JP2009069627A - ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、複合フィルタ、及びディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】透視性導電層が透明樹脂基材のディスプレイパネル側の面に配置される場合でも、視聴者側から当該透視性導電層を容易に接地することができるディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタを提供する。
【解決手段】透明樹脂基材の一方の面に透視性導電層を備えた電磁波遮蔽シートの、当該透視性導電層側の面が、当該電磁波遮蔽シートの外周より大きい前面板を構成する透明基板及びディスプレイパネル本体を構成する視聴者側の透明基板のいずれかから選ばれる透明基板の視聴者側の面に積層され、当該透明基板の周縁部の少なくとも一部に導電性部材が配置されており、当該導電性部材の当該透視性導電層の周縁部に設けられた接地用領域と接触する部分が、前記透明基板と前記電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材とにより挟持され、且つ、当該導電性部材のディスプレイパネルの筐体と接触する部分が、前記透明基板と前記ディスプレイパネルの筐体とにより挟持されていることを特徴とする、ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタである。
【選択図】図1

Description

本発明は、PDP(プラズマディスプレイパネル)などの画像ディスプレイ(以下、単にディスプレイとも称呼する)から発生する電磁波を遮蔽(シールド)する電磁波遮蔽フィルタ、及び複合フィルタに関する。
近年、電気電子機器の機能高度化と利用増加に伴い、電磁気的なノイズ妨害(Electro Magnetic Interference;EMI)が増え、陰極線管(CRTという)、プラズマディスプレイパネル(PDPという)などのディスプレイでも電磁波が発生する。特に、プラズマディスプレイパネルは、データ電極と蛍光層を有するガラスと透明電極を有するガラスとの組合体であり、作動すると電磁波、及び近赤外線が大量に発生する。
通常、電磁波を遮蔽するためにディスプレイパネルの前面に、電磁波遮蔽用シートが設けられる。ディスプレイ前面から発生する電磁波の遮蔽性は、日本では30MHz〜1GHzにおいてVCCI(情報処理装置等電波障害自主規制協議会)が規定する家庭環境、住宅環境で使用する情報処理装置に適用される規格(クラスB)を達成することが必要である。さらに、ディスプレイの表示画像を視認しやすくするため、電磁波遮蔽用の金属メッシュ(ライン部)部分が見えにくく、また、メッシュパターン精度がよくメッシュの乱れがなく、適度な透明性(可視光透過性)を有することが必要である。
また、プラズマディスプレイ前面より発生する波長800〜1,100nmの近赤外線も、他のVTRなどの遠隔操作機器を誤作動させるので、遮蔽する必要がある。更に、プラズマディスプレイから放射する波長590nm付近の光(ネオン光)を遮断したり、画像の色相調整を行い色再現性を向上させる機能、更には外光の不要な反射を抑える機能等が求められる。
尚、本願明細書に於いては、広義の電磁波のうち、特に、赤外線帯域よりも低周波数の電磁波を「電磁波」と呼称し、赤外線、可視光線、及び紫外線と区別して用いる。
特許文献1には、電磁波遮蔽用シートと、近赤外線吸収フィルタ、反射防止フィルタ等の複数の光学フィルタとを積層して、画像表示装置から発生する不要な電磁波及び特定波長の光を遮蔽し、且つ画像表示装置に必要とされる各種機能を付与することができる板状の複合フィルタをプラズマディスプレイパネルの前面板として用いる複合フィルタが開示されている。
このような複合フィルタにおいては、電磁波遮蔽性を良好なものとするため、電磁波遮蔽用シートの導電性メッシュ層を接地(アース)する必要がある。そのために通常、導電性メッシュ層は、その周縁部に囲むように設けられた、開口部を形成しない額縁状の接地用領域を有し、この額縁状の接地用領域から接地することが一般的である。
透明基材フィルム上に導電性メッシュ層を設けた前記複合フィルタを積層した前面板を、透明基材フィルムのPDP側の面に導電性メッシュ層が配置されるようにして、プラズマディスプレイパネル(PDP)の前面側に設置する場合には、通常、図8に示すように、導電性メッシュ層14のPDP側の面にガスケット18を配置し、当該ガスケット18を介してディスプレイパネルの筐体40の接地接続面40aに固定する。また、当該筐体40の接地接続面40aから加えられる面圧により、当該導電性メッシュ層14と当該ガスケット18との間の電気的接続が良好となる。このように前記複合フィルタの導電性メッシュ層14を当該複合フィルタの透明基材フィルム11のPDP側の面に配置する場合には、当該筐体40の接地接続面40aを導電性メッシュ層14の接地用領域15に対面させて、PDP側から当該導電性メッシュ層14に接地するのが、構造上自然な接地である。前面板に積層した複合フィルタの導電性メッシュ層をPDP側に対向させた位置関係にあるときに、筐体の接地接続面をPDPの視聴者側から面圧をかけて導電性メッシュ層に接地する方法は、従来知られていない。
また、前記複合フィルタが前面板に積層されている場合には、上記の構造上自然な接地方法で接続できるが、当該複合フィルタの当該導電性メッシュ層14が、PDPの前面、即ち、PDPそのものの観察者側を構成する硝子基板に貼付けられている場合、図9に示すように、当該導電性メッシュ層14と当該PDP50の間の隙間が非常に狭く、当該導電性メッシュ層14の周縁部にアースを接地する為の領域(接地用領域)をつくることができないため、当該導電性メッシュ層14を当該複合フィルタの透明基材フィルム11のPDP側の面に配置し、当該筐体40の接地接続面をPDP側から当該導電性メッシュ層14に接地することは構造上困難である。
また、特許文献2には、透明基板上の観察者側面に導電層が設けられ、当該導電層の上に反射防止層等の他の層が設けられてなる前面板であって、当該導電層の一部が前面板の面内で当該他の層の外部(且つ観察者側)に露出しており、当該導電層の露出部分が金属製テープ(金属箔粘着テープ)により当該透明基板に貼り合わされている前面板が開示されている。
しかしながら、金属製テープに用いられる導電性粘着剤の導電性は不十分であるため、当該導電層の接地用領域に当該金属製テープが貼り付けられていると当該導電層の接地が不十分となり、電磁波遮蔽性の低下を招くおそれがある。また、金属製テープは高価であるため、製造コストが高くなるという問題がある。
特許文献3には、透明樹脂板の一方の面上に、導電メッシュが設けられてなる電磁波漏洩防止用フィルタが開示されている。当該電磁波漏洩防止用フィルタは当該導電メッシュ側の面が、PDP側に配置されている。当該導電メッシュは、金属板の接地片を介してディスプレイパネルの筐体に接地されており、当該接地片はビスを介して当該筐体に固定されている。
