JP2012032183A - 試料観測装置および試料観測方法 - Google Patents

試料観測装置および試料観測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多色光を用いて試料を高精度で観測できる試料観測装置を提供する。
【解決手段】波長の異なる複数の光をそれぞれパルス光として試料31に順次照射する光照射部10と、光照射部10からのパルス光の照射により試料31から発生する応答光を受光して光応答信号を出力する光検出部40と、光照射部10からのパルス光の照射に同期して、光検出部40から、当該照射されたパルス光に対応する光応答信号を取得するサンプリング部50と、サンプリング部50で取得された光応答信号を処理する信号処理部70と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料観測装置および試料観測方法に関するものである。
試料観測方法として、例えば、溶液または生体試料内の分子の運動を分析する蛍光相関分析法(FCS法)が知られている。蛍光相関分析法は、ブラウン運動などの粒子の拡散運動に関する分析に古くから用いられている。例えば、図4に示すように、希薄な蛍光分子101の溶液102に、細いレーザ励起光ビーム103を集光させて、蛍光強度を長時間測定すると、測定される蛍光強度は、測定領域内の蛍光分子数に比例する。したがって、揺らぎの大きは、測定領域内の蛍光分子数をNとして、S/Nで表現すると、(1/N)1/2となる。
蛍光相関分析法は、このように蛍光の小さな揺らぎの大きさと、後述する時間相関とを計測する方法である。この計測法において、物理量である蛍光相関関数が1/2に減少する時間、すなわち相関時間tは、次式で表される。
Figure 2012032183
上記式(1)において、Dは蛍光分子の並進拡散係数であり、Wはレーザビームの動径方向の強度分布関数がガウス分布であるときのビーム半径である。このtは、物理的には、蛍光分子が拡散によってレーザ励起光ビーム103を横切る時間に相当する。
蛍光の揺らぎを測定する場合、通常、蛍光を光電子増倍管で受光して、その出力電流f(t)を測定する。この場合、出力電流f(t)は、レーザ光の強度が極端に大きくなければ、蛍光量に比例する。したがって、蛍光相関関数は、このf(t)について時間(T)に関する相関関数を求めることに他ならない。この蛍光相関関数をG(τ)とすると、G(τ)は次式で与えられる。
Figure 2012032183
また、レーザ強度がガウス分布に近い場合、蛍光相関関数G(τ)は、次式のようになる。
Figure 2012032183
前述したように、蛍光相関分析法は、蛍光性分子の並進拡散係数(式(1)におけるD)が得られる物理量を測定するものであるが、基本的には、蛍光の揺らぎを与える熱力学量であれば、どんな量でも同じ原理で測定することができる。例えば、蛍光分子が流動してレーザビームを横切れば、蛍光の揺らぎを観測することができる。また、化学反応などで蛍光性分子が他の分子と結合すれば、その結合した分子の速度を揺らぎとして観測することができる。これにより、化学反応の進行をリアルタイムで知ることが可能となる。
また、蛍光の偏光を分析すれば、分子の回転運動を測定することもできる。さらに、G(τ)の強度から、観察領域に存在する分子数を直接測定することもできる。具体的には、例えば図5に示すように、期待する揺らぎ現象が完結するような特定の計測時間(T)内の揺らぎ関数f(t)を測定し、その測定した揺らぎ関数f(t)から上記式(2)を用いて蛍光相関関数G(τ)を求めればよい。なお、この蛍光相関法では、励起光源として、一般に、アルゴンレーザやクリプトンレーザの連続発振レーザが用いられる。
図6は、従来の代表的な蛍光相関分析装置の要部構成図である。この蛍光相関分析装置は、例えば特許文献1に開示されているもので、励起光源としてアルゴンレーザ等の連続発振レーザ111が用いられる。連続発振レーザ111から射出されたレーザビームは、ビームスプリッタ112を透過してレンズ113により蛍光色素を含有した観察試料溶液114に集光照射される。これにより、蛍光色素は励起されて、蛍光を発生する。
観察試料溶液114から発生した蛍光は、レンズ113により平行光にされた後、ビームスプリッタ112で反射され、さらに、レンズ115により集光されてピンホール116を経て、光電子増倍管やCCD等の光検出器117で検出される。この光検出器117の出力は、プリアンプ118で増幅された後、アナログ・デジタル(AD)変換回路119によりデジタルデータに変換されて、時系列データとしてコンピュータ120のメモリに取り込まれる。そして、コンピュータ120により、上記式(2)に従って蛍光相関関数G(τ)が計算される。
