JP2000156182A - Ｐｄｐのフィルタ装置 - Google Patents
Ｐｄｐのフィルタ装置Info
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- JP2000156182A JP2000156182A JP10330422A JP33042298A JP2000156182A JP 2000156182 A JP2000156182 A JP 2000156182A JP 10330422 A JP10330422 A JP 10330422A JP 33042298 A JP33042298 A JP 33042298A JP 2000156182 A JP2000156182 A JP 2000156182A
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- optical film
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- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁波遮蔽、赤外線吸収、反射防止の機能を
持つ光学フィルムをＰＤＰに貼着し、光学フィルタ板に
はＰＤＰのガラス保護の機能を持たせる。 【解決手段】 電磁波遮蔽層４、赤外線吸収層５（ＰＤ
Ｐの色調補正を含む）および外光の反射防止層６からな
る光学フィルム２を粘着層７でＰＤＰ１の前面に貼着
し、光学フィルムの前に強化ガラス等で形成した反射防
止層８を有する光学フィルタ板３を配設する。反射防止
層を持つ光学フィルムをＰＤＰに密着させるので、ＰＤ
Ｐと光学フィルタ板とで外光が二重に反射される二重映
りが解消する。
持つ光学フィルムをＰＤＰに貼着し、光学フィルタ板に
はＰＤＰのガラス保護の機能を持たせる。 【解決手段】 電磁波遮蔽層４、赤外線吸収層５（ＰＤ
Ｐの色調補正を含む）および外光の反射防止層６からな
る光学フィルム２を粘着層７でＰＤＰ１の前面に貼着
し、光学フィルムの前に強化ガラス等で形成した反射防
止層８を有する光学フィルタ板３を配設する。反射防止
層を持つ光学フィルムをＰＤＰに密着させるので、ＰＤ
Ｐと光学フィルタ板とで外光が二重に反射される二重映
りが解消する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はＰＤＰ（プラズマデ
ィスプレイパネル）のフィルタ装置に係り、ＰＤＰより
漏洩する電磁波の遮蔽、赤外線の吸収、外光の反射防止
および発光色の補正等をＰＤＰに貼着したフィルム層で
行うものに関する。
ィスプレイパネル）のフィルタ装置に係り、ＰＤＰより
漏洩する電磁波の遮蔽、赤外線の吸収、外光の反射防止
および発光色の補正等をＰＤＰに貼着したフィルム層で
行うものに関する。
【０００２】
【従来の技術】映像表示装置に用いるＰＤＰは、管内に
封入したキセノンガスの分子を放電によって励起し、紫
外領域から近赤外領域にわたる波長範囲の線スペクトル
を発生させ、このうちの紫外線で管内に塗布した蛍光体
を励起し、可視領域の光を発生するが、近赤外領域の線
スペクトルの一部は表面ガラスを通って管外に放出され
る。また、ＰＤＰの駆動に伴って電磁波が発生し、僅か
ではあるが外部に漏洩する。さらに、表示面が平面であ
るため外光が差し込んだ場合に広い範囲で反射した光が
目に入り、映像のコントラストが低下して画面が見にく
くなり、また、青色を発光する蛍光体が青色以外に僅か
ではあるが赤色を発光する特性を有しており、青色に表
示されるべき部分が紫がかった色になる。これらの対策
として、ＰＤＰの前面に光学フィルタを設け、赤外線の
放出抑止、電磁波の漏洩防止、外光の反射防止および色
調の補正を行い、同時に、ＰＤＰのガラス面の保護とガ
ラス割れ時の飛散防止とを行う。このように、光学フィ
ルタに機械的機能を持たせる必要性のため、光学フィル
タ本来の役割である外光の反射防止、コントラストの改
善および色調の補正等の機能を充分に果たすことが難し
く、コスト高の要因にもなり、また、光学フィルタとＰ
ＤＰとの間に数mmの隙間ができるため、光学フィルタと
