JP4059860B2 - 微弱光検出方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光などの微弱な光を検出する微弱光検出方法および装置に関する。
エッチング装置やプラズマCVD装置などの半導体製造装置は、プラズマを利用している。このため、プラズマやラジカル状態にあるガスの分析、またプラズマにレーザを照射して発生する蛍光の時間的な変化(時間分解)を求めてガスの組成や、密度分布などを分析することは、半導体デバイスの製造にとって重要である。
一方、バイオテクノロジーや生化学、医療などのライフサイエンスの分野または環境分野などにおいて、特定のDNAやタンパク質、細胞などを検出する場合、または溶液中に含有されている微量物質を検出する場合、蛍光を利用した検出がしばしば行なわれる。例えば、DNAチップリーダやフローサイトメータなどを用いて特定のDNAを検出する場合、これとハイブリッドを形成するDNA断片に蛍光プローブを添加し、レーザ光を照射して蛍光プローブから生じる蛍光の有無により行なっている。そして、バックグラウンドノイズを低減し、生体分子の時間的な構造変化や分子間の相互作用を分析する場合、蛍光の時間的変化を得る必要がある。
従来、ナノ秒パルス光という高速信号を直接、同時に多チャンネルによって検出することは、技術的に困難であるために行なわれていなかった。そして、従来の時間分解蛍光測定装置は、一般に励起光であるレーザビームを1点に照射し、多数の試料を配置した試料台(XYステージ)を機械的に移動させて、各試料にレーザビームを順次照射して蛍光を計測するようにしている。また、1本のレーザビームをガルバノミラーによって機械的に駆動して走査し、各試料にレーザビームを照射する装置もある。従来のこれらの装置は、いずれも試料にレーザビームを短時間照射して計測するようになっており、計測に十分な蛍光を得るために、レーザビームの強度を大きくする必要がある。このため、試料にダメージを与えることになりやすい。
さらに、2次元映像装置をタイムゲートという技術によって時間分解するICCDのような方法もある。この方法は、パルスレーザの照射からΔt時間経過後の画像を得るようにしており、遅延させてゲートを開き、したがって高い時間分解能を得るには多大の時間を要する。しかも、CCDカメラのデータを読み出すようになっており、データの読み出しに0.1秒程度の時間を必要とする。
ところで、ストリーク管と呼ばれる装置により、ナノ秒より短いパルス光を検出する方法が提案されている(特許文献1)。この特許文献1に記載のパルス光の検出方法は、次のようにして行なう。まず、入射した光信号を複数に分割し、分割した各光信号を光電変換して光電子を得る。そして、各光電子をストリーク管に導入して一対の電極板の間を通過させ、電極板に時間的に変化する電圧を印加して光電子を偏向し、さらに所定のスリットを通過した光電子を蛍光面に衝突させて光に変換したのち、光検出器で検出する。
特開2003−75261号公報
特許文献1に記載されているパルス光の検出方法は、光電子を偏向させる一対の電極を内蔵したストリーク管を用いる必要があり、装置の構造が複雑で大型、高価である。このため、多数のストリーク管を配置して多チャンネル化をすることが困難である。さらに、この方法ではスリットから入る空間的に1次元の光に限定される。
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、光検出部の多チャンネル化を行なえるようにすることを目的としている。
また、本発明は、到来光子が衝突(光子の到来時間が一致)した際でもその両者を取り漏らすことなく検出できる微弱光同時多チャンネル検出を行うことを目的としている。
微弱光を想定した場合、光子検出器(光検出器)を複数設けて光子の検出を行なうとすると、すべての光子検出器に入射する光子の数の合計は、100個/μ秒以下と考えてよい。そこで、光子検出器の数をn個とすると、各光子検出器に入射する光子の数の平均値は、100/n/μ秒以下である。そして、光子検出器の数n=100とした場合、各光子検出器に入射する光子の数の平均値は、1個/μ秒以下となる。このため、各光子検出器のそれぞれに、サンプリング間隔が10-9秒程度の高速のアナログA/D変換器を適用すると、はなはだ効率が悪く、かつ莫大なコストを必要とする。本発明は、このような考察に基づいてなされたものである。
