JP3068413B2 - Dna塩基配列決定装置 - Google Patents
Dna塩基配列決定装置Info
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- JP3068413B2 JP3068413B2 JP6183028A JP18302894A JP3068413B2 JP 3068413 B2 JP3068413 B2 JP 3068413B2 JP 6183028 A JP6183028 A JP 6183028A JP 18302894 A JP18302894 A JP 18302894A JP 3068413 B2 JP3068413 B2 JP 3068413B2
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- dna
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- electrophoresis
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N27/00—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
- G01N27/26—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
- G01N27/416—Systems
- G01N27/447—Systems using electrophoresis
- G01N27/44704—Details; Accessories
- G01N27/44717—Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones
- G01N27/44721—Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones by optical means
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDNA塩基配列決定装置
に関する。更に詳細には、本発明は多数の蛍光標識を用
いてDNAの塩基配列を効率的に迅速に決定することの
できる装置に関する。
に関する。更に詳細には、本発明は多数の蛍光標識を用
いてDNAの塩基配列を効率的に迅速に決定することの
できる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DNA等の塩基配列を決定する方法とし
て、ゲル電気泳動法が広く実施されている。
て、ゲル電気泳動法が広く実施されている。
【0003】電気泳動する際に、従来は試料をラジオア
イソトープでラベルし、分析していたが、この方法では
手間と時間がかかる難点があった。更に、放射能管理の
点から常に最大限の安全性と管理が求められ、特別な施
設内でなければ分析を行うことができない。このため、
最近では、試料を蛍光体でラベルする方式が検討されて
いる。
イソトープでラベルし、分析していたが、この方法では
手間と時間がかかる難点があった。更に、放射能管理の
点から常に最大限の安全性と管理が求められ、特別な施
設内でなければ分析を行うことができない。このため、
最近では、試料を蛍光体でラベルする方式が検討されて
いる。
【0004】光を用いる方法では、蛍光ラベルしたDN
A断片をゲル中を泳動させるが、泳動開始部から、15
〜20cm下方に各泳動路毎に光励起部と光検出器を設け
ておき、ここを通過するDNA断片を順に計測する。例
えば、配列を決定しようとするDNA鎖を鋳型として酵
素反応(ダイデオキシ法)による操作で末端塩基種がわ
かった種々の長さのDNAを複製し、これらに蛍光体を
標識する。つまり、蛍光体で標識されたアデニン(A)
断片群,シトシン(C)断片群,グアニン(G)断片群
およびチミン(T)断片群を得る。これらの断片群を混
合して電気泳動用ゲルの別々の泳動レーン溝に注入し、
電圧を印加する。DNAは負の電荷を持つ鎖状の重合体
高分子のため、ゲル中を分子量に反比例した速度で移動
する。短い(分子量の小さい)DNA鎖ほど早く、長い
(分子量の大きい)DNA鎖ほどゆっくりと移動するの
で、分子量によりDNAを分画できる。
A断片をゲル中を泳動させるが、泳動開始部から、15
〜20cm下方に各泳動路毎に光励起部と光検出器を設け
ておき、ここを通過するDNA断片を順に計測する。例
えば、配列を決定しようとするDNA鎖を鋳型として酵
素反応(ダイデオキシ法)による操作で末端塩基種がわ
かった種々の長さのDNAを複製し、これらに蛍光体を
標識する。つまり、蛍光体で標識されたアデニン(A)
断片群,シトシン(C)断片群,グアニン(G)断片群
およびチミン(T)断片群を得る。これらの断片群を混
合して電気泳動用ゲルの別々の泳動レーン溝に注入し、
電圧を印加する。DNAは負の電荷を持つ鎖状の重合体
高分子のため、ゲル中を分子量に反比例した速度で移動
する。短い(分子量の小さい)DNA鎖ほど早く、長い
(分子量の大きい)DNA鎖ほどゆっくりと移動するの
で、分子量によりDNAを分画できる。
【0005】限られた泳動板の幅寸法で、より多くのサ
ンプルを泳動解析する目的で、サンプル別(例えば、塩
基別)に異なる蛍光色素で標識したサンプルをレーンを
共用して泳動し、検出時に当初標識した色で識別するタ
イプのDNA塩基配列決定装置が開発されている。
ンプルを泳動解析する目的で、サンプル別(例えば、塩
基別)に異なる蛍光色素で標識したサンプルをレーンを
共用して泳動し、検出時に当初標識した色で識別するタ
イプのDNA塩基配列決定装置が開発されている。
【0006】例えば、図13に示される装置では、泳動
板74は2枚のガラス板の間に電気泳動用ゲル(例え
ば、ポリアクリルアミド)を挟み込んでいる。泳動板全
体の厚さは約10mm程度であるが、ゲル電解質層自体
の厚さは約1mm未満である。泳動板74の上端より若
干下の位置に櫛歯状のゲル電解質層上端が存在する。こ
の櫛歯状の溝75内に複数(例えば、2色)の蛍光物質
で標識されたDNA断片を注入する。
板74は2枚のガラス板の間に電気泳動用ゲル(例え
ば、ポリアクリルアミド)を挟み込んでいる。泳動板全
体の厚さは約10mm程度であるが、ゲル電解質層自体
の厚さは約1mm未満である。泳動板74の上端より若
干下の位置に櫛歯状のゲル電解質層上端が存在する。こ
