JP2002316153A - 電解装置 - Google Patents

電解装置

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JP2002316153A
JP2002316153A JP2001123815A JP2001123815A JP2002316153A JP 2002316153 A JP2002316153 A JP 2002316153A JP 2001123815 A JP2001123815 A JP 2001123815A JP 2001123815 A JP2001123815 A JP 2001123815A JP 2002316153 A JP2002316153 A JP 2002316153A
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JP
Japan
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water
electrolytic
discharging
surfactant
discharge
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JP2001123815A
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English (en)
Inventor
Yu Kawai
祐 河合
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面活性剤の吐出手段を設け、電解水の吐出
動作に先立ち或いは同時に界面活性剤を吐出させ、排水
口附近に残留する油脂成分を除去等することで、鹸化反
応を抑制しながら、自動的に排水口附近の除菌・防黴を
行う。 【解決手段】 界面活性剤吐出手段29及びタイマー手
段31で、中性洗剤29aを電解水の吐出動作に先駆け
て或いは同時に吐出させた後、生成した電解水を取水ポ
ンプ26bで吐出口26cから所定時間(T5)吐出さ
せた後、所定時間(T6)放置し、さらに給水手段21
で水道水を吐出口26cから所定時間(T7)吐出させ
ることで、排水口附近の鹸化物付着を起こさずに排水口
附近の除菌洗浄が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ナトリウム水
溶液を無隔膜電解槽に供給し電気分解することにより電
解水を殺菌水として供給可能にした電解装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電解装置としては、例え
ば、特開平4−94785号公報に記載されているよう
に塩化ナトリウム水溶液を無隔膜電解槽に供給し電解す
ることにより電解水を殺菌水として供給可能にするもの
があった。図4は前記公報に記載された従来の電解装置
を示すものである。
【0003】図4において、1は無隔膜方式の電解槽で
あり、一対の陰極2と陽極3を内部に形成されている。
この電解槽1の給水側には給水管4を接続するとともに
電解槽1の出口側に、出水管5が接続され、連続式電解
水生成装置が構成されている。
【0004】また、給水管4には水に塩化ナトリウム
(NaCl)水溶液6を添加する塩化ナトリウム添加装
置7と、塩酸(HCl)水溶液8を添加する塩酸添加装
置9が薬液供給管10、11を介して接続されている。
【0005】さらに、給水管4の薬液供給管10、11
の接続部上流側に原水分岐部12で分岐したバイパス管
13が、混合部14で出水管5の流れと合流するよう接
続されている。また、15は電解水の流量を調整する弁
で、給水管4に設けられ、16は原水のバイパス管13
の流量を調整する弁でバイパス管13に設けている。1
7は陰極2と陽極3に電気を供給する直流電源である。
【0006】以上の構成において、給水管4より原水を
供給し、塩化ナトリウム添加装置7と塩酸添加装置9を
駆動した状態で通水電解すると、電解槽1内で次亜塩素
酸水を多く含む電解水となって出水管5より排出され
る。一方バイパス管13からの原水は、混合部14で電
解水と合流し、希釈混合され取水される。この混合割合
は弁15、16の開度を調整することでなされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電解装置では、以下のような課題を有する。
