JP4045253B2 - キャピラリー及び電気泳動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光標識されたDNA,RNAや蛋白などの試料を電気泳動により分離し,レーザー励起蛍光検出することにより,DNAの塩基配列,塩基長など、試料を分析するキャピラリー及び電気泳動装置に関する。
従来から、蛍光標識されたDNAなどの試料を電気泳動によって分子量分離し、試料にレーザを照射して蛍光標識から発する蛍光を検出し、検出される一連の信号を解析する、いわゆる電気泳動装置が用いられている。
蛍光の検出には、様々な方法があるが、特開平9―96623号(特許文献1)では,キャピラリー中を電気泳動するDNAにレーザビームを照射し,DNAから放射された蛍光を試料の泳動方向に直交する方向から検出している。本願明細書では、このように、試料の泳動方向に対して直交する方向から検出する蛍光検出方法を、「直交検出」と呼ぶ。
一方、特開平8―261988号(特許文献2)では,泳動板中を電気泳動するDNAにレーザビームを照射し,DNAから放射された蛍光をDNAが泳動する方向から検出している。同様に、Electrophoresis 2000, vol.21, pp. 3290-3304.(非特許文献1)及びWO 00/04371(特表2002−520616号報、特許文献3)、特開平10−19846号(特許文献4)では,キャピラリー中を電気泳動するDNAにレーザビームを照射し,DNAから放射された蛍光をDNAが泳動する方向から検出している。非特許文献1及び特許文献3、4では,蛍光をキャピラリー自身を導波路としてキャピラリー末端まで伝送し,キャピラリー末端から放射された蛍光を液槽を介して検出している。以下ではこの蛍光検出法を「末端検出」と呼ぶ。
末端検出における蛍光伝送は,キャピラリー中での内部全反射現象に基づいている。一方,キャピラリー電気泳動(Capillary Electrophoresis, CE)によるDNAシーケンシングでは,ポリマーでコーティングされた屈折率1.46の石英ガラスキャピラリーを使用し,内径には屈折率約1.4(1.36〜1.42)のDNA分離媒体が充填される。この場合,内径中媒体の屈折率よりガラスの屈折率が高いので,内径内から放射された蛍光は内径/ガラス界面では全反射しない。従って末端検出をDNAシーケンシングに適用するには,蛍光をポリマー/ガラス界面で全反射させなければならない。そのためには,屈折率が1.4より小さいポリマーでコーティングされたキャピラリーを使用する必要がある。このようなキャピラリーは, Polymicro Technology LLCから型番TSU100375またはTSU075375の標準品として供給されている。これらのキャピラリーはいずれも屈折率1.31のフッ素系ポリマーでコーティングされ,コーティングを含めた外径は375μm,コーティングの厚さは15μm,従ってガラス外径は375―15×2=345μmである。また,TSU100375及びTSU075375の内径はそれぞれ,100μm及び75μmである。非特許文献1及び特許文献3では,内径100μmのTSU100375が使用されている。
末端検出は,発光点を励起ビーム照射位置でのキャピラリー配置にかかわり無く2次元的に配置でき,多数のキャピラリーの集積に適している。非特許文献1では91本のTSU100375を集積し,91個のDNA試料の同時シーケンシングに成功している。
また、Analytical Chemistry 1998, vol.70, pp. 3996-4003(非特許文献2)やElectrophoresis 2001, vol.22, pp. 629-643(非特許文献3)では、内径が80μmより小さいキャピラリーの場合、分解能が良い旨記載されている。
特開平9―96623号報。
特開平8―261988号報。
WO 00/04371(特表2002−520616号報)
特開平10−19846号 Electrophoresis 2000, vol.21, pp. 3290-3304. Analytical Chemistry 1998, vol.70, pp. 3996-4003. Electrophoresis 2001, vol.22, pp. 629-643.