の櫛歯状の溝75内に複数(例えば、2色)の蛍光物質
で標識されたDNA断片を注入する。
【0007】図13の装置では、光源70から出たレー
ザ光90は、泳動板74のゲル中の一定ポイントに横か
ら水平にレーザ光を照射する。ゲル中を泳動してきた蛍
光ラベルされたDNA断片76がこの照射領域を通過す
る際、このDNA断片から蛍光が順次放出される。この
とき、蛍光放出の水平位置から末端塩基の種類が、ま
た、泳動スタートからの泳動時間の差から断片の長さ
を、更に、発光波長で検体の識別ができる。泳動板の主
要平面の一方の面に対峙してプリズム92が配置され、
プリズム92に隣接して上下に2分割されたフィルタ9
4が設けられ、一方の波長(λ1 )の蛍光受光用のセン
サA96aと他方の波長(λ2 )の蛍光受光用のセンサ
B96bがフィルタの後方に設けられ、フィルタとセン
サの間には結像用のレンズ98が配置されている。図1
3において符号100及び102は上部バッファ槽及び
下部バッファ槽をそれぞれ示す。
ザ光90は、泳動板74のゲル中の一定ポイントに横か
ら水平にレーザ光を照射する。ゲル中を泳動してきた蛍
光ラベルされたDNA断片76がこの照射領域を通過す
る際、このDNA断片から蛍光が順次放出される。この
とき、蛍光放出の水平位置から末端塩基の種類が、ま
た、泳動スタートからの泳動時間の差から断片の長さ
を、更に、発光波長で検体の識別ができる。泳動板の主
要平面の一方の面に対峙してプリズム92が配置され、
プリズム92に隣接して上下に2分割されたフィルタ9
4が設けられ、一方の波長(λ1 )の蛍光受光用のセン
サA96aと他方の波長(λ2 )の蛍光受光用のセンサ
B96bがフィルタの後方に設けられ、フィルタとセン
サの間には結像用のレンズ98が配置されている。図1
3において符号100及び102は上部バッファ槽及び
下部バッファ槽をそれぞれ示す。
【0008】図14は2色の蛍光を弁別する原理を説明
する模式図である。図15は波長λ1 の蛍光を発する標
識と波長λ2 の蛍光を発する標識の蛍光強度を示す特性
曲線である。図16はフィルタ透過後の各蛍光強度を示
す特性曲線である。図14を参照する。例えば、波長λ
1 の蛍光色素で標識されたサンプル76が発光点を通過
すると、前記の図15で示されるような強度を有する蛍
光が発生する。この波長λ1 を有する蛍光はプリズム9
2に入射し、プリズムにより屈折され、波長λ1 用のフ
ィルタA94a及び波長λ2 用のフィルタB94bに入
射する。波長λ2 用のフィルタB94bに入射した波長
λ1 の蛍光はカットされ、フィルタBを通過しない。従
って、フィルタAを通過した波長λ1 の蛍光はレンズに
よりセンサA上に結像され検出される。フィルタA94
a及びフィルタB94bを透過した蛍光は図16に示さ
れるように、ほぼ同一の透過率を有する。
する模式図である。図15は波長λ1 の蛍光を発する標
識と波長λ2 の蛍光を発する標識の蛍光強度を示す特性
曲線である。図16はフィルタ透過後の各蛍光強度を示
す特性曲線である。図14を参照する。例えば、波長λ
1 の蛍光色素で標識されたサンプル76が発光点を通過
すると、前記の図15で示されるような強度を有する蛍
光が発生する。この波長λ1 を有する蛍光はプリズム9
2に入射し、プリズムにより屈折され、波長λ1 用のフ
ィルタA94a及び波長λ2 用のフィルタB94bに入
射する。波長λ2 用のフィルタB94bに入射した波長
λ1 の蛍光はカットされ、フィルタBを通過しない。従
って、フィルタAを通過した波長λ1 の蛍光はレンズに
よりセンサA上に結像され検出される。フィルタA94
a及びフィルタB94bを透過した蛍光は図16に示さ
れるように、ほぼ同一の透過率を有する。
【0009】この装置の欠点は、光学系が複雑になるこ
と、センサが複数必要になること、及びプリズムの分光
により蛍光の強度が低下することである。
と、センサが複数必要になること、及びプリズムの分光
により蛍光の強度が低下することである。
【0010】また、波長の異なる2種類の蛍光色素標識
を使用するDNA塩基配列決定装置の別の公知例を図1
7に示す。この装置では、泳動板の前面から光源70に
よりレーザ光90を照射し、発生した蛍光を同じ面側で
受光する。蛍光は2分割された円盤状フィルタ104を
通過紙、レンズ106で光電子像倍管(ホトマルチプラ
イヤ)108上に結像される。円盤状フィルタは回転さ
れているので、波長λ1 及び波長λ2 の蛍光が交互にフ
ィルタを通過する。図18は回転フィルタ104により
各波長の蛍光が検出されるタイミングチャートである。
を使用するDNA塩基配列決定装置の別の公知例を図1
7に示す。この装置では、泳動板の前面から光源70に
よりレーザ光90を照射し、発生した蛍光を同じ面側で
受光する。蛍光は2分割された円盤状フィルタ104を
通過紙、レンズ106で光電子像倍管(ホトマルチプラ
イヤ)108上に結像される。円盤状フィルタは回転さ
れているので、波長λ1 及び波長λ2 の蛍光が交互にフ
ィルタを通過する。図18は回転フィルタ104により
各波長の蛍光が検出されるタイミングチャートである。
【0011】この装置の欠点はフィルタの回転機構が必
要であるため、構造が複雑になることである。更に、泳
動レーン全てを検出するために、光学系全体をスキャン
ニングしているが、フィルタ回転数とスキャンタイミン
グの関係から検出速度が遅いという欠点も有する。
要であるため、構造が複雑になることである。更に、泳
動レーン全てを検出するために、光学系全体をスキャン
ニングしているが、フィルタ回転数とスキャンタイミン
グの関係から検出速度が遅いという欠点も有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は従来の装置と同等以上の感度及び分解能を保ちなが
ら、より単純な検出光学系により多色標識サンプルを検
出することができるDNA塩基配列決定装置を提供する
ことである。
は従来の装置と同等以上の感度及び分解能を保ちなが
ら、より単純な検出光学系により多色標識サンプルを検
出することができるDNA塩基配列決定装置を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、DNA断片用の多数の泳動路を有す
る、垂直に保持される平板型ゲル電気泳動手段、該電気
泳動手段の泳動路に、該電気泳動手段の横方向から該泳
動路と直交するように、レーザ光を照射する光励起用の
