JP2003009304A - 自動車の高電圧系遮断装置 - Google Patents

自動車の高電圧系遮断装置

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JP2003009304A
JP2003009304A JP2001185495A JP2001185495A JP2003009304A JP 2003009304 A JP2003009304 A JP 2003009304A JP 2001185495 A JP2001185495 A JP 2001185495A JP 2001185495 A JP2001185495 A JP 2001185495A JP 2003009304 A JP2003009304 A JP 2003009304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の高電圧系遮断装置に関し、車両の衝
突時に高電圧電源の回路が遮断されたか否かを確認する
ことや、回路が遮断されていない場合に手動で高電圧電
源の回路を遮断できるようにする。 【解決手段】 高電圧電源2により走行駆動力を得る自
動車の衝突を検知する衝突検知手段11と、衝突検知手
段11からの衝突検知信号に基づいて自動車の衝突時に
は高電圧電源の回路を遮断するように制御する高電圧系
遮断制御手段14と、自動車の衝突時に高電圧系遮断制
御手段14による高電圧電源の回路の遮断が実行された
か否かを判定する電源回路遮断状態判定手段15と、電
源回路遮断状態検出手段15からの判定情報に基づいて
高電圧系遮断制御手段15による高電圧電源の回路の遮
断が実行されているか否かを報知する報知手段16とを
そなえるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車等の高
電圧源を有する自動車において、緊急時に高電圧電気系
統を遮断する、高電圧系遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車では、通常の自動車に載せら
れるバッテリ(一般には12ボルト)に比べて著しく高
電圧(数百ボルト)の電源から車両の駆動力を得てい
る。このため、電気自動車では、万一の衝突時にかかる
高電圧源に起因した車両火災や感電等の発生を防止する
対策が要求され、従来から種々の技術が提案されてい
る。
【0003】例えば実開昭61−202101号公報、
電気自動車において、車両が衝突したことを検知した
ら、電源から駆動装置への通電を遮断する技術が開示さ
れている。また、特開平09−284901号公報に
は、複数のバッテリを搭載する電気自動車が衝突した際
に、バッテリを分離することにより高電圧の漏電を防止
し、さらに車両の損害状況が軽微な場合には、再度バッ
テリを接続して走行可能とする技術が開示されている。
【0004】また、特開平06−46502号公報に
は、電気自動車において、自動車の衝突等によって電気
系統に異常が発生したり又はその可能性が高くなった場
合にヘッドライト等の電装品は駆動できるようにその低
圧電源は接続しながら、車両の駆動用(走行用)の高圧
電源を遮断する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような車両衝突時に高電圧電源回路を遮断するシステム
では、車両の衝突時に高電圧電源の回路が実際に遮断さ
れたか否かは車両の外観からは確認することができな
い。このため、万が一、システムが適切に作動せず車両
の衝突時に高電圧電源の回路が遮断されないで且つ車体
に漏電が生じている場合に、そのおそれがあるか否かを
目で見て判断することができない。
【0006】したがって、高電圧電源の回路が既に遮断
されているものと思って車体に触ってしまうことも考え
られ、乗員のみならず、外部の救助者にも感電のおそれ
が生じる。このため、車両の衝突時に高電圧電源の回路
が遮断されたか否かを確認することができることや、万
が一、システムが適切に作動せず車両の衝突時に高電圧
電源の回路が遮断されない場合に、手動で高電圧電源の
回路を遮断できるようにしたいという要請が生じてい
る。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み案出され
たもので、車両の衝突時に高電圧電源の回路が遮断され
たか否かを確認することができるようにした自動車の高