しかし、非特許文献1では、内径100μmのキャピラリーを100V/cmの電界強度で使用しており、その結果,154ベースの平均泳動時間38分,最大解読長430ベースを得ている。しかし、今日の大規模DNA解析では,同時処理可能な試料数の大きさとともに,より高速かつ高分離能な分析が求められており、泳動時間、最大解読長共に十分でない。
また、末端検出では、キャピラリーの内径から蛍光検出しなければならないので、集光効率を下げることなく、良好な感度を維持することに留意しなければならない。
まず、本願の発明の構成を開示する前に、キャピラリーの内径/外径比と感度について説明する。
ジュール熱の影響が無視できる限り,電界強度が高いほど,分離能は向上し,分析時間は短縮される。つまり,より短時間で長塩基長まで解読できる。それゆえ最近のCEベースのDNAシーケンシングでは,非特許文献1の100V/cmよりも高い電界強度,150V/cm以上が一般的に用いられている。同時に,ジュール熱の増加による電気泳動的分離能の低下を避けるため,内径を小さくする。
即ち、非特許文献1に記載のシステムを実用的なものとするには,ジュール熱の増加による電気泳動的分離能の低下を避けるため、80μm以下に変更する必要がある。この変更は,TSU100375の替わりにTSU075375を使用すれば可能である。しかしながら,末端検出では,ガラス外径をそのままにして内径のみを小さくすると蛍光の集光効率が下がり,感度が低下する。感度を維持しつつ内径を小さくするには,同時にガラス外径を小さくすることが必須である。これは以下のように説明される。
図1は末端検出を用いたキャピラリー電気泳動装置の基本構成を示す。レーザー2から射出された励起光は照射レンズ3でキャピラリー1に集光される。キャピラリー内で励起された蛍光は内部全反射により端面まで伝送される。端面から放射された蛍光は液槽4を介して集光レンズ6で平行光束にされ,フィルタ7で蛍光以外の光を遮断した後に,結像レンズ8でCCDカメラ9の光電面上に結像される。高圧電源26によって液槽4と液槽5の間に電圧が印加され,キャピラリー中を検体分子が電気泳動する。図2はキャピラリー断面の拡大図である。石英ガラス製のキャピラリーは,内径にDNA分離媒体が充填され,周囲にはポリマーがコーティングされている。本明細書では,図2に示したように,内径をD,石英ガラスの外径をD,コーティングを含めた最外径をDで表す。
図3は蛍光を検出する側のキャピラリー端部の拡大図であり,末端検出における光線の伝播経路を示す。キャピラリー末端近傍ではキャピラリー中心軸と集光レンズ光軸は一致するので,以下では単に光軸と呼ぶ。レーザビームの照射点においては,光軸に対して同一の角度θで放射された2本の蛍光光線(光線1,光線2)を考える。図に示したように,末端検出では,蛍光は内径とガラス部の両方を伝播し,末端においてもこの両方から放射される。光線1は最終的に内径から放射される場合,光線2はガラス部から放射される場合に対応する。光線1及び光線2が,キャピラリー末端から放射され,液槽4底面を透過して空気中に出た時に光軸となす角度をそれぞれφ1,φ2とする。光線1及び2がガラス内に入ったときに光軸となす角は両方の光線について共通であるので,これをθとする。内径内のDNA分離媒体の屈折率(≒1.4)<ガラスの屈折率(1.46)なので,光線はθ<θとなるように屈折する。光線1のように,内径内に戻ってキャピラリー端面を出てゆく場合は,再度の屈折により,光線が光軸となす角はθに戻る。一方,光線2のようにガラス内に入ったまま端面から出てゆく場合には,屈折がほとんどおこらず,光線が光軸となす角はほとんどθのままである。
この結果,最終的に空気中に出て行った状態においても,φ1<φ2となる。励起点では光軸に対して同一の角度θで放射された光線でも,内径から放射されれば集光レンズで集光され,ガラスから放射されると集光されない,ということがおこる。つまり,ガラス部から放射された光線に対する末端検出の効率は,内径から放射された光線に対するものに比べ低くなる。なお,内径から放射された光線に対する末端検出の集光効率は従来の直交検出の集光効率と実質的に同等である。以上の問題を定量的に議論するため,以下では図1の構成において,総量1の蛍光が励起点において等方的に放射され,端面から放射されて集光レンズ6で補足された蛍光はフィルタ7を100%透過し,CCDカメラ9の光電面上に倍率1でキャピラリー端面の蛍光像が結像されると仮定する。さらにCCD上では,端面像と同心の直径dの円形の領域で電荷をビニングする。このとき,CCDで検出される蛍光の量Sは以下の数1で表される。
Figure 0004045253
