JP2010156117A - 手指洗浄装置 - Google Patents

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友則 中村
Koji Ginyama
孝司 銀山
Takao Sakagami
孝男 坂上
Mie Fujita
美枝 藤田
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Abstract


【課題】 電解槽によって生成されるアルカリ性水と酸性水のうち、使用に供されない一方の電解水を捨てずにそのまま貯水して、有効利用することを可能にした手指洗浄装置を提供する。
【解決手段】 電解槽10の採水口10M,10Nに貯水用出水路12Aと吐水用水路12Bとを連設し、吐水用出水路12Bの先端には、送られて来るアルカリ性水又は酸性水を吐水して手指の洗浄と殺菌に利用する吐水口12を取付け、貯水用出水路12Aの先端には、吐水口12から吐水されている以外の電解水、即ち、酸性水又はアルカリ性水を夫々の貯水タンク18A又は18Bに貯水させる貯水切替弁16を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電解槽による電気分解によって生成された電解水を利用して、手や指の洗浄及び殺菌を行うことができる手指洗浄装置に関するものであって、具体的には、電解槽によって生成されたアルカリ性水又は酸性水の一方を使用して手や指の洗浄或いは殺菌を行う場合に、使用しない他方の電解水を捨てずに貯水することを可能にした手指洗浄装置に関するものである。
例えば特許文献1に見られるように、電解槽を備えた従来の一般的な手指洗浄装置は、アルカリ性水の次に酸性水を吐水する「手洗いモード」や、アルカリ性水のみを連続して吐水する「アルカリ性水モード」(洗浄モード)、或いは、酸性水のみを連続して吐水する「酸性水モード」(殺菌モード)等の機能を備えていて、これ等各モードで手指を洗浄・殺菌する場合には、洗浄・殺菌に使用しない他方の電解水は、これを不要な電解水としてそのまま外部に廃棄していた。
特開平4−314408号公報
しかし、廃棄される上記他方の電解水、即ち、利用しない酸性水又はアルカリ性水には、夫々優れた殺菌作用、或いは、洗浄作用を備えていて、利用価値が高いため、そのまま捨て水として廃棄しまうのでは折角の資源が無駄になる問題があり、その有効利用が望まれていた。
本発明は上記の点に鑑み開発されたものであって、その技術的課題は、電解槽によって生成されるアルカリ性水と酸性水のうち、使用に供されない一方の電解水を捨てずにそのまま貯水して、有効利用することを可能にした手指洗浄装置を提供することである。
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明の請求項1に係る手指洗浄装置は、水道水、もしくは純水に電解質を添加した被電解水を陰極室と陽極室を備えた電解槽で電気分解を行うことにより、陰極室側からアルカリ性水を生成し、陽極室側からは酸性水を生成する電解水生成装置を用いて、上記アルカリ性水もしくは、酸性水を吐水口から吐水して手指を洗浄殺菌する手指洗浄装置であって、上記電解槽の各電解室に第1及び第2の電解水送水路を接続し、これ等各送水路の先端を、夫々三方弁から成る一方及び他方の採水切替弁の入水口に接続して、両採水切替弁の第1の出水口には夫々吐水用と貯水用の各出水路を接続し、これ等2本の出水路のうち、吐水用出水路の先端には前記の吐水口を設け、他方の貯水用出水路の先端を三方弁から成る貯水切替弁の入水口に接続して、この貯水切替弁の2つの出水口には、夫々酸性水貯水タンクとアルカリ性水貯水タンクに通じる2本の貯水路を接続し、前記一方の採水切替弁に設けた第2の出水口と前記貯水用出水路の間、及び、前記他方の採水切替弁に設けた第2の出水口と前記吐水用出水路の間を、夫々バイパス水路で接続して、上記一方及び他方の採水切替弁の各出水口を交互に切り替え自在に構成すると共に、手や指の接近を検知する手指検知センサーの手指検知に従って、制御部が先ず前記電解水生成装置の電解運転を開始して、始めに前記アルカリ性水又は酸性水の一方の電解水が、前記一方の吐水用出水路を通って前記吐水口より一定時間又は一定量吐水され、次いで、他方の電解水が上記吐水口より一定時間又は一定量吐水するように、前記一方及び他方の採水切替弁を切り替え制御する一方、前記制御部が、前記吐水口よりアルカリ性水が吐水されている時は、前記貯水用出水路を流れて来る酸性水を酸性水貯水タンクに貯水し、前記吐水口より酸性水が吐水されている時には、前記貯水用出水路を流れて来るアルカリ性水をアルカリ性水貯水タンクに貯水するように、前記貯水切替弁を切り替え作動せしめることを特徴としている。