また、従来の蛍光顕微鏡として、例えば、複数の異なる色素分子で染色された試料に複数波長の励起光を照射し、これにより発生する複数波長の蛍光像を、重畳して観測したり、個々の像として観測したりすることを可能としたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この蛍光顕微鏡では、複数波長の励起光の照射によって試料から発生する複数波長の蛍光を、複数段のダイクロイックミラーで分離してそれぞれCCDカメラで撮像し、それらの画像信号を処理して、複数波長の蛍光像を重畳して表示したり、分離して表示したりしている。
特開2001−272346号公報 特開2008−139543号公報
ところで、近年、蛍光相関法では、更に高度な計測が行われている。その一例として、光源を多色化して、複数の異なる色素分子で染色された試料の複数の蛍光相関を同時に計測することが試みられている。これにより、より多角的なデータを取得して、例えば、細胞内の代謝物質の挙動を分子間相互作用の観点から解明しようとしている。
このような多色照明による蛍光相関分析装置として、本発明者は、例えば図7に示す構成を考案した。この蛍光相関分析装置は、第1の光、第2の光、第3の光の連続光をそれぞれ射出するレーザ光源131,132,133を備える。レーザ光源131は、第1の光として、例えば波長543nmの光を射出するHe−Neレーザからなる。レーザ光源132は、第2の光として、例えば波長647nmの光を射出するKrレーザからなる。レーザ光源133は、第3の光として、例えば波長488nmの光を射出するArレーザからなる。
レーザ光源131から射出された第1の光は、反射ミラー135で反射された後、ダイクロイックミラー136,137を順次透過し、さらに、反射ミラー138で反射された後、ダイクロイックミラー139で反射されて、対物レンズ141により試料142に集光される。レーザ光源132から射出された第2の光は、ダイクロイックミラー136で反射されて第1の光と同軸に合成され、その後、第1の光と同じ光路を経て試料142に集光される。レーザ光源133から射出された第3の光は、ダイクロイックミラー137で反射されて第1の光および第2の光と同軸に合成され、その後、第1の光および第2の光と同じ光路を経て試料142に集光される。
試料142は、第1の光、第2の光、第3の光に励起されて、それぞれ対応する第1の蛍光、第2の蛍光、第3の蛍光を発生する3種類の色素分子で染色されている。第1の光に励起されて第1の蛍光を発生する色素分子は、例えばTexas Redが用いられる。第2の光に励起されて第2の蛍光を発生する色素分子は、例えばNail Blueが用いられる。第3の光に励起されて第3の蛍光を発生する色素分子は、例えばAlexa 488が用いられる。
試料142から発生される第1の蛍光、第2の蛍光、第3の蛍光を含む応答光は、対物レンズ141により捕集された後、ダイクロイックミラー139を透過して、往路と分離される。そして、往路と分離された応答光は、反射ミラー145で反射された後、ダイクロイックミラー146で反射および透過される。さらに、ダイクロイックミラー146の透過光は、ダイクロイックミラー147で反射および透過される。これにより、試料142からの応答光は、3つの検出系に分岐される。
ダイクロイックミラー146で反射される応答光の検出系では、応答光が光学フィルタ151を透過して光検出器152で受光される。ダイクロイックミラー146を透過してダイクロイックミラー147で反射される応答光の検出系では、応答光が光学フィルタ153を透過して光検出器154で受光される。さらに、ダイクロイックミラー147を透過した応答光の検出系では、応答光が反射ミラー155で反射された後、光学フィルタ156を透過して光検出器157で受光される。
ここで、光学フィルタ151は、例えば第1の蛍光を透過するように構成される。光学フィルタ153は、例えば第2の蛍光を透過するように構成される。光学フィルタ156は、例えば第3の蛍光を透過するように構成される。また、光検出器152,154,157は、それぞれ例えばアバランシェフォトダイオードで構成される。
光検出器152の出力は、第1相関演算回路161に供給されて相関演算される。光検出器154の出力は、第2相関演算回路162に供給されて相関演算される。同様に、光検出器157の出力は、第3相関演算回路163に供給されて相関演算される。そして、これら第1相関演算回路161、第2相関演算回路162、第3相関演算回路163の相関結果は、パーソナルコンピュータ(PC)165に供給されて処理される。これにより、例えば、分子間相互作用の観点から、試料142の細胞内の代謝物質の挙動が解明される。
しかしながら、本発明者による検討によると、図7に示す構成の蛍光相関分析装置は、以下に説明するような改良すべき点があることが判明した。すなわち、一般に、色素分子の蛍光発光帯域は、比較的広い。そのため、異なる色素分子を並存させると、多くの場合、各蛍光発光帯域のサイドローブが重複することになる。
