JP2003005663A - プラズマディスプレイパネル用機能性フィルムおよび表示パネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル用機能性フィルムおよび表示パネル

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JP2003005663A
JP2003005663A JP2001192481A JP2001192481A JP2003005663A JP 2003005663 A JP2003005663 A JP 2003005663A JP 2001192481 A JP2001192481 A JP 2001192481A JP 2001192481 A JP2001192481 A JP 2001192481A JP 2003005663 A JP2003005663 A JP 2003005663A
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pdp
resin
layer
antireflection
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JP2001192481A
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Hiroshi Wachi
博 和知
Takeshi Moriwaki
健 森脇
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁波遮蔽性、赤外線遮蔽性および反射防止性
のすべてを十分に満足するPDP用機能性フィルムの提
供。 【解決手段】PDP本体の前面に貼付して用いられるP
DP用機能性フィルムであって、導電性フィルムと、特
定の反射防止膜とを積層してなり、構成材料のうち少な
くとも一つが近赤外線吸収剤を含有するPDP用機能性
フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル本体に貼付するプラズマディスプレイパネル
用機能性フィルムおよびそれを用いた表示パネルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマディスプレイパネル(以
下「PDP」ともいう。)には、PDPから放出される
電磁波、赤外線等を遮蔽すること、外光の反射を防止す
ること、PDPの発色を所望の色に変換すること等を目
的として、PDPの前面に配置されるフィルタが必要と
されてきた。このフィルタは、一般に、ガラス等の透明
基板の前後に赤外線吸収フィルム、導電性膜、反射防止
膜等を積層したものである。これに対し、近年、PDP
と別にフィルタを設けるのは、構造が複雑となり、フィ
ルタの有する透明基板のため重く、厚肉となり、更には
部品点数および生産工程数が多く、生産コストが高いと
いう問題があることから、上記のような機能を有するフ
ィルム等をPDPの表面に直接設置することが検討され
てきている(特開平11−212475号公報、特開2
000−39513号公報、特開2000−56115
号公報、特開2000−56128号公報、特開200
0−156182号公報等)。しかしながら、これらの
技術の中には、電磁波遮蔽性、赤外線遮蔽性および反射
防止性のすべてを十分に満足するものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、PDP本体
に直接貼付しうるPDP用機能性フィルムであって、電
磁波遮蔽性、赤外線遮蔽性および反射防止性のすべてを
十分に満足するPDP用機能性フィルムおよびそれを用
いた表示パネルを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラズマディ
スプレイパネル本体の前面に貼付して用いられるプラズ
マディスプレイパネル用機能性フィルムであって、導電
性フィルムと、自己修復性を有する樹脂からなる層と非
結晶性の含フッ素重合体からなる反射防止皮膜とを有す
る反射防止膜とを積層してなり、構成材料のうち少なく
とも一つが近赤外線吸収剤を含有するプラズマディスプ
レイパネル用機能性フィルムを提供する。
【0005】また、本発明は、プラズマディスプレイパ
ネル本体の前面に貼付して用いられるプラズマディスプ
レイパネル用機能性フィルムであって、導電性フィルム
の上に直接に反射防止皮膜を設けてなり、構成材料のう
ち少なくとも一つが近赤外線吸収剤を含有するプラズマ
ディスプレイパネル用機能性フィルムを提供する。
【0006】更に、本発明は、プラズマディスプレイパ
ネル本体と、該プラズマディスプレイパネル本体の前面
に貼付した上記いずれかのプラズマディスプレイパネル
用機能性フィルムとを備える表示パネルを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
詳細に説明する。本発明の第一の態様は、PDP本体の
前面に貼付して用いられるPDP用機能性フィルムであ
って、導電性フィルムと、自己修復性を有する樹脂から
なる層と非結晶性の含フッ素重合体からなる反射防止皮
膜とを有する反射防止膜とを積層してなり、構成材料の
うち少なくとも一つが近赤外線吸収剤を含有するPDP
用機能性フィルムである。
【0008】本発明の第一の態様に用いられる導電性フ
ィルムは、例えば、メッシュフィルム、金属透明導電性
フィルムが挙げられる。メッシュフィルムは、特に限定
されないが、例えば、フォトリソグラフィ等のリソグラ
フィにより得られるメッシュフィルム、印刷法により得
られるメッシュフィルム、繊維メッシュフィルムが挙げ
られる。金属透明導電性フィルムは、例えば、透明な金
属薄膜や、透明な樹脂フィルムに透明な金属薄膜を積層
したものが挙げられる。具体的には、Agスパッタフィ
ルム、ITO(InとSnの酸化物)蒸着フィルムが挙
げられる。本発明の第一の態様においては、メッシュフ
ィルム、金属透明導電性フィルムのほかにも、電磁波を
実質的に遮蔽することができるものを導電性フィルムと
して用いることができる。
【0009】これらの中でも、メッシュフィルムが好ま
