JPH0425758A - 蛍光パターン読み取り方法および装置 - Google Patents

蛍光パターン読み取り方法および装置

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JPH0425758A
JPH0425758A JP2132047A JP13204790A JPH0425758A JP H0425758 A JPH0425758 A JP H0425758A JP 2132047 A JP2132047 A JP 2132047A JP 13204790 A JP13204790 A JP 13204790A JP H0425758 A JPH0425758 A JP H0425758A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、蛍光パターン読み取り方法および装置に関し
、特に、蛍光物質によりjIsmされた試料に対して電
気泳動を行って泳動パターンに展開した後、泳動パター
ンの蛍光物質を励起して蛍光を発光させ、発光する蛍光
パターンを読み取る蛍光パターン読み取り方法および装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、DNAシーケンシング(遺伝子の塩基配列決定
)を含む種々の遺伝子構造解析、アミノ酸等の蛋白の質
量分析、高分子の構造分析を行うために、放射性アイソ
トープ標識による電気泳動分析法が用いられる。このよ
うな電気泳動分析法は、放射性アイソトープで標識した
試料の断片に対してゲルを用いて電気泳動を行い、電気
泳動で展開された試料の断片の分布パターンをX線フィ
ルムに転写した後に解析を行うことにより、試料の分析
を行う方法である。
一方、近年のレーザなどの光源技術の進展により、放射
性アイソトープに替えて蛍光物質で1IIAfflする
蛍光法による電気泳動分析法が開発されてきた。蛍光法
による電気泳動パターン読み取り装置は、危険で高価な
放射性アイソトープを必要としない利点を有している。
しかしながら、放射性アイソトープによる電気泳動分析
法と等価な信号対雑音比(SN比)を得るためには、高
度な光学系の技術や信号処理技術が要求される。
非常に微弱な光量の光パターンを読み取る読み取り装置
の一例として、蛍光色素の分布パターンを読み取る蛍光
式電気泳動パターン読み取り装置がある。ここでは、背
景ノイズと検出する微弱な光量の光パターンを区別して
、光パターンを読み取るために、光学フィルタ、2次元
のイメージインテンシファイア、光電子増倍管などの高
感度の光センサが用いられる。
蛍光標識による電気泳動パターン読み取り装置の代表例
として、最も感度を必要とする種類のDNAシーケンシ
ング装置を例として説明する。DNAシーケンシング装
置を用いて、DNAシーケンシングを行う場合、構造を
決定しようとするDNAの試料は、まず、制限酵素によ
って各塩基の部所に特異的な化学反応の反応率をコント
ロールして試料を断片化し、蛍光物質で標識してフラグ
メント(断片)とする。このフラグメントは、種々の長
さを持ち、かつ、切断端にアデニン、シトシン、グアニ
ン、チミン(Adenin、 Cytosine、 G
uanine、 Thi+1ine ;以下、A、C,
G、Tと略称する)の4種のいずれかの特定の塩基を有
する断片である。フラグメント化されたA、C,G、T
の各々のDNAの試料は、電気泳動によりその断片の長
さに対応して分離できるので、電気泳動を行い、各断片
を分離した後、レーザ光を照射し、各断片に標識されて
いる蛍光物質を励起し、その蛍光物質から発する蛍光の
強度分布を測定することにより、各々の塩基の配列を読
み取り、DNAの構造を決定する。
第12図は、電気泳動を行ったDNA断片の分布例を示
す図である。DNA断片の持つ長さの相違(分子量の差
)により電気泳動される距離が異なるために、各々のD
NA断片が時間の経過と共に同一分子量のDNA断片毎
に集まり、第12図に示すように、各々の分子量に対応
して、各々のバンド66が形成される。全体としては、
各々の塩基のレーン7172.73.74に展開された
バンド66を有する電気泳動パターン70となる。各バ
ンドにおける試料の量は、10−”molと非常に微量
である。この電気泳動パターン70は、各々の分子量に
対応して、各々のバンド66が展開されて形成されるも
のである。A、C,G、Tの各塩基のDNA断片には必
ず1塩基以上の分子量差が生ずるため、電気泳動される
距離が、各々の塩基のレーン71゜72.73.74の
バンド毎にすべて異なる。したがって、A、C,G、T
の各塩基のレーン71〜74における各バンド66が原
理的にレーンのバンドと横一列に並ぶことはない。DN
Aシーケンシングでは、バンド66の順番をA、C,G
、Tの各塩基のレーン71〜74に対して下から順にた
どるパターン読み取りを行い、DNAの配列を解析する
電気泳動法による分析法は、上述のように、各々のDN
Aの塩基の配列を解析するDNAシーケンシング装置に
利用されるが、また、電気泳動法による分析法は、他の
