JP2015124452A - 混紡糸の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 羊毛繊維を主体とする紡績糸を製造する際に、従来の梳毛紡績手法ではなく、汎用のリング精紡機を適用しても製造しうる方法を提供する。
【解決手段】 羊毛繊維と合成繊維とからなる混紡糸の製造方法であって、羊毛繊維は、羊毛繊維からなるトウを牽引式のリアクターカット装置を用いることにより得られる羊毛繊維を用い、一方、合成繊維は、バイアスカットしてなる繊維を用い、両者の繊維を混紡してなることを特徴とする混紡糸の製造方法。
羊毛繊維と合成繊維とを混紡するにおいて、原綿段階で、羊毛繊維とバイアスカットしてなる合成繊維綿とを所定の比率で混合したウェブを得た後、スライバーを作成し、これを用いて混紡糸を得ることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、羊毛繊維を含む混紡糸に関するものである。
羊毛繊維からなる紡績糸を得る工程は、コットン繊維等の紡績工程と異なっている。羊毛繊維は、天然繊維の綿繊維等に比べて繊維長が長いうえ、ウール油脂分を多く含有していることや、ウール繊維特有のクリンプが存在する点で大きく異なるため、一般的に梳毛紡績手法により紡績される。ウール繊維はウール油脂分を除去するため洗毛や、短繊維を除去し平行化するためのカーディングやコーミングに加え、複合とドラフトを繰り返しスライバーを細くするギリングが行われる。更に梳毛紡績では、5〜10工程といった長い前紡工程を通過させることで均斉の取れた太さの梳毛糸を得る。梳毛糸は、服地やニットの衣料素材をはじめ、産業資材等に幅広く用いられている。しかし梳毛紡績では、均斉のとれた高級な羊毛糸が得られるが、多くの工程を用いるため煩雑でコストが嵩む。
一方、綿や合成繊維の紡績で一般的に良く知られているリング精紡機による紡績工程で繊維を得る方法は、梳毛紡績と比較して工程がコンパクトである。リング精紡機を用いて羊毛繊維と合繊繊維とを混合して紡績した技術が、特許文献1に開示されている。
特開2002−69796号公報 請求項1、段落番号0015、0022
羊毛繊維に合成繊維等を混紡して得られる紡績糸は、合成繊維の特性が加わり、強度等に優れるものとなるが、一方で、羊毛の風合いが十分に得にくくなる。羊毛の風合いをより生かすために羊毛の混率を上げて、一般に知られるリング精紡機に適用して製造しようとすると、そもそもウェブを形成する工程において、羊毛特有のバルキー性により均一で斑のないウェブが得られないという問題が発生した。
本発明の課題は、羊毛繊維を主体とする紡績糸を製造する際に、従来の梳毛紡績ではなく、汎用のリング精紡機を適用しても製造しうる方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究の結果、紡績に用いる羊毛繊維を原綿の段階で特定の処理を行うと羊毛繊維の品位を維持した状態でウェブ状にしやすくなることを見出した。また、混紡する合成繊維のカット方法としてバイアスカットしたものを採用することにより、羊毛繊維と均斉に混紡しやすく、羊毛繊維の風合いを活かすことができることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、羊毛繊維と合成繊維とからなる混紡糸の製造方法であって、羊毛繊維は、羊毛繊維からなるトウを牽引式のリアクターカット装置を用いることにより得られる羊毛繊維を用い、一方、合成繊維は、バイアスカットしてなる繊維を用い、両者の繊維を混紡してなることを特徴とする混紡糸の製造方法を要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における紡績糸は、羊毛繊維と合成繊維とが混合された混紡糸である。本発明においては、紡績糸に占める羊毛繊維の割合を50質量%以上とし、より好ましくは、60〜90質量%とする。本発明では、羊毛繊維の混合割合が50質量%以上であるが、羊毛特有の梳毛紡績を適用しなくとも、汎用のリング精紡機により品質の高い羊毛繊維からなる紡績糸を得ることができるのである。
本発明において、紡績糸の原料として用いる羊毛繊維についてであるが、羊毛繊維からなるトウを準備し、これを牽引式のリアクターカット装置にて羊毛繊維綿を得、この得られた羊毛繊維綿を原料とする。牽引式のリアクターカット装置は、一対のロールからなる供給ロールと一対のロールからなる排出ロールとからなり、供給ロールの回転速度よりも排出ロールの回転速度を速く設定する。速度の速い排出ロールで把持してなる羊毛繊維からなるトウは、回転速度が速いため、トウを形成する羊毛繊維が、トウ形状を維持できず、羊毛繊維が引き抜かれた状態となって羊毛繊維綿が得られる。このとき、供給ロールと排出ロールとの回転速度の違いを利用して、徐々に羊毛繊維を引き抜くため、羊毛繊維に与えるダメージが非常に小さく、羊毛繊維の品位を維持した状態で羊毛繊維綿を得ることができる。得られる羊毛繊維綿における羊毛繊維の繊維長は、紡績性と品質を考慮して64〜102mmであることが好ましい。
