JP2003008204A - 両面プリント配線板の製造方法 - Google Patents

両面プリント配線板の製造方法

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JP2003008204A
JP2003008204A JP2001188514A JP2001188514A JP2003008204A JP 2003008204 A JP2003008204 A JP 2003008204A JP 2001188514 A JP2001188514 A JP 2001188514A JP 2001188514 A JP2001188514 A JP 2001188514A JP 2003008204 A JP2003008204 A JP 2003008204A
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plating layer
layer
wiring board
hole portion
copper plating
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JP2001188514A
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Inventor
Seiki Kobayashi
勢樹 小林
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なパターンの形成が可能で屈曲性が高く
寸法精度が高くかつ端子間の電気的導通を防止すること
ができる両面プリント配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 金属箔2a,2bおよび絶縁基板1を貫
通するスルーホール部6を形成した後、金属箔2a,2
bの表面に無電解銅めっき層3を形成する。次に、金属
箔2a,2bをエッチングによりパターン加工してスル
ーホール部6の周辺部を含む導体パターン21a,21
bを形成する。続いて、スルーホール部6の内周面6a
および周辺部6bの領域を除いて無電解銅めっき層3上
にめっきレジスト8を形成した後、めっきレジスト8を
マスクとして無電解銅めっき層3上に電解銅めっき層4
を形成する。次に、めっきレジスト8、電解銅めっき層
4下の領域を除く無電解銅めっき層3を除去する。最後
にカバーレイ5で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁基板の両面に
導体パターンが形成された両面プリント配線板の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の電気機器または電子機器にプリン
ト配線板が用いられている。プリント配線板には、絶縁
性プラスチック等の絶縁基板の一方面に銅等の金属箔か
らなる導体パターンが形成された片面プリント配線板、
および絶縁基板の両面に導体パターンが形成された両面
プリント配線板等がある。両面プリント配線板における
両面の導体パターンは、絶縁基板および両面の導体パタ
ーンを貫通する孔(以下、スルーホール部と呼ぶ)を通
して金属めっき等により接続されている。
【0003】また、プリント配線板は、絶縁基板に用い
られる材料により、フレキシブル配線板とリジット配線
板とに分類される。フレキシブル配線板は、絶縁基板が
ポリイミド樹脂等の柔軟性に富む材料から構成されるも
のである。一方、リジット配線板は、絶縁基板がガラス
エポキシ樹脂等の硬度の高い材料から構成されるもので
ある。
【0004】ところで、特開2000−294924号
公報には、微細なパターンの形成が可能で屈曲性が高く
寸法精度が高くかつ歩留りを向上させることができる両
面プリント配線板およびその製造方法について開示され
ている。以下、特開2000−294924号公報に記
載された両面プリント配線板およびその製造方法につい
て説明する。
【0005】図6は従来の両面プリント配線板の製造工
程を示す断面図である。図6(a)に示すように、絶縁
基板1の両面に銅からなる金属箔2a,2bを形成す
る。次に、図6(b)に示すように、所定の位置に金属
箔2a,2bおよび絶縁基板1を貫通するスルーホール
部6を形成する。さらに、金属箔2a,2bの表面にフ
ォトレジストからなるエッチングレジストを形成し、フ
ォトマスクを用いた露光処理および現像処理により所望
の形状にパターン加工し、図6(c)に示すように、導
体パターン21a,21bを形成する。続いて、絶縁基
板1および導体パターン21a,21bにパラジウム触
媒を塗布した後、銅めっき液に浸漬し、図6(d)に示
すように、スルーホール部6の内周面6a、導体パター
