JP2003004636A - 二次元微弱放射検出装置 - Google Patents

二次元微弱放射検出装置

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JP2003004636A JP2001188301A JP2001188301A JP2003004636A JP 2003004636 A JP2003004636 A JP 2003004636A JP 2001188301 A JP2001188301 A JP 2001188301A JP 2001188301 A JP2001188301 A JP 2001188301A JP 2003004636 A JP2003004636 A JP 2003004636A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次元的な微弱な放射を高速、かつ高精度で
検出できるようにする。 【解決手段】 微弱光検出装置40は、レーザ照射ユニ
ット42によってDNAチップ46にレーザビーム50
を照射し、蛍光を放射させる。DNAチップ46からの
蛍光は、検出ユニット52の検出部56に入射する。検
出部56は、DNAチップ46のセルに対応して複数の
検出トランジスタを配置した検出モジュールを有する。
検出部56は、入射した蛍光(光子)を光電変換して電
子を放出し、この電子を増幅して検出モジュールに入射
させる。検出トランジスタは、アダマール行列に基づい
て切り替えて動作させられる。データ処理ユニット54
は、検出部56の出力信号を読み取ってアダマール逆変
換を行い、信号を出力した検出トランジスタを特定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次元的に放射さ
れる微弱な電磁波や粒子線を検出する二次元微弱放射検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、病気の予防や診断を有効に行うた
めに、DNAチップによるハイブリッド形成法が注目さ
れている。これは、DNAの特定部位の断片(セル)を
ガラス基板の上にマトリックス状に配置したものであ
る。そして、DNAチップは、検査対象の人から採取し
た血液などの検体に蛍光物質を添加して検体のDNAを
標識化し、この検体とDNAチップ上のセルとを接触さ
せてハイブリダイゼージョンを行い、検査対象者が特定
の病気に係る遺伝子を有するか否かを判定する、などに
用いられる。
【0003】従来、検体中のDNAがDNAチップのど
のセルとハイブリッドを形成したかを検知する場合、図
11に示したようなDNAチップリーダと称する装置を
用いて行っている。このDNAチップリーダ10は、い
わゆる共焦点方式となっていて、図示しない検査ステー
ジ上に配置したDNAチップ(試料)12にレーザ光を
照射するレーザ光源14を備えている。レーザ光源14
の下方には、集光レンズ16とピンホール18とが直列
に配置してあって、レーザ光源14の出射したレーザビ
ーム20を絞るようになっている。
【0004】ピンホール18を通過したレーザビーム2
0は、DNAチップ12から放射された蛍光とレーザビ
ーム20とを分離するためのダイクロイックミラー22
を透過したのち、コリメートレンズ24によって平行光
にされる。コリメートレンズ24によって平行光となっ
たレーザビーム20は、一対のガルバノミラー26、2
8によって反射されたのち、対物レンズ30に入射し、
DNAチップ12上に収束してセルに照射される。ガル
バノミラー26、28は、レーザビーム20をDNAチ
ップ12の面に沿って走査するためのもので、例えばガ
ルバノミラー26を回転させるとレーザビーム20がD
NAチップ12の面上をX方向に移動し、ガルバノミラ
ー28を回転させるとレーザビーム20がY方向に移動
する。従って、ガルバノミラー26、28の回転を制御
することにより、DNAチップ12にマトリックス状に
配置した任意のセルにレーザビーム20を照射すること
ができる。
【0005】DNAチップ12のセルは、蛍光物質によ
って標識化された検体中のDNAとハイブリッドを形成
すると、レーザビーム20が照射されると蛍光を発す
る。このセルから放射された蛍光は、対物レンズ30、
ガルバノミラー28、26、コリメートレンズ24を介
してダイクロイックミラー22に入射する。そして、ダ
イクロイックミラー22は、入射した蛍光のみを選択的
に90度偏向し、ピンホール32を介して光電子倍増管
34に入射する。光電子倍増管34は、入射した蛍光に
よって光電子を生成し、それを増幅して電圧パルスとし
て出力する。従って、光電子倍増管34の出力を監視す
ることにより、DNAチップ12のどのセルが蛍光を放
射したか、すなわち検体中にどのセルとハイブリッドを
