JP2003007890A - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

半導体素子収納用パッケージ

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JP2003007890A
JP2003007890A JP2001193761A JP2001193761A JP2003007890A JP 2003007890 A JP2003007890 A JP 2003007890A JP 2001193761 A JP2001193761 A JP 2001193761A JP 2001193761 A JP2001193761 A JP 2001193761A JP 2003007890 A JP2003007890 A JP 2003007890A
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tungsten
copper
radiator
insulating base
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JP2001193761A
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Seigo Matsuzono
清吾 松園
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Kyocera Corp
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    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
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    • HELECTRICITY
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
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    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体素子が作動時に発する熱を外部に効率よ
く放出することができず、半導体素子に熱破壊が発生す
る。 【解決手段】上面に半導体素子4が載置される載置部1
aを有し、該載置部1aより外部にかけて導出する半導
体素子4の各電極が接続される配線層6を有する絶縁基
体1と、前記絶縁基体1の上面に取着され、前記半導体
素子4が載置される載置部1aを封止する蓋体2と、前
記絶縁基体1の下面に取着されている放熱体3とからな
る半導体素子収納用パッケージであって、前記絶縁基体
1は熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結
体からなり、かつ放熱体3が平均粒径50μm乃至10
0μmで、粒径25μm以下の粒子を含有しないタング
ステン粉末から成る焼結多孔体に銅を含浸させて形成さ
れているとともにタングステンから成る焼結多孔体が8
0乃至95重量%、銅が5乃至20重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はLSI(大規模集積
回路素子)や光半導体素子等の半導体素子を収容するた
めの半導体素子収納用パッケージに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、半導体素子を収容するための半導
体素子収納用パッケージは、酸化アルミニウム質焼結体
から成り、上面に半導体素子が載置される載置部を有
し、該載置部から外部にかけて導出するタングステンや
モリブデン等から成る複数個の配線層を有する絶縁基体
と、前記絶縁基体の上面に取着され、前記半導体素子が
載置される載置部を封止する蓋体と、前記絶縁基体の下
面に取着されている放熱体とにより構成されており、絶
縁基体の半導体素子載置部に半導体素子をガラス、樹
脂、ロウ材等の接着剤を介して接着固定するとともに該
半導体素子の各電極をボンディングワイヤを介して配線
層に電気的に接続し、しかる後、絶縁基体の上面に蓋体
をガラス、樹脂、ロウ材等からなる封止材を介して接合
させ、絶縁基体と蓋体とからなる容器内部に半導体素子
を気密に収容することによって製品としての半導体装置
となる。 【0003】また前記絶縁基体の下面には銅−タングス
テン合金等の金属材料からなる放熱体が取着されてお
り、半導体素子の作動時に発する熱を外部に良好に放散
させて半導体素子を常に適温とし半導体素子に熱破壊が