レーザ光照射手段、レーザ光によって照射されたDNA
断片から発生された蛍光を検出して電気信号に変換する
蛍光検出手段とからなるDNA塩基配列決定装置におい
て、前記蛍光検出手段は、蛍光集光用レンズ,蛍光濾波
手段及び固体撮像素子からなり、前記蛍光濾波手段は異
なる波長の蛍光をそれぞれ選択的に透過する少なくとも
2種類のフィルタを同じ長手軸方向に交互に千鳥状に配
列させることにより構成されていることを特徴とするD
NA塩基配列決定装置を提供する。
に、本発明では、DNA断片用の多数の泳動路を有す
る、垂直に保持される平板型ゲル電気泳動手段、該電気
泳動手段の泳動路に、該電気泳動手段の横方向から該泳
動路と直交するように、レーザ光を照射する光励起用の
レーザ光照射手段、レーザ光によって照射されたDNA
断片から発生された蛍光を検出して電気信号に変換する
蛍光検出手段とからなるDNA塩基配列決定装置におい
て、前記蛍光検出手段は、蛍光集光用レンズ,蛍光濾波
手段及び固体撮像素子からなり、前記蛍光濾波手段は異
なる波長の蛍光をそれぞれ選択的に透過する少なくとも
2種類のフィルタを同じ長手軸方向に交互に千鳥状に配
列させることにより構成されていることを特徴とするD
NA塩基配列決定装置を提供する。
【0014】
【作用】異なる波長の各蛍光はそれぞれ対応する透過率
のフィルタだけしか透過しないので、センサが一つでも
各蛍光を効果的に検出することができる。
のフィルタだけしか透過しないので、センサが一つでも
各蛍光を効果的に検出することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を具体的に
説明する。
説明する。
【0016】図1は本発明のDNA塩基配列決定装置に
おける蛍光検出手段1の一例の模式的構成を示す部分概
要斜視図である。蛍光検出手段は例えば、屈折率分布型
レンズアレー3と、フィルタが二枚重ねされた蛍光濾波
手段5(下記で詳細に説明する)と固体撮像素子例え
ば、CCD(荷電結合素子)ラインセンサ7とから構成
される。泳動板74のゲル電解質層86の各泳動路88
に沿って下方に向かって泳動されてきたDNA断片76
にレーザ光90が横方向から照射されたとき蛍光が発生
する。この蛍光は屈折率分布型レンズアレー3に入射
し、このレンズアレーを通過した光は次いでフィルタ5
に入射する。このフィルタで蛍光成分以外の波長の迷光
あるいはバックグランド光などはカットされる。その
後、フィルタを通過した蛍光はCCDラインセンサ7で
受光され、電気信号に変換される。固体撮像素子として
は、CCDラインセンサの他に、MOSタイプ又はホト
ダイオードアレーなども同様に使用できる。
おける蛍光検出手段1の一例の模式的構成を示す部分概
要斜視図である。蛍光検出手段は例えば、屈折率分布型
レンズアレー3と、フィルタが二枚重ねされた蛍光濾波
手段5(下記で詳細に説明する)と固体撮像素子例え
ば、CCD(荷電結合素子)ラインセンサ7とから構成
される。泳動板74のゲル電解質層86の各泳動路88
に沿って下方に向かって泳動されてきたDNA断片76
にレーザ光90が横方向から照射されたとき蛍光が発生
する。この蛍光は屈折率分布型レンズアレー3に入射
し、このレンズアレーを通過した光は次いでフィルタ5
に入射する。このフィルタで蛍光成分以外の波長の迷光
あるいはバックグランド光などはカットされる。その
後、フィルタを通過した蛍光はCCDラインセンサ7で
受光され、電気信号に変換される。固体撮像素子として
は、CCDラインセンサの他に、MOSタイプ又はホト
ダイオードアレーなども同様に使用できる。
【0017】図2は屈折率分布型レンズアレー3の模式
的拡大斜視図である。本発明で使用される屈折率分布型
レンズは、別名セルフォックレンズとも呼ばれ、屈折率
が半径方向に分布をもつ円柱状のレンズ9である。屈折
率分布型レンズで密着して蛍光像を結像させると、中心
〜端の間で均一な信号レベルがとれる。その結果、S/
Nの均一性が向上し、泳動板周辺部のレーンにおいて
も、中心付近と同様の塩基長読取が可能となる。屈折率
分布型レンズをアレー状に並べた場合、隣合ったレンズ
像が重なり合い、レンズの配置エリアにおいて1:1の
正立結像系が得られる。本発明で使用するセルフォック
レンズは例えば、SLA−20B(F0.96)の商品
コードで市販されている直径が約1mmで長さが約12
〜13mm程度のものである。セルフォックレンズは一
段のアレー状で使用することもできる。しかし、本発明
では、このセルフォックレンズを上下2段に組み合わ
せ、一段約200本で合計400本使用することにより
レンズアレーを構成している。セルフォックレンズを上
下2段に組み合わせて使用する理由は、レンズ内に取り
込まれる光の量を多くして分解能を上げるためである。
セルフォックレンズを上下2段に組み合わせることによ
りレンズ系全体の開孔率が上昇し、微弱な蛍光も検出す
ることが可能になる。従って、所望により、セルフォッ
クレンズを3段以上重ねることも可能である。言うまで
もなく、レンズ9を束ねてレンズアレー3を構成するた
めに、レンズ9は適当な筐体または保持具により支持さ
れている。本発明では、このセルフォックレンズの代わ
りに、従来から常用されているカメラレンズを使用する
こともできる。
的拡大斜視図である。本発明で使用される屈折率分布型
レンズは、別名セルフォックレンズとも呼ばれ、屈折率
が半径方向に分布をもつ円柱状のレンズ9である。屈折
率分布型レンズで密着して蛍光像を結像させると、中心
〜端の間で均一な信号レベルがとれる。その結果、S/
Nの均一性が向上し、泳動板周辺部のレーンにおいて
も、中心付近と同様の塩基長読取が可能となる。屈折率
分布型レンズをアレー状に並べた場合、隣合ったレンズ
像が重なり合い、レンズの配置エリアにおいて1:1の
正立結像系が得られる。本発明で使用するセルフォック
レンズは例えば、SLA−20B(F0.96)の商品
コードで市販されている直径が約1mmで長さが約12
〜13mm程度のものである。セルフォックレンズは一
段のアレー状で使用することもできる。しかし、本発明
では、このセルフォックレンズを上下2段に組み合わ
せ、一段約200本で合計400本使用することにより
レンズアレーを構成している。セルフォックレンズを上
下2段に組み合わせて使用する理由は、レンズ内に取り
込まれる光の量を多くして分解能を上げるためである。
セルフォックレンズを上下2段に組み合わせることによ