(2) また、本発明の請求項1に係る手指洗浄装置は、水道水、もしくは純水に電解質を添加した被電解水を陰極室と陽極室を備えた電解槽で電気分解を行うことにより、陰極室側からはアルカリ性水を生成し、陽極室側からは酸性水を生成する電解水生成装置を用いて、上記アルカリ性水もしくは、酸性水を吐水口から吐水して手指を洗浄殺菌する手指洗浄装置であって、上記電解槽の各電解室に吐水用と貯水用の2本の出水路を接続し、これ等2本の出水路のうち、吐水用出水路の先端には前記の吐水口を設け、他方の貯水用出水路の先端を三方弁から成る貯水切替弁の入水口に接続して、この貯水切替弁の2つの出水口には、夫々酸性水貯水タンクとアルカリ性水貯水タンクに通じる2本の貯水路を接続し、手や指の接近を検知する手指検知センサーの手指検知に従って、制御部が先ず前記電解水生成装置の電解運転を開始して、始めに前記アルカリ性水又は酸性水の一方の電解水が、前記一方の吐水用出水路を通って前記吐水口より一定時間又は一定量吐水され、次いで、他方の電解水が上記吐水口より一定時間又は一定量吐水するように、前記電解槽の電極の極性を交互に切り替えるように構成する一方、前記制御部が、前記吐水口よりアルカリ性水が吐水されている時は、前記貯水用出水路を流れて来る酸性水を酸性水貯水タンクに貯水し、前記吐水口より酸性水が吐水されている時には、前記貯水用出水路を流れて来るアルカリ性水をアルカリ性水貯水タンクに貯水するように、前記貯水切替弁を切り替え作動せしめることを特徴としている。
(3) また、本発明の請求項3に係る手指洗浄装置は、前記電解槽の電極の極性を一定時間毎に交互に切り替えるように構成し、且つ、前記一方の採水切替弁に設けた第2の出水口と前記貯水用出水路の間、及び、前記他方の採水切替弁に設けた第2の出水口と前記吐水用出水路の間を、夫々バイパス水路で接続して、上記一方及び他方の採水切替弁の各出水口を交互に切り替え自在に構成すると共に、上記電解槽の電極の極性が切り替わると同時に、前記一方及び他方の各採水切替弁の出水口も連動して交互に切り替えるように構成したことを特徴としている。
(4) また、本発明の請求項4に係る手指洗浄装置は、前記手洗い殺菌に使用しない方の酸性水又はアルカリ性水を、手洗い殺菌に使用する方のアルカリ性水又は酸性水と混合しないように、前記各貯水タンクへ貯水するための電解水優先度設定部を設けると共に、前記制御部には、前記電解槽によって生成される電解水の時間当たりの生成量と、前記貯水用出水路の前記採水切替弁から前記貯水切替弁に至るまで、又は、上記電解槽の電解水送水口から上記貯水切替弁に至るまでの管径及び管長から算出した容量とを比較して、優先度が設定された電解水が上記の貯水切替弁まで到達してから、上記貯水タンクに上記優先度が設定された電解水を貯水する貯水手段と、上記電解水の種別を切り替えた場合には、前記制御部により、他方の電解水が上記貯水切替弁に到達するまでに、上記の貯水切替弁を切り替え作動するように構成した切り替え手段が具備されていることを特徴としている。
(5) また、本発明の請求項5に係る手指洗浄装置は、前記貯水用出水路の配管容量を定めるための前記採水切替弁から前記貯水切替弁に至るまで、又は、前記電解槽の電解水採水口から上記貯水切替弁に至るまでの管長入力部が設けられ、前記制御部には、上記管長入力部によって入力された管長から上記貯水用出水路の配管容量を決定することによって、前記貯水切り替え時間を算出するための算出手段が具備されていることを特徴としている。
(6) また、本発明の請求項6に係る手指洗浄装置は、前記貯水切替弁を、出水側を少なくとも三方向に切り替え可能な多方向切替弁と成し、これ等三方向の出水口には、各々前記酸性水貯水タンクと前記アルカリ性水貯水タンクに通じる2本の貯水路と、不要水を排水する排水路とを接続すると共に、前記制御部には、前記酸性水を前記吐水口から吐水させる時は、前記アルカリ性水が前記貯水切替弁に到達するまで電解水を上記排水路から排水し、且つ、アルカリ性水を上記アルカリ性水貯水タンクに貯水し、電解水の種別を切り替えた場合には、他方の電解水が前記貯水切替弁に到達するまでに、貯水切替弁を切り替え作動せしめる一方、アルカリ性水を前記吐水口から吐水させる時は、前記酸性水が前記貯水切替弁に到達するまでに電解水を上記排水路から排水し、且つ、酸性水を前記酸性水貯水タンクに貯水し、電解水の種別を切り替えた場合には、他方の電解水が前記貯水切替弁に到達するまでに、貯水切替弁を切り替え作動せしめる作動制御手段が具備されていることを特徴としている。
(7) また、本発明の請求項7に係る手指洗浄装置は、前記電解水を生成する電解槽は、時間当たりの生成量調整機能を備えていて、利用者によって生成量が選択されると、電解槽の原水入力側に設けられた比例弁が、原水の入水量を選択された生成量に伴う水量に選定し、上記生成量が選択された場合には、上記電解槽による生成量を、選定した生成量に伴う水量にて計算して、前記貯水切替弁の切り替えを行うように構成したことを特徴としている。
(8) 更に、本発明の請求項8に係る手指洗浄装置は、前記制御部に、前記吐水口から吐水された酸性水を中和させるための中和設定部を設けて、当該中和設定部が選択された場合に、酸性水が吐水された後に、前記各採水切替弁を切り替えて、所定時間アルカリ性水を吐水口から吐水して酸性水を中和させる中和手段が具備されていることを特徴としている。