電圧系遮断装置、さらには、車両の衝突時に高電圧電源
の回路が遮断されていない場合に手動で高電圧電源の回
路を遮断できるようにした自動車の高電圧系遮断装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目標を達成するた
め、本発明の自動車の高電圧系遮断装置(請求項1)で
は、衝突検知手段が、高電圧電源により走行駆動力を得
る自動車の衝突を検知すると、高電圧系遮断制御手段
が、この衝突検知手段からの衝突検知信号に基づいて、
自動車の衝突時には高電圧電源の回路を遮断する。ま
た、この自動車の衝突時には、電源回路遮断状態判定手
段が、高電圧系遮断制御手段による高電圧電源の回路の
遮断が実行されたか否かを判定し、報知手段が、電源回
路遮断状態判定手段からの判定情報に基づいて高電圧系
遮断制御手段による高電圧電源の回路の遮断が実行され
ているか否かを報知する。
【0009】したがって、自動車の衝突時に、乗員や救
助者は高電圧電源の回路が遮断されているか否かを認識
することができ、高電圧電源の回路が遮断されていない
場合には漏電のおそれを考慮しながらその後の処置を行
なうことができる。なお、高電圧系遮断制御手段では、
衝突検知手段が衝突を検知したら、高電圧電源の回路を
一旦遮断して、その後、衝突検知後所定時間内に所定以
上の減速度が発生しなかった場合、或いは、衝突検知後
所定時間内に車速が一定時間以上0を保持しない場合
に、高電圧電源の回路を再接続するようにするのも好ま
しい。
【0010】この場合は、衝突検知後所定時間内に所定
以上の減速度が発生した時点で、或いは、衝突検知後所
定時間内に車速が一定時間以上0を保持した時点で、高
電圧系遮断制御手段による高電圧電源の回路の遮断が実
行されたか否かを判定し、高電圧系遮断制御手段による
高電圧電源の回路の遮断が実行されているか否かを報知
することが好ましい。
【0011】あるいは、高電圧系遮断制御手段では、衝
突検知手段が衝突を検知するとともに、所定以上の減速
度が発生するか或いは衝突検知後所定時間内に車速が0
となったら、高電圧電源の回路を遮断するようにするの
も好ましい。また、前記自動車の衝突時であって前記高
電圧電源の回路の遮断が実行されていない場合に、所定
の条件下で手動により高電圧電源の回路を遮断する高電
圧系手動遮断手段を設ければ、高電圧系手動遮断手段を
通じて手動により確実に高電圧電源の回路を遮断して、
漏電による感電のおそれを排除した上で、大きな自由度
でその後の処置を行なうことができるようになる(請求
項2)。
【0012】なお、かかる操作手段としては、乗員が操
作するためには車内に設ける緊急スイッチが好ましく、
外部の救助者当が操作するためにはリモートコントロー
ルにより操作しうるリモートコントロールスイッチが好
ましい。さらに、かかる操作手段(特にリモートコント
ロールスイッチ)により高電圧電源回路の遮断を可能に
する所定の条件として、自動車の衝突時であること及び
前記高電圧電源の回路の遮断が実行されていないことと
ともに、車両が停止していること(車速が所定期間0の
状態であること)を条件とすることが好ましい。これに
よって、退避走行中に高電圧電源の回路が遮断され走行
不能となる不具合が回避される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図3は本発明の一実施
形態に係る自動車の高電圧系遮断装置を示すもので、図
1はその自動車及び高電圧系遮断装置の要部構成を示す
ブロック図、図2,図3はその高電圧系遮断装置の動作
を示すフローチャートである。
【0014】本実施形態にかかる自動車は、例えば数百
ボルトといった高電圧電源により走行駆動力を得る電気
自動車であり、図1に示すように、駆動輪を回転駆動す
るための走行用モータ1をそなえている。このモータ1
に電力を供給するために、例えば12ボルトバッテリを
多数直列接続されてなるメインバッテリ2と、このメイ
ンバッテリ2に接続されたメインコンタクタ3と、メイ
ンコンタクタ3とモータ1との間に介装されたモータコ
ントローラ4とがそなえられている。
【0015】したがって、モータ1は、モータコントロ
ーラ4により制御されてメインコンタクタ3を介して供
給されるメインバッテリ2の電力によって回動するよう
になっている。なお、メインバッテリ2が高電圧電源に
相当し、また、メインバッテリ2よりメインコンタクタ
を介してモータコントローラ4に至る間の回路及びメイ