ＰＤＰとで外光が二重に反射されるという問題もあっ
た。
封入したキセノンガスの分子を放電によって励起し、紫
外領域から近赤外領域にわたる波長範囲の線スペクトル
を発生させ、このうちの紫外線で管内に塗布した蛍光体
を励起し、可視領域の光を発生するが、近赤外領域の線
スペクトルの一部は表面ガラスを通って管外に放出され
る。また、ＰＤＰの駆動に伴って電磁波が発生し、僅か
ではあるが外部に漏洩する。さらに、表示面が平面であ
るため外光が差し込んだ場合に広い範囲で反射した光が
目に入り、映像のコントラストが低下して画面が見にく
くなり、また、青色を発光する蛍光体が青色以外に僅か
ではあるが赤色を発光する特性を有しており、青色に表
示されるべき部分が紫がかった色になる。これらの対策
として、ＰＤＰの前面に光学フィルタを設け、赤外線の
放出抑止、電磁波の漏洩防止、外光の反射防止および色
調の補正を行い、同時に、ＰＤＰのガラス面の保護とガ
ラス割れ時の飛散防止とを行う。このように、光学フィ
ルタに機械的機能を持たせる必要性のため、光学フィル
タ本来の役割である外光の反射防止、コントラストの改
善および色調の補正等の機能を充分に果たすことが難し
く、コスト高の要因にもなり、また、光学フィルタとＰ
ＤＰとの間に数mmの隙間ができるため、光学フィルタと
ＰＤＰとで外光が二重に反射されるという問題もあっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、赤外線の吸収、電磁波の遮蔽、外光の反射防止
および色調補正をＰＤＰに貼着した光学フィルムで行
い、光学フィルタ板（ＰＤＰの前に配置）で機械的保護
機能を受け持つことにより、フィルタに必要な性能を満
足し、かつ比較的安価に得られるようにすることを目的
とする。
に鑑み、赤外線の吸収、電磁波の遮蔽、外光の反射防止
および色調補正をＰＤＰに貼着した光学フィルムで行
い、光学フィルタ板（ＰＤＰの前に配置）で機械的保護
機能を受け持つことにより、フィルタに必要な性能を満
足し、かつ比較的安価に得られるようにすることを目的
とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のＰＤＰのフィルタ装置では、ＰＤＰの漏洩
する電磁波を遮蔽するための電磁波遮蔽層と、ＰＤＰの
放出する赤外線を吸収するための赤外線吸収層と、外光
の反射を防止するための光拡散機能および低反射機能を
有する反射防止層とからなる光学フィルムをＰＤＰの前
面に貼着し、光学フィルムの前に、ＰＤＰのガラス面の
保護およびガラス割れ時の飛散防止のための強化ガラス
板に外光の反射を防止するための反射防止処理を施した
光学フィルタ板を配設する。
め、本発明のＰＤＰのフィルタ装置では、ＰＤＰの漏洩
する電磁波を遮蔽するための電磁波遮蔽層と、ＰＤＰの
放出する赤外線を吸収するための赤外線吸収層と、外光
の反射を防止するための光拡散機能および低反射機能を
有する反射防止層とからなる光学フィルムをＰＤＰの前
面に貼着し、光学フィルムの前に、ＰＤＰのガラス面の
保護およびガラス割れ時の飛散防止のための強化ガラス
板に外光の反射を防止するための反射防止処理を施した
光学フィルタ板を配設する。
【０００５】前記電磁波遮蔽層は、導体幅40μｍで１イ
ンチ当たりのメッシュ密度90本、バイアス角度15°乃至
20°の金属メッシュで形成する。なお、この金属メッシ
ュをポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）製またはア
クリル系樹脂製等の透明基材に熱プレスして用いるよう
にする。
ンチ当たりのメッシュ密度90本、バイアス角度15°乃至
20°の金属メッシュで形成する。なお、この金属メッシ
ュをポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）製またはア
クリル系樹脂製等の透明基材に熱プレスして用いるよう
にする。
【０００６】あるいは、ＰＥＴまたはアクリル系樹脂等
の透明基材上に形成した金属膜を、導体幅20μｍ以下、
１インチ当たり100 本のメッシュ密度でバイアス角度８
