JP2003000991A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

Info

Publication number
JP2003000991A
JP2003000991A JP2001188328A JP2001188328A JP2003000991A JP 2003000991 A JP2003000991 A JP 2003000991A JP 2001188328 A JP2001188328 A JP 2001188328A JP 2001188328 A JP2001188328 A JP 2001188328A JP 2003000991 A JP2003000991 A JP 2003000991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
electrolysis
tub
electrolyzer
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001188328A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3933417B2 (ja
Inventor
Toru Kubota
亨 久保田
Takayoshi Iwai
隆賀 岩井
Shinichiro Kawabata
真一郎 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001188328A priority Critical patent/JP3933417B2/ja
Publication of JP2003000991A publication Critical patent/JP2003000991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3933417B2 publication Critical patent/JP3933417B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F35/00Washing machines, apparatus, or methods not otherwise provided for
    • D06F35/005Methods for washing, rinsing or spin-drying
    • D06F35/008Methods for washing, rinsing or spin-drying for disinfecting the tub or the drum
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2101/00User input for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2101/20Operation modes, e.g. delicate laundry washing programs, service modes or refreshment cycles
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2103/00Parameters monitored or detected for the control of domestic laundry washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2103/20Washing liquid condition, e.g. turbidity
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F2105/00Systems or parameters controlled or affected by the control systems of washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F2105/58Indications or alarms to the control system or to the user
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/08Control circuits or arrangements thereof
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/14Arrangements for detecting or measuring specific parameters
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F34/00Details of control systems for washing machines, washer-dryers or laundry dryers
    • D06F34/28Arrangements for program selection, e.g. control panels therefor; Arrangements for indicating program parameters, e.g. the selected program or its progress
    • D06F34/30Arrangements for program selection, e.g. control panels therefor; Arrangements for indicating program parameters, e.g. the selected program or its progress characterised by mechanical features, e.g. buttons or rotary dials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯用の槽や洗濯物の除菌が、特別の材料を
要することなくできるようにする。 【解決手段】 洗剤投入ケース25を収納する注水ケー
ス24内で、給水弁20から供給される水道水により洗
剤を溶解することによって洗剤溶液を生成し、この洗剤
溶液の一部を分岐パイプ26により電気分解装置21に
供給して、電気分解する。そして、その電気分解により
生成した殺菌液を含む電気分解液を洗濯用の槽に供給す
るようにした。かくして、特別の電解質材料を要さず、
洗濯に使用する洗剤を利用して、洗濯用の槽や洗濯物の
除菌ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除菌機能を有する洗
濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、洗濯機にお
いては、洗濯用の槽の内部に洗濯物と水とを収容し、必
要量の洗剤を投入して、それらを撹拌することにより、
洗濯を行っている。ところが、そのときに、洗剤中の界
面活性剤が洗濯水中のカルシウム分やマグネシウム分と
反応することによって不溶性の金属石けんができ、それ
が種々の部分に付着して堆積する。これは、洗剤が高級
脂肪酸ナトリウムから成る粉石けん等であった場合に、
一層顕著である。
【0003】更に、この発生した金属石けんの堆積物に
は、洗濯物から分離した繊維屑や汚れ等も付着して堆積
するものであり、そして、それらは水分を吸収して微生
物(菌)を繁殖させる。この結果、かびや臭いが発生
し、以後の運転で、それらが付着堆積部分から分離して
洗濯物に付着することにより、充分に清浄な洗濯結果が
得られなくなるという問題点を有していた。
【0004】特に、脱水兼用洗濯機(全自動洗濯機)に
おける槽は、もっぱら脱水のための孔を周側部に有する
内槽と、これを包囲する水溜め用の外槽とから成ってお
り、そのうちの内槽の内部で洗濯を行うようになってい
る。このため、内槽の外側では洗濯物の接触がなく、そ
れでいて、その内槽の外側が面する部分(内槽の外周面
と外槽の内周面との間)には、上述の孔を通じて内槽の
内部から出た金属石けんを含む水が溜まるようになって
いるため、上述の問題を発生しやすい。
【0005】更に、内槽の外側は一般使用者では分解掃
除をすることができず、しかも、そこは、内槽がプラス
チック製である場合、強度を持たせるために多数のリブ
が形成され、複雑な凹凸部となっている。このため、そ
こには、金属石けんの堆積、更には繊維屑や汚れの付着
を生じやすい。加えて、洗濯物は、着用すると、人体や
外気等から多くの菌が付着して、洗濯してもそれが洗濯
物に残留し、洗濯物の乾きが悪い状態では、その残留し
た菌が再び繁殖して、臭いや黄ばみを発生させていた。
このことは、洗濯に風呂の残り水を使用する場合に、一
層顕著である。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、第1に、洗濯用の槽や洗濯
物の除菌ができ、しかも、それが特別の材料を要するこ
となくできる洗濯機を提供し、第2に、洗濯用の槽の除
菌がより効果的にでき、しかも、洗濯物の色落ちの問題
を生じるようなこともなくできる洗濯機を提供し、第3
に、洗濯用の槽や洗濯物の除菌ができ、しかも、それが
メンテナンス容易にできる洗濯機を提供し、第4に、洗
濯物の除菌が効率良くできる洗濯機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機は、第1に、洗濯用の槽と、この槽
とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具えて構成さ
れ、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電気分解す
る電気分解装置と、この電気分解装置により電気分解さ
れた電気分解液を前記電気分解槽から出して前記洗濯用
の槽へ供給する供給手段とを具備し、前記電解質溶液と
して、洗濯に使用する洗剤の溶液を用いることを特徴と
する(請求項1の発明)。
【0008】このものによれば、電解質溶液を電気分解
することによって殺菌液が生成され、この殺菌液を含む
電気分解液が洗濯用の槽に供給されることにより、洗濯
用の槽や洗濯物の除菌が行われる。しかも、その元とな
る電解質溶液には、洗濯に使用する洗剤の溶液が使用さ
れるので、特別の材料を要することがない。この場合、
電気分解装置における洗剤溶液の電気分解は、電極間に
一定の電気量を与えて行うと良い(請求項2の発明)。
【0009】このものでは、各回の電気分解時ごとに洗
剤溶液の濃度が異なっても、必要量の殺菌液を含む電気
分解液が生成される。すなわち、殺菌液の生成量は、電
気分解で消費する電流と時間とによって決まるものであ
り、この電流は洗剤溶液の濃度によって導電度が変化す
ることにより変化するが、電流値の積算値が一定であれ
ば、定量の殺菌液が生成される。従って、一定の電流積
算値、換言すれば一定の電気量を与えることにより、洗
剤溶液の濃度に左右されずに必要量の殺菌液を含む電気
分解液が生成され、過不足のない適正な除菌効果が得ら
れる。しかも、この場合、洗剤の厳密で面倒な計量も必
要ない。
【0010】又、洗濯用の槽への電気分解液の供給は、
洗濯用の槽に貯水した状態で行なうと良い(請求項3の
発明)。このものでは、電気分解液が洗濯用の槽に供給
されたとき、洗濯用の槽は既に貯水した状態にあるか
ら、その既に貯留された槽内の水によって電気分解液が
希釈される。よって、洗濯物に高濃度の電気分解液が接
触することがなく、電気分解液による洗濯物の色落ちの
発生が避けられる。
【0011】本発明の洗濯機は、第2に、洗濯用の槽
と、この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具え
て構成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電
気分解する電気分解装置と、この電気分解装置により電
気分解された電気分解液を前記電気分解槽から出して前
記洗濯用の槽へ供給する供給手段とを具備し、前記洗濯
用の槽が、孔を有する内槽と、これを包囲する外槽とを
有して成り、前記供給手段が、その内槽の孔を有する部
分を避けた位置に対応して外槽に設けられた供給口と、
この供給口に接続された輸液手段とを有して成ることを
特徴とする(請求項4の発明)。
【0012】このものによれば、電解質溶液を電気分解
することによって生成する殺菌液を含む電気分解液が洗
濯用の槽に供給されることにより、洗濯用の槽や洗濯物
の除菌が行われるのに加えて、その電気分解液が、かび
の多発生場所である内槽の外側が面する部分に供給され
る。しかも、その場所は、内槽の孔を有する部分を避け
た位置であり、その孔から内槽の内部に電気分解液が直
接進入することが避けられるので、電気分解液による洗
濯物の色落ちの発生が避けられる。
【0013】本発明の洗濯機は、第3に、洗濯用の槽
と、この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具え
て構成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電
気分解する電気分解装置と、この電気分解装置により電
気分解された電気分解液を前記電気分解槽から出して前
記洗濯用の槽へ供給する供給手段とを具備し、前記洗濯
用の槽が、孔を有する内槽と、これを包囲する外槽とを
有して成り、前記供給手段が、出液口を前記内槽の孔を
有する部分を避けた方向に指向させて設けられた輸液手
段を有して成ることを特徴とする(請求項5の発明)。
このものによっても、上記請求項4の発明と同様の作用
が得られる。
【0014】本発明の洗濯機は、第4に、洗濯用の槽
と、この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具え
て構成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電
気分解する電気分解装置と、この電気分解装置により電
気分解された電気分解液を前記電気分解槽から出して前
記洗濯用の槽へ供給する供給手段とを具備し、前記電気
分解装置の少なくとも片側の電極を機外より着脱可能と
したことを特徴とする(請求項6の発明)。
【0015】このものによれば、電解質溶液を電気分解
することによって生成する殺菌液を含む電気分解液が洗
濯用の槽に供給されることにより、洗濯用の槽や洗濯物
の除菌が行われるのに加えて、電気分解により酸化され
る側の電極を交換するのが、それの着脱性で容易にでき
る。
【0016】本発明の洗濯機は、第5に、洗濯用の槽
と、この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具え
て構成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電
気分解する電気分解装置と、この電気分解装置により電
気分解された電気分解液を前記電気分解槽から出して前
記洗濯用の槽へ供給する供給手段とを具備し、前記電気
分解装置の電気分解槽を機外より着脱可能としたことを
特徴とする(請求項7の発明)。
【0017】このものによれば、電解質溶液を電気分解
することによって生成する殺菌液を含む電気分解液が洗
濯用の槽に供給されることにより、洗濯用の槽や洗濯物
の除菌が行われるのに加えて、電気分解により酸化され
る側の電極を交換するのが、電気分解槽の着脱性で容易
にできる。
【0018】本発明の洗濯機は、第6に、洗濯用の槽
と、この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具え
ると共に、その電気分解槽に電解質溶液を供給する給液
槽を具えて構成され、その電気分解槽に収容した電解質
溶液を電気分解する電気分解装置と、この電気分解装置
により電気分解された電気分解液を前記電気分解槽から
出して前記洗濯用の槽へ供給する供給手段とを具備する
と共に、前記電気分解槽に収容した電解質溶液の導電度
を検知する導電度検知手段を具備し、この導電度検知手
段の検知結果が所定値以下となったときに、前記給液槽
の交換又は該給液槽への電解質溶液の補充の必要性を報
知することを特徴とする(請求項8の発明)。
【0019】このものによれば、給液槽から電気分解槽
に供給された電解質溶液を電気分解することによって殺
菌液が生成され、この殺菌液を含む電気分解液が洗濯用
の槽に供給されることにより、洗濯用の槽や洗濯物の除
菌が行われる。そして、給液槽から電気分解槽に電解質
溶液が供給されなくなると、電気分解槽内の液の電解質
濃度が低下することにより、殺菌液の生成に不足を来た
すようになるものの、このとき、電気分解槽内の導電度
も低下して、それが導電度検知手段により検知される。
よって、それに基づき、給液槽の交換又は該給液槽への
電解質溶液の補充の必要性を報知することにより、必要
な、給液槽の交換又は該給液槽への電解質溶液の補充が
できるようになる。
【0020】本発明の洗濯機は、第7に、洗濯用の槽
と、この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具え
て構成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電
気分解する電気分解装置と、この電気分解装置により電
気分解された電気分解液を前記電気分解槽から出して前
記洗濯用の槽へ供給する供給手段とを具備すると共に、
洗濯される洗濯物の汚れを検知する汚れ検知手段を具備
し、この汚れ検知手段の検知結果から、前記電気分解装
置における電解質溶液の電気分解に供する電気量を増減
させることを特徴とする(請求項9の発明)。
【0021】洗濯物の汚れが多くなれば、汚れに含まれ
る雑菌数も多くなる傾向にあり、汚れが少なくなれば、
雑菌数も少なくなる傾向にある。一方、電解質溶液の電
気分解に与える電気量を増やせば、殺菌液の生成量が多
くなり、反対に電気量を減じれば、殺菌液の生成量は少
なくなる。従って、洗濯物の汚れを検知し、その検知結
果に応じて、電解質溶液の電気分解に与える電気量を増
減することにより、殺菌液の生成量が洗濯物の汚れに含
まれる雑菌数に応じて増減されることになり、もって、
その雑菌数に応じた適正な殺菌力が得られるようにな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図5を参照して説明する。まず、図2に
は、洗濯機、中でも脱水兼用洗濯機(全自動洗濯機)の
全体構成を示しており、外箱1の内部に洗濯用の槽2を
配設している。この槽2は、この場合、外槽3と、これ
により包囲された内槽4の二重槽から成っており、その
うちの外槽3を、複数本(一本のみ図示)の吊り棒5を
主体とする吊持機構6によって外箱1に吊持している。
【0023】内槽4は、周側部の下部を除いた部分にも
っぱら脱水のための孔7を多数有しており、内底部に洗