形成する遺伝子が含まれているかを知ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のDNAチップリーダ10は、レーザビーム20をステ
ップ状に移動させてDNAチップ12の面を走査する必
要がある。このため、N×N個のセルをマトリックス状
に配置したDNAチップ12の面に沿ってレーザビーム
20を走査すると、Nの数が100〜1000(セル数
が1万個〜100万個)と大きくなると、走査時間が指
数関数的に増大し、セルの情報を読み取るのに多大な時
間を必要とする。このため、複数の光電子倍増管34を
平面的に配置し、DNAチップ12の全体にレーザビー
ムを照射し、各光電子倍増管34の出力パルスを並列的
に読み出して二次元情報を得る試みもあるが、光電子倍
増管34は高価であるとともに、大きな設置スペースを
必要とするために現実的でない。
【0007】また、DNAチップ12のハイブリッドを
形成したセルの位置を二次元的に得るために、CCD方
式光子計数ビデオカメラを用いることが考えられる。こ
のCCD光子計数ビデオカメラは、入射した光子を光電
変換して光電子を発生させ、この光電子を多数のキャピ
ラリー(毛細管)からなるマイクロチャンネルプレート
(MCP)と称する二次電子倍増管によって、各キャピ
ラリー(チャンネル)ごとに電子数を増幅し、これを再
び蛍光体に入射して電子→光変換し、変換した光をCC
Dビデオカメラで受信するようになっている。しかし、
このCCD方式光子計数ビデオカメラを用いる場合、次
のような課題がある。
【0008】CCDビデオカメラからの信号に対して光
子計数モードの処理を行う。すなわち、CCDビデオカ
メラの各画素(ピクセル)に相当するCCD素子の出力
信号を2値化し、単位時間当りの出力信号(入射した光
子の数)を計数する。しかし、CCDビデオカメラの各
素子に対する出力信号の読み出しは、せいぜい100回
/s程度である。
【0009】一方、DNAチップ12のセルから発生す
る蛍光は極めて微弱であって、MCPの各チャンネル
(キャピラリー)には、光子が希にしか入射しない。し
かも、MCPからCCD素子に入射する電子のパルスの
持続時間は、0.1〜10nsと桁外れに短い。このた
め、CCDビデオカメラの各素子は、希にしかこない入
射光子に対応した電子のパルスを、電子のパルス持続時
間に比べて106 〜10 8 倍も長い、信号の読み出し周
期となる10ms程度の間積分することになる。ところ
が、CCDには暗電流というノイズがあり、このノイズ
も読み出し周期の間積分されることになり、パルスのS
/Nが106 〜108 以上ないと検出システムが実現で
きないという非現実的なこととなる。
【0010】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、二次元的な微弱な放射を高速、
かつ高精度で検出できるようにすることを目的としてい
る。また、本発明は、微弱な放射に基づいた二次元カラ
ー画像を容易に得られるようにすることを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る二次元微弱放射検出装置は、光子の
入射によって電子を放出する光電変換部と、この光電変
換部に対面配置されて光電変換部が放出した電子を増幅
する電子増幅部が複数設けられた増幅モジュールと、こ
の増幅モジュールを構成している前記各電子増幅部に対
応して設けられ、電子増幅部からの電子が入射する電子
検出部が複数設けられた検出モジュールと、この検出モ
ジュールを構成している前記各電子検出部を直交変調パ
ターンに基づいて作動させる動作制御部と、この動作制
御部の制御信号と前記各電子検出部の出力信号とに基づ
いて、前記光電変換部に入射した前記光子の位置を求め
る光入射位置演算部と、を有することを特徴としてい
る。
【0012】また、本発明に係る二次元微弱放射検出装
置は、光子の入射によって電子を放出する光電変換部
と、この光電変換部に対面配置されて光電変換部が放出
した電子を増幅する電子増幅部が複数設けられた増幅モ
ジュールと、この増幅モジュールを構成している前記各
電子増幅部に対応して設けられ、電子増幅部からの電子
が入射する電子検出部が複数設けられた検出モジュール
と、この検出モジュールを構成している前記各電子検出
部を直交変調パターンに基づいて作動させる動作制御部
と、この動作制御部の制御信号と前記各電子検出部の出
力信号とに基づいて、前記光電変換部に入射した前記光
子の位置を求める光入射位置演算部と、前記各電子検出
部の出力信号の大きさに基づいて前記光子のエネルギー
を求め、予め与えられた色信号に変換する波長演算部
と、を有することを特徴としている。
【0013】波長演算部は、前記電子検出部の出力信号
の出力頻度に基づいて出力信号の大きさを求めて前記色
信号に変換するように構成することができる。また、光
電変換部の前面に、電磁波または粒子線の入射によって
光子を放出する発光部を設けてもよい。