しく、特に、フォトリソグラフィ法により得られるメッ
シュフィルム(以下「フォトリソメッシュ」ともい
う。)や、印刷法により得られるメッシュフィルムが使
用される。PDP本体に直接に貼付されて用いられるフ
ィルムにおいては、フィルター設置方式より高度な電磁
波遮蔽性が要求されるが、フォトリソメッシュは表面抵
抗が0.05Ω/□程度と小さいので、電磁波遮蔽性に
極めて優れる。なお、例えば、Agスパッタフィルム
は、表面抵抗が小さくとも1.0Ω/□程度である。フ
ォトリソメッシュは、金属メッシュと樹脂フィルムとか
らなり、樹脂フィルムに金属薄膜、例えば、銅箔を貼り
付けたもの、あるいは、樹脂フィルム上に蒸着およびメ
ッキで金属薄膜を形成したものを、フォトリソグラフィ
法により金属薄膜のエッチングを行い、メッシュを形成
するようにして製造される。金属薄膜としては、2〜2
0μm、特に、3〜10μmが、電磁波遮蔽性およびエ
ッチング性から好ましく使用される。フォトリソメッシ
ュの仕様は、ピッチ200〜400μm、線幅5〜30
μmであるのが好ましい。印刷法により得られるメッシ
ュフィルムは、導電性インクを用いた印刷法で、フィル
ム上にメッシュを形成したものである。導電性インクと
しては、金属微粒子を含むインク、熱処理等により金属
となりうる金属化合物を含むインクなどがある。また、
印刷後、メッキ等を行い、メッシュ部分の導電性をさら
に高めることもできる。金属部分の厚さ、メッシュのピ
ッチ、線幅は上記フォトリソメッシュと同じ範囲である
ことが好ましい。
【0010】メッシュフィルムにおいては、メッシュの
空隙には、透明接着剤が充填されている。それにより不
透明なメッシュが透明化され、かつ、メッシュフィルム
表面が平坦化されている。このように、不透明なメッシ
ュを用いる場合には、それを透明化、かつ、平坦化して
用いることは、PDP用機能性フィルムの必要条件であ
る。また、メッシュフィルム表面を平坦化するのは、反
射防止膜との接着性を高めるためでもある。無電解メッ
キ方法で作られる透明なメッシュを用いる場合でも、透
明接着剤等による平坦化が必要である。
【0011】導電性フィルムの構成材料として用いられ
る金属は、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、チタ
ン、タングステン、スズ、鉛、鉄、銀、クロム;ステン
レス等のこれらの合金が挙げられる。中でも、銅、ステ
ンレス、アルミニウムが好ましい。導電性フィルムの構
成材料として用いられる樹脂は、例えば、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリル
樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、セル
ローストリアセテート、ポリビニルアルコール、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属
イオン架橋エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリウレ
タン、セロファンが挙げられる。中でも、PET、PM
MA、PCが好ましい。
【0012】図1は、本発明の第一の態様に好適に用い
られるメッシュフィルムの一例を示す断面図である。図
1のメッシュフィルム1においては、銅メッシュ11が
PETフィルム12の一方の面に透明接着剤13によっ
て接着されている。銅メッシュ11の空隙には、透明接
着剤14が充填されており、それにより不透明な銅メッ
シュ11が透明化され、かつ、メッシュフィルム1表面
が平坦化されている。
【0013】また、図2は、本発明の第一の態様に好適
に用いられるメッシュフィルムの他の一例を示す断面図
である。図2のメッシュフィルム2においては、透明な
銅メッシュ21がPETフィルム22の一方の面に蒸着
(スパッタ)+銅めっき方式によって形成されている。
銅メッシュ21の空隙には、透明接着剤23が充填され
ており、それによりメッシュフィルム2表面が平坦化さ
れている。
【0014】本発明の第一の態様に用いられる反射防止
膜は、自己修復性を有する樹脂からなる層と非結晶性の
含フッ素重合体からなる反射防止皮膜とを有する反射防
止膜である。自己修復性を有する樹脂からなる層は、特
に限定されないが、ポリウレタン樹脂からなる層である
のが好ましい。自己修復性を有するポリウレタン樹脂
(以下「ポリウレタン樹脂(A)」ともいう。)は公知
である(特開昭60−222249号公報、特開昭61
−281118号公報等)。
【0015】透明で自己修復性を有するポリウレタン樹
脂(A)は、熱硬化性ポリウレタン樹脂および熱可塑性
ポリウレタンエラストマー(TPU)のいずれであって
もよい。
【0016】熱硬化性ポリウレタン樹脂は、多官能性活
性水素化合物(ポリオール類)とポリイソシアネートか
らなる反応性主原料のうち、少なくとも一方の原料の少
なくともその一部として3官能性以上の化合物を使用す
ることによって得られるポリウレタン樹脂である。熱可
塑性ポリウレタンエラストマーは、すべて2官能性の原
料を用いて得られるポリウレタンエラストマーである。
【0017】ポリウレタン樹脂(A)は、耐薬品性、耐
汚染性、耐久性の観点から、熱硬化性ポリウレタン樹脂
であるのが好ましい。以下、熱硬化性ポリウレタン樹脂
について説明する。
【0018】多官能性活性水素化合物としては、ポリオ
ール類が好ましく、例えば、ポリエーテル系ポリオー
ル、ポリエステル系ポリオール、ポリカーボネート系ポ
リオールを用いることができる。耐久性、価格、強度、
自己修復性のバランスから、ポリエステル系のポリオー
ルが好ましい。中でも、環状エステル、特に、カプロラ
クトンを開環して得られるポリエステル系ポリオールが
特に好ましい。ポリオールの官能基数は、平均値として
1より大きいことを要するが、強度、伸度、自己修復性
のバランスの観点から、2〜3であるのが好ましい。
【0019】ポリオールは、トリオールのみ(2種以上
のトリオール混合物であってもよい)またはトリオール
とジオールの混合物が好ましい。各々のポリオールの水