ンバッテリ2,メインコンタクタ3,モータコントロー
ラ4を総称して高電圧系6と呼ぶことにする。
【0016】本高電圧系遮断装置10は、かかる自動車
の衝突を検知する衝突検知センサ(衝突検知手段)11
と、自動車の速度を検出する車速センサ(車速検出手段)
12と、衝突検知手段11及び車速センサ12からの検
出情報に基づいて高電圧電源2の回路5の遮断を制御す
る高電圧系遮断制御手段14と、高電圧電源2の回路5
の遮断が実行されているか否かを判定する電源回路遮断
状態判定手段15と、高電圧電源2の回路5の遮断が実
行されているか否かを報知する報知手段16と、高電圧
電源2の回路5を手動で遮断する高電圧系手動遮断手段
としてのリモコン受信機21,車内電源スイッチ22と
をそなえている。
【0017】衝突検知センサ11には例えばピエゾ素子
等を用いた加速度センサや光ファイバと発光体等とを組
み合わせた工学的センサを適用できるが、衝突検知セン
サ11はこれらに特に限定されない。また、エアバッグ
のためにそなえられている衝突検知センサからの情報を
直接又はエアバッグECUを介して用いるなどして既存
の衝突検知センサを流用しても良い。
【0018】高電圧系遮断制御手段14及び電源回路遮
断状態判定手段15は、衝突検知電源遮断ECU13内
の機能要素としてそなえられている。高電圧系遮断制御
手段14では、衝突検知センサ11からの衝突検知信号
を受けたらメインコンタクタ3を通じて高電圧電源2の
回路5を遮断するが、衝突検知センサ11からの衝突検
知信号を受けた時点から所定期間t1内に自動車に所定
値以上の大きな源速度が生じなければ車両の衝突は実際
には発生しておらず、衝突検知センサ11のよる車両の
衝突検出は誤作動であったものとして、メインコンタク
タ3を通じて高電圧電源2の回路5を再接続する。
【0019】このように、本実施形態では、衝突検知セ
ンサ11での衝突検出後の所定期間t1内に自動車に所
定値以上の大きな源速度が生じたら衝突が実際に発生し
たものとし、衝突検知センサ11での衝突検出後の所定
期間t1内に自動車に所定値以上の大きな源速度が生じ
なかったら衝突が実際には発生しなかったものとしてい
るが、衝突検知センサ11での衝突検出後の所定期間t
2(t2>t1)内に、一定時間tt1以上車速0で推
移したら衝突が実際に発生したものとし、衝突検知セン
サ11での衝突検出後の所定期間t2内に一定時間tt
1以上車速0で推移しなかったら衝突が実際には発生し
なかったものとしてもよい。
【0020】電源回路遮断状態判定手段15では、衝突
検知後に所定時間t1が経過し衝突検知センサ11での
衝突検出後に自動車に所定値以上の大きな源速度が生じ
たか否かが判定され、且つ、衝突検知後に所定時間t3
(t3>t1,t3=t2でもよい)が経過するまでに
一定時間tt2(tt2=tt1でもよい)以上車速0
で推移したら、この時点で、メインコンタクタ3からの
通電情報から高電圧系遮断制御手段14による高電圧電
源の回路の遮断が実行されたか否かを判定する。このよ
うに、一定時間tt2以上の間、車速0で推移するのを
確認するのは、車両が確実に停止した時点で、高電圧電
源の回路の遮断が実行されたか否かの判定及びその報知
を行なうようにするためのものである。
【0021】なお、衝突検知センサ11での衝突検出後
の所定期間t2内に、一定時間tt1以上車速0で推移
したら衝突が実際に発生したものと判定する場合には、
電源回路遮断状態判定手段15では、衝突検知後に所定
時間t2が経過するまでに一定時間tt1以上車速0で
推移したら、この時点で、衝突が実際に発生したものと
判定するとともに、メインコンタクタ3からの通電情報
から高電圧系遮断制御手段14による高電圧電源の回路
の遮断が実行されたか否かを判定するように構成しても
よい。
【0022】報知手段16は、フェイルインジケータ1
8,ハザードランプ19とこれらを制御する報知制御手
段17とから構成されている。報知制御手段17は、衝
突検知電源遮断ECU13内の機能要素としてそなえら
れ、衝突後に電源回路遮断状態判定手段15が高電圧電
源の回路の遮断が実行されたか否かを判定すると、この
判定結果に基づいて、フェイルインジケータ18及びハ
ザードランプ19が高電圧電源の回路の遮断が実行され
たか否かを報知するように制御する。
【0023】つまり、フェイルインジケータ18やハザ
ードランプ19は、衝突後に高電圧電源の回路の遮断が