【0008】(1)キッチン空間では手指の除菌だけで
なく、布巾などの漂白や排水口のぬめりの防止などに次
亜塩素酸ナトリウムに代表される殺菌作用・漂白作用を
有する高濃度の電解水が必要であるが、従来例では連続
式電解水生成装置であり、流水しながら電解動作を行う
ため、電解する際の単位水量当たりの電解エネルギーが
少なくなり、高濃度の次亜塩素酸が生成できない。
【0009】(2)流し台に設けられているゴミ受けカ
ゴなどのヌメリを防止する為には、定期的に電解水を流
す必要があるが、その様な手段を具備していない。ま
た、高濃度の電解水を流したまま放置すると、流し台な
どのステンレス部が腐食する可能性がある。
【0010】一方、滞留させながら電気分解して高濃度
の次亜塩素酸を含む水溶液は、油脂成分と化学的に結合
して鹸化反応を起こすことも考えられる。
【0011】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、手指の除菌洗浄、布巾や調理器具・食器などの漂白
・除菌洗浄は勿論のこと、タイマー手段等により、自動
的に電解水を流し台の排水口に供給することで、鹸化反
応を起こすことなく排水口のヌメリ付着防止と防臭がで
きる電解装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために電解装置は、界面活性剤を吐出する界面活性剤
吐出手段を備えたものである。
【0013】本発明の要点は、流し台の排水口部の除菌
・防臭を行うと共に、シンク部材料の腐食防止と、排水
口附近での鹸化防止をも行う点にあり、バッチ状態で電
気分解を行い生成した低濃度から高濃度の電解水を流し
台の排水口部に自動的に吐出させ、所定時間排水口附近
に界面活性剤が混入した電解水を流水することで除菌・
防臭を行い、さらに所定時間放置後、吐出口より水道水
を吐出させ、流しシンク内に水道水を散布することで鹸
化を防止しながら電解水を確実に排水させるものであ
る。
【0014】従って、自動的に電解水と界面活性剤と水
道水を流し台の排水口附近に流水させることで、除菌及
び防臭が可能となり、掃除が省力化されるうえ、シンク
の腐食も防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、界面活
性剤を吐出する界面活性剤吐出手段を備えたことによ
り、油脂成分に対して界面活性剤が作用して、界面活性
剤により油脂成分が包み込まれるようになる。そのため
電解水と接触しても鹸化反応が起こりにくく、排水口附
近に鹸化物が付着するのを防止できる。よって、電解水
を用いて排水口附近を除菌洗浄ことができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、電解水吐出動作
に先駆けて或いは同時に界面活性剤吐出手段を動作させ
ることにより、排水口附近に捕集した生ゴミに付着した
油脂分を事前に除去する、或いは界面活性剤が油脂成分
を包み込むことになり、電解水と接触しにくくなる。よ
って、鹸化反応が起こり難く排水口附近への鹸化物付着
を抑制できる。
【0017】請求項3に記載の発明は、自動で電解水を
吐出する自動モードと手動で電解水を吐出させる手動モ
ードを備え、手動吐出モード時は界面活性剤吐出手段を
動作させないようにすることにより、生成した電解水の
みを使用することができる。よって、調理中にまな板な
どを除菌洗浄したりする際に誤って界面活性剤入りの電
解水を使用することを防止でき人体に安全である。
【0018】請求項4に記載の発明は、タイマー手段を
備え、電解水吐出手段及び給水手段で電解水及び水道水
を吐出した後、電解水吐出手段で所定時間(T1)吐出
した後、所定時間(T2)を経過すれば、給水手段から
供給する水を所定時間(T3)吐出させるようにしたこ
とにより、バッチ状態で電気分解して生成した電解水を
所定時間だけ、排水口部に自動的に吐出させ、且つ排水
口附近に電解水を所定時間滞留させることで除菌・防臭
される。さらに吐出口より水道水を吐出させ、シンク内
に水道水を流水することで電解水が希釈されながら排水
口から排水させるようになり、シンク内面では電解水が
残留しなくなる。よってシンクの腐食と、鹸化物付着が
防止できる。
【0019】請求項5に記載の発明は、電解水吐出手段
で電解水を吐出した後、所定時間(T4)が経過すれ
