JP4452049B2 - 時間分解二次元微弱光検出方法および装置 - Google Patents

時間分解二次元微弱光検出方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、蛍光などの微弱な電磁波による画像を時間分解して得ることができる時間分解二次元微弱光検出方法および装置に関する。
バイオテクノロジーや生化学、医療などのライフサイエンスの分野または環境分野などにおいて、特定のDNAやタンパク質、細胞などを検出する場合、または溶液中に含有されている微量物質を検出する場合、蛍光を利用した検出がしばしば行なわれる。例えば、特定のDNAを検出する場合、これとハイブリッドを形成するDNA断片に蛍光プローブを添加し、レーザ光を照射して蛍光プローブから生じる蛍光の有無により行なっている。そして、バックグラウンドノイズを低減し、生体分子の時間的な構造変化や分子間の相互作用を分析する場合、蛍光の時間的変化を得る必要がある。
蛍光の時間的変化を測定可能な従来の時間分解蛍光測定装置は、一般に励起光であるレーザビームを1点に照射し、多数の試料を配置した試料台(XYステージ)を機械的に移動させ、各試料に順次レーザビームを照射して蛍光を計測するようにしている。また、ガルバノミラーを機械的に駆動してレーザビームを走査し、各試料にレーザビームを照射する装置もある。従来のこれらの装置は、いずれも試料にレーザビームを短時間照射して計測するようになっており、計測に十分な蛍光を得るために、レーザビームの強度を大きくする必要がある。このため、試料にダメージを与えることになりやすい。
さらに、タイムゲートを遅延させながら蛍光を検出する時間分解蛍光測定装置もある。これは、試料にレーザビームを照射してから所定の時間後にタイムゲートを開き、その瞬間において光センサの出力を検出して蛍光の時間分析を行なうものである。そして、特許文献1には、一定間隔でパルス状レーザを検査対象(DNA)に照射するとともに、レーザの照射後、所定時間を経過したときに、検査対象から放射される蛍光をCCDカメラによって撮像するようにしている。
特開2002−286639号公報
しかし、特許文献1のようにパルスレーザを試料に照射する場合、高圧パルスジェネレータ(約200V)が必要である。さらに、パルスレーザの照射からΔt時間経過後の画像を得るようにしており、遅延させてゲートを開く必要があり、しかも、CCDカメラによってデータを読み出すようになっており、データの読み出しに0.1秒程度の時間を必要とする。このため、高い時間分解能を得るには何回もパルスレーザを照射する必要があり、効率が良くないうえに、微弱な蛍光による画像を得る場合、得たデータに含まれるバックグランドノイズの量が多く、データの解析を困難にする。
また、CCDカメラを使用する場合、蛍光を増幅する必要があるところから、光電面において光(蛍光)を電子(光電子)に変換して電子を増幅したのち、蛍光面において電子を光に変換し、さらに再度CCD素子において光を電子に変換しており、都合3回の変換を行なっているため、変換効率が非常に悪い。また、蛍光(光電子)を増幅するマイクロチャンネルプレート(MCP)→ファイバオプチック→CCDと形状の異なる媒体を通すため、面積効率が著しく低下するうえ、画像のコントラストが低下する。
本発明は、上記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、ナノ秒以上の時間分解能が得られるようにすることを目的としている。
また、本発明は、蛍光などの微弱な電磁波を効率よく検出できるようにすることを目的としている。
さらに、本発明は、到来する光のゆらぎの影響を低減できるようにすることを目的として光検知器を複数個配置している。