【0014】
【作用】上記のごとく構成した本発明は、微弱な放射に
よる光子が光電変換部によって光電子に変換され、この
光電子(電子)が増幅モジュールにおいて数を増幅され
たのち、検出モジュールに入射する。検出モジュール
は、増幅モジュールの複数の電子増幅部に対応して電子
検出部が設けてあって、これらの電子検出部が直交変調
パターン(例えば、2値直交変調パターンであるアダマ
ール行列の各行に対応するパターン)に従って作動され
る。従って、常にn×n個の電子検出部の1/4から出
力信号(データ)が得られる。そして、この得られた出
力信号について、光入射位置演算部において得られたデ
ータの逆変換(例えば、アダマール逆変換)を行うこと
により、出力信号を出力した電子検出部を特定すること
ができ、光電変換部に入射した光子の位置を求めること
ができる。従って、二次元の微弱な放射を高速、かつ高
精度で二次元的に検出することができ、微弱な放射によ
る二次元映像を得ることができる。
【0015】また、本発明においては、電子検出部の出
力信号の大きさに基づいて入射した光子のエネルギーを
求め、このエネルギーに対応して予め与えられている色
信号に変換するようになっているため、複数の波長の光
に基づく光子が入力した場合に、二次元的に求めた微弱
放射の画像を通常のカラー画像とすることが可能で、二
次元微弱放射の状態をより容易に認識、理解することが
できる。また、カラーの暗視カメラなどを容易に形成す
ることができる。
【0016】電子検出部の出力信号の大きさは、電子検
出部が出力する出力信号の頻度に基づいて求めるように
すると、計測の揺らぎによる誤りを避けることができ、
検出すべき出力信号の大きさを容易、確実に求めること
ができる。そして、光電変換部の前面に、電磁波または
粒子線の入射によって光子を放出する発光部を設ける
と、微弱なX線やガンマ線、α線などの検出が可能とな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る二次元微弱放射検出
装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に
説明する。図1は、本発明に係る二次元微弱放射検出装
置の実施形態の概略ブロック図であって、DNAチップ
リーダに適用した例を示したものである。図1におい
て、二次元微弱放射検出装置である微弱光検出装置40
は、レーザ照射ユニット42を有している。このレーザ
照射ユニット42は、検査ステージ44の上に配置した
試料となるDNAチップ46にレンズ系48を介してレ
ーザビーム50を照射できるようにしてある。また、微
弱光検出装置40は、検査ステージ44の上方に配設し
た検出ユニット52と、この検出ユニット52の出力信
号に基づいハイブリッドを形成したDNAチップ46内
のセルの位置などを求める信号処理ユニット54を備え
ている。
【0018】検出ユニット52は、詳細を後述するよう
に、微弱な光を検出する複数のマイクロキャピラリーを
備えた検出部56と、この検出部56を作動させる動作
制御部58とからなっている。また、信号処理ユニット
54は、検出部56の出力信号を読み込むデータ読取り
部60を有する。さらに、信号処理ユニット54には、
データ読取り部60の出力側に接続した振幅検出部6
2、振幅検出部62の出力側に設けた計数部64、計数
部64からの信号が入力する画像作成部68、画像作成
部68の出力側の設けた出力部70を有している。そし
て、画像作成部68は、その作用を後述する画像演算部
68aとスペクトル作成部86bとから形成してある。
また、出力部70には、出力装置となっている表示装置
70やプリンタ72、外部記憶装置74などが接続され
ている。
【0019】検出ユニット52の検出部56は、図2に
示したように、レンズ80、光電変換部82、増幅モジ
ュールとなるマイクロチャンネルプレート84、検出モ
ジュール86を備えていて、レンズ80が検出窓となっ
ている。そして、検出部56は、図3に示したように、
レーザビーム50や外来光を遮蔽する遮光容器56aが
設けてあって、この遮光容器56aの前端面にレンズ8
0が取り付けてある。さらに、遮光容器56a内には、
レンズ80の後方に光電変換部82、マイクロチャンネ
ルプレート84、検出モジュール86をこの順に配置し
てある。これらの光電変換部82、マイクロチャンネル
プレート84、検出モジュール86は、超高速フォトカ
ウンティング方式の二次元受信器56bを構成してい
る。また、レンズ80と二次元受信器56bとの間に
は、光学フィルタ56cが配置してある。この光学フィ
ルタ56cは、レーザ光の周波数帯域を遮断するととも
に、蛍光に対応した周波数帯域の光を選択的に透過して
二次元受信器56bに入射させるようになっている。
【0020】二次元受光器56bは、図4に示したよう
に、真空容器56dを有していて、真空容器56dの前