また、特許文献4には、プラズマディスプレイパネル(PDP)の表示部に設けられた光学フィルタを接地する構造であって、前記表示部と前記光学フィルタの電磁波遮蔽膜との間で接地用電極(金属板)の少なくとも一部を挟持し、この接地用電極を前記電磁波遮蔽膜の端部と電気的に接続するとともに、この接地用電極のディスプレイパネルの筐体側の端部が、金属製のボルト(導電性の固定具)によりディスプレイパネルの筐体に固定され、接地されているプラズマディスプレイパネルにおける光学フィルタの接地構造が開示されている。
特許文献3及び特許文献4では、ディスプレイパネルの筐体から加えられる面圧を利用し、また、電磁波遮蔽膜(導電メッシュ)がPDP側を向く配置となっており、接地用金属板の筐体側の端部を視聴者側から接地する構造となっている。しかしながら、接地用金属板の電磁波遮蔽膜(導電メッシュ)側の端部は、筐体とPDPにより挟持されているので、当該筐体からの面圧を受けているが、当該金属板の筐体側の端部は、当該筐体と当該PDPにより挟持されていないため、当該筐体からの面圧を受けておらず、当該筐体に固定する必要がある。そのため、当該金属板の筐体側の端部をPDPの筐体に固定するための別部材(導電性の固定具)が必要であり、また、当該金属板を当該別部材により固定する工程が必要となるため、製造コストが高くなるとともに製造工程が煩雑になるという問題がある。
特開2002−311843号公報 特開平11−52875号公報 特開平9−148781号公報 特開2007−148275号公報
上記実情に鑑み、本発明は、電磁波遮蔽シートの透視性導電層とディスプレイパネルの視聴者側(画像の観察者側)の筐体とが対面せず、当該透視性導電層が透明樹脂基材のディスプレイパネル側の面に配置される場合でも、視聴者側から当該透視性導電層を容易に接地することができるディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、及び当該電磁波遮蔽フィルタに機能層が積層されたディスプレイ用複合フィルタを提供することを目的とする。
本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタは、透明樹脂基材の一方の面に透視性導電層を備えた電磁波遮蔽シートの、当該透視性導電層側の面が、当該電磁波遮蔽シートの外周より大きい前面板を構成する透明基板及びディスプレイパネル本体を構成する視聴者側の透明基板のいずれかから選ばれる透明基板の視聴者側の面に積層され、当該透明基板の周縁部の少なくとも一部に導電性部材が配置されており、当該導電性部材の当該透視性導電層の周縁部に設けられた接地用領域と接触する部分が、前記透明基板と前記電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材とにより挟持され、且つ、当該導電性部材のディスプレイパネルの筐体と接触する部分が、前記透明基板と前記ディスプレイパネルの筐体とにより挟持されていることを特徴とする。
本発明によれば、電磁波遮蔽シートの透視性導電層とディスプレイパネルの視聴者側の筐体とが対面しないにもかかわらず、当該透視性導電層と当該筐体の間の導通をとる導電性部材が、当該透視性導電層と接触し、且つ当該筐体に接触する位置に配置されることにより、当該透視性導電層がディスプレイ側の面に配置される場合でも、視聴者側から当該透視性導電層を容易に接地することができる。
本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタにおいては、前記透視性導電層が、導電性メッシュ層であることが、電磁波遮蔽性能と光透過性能を両立させる点から好ましい。
本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタにおいては、前記導電性部材が、金属箔、金属板、金属メッシュ、又は導電性布であることが、配置のし易さの点から好ましい。
本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタにおいては、前記ディスプレイパネルの筐体と前記導電性部材との間に導電性緩衝材が介在していることが、導通を良好にする点から好ましい。
本発明のディスプレイ用複合フィルタは、前記ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、及び、反射防止機能、防眩機能、及び耐擦傷機能のいずれか一種もしくは二種以上の機能を有する一層又は二層以上の機能層を積層してなることを特徴とする。
このような複合フィルタは、上記電磁波遮蔽機能に加えて、種々の機能が付加されたディスプレイ用複合フィルタとして用いることができる。
本発明のディスプレイは、前記のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、或いは前記のディスプレイ用複合フィルタを其の視聴者側に設置してなることを特徴とする。
このようなディスプレイは、上記電磁波遮蔽フィルタの設置時に、本発明の電磁波遮蔽フィルタの効果を奏するとともに、上記複合フィルタの設置時に、本発明の複合フィルタの効果を奏するものである。
本発明は、電磁波遮蔽シートの透視性導電層と視聴者側にある筐体の接地接続面とが対面しないにもかかわらず、当該透視性導電層と当該筐体の間の導通をとる導電性部材が、当該透視性導電層及び当該筐体の両者と接触する位置に配置されることにより、電磁波遮蔽シートの透視性導電層がディスプレイ側の面に配置される場合でも、導電性部材の筐体に対する接触部分に筐体からの面圧がかかり、視聴者側から当該透視性導電層を容易に接地することができるという効果を奏する。
本発明は、透明樹脂基材上に透視性導電層を設けた電磁波遮蔽シートからなるディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、及び当該電磁波遮蔽フィルタに機能層を積層してなるディスプレイ用複合フィルタを含むものである。以下、それぞれについて詳述する。なお、本発明に於ける透明基板が前面板を構成する基板である場合に「ディスプレイパネル側の面」とは、ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタを、ディスプレイパネルの前面(視聴者側の面をいう)に配置した際に、当該ディスプレイパネルと向き合う側の面をいう。「視聴者側の面」とは、上記「ディスプレイパネル側の面」とは逆側となる面をいう。尚、ディスプレイ用複合フィルタにおいても、同様である。
I.ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ
本発明のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタは透明樹脂基材の一方の面に透視性導電層を備えた電磁波遮蔽シートの、当該透視性導電層側の面が、当該電磁波遮蔽シートの外周より大きい前面板を構成する透明基板及びディスプレイパネル本体を構成する視聴者側の透明基板のいずれかから選ばれる透明基板の視聴者側の面に積層され、当該透明基板の周縁部の少なくとも一部に導電性部材が配置されており、当該導電性部材の当該透視性導電層の周縁部に設けられた接地用領域と接触する部分が、前記透明基板と前記電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材とにより挟持され、且つ、当該導電性部材のディスプレイパネルの筐体と接触する部分が、前記透明基板と前記ディスプレイパネルの筐体とにより挟持されていることを特徴とする。
本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの層構成、及び透視性導電層の接地(アース)方法について図面を用いて説明する。
本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの一例の断面図を図1で概念的に示す。なお、図1以下の断面図において、説明の容易化のために、厚み方向(図の上下方向)の縮尺を面方向(図の左右方向)の縮尺よりも大幅に拡大誇張し、尚且つ当該電磁波遮蔽フィルタの厚み方向の縮尺をプラズマディスプレイパネル(以下PDPとも称呼)の厚み方向の縮尺よりも大幅に拡大して図示してある。図1に示す電磁波遮蔽フィルタ1は、本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの好適な実施形態のうちの第一の実施形態である。また、本実施形態のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの外観平面図を図5に示す。本発明のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ1は、PDP50の前面(視聴者側)に空気層を介して配置されている。電磁波遮蔽シートのPDP50側の面に透視性導電層の一形態である導電性メッシュ層14が形成されている。当該導電性メッシュ層14側の表面に粘着剤層20が当該導電性メッシュ層14の凹凸を平坦化するように形成されており、当該粘着剤層20のPDP50側の面に透明基板30が貼り付けられている。前記電磁波遮蔽シートにおける導電性メッシュ層14は、当該電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材11側の面に黒化層13が形成されており、また、当該導電性メッシュ層14は、周縁部の接地用領域の一部15が粘着剤層の外周部に露出している。前記透明基板30の周縁部に導電性部材16が配置されており、図1に示すように、当該導電性部材16が、当該透視性導電層14周縁部の接地用領域15において、当該透視性導電層14と接触している。また、当該導電性部材16の当該透明基板30と当該電磁波遮蔽シートの間から露出した部分(筐体側の接続端部)17が、PDPの筐体40と接触している。
また、図6に示すように、当該導電性部材16のPDPの筐体40側の接続端部17には、当該筐体40からの面圧P1がかかり、当該導電性部材16の透視性導電層14側の接続端部19には、当該筐体40からの面圧P2がかかるため、当該導電性部材16と当該筐体40との接触、及び当該透視性導電層14と当該導電性部材16との接触が良好になるので、当該透視性導電層14と当該筐体40との間の電気的接続が良好となる。これにより、当該導電性部材16を介して、当該透視性導電層14からPDPの筐体40に、容易にアース(接地)を取ることができる。
図2は、本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの好適な実施形態のうちの第二の実施形態である。電磁波遮蔽シートのPDP50側の面に透視性導電層の一形態である導電性メッシュ層14が形成されている。当該導電性メッシュ層14側の表面に粘着剤層20が当該導電性メッシュ層14の凹凸を平坦化するように形成されており、当該粘着剤層20のPDP50側の面に透明基板30が貼り付けられている。前記電磁波遮蔽シートにおける導電性メッシュ層14は、当該電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材11側の面に黒化層13が形成されており、また、当該導電性メッシュ層14は、周縁部の接地用領域の一部15が粘着剤層の外周部に露出している。前記透明基板30の周縁部に導電性部材16が配置されており、図2に示すように、当該導電性部材16が、当該透視性導電層14周縁部の接地用領域15において、当該透視性導電層14と接触している。また、当該導電性部材16の当該透明基板30と当該電磁波遮蔽シートの間から露出した部分(筐体側の接続端部)17とPDPの筐体40との間に、導電性緩衝材(ガスケット)18が介在している。当該導電性部材16の透視性導電層14側の接続端部、及びPDPの筐体40側の接続端部は、両者ともに筐体40からの面圧がかかるため、当該透視性導電層14と当該導電性部材16との接触、及び当該導電性部材16と当該導電性緩衝材18との接触が良好になるので、当該透視性導電層14と当該導電性緩衝材18との間の電気的接続が良好となる。これにより、当該導電性部材16及び当該導電性緩衝材18を介して、当該透視性導電層14からPDPの筐体40に、容易にアースを取ることができる。
ここで本発明における導電性緩衝材(ガスケット)とは、電磁波遮蔽シートの透視性導電層と接触する導電性部材16とPDPの筐体40との間の隙間を塞ぎ、当該導電性部材16に当該筐体40からの面圧がより確実にかかるようにし、電磁波シールド性を良好にするとともに、当該透視性導電層14から当該導電性部材16を経由して当該筐体40に迄導通路を形成するためのアース基材のことをいう。また、当該導電性緩衝材は、導電性を有する物質であれば特に制限されるものではないが、導電性が良い点で金属が好ましい。
図3は、本発明に係るディスプレイ用複合フィルタの好適な実施形態のうちの第一の実施形態である。本発明のディスプレイ用複合フィルタ2は、PDP50の前面(視聴者側)に空気層を介して配置されている。電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材11の視聴者側の面に防眩層60が積層され、当該電磁波遮蔽シートのPDP50側の面に透視性導電層の一形態である導電性メッシュ層14が形成されている。当該導電性メッシュ層14側の表面に粘着剤層20が当該導電性メッシュ層14の凹凸を平坦化するように形成されており、当該粘着剤層20のPDP50側の面に透明基板30が貼り付けられている。前記電磁波遮蔽シートにおける導電性メッシュ層14は、当該電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材11側の面に黒化層13が形成されており、また、当該導電性メッシュ層14は、周縁部の接地用領域の一部15が粘着剤層の外周部に露出している。前記透明基板30の周縁部に導電性部材16が配置されており、図3に示すように、当該導電性部材16が、当該透視性導電層14周縁部の接地用領域15において、当該透視性導電層14と接触している。また、当該導電性部材16の当該透明基板30と当該電磁波遮蔽シートの間から露出した部分(筐体側の接続端部)17と、PDPの筐体40との間に、導電性緩衝材18が介在している。これにより、当該透視性導電層14から当該導電性部材16及び当該導電性緩衝材18を介してPDPの筐体40に、容易にアースを取ることができる。なお、図1及び図2と同様に、防眩層60の視聴者側の面に筐体40からの面圧がかかる方が、透視性導電層14と導電性部材16との接触を良好にする点から好ましい。