上記の目的を達成するために、本発明に係る時間分解二次元微弱光検出方法は、マトリックス状に配置された多数のミラー素子からなるマイクロミラーアレイからの反射光を多チャンネル検出部によって受光し、前記マイクロミラーアレイは、前記多チャンネル検出部の各チャンネルに対応して前記マイクロミラーアレイを複数のブロックに区分し、前記ブロックごとに直交変調パターンを構成する複数の駆動パターンに従うように複数のブロックを同時に駆動し、前記各チャンネルが出力するパラレルに検出された検出信号を前記各チャンネルに対応させて記憶し、前記各ミラー素子を前記複数の駆動パターンのすべてについて駆動したのち、記憶された前記各チャンネルの検出信号について復調し、前記マイクロミラーアレイに入射した光による像を生成する、ことを特徴とする。
そして、本発明に係る時間分解二次元微弱光検出装置は、マトリックス状に配置した多数のミラー素子を有し、対象物の放射した電磁波が入射するマイクロミラーアレイと、前記マイクロミラーアレイが反射した前記電磁波を検出する多チャンネル検出部と、前記多チャンネル検出部の各チャンネルに対応して前記マイクロミラーアレイを複数のブロックに区分し、前記ブロックごとに予め与えられた駆動パターンに従って前記マイクロミラーアレイの全ミラー素子を傾斜させ、前記多チャンネル検出部に向けて前記ミラー素子に入射した前記電磁波を反射させるミラー駆動制御部と、前記多チャンネル検出部のブロック単位ごとにパラレルに出力された出力信号に基づいて、前記各ミラー素子への前記電磁波の入射状態を求め、前記対象物の画像を生成する画像生成部と、を有することを特徴としている。
前記複数の駆動パターンは、直交変調パターンを構成するように形成するとよい。
このようになっている本発明は、対象物から放射された電磁波をマイクロミラーアレイに入射させ、マイクロミラーアレイが反射した電磁波を直接多チャンネル検出部に入射させて並列に信号を検出するようにしているため、ナノ秒以下の短時間の画像を高速に得ることができる。また、本発明は、マイクロミラーアレイに入射した電磁波を直接多チャンネル検出部に入射して検出するようになっているため、光のゆらぎの影響を低減することができる。
ところで、蛍光のように微弱な光を検出する場合、光検出器に到来する光子の数が少なく、光子を検出(蛍光を検出)する信号は確率的となる。このため、1つの光検出器を使用した場合、受光信号を逆変換して復調し、像の再構築をしようとしても容易でない。そこで、本発明は、複数個の光検出器を配置した多チャンネル検出部により光子の検出を行なうと、逆変換して像を再構築する場合に収束が早くなり、容易、迅速に安定した画像を得ることができる。また、本発明は、マイクロミラーアレイからの反射光を多チャンネルの光検出部によって受光することにより、マイクロミラーアレイのミラー素子と多チャンネル検出部の各チャンネルとの対応関係を厳密化する必要がなく、ルーズな位置合わせであっても、並列検知能を生かすことができ、マイクロミラーアレイに入射した像を確実に再構築(生成)することができる。そして、多チャンネル検出部を光電子増倍管(PMT)によって構成すると、単一の光子も検出することができる。この場合、光電子増倍管として、マルチアノード型光電子増倍管(MAPMT)などを用いることができる。
なお、検出部にシンチレータを用いることにより、他の電磁波、例えばX線を受信することができ、軟X線を用いて生体や細胞などの画像を得ることができる。
本発明に係る時間分解二次元微弱光検出方法および装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
図2は、本発明に係る時間分解二次元微弱光検出装置の概念を説明する模式図である。図2において、微弱光検出装置10は、対象物である被写体12から放射される蛍光14を検出できるようにしてある。被写体12は、例えば蛍光物質によって標識化されたDNAを配置したDNAチップやマイクロプレートなどである。そして、被写体12は、図示しない光源からレーザ光などの励起光が照射され、電磁波である蛍光14を放射する。なお、光源から放射された励起光は、レンズ系などを介して拡大され、被写体12の全体を照射できるようになっている。また、光源は、パルスレーザ光源やフラッシュランプなどを用いることができ、望ましくはパルス幅が1ナノ秒以下の励起光を放射できるものを使用する。
