JP2003003338A - 紡績方法および紡績装置、並びにこれを用いて製造した紡績糸 - Google Patents

紡績方法および紡績装置、並びにこれを用いて製造した紡績糸

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JP2003003338A
JP2003003338A JP2001189925A JP2001189925A JP2003003338A JP 2003003338 A JP2003003338 A JP 2003003338A JP 2001189925 A JP2001189925 A JP 2001189925A JP 2001189925 A JP2001189925 A JP 2001189925A JP 2003003338 A JP2003003338 A JP 2003003338A
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roller
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Isao Aoyanagi
功 青柳
Masahiro Sugimoto
征宏 杉本
Sei Omori
聖 大森
Katsuhiro Nishikawa
尅弘 西川
Toshiaki Komori
敏明 小森
Shigeru Kuzutani
茂 葛谷
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Toray Industries Inc
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OGAKI BOSEKI KK
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2インチ/3インチの紡績機械で梳毛調の紡績
糸の生産を実現する。 【解決手段】 短紡方式の紡績ラインの精紡工程エリア
に配設された精紡機の上下エプロン式クレードル10で
は、中間牽引ローラ9のローラ9Aの表面におけるエン
ドレスベルト9aが掛けられる位置に設けられた円環状
凹溝12により、中間牽引ローラ9の把持力が弱められ
ている。原料繊維が中間・フロントの両牽引ローラ8,
9で同時に把持された際、原料繊維の後端が中間牽引ロ
ーラ9から直ぐに抜け、原料繊維に強い牽引力が掛から
ず、紡績糸の品質低下を引き起こす原料繊維の伸長や切
断が回避される。結果、設備費の安い短紡方式の紡績ラ
インで繊維長さが長い原料繊維を紡いで梳毛調の紡績糸
を短時間で製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梳毛調(そもうち
ょう)の紡績糸を製造する紡績方法および紡績装置、並
びに、梳毛調の紡績糸に係り、特に梳毛調の紡績糸の生
産性向上を実現できる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の梳毛紡方式の紡績ライ
ンによる梳毛調の紡績糸の代表的な製造の流れを示す全
工程図であり、トウ・リアクター工程もしくは打綿工程
から捲糸工程までの各工程で順に原料繊維が紡がれて最
終的に梳毛調の紡績糸が製造される。図11に示す従来
の梳毛紡方式の紡績ラインで製造される典型的な梳毛調
の紡績糸としては、原料繊維の長さ130mm程度、糸
番手をメートル番手36番のとき、糸1インチ当りの撚
り数10回程度のものが挙げられる。この梳毛調の紡績
糸、あるいは、この紡績糸で織った布は、膨らみがあっ
て柔らかな感触に富むスーツに好適である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、梳毛紡
方式の紡績ラインでは、ギル工程を始めとして梳毛紡方
式に特有の煩雑な工程を多数備え、設備費が高くつくと
ともに、紡績糸の製造に時間がかかる。
【0004】紡績ラインの構成が梳毛紡方式のものと大
きく相違する3インチ方式あるいは2インチ方式などの
短紡方式の場合は、設備費が比較的少なくて済み、紡績
糸の製造に時間がかからない。しかし、繊維長さが短い
原料繊維を使って膨らみが少なくて硬い感触の紡績糸の
製造をおこなうものであって、原料繊維の繊維長さに制
限がある。そのため、梳毛調の紡績糸の製造に適するよ
うな繊維長さが長い原料繊維を使うことができず、梳毛
調の紡績糸を製造することは無理である。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、短紡方式で梳毛調の紡績糸の生産を実