そこで、上記の目的を達成するために、本発明に係る微弱光検出方法は、複数の光電変換器を配置して微弱光を検出する方法であって、前記各光電変換器が出力する各検出信号に対して、他の複数の前記検出信号の和と異なる大きさとなる識別情報を付加し、識別情報を付加した前記検出信号を読み込んで記憶し、読み込んだ前記検出信号について所定時間ごとに、前記記憶した検出信号に基づいて、前記各光電変換器のそれぞれが出力した前記検出信号の検出時間と数を求める、ことを特徴としている。
識別情報が付加された検出信号の読込みは、前記各光電変換器に対応した前記識別情報の付加された前記検出信号を合成したのちに行なうようにすると良い。
また、目的を達成するための、本発明に係る微弱光検出方法は、複数の光電変換器を配置して微弱光を検出する方法であって、前記各光電変換器が出力する検出信号に識別情報を付加すると共に、前記各光電変換器が出力した検出信号の数を検出し、識別情報を付加した前記検出信号を読み込んで記憶し、読み込んだ前記検出信号について所定時間ごとに、前記記憶した検出信号に基づいて、前記各光電変換器のそれぞれが出力した前記検出信号の検出時間と数を求める、ことを特徴としても良い。
上記方法において識別情報は、電圧レベルであると良い。また、上記微弱光検出方法において、検出信号の記憶は、前記検出信号の読込み時刻とともに記憶し、前記光電変換器ごとに求める前記検出信号の検出時間と数とは、予め定めた時間ごとについて求めるようにすると良い。
そして、上記微弱光検出方法を実施するための微弱光検出装置は、入射した光を電気信号に変換して出力する複数の光電変換器と、前記各光電変換器に対応して設けられ、対応する光電変換器が出力した検出信号に識別情報を付加して出力する識別情報付与部と、前記各光電変換器に対応して設けられ、対応する光電変換器が出力した検出信号の数をカウントするカウント部と、前記各識別情報付与部の出力信号を読み込むデータ読込み部と、前記データ読込み部が読み込んだ前記出力信号を記憶するデータ記憶部と、前記データ読込み部が読み込んだ前記出力信号について所定時間ごとに、前記データ記憶部が記憶した前記出力信号および前記カウント部がカウントした検出信号の数とに基づいて、前記各光電変換器のそれぞれが出力した前記検出信号の検出時間と数とを求める演算部と、を有することを特徴とする。
前記識別情報付与部は、前記検出信号を所定の電圧を有するパルス信号にして出力する信号変換部と、前記信号変換部の出力パルスの電圧を、前記光電変換器に対応させて複数の電圧レベルに変換する電圧変換部とによって構成することができる。また、前記電圧変換部は、前記信号変換部の出力側に並列接続した複数の電圧変換器を有し、前記データ読込み部と前記データ記憶部とは、前記複数の電圧変換器に対応して設ける構成にできる。さらに、前記データ記憶部は、前記データ読込み部の出力信号読込み時刻に対応させて前記出力信号を記憶し、前記演算部は、予め定めた時間ごとについての前記各光電変換器が出力した前記検出信号の検出時間と数とを求めるように構成することができる。
上記のごとくなっている本発明は、各光電変換器が出力する検出信号に識別情報を付加して記憶するようにしているため、CCDなどを用いる場合と異なり、光子を1つずつ到来時間と共に検出することができる。また、本発明は、ストリーク管などを用いないため、装置をコンパクト、かつ任意の光電変換器の配置に対応可能、安価にすることができる。そして、記憶した検出信号は、識別情報に基づいてどの光電変換器が出力したものであるかを容易に判別することができる。したがって、光検出部を多数の光電変換器によって形成し、多チャンネル化をしたとしても、ナノ秒の時間分解で光子の到来を検知可能、また演算処理が可能であり、微弱光を容易、確実、かつ高い時間分解能で検出することができる。
