JP2003005436A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JP2003005436A
JP2003005436A JP2001187287A JP2001187287A JP2003005436A JP 2003005436 A JP2003005436 A JP 2003005436A JP 2001187287 A JP2001187287 A JP 2001187287A JP 2001187287 A JP2001187287 A JP 2001187287A JP 2003005436 A JP2003005436 A JP 2003005436A
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particle diameter
weight
external additive
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JP2001187287A
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Yukitsugu Kameyama
幸嗣 亀山
Masato Yamazaki
征人 山崎
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速機に用いても画像濃度の低下がなく、ベタ
均一性が良好でトナー飛散も少ない電子写真用トナー及
び該電子写真用トナーを含有した二成分現像剤を提供す
ること。 【解決手段】結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有してな
る電子写真用トナーであって、前記外添剤による、トナ
ーの個数平均粒子径に基づく被覆率が80〜120%で
ある電子写真用トナー、並びに該電子写真用トナーとキ
ャリアとを含有してなる二成分現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に
用いられる電子写真用トナー及び該トナーを含有した二
成分現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】トナーの転写性等の改善にシリカ等の外
添剤の添加が有効であることが知られているが、耐刷時
には外添剤の埋め込みにより効果が低下する。その改良
のため、粒径の異なるシリカの併用(特開平6−332
253号公報)、シリカの被覆率の規定(特開平9−2
04062号公報)が開示されているが、いずれの場合
もストレスの強い500mm/sの高速機では、長期間
の連続使用により画質の劣化が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
機に用いても画像濃度の低下がなく、ベタ均一性が良好
でトナー飛散も少ない電子写真用トナー及び該電子写真
用トナーを含有した二成分現像剤を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1) 結着
樹脂、着色剤及び外添剤を含有してなる電子写真用トナ
ーであって、前記外添剤による、トナーの個数平均粒子
径に基づく被覆率が80〜120%である電子写真用ト
ナー、並びに(2) 前記電子写真用トナーとキャリア
とを含有してなる二成分現像剤に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】従来、外添剤の被覆率はトナーの
重量平均粒子径に基づいて求められており、100%が
上限と考えられている。しかし、本発明者らは、実際に
重量平均粒子径での被覆率が100%のトナーを走査電
子顕微鏡にて観察すると、その被覆状態は100%には
至っておらず、トナーの性能を反映していないことを見
出し、さらに個数平均粒子径での特定被覆率のトナーを
用いることで、500mm/sec以上の高速機でのシ
リカの埋め込み等による画質の劣化を防ぐことができる
ことを見出した。
【0006】即ち、重量基準では粒径が5μm以下の微
小粒子は検出されにくく、重量平均粒子径に基づいて求
められる被覆率は適切な指標となり得ないため、本発明
ではトナーの個数平均粒子径に基づく被覆率で規定す
る。即ち、本発明においては、トナーの個数平均粒子径
に基づく被覆率は80〜120%であり、好ましくは8
0〜100%であり、これにより、外添剤の埋め込み等
の問題を効果的に解消することができる。
【0007】個数平均粒子径に基づく被覆率が、80%
未満では、シリカの埋め込みが著しく、転写不良等によ
る画像濃度の低下および流動性低下に伴うベタ画像均一
性の低下、帯電不良に伴うトナー飛散等の問題を生じ
る。一方、該被覆率が120%を超えると、浮遊シリカ
が存在し、キャリアへ移行しやすく、帯電量の低下を引
き起こしトナー飛散が生じる。なお、被覆率はトナーを
球形と仮定して換算しているが、実際のトナーの形状は
異形であることから、個数平均粒子径に基づく被覆率が
100%を超えても浮遊シリカの急増に必ずしもつなが
