JP3260469B2 - 粒子分析装置 - Google Patents

粒子分析装置

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JP3260469B2
JP3260469B2 JP08922793A JP8922793A JP3260469B2 JP 3260469 B2 JP3260469 B2 JP 3260469B2 JP 08922793 A JP08922793 A JP 08922793A JP 8922793 A JP8922793 A JP 8922793A JP 3260469 B2 JP3260469 B2 JP 3260469B2
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    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N2015/1006Investigating individual particles for cytology

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液や尿等の粒子成分
を含んだ試料液をシースフローにして流し、その試料液
流に光を照射して、粒子からの信号を検出し、粒子を分
析する粒子分析装置、詳しくは、プリズムや回折格子等
の分光手段を用いて光信号のスペクトルを得、より詳細
な粒子の情報を得ることができる粒子分析装置に関す
る。なお、シースフロー(sheath flow)と
は、粒子を液流れの中央部に精度良く一列に整列させて
通過させるために、粒子の懸濁液の周囲を層流のシース
液で被覆した流れをいう。そして、シース液としては、
通常、希釈液等が用いられる。
【0002】
【従来の技術】染色された細胞等の粒子を含む試料液流
に蛍光励起光を照射し、その粒子から発せられた蛍光を
検出し粒子の分類、計数を行う装置がある。フローサイ
トメータ(flow cyto−meter)はその一
例である。さらに、粒子像を撮像することができる装置
(イメージングフローサイトメータ)もある。このよう
な装置において細胞から発せられる蛍光を測定する場
合、目的とする蛍光を他の光から分離するため、光学フ
ィルタやダイクロイックミラー等の波長選択手段が必要
である。また、波長の異なる複数の蛍光を測定しようと
すれば、それらに対応して複数の光検出器が必要であ
る。
【0003】また、特開平2−24535号公報には、
検体からの蛍光を分光手段で連続した波長成分に分光
し、その分光された各波長成分を一次元光電検出器で検
出し、被検粒子における波長に対する蛍光強度分布を算
出することができるフローサイトメータが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、光学フィル
タでは波長が大きく離れた光を分離することは可能であ
るが、波長が接近している光を分離することは困難であ
る。また、光の波長分布を測定することができない。す
なわち、細胞のどの部位からどんな波長の蛍光がどれく
らい発せられているかを知ることはできない。もちろ
ん、ビデオカメラで細胞画像を撮像し画像解析すれば可
能であろうが、細胞ごとに画像撮像し画像処理しなけれ
ばならず、装置が複雑になる。
【0005】また、特開平2−24535号公報記載の
粒子解析装置では、分光された蛍光は微弱であるため、
検出器でそのまま蛍光を検出するのは困難である。蛍光
励起用光の照射強度を上げれば蛍光強度を上げることが
できるが、今度は被検粒子に損傷を与えるという問題が
発生する。また、例えばCCD(電荷結合素子)のよう
な電荷蓄積型の光電変換素子を使用する場合、何らかの
方法で蓄積された電荷をリセットしなければ、検出領域
を通過した粒子全ての蛍光を積算してしまう。粒子間隔
は一定間隔ではないので、粒子の通過を検知し、その都
度電荷をリセットする必要がある。本発明は、微弱な蛍
光であっても粒子ごとに精度よく蛍光スペクトルを測定
することができる粒子分析装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、プリズムや回折格子等の分光
手段により粒子からの蛍光を波長ごとに分離し、得られ
た蛍光スペクトルの強度を増幅手段、例えばイメージイ
ンテンシファイアで増幅し、波長ごとにその強度を二次
イメージセンサで測定するようにしたことを特徴とし
ている。本発明の粒子分析装置は、粒子を含む試料液を
シース液で包んでフローセル内に流してシースフローを
形成し、この試料液流に光を照射して粒子を検出する装
置において、試料液流に蛍光励起光を照射するための光
源と、粒子から発せられた蛍光のうち所定方向に発せら
れた蛍光を分光し蛍光スペクトルを得る分光手段と
