JP2003003890A - 内燃機関の吸入空気量制御装置 - Google Patents
内燃機関の吸入空気量制御装置Info
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
ンジン回転数の上昇を抑制し、運転性を向上させる。 【解決手段】内燃機関のスロットル弁下流側に供給する
空気量を制御する吸入空気量制御弁と、該内燃機関のの
負荷状態に応じて吸入空気量制御弁を制御する制御手段
と、該内燃機関への燃料の供給を停止する燃料供給停止
手段とを備える内燃機関の吸入空気量制御装置が提供さ
れる。燃料供給停止手段によって前記内燃機関への燃料
の供給が停止されているとき、制御手段は、前記内燃機
関の負荷状態に応じた制御によって内燃機関に供給され
る空気量よりも少ない量の空気が該内燃機関に供給され
るよう前記吸入空気量制御弁を制御する。
Description
ットル弁をバイパスする通路に設けられた吸入空気量制
御弁によって、該内燃機関に供給する空気量を制御する
吸入空気量制御装置に関する。
通路に電磁弁を設け、該電磁弁を電気的に制御して、内
燃機関に供給する空気量を制御する方法が知られてい
る。たとえば、同じ出願人による特開平9−22886
8号公報には、内燃機関によって駆動される発電機等に
よる負荷の作動状態に応じて補正された制御量によっ
て、上記の電磁弁を制御する方法が開示されている。こ
の方法によると、内燃機関の電気負荷や機械的負荷とな
る装置のそれぞれが作動状態であるかどうかを検出す
る。これらの装置には、エアーコンディショナー(以
下、「エアコン」という)、自動変速機およびパワース
テアリング装置などが含まれる。これらの装置が作動状
態にあるならば、該装置の負荷補正項に、該装置につい
て予め決められた値が設定され、該装置が作動状態にな
ければ、該装置の補正項にゼロが設定される。すべての
装置についての補正項が加算され、該加算された補正項
を用いて、上記電磁弁の開弁量を制御するための制御量
を補正する。こうして、内燃機関に供給する空気量は、
負荷となる装置の作動状態に応じて制御される。
状態(たとえば、エンジン・ブレーキ状態)にあると判
定されたとき、燃料の供給を停止する方法が知られてい
る。このような燃料の供給停止は、通常「燃料カット」
と呼ばれる。燃料カットを行うことにより、燃費の向上
が図られる。燃料カットは、例えば、スロットル弁が所
定時間(たとえば、0.5秒)以上にわたって全閉さ
れ、かつエンジン回転数が所定回転数以上(たとえば9
00rpm)のとき、実行される。燃料カット状態に入っ
た後にエンジン回転数が上記所定回転数を下回ると、燃
料カット状態は解除され、燃料の供給が再開される。
8号公報に記載された方法によると、自動変速機のシフ
トポジションがドライブレンジにあるとき、自動変速機
の負荷についての補正項に所定値が設定される。したが
って、燃料カット中であっても、自動変速機の負荷が存
在すれば、該負荷に応じた空気量が内燃機関に供給され
る。このような状態で燃料の供給を再開すると、内燃機
関に供給される空気量が自動変速機の負荷に応じて増や
されているために、エンジン回転数が急に上昇すること
がある。すなわち、自動変速機の負荷に応じた空気量の
増量が、燃料カット後の燃料供給再開時に過剰に作用し
てしまう状況があり、このことは、運転性(ドライバビ
リティ)の悪化を招く。
開したときの自動変速機の負荷に応じた空気量によるエ
ンジン回転数の上昇を抑制し、運転性を向上させる吸入
空気量制御装置が必要とされている。
め、請求項1の発明の内燃機関の吸入空気量制御装置
は、内燃機関のスロットル弁下流側に供給する空気量を
制御する吸入空気量制御弁と、該内燃機関の負荷状態に
応じて吸入空気量制御弁を制御する制御手段と、該内燃
機関への燃料の供給を停止する燃料供給停止手段とを備
え、燃料供給停止手段によって内燃機関への燃料の供給
が停止されているとき、制御手段は、前記内燃機関の負
荷状態に応じた制御によって内燃機関に供給される空気
量よりも少ない量の空気が該内燃機関に供給されるよう
吸入空気量制御弁を制御する、という構成をとる。
止されている間は、内燃機関に供給される空気量が減少
するよう吸入空気量制御弁が制御されるので、燃料の供