りレンズ系全体の開孔率が上昇し、微弱な蛍光も検出す
ることが可能になる。従って、所望により、セルフォッ
クレンズを3段以上重ねることも可能である。言うまで
もなく、レンズ9を束ねてレンズアレー3を構成するた
めに、レンズ9は適当な筐体または保持具により支持さ
れている。本発明では、このセルフォックレンズの代わ
りに、従来から常用されているカメラレンズを使用する
こともできる。
【0018】図3は図1に示された蛍光検出手段1のア
センブリー(組立体)の一例の部分切欠斜視図である。
図3に示されるように、レンズアレー3は適当な固定板
11により狭持されている。この固定板の一方はフィル
タマウント13に固着されている。フィルタマウント1
3の内部には二枚重ねフィルタ5が実装されている。フ
ィルタマウント13に隣接してCCDマウント15が密
着されている。このCCDマウント15の内部にCCD
ラインセンサ7が設けられている。CCDは駆動により
発熱して暗電流が増大し、ノイズの発生、それによるS
/N比の低下などをきたす恐れがある。このため、CC
Dラインセンサ7の背後には均熱帯17が密着され、更
にこの均熱帯17にはペルチェ素子のような電子冷熱器
19が配設されている。ペルチェ素子19によりCCD
ラインセンサを10℃〜15℃程度の範囲内の温度に維
持することが好ましい。更に、この電子冷熱器19の放
熱特性を向上させるために、ヒートシンク21が固着さ
れている。均熱帯17および電子冷熱器19は冷却マウ
ント23により保持されている。一般的にCCDはCC
D基板に実装されて使用されるが、図3および図4では
基板部分は省略され図示されていない。
センブリー(組立体)の一例の部分切欠斜視図である。
図3に示されるように、レンズアレー3は適当な固定板
11により狭持されている。この固定板の一方はフィル
タマウント13に固着されている。フィルタマウント1
3の内部には二枚重ねフィルタ5が実装されている。フ
ィルタマウント13に隣接してCCDマウント15が密
着されている。このCCDマウント15の内部にCCD
ラインセンサ7が設けられている。CCDは駆動により
発熱して暗電流が増大し、ノイズの発生、それによるS
/N比の低下などをきたす恐れがある。このため、CC
Dラインセンサ7の背後には均熱帯17が密着され、更
にこの均熱帯17にはペルチェ素子のような電子冷熱器
19が配設されている。ペルチェ素子19によりCCD
ラインセンサを10℃〜15℃程度の範囲内の温度に維
持することが好ましい。更に、この電子冷熱器19の放
熱特性を向上させるために、ヒートシンク21が固着さ
れている。均熱帯17および電子冷熱器19は冷却マウ
ント23により保持されている。一般的にCCDはCC
D基板に実装されて使用されるが、図3および図4では
基板部分は省略され図示されていない。
【0019】図4を参照する。図4は図3に示された蛍
光検出手段1のアセンブリーをDNA塩基配列決定装置
に配置した状態を示す模式的断面図である。本発明のD
NA塩基配列決定装置は基本的に、泳動板74を配置す
る暗室30と蛍光検出手段アセンブリー1を配置する測
定器室32とを有する。暗室30と測定器室32とは隔
壁34で仕切られている。泳動板74のレーザ光入射位
置に対応する隔壁位置には蛍光を測定器室32方向へ導
くための開口36が設けられている。また、この開口3
6を通して暗室内の湿気および熱気などが測定器室内に
侵入することを防止するために、開口36の測定器室側
端部には気密用ガラス38が固着されている。泳動板7
4は隔壁34に密着するように、かつ、着脱可能に垂直
に起立保持される。泳動板のレーザ光入射位置76から
セルフォックレンズアレー前端までの距離は特に限定さ
れないが、本発明の実施例では約15mmとされてい
る。また、セルフォックレンズアレー後端からCCDラ
インセンサ7の表面までの距離も特に限定されないが、
本発明の実施例では約15mmとされている。泳動板の
レーザ光入射位置76からセルフォックレンズアレー前
端までの距離およびセルフォックレンズアレー後端から
CCDラインセンサ7の表面までの距離は同一であって
も、あるいは異なっていてもよい。しかし、同一である
ことが好ましい。なぜなら、セルフォックレンズの倍率
は1倍なので、レンズ前方および後方の空隙は同一にす
ることが好ましいからである。
光検出手段1のアセンブリーをDNA塩基配列決定装置
に配置した状態を示す模式的断面図である。本発明のD
NA塩基配列決定装置は基本的に、泳動板74を配置す
る暗室30と蛍光検出手段アセンブリー1を配置する測
定器室32とを有する。暗室30と測定器室32とは隔
壁34で仕切られている。泳動板74のレーザ光入射位
置に対応する隔壁位置には蛍光を測定器室32方向へ導
くための開口36が設けられている。また、この開口3
6を通して暗室内の湿気および熱気などが測定器室内に
侵入することを防止するために、開口36の測定器室側
端部には気密用ガラス38が固着されている。泳動板7
4は隔壁34に密着するように、かつ、着脱可能に垂直
に起立保持される。泳動板のレーザ光入射位置76から
セルフォックレンズアレー前端までの距離は特に限定さ
れないが、本発明の実施例では約15mmとされてい
る。また、セルフォックレンズアレー後端からCCDラ
インセンサ7の表面までの距離も特に限定されないが、
本発明の実施例では約15mmとされている。泳動板の
レーザ光入射位置76からセルフォックレンズアレー前
端までの距離およびセルフォックレンズアレー後端から
CCDラインセンサ7の表面までの距離は同一であって
も、あるいは異なっていてもよい。しかし、同一である
ことが好ましい。なぜなら、セルフォックレンズの倍率
は1倍なので、レンズ前方および後方の空隙は同一にす
ることが好ましいからである。
【0020】図5はCCD回路を含む信号処理系のブロ
ック図である。CCDラインセンサ7はCCD回路40
により駆動される。CCD回路40の内容自体は公知慣
用のCCD駆動回路とほぼ同一である。すなわち、タイ
ミングコントローラおよびタイミングゼネレータ回路お
よびマルチプレクサなどからなる。CCDラインセンサ
7で受光され、CCD回路40で処理されたアナログ出
力はH8ボード42に入る。このアナログ出力は増幅器
44で増幅され、ノイズ成分を除去するためにローパス
フィルタ46で濾波され、A/D変換器48でデジタル
信号に変換され、このデジタル信号はメモリ50および
CPU52からなる演算処理システムにより処理され