ば、繰り返し電解水を吐出するようにしたことにより、
界面活性剤が混合された電解水が所定のインターバルで
排水口に流水されるため、排水口附近に鹸化物生成を抑
制しながら、細菌や黴の繁殖前に洗浄することができ
る。
【0020】請求項6記載の発明は、タイマー手段に時
刻予約機能を備え、設定時刻になれば、電解水を吐出口
から吐出するようにしたことにより、通常流し台を使用
しない時間帯を選択して、界面活性剤及び電解水を排水
口附近に流水することができる。よって、使用者は流し
台のシンクを使用できないという不都合を生じることな
く、自動的に排水口附近の除菌・防黴が可能となる。
【0021】請求項7に記載の発明は、界面活性剤吐出
手段が、中性洗剤を充填した洗剤タンクと、前記洗剤タ
ンクから所定量の中性洗剤を吐出する洗剤供給ポンプ
と、吐出口に接続された洗剤供給管とで構成したことに
より、使用者は一般的に入手でき、且つ低価格の中性洗
剤を補充するだけでよい。つまり、使用者が簡単に入手
可能なものを利用することでメンテナンスが容易に図れ
る。
【0022】請求項8に記載の発明は、電解水、水道
水、界面活性剤の吐出動作を報知する報知手段を備えた
ことにより、電解水及び水道水、界面活性剤を吐出して
いる際は、光や音などで使用者に知らせることとなる。
よって、使用者は流れ出ている液体が電解水或いは界面
活性剤が混入した液体であることを認識すると共に、機
器が故障したものと勘違いすることを防止できる。
【0023】請求項9に記載の発明は、界面活性剤が混
入された電解水の吐出動作に先立ち、報知手段を動作さ
せると共に、報知動作中は一時的に界面活性剤が混入さ
れた電解水の吐出動作を停止或いは遅延可能としたこと
により、電解水が吐出される時間にシンク内部を使用す
る作業をしていても、報知動作中に停止或いは遅延指示
を行うことにより、電解水の吐出動作を開始しない。よ
って、今まで継続していた作業を行うことができる。
【0024】請求項10に記載の発明は、電解槽で生成
した電解水を移送し一時的に貯留する電解水の貯留手段
を備え、電解水吐出手段で貯留手段に貯留した電解水を
吐出させるようにしたことにより、電解槽で生成した電
解水を貯留槽で保持することができ、一時的に使用量が
多くても電解水が不足することを防止でき、流水式と同
様の使い勝手を確保することができる。
【0025】
【実施例】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例を
示す模式図である。図1において、20は電解手段であ
り、陽極20aと陰極20bの一対の電極を対向して内
設した電解槽20cと、その上部に第1の出水口20d
及び第2の出水口20e、その下部に入水口20f、及
び食塩水入口20gがそれぞれ設けてある。20hは両
電極20b、20cに電圧を印可して水を電気分解する
ための直流電源である。
【0026】21は給水手段であり、水栓22と入水口
20fを接続する給水路21aと、給水路21aに設け
られた定流量弁21b及び電動開閉弁21cとで構成さ
れ、電解槽20c内に水を供給可能に構成されている。
【0027】23は電解槽20cに食塩水を供給する塩
素イオン供給手段であり、固形の状態で食塩23aを充
填した食塩タンク23bと、出水口20eと食塩タンク
23bを接続する流入管23cと、食塩水入口20gと
食塩タンク23bを接続する流出管23dと、電解槽2
0c内の水を給水しながら食塩タンク23b内の飽和食
塩水(食塩濃度26%)を所定量だけ食塩水入口20g
へ供給する送液ポンプ23eが設けられている。
【0028】24は電解槽20aで生成した電解水を貯
留する貯留槽であり、第1の出水口20dから貯留槽2
4へは移送管25が設けられている。また、貯留槽24
は筐体24aと、筐体24a底面近傍に設けられた液出
口24bと、筐体24a上方に設けられ大気開放された
開口部24cを有している。
【0029】26は電解水吐出手段であリ、貯留槽24
の液出口24bから電解水を取水する取水管26aと、
取水管26aに設けられた取水ポンプ26bと電解水及
び水道水が吐出される吐出口26cが設けられている。
【0030】27は給水管21と取水管26aを接続す
るバイパス管であり、その接続部の上流側には流路切替
用電動三方弁28が設けられ、給水管21からバイパス
管27を介して吐出口26cへの流れと、貯留槽24を