微弱光検出装置10は、被写体12の放射した蛍光14が入射するレンズ系16、詳細を後述するマイクロミラーユニット18、多チャンネル検出部である光検出部20、検出信号出力部22などを有している。レンズ系16は、被写体12から入射した蛍光14をマイクロミラーユニット18に投射し、被写体12の像をマイクロミラーアレイ24の面に結像する。
マイクロミラーユニット18は、マイクロミラーアレイ24と、マイクロミラーアレイ24を配置したベース26と、マイクロミラー制御回路(ミラー駆動制御部)28とから構成してある。マイクロミラーアレイ24は、微小な多数のミラー素子からなり、これらのミラー素子がマトリックス状に配置してある。また、マイクロミラーアレイ24は、ベース26を介してマイクロミラー制御回路28に電気的に接続してある。そして、マイクロミラー制御回路28は、後述するように、予め与えられたパターンに従ってマイクロミラーアレイ24の各ミラー素子を駆動して傾斜させ、マイクロミラーアレイ24に入射した蛍光14を所定の方向に反射させる。
実施形態の場合、マイクロミラー制御回路28は、各ミラー素子を予め定めた2つの方向に傾斜させるようになっていて、各ミラー素子の一部を第1の方向に、残りのミラー素子を第2の方向に傾斜させせる。マイクロミラーアレイ24が第1の方向に反射させた蛍光(反射光)30は、レンズ系32を介して光検出部20に入射するようになっている。光検出部20は、複数の光検出器から構成して多チャンネルになっており、反射光30が入射すると検出信号をアナログ電気信号として出力する。光検出器は、例えばマルチアノード型光電子増倍管(MAPMT)を用いることができる。そして、検出信号出力部22は、光検出部20の出力する検出信号を増幅して本図に図示しない画像生成部に出力する。
なお、検出信号出力部22が出力する検出信号S(t)は、光検出部20を構成している各光検出器の検出信号からなっている。すなわち、検出信号S(t)は、
である。
図1は、本発明に係る時間分解二次元微弱光検出装置の第1実施形態の具体例を示したものである。図1において、微弱光検出装置50は、本図に図示しない被写体12が放射した蛍光(光子)14が入射する検出ユニット51を有している。検出ユニット51は、チャンバ52内にレンズ系16や、マイクロミラーユニット18、光検出部20などを収納している。すなわち、チャンバ52には、前端の開口部54に面してレンズ系16が収納してある。そして、レンズ系16の後方には、直角プリズム56が配設してある。直角プリズム56は、傾斜面がレンズ系16から入射した蛍光14を下方に反射し、マイクロミラーユニット18を構成しているマイクロミラーアレイ24に入射させる。
マイクロミラーアレイ24は、直角プリズム56から入射した蛍光14を、入射方向と予め定めた角度θだけ異なった方向に反射する。マイクロミラーアレイ24によって反射された蛍光(反射光30)は、直角プリズム56を透過して直角プリズム56の上方の、適宜の位置に配設したレンズ系58に入射する。このレンズ系58の上方には、反射鏡60が設けてある。反射鏡60は、レンズ系58から入射した反射光30を光検出部20に向けて反射する。光検出部20は、後述するように、MAPMTからなる複数の光検出器から構成してあって、各光検出器の出力信号をパラレル信号として検出信号出力部22を構成している増幅器62に入力する。そして、増幅器62は、光検出部20の出力した検出信号を増幅してチャンバ52の外部に設けたアナログ・ディジタル変換器(A/D変換器)64にパラレル信号を出力する。A/D変換器64は、多チャンネルの高速A/D変換器であって、増幅器62からのアナログのパラレル信号をディジタル信号に変換し、コンピュータなどからなる画像生成部66に入力する。画像生成部66は、マイクロミラー制御回路28からミラー素子の駆動信号が入力し、これに同期してA/D変換器64の出力信号を読み込む。
マイクロミラーアレイ24は、図3に示したように、多数の微小なミラー素子70をマトリックス状に配置して形成してある。各ミラー素子70は、例えばシリコンから形成してあって、一辺が10μm程度の大きさに形成してある。また、各ミラー素子70は、1ビットの記憶回路が設けてある。そして、ミラー素子70は、記憶回路が「1」を記憶した場合、駆動されていない状態に対して所定の角度+θだけ傾斜させられ、反射光30を光検出部20に入射し、記憶回路が「0」を記憶した場合、反射光30Aが光検出部20に入射しないように、所定の角度−θだけ傾斜させられる。