その結果、光学フィルタ151,153,156により、それぞれ対応する蛍光発光帯域のほぼ全域の応答光を透過させるようにすると、重複した帯域の蛍光が混合して、計測精度の低下を招くことになる。また、これを防止するため、光学フィルタ151,153,156の透過帯域を、対応する色素分子の発光波長のピーク波長にマッチした狭帯域とすると、対応する光検出器152,154,157で受光される計測対象の蛍光の受光量が低下して、S/Nの劣化を招くことになる。そのため、試料を精度良く分析できないことになる。
このような不都合は、上述した蛍光相関分析装置に限らず、上記の特許文献2に開示されているような蛍光顕微鏡においても、試料から発生する複数波長の蛍光を、複数段のダイクロイックミラーで分離しているため、同様に生じるものである。その他、多色光を用いて複数の色素分子で染色された試料を観測する共焦点レーザ顕微鏡や、多色光を用いて各色光に対応するラマン散乱を観測するラマン顕微鏡等においても、試料からの対応する応答光を、光学フィルタやダイクロイックミラーを用いて分離して受光しようとすると、同様に生じるものである。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、多色光を用いて試料を高精度で観測できる試料観測装置および試料観測方法を提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る試料観測装置の発明は、
波長の異なる複数の光をそれぞれパルス光として試料に順次照射する光照射部と、
前記光照射部からの前記パルス光の照射により前記試料から発生する応答光を受光して光応答信号を出力する光検出部と、
前記光照射部からの前記パルス光の照射に同期して、前記光検出部から、当該照射されたパルス光に対応する光応答信号を取得するサンプリング部と、
前記サンプリング部で取得された光応答信号を処理する信号処理部と、
を備えることを特徴とするものである。
第2の観点に係る発明は、第1の観点に係る試料観測装置において、
前記光照射部は、波長の異なる光を連続的に射出する複数の光源と、これら複数の光源から射出される光を所定の周期のパルス信号に基づいてそれぞれパルス光に変換する光パルス制御部とを備え、
前記光検出部は、前記光応答信号を2値化して出力し、
前記サンプリング部は、前記パルス信号に基づくゲート信号と前記光応答信号との論理演算に基づいて、前記試料に照射された前記パルス光に対応する光応答信号を取得し、
前記信号処理部は、前記サンプリング部で取得された前記光応答信号を計数する、
ことを特徴とするものである。
第3の観点に係る発明は、第2の観点に係る試料観測装置において、
前記光検出部は、前記光応答信号を2値化する際の閾値が調整可能である、
ことを特徴とするものである。
第4の観点に係る発明は、第2の観点に係る試料観測装置において、
前記光検出部は、少なくとも前記複数の光源に対応して前記光応答信号を分岐して出力し、
前記サンプリング部は、前記パルス信号に基づいて、前記複数の光源に対応するゲート信号を生成し、これらゲート信号と分岐された前記光応答信号との論理積に基づいて、前記試料に順次照射される前記パルス光の各々に対応する光応答信号を独立して取得し、
前記信号処理部は、独立して取得される前記光応答信号をそれぞれ計数する、
ことを特徴とするものである。
第5の観点に係る発明は、第1の観点に係る試料観測装置において、
前記複数の光源は、前記試料を染色する複数の色素分子の励起光を射出し、
前記光検出部は、前記試料から発生する蛍光を受光する、
ことを特徴とするものである。
第6の観点に係る発明は、第2の観点に係る試料観測装置において、
前記信号処理部は、取得される光応答信号の計数値に基づいて、該光応答信号を時間領域で相関演算する、
ことを特徴とするものである。
第7の観点に係る発明は、第1の観点に係る試料観測装置において、
前記光検出部は、前記試料に照射された前記励起光の散乱光を除去する分光光学素子を備える、
ことを特徴とするものである。
第8の観点に係る発明は、第7の観点に係る試料観測装置において、
前記分光光学素子は、光学フィルタまたは回折格子からなる、
ことを特徴とするものである。
第9の観点に係る発明は、第2の観点に係る試料観測装置において、
前記光検出部は、前記パルス信号に基づく前記パルス光の立ち上がりまたは立下りよりも、短い光応答速度を有する、
ことを特徴とするものである。
第10の観点に係る発明は、第9の観点に係る試料観測装置において、
前記光検出部は、前記試料から発生する応答光を受光するアバランシェフォトダイオードを備える、
ことを特徴とするものである。
第11の観点に係る発明は、第10の観点に係る試料観測装置において、
前記アバランシェフォトダイオードは、TTLレベルに2値化した光応答信号を出力するものである、
ことを特徴とするものである。
第12の観点に係る発明は、第2の観点に係る試料観測装置において、