発生したり、特性に熱劣化が発生したりするのを有効に
防止している。 【0004】なお、前記銅−タングステン合金からなる
放熱体は、銅とタングステンの比率を制御することによ
って線熱膨張係数が決定され、例えば、線熱膨張係数を
酸化アルミニウム質焼結体の線熱膨張係数に近似する約
7.5ppm/℃とするには銅を25重量%、タングス
テンを75重量%とすればよい。 【0005】また前記銅−タングステン合金は一般に平
均粒径が1μm乃至40μmのタングステン粉末を焼成
して焼結多孔体を得、次に前記タングステンから成る焼
結多孔体の空孔内に溶融させた銅を含浸させることによ
って製作されている(特公平5−38457号公報参
照)。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の半導体素子収納用パッケージにおいては、絶縁基体
が酸化アルミニウム質焼結体から成り、熱伝導率が70
W/m・kと低いこと、放熱体が平均粒径1μm乃至4
0μmのタングステン粉末を焼成して焼結多孔体を得る
とともに該焼結多孔体の空孔内に溶融させた銅を含浸さ
せることによって形成されており、平均粒径の1/2以
下の粒径の粒子が10%程度含まれているためにこの粒
径の小さな粉末が粒径の大きな粉末間に入り込んで得ら
れるタングステンから成る焼結多孔体の空孔は細く狭い
ものとなり、その結果、空孔内に含浸される熱伝導が良
好な銅もその線幅が細く狭いものとなって放熱体の熱伝
導率は約285W/m・K(線熱膨張係数が約7.5p
pm/℃の銅−タングステン合金:銅:25重量%、タ
ングステン:75重量%)程度であった。 【0007】そのためこの従来の半導体素子収納用パッ
ケージ内に近時の高密度化、高集積化が大きく進み、作
動時に多量の熱を発する半導体素子を収容した場合、半
導体素子が作動時に発する熱は絶縁基体及び放熱体を介
して外部に完全に放出させることができなくなり、その
結果、半導体素子が該素子自身の発する熱によって高温
となり、半導体素子に熱破壊を招来させたり、特性にば
らつきを生じ安定に作動させることができないという欠
点を有していた。 【0008】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は絶縁基体及び放熱体の熱伝導率を高いも
のとし、半導体素子が作動時に発する多量の熱を絶縁基
体及び放熱体を介して外部に良好に放出させて半導体素
子を常に適温となし半導体素子を常に正常、かつ安定に
作動させることができる半導体素子収納用パッケージを
提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、上面に半導体
素子が載置される載置部を有し、該載置部より外部にか
けて導出する半導体素子の各電極が接続される配線層を
有する絶縁基体と、前記絶縁基体の上面に取着され、前
記半導体素子が載置される載置部を封止する蓋体と、前
記絶縁基体の下面に取着されている放熱体とからなる半
導体素子収納用パッケージであって、前記絶縁基体は熱
伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体から
なり、かつ放熱体が平均粒径50μm乃至100μm
で、25μm以下の粒子を含有しないタングステン粉末
から成る焼結多孔体に銅を含浸させて形成されていると
ともにタングステンから成る焼結多孔体が80乃至95
重量%、銅が5乃至20重量%であることを特徴とする
ものである。 【0010】本発明の半導体素子収納用パッケージによ
れば、絶縁基体を熱伝導率が70W/m・K以上のセラ
ミックス焼結体で、放熱体を平均粒径50μm乃至10
0μmで、粒径25μm以下の粒子を含有しないタング
ステン粉末から成る焼結多孔体に銅を含浸させた銅−タ
ングステン合金で形成し、各々の熱伝導率を高いものと
したことから半導体素子が作動時に多量の熱を発したと
してもその熱は絶縁基体及び放熱体を介して外部に効率
よく放散され、これによって半導体素子は常に適温とな
り、半導体素子を長期間にわたり安定かつ正常に作動さ
せることが可能となる。 【0011】また本発明の半導体素子収納用パッケージ
によれば、放熱体を構成するタングステンから成る焼結
多孔体を80乃至95重量%、銅を5乃至20重量%の
範囲としたことから放熱体の線熱膨張係数を熱伝導率が
70W/m・K以上のセラミックス焼結体からなる絶縁
基体の線熱膨張係数に近似させることが可能となり、そ
の結果、絶縁基体の下面に放熱体を取着させる際や半導
体素子が作動した際等において絶縁基体と放熱体の両者
に熱が作用したとしても絶縁基体と放熱体との間には両
者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生
することはなく、これによって放熱体を絶縁基体に割れ