°乃至45°となるようにエッチングして形成するように
する。
の透明基材上に形成した金属膜を、導体幅20μｍ以下、
１インチ当たり100 本のメッシュ密度でバイアス角度８
°乃至45°となるようにエッチングして形成するように
する。
【０００７】なお、金属メッシュは、銅をニッケルで覆
った銅−ニッケル材を用い、これに黒化処理を施して金
属の光沢で映像視聴が妨げられないようにする。
った銅−ニッケル材を用い、これに黒化処理を施して金
属の光沢で映像視聴が妨げられないようにする。
【０００８】前記赤外線吸収層は、電磁波遮蔽層に、視
感平均透過率75％乃至80％で、波長850nm 以上に対する
透過率10％以下となるように顔料をコーティングして形
成する。そして、色調をＣＩＥ（国際照明委員会）の色
度図上の座標ｘ＝0.301 、ｙ＝0.311 に調色し、ＰＤＰ
の発光色の色調補正を行う。
感平均透過率75％乃至80％で、波長850nm 以上に対する
透過率10％以下となるように顔料をコーティングして形
成する。そして、色調をＣＩＥ（国際照明委員会）の色
度図上の座標ｘ＝0.301 、ｙ＝0.311 に調色し、ＰＤＰ
の発光色の色調補正を行う。
【０００９】前記反射防止層は、赤外線吸収層の表面
を、ヘイズ（曇り度）５％乃至8.6 ％、中心線平均粗度
0.1 μｍ乃至0.2 μｍ、10点平均粗度1.0 μｍ乃至1.6
μｍ、凹凸間隔70μｍ乃至85μｍに形成し、また、入射
光反射率を１％以下になるように形成する。
を、ヘイズ（曇り度）５％乃至8.6 ％、中心線平均粗度
0.1 μｍ乃至0.2 μｍ、10点平均粗度1.0 μｍ乃至1.6
μｍ、凹凸間隔70μｍ乃至85μｍに形成し、また、入射
光反射率を１％以下になるように形成する。
【００１０】あるいは、ＰＤＰの前面に、光拡散機能お
よび低反射機能を有する反射防止のための光学フィルム
を貼着し、該光学フィルムの前に、ＰＤＰの漏洩する電
磁波を遮蔽する電磁波遮蔽機能と、ＰＤＰの放出する赤
外線を吸収する赤外線吸収機能と、外光の反射を防止す
る反射防止機能とを有し、ＰＤＰのガラス面を保護しガ
ラス割れ時の飛散を防止するための強化ガラス板で形成
した光学フィルタ板を配設するようにしてもよい。この
光学フィルムは、表面を、ヘイズ（曇り度）５％乃至8.
6 ％、中心線平均粗度0.1 μｍ乃至0.2 μｍ、10点平均
粗度1.0 μｍ乃至1.6 μｍ、凹凸間隔70μｍ乃至85μｍ
に形成した光拡散機能と、表面の入射光反射率を１％以
下となるように形成した低反射機能とを持たせる。
よび低反射機能を有する反射防止のための光学フィルム
を貼着し、該光学フィルムの前に、ＰＤＰの漏洩する電
磁波を遮蔽する電磁波遮蔽機能と、ＰＤＰの放出する赤
外線を吸収する赤外線吸収機能と、外光の反射を防止す
る反射防止機能とを有し、ＰＤＰのガラス面を保護しガ
ラス割れ時の飛散を防止するための強化ガラス板で形成
した光学フィルタ板を配設するようにしてもよい。この
光学フィルムは、表面を、ヘイズ（曇り度）５％乃至8.
6 ％、中心線平均粗度0.1 μｍ乃至0.2 μｍ、10点平均
粗度1.0 μｍ乃至1.6 μｍ、凹凸間隔70μｍ乃至85μｍ
に形成した光拡散機能と、表面の入射光反射率を１％以
下となるように形成した低反射機能とを持たせる。
【００１１】なお、光学フィルムを再剥離可能型の粘着
剤を用いてＰＤＰに貼着し、貼着し直しの際に引き剥が
しできるようにする。光学フィルムの貼着は、貼合機を
用いて加圧荷重1Kg/cm自乗乃至2Kg/cm自乗で行う。
剤を用いてＰＤＰに貼着し、貼着し直しの際に引き剥が
しできるようにする。光学フィルムの貼着は、貼合機を
用いて加圧荷重1Kg/cm自乗乃至2Kg/cm自乗で行う。
【００１２】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図１は本発明によるＰＤＰ
のフィルタ装置の一実施例の要部断面図である。図にお
いて、１はＰＤＰ、２は光学フィルム、３はＰＤＰのガ
ラス面の保護およびガラス割れ時の飛散防止のための強
化ガラス等で形成した光学フィルタ板である。光学フィ
ルム２の４は電磁波遮蔽層、５は赤外線吸収層、６は反