酸基価は特に限定されないが、全ポリオールの平均水酸
基価は100〜600であるのが好ましく、200〜5
00であるのがより好ましい。このポリオールは短鎖ポ
リオールである鎖延長剤を含んでもよい。なお、上記平
均水酸基価は、鎖延長剤を含む場合は、これを含めて計
算した平均水酸基価である。使用可能な鎖延長剤として
は、短鎖ポリオール、短鎖ポリアミン等が挙げられる。
特に、透明性、柔軟性、反応性の観点から、短鎖ポリオ
ールが好ましく、短鎖ジオールがより好ましい。
【0020】ポリイソシアネートは、得られるポリウレ
タン樹脂(A)の耐久黄変性の点で、無黄変性ポリイソ
シアネートであるのが好ましい。無黄変性ポリイソシア
ネートは、芳香核に直接結合したイソシアネート基を有
しない非芳香族または芳香族のポリイソシアネートであ
る。脂肪族または脂環族のジイソシアネートまたは3価
以上のポリイソシアネートが特に好ましい。特に3官能
以上のポリイソシアネート、またはそれとジイソシアネ
ートの混合物が好ましい。
【0021】ジイソシアネートとしては、例えば、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、水添ジフェニルメタンジイソシアネートが挙げら
れる。3官能以上のポリイソシアネートとしては、例え
ば、ジイソシアネートのヌレート変性体、ビューレット
変性体、トリメチロールプロパン等の3価アルコールで
変性したウレタン変性体が挙げられる。
【0022】これらの原料は単独でまたは混合して用い
ることができる。また、必要に応じて、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、光安定剤等の安定剤、ウレタン化触媒、着
色剤、難燃剤、帯電防止剤、界面活性剤、シランカップ
リング剤等の添加剤を添加することができる。
【0023】ポリウレタン樹脂(A)のフィルムの成形
法としては、押出成形法、射出成形法、ブロー成形法、
注型法、カレンダー成形法等が可能である。フィルムの
光学的品質の観点から、また、熱硬化性樹脂も成形可能
であり成形時の加熱温度が低い等の観点から、特開平1
−56717号公報に記載されているような反応性キャ
スティング法で得られるものが最も好ましい。
【0024】反応性キャスティング法とは、反応して軟
質合成樹脂となる流動性の反応性原料混合物をはく離性
または非はく離性の平滑な担体上を流延する間に反応さ
せて軟質合成樹脂のフィルムを形成し、はく離性担体の
場合にはその後、担体からはく離することによりフィル
ムを得る方法である。通常、反応性キャステイング法を
行う場合、反応性原料に溶剤が含まれていてもよいが、
ポリウレタン樹脂(A)のフィルムの製造の場合には実
質的に溶剤を含まない反応性原料を用いる方法、即ち、
反応性バルクキャスティング法が好ましい。
【0025】本発明において、ポリウレタン樹脂(A)
が自己修復性を有するとは、「23℃、50%相対湿度
雰囲気下で、先端径15μmのダイアモンドチップを加
傷体として、生じた傷が消失しうる最大荷重を、HEI
DONスクラッチテスターを用いて測定した値が10g
以上であること」をいう。
【0026】ポリウレタン樹脂(A)の層の厚さは、自
己修復性の観点から、0.05〜0.5mmであるのが
好ましく0.1〜0.3mmであるのが特に好ましい。
【0027】本発明の第一の態様に用いられる反射防止
膜は、自己修復性を有する樹脂からなる層の他に、ポリ
ウレタン樹脂(A)以外の合成樹脂(B)の層を、反射
防止皮膜の存在しない側に含んでいてもよい。合成樹脂
(B)の層は、1層であってもよいし2層以上であって
もよく、また、ポリウレタン樹脂(A)と積層する順序
は、特に限定されない。
【0028】合成樹脂(B)の役割の1つは、導電性フ
ィルムとの接着のための接着剤である。また、後述の赤
外線吸収剤等を含有する層を形成するための担持樹脂と
しての役割を持たすこともできる。
【0029】このような合成樹脂(B)は、透明であれ
ば特に限定はされないが、熱可塑性アクリル樹脂や、熱
可塑性ポリウレタンエラストマーであるのが好ましい。
【0030】合成樹脂(B)のフィルムの成形方法は、
押出成形、溶液キャスティング等の方法が可能である
が、薄膜が形成できるという点から、溶液キャスティン
グ法が好ましい。溶液キャスティング法において用いら
れる合成樹脂を溶解する溶剤としては、例えば、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶剤、エーテル系溶剤、酢酸ブ
チル等のエステル系溶剤、エチルセロソルブ等のエーテ
ルアルコール系溶剤、ジアセトンアルコール等のケトン
アルコール系溶剤、トルエン等の芳香族系溶剤が挙げら
れる。これらは単独で用いてもよく、数種類の混合系で
用いてもよい。
【0031】前記合成樹脂(B)の層の厚さは、溶液キ
ャスティング法の場合、0.001〜0.05mmであ
るのが好ましく、0.002〜0.02mmであるのが
より好ましい。
【0032】また、合成樹脂(B)の層は2層以上から
なっていてもよい。例えば、ポリウレタン樹脂(A)や
合成樹脂(B)のフィルムをキャストする際に担体とし
て使用するフィルムが、そのまま合成樹脂(B)の層と
して含まれていてもよい。ただし、その場合には、前記
フィルムが透明樹脂フィルムであることを要する。前記
透明樹脂フィルムの膜厚は、0.01〜0.1mmであ
るのが好ましい。
【0033】本発明の第一の態様に用いられる反射防止
膜の有する反射防止皮膜は、非結晶性の含フッ素重合体
からなる。非結晶性の含フッ素重合体としては、テトラ
フルオロエチレン、ビニリデンフルオリドおよびヘキサ
フルオロプロピレンの3元共重合体や、含フッ素脂肪族
環構造を有する重合体などがある。特に、含フッ素脂肪
族環構造を有する重合体が機械的特性に優れるため好ま
しい。含フッ素脂肪族環構造を有する重合体としては、
含フッ素脂肪族環構造を有するモノマーを重合して得ら
れるもの(特公昭63−18964号公報等)や、2以
上の重合性二重結合を有する含フッ素モノマーを環化重
合して得られる主鎖に環構造を有する重合体(特開昭6
3−238111号公報等)が好適である。