面に光電変換部82が取り付けてある。そして、マイク
ロチャンネルプレート84と検出モジュール86とは、
真空容器56dの内部に配設してある。また、二次元受
信器56bは、光電変換部82とマイクロチャンネルプ
レート84と検出モジュール86とが相互に密接するよ
うに配置してある。
【0021】検出部56は、レンズ80がDNAチップ
46と対面するように配置される。そして、レンズ80
は、DNAチップ46のセルが放射する微弱放射である
微弱光な蛍光(入射光)を光電変換部82上に結像させ
る。そして、光電変換部82は、レンズ80と光学フィ
ルタ56cとを透過した蛍光(光子)が88入射する
と、電子(光電子)90を放出する。また、光電変換部
82が放出した電子90は、詳細を後述するマイクロチ
ャンネルプレート84において数が107 〜10 7 倍程
度に増幅され、増幅電子92となって検出モジュール8
6に入射し、検出モジュール86によって検出される。
【0022】マイクロチャンネルプレート84は、二次
電子倍増管である複数のマイクロキャピラリー94を、
DNAチップ46のセルに対応させてマトリックス状に
配設した構造を有している。マイクロチャンネルプレー
ト84を構成しているマイクロキャピラリー94は、図
5に示したように、直径が6μm、長さが1cm程度の
加速管96と、この加速管96の両端に設けたカソード
98、アノード100からなっている。そして、マイク
ロキャピラリー94は、カソード98とアノード100
とが直流電源102に接続され、1000〜10000
Vの直流高電圧がカソード98とアノード100との間
に印加してある。このため、カソード98側から加速管
96内に入射した電子90は、カソード98とアノード
100との間に印加してある高電圧によって加速され、
加速管96の内壁に衝突するたびに二次電子を生じて雪
崩的に数が増幅され、増幅電子92としてアノード10
0側から出射される。
【0023】検出モジュール86は、図6に示したよう
になっている。すなわち、検出モジュール86は、実施
形態の場合、MOSトランジスタからなる複数の検出ト
ランジスタ104(104ij)と、MOSトランジスタ
からなる複数の読み出しトランジスタ106(106
a、106b、106c……… )とを備えている。検
出トランジスタ104ij(i=1、2、3、………n、
j=1、2、3、………n)は、マイクロチャンネルプ
レート84を構成しているマイクロキャピラリー94に
対応してn×n個がマトリックス状に配置してある。ま
た、読み出しトランジスタ106は、マトリックス状に
配置した検出トランジスタ104の各列に対応してn個
設けてある。
【0024】検出トランジスタ104は、各行ごとにゲ
ートがゲート制御線108(108a、108b、10
8c、………)に接続され、これらのゲート制御線10
8が動作制御部58を構成しているゲート切替回路11
0に接続してある。また、検出トランジスタ104は、
ドレインが各列ごとにデータ線112(112a、11
2b、112c、………)を介して読み出しトランジス
タ106のソースに接続してある。そして、各読み出し
トランジスタ106は、ドレインが信号処理ユニット5
4のデータ読取り部60に接続してあり、それぞれのゲ
ートが対応する読み出し線114(114a、114
b、114c、………)に接続してある。また、検出ト
ランジスタ104のソースには、マイクロキャピラリー
94の出力側に対面して設けた検出電極120が接続し
てある。
【0025】各読み出し線114は、動作制御部58を
構成している読み出し線切替回路116に接続してあ
る。動作制御部58は、ゲート切替回路110、読み出
し線切替回路116、切替制御部118などから構成し
てある。そして、切替制御部118は、詳細を後述する
ように、2値直交変調パターン(直交変調パターン)に
基づいて切替制御信号を生成し、この切替制御信号をゲ
ート切替回路110と読み出し線切替回路116とに与
え、各検出トランジスタ104を直交変調パターンに基
づいて切替動作させるようになっている。
【0026】このように構成した実施形態に係る微弱光
検出装置40の作用は、次のとおりである。まず、図示
しない検体とハイブリッドを形成させたDNAチップ4
6を検査ステージ44の上に配置し、レーザ照射ユニッ
ト42によってレーザビーム50をDNAチップ46の
全体に照射する。DNAチップ46のセルが蛍光物質に
よって標識されている検体のDNAとハイブリッドを形
成していると、そのセルから蛍光が放射される。この蛍
光(光子)は、検査ステージ44の上方に設けた検査ユ
ニット52の検出部56に入射する。
【0027】検出部56に入射した光子88は、図2に
示したように、レンズ80を透過して光電変換部82に
よって電子(光電子)90に変換される。そして、電子
90は、マイクロチャンネルプレート84を構成してい
るマイクロキャピラリー94の増幅管96に入射する