前記光パルス制御部は、前記複数の光源から連続的に射出される光をそれぞれパルス変調する、音響光学変調素子または電気光学変調素子からなる変調光学素子を備える、
ことを特徴とするものである。
第13の観点に係る発明は、第1の観点に係る試料観測装置において、
前記光照射部は、波長の異なる光のパルス光を射出する複数のパルス光源を備え、
前記光検出部は、前記光応答信号を2値化して出力し、
前記サンプリング部は、前記複数のパルス光源から射出されるパルス光をそれぞれ検出する複数の光検出素子を備え、該複数の光検出素子の出力に基づくゲート信号と前記光応答信号との論理演算に基づいて、前記試料に照射された前記パルス光に対応する光応答信号を取得し、
前記信号処理部は、前記サンプリング部で取得された前記光応答信号を計数する、
ことを特徴とするものである。
第14の観点に係る発明は、第13の観点に係る試料観測装置において、
前記複数のパルス光源の各々は、モードロックレーザからなる、
ことを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する第15の観点に係る試料観測方法の発明は、
波長の異なる複数の光をそれぞれパルス光として試料に順次照射して前記試料からの応答光を光電変換し、該光電変換された光応答信号から、前記試料への前記パルス光の照射に同期して、当該照射されたパルス光に対応する光応答信号をサンプリングし、該サンプリングされた光応答信号に基づいて前記試料を観測する、ことを特徴とするものである。
本発明によると、多色光の各色光の応答光を時間領域で重複することなく検出できるので、試料を高精度で観測することが可能となる。
本発明の第1実施の形態に係る試料観測装置の要部構成図である。 図1のパルス発生回路の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施の形態に係る試料観測装置の要部構成図である。 蛍光相関法を説明するための図である。 揺らぎ関数f(t)を説明するための図である。 従来の代表的な蛍光相関分析装置の要部構成図である。 本発明者が先に考案した多色照明による蛍光相関分析装置の要部構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る試料観測装置の要部の構成を示す図である。この試料観測装置は、蛍光相関分析装置を構成するもので、光照射部10、光検出部40、サンプリング部50および信号処理部70を備える。光照射部10は、異なる波長である第1の光、第2の光、第3の光を射出する連続発振型の3個のレーザ光源11,12,13を備える。レーザ光源11,12,13は、例えば、He−Neレーザ(波長:543nm)、Krレーザ(波長:647nm)、Arレーザ(波長:488nm)からなる。これらレーザ光源11,12,13から射出されるレーザ光は、それぞれ変調光学素子14,15,16によりパルス光に変調される。変調光学素子14,15,16は、例えば、それぞれ音響光学変調素子または電気光学変調素子で構成される。
また、光照射部10は、クロック発生回路17、パルス発生回路18、パルス調整回路21,22,23を備える。クロック発生回路17は、例えば、蛍光相関分析装置の全体を制御する所定周期のシステムクロックを発生するシステムクロック発生回路で構成される。クロック発生回路17からのクロックは、パルス発生回路18に供給される。パルス発生回路18は、例えば、2ビットカウンタとデコーダとを有し、クロック発生回路17からのクロックを2ビットカウンタで計数し、その計数値をデコーダで復号して、計数値毎にパルス信号を生成する。すなわち、図2に示すように、パルス発生回路18は、計数値「0」でパルス信号P0を生成し、計数値「1」でパルス信号P1を生成し、計数値「2」でパルス信号P2を生成し、計数値「3」でパルス信号P3を生成する。つまり、クロック発生回路17からのクロックを、異なるタイミングで1/4分周して、パルス信号P0〜P3を生成する。
パルス発生回路18は、パルス信号P1をパルス調整回路21へ出力し、パルス信号P2をパルス調整回路22へ出力し、パルス信号P3をパルス調整回路23へ出力する。パルス調整回路21,22,23は、パルス発生回路18からの対応するパルス信号P1,P2,P3の幅やタイミングをそれぞれ調整する。そして、パルス調整回路21,22,23で整形されたパルス信号は、対応する変調光学素子14,15,16に駆動パルス信号D1,D2,D3として供給されて、これらを駆動する。これにより、レーザ光源11,12,13から射出されるレーザ光は、変調光学素子14,15,16により時間領域で重複しないパルス光に変調される。したがって、変調光学素子14,15,16、クロック発生回路17、パルス発生回路18、パルス調整回路21,22,23は、光パルス制御部を構成する。