図4は、本発明に係るディスプレイ用複合フィルタの好適な実施形態のうちの第二の実施形態である。電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材11の視聴者側の面に防眩層60が積層され、当該電磁波遮蔽シートのPDP50側の面に透視性導電層の一形態である導電性メッシュ層14が形成されている。当該導電性メッシュ層14側の表面に粘着剤層20が当該導電性メッシュ層14の凹凸を平坦化するように形成されており、当該粘着剤層20が複合フィルタの貼付面となり、例えば、当該複合フィルタをPDP50本体の前面(視聴者側)の透明基板に直接貼り付けることが可能である。前記電磁波遮蔽シートにおける導電性メッシュ層14は、当該電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材11側の面に黒化層13が形成されており、また、当該導電性メッシュ層14は、周縁部の接地用領域の一部15が粘着剤層の外周部に露出している。前記透明基板30の周縁部に導電性部材16が配置されており、図4に示すように、当該導電性部材16が、当該透視性導電層14周縁部の接地用領域15において、当該透視性導電層14と接触している。また、当該導電性部材16の当該透明基板30と当該電磁波遮蔽シートの間から露出した部分(筐体側の接続端部)17と、PDPの筐体40との間に、導電性緩衝材18が介在している。これにより、当該透視性導電層14から当該導電性部材16及び当該導電性緩衝材18を介してPDPの筐体40に、容易にアースを取ることができる。
以下、本発明に用いられるディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタについて、透明基板、導電性部材、及び電磁波遮蔽シートを順に説明する。
1.透明基板
本発明の透明基板は、電磁波遮蔽シート及びディスプレイパネルの筐体とともに、導電性部材を挟持するために必要な機械的強度、及び光透過性を有すれば、その他耐熱性等の性能を適宜勘案したものを用途に応じて選択すればよい。透明基板の透明性は高いほどよいが、好ましくは可視光域380〜780nmにおける光線透過率が70%以上、より好ましくは80%以上となる光透過性が良い。なお、光透過率の測定は、分光光度計(例えば、(株)島津製作所製 UV‐3100PC)を用い、室温、大気中で測定した値を用いることができる。
透明基板として、透明硝子基板、透明樹脂基板等が挙げられるが、一般に透明硝子基板が使用されている。透明硝子基板の材料として用いる硝子としては、例えば、石英ガラス、カリガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラスなどがあるが、安価なソーダライムガラス(青板ガラス)がよく用いられる。
透明硝子基板の厚さは、基本的には用途に応じ選定すればよく、特に制限はないが、通常は1mm〜5mm程度が好適である。1mm未満の厚みとなると機械的強度が不足して反りや弛み、破断などが起こり、5mmを超える厚みとなると過剰性能でコスト高となる。
2.導電性部材
本発明の導電性部材は、電磁波遮蔽シートの透視性導電層からディスプレイパネルの筐体に導通路を形成するための部材である。また、本発明において、当該導電性部材は前記透視性導電層とは独立した別部材である。
導電性部材は、導電性を有する物質であれば特に制限されるものではないが、導電性が良い点で金属が好ましい。導電性材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル、クロムなどの金属、或いはこれらの金属の合金(例えば、ニッケル−クロム合金)等が挙げられる。
また、本発明に係る導電性部材は、配置のし易さの点から、金属箔、金属板、金属メッシュ、又は導電性布であることが好ましく、特に、金属箔が好ましい。尚、ここで、金属の層を厚みに応じ、100μm未満を箔(或いはフィルム)、100μm以上1000μm未満をシート、1000μm以上を板と呼称する。又、導電性布としては、織布、不織布の何れでも良い。金属繊維、或いは有機高分子繊維表面に金属膜を蒸着したもの等から構成される。
また、図1において図示していないが、ディスプレイパネルの筐体からの面圧でも固定できるが、導電性部材を所定の位置に固定するために、当該導電性部材と当該透明基板の間に接着剤層(又は粘着剤層)を形成することが好ましい。また、透視性導電層と導電性部材の間は、直接接触させるのが好ましい。導電性粘着剤を介すると、当該導電性粘着剤の導電性が不十分であるため、当該透視性導電層と当該導電性部材との間の導通を低下させるおそれがある。
接着剤層は、導電性部材と透明基板を接着することが可能な層であれば、その種類等は特に限定されるものではない。具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタンエステル樹脂等が挙げられる。また、例えば、市販の両面接着テープ(例、CS−9611:商品名、日東電工(株)製)、或いは市販のアルミニウムテープ(例、No.8060:商品名、(株)スリオンテック製)等を使用することもできる。
また、導電性部材は透明基板の所望の位置に金属を堆積させて金属層を形成したものでもよい。当該金属層の形成方法は特に限定されないが、スパッタ法、真空蒸着法などの気相成膜によって好適に形成することができる。
3.電磁波遮蔽シート
本発明に係る電磁波遮蔽シートは、透明樹脂基材の一面側に透視性導電層を備えたものである。透視性導電層とは、当該透視性導電層を通して、ディスプレイパネルの表示画像を観賞できる可視光線透過性を有し、且つ、ディスプレイパネルから発生する電磁波を遮蔽できる導電性を有する層のことを意味する。
透視性導電層としては、酸化錫、インジウム‐錫系酸化物(ITO)、アンチモンドープ錫系酸化物、又は銀(Ag)単層からなる薄膜、或いはインジウム‐錫系酸化物と銀を積層した透明導電性材料を用いて全面に亘って非パターン状(ソリッド状)に形成した薄膜、或いは銅、銅合金、アルミニウム、その他の金属材料等の不透明性の導電性材料を微細なメッシュパターン状に形成して透明性を付与した導電性メッシュ層を用いることができる。本発明では、透視性導電層の材料及び形成方法は特に限定されるものではなく、従来公知の透視性導電層を適宜採用できるものである。透明基板へ導電インキをパターン状に印刷したものを用いても良い。