上記(1)で述べた請求項1に係る手指洗浄装置によれば、電解槽のアルカリ性水採水口と酸性水採水口に接続した各送水路に、夫々採水切替弁を接続する。これ等採水切替弁は電極の極性を切り替えたとしても、同一の吐水口に同一の電解水を供給するための弁であり、また、貯水切替弁は手指の洗浄殺菌に使用しない一方の電解水を、夫々の貯水タンクに区分して貯水せしめるための弁であって、アルカリ性水で手指を洗浄する場合には、酸性水を貯水し、酸性水で殺菌する場合はアルカリ性水が貯水されることになる。
水道水に含まれているマグネシウムやカルシウムが電解作用によってスケールとなり、これがアルカリ性水側の電極や隔膜或いは配管内に付着して、電流や水流の妨げとなるが、前記電解槽の電極の極性を定期的に切り替えるようにすれば、生成された酸性水がスケールを溶解することができ、また、この電極の切り替えに合わせて採水切替弁を切り替え操作すれば、同一の吐水口に同一の電解水を供給することを可能にする。
採水切替弁を使用する目的は、長時間電解生成を続けると陰極室、隔膜及び、アルカリ性水側水路にスケールが付着するので、これを除去するために電解槽の電極の極性を交互に切り替え、酸性水でスケールを溶解するものであり、極性を替えても同一の電解水が常に得られる様にアルカリ性水、及び、酸性水双方の水路を電解極性の切り替えに伴い切り替えるものである。
上記(2)で述べた請求項2に係る手指洗浄装置によれば、電極の極性を例えば10秒〜20秒の間隔で切り替えるようにすることで、吐水口から先ずアルカリ性水又は酸性水の一方の電解水が設定時間吐水され、次いで他方の電解水が設定時間吐水するため、手指の洗浄と殺菌を順番に行うことができると共に、吐水口から吐水されない電解水の貯水と、電解槽及び配管内でのスケールの発生を除去することを可能にする。
上記(3)で述べた請求項3に係る手指洗浄装置によれば、電極の極性を例えば40分〜60分毎に切り替える一方、採水切替弁を例えば10秒〜20秒の間隔で切り替えるようにすることで、吐水口から先ずアルカリ性水又は酸性水の一方の電解水が設定時間吐水され、次いで他方の電解水が設定時間吐水するため、手指の洗浄と殺菌を順番に行うことができると共に、吐水口から吐水されない電解水の貯水と、電解槽及び配管内でのスケールの発生を除去することを可能にする。
また、手指洗浄時には、アルカリ性水と酸性水が連続して吐水口から吐水され、これらの境界がはっきりしないので、アルカリ性水と酸性水の双方を明確に区分して貯水することは不可能であり、pHと濃度が設定通りの電解水を貯水する場合は、余裕を見て他方の電解水が混入しないタイミングで貯水切替弁を切り替えて貯水し、他方の電解水は一部混入を認める。
そこで本発明の請求項4に係る手指洗浄装置によれば、手指を洗浄殺菌する為に、吐水口で一方の電解水を使用し、他方の使用しない電解水を貯水する場合に於いて、貯水する電解水の優先度を設定し、優先しない電解水が混入しない様に管理するため、制御部は、生成量と採水切替弁から貯水切替弁までの貯水用出水路の管径及び管長から算出した容量とを比較して、採水切替弁の切替操作を行う。
その結果、優先度を設定した電解水の貯水タンクには、他方の電解水が混入されないので純度を維持することが出来、それぞれの用途に使用する場合に特徴を十分発揮することを可能にする。
また、電解水生成装置と洗浄装置が分離しているので、途中の管長は設置状態によって決まり、電解水生成装置に設置後に管長を入力することにより、水質が切り替わった場合の安定した水質の境界を正確に捉えることが可能になる。
即ち、本発明の請求項5に係る手指洗浄装置によれば、アルカリ性水、又は、酸性水の採水口側の採水切替弁から貯水切替弁まで、又は、採水口から貯水切替弁までの管長を入力する入力部を設け、その管長を入力すると、制御部は入力値に応じて貯水切替弁の切り替え時間を計算して、切替弁を操作する。
その結果、優先する電解水を選択し、管長を入力するだけで、所望する電解水の貯水タンクには優先した電解水のみが入る様に設定できるので、所望する電解水の純度を維持することができる。
これに対して、アルカリ性水と酸性水の双方とも混入されていない電解水が必要な場合は、各々の電解水を上記(請求項4)と同様の判断を行ない、混入が想定される境界の部分の水は廃棄すればよい。
即ち、本発明の前記請求項6に係る手指洗浄装置によれば、アルカリ性水貯水タンク、酸性水貯水タンク及び、排水管のうちの一方を選択し、電解水の切り替え時の混入水を排水路を通して排水し、混入してないそれぞれの電解水をそれぞれ専用の貯水タンクに貯水する。その結果、アルカリ性水及び、酸性水の双方とも純度を維持した電解水の貯水が可能となる。
本発明で使用する電解水生成装置は、電解水の時間当たりの生成量の調整が可能であり、生成量の調整は入水量で設定するが、貯水切替弁の切替時間を生成量に対応した水量に基づいて算出することによって、電解水の生成量を変更しても切替時間が水量に対応するため他方の電解水が混入することはない。