給が再開されたときのエンジン回転数の上昇を抑制する
ことができ、よって運転性を向上させることができる。
機関の吸入空気量制御装置において、燃料供給停止手段
により燃料の供給が停止された後に該燃料の供給が再開
されたとき、制御手段は、内燃機関に供給する空気量が
徐々に増加するよう前記吸入空気量制御弁を制御する、
という構成をとる。
止された後に燃料の供給が再開されたとき、吸入空気量
が徐々に増加するよう吸入空気量制御弁が制御されるの
で、燃料供給が再開した後のエンジン回転数の変動を抑
制することができ、よって運転性を向上させることがで
きる。
施の形態を説明する。図1は、この発明の実施形態によ
る内燃機関(以下、「エンジン」という)およびその制
御装置の全体的な構成図である。
いう)5は、車両の各部から送られてくるデータを受け
入れる入力回路5a、車両の各部の制御を行うための演
算を実行するCPU5b、読み取り専用メモリ(RO
M)および一時記憶用のランダムアクセスメモリ(RA
M)を有する記憶手段5c、および車両の各部に制御信
号を送る出力回路5dを備えている。記憶手段5cのR
OMには、車両の各部の制御を行うためのプログラムお
よび各種のデータが格納されている。この発明に従う吸
入空気量を制御するためのプログラム、および該プログ
ラムの実行の際に用いるデータおよびテーブルは、この
ROMに格納されている。読み取り専用メモリは、EE
PROMのような書き換え可能なROMであってもよ
い。RAMには、CPU5aによる演算の作業領域が設
けられ、車両の各部から送られてくるデータおよび車両
の各部に送り出す制御信号が一時的に記憶される。
ジンであり、吸気管2が連結されている。吸気管2の上
流側にはスロットル弁3が設けられている。スロットル
弁3に連結されたスロットル弁開度センサ(θTH)4
は、スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力し、
これをECU5に供給する。
する通路31が設けられている。バイパス通路31に
は、エンジン1に供給する空気量(以下、「吸入空気
量」という)を制御するための吸入空気量制御弁32が
設けられている。吸入空気量制御弁32は、ECU5に
よって電気的に制御される電磁弁である。ECU5は、
吸入空気量制御弁32のソレノイドに供給する電流を制
御することにより、吸入空気量制御弁32の開弁量を制
御する。
弁3の間であって、吸気管2の吸気弁(図示せず)の少
し上流側に各気筒毎に設けられている。燃料噴射弁6
は、燃料ポンプ(図示せず)に接続され、該燃料ポンプ
を介して燃料タンク(図示せず)から燃料の供給を受け
る。燃料噴射弁6はECU5に接続されており、ECU
5からの制御信号によって開弁時間が制御される。
(TA)センサ9は、吸気管2のスロットル弁3の下流
側に設けられており、吸気管圧力PBおよび吸気温TA
をそれぞれ検出して電気信号に変換し、それをECU5
に送る。
ジン1のシリンダブロックの、冷却水が充満した気筒周
壁(図示せず)に取り付けられ、エンジン冷却水の温度
TWを検出して電気信号に変換し、それをECU5に送
る。
ン1のカム軸またはクランク軸(共に図示せず)周辺に
取り付けられ、各気筒についてTDC位置(上死点)を
示す気筒判別信号CYLを出力する。同様に、TDCセ
ンサ12が、カム軸またはクランク軸周辺に取り付けら
れ、ピストンのTDC位置に関連したクランク角度(た
とえば、BTDC10度)ごとにTDC信号パルスを出
力する。さらに、クランク角(CRK)センサ13が取
り付けられ、TDC信号パルスの周期よりも短いクラン
ク角度(たとえば、30度)の周期で、CRK信号パル
スを出力する。これらの信号は、ECU5に送られる。
CRK信号のパルスはECU5によってカウントされ、
これによりエンジン回転数NEが検出される。
されている。エンジン1は、排気管14の途中に設けら
れた排気ガス浄化装置である三元触媒15を介して排気
する。排気管14の途中に設けられたO2センサ16は
排気濃度センサであり、排気ガス中の酸素濃度を検出し
て電気信号に変換し、それをECU5に送る。
比を連続的に変化させることができるCVT(Continuo
usly Variable Transmission;無段変速機)である。こ