現できる紡績方法および紡績装置、並びにこれを用いて
製造した紡績糸を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の紡績方法は、精紡工程を含む短紡
方式の紡績ラインにより原料繊維を紡いで紡績糸を製造
する紡績方法において、前記紡績ラインにおける精紡工
程では、紡績ラインの上流側から順番に上下一対のロー
ラからなる牽引ローラが複数組配設されており、これら
牽引ローラ間を把持されながら通過する原料繊維は、次
のようにして紡がれる、(1)紡績ラインに沿って隣接
する牽引ローラ同士の間隔を最長繊維長さ以下になるよ
うに調節し、(2)紡績ラインの上流側から下流側に向
かって原料繊維の送り速度が増すように各組の牽引ロー
ラの回転速度を調節し、(3)紡績ラインに沿って隣接
する牽引ローラのうちいずれかの把持力を弱く調節した
精紡工程を原料繊維が通過することによって紡がれるこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の紡績方法において、前記牽引ローラ同士の間隔を75
〜102mmの範囲で調節し、原料繊維の少なくとも一
部に、繊維長さ64〜102mmの範囲のバリアブルカ
ットタイプの合成繊維を用いることを特徴とするもので
ある。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の紡績方法において、前記牽引ロ
ーラは3組から構成されており、これら3組のうち中間
に配置された牽引ローラの把持力を、その前後に配置さ
れた牽引ローラの把持力よりも弱く設定したことを特徴
とするものである。
【0009】さらに、請求項4に記載の発明は、精紡工
程を含む短紡方式の紡績ラインを備え、該紡績ラインに
より原料繊維を紡いで紡績糸を製造する紡績装置におい
て、前記紡績ラインにおける精紡工程エリアには、紡績
ラインの上流側に配設された上下一対のローラを有する
バック牽引ローラと、紡績ラインの下流側に配設された
上下一対のローラを有するフロント牽引ローラと、バッ
ク牽引ローラとフロント牽引ローラの間に配設された上
下一対のローラを有する中間牽引ローラ、および中間牽
引ローラの上下ローラにより紡績ラインに沿って上下に
向かい合って回動させられるエプロン用の一対のエンド
レスベルトが配備されている上下エプロン式クレードル
とを備え、前記3組の牽引ローラは上流側から下流側に
向かって送り速度が順に増すように構成されているとと
もに、中間牽引ローラが有する二つのローラのうち少な
くとも一方のローラにおけるエンドレスベルトが掛けら
れる位置に、ローラ表面を円周方向に沿って完全に巡る
円環状凹溝が設けられている精紡機が配備されているこ
とを特徴とするものである。
【0010】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
の紡績装置において、前記バック牽引ローラと中間牽引
ローラとの間隔および中間牽引ローラとフロント牽引ロ
ーラとの間隔が最長繊維長さ以下に設定されているとと
もに、中間牽引ローラにおいては、ローラの直径が20
〜30mmの範囲にあり、円環状凹溝の深さが0.5〜
1.0mmの範囲にあることを特徴とするものである。
【0011】さらに、請求項6に記載の紡績糸は、請求
項1ないし請求項3のいずれかに記載の紡績方法により
製造されてなることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項7の発明は、請求項6に記載
の紡績糸において、繊維長さ64〜102mmの範囲の
バリアブルカットタイプの合成繊維が20%以上含まれ
ていることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項8の発明は、請求項6または
請求項7に記載の紡績糸において、前記紡績糸の撚り係
数が2.4〜3.0の範囲に設定されていることを特徴
とするものである。
【0014】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。請求項1に
記載の発明によれば、短紡方式の紡績ラインにおける精
紡工程では、精紡機において紡績ラインに沿って複数組
配設された牽引ローラ間を順に原料繊維束が通過させら
れる。このとき、牽引ローラ同士の間隔が繊維長さより
も短く調節されているので、原料繊維束の両端が同時に