(図5参照)。電子90は、増幅管96に入ると、増幅
管96の両端に印加されている高圧直流電圧によって加
速され、加速管96の内壁に多数回衝突して二次電子を
生成し、個数が106 〜107 倍程度に増幅される。こ
の増幅電子92は、検出モジュール86の検出電極12
0に入射し、検出電極120を帯電させる。従って、検
出トランジスタ104を順次切り替えて動作させること
により、どの検出トランジスタ104の検出電極120
に増幅電子92が入射したかを知ることができる。
【0028】ところで、DNAチップ46のセルが放射
する蛍光は、極めて微弱であって、マイクロチャンネル
プレート84の各マイクロキャピラリー94には、光電
変換により生成された電子90が希にしか入射しない。
すなわち、検出モジュール86の各検出電極120に
は、増幅電子92が希にしか入射しない。このため、ゲ
ート1チャンネル(1つのゲート制御線108)、読み
出し1チャンネル(1つの読み出し線114)を選択し
てデータを読み出す場合、図7(a)に示したように、
データ読取り部60は、まばらにしか検出パルス122
を出力しない。しかも、ゲート制御線108と読み出し
線114とを順次切り替えるためにn×n回の切り替え
が必要で、nの数が100〜1000(セル数が1万個
〜100万個)となると、多大な読み出し時間を必要と
する。
【0029】そこで、複数のゲート制御線108と複数
の読み出し線114とを選択して複数の検出トランジス
タ104を同時に駆動すると、各データ線112には、
図7(b)に示したように、検出トランジスタ104を
個々に駆動したときより多くのパルス124が得られ
る。そして、データ読取り部60は、これらを合成した
パルスを出力するため、同図(c)に示したように、時
系列における検出パルス122の密度を高くすることが
できる。しかし、このままでは、どの検出トランジスタ
104の出力によって得られた検出パルス122である
かを知ることができず、DNAチップ46のどのセルが
ハイブリッドを形成しているかを特定することができな
い。このため、この実施形態においては、直交変調パタ
ーンに基づいた駆動信号を生成して検出トランジスタ1
04を駆動するようにしている。
【0030】以上に述べてきた直交変調パターンとして
は、2値直交変調パターンであるアダマール行列の各行
に対応した変調パターンが適している。アダマール行列
は、要素が「+1」と「−1」とからなっていて、対角
線に沿って対象位置にある要素が同じである対称行列と
なっている。例えば、一次のアダマール行列H(1) を具
体的に書くと、
【数1】 のようになる。また、二次、三次のアダマール行列H
(2) 、H(3) は、数式2、数式3のように書くことがで
きる。
【数2】
【数3】
【0031】すなわち、アダマール行列は、一般的に次
の漸化式によって定義することができる。
【数4】 ただし、数式4において、kは次数を示す。
【0032】そこで、実施形態においては、検出ユニッ
ト52の動作制御部58を構成している切替制御部11
8が、スイッチをオンにする場合を「+1」、スイッチ
をオフにする場合を「−1」に対応したアダマール行列
に基づいて、検出トランジスタ104の切替動作信号を
作成し、切替制御信号としてゲート切替回路110と読
み出し線切替回路116とに与える。例えば、検出モジ
ュール86が8×8個の検出トランジスタ104で構成
した場合、検出トランジスタ104の動作信号は図8の
ようになる。この図8において斜線を施した部分が動作
電圧を与えられてオンとなる+1に相当し、白抜きの部
分がオフである−1に相当している。
【0033】すなわち、切替制御部118は、ゲート切
替回路110にアダマール行列に従った切替制御信号を
与え、ゲート制御線108を介して各検出トランジスタ
104のゲートにアダマール行列に従ってゲート電圧を
切り替えて印加するとともに、読み出し線切替回路11
6にアダマール行列に基づいた切替信号を与えて読み出
しトランジスタ106をアダマール行列に従って切り替
えて動作させる。例えば、検出トランジスタ104が8
×8個である場合、切替制御部118は、アダマール行
列に基づいて図8の下部に示したn個の変調モードを生
成し、ゲート切替回路110に図8の下部右側に示した
0次の動作信号(切替信号)を与え、すべてのゲート制
御線108をゲート電源に接続し、すべての検出トラン
ジスタ104のゲートにゲート電圧を印加するととも
に、読み出し線切替回路116に図8の下部左側の0次
から7次の切替信号を与え、読み出しトランジスタ10
6をアダマール行列に基づいて順次切り替えて駆動す
る。
【0034】そして、切替制御部118は、読み出しト
ランジスタ106に対して0次から7次までの切り替え
が終了したならば、ゲート切替回路110に1次の駆動
信号を与え、第1行、第3行、第5行、第7行のゲート