やクラックを発生させることなく強固に取着させて半導
体素子が作動時に発する熱を常に外部に良好に放出させ
ることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に示す実
施例に基づき詳細に説明する。 【0013】図1は、本発明の半導体素子収納用パッケ
ージの一実施例を示す断面図であり、図1において、1
は絶縁基体、2は蓋体、3は放熱体である。この絶縁基
体1と蓋体2とにより内部に半導体素子4を気密に収容
するための容器5が構成される。 【0014】前記絶縁基体1はその上面に半導体素子3
が載置される載置部1aを有する凹部が形成されてお
り、該凹部底面の載置部1aに半導体素子3がガラス、
樹脂、ロウ材等の接着材を介して接着固定される。 【0015】前記絶縁基体1は半導体素子4を支持する
支持部材として作用するとともに半導体素子4が作動時
に発する熱を吸収して後述する放熱体3に良好に伝達さ
せる作用をなし、窒化アルミニウム質焼結体や炭化珪素
質焼結体、窒化珪素質焼結体等の熱伝導率が70W/m
・K以上のセラミックス焼結体により形成されている。 【0016】前記絶縁基体1は例えば、窒化アルミニウ
ム質焼結体から成る場合には窒化アルミニウム、酸化珪
素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化イットリ
ウム等の原料粉末に適当な有機バインダー、可塑剤、溶
剤を添加混合して泥漿状となすとともに該泥漿物を従来
周知のドクターブレード法やカレンダーロール法を採用
することによってセラミックグリーンシート(セラミッ
ク生シート)を形成し、次に前記セラミックグリーンシ
ートに適当な打ち抜き加工を施し、所定形状となすとと
もに必要に応じて複数枚を積層して成形体となし、しか
る後、これを1600℃の温度で焼成することによって
製作される。 【0017】また前記絶縁基体1は凹部の内側から外側
にかけて導出する複数個の配線層6が形成されており、
凹部内側の領域には半導体素子4の電極がボンディング
ワイヤ7を介して電気的に接続され、また外側に導出す
る領域には外部電気回路に接続される外部リード端子8
が銀ロウ等のロウ材を介してロウ付け取着されている。 【0018】前記配線層6は半導体素子4の各電極を外
部電気回路に接続する際の導電路として作用し、タング
ステン、モリブデン、マンガン、銅、銀等の金属粉末に
より形成されている。 【0019】前記配線層6はタングステン、モリブデ
ン、マンガン、銅、銀等の金属粉末に適当な有機バイン
ダー、溶剤等を添加混合して得られた金属ペーストを絶
縁基体1となるセラミックグリーンシートに予め従来周
知のスクリーン印刷法等の印刷法を用いることにより所
定パターンに印刷塗布しておくことによって絶縁基体1
の凹部内側から外側にかけて被着形成される。 【0020】なお前記配線層6はその露出する表面にニ
ッケル、金等の耐蝕性に優れ、かつロウ材との濡れ性に
優れる金属を1μm〜20μmの厚みにメッキ法により
被着させておくと、配線層6の酸化腐蝕を有効に防止す
ることができるとともに配線層6への外部リード端子8
のロウ付けを強固となすことができる。従って、前記配
線層6はその露出する表面にニッケル、金等の耐蝕性に
優れ、かつロウ材との濡れ性に優れる金属を1μm〜2
0μmの厚みに被着させておくことが好ましい。 【0021】また前記配線層6には外部リード端子8が
銀ロウ等のロウ材を介してロウ付け取着されており、該
外部リード端子8は容器5内部に収容する半導体素子4
の各電極を外部電気回路に電気的に接続する作用をな
し、外部リード端子8を外部電気回路に接続することに
よって容器5内部に収容される半導体素子4は配線層6
および外部リード端子8を介して外部電気回路に電気的
に接続されることとなる。 【0022】前記外部リード端子8は鉄−ニッケル−コ
バルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材料から成り、
例えば、鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る
インゴット(塊)に圧延加工法や打ち抜き加工法等、従
来周知の金属加工法を施すことによって所定形状に形成
される。 【0023】更に前記絶縁基体1はその下面に放熱体3
が取着されており、該放熱体3は半導体素子4が作動時
に発した熱を絶縁基体1を介して吸収し、該吸収した熱
を大気中に放出する作用をなし、銅−タングステン合金
により形成されている。 【0024】前記銅−タングステン合金より成る放熱体
3はタングステン粉末を焼成して得られる焼結多孔体の
空孔内に溶融させた銅を含浸させることによって製作さ