試料に対して電気泳動を行う場合も同様に利用できる。
この場合、解析すべき試料に対して電気泳動を行う。解
析すべき試料に電気泳動を行うと、試料は各々の分子量
または溶媒中における試料の電荷量に対応して分離され
、それぞれにバンドが形成されるので、形成されたバン
ドの分布を読み取り、試料の分子量の差が判定できる。
また、電気泳動による試料の断片の泳動距離の測定、所
定位置のバンドの有無の判定により、分子量の推定や所
定の分子の有無が判定できる。
このような電気泳動による分析を行う場合、ベースとな
るゲルに蛍光物質を標識した試料に注入し、ゲルに電気
泳動を行うと、電気泳動を行った後のゲルには、試料の
各々の分子量の相違により分布するバンド分布ができる
ので、このバンド分布を測定する。バンド分布の測定は
、蛍光物質に励起を起こす励起光となるレーザ光やラン
プなどの光を発光して、この光を電気泳動を行ったゲル
に照射し、これによりゲルから発光された蛍光を光電変
換素子で検出することによって、バンドの分布パターン
を測定する。ゲルとしては、例えば。
ポリアクリルアミドゲルや、アガロースゲルなどが用い
られる。
この種の蛍光検出法による電気泳動装置の一例として、
特開昭61−62843号公報に記載された電気泳動装
置がある。
次に、このような蛍光検出法による電気泳動装置につい
て具体的に説明する。
第8図は、従来の蛍光式電気泳動装置の外観を示す斜視
図である。第8図を参照すると、電気泳動装置は、試料
の電気泳動を行い、蛍光の分布を計測する泳動計測装置
51と、計測したデータを基にデータ処理を行うデータ
処理装置52と、それら相互を接続するケーブル53と
から構成されている。
泳動計測装置51には扉51aがあり、扉51aを開い
て、DNA断片の電気泳動を行うベースとなるゲルの注
入を行い、更に電気泳動を行う試料の所定量を注入する
。扉51aを閉じて、操作表示パネル51bの泳動開始
スイッチを押すと電気泳動が開始される。電気泳動が開
始されると、泳動計測装置51では、操作表示パネル5
1bにあるモニタに動作状態が表示される。計測された
データは、データ処理装置52に転送され、予めプログ
ラムされている所定のデータ処理が行われる。データ処
理装置52は、計算機本体54と、利用者からの指令な
どを入力するためのキーボード55と、処理状態や結果
を表示するデイスプレィ装置56と、処理の結果などを
記録するプリンタ57とから構成されている。
第9図は、泳動計測装置の内部の構成を示すブロック図
である。泳動計測装置t(51;第8図)の構成は、第
9図に示すように、電気泳動装置部63および信号処理
装置部64から構成されており、二の2つ部分がまとめ
られて、泳動計測装置の全体の装置を構成している。電
気泳動装置部63は、電気泳動を行う泳動部5と、泳動
部5に電圧を印加するための第1電極2aおよび第2電
極2bと、泳動部5および各電極2a、2bを支えるた
めの支持板3と、泳動部5に電圧を印加するための電気
泳動用電源装置4と、蛍光物質を励起するための光を発
光する光g11と、光源11からの光を導くための光フ
ァイバ12と、蛍光物質から発生した蛍光13を集光し
て受光する光学系の集光器14と、特定波長の光を選択
的に通す光学フィルタ15と、受光した光を電気信号に
変換するための光センサ16とから構成されている。ま
た、信号処理装置部64は、光センサ16からの電気信
号を受けて増幅する増幅器17と、電気信号のアナログ
信号をディジタルデータに変換するアナログ・ディジタ
ル変換回路18と、ディジタル変換したデータに対して
加算平均処理等の前処理を行う信号処理部19と、前処
理したデータを外部のデータ処理装置へ送出するインタ
ーフェース処理を行うインタフェース20と、電気泳動
装置部および信号処理系の全体を制御するための制御回
路10とから構成されている。この信号処理装置164
から出力されるディジタル信号○UTは、データ処理装
置(52;第8図)に送られ。
解析処理などのデータ処理が行われる。
次に、このように構成された電気泳動装置の動作を説明
する。
第8図および第9図を参照する。泳動計測装置51にあ
る扉51aを開き、内部にある泳動部5にゲルを注入し
、更に蛍光物質で標識したDNA断片の試料を注入する
。操作パネルstbのスイッチを操作して、電気泳動開
始を指示すると、電気泳動用電源装置4からの電圧が電
極2a、2bにより泳動部5に供給されて電気泳動が開
始される。電気泳動によって、蛍光物質で標識された試
料は、例えば、第12図に示すように、各々の試料のレ
ーン71.72.73.74において電気泳動され、試
料に含まれる分子の分子量毎に集まり、それぞれにバン
ド66を作る。分子量の軽い分子はど泳動速度が速いた
め、同一時間内に泳動される距離は大きい。これらのバ
ンド66の検出は、第10a図に示すように、光源から
の光を光ファイバ12に通して導き、泳動部5の横方向
からゲルに対して光路61上で照射することにより、ゲ
ル中でバンド66に集まっている標識の蛍光物質に蛍光
13を発生させて行う。発生する蛍光は、蛍光物質の吸