の場合、自動変速機45の入力側はエンジン1の出力軸
(図示せず)に接続され、自動変速機45の出力側は車
両の駆動輪(図示せず)に接続されている。こうして、
エンジン1の駆動力は、自動変速機45を介して駆動輪
に伝達される。しかしながら、自動変速機45を、予め
決められた数の変速比を制御するAT(Automatic Tran
smission)によって実現してもよい。
転者がシフトレバーを操作することによって選択され
る。シフトポジションには、パーキングレンジ(Pレン
ジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、ドライブレン
ジ(Dレンジ)などが含まれる。ドライブレンジが選択
されると、自動変速機45による変速制御が開始され
る。
タ21は、レギュレータ22を介してECU5に接続さ
れている。オルタネータ21の発電電圧は、ECU5に
よって制御される。具体的には、ECU5は、オルタネ
ータ21の界磁コイルに通電するデューティ比をレギュ
レータ22に送出して、オルタネータ21の発電電圧を
制御する。さらに、オルタネータ21の界磁コイルに流
れる電流(以下、「フィールド電流」という)の値を示
す信号IFLDがECU5に入力され、ECU5は、フ
ィールド電流値IFLDに応じて、吸入空気量制御弁3
2に対する制御量ICMDを補正する。
(PA)センサ41が接続されている。さらに、ECU
5には、作動状態検出部42が接続されている。作動状
態検出部42は、エンジン1が搭載された車両に設けら
れており、オルタネータ21の電気負荷となるエアコ
ン、パワーステアリング装置、ヘッドライトおよびウイ
ンドヒーターなどの電気装置および自動変速機の作動状
態を検出する。具体的には、作動状態検出部42は、エ
アコンのオンオフを示す信号、自動変速機45のシフト
ポジションがドライブレンジにあるかどうかを示す信
号、パワーステアリング装置が作動中かどうかを示す信
号、ヘッドライトおよびウインドヒーターのオンオフを
示す信号を、ECU5に送る。
5aに渡される。入力回路5aは、入力信号波形を整形
して電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値
をデジタル信号値に変換する。CPU5bは、変換され
たデジタル信号を処理し、記憶手段5cに格納されてい
るプログラムに従って演算を実行し、車両の各部のアク
チュエータに送る制御信号を作り出す。出力回路5d
は、これらの制御信号を、燃料噴射弁6、吸入空気量制
御弁32、自動変速機45、およびその他のアクチュエ
ータに送る。
置の機能ブロック図である。各機能ブロックで表される
機能は、典型的には記憶手段5cに格納されたコンピュ
ータプログラムによって実行される。代替的には、各機
能ブロックで表される機能を実行するよう構成された任
意のハードウェアによって、各機能ブロックを実現して
もよい。
て検出された信号は、補正項算出部50に渡される。補
正項算出部50は、内燃機関の負荷状態として、以下に
示す各装置の負荷状態に応じた補正項を算出する。補正
項算出部50は、エアコンの負荷状態(以下、「エアコ
ン負荷」という)に応じた補正項IHACを算出するI
HAC算出部51、自動変速機45の負荷状態(以下、
「ミッション負荷」という)に応じた補正項IATを算
出するIAT算出部52、パワーステアリング装置の負
荷状態に応じた補正項IPSを算出するIPS算出部5
3、およびその他の電気装置の負荷状態に応じた補正項
IELを算出するIEL算出部54を有する。
から、エアコンのオン/オフを示す信号を受け取る。エ
アコンがオン状態ならば、エンジンの負荷状態に応じて
補正項IHACを算出し、それを負荷補正項算出部56
に渡す。具体的には、エンジン1の負荷状態を表す吸気
管圧力PBに基づいて補正項IHACを算出する。
算出することにより、エアコン負荷の補正項をより正確
に算出することができる。この補正項に基づいて吸入空
気量が制御されるので、エンジン回転数の変動を抑制す
ることができ、運転性が向上する。
から、自動変速機45のシフトポジションがドライブレ
ンジにあるかどうかを示す信号を受け取る。ドライブレ
ンジにあるならば、ミッション負荷に応じて補正項IA
Tを算出し、それを負荷補正項算出部56に渡す。