ン21a,21bの表面および絶縁基板1の表面に無電
解銅めっき層3を形成して、導体パターン21aと導体
パターン21bとが、無電解銅めっき層3を介して電気
的に接続される。
【0006】さらに、図6(e)に示すように、スルー
ホール部6の内周面6aおよびスルーホール部6の周辺
部6bを除いて無電解銅めっき層3上にめっきレジスト
8を形成し、電解銅めっきを行うことにより、図6
(f)に示すように、スルーホール部6の内周面6aの
無電解銅めっき層3上およびスルーホール部6の周辺部
6bの無電解銅めっき層3上に電解銅めっき層4を形成
する。次に、図6(g)に示すように、めっきレジスト
8を除去する。その後、図6(h)に示すように、過硫
酸ソーダを用いたソフトエッチングにより無電解銅めっ
き層3を除去する。
【0007】この場合、無電解銅めっき層3が除去され
た導体パターン21a,21bの表面および絶縁基板1
の表面には、無電解金属めっきを行う際に塗布されたパ
ラジウム触媒が残存している。そこで、過マンガン酸処
理を行うことによりパラジウム触媒を除去する。
【0008】さらに、図6(i)に示すように、導体パ
ターン21a,21b、無電解銅めっき層3および電解
銅めっき層4を、接着剤付きのポリイミド樹脂からなる
カバーレイ5により被覆する。この場合、導体パターン
21aの接触(コンタクト)部11を露出させておく。
これにより、微細なパターンの形成が可能で屈曲性が高
く寸法精度が高くかつ歩留りを向上させることができる
両面プリント基板を得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−294924号公報の製造方法により形成され
た両面プリント配線板の接触(コンタクト)部11に無
電解金属めっきを行う場合、過マンガン酸処理によりパ
ラジウム触媒の除去を行っているが、わずかなパラジウ
ム触媒が絶縁基板1に残存する場合がある。
【0010】図7は図6の従来の両面プリント配線板を
示す斜視図である。図7に示すように、わずかなパラジ
ウム触媒が絶縁基板1の表面に残存することにより、絶
縁基板1の表面に無電解金属めっき層が形成される。そ
れにより、導体パターン21aと導体パターン21cと
の間、または導体パターン21cと導体パターン21d
との間で電気的導通が生じる。
【0011】本発明の目的は、微細なパターンの形成が
可能で屈曲性が高く寸法精度が高くかつ端子間の電気的
導通を防止することができる両面プリント配線板の製造
方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る両面プリント配線板の製造方法は、絶縁基板
の両面に導体層を形成する工程と、絶縁基板および導体
層を貫通するスルーホール部を形成する工程と、スルー
ホール部の内周面および導体層の表面に無電解金属めっ
き層を形成する工程と、無電解金属めっき層が形成され
た導体層をパターン加工して導体層のスルーホール部の
周辺部を含む導体パターンを形成する工程と、導体パタ
ーンの形成後スルーホール部の内周面およびスルーホー
ル部の周辺部の無電解金属めっき層上に電解金属めっき
層を形成する工程と、電解金属めっき層下の領域を除い
て無電解金属めっき層を除去する工程と、導体パターン
の一部に無電解金属めっき層を形成する工程とを含むも
のである。
【0013】第1の発明に係る両面プリント配線板の製
造方法においては、スルーホール部の内周面および導体
層の表面に無電解金属めっき層を形成した後に、導体層
をパターン加工して導体パターンを形成しているので、
無電解金属めっき層の形成の際に用いる触媒が、絶縁基
板の表面に付着しない。したがって、導体パターンの一
部に無電解金属めっき層を形成する際に、触媒の残存に
よる電気的短絡が防止される。さらに、導体パターンの
形成の際に導体層のみをパターン加工するため、微細な
パターンの形成が可能となる。
【0014】また、無電解金属めっき層および電解金属
めっき層がスルーホール部の内周面およびスルーホール
部の周辺部を除く領域には形成されないので、両面プリ
ント配線板の屈曲性が高くなる。さらに、電解金属めっ
き層はスルーホール部の内周面およびスルーホール部の
周辺部の無電解金属めっき層上にのみ形成されるため、
電解金属めっき層を形成する工程の前後でスルーホール
部間の距離が応力により変化することが防止される。し
たがって、寸法精度が高くなるとともに歩留りが向上す
る。
【0015】第2の発明に係る両面プリント基板の製造
方法は、絶縁基板の両面に導体層を形成する工程と、絶
縁基板および導体層を貫通するスルーホール部を形成す
る工程と、スルーホール部の内周面および導体層の表面
に無電解金属めっき層を形成する工程と、スルーホール
部の内周面およびスルーホール部の周辺部の無電解金属
めっき層上に電解金属めっき層を形成する工程と、電解