介して吐出口26cへの流れに切替えられるようになっ
ている。
【0031】29は界面活性剤吐出手段であり、中性洗
剤29aを充填した洗剤タンク29bと中性洗剤29a
を供給する洗剤供給ポンプ29cであり、洗剤供給管2
9dを介して取水管26aに接続されている。
【0032】30は貯留量判定手段であり、レーザー等
の光線を発光することで液面を検出する検知部30a
と、検知部30aからの信号を貯水量として演算する演
算処理部30bとで構成されており、貯留槽24内の貯
水量が計測されるとともに生成した電解水が溢れないよ
うに水位を検知している。
【0033】31は時刻設定機能及び経時計測機能を有
するタイマー手段であり、32は操作パネル、33は報
知手段である。
【0034】34は電解手段20、給水手段21、塩素
イオン供給手段23、電解水吐出手段26、貯留量判定
手段30、タイマー手段31、報知手段33の制御を司
る機器制御部である。
【0035】図2は、本発明の第1の実施例における機
器の操作パネルの模式図である。図2において、32は
操作パネルであり、動作を指定する自動モードボタン3
5aと手動モードボタン35bからなる動作開始指示部
35と、設定ボタン36a及び表示パネル36bからな
る時刻表示部36と、電解水を自動的に吐出する時刻を
設定する設定ボタン37a及び所定時間間隔で電解水を
吐出するように設定する時間間隔設定ボタン37b及び
次回の吐出時刻を表示する表示パネル37cからなる予
約時刻表示部37と、使用者に電解水及び水道水が吐出
状態にある或いは吐出直前であることをランプ33aの
光やブザー33bの音で報知する報知手段33と、電解
水吐出前で報知動作中に電解水の吐出を停止させる停止
ボタン38aと遅延指示を行う遅延設定ボタン38bか
らなる一時変更設定部38が備えられている。
【0036】次に、上記構成において第1の実施例の作
用・動作について、図1及び図2を用いて説明する。
【0037】最初に、機器の電源を入れると、機器制御
部34により給水手段21が動作、つまり電動開閉弁2
1cが所定時間だけ開成され、水栓22から給水路21
aを介して定流量ガバナ21bで流量制御された水が入
水口20fから第1の流入口から電解槽20c内に所定
量だけ供給されるとともに、機器制御部34では飽和食
塩水の注入量及び両電極20a、20b間に通電される
電気量が機器制御手段31の記憶部(図示せず)から条
件を呼び出される。電解槽20c内に水が供給されれ
ば、次に飽和食塩水供給運転に移る。
【0038】機器制御部34より発信された信号によ
り、送液ポンプ23eが所定時間動作することで電解槽
20c内の水が第2の出水口20e、流入管23cを介
して送液ポンプ23eに吸引され、送液ポンプ23eの
吐出側から水が吐出される。この様になれば食塩タンク
23bの内圧が高められ、食塩タンク内の飽和食塩水
(飽和溶解度26%)が押し出され、流出管23dを介
して食塩水入口20gから電解槽20c内下方部に供給
される。この際供給された飽和食塩水はその比重により
電解槽20c底部附近に滞留する。
【0039】飽和食塩水が所定量供給されれば、次に電
気分解運転が行われ、直流電源20hを作動させ、陽極
20a、陰極20b間に電圧が印加され、電気分解が開
始される。尚、この際の電気分解は定電流制御で行われ
る。
【0040】電気分解の開始直後は、陽極20a、陰極
20bの大部分が水と接触しているため、水の電気分解
が優先的に起こり、陽極20a、陰極20bに水素と酸
素ガスを発生する。これらのガスは水よりも軽いので、
電解槽20cの上部分に浮上する。このガスの移動によ
り、陽極20a、陰極20b間に上方向への水の流れが
発生する。そして、電解槽20c底部に滞留している食
塩水は、ガスの浮上により発生した水の流れにより陽極
20a、陰極20b間に吸い上げられ、電解槽20c内
の水に拡散する。一般に塩素イオン濃度が高いほど次亜
塩素酸などの塩素化合物(以下、次亜塩素酸と呼ぶ)の
生成効率は高くなると言われており、(化1)の反応が
起こりやすくなる。
【0041】(化1) 2Cl-+2e-→Cl2↑ Cl2+OH-→HClO+Cl- Cl2+2OH-→ClO-+Cl-+H2O また、電気分解で次亜塩素酸を生成する場合、供給する
食塩水の量が次亜塩素酸の生成効率に大きく影響を与え
る。すなわち、電解槽20cへの食塩水の供給量が多く