【0034】反射防止皮膜は、ポリウレタン樹脂(A)
の自己修復性を著しく阻害しないものであることを要す
る。このため、反射防止皮膜の厚さは10〜1000n
mであるのが好ましく、20〜500nmであるのがよ
り好ましい。
【0035】本発明の第一の態様に用いられる反射防止
膜は、上記自己修復性を有する樹脂からなる層と、上記
非結晶性の含フッ素重合体からなる反射防止皮膜と、必
要に応じて設けられる上記合成樹脂(B)の層のほか
に、自己修復性を有する樹脂からなる層と反射防止皮膜
との間に、該自己修復性を有する樹脂よりも屈折率が高
い樹脂からなる層(以下「高屈折率層」ともいう。)を
設けることができる。この場合、より優れた反射防止効
果を得ることができる。
【0036】高い屈折率を有する樹脂としては、ポリス
チレン、ポリ(o−クロロスチレン)、ポリ(2,6−
ジクロロスチレン)、ポリ(ブロモスチレン)、ポリ
(2,6−ジブロモスチレン)、ポリカーボネート、芳
香族ポリエステル、ポリサルホン、ポリエーテルサルホ
ン、ポリアリールサルホン、ポリ(ペンタブロモフェニ
ルメタクリレート)、フェノキシ樹脂およびその臭素化
物、エポキシ樹脂およびその臭素化物等の主鎖または側
鎖に芳香環を有するポリマーが好適に用いられる。ま
た、これらの樹脂の末端を反応性に富む官能基に変性す
ることにより、自己修復性を有する樹脂からなる層や、
反射防止皮膜との接着性を高めることもできる。
【0037】これらの樹脂のうち、フェノキシ樹脂、エ
ポキシ樹脂等は無変性ですでに末端に活性を有する官能
基を有し、接着性の点で好ましい。ポリサルホン、ポリ
エーテルサルホン、ポリアリールサルホン等のサルホン
系ポリマーは、主鎖に硫黄原子を有するポリマーである
のが好ましい。
【0038】図3は、本発明の第一の態様に好適に用い
られる反射防止膜の一例を示す断面図である。図3の反
射防止膜3においては、自己修復性を有する樹脂からな
る層31の一方の面に、非結晶性の含フッ素重合体から
なる反射防止皮膜32が積層されている。図3におい
て、自己修復性を有する樹脂からなる層31は、ポリウ
レタン樹脂からなるのが好ましい。
【0039】図4は、本発明の第一の態様に好適に用い
られる反射防止膜の他の一例を示す断面図である。図4
の反射防止膜4においては、自己修復性を有する樹脂か
らなる層41の一方の面に高屈折率層43が積層され、
該高屈折率層43の上に非結晶性の含フッ素重合体から
なる反射防止皮膜42が積層されている。自己修復性を
有する樹脂からなる層41の他方の面には、合成樹脂
(B)の層44が積層されている。図4において、自己
修復性を有する樹脂からなる層41は、ポリウレタン樹
脂からなるのが好ましく、高屈折率層43は、臭素化フ
ェノキシ樹脂からなるのが好ましく、合成樹脂(B)の
層44は、接着性を有する熱可塑性ポリウレタンエラス
トマーからなるのが好ましい。
【0040】図5は、本発明の第一の態様に好適に用い
られる反射防止膜の他の一例を示す断面図である。図5
の反射防止膜5においては、自己修復性を有する樹脂か
らなる層51の一方の面に高屈折率層53が積層され、
該高屈折率層53の上に非結晶性の含フッ素重合体から
なる反射防止皮膜52が積層されている。自己修復性を
有する樹脂からなる層51の他方の面には、2種の異な
る合成樹脂(B)の層54および55が積層されてい
る。図5において、自己修復性を有する樹脂からなる層
51は、ポリウレタン樹脂からなるのが好ましく、高屈
折率層53は、臭素化フェノキシ樹脂からなるのが好ま
しく、合成樹脂(B)の層54および55は、内側の層
54が接着性を有する熱可塑性ポリウレタンエラストマ
ーからなり、外側の層55は接着性を有する層54を一
時的に保護する保護層であり、PETフィルムであるの
が好ましい。
【0041】図6は、本発明の第一の態様に好適に用い
られる反射防止膜の他の一例を示す断面図である。図6
の反射防止膜6は、図5の反射防止膜の自己修復性を有
する樹脂からなる層との表面にエンボス加工を施した、
アンチグレアー性能を持つ反射防止膜である。図6にお
ける好適な構成は、図5と同様である。アンチグレアー
性能は、ヘイズ値として1〜20のエンボス加工を施し
て付与するのが好ましい。
【0042】本発明の第一の態様に用いられる反射防止
膜の製造方法は、特に限定されないが、例えば、以下の
方法により製造することができる。
【0043】初めに、自己修復性を有する樹脂からなる
層、例えば、ポリウレタン樹脂(A)の1層からなるフ
ィルムを製造する。ポリウレタン樹脂(A)の原料を平
滑な担体上にキャストし、反応性キャスティング法によ
りフィルムを製造し、その後、担体をはく離することに
より、ポリウレタン樹脂(A)の1層からなるフィルム
を得ることができる。担体は、平滑性に優れ、加工に耐
えうる強度を有するものであれば特に限定されないが、
汎用性等を考慮すると、ポリエステルフィルム、延伸ポ
リプロピレンフィルム等であるのが好ましい。
【0044】つぎに、本発明の第一の態様に用いられる
反射防止膜が、自己修復性を有する樹脂からなる層、例
えば、ポリウレタン樹脂(A)以外に、合成樹脂(B)
を有する場合には、担体上に合成樹脂(B)の溶液をキ
ャストし、溶剤を乾燥除去して合成樹脂(B)のフィル
ムを得た後、その上にポリウレタン樹脂(A)の原料を
キャストして加熱硬化する方法により積層体を得ること
ができる。
【0045】ポリウレタン樹脂(A)のフィルムおよび
合成樹脂(B)のフィルムを製造する際に用いられる担
体としては、平滑性に優れ、加工に耐えうる強度を有す
るものであれば特に限定されないが、汎用性等を考慮す
ると、ポリエステルフィルム、延伸ポリプロピレンフィ
ルム等であるのが好ましい。特に、合成樹脂(B)の層
をキャストする担体は、担体として機能するとともに、
例えば、合成樹脂(B)の層の膜厚が薄く単独では扱い
にくい場合に、ポリウレタン樹脂(A)のフィルムと積
層する場合の補強材としての役割も担う。また、上述し
たように、担体として用いたフィルムが積層体の一部に
含まれる場合には、該フィルムは透明樹脂フィルムであ
ることを要する。前記透明樹脂フィルムの膜厚は、0.