把持された状態で牽引ローラ間を通過する。
【0015】このとき、牽引ローラの回転速度が精紡ラ
インの下流側に向かうに連れて増すように調節されてい
るとともに、把持している牽引ローラの一方が他方の牽
引ローラよりも把持力が弱くなるように調節されている
ので、所定以上の牽引力が原料繊維束に加わると把持力
の弱いローラ側から引き抜かれ、間引かれるかたちで、
牽引ローラ間の送り速度差に応じた細さに引き延ばされ
る。
【0016】つまり、原料繊維は、牽引ローラで強く引
っ張られて原料繊維自体の長さが伸びたり、あるいは原
料繊維が切断したりする事態が回避される。
【0017】すなわち、従来の短紡方式の紡績ラインで
は、精紡機における牽引ローラ同士の間隔以上の長さの
原料繊維を使用し、この原料繊維の両端が牽引ローラで
同時に把持された場合には、両牽引ローラの把持力が強
いので原料繊維に強い牽引力が掛かり、原料繊維が伸長
したり、さらには切断したりして、紡績糸の品質が低下
する。そのため、原料繊維の長さが制限され、梳毛調の
紡績糸の製造に適するような繊維長さが長い原料繊維を
用いることができなかったのである。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、原料繊維
の少なくとも一部が繊維長さ64〜102mmの範囲の
バリアブルカットタイプの合成繊維が、この繊維長さよ
りも短い間隔で配設された牽引ローラ間を通過する、結
果、製造された紡績糸はウール様風合が加わった梳毛調
の紡績糸となる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、紡績ライ
ンに沿って配置された3組の牽引ローラのうち中間に配
置された牽引ローラの把持力を、中間の牽引ローラの前
後に配置された牽引ローラの把持力よりも弱く設定する
ことによって、請求項1の方法を好適に実施することが
できる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、短紡方式
の紡績ラインにおける精紡工程では、精紡機において紡
績ラインに沿ってバック・フロントの両牽引ローラおよ
び上下エプロン式クレードルの中間牽引ローラを順に通
過してゆく原料繊維束は、牽引ローラによって牽引され
て原料繊維が間引かれるかたちで、牽引ローラ間の送り
速度差に応じた細さに引き延ばされる。
【0021】そして、精紡機では、中間牽引ローラの二
つのローラのうち少なくとも一方のローラにおけるエン
ドレスベルトが掛けられる位置にローラ表面を円周方向
に沿って巡る円環状凹溝が形成されている。また、エン
ドレスベルトの裏側が空間になっていているので、中間
牽引ローラの把持力がフロント牽引ローラより弱くなっ
ている。なお、円環状凹溝は上方に形成されていること
が好ましい。
【0022】したがって、バック牽引ローラと中間牽引
ローラの間でかなり細く引き延ばされた原料繊維束が、
中間牽引ローラとフロント牽引ローラの間でさらに細く
引き延ばされる。このとき、原料繊維の後端が中間牽引
ローラによってエンドレスベルト越しに挟まれた状態で
同時に原料繊維の先端が下流側のフロント牽引ローラに
挟まれて牽引されると、原料繊維の後端は直ぐに中間牽
引ローラから引き抜かれる。
【0023】すなわち、原料繊維がフロント・中間の両
牽引ローラで強く引っ張られて原料繊維自体の長さが伸
びたり、あるいは原料繊維が切断したりする事態が回避
される。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、牽引ロー
ラ同士の間隔が使用する繊維長さよりも短く設定されて
いるとともに、上下エプロン式クレードルの中間牽引ロ
ーラでは、ローラの直径が20〜30mmの範囲、円環
状凹溝の深さが0.5〜1.0mmと適切な範囲に設定
されている。つまり、エンドレスベルト越しに原料繊維
束を挟み付ける中間牽引ローラの把持力がより適当なも
のとなるので、原料繊維の伸長・切断を確実に回避する
ことができる。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の紡績方法により製造
されてなる紡績糸であるので、短紡方式の紡績ラインに
より梳毛調の紡績糸を短時間で製造できる。
【0026】請求項7に記載の発明によれば、紡績糸に
は繊維長さ64〜102mmの範囲のバリアブルカット
タイプの合成繊維が20%以上含まれているので、梳毛
調の紡績糸に十分なウール様風合が加わる。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、紡績糸の