金属めっき層の形成後無電解金属めっき層が形成された
導体層をパターン加工して導体層のスルーホール部の周
辺部を含む導体パターンを形成する工程と、電解金属め
っき層下の領域を除いて無電解金属めっき層を除去する
工程と、導体パターンの一部に無電解金属めっき層を形
成する工程とを含むものである。
【0016】第2の発明に係る両面プリント配線板の製
造方法においては、スルーホール部の内周面および導体
層の表面に無電解金属めっき層および電解金属めっき層
を形成した後に、導体層をパターン加工して導体パター
ンを形成しているので、無電解金属めっき層の形成の際
に用いる触媒が、絶縁基板の表面に付着しない。したが
って、導体パターンの一部に無電解金属めっき層を形成
する際に、触媒の残存による電気的短絡が防止される。
さらに、導体パターンの形成の際に導体層のみをパター
ン加工するため、微細なパターンの形成が可能となる。
【0017】また、無電解金属めっき層および電解金属
めっき層がスルーホール部の内周面およびスルーホール
部の周辺部を除く領域には形成されないので、両面プリ
ント配線板の屈曲性が高くなる。さらに、電解金属めっ
き層はスルーホール部の内周面およびスルーホール部の
周辺部の無電解金属めっき層上にのみ形成されるため、
電解金属めっき層を形成する工程の前後でスルーホール
部間の距離が応力により変化することが防止される。し
たがって、寸法精度が高くなるとともに歩留りが向上す
る。
【0018】絶縁基板がフレキシブル基板であってもよ
い。この場合、導体パターンが微細で屈曲性が高く寸法
精度が高くかつ歩留りが向上したフレキシブル配線板の
製造が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
における両面プリント配線板の製造工程を示す断面図で
ある。この両面プリント配線板はフレキシブル配線板で
ある。
【0020】まず、図1(a)に示すように、絶縁基板
1の両面に銅からなる金属箔2a,2bを形成する。本
実施の形態では、接着剤を用いずに金属箔2a,2bを
絶縁基板1の両面に形成する。具体的には、金属箔2a
表面にポリアミック酸樹脂溶液を塗布した後、ポリアミ
ック酸樹脂溶液を乾燥および加熱して硬化させることに
より、金属箔2a表面にポリイミド樹脂層を形成する。
また、金属箔2b表面に熱可塑性ポリイミド樹脂溶液を
塗布した後に乾燥させることにより、金属箔2b表面に
熱可塑性ポリイミド樹脂層を形成する。その後、熱可塑
性ポリイミド樹脂層にポリイミド樹脂層を重ね合わせ、
熱プレスを用いて加熱および加圧することにより両者を
接合する。このようにして、接着剤を用いることなく絶
縁基板1の両面に金属箔2a,2bが形成される。絶縁
基板1の厚みは12.5〜125μmであり、金属箔2
a,2bの厚みは5〜35μmである。
【0021】次に、図1(b)に示すように、所定の位
置に金属箔2a,2bおよび絶縁基板1を貫通するスル
ーホール部6を形成する。スルーホール部6は、ドリル
加工、パンチング加工またはレーザ加工等により形成さ
れ、スルーホール部6の直径は25〜500μmであ
る。
【0022】さらに、絶縁基板1および導体パターン2
1a,21bにパラジウム触媒を塗布した後、銅めっき
液に浸漬する。これにより、図1(c)に示すように、
スルーホール部6の内周面6aおよび導体パターン21
a,21bの表面に無電解銅めっき層3が形成される。
これにより、導体パターン21aと導体パターン21b
とが無電解銅めっき層3を介して電気的に接続される。
無電解銅めっき層3の厚みは約0.3μmである。
【0023】続いて、無電解銅めっき層3および金属箔
2a,2bの表面にフォトレジストからなるエッチング
レジスト(図示せず)を形成し、フォトマスクを用いた
露光処理および現像処理により所望の形状にパターン加
工する。このとき、エッチングレジストは、スルーホー
ル部6の周辺の金属箔2a,2b上を含めて形成され
る。次に、エッチングレジストをマスクとして無電解銅
めっき層3および金属箔2a,2bをエッチングする。
これにより、図1(d)に示すように、導体パターン2
1a,21bが形成される。
【0024】さらに、図1(e)に示すように、スルー
ホール部6の内周面6aおよびスルーホール部6の周辺
部6bを除いて無電解銅めっき層3上にめっきレジスト
8を形成する。めっきレジスト8は、エッチングレジス
トと同様の材料および方法で形成される。
【0025】その後、電解銅めっきを行うことにより、
図1(f)に示すように、スルーホール部6の内周面6
aの無電解銅めっき層3上およびスルーホール部6の周
辺部6bの無電解銅めっき層3上に電解銅めっき層4が
形成される。電解銅めっき層4の厚みは5μm〜20μ
mである。
【0026】次に、図1(g)に示すように、めっきレ