制御線108aに接続した検出トランジスタ104のゲ
ートに電圧を印加し、この状態で読み出しトランジスタ
106を0次から7次まで切り替える。このようにし
て、切替制御部118は、検出トランジスタ104のゲ
ートに対して印加する電圧を、0次から7次まで順に切
り替えるごとに、読み出しトランジスタ106を0次か
ら7次まで切り替える。これにより、検出トランジスタ
104は、常に半分がゲート電圧を印加され、半分のデ
ータ線112がオン状態となり、全体の1/4の検出ト
ランジスタ104から出力信号がデータ読取り部60に
入力する。
【0035】データ読取り部60は、検出トランジスタ
104の出力信号として入力する電流を電圧に変換して
増幅し、図6に示したような出力パルス130を電圧と
して出力する。この出力パルス130は、図1に示した
ように、信号処理ユニット54の振幅検出部62に入力
される。なお、データ読取り部60の出力パルス130
は、A/D変換するようにしてもよい。
【0036】検出トランジスタ104のゲートをアダマ
ール行列に基づいて切り替えて電圧を印加し、読み出し
トランジスタ106をアダマール行列によって切り替え
て動作させた場合、データ読取り部60の出力するパル
ス130(アダマール行列に基づいて変調したデータ)
から、アダマール逆変換をすることにより復調すること
により、パルス130を出力した検出トランジスタ10
4を求めることができる。すなわち、ゲート制御線10
8を行、読み出し線114(データ線112)を列とす
る頻度データ行列を考えた場合、この行方向と列方向と
にアダマール逆変換(二次元アダマール逆変換)を行う
ことにより、任意に選択した1つのゲート制御線108
と1つの読み出し線114との組み合わせによる検出ト
ランジスタ104を特定することができる。従って、画
像演算部68aは、詳細を後述するように入射位置演算
部となっていて、計数部64の係数値に基づいてアダマ
ール逆変換をすることにより、増幅電子92が入射した
検出トランジスタ104を求めることができ、光電子9
0が入力したマイクロキャピラリー94を特定すること
ができ、光電変換部82のどの位置に光子88が入射し
たかを知ることができる。よって、DNAチップ46の
どのセルが蛍光を放射したかを知ることができる。
【0037】信号処理ユニット54の振幅検出部62
は、データ読取り部60の出力するパルス130を振幅
(電圧の大きさ)を求めて計数部64に入力する。すな
わち、DNAチップ46のセルに結合させる図示しない
検体に複数の蛍光物質が添加してある場合、セルがハイ
ブリッドを形成すると、DNAチップ46からは複数の
蛍光が放射される。蛍光物質の放射する蛍光は、その蛍
光物質に特有の波長を有する。従って、蛍光物質が異な
ると、異なる波長の蛍光が放射され、光電変換部82に
入射する光子88のエネルギーがそれぞれ異なる。この
ため、光電変換部82において生成される電子(光電
子)90は、入射した光子88のエネルギーの違いによ
って運動エネルギーが異なり、波長の短い蛍光が入射す
るとより運動エネルギーの大きな電子90が生成され
る。そして、より運動エネルギーの大きな電子90がマ
イクロキャピラリー94に入射すると、より多くの二次
電子が生成され、増幅電子92の数が多くなる。従っ
て、波長の短い蛍光による光子88に基づく電子90が
入射したマイクロキャピラリー94に対応した検出トラ
ンジスタ104の出力が大きくなり、データ読取り部6
0の出力するパルス130の大きさとなる振幅(パルス
130の高さ)がより大きくなる。つまり、データ読取
り部60の出力パルス130は、DNAチップ60が複
数の蛍光を放射する場合、図9に示したように振幅の異
なったものとなる。
【0038】計数部64は、動作制御部58の切替制御
部118が読み出し線切替回路116に切替制御信号を
出力するのに同期して振幅検出部62の出力信号を読み
込み、振幅検出部62の求めた振幅ごとにデータ読取り
部60の出力するパルス130を計数し、画像作成部6
8の画像演算部68a入力する。入射位置演算部である
画像演算部68aは、計数部64の出力した係数値を図
示しない内部メモリに、データの読み出しのモードに対
応させてパルス130の大きさごとに記憶する。そし
て、画像演算部68aは、アダマール行列に基づいた変
調モードによるデータの読み出しが終了すると、内部メ
モリに記憶した計数部64からの係数値を読み出し、こ
のデータを予め与えられている演算式によってアダマー
ル逆変換する。これにより、上記したように画像演算部
68aは、ピクセルとなる信号を出力した検出トランジ
スタ104、すなわち電子(光電子)90の入射したマ
イクロキャピラリー94の位置を求め、蛍光を放射した
DNAチップ46内のセルを特定するとともに、各セル
ごとにデータ読取り部60の出力パルス130の大きさ
(振幅の大きさ)について頻度を求める。
【0039】そして、画像作成部68を構成しているス