ここで
Figure 0004045253
は石英ガラスの屈折率=1.46、nはDNA分離媒体の屈折率≒1.4(1.36〜1.42),nはキャピラリーのコーティングの屈折率=1.31,Fは集光レンズのFナンバーである。図4は非特許文献1と同一の集光レンズ(F=0.95)の場合における,dに対するSのプロットである。一般にSのプロットはd=D1において折れ曲がる折れ線となり,その傾きは
Figure 0004045253
で与えられる。ガラス部分からの集光効率が低いことに対応して,つねにm1>mである。一方,DNA濃度が希薄な場合のCCDのノイズはビニング領域の直径dの関数として以下の数4のようにあらわされる。
Figure 0004045253
ここでid は単位面積あたりのCCDの暗電流,T はサンプリング間隔,Nr はリードアウトノイズである。DNAシーケンサにおける典型的な条件として,浜松ホトニクス社製の冷却CCD701xシリーズを0℃冷却,サンプリング間隔1秒で用いた場合(idT= 0.0347 electron/mm2 , Nr=8electrons)における,N(ノイズ)とdの関係を図5に示す。
一般にNはdに対して単調に増加し,dが十分大きい時は直線的に増加する。図6は,図4と図5に基づいて求めた,S/Nとdの関係を示す。図6はD1=100の場合であるが,一般にS/Nはd=D1において最大となる。つまり末端検出においては,ビニング領域は内径とほぼ同程度にするのが良く,ビニング領域を広げて端面のガラス部分から放射された蛍光まで検出するとS/Nが下がってしまう。いいかえれば末端検出ではガラス部分から放射される蛍光は検出しても無駄であり,感度を高めるには内径から放射される蛍光の量を増やさなければならない。もし,ガラス外径を同一のまま,内径を小さくすると,蛍光のガラス部から放射される割合が増加し,内径から放射される割合が減少してしまう。これが内径を小さくしたとき,同時にガラス外径も小さくしなければならない理由である。
一方,すでに述べたように,末端検出の集光効率は,内径から放射される蛍光に対しては直交検出と同一である。従って,端面で内径から蛍光が放射される割合が100%である場合に,トータルでの集光効率が末端検出と直交検出で同一になる。現実にはガラス部を無くすことはできないので,ガラス部から放射される割合を0%とすることは不可能である。つまり,末端検出の集光効率は常に直交検出に若干劣っている。非特許文献1ではDNAシーケンシングが成功しているが,当業者としては、従来の直交検出方式のDNAシーケンサーのユーザーにとってはこれ以上の集光効率及び感度の低下は容認しがたいと考えるのが一般的である。そこで以下では,内径を80μm以下にし,なおかつ非特許文献1と同等以上の集光効率及び感度を維持する条件について詳細に検討する。
A.まず、第1の構成を以下に述べる。
上で述べたように,末端検出では内径から放射されて検出される蛍光のみが有効であり,この量が末端検出の集光効率を表す。この光量はビニング領域の直径d=D1としたときのSとして式(1)から求められ,
Figure 0004045253
となる。図7はF0.95,F1.1及びF1.2のそれぞれの場合における,SとD/Dの関係を示す。F=0.95,D/D=0.29の点が非特許文献1及び特許文献3の場合に相当する。
一方,F<1であるようなレンズは一般に収差が大きく,焦点距離及び作動距離が小さくて視野が狭いなどの短所が有る。非特許文献1ではF=0.95,焦点距離25mmのレンズを使用して,キャピラリー間クロストーク0.4%を実現しているが,医療応用などを考慮すると,DNAシーケンサーのクロストークはより低いことが望ましい。それには焦点距離が50mm以上の低収差のカメラレンズが望ましいが,このようなレンズは一般にF≧1であり,実用的にはF=1.1か1.2が限界である。図7が示すように,このようなレンズを用いる場合,非特許文献1(F=0.95,D/D=0.29)と同等以上のSが得られる条件はD/D≧0.34となる。特に,工業的に製造しやすく低コストなF≧1.2のレンズを用いる場合には,D/D≧0.43が必要である。
ここで、20μmより小さい内径は,つまり易い,レーザビームを照射しにくい,などの理由のため、内径は20μm以上にする必要がある。また、高電界を用いて分離能を高め、かつジュール熱の増加による電気泳動的分離能の低下を避けるために、内径を80μm以下とする。