光係数、量子効率、励起光の強度などによるが、バンド
当り、10−”+ol程度と非常に微量な量しか蛍光物
質が含まれていないため、非常に微弱な光となる。例え
ば、蛍光物質として、フレオレセインイソチオシアネー
ト(Fluorescein l5othiocyan
ate)を使用した場合について説明すると、フレオレ
セインイソチオシアネートは、励起光の励起波長のピー
クが490nm、蛍光波長のピークが5200■である
。モル吸光係数は7 X 10’mol−1・cm−1
であり、量子効率は 0.65程度である。
1バンド内に10−”+olの蛍光物質が存在する場合
、励起光に波長488nmで出力1ml+1のアルゴン
イオンレーザを使用した場合に発生する蛍光の光量は、
ゲルの厚みなどで異なるが、10”個/Sオーダの蛍光
の光子が発生する。更に、発生した蛍光は、全周方向に
拡がるため、集光レンズを見込む立体角相当の光が光電
変換される。したがって、一般のCOD固体撮像素子カ
メラなどで直接に受光することは困難である。
なお、泳動部5は、その正面図を第10a図に。
その縦断面図を第10b図に示すように、ポリアクリル
アミドなどのゲル5aと、該ゲル5aを両側から狭んで
支えるためのガラスの支持板5b。
5cとから構成されている。泳動部5のゲル5aに上部
から例えばDNA断片の試料を注入し、第1電極2aお
よび第2電極2b(第9図)に泳動電圧を印加して、電
気泳動を行う。光源から照射された光、例えばレーザ光
は、光ファイバ12からゲル5a中の光路61を通り、
光路61上の蛍光物質を照射する。これにより、光路6
1上に存在する蛍光物質が励起されて蛍光13を発する
。蛍光13はレンズの組合せで構成される光学系の集光
器14に到達し、集光された後に光学フィルタ15で選
択され、一次元の光センサ16において電気信号に変換
される。光センサ16では、微弱な光を効率よく電気信
号に変換するため、イメージインテンシファイアなどを
用いて、104〜105倍に光増幅し、その画像をCO
Dの一次元光センサなどで電気信号に変換している。光
センサ16により得られた電気信号は、増幅器17によ
り希望するレベルの信号に増幅され、アナログ・ディジ
タル変換回路18によりアナログ・ディジタル変換され
、信号処理部19へ送られる。信号処理部19では、信
号対雑音比(S/N比)を向上させるために加算平均処
理等の信号処理が行われる。このようにして信号処理さ
れたディジタル信号のデータは、インタフェース20に
より、データ処理部!52に送出される。
第11a図および第11b図は、泳動計測装置51から
送出されるDNA断片の蛍光強度パターン信号の例を説
明する図である。例えば、第11a図に示されるように
、電気泳動が行われた泳動部5に対して光路61上でレ
ーザ光が照射されると、光路61上に存在するゲルの蛍
光物質が励起されて、蛍光を発するので、この蛍光を、
レーン毎に所定の検品位置で電気泳動方向62の方向に
時間の経過と共に検出する。これにより、各レーンのバ
ンド66が光路61上の位置を通過する時に、蛍光が検
出されることになり、1つのレーンにおける蛍光強度の
パターン信号が、第11b図に示すように、検出される
。このため、バンド66が光路61上の位置を通過する
ときに、蛍光強度のピークが得られる。したがって、第
11b図に示す蛍光強度パターン信号は、電気泳動方向
62の方向におけるバンド66の蛍光強度パターン信号
となっている。
データ処理装置52では、計算機本体54により泳動計
測装置51から送出されるDNA断片の蛍光強度パター
ン信号のデータを受けて、蛍光強度パターンのデータか
ら分子量の比較やDNAの塩基配列を決定するデータ処
理を行う。データ処理を行い決定された塩基等の並びは
、記号化して出力され、デイスプレィ装置156により
画面表示し、またはプリンタ57により印刷品力される
。また、データ処理された結果のデータは、必要に応じ
て磁気記憶媒体に記録される。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述したような蛍光検出法による電気泳動パ
ターン読み取り装置においては、試料から発生する非常
に微弱な蛍光の分布パターンを励起光などの散乱光の背
景ノイズから区別して読み取るため、光学フィルタを用
い、また、1次元または2次元のイメージインテンシフ
ァイアで受光して光増幅し、更に高感度のCCDなどの
1次元の光センサを用いて、光パターン信号を電気信号
に変換する必要がある。このため、1次元または2次元
で光増幅するイメージインチシイファイアなどの光増幅
系と、CODなどの高感度の1次元で受光する光センサ
系とを組合せた受光部が必要となる。
しかしながら、1次元または2次元で光増幅し受光する
イメージインチシイファイアおよびCCDの光センサを
組み合せた1次元または2次元の受光部は、ポイント型
の光電子増倍管に比較して、非常に高価であり、電気泳
動パターン読み取り装置のコストが高くなるとなるとい
う問題がある。
また、CCDの光ンサは、読み取り試料サイズに比べて
小さいため、読み取りサンプル(試料)の中央部と両端