さらに、各光電変換器に対応した識別情報を付加した検出信号を合成したのちに読み込むようにしているため、光子の到来が時間的にまれな微弱な光であったとしても、多数の光電変換器の検出信号を効率よく、容易に高速で読み込むことができる。また、検出信号に付加する識別情報を各検出信号に対して、他の複数の前記検出信号の和と異なる大きさとなるように設定したことにより、光電変換器に到来する光子が重なったとしても、合成された検出信号を演算によって分離させることが可能となる。よって、光子を取り漏らす確率を減らすことができる。
また、本発明は、識別情報として電圧レベルを用いているため、電圧レベルを変更するのに抵抗器に電気信号(パルス電圧)を通すだけでよく、安価であるとともに迅速に識別情報を付加することができ、処理速度の低下を招くようなことがない。そして、本発明は、予め定めた時間ごとの各光電変換器が出力した検出信号の数を求めるようにしてあるため、ナノ秒以下の高い時間分解を容易に実現することができる。なお、電圧変換器となる抵抗器を複数並列接続することにより、多次元的な識別情報を付加することができ、光電変換器の数を多くしても容易に識別することができる。
本発明に係る微弱光検出方法および装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る微弱光検出装置の説明図である。図2において、微弱光検出装置10は、蛍光などの微弱光(光子)12が入射する検出ユニット20を有している。検出ユニット20は、チャンバ22を備えており、チャンバ22にレンズユニット24が装着してあり、チャンバ22の内部にマイクロミラーアレイ26や光電変換部となる光子検出器アレイ28、検出回路部30などが収納してある。すなわち、チャンバ22には、前端の開口部32にレンズユニット24が装着してある。そして、レンズユニット24の後方には、直角プリズム34がチャンバ22内に配設してある。直角プリズム34は、傾斜面がレンズユニット24から入射した微弱光12を図の下方に反射し、マイクロミラーアレイ26に入射させる。
マイクロミラーアレイ26は、直角プリズム34から入射した微弱光12を、入射方向と予め定めた角度だけ異なった方向に反射する。マイクロミラーアレイ26によって反射された微弱光(反射光36)は、直角プリズム34を透過して直角プリズム34の上方の、適宜の位置に配設したレンズ系38に入射する。このレンズ系38の上方には、反射鏡40が設けてある。反射鏡40は、レンズ系38から入射した反射光36を光子検出器アレイ28に向けて反射する。光子検出器アレイ28は、光電子増倍管などの光電変換器からなる複数の光子検出器から構成してある。各光子検出器の出力信号(検出信号)は、検出回路部30に入力し、詳細を後述するように、識別情報を付加される。そして、検出回路部30は、識別情報を付加した検出信号を、チャンバ22の外部に設けたアナログ・ディジタル変換部(A/D変換部)42に出力する。A/D変換部42は、多チャンネルの高速A/D変換器によって構成してあって、検出回路部30が出力したアナログ信号をディジタル信号に変換し、コンピュータ44に入力する。
コンピュータ44は、データ記憶部46と演算部48と、A/D変換部42の出力信号を読み込んでデータ記憶部46に書き込むデータ読込み部(図示せず)とを備えている。データ記憶部46は、検出回路部30の出力信号のディジタル変換された信号を、データ読込み部が読み込んだ時刻とともに記憶するようになっている。また、演算部48は、データ記憶部46に記憶されているディジタルデータを読み出し、光子検出器アレイ28を構成している各光子検出器のそれぞれが出力した検出信号の検出時間と数とを求めるようになっている。
光子検出器アレイ28は、図3に示したように、複数の光子検出器50(50A〜50N)によって構成してある。これらの光子検出器50は、微弱光12が入射すると光子を光電子に変換し、増幅して電気信号である電流を出力する。そして、各光子検出器50は、マトリックス状に配列してもよいし、その他の配置でもよい。