01〜0.1mmであるのが好ましい。
【0046】また、本発明の第一の態様に用いられる積
層体は、少なくとも片面は自己修復性を有する樹脂から
なる層、例えば、ポリウレタン樹脂(A)の表面層にな
っていることを要する。積層体からなるフィルムの総厚
は、0.1〜0.5mmであるのが好ましい。
【0047】更に、上記のようにして得られる自己修復
性を有する樹脂からなる層の1層からなるフィルムまた
はそれ以外に合成樹脂(B)を有する積層体の自己修復
性を有する樹脂からなる層の表面に、非結晶性の含フッ
素重合体からなる反射防止皮膜を設ける。
【0048】反射防止皮膜を設ける方法は、特に限定さ
れず、任意の加工法を選択することができる。例えば、
含フッ素脂肪族環構造を有する重合体は、パーフルオロ
オクタン、CF3(CF2)n CH=CH2 (式中、nは5
〜11の整数を表す。)、CF3(CF2)m CH2 CH3
(式中、mは5〜11の整数を表す。)等のフッ素系溶
剤に可溶であり、この重合体の溶液を塗布することによ
って、容易に所定の膜厚の反射防止皮膜を塗工すること
ができる。
【0049】塗工法としては、例えば、ディップコート
法、ロールコート法、スプレーコート法、グラビアコー
ト法、コンマコート法、ダイコート法を用いることがで
きる。これらのコート法によれば、連続加工が可能であ
り、バッチ式の蒸着法等に比べて生産性に優れる。自己
修復性を有する樹脂からなる層等と、反射防止皮膜との
密着力を高めるため、あらかじめ自己修復性を有する樹
脂からなる層等の表面にコロナ放電処理または紫外線処
理等の活性エネルギー線処理を施したり、プライマー処
理を施したりすることができる。
【0050】自己修復性を有する樹脂からなる層等と、
反射防止皮膜との間に、高屈折率層を設ける場合におい
ても、それぞれを設けるにあたって、あらかじめ表面に
コロナ放電処理または紫外線処理等の活性エネルギー線
処理を施したり、プライマー処理を施したりすることが
できる。
【0051】上記導電性フィルムと上記反射防止膜とを
積層して本発明の第一の態様のPDP用機能性フィルム
とする態様は、特に限定されない。例えば、導電性フィ
ルムと反射防止膜との間に粘着剤層または接着剤層を設
けることにより積層して本発明のPDP用機能性フィル
ムとすることができる(図示せず)。また、導電性フィ
ルムとして、メッシュフィルムを用いる場合には、メッ
シュの空隙を充填する透明接着剤により、導電性フィル
ムと反射防止膜とを接着してもよい。図7は、図1およ
び2に示したメッシュフィルム1および2のいずれか
と、図3〜6に示した反射防止膜3〜6のいずれかとを
メッシュ71の空隙を充填する透明接着剤72により接
着して得られる本発明の第一の態様の一例であるPDP
用機能性フィルム7である。更に、導電性フィルムとし
てメッシュフィルムを用い、透明接着剤の代わりに自己
修復性を有する樹脂をメッシュの空隙に充填し、その上
に非結晶性の含フッ素重合体からなる反射防止皮膜を設
けて、導電性フィルムと反射防止膜とを一体としたもの
も、本発明の第一の態様のPDP用機能性フィルムであ
る(図示せず)。なお、本発明の第一の態様のPDP用
機能性フィルムは、反射防止皮膜の存在しない面に、P
DP本体の前面に貼付するための接着剤層または粘着剤
層を有していてもよい。
【0052】導電性フィルムと反射防止膜との積層は、
周辺部にアース用電極を設けることが必要なため、枚葉
貼合により額縁貼りで行われる。
【0053】本発明の第一の態様のPDP用機能性フィ
ルムは、構成材料のうち少なくとも一つが近赤外線吸収
剤を含有する。近赤外線吸収剤は、赤外線吸収剤の中で
も最大吸収波長が750〜1100nmであるものをい
う。本発明の第一の態様においては、近赤外線吸収剤
が、金属錯体系、アミニウム系、ジイモニウム系の化合
物であるのが好ましい。
【0054】近赤外線吸収剤を含有する構成材料は、特
に限定されない。例えば、導電性フィルムを充填するた
めの透明接着剤;反射防止膜の自己修復性を有する樹脂
からなる層、必要に応じて設けられる1層または2層以
上の合成樹脂(B)の層;導電性フィルムと反射防止膜
とを接着するために用いることができる接着剤または粘
着剤;必要に応じて設けられるPDP本体の前面に貼付
するための接着剤層または粘着剤層が挙げられ、これら
のうち1または2以上の構成材料に近赤外線吸収剤を含
有させることができる。中でも、導電性フィルムを充填
するための透明接着剤;反射防止膜の必要に応じて設け
られる1層または2層以上の合成樹脂(B)の層;導電
性フィルムと反射防止膜とを接着するために用いること
ができる接着剤または粘着剤が好ましい。
【0055】近赤外線吸収剤の含有量は、特に限定され
ない。例えば、近赤外線吸収剤を自己修復性を有する樹
脂からなる層に含有させる場合、該層の厚さと要求され
る近赤外線吸収能によって異なるが、樹脂分100質量
部に対して0.0001〜5質量部であるのが好まし
い。また、近赤外線吸収剤を合成樹脂(B)の層に含有
させる場合、樹脂分100質量部に対して0.01〜5
0質量部であるのが好ましい。また、導電性フィルムを
充填するための透明接着剤に含有させる場合、透明接着
剤成分100質量部に対して0.001〜25質量部で
あるのが好ましい。
【0056】本発明の第二の態様は、PDP本体の前面
に貼付して用いられるPDP用機能性フィルムであっ
て、導電性フィルムの上に直接に反射防止皮膜を設けて
なり、構成材料のうち少なくとも一つが近赤外線吸収剤
を含有するPDP用機能性フィルムである。
【0057】本発明の第二の態様に用いられる導電性フ
ィルムは、本発明の第一の態様に用いられるものと同様
である。本発明の第二の態様においては、上記導電性フ
ィルムに反射防止皮膜を直接設ける。この反射防止皮膜
は、非結晶性の含フッ素重合体からなる反射防止皮膜で
あり、本発明の第一の態様に用いられる反射防止膜の反
射防止皮膜と同様である。
【0058】上記導電性フィルムに上記反射防止皮膜を
設けて本発明の第二の態様のPDP用機能性フィルムと
する態様は、特に限定されない。例えば、図1または2
に示したメッシュフィルムに反射防止皮膜を設けて本発
明の第二の態様のPDP用機能性フィルムとすることが
できる。反射防止皮膜を設ける方法は、特に限定され
ず、本発明の第一の態様に用いられるのと同様の方法を
用いることができる。
