JPH0943236A - 走査型蛍光検出装置 - Google Patents

走査型蛍光検出装置

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JPH0943236A
JPH0943236A JP7212552A JP21255295A JPH0943236A JP H0943236 A JPH0943236 A JP H0943236A JP 7212552 A JP7212552 A JP 7212552A JP 21255295 A JP21255295 A JP 21255295A JP H0943236 A JPH0943236 A JP H0943236A
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JP
Japan
Prior art keywords
mirror
fluorescence
scanning line
scanning
optical system
Prior art date
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Pending
Application number
JP7212552A
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English (en)
Inventor
Koichi Kojima
浩一 児島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光検出用に単一の光検出器を用い、かつ受
光光学系を機械的に走査することなく走査線上から発生
する蛍光を受光できるようにする。 【解決手段】 レーザビーム20が走査線14上を移動
するようにミラー22の回転が制御され、レーザビーム
20により励起されたDNA断片の泳動バンドから発生
した蛍光を検出するために、その蛍光をアークサインレ
ンズ26で集光し、ミラー28を経て光電子増倍管30
で受光する受光光学系が設けられている。ミラー22と
28はコンピュータ24により制御され、ミラー22又
は28の角度から割り出された走査線上の位置がコンピ
ュータ24内で検知され、検出された蛍光強度は、その
走査線上の位置に対応して記録されていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDNAの拡散断片を
螢光物質で標識して電気泳動させ、オンラインで読み取
る蛍光型自動塩基配列決定装置や、イメージングプレー
トの読取りなどに利用される走査型蛍光検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図1に蛍光型自動塩基配列決定装置を概
略的に示す。表面と裏面をガラス版で挾まれて形成され
た電気泳動ゲル2の上端と下端にそれぞれバッファ容器
4,6が設けられ、それらのバッファ容器4,6にはバ
ッファ液が収納される。ゲル2の上端のサンプル投入部
8にはシャーク型コームを用いて、互いに接近して配置
された複数の泳動レーンに末端塩基別にDNA断片試料
が投入され、ゲル2の上下両端間に泳動電圧が印加され
ることによりそれらのDNA断片試料が上端から下端に
向かう泳動方向12に沿って同時に電気泳動させられ
る。10は泳動して分離したDNA断片の泳動バンドで
ある。泳動方向12と直交する方向の走査線14上にD
NA断片試料をラベルした蛍光を励起するための励起光
ビームが照射され、その走査線上に到達した泳動バンド
10から発生する蛍光が検出されてDNAの塩基配列が
決定される。
【0003】DNA断片の泳動バンド10は−極から+
極へ向かって泳動し、その際走査線14を通過してい
く。泳動は高速で行なわれる方が望ましいため、走査線
14上に泳動バンド10が存在する時間も短かく、した
がって蛍光を検出するための励起光ビームによる走査及
び蛍光を検出する受光光学系の走査も高速であることが
要求される。
【0004】走査線14に沿って励起光ビームを走査
し、発生する蛍光を受光する方法としては、主なものに
以下の3つの方法が知られている。 (1)走査線14に沿って、ゲル2の側方から端面にレ
ーザビームを入射させ、走査線14に沿って複数の光電
子増倍管を配列して蛍光を検出する。 (2)ゲル2の表面側からミラーを使って走査線14に
沿ってレーザビームを走査し、その照射点の移動にあわ
せて光電子増倍管又は光ファイバの先端を移動させて蛍
光を検出する。 (3)レーザビームと光電子増倍管を走査線14に沿っ
て機械的に走査させながら蛍光を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(1)の方法は、複数
の光電子増倍管を使用するため走査線14上の各点につ
いて感度のバラツキが発生する。(2)及び(3)の方
法は、光電子増倍管などを機械的に移動させなければな
らないため、走査速度及び密度(単位時間当りの走査回
数)を高めることが難しいうえ、機械的移動に伴う振動
や故障が発生する。そこで、本発明は蛍光検出用に単一
の光検出器を用い、かつ受光光学系を機械的に走査する
ことなく走査線上から発生する蛍光を受光できるように
して、上記の問題点を解決することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では受光光学系に