また、透視性導電層として導電性メッシュ層を用いる場合には、外光反射を抑制するために、導電性メッシュ層の視聴者側の面を黒化処理することが好ましい。以下の説明においては、透視性導電層として導電性メッシュ層を用いた例を説明する。
(導電性メッシュ層)
導電性メッシュ層14は、導電性を有することで電磁波遮蔽機能を担える層であり、またそれ自体は不透明性材料からなるが、多数の開口部が存在するメッシュ状の形状に加工することにより、電磁波遮蔽性能と光透過性を両立させている層である。
また、導電性メッシュ層14は、一般的には金属箔のエッチングで形成した物が代表的であるが、これ以外のものでも、電磁波シールド性能に於いては意義を有する。従って、本発明では、導電性メッシュ層の材料及び形成方法は特に限定されるものでは無く、従来公知の光透過性の電磁波遮蔽シートに於ける各種導電性メッシュ層を適宜採用できるものである。例えば、印刷法やめっき法等を利用して透明樹脂基材上に最初からメッシュ状の形状で導電性メッシュ層を形成したもの、或いは、最初は透明樹脂基材上に全面に、蒸着、スパッタ、めっき等の1或いは2以上の物理的或いは無電解めっき等の化学的形成手法を用いて非パターン状の透視性導電層を形成後、エッチング加工等でメッシュ状の形状にして導電性メッシュ層としたもの等でも構わない。
導電性メッシュ層は、電磁波遮蔽性能を発現するに足る導電性を有する物質であれば、特に制限は無いが、通常は、導電性が良い点で金属層が好ましく、金属層は上記のように、蒸着、めっき、金属箔ラミネート等により形成することができる。金属層の金属材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル、クロム等が挙げられる。また、金属層の金属は合金でも良く、金属層は単層でも多層でも良い。例えば、鉄の場合には、低炭素リムド鋼や低炭素アルミキルド鋼などの低炭素鋼、Ni−Fe合金、インバー合金、等が好ましい。一方、金属が銅の場合は、金属材料は銅や銅合金となり、銅箔としては圧延銅箔や電解銅箔があるが、薄さ及びその均一性、黒化層との密着性等の点からは、電解銅箔が好ましい。
なお、金属層による導電性メッシュ層の厚さは、1〜50μm程度、好ましくは2〜15μmである。厚さがこれより薄くなり過ぎると電気抵抗上昇により十分な電磁波遮蔽性能を得難くなり、厚さがこれより厚くなり過ぎると高精細なメッシュ形状が得難くなり、メッシュ形状の均一性が低下する。導電性メッシュ層の平坦化を行いやすく、平坦化を行った際に気泡の混入が少なく、透明性に優れた電磁波遮蔽フィルタを得やすい点からは、導電性メッシュ層の厚さは2〜10μm程度であることが好ましい。
[メッシュの形状]
なお、導電性メッシュ層のメッシュ状としての形状は、任意で特に限定されないが、そのメッシュの開口部の形状として、正方形が代表的である。開口部の平面視形状は、例えば、正三角形等の三角形、正方形、長方形、菱形、台形等の四角形、六角形等の多角形、或いは、円形、楕円形等である。メッシュはこれら形状からなる複数の開口部を有し、開口部間は通常幅均一のライン状のライン部となり、通常は、開口部及びライン部は全面で同一形状同一サイズである。具体的サイズを例示すれば、開口率及びメッシュの非視認性の点で、開口部間のライン部の幅は5〜30μmが良い。また、開口部サイズは〔ライン間隔或いはラインピッチ〕−〔ライン幅〕であるが、この〔ライン間隔或いはラインピッチ〕で言うと100μm〜500μm、且つ開口率(開口部の面積の合計/メッシュ部の全面積)を50〜97%とするのが、光透過性と電磁波遮蔽性との両立性の点で好ましい。また、ラインピッチは100μm〜500μmの間でランダムでもかまわない。
なお、バイアス角度(メッシュのライン部と電磁波遮蔽シートの外周辺との成す角度)は、ディスプレイの画素ピッチや発光特性を考慮して、モアレが出難い角度に適宜設定すれば良い。
[接地用領域とメッシュ領域]
また、導電性メッシュ層14は、図7の平面図で概念的に例示する導電性メッシュ層14のように、その平面方向に於いて、中央部のメッシュ領域141以外に周縁部に接地用領域142を備えた層とするのが、接地をとり易い点でより好ましい。当該接地用領域は画像表示を阻害しない為に、画像表示領域周縁部の一部又は全周に形成する。当該メッシュ領域とは電磁波遮蔽フィルタを適用するディスプレイの画像表示領域を全て覆うことが出来る領域である。当該接地用領域とは接地をとる為の領域である。当該画像表示領域とは、ディスプレイが実質的に画像を表示する領域(実質的画像表示領域)を少なくとも意味するが、ディスプレイを視聴者から見た場合にディスプレイの外枠体による枠の内側全体の領域も便宜上含めた意味としても良い。その理由は、当該枠の内側で且つ実質的画像表示領域の外側に黒い領域(縁取り)が存在する場合、そこは本来画像表示領域外だが、目に触れる以上は外観が実質的画像表示領域と異なるのは違和感が生じるからである。
なお、接地用領域は基本的にはメッシュは不要だが、接地用領域の反り防止等の目的から、開口部から成るメッシュが存在しても良い。
[黒化処理]
黒化処理は上記導電性メッシュ層の面の光反射を防ぐためのものであり、黒化処理で形成された黒化処理面により、導電性メッシュ層面での外光反射による透視画像の黒レベルの低下を防いで、また、透視画像の明室コントラストを向上させて、ディスプレイの画像の視認性を向上するものである。黒化処理面は、導電性メッシュ層のライン部(線状部分)の全ての面に設けることが好ましいが、本発明では表裏両面のうち少なくとも視聴者側であると共に外光入射側の面を黒化処理面とすることが好ましい。表裏両面や、側面(両側或いは片側)が更に黒化処理されていても良い。黒化層は、少なくとも視聴側に設ければ良いが、ディスプレイ面側にも設ける場合には、ディスプレイから発生する迷光を抑えられるので、さらに、画像の視認性が向上する。
黒化処理としては、黒化層の金属メッキ層面を粗化するか、全可視光スペクトルに亘って光吸収性を付与する(黒化する)か、或いは両者を併用するか、何れかにより行なう。具体的に黒化処理としては、導電性メッシュ層にメッキ等で黒化層を付加的に設ける他、エッチング等で表面から内部に向かって当該表面を構成する層自体を黒化層に変化させても良い。
本発明において黒化層は、黒等の暗色を呈し、密着性等の基本的物性を満足するものであれば良く、公知の黒化層を適宜採用し得る。
従って、黒化層としては、金属等の無機材料、黒着色樹脂等の有機材料等を用いることができ、例えば無機材料としては、金属、合金、金属酸化物、金属硫化物の金属化合物等の金属系の層として形成する。金属系の層の形成法としては、従来公知の各種黒化処理法を適宜採用できる。
黒化層の反射Y値としては10以下が好ましい。なお、反射Y値は色度計(CM−3600d ミノルタ製)を用いて観察視野角10度、観察光源D65にて測定する。
[防錆層]
導電性メッシュ層としては、必要に応じ適宜その他の層の形成、乃至は処理を施しても良い。例えば、錆びに対する耐久性が不十分な場合は、防錆層を設けると良い。