なれば、生成効率は高まり、電解槽20cでの次亜塩素
酸の生成濃度は高くなり、食塩水の供給量が少ないと、
次亜塩素酸の生成濃度は低くなる。よって飽和食塩水を
送液ポンプ23eで定量送るようにしている。
【0042】さらに、陽極20a、陰極20b間に直流
電源20hから一定電流で一定時間の通電を行えば、毎
回ほぼ同濃度の次亜塩素酸が生成できる。すなわち、電
解水である次亜塩素酸の生成濃度は食塩の供給量と陽極
20a、陰極20b間への通電量により決定される。
【0043】次に電解運転が終了したら、電解水の移送
運転が行われる。機器制御部33から発信された信号に
より、給水手段21が動作し、水栓22から供給された
水が電解槽20c内に供給されるとともに、第1の出水
口から押し出され、移送管25を介して、貯留槽24に
移送される。この際、貯留槽24内の水位が貯留量判定
手段30の検知部30aで検知され、演算部30bで貯
留量値に演算することで電解水の貯留量を判定してい
る。尚、電解水生成動作及び移送動作は、貯留量がVc
となる貯留槽24の容量限度になるまで行われる。
【0044】この容量限度になるまで電解水を生成する
動作は始めて電解水を生成する場合や、生成した電解水
が自動に或いは手動で使用され、生成した電解水を全て
移送できる水位、つまりVa以下になれば行われる。し
かし、貯留槽24内の電解水が使用され、貯留槽24内
の電解水量が所定量Vaより多く、Vb以下、つまり電
解槽20cで電解水を生成し、生成した電解水を全て移
送不可能な状態であれば、電解水の生成のみを行い、貯
留槽24内の電解水量がVaになった時点で移送できる
ように電解水を電解槽20cで生成して待機するように
なる。
【0045】この様に貯留槽24内に電解水が移送され
れば、取水動作を行い電解水を使用することができるよ
うになる。
【0046】次に電解水の取水動作について説明する。
先ず自動的に流し台の排水口などのヌメリ抑制や除菌を
目的に使用する際は、設定ボタン36aで、表示パネル
36bに時刻を表示させる。その後、設定ボタン37b
で電解水を吐出させる時刻を設定する或いは、時間間隔
設定ボタン37aにより吐出時管間隔を設定する。これ
により、タイマー手段31に入力した情報が送られ、次
の電解水設定時刻が表示パネル37cに表示される。そ
して操作パネル32の自動モードボタン35aを選択す
ると、選択した情報が機器制御部34に送られる。
【0047】さらに設定時刻になれば、機器制御部34
により報知手段32の中性洗剤29aを含んだ水道水が
吐出することをランプ33a及びブザー33bの音や光
で、使用者に事前に知らせる。
【0048】その後、所定時間(T0)経過すれば、電
動三方弁28を電解槽23c側からバイパス管27側に
流路を切替えられ、洗剤供給ポンプ29cが所定時間
(T1)動作し、洗剤タンク29b内の中性洗剤29a
が洗剤供給管29dを介して取水管26aから吐出管2
1aに送られる。これと同時に電動開閉便21cが所定
時間(T2)開成し、水道水がバイパス管27を介して
吐出管21aに流れ、吐出口26cからは中性洗剤29
aと混合されて吐出される。この際ランプ33a及びブ
ザー33bが予告時とは異なる音や光に変化し使用者に
知らせる。このようになれば、流し台の排水口附近に付
着した油脂分などの汚れが洗い流される。
【0049】その後、所定時間(T4)経過すれば、取
水ポンプ26bが所定時間(T5)動作し、貯留槽筐体
24a内の電解水が、液出口24bから吸引され取水管
26aから吐出される。この際もランプ33a及びブザ
ー33bが予告時、中性洗剤29bを混合した水道水の
吐出時とは異なる音や光に変化し使用者に知らせる。こ
のようになれば、流し台の排水口附近のゴミ受けなどに
溜まっていたゴミた排水トラップ内の水が電解水に入れ
替わる。よって排水口附近が除菌されるとともに生ゴミ
の腐敗を抑制する様になる。
【0050】その後所定時間(T6)停止すれば、電動
三方弁28を電解槽23c側からバイパス管27側に流
路に切替えた状態で、電動開閉弁21cを開成させ、水
道水がバイパス管27を介して吐出口26cから所定時
間(T7)だけ吐出し停止する。このようになれば、事
前に吐出され電解水が残留していても洗浄される。また
時間間隔設定ボタン35bで吐出インターバルを設定し
ている場合は、電解水を吐出し始めてから所定時間(T