即ち、本発明の前記請求項7に係る手指洗浄装置によれば、生成する電解水は、時間当たりの生成量調整機能を有し、原水入力側に設けられた比例弁が電解水生成装置に流入する水量を制御し、制御部は選択した生成量に対する水量で生成量を計算し、貯水切替弁の切替時間の計算を行なって切り替える。従って、生成する電解水の生成量の調整が可能であり、用途に応じて使い分けられ、選択した生成量に応じて優先水貯水の制御が可能となる。
上記(8)で述べた本発明の請求項8に係る手指洗浄装置によれば、吐水した酸性水を中和するための中和設定部を有し、中和設定が選択された場合には、酸性水吐水後に所定時間アルカリ性水を吐水して酸性水を中和することができる。従って、酸性水を用いて手指の殺菌を終了した場合には、アルカリ性水を吐水して中和する。その結果、例えばシンクの下流に設けられた金属製のトラップや、配管に酸性水が溜っている場合でも、アルカリ性水を吐水するので中和されて錆が発生しにくくなる。
以上述べた次第で、本発明に係る手指洗浄装置によれば、吐水口から吐水されるアルカリ性水と酸性水によって、手指の洗浄殺菌を行うことができるのであるが、本発明では特に洗浄殺菌に使用しない方の電解水を夫々貯水タンクに貯水でき、貯水された電解水を食器等の洗浄殺菌に利用できるため、資源の有効利用が可能となる。
更に本発明によれば、優先度を設定した電解水の貯水タンクには、他方の電解水が混入されずに純度を維持できるため、アルカリ性水及び酸性水の双方とも、純度を維持した電解水の貯水が可能となると共に、生成する電解水の生成量の調整も可能にするものであって、電解槽の内部や電極及び配管へのスケールの付着を防止し、且つ、金属製トラップや配管の防錆効果も合わせて発揮できる利点を備えている。
以下に、上述した本発明に係る手指洗浄装置の好適な実施例を図面と共に説明すると、図1は前記請求項1に係る本発明の構成を説明した構成図であって、符号1で全体的に示したのは、水道水若しくは純水に電解質を添加した被電解水を電気分解することによって、陽極側に殺菌効果を備えた酸性水を生成し、陰極側には洗浄効果を備えたアルカリ性水を生成できるように構成した電解水生成装置で、同じく符号2で全体的に示したのは手指洗浄部を示す。
上記の電解水生成装置1は、電解槽10と、表示基板20Tを備えた入力兼表示部20と、制御基板30Tを備えた制御部30と、電源40とを備え、手指洗浄部2は操作部50Tを有する操作パネル50を備えている。
電解槽10の内部は隔膜10Tによって陽極10Xが設けられた陽極室10Aと、陰極10Yが設けられた陰極室10Bとに仕切られていて、電気分解によって陽極室10Aで殺菌作用を備えた酸性水が生成され、陰極室10Bでは洗浄作用を備えたアルカリ性水が生成される仕組みに成っている。3は水道水若しくは純水に電解質を添加した被電解水を、上記陽極室10A及び陰極室10Bに給水する給水管(パイプ)、3Rはこの給水管3の途中に設けた入水量調整用の入水電磁弁を示す。
また、10Mと10Nは上記陽極室10Aと陰極室10Bの上面に設けた酸性水採水口及びアルカリ性水採水口で、酸性水送水路11Aとアルカリ性水送水路11Bの下端がこれ等各採水口10M、10Nに連通接続されている。14Aと14Bは、各入水口を上記酸性水送水路11Aとアルカリ性水送水路11Bの先端部分に取り付けた採水切替弁としての第1の三方弁と第2の三方弁であって、各三方弁14A、14Bは、開放されている出口側の一方の出水口に貯水用出水路12Aと吐水用出水路12Bの各根端部を夫々接続すると共に、他方の出水口を夫々第1と第2のバイパス水路15A,15Bを用いて相対向して並設されている吐水用出水路12B、及び、貯水用出水路12Aの各中間部に連通接続して、これ等三方弁14A、14Bの切り替えによって、酸性水とアルカリ性水を吐水用出水路12Bの先端に取付けた吐水口12と、貯水用出水路12Aの先端口に向けて相互に切り替えて給水できる仕組みに成っている。
図1において、符号16で示したのは、入水口を上記貯水用出水路12Aの先端口に取付けた貯水切替弁としての第3の三方弁であって、この三方弁16の開放されている2つの出水口には、吐水用出水路12Aを通して排水されて来る酸性水又はアルカリ性水を、第3の三方弁16の切り替えに従って酸性水貯水タンク18A、又は、アルカリ性水貯水タンク18Bに送り込むことができる、酸性水用とアルカリ性水用の2本の貯水用水路17A,17Bが接続されている。また、18Xと18Yは上記の各タンク18A,18Bに設けた排水用の蛇口を示し、12Wは吐水口12から吐水される電解水を受けるシンクで、13は排水パイプを示す。
更に図1において、4は減圧弁、5は比例弁、6はフローセンサ、7は食塩タンク8に水道水を送る給水パイプ7Tに取付けた給水電磁弁、8Pは塩水ポンプで、9Aと9Bは逆止弁を示す。
上記の構成において、マイクロコンピュータを搭載した制御部30には、前述した入力兼表示部20と電源40及び操作パネル50が接続され、更に、上述した入水電磁弁3R、比例弁5、フローセンサ6、給水電磁7、塩水ポンプ8Pと、後述する第1、第2、第3の三方弁14A,14B,16が接続されていて、夫々が制御部30を構成するマイクロコンピュータの指示に従って制御作動される仕組みに成っている。また、電源40には前述した電解槽10の陽極10Xと陰極10Yが接続されていて、電気分解によって陽極室10Aで酸性水が生成され、陰極室10Bでアルカリ性水が生成される。