ペクトル作成部68aは、画像演算部68aが求めた出
力パルス130の振幅ごとの頻度(パルス数)を読み出
し、図10に示したように、ピクセルごとの出力パルス
130についてのエネルギースペクトルを作成する。さ
らにスペクトル作成部68aは、作成したエネルギース
ペクトルに基づいて、検出ユニット52に入射した光子
のエネルギー(蛍光の波長)を求める。すなわち、スペ
クトル作成部68bは、予め与えられている蛍光の波長
とデータ読取り部60の出力パルス130の振幅との関
係から、図10のパルス頻度の極大値a、b、cに相当
する蛍光の波長λ1 、λ2 、λ3 を求めるとともに、波
長λに対して予め与えられている色を選択して色信号に
変換する。このとき、波長変換部68bは、図10のパ
ルス数(頻度)の大きさによって色の濃さ(色信号の大
きさ)を変えるようになっている。そして、スペクトル
作成部68bの出力した色信号は、出力部70を介して
表示装置72などに出力される。これにより、DNAチ
ップ46のハイブリッドを形成しているセルが二次元の
通常のカラー画像として表示される。これにより、二次
元的に放射される蛍光などの微弱な放射を高速に、高精
度で検出することができ、また微弱な放射による二次元
画像が得られる。なお、波長λが0の部分に相当するピ
ークdは、ノイズに相当する。
【0040】なお、前記実施形態においては、検出部5
6がレンズ80、光電変換部82、マイクロチャンネル
プレート84、検出モジュール86によって構成した場
合について説明したが、レンズ80の前面にシンチレー
タのような発光部を設けてもよい。このように発光部を
設けると、例えばX線やγ線、電子線、α線などの非常
に微弱な電磁波や粒子線を二次元的に検出することがで
き、映像化することができる。
【0041】また、上記に説明した実施形態は、本発明
の一態様の説明であって、これに限定されるものではな
い。例えば、前記実施形態においては、DNAチップ4
6のハイブリッドを形成したセルの検出に適用する場合
について説明したが、カラーの暗視カメラとして使用す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、検出モジュールを構成している複数の電子検出部を
直交変調パターン(例えば、2値直交変調パターンであ
るアダマール行列の各行に相当するパターン)に従って
動作させ、常にn×n個の電子検出部の1/4から出力
信号(データ)を得、この得られた出力信号について、
入射位置演算部においてデータの逆変換を行うことによ
り、出力信号を出力した電子検出部を特定することがで
き、光電変換部に入射した光子の位置を求めることがで
きる。従って、二次元の微弱な放射を高速、かつ高精度
で二次元的に検出することができ、微弱な放射による二
次元映像を得ることができる。
【0043】また、本発明においては、電子検出部の出
力信号の大きさに基づいて入射した光子のエネルギーを
求め、このエネルギーに対応して予め与えられている色
信号に変換するようになっているため、複数の波長の光
に基づく光子が入力した場合に、二次元的に求めた微弱
放射の画像を通常のカラー画像とすることが可能で、二
次元微弱放射の状態をより容易に認識、理解することが
できる。
【0044】そして、本発明は、電子検出部の出力信号
の大きさを、電子検出部が出力する出力信号の頻度に基
づいて求めるようにしており、計測の揺らぎによる誤り
を避けることができ、検出すべき出力信号の大きさを容
易、確実に求めることができる。また、光電変換部の前
面に、電磁波または粒子線の入射によって光子を放出す
る発光部を設けているため、微弱なX線やガンマ線、α
線などの検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る二次元微弱放射検出
装置のブロック図である。
【図2】実施の形態に係る検出部の詳細説明図である。
【図3】実施の形態に係る検出部の概略を示す斜視図で
ある。
【図4】実施の形態に係る検出部を構成している二次元
受信器を説明する斜視図である。
【図5】実施の形態に係るマイクロキャピラリーの詳細
説明図である。
【図6】実施の形態に係る検出モジュールの詳細説明図
である。
【図7】実施の形態に係るデータ読取り部の出力パルス
の状態を説明する図である。
【図8】実施の形態に係る検出モジュールの動作を制御
する方法の説明図である。
【図9】実施の形態に係るデータ読取り部の出力する出
力パルスの説明図である。
【図10】実施の形態に係るデータ読取り部の出力パル
スに基づくエネルギースペクトルの説明図である。
【図11】従来のDNAチップリーダの説明図である。
【符号の説明】
40………二次元微弱放射検出装置(微弱光検出装
置)、42………レーザ照射ユニット、46………DN
Aチップ、52………検出ユニット、54………信号処
理ユニット、56………検出部、58………動作制御