また、検出回路部30は、図3に示したように、多チャンネル増幅器52とパルス信号検出整形加算回路54とを有している。この検出回路部30においては、光子検出器50の出力したパルス信号を閾値と比較し、閾値を超えた信号を整形してパルス幅が一定の矩形波を得るとともに、各光子検出器(チャンネル)ごとに識別情報(タグ)を付けて加算回路で合成するようにしている。ただし、実施形態の場合、パルス幅は5ナノ秒以下にしてあり、識別情報として矩形波の高さ(振幅)を各光子検出器50ごとに異ならせてある。
多チャンネル増幅器52は、各光子検出器50に対応して設けた電流電圧変換部と、この電流電圧変換部の出力側に設けられて、電流電圧変換部の出力信号を増幅する増幅部とを有する(いずれも図示せず)。電流電圧変換部は、光子検出器50が検出信号として出力した電流信号(パルス電流)を電圧信号(パルス電圧)に変換して出力する。
パルス信号検出整形加算回路54は、図1に示したように、識別情報付与部56と加算部58とから構成してある。識別情報付与部56は、各光子検出器50を識別できるように識別情報を付加して出力する。識別情報付与部56の出力信号は、加算部58において合成するようにしてある。なお、図1は、理解を容易にするために、光子検出を行うチャンネル数を8つとし、加算部58を1つとする例を示したものであって、これに限定されるものでない。
識別情報付与部56は、多チャンネル増幅器52の出力信号が入力する信号変換部60と、この信号変換部60の出力側に設けた波形整形部62、この波形整形部62の出力側に設けた電圧変換部64とからなっている。信号変換部60は、多チャンネル増幅器52の出力した電圧レベルがまちまちの信号を、一定の電圧値を有する矩形波にして出力するもので、多チャンネル増幅器52に設けた電流電圧変換部、すなわち光子検出器50に対応した数の比較器70(70A〜70N)によって構成してある。そして、各比較器70の反転入力端子は、基準電圧電源71に接続してある。一方、各比較器70の非反転入力端子には、多チャンネル増幅器52の各チャンネルが電圧信号に変換して出力した光子検出器50の検出信号PD(i,j)が入力するようになっている。これらの比較器70は、非反転入力端子に入力する多チャンネル増幅器52からの信号を、所定の電圧値を有する矩形に変換して波形整形部62に出力する。
波形整形部62は、信号変換部60の各比較器70に対応して設けた波形整形回路72(72A〜72N)からなっている。これらの波形整形回路72は、図4に示したように、JKフリップフロップ74と遅延回路76とから構成してある。遅延回路76は、入力側がJKフリップフロップ74のQ出力端子に接続してあり、出力側がJKフリップフロップ74のK入力端子に接続してある。また、JKフリップフロップ74は、J入力端子が比較器70の出力側に接続してあって、比較器70の出力信号が入力する。このため、JKフリップフロップ74は、J入力端子に矩形波が入力すると、セット状態となってQ出力端子から「H」を出力するとともに、この出力信号を遅延回路76によって所定時間(例えば、数ナノ秒)遅延させてK入力端子に入力してリセットされるため、Q出力端子から一定のパルス幅を有する矩形信号を出力する。この矩形パルス信号は、波形整形部62の出力信号として電圧変換部64に与えられる。
波形整形部62の出力側に設けた電圧変換部64は、波形整形部62からの出力信号に識別情報を付与するためのもので、図1に示したように、電圧変換部64を構成する抵抗器Ri(i=1からn)から構成してある。そして、本実施形態の場合、電圧変換部64は、波形整形部62を構成している各波形整形回路72の出力側に抵抗器Ri(i=1からn)が並列に接続してある。これらの抵抗器Riは、使用するチャンネル数に応じ、波形整形回路72から出力された一定電圧のパルス信号がそれぞれ、任意の2つの電圧値が異なり、任意の2つの電圧値の和は各チャンネルに与えられたどの電圧値とも異なり、かつ任意の2組の電圧値の和とも異なった値をとる。例えば、1:2:4:7:13:21:29:39:・・・のような比率となるように抵抗値を決定する。これは、後述する加算部58に入力される電圧変換部64からの出力パルスが重なった場合に、どのチャンネルからの出力パルスが重なった組み合わせであるかを一義的に導き出せる比率、即ち各検出信号に対して、他の複数(本実施形態では2つ)の検出信号の和が異なる大きさとなる識別情報を付加しているのである。その他の実施形態として2進数の桁中の1つのみを1としその他の桁を0とするなどの手も有る(1:2:4:8:・・・)。従って、本実施形態に係る電圧値の比は上記のみに拘束されるものではない。