る。H8ボードは更にホストコンピュータ54に接続す
ることもできる。H8ボード42はペルチェ素子コント
ローラ56のI/Oも行う。サ−ミスタ(図示されてい
ない)からの信号によりペルチェ素子コントローラ56
はペルチェ素子19の駆動を“ON”/“OFF”させ
る。CCD回路にはCCD絵素信号積分回路を含めるこ
とができる。この積分回路によりノイズが低減されるば
かりか、画素調整が可能になる。例えば、CCD出力が
63.5μm/pix とすると、4ピクセル(pix )分積
分して254μm/pix とし、4pix 積分後の結果を出
力する。
ック図である。CCDラインセンサ7はCCD回路40
により駆動される。CCD回路40の内容自体は公知慣
用のCCD駆動回路とほぼ同一である。すなわち、タイ
ミングコントローラおよびタイミングゼネレータ回路お
よびマルチプレクサなどからなる。CCDラインセンサ
7で受光され、CCD回路40で処理されたアナログ出
力はH8ボード42に入る。このアナログ出力は増幅器
44で増幅され、ノイズ成分を除去するためにローパス
フィルタ46で濾波され、A/D変換器48でデジタル
信号に変換され、このデジタル信号はメモリ50および
CPU52からなる演算処理システムにより処理され
る。H8ボードは更にホストコンピュータ54に接続す
ることもできる。H8ボード42はペルチェ素子コント
ローラ56のI/Oも行う。サ−ミスタ(図示されてい
ない)からの信号によりペルチェ素子コントローラ56
はペルチェ素子19の駆動を“ON”/“OFF”させ
る。CCD回路にはCCD絵素信号積分回路を含めるこ
とができる。この積分回路によりノイズが低減されるば
かりか、画素調整が可能になる。例えば、CCD出力が
63.5μm/pix とすると、4ピクセル(pix )分積
分して254μm/pix とし、4pix 積分後の結果を出
力する。
【0021】屈折率分布型レンズアレー3,フィルタ5
およびCCDラインセンサ7は全て同じ長さを有するこ
とが好ましい。これらは泳動板74の横方向長さと同じ
長さ、すなわち、泳動板74の左端から右端までの長さ
であることもできるし、あるいは、右端の泳動路から左
端の泳動路までの長さにスマイリング分の余裕を持たせ
た、泳動板の横幅よりも若干短い長さであることもでき
る。
およびCCDラインセンサ7は全て同じ長さを有するこ
とが好ましい。これらは泳動板74の横方向長さと同じ
長さ、すなわち、泳動板74の左端から右端までの長さ
であることもできるし、あるいは、右端の泳動路から左
端の泳動路までの長さにスマイリング分の余裕を持たせ
た、泳動板の横幅よりも若干短い長さであることもでき
る。
【0022】CCDラインセンサ7はCCDを横方向に
直線状に配列したものであり、OCRあるいはFAXの
走査系の光電変換部などでも使用されている。本発明で
使用されるCCDの種類は特に限定されない。例えば、
TCD109AC(PIX65×65μm)などを好適
に使用できる。CCDラインセンサの上下幅(すなわ
ち、泳動方向幅)は特に限定されないが、一般的に85
μm以下であることが好ましい。泳動の初期段階はDN
A断片の分離性が良好なので断片の検出は容易である
が、泳動の終期段階になると、DNA断片の分離性が悪
くなり、集団的に泳動するようになる。CCDラインセ
ンサの上下幅が85μm以下であれば、DNA断片が集
団的に泳動しても、各断片を個別的に検出することがで
きる。また、CCDラインセンサを一段で使用すれば一
次元センサとなるが、2段以上重ねて使用すれば二次元
のエリアセンサとして使用することができる。
直線状に配列したものであり、OCRあるいはFAXの
走査系の光電変換部などでも使用されている。本発明で
使用されるCCDの種類は特に限定されない。例えば、
TCD109AC(PIX65×65μm)などを好適
に使用できる。CCDラインセンサの上下幅(すなわ
ち、泳動方向幅)は特に限定されないが、一般的に85
μm以下であることが好ましい。泳動の初期段階はDN
A断片の分離性が良好なので断片の検出は容易である
が、泳動の終期段階になると、DNA断片の分離性が悪
くなり、集団的に泳動するようになる。CCDラインセ
ンサの上下幅が85μm以下であれば、DNA断片が集
団的に泳動しても、各断片を個別的に検出することがで
きる。また、CCDラインセンサを一段で使用すれば一
次元センサとなるが、2段以上重ねて使用すれば二次元
のエリアセンサとして使用することができる。
【0023】図6は本発明の装置で使用されるフィルタ
5の一例の正面図である。図7はフィルタ用薄膜部分の
拡大図であり、図8は図6におけるVIII-VIII 線に沿っ
た断面図である。フィルタ5は例えば、透明なガラス板
8の片面に光を選択的に透過する薄膜6を設けることに
より形成される。薄膜部分の長手軸方向距離Lは使用さ
れる装置に応じて適宜変化させることができるが、一例
として190mmである。この場合、ガラス板8の長手
軸方向の全長は194mmでる。この場合、ガラス板8
の高さは例えば、12mmであり、厚さは2mmであ
る。図6及び図7に示されるように、薄膜6には、薄膜
の一部を例えば、エッチング処理などにより除去して形
成された窓10が存在する。窓の幅W1は例えば、25
4μmであり、隣接する窓までの距離W2はW1の2倍
であることが好ましい。窓の高さhは特に限定されない
が、一例として3mm程度であることが好ましい。図8
に示されるように、フィルタ5は例えば、特定の波長の
光を選択的に透過する薄膜6aが積層された透明なガラ
ス板8aと、別の波長の光を選択的に透過する薄膜6b
が積層された透明なガラス板8bとを、薄膜面同士が向
かい合うように重ね合わせたものである。2枚のガラス
板を重ね合わせる際、窓10aと10bが重ならないよ
うに千鳥状に配置させなければならない。これにより、
蛍光は薄膜6a及び6bをそれぞれ透過することができ
る。薄膜面同士が向かい合うように重ね合わせる態様に
限定されることはない。薄膜面がガラス板の外側にくる
ように重ねあわせる態様、及び一方の薄膜面がガラス板
の外側に、他方の薄膜面がガラス板の内側にくるように
重ね合わせることもできる。何れの場合も、窓が必ず千
鳥状に配置されなければならない。薄膜面同士が向かい
合うように重ね合わせると、セルフォックレンズからの
薄膜までの蛍光の到達距離がほぼ同一になるので好まし
い。
5の一例の正面図である。図7はフィルタ用薄膜部分の