られた蛍光スペクトルを増幅する増幅手段と、増幅され
た蛍光スペクトルの各要素を検出する二次元イメージセ
サと、粒子ごとに二次元イメージセンサの信号を読み
す信号処理手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】上記の粒子分析装置において、さらに、粒
子から発せられた光を検出する光検出手段を設ける場合
がある。
【0008】具体的には、一例として、光検出手段が
粒子から発せられた散乱光又は粒子を透過した透過光を
検出するように構成する場合がある
【0009】また、本発明の他の粒子分析装置は、粒
を含む試料液をシース液で包んでフローセル内に流して
シースフローを形成し、この試料液流に光を照射して粒
子を検出する装置において、試料液は一方向に幅が広く
他方向に幅の狭い扁平流であり、試料液扁平流に蛍光励
起光を照射するための光源と、粒子から発せられた蛍光
のうち試料液扁平流の幅の広い方から発せられた蛍光を
分光し蛍光スペクトルを得る分光手段とられた蛍光
スペクトルを増幅する増幅手段と、増幅された蛍光スペ
クトルの各要素を検出する二次元イメージセンサと、粒
子ごとに二次元イメージセンサの信号を読み出す信号処
理手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】上記の装置において、さらに、粒子から
料液扁平流の幅の広い方へ発せられた光を検出する光検
出手段を設ける場合がある。また、上記の装置におい
、さらに、粒子に向けて白色パルス光を照射するため
の第2の光源と、粒子を透過した白色透過光像を撮像す
る撮像手段と、を設ける場合がある。
【0011】
【作用】蛍光励起光の照射により粒子から発せられた蛍
光は、分光手段により分光され蛍光スペクトル像が得ら
れる。この蛍光スペクトルは増幅手段、例えばイメージ
インテンシファイアにより増幅され、二次元イメージセ
サにより波長ごとに強度が測定される から発せ
られた光は光検出手段で検出され、信号処理装置で粒子
の通過が判定される。粒子の通過が完了すれば、イメー
ジセンサの信号を読み出す。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の寸法、材質、形状、その相対配置などは、
とくに特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれ
らのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例に
すぎない。 実施例1 図1は、実施例1における粒子分析装置の構成を示して
いる。光源10は、蛍光励起光源でありAr、He−C
dもしくは半導体レーザのようなレーザ光源、又は連続
発光タイプのXeランプのような光源である。光源とし
てXeランプのような連続スペクトルを有した光源を使
用する場合、波長選択フィルター12を使用することに
よって任意の励起波長を選択することができる。レーザ
を光源として使用する場合、フィルタ12は不要であ
る。集光レンズ14は、蛍光励起用光源10からの光を
フローセル16の中心を流れる試料液流18に集光する
ためのものであり、集光時のスポットサイズは10×2
00μm 程度であることが望ましい。フローセル16
は、シースフロー測定法によって細胞を1つ1つ整列さ
せながら検出領域を通過させるためのものであり、集光
レンズ14で絞られた励起光束の焦点位置に配置されて
いる。フローセル16は、ガラス、プラスチック等の透
明体からなり、次第に狭められた導入用流路と、この導
入用流路に連なる狭い測定用流路と、導入用流路に設け
られたシース液供給口と、測定用流路の下流に設けられ
た排出口とを備えている。
【0013】被検粒子が蛍光励起光の照射領域を通過す
ると、散乱光(前方散乱光)及び蛍光(前方蛍光)が得
られる。これらの光は受光レンズ22で集められる。2
0は光源10からの直接光を遮蔽するための遮光板であ
る。散乱光はダイクロイックミラー24で反射され、光
検出手段、例えばCCDラインセンサ36に入射する。
ラインセンサ36からの信号は信号処理装置38に入力
され、粒子が通過したことが検知される。さらに、通過
した粒子の大きさや数も検知される。粒子の検知を透過
光で行う場合には、遮光板を取り除く必要がある。一
方、蛍光はダイクロイックミラー24を透過し、スリッ
ト26を通過して分光手段28に入射する。図2はダイ
クロイックミラー24の特性図を示す。
【0014】分光手段28は、細胞から発した蛍光をス
ペクトルに変換するためのものであり、例えばポリクロ
メータ、プリズム、グレーティング等を使用することに
よって、図3に示すような蛍光スペクトル像が増幅手
段、例えばイメージインテンシファイア30の入射面に