ここで、蛍光相関計測では、一般にマイクロ秒の時間分解能が必要とされるが、変調光学素子14,15,16を構成する音響光学変調素子や電気光学変調素子は、10nsecより速い応答速度を有し、最大数10MHzのパルス変調が可能である。したがって、クロック発生回路17からのクロックを、パルス発生回路18で異なるタイミングで1/4分周してパルス信号P0〜P3を生成し、そのうちのパルス信号P1〜P3を調整して駆動パルス信号D1〜D3を生成しても、変調光学素子14,15,16を数MHzの変調周波数で駆動することが可能となる。これにより、蛍光相関法において十分なサンプリング周波数を得ることができる。
光照射部10において、変調光学素子14から射出される第1の光のパルス光は、反射ミラー25で反射された後、ダイクロイックミラー26,27を順次透過し、さらに、反射ミラー28で反射された後、ダイクロイックミラー29で反射されて、対物レンズ30により試料31に集光される。また、変調光学素子15から射出される第2の光のパルス光は、ダイクロイックミラー26で反射されて第1の光と同軸に合成され、その後、第1の光と同じ光路を経て試料31に集光される。同様に、変調光学素子16から射出される第3の光のパルス光は、ダイクロイックミラー27で反射されて第1の光および第2の光と同軸に合成され、その後、第1の光および第2の光と同じ光路を経て試料31に集光される。なお、試料31は、スキャニングステージに搭載されて、観察領域を自由に選択できるようになっている。
試料31は、例えば生体細胞を有するもので、例えば前述したように、第1の光に励起されて第1の蛍光を発生するTexas Red、第2の光に励起されて第2の蛍光を発生するNail Blue、第3の光に励起されて第3の蛍光を発生するAlexa 488の3種の色素分子で染色されている。
試料31への第1の光、第2の光、第3の光の照射により、試料31からそれぞれ発生する応答光は、対物レンズ30で捕集された後、ダイクロイックミラー27を透過して光検出部40に入射される。
光検出部40は、分光光学素子41,42,43、光検出器44、分岐回路45を備える。光検出部40に入射した試料31からの応答光は、分光光学素子41,42,43を経て共通の光検出器44で受光される。分光光学素子41,42,43は、試料31からの励起光の散乱光を除去するもので、第1の光、第2の光、第3の光の波長のみを除去する狭帯域の光学フィルタ(ノッチフィルタ)または回折格子からなる。
光検出器44は、例えば、アバランシェフォトダイオードで構成される。アバランシェフォトダイオードは、受光した試料31からの応答光を光電変換して、一般的なTTL(Transistor-Transistor Logic)レベルに2値化された光応答信号を出力する。ここで、一般に分子の蛍光寿命は、数100ピコ秒から数ナノ秒の間である。アバランシェフォトダイオードは、この蛍光寿命に追従できる光応答速度を有している。また、アバランシェフォトダイオードは、駆動パルス信号D1,D2,D3により変調光学素子14,15,16から射出される第1の光、第2の光、第3の光のパルス光の立ち上がりまたは立下りよりも、短い光応答速度を有する。つまり、アバランシェフォトダイオードは、変調光学素子14,15,16よりも短い光応答速度を有する。
これにより、光検出器44は、試料31に対する第1の光、第2の光、第3の光のパルス光の照射と同期して、各パルス光に対応する蛍光信号を、TTLレベルに2値化された光応答信号として出力する。光検出器44からの光応答信号は、分岐回路45により4経路に分岐されてサンプリング部50に供給される。
なお、光検出器44は、好ましくは、光応答信号を2値化する際の閾値を調整可能に構成する。このように構成すれば、光検出器44から出力する光応答信号のS/Nを向上することが可能となる。すなわち、一般に、アバランシェフォトダイオードや光電子増倍管といった高感度光検出器は、光が入射しない場合でも、微弱なノイズパルス(暗電流パルス)を発生する。このノイズパルスは、目的する光応答信号のパルスよりも低い波高値を持つ。したがって、光検出器の個体差や実際のノイズレベルに応じて、2値化する際の閾値を、ノイズパルスの波高値よりも高く、かつ目的する光応答信号のパルスよりも低い適切な値に調整して、TTLレベルに2値化すれば、最良のS/Nを実現できる。具体的には、光検出器の出力信号の波高値をA/D変換した後、デジタル演算器、例えばコンパレータなので選別する。
サンプリング部50は、4つの論理回路51,52,53,54と、4つのパルス調整回路55,56,57,58とを備える。論理回路51,52,53,54は、それぞれ論理積回路からなる。論理回路51,52,53,54の一方の入力端子には、光検出部40の分岐回路45で4経路に分岐された光応答信号がそれぞれ供給される。