加算部58の出力電圧はV=(V1/R1+V2/R2+・・・Vn/Rn)・Rf(ただしV1、V2、・・・Vnは各波形整形器72の出力電圧)で求められるため、各チャンネル毎に備える抵抗器Riは、上記比率に従い、R1=1,R2=2,R3=4,R4=7,R5=13,R6=21,R7=29,R8=39,・・・という比率で設定すれば良い。
これにより、2つの信号が加算部において同時に入力された場合であっても、加算された値の組み合わせを一義的に導き出すことが可能となる。よって、パルス信号合成後に加算部58へ同時に入力されたパルス信号を分離することが可能となる。したがって、光子検出器50に同時に到来した光子があったとしても、それらを採り漏らす確率を減らすことが可能となる。
加算部58は、それぞれが加算器を構成するオペアンプ80を有する。そして、オペアンプ80の入力側は、各波形整形回路72の出力側に並列接続した抵抗器Riに接続してある。オペアンプ80には、抵抗器Riを通ったパルス信号が入力し、出力したアナログ信号がA/D変換部42においてディジタル信号に変換され、PCIバスを介してコンピュータ44に入力される。そして、コンピュータ44は、図示しないデータ読込み部がA/D変換部42の出力信号(データ)を読み込み、読み込んだデータを読み込み時刻とともにデータ記憶部46に書き込む。なお、A/D変換部42は、加算部58を構成しているオペアンプ80に対応したA/D変換器を備えている。
したがって、A/D変換部42のチャンネル数、すなわちオペアンプ80の数をm個とし、タグのためのn種類の抵抗器を用いると、全光子検出器50の数Nは、N=nmとなる。そして、前記したように、図1は、m=1、n=8の場合であって、識別情報(タグ)が8通りであるため、8個の光子検出器の出力信号を識別できることになる。
上記のごとく構成されている微弱光検出装置10による微弱光の検出は、次のようにして行なわれる。図2に示すように、微弱光(光子)12は、レンズユニット24を介して検出ユニット20のチャンバ22に入射し、直角プリズム34、マイクロミラーアレイ26、レンズ系38、反射鏡40を経て、光子検出器アレイ28を構成している光子検出器50のいずれかに入射する(図3参照)。微弱光12が入射した光子検出器50は、光子を光電子に変換してパルス状の電流を検出信号として出力する。光子検出器50の出力したパルス電流は、多チャンネル増幅器52に入力する。多チャンネル増幅器52は、入力したパルス電流を電圧に変換したのち、さらに増幅して図5(1)に示したようなアナログのパルス電圧PDを出力信号として、パルス信号検出整形加算回路54の信号変換部60に入力する(図1参照)。
すなわち、パルス電圧PDは、信号変換部60を構成している比較器70の非反転入力端子に入力する。比較器70は、ノイズを除去するために、入力したパルス電圧PDを予め設定してある基準電圧電源71の基準電圧(閾値)と比較し、図5(2)に示したような一定の電圧(パルスの高さ)の矩形パルス90を出力する。比較器70の出力した矩形パルス90は、波形整形部62を構成している波形整形回路72のJKフリップフロップ74のJ端子に入力する(図4参照)。波形整形回路72は、入力した矩形パルス90を一定時間保持し、図5(3)に示したように、所定パルス幅のパルス92を出力する。このパルス92のパルス幅は、遅延回路76の遅延時間に依存する。そして、パルス92は、波形整形部62の出力として電圧変換部64に入力される。
波形整形回路72から出力されたパルス92は、電圧変換部64を構成している抵抗器Riを通ることにより、図5(4)に示した出力パルス94のように、電圧レベルが所定の値に変換されて識別情報が付与される。この出力パルス94の電圧レベルは、抵抗器Riの抵抗値により定まる。そして、各波形整形回路72から出力されたパルス92は、抵抗器Riによって電圧変換され、加算部58を構成しているオペアンプ80に入力する。オペアンプ80は、電圧変換部64が次々に出力する出力パルス94を合成し、増幅してA/D変換部42に出力する。