射防止層（アンチグレア＝AGおよびアンチリフレクショ
ン＝AR）、光学フィルタ板３の両面の８は反射防止層(A
R)である。
き図面を参照して説明する。図１は本発明によるＰＤＰ
のフィルタ装置の一実施例の要部断面図である。図にお
いて、１はＰＤＰ、２は光学フィルム、３はＰＤＰのガ
ラス面の保護およびガラス割れ時の飛散防止のための強
化ガラス等で形成した光学フィルタ板である。光学フィ
ルム２の４は電磁波遮蔽層、５は赤外線吸収層、６は反
射防止層（アンチグレア＝AGおよびアンチリフレクショ
ン＝AR）、光学フィルタ板３の両面の８は反射防止層(A
R)である。
【００１３】電磁遮蔽層４は、銅をニッケルで覆ったCu
−Ni材（導電性に優れ、酸化されにくい）を用いた金属
メッシュで、光の透過を妨げないように、導体幅40μｍ
で１インチ当たりのメッシュ密度90本とし、ＰＤＰ１の
画素の配列（縦横）と重なって干渉縞（モアレ）が生じ
ないようにするためバイアス角度15°乃至20°（斜めに
交差）とし、ＰＥＴ製またはＰＭＭＡ（アクリル系樹
脂）製等の透明基材に熱プレスし、黒化処理を施して金
属の光沢で映像視聴が妨げられないようにする。あるい
は、ＰＥＴまたはアクリル系樹脂等の透明基材上に形成
した金属膜を、導体幅20μｍ以下、１インチ当たり100
本のメッシュ密度で、この場合はバイアス角度８°乃至
45°とし、エッチング加工により形成する。
−Ni材（導電性に優れ、酸化されにくい）を用いた金属
メッシュで、光の透過を妨げないように、導体幅40μｍ
で１インチ当たりのメッシュ密度90本とし、ＰＤＰ１の
画素の配列（縦横）と重なって干渉縞（モアレ）が生じ
ないようにするためバイアス角度15°乃至20°（斜めに
交差）とし、ＰＥＴ製またはＰＭＭＡ（アクリル系樹
脂）製等の透明基材に熱プレスし、黒化処理を施して金
属の光沢で映像視聴が妨げられないようにする。あるい
は、ＰＥＴまたはアクリル系樹脂等の透明基材上に形成
した金属膜を、導体幅20μｍ以下、１インチ当たり100
本のメッシュ密度で、この場合はバイアス角度８°乃至
45°とし、エッチング加工により形成する。
【００１４】赤外線吸収層５は、視感平均透過率は75％
乃至80％が得られ、波長850nm 以上に対する透過率が10
％以下となるように赤外線吸収色素（顔料）を設定し、
電磁波遮蔽層４にコーティングして形成する。これは、
電磁波遮蔽層４のメッシュの光透過率が約75％であり、
波長850nm 以上の透過率が合計で７％以下になるように
するためである。そして、この赤外線吸収層５の色調を
ＣＩＥの色度図上の座標ｘ＝0.301 、ｙ＝0.311 に調色
し、ＰＤＰ１からの赤色成分を吸収し、色調補正を行う
ようにする。この調色は、上記赤外線吸収色素に更に他
の色素を使用し、上記座標値の色調にすることを意味す
る。
乃至80％が得られ、波長850nm 以上に対する透過率が10
％以下となるように赤外線吸収色素（顔料）を設定し、
電磁波遮蔽層４にコーティングして形成する。これは、
電磁波遮蔽層４のメッシュの光透過率が約75％であり、
波長850nm 以上の透過率が合計で７％以下になるように
するためである。そして、この赤外線吸収層５の色調を
ＣＩＥの色度図上の座標ｘ＝0.301 、ｙ＝0.311 に調色
し、ＰＤＰ１からの赤色成分を吸収し、色調補正を行う
ようにする。この調色は、上記赤外線吸収色素に更に他
の色素を使用し、上記座標値の色調にすることを意味す
る。
【００１５】反射防止層６は、入射光の拡散（アンチグ
レア）のためフィルムの表面をヘイズ（曇り度）５％乃
至8.6 ％、中心線平均粗度0.1 μｍ乃至0.2 μｍ、10点
平均粗度1.0 μｍ乃至1.6 μｍ、凹凸間隔70μｍ乃至85
μｍ等に形成し（ＣＲＴ又は液晶等の表示素子で実施さ
れている技術）、同時に、入射光の反射を抑える（アン
チリフレクタ）ため屈折率の異なる材料の膜を複数枚重
ねて蒸着またはコーティングし、入射光を複雑に屈折さ
せて前方に戻りにくくし、反射率が１％以下になるよう
にする。あるいは、赤外線吸収層５の表面をこのように
加工してもよい。そして、これら電磁遮蔽層４、赤外線