光検出部20は、PMTなどからなる光検出器74を複数個有していて、これらの光検出器74が図4に示したようにマトリックス状に配置してある。この図4に示した光検出部20は、光検出器74を4×4のマトリックス状に16個配置した例を示したものである。そして、各光検出器74は、8×8個のミラー素子70に対応している。すなわち、この例の場合、マイクロミラーアレイ24は、ミラー素子70から形成してあって、これらのミラー素子70の32×32のマトリックスが対応している。
このようになっている実施形態に係る微弱光検出装置50の作用は、次のとおりである。まず、DNAチップやマイクロプレートなどの、図2に示した被写体(試料)12の全体にレーザ光を励起光として照射し、蛍光14を放射させる。蛍光14は、図1に示したように、チャンバ52の開口部54を介してレンズ系16に入射する。そして、蛍光14は、レンズ系16から直角プリズム56に入射し、直角プリズム56の傾斜面で反射されてマイクロミラーアレイ24に投射され、被写体12の像をマイクロミラーアレイ24の表面に結像する。マイクロミラーアレイ24は、図3に示したように、多数のミラー素子70がマトリックス状に配置してあって、これらのミラー素子70が図2に示したマイクロミラー制御回路28によって、所定のパターンに従って駆動させられ、入射した蛍光を予め定めた方向に反射する。
ミラー素子70は、「1」または「0」の2値を記憶できる1ビットの記憶回路を有していて、この記憶回路にマイクロミラー制御回路28から「1」または「0」が書き込まれ、トリガ信号によっていっせいに駆動されて傾斜する。すなわち、ミラー素子70は、記憶回路に「1」が書き込まれたとき、所定の角度+θ傾斜し、入射した蛍光14を光検出部20に入射するように反射し、記憶回路に「0」が書き込まれたとき、蛍光14を所定の角度−θ傾斜して反射光が光検出部20に入射しないようにする。したがって、マイクロミラーアレイ24は、入射した蛍光14を変調して光検出部20に入射し、空間変調するためのマスクの役割をなす。
マイクロミラーアレイ24に入射した蛍光14を反射するパターン、すなわち各ミラー素子70の駆動パターンは、予めマイクロミラー制御回路28に与えてある。そして、マイクロミラー制御回路28は、図示しないシステム制御部からレーザ光源駆動部に与える発光トリガ信号が入力するようになっていて、システム制御部が出力した発光トリガ信号に同期して各ミラー素子70の駆動パターンを順次切り替えるようになっている。この駆動パターンは、実施形態の場合、直交変調パターンの1つであるアダマール行列を構成するようになっている。
アダマール行列は、要素が「+1」と「−1」とからなっていて、対角線に沿った対象位置にある要素が同じである対称行列となっている。例えば、一次のアダマール行列H(1) を具体的に書くと、
のようになる。また、二次、三次のアダマール行列H(2) 、H(3) は、数式3、数式4のように書くことができる。
すなわち、アダマール行列は、一般的に次の漸化式によって定義することができる。
ただし、数式5において、kは次数を示す。また、実施形態においては、ミラー素子70が+θに回転した場合をアダマール行列の「+1」に対応させ、ミラー素子70が−θに回転した場合をアダマール行列の「−1」に対応させる。
ミラー素子70がN行N列の正方行列の形に配置されているマイクロミラーアレイ24においては、ミラー素子70の各行と各列とがそれぞれ別のアダマール行列の行に対応しており、(i,j)番目の駆動パターンの(p,q)要素は、次の数式6によって表される。
したがって、マイクロミラーアレイ24の駆動パターン(マスクパターン)は、図5に示したように、N2個ある。そして、マイクロミラー制御回路28は、システム制御部から発光トリガ信号が入力すると、N2個の駆動パターンを順次切り替えて各ミラー素子を駆動し、傾斜させる。