らない。
【0008】本発明において、トナーの個数平均粒子径
に基づく外添剤の被覆率は下記式(1)によって算出す
ることができる。 X=(31/2 /2π)×(dt/da)×(ρt/ρa)×Ca×100 ・・・(1) X:被覆率 da:外添剤の平均粒子径 dt:トナーの個数平均粒子径 ρa:外添剤の真比重 ρt:トナーの真比重 Ca:外添剤重量/(外添剤重量+トナー重量)
【0009】トナーの個数平均粒子径に基づく被覆率で
は、トナーの比表面積を重視するため、単位重量当たり
の表面積が大きな、粒径が5μm以下の微小トナーの含
有量が重要となり、その含有量は外添剤や微小粒子によ
るキャリアへのスペントを防止するために、15〜55
個数%が好ましく、20〜50個数%がより好ましい。
【0010】一方、トナーの重量平均粒子径に基づく被
覆率は、外添剤の埋め込みの観点から、好ましくは10
0%以上、より好ましくは105〜160%、特に好ま
しくは105〜130%である。
【0011】重量平均粒子径に基づく外添剤の被覆率
は、前記式(1)において、dtをトナーの重量平均粒
子径とすることで算出することができる。
【0012】外添剤としては、シリカ、アルミナ、チタ
ニア、ジルコニア、酸化錫、酸化亜鉛等の無機微粒子が
好ましく、これらは単独であっても2種以上の併用であ
ってもよいが、これらの中では、埋め込み防止の観点か
ら、比重の小さいシリカがより好ましい。
【0013】さらに、平均粒子径5〜20nm、好まし
くは10〜20nmの無機微粒子(小粒径無機微粒子)
と平均粒子径25〜60nm、好ましくは35〜50n
mの無機微粒子(大粒径無機微粒子)、好ましくはいず
れもシリカを外添剤とすることにより、大粒径無機微粒
子による感光体とトナーとの付着力の低減作用により、
より一層転写性が向上し、画像濃度が良好となる。
【0014】無機微粒子は、トナーとキャリアとの適度
な付着力を維持し、トナー飛散を低減させるために、そ
の少なくとも1種が疎水化処理されているのが好まし
い。疎水化の方法は特に限定されず、疎水化処理剤とし
ては、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルジクロロシラ
ン、シリコーンオイル、メチルトリエトキシシラン等が
挙げられるが、これらの中ではヘキサメチルジシラザン
が好ましい。疎水化処理剤の処理量は、無機微粒子の表
面積当たり1〜7mg/m2 が好ましい。
【0015】小粒径無機微粒子/大粒径無機微粒子(重
量比)は、5/95〜95/5が好ましく、10/90
〜70/30がより好ましい。
【0016】なお、本発明において、外添剤が、小粒径
無機微粒子と大粒径無機微粒子の2種の無機微粒子から
なる場合は、前記式(1)に代えて、下記式(2)によ
り、個数平均粒子径又は重量平均粒子径に基づく、外添
剤による被覆率を算出することができる。 X=(31/2 /2π)×{(dt/da1)×(ρt/ρa1)×Ca1+( dt/da2)×(ρt/ρa2)×Ca2}×100 ・・・(2) X:合計被覆率 da1:大粒径無機微粒子の平均粒子径 da2:小粒径無機微粒子の平均粒子径 dt:個数平均粒子径に基づく被覆率の場合は、トナー
の個数平均粒子径、または重量平均粒子径に基づく被覆
率の場合は、重量平均粒子径 ρa1:大粒径無機微粒子の真比重 ρa2:小粒径無機微粒子の真比重 ρt:トナーの真比重 Ca1:大粒径無機微粒子重量/(大粒径無機微粒子重
量+小粒径無機微粒子重量+トナー重量) Ca2:小粒径無機微粒子重量/(大粒径無機微粒子重
量+小粒径無機微粒子重量+トナー重量)
【0017】本発明における結着樹脂としては、ポリエ
ステル、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
カーボネート、ポリウレタン等が挙げられ、特に限定さ
れないが、これらの中では、定着性及び耐久性の観点か
ら、ポリエステルが好ましい。ポリエステルの含有量
は、結着樹脂中、50〜100重量%が好ましく、90
〜100重量%がより好ましく、100重量%が特に好
ましい。
【0018】ポリエステルの原料モノマーとしては、公
知の2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン
酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の公知の
カルボン酸成分が用いられる。
【0019】アルコール成分としては、式(I):
【0020】
【化1】
【0021】(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、
好ましくは1.5〜5.0である)で表される化合物が
含有されていることが好ましい。
【0022】式(I)で表される化合物としては、ポリ
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)
オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げ
