JP2010025867A - 被検体観測装置及び被検体観測方法 - Google Patents

被検体観測装置及び被検体観測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】散乱特性が夫々異なる複数の領域を具備する散乱媒体において、所望の散乱特性を示す領域を同定することが可能な被検体観測装置等を提供する。
【解決手段】本発明の被検体観測装置は、被検体に対して光を出射する光出射部と、被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、散乱角に応じた光学的な変調を戻り光に対して施す光変調部と、前記光変調部による前記光学的な変調後の光に基づき、前記被検体における光散乱の状態を示すための信号を生成して出力する信号出力部と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、被検体観測装置及び被検体観測方法に関し、特に、被検体からの散乱光を変調することにより得られる変調後の光に基づき、該被検体の観測を行う被検体観測装置及び被検体観測方法に関するものである。
被検体からの戻り光の散乱角度分布を検出し、該散乱角度分布により該被検体の状態を観測するための技術が従来提案されている。例えば特許文献1によれば、ガラス管の欠陥検査方法において、ガラス管の外表面または内表面にほぼ垂直にレーザ光を照射し、ガラス管によるレーザ光の散乱光の強さと角度分布を検出し、検出された散乱光の強さと角度分布によって、ガラス管の欠陥の大きさ及び泡筋欠陥と異物との区別を行う技術が記載されている。
一方、粘膜表層付近の毛細血管の状態を観測するための技術が従来提案されている。例えば特許文献2によれば、生体観測装置において、粘膜表層の毛細血管の構造が強調された、狭帯域の分光画像を生成するための構成が記載されている。
特開平11−258167号公報 特開2006−341078号公報
ところで、生体組織は、一般的に、細胞の核異型または細胞の構造異型の度合いにより、正常組織と腫瘍組織とに分類される。すなわち、細胞の核異型または細胞の構造異型の度合いを直接観測することができれば、例えば食道早期がんのような、特徴的な所見に乏しい腫瘍組織を同定する場合において非常に有益であると考えられる。
しかし、特許文献1に記載の技術は、ガラス管の欠陥の大きさ及び泡筋欠陥と異物との区別を行うためのものであるため、細胞の核異型または細胞の構造異型の度合いの観測を行うための用途としては用いることができない。
また、特許文献2に記載の技術は、毛細血管に何ら影響を与えない腫瘍組織に対しては有効な効果が得られず、その結果、特徴的な所見に乏しい腫瘍組織を同定することができない、という課題を有している。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、散乱特性が夫々異なる複数の領域を具備する散乱媒体において、所望の散乱特性を示す領域を同定することが可能な被検体観測装置及び被検体観測方法を提供することを目的としている。
本発明における被検体観測装置は、被検体に対して光を出射する光出射部と、前記被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、該散乱角に応じた光学的な変調を前記戻り光に対して施す光変調部と、前記光変調部による前記光学的な変調後の光に基づき、前記被検体における光散乱の状態を示すための信号を生成して出力する信号出力部と、を有することを特徴とする。
本発明における被検体観測装置は、被検体に対して光を出射する光出射部と、前記被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、該散乱角に応じた光学的な変調を前記戻り光に対して施す光変調部と、前記光変調部による前記光学的な変調後の光に応じ、前記被検体の像を撮像する撮像素子と、を有することを特徴とする。
本発明における被検体観測方法は、被検体に対して光を出射し、前記被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、該散乱角に応じた光学的な変調を前記戻り光に対して施し、前記光学的な変調後の光に基づき、前記被検体における光散乱の状態を示すための信号を生成して出力することを特徴とする。