また,従来の直交検出では,集光レンズのFナンバーFを小さくすればするほど集光効率が向上する。しかしながら,末端検出では光軸となす角が,DNA分離媒体の屈折率nとキャピラリーコーティングの屈折率nで決まるある値より大きい光線は全反射されず,伝送されない。その結果,Fをnとnで決まるある値より小さくしても集光効率が上がらなくなる。集光効率はあがらなくても,Fが小さい明るいレンズほどコストは増大する。つまり,ある所定の値よりFを小さくすると全く無駄なコストが発生する。この無駄なコストを避ける条件は,
Figure 0004045253
で与えられる。非特許文献1ではn=1.4,n=1.31,F=0.95であるので,式(6)を満たしておらず,無駄なコストを発生させている。F≧1.0例えばF1.1またはF1.2またはF1.4のレンズを用いれば,この無駄を無くすことができる。あるいは,例えばコーティングとしてn=1.29のAF2400(デュポン)を使うことにより回避される。
以上のように、本願第1の構成は、D/D≧0.34で20μm≦D≦80μmとすることである。
B.次に、第2の構成を述べる。
ビーム照射点での蛍光の放射量とCCDのノイズの影響を計算に入れ,最終的に非特許文献1と同等以上のS/Nが得られる条件を検討する。ビームが十分に絞られている場合,蛍光の発光量は内径に比例する。CCDのノイズは図5と同一とする。内径がそれぞれ50,75,100μmである場合のガラス外径とS/Nの関係を図8に示す。図8が示すように,非特許文献1の内径100μm,ガラス外径345μmの場合と同等のS/Nを得るには,内径50及び75μmの場合には,ガラス外径をそれぞれ128μm以下及び247μmとしなければならないことがわかる。図9は80μm以下の内径と,非特許文献1と同等以上のS/Nが維持できるガラス外径の上限値の関係を示す。内径が20μm以下の場合は,ガラス外径を内径より小さくしなければならないので,キャピラリーが存在し得ない。図9の曲線は20≦D1≦80の範囲で,
=−0.000328D +0.0604D +0.716D―15
でほぼ完全に近似される。したがって,同等のS/Nを得つつ,良好な電気泳動性能を達成しうる条件は
20≦D1≦80かつ
≦−0.000328D +0.0604D +0.716D―15
と表すことができる。
末端検出の構成で,蛍光検出感度を維持しつつ内径を小さくすることができる。内径を小さくすることにより,高電界の使用が可能となり,分析が高速化されるとともに,分離能も向上する。
以下では本発明を実施するための最良の形態について具体的に記載する。
本発明の第一の実施例の基本構成は図1に示した通りである。ただし,キャピラリーの内径をD[μm],ガラス外径をD[μm]とするとき,
20≦D≦80 (7)
かつ
/D≧0.34 (8)
を満たすキャピラリーを用いる。また,キャピラリーのガラス表面は屈折率が1.4(分離媒体の屈折率)より小さいポリマーで少なくとも1部をコーティングされていなければならない。本実施例におけるコーティングの素材は屈折率n=1.31の無色透明のテフロン(テフロンは登録商標)AF1600(デュポン)である。もちろん屈折率n=1.29のテフロンAF2400(デュポン)でコーティングされたキャピラリーも好適に用いることができる。図10は本実施例で用いたキャピラリーの断面図と要求仕様を示す。コーティングの厚さは末端検出の性能に関係無いが,キャピラリーの機械的強度を保つために10μm以上が好ましく,15μm以上がより好ましい。本実施例ではD=75,D=220,D=250であり,式(7)と(8)は満たされている。その結果,良好な電気泳動性能と集光効率を同時に得ることができる。また,コーティングの厚さを15μmとした結果十分な強度を得ることができた。DとD2のペアーとしては式(7)と式(8)を満たす任意の組合せを用いることができ,例えば,(D,D2)=(40,110),(50,130),(60,175)などを好適に用いることができる。
キャピラリーのコーティングを含めた外径は,375μmと150μmが規格化されて最も広く用いられている。非特許文献1においても外径375μmのキャピラリーが用いられている。一方,末端検出においてはコーティングの厚さは10μm以上なら任意であり,性能には関係が無い。例えばコーティング厚さを77.5μmとしてD=75,D=220,D=375のキャピラリーを使用しても良い。このキャピラリーは最外径が非特許文献1と同一であるから,非特許文献1で用いられた電気泳動システムに,設計を変更すること無く,そのまま取り付けて使用することが可能である。しかも集光効率を維持したまま電気泳動性能が向上するという効果を得ることができる。
本実施例ではDNA分離媒体の屈折率n=1.40,キャピラリーのコーティングの屈折率屈折率n=1.31または1.29,集光カメラレンズのF=1.1としたので