濯用の撹拌体8を回転可能に軸支して設けている。これ
に対して、外槽3の外下方部には駆動機構9を配設して
いる。この駆動機構9は、モータ10を駆動源として有
し、そのほか、ベルト伝動機構11や、クラッチ機構1
2、ブレーキ機構13等を有していて、後述する洗い行
程及びすすぎ行程で撹拌体8を正逆回転駆動し、脱水行
程で内槽3を一方向に高速回転駆動するようになってい
る。このほか、外槽3の外下方部には、外槽3の底部に
形成した排水口14に連なる排水弁15や、この排水弁
15に連なる排水ホース16を配設している。
【0024】一方、外箱1上にはトップカバー17を装
着している。このトップカバー17は、図1に示すよう
に、ほゞ中央部に洗濯物出入口18を有しており、この
出入口18を蓋19により開閉するようにしている。な
お、蓋19は、この場合、前部19aと後部19bとが
連結部19cで連結され、後部19bの後端部で上下に
回動すると共に連結部19cで屈伸して洗濯物出入口1
8を開閉するようになっている(図9及び図13参
照)。
【0025】トップカバー17の後部の内部には、給水
弁20と電気分解装置21とを配設している。このう
ち、給水弁20は、1つの入水口20aに対して第1及
び第2の2つの出水口20b,20cを有する三方弁か
ら成っており、その入水口20aに対する出水口20
b,20cの開放及び閉鎖の選択を図示しないソレノイ
ド等の駆動源によって行うようになっている。この場
合、出水口20b,20cは、それらを片方ずつ独立し
て開放させることができ、両方を同時に開放させること
も可能なものである。
【0026】又、そのうちの入水口20aには、図示し
ない水道の蛇口に接続する給水ホースを接続するように
なっており、第1の出水口20bには第1の接続パイプ
22の一端部を接続し、第2の出水口20cには第2の
接続パイプ23の一端部を接続している。
【0027】そして、第1の接続パイプ22の他端部は
注水ケース24に接続している。この注水ケース24
は、トップカバー17における洗濯物出入口18の後縁
部ほゞ中央の位置に設けており、その内部には洗剤投入
ケース25を例えば引出し式にて収納するようになって
いる。なお、洗剤投入ケース25は、使用者が洗剤を入
れて注水ケース24に収納するものであり、その収納さ
れた洗剤は、上記給水弁20の第1の出水口20bから
第1の接続パイプ22を通じて注水ケース24内に供給
される水道水により撹拌溶解されて、洗濯物出入口18
を通り内槽4内に供給されるようになっている。
【0028】又、この場合、注水ケース24の図中右側
の側部には、洗剤溶液分岐手段である分岐パイプ26の
一端部を接続しており、前記注水ケース24内に供給さ
れた水により撹拌溶解された洗剤の溶液は、一部がこの
分岐パイプ26を通じて分岐されるようになっている。
さて、電気分解装置21は、図3に示すように、電気分
解槽27を主体に構成している。この電気分解槽27
は、上面が開口する直方体箱状の槽本体27aと、これ
の上面の開口部を塞ぐ蓋27bとから成っており、数1
0〜数100〔ml〕程度の容積を有している。なお、
蓋27bにはガス抜き孔28を形成している。
【0029】これに対して、槽本体27aの内部には、
対を成す電極29,30を配設している。これらの電極
29,30は、イリジウムや、白金、チタン白金メッキ
電極、カーボン電極等から成っており、同一のほゞ矩形
板状で、槽本体27aの長手方向と直角の方向に向き合
っている。又、これらの電極29,30は、蓋27bを
液密に貫通した電線31,32を介して、直流電源回路
33のプラス電源33a、マイナス電源33bにそれぞ
れ接続しており、従って、そのうちのプラス電源33a
に接続した電極29が陽極として機能し、マイナス電源
33bに接続した電極30が陰極として機能するように
なっている。
【0030】このほか、槽本体27aには、図3中左側
の前面部に第1の入液口34を形成し、それ近くの一側
面部の前側に第2の入液口35を、他方、底面部の後側
に出液口36をそれぞれ形成している。そして、そのう
ち、第1の入液口34には前記分岐パイプ26の他端部
を接続しており、第2の入液口35に前記第2の接続パ
イプ23の他端部を接続している。更に、出液口36に
は、接続パイプ37を介して給液ポンプ38の入液口3
8aを接続し、この給液ポンプ38の出液口38bに輸
液ホース39の一端部を接続している。
【0031】上記輸液ホース39は、例えば蛇腹状等の
可撓性あるホースから成るもので、輸液手段たるもので
あり、他端部を、図2に示すように、トップカバー17
内から外箱1内の槽2外方のスペースに導入している。
しかして、槽2の外槽3には、内槽4の孔7を有する部
分を避けた位置である下部に対応して下部に供給口40
を形成し、この供給口40に輸液ホース39の他端部を
接続している。ここで、前記給水弁20の第2の出水口
20c、及び第2の接続パイプ23と、電気分解槽27
の槽本体27aの出液口36、接続パイプ37、給液ポ
ンプ38、輸液ホース39、及び供給口40は、電気分
解装置21の電気分解槽27から電気分解液を出して槽
2へ供給する供給装置41を構成するもので、すなわ
ち、その電気分解液の供給をする供給手段として機能す
るようになっている。
【0032】前記直流電源回路33は、図4に示すよう
に、商用電源(AC100V)42を直流の所定電圧に
変換して出力するようになっており、これには、入力電
流を検出する電流検出手段たる変流器43及び電流検出
回路44を設けている。直流電源回路33の出力電圧D
ccは、電気分解用駆動回路45を介して前記給液ポン
プ38、及び電極29,30に与えるようにしている。
【0033】これに対して、制御回路46は、マイクロ
コンピュータやA/D変換器を含んで構成されており、
洗濯機の運転全般を制御する制御手段として機能し、中
でも電気分解装置21のための電気量制御手段として機
能するようになっている。この制御回路46には、スイ
ッチ入力回路47、水位センサ48、蓋開閉検知スイッ
チ49、及び前記電流検出回路44から入力が与えられ
るようにしている。
【0034】なお、上記スイッチ入力回路47は、前記
トップカバー17の前部に設けた操作パネル50(図1
参照)が有する各種スイッチを具えて構成されている。
その各種スイッチには、運転コース選択スイッチや、除
菌選択スイッチ、風呂水使用設定スイッチ、更には運転
スタートスイッチ等が含まれている。又、水位センサ4
8は、槽2(特には外槽3)の貯留水位を検知するよう
に設けたものであり、蓋開閉検知スイッチ49は前記蓋
19の開・閉を検知するように設けたものである。
【0035】そして、制御回路46により、前記操作パ
ネル50に設けた表示器51を制御すると共に、蓋ロッ
ク装置52、前記給水弁20、排水弁15、及び駆動機
構9のモータ10を、駆動回路53を介して制御し、更
に、給液ポンプ38及び電極29,30を、前記電気分
解用駆動回路45を介して制御するようにしている。な
お、上記蓋ロック装置52は前記蓋19を閉鎖状態にロ
ックするもので、詳しくは図示しないが、例えば電磁ソ
レノイド等から成っている。
【0036】次に、上記構成のものの作用を述べる。洗
濯を行う前、使用者は、蓋19を開けて、洗濯物出入口
18から内槽4内に洗濯物(図示せず)を入れる。又、
注水ケース24には、洗剤を入れた洗剤投入ケース25
を収納し、その後、蓋19を閉じ、運転のコースを選択
する。図5は、このように選択される運転のコースの中
の自動コースを示しており、「洗い」、「排水」、「脱
水」、「シャワーすすぎ」、「脱水」、「ためすす
ぎ」、「排水」、及び「脱水」の行程が順に実行される
ようになっている。槽2や洗濯物の除菌をする場合に
は、この自動コースにおいて、除菌選択スイッチを操作
し、その上で、運転スタートスイッチを操作する。
【0037】すると、最初に「洗い」行程に入り、制御
回路46が、給水弁20の第1の出水口20bを開放さ
せて、第1の接続パイプ22から注水ケース24を経る
水路による、内槽4内への水道水の供給(図5中、給水
オン)を実行する。このとき、注水ケース24内に収納
された洗剤は、注水ケース24に至った水により撹拌溶
解され、その洗剤溶液が内槽4内に供給される。又、そ
の洗剤溶液の一部は分岐パイプ26を通って電気分解装
置21の電気分解槽27内に電解質溶液として供給さ
れ、貯えられる。
【0038】この状態で、制御回路46は、電気分解装
置21の電極29,30間に直流電源回路33の出力電
圧Dccを印加する。すると、電極29,30間には、
洗剤溶液の濃度(電解質濃度)に応じて電流(入力電
流)が流れ、これにより、洗剤溶液が電気分解され、特
に陽極である電極29側に殺菌液である酸性液が生成さ
れる。
【0039】上記入力電流は変流器43及び電流検出回
路44により検出されて制御回路46に与えられる。制
御回路46は、この電流を積算し、その積算値が所定値
となったところ、つまり一定の電気量となったところで
断電する。
【0040】又、この「洗い」行程で、槽2内に所定水
位(図5のH)まで給水がなされると、制御回路46
は、前記給水弁20の第1の出水口20bを閉鎖させて
内槽4内への給水を終了(図5中、給水オフ)する。そ
して、それに代わり、駆動機構9のモータ10により撹
拌体8を正逆回転させて、内槽4内の洗濯物と水及び洗
剤溶液を撹拌することにより、洗濯物の洗いを実行す
る。
【0041】この後、「排水」行程では、排水弁15を
開放させることにより、洗い後の洗剤溶液成分を含む水
を排水ホース16を通じて機外に排出させる排水を行