撚り係数を2.4〜3.0の範囲に設定することによっ
て、梳毛調の紡績糸にさらに十分なウール様風合が加わ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る紡績方法および紡績装置について説明す
る。 〈実施例〉図1は実施例に係る紡績方法による梳毛調の
紡績糸の製造の流れを示す全工程図、図2は実施例に係
る紡績装置の紡績ラインの構成を示すブロック図、図3
は実施例に係る紡績装置における精紡機の牽引機構部分
の構成を示す正面図、図4は実施例の紡績装置における
精紡機のクレードルの構成を示す斜視図、図5はクレー
ドルの縦断面図である。
【0029】実施例の紡績装置は、3インチ方式に準ず
る短紡方式の紡績ラインを備えていて、実施例の紡績方
法を実施することにより、原料繊維を紡いで紡績糸を製
造するよう構成されている。実施例の紡績方法では、図
1および図2に示すように、短紡方式の紡績ラインによ
り、打綿工程−梳綿工程−練条工程−粗紡工程−精紡工
程−捲糸工程の順で原料繊維を加工して梳毛調の紡績糸
を製造する。以下、実施例の紡績ラインにおける各工程
を具体的に説明する。
【0030】 紡績ラインの打綿工程エリアA1には
打綿機1などが配設されており、打綿工程では打綿機1
などにより原料繊維としての合成繊維(ポリエステル繊
維やアクリル繊維等)からなる原綿をほぐし、シート状
のかたちにする。なお、製造する紡績糸が混紡の場合、
合成繊維と混紡する、例えばウールのような獣毛などが
打綿工程で混綿処理される。
【0031】 紡績ラインの梳綿工程エリアA2には
50本フラットコンビネーションカードタイプの梳綿機
2が配設されており、梳綿工程では梳綿機2により、シ
ート状の原料繊維を梳いて繊維の方向を揃え、スライバ
ーのかたちにする。
【0032】 紡績ラインの練条工程エリアA3には
紡績ラインに沿って直列配備された1番、2番、3番機
からなる練条機3が配設されており、練条工程エリアで
は練条機3により、スライバーを何本か引き揃えて牽引
し引き延ばして、原料繊維束のかたちにする。なお、3
インチ方式の練条工程エリアでは、練条機が1番機、2
番機だけの3番機抜き構成であることが通常であるが、
本実施例の場合は、練条機の3番機を配設することがよ
り好ましい。ただし、紡績糸の品種によっては練条機の
3番機を抜いた構成であってもよい。
【0033】 紡績ラインの粗紡工程エリアA4に
は、通常3インチクレードルが配設されているが、バリ
アブルカット繊維を容易に通過させるために4インチク
レードルを装備した粗紡機4が配設されており、粗紡工
程では粗紡機4により、原料繊維束を再び牽引して引き
延ばし粗糸のかたちにする。
【0034】 紡績ラインの精紡工程エリアA5には
上下エプロン式クレードルを装備した精紡機5が配設さ
れており、精紡工程では精紡機5により、粗紡工程を通
過して粗糸のかたちとなった原料繊維束をさらに細く引
き延ばした後(ドラフティングした後)、撚りをかけて
糸にする。
【0035】 紡績ラインの捲糸工程エリアA6には
捲糸機6が配設されており、捲糸工程エリアでは捲糸機
6により、精紡工程を通過した糸が所定の単位量分、所
定の形に巻き上げられ、紡績糸となる。
【0036】そして、本実施例の場合、精紡工程エリア
A5に配設されている精紡機5の牽引機構部分に特徴的
な構成を有している。精紡機5の牽引機構部分は、図3
および図4に示すように、紡績ラインの上流側に配設さ
れたバック牽引ローラ7と、紡績ラインの下流側に配設
されたフロント牽引ローラ8と、両牽引ローラ7,8の
間に配設された中間牽引ローラ9およびエプロン用の一
対のエンドレスベルト9a,9bが配備されている上下
エプロン式クレードル10を装備している。
【0037】また、3組の牽引ローラ7〜9は上流側か
ら下流側に向かって送り速度が順に増す(アップする)
ように構成されている。つまり、原料繊維束としての粗
糸Sが絞り11を経て牽引ローラ7〜9間を通る間に細
く引き延ばされてゆく。
【0038】なお、図4は、説明の便宜上、エンドレス
ベルト9a,9bを一点鎖線で示すとともに、エンドレ
スベルト9a,9bは透視した状態で図示してある。
【0039】バック牽引ローラ7は、上下一対のローラ
7A,7Bが送り速度Vaで粗糸Sを把持して牽引し、
フロント牽引ローラ8は、上下一対のローラ8A,8B
が送り速度Vcで粗糸Sを把持して牽引し、クレードル