ジスト8を除去する。その後、図1(h)に示すよう
に、過硫酸ソーダを用いたソフトエッチングにより無電
解銅めっき層3を除去する。過硫酸ソーダは、無電解銅
めっき層3を除去できる濃度に調整する。
【0027】さらに、図1(i)に示すように、導体パ
ターン21a,21b、無電解銅めっき層3および電解
銅めっき層4を、接着剤付きのポリイミド樹脂からなる
カバーレイ5により被覆する。この場合、導体パターン
21aの接触(コンタクト)部11を露出させておく。
【0028】その後、無電解ニッケル/金めっきを行う
ことにより、図1(j)に示すように、露出された導体
パターン21aの接触部11に無電解金めっき層7が形
成される。無電解ニッケル/金めっきの厚みはニッケル
が1〜5μmであり、金が0.05〜0.2μmであ
る。
【0029】図1(c)の工程でパラジウム触媒を含ん
だ無電解銅めっき層3を形成し、図1(d)の工程で無
電解銅めっき層3を含んだ金属箔2a,2bをパターン
加工し、エッチングするため、パラジウム触媒が絶縁基
板1の表面に残存しない。それにより、絶縁基板1の表
面に電気的導通が生じないため、導体パターン21aの
電気的導通を防止することができる。
【0030】また、図1(d)の工程で金属箔2a,2
bをパターン加工する際に薄い金属箔2a,2bのみを
エッチングすればよいので、ファインピッチの導体パタ
ーン21a,21bを形成することができる。例えば、
導体パターン21a,21bのピッチを40〜100μ
mとすることができる。
【0031】また、電解銅めっき層4は、スルーホール
部6の内周面6aおよびスルーホール部6の周辺部6b
の無電解銅めっき層3上にのみ形成されるため、電解銅
めっきの前後でスルーホール部6間の距離が応力により
変化することが防止される。したがって、寸法精度が高
くなるとともに歩留りが向上する。さらに、電解銅めっ
きをする部分が少ないため、省エネルギー化が図られ、
生産コストが低減する。
【0032】図2は本発明の第2の実施の形態における
両面プリント配線板の製造工程を示す断面図である。こ
の両面プリント配線板はフレキシブル配線板である。
【0033】図2の両面プリント配線板の製造工程が図
1の両面プリント配線板の製造工程と異なるのは、以下
の点である。
【0034】まず、図2(c)に示すように、無電解銅
めっき層3を形成し、金属箔2aと金属箔2bとを無電
解銅めっき層3を介して電気的に接続する。次に、図2
(d)に示すように、スルーホール部6の内周面6aお
よびスルーホール部6の周辺部6bを除いて無電解銅め
っき層3上にめっきレジスト8を形成する。
【0035】その後、電解銅めっきを行うことにより、
図2(e)に示すように、スルーホール部6の内周面6
aの無電解銅めっき層3上およびスルーホール部6の周
辺部6bの無電解銅めっき層3上に電解銅めっき層4を
形成する。電解銅めっき層4の厚みは5μm〜20μm
である。
【0036】次に、図2(f)に示すように、めっきレ
ジスト8を除去する。続いて、無電解銅めっき層3およ
び金属箔2a,2bの表面にフォトレジストからなるエ
ッチングレジスト(図示せず)を形成し、フォトマスク
を用いた露光処理および現像処理により所望の形状にパ
ターン加工する。このとき、エッチングレジストは、ス
ルーホール部6の周辺の金属箔2a,2b上を含めて形
成される。次に、エッチングレジストをマスクとして無
電解銅めっき層3および金属箔2a,2bをエッチング
する。これにより、図2(g)に示すように、導体パタ
ーン21a,21bが形成される。
【0037】その後、図2(h)に示すように、過硫酸
ソーダを用いたソフトエッチングにより無電解銅めっき
層3を除去する。過硫酸ソーダは、無電解銅めっき層3
を除去できる濃度に調整する。
【0038】さらに、図2(i)に示すように、導体パ
ターン21a,21b、無電解銅めっき層3および電解
銅めっき層4を、接着剤付きのポリイミド樹脂からなる
カバーレイ5により被覆する。この場合、導体パターン
21aの接触(コンタクト)部11を露出させておく。
【0039】その後、無電解ニッケル/金めっきを行う
ことにより、図2(j)に示すように、露出された導体
パターン21aの接触部11に無電解金めっき層7が形
成される。無電解ニッケル/金めっきの厚みはニッケル
が1〜5μmであり、金が0.05〜0.2μmであ
る。
【0040】図2(c)の工程でパラジウム触媒を含ん
だ無電解銅めっき層3を形成し、図2(g)の工程で無
電解銅めっき層3を含んだ金属箔2a,2bをパターン
加工し、エッチングするため、パラジウム触媒が絶縁基
板1の表面に残存しない。それにより、絶縁基板1の表
面に電気的導通が生じないため、導体パターン21aの
電気的導通を防止することができる。