防錆層は、それで被覆する導電性メッシュ層よりも錆び難いものであれば、金属等の無機材料、樹脂等の有機材料、或いはこれらの組合せ等、特に限定されるものではない。また場合によっては、黒化層をも防錆層で被覆することで、黒化層の粒子の脱落や変形を防止し、黒化層の黒さを高めることもできる。従って、本発明においては、黒化層の脱落や変質防止の点から、黒化層上に防錆層が設けられることが好ましい。
防錆層は、従来公知のものを適宜採用すれば良く、例えば、クロム、亜鉛、ニッケル、スズ、銅等の金属乃至は合金、或いは金属酸化物の金属化合物の層等である。これらは、公知のめっき法等で形成できる。
なお、防錆層の厚さは通常0.001〜2μm程度、好ましくは0.01〜1μmである。
(透明樹脂基材)
透明樹脂基材は電磁波遮蔽シートを構成する一部の層であり、必要に応じて接着剤層を介して導電性メッシュ層を積層するための基材となる層である。
透明樹脂基材は、機械的強度が弱い導電性メッシュ層を補強するための層である。従って、透明樹脂基材としては、機械的強度、光透過性を有すれば、その他、耐熱性等の性能を適宜勘案したものを用途に応じて選択すればよい。このような、透明樹脂基材の具体例としては、樹脂等の有機材料からなるシート(乃至フィルム。以下同様。)が挙げられる。透明樹脂基材の透明性は高いほどよいが、好ましくは可視光域380〜780nmにおける光線透過率が70%以上、より好ましくは80%以上となる光透過性が良い。なお、光透過率の測定は、分光光度計(例えば、(株)島津製作所製 UV−3100PC)を用い、室温、大気中で測定した値を用いることができる。
但し、透明樹脂基材よりもディスプレイパネル側の材料を日光等からの紫外線から保護する必要が有る場合は、透明樹脂基材中に紫外線吸収剤を添加する。紫外線吸収剤としては後述の紫外線吸収層のところで例示のものから適宜選択して用いる。
透明樹脂基材の材料として用いる透明樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、テレフタル酸−イソフタル酸−エチレングリコール共重合体、テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体などのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、シクロオレフィン重合体などのポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
なお、これらの樹脂は、単独、又は複数種類の混合樹脂(ポリマーアロイを含む)として用いられ、透明基板の層構成は、単層、又は2層以上の積層体として用いられる。また、樹脂フィルムの場合、1軸延伸や2軸延伸した延伸フィルムが機械的強度の点でより好ましい。
透明樹脂基材の厚さは、基本的には用途に応じ選定すればよく、特に制限はないが、通常は12〜1000μm、好ましくは50〜500μm、より好ましくは50〜200μmである。このような厚み範囲ならば、機械的強度が十分で、反り、弛み、破断などを防ぎ、連続帯状で供給して加工する事も容易である。
なお、本発明では、透明樹脂基材としては、樹脂から成るシート(厚み100μm以上1000μm未満)、フィルム(厚み100μm未満)以外に板(厚み1000μm以上)も使用出来る。
この様な点で、透明樹脂基材の形態としては樹脂板よりは透明樹脂フィルムが好ましい。該樹脂フィルムのなかでも特に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂フィルムが、透明性、耐熱性、コスト等の点で好ましく、より好ましくは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが最適である。
また、透明樹脂基材の樹脂中には、更に必要に応じて適宜、公知の添加剤、例えば、後述の紫外線吸収剤の他、充填剤、可塑剤、帯電防止剤などを本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で加えることができる。
また、透明樹脂基材は、その表面に適宜、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー処理などの公知の易接着処理を行ってもよい。
(接着剤層)
接着剤層は図1の電磁波遮蔽シートにおいて図示していないが、接着剤層(又は粘着剤層)が用いられても良い。接着剤層は、導電性メッシュ層と透明樹脂基材とを接着することが可能な層であれば、その種類等は特に限定されるものではないが、若し、上記導電性メッシュ層を構成する金属箔と透明樹脂基材とを接着剤層を介して貼り合わせた後、金属箔をエッチングによりメッシュ状とする場合は、接着剤層も耐エッチング性を有することが好ましい。具体的には、ポリエステルウレタン、アクリルウレタン等のポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。また、本発明に用いられる接着剤層(又は粘着剤層)は、紫外線硬化型であってもよく、また熱硬化型であってもよい。特に、透明樹脂基材との密着性などの観点からポリウレタン樹脂、アクリル樹脂もしくはポリエステル樹脂が好ましい。
接着剤層を介してドライラミネーション法等により透明樹脂基材と導電性メッシュ層を形成するための金属箔とを接着することができる。また、この接着剤層の膜厚が0.5μm〜50μmの範囲内、中でも1μm〜20μmであることが好ましい。これにより、透明樹脂基材と導電性メッシュ層とを強固に接着することができ、また、導電性メッシュ層を形成するエッチングの際に透明樹脂基材が塩化鉄等のエッチング液の影響を受けること等を防ぐことができるからである。
4.粘着剤層
本発明において、電磁波遮蔽フィルタの透明基板への貼付面として機能する層として、粘着剤層を用いても良い。粘着剤層は、当該透明基板と当該電磁波遮蔽フィルタとを貼り合わせ可能な接着性に加え、剥離後に当該透明基板の再利用を可能とする(リワーク性ともいう)再剥離性を有する。
(1)粘着剤
粘着剤とは、接着剤の1種をいい、接着の際に室温下(例えば、15〜40℃)で、単に適度な、通常、軽く手で押圧する程度の加圧のみにより、表面の粘着性のみで接着可能なものをいう。
本発明において用いられる粘着剤は、成膜性と透明性と粘着性を実現するものであれば特に限定されるものではなく、従来公知の各種粘着剤を適宜選択して用いることができる。粘着剤層としての透明性は、高いほどよいが、好ましくは可視光域380〜780nmにおける光線透過率が70%以上、より好ましくは80%以上となる光透過性が良い。更に、用いられる粘着剤や厚みを最適化することにより、本発明の粘着剤層は、耐衝撃層としても機能するものである。