図3は、前述した入力兼表示部20の外観を示した正面図で、表示ボックス20Tの前面パネルには、液晶表示部21と、水道水の塩素濃度と電解運転の状況及び、運転と停止を表示するための合計5個のLED22A〜22Eと、濃度切替釦23、設定値入力釦24、運転/停止釦25、運転切替釦26が設けられている。入力方法は、濃度切替釦23を2秒以上押し続けると、入力モードに切り替わり、更に濃度切替釦23を押す度に「優先度」、「管長」、「水量」、「中和」が液晶表示部21に表示されて、設定が行なえる。濃度は濃度切替釦23を短く押す毎に高濃度と標準濃度に切り替わる。
また、前述した操作部50Tを構成する操作部パネル50を示した図4において、50Aは前記吐水口12から洗浄用のアルカリ性水を吐水する時に点灯するアルカリ性水吐水モード表示ランプ、50Bはアルカリ性水を吐水した後に酸性水を吐水する手洗いモードの時に点灯する手洗いモード表示ランプ、50Cは酸性水を吐水する時に点灯する酸性水吐水モード表示ランプ、50Dは洗浄中表示ランプ、50Eは上記各吐水モードを切り替えるためのモード切替スイッチ、50Fは人の手を検知する手指検知センサーであって、手を洗おうとする人がこのセンサー50Fに手や指をかざして検知されると、前記電解水生成装置1の制御部30に対して洗浄の開始を指示するように構成されていて、制御部30は洗浄開始の指示を受けると、上記モード切替スイッチ50Eによって選択されたモードに従って、アルカリ性水又は酸性水を制御部30に設けたタイマー(図示省略)によって予め設定されている所定時間もしくは設定量だけ吐水する仕組みに成っている。
更に詳しく上記操作パネル50の使用例を説明すれば、先ず、図3に示した入力兼表示部24の運転切替釦26を押すと「連続運転」となり、表示の左側のLED22Cが点灯し、この状態で操作を行なうものであり、図4のモード切替釦50Eを押すことにより前述の酸性水モード、手洗いモード、アルカリ性水モードに切り替わって夫々のLED50C,50B,50Aで表示する。図の中央下部の非接触センサ50Fが手を検知すると、表示されたモードに従った電解水が吐水される。酸性水モードとアルカリ性水モードはそれぞれの電解水のみが吐水されるものであり、手洗いモードでは、先ずアルカリ性水を所定時間吐水口12に供給し、手に付着した油脂やたんぱく質を洗い流すことが出来、次に酸性水を所定時間吐水口12に供給して手に付着した菌類を殺菌し、所定のサイクルを完了すると自動的に停止する。
また、中和の設定を行なうと、酸性水の吐水後にアルカリ性水を吐水して、酸性水の中和を行なうので、金属製のトラップや配管の発錆を防止できる。また、洗浄中ランプ50Dはいずれかの電解水が吐水口12から吐水している時に点灯する。
図5は、前記本発明の請求項2に記載された手指洗浄装置の実施例を説明した構成図であって、図中41で全体的に示したのは、リレースイッチ41Aと41Bによって前記電解槽10の電極10X,10Yの極性を、例えば10秒〜20秒の間隔で切り替えることによって、アルカリ性水と酸性水とを貯水用出水路12Aと吐水用出水路12Bに対して交互に切り替えて供給して、上述したスケールの発生を防止することができる電極切り替え用のリレー回路である。
このリレー回路41による上記電極の切り替えは、前記制御部30に格納されたプログラムに従って実行される仕組みに成っていて、図示の実施例では、前述した貯水切替弁16が電極の切り替えに同調して切り替わって、前記吐水口12から吐水される以外の酸性水又はアルカリ性水を、夫々の貯水タンク18A又は18Bに送り込むように構成されている。
更に図6は、前記本発明の請求項3に記載された手指洗浄装置の実施例を説明した構成図であって、この実施例では、制御部30の指令に従って、リレー回路41が電極10X,10Yの極性を切り替えると、前記採水切替弁14A,14Bも切り替わって、流水路を夫々バイパス水路15A,15Bに切り替えるため、電極10X,10Yの極性が電解運転中に切り替わったとしても、今迄と同じ酸性水またはアルカリ性水を貯水用出水路12A及び吐水用出水路12Bに流し続けることができるため、吐水される電解水と貯水される電解水が洗浄運転の途中で混合する問題を防止できる。
図2は、前記本発明の請求項6に記載された手指洗浄装置の実施例を説明した構成図であって、この実施例の特徴は、前記図1に示した本発明の実施例に記載された貯水切替弁16(三方弁)に代えて、四方弁である多方向切替弁19を設けて、不必要な電解水を制御部30の指令に従って切り替え作動される排水用水路17Cを通して外部に排出できると共に、両電解水の純度を維持した状態で貯水することができる。尚、この所望した方の電解水を優先させて、他方の電解水が混入しない純度の高い電解水を貯水するに当たって、その優先方法の設定に付いては、前述した入力兼表示部20にてこれを行う。