紡績糸において、羊毛繊維と混合する合成繊維は、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維等が挙げられる。なかでも、風合い等を考慮すると、ポリアミド系繊維を好ましく用いる。ポリアミド系繊維は、ポリε−カプラミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレナジパミド(ナイロン66)等からなる繊維が挙げられる。また、これらの重合体に、セバシン酸、イソフタル酸、パラキシレンギアミド等を共重合してなる共重合ポリアミドでもよい。
本発明における合成繊維は、バイアスカットされてなる繊維を用いる。バイアスカットとは、特定の繊維長の短繊維を得る際に、繊維長を特定の一つの長さにカット(等長カット)したものを用いるのではなく、ある特定範囲の長さの短繊維がそれぞれ均等に含まれるようにカット(バイアスカット)したものを用いる。合成繊維の繊維長をすべて均一にするのではなく、ある特定の範囲の長さの短繊維をそれぞれ含ませることにより、羊毛繊維との混合性が良好となり可紡性が向上する。これにより、汎用のリング紡績機にて紡績可能となり、得られる紡績糸の品位も向上する。
合成繊維の単繊維繊度は、強度等を考慮して、2デシテックス以上がよい。また、紡績性を考慮して、上限は6デシテックス程度がよい。
上記した羊毛繊維と合成繊維とは、一連の紡績工程中で混ぜ合わせて混合紡績糸とする。混綿方式としては、原綿状態で混綿する原綿方式と、両繊維を夫々個別の梳綿機に仕掛けた後、スライバー状態で混綿するスライバー方式と、両繊維を夫々個別の粗糸に形成した後、精紡機で両者を複合する粗糸方式が挙げられる。本発明においては、いずれの方式を採用しても、両者の繊維が均一に混じり紡績糸とすることができるが、均斉度の点から、原綿の状態で混ぜ合わせることか好ましい。すなわち、原綿段階で、牽引式のリアクターカット装置を用いて得られる羊毛繊維綿と、バイアスカットしてなる合成繊維綿とを所定の混合比率で混合したウェブを得、次いで、得られた混合ウェブからスライバーを作成し、これを用いて粗紡工程、精紡工程を経て、混紡糸を得る。
本発明によれば、羊毛繊維として、牽引式のリアクターカット装置を用いて得られる羊毛繊維を原料とし、また、混合する合成繊維としてバイアスカットしてなる繊維を原料としていることから、汎用の精紡機を用いて容易に品位の高い混紡糸を提供することができる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本発明は、この実施例に限定されるものではないことはいうまでもない。
実施例
合成繊維として、バイアスカットされたナイロン6繊維綿(単繊維繊度5.6デシテックス、バイアスカット長64〜102mm)を準備した。
一方、羊毛繊維として、牽引式のリアクターカット装置を用いて得た羊毛繊維綿(58番メリノウール、有効繊維長89mm)を準備した。
これらを原綿段階で、羊毛繊維/合成繊維=85/15(質量%)の割合で混合して混合ウェブを得、次いで、練条工程、粗紡工程、精紡工程を経て、1/26番手の混紡糸を得た。なお、精紡工程では、3吋リング紡績機を用いた。
得られた紡績糸は、羊毛繊維の風合いを維持しており、羊毛特有の梳毛紡績工程で得られる羊毛紡績糸と、ほぼ同等の品位に優れたものであった。

Claims (5)

  1. 羊毛繊維と合成繊維とからなる混紡糸の製造方法であって、羊毛繊維は、羊毛繊維からなるトウを牽引式のリアクターカット装置を用いることにより得られる羊毛繊維を用い、一方、合成繊維は、バイアスカットしてなる繊維を用い、両者の繊維を混紡してなることを特徴とする混紡糸の製造方法。
  2. 羊毛繊維と合成繊維とを混紡するにおいて、原綿段階で、羊毛繊維とバイアスカットしてなる合成繊維綿とを所定の比率で混合したウェブを得た後、得られた混合ウェブからスライバーを作成し、これを用いて混紡糸を得ることを特徴とする請求項1記載の混紡糸の製造方法。
  3. 羊毛繊維の混合比率が60〜90質量%であることを特徴とする請求項1または2記載の混紡糸の製造方法。
  4. 合成繊維の単繊維繊度が2〜6デシテックス、バイアスカット長が64〜102mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の混紡糸の製造方法。
  5. 牽引式のリアクターカット装置を用いることにより得られた羊毛繊維の繊維長が64〜102mmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の混紡糸の製造方法。
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