8)だけ経過すれば、この動作を繰り返す。
【0051】この動作を連続して行えば、貯留槽の電解
水が所定量以下になるが、前述したように、電解水の生
成動作を停止中に行うことで電解水が不足することなく
自動的に吐出することを連続して行うことが出きる。我
々の実験によれば、電解水の濃度や吐出量、水道水の吐
出量により若干の違いはあるものの、1日数回の動作を
行う事で十分、細菌等によるヌメリ発生を抑制すること
ができるとともに、鹸化物の付着やシンク材の腐食が起
こらないことを確認している。
【0052】電解水の自動吐出動作について説明してき
たが、自動モード動作中で且つ流し台のシンクを利用し
ている場合に電解水を自動吐出させたくない場合もあり
得る。その場合は、一時設定変更部38の停止ボタンで
電解水の自動吐出を予め停止させておくか、中性洗剤2
9bを混合した水道水の吐出予告時に停止ボタン38a
で停止させるか、遅延設定ボタン38bで一時的に時間
を遅らせるようにするようにすれば、所定時間内は電解
水をシンク内に吐出させることを停止できる。
【0053】次に手動で随時電解水を吐出させ使用する
際は、操作パネル32の手動モードボタン35bを選択
し、さらに取水量選択ボタン(図示せず)を選択する
と、選択したボタンの情報が機器制御部34に送られ
る。そして機器制御部34により取水ポンプ26bが動
作し、貯留槽筐体24a内の電解水が、液出口24bか
ら吸引され取水管26aを介して吐出口26cから所定
量だけ吐出されるとともに、報知手段32のランプ33
a及びブザー33bが作動し、電解水が吐出されている
ことを使用者に知らせる。その後、所定量が吐出(電解
水吐出時間による制御)すれば、取水ポンプ26bが停
止し吐出動作が終了する。
【0054】貯留槽24の上方には開口部24cが設け
られ大気開放されているため、取水ポンプ26bの吸込
み側の圧力は一定であり、取水ポンプの26b動作を管
理することで、取水量を安定している。
【0055】尚、界面活性剤吐出動作を電解水吐出動作
を同時に行う際についての記載は行っていないが、同様
の効果がある。
【0056】以上のように本実施例1によれば、以下に
示す効果が得られる。
【0057】(1)吐出予告時、洗剤吐出時、電解水吐
出時、水道水吐出時に、音や光の報知方法をそれぞれ変
化させることにより使用者は、どんな状態にあるのかを
理解できる。
【0058】(2)自動モードと手動モードを備えたこ
とで、排水口の除菌、ヌメリ防止は勿論のこと、予め洗
い桶に食器などをいれておき、自動的に吐出する電解水
を受けるようにしておけば自動的に漂白を行うことも可
能となる。
【0059】(3)吐出時刻を表示するようにした為、
使用者は電解水吐出までのシンク内での作業時間を把握
できる。
【0060】(4)貯留タンクを備えたことで、高濃度
の電解水を多量に使用したい場合でも、電解水が不足す
ることなく使用でき、使い勝手が向上する。また、仮に
不足したとしても予め電解槽で電解水を生成しておくこ
とで多少の不足分を補うことが出きる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜10に記載の
発明によれば、界面活性剤吐出手段を設けたことによ
り、排水口附近に残留している油脂成分を自動的に除去
することが可能となる。よって電解水による鹸化反応を
防止できる。
【0062】また、電解水吐出動作に先駆けて或いは同
時に界面活性剤吐出手段を動作させることで排水口附近
に残留している油脂成分を除去してから或いは除去しな
がら電解水を接触させるため、排水口附近に鹸化による
付着物を発生させることなく除菌洗浄を行うことができ
る。
【0063】また、タイマー手段を備えたことにより、
電解水及び界面活性剤を所定の時間間隔或いは所定時刻
に吐出させることができる。さらに界面活性剤を吐出さ
せた後、電解水を吐出させ、所定時間放置した後、水道
水を吐出させることができる。よって、自動的に、排水
口のヌメリ抑制、油脂成分の除去、細菌繁殖による悪臭
の発生等を防ぐことができる。またシンクの腐食防止、
鹸化物の生成防止ができ、使用者による清掃の省力化を
図ることができる。
【0064】また界面活性剤吐出手段に、使用者が簡単
に購入できる市販の中性洗剤を使用することで、界面活
性剤の補充が対処できる。
【0065】また、電解水或いは界面活性剤の吐出動作