吸収層５および反射防止層６からなる光学フィルム２
（厚さ約200 μｍ）を再剥離可能型粘着剤を用いた粘着
層７でＰＤＰ１に貼着する。これは、光学フィルタ２を
貼着し直す場合に引き剥がしが容易で、かつ、ＰＤＰの
表面に粘着剤が残らないようにするためである。光学フ
ィルム２の貼着には、例えば、加圧荷重0.5Kg/cm自乗〜
6Kg/cm自乗を可変できるシリンダを有する貼合機を用
い、加圧荷重1Kg/cm自乗乃至2Kg/cm自乗（貼合機のロー
ラにかかる線圧が最大80Kg/58.5cm 以下）に設定して行
う。
レア）のためフィルムの表面をヘイズ（曇り度）５％乃
至8.6 ％、中心線平均粗度0.1 μｍ乃至0.2 μｍ、10点
平均粗度1.0 μｍ乃至1.6 μｍ、凹凸間隔70μｍ乃至85
μｍ等に形成し（ＣＲＴ又は液晶等の表示素子で実施さ
れている技術）、同時に、入射光の反射を抑える（アン
チリフレクタ）ため屈折率の異なる材料の膜を複数枚重
ねて蒸着またはコーティングし、入射光を複雑に屈折さ
せて前方に戻りにくくし、反射率が１％以下になるよう
にする。あるいは、赤外線吸収層５の表面をこのように
加工してもよい。そして、これら電磁遮蔽層４、赤外線
吸収層５および反射防止層６からなる光学フィルム２
（厚さ約200 μｍ）を再剥離可能型粘着剤を用いた粘着
層７でＰＤＰ１に貼着する。これは、光学フィルタ２を
貼着し直す場合に引き剥がしが容易で、かつ、ＰＤＰの
表面に粘着剤が残らないようにするためである。光学フ
ィルム２の貼着には、例えば、加圧荷重0.5Kg/cm自乗〜
6Kg/cm自乗を可変できるシリンダを有する貼合機を用
い、加圧荷重1Kg/cm自乗乃至2Kg/cm自乗（貼合機のロー
ラにかかる線圧が最大80Kg/58.5cm 以下）に設定して行
う。
【００１６】なお、光学フィルム２は、例えば、図２
（イ）に示すように、赤外線吸収色素を混合(5) し表面
に反射防止処理(6) を施したフィルムに金属メッシュ11
を熱プレスして形成するか、あるいは、同図（ロ）に示
すように、反射防止処理（AG／AR処理）６を施したフィ
ルム14に赤外線吸収色素13をコーティングしたものと、
金属メッシュ11を形成したフィルム12とを貼合して形成
してもよい。金属メッシュ11は、帯電防止のためＰＤＰ
の接地回路に接続する必要がある。このため、例えば、
図３（イ）に示す如く、ＰＤＰ１の周辺部に銅泊テープ
21を貼り、導電性粘着剤22を用いて金属メッシュ11を銅
泊テープ21に貼着し、銅泊テープ21に接地金具等を接触
させて接地回路に接続する。23は粘着剤である。あるい
は同図（ロ）に示すように、金属メッシュ11を埋設した
フィルム12を金属メッシュ11が外側になるようにして粘
着剤23でＰＤＰ１に貼着し、金属メッシュ11の周辺部に
接地金具等を接触させて接地回路に接続するようにして
もよい。
（イ）に示すように、赤外線吸収色素を混合(5) し表面
に反射防止処理(6) を施したフィルムに金属メッシュ11
を熱プレスして形成するか、あるいは、同図（ロ）に示
すように、反射防止処理（AG／AR処理）６を施したフィ
ルム14に赤外線吸収色素13をコーティングしたものと、
金属メッシュ11を形成したフィルム12とを貼合して形成
してもよい。金属メッシュ11は、帯電防止のためＰＤＰ
の接地回路に接続する必要がある。このため、例えば、
図３（イ）に示す如く、ＰＤＰ１の周辺部に銅泊テープ
21を貼り、導電性粘着剤22を用いて金属メッシュ11を銅
泊テープ21に貼着し、銅泊テープ21に接地金具等を接触
させて接地回路に接続する。23は粘着剤である。あるい
は同図（ロ）に示すように、金属メッシュ11を埋設した
フィルム12を金属メッシュ11が外側になるようにして粘
着剤23でＰＤＰ１に貼着し、金属メッシュ11の周辺部に
接地金具等を接触させて接地回路に接続するようにして
もよい。
【００１７】あるいは、ＰＤＰ１の前面に貼着する光学
フィルムには前記反射防止層と同様に形成した光拡散機
能および低反射機能のみを持たせ、光学フィルムの前
に、電磁波遮蔽機能、赤外線吸収機能および外光の反射
防止機能を有し、ＰＤＰのガラス面を保護しガラス割れ