う。その後の「脱水」行程では、駆動機構9のモータ1
0により内槽4を一方向に高速回転させて、洗濯物が含
む水分を遠心力により孔7から振り切り排出させ、更に
それを排水弁15から排水ホース16を通じて機外に排
出させる脱水を行う。
【0042】更に、その後の「シャワーすすぎ」行程で
は、前記給水弁20の第1の出水口20bを再び開放さ
せて内槽4内への給水を行いつつ、あるいはそれと交互
に、内槽4を駆動機構9のモータ10により回転させる
脱水を行うことで、洗濯物に残留する洗剤溶液成分を希
釈排出するすすぎを行う。この後の、「脱水」行程は、
上述の「脱水」行程と同様に行う。
【0043】そして、その後の「ためすすぎ」行程(こ
の場合の最終すすぎ行程)では、前記給水弁20の第1
の出水口20bを開放させて内槽4内への給水を行いつ
つ、所定時間(図5のT1 )が経過したところ、すなわ
ち、内槽4内にある程度貯水されたところで、蓋ロック
装置52を作動させて蓋19をロックすると共に、給水
弁20の第2の出水口20cをも開放させ、給液ポンプ
38を作動させる。
【0044】すると、給水弁20の第2の出水口20c
から第2の接続パイプ23を通じて電気分解装置21の
電気分解槽27内に水道水が供給されると共に、その電
気分解槽27内から前述の殺菌水を含む電気分解液が、
接続パイプ37、給液ポンプ38、及び輸液ホース39
を通じて、外槽3下部の供給口40から外槽3内、特に
はかびの多発生場所である内槽4の外側が面する部分
(内槽4の外周面と外槽3の内周面との間)に供給され
る。しかも、この場合、供給口40は内槽4の孔7を有
する部分を避けた位置に対応して設けているから、電気
分解液はその内槽4の孔7を有する部分を避けた位置に
供給される。
【0045】又、このとき、給水弁20の第2の出水口
20cから電気分解槽27内に供給された水道水も、電
気分解槽27内の電気分解液を希釈しつつ、上述の電気
分解液と同じ経路で外槽3内に供給される。更に、この
場合、電気分解槽27内の電気分解液を出し切った後
も、給水弁20の第2の出水口20cから電気分解槽2
7内への水道水の供給を続けることにより、電気分解槽
27内の洗浄ができ、電気分解液が触れる電極29,3
0を初めとした各種部品の酸化を極力抑制できて、電気
分解装置21の長寿命化を図ることができる。
【0046】しかして、外槽3と内槽4との間に供給さ
れた電気分解液は、それらの間に貯留された水道水に拡
散すると共に、内槽4の孔7を通って内槽4内に進入
し、該内槽4内に貯留された水道水に拡散する。そし
て、所定時間(図5のT2 )が経過したところで、制御
回路46は、給水弁20の第2の出水口20cを閉鎖さ
せると共に、給液ポンプ38の作動を停止させる。これ
により、電気分解槽27内への水道水の供給と、電気分
解槽27内からの電気分解液の排出が終了される。
【0047】次いで、槽2(外槽3及び内槽4)内に所
定水位(これも図5のH)まで給水がなされると、制御
回路46は、前記給水弁20の第1の出水口20bを閉
鎖させて内槽4内への給水を終了する。そして、それに
代わり、駆動機構9のモータ10により撹拌体8を正逆
回転させて、内槽4内の洗濯物と水及び電気分解液を撹
拌することにより、洗濯物や槽2の除菌を伴った、洗濯
物のすすぎを実行する。この後の「排水」行程は、前述
の「排水」行程と同様に行う。更に、その後の「脱水」
行程(最終脱水行程)も、前述の「脱水」行程と同様に
行う。
【0048】このように本構成のものでは、洗濯用の槽
2とは別の電気分解槽27に、対を成す電極29,30
を具える電気分解装置21を有し、その電気分解槽27
に、電解質溶液として洗濯に使用する洗剤の溶液を供給
し、この洗剤溶液を電気分解するようにしている。
【0049】洗濯に使用する洗剤は、陰イオン界面活性
剤、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、珪酸ナトリ
ウム等の電解質を多量に含んでおり、電解質溶液であ
る。この電解質溶液である洗剤溶液を上述のごとく電気
分解することによって、殺菌液が生成される。そして、
その生成された殺菌液を含む電気分解液を槽2に供給す
ることにより、槽2や洗濯物の除菌を行うことができ、
槽2のかびの発生、臭いの発生を抑制できると共に、そ
のかびによる洗濯物の汚れや、その他の菌による洗濯物
の臭いや黄ばみの発生を抑制できる。しかも、その場
合、洗濯に使用する洗剤の溶液がそのまま使用できるの
で、別途電解質溶液を必要とせず、それを別途用意する
手間を省くことができる。
【0050】加えて、本構成のものの場合、電気分解装
置21における洗剤溶液の電気分解は、電極29,30
間に一定の電気量を与えて行うようにしている。この電
気分解による殺菌液の生成量は、電気分解で消費する電
流と時間とによって決まるものであり、この電流は洗剤
溶液の濃度によって導電度が変化することにより変化す
るが、電流値の積算値が一定であれば、定量の殺菌液が
生成される。従って、一定の電流積算値、換言すれば一
定の電気量を与えることにより、洗剤溶液の濃度に左右
されずに必要量の殺菌液を含む電気分解液を生成でき、
過不足のない適正な除菌効果を得ることができる。しか
も、この場合、洗剤の厳密で面倒な計量も必要ない。
【0051】なお、電気分解装置21の電極29,30
間に一定の電気量を与えて電気分解をする方法として
は、変流器43及び電流検出回路44により検出される
電流値から、洗剤溶液の濃度を判定し、その判定結果、
すなわち、洗剤溶液の濃度に応じて、その濃度が低けれ
ば、印加電圧の通電周期に対するオンデューティー比を
大きくし、濃度が高ければ、印加電圧の通電周期に対す
るオンデューティー比を小さくする方法を採用するよう
にしても良い。
【0052】又、槽2への電気分解液の供給は、槽2に
貯水した状態で行なうようにしている。これにより、電
気分解液が槽2に供給されたとき、槽2は既に貯水した
状態にあるから、その既に貯留された槽2内の水によっ
て電気分解液が希釈される。よって、洗濯物に高濃度の
電気分解液が接触することがなく、電気分解液による洗
濯物の色落ちの発生を避けることができる。なお、この
場合、槽2への電気分解液の供給は、槽2に最終所定水
位まで貯水した状態、すなわち洗濯に必要な給水を終え
た状態で行なうようにしても良い。
【0053】更に、本構成のものの場合、槽2は、孔7
を有する内槽4と、これを包囲する外槽3とを有して成
り、電気分解装置21により電気分解された電気分解液
を電気分解槽27から出して槽2に供給する供給装置4
1は、内槽4の孔7を有する部分を避けた位置に対応し
て外槽3に設けた供給口40と、この供給口40に接続
した輸液ホース39とを有して成る。
【0054】これにより、電気分解液を、かびの多発生
場所である内槽4の外側が面する部分に供給できるの
で、槽2(特には内槽4の外側及び外槽3の内側)の除
菌がより効果的にできる。しかも、その場所は、内槽4
の孔7を有する部分を避けた位置であり、その孔7から
内槽4の内部に電気分解液が直接進入することを避け得
るので、これによっても電気分解液による洗濯物の色落
ちの発生を避けることができる。なお、この効果を得る
分には、洗剤溶液以外の電解質溶液を電気分解に使用す
るものであっても良い。
【0055】このほか、本構成のものにおいては、電気
分解液をすすぎ行程で槽2に供給するようにしている。
これは、「洗い」行程では、洗剤や、洗濯物から分離し
た汚れ等の有機物が槽2内の水中に大量に含まれてい
て、殺菌液を供給しても、それらの分解に殺菌液が消費
されてしまい、充分な除菌効果が得られないからであ
り、有機物の量が少なくなったすすぎ行程で電気分解液
を槽2に供給することにより、充分な除菌効果を得るこ
とができる。
【0056】しかも、その場合、「洗い」行程で洗剤溶
液を電気分解槽27に供給して、電気分解を行い、すな
わち、あらかじめ殺菌液を生成しておいて、すすぎ行程
でその殺菌液を含む電気分解液を槽2に供給するように
している。これにより、殺菌液の生成が合理的にでき
て、運転終了までの時間が長延化するのを回避できる。
なお、これらの場合にも、洗剤溶液はそれ以外の電解質
溶液に変えて実施するようにしても良い。
【0057】更に、給水弁20は、槽2への給水と、電
気分解槽27への給水とがそれぞれ独立してできるもの
であり、それによって、電気分解槽27への給水が槽2
への給水に関わりなく自由にでき、制御の自由度を増す
ことができる。なお、この場合にも、洗剤溶液はそれ以
外の電解質溶液に変えて実施するようにしても良く、
又、給水弁20は三方弁でなく、2つの独立した(別個
の)給水弁に変えて実施するようにしても良い。
【0058】加えて、この給水弁20に関しては、それ
を電気分解槽27の給水受け口である第2の入液口35
より高い位置に設けることにより、それらを接続する接
続パイプ(記載した例では第2の接続パイプ23)に水
が残らず、冬季など低温時における残水の凍結のおそれ
をなくすことができる。又、電気分解槽27はトップカ
バー17の内部(裏側)に配設しており、それによっ
て、それの組込みが、トップカバー17の内部に対する
給水弁20やこれに付随する配管(第1の接続パイプ2
2、第2の接続パイプ23、及び分岐パイプ26)等の
組込みと同時にできて、組立性を良くすることができ
る。
【0059】更に、槽2への電気分解液の供給は、使用
者が除菌選択スイッチより選択操作してできるようにし
ており、これによって、洗濯物や槽2の除菌が使用者の
希望に応じてでき、必要でないときには、槽2内への電