部とでは、センサからの距離と見込む角度が異なる。こ
のため、読み取るための検出感度は、中央部が高く、両
端部で低くなるムラが生ずる別の問題がある。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもの
である。
本発明の目的は、非常に微弱な蛍光パターンを高感度に
読み取ることできる安価な蛍光パターン読み取り方法お
よび装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の蛍光パターン読み取
り方法は、蛍光物質により標識された試料に対して電気
泳動を行い、該蛍光物質を励起して蛍光を発光させ1発
光する蛍光パターンを読み取る蛍光パターン読み取り方
法であって、光透過率を制御できる複数の区画を有する
光シャッタを蛍光パターンの読み取り方向に配設し、該
光シャッタの各区画の光透過率を変えて、光シャッタか
らの透過光を集光して受光し、光シャッタの各区画の光
透過率と集光した受光強度により、光シャッタの各区画
における受光量を求める演算を行い、蛍光パターンを読
み取ることを特徴とする。
また、蛍光物質により標識された試料に対して電気泳動
を行って泳動パターンに展開した後、泳動パターンの蛍
光物質を励起して蛍光を発光させ、発光する蛍光パター
ンを読み取る蛍光パターン読み取り装置において、蛍光
パターンの読み取り方向に配設した複数の区画の光透過
率を制御できる光シャッタと、該光シャッタの各区画の
光透過率を変えて蛍光パターンの読み取りを制御する読
取り制御装置と、光シャッタの各区画からの光を集光し
て受光する光電センサとを有することを特徴とする。
ここでの光シャッタは例えば、各区画の光透過率を制御
できる液晶シャッタであり、光センサは例えば、ポイン
ト型の光電子増倍管である。
[作用〕 前記手段によれば、光透過率を制御できる複数の区画を
有する光シャッタが蛍光パターンの読み取り方向に配置
されて設けられる。そして、該光シャッタの各区画の光
透過率を変えて、光シャッタからの透過光を集光して受
光し、光シャッタの各区画の光透過率と集光した受光強
度により、光シャッタの各区画における受光量を求める
演算を行い、読み取った蛍光パターンを得る。ここでは
、光シャッタの各区画の光透過率を制御するための読取
り制御装置が備えられ、読み取り制御装置は光シャッタ
の各区画の光透過率を制御し、光シャッタからの各区画
の透過光を集光して、光センサで受光する。この場合、
光センサでは、複数区画の透過光を同時に集光して受光
するので、光センサなどで発生する背景ノイズを等価的
に低くして、蛍光パターンを受光して読み取りことがで
きる。
また、蛍光パターンは、光シャッタで時間的、空間的に
分離して受光するので、光センサは、ポイント型の光電
子増倍管を用いることができ、十分な読み取り感度を有
する受光部を安価に構成できる。また、光シャッタの各
区画は、読み取り面の各画素に対応して、それぞれに等
しい距離と角度の位置に置かれるため、各画素の両度は
概ね等しくすることができる。
すなわち、微弱な光の蛍光パターンを読み取る読み取り
方法では、光シャッタの各区画の光透過率と、その時に
集光して受光した光シャッタの区画数だけの受光強度と
により、光シャッタの各区画における受光量を求める演
算を行って、読み取る蛍光パターンを得る。したがって
、蛍光パターン読み取り装置には1発光した微弱な蛍光
を、空間的に各区画毎に選択して透過率を制御できる光
シャッタが設けられ、光シャッタからの透過光を集光し
て受光する光電変換素子の光センサとして、ポイント型
の光電子倍増管が設けられて受光部が構成される。これ
により、受光部は低コストで構成できるに のように、高価な1次元または2次元のイメージインテ
ンシファイア、CODなどの1次元または2次元の光セ
ンサで構成される受光部の替わりに、光シャッタとして
液晶シャッタを用い、また、光電変換素子の光センサと
して、ポイント型の光電子増倍管を用いることができる
ので、安価に装置が構成することできる。また、光シャ
ッタは複数の区画の光透過率を直交関数の係数行列に従
って制御し、それぞれに集光した受光量と、係数行列と
から逆行列演算により各区画毎の受光光量を求めること
により、光シャッタの複数区画の透過光を集光して同時
に受光することができる。
これにより、等価的に背景ノイズの雑音量を下げて蛍光
パターンを読み取ることができる。したカミって、装置
全体の信号対雑音比を高めることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例にかかる蛍光式電気泳動パ
ターン読み取り装置の受光部の構成を示す斜視図である
第1図において、5は電気泳動を行う泳動部である。泳
動部5は、ポリアクリルアミドなどのゲル5aと、該ゲ
ル5aを両側から挾んで支えるためのガラスの支持板5
b、5cとから構成されている。泳動部5のゲル5aに
上部から例えばDNA断片の試料を注入し、泳動部5の
上部に設けた第1電極および下部に設けた第2電極の間
に泳動電圧を印加して電気泳動を行う。泳動部5に対し