アークサイン(arc-sin)レンズを用いる。すなわち、
本発明の走査型蛍光検出装置は、平面状被検体の表面上
の一直線の走査線上を励起光ビームで走査して被検体を
励起する励起光学系と、励起光ビームにより照射された
位置から発生する蛍光を集光して検出する受光光学系と
を備え、その受光光学系は走査線上の各点が焦点位置と
なる位置に配置されたアークサインレンズと、アークサ
インレンズにより集光された蛍光を反射するミラーと、
そのミラーにより反射された蛍光を受光する光検出器
と、走査線上の励起光ビームによる照射位置からの蛍光
が光検出器に入射するように、励起光ビームの移動と連
動してそのミラーの角度を変化させるミラー制御部とを
備えている。アークサインレンズはレンズへの光の入射
角による焦点深度の変動がないため、平面状被検体の表
面上の走査線上の像を、ぼやけずに1つの光検出器に入
射させることができる。
【0007】
【実施例】図2は本発明を図1に示された蛍光型自動塩
基配列決定装置に適用した第1の実施例を表わしたもの
であり、図1の側方から見た断面図を表わしている。ス
ラブ状ゲル2は例えばポリアクリルアミドゲルであり、
表面側と裏面側がそれぞれガラス版3a,3bで挾まれ
て形成されている。泳動ゲル2の上端のサンプル投入部
8には、末端塩基A(アデニン)、G(グアニン)、T
(チミン)、C(シトシン)別のDNA断片試料が投入
される。DNA断片試料は螢光物質のFITCにより既
知の方法で標識化され、サンガー法により末端にA,
G,T,Cのそれぞれがくるように処理された4種類の
DNA断片である。FITCは488nmの波長のアル
ゴンレーザで励起されると520nmの波長の蛍光を発
する。
【0008】泳動電圧が印加されると、DNA断片試料
はゲル2中を泳動方向12に沿って泳動していき、時間
とともに分離されて泳動バンド10となって測定部であ
る走査線14の位置に到達する。走査線14は泳動方向
12に直交する方向であり、その走査線14上を励起光
であるレーザビーム(例えばアルゴンレーザビーム)2
0で走査するために、レーザビーム20を反射してゲル
2に照射するミラー22が設けられている。ミラー22
はコンピュータ24により制御され、レーザビーム20
が走査線14上を移動するように制御される。
【0009】レーザビーム20により励起されたDNA
断片の泳動バンドから発生した蛍光を受光するために、
ゲル2の前面にはアークサインレンズ26が配置されて
おり、走査線14上の各点がアークサインレンズ26の
焦点位置となる位置及び方向にアークサインレンズ26
が位置決めされている。アークサインレンズ26で集光
された蛍光を反射するためにミラー28がゲル2に関し
てアークサインレンズ26よりさらに前方に配置され、
ミラー28からの反射光を受光する位置に光電子増倍管
30が配置されている。レーザビーム20が走査線14
に沿ってゲル2を照射し、その照射位置から発生する蛍
光をミラー28が光電子増倍管30に入射させるよう
に、ミラー22の回転と連動してミラー28がコンピュ
ータ24により制御されて回転する。
【0010】このように、ミラー22と28はコンピュ
ータ24により制御され、レーザビーム20が走査線1
4に沿って移動し、レーザビーム20による照射位置か
ら発生した蛍光はアークサインレンズ26により集光さ
れ、ミラー28で反射されて光電子増倍管30へ導かれ
て検出される。この走査により、ミラー22又は28の
角度から割り出された走査線上の位置がコンピュータ2
4内で検知され、検出された蛍光強度は、その走査線上
の位置に対応して記録されていく。
【0011】図3と図4は本発明を図1に示された蛍光
型自動塩基配列決定装置に適用した第2の実施例を表わ
したものであり、図3は図2と同様の方向から見た断面
図、図4はその上方から見た断面図である。図2の実施
例と比較すると、蛍光を受光する光学系は同じである
が、励起光のレーザビーム20aをゲル2に照射するた
めの光学系が異なっている。レーザビーム20aはレン
ズ32で集光され、スリット34により微小径のビーム
とされてハーフミラー36によりアークサインレンズ2
6の光軸上に乗せられる。
【0012】この実施例ではレーザビーム20aはハー
フミラー36及びミラー28で反射され、アークサイン
レンズ26を通過してゲル2上の走査線14上に焦点を
結ぶ。走査線14上のゲル2中を泳動するDNA断片の
泳動バンドから発生する蛍光は、再びアークサインレン
ズ26で集光され、ミラー28で反射されハーフミラー
36を透過して光電子増倍管30に導かれて検出され
る。この実施例では、ミラー28を回転させることによ
り、レーザビーム20aが走査線14上に沿って移動す
るとともに、走査線14上の照射点から発生した蛍光が
再び同じアークサインレンズ26で集光されて光電子増
倍管30に導かれる。したがって、角度制御が必要なミ
ラーは記号28で示された1個ですむことになり、駆動
機構及び制御が容易になる。
【0013】図3及び図4に示された実施例ではレーザ
ビーム20aがアークサインレンズ26で集光されるた
め、レーザビーム20aがガスレーザや固体レーザのよ
うに平行ビームとなっているものに限らず、レーザ光が
発散する半導体レーザであってもよい。本発明は実施例
に示された装置に限られるものではなく、励起光ビーム
により照射された位置から発生する蛍光を検出するもの
であれば適用することができ、フラグメント解析やタン