拡大図であり、図8は図6におけるVIII-VIII 線に沿っ
た断面図である。フィルタ5は例えば、透明なガラス板
8の片面に光を選択的に透過する薄膜6を設けることに
より形成される。薄膜部分の長手軸方向距離Lは使用さ
れる装置に応じて適宜変化させることができるが、一例
として190mmである。この場合、ガラス板8の長手
軸方向の全長は194mmでる。この場合、ガラス板8
の高さは例えば、12mmであり、厚さは2mmであ
る。図6及び図7に示されるように、薄膜6には、薄膜
の一部を例えば、エッチング処理などにより除去して形
成された窓10が存在する。窓の幅W1は例えば、25
4μmであり、隣接する窓までの距離W2はW1の2倍
であることが好ましい。窓の高さhは特に限定されない
が、一例として3mm程度であることが好ましい。図8
に示されるように、フィルタ5は例えば、特定の波長の
光を選択的に透過する薄膜6aが積層された透明なガラ
ス板8aと、別の波長の光を選択的に透過する薄膜6b
が積層された透明なガラス板8bとを、薄膜面同士が向
かい合うように重ね合わせたものである。2枚のガラス
板を重ね合わせる際、窓10aと10bが重ならないよ
うに千鳥状に配置させなければならない。これにより、
蛍光は薄膜6a及び6bをそれぞれ透過することができ
る。薄膜面同士が向かい合うように重ね合わせる態様に
限定されることはない。薄膜面がガラス板の外側にくる
ように重ねあわせる態様、及び一方の薄膜面がガラス板
の外側に、他方の薄膜面がガラス板の内側にくるように
重ね合わせることもできる。何れの場合も、窓が必ず千
鳥状に配置されなければならない。薄膜面同士が向かい
合うように重ね合わせると、セルフォックレンズからの
薄膜までの蛍光の到達距離がほぼ同一になるので好まし
い。
【0024】蛍光透過用の薄膜としては、使用される蛍
光標識の種類および使用されるレーザ光源の種類(すな
わち、レーザ光の波長)に応じて適宜選択することがで
きる。例えば、レーザ光源としてアルゴンイオンレーザ
を使用する場合、そのレーザ光の波長は約488nmで
あり、また、DNA断片を標識するための蛍光体とし
て、FITC(イソチオシアン酸フルオレセイン)を使
用する場合、これらの蛍光体に前記のレーザ光が照射さ
れると、ここから波長約515nmの蛍光が発生され、
また、TMRITC(イソチオシアン酸テトラメチルロ
ーダミン)を蛍光標識として使用する場合、ここから波
長約570nmの蛍光が発生される。従って、例えば、
フィルタ用薄膜6aは波長515nmの蛍光だけを通過
させ、それ以外の波長の蛍光、迷光あるいはバックグラ
ンド光などを除去し、フィルタ用薄膜6bは波長570
nmの蛍光だけを通過させ、それ以外の波長の蛍光、迷
光あるいはバックグランド光などを除去できるものが好
ましい。なお、励起用レーザ光源は各蛍光色素に共通の
ものを使用することもできるし、あるいは、それぞれの
蛍光色素に最適な励起波長を有する光源を個別的に使用
することもできる。
光標識の種類および使用されるレーザ光源の種類(すな
わち、レーザ光の波長)に応じて適宜選択することがで
きる。例えば、レーザ光源としてアルゴンイオンレーザ
を使用する場合、そのレーザ光の波長は約488nmで
あり、また、DNA断片を標識するための蛍光体とし
て、FITC(イソチオシアン酸フルオレセイン)を使
用する場合、これらの蛍光体に前記のレーザ光が照射さ
れると、ここから波長約515nmの蛍光が発生され、
また、TMRITC(イソチオシアン酸テトラメチルロ
ーダミン)を蛍光標識として使用する場合、ここから波
長約570nmの蛍光が発生される。従って、例えば、
フィルタ用薄膜6aは波長515nmの蛍光だけを通過
させ、それ以外の波長の蛍光、迷光あるいはバックグラ
ンド光などを除去し、フィルタ用薄膜6bは波長570
nmの蛍光だけを通過させ、それ以外の波長の蛍光、迷
光あるいはバックグランド光などを除去できるものが好
ましい。なお、励起用レーザ光源は各蛍光色素に共通の
ものを使用することもできるし、あるいは、それぞれの
蛍光色素に最適な励起波長を有する光源を個別的に使用
することもできる。
【0025】このような蛍光濾波用薄膜6は例えば、誘
電体多層膜などである。誘電体多層膜の製法自体は公知
である。また、窓10は例えば、エッチングなどの常用
の手段により形成することができる。各蛍光波長に適合
する誘電体多層膜を製造するには、薄膜及び薄膜層の間
隔をそれぞれの波長に適した光路長とする。薄膜自体の
厚さは数μm程度であればよい。
電体多層膜などである。誘電体多層膜の製法自体は公知
である。また、窓10は例えば、エッチングなどの常用
の手段により形成することができる。各蛍光波長に適合
する誘電体多層膜を製造するには、薄膜及び薄膜層の間
隔をそれぞれの波長に適した光路長とする。薄膜自体の
厚さは数μm程度であればよい。
【0026】図9は薄膜6aと6bの波長と透過率の関
係を示す特性図である。図示されているように、各薄膜
はそれぞれ異なる波長の蛍光のみを透過させるが、その
透過率はほぼ同一であることが好ましい。
係を示す特性図である。図示されているように、各薄膜
はそれぞれ異なる波長の蛍光のみを透過させるが、その
透過率はほぼ同一であることが好ましい。
【0027】図10は本発明のDNA塩基配列決定装置
の別の実施例の部分概要斜視図である。図1に示された
実施例と異なり、この実施例ではフィルタ5とCCDセ
ンサ7との間にセルフォックレンズアレー25が更に設
けられている。フィルタ5の前後にセルフォックレンズ
アレー3及び25を設けると、結像位置で適格に色分離
が行われる。なお、CCD撮像面の直前にフィルタ5を
設けることも可能であるが、この場合、ピントのボケた
サンプルに対して色分離を行うため、分離性が低下する
ことがある。
の別の実施例の部分概要斜視図である。図1に示された
実施例と異なり、この実施例ではフィルタ5とCCDセ
ンサ7との間にセルフォックレンズアレー25が更に設
けられている。フィルタ5の前後にセルフォックレンズ
アレー3及び25を設けると、結像位置で適格に色分離
が行われる。なお、CCD撮像面の直前にフィルタ5を
設けることも可能であるが、この場合、ピントのボケた
サンプルに対して色分離を行うため、分離性が低下する
ことがある。
【0028】図11は、図10に示される装置におけ
る、蛍光検出光学系の模式的断面図である。電解質層8
6の1個の泳動レーンの幅は約2mmであり、DNA塩