て電気泳動を行うと同時に読み取り動作を行うため、泳
動部5に光源からの照射光、例えばレーザ光を、光ファ
イバ12から必要なビーム径が得られるように処理して
、ゲル5a中の光路61に導き、光路61上のDNA断
片の蛍光物質に照射して、蛍光物質を励起する。これに
より、光路61上に存在する蛍光物質が励起されて蛍光
13が発光する。
泳動部5の光路61上で発光した蛍光13のパターンは
、第1図に示すような受光部により受光されて読み取ら
れる。受光部は、泳動部5のゲル中に分布する蛍光物質
を励起するためのレーザビームが光ファイバ12を介し
て照射する光路61に対して、当該光路61上で発光す
る蛍光13の位置に対応して設けられる。光ファイバの
端部はレーザ光をコリメートする処理を施しである。受
光部は、蛍光物質から発生する蛍光13を集光するため
のロッドレンズアレイ30と、蛍光を発光位置の違いに
より選択的に通過させるための光シャッタ31と、光シ
ャッタ31を駆動する駆動信号を供給する信号ケーブル
32と、光シャッタ31を通過してきた蛍光を集めて光
センサに導く光フアイバアレイ33と、受光した受光蛍
光に混入している励起光の散乱光成用を分離するための
光学フィルタ部34と、受光した光成分を電気信号に変
換する光センサの光電変換素子35から構成されている
このように構成されている受光部にかかる泳動部5から
蛍光パターンを読み取るための構成について、更に説明
を続ける。泳動部5の光路61上に照射される光を発光
する光源としては、例えば、半導体レーザのレーザ光で
励起される2次高周波発生固体レーザが用いられる。こ
の固体レーザのレーザ媒体としては、YAG (イツト
リウム、アルミニウム、ガーネット)の結晶が用いられ
、固体レーザは、波長1.064μmで発振する。発振
されたレーザ光から2次高講波のレーザ光を得るたメツ
結Aとり、てKTP (KTiOPO,)を用いること
により、波長532nmのレーザ光が得られる。
光源からのレーザ光は、光ファイバ12を通して所望の
ビーム径で泳動部5に照射される。照射されたレーザ光
は、光路61を通る。このため、光路61に存在する泳
動部5のゲル5a中の蛍光物質は、励起されて蛍光を発
光する。ここで使用しているDNA断片に標識している
蛍光物質の色素は、例えば、ローダミンX、テキサスレ
ッド、テトラメチルローダミンイソチオシアネートなど
である。
発光した蛍光13は、ロッドレンズアレイ30で集光さ
れ、光シヤツタ31上に結像される。ロッドレンズアレ
イ30は1円柱形状のロンド内に屈折率の差を持たせる
ことにより、光学レンズと同じように光を集めることが
できる平板レンズである。光シャッタ31としては、例
えば、液晶シャッタが用いられる。
第2図は、受光部における光学経路を説明するための概
略の断面図である。第2図において、5は泳動部、5a
はDNA断片の資料が泳動されているゲル、5b、5c
はゲルを両側から挾んで支えるためのガラス支持板、6
1はゲルに対する照射光が通る光路、13は蛍光、30
はロッドレンズアレイ、31は光シャッタ、33はロッ
ドレンズアレイからの光を集光する光フアイバアレイで
ある。これらの要素は、第1図において参照番号が付け
られた各要素と対応している。第2図に示されるように
、光路61上でゲル5aから発光した蛍光13は、ロッ
ドレンズアレイ30で集光され、光シヤツタ31上に結
像される。光シャッタ31に結合された蛍光は、更に光
フアイバアレイ33に導かれて、光フィイバアレイ33
で集光されて、光学フィルタ部、光センサ部へと導かれ
る。
第3図は、光シャッタの画素構成の一例を示す説明図で
ある。この実施例では、蛍光パターンの読み取りにおい
ては、光路61に沿って発光する蛍光パターンの1次元
状の画素の読み取りが目的であるため、光シャッタ31
は、例えば、第3図に示すように、横方向に640画素
を有し、縦方向には1画素を有する1次元状のライン画
素シャッタとして機能する液晶シャッタが用いられる。
実際に蛍光パターンの測定を行うために、信号処理装置
の制御回路(図示せず)で発生される制御信号により、
信号ケーブル32を介して光シャツタ31に駆動信号が
供給される。この光シャッタ31の駆動信号に従って、
光シャッタ31の各区画の光透過率が制御される。例え
ば、2値で制御する場合には、オン状態では、光の高透
過率状態となり、また、オフ状態では低透過率状態とな
る。また、光透過率を任意の値の制御するためには、そ
れに対応する駆動電圧が加えられる。ここでは、制御を
簡単にするため、光シャッタは2値で制御するものとし
、オン状態およびオフ状態の2値で光シャッタが制御さ
れる。光シャッタとなる液晶シャッタは、高透過状態で
は光が約20%〜30%の透過率となり、低透過状態で
は、高透過状態の約20〜30分の1の透過率となるも
のを用いている。コントラストが更に必要な場合には1
強誘電体液晶などを用いることにより、100対1以上
の透過率の比を得ることも可能である。
光シャッタ31の制御の他の形態として、各区画を2値
制御するのでなく、適度の中間透過率を時間的な比率や