Figure 0004045253
を満たしており,無駄なレンズのコストも発生していない。
図11に本発明の第2の実施例の構成を示す。本実施例では、384本のキャピラリーを集積化し、キャピラリーアレイ101を形成している。また,各キャピラリーの全長は40cmである。各キャピラリー1−1〜1−384の、試料を導入する側を始端部102、電気泳動によって試料がキャピラリー内部を泳動し、溶出する側を終端部103と呼ぶ。各キャピラリー101の始端部102の端面より30cm(終端部103の端面より10cm)の位置をレーザ照射位置とし、その部分のキャピラリーのテフロンコーティングを除去してある。4個のガラス基板14−1〜14−4上のそれぞれに,96本のキャピラリー1−1〜1−96,1−93〜1−192, 1−193〜1−288及び1−289〜1−384のレーザ照射位置を並べ、4組のキャピラリー配列を形成する。各ガラス基板14−1〜14−4上では、各キャピラリー1−1〜1−384が互いにほぼ平行、かつガラス基板14−1〜14−4にほぼ平行に配列され、各レーザ照射位置が各キャピラリー1−1〜1−384とほぼ垂直で、かつ一直線上に配列されている。
アルゴンイオンレーザー光源2から発振したレーザ光(波長488nm、および515nm、出力100mW)は、ミラー10,ビームスプリッター12−1〜12−3およびミラー13によって4本に分割され、それぞれが照射レンズ3−1〜3−4(f=40mm)によってレーザ幅を絞られ、4組のキャピラリー配列を側面から照射する。各レーザビームは、ガラス基板14−1〜14−4に平行、かつ各キャピラリー1−1〜1−384に垂直になるように調節されてキャピラリー配列に照射される。電気泳動の分離能の低下を抑えるために、キャピラリー配列に照射されるレーザ幅は、キャピラリーの内径(50μm)程度かそれ以下にすることが望ましい。各キャピラリー1−1〜1−384の内部が分離媒体であるDNA分離媒体(Applied Biosytems社POP−7,屈折率1.4)で満たされている状態で上記のレーザ照射を行うと、特許文献1に記載されているように、レーザビームがキャピラリー配列中を伝搬するため、すべてのキャピラリーを同時に効率良く照射することができる。
キャピラリーアレイ101の終端部103は、384本のキャピラリー1−1〜1−384が束ねられ、各キャピラリー1−1〜1−384の終端部103の端面は実質的に同一平面に並び、検出平面を形成する。検出平面上で各キャピラリー検出端面は96×4の格子状に配列(2次元的に配列)する。ここで、各キャピラリー1−1〜1−384の始端部102における位置とキャピラリー検出端面における位置を対応させておく。
キャピラリーアレイ101は、液槽4に接続されている。液槽4にはDNA分離媒体POP7が充填されており,液槽4からキャピラリーにPOP7が充填される。液槽4は、アクリル樹脂製であり、内部に流路が形成されている。この内部にDNA分離媒体が満たされている。チューブ19は、緩衝液(3700 buffer、Applied Biosystems社)の入った液槽21につながっている。本実施例ではDNA分離媒体として非架橋の粘性流体であるPOP7を用いたが,屈折率が同程度の架橋ゲルが充填されたキャピラリーも使用可能であることは云うまでも無い。
キャピラリー検出端面から出射された蛍光は、DNA分離媒体で満たされた流路、検出窓がはめ込まれた液槽4の底面を介し、液槽4下方向から、集光レンズ6(F=1.2、f=50)、フィルター7、プリズム28、結像レンズ8(F=1.2、f=50)、512×512画素の2次元CCDカメラ9で構成される検出部107によって検出される。
試料からの蛍光以外の、液槽4を構成する材料等から蛍光や散乱光を減らすため、検出窓の材料は無蛍光の石英ガラスとする。検出窓として、背蛍光や励起光を除外できる光学フィルターを使用しても良い。また、液槽4全体を無蛍光かつ透明な材料で作製し、液槽4と検出窓を一体化しても良い。本実施例では、検出平面から検出窓の外表面までの距離は20mmとし、集光レンズ6の焦点距離50mmより小とした。
キャピラリー始端部102を緩衝液に浸し、緩衝液槽21と液槽5との間に高圧電源506によって電圧を印加し、各キャピラリー1−1〜1−384に注入された試料を終端部103方向に電気泳動する。この際、キャピラリー1−1〜1−384内のDNA分離媒体が圧力差により移動しないように、緩衝液槽21に入った緩衝液と液槽5に入った緩衝液の液面の高低差がないようにした。