得られる。58は粒子である。イメージインテンシファ
イア30は光電子増倍素子であり、分光手段28で分光
された蛍光スペクトル像を増幅するためのものである。
イメージインテンシファイア30の入射面(光電面)に
入射した蛍光スペクトル像は、増幅されてイメージイン
テンシファイア30の出力面(蛍光面)に出力される。
さらに、イメージインテンシファイア30に出力された
蛍光スペクトル像は、リレーレンズ32もしくは光ファ
イバで受光素子(イメージセンサ)34に結像される。
受光素子(イメージセンサ)34として、CCDライン
センサ又はフォトダイオードアレイを使用することによ
って、各々の波長毎の蛍光強度を測定する。例えば、1
画素が13μm ・256画素のCCDラインセンサを使
用し、波長領域400から656nmまでを測定する場
合、分光手段28の焦点距離を適当に設定することによ
って、1画素当たり1nmの分解能で蛍光強度を測定する
ことができる。
【0015】受光素子(イメージセンサ)34としてC
CDラインセンサを使用する場合、フォトダイオードア
レイとは異なり電荷蓄積型センサであるため、何らかの
方法で、蓄積された電荷をリセットする必要がある(リ
セットしなければ通過した粒子全てからの蛍光強度が積
算されてしまう)。そこで、光検出器であるラインセン
サ36からの信号を利用して、粒子の通過が完了するご
とに蓄積された電荷を読み出すとともに、電荷のリセッ
トを行う。また、ラインセンサ36からの信号を処理す
ることにより、測定対象とする粒子であるか否かの判定
をし、対象外粒子の場合は、CCDラインセンサ34か
ら蛍光スペクトル信号を、信号処理装置38に送る前に
リセットしてしまうことにより、必要なデータのみを取
り込むようにすることもできる。得られた信号は、信号
処理装置38で処理されて、通過した粒子ごとの分光デ
ータを取得することができる。
【0016】本発明の装置においては、受光素子34に
おける励起光と蛍光とは波長が異なるため、各信号の得
られる画素の位置も異なる。このため励起光を除去する
フィルタを使用する必要がない。また、フローセル16
内の検出領域を限定するために円形又は矩形スリット2
6を設置する必要がある。スリット26の大きさは受光
レンズ22の結像倍率によって決定されるため、例えば
フローセル内での検出領域をφ20μm 、受光レンズ2
2の結像倍率が10倍の場合、スリット26の大きさは
φ0.2mmとすればよい。以上のようにして、1つの検
出系を使用して2種類以上の波長の蛍光を取得すること
を目的としたフローサイトメータ装置が可能となる。
【0017】実施例2 図1の装置は光源10からの光(蛍光励起光)による前
方散乱光及び前方蛍光を検出対象とするものであるが、
他の例も各種実施可能である。例えば、図4は、実施例
2における粒子分析装置の構成を示している。図4の装
置は、図1の装置とは光源10による照射系(蛍光励起
光の照射系)及び光検出手段36による散乱光検出系の
配置の点で異なり、図4の装置は前方散乱光及び後方蛍
光を検出対象とするものである。照射系の配置とミラー
24とにより、蛍光検出系に光源10からの励起光が直
接入射しないため、高精度の蛍光測定が可能となる。
【0018】実施例3 図5は、実施例3における粒子分析装置の構成を示して
いる。図5の装置は、図4の装置とはさらに光検出手段
36による散乱光検出系の配置の点で異なり、図5の装
置は側方散乱光及び後方蛍光を検出対象とするものであ
る。なお、側方散乱光を検出するため、遮光板20は不
要である。この場合も上記図4の装置と同様の効果が得
られる。また、側方散乱光を検出するため粒子の内部構
造の差を反映した信号が得られる。
【0019】実施例4 図6は、実施例4における粒子分析装置の構成を示して
いる。本実施例は、実施例1で得られた信号を利用し、
特定の波長の蛍光を発する細胞の白色光画像を撮像する
装置の構成を示している。光源として蛍光励起光源10
に加えて、可視光領域に広い波長領域を有するパルス発
光タイプの光源(例えばXeフラッシュランプ)を細胞
像撮像用光源40として使用する。光源40からの照射
光は、コリメータレンズ42で平行光にされてハーフミ
ラー46に入射する。ハーフミラー46は、励起光源1
0と撮像用光源40の照射領域を合致させるために使用
するものであり、透過光と反射光の比率は蛍光受光系・
細胞撮像系で必要とされる光量によって任意に決定でき
るが、蛍光強度を高くするために透過率90%、反射率
10%とすることによって、励起光源10からの光の透
過性を高くすることが望ましい。また、ハーフミラー4
8は細胞から得られる蛍光を透過し細胞撮像光を反射す
るためのものであり、その反射光と透過光の比率はハー
フミラー46同様、各々の系で必要とされる光量に合わ
せて決定できる。電子シャッター50は、細胞撮像用光