パク質検出にも応用することができる。また、輝尽性蛍
光体を使ったRI検出器(例えば富士写真フィルム株式
会社の製品であるFCR)における、いわゆるイメージ
ングプレートの読取りにも応用することができる。
【0014】本発明は請求項に示されたもの以外に次の
態様を含んでいる。 (1)励起光学系は励起光ビームをハーフミラーを用い
て受光光学系の光軸上に入射させ、共通のアークサイン
レンズにより励起光ビームの照射と蛍光の受光を行な
う。このようにアークサインレンズを励起光学系と受光
光学系で兼用することにより、可動部をミラー1つだけ
とすることができ、制御が一層容易になる。
【0015】
【発明の効果】本発明では受光光学系にアークサインレ
ンズを用いたので、簡単な機構であるにも拘らず、高速
で安定な情報を得ることができる。そして稼動部はミラ
ーの回転だけですむので、トラブルの発生が少ない。検
出器が1つであるため、データのバラツキがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される一例としての蛍光型自動塩
基配列決定装置を概略的に示す正面図である。
【図2】第1の実施例を示す側面断面図である。
【図3】第2の実施例を示す側面断面図である。
【図4】図3の上面断面図である。
【符号の説明】
2 ゲル 12 泳動方向 14 走査線 20,20a レーザビーム 22 レーザビームを移動させるミラー 24 制御部のコンピュータ 26 アークサインレンズ 28 蛍光反射用ミラー 30 光電子増倍管 36 ハーフミラー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状被検体の表面上の一直線の走査線
    上を励起光ビームで走査して被検体を励起する励起光学
    系と、 励起光ビームにより照射された位置から発生する蛍光を
    集光して検出する受光光学系とを備えた走査型蛍光検出
    装置において、 受光光学系は前記走査線上の各点が焦点位置となる位置
    に配置されたアークサインレンズと、 アークサインレンズにより集光された蛍光を反射するミ
    ラーと、 そのミラーにより反射された蛍光を受光する光検出器
    と、 走査線上の励起光ビームによる照射位置からの蛍光が光
    検出器に入射するように、励起光ビームの移動と連動し
    て前記ミラーの角度を変化させるミラー制御部と、を備
    えていることを特徴とする走査型蛍光検出装置。
JP7212552A 1995-07-28 1995-07-28 走査型蛍光検出装置 Pending JPH0943236A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7212552A JPH0943236A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 走査型蛍光検出装置

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JP7212552A JPH0943236A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 走査型蛍光検出装置

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JPH0943236A true JPH0943236A (ja) 1997-02-14

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ID=16624582

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JP7212552A Pending JPH0943236A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 走査型蛍光検出装置

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JP (1) JPH0943236A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1011664C2 (nl) * 1999-03-24 2000-05-15 Datascan Group B V Inrichting en werkwijze voor het selecteren en vastleggen van een beeld dat een deel vormt van een bestraald of emitterend object.
JP2010046082A (ja) * 1998-05-27 2010-03-04 Vysis Inc 分析対象の検出のための生物学的アッセイの改良

Cited By (3)

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WO2000057234A1 (en) * 1999-03-24 2000-09-28 Datascan Group B.V. Device and method for selecting and recording an image

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