各キャピラリー1−1〜1−384内を電気泳動する試料は、キャピラリー1−1〜1−384のレーザ照射位置においてレーザ照射される。レーザ照射により、試料に標識された蛍光体が励起され、その蛍光の一部はキャピラリー1−1〜1−384の内表面で全反射してキャピラリー1−1〜1−384内部を伝播し、各キャピラリー1−1〜1−384の検出端面より出射する。出射した蛍光は、液槽4の検出窓を介し、集光レンズ6により平行光束とされ、フィルター7により背蛍光および励起光が除外され、プリズム28によって波長分散され、結像レンズ8により2次元CCDカメラ9上に結像される。また、集光レンズ6の代わりに対物レンズを使用しても良い。集光レンズ6とキャピラリー検出端面の距離は50mmとした。各キャピラリー1−1〜1−384からの蛍光が波長分散された像は、2次元CCDカメラ9上の異なる位置に結像するようにする。これにより、各キャピラリー1−1〜1−384からの蛍光を独立かつ一括して検出できるようにする。また、この検出を連続的に繰り返すことにより、各キャピラリー1−1〜1−384からの蛍光の時間変化を計測する。得られた計測結果をコンピュータに記録し、解析することにより、複数種類の試料を分析できる。
蛍光検出時に外部からの迷光が検出部107に入ると、キャピラリー検出端面から出射した蛍光検出の感度の低下につながる。そこで、キャピラリー1−1〜1−384のレーザ照射位置から液槽4および検出部107の領域を外部から遮光することが望ましい。本実施例では、上記領域全体を暗箱で覆った。上記3つの領域に分けて暗箱で覆っても良い。また液槽4の材質を黒いアクリル樹脂にする、もしくは黒いプラスチックにし、外部からの迷光を遮断する方法でも良い。
図12にキャピラリー1−1〜1−384の断面と必要仕様を示す。本実施例で使用したキャピラリーに要求される仕様は第一の実施例におけるものとほぼ共通であるが,F=1.2のレンズを用いているので,
/D≧0.43 (10)
を満たさなければならない。本実施例ではF=1.2であるが,F=1.4やF=1.8の場合も式(10)を当然満たさなければならない。本実施例ではD=50,D2=100,D=130として式(10)が満たされるようにした。DとD2のペアーとしては式(6)と式(10)を満たす任意の組合せを用いることができ,例えば,(D,D2)=(40,85),(60,130),(75,165)などを好適に用いることができる。
本実施例では,n=1.4,n=1.31,F=1.2であるので式(6)が満たされており,第一の実施例同様無駄なレンズコストは発生していない。
本実施例では,内径を非特許文献1の半分とすることにより,3倍以上(320V/cm)の高電界を使用して安定なDNAシーケンシングができるようになった。本実施例では非特許文献1の4倍以上の384本のキャピラリーを集積化して,384試料の同時分析を可能とした。図13に,代表キャピラリー1−357で得られたシーケンシング波形を示す。試料は,ROXプライマーで標識された,M13mp18をテンプレートとする単色シーケンシング反応生成物である。529ベースまでの単一塩基分離が10分以内で達成された。つまり約500ベースを10分以内で解読できる。また,154ベースの平均泳動時間は6分であり,非特許文献1の6倍以上の高速分析が実現した。これらの性能は他の383本のキャピラリーでも同等であった。従ってトータルでは非特許文献1の25倍のスループットが,同等の集光効率を維持したまま実現された。
本実施例では、キャピラリーをビーム照射部及び検出部のいずれにおいても96本×4列で配置したが,別の配置,例えば128本×3列,192本×2列なども可能であり,ビーム照射部と検出部で別々の配置を取ることも可能である。例えば照射部で128本×3列,検出部で96×4列にすれば,レーザビームの照射効率が向上し,かつ,検出平面の幅はかわらないので,F1.2の明るい集光レンズを使うことが可能であり,一層高い感度を得ることができる。
本実施例では終端部103から液槽4を介して蛍光を検出したが,始端部102から液槽5を介して検出することも可能である。
本実施例ではレーザビームをキャピラリーが配列する平面に平行に照射したが,図14に示したように,レーザのビームをシリンドリカルレンズ31で広げてキャピラリー1−1〜1−96に照射してもよい。この場合,照射部でキャピラリーが精密に配置される必要が無いので,キャピラリーアレイが安価に製造できるという効果がある。レーザビームをキャピラリーが配列する方向にスキャンすることによっても同様な効果を得られる。検出端でのキャピラリー配置を一列にするとプリズムのかわりに回折格子を用いることもできる。