れている。 【0025】また前記放熱体3の絶縁基体1下面への取
着は絶縁基体1の下面に予め金属層を形成しておき、該
金属層と放熱体3とを銀ロウ等のロウ材を介しロウ付け
することによって行われる。 【0026】また更に前記絶縁基体1はその上面に蓋体
2がガラス、樹脂、ロウ材等の封止材を介して接合さ
れ、これによって絶縁基体1と蓋体2とから成る容器5
内部に半導体素子4が気密に収容されることとなる。 【0027】前記蓋体はセラミックス製の板材や鉄−ニ
ッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材か
ら成る板材により形成されている。かくして上述の半導
体素子収納用パッケージによれば、絶縁基体1の半導体
素子載置部1a上に半導体素子4をガラス、樹脂、ロウ
材等の接着剤を介して接着固定するとともに該半導体素
子4の各電極をボンディングワイヤ7を介して所定の配
線層6に接続させ、しかる後、前記絶縁基体1の上面に
蓋体3をガラス、樹脂、ロウ材等から成る封止材を介し
て接合させ、絶縁基体1と蓋体2とから成る容器5内部
に半導体素子4を気密に収容することによって製品とし
ての半導体装置となる。 【0028】本発明の半導体素子収納用パッケージにお
いては、絶縁基体1を熱伝導率が70W/m・K以上の
セラミックス焼結体で形成しておくことが重要である。 【0029】前記絶縁基体1を熱伝導率が70W/m・
K以上のセラミックス焼結体で形成しておくと半導体素
子4が作動時に発した多量の熱は絶縁基体1を介して放
熱体3に効率よく伝達され、これによって半導体素子4
は常に適温と成り、半導体素子4を常に正常、かつ安定
に作動させることができる。 【0030】なお、前記絶縁基体1はその熱伝導率が7
0W/m・K未満となると半導体素子4が作動時に発し
た多量の熱を放熱体3に効率よく伝達させることができ
なくなり、その結果、半導体素子4が該素子自身の発す
る熱によって高温となり、熱破壊や特性に熱劣化等を招
来してしまう。従って、前記絶縁基体1はその熱伝導率
が70W/m・K以上のセラミックス焼結体に特定され
る。 【0031】また本発明の半導体素子収納用パッケージ
においては、放熱体3を平均粒径が50μm乃至100
μmで、25μm以下の粒子を含有しないタングステン
粉末を焼成して得られる焼結多孔体の空孔内に溶融させ
た銅を含浸させることによって製作しておくことが重要
である。 【0032】このように平均粒径が50μm乃至100
μmで、粒径25μm以下の粒子を含有しないタングス
テン粉末を焼成して得られる焼結多孔体は粒径の小さい
粉末が粒径の大きな粉末間に入り込んで空孔を小さくす
ることはなく、その結果、タングステンから成る焼結多
孔体の空孔を大きなものとするとともに該空孔内に含浸
される熱伝導が良好な銅の線幅も広いものとなり、これ
によって放熱体3の熱伝導率を従来品の銅−タングステ
ン合金から成る放熱体よりも15%以上高い値となすこ
とが可能となる。 【0033】なお、前記タングステン粉末を焼成して得
られる焼結多孔体はタングステン粉末の平均粒径が50
μm未満となると形成される空孔が細く、狭いものとな
って放熱体3の熱伝導率を大幅に向上させることができ
ず、また100μmを越えると放熱体3の表面に大きな
凹凸が形成され、絶縁基体1の下面にロウ付けにより取
着させる際、絶縁基体1と放熱体3との間に空気が抱き
込まれて絶縁基体1から放熱体3への熱の伝達が悪くな
ってしまう。従って、前記タングステンから成る焼結多
孔体は平均粒径が50μm乃至100μmのタングステ
ン粉末を焼成することによって形成されたものに限定さ
れる。 【0034】また前記平均粒径が50μm乃至100μ
mのタングステン粉末を焼成して得られる焼結多孔体は
粒径が25μm以下のものが含有されているとこの粒径
の小さなタングステン粉末が粒径の大きなタングステン
粉末間に入り込んで空孔を細く狭いものにしてしまい放
熱体3の熱伝導率を小さいものとなしてしまう。従っ
て、前記タングステンから成る焼結多孔体は平均粒径が
50μm乃至100μmのタングステン粉末を焼成して
形成する際、その中に含まれている粒径25μm以下の
粉末を除去しておく必要がある。この粒径25μm以下
の粉末が含有されないようにするにはタングステン粉末
を粗さの異なる複数のメッシュを用いて調整し、粒径2
5μm以下のものを除去することによって行われる。 【0035】また更に本発明の半導体素子収納用パッケ
ージにおいては、放熱体3を構成するタングステンから
成る焼結多孔体を80乃至95重量%、銅を5乃至20
重量%の範囲としておくことが重要である。 【0036】前記タングステンからなる焼結多孔体を8
0乃至95重量%、銅を5乃至20重量%の範囲として
おくと放熱体3の線熱膨張係数を5ppm/℃乃至7.