本発明における被検体観測方法は、被検体に対して光を出射し、前記被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、該散乱角に応じた光学的な変調を前記戻り光に対して施し、前記光学的な変調後の光に応じ、前記被検体の像を撮像することを特徴とする。
本発明における被検体観測装置及び被検体観測方法によると、散乱特性が夫々異なる複数の領域を具備する散乱媒体において、所望の散乱特性を示す領域を同定することが可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1から図13は、本発明の実施形態に係るものである。図1は、散乱物体に光が入射した場合の散乱特性を模式的に示す図である。図2は、散乱特性が夫々異なる複数の領域を具備する被検体の一例を示す図である。図3は、2つの異なる散乱媒体における、散乱角に応じた散乱光の強度の分布を示す図である。図4は、本実施形態に係る被検体観測装置の要部の構成を示す図である。図5は、本実施形態に係る被検体観測装置が具備する撮像部の具体的な構成の一例を示す図である。図6は、図5の撮像部が具備する光変調素子の具体的な構成の一例を示す図である。図7は、図3の散乱角の分布を具備する散乱光に対し、図6の光変調素子による光学的変調を施した場合の変調結果を示す図である。図8は、本実施形態に係る被検体観測装置の構成の一部をカプセル型医療装置に適用した場合の例を示す図である。図9は、本実施形態に係る被検体観測装置の構成の一部を硬性鏡に適用した場合の例を示す図である。図10は、本実施形態に係る被検体観測装置の構成の一部を、偏光イメージングを行うための構成と組み合わせた場合の例を示す図である。
図11は、光変調素子を具備する撮像系と、光変調素子を具備しない撮像系との2つの撮像系を具備する撮像部の構成例を示す図である。図12は、第1の光学系から出射される光の光路上に対する挿抜が自在な光変調素子を具備する撮像部の構成例を示す図である。図13は、光変調素子における光遮蔽部と光透過部との面積の割合を変更可能な構成例を示す図である。
まず、本実施形態において用いられている原理について説明を行う。
図1に示すように、散乱物体101に対して紙面左側から水平に光が入射することにより前方散乱が生じる場合、該光は、例えば閉曲線Rとして模式的に示す散乱特性を具備するものとして散乱される。
そして、散乱物体101へ入射される光の進行方向に対して順方向の角度を0°とし、散乱物体101へ入射される光の進行方向に対して逆方向の角度を180°とした場合、散乱角θは、0°≦θ≦180°の値を取るものとして定義される。
ここで、図2のような上下2層構造を具備する被検体102を一例として挙げつつ説明を進める。
被検体102の下層には、強い光吸収特性を示す吸収物体102aが一様に存在している。
一方、被検体102の上層は、左右及び中央の3つの領域に分かれた構造を具備している。そして、前記3つの領域において、相対的に弱い前方散乱特性を示す第1の散乱媒体102bが左右の領域に夫々存在し、また、相対的に強い前方散乱特性を示す第2の散乱媒体102cが中央の領域に存在している。
前述のような構造を具備する被検体102に対し、紙面上方から垂直かつ一様に光が入射した場合、散乱媒体102bからの散乱光(戻り光)の強度に応じた散乱角θの分布は、図3の曲線Dbとして示すようなものとなる。また、前述のような構造を具備する被検体102に対し、紙面上方から垂直かつ一様に光が入射した場合、散乱媒体102cからの散乱光(戻り光)の強度に応じた散乱角θの分布は、図3の曲線Dcとして示すようなものとなる。
なお、図3の曲線Db及び曲線Dcとして示す、散乱角θに応じた散乱光(戻り光)の強度の分布は、以下のような推察に基づいて得られた知見である。
例えば、被検体102として生体組織を想定した場合、被検体102に入射した光の大部分は、該生体組織の内部において多重散乱を受ける。この場合、撮像装置の対物光学系に入射される光が生体組織の内部における多重散乱の結果であることを鑑みると、該生体組織の表面直下の散乱物体から強い前方散乱による光が出射されるものとして観測される。すなわち、生体組織による多重散乱を受けた光を観測することは、生体組織の表面直下の散乱物体から出射される前方散乱光を観測することに相当すると考えられる。
以上に述べた推察によれば、図3に示すように、第1の散乱媒体102b及び第2の散乱媒体102cが互いに異なる前方散乱特性を有することに伴い、散乱光(戻り光)の強度に応じた散乱角θの分布が互いに異なるものとなる。
次に、以上に述べた原理を利用した、本発明の実施形態に係る被検体観測装置の構成について説明を行う。