、区画自身の透過率を変えることにに適宜に重み付けを
行い、フィルタリング処理を行うようにも構成できる。
光シャッタ31の各区画は、縦方向の長さがロッドレン
ズアレイ30の結像幅よりも長くなるように設定しであ
る。また、光シャッタ31の各区画(画素)毎のオン/
オフ(透過/遮断)については、各々に1画素毎をオン
状態として読み取る読み取り方法を含めて、後述するよ
うに、同時に幾つかの区画の画素をオン状態としながら
、蛍光パターンの光を集光して光量の読み取りを行い、
後に演算によって各画素に対する光量を求めるようにす
る。これにより、微弱な蛍光パターンを高感度で読み取
りことができる。光シャッタ31としては、このような
液晶シャッタの他に1機械式のシャッタ、ポッケルス効
果などの種々の光学的性質を使用したシャッタを用いる
ことができる。
光シャッタ31を透過した光は、1次元状に配列された
光フアイバアレイ33に入射される。光フアイバアレイ
33の他の一端は、一次元状配列の複数本の光ファイバ
を全て束ねて円形にまとめてあり。
集光されて出力される。この光フアイバアレイ33によ
り集光された光は、光学フィルタ部34に送られる。
第4図は、光学フィルタ部の要部構成を示す断面図であ
る。第4図に示すように、光フイルタ部34は、1つの
光路上に光学レンズ34a、ピンホール34b、光学レ
ンズ34c、光学フィルタ34d、光学レンズ34eが
順に所定距離を置いて並べられた構成となっている。こ
の光フイルタ部34の働きは、光フアイバアレイ33か
ら導かれた光に含まれている励起光の散乱光成分を取り
除くことである。
光フアイバアレイ33からの光は、まず、光学レンズ3
4aに入射され焦点に集光され、更にピンホール34b
を通し、次に光学レンズ34cを通して、入射光のうち
の平行光成分のみが取り出される。
得られた平行光成分は、光フィルタ34dに入射される
。光フィルタ34dでは、蛍光波長成分のみを抽出する
。次に、後続する光学レンズ34eによって更に集光さ
れて、次段の光電変換素子35に入射される。このよう
に光フイルタ部34では入射光から平行光成分を取り出
して光フィルタ34dに入射している理由は、光フィル
タ34dとして用いている干渉フィルタの特性を十分に
引き出すためである。
光電変換素子35となるポイント型の光電子増倍管によ
って、電気信号に変換された光の強度に対応する電気信
号は、アナログ・デジタル変換器により、アナログ信号
からデジタル信号に変換され、所望するデータ処理が行
なわれる。
次に、蛍光パターン読み取りのための光シャッタ31に
おける画素のオン/オフ制御処理と、これに対応する信
号処理部における信号処理方法について説明する。
第5図は、光シャッタの各々の区画の画素の光透過率の
制御を行う係数マトリクスを示す図である。ここでは、
光シャッタの制御は、2値での制御とするため、この係
数マトリクスにおいて、マトリクスの各要素Sijはそ
れぞれがオン状態(透過状態;l)、またはオフ状態(
遮光状5ho)のいずれかの制御パターンの状態を示し
ている。
蛍光パターンの読み取りには、この係数マトリスフの各
行毎に光シャッタ31の各区画の画素のオン/オフを設
定し、光電変換素子35から検出される出力の電気信号
を測定する。光シャッタの各区画の画素をオン/オフす
るための係数マトリクスS [Sij]と、未知数であ
る各画素毎の光量Xのベクトル[xilと、測定値Mの
ベクトル[milとの関係は、連立一次式となり、次式
で示される。
[Sijコ  ・  [x i コ =  [milし
たがって、光シャッタを係数マトリクスの行で制御し、
その行に対応する光量の測定値を求める測定を行い、全
ての行に対して測定を完了した後、各区画の画素毎の光
量を未知数として、上記の連立一次方程式を解くことに
より(逆行列演算を行うことにより)、各区画の画素の
光量を知ることができる。
この実施例では、例えば、この係数マトリクスを256
または512程度の大きさのものを用いている。係数マ
トリクスの各要素の値は、逆行列演算の計算を簡易にし
、光検出の感度を高くして測定精度を向上させるために
は、各行または列どうしが直交関係にあるアダマール行
列を用いる。
また、他の種類のマトリクスの例として、直交関数であ
るウォルッシュ関数列などを用いることができる。
得られた各区画の画素毎のデータは時系列に従って、フ
ィルムプリンタに送出され、2次元に再構成しながらフ
ィルム画像として出力される。また、フィルムプリンタ
への出力の他に、光磁気ディスクまたはディジタル・オ
ーディオ・テープなどの記録媒体に画像データとして蓄
積される。
次に、本実施例の変形例について説明する。ここでは、
光シャッタとして用いられる機械的な光シャッタの一例
について説明する。
第6a図および第6b図は、それぞれ機械式光シャッタ
の構成の一例を示す図である。第6a図の機械式光シャ
ッタの例は、円盤シャッタ36に同心円上の一部にスリ
ット37を設けて構成したものである。この円盤シャッ
タ36を回転駆動することにより、円盤中心からの見込
み角と1円盤の回転角速度で決まる時間だけ、スリット