部、60………データ読取り部、62………振幅検出
部、64………計数部、66………光入射位置演算部、
68………画像作成部、68a………入射位置演算部
(画像演算部)、68b………波長演算部(スペクトル
作成部)、82………光電変換部、84………増幅モジ
ュール(マイクロチャンネルプレート)、86………検
出モジュール、94………マイクロキャピラリー、10
11、10412、10413、10421………検出トラン
ジスタ、106a、106b、106c………読み出し
トランジスタ、120………検出電極。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01T 1/28 G01T 1/28 4M118 1/29 1/29 D 5B047 G06T 1/00 420 G06T 1/00 420A 5C024 G21K 4/00 G21K 4/00 A H01L 27/14 H04N 5/32 H04N 5/32 H01L 27/14 K Fターム(参考) 2F065 AA03 DD02 DD04 DD06 FF04 GG04 JJ00 LL21 LL26 MM03 PP12 QQ03 QQ24 QQ31 2G043 AA03 BA16 DA02 DA06 EA01 GA08 GB01 HA01 JA02 KA09 LA02 LA03 NA01 NA06 2G065 AA04 AB04 AB09 AB19 BA07 BA18 BA34 BC03 BC11 BC13 BC27 BC33 BD01 DA08 2G083 AA02 AA04 AA09 AA10 BB04 BB05 CC02 CC10 DD17 DD18 EE03 EE10 2G088 EE01 EE27 EE30 FF02 FF04 FF05 FF06 GG19 GG20 GG28 JJ05 KK05 KK32 LL15 LL18 MM01 MM04 4M118 AA01 AB01 AB10 BA14 FA06 GA10 GD03 GD07 GD20 HA40 5B047 AA17 AB02 BA02 BB04 BC11 BC14 CA04 5C024 AX11 AX16 CX41 DX01 EX42 EX51 GX02 GX09 GY31 HX50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光子の入射によって電子を放出する光電
    変換部と、 この光電変換部に対面配置されて光電変換部が放出した
    電子を増幅する電子増幅部が複数設けられた増幅モジュ
    ールと、 この増幅モジュールを構成している前記各電子増幅部に
    対応して設けられ、電子増幅部からの電子が入射する電
    子検出部が複数設けられた検出モジュールと、 この検出モジュールを構成している前記各電子検出部を
    直交変調パターンに基づいて作動させる動作制御部と、 この動作制御部の制御信号と前記各電子検出部の出力信
    号とに基づいて、前記光電変換部に入射した前記光子の
    位置を求める光入射位置演算部と、 を有することを特徴とする二次元微弱放射検出装置。
  2. 【請求項2】 光子の入射によって電子を放出する光電
    変換部と、 この光電変換部に対面配置されて光電変換部が放出した
    電子を増幅する電子増幅部が複数設けられた増幅モジュ
    ールと、 この増幅モジュールを構成している前記各電子増幅部に
    対応して設けられ、電子増幅部からの電子が入射する電
    子検出部が複数設けられた検出モジュールと、 この検出モジュールを構成している前記各電子検出部を
    直交変調パターンに基づいて作動させる動作制御部と、 この動作制御部の制御信号と前記各電子検出部の出力信
    号とに基づいて、前記光電変換部に入射した前記光子の
    位置を求める光入射位置演算部と、 前記各電子検出部の出力信号の大きさに基づいて前記光
    子のエネルギーを求め、予め与えられた色信号に変換す
    る波長演算部と、 を有することを特徴とする二次元微弱放射検出部。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の二次元微弱放射検出装
    置において、 前記波長演算部は、前記電子検出部の出力信号の出力頻
    度に基づいて出力信号の大きさを求めて前記色信号に変
    換することを特徴とする二次元微弱放射検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1に記載の
    二次元微弱放射検出装置において、 前記光電変換部の前面に、電磁波または粒子線の入射に
    よって光子を放出する発光部が設けてあることを特徴と
    する二次元微弱放射検出装置。
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