5ppm/℃(室温〜800℃)の任意の値として、窒
化アルミニウム質焼結体や窒化珪素質焼結体、炭化珪素
質焼結体等の熱伝導率が70W/m・K以上のセラミッ
クス焼結体の線熱膨張係数(4.5ppm/℃〜6.5
ppm/℃)に近似させることが可能となり、その結
果、絶縁基体1に放熱体3を取着させる際や半導体素子
4が作動した際等において絶縁基体1と放熱体3の両者
に熱が作用したとしても絶縁基体1と放熱体3との間に
は両者の線熱膨張係数差に起因する大きな熱応力が発生
することはなく、これによって放熱体3を絶縁基体1に
割れやクラックを発生させることなく強固に取着させて
半導体素子4が作動時に発する熱を常に外部に良好に放
出させることができる。 【0037】なお前記放熱体3はタングステンから成る
焼結多孔体が75重量%未満、銅が25重量%を超えた
場合、或いはタングステンから成る焼結多孔体が95重
量%を超え、銅が5重量%未満である場合、放熱体3の
線熱膨張係数が絶縁基体1の線熱膨張係数に対して大き
く相違することとなり、その結果、絶縁基体1に放熱体
3を強固に取着させておくことができなくなってしま
う。従って、前記放熱体3はそれを形成するタングステ
ンから成る焼結多孔体の量は80乃至95重量%の範囲
に、銅は5乃至20重量%の範囲にそれぞれ特定され
る。次に本発明の作用効果を下記に示す実験例に基づき
説明する。 【0038】[実験例]まず、銅と、平均粒径が50μ
m、75μm、100μmで25μm以下のものを含有
しないタングステン粉末と、平均粒径が5μmで2.5
μm以下の粒子を10重量%含有するタングステン粉末
とを準備する。 【0039】次に上記銅およびタングステン粉末を表1
に示す値に秤量するとともに1t/cm3の圧力で成形
し、該成形体を1500℃の温度で焼成して各種の焼結
多孔体を得る。 【0040】次に前記タングステンから成る各種の焼結
多孔体の空孔内に1200℃の温度で溶融させた銅を含
浸させ、これによって銅−タングステン合金から成る評
価用基体を製作する。 【0041】最後に前記各種の評価用基体をJIS R
1611に規定のファインセラミックスのレーザフラッ
シュ法による熱拡散率・比熱容量・熱伝導率試験方法に
基づき評価用基体の熱拡散率と熱容量を求め、これらの
値に評価基体の密度を積算することによって熱伝導率
(W/m・K)を、またTMA法(Thermomec
hanical Analysis)により評価用基体
を昇温させながら各温度に対する評価基体の伸び量を測
定し、その値を温度上昇幅値で除算することによって線
熱膨張係数(ppm/℃)を測定する。 【0042】その結果を表1および図2に示す。 【0043】 【表1】 【0044】表1および図2から判るようにいずれの評
価用基体においても銅とタングステンの比率が同じもの
は線熱膨張係数が略同じ値を示しているのに対し、熱伝
導率は平均粒径が50μm、75μm、100μmで粒
径25μm以下のものを含有しないタングステン粉末を
用いた評価用基体(試料No.1〜12:本発明品)のも
のは平均粒径が5μmで2.5μm以下の粒子を10重
量%含有するタングステン粉末を用いた評価用基体(試
料No.13〜18:従来品)よりも15%以上高い値を
示し熱伝導率が大きく改善されていることが判る。 【0045】よって本発明品では、半導体素子が作動時
に多量の熱を発した際、その熱を放熱体を介して外部に
効率よく放散させることができ、半導体素子を常に適温
として長期間にわたり安定かつ正常に作動させることが
可能となる。 【0046】なお、本発明は上述の実施例、実験例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
であれば種々の変更は可能である。 【0047】 【発明の効果】本発明の半導体素子収納用パッケージに
よれば、絶縁基体を熱伝導率が70W/m・K以上のセ
ラミックス焼結体で、放熱体を平均粒径50μm乃至1
00μmで、粒径25μm以下の粒子を含有しないタン
グステン粉末から成る焼結多孔体に銅を含浸させた銅−