37の対応位置の各区画がオンとなる光シャッタが構成
される。
スリット37を設ける位置は、第5図に示した係数マト
リクスにより設定する。
また、第6b図に示す機械式光シャッタの他の例は、矩
形板シャッタ38にスリット39を設けて構成したもの
である。スリット39は光シャッタの各区画で高透過度
とする部分の位置に穴を開けたものである。スリット3
9の穴の位置は、第5図に示す係数マトリクスに基づい
ている。この矩形板シャッタ38の機械式光シャッタは
、上下に移動させる駆動を行う。このように構成された
機械式光シャッタ(36,38)をロッドレンズアレイ
に結像位置に設置し1機械式光シャッタを回転駆動し、
また、上下方向に移動させながら、各横方向のスリット
37.39の組合せ毎の光量を測定する。得られた測定
結果に対しては、前述と同様にして、逆行列演算で連立
一次方程式を解くことにより、各画素毎の光量を求める
このような機械式光シャッタは、また、電気磁気的な力
を利用して各区画(画素)の開閉を行なわせるようにし
てもよい。
また、別の他の変形例として、光シャッタ31に代えて
、各画素の区画毎に反射率を制御できるミラーを用いた
例を次に説明する。
第7図は、各画素の区画毎に反射率を制御するミラーを
用いた蛍光パターン読み取り方法を説明する図である。
第7図を参照して説明する。DNA断片等を電気泳動し
た試料から発光する蛍光13は、ロッドレンズアレイ3
0に到達する。ロッドレンズアレイ30は受光した蛍光
を集光し、集光した光は、偏向板40を通過し、液晶セ
ル41に達する。ここで蛍光を受光する区画では、ミラ
ーを高反射率としてミラー42から十分に光を反射させ
るようにする。このため、この高反射率の区画について
は、通過する光の偏向角を変えないように通過させ、ミ
ラー42で反射させて、光フアイバアレイ33に到達さ
せる。
また、蛍光を受光しない区画については、液晶セル41
内において片道で45度の偏向角の回転させることによ
り、ミラー42からの反射波は液晶セル41を2回通過
し、往復で90度の偏向が行われる。
したがって、偏向板40を通過することができず、光フ
アイバアレイ33には、到達しない。これにより、光シ
ャッタを用いた場合と同様に、受光する光量を制御して
同様な光信号を検出することができる。
また、第6a@または第6b図に示すような機械式光シ
ャッタを利用した方法であっても、スリットの部分をミ
ラーなどの高反射状態にして、逆に、低反射部分をスリ
ット状にすれば、同様な形態で用いることができる。
以上、説明した実施例および変形例においては。
レーザ光を泳動部5の側方より入射し、蛍光物質から発
生する1次元状の蛍光パターンの読み取り方法に限定し
て説明を行っているが、これに替えて、蛍光の発光パタ
ーン以外の2次元状で発光する光分布パターンの読み取
り方法においても、同様に適用できる。また、この場合
、例えば、光シャッタとして2次元状に制御可能な区画
を有するものを用いて、同様に適用する。2次元状の読
み取りに対しては、1次元状の光シャッタを読み取り対
象の試料に対して相対的に移動させるさせることにより
、2次元状で読み取りが行えることは言うまでもない。
また、光シャッタと試料との間の光学的な接続方法は、
ファイバを2次元状に束ね、入射した画像を反対側に導
くファイバオプティックプレートと呼ばれるものを代用
することと可能である。更に、ファイバアレイを用いる
ことに替えて、ミラーを用いても集光できることは明ら
かである。
以上、本発明を実施例にもとづき具体的に説明したが1
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
は言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明によれば、微弱な光の蛍
光パターンを読み取る装置の受光部として光シャッタと
ポイント型の光電変換素子の光電子増倍管を用いること
ができ、受光部を安価に構成することできる。各画素に
対応する光シャッタの各区画の制御は互いに直交関係に
ある係数マトリクスに従って制御し、複数区画の受光量
を集光して検出した光量により、マトリクスの逆演算を
行い、各区画の受光量を求めることにより、等価的に光
電変換素子の雑音レベルを低減することができる。これ
により、蛍光パターンの読み取り装置の受光部の信号対
雑音比を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例にかかる蛍光式電気泳動パ
ターン読み取り装置の受光部の構成を示す斜視図、 第2図は、受光部における光学経路を説明するための概
略の断面図、 第3図は、光シャッタの画素構成の一例を示す説明図、 第4図は、光学フィルタ部の要部構成を示す断面図、 第5図は、光シャッタの各々の区画の画素の光透過率の
制御を行う係数マトリクスを示す図、第6a図および第
6b図は、それぞれ機械式光シャッタの構成の一例を示
す図、 第7図は、各画素の区画毎に反射率を制御するミラーを
用いた蛍光パターン読み取り方法を説明する図、 第8図は、従来の蛍光式電気泳動装置の外観を示す斜視