【0059】図8は、本発明の第二の態様のPDP用機
能性フィルムの一例を示す断面図である。図8のPDP
用機能性フィルム8においては、図1および2に示した
メッシュフィルム1および2のいずれかのメッシュ81
側の面に反射防止皮膜82が形成されている。図9は、
本発明の第二の態様のPDP用機能性フィルムの他の一
例を示す断面図である。図9のPDP用機能性フィルム
9においては、図1および2に示したメッシュフィルム
1および2のフィルム91側の面に反射防止皮膜92が
形成されている。この場合は、メッシュフィルム1また
は2の導通面がPDPと貼付される面となるため、裏面
での導通処理がPDP本体に必要である。また、PDP
本体での導通処理が行えない場合は、図9のように、導
電性テープ93等での導通処理が必要である。導電性テ
ープ93は、例えば、金属箔の一方の面に導電性の粘着
層を形成してなるものが挙げられる。導電性テープ93
の金属箔としては、厚さ1〜100μm程度の銅、銀、
ニッケル、アルミニウム、ステンレス等の箔を用いるこ
とができる。なお、本発明の第二の態様のPDP用機能
性フィルムは、反射防止皮膜の存在しない面に、PDP
本体の前面に貼付するための接着剤層または粘着剤層を
有していてもよい。
【0060】本発明の第二の態様のPDP用機能性フィ
ルムは、構成材料のうち少なくとも一つが近赤外線吸収
剤を含有する。近赤外線吸収剤は、本発明の第一の態様
に用いられるものと同様のものを用いることができる。
【0061】近赤外線吸収剤を含有する構成材料は、特
に限定されない。例えば、導電性フィルムを充填するた
めの透明接着剤;導電性フィルムと反射防止膜とを接着
するために用いることができる接着剤または粘着剤;必
要に応じて設けられるPDP本体の前面に貼付するため
の接着剤層または粘着剤層が挙げられ、これらのうち1
または2以上の構成材料に近赤外線吸収剤を含有させる
ことができる。中でも、導電性フィルムを充填するため
の透明接着剤が好ましい。
【0062】近赤外線吸収剤の含有量は、特に限定され
ない。例えば、導電性フィルムを充填するための透明接
着剤に含有させる場合、透明接着剤成分100質量部に
対して0.001〜25質量部であるのが好ましい。
【0063】本発明の第一および第二の態様のPDP用
機能性フィルムにおいては、近赤外線吸収剤以外にも、
各種の添加剤を用いることができる。添加剤は、例え
ば、近赤外線吸収剤以外の特定波長の吸収剤、色調補正
剤が挙げられる。
【0064】特定波長の吸収剤は、特に限定されず、例
えば、ポリメチン系、フタロシアニン系、金属錯体系、
アミニウム系、イモニウム系、ジイモニウム系、アント
ラキノン系、ジチオール金属錯体系、ナフトキノン系、
インドールフェノール系、アゾ系、トリアリルメタン系
の化合物を用いることができる。
【0065】色調補正剤は、染料と顔料がある。染料と
しては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン
系、トリアリルメタン系等の油溶性染料が好ましく使用
される。また、顔料としては、アゾ系、フタロシアニン
系、アントラキノン系、キナクリドン系等の有機顔料が
挙げられる。これらの色調補正剤は、単独または混合し
て使用される。色調補正剤の添加量は、特に限定されな
いが、近赤外線吸収剤の0.01〜10倍質量程度であ
るのが好ましい。
【0066】本発明の第一および第二の態様のPDP用
機能性フィルムにおいて、添加剤を含有する層は、特に
限定されない。本発明の第一の態様のPDP用機能性フ
ィルムにおいては、例えば、導電性フィルムを充填する
ための透明接着剤;反射防止膜の自己修復性を有する樹
脂からなる層、必要に応じて設けられる1層または2層
以上の合成樹脂(B)の層;導電性フィルムと反射防止
膜とを接着するために用いることができる接着剤または
粘着剤;必要に応じて設けられるPDP本体の前面に貼
付するための接着剤層または粘着剤層が挙げられ、これ
らのうち1または2以上の層に添加剤を含有させること
ができる。本発明の第二の態様のPDP用機能性フィル
ムにおいては、例えば、導電性フィルムを充填するため
の透明接着剤;必要に応じて設けられるPDP本体の前
面に貼付するための接着剤層または粘着剤層が挙げら
れ、これらのうち1または2以上の層に添加剤を含有さ
せることができる。これらの場合において、1つの層に
2以上の添加剤を含有させることもでき、1つの層に近
赤外線吸収剤とそれ以外の添加剤を含有させることもで
きる。添加剤の含有量は、特に限定されない。
【0067】本発明の第一の態様のPDP用機能性フィ
ルムとして、特に好適なのは、 1)非結晶性の含フッ素重合体からなる反射防止皮膜、
自己修復性を有する樹脂からなる層、合成樹脂(B)の
層をこの順に有する反射防止膜であって、合成樹脂
(B)の層に近赤外線吸収剤と色調補正剤とを添加した
反射防止膜と、透明接着剤が充填されたメッシュフィル
ムとを、合成樹脂(B)の層の表面を接着面として、粘
着剤によって接着し、積層してなるもの、 2)自己修復性を有する樹脂からなる層、非結晶性の含
フッ素重合体からなる反射防止皮膜を有する透明な反射
防止膜と、近赤外線吸収剤と色調補正剤とを添加した透
明接着剤が充填されたメッシュフィルムとを、自己修復
性を有する樹脂からなる層の表面を接着面として、粘着
剤層によって接着し、積層してなるもの、 3)自己修復性を有する樹脂からなる層、非結晶性の含
フッ素重合体からなる反射防止皮膜を有する透明な反射
防止膜と、近赤外線吸収剤と色調補正剤とを添加した透
明接着剤が充填されたメッシュフィルムとを、自己修復
性を有する樹脂からなる層の表面を接着面として、該透
明接着剤によって接着し、積層してなるもの、 4)自己修復性を有する樹脂からなる層、非結晶性の含
フッ素重合体からなる反射防止皮膜を有する透明な反射
防止膜と、透明接着剤が充填されたメッシュフィルムと
を、自己修復性を有する樹脂からなる層を接着面とし
て、積層してなるものであって、該反射防止膜と該メッ
シュフィルムとを、近赤外線吸収剤と色調補正剤とを添
加した粘着剤によって接着し、積層してなるもの、であ
る。
【0068】本発明の第二の態様のPDP用機能性フィ
ルムとして、特に好適なのは、 1)メッシュフィルムのメッシュが存在しない面に、反
射防止皮膜を設け、他の面に近赤外線吸収剤と色調補正