図6は、マイクロミラーアレイ24を区分する後述のブロックが8×8個のミラー素子70によって形成された場合を示しており、列と行との組合せパターンは、それぞれ符号76、78のようになる。そして、図6において斜線を施したミラー素子70が+θ傾斜してアダマール行列の「+1」に対応し、白抜きのミラー素子70が−θ傾斜してアダマール行列の「−1」に対応している。
マイクロミラー制御回路28は、マイクロミラーアレイ24を区分する後述のブロックが図6のように8×8個のミラー素子70によって構成されている場合、まず、記憶部から行または列のいずれか(例えば列とする)の0次の駆動パターン(組合せパターン)を読み出す。そして、マイクロミラー制御回路28は、記憶部から行の0次のパターンを読み出して列の0次のパターンに乗じ、その結果に基づいてマイクロミラーアレイ24の各ミラー素子70に「1」または「0」を記憶させ、各ミラー素子70を駆動して傾斜させる。さらに、マイクロミラー制御回路28は、行の1次のパターンを読み出して列の0次のパターンに乗じ、その結果に基づいて各ミラー素子70を傾斜させる。マイクロミラー制御回路28は、以下同様にして、行の7次のパターンまでを読み出して各ミラー素子70を駆動すると、次に列の1次のパターンを読み出し、この列の1次のパターンに対して行の0次から7次までのパターンを順次乗じてミラー素子70を駆動する。このようにして、マイクロミラー制御回路28は、 個のすべての駆動パターン(変調パターン)に従ってミラー素子70を駆動する。なお、マイクロミラー制御回路28は、行と列の組合せが「1」と「1」とである場合「1」、「1」と「−1」とである場合「−1」、「−1」と「−1」とである場合「1」とし、組合せの結果が「1」であるときにミラー素子70の記憶回路に「1」を書き込み、組合せ結果が「−1」であるときにミラー素子70の記憶回路に「0」を書き込む。
所定角度+θ傾斜したミラー素子70からの反射光30は、図1に示したように、直角プリズム56を透過してレンズ系58に入射し、平行光にされて反射鏡60に入射する。反射鏡60は、入射した反射光30を反射して光検出部20に入射する。光検出部20は、図4に示したように、実施形態の場合、MAPMTなどからなるn×n個の光検出器74がマトリックス状に配置してある。そして、各光検出器74は、m×m個のミラー素子70に対応している。マイクロミラーアレイ24による入射光の変調は、N×N個の全ミラー素子70に対して行なわれる。したがって、いずれかのミラー素子70によって反射された蛍光(光子)14は、N=n×mとすると、いずれかの光検出器74に入射し、該当する光検出器74が検出信号を出力する。なお、各光検出器74をm×m個のミラー素子に正確に対応させようとすると、相当の実装精度が要求され、組立てなどに困難を伴う。しかし、実施形態においては、光検出部20に反射光30が入射すればよく、各光検出器74をm×m個のミラー素子70に正確に対応させる必要がない。
光検出部20は、検出信号出力部を構成している増幅器62に検出信号S(t)を入力する。この検出信号S(t)は、パルス幅が数百ピコ秒から数ナノ秒のアナログ電気信号であって、前記した数式1のように、各光検出器74の出力信号からなっていて、各光検出器74に対応した検出信号がパラレル信号として出力される。増幅器62は、光検出部20の出力信号を増幅してアナログのパラレル信号でA/D変換器64に入力する。A/D変換器64は、増幅器62から入力したアナログ信号をディジタル信号に変換し、画像生成部66に送出する。画像生成部66は、マイクロミラー制御回路28から駆動パターンの切替え信号が入力するようになっており、このパターン切替え信号に同期してA/D変換器64の出力信号を読み込む。
画像生成部66は、A/D変換器64から読み込んだ光検出部20の出力信号を、記憶部(図示せず)に各光検出器74と対応させてデータとして格納する。そして、画像生成部66は、N2個の駆動パターンのすべてについてマイクロミラーアレイ24の駆動が終了すると、記憶部に格納してあるデータを読み出し、このデータを逆変換して復調し、マイクロミラーアレイ24に入射した被写体12の画像を生成(再構築)する。画像の生成は、以下のようにして行なわれる。