図15は本発明の第三の実施例におけるキャピラリーの断面図及び要求される仕様を示す。本実施例におけるキャピラリー電気泳動装置全体の構成は第一の実施例もしくは第二の実施例と同一である。キャピラリー内径内には屈折率約1.4のDNA分離媒体が充填される。本実施例ではキャピラリーの内径をD[μm],ガラス外径をD[μm]とするとき,
20≦D≦80 (11)
かつ
Figure 0004045253
を満たし,キャピラリーのガラス表面は屈折率が1.4より小さいポリマーでコーティングされている。本実施例におけるコーティングの素材は屈折率約1.31の無色透明のテフロンAF1600(デュポン)である。もちろん屈折率1.29のテフロンAF2400(デュポン)でコーティングされたキャピラリーも好適に用いることができる。コーティングの厚さは末端検出の性能に関係無いが,キャピラリーの機械的強度を保つために10μm以上が好ましく,15μm以上がより好ましい。これらの条件を満たすよう,本実施例ではD=50,D2=120,D=150とした。DとD2のペアーとしては式(11)と式(12)を満たす任意の組合せを用いることができ,例えば,(D,D2)=(40,85),(60,160),(75,200)などを好適に用いることができる。このようなキャピラリーを用いた結果,非特許文献1と同等のS/Nを維持しつつ,安定した電気泳動分離を半分以下の時間で得ることができた。
本実施例では,n=1.4,n=1.31であり,F≧1.2,つまり例えばF=1.4等であるので式(6)が満たされており,第一の実施例同様無駄なレンズコストは発生していない。
本実施例では,キャピラリー電気泳動装置全体の構成は第一の実施例もしくは第二の実施例と同一であり,キャピラリー内径内には屈折率約1.4のDNA分離媒体が充填され,キャピラリーのガラス表面は屈折率が1.4より小さいポリマーでコーティングされている。電気泳動用のキャピラリーとしては,内径の呼び径75,50及び40μmのキャピラリーが規格化され,なおかつ電気泳動的に好ましいことから広く用いられている。キャピラリーの外径やコーティングが変化しても内径が同一ならば,ほぼ共通の電気泳動条件を適用できるという利点がある。そこで第四の実施例では,内径を75,50または40μmに固定して,式(8)を満たすキャピラリーを使用する。製造上,キャピラリーの内径は±3μm程度の誤差が避けられない。キャピラリーの内径を D[μm],ガラス外径をD[μm]とすると,呼び径75,50または40μmに対応するDの範囲はそれぞれ75±3,50±3及び40±3である。これらの範囲のDに対してD/D≧0.34を満たすDの範囲はそれぞれ,D≦229,D≦156及びD≦126である。従って本実施例におけるキャピラリーが満たすべき仕様は
(D=75±3かつD≦229)または
(D=50±3かつD≦156)または
(D=40±3かつD≦126)
となる。このようなキャピラリーを用いることにより,従来のCEシステムで最適化された電気泳動条件を容易に移植できるという固有の効果が得られる。
本実施例では,n=1.4,n=1.31であり,F≧1.2,つまり例えばF=1.4等であるので式(6)が満たされており,第一の実施例同様無駄なレンズコストは発生していない。
本発明は超高スループットのDNAシーケンサーに利用できる。
末端検出の概念図。 キャピラリーの中心軸に垂直な面による断面図。 キャピラリーの中心軸を通る面による断面図及び蛍光の伝播経路。 CCD上のビニング領域の直径dと検出される蛍光の量Sの関係。 CCD上のビニング領域の直径dとノイズNの関係。 CCD上のビニング領域の直径dとS/Nの関係。 集光レンズがF0.95とF1.1とF1.2のそれぞれの場合における,集光効率Sと内径ガラス外径比D/Dの関係。 内径Dが50,75,100のそれぞれの場合における,S/Nと外径Dの関係。 80以下の内径Dに対するS/N維持化能な外径Dの範囲。 実施例1におけるキャピラリーの断面図と必要仕様。 実施例2の構成。 実施例2におけるキャピラリーの断面図と必要仕様。 実施例2で得られたシーケンシング波形。 実施例2におけるビーム照射法の代替法。 実施例3におけるキャピラリーの断面図と必要仕様。
符号の説明
1,1−1〜1−384:キャピラリー,2:レーザ,3,3−1〜3−4:照射レンズ,4:液槽,5:液槽,6:集光レンズ,7:フィルタ,8:結像レンズ,9:CCDカメラ,10,12−1〜12−3:ビームスプリッター,11, 13:ミラー,14−1〜14−4:ガラス基板,15:シリンジ,19:チューブ,20:バルブ,21:液槽,26:高圧電源,28:プリズム,31:シリンドリカルレンズ。

Claims (16)

  1. 内部に充填された分離媒体中で、試料が泳動分離される円筒状のガラス製キャピラリーと、