パルス調整回路55,56,57は、光照射部10のパルス発生回路17から出力される対応するパルス信号P1,P2,P3を入力し、それらのタイミング(遅延時間)や幅を調整してゲート信号G1,G2,G3を生成する。また、パルス調整回路58は、光照射部10のパルス発生回路18で生成されたパルス信号P0を入力し、そのタイミング(遅延時間)や幅を調整してゲート信号G0を生成する。これにより、パルス調整回路55,56,57,58は、パルス発生回路18で生成されたパルス信号P0〜P3と同期し、かつ時間領域で互いに重複しないゲート信号G0〜G3を生成する。
パルス調整回路55で生成されたゲート信号G1は、論理回路51の他方の入力端子に供給され、パルス調整回路56で生成されたゲート信号G2は、論理回路52の他方の入力端子に供給され、パルス調整回路57で生成されたゲート信号G3は、論理回路53の他方の入力端子にゲート信号として供給される。これにより、共通の光検出器44から出力される光応答信号から、論理回路51で第1の光に対応する光応答信号のみがサンプリングされ、論理回路52で第2の光に対応する光応答信号のみがサンプリングされ、論理回路53で第3の光に対応する光応答信号のみがサンプリングされる。そして、論理回路51,52,53でそれぞれサンプリングされた光応答信号は、信号処理部70に供給される。
また、パルス調整回路58で生成されたゲート信号G0は、論理回路54の他方の入力端子に供給される。これにより、論理回路54において、試料31への光照射期間に対応しない信号、すなわち電気系のノイズや光検出器44の暗信号などのノイズ信号をサンプリングする。この論理回路54でサンプリングされたノイズ信号は、信号処理部70に供給される。
信号処理部70は、4つの相関演算回路71,72,73,74と、PC(パーソナルコンピュータ)75とを備える。相関演算回路71は、論理回路51でサンプリングされた第1の光に対応する光応答信号の計数値に基づいて当該応答信号を時間領域で相関演算して、その結果をPC75に供給する。相関演算回路72は、論理回路52でサンプリングされた第2の光に対応する光応答信号の計数値に基づいて当該応答信号を時間領域で相関演算して、その結果をPC75に供給する。相関演算回路73は、論理回路53でサンプリングされた第3の光に対応する光応答信号の計数値に基づいて当該応答信号を時間領域で相関演算して、その結果をPC75に供給する。また、相関演算回路74は、論理回路54でサンプリングされたノイズ信号の計数値に基づいて当該ノイズ信号を時間領域で相関演算して、その結果をPC75に供給する。
PC75は、例えば、蛍光相関分析装置の全体を制御するホストコンピュータで構成される。PC75は、相関演算回路71,72,73,74からの相関結果を収集して処理し、必要に応じてモニタに表示する。この際、相関演算回路74からの相関結果は、他の相関結果の補正等に供される。
本実施の形態に係る蛍光相関分析装置によると、レーザ光源11,12,13から射出される第1の光、第2の光、第3の光は、パルス信号P1,P2,P3に基づく駆動パルス信号D1,D2,D3により時間領域で重畳することなくパルス光に変調されて、試料31に順次照射される。これにより試料31から発生する応答光は、共通の光検出器44で光電変換されて、2値化された光応答信号として少なくとも3経路に分岐される。そして、その3経路において、パルス信号P1,P2,P3に基づくゲート信号G1,G2,G3により、それぞれ対応する光応答信号のみがサンプリングされて相関演算される。つまり、各経路において、他のパルス光の照射による光応答信号が混在することなく、対応するパルス光の照射による光応答信号のみがサンプリングされて相関演算される。これにより、3種の異なる色素分子で染色された試料31の各色素分子による蛍光相関を、同時に、高精度で計測することができる。したがって、例えば、細胞内の代謝物質の挙動を分子間相互作用の観点から高精度で解明することが可能となる。
(第2実施の形態)
図3は、本発明の第2実施の形態に係る試料観測装置の要部の構成を示す図である。この試料観測装置は、図1に示した蛍光相関分析装置において、光照射部10が、連続発振型のレーザ光源11,12,13に代えて、モードロックレーザ81,82,83を備える。モードロックレーザ81,82,83は、第1の光、第2の光、第3の光のパルス光を、時間領域で重畳することなく、互いに異なるタイミングで射出する。そして、モードロックレーザ81,82,83から射出されたパルス光が、試料37へ順次照射される。
光検出部40は、光検出器44からの2値化された光応答信号を、分岐回路45により3経路に分岐して、サンプリング部50の論理回路51,52,53の一方の入力端子にそれぞれ供給する。