最初に、光検出部20が1つの光検出器74によって構成されている場合について説明する。直交変調としてアダマール行列を用いる場合、マイクロミラーアレイ24の各ミラー素子70の記憶回路が「1」を記憶しているときと、「0」を記憶しているときとの両方の反射光を受光する場合、アダマール行列は、前記数式5のように定義することができる。
サンプリングされたディジタルなデータ数列{X(m)}に対するアダマール変換は、次のように表される。
ただし、ここにH(k)は、N行N列のアダマール行列であり、X(k)、Y(k)は、N個の要素をもつ次のような行列ベクトルである。
ここに、数式8、数式9のTは、転置を表す。
(k)は、直交行列であって、N行N列の単位行列をE(k)とすると、
と書くことができる。そして、H(k)の逆行列は、規格化因子を除けばそれ自身に等しいので、
と書くことができる。
上記の性質から、アダマール逆変換は、アダマール変換そのものと同じになり、次のように表すことができる。
そして、二次元時間依存アダマール変換は、マイクロミラーアレイ24上の画素となる各ミラー素子70における時間ごとの光子の到来数をX(k)(t)、各ミラーの駆動パターンに対応した光検出器が受信した光子数をY(k)(t)とすると、
と表される。したがって、各画素(ミラー素子70)における時間ごとの光子到来数は、二次元時間依存アダマール逆変換により、次のように求まる。
ただし、X(k)(t)、Y(k)(t)、H(k)は、N×N行列である。また、k=log2Nである。
光検出器が1つだけの場合、ミラー素子70が「1」または「0」のいずれかを一方の状態のときにのみ反射した反射光を受光するとき、以下に示すように、ほぼ上記と同様にして画像を生成することができる。
マイクロミラーアレイ24上の各ミラー素子70における時間ごとの光子の到来数をX(k)(t)、各ミラーの駆動パターンに対応した光検出器が受信した光子数をY(k)(t)とする。そして、ミラー素子70の負の回転(−θ)に対応したデータを取らない場合、Y(k)(t)は、
となる。
ここで、要素が0と1とだけの行列
を次のように定義する。
ただし、ここにE(k)は、全要素が1の行列(ei,j=1;すべてのi、jの組合せについて)である。そして、この数式18を用いると、数式17は、次のようになる。
さらに、二次元時間依存アダマール逆変換は、
として求めることができる。ただし、
この式から、i≦N−1、j≦N−1のとき、(X(k)(t))ijは、
となる。i、jが1の場合にも、容易に(X(k)(t))ijを求めることができる。
次に、光検出部20を実施形態のようにマトリックス状に配置した複数の光検出器74によって構成されている場合について説明する。微弱な光を受光する場合、光子の到来数は、確率過程であるから、その平均値にどれだけ早く収束させるかが問題となる。これは、計測したデータからアダマール逆変換により、各ミラー素子70について求めた光子数の分散σを小さくすることと同等である。この分散σは、複数の光検出器74をマトリックス状に配置した場合、用いた光検出器の数の平方根に逆比例して小さくなることを示すことができる。すなわち、確率論的分散σは、複数の光検出器を並べて配置すると、光検出器の数の平方根に逆比例するので、像の収束が早くなり、微弱光による画像が短時間で得られ、映像化することができる。したがって、高い時間分解能を得ることができ、効率の向上を図ることができる。
ミラー素子70をN×Nの正方行列に配置したマイクロミラーアレイ24において、N=n×m
とおくと、ミラー素子70をn×nのブロックに分けることができる。そして、各ブロックを1つの光検出器74に対応させると、上記の分散σは、σ∝1/nとなる。簡単のためにミラー素子70を一次元に配列した場合について説明する。二次元的に配列した場合も同様である。
N個のミラー素子からなる一次元マイクロミラーアレイの各ミラー素子(画素)における時間ごとの光子の当来数をX(k)(t)、各ミラー駆動パターンに対応したn個の光検出器が受信した全光子数をY(k)(t)とすると、X(k)(t)、Y(k)(t)は、
と表すことができる。なお、時間を固定して考えるので、以後は時間変数tを省略する。