被検体観測装置1は、図4に示すように、被検体102Aに対して照明光を出射する照明部2と、該照明光の戻り光に対して光学的な変調を施したものを光電変換することにより、撮像信号を生成して出力する撮像部3と、該撮像信号に対して信号処理を施すことにより、映像信号を生成して出力する信号処理部4と、該映像信号に応じた被検体102Aの像を表示する表示部5と、を有している。
なお、被検体102Aは、内部構造として、前述した第1の散乱媒体102b及び第2の散乱媒体102cがランダムに配置されているような構造を少なくとも具備するものとする。
また、本実施形態において、照明部2から出射される照明光は、広帯域な光または狭帯域な光のいずれであっても良い。
撮像部3は、図5に示すように、入射された戻り光を、自身への入射角に応じた平行光として出射する第1の光学系3aと、第1の光学系3aから出射される平行光に対して光学的な変調を施す光変調素子3bと、光変調素子3bにより変調された光を結像する第2の光学系3cと、第2の光学系3cにより結像された光を光電変換することにより、撮像信号を生成して出力する撮像素子3dと、を有して構成されている。
なお、本実施形態における光変調部は、第1の光学系3a及び光変調素子3bにより構成されているものとする。
第1の光学系3a及び第2の光学系3cは、互いに略同一の直径を具備するフレネルレンズにより構成されている。
なお、第1の光学系3aは、入射された戻り光を平行光として出射可能なものであれば、1枚のフレネルレンズにより構成されるものに限らず、複数枚のレンズを組み合わせて構成されるものであっても良い。
光変調部としての光変調素子3bは、図5及び図6に示すように、例えば第1の光学系3a及び第2の光学系3cと略同一の直径を具備する円板状に形成されている。また、光変調素子3bは、図6に示すように、光透過率が略0である光遮蔽部3b1と、光透過率が略100%である光透過部3b2と、を具備するように形成されている。
なお、光変調素子3bは、例えば、光透過部3b2に孔があいている黒色の板により構成されていても良く、または、光遮蔽部3b1及び光透過部3b2の光透過率(光学特性)を夫々変更可能な液晶シャッターにより構成されていても良い。
また、光変調素子3bは、特定の材質により形成されるべきものではないため、例えば、ガラス板を用いて形成されるものであっても良く、または、金属板を用いて形成されるものであっても良い。
続いて、本実施形態の被検体観測装置1の作用について説明を行う。
光出射部としての照明部2から出射された照明光は、被検体102Aの内部において多重散乱を受けた後、戻り光として第1の光学系3aに入射される。
このとき、被検体102Aの表面からの戻り光は、図5に示すように、該戻り光の前方散乱方向を0°とした場合に、0°以上90°未満の散乱角を夫々具備するものとして第1の光学系3aに入射される。
前述の推察により得られた知見によれば、戻り光が第1の散乱媒体102bからのものであれば、図3の曲線Dbに示される散乱角の分布を示す一方、戻り光が第2の散乱媒体102cからのものであれば、図3の曲線Dcに示される散乱角の分布を示すこととなる。
そして、第1の光学系3aに入射された戻り光は、平行光として出射された後、光変調素子3bにより光学的変調を施される。
このとき、第1の光学系3aに対する入射角が0°以上かつ所定の角度θ1以下の戻り光は、光変調素子3bの光透過部3b2を通過するため、強度が略維持されたままの状態として第2の光学系3cへ出射される。また、第1の光学系3aに対する入射角が所定の角度θ1より大きくかつ90°未満の戻り光は、光変調素子3bの光遮蔽部3b1により遮断される。
すなわち、光変調素子3bは、第1の光学系3aから出射される平行光に光学的変調を施すことにより、戻り光の散乱角が0°以上かつ所定の角度θ1以下の光の強度を略維持しつつ第2の光学系3cへ出射するとともに、戻り光の散乱角が所定の角度θ1より大きくかつ90°未満の光を遮断する。これにより、第1の光学系3a及び光変調素子3bを通過する前後における、戻り光の強度に応じた散乱角分布が、図3の曲線Db及びDcとして示すものから、図7の曲線Dbm及びDcmとして示すものに変化する。
一方、光変調素子3bにより光学的変調を施された平行光は、第2の光学系3cにより結像され、撮像素子3dにより光電変換された後、撮像信号として信号処理部4へ出力される。