粘着剤としては、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系(以後、アクリル系とも略称)、シリコーン樹脂系等が挙げられる。合成ゴム系の具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴムが挙げられる。これらの粘着剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
好適に用いられる粘着剤としては、アクリル系粘着剤が挙げられる。アクリル系粘着剤は、少なくとも(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを含んで重合させたものである。炭素原子数1〜18程度のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとカルボキシル基を有するモノマーとの共重合体や、炭素原子数1〜18程度のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーの2種以上を用いた共重合体であるのが一般的である。なお、本発明において(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸及び/又はメタクリル酸をいう。
ここで使用される(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸n-ブチル等を挙げることができる。
(2)その他の成分
本発明における粘着剤層には、所望に応じて、イソシアネート化合物等の架橋剤、粘着付与剤等が含まれていても良い。
また、粘着剤層が、電磁波遮蔽シートの導電性メッシュ層に直接積層される場合には、粘着剤層には、ベンゾトリアゾール等の酸化防止剤を配合することが好ましい。この場合、上記導電性メッシュ層との界面で、樹脂に含まれ得る酸成分によって導電性メッシュ層が酸化され、色変化が起きるのを防ぐことができる。
その他、粘着剤層には、各種界面活性剤、シランカップリング剤等が含まれていても良い。
以上より、本発明の電磁波遮蔽フィルタを得ることができる。
II.ディスプレイ用複合フィルタ
本発明に係るディスプレイ用複合フィルタは、上記ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、及び、反射防止機能、防眩機能、及び耐擦傷機能のいずれか一種もしくは二種以上の機能を有する一層又は二層以上の機能層を積層してなることを特徴とする。
このような複合フィルタは、電磁波遮蔽機能に加えて、種々の機能が付加された、厚みが薄い画像表示装置用前面板として用いることができる。
本発明に用いられる機能層は、反射防止機能、防眩機能、及び耐擦傷機能よりなる群から選択される1種以上の機能を有する層である。また、上記機能層は、単層の他、多層として形成してもよい。なお、上記機能層は、従来の複合フィルタに於いて公知のものを用いてもよい。
以下、各機能層について順に説明する。
(1)防眩層
防眩層(Anti Glare層、略称してAG層)は、樹脂バインダ中にシリカなどの無機フィラーを添加した塗膜形成や、或いは賦形版等を用いた賦形加工により、層表面に外光を乱反射する微細凹凸を設けた層として形成することができる。樹脂バインダの樹脂としては、表面層として表面強度が望まれる関係上、硬化性アクリル樹脂や、後記のハードコート層同様に電離放射線硬化性樹脂等が好適に使用される。
(2)反射防止層
反射防止層(Anti Reflection層、略称してAR層)は、低屈折率層の単層、或いは、低屈折率層と高屈折率層とを、当該低屈折率層が最上層に位置する様に交互に積層した多層構成が一般的であり、蒸着やスパッタ等の乾式成膜法で、或いは塗工等の湿式成膜法も利用して形成することができる。なお、低屈折率層はケイ素酸化物、フッ化マグネシウム、フッ素含有樹脂等が用いられ、高屈折率層には、酸化チタン、硫化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ等が用いられる。尚、ここで高(低)屈折率層とは、当該層と隣接する層(例えば、低(高)屈折率層)と比較して当該層の屈折率が相対的に高(低)いという意味である。
反射防止層に更に耐擦傷機能を付与する場合には、後記する耐擦傷機能(ハードコート)層の項で記載した硬度の高い材料を適宜用いて形成する。
(3)耐擦傷機能層
耐擦傷機能(ハードコート)層は、JISK5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験で「H」以上の硬度を示すものであることが好ましく、このような硬度と上記透明樹脂基材と同様な透明性を実現できるものであれば、材料は特に限定されない。
耐擦傷機能(ハードコート)層は、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレートプレポリマー、或いは、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の3官能以上の多官能(メタ)アクリレートモノマーを単独で或いはこれらの中から2種以上選択して組み合わせて配合した電離放射線硬化性樹脂を用いた塗膜として形成することができる。また、電離放射線硬化型樹脂を紫外線硬化型樹脂として使用する場合には、光重合開始剤または光重合促進剤として増感剤を添加することができる。なおここで、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する複合的表記である。耐擦傷機能(ハードコート)は上記材料を必要に応じて溶剤で希釈して上記透明樹脂基材上に塗工等の湿式成膜法により形成することができる。
(4)その他の層
その他の層としては、例えば、ネオン光吸収層、色補正層、紫外線吸収層、防汚層等が挙げられる。しかしながら、ネオン光吸収層、色補正層は、生産効率の点から、単独の層として形成されるよりも、前述のように、粘着剤層など他の層にネオン光吸収剤や色補正色素を含有させて、ネオン光吸収層、色補正層を兼用する層とする方が好ましい。単独の層として形成される場合であっても、ネオン光吸収剤や色補正色素としては、上記「4.粘着剤層」において説明したものを用いることができる。
紫外線吸収層は、独立した層であっても良いし、他の機能層に紫外線吸収剤を含有させた、他の機能層と紫外線吸収層を兼ねる層であっても良い。紫外線吸収剤を含有させた透明樹脂基材としては、例えば、帝人(株)製 「テトロンフィルムHBタイプ」(商品名)が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物等の有機系化合物、微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム等からなる無機系化合物からなるものが挙げられる。独立した層とする場合に用いられるバインダ樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂bが挙げられる。
防汚層は、一般的に、撥水性、撥油性のコートで、シロキサン系、フッ素化アルキルシリル化合物などが適用できる。撥水性塗料として用いられるフッ素系或いはシリコーン系樹脂を好適に用いることができる。例えば、反射防止層の低屈折率層をSiO2により形成した場合には、フルオロシリケート系撥水性塗料が好ましく用いられる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、本発明について実施例を示して具体的に説明する。
(1)ガラス板への導電性部材の貼付け加工
まず、PDP用前面ガラス板として日本板硝子製の青板ガラス板(厚み2.5mm、面積:569mm×979mm)を用意した。次に、導電性部材として、アルミニウムテープ(アルミニウムの厚み:50μm、粘着テープの厚み:40μm、幅25mm)を用意した。当該ガラス板の周縁部において、当該ガラス板の一方の面(視聴者側の面)の短辺には端から20mm、長辺には端から17mmの位置に、当該アルミニウムテープを配置して貼付けた。次いで、それぞれ当該ガラス板の端縁で折り曲げ、当該ガラス板の他方の面(ディスプレイパネル側の面)に周り込ませて貼付けた。
(2)電磁波遮蔽シートの製造
透明樹脂基材として、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚み:100μm、面積:552mm×959mm)を用意した。このPET表面に銅箔(厚み:10μm)を接着剤を介して貼り合せ、次いで、フォトリソグラフィー法を利用したエッチングにより、メッシュ状のパターンを形成した。
尚、上記電磁波遮蔽シートの導電性メッシュ層は、全面がメッシュ状からなるものであり、表面抵抗値は「三菱化学製、Loresta−EP MCP−T360」を用いて4端子法により測定したところ、4.2×10−2Ω/□であった。
(3)電磁波遮蔽シートと粘着フィルムとの貼り合せ
次に、粘着フィルム(厚み:25μm、面積:529mm×933mm)を用意した。当該粘着フィルムの一方の面の離型フィルムを剥がし、上記電磁波遮蔽シートの導電性メッシュ層側の面に、当該電磁波遮蔽シートの上下及び左右の余白がそれぞれ等しくなる位置に合わせて貼り付けた。
(4)電磁波遮蔽シートとガラス板との貼り合せ
次に、上記電磁波遮蔽シートに貼り合せた粘着フィルムのもう一方の離型フィルムを剥がして、上記ガラス板の視聴者側の面に、当該ガラス板の上下及び左右の余白がそれぞれ等しくなる位置に合わせて貼り付け、ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタを作製した。
(5)プラズマテレビへの電磁波遮蔽フィルタの取り付け
42インチ型のプラズマテレビ(松下電器産業製)に、作製した電磁波遮蔽フィルタのガラス板側の面をPDP側に向けてセットした。その際、PDPの筐体の視聴者側に面とガラス板上のアルミテープ面との間に、幅8mm、厚さ2.5mmの導電性緩衝材(ガスケット)を挟み込み、導通がとれるようにした。
<電磁波測定>
VCCIの3M法に準拠した電波暗室にて、30MHz〜1000MHzの範囲で垂直偏波と水平偏波の測定を行った。高さ80cmのターンテーブル上に上記の電磁波遮蔽フィルタをセットした42インチ型のプラズマテレビを載せた。アンテナはダイポールアンテナを使用し、水平偏波のとき2m、垂直偏波のとき1mの高さで測定した。測定の結果、VCCIのクラスBの規格値を全ての測定範囲で満たすことが確かめられた。
本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの一例の断面模式図である。 本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの一例の断面模式図である。 本発明に係るディスプレイ用複合フィルタの一例の断面模式図である。 本発明に係るディスプレイ用複合フィルタの一例の断面模式図である。 本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの一例の外観平面図である。 本発明に係るディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタの拡大模式図である。 本発明に用いられる電磁波遮蔽シートの一例の平面図である。 一般的なディスプレイ用複合フィルタの一例の断面模式図である。 一般的なディスプレイ用複合フィルタの一例の断面模式図である。
符号の説明
1 ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ
2 ディスプレイ用複合フィルタ
11 透明樹脂基材
13 黒化層
14 透視性導電層(導電性メッシュ層)
15 導電性メッシュ層の周縁部の一部(接地用領域)
16 導電性部材
17 導電性部材の周縁部の一部(筐体側の接続端部)
18 導電性緩衝材(ガスケット)
19 導電性部材の透視性導電層側の接続端部
20 粘着剤層
30 透明基板
40 筐体
40a 接地接続面
50 プラズマディスプレイパネル(PDP)
60 防眩層
70 空気層
P1、P2 面圧
141 メッシュ領域
142 接地用領域

Claims (6)

  1. 透明樹脂基材の一方の面に透視性導電層を備えた電磁波遮蔽シートの、当該透視性導電層側の面が、当該電磁波遮蔽シートの外周より大きい前面板を構成する透明基板及びディスプレイパネル本体を構成する視聴者側の透明基板のいずれかから選ばれる透明基板の視聴者側の面に積層され、当該透明基板の周縁部の少なくとも一部に導電性部材が配置されており、当該導電性部材の当該透視性導電層の周縁部に設けられた接地用領域と接触する部分が、前記透明基板と前記電磁波遮蔽シートの透明樹脂基材とにより挟持され、且つ、当該導電性部材のディスプレイパネルの筐体と接触する部分が、前記透明基板と前記ディスプレイパネルの筐体とにより挟持されていることを特徴とする、ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ。
  2. 前記透視性導電層が、導電性メッシュ層であることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ。
  3. 前記導電性部材が、金属箔、金属板、金属メッシュ又は導電性布であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ。
  4. 前記ディスプレイパネルの筐体と前記導電性部材との間に導電性緩衝材が介在していることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、及び、反射防止機能、防眩機能、及び耐擦傷機能のいずれか一種もしくは二種以上の機能を有する一層又は二層以上の機能層を積層してなることを特徴とする、ディスプレイ用複合フィルタ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、或いはディスプレイ用複合フィルタを其の視聴者側に設置してなることを特徴とする、ディスプレイ。
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