空間変調モードkのときの任意のミラー素子(画素)iへの光子の到来数は、確率変数x(k)である。求めようとしている画素iでの光子数をxとし、hi,j=H(k) i,jとおくと、xは、
のようになる。ここで、便宜上、変数を次のように定義する。
確率変数x(k)(i=1,2,3,………N)の分散をiにかかわらず全て等しいと仮定してσとする。さらに、これらの確率変数は、相互に独立であると仮定する。光検知部は、n個の光検出器からなっており、各光検知器がm=(N/n)の画素(ミラー素子)に対応している。このため、上記の変数Bは、lがiを含む光検知器が属するものだけに影響する。したがって、変数Aの平均値μと変数B平均値μとは、
となる。また、変数Aの分散σと変数Bの分散σとは、
として求めることができる。そして、光検出器に対応したミラー素子の数mが大きい場合、σ=σ/n1/2となる。すなわち、分散は、光検出器の数nの平方根に逆比例し、像の収束が早くなる。
このようにして、画像生成部66は、二次元アダマール逆変換を行なう。この逆変換は、光検出器74が出力したデータごとに行なわれ、逆変換の結果がその光検出器のカバーするミラー素子にのみ適用される。そして、すべての光検出器に対する処理が行なわれることにより、マイクロミラーアレイ24のすべてのミラー素子(画素)70についての光子数が求まる。したがって、二次元画像が求められ、表示装置に映像として表示することができる。
このように、実施形態においては、被写体12の放射した蛍光14をマイクロミラーアレイ24によって反射し、光学系を介して直接光検出部20に入射するようにしてある。そして、マイクロミラーアレイ24は、光子を直接に反射するため、時間軸での周波数特性がよく、ナノ秒以下の短時間における画像を得ることができ、時間分解能を向上することが可能となる。また、実施形態においては、マイクロミラーアレイ24によって反射した蛍光を直接的に光検出部20に入射させているため、微弱な蛍光を効率よく検出することができ、蛍光から電気信号への変換効率が向上するとともに、外部のノイズを低減することができる。しかも、光検出部20の複数の光検出器74によって構成し、多チャンネルとしたことにより、画像を迅速に得ることができる。
なお、実施形態においては、電磁波が蛍光である場合について説明したが、遠赤外線などの他の光であってもよい。また、検出器にシンチレータを用いることにより、X線を検出することができ、軟X線を用いることにより、生体や細胞などの映像を得ることができる。
図7は、第2実施形態の要部の説明図である。この第2実施形態は、微弱光検出装置を構成している検出ユニット100がチャンバ52内に、被写体(試料)12に励起光を照射する光源を内蔵している。光源は、実施形態の場合、パルスレーザを出力するレーザ光源102となっている。レーザ光源102は、チャンバ52の上部に光検出部20と並べて配置してある。そして、レーザ光源102は、図7において反射鏡60の上方に位置している。また、チャンバ52には、レーザ光源102の出力窓104と反射鏡60との間に半透鏡(ハーフミラー)106が配設してある。
半透鏡106は、チャンバ52の開口部54から入射し、前記第1実施形態と同様にしてマイクロミラーアレイ24によって反射された反射光30を光検出部20側に反射する。そして、レーザ光源102から出力されたレーザビーム108は、半透鏡106を透過し、反射光30の光路を逆に辿ってチャンバ52の開口部54に達し、開口部54に設けたレンズによって拡大され、試料台110の上に配置してある被写体12の全体に励起光として照射される。一方、半透鏡106によって反射された反射光30は、レンズ系112を介して反射鏡114に入射し、反射鏡114によって反射されたのち、レンズ系116を介して光検出部20に入射する。なお、チャンバ52の内部には、レーザ光源102を制御する光源制御回路や、光検出部20の出力を増幅する増幅器、その出力をA/D変換するA/D変換器などを配置した回路収容部118が設けてある。