信号出力部としての撮像素子3dから出力された撮像信号は、信号処理部4により映像信号に変換された後、表示部5へ出力される。これにより、表示部5には、図7の曲線Dbmと曲線Dcmとの間の光強度の差が明るさの差として表れた状態の被検体102Aの像が出力される。
ここで、具体例として、被検体102Aが生体組織であり、第1の散乱媒体102bが正常組織であり、第2の散乱媒体102cが腫瘍組織であると考える。
この場合、第2の散乱媒体102cが第1の散乱媒体102bに比べて強い前方散乱特性を具備することにより、表示部5に出力される被検体102Aの像のうち、腫瘍組織が存在する部分が他の部分に比べて明るく見える。すなわち、前述した構成の撮像部3を具備する内視鏡等を用いた場合、特徴的な所見に乏しい腫瘍組織が存在する領域を容易に同定することができる。
すなわち、本実施形態の被検体観測装置1によれば、散乱特性が夫々異なる複数の領域を具備する散乱媒体において、所望の散乱特性を示す領域を同定することができる。
本実施形態の被検体観測装置1によれば、第1の散乱媒体102bと第2の散乱媒体102cとが混在する被検体102Aのうち、第2の散乱媒体102cが存在する領域を同定するという用途として用いられる限りにおいては、生体組織の観察における正常組織と腫瘍組織との判別を行うという用途の他に、品質検査における正常箇所と異常箇所との判別を行うという用途として用いることもできる。
なお、本実施形態における光変調素子3bは、前述した構成及び作用を具備するものに限らず、例えば、第1の光学系3aから出射される平行光に光学的変調を施すことにより、戻り光の散乱角が0°以上かつ所定の角度θ1以下の光を遮断するとともに、戻り光の散乱角が所定の角度θ1より大きくかつ90°未満の光の強度を略維持しつつ第2の光学系3cへ出射するような構成及び作用を具備するものであっても良い。
ここで、本実施形態の変形例としての、被検体観測装置1の構成等の応用例について説明を行う。
本実施形態の被検体観測装置1の構成は、例えば、カプセル型医療装置に対して応用することができる。
図8に示すカプセル型医療装置201は、断面がU字状であり、かつ、遮光性を具備する外装部材201aと、外装部材201aの先端側の開放端に接着剤により水密装着され、かつ、透明部材により形成された略半球形状のカバー部材201bとを有する。
外装部材201aの内部の中空部分には、光変調素子3bと、第2の光学系3cと、撮像素子3dとが設けられている。一方、カバー部材201bの内部の中空部分には、第1の光学系3aと、光出射部としての機能を具備するLED202と、が設けられている。
また、本実施形態の被検体観測装置1の構成は、例えば、硬性鏡に対して応用することができる。
図9に示す硬性鏡301は、細長の挿入部301aと、接眼部301bと、を有して構成されている。
挿入部301aの内部には、先端側から、第1の光学系3aと、光変調素子3bと、第2の光学系3cと、リレー光学系302と、が配置されている。
このような硬性鏡301の構成によれば、第2の光学系3cを通過した光は、リレー光学系により伝送された後、接眼部301bに設けられた図示しない接眼レンズに出射される。
なお、前述の硬性鏡301を用いて被検体(散乱媒体)の観察を行う場合には、前記接眼レンズを直接覗くものであっても良く、または、前記接眼レンズの後段にカメラヘッドを接続し、該カメラヘッドからモニタへ出力される映像を見るものであっても良い。
さらに、本実施形態の被検体観測装置1の構成は、例えば、偏光イメージングを行うための構成と組み合わせて用いることができる。
図10に示す撮像/照明部401は、第1の光学系3aと、光変調素子3bと、第2の光学系3cと、図示しない光源から発せられる照明光を伝送するライドガイド402と、入射される光を第1の偏光方向に揃える偏光フィルタ403aと、入射される光を該第1の偏光方向に対して直交する第2の偏光方向に揃える偏光フィルタ403bと、照明光学系404と、を具備している。なお、前記第2の偏光方向は、前記第1の偏光方向に対して直交するものに限らず、前記第1の偏光方向に対して水平でなければどのような偏光方向であっても良い。
このような撮像/照明部401の構成によれば、図示しない光源から発せられた照明光は、ライトガイド402により伝送され、偏光フィルタ403aにより第1の偏光方向に揃えられた後、照明光学系404を経て図示しない被検体(散乱媒体)へ出射される。
その後、図示しない被検体(散乱媒体)へ出射された照明光は、該被検体(散乱媒体)の内部において多重散乱を受けた後、戻り光として第1の光学系3aに入射される。