また、本発明では前記請求項4及び5に記載の如く、優先水に他方の電解水が混入しない様に貯水切替弁16の切替時間を決定するために配管長を入力する。アルカリ性水と酸性水の切り替えは、採水切替弁14A,14Bで行なう為、アルカリ性水、又は、酸性水の採水切替弁14A,14Bと貯水切替弁16までの水路12A,12Bの配管長を入力兼表示部20からを入力することで、計算により管内の容量が分かる。一方電解水生成装置1は時間(秒)当たりの生成量が一定であるため、採水切替弁14A,14Bの切替後の電解水が貯水切替弁16まで到着する時間が分かるので、多少の安全度を見て貯水切替弁16の操作を行なうものである。
計算式は、採水切替弁14A,14Bを切替えてから電解水が貯水切替弁16まで到達する時間をT(秒)とすると、
T(秒)=配管断面積S(cm)×配管長さL(cm)/片側流量Q(L/s)
であり、計算値に少々のマージンを持たせる。また、実際の配管では管径はどの使用例に於いても一定(φ8)としているため、採水切替弁14A,14Bと貯水切替弁16間の長さが分かれば切替時間が分かる。
尚、請求項6に記載の発明は、アルカリ性水及び、酸性水とも純度の高い電解水を必要とする場合に使用する。四方弁の代わりに同様の役割を果たす弁なら何を使用しても良い。また、この請求項6に係る発明は、電解水を各水量に区分けして生成する場合であり、原水の入水量によって生成後の電解水の生成量を調整する。他方の電解水が混入しない電解水を貯水する場合には、生成量を選択することにより計算式の流量値を自動的に変更出来るようになっている。
次に、上述した本発明の動作を図8と図8A乃至図8Dに記載したフローチャートに従って説明する。
図8は、手洗い設定時の貯水動作フローであり、このフロー図は、一番複雑な手洗いモードをサンプルとしたものである。ここでは、図3に示された入力兼表示部20の運転/停止釦25の操作と、運転切替釦26で連続運転のモードを選択し、図4の操作部パネル50では手洗いモードを選択したものとしてフローを説明する。
先ず最初のステップS1で、初期値である(1)貯水水質優先、(2)管長(採水切替弁、貯水切替弁間の長さ)、(3)水量、(4)中和を設定する。次のステップS2で操作部パネル50の非接触センサ50Fに手をかざしてONすると、ステップS3に進んで水量の確認が始まり、水量の区分に関しては、説明を簡略化するためにステップS4の標準水量とステップS5の水量少の2種に区分けし、これらの水量から算式A又は、Bを選択するようになっている。次にステップS6で水質優先の有無を確認して洗浄水の吐水が始まる。
水質の優先なしの場合はAに進んで、図8Aに示したステップS10以下の処理が実行される。即ち、最初にa秒アルカリ性水を吐水口12に、次に酸性水をb秒吐水口12に吐水するので、ステップS10で使用しない酸性水をa秒、次にステップS11でアルカリ性水をb秒、夫々貯水タンク18Aと18Bへ貯水する。
次に、手指の洗浄殺菌が終了したのでステップS12で吐水を一時停止し、ステップS13で排水の中和の設定を確認して、中和を行なわない場合は終了であり、行なう場合はステップS14で次の手洗い者を確認していない時は、c秒間アルカリ水を吐水してトラップ等に溜まった酸性水を中和するので、この間にステップS15でc秒間酸性水をタンク18Aに貯水し、c秒経過したらステップS16で貯水を停止して処理を終える。次の手洗い者がいる場合には、中和工程を行なわないで手洗い工程に戻る。
また、前記のステップS6で貯水水質優先ありの場合は、ステップS7に進んで一方の水質のみを優先するか確認し、一方を優先する場合は、ステップS8に進んで酸性水かアルカリ性水を確認して、酸性水の優先を設定した場合はBに進んで、図8Bに示したステップS20〜S29の処理が実行される。即ち、管内に残っている電解水の性状は不明なため、初期設定した管長から算出した貯水切替弁16まで到達する時間のx秒の安全を見て、ステップS20で最初にx秒アルカリ性水貯水タンク18Bに貯水し、次のステップS21に進み、手洗い者が最初にアルカリ性水を使用するので最初と最後のx秒間ずつを除外して酸性水をa-2x秒間貯水し、次にステップS22でアルカリ性水をb+x秒間貯水して、ステップS23で貯水が一時停止となる。
酸性水優先の場合の中和は、吐水口12で酸性水を使用したので管内にアルカリ性水が残っている可能性があるため、ステップS26でx秒間アルカリ性水を貯水して、その後ステップS27で酸性水をc-2x秒間貯水し、ステップS28で末尾のx秒間はアルカリ性水貯水タンク18Bに貯水する。
アルカリ性水の優先を設定した場合はCに進み、図8Cに示したステップS30〜S37の処理が実行される。即ち、最初にステップS30でa秒アルカリ性水を吐水している間に酸性水を貯水する。次に酸性水をb秒吐水するのでアルカリ性水貯水の順番ではあるが、最初の酸性水と次のアルカリ性水の境界が明確でないので、a+x秒酸性水を貯水する。その後、貯水切替弁16を切替え、ステップS31で優先を設定したアルカリ性水を貯水することになり、切替時の最初のx秒とアルカリ性水流入の末尾前のx秒を除外しb-2x秒間貯水することにより純度の高いアルカリ性水を貯水できる。その後、ステップS32で末尾のx秒酸性水を貯水する。以降のステップS33〜S37は優先なしフローと同じである。