また、サンプリング部50は、モードロックレーザ81,82,83から射出されるパルス光の散乱光をそれぞれ検出する光検出素子61,62,63を備える。光検出素子61,62,63の各々は、例えば、PINフォトダイオードで構成される。光検出素子61,62,63の出力は、パルス調整回路55,56,57に供給されてそれぞれタイミング(遅延時間)や幅が調整されて、ゲート信号G1,G2,G3が生成される。これらのゲート信号G1,G2,G3は、対応する論理回路51,52,53の他方の入力端子に供給される。その他の構成動作は、図1と同様であるので、同一作用を成す構成要素には、同一参照符号を付して説明を省略する。なお、図3において、図1に示した変調光学素子14,15,16、クロック発生回路17、パルス発生回路18、パルス調整回路21,22,23,58、論理回路54および相関演算回路74は、設けられていない。ただし、図1の場合と同様に、論理回路54および相関演算回路74を設けて、電気系のノイズや光検出器44の暗信号などのノイズ信号の相関演算を行う場合は、ゲート信号G1,G2,G3が全てローレベルのときにハイレベルとなるゲート信号G4を生成して、光検出部40からの応答信号をサンプリングすればよい。
このように、本実施の形態に係る蛍光相関分析装置では、モードロックレーザ81,82,83を用いて、時間領域で重畳することなく、互いに異なるタイミングで射出される第1の光、第2の光、第3の光のパルス光を、試料37へ順次照射させる。そして、モードロックレーザ81,82,83から射出されるパルス光の散乱光を検出して、各パルス光に対応するゲート信号G1,G2,G3を生成し、これらゲート信号G1,G2,G3により対応する光応答信号のみをサンプリングして相関演算する。したがって、第1実施の形態の場合と同様に、対応するパルス光の照射による光応答信号のみをサンプリングして相関演算できる。これにより、試料31の各色素分子による蛍光相関を、同時に、高精度で計測することができ、細胞内の代謝物質の挙動を分子間相互作用の観点から高精度で解明することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態で示したように、時間領域で蛍光成分を分離することに加えて、空間領域で蛍光成分を分離してもよい。この場合は、例えば、図1の光検出部40において、分光光学素子41,42,43を経た応答光を、3つの光路に分岐して、それぞれの光路に異なる蛍光波長を割り当てる。そして、各光路において、割り当てられた蛍光波長に対応したバンドパスフィルタやグレーティングなどの既存の分光光学素子を経て、応答光を専用の光検出器で光電変換する。そして、光電変換された光応答信号を、図1と同様に、対応する論理回路の一方の入力端子に供給する。また、この場合、各光検出器毎に、対応する蛍光成分をサンプリングするゲート信号のローレベル時に、ノイズ信号をサンプリングして相関演算を行うことも可能である。
また、図1では、連続発振型のレーザ光源11,12,13を用いて、レーザ光源11,12,13からの連続光を対応する変調光学素子14,15,16でそれぞれパルス光に変調するようにしたが、カレント電流を制御してパルス出力が可能なパルスYAGレーザ等の半導体レーザを用いることも可能である。
さらに、上記各実施の形態や変形例において、光検出器の受光部前面に共焦点ピンホールを配置して、3次元分解能を持たすことも可能である。また、本発明は、蛍光相関分析装置に限らず種々の試料観測装置、例えば、蛍光顕微鏡、共焦点レーザ顕微鏡やラマン顕微鏡等の種々の顕微分光装置にも有効に適用することができる。例えば、蛍光顕微鏡や共焦点レーザ顕微鏡の場合は、相関演算回路を介することなく、サンプリングした光応答信号をPC等の処理部に直接導入して処理すればよい。そして、試料の各計測微小領域の応答信号を位置に関数として2次元マッピングを行う。この2次元マッピングは、試料を移動させるステージ走査方式、ガルバノミラーにより照射光を偏向する光学的走査方式、あるいは両走査方式の組み合わせにより行うことができる。
また、応答光を光電変換する光検出器は、アバンラシェフォトダイオードに限らず、光電子増倍管やマルチチャンネルプレートなどの高速応答素子を用いることが可能である。
10 光照射部
11,12,13 レーザ光源
14,15,16 変調光学素子
17 クロック発生回路
18 パルス発生回路
21,22,23 パルス調整回路
30 対物レンズ
31 試料
40 光検出部
41,42,43 分光光学素子
44 光検出器
45 分岐回路
50 サンプリング部
51,52,53,54 論理回路
55,56,57,58 パルス調整回路
61,62,63 光検出素子
70 信号処理部
71,72,73,74 相関演算回路
75 PC(パーソナルコンピュータ)
81,82,83 モードロックレーザ

Claims (15)

  1. 波長の異なる複数の光をそれぞれパルス光として試料に順次照射する光照射部と、
    前記光照射部からの前記パルス光の照射により前記試料から発生する応答光を受光して光応答信号を出力する光検出部と、
    前記光照射部からの前記パルス光の照射に同期して、前記光検出部から、当該照射されたパルス光に対応する光応答信号を取得するサンプリング部と、
    前記サンプリング部で取得された光応答信号を処理する信号処理部と、