剤とを添加した粘着剤層を積層したもの、 2)近赤外線吸収剤と色調補正剤とを添加した透明接着
剤が充填されたメッシュフィルムのメッシュが存在しな
い面に、反射防止皮膜を設けたもの、 3)近赤外線吸収剤を添加した透明接着剤が充填された
メッシュフィルムのメッシュが存在しない面に、反射防
止皮膜を設け、メッシュが存在する面に色調補正剤を添
加した粘着剤層を積層したもの、である。
【0069】本発明の第一の態様のPDP用機能性フィ
ルムは、PDP本体に直接貼付することができ、電磁波
遮蔽性、赤外線遮蔽性および反射防止性のすべてを十分
に満足する。中でも、特に反射防止性に優れるため、映
像の鮮映性に優れる。また、本発明の第一の態様のPD
P用機能性フィルムが、色調補正剤等を含有する場合に
は、上記効果に加えて、PDPの発色を所望の色に変換
することができるなど、極めて有用である。更には、自
己修復性を有する樹脂からなる層を有するので、硬い物
との接触によっても傷が生じにくいという利点がある。
【0070】本発明の第二の態様のPDP用機能性フィ
ルムは、PDP本体に直接貼付することができ、電磁波
遮蔽性、赤外線遮蔽性および反射防止性のすべてを十分
に満足する。中でも、特に反射防止性に優れるため、映
像の鮮映性に優れる。また、本発明の第二の態様のPD
P用機能性フィルムが、色調補正剤等を含有する場合に
は、上記効果に加えて、PDPの発色を所望の色に変換
することができるなど、極めて有用である。更には、本
発明の第一の態様のPDP用機能性フィルムに比べて
も、部品点数および生産工程数が少なくなり、生産コス
トがより安価であるという利点を有する。
【0071】本発明の第三の態様は、PDP本体と、該
PDP本体の前面に貼付した本発明の第一または第二の
態様のPDP用機能性フィルムとを備える表示パネルで
ある。本発明の第三の態様の表示パネルの製造方法は、
特に限定されない。本発明の第一または第二の態様のP
DP用機能性フィルムが、一方の面に接着剤層または粘
着剤層を有している場合には、それによりPDP本体の
前面に貼付することにより、本発明の第三の態様の表示
パネルを得ることができる。接着剤層または粘着剤層を
有していない場合には、新たに接着剤層または粘着剤層
を設けた後に、PDP本体の前面に貼付する。
【0072】本発明の第三の態様の表示パネルは、PD
P本体の前面に本発明の第一または第二の態様のPDP
用機能性フィルムを備えるので、電磁波遮蔽性、赤外線
遮蔽性および反射防止性のすべてを十分に満足する。ま
た、本発明の第一または第二の態様のPDP用機能性フ
ィルムが、色調補正剤等を含有する場合には、上記効果
に加えて、PDPの発色を所望の色に変換することがで
きるなど、極めて有用である。
【0073】
【実施例】つぎに、本発明を図面を参照しつつ実施例に
より具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。 1.PDP用機能性フィルム (実施例1)図10は、導電性フィルムと反射防止膜と
を積層してなる本発明の第一の態様の実施例のPDP用
機能性フィルム100である。導電性フィルム101は
メッシュフィルムであり、透明な銅メッシュ102がP
ETフィルム103の一方の面に蒸着(スパッタ)+銅
めっき方式によって形成されている。銅メッシュ102
の空隙には、透明接着剤104が充填されている。反射
防止膜105は、熱硬化性ポリウレタン樹脂からなる層
106の一方の面に、含フッ素脂肪族環構造を有する重
合体からなる反射防止皮膜107が積層され、他方の面
に、TPUからなる層108が積層されている。TPU
層108には、近赤外線吸収剤および色調補正剤が添加
されている。導電性フィルム101の銅メッシュ102
の面と、反射防止膜105のTPU108の面とが、粘
着剤109によって接着されている。これは枚葉貼合に
より行うことができる。導電性フィルム101のPET
フィルムの面には、PDP本体と貼付するための粘着剤
層1010が設けられている。
【0074】(実施例2)図11は、導電性フィルムと
反射防止膜とを積層してなる本発明の第一の態様の他の
実施例のPDP用機能性フィルム110である。導電性
フィルム111はメッシュフィルムであり、銅メッシュ
112がPETフィルム113の一方の面に透明接着剤
114によって接着されている。銅メッシュの空隙に
は、透明接着剤114が充填されている。透明接着剤1
14には、近赤外線吸収剤および色調補正剤が添加され
ている。反射防止膜115は、熱硬化性ポリウレタン樹
脂からなる層116の一方の面に、含フッ素脂肪族環構
造を有する重合体からなる反射防止皮膜117が積層さ
れている。導電性フィルム111の銅メッシュ112の
面と、反射防止膜115の熱硬化性ポリウレタン樹脂1
16の面とが、粘着剤118によって接着されている。
これは枚葉貼合により行うことができる。導電性フィル
ム111のPETフィルム113の面には、PDP本体
と貼付するための粘着剤層119が設けられている。
【0075】(実施例3)図12は、導電性フィルムと
反射防止膜とを積層してなる本発明の第一の態様の他の
実施例のPDP用機能性フィルム120である。導電性
フィルム121はメッシュフィルムであり、銅メッシュ
122がPETフィルム123の一方の面に透明接着剤
124によって接着されている。銅メッシュ122の空
隙には、透明接着剤124が充填されている。透明接着
剤124には、近赤外線吸収剤および色調補正剤が添加
されている。反射防止膜125は、熱硬化性ポリウレタ
ン樹脂からなる層126の一方の面に、含フッ素脂肪族
環構造を有する重合体からなる反射防止皮膜127が積
層されている。導電性フィルム121の銅メッシュ12
2の面と、反射防止膜125の熱硬化性ポリウレタン樹
脂126の面とが、銅メッシュ122の空隙を充填して
いる透明接着剤124によって接着されている。導電性
フィルム121のPETフィルム123の面には、PD
P本体と貼付するための粘着剤層128が設けられてい
る。
【0076】(実施例4)図13は、導電性フィルムに
反射防止皮膜を設けてなる本発明の第二の態様の実施例
のPDP用機能性フィルム130である。導電性フィル
ム131はメッシュフィルムであり、銅メッシュ132
がPETフィルム133の一方の面に透明接着剤134
によって接着されている。銅メッシュ132の空隙に