から、パワーステアリング装置が作動中かどうかを示す
信号を受け取る。パワーステアリング装置が作動中なら
ば、予め決められた値を補正項IPSに設定し、これを
負荷補正項算出部56に渡す。
から、その他の電気装置が作動中かどうかを示す信号を
受け取る。いずれかの電気装置が作動中ならば、予め決
められた値を補正項IELに設定し、これを負荷補正項
算出部56に渡す。
度θTHおよびエンジン回転数NEに基づいて、燃料カ
ットを実行する。たとえば、スロットル弁の開度θTH
が所定値(たとえば、全閉に近い値)より小さく、かつ
エンジン回転数NEが所定回転数より大きいとき、燃料
カットフラグをセットして燃料の供給を停止する。
弁の開度θTHが上記所定値以上になったとき、または
エンジン回転数NEが上記所定回転数以下になったと
き、燃料供給停止部55は、燃料の供給を再開するため
に燃料カットフラグをリセットする。
セットされていれば、吸入空気量が減少するように補正
項IATを設定する。具体的にいうと、燃料カットが実
行されていないときは、前述したように、ミッション負
荷に応じて算出された値ICRPSGが補正項IATに
設定され、燃料カット中は、該値ICRPSGよりも小
さい値が補正項IATに設定される。こうして、燃料カ
ット中は吸入空気量が減らされるので、燃料供給を再開
したときのエンジン回転数の上昇を抑制することができ
る。
供給を再開すると、燃料供給の再開の後でエンジン回転
数NEが低下するおそれがある。たとえば、燃料供給を
再開した後に何らかの負荷が生じると、吸入空気量が減
らされているためにエンジン回転数NEが低下する。し
たがって、IAT算出部52は、燃料供給を再開した後
は、補正項IATを徐々に増やして、吸入空気量を徐々
に増加させる。この増加は、補正項IATの値が、ミッ
ション負荷に応じて算出される値ICRPSGに戻るま
で行われる。こうして、燃料カット中に減らされた吸入
空気量を徐々に増やして、燃料供給を再開した後のエン
ジン回転数NEの低下を抑制する。
再開が行われた場合におけるエンジン回転数の変動が抑
制されるので、運転性を向上させることができる。
項を加算して、負荷補正項ILOADを算出する。弁制
御量算出部57は、負荷補正項ILOADに基づいて、
吸入空気量制御弁32の開弁量を制御する制御量ICM
Dを算出する。
ド(クランキング)にあるときは以下の式(1)により
算出され、エンジン1が定常的なアイドル状態にあると
きは以下の式(2)により算出される。
設定される所定値である。ILOADは、前述した負荷
補正項を示す。KIPAは、大気圧PAに応じて設定さ
れる補正係数である。IFBは、検出されたエンジン回
転数NEが目標回転数NEOBJに一致するように、両
者の偏差に応じて設定されるフィードバック制御項であ
る。
プロセスのフローチャートを示す。このプロセスは、た
とえばTDCパルス信号が発生するたびに、または所定
の時間間隔で実行される。
1のフィールド電流IFLDに応じて、補正項IACG
を算出する。具体的にいうと、エンジン回転数NEが所
定回転数NECAL(たとえば、2000rpm)より
低い場合には、フィールド電流IFLDが増加するほ
ど、補正項IACGは大きな値に設定される。エンジン
回転数が所定回転数NECALを超えた場合、補正項I
ACGはゼロに設定される。
中かどうかを判断する。作動中ならば、後述するIHA
C算出ルーチン(図4)を実行し、エアコン負荷の補正
項IHACを算出する(103)。作動中でなければ、
エアコンによる電気負荷が発生しないので、補正項IH
ACにゼロを設定する(104)。
のシフトポジションがドライブレンジにあるかどうかを
判断する。ドライブレンジにあるならば、後述するIA
T算出ルーチン(図8)を実行し、ミッション負荷の補
正項IATを算出する(106)。ドライブレンジにな
ければ、自動変速機45による負荷が発生しないので、
補正項IATにゼロを設定する(107)。
ング装置が作動中かどうかを判断する。作動中ならば、
パワーステアリング装置の電気負荷についての補正項I
PSに所定値IPSON(>0)を設定する(10
9)。作動中でなければ、パワーステアリング装置によ
る電気負荷が発生しないので、補正項IPSにゼロを設
定する(110)。
置が作動中であるかどうかを判断する。たとえば、ヘッ