基はこのレーンに沿ってほぼ垂直に下方向に向かって泳
動されてくる。レーンNにおいて所定の位置76で蛍光
体標識塩基はレーザビーム90により横方向から照射さ
れ、泳動板74の前方に向けて蛍光を発生、放射する。
放射された蛍光は第1のセルフォックレンズアレー3に
入射し、このレンズによりフィルタ5の濾波用薄膜6a
又は6b上に結像され、所定の波長の蛍光だけが各薄膜
を透過し、第2のセルフォックレンズアレー25に入射
する。第2のセルフォックレンズアレー25は濾波され
た所定の蛍光をCCDセンサ7の各素子上に結像する。
る、蛍光検出光学系の模式的断面図である。電解質層8
6の1個の泳動レーンの幅は約2mmであり、DNA塩
基はこのレーンに沿ってほぼ垂直に下方向に向かって泳
動されてくる。レーンNにおいて所定の位置76で蛍光
体標識塩基はレーザビーム90により横方向から照射さ
れ、泳動板74の前方に向けて蛍光を発生、放射する。
放射された蛍光は第1のセルフォックレンズアレー3に
入射し、このレンズによりフィルタ5の濾波用薄膜6a
又は6b上に結像され、所定の波長の蛍光だけが各薄膜
を透過し、第2のセルフォックレンズアレー25に入射
する。第2のセルフォックレンズアレー25は濾波され
た所定の蛍光をCCDセンサ7の各素子上に結像する。
【0029】前記のように、各濾波用薄膜の1コマのサ
イズは254μmであり、レーン幅の2mmに比べて十
分に細かい。従って、各レーンからセルフォックレンズ
アレーに入射した蛍光は確実に各濾波用薄膜上に結像さ
れる。また、本発明の実施例で使用されるCCDセンサ
7のピクセル(絵素)の総数は例えば、1728個であ
る。CCDの絵素は濾波用薄膜の透過幅を整数倍に分割
できる寸法でなければならない。従って、例えば、濾波
用薄膜の1コマの幅が254μmである場合、これを4
分割するため、絵素のサイズは63.5μmである。
イズは254μmであり、レーン幅の2mmに比べて十
分に細かい。従って、各レーンからセルフォックレンズ
アレーに入射した蛍光は確実に各濾波用薄膜上に結像さ
れる。また、本発明の実施例で使用されるCCDセンサ
7のピクセル(絵素)の総数は例えば、1728個であ
る。CCDの絵素は濾波用薄膜の透過幅を整数倍に分割
できる寸法でなければならない。従って、例えば、濾波
用薄膜の1コマの幅が254μmである場合、これを4
分割するため、絵素のサイズは63.5μmである。
【0030】図12はCCDセンサ7が濾波蛍光を受光
した際のCCD出力信号波形の一例の模式図である。濾
波用薄膜のコマ位置とCCDセンサの絵素位置とは、同
一の基準点を使用することにより、相互に対応させるこ
とができる。従って、例えば、第N番目のレーンから発
生された蛍光のうち、波長λ1 のA色は絵素n,n+
1,n+2,n+3の4個に対応し、波長λ2 のB色は
絵素n+4,n+5,n+6,n+7に対応するという
ように、CCDセンサの絵素番号を予め検出すべき色に
対応させて決めておき、絵素番号から色を分離すること
ができる。従って、図12に示されたCCD出力また、
窓9は例えば、エッチングなどの常用の手段により形成
することができる。信号波形から、絵素番号に基づき、
各波長の色部分を抜き出し、再合成すると、波長λ1 の
A色だけの波形及び波長λ2 のB色だけの波形がそれぞ
れ得られ、これらの波形から従来と同様にA,T,C,
Gの各塩基を決定する。これにより、一つのレーンで2
種類の検体を同時に簡単な装置で分析することができ
る。
した際のCCD出力信号波形の一例の模式図である。濾
波用薄膜のコマ位置とCCDセンサの絵素位置とは、同
一の基準点を使用することにより、相互に対応させるこ
とができる。従って、例えば、第N番目のレーンから発
生された蛍光のうち、波長λ1 のA色は絵素n,n+
1,n+2,n+3の4個に対応し、波長λ2 のB色は
絵素n+4,n+5,n+6,n+7に対応するという
ように、CCDセンサの絵素番号を予め検出すべき色に
対応させて決めておき、絵素番号から色を分離すること
ができる。従って、図12に示されたCCD出力また、
窓9は例えば、エッチングなどの常用の手段により形成
することができる。信号波形から、絵素番号に基づき、
各波長の色部分を抜き出し、再合成すると、波長λ1 の
A色だけの波形及び波長λ2 のB色だけの波形がそれぞ
れ得られ、これらの波形から従来と同様にA,T,C,
Gの各塩基を決定する。これにより、一つのレーンで2
種類の検体を同時に簡単な装置で分析することができ
る。
【0031】以上、2種類の蛍光体を使用する実施例に
ついて説明してきたが、本発明の装置で処理できる蛍光
標識の個数は2個に限定されず、3個又は4個の蛍光標
識を同時に処理することもできる。すなわち、使用する
蛍光標識の個数に応じた枚数の濾波用薄膜を千鳥状に重
ね合わせて使用すればよい。
ついて説明してきたが、本発明の装置で処理できる蛍光
標識の個数は2個に限定されず、3個又は4個の蛍光標
識を同時に処理することもできる。すなわち、使用する
蛍光標識の個数に応じた枚数の濾波用薄膜を千鳥状に重
ね合わせて使用すればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の装置と同等以上の感度及び分解能を保ちながら、
より単純な検出光学系により多色標識サンプルを検出す
ることができるDNA塩基配列決定装置が得られる。
従来の装置と同等以上の感度及び分解能を保ちながら、
より単純な検出光学系により多色標識サンプルを検出す
ることができるDNA塩基配列決定装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDNA塩基配列決定装置における蛍光
検出手段の模式的構成を示す部分概要斜視図である。
検出手段の模式的構成を示す部分概要斜視図である。
【図2】屈折率分布型レンズアレーの模式的拡大斜視図
である。
である。
【図3】図1に示された蛍光検出手段のアセンブリー
(組立体)の一例の部分切欠斜視図である。
(組立体)の一例の部分切欠斜視図である。
【図4】図3に示された蛍光検出手段のアセンブリーを
DNA塩基配列決定装置に配置した状態を示す模式的断
面図である。
DNA塩基配列決定装置に配置した状態を示す模式的断
面図である。
【図5】CCD回路を含む信号処理系のブロック図であ
る。
る。
【図6】蛍光検出手段で使用されるフィルタの一例の正
面図である。
面図である。
【図7】図6に示されたフィルタの部分拡大図である。