実行された場合と実行されなかった場合とで異なる表示
を行なうように設定されている。例えば、フェイルイン
ジケータ18は、インジケータランプの場合であれば、
衝突後に高電圧電源の回路の遮断が行なわれなかった場
合にのみ点灯し、そうでなければ消灯するようにする。
また、ハザードランプ19は、衝突後に高電圧電源の回
路の遮断が行なわれなかった場合には、通常の点滅状態
とは異なるリズムでの点滅(特殊点滅)を行なうように
してもよい。
【0024】また、ブザー等の音により報知したりして
も良く、さらには、例えば「高電圧電源回路が接続され
ています」などの音声により報知するのも判りやすく好
ましい。もちろん、衝突後に高電圧電源の回路の遮断が
実行された場合にもその旨をフェイルインジケータ18
やハザードランプ19やブザーや音声等により報知して
も良い。例えば、フェイルインジケータ18の場合、高
電圧電源の回路の遮断が行なわれなかったときに連続点
灯としたら、高電圧電源の回路の遮断が行なわれたとき
には点滅させるようにしたりすればよい。ハザードラン
プ19の場合、高電圧電源回路の遮断が行なわれなかっ
たときに特殊点滅としたら、高電圧電源の回路の遮断が
行なわれたときにはこれと異なるように通常の点滅状態
としたりすることができる。また、音声の場合、「衝突
のため高電圧電源回路が遮断されました」などと報知す
ればよい。
【0025】高電圧系手動遮断手段としてのリモコン受
信機21及び車内電源スイッチ22は、所定の条件下で
作動するようになっている。この作動条件として、ここ
では、リモコン受信機21及び車内電源スイッチ22が
作動する条件を、自動車の衝突時であること、高電
圧電源の回路の遮断が実行されていないこと、車両が
停止していること(車速が所定期間0の状態であるこ
と)、の全てが成立していることとしている。
【0026】このように作動条件,,を設定して
いるのは、高圧電源回路を人為的に遮断可能にするのを
最小限に限定してむやみに高圧電源回路の遮断が行なわ
れないようにするためであり、ここでは、自動車の衝
突時に高電圧電源の回路の遮断が実行されなかった場
合であって、さらに、車両が停止していること(車速
が所定期間0の状態であること)の全てが成立している
ことを条件としているのである。特に、の条件は、退
避走行中に高電圧電源の回路が遮断され走行不能となる
不具合を回避しようとするものである。
【0027】そして、リモコン受信機21では、上記の
作動条件が成立しているとき外部のリモコン(図示略)
からの遮断指令信号を受けるとメインコンタクタ3に高
電圧電源の回路の遮断を指令する信号を出力するか、或
いは、その他の電源接続スイッチをオフ(電源遮断)に
するようになっている。車内電源スイッチ22では、上
記の作動条件が成立しているときスイッチが操作される
と、メインコンタクタ3に高電圧電源の回路の遮断を指
令する信号を出力するか、或いは、その他の電源接続ス
イッチをオフ(電源遮断)にするようになっている。
【0028】本発明の一実施形態としての自動車の高電
圧系遮断装置は、上述のように構成されているので、例
えば図2,図3に示すように高電圧系の遮断制御及び遮
断状態の報知が行なわれる。つまり、図2のメインルー
チンに示すように、自動車の駆動系のキースイッチがオ
ンされると、メインコンタクタ3をオンとして(ステッ
プa10)、衝突推定フラグがクリヤされ(ステップa
20)、割込が許可される(ステップa30)。
【0029】この割込許可によって、図3に示すような
減速度の判定ルーチンが周期的に行なわれる。つまり、
減速度検出手段12の減速度演算部12bでは、図3に
示すように、車速センサ12aからの車速信号を入力さ
れ(ステップb10)、この車速信号から車速を計算し
(ステップb20)、さらに計算した車速に基づいて減
速度を計算する(ステップb30)。衝突検知電源遮断
ECU13では、計算した減速度が予め設定された設定
値(所定値)以上であるか否かを判定し(ステップb4
0)、計算した減速度が設定値以上なら衝突推定フラグ
をセットする(ステップb50)。なお、かかる設定値
は実験等に基づいて予め設定される。
【0030】再び図2のメインルーチンを参照するが、
割込許可(ステップa30)を行なったら、キースイッ
チがオン状態か否かを判定し(ステップa40)、キー
スイッチがオン状態でなければ(即ち、キースイッチが
オフとされたら)メインコンタクタ3をオフとして(ス