られる。また、他のアルコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペン
タエリスリトール、トリメチログリコールプロパン、水
素添加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらの
アルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル
数1〜16)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を
含有することが好ましい。
【0023】式(I)で表される化合物のアルコール成
分中の含有量は、5モル%以上、好ましくは50モル%
以上、より好ましくは100モル%が望ましい。
【0024】また、カルボン酸成分としては、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン
酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチルコ
ハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜
20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれら
の酸のアルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げら
れ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
【0025】ポリエステルは、例えば、アルコール成
分、カルボン酸成分等を不活性ガス雰囲気中にて、要す
ればエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度
で縮重合することにより製造することができる。
【0026】ポリエステルの酸価は1〜40mgKOH
/g、水酸基価は3〜60mgKOH/g、軟化点は9
5〜140℃、ガラス転移点は52〜75℃であること
が、それぞれ好ましい。
【0027】着色剤としては、トナー用着色剤として用
いられている染料、顔料等のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、プリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB 、ローダミン−B ベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー
等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して
用いることができ、本発明において、トナーは黒トナ
ー、カラートナー、フルカラートナーのいずれであって
もよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対
して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がよ
り好ましい。
【0028】さらに、本発明のトナーには、荷電制御
剤、離型剤、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、
繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、
クリーニング性向上剤等の添加剤が適宜含有されていて
もよい。
【0029】本発明のトナーは、未処理トナーと外添剤
とをヘンシェルミキサー等を用いて混合する表面処理工
程を経て得られる。未処理トナーは、粉砕トナーが好ま
しく、例えば、結着樹脂、着色剤等をヘンシェルミキサ
ー、ボールミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式
ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練
し、冷却後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、さらにジ
ェット気流を用いた微粉砕機や機械式粉砕機により微粉
砕し、旋回気流を用いた分級機やコアンダ効果を用いた
分級機により所定の粒度に分級して得られる。
【0030】本発明のトナーの個数平均粒子径は、4〜
10μmが好ましく、重量平均粒子径は、6〜12μm
が好ましい。
【0031】本発明のトナーは、転写性に極めて優れて
おり、また外添剤の埋め込みを防止でき、長期耐久性を
維持できるため、トナー付着の生じやすい、周速が50
0mm/sec以上、好ましくは550mm/sec以
上、より好ましくは600mm/sec以上の感光体、
特に有機感光体を有する高速機にも対応可能な二成分現
像用トナーとして用いることができる。
【0032】本発明のトナーとキャリアとを含有する二
成分現像剤において、キャリアのコア材としては、公知
の材料からなるものを特に限定することなく用いること