開始及び動作中を報知する報知手段、さらにこれらの吐
出動作の停止或い変更手段を備えたことで、吐出してい
る液体が界面活性剤或いは次亜塩素酸を含む液体である
ことを認識することができるうえ、故障と勘違いするこ
とが防止できる。また電解水が吐出時にシンク内部で作
業をしていても、電解水吐出動作の開始を停止或いは遅
延することができ、作業を継続することができる。
【0066】また、電解水の貯留手段を備えたことで、
一時的に使用量が多くても電解水が不足することなく使
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す電解装置の模式図
【図2】本発明の実施例1を示す電解装置の操作パネル
の模式図
【図3】本発明の実施例1における電解装置の自動モー
ドの動作シーケンス図
【図4】従来例を示す電解装置の模式図
【符号の説明】
20 電解手段 20c 電解槽 20h 直流電源 21 給水手段 21c 電動開閉弁 23 塩素イオン供給手段 23b 食塩タンク 23e 送液ポンプ 24 貯留槽 25 移送管 26 電解水吐出手段 26b 取水ポンプ 26c 吐出口 27 バイパス管 29 界面活性剤吐出手段 29b 洗剤タンク 29c 洗剤供給ポンプ 31 タイマー手段 33 報知手段 35 動作開始指示部 35a 自動モードボタン 35b 手動モードボタン 37 予約時刻表示部 37a 設定ボタン 37b 時間間隔設定ボタン 38 一時変更設定部 38a 停止ボタン 38b 遅延設定ボタン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水手段と、少なくとも一対の電極を有
    し前記給水手段から供給された水を内部に滞留し電気分
    解して電解水を生成する電解槽を有する電解手段と、前
    記電解槽に接続され前記電解槽内に塩素イオンを供給可
    能な塩素イオン供給手段と、前記電解槽の下流側に接続
    され生成した電解水を吐出させる電解水吐出手段と、界
    面活性剤を吐出する界面活性剤吐出手段を備えた電解装
    置。
  2. 【請求項2】 電解水吐出動作に先駆けて或いは同時に
    界面活性剤吐出手段を動作させた請求項1記載の電解装
    置。
  3. 【請求項3】 自動で電解水を吐出する自動モードと手
    動で電解水を吐出させる手動モードを備え、手動吐出モ
    ード時は界面活性剤供給手段を動作させないようにした
    請求項1または2項記載の電解装置。
  4. 【請求項4】 タイマー手段を備え、界面活性剤吐出手
    段及び給水手段で界面活性剤及び水を吐出した後、前記
    電解水吐出手段で電解水を所定時間(T1)吐出し、所
    定時間(T2)を経過すれば、前記給水手段で水を所定
    時間(T3)吐出させるようにした請求項1〜3のいず
    れか1項記載の電解装置。
  5. 【請求項5】 電解水吐出手段で電解水を吐出した後、
    所定時間(T4)が経過すれば、繰り返し電解水を吐出
    するようにした請求項4記載の電解装置。
  6. 【請求項6】 タイマ手段に時刻予約機能を備え、設定
    時刻になれば、電解水を吐出するようにした請求項4記
    載の電解装置。
  7. 【請求項7】 界面活性剤吐出手段が、中性洗剤を充填
    した洗剤タンクと、前記洗剤タンクから所定量の中性洗
    剤を吐出する洗剤供給ポンプと、吐出口に接続された洗
    剤供給管とからなる請求項1〜6のいずれか1項記載の
    電解装置。
  8. 【請求項8】 電解水、水道水、界面活性剤の吐出動作
    を報知する報知手段を備えた請求項1〜7のいずれか1
    項記載の電解装置。
  9. 【請求項9】 界面活性剤が混入された電解水の吐出動
    作に先立ち、報知手段を動作させると共に、報知動作中
    は一時的に電解水及び水道水の吐出動作を停止或いは遅
    延可能とした請求項1〜8のいずれか1項記載の電解装
    置。
  10. 【請求項10】 電解槽で生成した電解水を一時的に貯
    留する電解水の貯留手段を備え、電解水吐出手段で貯留
    手段に貯留した電解水を吐出させるようにした請求項1
    〜9のいずれか1項記載の電解装置。
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