時の飛散を防止するための強化ガラス板で形成した光学
フィルタ板を配設するようにしてもよい。これにより、
光学フィルタ板とＰＤＰとによる外光の二重反射（二重
映り）を防止することができる。
フィルムには前記反射防止層と同様に形成した光拡散機
能および低反射機能のみを持たせ、光学フィルムの前
に、電磁波遮蔽機能、赤外線吸収機能および外光の反射
防止機能を有し、ＰＤＰのガラス面を保護しガラス割れ
時の飛散を防止するための強化ガラス板で形成した光学
フィルタ板を配設するようにしてもよい。これにより、
光学フィルタ板とＰＤＰとによる外光の二重反射（二重
映り）を防止することができる。
【００１８】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によるＰ
ＤＰのフィルタ装置によれば、従来の光学フィルタに課
せられた機能のうち電磁波遮蔽、赤外線吸収および反射
防止等の機能を光学フィルムに移行させることにより、
光学フィルタ板はＰＤＰのガラス保護と外光の反射防止
機能があればよく、同時に、光学フィルムをＰＤＰに密
着させるので、光学フィルタ板とＰＤＰとによる外光の
二重反射（二重映り）を防止でき、また、ＰＤＰの画素
と金属メッシュとによる干渉縞（モアレ）が最小限に抑
えられ、さらに、光学フィルムの加工方法の自由度が増
し、トータルでコストの低減が可能になるという利点を
持つものである。あるいは、光学フィルタ板で電磁波遮
蔽、赤外線吸収および反射防止等を行い、ＰＤＰの表面
に光拡散および低反射機能を持つ光学フィルムを貼着す
ることにより、上述の二重反射（二重映り）を防止する
ことができる。
ＤＰのフィルタ装置によれば、従来の光学フィルタに課
せられた機能のうち電磁波遮蔽、赤外線吸収および反射
防止等の機能を光学フィルムに移行させることにより、
光学フィルタ板はＰＤＰのガラス保護と外光の反射防止
機能があればよく、同時に、光学フィルムをＰＤＰに密
着させるので、光学フィルタ板とＰＤＰとによる外光の
二重反射（二重映り）を防止でき、また、ＰＤＰの画素
と金属メッシュとによる干渉縞（モアレ）が最小限に抑
えられ、さらに、光学フィルムの加工方法の自由度が増
し、トータルでコストの低減が可能になるという利点を
持つものである。あるいは、光学フィルタ板で電磁波遮
蔽、赤外線吸収および反射防止等を行い、ＰＤＰの表面
に光拡散および低反射機能を持つ光学フィルムを貼着す
ることにより、上述の二重反射（二重映り）を防止する
ことができる。
【図１】本発明によるＰＤＰのフィルタ装置の一実施例
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図２】フィルタ装置を構成する光学フィルムの例の要
部断面図である。
部断面図である。
【図３】光学フィルムの電磁波遮蔽層の接地電極の取り
方の例の説明図である。
方の例の説明図である。
１ ＰＤＰ ２ 光学フィルム ３ 光学フィルタ板 ４ 電磁波遮蔽層 ５ 赤外線吸収層 ６、８ 反射防止層 ７ 粘着層 11 金属メッシュ 12 フィルム（金属メッシュ埋設用） 13 赤外線吸収顔料コーティング層 14 フィルム 21 銅泊（テープ） 22 導電性粘着剤 23 粘着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０９Ｆ 9/00 ３０９ Ｈ０１Ｊ 11/02 Ｅ ３１８ 17/16 Ｈ０１Ｊ 11/02 Ｈ０４Ｎ 5/66 １０１Ｚ 17/16 Ｈ０５Ｋ 9/00 Ｖ Ｈ０４Ｎ 5/66 １０１ Ｇ０２Ｂ 1/10 Ａ Ｈ０５Ｋ 9/00 Ｚ
Claims (14)
- 【請求項１】 ＰＤＰの前面に貼着された、ＰＤＰの漏
洩する電磁波を遮蔽するための電磁波遮蔽層と、ＰＤＰ
の放出する赤外線を吸収するための赤外線吸収層と、外
光の反射を防止するための光拡散機能および低反射機能
を有する反射防止層とからなる光学フィルムと、該光学
フィルムの前に配設された、ＰＤＰのガラス面の保護お
よびガラス割れ時の飛散防止のための強化ガラス板に外
光の反射を防止するための反射防止処理を施した光学フ