【0041】また、図2(g)の工程で金属箔2a,2
bをパターン加工する際に薄い金属箔2a,2bのみを
エッチングすればよいので、ファインピッチの導体パタ
ーン21a,21bを形成することができる。例えば、
導体パターン21a,21bのピッチを40〜100μ
mとすることができる。
【0042】また、電解銅めっき層4は、スルーホール
部6の内周面6aおよびスルーホール部6の周辺部6b
の無電解銅めっき層3上にのみ形成されるため、電解銅
めっきの前後でスルーホール部6間の距離が応力により
変化することが防止される。したがって、寸法精度が高
くなるとともに歩留りが向上する。さらに、電解銅めっ
きをする部分が少ないため、省エネルギー化が図られ、
生産コストが低減する。
【0043】図3は図1または図2の製造方法により製
造された両面プリント配線板の断面図である。
【0044】図3に示すように、両面プリント配線板1
00の絶縁基板1の両面には導体パターン21a,21
bが形成されている。スルーホール部6の内周面6aお
よびスルーホール部6の周辺部6b上には、無電解銅め
っき層3および電解銅めっき層4が形成されており、導
体パターン21aと導体パターン21bとは無電解銅め
っき層3および電解銅めっき層4により接続されてい
る。また、絶縁基板1、導体パターン21a,21b、
無電解銅めっき層3および電解銅めっき層4はカバーレ
イ5により覆われている。
【0045】絶縁基板1は、図1(a)において説明し
た通り、金属箔の一方面に形成されたポリイミド樹脂層
と他の金属箔の一方面に形成された熱可塑性ポリイミド
樹脂層とを加熱および加圧接合することにより形成され
ている。無電解銅めっき層3および電解銅めっき層4が
スルーホール部6の内周面6aおよびスルーホール部6
の周辺部6bを除く領域には形成されていないので、両
面プリント配線板100の屈曲性が高くなる。
【0046】図4は本発明における両面プリント配線板
の他の例を示す断面図である。この両面プリント配線板
もフレキシブル配線板である。
【0047】図4の両面プリント配線板101が図3の
両面プリント配線板100と異なるのは、導体パターン
21a,21bが接着剤層10を介して絶縁基板1の表
面に接合されている点である。
【0048】図4の両面プリント配線板101の絶縁基
板1は、柔軟性の高い絶縁性のプラスチックフィルムか
らなる。このようなプラスチックフィルムとしては、例
えば、ポリイミドフィルム、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリ
エーテルニトリルフィルム、ポリエーテルスルフォンフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルムが用いられる。特に、
耐熱性、寸法安定性、電気的特性、機械的特性、耐薬品
特性等において優れた性質を有することから、ポリイミ
ドフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポ
リエチレンナフタレートフィルムを用いることが好まし
い。
【0049】接着剤層10としては、熱硬化性接着剤、
熱可塑性接着剤、粘着剤等が用いられる。また、これら
を組み合わせて使用してもよい。
【0050】図4の両面プリント配線板101において
は、図3の両面プリント配線板100と同様に、無電解
銅めっき層3および電解銅めっき層4がスルーホール部
6の内周面6aおよびスルーホール部6の周辺部6bを
除く領域には形成されていないので、両面プリント配線
板101の屈曲性が高くなる。
【0051】また、電解銅めっき層4は、スルーホール
部6の内周面6aおよびスルーホール部6の周辺部6b
の無電解銅めっき層3上にのみ形成されるため、電解銅
めっきの前後でスルーホール部6間の距離が応力により
変化することが防止される。したがって、寸法精度が高
くなるとともに歩留りが向上する。さらに、電解銅めっ
きをする部分が少ないため、省エネルギー化が図られ、
生産コストが低減する。
【0052】図5は図1または図2の製造方法により製
造された両面プリント配線板の例を示す斜視図である。
図5(a)は図1または図2の製造工程により形成され
た両面プリント配線板を示しており、図5(b)はカバ
ーレイ5により導体パターンを囲む場合を示した図であ
る。
【0053】図5(b)に示すように、カバーレイ5
は、導体パターン21a,21cおよび21dを囲むよ
うに配置させてもよい。また、上記実施の形態では、接
着剤付きのポリイミド樹脂からなるカバーレイ5により
被覆するとしたが、これに限定されず、樹脂フィルムの
ラミネートにより形成してもよい。また、この樹脂フィ
ルムは、感光性樹脂からなってもよいし非感光性樹脂か
らなってもよい。例えば、感光性樹脂の場合は、露光お