10は、中間牽引ローラ9のローラ9A,9Bが送り速
度Vbでエンドレスベルト9a,9b越しに粗糸Sを把
持して牽引するように構成されている。
【0040】精紡機5の場合、バック牽引ローラ7と中
間牽引ローラ9の間隔は、75〜102mmであり、中
間牽引ローラ9とフロント牽引ローラ8との間隔は、7
5〜80mmの3インチ方式と同様の間隔が設定されて
いる。
【0041】また、ローラ7A,8Aはゴム製ローラで
あり、ローラ7B,8Bは金属製ローラである。また、
ローラ9A,9Bは金属製ローラであり、エンドレスベ
ルト9a,9bは、例えば一般的に使用されるゴム製ベ
ルトである。
【0042】精紡機5の牽引機構部分では、上記の牽引
ローラ7,8およびクレードル10によって、粗糸Sは
例えば35分の1の細さに引き延ばされるが、この場合
だと、バック牽引ローラ7の送り速度VaをV0 とし
て、例えば、中間牽引ローラ9の送り速度VbはV0 の
1.1〜1.5倍の速度に設定され、フロント牽引ロー
ラ8の送り速度VcはV0 の24〜31倍の速度に設定
される。
【0043】また実施例の精紡機5の場合、粗糸Sが並
列に処理される構成であり、図4に示すように、クレー
ドル10では、ローラ9A,9Bおよびエンドレスベル
ト9a,9bが紡績ラインと直角の方向に2セット分配
設されている。
【0044】そして、クレードル10では、図5に示す
ように、中間牽引ローラ9のローラ9Aにおけるエンド
レスベルト9aが掛けられる位置に、ローラ表面を円周
方向に沿って巡る円環状凹溝12が設けられていて、該
円環状凹溝12により中間牽引ローラ9がエンドレスベ
ルト9a,9b越しに粗糸Sを挟み付け把持力を弱める
構成としている。
【0045】すなわち、バック牽引ローラ7と中間牽引
ローラ9との間でかなり細く引き延ばされた粗糸Sが、
さらに中間牽引ローラ9とフロント牽引ローラ8との間
で引き延ばされる。このとき、原料繊維の後端が中間牽
引ローラ9にエンドレスベルト9a,9b越しに挟まれ
た状態で同時に原料繊維の先端が下流側のフロント牽引
ローラ8に挟まれて牽引された場合には、円環状凹溝1
2でエンドレスベルト9aの裏側が空間になっていて、
中間牽引ローラ9の把持力がフロント牽引ローラ8より
も弱くなっている。
【0046】そのため、原料繊維の後端は中間牽引ロー
ラ9から簡単に引き抜かれ、原料繊維がフロント・中間
の両牽引ローラ8,9で強く引っ張られて原料繊維自体
の長さが伸びたり、あるいは原料繊維が切断したりする
のが回避されるように構成されている。
【0047】中間牽引ローラ9の把持力を適切なものと
するには、ローラ9A,9Bの直径が20mm以上30
mm以下の範囲の場合、円環状凹溝12の深さは0.5
mm以上1mm以下が好ましく、0.6mm以上0.8
mm以下の範囲がより好ましい。この場合、さらに、円
環状凹溝12の幅は14mm以上18mm以下の範囲に
設定される。また、エンドレスベルト9a,9bの厚み
は、ベルトの材質にもよるが、通常、1.0mm以上
1.3mm以下の範囲である。
【0048】本実施例の場合、原料繊維としては、繊維
長さ64mm以上102mm以下のものが適当であり、
さらにスクウエアカットタイプのものよりバリアブルカ
ットタイプのものが好ましい。
【0049】スクウエアカットタイプの原料繊維は、繊
維長さが実質的に一定であり、一端を直線状に揃えて長
手方向を平行に横並びにした場合、他端も直線状に揃っ
て、図7に示すようなかたちとなる。
【0050】バリアブルカットタイプの原料繊維は、繊
維長さがばらついており、一端を直線状に揃えて長手方
向を平行に横並びにした場合、他端は直線状に揃わず、
図6に示すようなかたちとなる。本実施例の場合、繊維
長さ64mm以上102mm以下の範囲でばらついてい
るバリアブルカットタイプの合成繊維が原料繊維として
好適である。
【0051】続いて、実施例の紡績方法・装置による梳
毛調の紡績糸の具体的製造例について説明する。 〔製造例1〕上下エプロン式クレードル10には、中間
牽引ローラ9のローラ9Aの直径を23.8mmとし、
ローラ9Bの直径を27.0mmとして、また円環状凹
溝12の幅は16mmとし、エンドレスベルト9a,9
bの厚みは、1.2mmとするとともに、円環状凹溝1
2の深さが0.6mmのものと、0.8mmのものとの
二つを準備した。原料繊維としては、繊維長さ76mm
以上102mm以下のバリアブルカットタイプの合成繊
維を用いた。
【0052】製造された紡績糸は、円環状凹溝12の深