貯水水質を一方の優先ではなく、アルカリ性水及び酸性水の双方を優先する場合は図8Dに進んで、図8Dに示したステップS40〜S50の処理が実行される。即ち、双方が優先であるため、ステップS40で最初のx秒は排水する。次にステップS41に進んで酸性水をa-2x秒間貯水し、ステップS42で切替前後の2x秒間を排水する。次にステップS43でb-2x秒間アルカリ性水を貯水し、ステップS44で末尾のx秒間は排水する。また、中和の時も同様の考え方でステップS46〜S50の処理を行なう。中和の場合も同様な考え方である。
本発明に係る手指洗浄装置の全体を説明した構成図。 本発明の他の実施例に係る手指洗浄装置の全体を説明した構成図。 本発明で用いる入力表示部の一例を示した正面図。 本発明で用いる操作部パネルの一例を示した正面図。 本発明で用いる電解水生成装置の一例を示した構成図。 本発明で用いる電解水生成装置の他の実施例を示した構成図。 本発明で用いる設定部の構成を説明したブロック図。 本発明の動作を説明したフローチャート。 図8に示したフローチャートの続きである「優先なし」の場合の手順を説明したフローチャート。 図8に示したフローチャートの続きである「酸性水優先」の場合の手順を説明したフローチャート。 図8に示したフローチャートの続きである「アルカリ性水優先」の場合の手順を説明したフローチャート。 図8に示したフローチャートの続きである「双方優先」の場合の手順を説明したフローチャート。
符号の説明
1 電解水生成装置
2 手指洗浄部
3 給水管
3R 入水電磁弁
5 比例弁
7 給水電磁弁
8 食塩タンク
10 電解槽
10X 陽極
10Y 陰極
10T 隔膜
10M,10N 採水口
11A 酸性水送水路(パイプ)
11B アルカリ性水送水路(パイプ)
12A 貯水用出水路(パイプ)
12B 吐水用出水路(パイプ)
12 吐水口
14A,14B 採水切替弁
15A,15B バイパス水路(パイプ)
16 貯水切替弁
17A,17B 貯水路(パイプ)
17C 排水路(パイプ)
18A 酸性水貯水タンク
18B アルカリ性水貯水タンク
19 多方向切替弁
20 入力兼表示部
30 制御部
40 電源
50 操作部パネル
50F 非接触センサ

Claims (8)

  1. 水道水、もしくは純水に電解質を添加した被電解水を陰極室と陽極室を備えた電解槽で電気分解を行うことにより、陰極室側からアルカリ性水を生成し、陽極室側からは酸性水を生成する電解水生成装置を用いて、上記アルカリ性水もしくは、酸性水を吐水口から吐水して手指を洗浄殺菌する手指洗浄装置であって、
    上記電解槽の各電解室に第1及び第2の電解水送水路を接続し、これ等各送水路の先端を、夫々三方弁から成る一方及び他方の採水切替弁の入水口に接続して、両採水切替弁の第1の出水口には夫々吐水用と貯水用の各出水路を接続し、
    これ等2本の出水路のうち、吐水用出水路の先端には前記の吐水口を設け、他方の貯水用出水路の先端を三方弁から成る貯水切替弁の入水口に接続して、この貯水切替弁の2つの出水口には、夫々酸性水貯水タンクとアルカリ性水貯水タンクに通じる2本の貯水路を接続し、
    前記一方の採水切替弁に設けた第2の出水口と前記貯水用出水路の間、及び、前記他方の採水切替弁に設けた第2の出水口と前記吐水用出水路の間を、夫々バイパス水路で接続して、上記一方及び他方の採水切替弁の各出水口を交互に切り替え自在に構成すると共に、
    手や指の接近を検知する手指検知センサーの手指検知に従って、制御部が先ず前記電解水生成装置の電解運転を開始して、始めに前記アルカリ性水又は酸性水の一方の電解水が、前記一方の吐水用出水路を通って前記吐水口より一定時間又は一定量吐水され、次いで、他方の電解水が上記吐水口より一定時間又は一定量吐水するように、前記一方及び他方の採水切替弁を切り替え制御し、
    前記制御部が、前記吐水口よりアルカリ性水が吐水されている時は、前記貯水用水路を流れて来る酸性水を酸性水貯水タンクに貯水し、前記吐水口より酸性水が吐水されている時には、前記貯水用出水路を流れて来るアルカリ性水をアルカリ性水貯水タンクに貯水するように、前記貯水切替弁を切り替え作動せしめることを特徴とする手指洗浄装置。
  2. 水道水、もしくは純水に電解質を添加した被電解水を陰極室と陽極室を備えた電解槽で電気分解を行うことにより、陰極室側からアルカリ性水を生成し、陽極室側からは酸性水を生成する電解水生成装置を用いて、上記アルカリ性水もしくは、酸性水を吐水口から吐水して手指を洗浄殺菌する手指洗浄装置であって、
    上記電解槽の各電解室に吐水用と貯水用の2本の出水路を接続し、
    これ等2本の出水路のうち、吐水用出水路の先端には前記の吐水口を設け、他方の貯水用出水路の先端を三方弁から成る貯水切替弁の入水口に接続して、この貯水切替弁の2つの出水口には、夫々酸性水貯水タンクとアルカリ性水貯水タンクに通じる2本の貯水路を接続し、