図、 第9図は、泳動計測装置の内部の構成を示すブロック図
、 第10a図および第10b図は、蛍光法による電気泳動
パターン検出の動作原理を示す泳動部の正面図および縦
断面図、 第11a図および第11b図は、泳動計測装置から送出
されるDNA断片の蛍光強度パターン信号の例を説明す
る図、 第12図は、電気泳動を行ったDNA断片の分布例を示
す図である。 図中、2a・・・第1電極、2b・・・第2電極、3・
・・支持板、4・・・電気泳動用電源装置、5・・・泳
動部、11・・・光源、12・・・光ファイバ、13・
・・蛍光、14・・・集光器、15・・・光学フィルタ
、16・・・光センサ、17・・・増幅器、18・・ア
ナログ・ディジタル変換回路、19・・・信号処理部、
20・・・インタフェース、3o・・・ロッドレンズア
レイ、31・・光シャッタ、32・・・信号ケーブル、
33・・・光フアイバアレイ、34・・・光フイルタ部
、35・・・光電変換素子、36・・・円盤シャッタ、
37・・・スリット、38・・・矩形板シャッタ、39
・・・スリット、4o・・・偏向板、41・・・液晶セ
ル、42・・ミラー、51・・・泳動計測装置、51a
・・・扉、51b・・・操作パネル、52・・・データ
処理装置、53・・・ケーブル、54・・・計算機本体
、55・・・キーボード、56・・・デイスプレィ、5
7・・・プリンタ、63・・・電気泳動部装置、64・
・・信号処理装置、61・・・光路、62・・・走査線
、66・・・バンド、71.72.73.74・・・レ
ーン。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)蛍光物質により標識された試料に対して電気泳動
    を行い、該蛍光物質を励起して蛍光を発光させ、発光す
    る蛍光パターンを読み取る蛍光パターン読み取り方法で
    あって、光透過率を制御できる複数の区画を有する光シ
    ャッタを蛍光パターンの読み取り方向に配設し、該光シ
    ャッタの各区画の光透過率を変えて、光シャッタからの
    透過光を集光して受光し、光シャッタの各区画の光透過
    率と集光した受光強度により、光シャッタの各区画にお
    ける受光量を求める演算を行い、蛍光パターンを読み取
    ることを特徴とする蛍光パターン読み取り方法。
  2. (2)蛍光物質により標識された試料に対して電気泳動
    を行い、該蛍光物質を励起して蛍光を発光させ、発光す
    る蛍光パターンを読み取る蛍光パターン読み取り装置に
    おいて、蛍光パターンの読み取り方向に配設した複数の
    区画の光透過率を制御できる光シャッタと、該光シャッ
    タの各区画の光透過率を変えて蛍光パターンの読み取り
    を制御する読取り制御装置と、光シャッタの各区画から
    の光を集光して受光する光センサとを有することを特徴
    とする蛍光パターン読み取り装置。
  3. (3)光シャッタは光透過率を制御できる液晶シャッタ
    であり、光センサは、ポイント型の光電子増倍管である
    ことを特徴とする請求項2に記載の蛍光パターン読み取
    り装置。
  4. (4)光シャッタは、各区画に対応にスリットが設けら
    れた機械式シャッタであることを特徴とする請求項2に
    記載の蛍光パターン読み取り装置。
  5. (5)光シャッタに替えて、光反射率を制御できる液晶
    セルおよびミラーの組合せを用いることを特徴とする請
    求項2に記載の蛍光パターン読み取り装置。
  6. (6)読取り制御装置は、光シャッタの各区画の光透過
    率を読み取り位置に対応して変化させて、光シャッタか
    らの光を集光して光電センサで受光し、各区画の光透過
    率と、集光して受光した受光量とから連立一次方程式求
    解を行って、各区画の受光量を求めることを特徴とする
    請求項2に記載の蛍光パターン読み取り装置。
  7. (7)読取り制御装置は、光シャッタの各区画の光透過
    率を設定した係数マトリクスに従って制御し、光シャッ
    タからの透過光を集光して光センサにより受光し、係数
    マトリクスの係数と、マトリクスの各行対応に集光した
    受光した受光量から逆マトリクス演算を行って、各区画
    の受光量を求めることを特徴とする請求項2に記載の蛍
    光パターン読み取り装置。
  8. (8)読取り制御装置が行う光シャッタの各区画の光透
    過率を設定する係数マトリクスは、直交関係にある配列
    とし、複数区画を同時に高透過率として、光シャッタか
    ら複数区画の透過光を集光して受光することを特徴とす
    る請求項7に記載の蛍光パターン読み取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022254854A1 (ja) 2021-05-31 2022-12-08 興和株式会社 3次元計測装置

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