気分解液の供給を実行しないようにできる。なお、これ
らの効果を得る分にも、洗剤溶液はそれ以外の電解質溶
液に変えて実施するようにしても良い。
【0060】以上に対して、図6ないし図16は本発明
の第2ないし第9実施例を示すもので、それぞれ、第1
実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略
し、異なる部分についてのみ述べる。
【0061】[第2実施例]図6に示す第2実施例にお
いては、前述の図5に示した自動コース中、最後の「脱
水」行程の後に、それ以前の「ためすすぎ」、「排
水」、及び「脱水」の行程と同じ、「ためすすぎ」、
「排水」、及び「脱水」の行程を追加して実行するよう
にしている。従って、この場合、先に実行する「ためす
すぎ」行程は「第1ためすすぎ」行程となり、後に実行
する「ためすすぎ」行程は「第2ためすすぎ」行程とな
る。又、その「第2ためすすぎ」行程においては、槽2
への電気分解液の供給は行わず、槽2には水道水だけを
供給して、洗濯物のすすぎを行うようにしている。
【0062】このようにすることにより、「第1ためす
すぎ」行程で除菌をした後の残留殺菌成分を「第2ため
すすぎ」行程で除去し、殺菌液による洗濯物の色落ちの
発生を避けることができる。なお、この効果を得る分に
も、洗剤溶液はそれ以外の電解質溶液に変えて実施する
ようにしても良い。
【0063】[第3実施例]図7及び図8に示す第3実
施例においては、供給装置41中の、給液ポンプ38
に、前述の輸液ホース39に代わる輸液手段としての輸
液チューブ61の一端部を接続している。又、この輸液
チューブ61の他端部は、外槽3の下部に形成した挿入
孔62(図8参照)から外槽3の内部に導入して、先端
の出液口61aを下方へ指向させている。この場合、外
槽3下部の、挿入孔62を形成した部分は、内槽4の孔
7を有する部分に対応しているが、先端の出液口61a
を下方へ指向させたことにより、該出液口61aは、内
槽4の孔7を有する部分を避けた方向に指向している。
【0064】このようにしても、電気分解液を、かびの
多発生場所である内槽4の外側が面する部分に供給でき
ると共に、孔7から内槽4の内部に電気分解液が直接進
入することを避けることができる。
【0065】加えて、この場合、輸液チューブ61は、
例えば軟質塩化ビニルチューブや、ポリオレフィンチュ
ーブ、蛇腹状チューブ等から成っており、槽2の揺動に
対する柔軟性を充分に有するものであるが、その槽2や
外箱1との衝突の可能性があるため、それを避けるべ
く、途中部を吊持機構6中の最寄りの1本の吊り棒5に
巻き付けている。このようにすることによって、輸液チ
ューブ61の傷付きを防止でき、永く良好な状態で使用
できる。なお、これらの効果を得る分にも、洗剤溶液は
それ以外の電解質溶液に変えて実施するようにしても良
い。
【0066】[第4実施例]図9ないし図11に示す第
4実施例においては、電気分解装置21をトップカバー
17の一側部(この場合、左側部)の内部(裏側)に配
設している。又、この場合、電気分解槽27の蓋27b
には注入口71(図11参照)を形成し、この注入口7
1にキャップ72を例えばねじ込み式にて装着してい
る。なお、この場合、前述のガス抜き孔28はキャップ
72に形成している。又、キャップ72はトップカバー
17の外上面に突出して、トップカバー17外からの操
作を可能としている(図9参照)。なお、図9に示す内
槽4では孔7及び撹拌体8の図示を省略している(後述
する図13も同じ)。
【0067】更に、この場合、電気分解槽27の槽本体
27aには、出液口36だけを後面部に形成しており
(第1の入液口34及び第2の入液口35を形成してい
ない)この出液口36に接続パイプ37を介して接続し
た給液ポンプ38には、更に接続パイプ73の一端部を
接続している(図11参照)。そして、トップカバー1
7の後部の内部には、補助給水弁74を配設しており、
これの出水パイプ74aに、輸液ホース39の一端部を
接続すると共に、上記接続パイプ73の他端部を接続し
ている(図10参照)。
【0068】なお、補助給水弁74は、前述の給水弁2
0の第2の出水孔20c側に相当するもので、トップカ
バー17の後部の内部には、そのほか、前述の給水弁2
0の第1の出水孔20b側に相当する主給水弁を配設し
ている(図示せず)。この構成で、洗濯物や槽2の除菌
をする場合には、電気分解槽27内に電解質溶液を注入
する。この電解質溶液の注入は、この場合、蓋19を図
9に示すように開けて、キャップ72を外し、注入口7
1から電気分解槽27内に電解質溶液を注入する作業で
行う。
【0069】電解質溶液としては、前述の洗剤溶液(こ
の場合は、使用者が手作業で溶解させたもの)でも良い
が、それ以外のものであっても良い。洗剤溶液以外の電
解質溶液としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭
化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
珪酸ナトリウムなど、水に溶解性を有するものであれば
良い。
【0070】ことに、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
臭化ナトリウムのように、ハロゲン化イオンを有するも
のであれば、電気分解によって、強力な殺菌力を有する
次亜ハロゲン酸を生成するから、除菌性能の優れた電気
分解液を作ることができる。又、それら以外でも、前述
の洗剤溶液のように、電気分解することで陽極側に生成
される酸性液を用いれば、充分な除菌効果をもたらすこ
とができる。これら電解質溶液の注入を終えた後には、
キャップ72を装着して締める。
【0071】この後、自動コースにおいて、除菌選択ス
イッチを操作し、運転スタートスイッチを操作すると、
洗濯機の運転が開始されることにより、「洗い」行程
で、電気分解装置21における上記電解質溶液の電気分
解が前述同様に行われる。
【0072】ここで、電気分解装置21における塩化ナ
トリウム溶液(食塩水)の電気分解の条件を示す。発明
者の調査によれば、洗濯水に除菌効果を出すための塩素
濃度としては、0.1〔ppm〕程度の濃度で有効であ
る。一般家庭用の洗濯機では、「洗い」で供給する水量
は多くとも100リットル程度であり、従って、必要な
塩素量は10〔mg〕で良い。食塩水の電気分解は、次
の化学式で示される。
【0073】
【化1】
【0074】この場合、例えば食塩1〔g〕のうち30
〔%〕が分解されたとする。これに必要な電力は、Na
Clの300〔mg〕は、5×10−3〔mol〕であ
るから、 5×10−3〔ファラデー〕=480〔クーロン〕 となる。1〔A〕の電流で電気分解したとすると、8分
間で、有効塩素300〔mg〕を生成させることができ
る。これは前述の1回の殺菌に必要な塩素量の30倍で
あり、短時間で、数回分必要な殺菌液を作ることができ
るようになる。従って、1回の殺菌については、電気分
解液の1/30の量を供給すれば良いことになる。又、
この関係上、電気分解槽27は、前述の数10〜数10
0〔ml〕程度の容積を有すれば良いことになる。
【0075】そして、「ためすすぎ」行程で、前述の給
水弁20の第2の出水口20cが開放されるのに代わっ
て補助給水弁74が開放されると共に、給液ポンプ38
が作動される。これにより、補助給水弁74を通じて供
給される水道水に電気分解液を加えて、それらを輸液ホ
ース39を通じ槽2内に供給する。従って、この場合に
は、補助給水弁74と、槽本体27aの出液口36、接
続パイプ37、給液ポンプ38、及び接続パイプ73に
より、電気分解液を槽2内に供給する供給手段たる供給
装置75を構成している。
【0076】しかして、必要量の電気分解液を供給する
補助給水弁74及び給液ポンプ38の作動時間が経過す
れば、それら補助給水弁74及び給液ポンプ38の作動
を停止させて、電気分解液の供給を終了する。電解質溶
液の電気分解、並びに電気分解液の供給は、このように
して行っても良い。
【0077】[第5実施例]図12に示す第5実施例に
おいては、電気分解装置21における電気分解槽27の
蓋27bのうち、陽極である電極29に接続した電線3
1が貫通した一帯の部分27b´を、他の部分とは分離
可能に構成して、この部分27b´ごと、電極29を電
気分解槽27から取出し得るようにしており、取出した
電極29はそれをそのまま、あるいは新品と交換して部
分27b´ごと、電気分解槽27に装着し得る。かくし
て電極29を機外より着脱可能としている。
【0078】電解質溶液の電気分解をすると、前述のよ
うに、陽極である電極29の側には酸性液が生成される
ため、該電極29の表面が酸化され、電気を通しにくく
なって、分解効率が悪くなると共に、腐食による摩耗が
起こりやすくなる。これに対して、上述のように電極2
9を機外より着脱可能とすると、酸化された該電極29
を交換するのが、それの着脱性で容易にできるものであ
り、もってメンテナンスを容易になし得る。又、それに
より、電気分解性能を良好に維持することができると共
に、電極29に高コストの長寿命材料を使用する必要を
なくすことができて、低コスト化できる。なお、この電
極29を機外より着脱可能とする構成は、前述の第1実
施例構造でも同様に実施することができる。
【0079】[第6実施例]図13に示す第6実施例に
おいては、電気分解装置21を内設したトップカバー1
7の一側部(この場合も、左側部)に、開閉部81を設
けている。この開閉部81は、図中左側縁部にヒンジ8
2を有し、洗濯物出入口18側から外側方へ回動して開