例えば、多チャンネル増幅器52が4チャンネルであって、その出力信号(生波形)であるパルス電圧PDが図6(1)のようであったとする。そして、これらのパルス電圧PDが波形整形されたのち、各チャンネルに対応して電圧変換されて識別情報を付加され、出力パルス94となって加算部58に入力される波形が図6(2)に示すような、各チャンネルに応じてパルス高さの異なるパルスである。さらに、この電圧変換部からの出力パルスが加算部58に入力され、合成されて出力されるパルスが図6(3)に示すものである。このように、各パルスの高さを識別することによって、多チャンネル増幅器52のどのチャンネルの出力信号、すなわちどの光子検出器50の検出信号であるかを容易に識別することができる。さらに、各チャンネル毎に出力信号の比率を定めているため、チャンネルの出力信号が重なった場合、すなわち複数の光子検出器50から同時に検出信号が出力されたのであっても、パルスの高さから、出力されたチャンネルの組み合わせを一義的に導き出すことができる。図6では、出力比1のチャンネル1の信号と、出力比4のチャンネル3の信号とが重なっており、加算部の出力信号では矢印で示すように出力比が5として出力されている。
それぞれのチャンネルの出力パルスの比は上述のようにチャンネル1=1、チャンネル2=2、チャンネル3=4、チャンネル4=7という比率であるので、出力比が5となる組み合わせは、チャンネル1とチャンネル3の組み合わせであるということが導き出せる。
オペアンプ80を用いた加算回路の出力Vout(t)は、JKフリップフロップ74の出力電圧をV0、オペアンプ80のフィードバック抵抗をrf、電圧変換部64の各チャンネルの抵抗値をri(i=1、2、3、………)とすると、
Figure 0004059860
ただし、
Figure 0004059860
である。そして、Χ(t)はt=0で立ち上がる値が1で幅がΔtのパルス関数であって、図5(3)に示したパルス92のような矩形状の関数である。また、ti,jは、i番目の光子検出器50に到来した光子によるj番目のパルスの到来時刻を表している。
加算部58の出力パルスは、A/D変換部42に入力してディジタル信号に変換される。そして、A/D変換部42の出力信号は、コンピュータ44のデータ読込み部に読み込まれ、データ記憶部46に読み込み時刻とともに書き込まれる。なお、図2には、データ記憶部46が1つしか記載してないが、データ読込み部とデータ記憶部46とは、オペアンプ80に対応して設けてあり、オペアンプ80ごとに分けてデータ記憶部46に書き込まれる。一方、演算部48は、各データ読込み部がA/D変換部42の出力信号(データ)を、予め定めた時間読み込むと、各データ記憶部46に格納してあるデータを読み出し、各データ記憶部46に記憶されている各データの電圧レベル(識別情報)に基づいて、予め定められた時間(例えば1ナノ秒)ごとの各光子検出器50が出力した検出信号の数を求めて出力する。このとき、前記各データの電圧レベル(識別情報)は、複数の波形整形回路72から出力された一定電圧のパルス信号が加算器に同時に入力された場合であっても、その組み合わせが一義的に導き出すことができる比率に設定されているため、規定比率以外の比率で入力された信号を該当する比率毎の信号に分解して、各光子検出器50が出力した検出信号の数を求める。
このように実施形態においては、各光子検出器50の検出信号に識別情報を付加してデータとしてデータ記憶部46に記憶し、データ記憶部46に記憶したデータに基づいて、各光子検出器の検出信号の到来時間と数とを求めるようにしているため、装置を安価、コンパクトにできるとともに、迅速な処理が可能となる。しかも、データを読み込み時間とともに記憶するようにしているため、ナノ秒以下の高い時間分解能を容易に得ることができる。