さが0.6mmの場合も、0.8mmの場合も、クレー
ドル10での原料繊維自体の伸びや切断は起こらず、メ
ートル番手52番で糸1インチ当りの撚り数14回程度
であって、従来の梳毛方式の紡績ラインで製造されるも
のと同様の梳毛調のものが得られた。
【0053】〔製造例2〕また、原料繊維をスクウエア
タイプとし、3インチ紡方式で紡績した紡績糸を製造し
た。原料繊維がバリアブルカットを用いて製造例1で製
造した紡績糸はスクウエアタイプを用いた糸に比べて、
ウール様風合の点で優れていた。なお、繊維長さ76m
m以上102mm以下のバリアブルカットタイプの原料
繊維が20%以上ある紡績糸が、ウール様風合が良好で
あった。
【0054】〔製造例3〕また、原料繊維としては、繊
維長さ64mm以上102mm以下のバリアブルカット
タイプの合成繊維に混紡用のウールを併用した他は、製
造例1と同様にして混紡タイプの紡績糸を製造した。混
紡率を20〜80%の間で変化させてみたが、いずれも
支障なく梳毛調の紡績糸が得られた。
【0055】〔製造例4〕さらに、製造例1〜製造例3
の方法で、紡績糸の撚り係数を2.4〜3.0の範囲で
変更しながら紡績糸を製造した。その結果、いずれもウ
ール様風合いが一層増した紡績糸が得られた。
【0056】以上の説明から明らかなように、実施例の
場合、精紡機5の上下エプロン式クレードル10では、
中間牽引ローラ9のローラ9Aに形成された円環状凹溝
12によって、中間牽引ローラ9の把持力がフロント牽
引ローラ8よりずっと弱くなっている。そのため、原料
繊維が中間・フロントの両牽引ローラ8,9で同時に把
持された場合には、原料繊維の後端が中間牽引ローラ9
から直ぐに抜け、原料繊維に強い牽引力が掛からず、紡
績糸の品質低下を引き起こす原料繊維自体の伸長や切断
が回避される。その結果、繊維長さの長い原料繊維を設
備費の安い短紡方式の紡績ラインで紡いで梳毛調の紡績
糸を製造できる。つまり、短紡方式によって梳毛調の紡
績糸の生産を実現できたのである。
【0057】なお、本発明は、上記実施の形態に限られ
ることはなく、下記のように変形実施することもでき
る。 (1)実施例の場合、中間牽引ローラ9の把持力を弱め
る円環状凹溝12はローラ9Aの側にだけ形成されてい
たが、この形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような構成をしたものを用いてもよい。
【0058】円環状凹溝12がローラ9Bの側だけに形
成されていてもよいし、ローラ9A,9Bの両方に形成
されていてもよい。
【0059】また、中間牽引ローラ9は、図8の縦断面
図に示すように、円筒状ローラ9Aと9Bで構成されて
いるとともに、ローラ9Aの表面に凹溝12が形成され
たゴム製ベルトG1を、その凹溝側12をローラ9Aの
表面側に向けた状態で取り付け、他方のローラ9Bの表
面には平坦なゴムシートG2を取り付けたものを用いて
もよい。つまり、ローラ9に粗糸が把持されたとき、凹
溝12によって把持力が弱くなるように構成されてい
る。
【0060】なお、凹溝付きのゴム製ベルトG1は、ロ
ーラ9Aまたは9Bのいずれか一方に取り付け、他方の
ローラには通常のゴムローラを用いてもよいし、ローラ
9A、9Bの両方に取り付けてもよい。
【0061】また、中間牽引ローラ9は、図9に示すよ
うに、円筒状ローラ9Aと9Bで構成されており、例え
ば、これらの表面に摩擦抵抗を低減させるフェルト地の
布Fなどを貼り付けたものを用いてもよい。つまり、ゴ
ム製の牽引ローラ7および8と組み合わせて利用するこ
とによって、トルク差が発生し、所定以上のトルクが粗
糸Sに加わると、牽引ローラ間で粗糸Sがスリップして
必要以上のトルクが加わらないようになる。なお、フェ
ルト地の布Fは、ローラ9A、9Bのいずれか一方に貼
り付けたものであってもよい。
【0062】また、バック牽引ローラ7と中間牽引ロー
ラ9の少なくともいずれかにクラッチ機構を設けてもよ
い。つまり、牽引ローラ7または9のいずれかに所定以
上のトルクが掛かると、一方のローラが空転し、粗糸S
に必要以上のトルクが加わらないようになる。
【0063】(2)実施例の紡績ラインは捲糸工程で終
わるものであったが、本発明の場合、図10に示すよう
に、紡績ラインは捲糸工程の後に合糸工程−撚糸工程−
捲糸工程が加わった合糸タイプのものであってもよい。
【0064】(3)実施例の場合、短紡方式の紡績ライ
ンは3インチ方式の紡績方法に準じたものであったが、
本発明の短紡方式の紡績ラインは2インチ方式紡績方法