放し、それとは反対の方向に回動して閉鎖する蓋となっ
ている。この開閉部81を開放させて、電気分解槽27
を、第2の接続パイプ23や分岐パイプ26及び接続パ
イプ37など付属配管から取外してつかみ出し、つかみ
出した電気分解槽27はそれをそのまま、あるいは新品
と交換してトップカバー17に装着し得る。かくして電
気分解槽27を機外より着脱可能としている。
【0080】このようにすることにより、電極29を交
換する折りには、それを電気分解槽27ごと取出して交
換することができ、もって、この場合も、メンテナンス
を容易になし得る。又、それにより、電気分解性能を良
好に維持することができると共に、電極29だけでな
く、電気分解槽27及びこれに付随する各部品に、高コ
ストの長寿命材料を使用する必要をなくし得るので、全
体に低コスト化できる。
【0081】なお、この電気分解槽27を機外より着脱
可能とする構成も、前述の第1実施例構造でも同様に実
施することができる。又、この電気分解槽27の交換、
並びに前記電極29の交換の時期は、先の図4に示した
変流器43及び電流検出回路44により検出される電流
値から、電気分解槽27内の電極29,30間の導電度
を検知することで、判断するようにすると良い。
【0082】[第7実施例]図14に示す第7実施例に
おいては、電気分解装置21に給液槽91を付加してい
る。この給液槽91は、電解質の飽和溶液など濃厚な電
解質溶液92を複数特には多数の洗濯回数分収容したカ
ートリッジで、例えばピンホール大の出液口93を有
し、この出液口93にスポンジ等の通水性多孔質体94
を装填している。又、電気分解槽27と給液ポンプ38
との間の接続パイプ37には、給液槽取付口95を形成
しており、この給液槽取付口95に、上記給液槽91の
出液口93を有する部分をOリング96を介して着脱可
能に取付け、もって給液槽91の内部が出液口93によ
って接続パイプ37内と連通するようにしている。
【0083】そして、この場合、電気分解槽27の反給
液槽91側である前部に形成した入液口97には、補助
給水弁98を接続している。この補助給水弁98は、第
4実施例の補助給水弁74と同様に、第1実施例の給水
弁20の第2の出水孔20c側に相当するものであり、
トップカバー17の内部には、そのほか、給水弁20の
第1の出水孔20b側に相当する主給水弁を配設してい
る(図示せず)。
【0084】この構成で、洗濯物や槽2の除菌をする場
合には、補助給水弁98を開放させて、電気分解槽27
の内部から接続パイプ37の内部に水道水99を供給し
貯留する。すると、給液槽91の内部から通水性多孔質
体94を通って出る濃厚な電解質溶液92が、接続パイ
プ37内から電気分解槽27内の水道水99中に徐々に
放出されて、電気分解槽27内に供給される。かくし
て、電気分解槽27内の電解質濃度が上がる。
【0085】この状態で、電気分解を前述同様に行い、
電気分解液の供給時に、補助給水弁98を再び開放させ
ると共に、給液ポンプ38を作動させる。すると、補助
給水弁98により供給される水道水により、電気分解槽
27内の電気分解液が押出されて輸液ホース39を通じ
槽2に供給される。従って、この場合には、補助給水弁
98と、槽本体27aの出液口36、接続パイプ37、
給液ポンプ38、及び輸液ホース39により、電気分解
液を槽2内に供給する供給手段たる供給装置100を構
成している。
【0086】このように使用するとき、給液槽91の内
部からは上述のように濃厚な電解質溶液92が通水性多
孔質体94を通って出るが、それと同時に、接続パイプ
37の内部からは水道水99が通水性多孔質体94を通
って給液槽91内に浸入する。このため、給液槽91内
の電解質溶液92の濃度が漸次低下し、この給液槽91
からその電解質溶液92が供給される電気分解槽27内
の電解質濃度も使用を重ねるごとに低下していく。
【0087】そこで、先の図4に示した変流器43及び
電流検出回路44により検出される電流値から、電気分
解槽27内の電解質の濃度に応じた導電度を検知し、そ
の検知結果が所定値以下となれば、電気分解槽27内の
電解質溶液の濃度が有効な殺菌液を生成する濃度より低
い濃度になったと判断して、前記操作パネル50の表示
器51中の、給液槽91の交換又は該給液槽91への電
解質溶液92の補充の必要性を報知する表示器を作動さ
せる。この場合、併せてブザーを作動させても良い。
【0088】従って、この場合には、上記変流器43及
び電流検出回路44は、電気分解槽27内の電解質溶液
の導電度を検知する導電度検知手段として機能するもの
であり、操作パネル50の表示器51の一つ並びにブザ
ーは、給液槽91の交換又は該給液槽91への電解質溶
液92の補充の必要性を報知する報知手段として機能す
る。このものによれば、給液槽91の交換や該給液槽9
1への電解質溶液の補充の必要性が分かりやすく、これ
にても、メンテナンスを容易になし得る。
【0089】なお、電気分解槽27内の電解質溶液の濃
度を判断する方法としては、上述の電気分解槽27内の
電解質溶液の導電度を検知するのに代えて、給液槽91
内の電解質溶液92の放出量に比例する給液ポンプ38
の作動回数をカウントするようにしても良い。
【0090】又、この場合、給液槽91は、濃厚な電解
質溶液92に代えて、通常濃度の電解質溶液を収容し、
それを無給水状態の電気分解槽27内に供給するもので
あっても良い。更に、その場合、給液槽91は電解質溶
液を洗濯の1回分ずつ収容して供給するものであっても
良い(この場合、導電度検知手段である変流器43及び
電流検出回路44は、電気分解槽27内から電解質溶液
を出し切ったときに、電気分解槽27内に電解質溶液が
ない状態であることを検知する)。
【0091】[第8実施例]図15に示す第8実施例に
おいては、上記第7実施例における電気分解槽27の出
液口36と入液口97とを、ともに電気分解槽27の底
部から下方へ突出させて形成し、この出液口36と入液
口97とを、接続パイプ73と補助給水弁98の出水パ
イプ98aのともに起立させた接続端部に、それぞれO
リング101,102を介して着脱可能に接続してい
る。このようにすることにより、前記第6実施例で示し
たような電気分解槽27の着脱が容易にでき、しかも、
装着の折りの液密性の保持ができる。
【0092】[第9実施例]図16に示す第9実施例に
おいては、電気分解装置21の電気分解槽27内に配設
した、対を成す電極29、30間に、液体の移動を制限
する多孔質体(例えば不織布)から成る隔膜111を設
けている。また、直流電源回路33のプラス側とマイナ
ス側は、リレースイッチから成る切換スイッチ112に
より切換えて上記電極29、30に与えるようにしてい
る(矢印A+、A−、B+、B−参照)。
【0093】更に、供給手段たる供給装置113を構成
する液供給路114を設けており、上記電気分解槽27
のうち、隔膜111にて区画された一方の領域115と
他方の領域116とを、この液供給路114により、槽
2側と排水ホース16側とに連通させるようにしてい
る。
【0094】この液供給路114は、電磁制御弁から成
る切換弁117、118を切換装置として具えており、
その切換弁117、118を切換え制御することによ
り、電気分解槽27の一方の領域115内の電気分解液
を槽2側へ導くか(矢印Ha参照)、排水ホース16側
へ導くか(矢印Hb参照)の切換えをすると共に、電気
分解槽27の他方の領域116内の電気分解液を槽2側
へ導くか(矢印Ia参照)、排水ホース16側へ導くか
(矢印Ib参照)の切換えをするようにしている。な
お、上記切換スイッチ112及び切換弁117、118
は、図4に示した制御回路46によって制御されるよう
にしている。
【0095】そして、この実施例では、前記電極29、
30のうち、前記切換スイッチ112による切換えで陽
極とした側の電気分解液のみを槽2側へ供給するように
しており(電極29を陽極としたときに矢印Ha、電極
30を陽極としたときに矢印Ia)、これによって、陽
極側の殺菌効果のある電気分解液のみを槽2側へ供給で
きるから、除菌効果をより高く得ることができる。又、
電極29、30については、その一方を陽極とし、他方
を陰極とするのを、電気分解をするたびなど、所定の周
期で切換え得るから、電極29、30の損耗をより少な
くすることができる。
【0096】なお、電極29、30の陽陰の極切換え
は、上述の隔膜111や切換弁117、118等を有し
ないものでは、例えば1分間に数回から数1000回な
ど、より頻繁に行うようにしても良い。又、このように
電極29,30はそのいずれをも陽極とし得る場合があ
り、そのために前記第5実施例において着脱を可能とす
る電極は、固定的に陽極とする側に限られず、少なくと
もいずれか片側の電極であれば良い(両方の電極をとも
に着脱可能としても良い)。
【0097】このほか、図示はしないが、例えば槽2内
の洗濯液中に光を投じてそれの到達度合で洗濯液の汚れ
を検知し、ひいてはその洗濯液に含まれる、洗濯物から
分離した汚れの度合を検知する汚れ検知手段たる汚れセ
ンサを具備し、この汚れセンサの検知結果から、電気分
解装置21における電解質溶液の電気分解に供する電気
量(電極29,30間に与える電気量)を増減させる方
法もある。
【0098】特に、洗濯物の汚れが多くなれば、その汚
れに含まれる雑菌数も多くなる傾向にあり、汚れが少な
くなれば、雑菌数も少なくなる傾向にある。一方、電解
質溶液の電気分解に与える電気量を増やせば、殺菌液の
生成量が多くなり、反対に電気量を減じれば、殺菌液の
生成量は少なくなる。
