された結果得られる電圧による電力を前
記所定の端子を介して該電気機器へ供給するバックアッ
プ電源と、を備える電源装置の故障診断装置であって、 前記バッテリから前記電気機器へ電力が供給されている
状況下で、前記バックアップ電源を前記バッテリの電圧
に比して高い目標電圧に降圧させるべく前記降圧回路を
作動させる降圧回路制御手段と、 前記降圧回路制御手段により前記降圧回路の作動が開始
された後に、前記所定の端子に現れる電圧が前記バッテ
リの電圧から前記目標電圧へ向けて変化するか否かに基
づいて、前記バックアップ電源系の故障の有無を判定す
る故障判定手段と、 を備えることを特徴とする電源装置の故障診断装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の電源装置の故障診断装置
において、 前記故障判定手段は、前記降圧回路制御手段により前記
降圧回路の作動が開始された後に前記所定の端子に現れ
る電圧が前記目標電圧に達しない場合に、前記バックア
ップ電源系に故障が生じていると判定することを特徴と
する電源装置の故障診断装置。 - 【請求項6】 請求項4記載の電源装置の故障診断装置
において、 前記故障判定手段は、前記降圧回路制御手段により前記
降圧回路の作動が開始された後に前記所定の端子に現れ
る電圧に所定電圧差を超える上昇が生じない場合に、前
記バックアップ電源系に故障が生じていると判定するこ
とを特徴とする電源装置の故障診断装置。 - 【請求項7】 請求項4記載の電源装置の故障診断装置
において、 前記降圧回路制御手段は、前記バッテリから前記電気機
器への電力供給が十分に行われない場合は、前記バック
アップ電源を前記バッテリの電圧近傍の電圧に降圧させ
るべく前記降圧回路を作動させ、また、バックアップ電
源系の故障診断が行われる場合は、前記バックアップ電
源を前記目標電圧に降圧させるべく前記降圧回路を作動
させると共に、 前記故障判定手段は、前記降圧回路制御手段により前記
バックアップ電源を前記目標電圧に降圧させるべく前記
降圧回路の作動が開始された後に、前記バックアップ電
源系の故障の有無を判定することを特徴とする電源装置
の故障診断装置。 - 【請求項8】 請求項4乃至7の何れか一項記載の電源
装置の故障診断装置において、 前記降圧回路が、スイッチング素子により構成され、 前記降圧回路制御手段は、前記スイッチング素子をデュ
ーティ駆動することにより前記バックアップ電源を降圧
させることを特徴とする電源装置の故障診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001188353A JP2003009422A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 電源装置の故障診断方法及び故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001188353A JP2003009422A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 電源装置の故障診断方法及び故障診断装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003009422A true JP2003009422A (ja) | 2003-01-10 |
Family
ID=19027474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001188353A Withdrawn JP2003009422A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 電源装置の故障診断方法及び故障診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003009422A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013504296A (ja) * | 2009-09-04 | 2013-02-04 | オートリブ ディベロップメント エービー | 車両バッテリ安全システム |
CN104914848A (zh) * | 2015-05-05 | 2015-09-16 | 南车成都机车车辆有限公司 | 一种电力机车制动逻辑控制装置的测试设备及测试方法 |
KR20170028096A (ko) * | 2015-09-03 | 2017-03-13 | 삼성전자주식회사 | 보조 전원 검사 방법 및 이를 적용한 전자 장치 |
-
2001
- 2001-06-21 JP JP2001188353A patent/JP2003009422A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
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KR102401578B1 (ko) | 2015-09-03 | 2022-05-24 | 삼성전자주식회사 | 보조 전원 검사 방법 및 이를 적용한 전자 장치 |
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