図7は、第2実施形態に係る微弱光検出装置におけるパルス信号検出整形加算回路154の構成を示す図である。この第2実施形態に係る微弱光検出装置は、パルス信号検出整形加算回路154の構成が、対応した第1実施形態のパルス信号検出整形加算回路54と異なっている点を除いて、第1実施形態の微弱光検出装置とほぼ同様に形成してある。
第2の実施形態におけるパルス信号検出整形加算回路154では、電圧変換部64を構成する抵抗器Riに、各光電検出器毎に入力された光子数をカウントするカウンタ65(65Aから65N)を設けている。なお、本実施形態では、カウンタ65を電圧変換部64に設けるようにしているが、波形整形部62に設けるようにしても良い。
本実施形態において、抵抗器Ri(例えばi=1から3)には、それぞれ抵抗値の異なるものを使用する。この場合第1の実施形態とは異なり、抵抗値は任意の2つが同じでなければ良い(制限が緩和されている)。よって抵抗値は、加算部58の出力電圧が、異なった値となるように例えば1:2:3の比率となるように設定する。
このように構成された本実施形態において、各光子検出器毎に設けられたカウンタ65によって検出されたパルス信号を図8(1)に示し、加算部からの出力パルス信号を図8(2)に示す。
図8(1)及び図8(2)から読みとれる関係を表1に示す。
Figure 0004059860
表1から読み取れるように、各光子検出器毎に設けられたカウンタ65で検出された光子数と、加算部58の出力パルス信号として演算部で検出された光子数とでは、チャンネル1およびチャンネル2で検出された光子数が、カウンタ65で検出された光子数に比べて1つずつ少なく、チャンネル3で検出された光子数が1つ多いことがわかる。ここで、電圧比を1:2:3と設定していることからCh1+Ch2=Ch3(1+2=3)ということが推測できる。よって、チャンネル1から出力されたパルス信号とチャンネル2から出力されたパルス信号とが加算部に入力する際に合成されたことが読み取れる。このことより、パルス信号が加算部に入力される際、衝突(合成)が生じたとしても、演算部48にてそれらを分離することが可能となる。即ち、加算部58の出力から得られる各チャンネルの出力光子数と各チャンネル毎のカウンタ出力から得られる光子数とを比較することにより衝突した光子の数を決定できる。更にその信号強度を比較することにより、どのチャンネルの光子が衝突したかを推定することが可能となる。
この方法は、2つの信号が衝突した結果、その信号強度が他の信号強度に等しくなった場合でも分離可能である。しかも実施形態1に比べて加算部58の出力電圧比を小さくとることが可能となるため、ダイナミックレンジを大きくとれるといった利点を有する。
本発明は、微弱な光の検出を必要とする分野、例えばエッチング装置やプラズマCVD装置におけるプラズマやラジカル状態にあるガスの分析、ガスの組成や密度分布の解析などに適用することができる。また、DNAやタンパク質、細胞などの分析、さらにはライフサイエンスや環境分野における時間分解による3次元映像装置への適用、赤外線パルスレーザを用いた暗視野装置による空間の3次元映像の作成に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係るパルス信号検出整形加算回路の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る微弱光検出装置の説明図である。 第1実施形態に係る検出回路部の概略構成図である。 実施形態に係る波形整形回路の説明図である。 実施形態に係るパルス信号検出整形加算回路の動作を説明する図である。 実施形態に係る電圧変換部及び加算部の出力信号の説明図である。 第2実施形態に係るパルス信号検出整形加算回路の説明図である。 第2実施形態に係るコンピュータの要部の概略ブロック図である。
符号の説明
10………微弱光検出装置、12………微弱光、20………検出ユニット、24………レンズユニット、26………マイクロミラーアレイ、28………光子検出器アレイ、30………検出回路部、44………コンピュータ、46………データ記憶部、48………演算部、50A〜50N………光子検出器、54、154………パルス信号検出整形加算回路、56………識別情報付与部、58………加算部、60………信号変換部、62………波形整形部、64………電圧変換部、R1〜Ri………電圧変換器(抵抗器)。