に準じたものであってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、短紡方式の紡績ラインに配設
された精紡機では、原料繊維束の両端を把持する牽引ロ
ーラの一方が他方の牽引ローラよりも把持力を弱く調節
しているので、所定以上の牽引力が原料繊維束に加わる
と把持力の弱い牽引ローラから直ぐに抜ける。その結
果、原料繊維に強い牽引力が掛からず、紡績糸の品質低
下を引き起こす原料繊維の伸長や切断を回避することが
できる。
【0066】すなわち、設備費の安い短紡方式の紡績ラ
インでも、梳毛調の紡績糸の製造に適する長い原料繊維
を用いて梳毛調の紡績糸の生産を実現することができ
る。
【0067】また、請求項2の発明によれば、原料繊維
の少なくとも一部が繊維長さ64〜102mmの範囲の
バリアブルカットタイプの合成繊維を使用することによ
って、ウール様風合が加わった梳毛調の紡績糸を製造す
ることができる。
【0068】さらに、請求項3の発明によれば、隣接配
置された3組の牽引ローラのうち中間に配置された牽引
ローラの把持力を、その前後配置された牽引ローラの把
持力よりも弱く設定することによって、請求項1の方法
を好適に実施することができる。
【0069】また、請求項4の発明によれば、請求項1
の発明の紡績方法を好適に実現することができる。すな
わち、設備費の安い短紡方式の紡績ラインでも、梳毛調
の紡績糸の製造に適する長い原料繊維を用いて梳毛調の
紡績糸の生産を実現することができる。
【0070】また、請求項5の発明によれば、上下エプ
ロン式クレードルの中間牽引ローラでは、ローラの直径
と円環状凹溝の深さが適切な範囲にあって、エンドレス
ベルト越しに原料繊維束を挟み付ける中間牽引ローラの
把持力がより適当なものとなるので、原料繊維の伸長・
切断を確実に回避することができる。
【0071】また、請求項6の発明によれば、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の紡績方法により製造
されてなる紡績糸であるので、設備費の安い短紡方式の
紡績ラインにより短時間で梳毛調のものとして製造する
ことができる結果、梳毛調の紡績糸の生産を実現するこ
とができる。
【0072】さらに、請求項7の発明によれば、紡績糸
には繊維長さ64〜102mmの範囲のバリアブルカッ
トタイプの合成繊維が20%以上含まれているので、梳
毛調の紡績糸に十分なウール様風合が加わる。
【0073】また、請求項8の発明によれば、紡績糸の
撚り係数を2.4〜3.0の範囲に設定することによっ
て、梳毛調の紡績糸にさらに十分なウール様風合が加わ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る紡績方法による梳毛調の紡績糸の
製造の流れを示す全工程図である。
【図2】実施例に係る紡績装置の紡績ラインの構成を示
すブロック図である。
【図3】実施例の紡績装置における精紡機の牽引機構部
分の構成を示す正面図である。
【図4】実施例に係る紡績装置における精紡機の上下エ
プロン式クレードルの構成を示す斜視図である。
【図5】実施例に係る紡績装置における精紡機の上下エ
プロン式クレードルの縦断面図である。
【図6】バリアブルカットタイプの原料繊維を示す模式
図である。
【図7】スクウエアカットタイプの原料繊維を示す模式
図である。
【図8】変形例の牽引ローラの縦断面図である。
【図9】変形例の牽引ローラの縦断面図である。
【図10】変形例に係る紡績方法による梳毛調の紡績糸
の製造の流れを示す全工程図である。
【図11】従来の梳毛紡方式の紡績ラインによる梳毛調
紡績糸の製造の流れを示す全工程図である。
【符号の説明】
5 … 精紡機 7 … バック牽引ローラ 7A,7B … ローラ 8 … フロント牽引ローラ 8A,8B … ローラ 9 … 中間牽引ローラ 9A,9B … ローラ 9a,9b … エンドレスベルト 10 … 上下エプロン式クレードル 12 … 円環状凹溝 A5 … 精紡工程エリア S … 原料繊維束としての粗糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 征宏 大阪府大阪市北区堂島1丁目6番20号 東 レ株式会社大阪事業場内 (72)発明者 大森 聖 大阪府大阪市北区堂島1丁目6番20号 東 レ株式会社大阪事業場内 (72)発明者 西川 尅弘 岐阜県大垣市美和町1688番地 大垣紡績株 式会社内 (72)発明者 小森 敏明 岐阜県大垣市美和町1688番地 大垣紡績株 式会社内 (72)発明者 葛谷 茂 岐阜県大垣市美和町1688番地 大垣紡績株 式会社内 Fターム(参考) 4L056 AA02 BC04 BC06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡工程を含む短紡方式の紡績ラインに