テップa50)制御を終える。キースイッチがオン状態
であれば、衝突検知センサ11から衝突検知情報が入力
されたか(即ち、衝突検知センサ11がオンか)否かが
判定される(ステップa60)。
【0031】ここで、衝突検知センサ11から衝突検知
情報が入力されなければ、ステップa40に戻る。な
お、ステップa40の判定は所定周期で行なわれる。一
方、衝突検知センサ11から衝突検知情報が入力されれ
ば、車両が衝突したものと仮判定してメインコンタクタ
3をオフとする(ステップa70)。さらに、減速度判
定ルーチン(図3)で衝突推定フラグがセットされてい
るか否かが判定される(ステップa80)。
【0032】ここで、衝突推定フラグがセットされてい
れば、車両が衝突したものと本判定してメインコンタク
タ3のオフ状態を続行する。そして、車速Vが微小速度
値V0未満である(即ち、車両が停止している)か否か
が判定される(ステップa82)。車速Vが微小速度値
V0未満でなければ、即ち、車両が停止していなけれ
ば、タイマ値Tを0にリセットして(ステップa8
4)、ステップa40に戻る。
【0033】車速Vが微小速度値V0未満であれば、即
ち、車両が停止していれば、ステップa86に進んで、
タイマ値Tを所定値(制御周期)αだけ増加して、ステ
ップa86に進み、タイマ値Tが所定時間T1に達した
か否かを判定する。タイマ値Tが所定時間T1に達しな
ければ、ステップa40に戻る。ここで、タイマ値Tが
所定時間に達したら、車両が所定時間T1だけ継続して
停止していたことになり、電源遮断信号を受信している
か否かが判定される(ステップa90)。電源遮断信号
を受信していれば、電源が遮断されている旨をフェイル
インジケータ18やハザードランプ19やブザーや音声
等により報知し(ステップa92)、電源遮断信号を受
信していなければ、電源が遮断されていない旨をフェイ
ルインジケータ18やハザードランプ19やブザーや音
声等により報知する(ステップa94)。
【0034】このようにして、車両が衝突した場合に
は、車両の停止後に、電源(高電圧電源)が遮断されて
いるか否かが報知されるため、乗員や救助者は高電圧電
源の回路が遮断されているか否かを認識した上で対応す
ることができ、高電圧電源の回路が遮断されている場合
には、漏電のおそれを心配することなく適切な事故処理
を速やかに行うことができ、電圧電源の回路が遮断され
ていない場合には、漏電のおそれを考慮しながらその後
の処置を行なうことができる。
【0035】また、自動車の衝突時であって高電圧電源
の回路の遮断が実行されていない場合、図示しないリモ
ートコントロールスイッチ(リモコン)により高電圧電
源回路の遮断操作を行なうと、リモコン受信機21がこ
のリモコンからの遮断指令信号を受けて、メインコンタ
クタ3に高電圧電源の回路の遮断を指令する信号を出力
するか、或いは、その他の電源接続スイッチをオフ(電
源遮断)にすることで、高電圧電源回路の遮断を実行す
ることができ、救助者は漏電のおそれを心配することな
く適切な事故処理を速やかに行うことができる。
【0036】また、自動車の衝突時であって高電圧電源
の回路の遮断が実行されていない場合、自動車の乗員が
車内電源スイッチ22によって、メインコンタクタ3に
高電圧電源の回路の遮断を指令する信号を出力するか、
或いは、その他の電源接続スイッチをオフ(電源遮断)
にすることで、高電圧電源回路の遮断を実行することが
でき、自動車の乗員は漏電のおそれを心配することなく
適切な事故処理を速やかに行うことができる。
【0037】なお、リモートコントロールスイッチ等に
より高電圧電源回路の遮断を可能にする所定の条件とし
て、自動車の衝突時であること及び前記高電圧電源の回
路の遮断が実行されていないこととともに、車両が停止
していること(車速が所定期間0の状態であること)を
条件とすることで、退避走行中に高電圧電源の回路が遮
断され走行不能となる不具合が回避される。
【0038】一方、車両が衝突したものとの仮判定によ
りメインコンタクタ3をオフとしてから衝突推定フラグ
がセットされなければ、車両の衝突検知後(衝突検知セ
ンサ11のオン後)衝突推定フラグがセットされない状
態で所定時間(ここでは1秒)が経過したか否かを判定
する(ステップa100)。そして、車両の衝突検知後
所定時間が経過しても衝突推定フラグがセットされなけ
れば、車両の衝突は誤判定であるとしてメインコンタク