ドライト、ウインドヒーター等の、オルタネータ21に
よって駆動される他の電気装置が作動中であるかどうか
を判断する。これらの電気装置のうちのいずれかが作動
中ならば、補正項IELに所定値IELON(>0)を
設定する(112)。これらの電気装置のいずれもが作
動していなければ、補正項IELにゼロを設定する(1
13)。
OADを、以下の式(3)に基づいて算出する。すなわ
ち、負荷補正項ILOADは、ステップ101〜113
で求めた補正項の和である。
るIHAC算出ルーチンのフローチャートを示す。ステ
ップ120において、IHACNテーブルを検索し、吸
気温TAに基づいて補正係数IHACNを求める。図5
に、IHACNのテーブルの一例を示す。図5から明ら
かなように、IHACNテーブルは、吸気温TAが高く
なるほど補正係数IHACNが大きくなるよう設定され
ている。すなわち、補正係数IHACNは、吸気温TA
が高くなるにつれて吸入空気量が多くなるように設定さ
れる。
テーブルを検索し、吸気管圧力PBに基づいて補正係数
KIHACPBを求める。図6に、KIHACPBテー
ブルの一例を示す。図6から明らかなように、KIHA
CPBテーブルは、吸気管圧力PBが高くなるほど、す
なわちエンジンの負荷が大きくなるほど補正係数KIH
ACPBが大きくなるよう設定されている。言い換える
と、補正係数KIHACPBは、吸気管圧力PBが高く
なるにつれて吸入空気量が多くなるように設定される。
ブルを検索し、エンジン回転数NEに基づいて補正係数
KNACNを求める。図7に、KNACNテーブルの一
例を示す。図7から明らかなように、KNACNテーブ
ルは、エンジン回転数NEが高くなるほど補正係数KN
ACNが大きくなるよう設定されている。すなわち、補
正係数KNACNは、エンジン回転数NEが大きくなる
につれて吸入空気量が多くなるように設定される。
〜122で求めた補正係数を掛け合わせ、エアコン負荷
の補正項IHACを算出する。
ンの吸気温TAおよび回転数NEだけでなく吸気管圧力
PBを用いて、補正項IHACが算出される。すなわ
ち、エンジンの負荷状態に応じて、エアコン負荷の補正
項IHACが算出される。したがって、エアコンが作動
状態にあるとき、エンジンの負荷状態に応じてより正確
に算出されたエアコン負荷に従って、エンジンへの吸入
空気量が制御される。これにより、エンジン回転数の変
動を抑制することができる。
るIAT算出ルーチンのフローチャートを示す。ステッ
プ131において、ICRPSGテーブルを検索し、ミ
ッション負荷として、エンジンの目標回転数NEOBJ
に基づいて補正値ICRPSGを求める。図9に、IC
RPSGテーブルの例を示す。図9から明らかなよう
に、ICRPSGテーブルは、エンジン目標回転数NE
OBJが高いほど補正値ICRPSGの値が大きくなる
よう設定されている。すなわち、エンジン目標回転数N
EOBJが高いということは、自動変速機による負荷が
エンジンにかかっているためにより大きなエンジン出力
が必要とされている状況にあると判断することができ
る。このような状況では、より多くの吸入空気量が必要
とされる。したがって、補正値ICRPSGの値は、エ
ンジンの目標回転数NEOBJが高いほど吸入空気量が
多くなるように設定される。この実施例では、自動変速
機の負荷状態としてエンジン目標回転数を用いている
が、変速機の潤滑油の油温、車速、エンジン冷却水温な
どによっても、自動変速機の負荷状態を見ることができ
る。
グの値を調べる。燃料カットフラグの値が1ならば、現
在燃料カットが実行されていることを示す。ステップ1
33に進み、補正項IATに減量項ICRPFCをセッ
トする。減量項ICRPFCは、ステップ131で求め
た補正値ICRPSGよりも小さい値を持つ。減量項I
CRPFCは、予め決めておいてもよく、またはステッ
プ131で求めたICRPSGの値に応じて動的に算出
してもよい。ステップ134において、復帰フラグF_
ICRPFCに値1をセットする。
グの値がゼロならば、現在燃料カットが実行されていな
いことを示す。ステップ135に進み、復帰フラグF_
ICRPFCの値を調べる。復帰フラグF_ICRPF
Cの値が1ならば、前回のサイクルにおいて燃料カット
が実行されていたことを示す。言い換えると、ステップ