    より原料繊維を紡いで紡績糸を製造する紡績方法におい
    て、 前記紡績ラインにおける精紡工程では、 紡績ラインの上流側から順番に上下一対のローラからな
    る牽引ローラが複数組配設されており、これら牽引ロー
    ラ間を把持されながら通過する原料繊維は、次のように
    して紡がれる、 (1)紡績ラインに沿って隣接する牽引ローラ同士の間
    隔を最長繊維長さ以下になるように調節し、 (2)紡績ラインの上流側から下流側に向かって原料繊
    維の送り速度が増すように各組の牽引ローラの回転速度
    を調節し、 (3)紡績ラインに沿って隣接する牽引ローラのうちい
    ずれかの把持力を弱く調節した精紡工程を原料繊維が通
    過することによって紡がれることを特徴とする紡績方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の紡績方法において、 前記牽引ローラ同士の間隔を75〜102mmの範囲で
    調節し、 原料繊維の少なくとも一部に、繊維長さ64〜102m
    mの範囲のバリアブルカットタイプの合成繊維を用いる
    ことを特徴とする紡績方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の紡績方
    法において、 前記牽引ローラは3組から構成されており、これら3組
    のうち中間に配置された牽引ローラの把持力を、その前
    後に配置された牽引ローラの把持力よりも弱く設定した
    ことを特徴とする紡績方法。
  4. 【請求項4】 精紡工程を含む短紡方式の紡績ラインを
    備え、該紡績ラインにより原料繊維を紡いで紡績糸を製
    造する紡績装置において、 前記紡績ラインにおける精紡工程エリアには、 紡績ラインの上流側に配設された上下一対のローラを有
    するバック牽引ローラと、 紡績ラインの下流側に配設された上下一対のローラを有
    するフロント牽引ローラと、 バック牽引ローラとフロント牽引ローラの間に配設され
    た上下一対のローラを有する中間牽引ローラ、および中
    間牽引ローラの上下ローラにより紡績ラインに沿って上
    下に向かい合って回動させられるエプロン用の一対のエ
    ンドレスベルトが配備されている上下エプロン式クレー
    ドルとを備え、 前記3組の牽引ローラは上流側から下流側に向かって送
    り速度が順に増すように構成されているとともに、 中間牽引ローラが有する二つのローラのうち少なくとも
    一方のローラにおけるエンドレスベルトが掛けられる位
    置に、ローラ表面を円周方向に沿って巡る円環状凹溝が
    設けられている精紡機が配備されていることを特徴とす
    る紡績装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の紡績装置において、 前記バック牽引ローラと中間牽引ローラとの間隔および
    中間牽引ローラとフロント牽引ローラとの間隔が最長繊
    維長さ以下に設定されているとともに、 中間牽引ローラにおいては、ローラの直径が20〜30
    mmの範囲にあり、円環状凹溝の深さが0.5〜1.0
    mmの範囲にあることを特徴とする紡績装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の紡績方法により製造されてなることを特徴とする紡
    績糸。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の紡績糸において、 繊維長さ64〜102mmの範囲のバリアブルカットタ
    イプの合成繊維が20%以上含まれていることを特徴と
    する紡績糸。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の紡績糸
    において、 前記紡績糸の撚り係数が2.4〜3.0の範囲に設定さ
    れていることを特徴とする紡績糸。
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