よび現像により形成してもよく、非感光性樹脂の場合
は、化学エッチングにより開口部を形成してもよい。ま
た、予め開口部を形成した樹脂フィルムを貼り合わせて
もよい。
【0054】上記実施の形態では、本発明をフレキシブ
ル配線板に適用した場合を説明したが、本発明は、リジ
ット配線板にも適用可能である。この場合、両面プリン
ト配線板の絶縁基板に、例えばガラスエポキシ樹脂を用
い、図1または図2で説明した工程を行うことにより、
リジット配線板が製造される。
【0055】さらに、上記実施の形態では、無電解銅め
っき層3を導体パターン21a,21b上に形成すると
したが、これに限らず無電解金属めっき、またはカーボ
ンブラックでもよい。さらに、必要に応じて無電解金属
めっきの上に前処理とした電解金属めっきを厚み5μm
以下で形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における両面プリン
ト配線板の製造工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における両面プリン
ト配線板の製造工程を示す断面図である。
【図3】図1または図2の製造方法により製造された両
面プリント配線板の断面図である。
【図4】本発明における両面プリント配線板の他の例を
示す断面図である。
【図5】図1または図2の製造方法により製造された両
面プリント配線の例を示す斜視図である。
【図6】従来の両面プリント配線板の製造工程を示す断
面図である。
【図7】図6の従来の両面プリント配線板を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2a,2b 金属箔 3 無電解銅めっき層 4 電解銅めっき層 6 スルーホール部 6a 内周面 6b 周辺部 7 無電解金めっき層 11 接触部 21a,21b,21c,21d 導体パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E317 AA24 BB01 BB11 CC32 CC33 CC44 CC51 CD12 CD15 CD18 CD25 CD32 GG12 5E343 AA02 AA07 AA12 AA18 AA33 AA38 BB08 BB17 BB24 BB61 BB71 CC62 CC72 DD33 DD43 DD75 EE52 EE58 ER11 GG08 GG14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の両面に導体層を形成する工程
    と、 前記絶縁基板および前記導体層を貫通するスルーホール
    部を形成する工程と、 前記スルーホール部の内周面および前記導体層の表面に
    無電解金属めっき層を形成する工程と、 前記無電解金属めっき層が形成された導体層をパターン
    加工して前記導体層の前記スルーホール部の周辺部を含
    む導体パターンを形成する工程と、 前記導体パターンの形成後前記スルーホール部の内周面
    および前記スルーホール部の周辺部の前記無電解金属め
    っき層上に電解金属めっき層を形成する工程と、 前記電解金属めっき層下の領域を除いて前記無電解金属
    めっき層を除去する工程と、 前記導体パターンの一部に無電解金属めっき層を形成す
    る工程とを含むことを特徴とする両面プリント配線板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁基板の両面に導体層を形成する工程
    と、 前記絶縁基板および前記導体層を貫通するスルーホール
    部を形成する工程と、 前記スルーホール部の内周面および前記導体層の表面に
    無電解金属めっき層を形成する工程と、 前記スルーホール部の内周面および前記スルーホール部
    の周辺部の前記無電解金属めっき層上に電解金属めっき
    層を形成する工程と、 前記電解金属めっき層の形成後前記無電解金属めっき層
    が形成された導体層をパターン加工して前記導体層の前
    記スルーホール部の周辺部を含む導体パターンを形成す
    る工程と、 前記電解金属めっき層下の領域を除いて前記無電解金属
    めっき層を除去する工程と、 前記導体パターンの一部に無電解金属めっき層を形成す
    る工程とを含むことを特徴とする両面プリント配線板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁基板がフレキシブル基板である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の両面プリン
    ト配線板の製造方法。
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