    手や指の接近を検知する手指検知センサーの手指検知に従って、制御部が先ず前記電解水生成装置の電解運転を開始して、始めに前記アルカリ性水又は酸性水の一方の電解水が、前記一方の吐水用出水路を通って前記吐水口より一定時間又は一定量吐水され、次いで、他方の電解水が上記吐水用出水路を通って上記吐水口より一定時間又は一定量吐水するように、前記電解槽の電極の極性を交互に切り替えるように構成し、
    前記制御部が、前記吐水口よりアルカリ性水が吐水されている時は、前記貯水用出水路を流れて来る酸性水を酸性水貯水タンクに貯水し、前記吐水口より酸性水が吐水されている時には、前記貯水用出水路を流れて来るアルカリ性水をアルカリ性水タンクに貯水するように、前記貯水切替弁を切り替え作動せしめることを特徴とする手指洗浄装置。
  3. 前記電解槽の電極の極性を一定時間毎に交互に切り替えるように構成し、且つ、前記一方の採水切替弁に設けた第2の出水口と前記貯水用出水路の間、及び、前記他方の採水切替弁に設けた第2の出水口と前記吐水用出水路の間を、夫々バイパス水路で接続して、上記一方及び他方の採水切替弁の各出水口を交互に切り替え自在に構成すると共に、上記電解槽の電極の極性が切り替わると同時に、前記一方及び他方の各採水切替弁の出水口も連動して交互に切り替えるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の手指洗浄装置。
  4. 前記手洗い殺菌に使用しない方の酸性水又はアルカリ性水を、手洗い殺菌に使用する方のアルカリ性水又は酸性水と混合しないように、前記各貯水タンクへ貯水するための電解水優先度設定部を設けると共に、
    前記制御部には、前記電解槽によって生成される電解水の時間当たりの生成量と、前記貯水用出水路の前記採水切替弁から前記貯水切替弁に至るまで、又は、上記電解槽の電解水送水口から上記貯水切替弁に至るまでの管径及び管長から算出した容量とを比較して、優先度が設定された電解水が上記の貯水切替弁まで到達してから、上記貯水タンクに上記優先度が設定された電解水を貯水する貯水手段と、
    上記電解水の種別を切り替えた場合には、前記制御部により、他方の電解水が上記貯水切替弁に到達するまでに、上記の貯水切替弁を切り替え作動するように構成した切り替え手段が具備されていることを特徴とする前記請求項1、2又は3に記載の手指洗浄装置。
  5. 当該手指洗浄装置には、前記貯水用出水路の配管容量を定めるための前記採水切替弁から前記貯水切替弁に至るまで、又は、前記電解槽の電解水採水口から上記貯水切替弁に至るまでの管長入力部が設けられ、
    前記制御部には、上記管長入力部によって入力された管長から上記貯水用出水路の配管容量を決定することによって、前記貯水切り替え時間を算出するための算出手段が具備されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の手指洗浄装置。
  6. 前記貯水切替弁を、出水側を少なくとも三方向に切り替え可能な多方向切替弁と成し、これ等三方向の出水口には、各々前記酸性水貯水タンクと前記アルカリ性水貯水タンクに通じる2本の貯水路と、不要水を排水する排水路とを接続すると共に、
    前記制御部には、前記酸性水を前記吐水口から吐水させる時は、前記アルカリ性水が前記貯水切替弁に到達するまで電解水を上記排水路から排水し、且つ、アルカリ性水を上記アルカリ性水貯水タンクに貯水し、電解水の種別を切り替えた場合には、他方の電解水が前記貯水切替弁に到達するまでに、貯水切替弁を切り替え作動せしめる一方、
    アルカリ性水を前記吐水口から吐水させる時は、前記酸性水が前記貯水切替弁に到達するまでに電解水を上記排水路から排水し、且つ、酸性水を前記酸性水貯水タンクに貯水し、電解水の種別を切り替えた場合には、他方の電解水が前記貯水切替弁に到達するまでに、貯水切替弁を切り替え作動せしめる作動制御手段が具備されていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の手指洗浄装置。
  7. 前記電解水を生成する電解槽は、時間当たりの生成量調整機能を備えていて、利用者によって生成量が選択されると、電解槽の原水入力側に設けられた比例弁が、原水の入水量を選択された生成量に伴う水量に選定し、上記生成量が選択された場合には、上記電解槽による生成量を、選定した生成量に伴う水量にて計算して、前記貯水切替弁の切り替えを行うように構成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の手指洗浄装置。
  8. 前記制御部に、前記吐水口から吐水された酸性水を中和させるための中和設定部を設けて、当該中和設定部が選択された場合に、酸性水が吐水された後に、前記各採水切替弁を切り替えて、所定時間アルカリ性水を吐水口から吐水して酸性水を中和させる中和手段が具備されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の手指洗浄装置。
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