源40が発光する際に、イメージインテンシファイア3
0に過大な光が入射しないようにするためのものであ
る。この電子シャッターを使用する代わりに、ゲート機
能を有するイメージインテンシファイアを使用しても良
い。
【0020】撮像手段、例えばCCDカメラ52は細胞
の白色光画像を撮像するためのものである。但し、CC
Dカメラの撮像領域と励起光の照射領域が重なっている
と、励起光が常時CCDカメラ52に入射していること
になり、CCD素子が輝度飽和してしまうため、図7に
示すように、励起用光源10の照射領域56とCCDカ
メラ52の撮像領域57をずらしておく必要がある。5
8は粒子である。また、励起光源10として可視領域外
もしくは可視領域の端の波長の光を発するHe−Cdレ
ーザのような光源を使用すれば、細胞像のカラー撮像に
影響は与えない。信号処理装置54は、受光素子(イメ
ージセンサ)34からの信号を処理し、撮像領域を通過
中の細胞が測定対象とする細胞であるかどうかを判断し
て、対象細胞であると判断された場合に、白色光像撮像
用光源40を発光させるためのトリガーパルスを発生す
るとともに、得られた信号の解析をするためのものであ
る。
【0021】以下、測定手順に従って説明する。蛍光励
起用光源10は、常時フローセル16の粒子通過領域を
照射し、細胞の通過を監視している。蛍光染料で染色さ
れた細胞が通過すると、細胞から発した蛍光と透過した
励起光は、受光レンズ22で集光された後、ハーフミラ
ー48を通過してダイクロイックミラー24で励起光成
分が除去され、円形のスリット26を通過して分光手段
28に入射する。分光手段28に入射した蛍光はスペク
トルに分けられた後、電子シャッター50を通過して図
3に示すようなスペクトル像がイメージインテンシファ
イア30に結像される。このスペクトル像はイメージイ
ンテンシファイア30で増幅されてイメージインテンシ
ファイア30の蛍光面に出力される。イメージインテン
シファイア30の蛍光面に出力されたスペクトル像は、
リレーレンズ32で受光素子34に結像する。この際、
リレーレンズ32の代わりに光ファイバーを用いて受光
素子34に結像させることも可能である。なお、電子シ
ャッター50を分光手段28の後段に配置しても、同等
の効果が得られる。さらに、電子シャッター50を使用
せずとも、ゲート機能付のイメージインテンシファイア
を使用することにより、同じ効果が得られる。
【0022】その後、検出された信号を信号処理装置5
4で解析する。粒子をFITC(fluorescei
n isothiocyanate)とフィコエリトリ
ン(Phycoerythrin)で2重染色した場
合、測定対象とする粒子はFITC又はPhycoer
ythrinもしくはその両方で染色されていることに
なるので、粒子から発せられる蛍光波長は530nm又は
570nmもしくは両方の波長のいずれかである。そこ
で、530nmと570nmの蛍光強度のどちらか一方があ
る一定の値以上の場合、もしくは両方がある一定の値以
上の場合に白色光像撮像用光源40を発光させる。さら
に、撮像された粒子像を蛍光波長毎に(530nm、57
0nm、両方の3種に)分類してメモリしておく。又は、
あらかじめ設定された蛍光の波長パターンと比較して、
波長パターンが一致している場合に、白色光像撮像用光
源40を発光させる。
【0023】細胞の静止像を撮像するためには、白色光
像撮像用光源40の発光時間は十分に短い時間でなけれ
ば、細胞の静止像は得られない。この発光時間は細胞が
撮像領域を通過する速度によって決定されるが、例え
ば、細胞の通過速度が1m /sec の場合、発光時間は1
μsec 以下でなければならない。この時、同時に電子シ
ャッター50を動作させ、イメージインテンシファイア
30へストロボ光が入射しないようにする。白色光像撮
像用光源40から発した光は、ハーフミラー46で反射
され、フローセル16中の細胞に照射される。このこと
によって、細胞を透過した光が受光レンズ22で集光さ
れ、ハーフミラー48で反射されてCCDカメラ52に
結像される。以上のようにして、特定の波長の蛍光を発
する細胞の白色光像が取得される。
【0024】実施例5 図6の装置は、光源10による蛍光励起光の照射系と、
光源40による粒子撮像用パルス光の照射系とを同じ光
軸上に配置し、また、散乱光、蛍光、粒子透過光像の各
検出系も同じ光軸上に配置して前方散乱光、前方蛍光及
び透過光像を検出対象とするものであるが、他の例も各
種実施可能である。例えば、図8は、実施例5における
粒子分析装置の構成を示している。図8の装置は、図6
の装置とは光源10による蛍光励起光の照射系の配置の
点で異なり、光源10による側方散乱光、光源10によ
る側方蛍光及び光源40による透過光像を検出対象とす