タングステン合金で形成し、各々の熱伝導率を高いもの
としたことから半導体素子が作動時に多量の熱を発した
としてもその熱は絶縁基体及び放熱体を介して外部に効
率よく放散され、これによって半導体素子は常に適温と
なり、半導体素子を長期間にわたり安定かつ正常に作動
させることが可能となる。 【0048】また本発明の半導体素子収納用パッケージ
によれば、放熱体を構成するタングステンから成る焼結
多孔体を80乃至95重量%、銅を5乃至20重量%の
範囲としたことから放熱体の線熱膨張係数を熱伝導率が
70W/m・K以上のセラミックス焼結体からなる絶縁
基体の線熱膨張係数に近似させることが可能となり、そ
の結果、絶縁基体の下面に放熱体を取着させる際や半導
体素子が作動した際等において絶縁基体と放熱体の両者
に熱が作用したとしても絶縁基体と放熱体との間には両
者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生
することはなく、これによって放熱体を絶縁基体に割れ
やクラックを発生させることなく強固に取着させて半導
体素子が作動時に発する熱を常に外部に良好に放出させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の半導体素子収納用パッケージの一実施
例を示す断面図である。 【図2】本発明の半導体素子収納用パッケージに用いる
放熱体の特性図である。 【符号の説明】 1・・・・絶縁基体 1a・・・載置部 2・・・・蓋体 3・・・・放熱体 4・・・・半導体素子 5・・・・容器 6・・・・配線層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成13年8月27日(2001.8.2
7) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0006 【補正方法】変更 【補正内容】 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の半導体素子収納用パッケージにおいては、絶縁基体
が酸化アルミニウム質焼結体から成り、熱伝導率が20
W/m・Kと低いこと、放熱体が平均粒径1μm乃至4
0μmのタングステン粉末を焼成して焼結多孔体を得る
とともに該焼結多孔体の空孔内に溶融させた銅を含浸さ
せることによって形成されており、平均粒径の1/2以
下の粒径の粒子が10%程度含まれているためにこの粒
径の小さな粉末が粒径の大きな粉末間に入り込んで得ら
れるタングステンから成る焼結多孔体の空孔は細く狭い
ものとなり、その結果、空孔内に含浸される熱伝導が良
好な銅もその線幅が細く狭いものとなって放熱体の熱伝
導率は約285W/m・K(線熱膨張係数が約7.5p
pm/℃の銅−タングステン合金:銅:25重量%、タ
ングステン:75重量%)程度であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】上面に半導体素子が載置される載置部を有
    し、該載置部より外部にかけて導出する半導体素子の各
    電極が接続される配線層を有する絶縁基体と、前記絶縁
    基体の上面に取着され、前記半導体素子が載置される載
    置部を封止する蓋体と、前記絶縁基体の下面に取着され
    ている放熱体とからなる半導体素子収納用パッケージで
    あって、前記絶縁基体は熱伝導率が70W/m・k以上
    のセラミックス焼結体からなり、かつ放熱体が平均粒径
    50μm乃至100μmで、25μm以下の粒子を含有
    しないタングステン粉末から成る焼結多孔体に銅を含浸
    させて形成されているとともにタングステンから成る焼
    結多孔体が80乃至95重量%、銅が5乃至20重量%
    であることを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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