タ3をオンにして(ステップa110)、ステップa4
0に戻る。
【0039】このようにして、衝突検知電源遮断ECU
13では、衝突検知センサ11から衝突検知情報が入力
されれば、車両が衝突したものと仮判定して速やかにメ
インコンタクタ3をオフとして高電圧電源2の回路5を
遮断するので、衝突時に高電圧電源が通電していること
による車両火災や感電等が発生するおそれを未然に回避
することができる。
【0040】しかも、車両が衝突したものと仮判定して
から、所定時間内に減速度が所定値以上にならない場合
には、車両が衝突したものとの仮判定が誤判定であった
として、メインコンタクタ3をオンとして高電圧電源2
の回路5が再接続されるので、衝突検知センサ11の誤
作動によって高電圧電源の回路が遮断された場合にも、
その後の自動車の走行駆動力を確保することができるよ
うになる。
【0041】なお、本発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明自動車の高
電圧系遮断装置(請求項1)によれば、自動車の衝突時
に、乗員や救助者は高電圧電源の回路が遮断されている
か否かを認識することができ、高電圧電源の回路が遮断
されていない場合には漏電のおそれを考慮しながらその
後の処置を行なうことができる。したがって、自動車の
衝突時に乗員や救助者が速やかに適切な処置が行なえる
ようになる。
【0043】また、前記自動車の衝突時であって前記高
電圧電源の回路の遮断が実行されていない場合に、所定
の条件下で手動により高電圧電源の回路を遮断する高電
圧系手動遮断手段を設ければ、高電圧系手動遮断手段を
通じて手動により確実に高電圧電源の回路を遮断して、
漏電による感電のおそれを排除した上で、大きな自由度
でその後の処置を行なうことができるようになり、自動
車の衝突時における処置を速やか且つ適切に行なえるよ
うになる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる自動車及び自動車
の高電圧系遮断装置の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態にかかる自動車の高電圧系
遮断装置の動作を示すメインルーチンのフローチャート
である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる自動車の高電圧系
遮断装置の動作を示すサブルーチンのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 走行用モータ 2 メインバッテリ(高電圧電源) 3 メインコンタクタ 4 モータコントローラ 5 高電圧電源回路 6 高電圧系 10 高電圧系遮断装置 11 衝突検知センサ(衝突検知手段) 12 車速検出手段(車速センサ) 13 衝突検知電源遮断ECU(高電圧系遮断制御手
段) 14 高電圧系遮断制御手段 15 電源回路遮断状態判定手段 16 報知手段 17 報知制御手段 18 フェイルインジケータ 19 ハザードランプ 21 高電圧系手動遮断手段としてのリモコン受信機 22 高電圧系手動遮断手段としての車内電源スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧電源により走行駆動力を得る自動
    車の衝突を検知する衝突検知手段と、 前記衝突検知手段からの衝突検知信号に基づいて前記自
    動車の衝突時には前記高電圧電源の回路を遮断するよう
    に制御する高電圧系遮断制御手段と、 前記自動車の衝突時に前記高電圧系遮断制御手段による
    前記高電圧電源の回路の遮断が実行されたか否かを判定
    する電源回路遮断状態判定手段と、 前記電源回路遮断状態検出手段からの判定情報に基づい
    て前記高電圧系遮断制御手段による前記高電圧電源の回
    路の遮断が実行されているか否かを報知する報知手段と
    をそなえたことを特徴とする、自動車の高電圧系遮断装
    置。
  2. 【請求項2】 前記自動車の衝突時であって前記高電圧
    電源の回路の遮断が実行されていない場合に、所定の条
    件下で手動により前記高電圧電源の回路を遮断する高電
    圧系手動遮断手段がそなえられていることを特徴とす
    る、請求項1記載の自動車の高電圧系遮断装置。
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