【0099】従って、上述のように、洗濯物の汚れを検
知し、その検知結果に応じて、電解質溶液の電気分解に
与える電気量を増減することにより、殺菌液の生成量が
洗濯物の汚れに含まれる雑菌数に応じて増減されること
になり、もって、その雑菌数に応じた適正な殺菌力を得
ることができ、洗濯物の除菌が効率良くできる。
【0100】又、この場合、前記風呂水使用設定スイッ
チの操作に応じて、電気分解装置21における電解質溶
液の電気分解に供する電気量を増加させるようにしても
良い。すなわち、風呂の残り水には、多くの有機物と多
くの雑菌が含まれており、これに電気分解液を加えて
も、それがその風呂の残り水に含まれた有機物と雑菌を
酸化するのに消費されてしまい、洗濯物及び槽2につい
て充分な除菌効果が得られない場合がある。そこで、風
呂水使用設定スイッチの操作に応じて、電気分解装置2
1における電解質溶液の電気分解に供する電気量を増加
させるようにすることにより、より多くの殺菌液を生成
し、もって洗濯物及び槽2について充分な除菌効果が得
られるようにできる。更にこのほか、本発明は上記し且
つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の洗濯機に
よれば、第1に、電解質溶液を電気分解することによっ
て生成する殺菌液を含む電気分解液により洗濯用の槽や
洗濯物の除菌ができ、しかも、それが、洗濯に使用する
洗剤の溶液を使用してできるから、特別の材料を要する
ことなくしてできる。
【0102】、第2に、上記電気分解液をかびの多発生
場所に供給できるから、洗濯用の槽の除菌がより効果的
にでき、それでいて、洗濯物の存する内槽の内部に電気
分解液が直接進入することが避けられるので、洗濯物の
色落ちの問題を生じることもないようにできる。
【0103】第3に、上記電気分解液による洗濯用の槽
や洗濯物の除菌ができ、しかも、それが、電気分解装置
の少なくとも片側の電極の着脱性、又は電気分解槽の着
脱性、もしくは給液槽の交換や該給液槽への電解質溶液
の補充の必要性が分かりやすい構成にて、メンテナンス
容易にできる。第4に、洗濯物の汚れに含まれる雑菌数
に応じた適正な殺菌力が得られるから、洗濯物の除菌が
効率良くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す洗濯機全体の破断平
面図
【図2】洗濯機全体の破断側面図
【図3】電気分解装置の拡大斜視図
【図4】電気的構成のブロック図
【図5】自動コースの除菌機能に関するタイムチャート
【図6】本発明の第2実施例を示す図5相当図
【図7】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図8】一部の拡大縦断側面図
【図9】本発明の第4実施例を示す洗濯機全体の開蓋状
態の斜視図
【図10】図2相当図
【図11】図3相当図
【図12】本発明の第5実施例を示す図3相当図
【図13】本発明の第6実施例を示す図9相当図
【図14】本発明の第7実施例を示す電気分解装置の縦
断側面図
【図15】本発明の第8実施例を示す図14相当図
【図16】本発明の第9実施例を示す電気分解装置の概
略構成図
【符号の説明】
2は洗濯用の槽、3は外槽、4は内槽、7は孔、21は
電気分解装置、24は注水ケース、25は洗剤投入ケー
ス、26は分岐パイプ、27は電気分解槽、27bは蓋
の分離可能な部分、29,30は電極、39は輸液ホー
ス(輸液手段)、40は供給口、41は供給装置(供給
手段)、43は変流器(導電度検知手段)、44は電流
検出回路(導電度検知手段)、46は制御回路、61は
輸液チューブ(輸液手段)、61aは出液口、75は供
給装置(供給手段)、81は開閉部、91は給液槽、9
2は電解質溶液、100,113は供給装置(供給手
段)を示す。
フロントページの続き (72)発明者 川端 真一郎 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA15 AA17 BA02 CA06 CB06 CB39 FA00 GA25 JB06 KA06 KB09 LC14 MA01 MA02 MA05 MA06 MA08 4D061 DA03 DB01 DB07 DB10 EA02 EB04 EB12 EB14 EB17 EB19 EB30 EB37 EB38 EB39 ED12 ED13 GA06 GA12 GB07 GC12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯用の槽と、この槽とは別の電気分解
    槽に、対を成す電極を具えて構成され、その電気分解槽
    に収容した電解質溶液を電気分解する電気分解装置と、 この電気分解装置により電気分解された電気分解液を前
    記電気分解槽から出して前記洗濯用の槽へ供給する供給
    手段とを具備し、 前記電解質溶液として、洗濯に使用する洗剤の溶液を用
    いることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 電気分解装置における洗剤溶液の電気分
    解を、電極間に一定の電気量を与えて行うことを特徴と
    する請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 洗濯用の槽への電気分解液の供給を、洗
    濯用の槽に貯水した状態で行なうことを特徴とする請求
    項1記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗濯用の槽と、 この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具えて構
    成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電気分
    解する電気分解装置と、 この電気分解装置により電気分解された電気分解液を前
    記電気分解槽から出して前記洗濯用の槽へ供給する供給
    手段とを具備し、 前記洗濯用の槽が、孔を有する内槽と、これを包囲する
    外槽とを有して成り、 前記供給手段が、その内槽の孔を有する部分を避けた位
    置に対応して外槽に設けられた供給口と、この供給口に
    接続された輸液手段とを有して成ることを特徴とする洗
    濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯用の槽と、 この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具えて構
    成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電気分
    解する電気分解装置と、 この電気分解装置により電気分解された電気分解液を前
    記電気分解槽から出して前記洗濯用の槽へ供給する供給
    手段とを具備し、 前記洗濯用の槽が、孔を有する内槽と、これを包囲する
    外槽とを有して成り、前記供給手段が、出液口を前記内
    槽の孔を有する部分を避けた方向に指向させて設けられ
    た輸液手段を有して成ることを特徴とする洗濯機。
  6. 【請求項6】 洗濯用の槽と、 この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具えて構
    成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電気分
    解する電気分解装置と、 この電気分解装置により電気分解された電気分解液を前
    記電気分解槽から出して前記洗濯用の槽へ供給する供給
    手段とを具備し、 前記電気分解装置の少なくとも片側の電極を機外より着
    脱可能としたことを特徴とする洗濯機。
  7. 【請求項7】 洗濯用の槽と、 この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具えて構
    成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電気分
    解する電気分解装置と、 この電気分解装置により電気分解された電気分解液を前
    記電気分解槽から出して前記洗濯用の槽へ供給する供給
    手段とを具備し、 前記電気分解装置の電気分解槽を機外より着脱可能とし
    たことを特徴とする洗濯機。
  8. 【請求項8】 洗濯用の槽と、 この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具えると
    共に、その電気分解槽に電解質溶液を供給する給液槽を
    具えて構成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液
    を電気分解する電気分解装置と、 この電気分解装置により電気分解された電気分解液を前
    記電気分解槽から出して前記洗濯用の槽へ供給する供給
    手段とを具備すると共に、 前記電気分解槽に収容した電解質溶液の導電度を検知す
    る導電度検知手段を具備し、 この導電度検知手段の検知結果が所定値以下となったと
    きに、前記給液槽の交換又は該給液槽への電解質溶液の
    補充の必要性を報知することを特徴とする洗濯機。
  9. 【請求項9】 洗濯用の槽と、 この槽とは別の電気分解槽に、対を成す電極を具えて構
    成され、その電気分解槽に収容した電解質溶液を電気分
    解する電気分解装置と、 この電気分解装置により電気分解された電気分解液を前