【図8】図6におけるVIII-VIII 線に沿った断面図であ
る。
る。
【図9】図8に示された各蛍光濾波用薄膜を透過した蛍
光の透過率を示す特性図である。
光の透過率を示す特性図である。
【図10】本発明のDNA塩基配列決定装置における蛍
光検出手段の別の例の模式的構成を示す部分概要斜視図
である。
光検出手段の別の例の模式的構成を示す部分概要斜視図
である。
【図11】図10に示された蛍光検出手段による蛍光検
出状態を示し模式的断面図である。
出状態を示し模式的断面図である。
【図12】CCDラインセンサによる出力信号の波形図
である。
である。
【図13】従来の2色系DNA塩基配列決定装置の一例
の蛍光検出手段の構成を示す模式的部分概要斜視図であ
る。
の蛍光検出手段の構成を示す模式的部分概要斜視図であ
る。
【図14】図13に示された蛍光検出手段による蛍光検
出原理を示す模式的部分概要断面図である。
出原理を示す模式的部分概要断面図である。
【図15】図14に示された発光点における各蛍光標識
の蛍光強度を示す特性図である。
の蛍光強度を示す特性図である。
【図16】図14に示された各フィルタを透過する蛍光
の透過率を示す特性図である。
の透過率を示す特性図である。
【図17】従来の2色系DNA塩基配列決定装置の別の
例の蛍光検出手段の構成を示す模式的部分概要斜視図で
ある。
例の蛍光検出手段の構成を示す模式的部分概要斜視図で
ある。
【図18】図17に示された回転式フィルタにより回転
同期信号と波長分離タイミングとの関係を示すタイミン
グ図である。
同期信号と波長分離タイミングとの関係を示すタイミン
グ図である。
1 本発明の蛍光検出手段 3 屈折率分布型レンズアレー 5 フィルタ 6 蛍光濾波用薄膜 7 CCDラインセンサ 8 ガラス基板 9 屈折率分布型レンズ 10 窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01N 21/62 - 21/74 G01N 27/26 315 G01N 27/26 325 JICSTファイル(JOIS)
Claims (7)
- 【請求項1】 DNA断片用の多数の泳動路を有する、
垂直に保持される平板型ゲル電気泳動手段、該電気泳動
手段の泳動路に、該電気泳動手段の横方向から該泳動路
と直交するように、レーザ光を照射する光励起用のレー
ザ光照射手段、レーザ光によって照射されたDNA断片
から発生された蛍光を検出して電気信号に変換する蛍光
検出手段とからなるDNA塩基配列決定装置において、 前記蛍光検出手段は、蛍光集光用レンズ,蛍光濾波手段
及び固体撮像素子からなり、前記蛍光濾波手段は異なる
波長の蛍光をそれぞれ選択的に透過する少なくとも2種
類のフィルタを同じ長手軸方向に交互に千鳥状に配列さ
せることにより構成されていることを特徴とするDNA
塩基配列決定装置。 - 【請求項2】 各フィルタは透明なガラス基板上に被着
された誘電体多層膜からなり、該膜面の一部が除去され
ることにより形成された同一形状、同一寸法の多数の窓
が同一直線上に配列されており、各膜面の窓同士が重な
らないように交互に千鳥状に配列されるように各フィル
タを重ね合わせることにより蛍光濾波手段が構成されて
いる請求項1のDNA塩基配列決定装置。 - 【請求項3】 蛍光集光用レンズは屈折率分布型レンズ
アレーであり、固体撮像素子はCCDラインセンサであ
る請求項1のDNA塩基配列決定装置。 - 【請求項4】 屈折率分布型レンズアレーは屈折率分布
型レンズが上下2段に配列されて構成されている請求項
3のDNA塩基配列決定装置。 - 【請求項5】 電気泳動手段側から、屈折率分布型レン
ズアレー,蛍光濾波手段及びCCDラインセンサの順に
構成部品が配列されることにより蛍光検出手段が構成さ
れている請求項1のDNA塩基配列決定装置。 - 【請求項6】 電気泳動手段側から、屈折率分布型レン
ズアレー,蛍光濾波手段,屈折率分布型レンズアレー及
びCCDラインセンサの順に構成部品が配列されること
により蛍光検出手段が構成されている請求項1のDNA
塩基配列決定装置。 - 【請求項7】 CCDラインセンサはペルチェ素子によ
り冷却される請求項1のDNA塩基配列決定装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183028A JP3068413B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | Dna塩基配列決定装置 |
US08/500,204 US5556529A (en) | 1994-07-13 | 1995-07-10 | DNA base sequencer |
EP95110926A EP0724153A1 (en) | 1994-07-13 | 1995-07-12 | DNA Base sequencer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183028A JP3068413B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | Dna塩基配列決定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829326A JPH0829326A (ja) | 1996-02-02 |
JP3068413B2 true JP3068413B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=16128484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6183028A Expired - Lifetime JP3068413B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | Dna塩基配列決定装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5556529A (ja) |
EP (1) | EP0724153A1 (ja) |
JP (1) | JP3068413B2 (ja) |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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