ィルタ板とから構成したＰＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項２】 前記電磁波遮蔽層は、導体幅40μｍで１
インチ当たりのメッシュ密度90本、バイアス角度15°乃
至20°の金属メッシュで形成してなる請求項１記載のＰ
ＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項３】 前記電磁波遮蔽層は、前記金属メッシュ
をポリエチレンテレフタレート製またはアクリル系樹脂
製等の透明基材に熱プレスしたものでなる請求項２記載
のＰＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項４】 前記電磁波遮蔽層は、ポリエチレンテレ
フタレートまたはアクリル系樹脂等の透明基材上に形成
した金属膜を、導体幅20μｍ以下、１インチ当たり100
本のメッシュ密度でバイアス角度８°乃至45°となるよ
うにエッチングして形成したものでなる請求項１記載の
ＰＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項５】 前記金属メッシュは、銅をニッケルで覆
った銅−ニッケル材を用いてなる請求項２、３または４
記載のＰＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項６】 前記金属メッシュに黒化処理を施してな
る請求項２、３、４または５記載のＰＤＰのフィルタ装
置。 - 【請求項７】 前記赤外線吸収層は、前記電磁波遮蔽層
に、視感平均透過率75％乃至80％で、波長850nm 以上に
対する透過率10％以下となるように顔料をコーティング
して形成してなる請求項１乃至６のいずれかに記載のＰ
ＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項８】 前記赤外線吸収層は、色調を、ＣＩＥ
（国際照明委員会）の色度図上の座標ｘ＝0.301 、ｙ＝
0.311 に調色してなる請求項１乃至７のいずれかに記載
のＰＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項９】 前記反射防止層は、前記赤外線吸収層の
表面を、ヘイズ（曇り度）５％乃至8.6 ％、中心線平均
粗度0.1 μｍ乃至0.2 μｍ、10点平均粗度1.0 μｍ乃至
1.6 μｍ、凹凸間隔70μｍ乃至85μｍに形成したもので
なる請求項１乃至８のいずれかに記載のＰＤＰのフィル
タ装置。 - 【請求項１０】 前記赤外線吸収層の表面の入射光反射
率を１％以下とした請求項９記載のＰＤＰのフィルタ装
置。 - 【請求項１１】 ＰＤＰの前面に、光拡散機能および低
反射機能を有する反射防止のための光学フィルムを貼着
し、該光学フィルムの前に、ＰＤＰの漏洩する電磁波を
遮蔽する電磁波遮蔽機能と、ＰＤＰの放出する赤外線を
吸収する赤外線吸収機能と、外光の反射を防止する反射
防止機能とを有し、ＰＤＰのガラス面を保護しガラス割
れ時の飛散を防止するための強化ガラス板で形成した光
学フィルタ板を配設してなるＰＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項１２】 前記光拡散機能は、前記光学フィルム
の表面を、ヘイズ（曇り度）５％乃至8.6 ％、中心線平
均粗度0.1 μｍ乃至0.2 μｍ、10点平均粗度1.0 μｍ乃
至1.6 μｍ、凹凸間隔70μｍ乃至85μｍに形成して構成
し、前記低反射機能は、前記光学フィルムの表面の入射
光反射率を１％以下となるように形成したものでなる請
求項１１記載のＰＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項１３】 前記光学フィルムを再剥離可能型の粘
着剤を用いて貼着するようにした請求項１乃至１２に記
載のＰＤＰのフィルタ装置。 - 【請求項１４】 前記光学フィルムを加圧荷重１Kg／cm
自乗乃至２Kg／cm自乗で貼着するようにした請求項１３
記載のＰＤＰのフィルタ装置。
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