ができ、例えば、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金
属、マグネタイト、ヘマイト、フェライト、マンガンフ
ェライト等の合金や化合物、ガラスビーズ等が挙げら
れ、これらの中ではマグネタイト、フェライト及びマン
ガンフェライトが好ましい。
【0033】キャリアの表面は、スペント防止の観点か
ら樹脂で被覆されていてもよい。キャリア表面を被覆す
る樹脂としては、トナー材料により異なるが、例えばポ
リテトラフルオロエチレン、モノクロロトリフルオロエ
チレン重合体、ポリフッ化ビニリデン、シリコーン樹
脂、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリアミド、ポリビニルブチラール、アミノアクリ
レート樹脂などが挙げられ、これらは単独であるいは2
種以上を併用して用いることができる。
【0034】樹脂によるコア材の被覆方法は、例えば、
樹脂等の被覆材を溶剤中に溶解もしくは懸濁させて塗布
し、キャリアに付着させる方法、単に粉体で混合する方
法等、特に限定されない。
【0035】本発明の二成分系現像剤は、本発明のトナ
ーとキャリアとを、ヘンシェルミキサー等の公知の混合
機を用いて調製することができる。トナーの含有量は、
キャリア100重量部に対して、1〜10重量部が好ま
しい。
【0036】
【実施例】〔軟化点〕高化式フローテスター(島津製作
所製、CFT−500D)を用い、樹脂の半分が流出す
る温度を軟化点とする。(試料:1g、昇温速度:6℃
/分、荷重:1.96MPa、ノズル:1mmφ×1m
m)。
【0037】〔酸価及び水酸基価〕JIS K0070
の方法により測定する。
【0038】〔ガラス転移点〕示差走査熱量計「DSC
210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて昇温速
度10℃/分で測定する。
【0039】〔トナーの個数平均粒子径〕 測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコー
ルター社製) アパチャー径:100μm 解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ
バージョン 1.19(ベックマンコールター社製) 電解液:アイソトンII(ベックマンコールター社製) 分散液:エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテルHLB 13.6)5%電解液 分散条件:分散液5mlに測定試料10mgを添加し、
超音波分散機にて1分間分散させ、その後、電解液25
mlを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散さ
せる。 測定条件:ビーカーに電解液100mlと分散液を加
え、3万個の粒子を20秒間で測定し終える濃度条件
で、粒子の粒径を20秒間測定し、その粒度分布を求め
る。
【0040】樹脂製造例1 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン1050g、フマル酸3
80g、ハイドロキノン(重合禁止剤)1g及び酸化ブ
チル錫(エステル化触媒)4gを窒素雰囲気下、常圧に
て、230℃で5時間反応させた後、減圧下200℃で
3時間反応させて樹脂Aを得た。得られた樹脂の軟化点
は112.8℃、酸価は10.1mgKOH/g、水酸
基価は8.6mgKOH/g、ガラス転移点は66.1
℃であった。
【0041】樹脂製造例2 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン1750g、ポリオキシ
エチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン1625g、フマル酸348g、イソ
フタル酸830g、トリメリット酸384g、ハイドロ
キノン(重合禁止剤)1g及び酸化ブチル錫(エステル
化触媒)4gを窒素雰囲気下、常圧にて、230℃で5
時間反応させた後、減圧下200℃で3時間反応させて
樹脂Bを得た。得られた樹脂の軟化点は120.9℃、
酸価は28.7mgKOH/g、水酸基価は40.7m
gKOH/g、ガラス転移点は63.2℃であった。
【0042】実施例1、2及び比較例1、2 結着樹脂として樹脂A100重量部、着色剤としてカー
ボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)11重
量部、荷電制御剤として「ボントロンS−34」(オリ
エント化学工業社製)1重量部及び離型剤として「ビス
コール550P」(三洋化成社製)1重量部を、二軸混
練機「PCM−45」(池貝社製)を用いてフィード量
40kg/hr、回転数200r/min、混練温度1
00℃で溶融混練し、ジェットミルで微粉砕し、気流分
級機で分級して、表1に示す粒度分布を有する未処理ト
ナーを得た。得られた未処理トナー100重量部に、外