Claims (9)

  1. 複数の光電変換器を配置して微弱光を検出する方法であって、
    前記各光電変換器が出力する各検出信号に対して、他の複数の前記検出信号の和と異なる大きさとなる識別情報を付加し、
    識別情報を付加した前記検出信号を読み込んで記憶し、
    読み込んだ前記検出信号について所定時間ごとに、前記記憶した検出信号に基づいて、前記各光電変換器のそれぞれが出力した前記検出信号の検出時間と数を求める、
    ことを特徴とする微弱光検出方法。
  2. 請求項1に記載の微弱光検出方法において、
    前記識別情報を付加した前記検出信号の読込みは、前記各光電変換器に対応した前記識別情報の付加された前記検出信号を合成したのちに行なうことを特徴とする請求項1に記載の微弱光検出方法。
  3. 複数の光電変換器を配置して微弱光を検出する方法であって、
    前記各光電変換器が出力する検出信号に識別情報を付加すると共に、前記各光電変換器が出力した検出信号の数を検出し、
    識別情報を付加した前記検出信号を読み込んで記憶し、
    読み込んだ前記検出信号について所定時間ごとに、前記記憶した検出信号に基づいて、前記各光電変換器のそれぞれが出力した前記検出信号の検出時間と数を求める、
    ことを特徴とする微弱光検出方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1に記載の微弱光検出方法において、
    前記識別情報は、電圧レベルであることを特徴とする微弱光検出方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1に記載の微弱光検出方法において、
    前記検出信号の記憶は、前記検出信号の読込み時刻とともに記憶し、
    前記光電変換器ごとに求める前記検出信号の検出時間と数とは、予め定めた時間ごとについて求める、
    ことを特徴とする微弱光検出方法。
  6. 入射した光を電気信号に変換して出力する複数の光電変換器と、
    前記各光電変換器に対応して設けられ、対応する光電変換器が出力した検出信号に識別情報を付加して出力する識別情報付与部と、
    前記各光電変換器に対応して設けられ、対応する光電変換器が出力した検出信号の数をカウントするカウント部と、
    前記各識別情報付与部の出力信号を読み込むデータ読込み部と、
    前記データ読込み部が読み込んだ前記出力信号を記憶するデータ記憶部と、
    前記データ読込み部が読み込んだ前記出力信号について所定時間ごとに、前記データ記憶部が記憶した前記出力信号および前記カウント部がカウントした検出信号の数とに基づいて、前記各光電変換器のそれぞれが出力した前記検出信号の検出時間と数とを求める演算部と、
    を有することを特徴とする微弱光検出装置。
  7. 請求項6に記載の微弱光検出装置において、
    前記識別情報付与部は、前記検出信号を所定の電圧を有するパルス信号にして出力する信号変換部と、前記信号変換部の出力パルスの電圧を、前記光電変換器に対応させて複数の電圧レベルに変換する電圧変換部とを有することを特徴とする微弱光検出装置。
  8. 請求項7に記載の微弱光検出装置において、
    前記電圧変換部は、前記信号変換部の出力側に並列接続した複数の電圧変換器を有し、
    前記データ読込み部と前記データ記憶部とは、前記複数の電圧変換器に対応して設けてある、
    ことを特徴とする微弱光検出装置。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1に記載の微弱光検出装置において、
    前記データ記憶部は、前記データ読込み部の出力信号読込み時刻に対応させて前記出力信号を記憶し、
    前記演算部は、予め定めた時間ごとについての前記各光電変換器が出力した前記検出信号の検出時間と数とを求める、
    ことを特徴とする微弱光検出装置。

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