    前記キャピラリーの一方の端部側に設けられた液槽と、
    前記液槽を介して、前記試料の成分から発する蛍光を検出する検出器とを有し、
    前記キャピラリーの内径をD[μm],ガラス外径をD[μm]とするとき,
    20≦D1≦80 かつ D/D≧0.34
    であることを特徴とするキャピラリー電気泳動装置。
  2. 前記液槽と前記検出器との間には、前記蛍光を集光するレンズが設けられ、
    前記レンズのFナンバーが1.0以上であることを特徴とする請求項1記載のキャピラ
    リー電気泳動装置。
  3. 前記液槽と前記検出器との間には、前記蛍光を集光するレンズが設けられ、
    前記レンズのFナンバーが1.2以上であって,D/D≧0.43であることを特
    徴とする請求項1記載のキャピラリー電気泳動装置。
  4. 前記分離媒体の屈折率は、1.36以上1.42以下であることを特徴とする請求項1
    に記載のキャピラリー電気泳動装置。
  5. 前記液槽と前記検出器との間には、前記蛍光を集光するレンズが設けられ、
    前記ガラス製キャピラリーの外表面の少なくとも一部は、ポリマーでコーティングされ
    ,前記ポリマーの屈折率をn,前記分離媒体の屈折率をn,前記レンズのFナンバー
    をFとするとき,
    0.5/(n −n 0.5≦F
    であることを特徴とする請求項1記載のキャピラリー電気泳動装置。
  6. は、1.36以上1.42以下であることを特徴とする請求項5記載のキャピラリ
    ー電気泳動装置。
  7. 前記コーティングの厚さは10μm以上であることを特徴とする請求項5記載のキャピ
    ラリー電気泳動装置。
  8. 前記ポリマーの屈折率は、前記分離媒体の屈折率よりも小さいことを特徴とする請求項
    5記載のキャピラリー電気泳動装置。
  9. 前記キャピラリーは複数設けられ、前記一方の端部は2次元的に配置されていることを
    特徴とする請求項1記載のキャピラリー電気泳動装置。
  10. 前記キャピラリーは、複数組のキャピラリー配列が形成されるように設けられ、
    前記キャピラリー配列毎に、前記キャピラリーの側面から光を照射する光源とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のキャピラリー電気泳動装置。
  11. 前記キャピラリーは複数設けられ、前記複数のキャピラリーに光ビームを照射する光源
    と、前記光源と前記キャピラリーとの間に、前記光ビームを前記キャピラリーが並ぶ方向
    に広げるレンズとを有することを特徴とする請求項1記載のキャピラリー電気泳動装置。
  12. 内部に充填された分離媒体中で、試料が泳動分離される円筒状のガラス製キャピラリー
    と、
    前記キャピラリーを延長した方向から、前記試料の成分から発する蛍光を検出する検出
    器とを有し、
    前記キャピラリーの内径をD[μm],ガラス外径をD[μm]とするとき,
    20≦D1≦80 かつ
    D2≦−0.000328D +0.0604D +0.716D―15
    であることを特徴とするキャピラリー電気泳動装置。
  13. 前記分離媒体の屈折率は、1.36以上1.42以下であることを特徴とする請求項1
    2に記載のキャピラリー電気泳動装置。
  14. 前記キャピラリーは、複数組のキャピラリー配列が形成されるように設けられ、
    前記キャピラリー配列毎に、前記キャピラリーの側面から光を照射する光源とを有する
    ことを特徴とする請求項12記載のキャピラリー電気泳動装置。
  15. 内部に充填された分離媒体中で、試料が泳動分離される円筒状のガラス製キャピラリーと、
    前記キャピラリーの一方の端部側に設けられた液槽と、
    前記液槽を介して、前記試料の成分から発する蛍光を検出する検出器とを有し、
    前記キャピラリーの内径をD[μm],ガラス外径をD[μm]とするとき,
    (D=75±3かつD2≦229)または
    (D=50±3かつD2≦156)または
    (D=40±3かつD2≦126)
    であることを特徴とするキャピラリー電気泳動装置。
  16. 前記液槽と前記検出器との間には、前記蛍光を集光するレンズが設けられ、
    前記レンズのFナンバーが1.0以上であることを特徴とする請求項15記載のキャピ
    ラリー電気泳動装置。
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