添剤として、表2に示す疎水性シリカをヘンシェルミキ
サーを用いて混合付着させ、負帯電性のトナーを得た。
【0043】
【表1】
【0044】実施例3〜12、比較例3〜6 未処理トナーの粒度分布を、重量平均粒子径が8.5μ
m、個数平均粒子径が6.5μm、粒径5μm以下の微
小粒子の含有量が22.2個数%とした以外は、実施例
1と同様にして未処理トナーを得た。得られた未処理ト
ナー100重量部に、外添剤として、表2に示す疎水性
シリカをヘンシェルミキサーを用いて混合付着させ、負
帯電性のトナーを得た。
【0045】実施例13 結着樹脂として、樹脂Aの代わりに樹脂B100重量部
を使用した以外は、実施例3と同様にして、未処理トナ
ーを得、外添剤として、表2に示す疎水性シリカを用い
て負帯電性のトナーを得た。
【0046】なお、外添剤の被覆率については、すべて
の実施例及び比較例において、未処理トナーの真比重を
1.2、シリカの真比重を2.2、小粒径シリカの平均
粒子径を16nm、大粒径シリカの平均粒径を40nm
として求めた。
【0047】
【表2】
【0048】試験例1 トナー3.5重量部と、マグネタイトをコア材として表
面をジメチルシリコーン樹脂で被覆した、平均粒子径6
0μmのキャリア96.5重量部とを、Vブレンダーで
30分間攪拌し、二成分現像剤を得た。
【0049】有機感光体を有する「AR−S505」
(シャープ社製)を改造し、感光体の周速を600mm
/secに調整した高速機に、二成分現像剤を投入し、
100万枚の連続印刷を行なった。連続印刷終了後、以
下の方法に従って、帯電量、画像濃度、トナー飛散及び
ベタ均一性を測定し、評価した。結果を表3に示す。な
お、印刷初期においては、いずれの評価においても
「○」以上の良好な結果が得られた。
【0050】〔帯電量〕現像剤0.15gを用いて、
「q/m Meter MODEL 210HS」(エ
ッピング社製)により測定する。
【0051】〔画像濃度〕反射濃度計「RD−915」
(マクベス社製)にてベタ部の光学反射密度を測定す
る。 (評価基準) ◎:1.4以上 ○:1.3以上、1.4未満 △:1.2以上、1.3未満 ×:1.2未満
【0052】〔トナー飛散〕デジタル粉塵計「P−5H
2型」(柴田科学器械工業社製)で機内空間のトナー量
を6秒間測定する。 (評価基準) ◎:20個未満 ○:20個以上、50個未満 ×:50個以上
【0053】〔ベタ均一性〕ベタ部の状態を目視により
観察し、以下の評価基準に従ってベタ均一性を評価す
る。 (評価基準) ○:ベタ部の濃度が1頁全体にわたって均一である。 ×:1頁中でベタ部の濃度に差が認められる。
【0054】
【表3】
【0055】以上の結果から、個数平均粒子径に基づく
外添剤による被覆率が所望の範囲である実施例1〜13
は、高速機使用時においても、比較例1〜6の現像剤と
対比して、帯電量、画像濃度、トナー飛散、ベタ均一性
のいずれにおいても優れた結果が得られていることが分
かる。特に、実施例1、2と比較例1、2の対比より、
重量平均粒子径に基づく被覆率が一定であっても、個数
平均粒子径に基づく被覆率の値はそれぞれであり、個数
平均粒子径を基準とすることの技術的意義は明らかであ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明により、有機感光体を有する高速
機に用いても画像濃度の低下がなく、ベタ均一性が良好
でトナー飛散も少ない電子写真用トナー及び電子写真用
トナーを含有した二成分現像剤を提供することができ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有して
    なる電子写真用トナーであって、前記外添剤による、ト
    ナーの個数平均粒子径に基づく被覆率が80〜120%
    である電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】 外添剤が、平均粒子径5〜20nmの無
    機微粒子と平均粒子径25〜60nmの無機微粒子とを
    含有してなる請求項1記載の電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】 外添剤による、トナーの重量平均粒子径
    に基づく被覆率が100%を超えている請求項1又は2
    記載の電子写真用トナー。
  4. 【請求項4】 二成分現像用トナーとして用いられる請
    求項1〜3いずれか記載の電子写真用トナー。
  5. 【請求項5】 周速が500mm/sec以上の感光体
    を有する高速機に使用される請求項1〜4いずれか記載
    の電子写真用トナー。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載の電子写真用
    トナーとキャリアとを含有してなる二成分現像剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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