第1の光学系3aに入射された戻り光は、光変調素子3bにより光学的な変調が施され、偏光フィルタ403bにより第2の偏光方向に揃えられ、第2の光学系3cにより結像された後、撮像素子3dにより撮像される。
そして、撮像/照明部401の構成によれば、被検体(散乱媒体)のうち、前方散乱特性を示す領域と、その他の散乱特性を示す領域とのコントラストがさらに明確になった被検体(散乱媒体)の像を得ることができる。
一方、本実施形態の被検体観測装置1の構成によれば、被検体の像を取得する際に、光変調素子3bによる光学的変調が施された状態と、光変調素子3bによる光学的変調が施されていない状態とのいずれかを選択可能な構成をさらに具備するものであっても良い。
具体的には、このような構成は、例えば図11に示すように、第1の光学系3a、光変調素子3b、第2の光学系3c及び撮像素子3dを有する第1の撮像系と、対物光学系3e及び撮像素子3fを有する第2の撮像系と、を併せて具備する撮像部3Aにおいて、いずれか一方の撮像系からのみ撮像信号を出力させるような切り替え動作を行わせることにより実現できる。
なお、前述のような、光学的変調の有無を選択可能な構成としては、図11に示すような2つの撮像系を具備するものに限らず、例えば、3つの撮像系を具備するものであっても良い。
また、前述のような、光学的変調の有無を選択可能な構成は、例えば図12に示すように、第1の光学系3aと、第1の光学系3aから出射される光の光路上に対する挿抜が自在な光変調素子3bと、第2の光学系3cと、撮像素子3dとを有する撮像部3Bにおいて、該光路上に対する光変調素子3bの挿抜状態を変更するような切り替え動作を行わせることによっても実現できる。
本実施形態の被検体観測装置1の構成によれば、光変調素子3bにおける光遮蔽部3b1と光透過部3b2との面積の割合を変更可能な構成をさらに具備するものであっても良い。
具体的には、このような構成は、例えば図13に示すように、複数の板状部材31aと、複数の板状部材31aを夫々重ねあわせることにより形成された開口部31bとを具備する光変調素子31において、一般的な絞り装置と同様の機構を用いて複数の板状部材31aを夫々移動させつつ開口部31bの大きさを変化させることにより実現できる。
本実施形態の被検体観測装置1における光遮蔽部3b1の光透過率は、光透過部3b2に比べて相対的に低い値であれば、略0であるものに限らない。このような構成によれば、例えば、光遮蔽部3b1の光透過率が相互に異なる複数の光変調素子3bを用い、第1の光学系3aから出射される光に対して段階的に光学的変調を施すことができる。
本実施形態の被検体観測装置1の構成によれば、光変調素子3bにおける光学的変調の要否をスイッチ等により手動切替可能な構成をさらに具備するものであっても良い。このような構成は、例えば、専用の切替スイッチを設けることにより実現されても良く、内視鏡における拡大レバーまたは硬度可変レバーの操作に連動して切り替えられるものとして実現されても良い。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
散乱物体に光が入射した場合の散乱特性を模式的に示す図。 散乱特性が夫々異なる複数の領域を具備する被検体の一例を示す図。 2つの異なる散乱媒体における、散乱角に応じた散乱光の強度の分布を示す図。 本実施形態に係る被検体観測装置の要部の構成を示す図。 本実施形態に係る被検体観測装置が具備する撮像部の具体的な構成の一例を示す図。 図5の撮像部が具備する光変調素子の具体的な構成の一例を示す図。 図3の散乱角の分布を具備する散乱光に対し、図6の光変調素子による光学的変調を施した場合の変調結果を示す図。 本実施形態に係る被検体観測装置の構成の一部をカプセル型医療装置に適用した場合の例を示す図。 本実施形態に係る被検体観測装置の構成の一部を硬性鏡に適用した場合の例を示す図。 本実施形態に係る被検体観測装置の構成の一部を、偏光イメージングを行うための構成と組み合わせた場合の例を示す図。 光変調素子を具備する撮像系と、光変調素子を具備しない撮像系との2つの撮像系を具備する撮像部の構成例を示す図。 第1の光学系から出射される光の光路上に対する挿抜が自在な光変調素子を具備する撮像部の構成例を示す図。 光変調素子における光遮蔽部と光透過部との面積の割合を変更可能な構成例を示す図。
符号の説明
1 被検体観測装置
2 照明部
3,3A,3B 撮像部
3a 第1の光学系
3b 光変調素子
3b1 光遮蔽部
3b2 光透過部