このようになっている第2実施形態の検出ユニット100は、レーザ光源102から出力されレーザビーム108が半透鏡106を透過して反射鏡60に入射する。そして、レーザビーム108は、反射鏡60に反射されてレンズ系58、直角プリズム56を介してマイクロミラーアレイ24に入射し、マイクロミラーアレイによって反射される。このとき、マイクロミラーアレイ24は、本図に図示しない各ミラー素子70のすべてが同方向に所定の角度(−θ)傾斜し、入射したレーザビーム108を所定の方向に反射する。
マイクロミラーアレイ24によって反射されたレーザビーム108は、直角プリズム56の傾斜面によってチャンバ52の開口部54に向けて反射され、レンズ系16を通って被写体12に励起光として照射される。被写体12は、レーザビーム108が照射されると蛍光14を放射する。この蛍光14は、前記第1実施形態と同様に、レーザビーム108の経路を逆に辿ってマイクロミラーアレイ24に反射され、反射光30として反射鏡60に入射し、半透鏡106に向けて反射される。さらに、反射光30は、半透鏡106によってレンズ系112に向けて反射され、レンズ系112、反射鏡114、レンズ系116を介して光検出部20に入射する。なお、マイクロミラーアレイ24は、レーザビーム108を反射したのち、蛍光14を反射するときには、前記実施形態において説明したように、各ミラー素子70がアダマール行列を構成する変調パターンによって駆動される。
本発明に係る時間分解二次元微弱光検出装置の第1実施形態の具体例を示す図である。 本発明に係る時間分解二次元微弱光検出装置の概念を説明する模式図である。 実施の形態に係るマイクロミラーアレイの詳細説明図である。 実施の形態に係る光検出部の詳細説明図である。 実施の形態に係るマイクロミラーアレイの駆動パターンの一例を示す図である。 実施の形態に係るマイクロミラーアレイの駆動パターンの詳細説明図である。 第2実施形態に係る検出ユニットの説明図である。
符号の説明
10、50………微弱光検出装置、12………対象物(被写体)、14………電磁波(蛍光)、18………マイクロミラーユニット、24………マイクロミラーアレイ、20………多チャンネル検出部(光検出部)、22………検出信号出力部、51、100………検出ユニット、66………画像生成部、70………ミラー素子、74………光検出器、102………レーザ光源。

Claims (3)

  1. マトリックス状に配置された多数のミラー素子からなるマイクロミラーアレイからの反射光を多チャンネル検出部によって受光し、前記マイクロミラーアレイは、前記多チャンネル検出部の各チャンネルに対応して前記マイクロミラーアレイを複数のブロックに区分し、前記ブロックごとに直交変調パターンを構成する複数の駆動パターンに従うように複数のブロックを同時に駆動し、前記各チャンネルが出力するパラレルに検出された検出信号を前記各チャンネルに対応させて記憶し、前記各ミラー素子を前記複数の駆動パターンのすべてについて駆動したのち、記憶された前記各チャンネルの検出信号について復調し、前記マイクロミラーアレイに入射した光による像を生成する、ことを特徴とする時間分解二次元微弱光検出方法。
  2. マトリックス状に配置した多数のミラー素子を有し、対象物の放射した電磁波が入射するマイクロミラーアレイと、前記マイクロミラーアレイが反射した前記電磁波を検出する多チャンネル検出部と、前記多チャンネル検出部の各チャンネルに対応して前記マイクロミラーアレイを複数のブロックに区分し、前記ブロックごとに予め与えられた駆動パターンに従って前記マイクロミラーアレイの全ミラー素子を傾斜させ、前記多チャンネル検出部に向けて前記ミラー素子に入射した前記電磁波を反射させるミラー駆動制御部と、前記多チャンネル検出部のブロック単位ごとにパラレルに出力された出力信号に基づいて、前記各ミラー素子への前記電磁波の入射状態を求め、前記対象物の画像を生成する画像生成部と、を有することを特徴とする時間分解二次元微弱光検出装置。
  3. 請求項2に記載の時間分解二次元微弱光検出装置において、前記複数の駆動パターンは、直交変調パターンを構成していることを特徴とする時間分解二次元微弱光検出装置。
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