は、透明接着剤134が充填されている。PETフィル
ム133の他方の面には、含フッ素脂肪族環構造を有す
る重合体からなる反射防止皮膜135が設けられてい
る。銅メッシュ132と反射防止皮膜135とは、導電
性テープ136で導通処理されている。導電性フィルム
131の銅メッシュ132の面には、PDP本体と貼付
するための粘着剤層137が設けられている。
【0077】2.PDP用機能性フィルムの光学特性の
測定 実施例1〜4で得られたPDP用機能性フィルムについ
て、光学特性を測定した。光学特性の測定は、島津製作
所製分光光度計(S−3100)を用い、透過率、反射
率、色調および近赤外線遮蔽性能の測定を行った。但
し、測定サンプルは、PDP本体と貼付するための粘着
剤を加工しないサンプルで行った。各フィルムの光学特
性は表1のとおりであった。
【0078】
【表1】
【0079】3.表示パネルの製造 (実施例5)実施例2のPDP用機能性フィルムをPD
P本体の前面に貼付した。貼付は、PDP本体のガラス
表面と、機能性フィルムの粘着剤層の間に、若干の水を
介在させ、泡を抜きながら貼り付けを行った。
【0080】4.表示パネルの光学特性の測定 実施例5で得られた表示パネルについて、光学特性を測
定した。光学特性は、PDP本体を消灯状態で反射率の
測定を行った。また、点灯状態では、従来フィルター構
成のものと映像とを比較して行った。その結果、PDP
本体の反射率21%に対し、5%と大幅に改善された。
映像の状態は、フィルター構成に比べ、反射の三重線が
消え、鮮映性に優れた映像が得られた。
【0081】
【発明の効果】本発明の第一および第二の態様のPDP
用機能性フィルムは、PDP本体に直接貼付することが
でき、これをPDP本体の前面に貼付してなる本発明の
第三の態様の表示パネルは、電磁波遮蔽性、赤外線遮蔽
性および反射防止性のすべてを十分に満足する。また、
本発明の第一または第二の態様のPDP用機能性フィル
ムが、色調補正剤等を含有する場合には、上記効果に加
えて、PDPの発色を所望の色に変換したりすることが
できるなど、極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の態様に好適に用いられるメッ
シュフィルムの一例を示す断面模式図である。
【図2】 本発明の第一の態様に好適に用いられるメッ
シュフィルムの他の一例を示す断面模式図である。
【図3】 本発明の第一の態様に好適に用いられる反射
防止膜の一例を示す断面模式図である。
【図4】 本発明の第一の態様に好適に用いられる反射
防止膜の他の一例を示す断面模式図である。
【図5】 本発明の第一の態様に好適に用いられる反射
防止膜の他の一例を示す断面模式図である。
【図6】 本発明の第一の態様に好適に用いられる反射
防止膜の他の一例を示す断面模式図である。
【図7】 本発明の第一の態様のPDP用機能性フィル
ムの一例を示す断面模式図である。
【図8】 本発明の第二の態様のPDP用機能性フィル
ムの一例を示す断面模式図である。
【図9】 本発明の第二の態様のPDP用機能性フィル
ムの他の一例を示す断面模式図である。
【図10】 本発明の第一の態様のPDP用機能性フィ
ルムの実施例を示す断面模式図である。
【図11】 本発明の第一の態様のPDP用機能性フィ
ルムの他の実施例を示す断面模式図である。
【図12】 本発明の第一の態様のPDP用機能性フィ
ルムの他の実施例を示す断面模式図である。
【図13】 本発明の第一の態様のPDP用機能性フィ
ルムの他の実施例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1、2 メッシュフィルム 11、21 銅メッシュ 12、22 PETフィルム 13、14、23 透明接着剤 3、4、5、6 反射防止膜 31、41、51 自己修復性を有する樹脂からなる層 32、42、52 非結晶性の含フッ素重合体からなる
反射防止皮膜 43、53 高屈折率層 44、54、55 合成樹脂(B)の層 7、8、9 PDP用機能性フィルム 71、81 メッシュ 72 透明接着剤 82、92 反射防止皮膜 91 フィルム 93 導電性テープ 100、110、120、130 PDP用機能性フィ
ルム 101、111、121、131 導電性フィルム 102、112、122、132 銅メッシュ 103、113、123、133 PETフィルム 104、114、124、134 透明接着剤 105、115、125 反射防止膜 106、116、126 熱硬化性ポリウレタン樹脂か
らなる層 107、117、127、135 含フッ素脂肪族環構
造を有する重合体からなる反射防止皮膜 108 TPUからなる層 109、118 粘着剤 1010、119、128、137 粘着剤層 136 導電性テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E321 AA04 BB23 BB25 BB41 BB44 BB60 GG05 GH01 5G435 AA16 BB06 FF14 GG11 GG33 GG43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマディスプレイパネル本体の前面に
    貼付して用いられるプラズマディスプレイパネル用機能
    性フィルムであって、 導電性フィルムと、 自己修復性を有する樹脂からなる層と非結晶性の含フッ
    素重合体からなる反射防止皮膜とを有する反射防止膜と
    を積層してなり、 構成材料のうち少なくとも一つが近赤外線吸収剤を含有
    するプラズマディスプレイパネル用機能性フィルム。
  2. 【請求項2】プラズマディスプレイパネル本体の前面に
    貼付して用いられるプラズマディスプレイパネル用機能
    性フィルムであって、 導電性フィルムの上に直接に反射防止皮膜を設けてな
    り、 構成材料のうち少なくとも一つが近赤外線吸収剤を含有
    するプラズマディスプレイパネル用機能性フィルム。
  3. 【請求項3】プラズマディスプレイパネル本体と、該プ
    ラズマディスプレイパネル本体の前面に貼付した請求項
    1または2に記載のプラズマディスプレイパネル用機能
    性フィルムとを備える表示パネル。
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