    を備えることを特徴とする試料観測装置。
  2. 前記光照射部は、波長の異なる光を連続的に射出する複数の光源と、これら複数の光源から射出される光を所定の周期のパルス信号に基づいてそれぞれパルス光に変換する光パルス制御部とを備え、
    前記光検出部は、前記光応答信号を2値化して出力し、
    前記サンプリング部は、前記パルス信号に基づくゲート信号と前記光応答信号との論理演算に基づいて、前記試料に照射された前記パルス光に対応する光応答信号を取得し、
    前記信号処理部は、前記サンプリング部で取得された前記光応答信号を計数する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の試料観測装置。
  3. 前記光検出部は、前記光応答信号を2値化する際の閾値が調整可能である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の試料観測装置。
  4. 前記光検出部は、少なくとも前記複数の光源に対応して前記光応答信号を分岐して出力し、
    前記サンプリング部は、前記パルス信号に基づいて、前記複数の光源に対応するゲート信号を生成し、これらゲート信号と分岐された前記光応答信号との論理積に基づいて、前記試料に順次照射される前記パルス光の各々に対応する光応答信号を独立して取得し、
    前記信号処理部は、独立して取得される前記光応答信号をそれぞれ計数する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の試料観測装置。
  5. 前記複数の光源は、前記試料を染色する複数の色素分子の励起光を射出し、
    前記光検出部は、前記試料から発生する蛍光を受光する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の試料観測装置。
  6. 前記信号処理部は、取得される光応答信号の計数値に基づいて、該光応答信号を時間領域で相関演算する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の試料観測装置。
  7. 前記光検出部は、前記試料に照射された前記励起光の散乱光を除去する分光光学素子を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の試料観測装置。
  8. 前記分光光学素子は、光学フィルタまたは回折格子からなる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の試料観測装置。
  9. 前記光検出部は、前記パルス信号に基づく前記パルス光の立ち上がりまたは立下りよりも、短い光応答速度を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の試料観測装置。
  10. 前記光検出部は、前記試料から発生する応答光を受光するアバランシェフォトダイオードを備える、
    ことを特徴とする請求項9に記載の試料観測装置。
  11. 前記アバランシェフォトダイオードは、TTLレベルに2値化した光応答信号を出力するものである、
    ことを特徴とする請求項10に記載の試料観測装置。
  12. 前記光パルス制御部は、前記複数の光源から連続的に射出される光をそれぞれパルス変調する、音響光学変調素子または電気光学変調素子からなる変調光学素子を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の試料観測装置。
  13. 前記光照射部は、波長の異なる光のパルス光を射出する複数のパルス光源を備え、
    前記光検出部は、前記光応答信号を2値化して出力し、
    前記サンプリング部は、前記複数のパルス光源から射出されるパルス光をそれぞれ検出する複数の光検出素子を備え、該複数の光検出素子の出力に基づくゲート信号と前記光応答信号との論理演算に基づいて、前記試料に照射された前記パルス光に対応する光応答信号を取得し、
    前記信号処理部は、前記サンプリング部で取得された前記光応答信号を計数する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の試料観測装置。
  14. 前記複数のパルス光源の各々は、モードロックレーザからなる、
    ことを特徴とする請求項13に記載の試料観測装置。
  15. 波長の異なる複数の光をそれぞれパルス光として試料に順次照射して前記試料からの応答光を光電変換し、該光電変換された光応答信号から、前記試料への前記パルス光の照射に同期して、当該照射されたパルス光に対応する光応答信号をサンプリングし、該サンプリングされた光応答信号に基づいて前記試料を観測する、ことを特徴とする試料観測方法。
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