3c 第2の光学系
3d 撮像素子
4 信号処理部
5 表示部
102A 被検体
102a 吸収物体
102b 第1の散乱媒体
102c 第2の散乱媒体

Claims (12)

  1. 被検体に対して光を出射する光出射部と、
    前記被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、該散乱角に応じた光学的な変調を前記戻り光に対して施す光変調部と、
    前記光変調部による前記光学的な変調後の光に基づき、前記被検体における光散乱の状態を示すための信号を生成して出力する信号出力部と、
    を有することを特徴とする被検体観測装置。
  2. 被検体に対して光を出射する光出射部と、
    前記被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、該散乱角に応じた光学的な変調を前記戻り光に対して施す光変調部と、
    前記光変調部による前記光学的な変調後の光に応じ、前記被検体の像を撮像する撮像素子と、
    を有することを特徴とする被検体観測装置。
  3. 前記信号出力部は、前記光変調部による変調後の光を光電変換することにより、撮像信号を生成して出力する撮像素子であることを特徴とする請求項1に記載の被検体観測装置。
  4. 前記被検体は、光散乱特性が夫々異なる複数の領域を具備する散乱媒体であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の被検体観測装置。
  5. 前記光変調部は、前記戻り光の前方散乱方向を0°とした場合の前記散乱角が0°以上かつ所定の値以下の光を通過させ、前記戻り光の前方散乱方向を0°とした場合の前記散乱角が該所定の値より大きくかつ90°未満の光を遮断することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の被検体観測装置。
  6. 前記光変調部は、前記戻り光の前方散乱方向を0°とした場合の前記散乱角が0°以上かつ所定の値以下の光を遮断し、前記戻り光の前方散乱方向を0°とした場合の前記散乱角が該所定の値より大きくかつ90°未満の光を通過させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の被検体観測装置。
  7. 被検体に対して光を出射し、
    前記被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、該散乱角に応じた光学的な変調を前記戻り光に対して施し、
    前記光学的な変調後の光に基づき、前記被検体における光散乱の状態を示すための信号を生成して出力する
    ことを特徴とする被検体観測方法。
  8. 被検体に対して光を出射し、
    前記被検体からの戻り光の散乱角を検出するとともに、該散乱角に応じた光学的な変調を前記戻り光に対して施し、
    前記光学的な変調後の光に応じ、前記被検体の像を撮像する
    ことを特徴とする被検体観測方法。
  9. 前記光学的な変調後の光を光電変換することにより、前記信号としての撮像信号を生成して出力することを特徴とする請求項7に記載の被検体観測方法。
  10. 前記被検体は、光散乱特性が夫々異なる複数の領域を具備する散乱媒体であることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の被検体観測方法。
  11. 前記戻り光に対して施される前記光学的な変調は、前記戻り光の前方散乱方向を0°とした場合の前記散乱角が0°以上かつ所定の値以下の前記戻り光を通過させ、前記戻り光の前方散乱方向を0°とした場合の前記散乱角が該所定の値より大きくかつ90°未満の光を遮断することであることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載の被検体観測方法。
  12. 前記戻り光に対して施される前記光学的な変調は、前記戻り光の前方散乱方向を0°とした場合の前記散乱角が0°以上かつ所定の値以下の前記戻り光を遮断し、前記戻り光の前方散乱方向を0°とした場合の前記散乱角が該所定の値より大きくかつ90°未満の光を通過させることであることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載の被検体観測方法。
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