るのである。なお、側方散乱光を検出するため遮光板2
0は不要である。
【0025】また、図6の装置の構成において、光源1
0の光と光源40の光を共に可視光とする場合には、ミ
ラー46としてハーフミラー、あるいは光源10からの
光を反射するダイクロイックミラーを使用しなければな
らないので、各光源からの光を効率よくフローセル16
に導くことができない。しかし、図8の装置の構成で
は、ミラー46を使用しないため、光源10からの光及
び光源40からの光をそれぞれ効率よくフローセル16
に照射することができるという利点がある。
【0026】実施例6 図9は、実施例6における粒子分析装置の構成を示して
いる。図9の装置は、図6の装置とは光源40による粒
子撮像用パルス光の照射系及び粒子透過光像の撮像系の
配置の点で異なり、図9の装置は光源10による前方散
乱光、光源10による前方蛍光、及び光源40による透
過光像を検出対象とするものである。本実施例は、実施
例4における粒子分析装置において、白色光像撮像用の
系を蛍光検出用光学系と直交した位置に配置したもので
ある。この構成では、図6におけるハーフミラー46、
48を使用する必要がないため、光源10、40の光量
を効率的に使用することができるという利点がある。1
5は集光レンズ、23は受光レンズ、60は信号処理装
置である。
【0027】実施例7 図10は、実施例7における粒子分析装置の構成を示し
ている。本実施例の基本構成は、実施例1と同じであ
る。本実施例の特徴は試料液流を丸型の流れではなく
扁平な流れ64にした点、蛍光スペクトル像を検出す
る受光素子を一次元イメージセンサではなく二次元イメ
ージセンサ70とした点、スリットを丸ではなく横に
幅広い矩形のスリット68とした点である。図11は、
図10の要部拡大図である。試料液流64は扁平流であ
るので粒子解析数を増すことが可能となる。また、二次
元イメージセンサ70を用いているのでX方向の各点に
対するスペクトル分布図が得られる。なお、フローセル
16において扁平な試料液流64を得るために、フロー
セル16の導入用流路を、流路の一方向の幅のみが次第
に狭められた形状とする。
【0028】例えば、フローセル16内での測定領域2
0×150μm 、受光用レンズ22の結像倍率を×40
倍とする場合、分光手段28の前のスリット68を6×
0.8mmとし、受光素子(二次元イメージセンサ)70
として1画素のサイズが40μm 、150×250素子
(X方向150画素、Y方向250画素)のCCDエリ
アセンサを使用すれば、測定領域全体に対して細胞から
の蛍光スペクトルが測定でき、波長分解能としてもCC
D1画素当たり波長分解能1nmとすることができる。こ
こで、受光素子70から得られた信号を信号処理装置7
2で処理することによって、同時に多数の細胞から発せ
られている蛍光の蛍光波長が測定できる。また、細胞か
ら発せられる蛍光の波長が特定の波長領域に限定されて
いる場合、例えばFITC(fluorescein
isothiocyanate)、フィコエリトリン
(Phycoerythrin)、プロピジウムイオダ
イド(Propidium iodide)を蛍光染料
として使用している場合、530nm・570nm・610
nmの波長に対応するY軸位置にラインタイプのCCDセ
ンサ又はフォトダイオードアレイを設置しておけば、対
象とするスペクトル成分のみの測定も可能となる。62
は集光レンズ、66は遮光板である。
【0029】実施例8 図12は、実施例8における粒子分析装置の構成を示し
ている。本実施例は、図10に示す実施例7の装置に、
白色光像撮像用の系を付加したものである。この構成例
では、検出器(二次元イメージセンサ)70から得られ
た信号を信号処理装置74で解析し、あらかじめ設定さ
れた条件(例えば、FITC(fluorescein
isothiocyanate)とフィコエリトリン
(Phycoerythrin)で2重染色している場
合、530nmと570nmの蛍光強度のどちらか一方があ
る一定の値以上の場合、もしくは両方がある一定の値以
上の場合)と一致する細胞を発する細胞が通過した場
合、白色光像撮像用光源40を発光させCCDカメラ5
2に細胞像を取得する。44は波長選択フィルターであ
る。なお、試料液を扁平流とする実施例の場合も、光学
系の配置を各種変更して実施することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、つぎのような効果を奏する。 (1) プリズムや回折格子等の分光手段により粒子か
らの蛍光を波長ごとに分離し、さらに増幅手段、例えば
イメージインテンシファイアで増幅し、波長ごとにその
強度を二次元イメージセンサで測定しているので、個々
の粒子に対して同時に複数の蛍光強度を精度よく測定す
ることができる。また、蛍光スペクトル像を得ることが
できる。 (2) 光の分離は、波長選択フィルタではなく分光手
段によっているので、波長が接近していても良好に分離
できる。 (3) 試料液流を扁平流とし、イメージセンサとして
二次元イメージセンサを用いることにより、複数の粒子
に対して同時にそれぞれの粒子の蛍光スペクトルを測定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粒子分析装置の一実施例を示す構成図
である。
【図2】図1におけるダイクロイックミラーの特性図で
ある。
【図3】図1における分光手段まわりの詳細を説明する
ための斜視説明図である。
【図4】本発明の装置の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図5】本発明の装置の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図6】本発明の装置の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図7】図6に示すフローセル部における励起用光源の
照射領域とCCDカメラの撮像領域を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の装置の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図9】本発明の装置の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図10】本発明の装置の他の実施例を示す構成図であ
る。
【図11】図10における分光手段まわりの詳細を説明
するための斜視説明図である。
【図12】本発明の装置のさらに他の実施例を示す構成
図である。
【符号の説明】
10 励起用光源 16 フローセル 18 試料液流 20 遮光板 26 スリット 28 分光手段 30 増幅手段(イメージインテンシファイア) 34 イメージセンサ 36 光検出手段 38 信号処理装置 40 撮像用光源 52 撮像手段(ビデオカメラ) 56 励起用光源の照射領域 57 ビデオカメラの撮像領域 64 試料液扁平流 66 遮光板 68 スリット 70 二次元イメージセンサ 72 信号処理装置 74 信号処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/14 G01N 21/49 G01N 21/64 G01N 33/49

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子を含む試料液をシース液で包んでフ
    ローセル内に流してシースフローを形成し、この試料液
    流に光を照射して粒子を検出する装置において、 試料液流に蛍光励起光を照射するための光源と、 粒子から発せられた蛍光のうち所定方向に発せられた蛍
    光を分光し蛍光スペクトルを得る分光手段と られた蛍光スペクトルを増幅する増幅手段と、 増幅された蛍光スペクトルの各要素を検出する二次元
    メージセンサと、 粒子ごとに二次元イメージセンサの信号を読み出す信
    処理手段と、 を備えたことを特徴とする粒子分析装置。
  2. 【請求項2】 さらに、粒子から発せられた光を検出す
    る光検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    粒子分析装置
  3. 【請求項3】 粒子を含む試料液をシース液で包んでフ
    ローセル内に流してシースフローを形成し、この試料液
    流に光を照射して粒子を検出する装置において、 試料液は一方向に幅が広く他方向に幅の狭い扁平流で
    り、 試料液扁平流に蛍光励起光を照射するための光源と、 粒子から発せられた蛍光のうち試料液扁平流の幅の広い
    方から発せられた蛍光を分光し蛍光スペクトルを得る分
    光手段と られた蛍光スペクトルを増幅する増幅手段と、 増幅された蛍光スペクトルの各要素を検出する二次元イ
    メージセンサと、 粒子ごとに二次元イメージセンサの信号を読み出す信
    処理手段と、 を備えたことを特徴とする粒子分析装置。
  4. 【請求項4】 さらに、粒子から試料液扁平流の幅の広
    い方へ発せられた光を検出する光検出手段を備えたこと
    を特徴とする請求項記載の粒子分析装置。
  5. 【請求項5】 さらに、粒子に向けて白色パルス光を照
    射するための第2の光源と、 粒子を透過した白色透過光像を撮像する撮像手段と、 を備えたことを特徴とする請求項又は記載の粒子分
    析装置。
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