132の判断が「No」で、かつステップ135の判断
が「Yes」の場合、前回のサイクルでは燃料カットが
行われ、今回のサイクルでは燃料の供給が再開されたこ
とを示す。
算出された補正項IATの値に、所定値DICRPFC
を加算して、今回のサイクルの補正項IATを算出す
る。ここで、図に示されるnはサイクルを識別する数字
であり、(n−1)は前回のサイクルを示す。今回のサ
イクルを示す(n)は省略されている。
算出した今回のサイクルの補正項IATと、ステップ1
31で求めた補正値ICRPSGとを比較する。補正項
IATが補正値ICRPSGよりも小さければ、そのま
まこのルーチンを抜ける。
補正値ICRPSG以上ならば、補正項IATに、補正
値ICRPSGをセットする(138)。こうして、補
正項IATは、補正値ICRPSGに到達するまで、徐
々に増やされる。ステップ139に進み、復帰フラグF
_ICRPFCをリセットする。
プの両方が「No」であるときは、ステップ140に進
み、ステップ131で求めた補正値ICRPSGを、補
正項IATにセットする。
いときは、ミッション負荷に応じた補正値ICPRSG
が、補正項IATにセットされる。燃料カットが実行さ
れているときは、補正値ICRPSGよりも小さい値を
持つ減量項ICRPFSが補正項IATにセットされ
る。燃料カットが実行された後に燃料の供給を再開した
ときは、補正値ICRPSGに到達するまで、補正項I
ATをサイクルごとに徐々に増やす。
空気量が減少するよう吸入空気量制御弁が制御されるの
で、燃料の供給を再開したときのエンジン回転数の上昇
を抑制することができる。一方、燃料の供給を再開した
後は、吸入空気量は、ミッション負荷に応じた吸入空気
量に到達するまで、徐々に増やされる。したがって、燃
料の供給を再開した後のエンジン回転数の低下を抑制す
ることができる。このように、燃料カットが行われた場
合にも、エンジン回転数の変動が抑制されるので、運転
性を向上させることができる。
じた吸入空気量を、燃料カットを考慮に入れて補正する
ので、燃料カットが行われたことによるエンジン回転数
の変動を抑制して、運転性を向上させることができる。
の制御装置を概略的に示す図。
置の機能ブロック図。
ADを算出するフローチャート。
正項IHACを算出するフローチャート。
く補正係数IHACNを求めるためのIHACNテーブ
ルの一例を示す図。
基づく補正係数KIHACPBを求めるためのKIHA
CPBテーブルの一例を示す図。
Eに基づく補正係数KNACNを求めるためのKNAC
Nテーブルの一例を示す図。
補正項IATを算出するフローチャート。
数NEOBJに基づく補正値ICRPSGを求めるため
のICRPSGテーブルの一例を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】内燃機関のスロットル弁下流側に供給する
空気量を制御する吸入空気量制御弁と、該内燃機関の負
荷状態に応じて前記吸入空気量制御弁を制御する制御手
段と、該内燃機関への燃料の供給を停止する燃料供給停
止手段とを備える内燃機関の吸入空気量制御装置におい
て、 前記燃料供給停止手段によって前記内燃機関への燃料の
供給が停止されているとき、前記制御手段は、前記内燃
機関の負荷状態に応じた制御によって前記内燃機関に供
給される空気量よりも少ない量の空気が該内燃機関に供
給されるよう前記吸入空気量制御弁を制御する、内燃機
関の吸入空気量制御装置。 - 【請求項2】前記燃料供給停止手段により燃料の供給が
停止された後に該燃料の供給が再開されたとき、前記制
御手段は、前記内燃機関に供給する空気量が徐々に増加
するよう前記吸入空気量制御弁を制御する、請求項1に
記載の内燃機関の吸入空気量制御装置。
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
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JP2011099337A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
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