    記電気分解槽から出して前記洗濯用の槽へ供給する供給
    手段とを具備すると共に、 洗濯される洗濯物の汚れを検知する汚れ検知手段を具備
    し、 この汚れ検知手段の検知結果から、前記電気分解装置に
    おける電解質溶液の電気分解に供する電気量を増減させ
    ることを特徴とする洗濯機。
JP2001188328A 2001-06-21 2001-06-21 洗濯機 Expired - Fee Related JP3933417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001188328A JP3933417B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001188328A JP3933417B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003000991A true JP2003000991A (ja) 2003-01-07
JP3933417B2 JP3933417B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=19027453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001188328A Expired - Fee Related JP3933417B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3933417B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040092754A (ko) * 2003-04-29 2004-11-04 주식회사 대우일렉트로닉스 세탁기의 세제 투입장치
WO2005044737A1 (ja) * 2003-11-10 2005-05-19 Sharp Kabushiki Kaisha 水処理ユニット及びこれを搭載した機器
WO2005056906A1 (en) * 2003-12-09 2005-06-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Clothes washing machine
KR100745587B1 (ko) * 2003-07-31 2007-08-02 삼성전자주식회사 은용액 발생장치를 구비한 세탁기
JP2008080215A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Matsushita Electric Works Ltd 電解水生成装置及び流し台
US7934282B2 (en) * 2005-12-22 2011-05-03 Lg Electronics Inc. Method for cleaning a tub in a washing machine and a washing machine performing the same
US7942024B2 (en) 2003-12-09 2011-05-17 Samung Electronics Co., Ltd. Washing machine provided with silver solution supply device
JP2021066931A (ja) * 2019-10-24 2021-04-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解装置
WO2021103355A1 (zh) * 2019-11-29 2021-06-03 无锡小天鹅电器有限公司 衣物处理设备及其工作台组件

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5312663B1 (ja) * 2012-11-05 2013-10-09 株式会社宮本製作所 洗濯用洗浄補助用品及びこれを用いた洗濯方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040092754A (ko) * 2003-04-29 2004-11-04 주식회사 대우일렉트로닉스 세탁기의 세제 투입장치
KR100745587B1 (ko) * 2003-07-31 2007-08-02 삼성전자주식회사 은용액 발생장치를 구비한 세탁기
WO2005044737A1 (ja) * 2003-11-10 2005-05-19 Sharp Kabushiki Kaisha 水処理ユニット及びこれを搭載した機器
US7493784B2 (en) 2003-11-10 2009-02-24 Sharp Kabushiki Kaisha Washing machine with water treatment unit
CN1310841C (zh) * 2003-11-10 2007-04-18 夏普株式会社 水处理单元和具有该单元的设备
KR100745880B1 (ko) * 2003-11-10 2007-08-02 샤프 가부시키가이샤 수처리 유닛 및 이를 탑재한 기기
KR100798785B1 (ko) 2003-12-09 2008-01-29 삼성전자주식회사 세탁기
WO2005056906A1 (en) * 2003-12-09 2005-06-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Clothes washing machine
US7934402B2 (en) 2003-12-09 2011-05-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Clothes washing machine
US7942024B2 (en) 2003-12-09 2011-05-17 Samung Electronics Co., Ltd. Washing machine provided with silver solution supply device
US7934282B2 (en) * 2005-12-22 2011-05-03 Lg Electronics Inc. Method for cleaning a tub in a washing machine and a washing machine performing the same
JP2008080215A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Matsushita Electric Works Ltd 電解水生成装置及び流し台
JP2021066931A (ja) * 2019-10-24 2021-04-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解装置
CN114127337A (zh) * 2019-10-24 2022-03-01 松下知识产权经营株式会社 电解装置
WO2021103355A1 (zh) * 2019-11-29 2021-06-03 无锡小天鹅电器有限公司 衣物处理设备及其工作台组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP3933417B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1978142B1 (en) Washing machine and method
GB2416779A (en) Laundry machine with electrolysis apparatus
EP1386995A1 (en) Electric washing machine
JPWO2002090266A1 (ja) 水処理装置
JP3933417B2 (ja) 洗濯機
JP3631172B2 (ja) 洗濯機、および洗浄機
JPH10258258A (ja) 電解水生成装置付き洗浄装置
JP3631171B2 (ja) 洗濯機、および洗浄機
JP2001170392A (ja) 洗濯機
JP3631174B2 (ja) 洗濯機、及び洗浄機
JP2004073248A (ja) 洗浄機
JP2003079560A (ja) 食器洗浄機
KR100479407B1 (ko) 세탁기 및 세정기
KR20100060411A (ko) 손 소독기능을 갖춘 소변기
KR20050056046A (ko) 은용액 공급장치 및 이 은용액 공급장치를 구비한 세탁기
JP2002316158A (ja) 電解装置
JP2003199991A (ja) 洗濯機
JP2001300190A (ja) 洗濯機
JP3910088B2 (ja) 洗濯機
JP2003126592A (ja) 電気洗濯機
KR100609502B1 (ko) 세탁기
JP3882574B2 (ja) 食器洗浄機
CN216274841U (zh) 一种洗衣机
JP4435100B2 (ja) 洗濯機
JP2002316153A (ja) 電解装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070313

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3933417

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees