JP2002544350A - ゴムの溶液を用いて成形用熱可塑性プラスチック材料を製造する方法 - Google Patents

ゴムの溶液を用いて成形用熱可塑性プラスチック材料を製造する方法

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JP2002544350A JP2000618355A JP2000618355A JP2002544350A JP 2002544350 A JP2002544350 A JP 2002544350A JP 2000618355 A JP2000618355 A JP 2000618355A JP 2000618355 A JP2000618355 A JP 2000618355A JP 2002544350 A JP2002544350 A JP 2002544350A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は成形用ABS材料の製造方法および成形用HIPS材料の製造方法に関する。本方法に従い、最初にゴム含有溶液を生じさせた後に成形用ABS材料または成形用HIPS材料をもたらす重合を前記ゴム含有溶液の存在下で実施する。前記ゴム含有溶液の調製を、下記:(A)少なくとも1種の希土類金属化合物と(B)場合によりシクロペンタジエンと(C)少なくとも1種の有機アルミニウム化合物を含有する触媒の存在下のビニル芳香族単量体溶液中でジオレフィンを重合させることで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ABS熱可塑性プラスチックの製造方法および高衝撃用ポリスチレ
ン[本明細書では以降HIPS=high impact polystyre
ne)と呼ぶ]の製造方法に関し、ここでは、溶媒としてのビニル芳香族化合物
中で遷移金属触媒を用いて生じさせたランダム形態のビニル芳香族/ジオレフィ
ン共重合体をこれがビニル芳香族化合物に溶解している状態でゴムとして用いる
【0002】 成形用ABS組成物(ABS mouding compositions)
の製造に適した塊状重合方法および溶液重合方法は公知であり、Houben−
Wyl、「Methoden der Organischen Chemie
」、E20巻/パート1、182−177頁、Georg Thieme Ve
rlag、Stuttgartに記述されている。またHIPSの製造も公知で
あり、例えばBecker/Braun、「Kunststoff−Handb
uch」、4巻、「Polystyrol」、109−120頁、ISBN 3
−446−18004−4、1996、Carl Hanser Verlag
そして「Styrene Polymers,Encyclopedia of
Polymer Science & Engineering」、16巻、
1−246頁、第2版、1989、John Wiley & Sonsに記述
されている。このような方法は、ゴムをビニル芳香族単量体(例えばスチレン)
とエチレン系不飽和ニトリル単量体(例えばアクリロニトリル)と場合により溶
媒に溶解させて前記単量体を重合させることを伴う。重合中にゴムが入っている
重合体溶液とゴムが入っていない重合体溶液の間で相分離が起こる。そのゴムが
入っていない重合体溶液が最初に個々別々の不連続相を形成する。単量体の変換
が進行するにつれて相反転が起こる、即ちゴムが入っていない重合体溶液相が増
加して行くとゴムが入っている溶液が不連続相になる一方でゴムが入っていない
重合体溶液が均一相になる。
【0003】 成形用ABS組成物の製造および成形用HIPS組成物の製造は、連続、半連
続またはバッチ式にゴムをさらなる単量体と場合により溶媒の存在下で溶解させ
ることでゴム溶液を生じさせることを経由して、公知の塊状、溶液または懸濁重
合方法を用いて行われており、そしてそれの単離も公知の蒸発方法を用いて行わ
れている。
【0004】 塊状、溶液または懸濁方法を用いて行われている数多くのABS製造方法およ
びHIPS製造方法の欠点は、可溶ゴムが固体形態で用いられている点にあり、
その場合には、前記ゴムをスチレンおよび/またはさらなる単量体および場合に
より溶媒に溶解させそして重合過程の残りにそれをゴム溶液として添加すること
が行われている。そのような固体状のゴムを溶解させるには、それを小さい片に
細断して溶解用タンク内でスチレンおよび/またはさらなる単量体および場合に
より溶媒に溶解させる必要がある。そのような可溶ゴムを固体形態で用いるのは
不利である、と言うのは、そのようなゴムの製造は好適には溶液重合で行われて
いて溶媒として脂肪族および/または芳香族溶媒(これは重合中に不活性であり
かつそれ自身は重合反応に不活性である)が用いられておりそして結果として生
じたゴムを固体形態で単離するには前記溶媒を重合後に場合により蒸留で除去す
る必要があるからである。さらなる欠点は、高い冷流れ(elevated c
old flow)を示すゴムまたは粘性が非常に高いゴムを処理して貯蔵する
のは可能であるとしても困難な点にある。
【0005】 溶媒としてのビニル芳香族化合物中でビニル芳香族/ジオレフィン共重合体を
生じさせそしてそのようなゴムの溶液を成形用ABS組成物の製造および成形用
HIPS組成物の製造で用いる試みは既に行われた。
【0006】 米国特許第4311819号では、ブタジエンをスチレン中で重合させる目的
でアニオン開始剤、例えばブチルリチウムなどが用いられている。この特許の実
施例によれば、スチレンに入れるブタジエンの初期濃度を約35重量%にして重
合をブタジエン単量体の変換率が約25%になった時点で早期に停止させるか或
はブタジエンの含有量を約55重量%にまで高くしてブタジエン単量体の変換率
を約36%にまで高めることでHIPSの製造で用いるに適したSBRゴムを得
ることができるが、その場合には、結果として、前記ゴムの溶液を後で衝撃改善
の目的でスチレンに入れて用いる前にその導入したブタジエンの大部分を蒸留で
分離しておく必要がある。
【0007】 アニオン開始剤の欠点は、それらを用いると結果として生じるスチレン/ブタ
ジエン共重合体(SBR)の微細構造(ブタジエン単位に関する)を調節するこ
とができるとしても僅かのみである点にある。1,2もしくは1,4−トランス
単位の比率を高くすることができるのは修飾剤(modifiers)の添加に
よってのみであり、その結果として、生じる重合体のガラス転移温度が高くなっ
てしまう。アニオン開始剤を用いてシス含有量が高い(ブタジエン含有量を基準
にした1,4−シス含有量が40%を超え、好適には50%を超え、特に好適に
は60%を超える)SBRを製造するのは不可能である。このことは、主に、そ
のようにして生じさせたSBRはホモ重合体であるポリブタジエン(BR)に比
較してスチレン含有量が高い結果としてガラス転移温度が更に高いことから不利
である。しかしながら、ゴムを例えばHIPSまたはABSの衝撃改善で用いる
場合、このゴムが示すガラス転移温度が高いと、そのような材料の低温特性に不
利な影響が生じ、その結果として、ガラス転移温度が低いゴムの方が好適である
【0008】 米国特許第3299178号には、ブタジエンをスチレン中で重合させて均一
なポリブタジエンを生じさせるためのTiCl4/ヨウ素/Al(イソ−Bu)3 を基にした触媒系が請求されている。しかしながら、より最近の文献、即ちHa
rwart他、「Plaste und Kautschuk」、24/8(1
977)540には、同じ触媒系を用いたブタジエンとスチレンの共重合が記述
されており、その上、そのような触媒はポリスチレンの製造で用いるにも適する
ことが記述された。従って、このような触媒系はビニル芳香族/ジオレフィンの
共重合体をビニル芳香族溶媒中で生じさせる時に用いるには適さない。
【0009】 米国特許第5096970号およびEP 304088には、ホスホン酸ネオ
ジムまたは有機アルミニウム化合物、例えばジ(イソブチル)アルミニウムハイ
ドライド(DIBAH)を基にした触媒およびハロゲンを含有するルイス酸、例
えばエチルアルミニウムセスキクロライドなどを基にした触媒を用いてポリブタ
ジエンをスチレン中で生じさせる方法が記述されており、そのような方法では、
不活性溶媒のさらなる添加なしにブタジエンをスチレン中で反応させて1,4−
シス−ポリブタジエンを生じさせている。そのような触媒の欠点は、結果として
生じるゴムに含まれる1,2単位の含有量が非常に低く、1%未満である点にあ
る。このことは不利である、と言うのは、ゴムと重合体マトリックス(matr
ix)、例えばビニル芳香族化合物のホモ重合体または共重合体などの間のグラ
フト化(grafting)挙動に対する効果はゴムに含まれる1,2含有量が
高い方が好ましいからである。
【0010】 Kobayashi他、「J.Polym.Sci.、Part A、Pol
ym.Chem.」、33(1995)2175および36(1998)241
には、希土類のハロゲン置換酢酸塩、例えばNd(OCOCCl33またはGd
(OCOCF33などとトリ(イソブチル)アルミニウムとジエチルアルミニウ
ムクロライドで構成させた触媒系が記述されており、このような触媒系を用いて
ブタジエンとスチレンの共重合を不活性溶媒であるヘキサン中で起こさせること
ができる。このような触媒の欠点は、不活性溶媒を存在させている点とは別に、
スチレンの組み込み率が約5モル%の如く低い時に触媒の活性が低くて触媒1ミ
リモル当たり10g未満の重合体/時でありかつスチレンの含有量を高くするに
つれて重合体の1,4−シス含有量が顕著に低くなる点にある。
【0011】 この上に示した特許公開に記述されたスチレン中のゴム溶液の場合、このスチ
レン中のゴム溶液をHIPSの製造で用いる時には未反応のブタジエン単量体を
除去した後に前記溶液をフリーラジカル開始剤と一緒にすることが行われた。
【0012】 他方、前記ゴムをABSの製造で用いる場合、これがアクリロニトリル/スチ
レン共重合体(SAN)のマトリックスの中に入り込むように用いられる。AB
Sの製造では、HIPSの製造とは対照的に、SANマトリックスとポリスチレ
ンは相溶しない。ジオレフィンをビニル芳香族溶媒中で重合させた時にゴムに加
えて前記溶媒のホモ重合体、例えばポリスチレンなども生じると、結果として、
ABS製造中にホモ重合したビニル芳香族とSANマトリックスが相溶しないこ
とから材料の特性が顕著に悪化する。
【0013】 WO 97/38031およびWO 98/07766には、スチレン/ブタ
ジエン共重合体またはホモ重合体であるポリブタジエンを不活性溶媒の存在下の
溶液中でアニオン的に生じさせそしてそれを衝撃改善(impact−modi
fied)成形用ポリスチレン熱可塑性プラスチック組成物の製造および成形用
ポリスチレン/アクリロニトリル組成物の製造で用いることが記述されている。
1つの欠点は、ブタジエン重合中に不活性溶媒を添加している点にあり、その結
果として、それらをアニオン重合反応で再使用することができるようにする目的
で脱気後に生じる蒸気(これには未反応の単量体と溶媒が入っている)を骨の折
れる様式で分離および乾燥させる必要がある。
【0014】 本発明の目的は、成形用ABS組成物の製造および成形用HIPS組成物の製
造をゴム含有溶液中の重合で行う方法を提供することにあり、この方法では、適
切な触媒を用いると、上述した欠点を示さず、その上、その溶解しているゴムに
含まれるスチレン単位の比率を変えることができる。
【0015】 この方法では、更に、その用いるべきゴム溶液を成形用ABS組成物の製造お
よび成形用HIPS組成物の製造で直接、即ち前記ゴムを単離しそしてそれをビ
ニル芳香族化合物に再び溶解させることなく用いることができるべきである。
【0016】 ジオレフィンを (A)少なくとも1種の希土類金属化合物、 (B)場合により少なくとも1種のシクロペンタジエン、および (C)少なくとも1種の有機アルミニウム化合物、 を含有する触媒の存在下のビニル芳香族単量体溶液中で重合させて前記ゴム含有
溶液を生じさせることを通して、前記目的を達成する。
【0017】 驚くべきことに、本発明に従う方法は不活性溶媒の添加なしに実施可能である
ことを見いだした。
【0018】 共役ジオレフィンをビニル芳香族溶媒中で重合させることで、その使用すべき
ゴム溶液を得る。このような様式で、生じる共重合体の重合体組成をビニル芳香
族の含有量およびジオレフィンの含有量に関して変えることができかつ重合させ
るジオレフィンの選択性を変えることができ、例えばシス形態の二重結合の含有
量およびビニル側基を有する1,2単位の含有量などを変えることができ、この
重合体のガラス転移温度は−60℃未満、好適には−70℃未満である。
【0019】 公知の連続、半連続またはバッチ式工程方法を用いてジオレフィンを希土類金
属化合物を基にした触媒の存在下および溶媒としてのビニル芳香族単量体の存在
下で−30から100℃の温度、好適には−20から90℃の温度、特に好適に
は20から80℃の温度で重合させることを通して、その用いるべきゴム溶液を
得る。
【0020】 使用可能な共役ジオレフィンは、例えば1,3−ブタジエン、1,3−イソプ
レン、2,3−ジメチルブタジエン、2,4−ヘキサジエン、1,3−ペンタジ
エンおよび/または2−メチル−1,3−ペンタジエンまたはこの示した単量体
の混合物などであり、1,3−ブタジエンが好適である。
【0021】 勿論、前記共役ジオレフィンばかりでなくまた前記ジオレフィンと一緒に共重
合し得るさらなる不飽和化合物、例えばエチレン、プロペン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンおよび/またはシクロペンテン、好適に
はエチレン、プロペン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび/または1−オクテン
を追加的に用いることも可能である。
【0022】 触媒成分(A):(B):(C)のモル比は1:0.01−1.99:0.1
−1000の範囲内であってもよい。この触媒に含める成分(A)の使用量は用
いる共役ジオレフィン100gを基準にして1μモルから10ミリモルであって
もよくそして前記芳香族ビニル化合物の量は用いる共役ジオレフィン100gを
基準にして50gから2000gであってもよい。
【0023】 用いる触媒に含める成分(A):(B):(C)のモル比を好適には1:0.
1−1.9:3−500、特に好適には1:0.2−1.8:5−100の範囲
にする。
【0024】 特に考えられ得る希土類金属化合物[成分(A)]は、とりわけ、 − 希土類金属のアルコキサイド − 希土類金属のホスホン酸塩、ホスフィン酸塩および/または燐酸塩、 − 希土類金属のカルボン酸塩、 − 希土類金属とジケトンから作られた錯体化合物、および/または − 希土類金属のハロゲン化物と酸素または窒素供与体化合物から作られた付加
化合物、 から選択される化合物である。
【0025】 上述した希土類金属化合物は例えばEP 11 184により詳細に記述され
ている。
【0026】 このような希土類金属化合物は、特に、原子番号が21、39および57から
71の元素を基にした化合物である。好適に用いる希土類金属はランタン、プラ
セオジムもしくはネオジム、またはランタン、プラセオジムもしくはネオジム元
素の少なくとも1つを少なくとも10重量%含有する希土類金属元素混合物であ
る。非常に特に好適に用いる希土類金属はランタンまたはネオジムであり、これ
は逆に他の希土類金属と混ざり合っていてもよい。そのような混合物では、ラン
タンおよび/またはネオジムの比率が少なくとも30重量%であるのが特に好適
である。
【0027】 特に考えられ得る希土類金属のアルコキサイド、ホスホン酸塩、ホスフィン酸
塩、燐酸塩およびカルボン酸塩、または希土類金属とジケトンから作られた錯体
化合物は、そのような化合物に存在する有機基が特に炭素原子を1から20個、
好適には炭素原子を1から15個有する線状もしくは分枝アルキル残基、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソプロピル、イ
ソブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ネオペンチル、ネオオクチル、ネ
オデシルまたはネオドデシルなどを含む化合物である。
【0028】 挙げることができる希土類のアルコキサイドは例えば下記である: ネオジム(III)のn−プロパノラート、ネオジム(III)のn−ブタノラ
ート、ネオジム(III)のn−デカノラート、ネオジム(III)のイソプロ
パノラート、ネオジム(III)の2−エチルヘキサノラート、プラセオジム(
III)のn−プロパノラート、プラセオジム(III)のn−ブタノラート、
プラセオジム(III)のn−デカノラート、プラセオジム(III)のイソプ
ロパノラート、プラセオジム(III)の2−エチルヘキサノラート、ランタン
(III)のn−プロパノラート、ランタン(III)のn−ブタノラート、ラ
ンタン(III)のn−デカノラート、ランタン(III)のイソプロパノラー
ト、ランタン(III)の2−エチルヘキサノラート、好適にはネオジム(II
I)のn−ブタノラート、ネオジム(III)のn−デカノラート、ネオジム(
III)の2−エチルヘキサノラート。
【0029】 挙げることができる希土類のホスホン酸塩、ホスフィン酸塩および燐酸塩は例
えば下記である: ジブチルホスホン酸ネオジム(III)、ジペンチルホスホン酸ネオジム(II
I)、ジヘキシルホスホン酸ネオジム(III)、ジヘプチルホスホン酸ネオジ
ム(III)、ジオクチルホスホン酸ネオジム(III)、ジノニルホスホン酸
ネオジム(III)、ジドデシルホスホン酸ネオジム(III)、ジブチルホス
フィン酸ネオジム(III)、ジペンチルホスフィン酸ネオジム(III)、ジ
ヘキシルホスフィン酸ネオジム(III)、ジヘプチルホスフィン酸ネオジム(
III)、ジオクチルホスフィン酸ネオジム(III)、ジノニルホスフィン酸
ネオジム(III)、ジドデシルホスフィン酸ネオジム(III)、好適にはジ
オクチルホスホン酸ネオジム(III)およびジオクチルホスフィン酸ネオジム
(III)。
【0030】 適切な希土類金属のカルボン酸塩は下記である: プロピオン酸ランタン(III)、ジエチル酢酸ランタン(III)、オクチル
酸ランタン(III)、ステアリン酸ランタン(III)、安息香酸ランタン(
III)、シクロヘキサンカルボン酸ランタン(III)、オレイン酸ランタン
(III)、ランタン(III)バーサテート(versatate)、ナフテ
ン酸ランタン(III)、プロピオン酸プラセオジム(III)、ジエチル酢酸
プラセオジム(III)、オクチル酸プラセオジム(III)、ステアリン酸プ
ラセオジム(III)、安息香酸プラセオジム(III)、シクロヘキサンカル
ボン酸プラセオジム(III)、オレイン酸プラセオジム(III)、プラセオ
ジム(III)バーサテート、ナフテン酸プラセオジム(III)、プロピオン
酸ネオジム(III)、ジエチル酢酸ネオジム(III)、オクチル酸ネオジム
(III)、ステアリン酸ネオジム(III)、安息香酸ネオジム(III)、
シクロヘキサンカルボン酸ネオジム(III)、オレイン酸ネオジム(III)
、ネオジム(III)バーサテート、ナフテン酸ネオジム(III)、好適には
オクチル酸ネオジム(III)、ネオジム(III)バーサテート、ナフテン酸
ネオジム(III)。特にネオジムバーサテートが好適である。
【0031】 挙げることができる希土類金属とジケトンから作られた錯体化合物は下記であ
る: アセチルアセトンランタン(III)、アセチルアセトンプラセオジム(III
)、アセチルアセトンネオジム(III)、好適にはアセチルアセトンネオジム
(III)。
【0032】 挙げることができる希土類金属のハロゲン化物と酸素または窒素供与体化合物
から作られた付加化合物は下記である: トリブチルホスフェートを伴う塩化ランタン(III)、テトラヒドロフランを
伴う塩化ランタン(III)、イソプロパノールを伴う塩化ランタン(III)
、ピリジンを伴う塩化ランタン(III)、2−エチルヘキサノールを伴う塩化
ランタン(III)、エタノールを伴う塩化ランタン(III)、トリブチルホ
スフェートを伴う塩化プラセオジム(III)、テトラヒドロフランを伴う塩化
プラセオジム(III)、イソプロパノールを伴う塩化プラセオジム(III)
、ピリジンを伴う塩化プラセオジム(III)、2−エチルヘキサノールを伴う
塩化プラセオジム(III)、エタノールを伴う塩化プラセオジム(III)、
トリブチルホスフェートを伴う塩化ネオジム(III)、テトラヒドロフランを
伴う塩化ネオジム(III)、イソプロパノールを伴う塩化ネオジム(III)
、ピリジンを伴う塩化ネオジム(III)、2−エチルヘキサノールを伴う塩化
ネオジム(III)、エタノールを伴う塩化ネオジム(III)、トリブチルホ
スフェートを伴う臭化ランタン(III)、テトラヒドロフランを伴う臭化ラン
タン(III)、イソプロパノールを伴う臭化ランタン(III)、ピリジンを
伴う臭化ランタン(III)、2−エチルヘキサノールを伴う臭化ランタン(I
II)、エタノールを伴う臭化ランタン(III)、トリブチルホスフェートを
伴う臭化プラセオジム(III)、テトラヒドロフランを伴う臭化プラセオジム
(III)、イソプロパノールを伴う臭化プラセオジム(III)、ピリジンを
伴う臭化プラセオジム(III)、2−エチルヘキサノールを伴う臭化プラセオ
ジム(III)、エタノールを伴う臭化プラセオジム(III)、トリブチルホ
スフェートを伴う臭化ネオジム(III)、テトラヒドロフランを伴う臭化ネオ
ジム(III)、イソプロパノールを伴う臭化ネオジム(III)、ピリジンを
伴う臭化ネオジム(III)、2−エチルヘキサノールを伴う臭化ネオジム(I
II)、エタノールを伴う臭化ネオジム(III)、好適にはトリブチルホスフ
ェートを伴う塩化ランタン(III)、ピリジンを伴う塩化ランタン(III)
、2−エチルヘキサノールを伴う塩化ランタン(III)、トリブチルホスフェ
ートを伴う塩化プラセオジム(III)、2−エチルヘキサノールを伴う塩化プ
ラセオジム(III)、トリブチルホスフェートを伴う塩化ネオジム(III)
、テトラヒドロフランを伴う塩化ネオジム(III)、2−エチルヘキサノール
を伴う塩化ネオジム(III)、ピリジンを伴う塩化ネオジム(III)、2−
エチルヘキサノールを伴う塩化ネオジム(III)、エタノールを伴う塩化ネオ
ジム(III)。
【0033】 非常に特に好適に用いる希土類金属化合物はネオジムバーサテート、カプリル
酸ネオジムおよび/またはナフテン酸ネオジムである。
【0034】 上述した希土類金属化合物は単独および一緒に混合した状態の両方で使用可能
である。
【0035】 用いるシクロペンタジエン[成分(B)]は、式(I)、(II)または(I
II)
【0036】
【化2】
【0037】 [式中、R1からR9は、同一もしくは異なるか或は場合により一緒に連結してい
るか或は前記式(I)、(II)または(III)で表されるシクロペンタジエ
ンに縮合しており、水素、C1−C30アルキル基、C6−C10アリール基、C7
40アルキルアリール基、C3−C30シリル基を表してもよく、ここで、アルキ
ル基は飽和または一不飽和もしくは多不飽和であってもよくかつヘテロ原子、例
えば酸素、窒素またはハライドなどを含んでいてもよい] で表される化合物である。前記残基は特に水素、メチル、エチル、n−プロピル
、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、フェニル、メチルフェ
ニル、シクロヘキシル、ベンジル、トリメチルシリルまたはトリフルオロメチル
を表してもよい。
【0038】 シクロペンタジエンの例は、未置換のシクロペンタジエン、メチルシクロペン
タジエン、エチルシクロペンタジエン、n−ブチルシクロペンタジエン、t−ブ
チルシクロペンタジエン、ビニルシクロペンタジエン、ベンジルシクロペンタジ
エン、フェニルシクロペンタジエン、トリメチルシリルシクロペンタジエン、2
−メトキシエチルシクロペンタジエン、1,2−ジメチルシクロペンタジエン、
1,3−ジメチルシクロペンタジエン、トリメチルシクロペンタジエン、テトラ
メチルシクロペンタジエン、テトラフェニルシクロペンタジエン、テトラベンジ
ルシクロペンタジエン、ペンタメチルシクロペンタジエン、ペンタベンジルシク
ロペンタジエン、エチルテトラメチルシクロペンタジエン、トリフルオロメチル
テトラメチルシクロペンタジエン、インデン、2−メチルインデニル、トリメチ
ルインデン、ヘキサメチルインデン、ヘプタメチルインデン、2−メチル−4−
フェニルインデニル、フルオレンまたはメチルフルオレンである。
【0039】 このようなシクロペンタジエンもまた単独または一緒に混合した状態で使用可
能である。
【0040】 特に考えられ得る有機アルミニウム化合物[成分(C)]は、アルモキサン(
alumoxanes)および/またはアルミニウムオルガニル(alumin
iumorganyl)化合物である。
【0041】 使用するアルモキサンはアルミニウム/酸素化合物であり、これは、本分野の
技術者に公知な如く、有機アルミニウム化合物を縮合成分、例えば水などと接触
させることで得られ、式(−Al(R)O−)n[式中、Rは、同一もしくは異
なっていてもよく、炭素原子を1から10個有しそしてヘテロ原子、例えば酸素
またはハロゲンなどを追加的に含んでいてもよい線状もしくは分枝アルキル基を
表し、そしてnは、縮合度で決定される]で表される非環状もしくは環状化合物
を構成している。Rは、特に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−オクチルまたはイソオクチル、特に
好適にはメチル、エチルまたはイソブチルを表す。挙げることができるアルモキ
サンの例はメチルアルモキサン、エチルアルモキサンおよびイソブチルアルモキ
サン、好適にはメチルアルモキサンおよびイソブチルアルモキサンである。
【0042】 用いるアルミニウムオルガニル化合物は、式AlR10 3-dd [式中、 R10は、同一もしくは異なっていてもよく、C1−C30アルキル基、C6−C10
リール基、C7−C40アルキルアリール基を表してもよく、ここで、アルキル基
は飽和または一不飽和もしくは多不飽和であってもよくかつヘテロ原子、例えば
酸素または窒素などを含んでいてもよく、 Xは、水素またはハロゲンを表し、そして dは、0から2の数を意味する] で表される化合物である。
【0043】 特に用いることができる式AlR10 3-ddで表される有機アルミニウム化合物
は、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルア
ルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチ
ルアルミニウムハイドライド、ジ−n−ブチルアルミニウムハイドライド、ジイ
ソブチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムブタノラート、ジエ
チルアルミニウムエチリデン(ジメチル)アミンおよびジエチルアルミニウムメ
チリデン(メチル)エーテル、好適にはトリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウムおよびジイソブチルアルミニウムハイ
ドライドである。
【0044】 このような有機アルミニウム化合物も再び単独または一緒に混合した状態で使
用可能である。
【0045】 この充分に試した(well−tried)触媒成分(A)から(C)にまた
さらなる成分(D)を添加することも可能である。このような成分(D)は共役
ジエンであってもよく、これは、例えば、後で前記触媒を用いて重合させるべき
ジエンと同じジエンであってもよい。好適にはブタジエンおよび/またはイソプ
レンを用いる。
【0046】 成分(D)を前記触媒に添加する場合、この(D)の量を成分(A)1モルを
基準にして好適には1から1000モル、特に好適には1から100モルにする
。非常に特に好適には、(D)を成分(A)1モルを基準にして1−50モル用
いる。
【0047】 前記ゴム溶液を生じさせる時、前記触媒を希土類金属化合物が単量体100g
を基準にして1μモルから10ミリモル、好適には10μモルから5ミリモルに
なるような量で用いる。
【0048】 勿論、また、前記触媒を互いの任意所望混合物の状態で用いることも可能であ
る。
【0049】 前記ゴム溶液の調製をビニル芳香族単量体の存在、特にスチレン、α−メチル
スチレン、α−メチルスチレン二量体、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン
および/または環が置換されている他のアルキルスチレン、好適にはアルキル残
基のC原子数が2から6のアルキルスチレンの存在下で行う。
【0050】 前記ゴム溶液の調製を非常に特に好適にはスチレン、α−メチルスチレン、α
−メチルスチレン二量体および/またはp−メチルスチレンを溶媒として存在さ
せて行う。
【0051】 前記溶媒は個別または混合物として使用可能である。
【0052】 溶媒として用いるビニル芳香族単量体の量は、使用する単量体100重量部を
基準にして通常は10重量部から2000重量部、好適には30から1000重
量部、非常に特に好適には50から500重量部である。
【0053】 前記ゴム溶液の調製を好適には−20から90℃の温度、特に好適には20か
ら80℃の温度で行う。本発明に従う方法は加圧(0.1から12バール)下ま
たは加圧なしに実施可能である。生産は連続または不連続的に実施可能であるが
、好適には連続操作で実施する。
【0054】 また、使用した溶媒および/または重合で反応しなかった単量体をある比率で
除去することで所望の重合体濃度を得ることも可能であり、これを好適には蒸留
で行い、この蒸留を場合により減圧下で行う。
【0055】 連続、半連続またはバッチ様式で操作する公知の塊状、溶液または懸濁重合方
法を用いてビニル芳香族単量体とエチレン系不飽和ニトリル単量体のフリーラジ
カル重合またはビニル芳香族単量体のフリーラジカル重合を上述したゴム溶液の
1つの存在下でエチレン系不飽和ニトリル単量体の添加を伴わせかつ場合により
さらなるビニル芳香族単量体の添加を伴わせかつ場合により溶媒の存在下で行う
ことを通して、本発明に従う成形用ゴム改質熱可塑性プラスチック組成物(ru
bber−modified,thermoplastic moulding
compositions)を生じさせる。
【0056】 好適には、スチレン/ブタジエンの共重合体がスチレンに入っている溶液(こ
の上に記述したようにして生じさせることができる如き)を本発明に従う成形用
ゴム改質熱可塑性プラスチック組成物および本発明に従うそれの製造方法で用い
る。
【0057】 好適には、スチレン単位含有量が5から40モル%、特に好適には10から3
0モル%でブタジエンの含有量を基準にした1,2単位の含有量、即ちビニル側
基の含有量が2から20モル%、特に好適には4から15モル%で1,4−シス
単位の含有量が35から85モル%、特に好適には45から85モル%でガラス
転移温度が−60℃、特に好適には−70℃未満のスチレン/ブタジエン共重合
体が溶解しているゴム溶液を用いる。
【0058】 単独または場合によりエチレン系不飽和ニトリル単量体と一緒にフリーラジカ
ル重合を起こすことで本成形用組成物の均一相(マトリックス相)を形成するビ
ニル芳香族単量体は、前記ゴム溶液を生じさせる時に用いたビニル芳香族単量体
と同じである。追加的に、環が置換されているクロロスチレンを前記単量体との
混合物として用いることも可能である。
【0059】 エチレン系不飽和ニトリル単量体は、好適にはアクリロニトリルおよびメタア
クリロニトリルであり、特にアクリロニトリルが好適である。
【0060】 アクリル系単量体またはマレイン酸誘導体を単量体の総量を基準にして30重
量%以下、好適には20重量%以下の量で用いてもよく、その例は(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、フ
マル酸エステル、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステル、N−置換
マレイミド、有利には例えばN−シクロヘキシル−もしくはN−フェニルマレイ
ミド、N−アルキルフェニルマレイミドなどばかりでなく、アクリル酸、メタア
クリル酸、フマル酸、イタコン酸またはそれらのアミド類である。
【0061】 本発明に従う成形用ABS組成物では、マトリックス相(matrix ph
ase)に関するビニル芳香族単量体とエチレン系不飽和ニトリル単量体の比率
を60−90重量%:40−10重量%にする。本発明に従う成形用ABS組成
物では、ゴムの含有量を本成形用ABS組成物を基準にして5−35重量%、好
適には8−25重量%にする。
【0062】 本発明に従う成形用HIPS組成物では、ゴムの含有量を本成形用HIPS組
成物を基準にして1から25重量%、好適には3から15重量%にする。
【0063】 フリーラジカル重合を溶媒中で実施する場合に考えられ得る溶媒は、芳香族炭
化水素、例えばトルエン、エチルベンゼン、キシレンなど、そしてケトン類、例
えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケト
ンなど、そしてそのような溶媒の混合物である。エチルベンゼン、メチルエチル
ケトン、アセトン、そしてそれらの混合物が好適である。
【0064】 重合を有利にはフリーラジカル開始剤で開始させるが、これをまた熱で実施す
ることも可能であり、連鎖移動剤を用いて結果として生じる重合体の分子量を調
整してもよい。
【0065】 フリーラジカル重合で用いるに適した開始剤は、分解してフリーラジカルを生
じるグラフト活性(grafting−active)パーオキサイド類、例え
ばパーオキシカーボネート類、パーオキシジカーボネート類、ジアシルパーオキ
サイド類、パーケタール類またはジアルキルパーオキサイド類および/またはア
ゾ化合物またはそれらの混合物である。その例はアゾジイソ酪酸のジニトリル、
アゾイソ酪酸のアルキルエステル、過ピバリン酸t−ブチル、過カプリル酸t−
ブチル、過安息香酸t−ブチル、過ネオデカン酸t−ブチル、t−ブチルパー−
(2−エチルヘキシル)カーボネートである。このような開始剤を単量体を基準
にして0.005から1重量%の量で用いる。
【0066】 通常の連鎖移動剤、例えばメルカプタン、オレフィン類など、例えばt−ドデ
シルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、シクロヘキセン、テルピノール
、α−メチルスチレンの二量体などを単量体を基準にして0.05から2重量%
の量で用いることで、分子量を調整してもよい。
【0067】 本発明に従う方法は不連続、半連続および連続的に実施可能である。連続態様
では、有利には、1番目の段階で、連続供給の混合撹拌タンク反応槽に前記ゴム
溶液、単量体および場合により溶媒を入れて重合させるが、この重合を、相反転
が10%を超えた後に定常状態の単量体変換率になるように行ってもよく、そし
て直列連結している1基以上のさらなる連続運転撹拌タンク内でか或は混合プラ
グフロー反応槽(mixing plug flow reactor)および
/または両方の種類を組み合わせた反応槽内で混合を行いながらそのフリーラジ
カルで開始させた重合を少なくとも1段階のさらなる段階で単量体変換率が30
−90%になるまで継続してもよい。残存する単量体および溶媒を通常方法(例
えば熱交換蒸発装置、瞬間蒸発装置、ストランド蒸発装置、膜蒸発装置、スクリ
ュー揮発物除去装置、混練り付き撹拌多相蒸発装置およびストリッピング装置を
用いた)で除去してもよく、この場合、また、吹き込みまたは連行剤(blow
ing or entraining agents)、例えば蒸気などを用い
そしてそれを工程に戻すことも可能である。添加剤、安定剤、抗酸化剤、充填材
、滑剤を重合中および重合体単離中に添加してもよい。
【0068】 直列に連結させた1基以上の充填または部分充填(partially fi
lled)混合撹拌タンク内で不連続および半連続重合を実施してもよく、この
場合、前記ゴム溶液、単量体および場合により溶媒を最初に導入しそして重合を
前記単量体の変換率が30−90%に到達するまで行ってもよい。
【0069】 シロップ状物(syrup)を混合およびせん断要素に通して連続または不連
続的に循環させることを通して、その導入したゴム溶液の混合および分散を向上
させることも可能である。そのようなループ反応槽は従来技術で公知であり、前
記ゴムの粒子サイズを確立しようとする時に役立つであろう。しかしながら、逆
混合(これが起こると結果として粒子サイズ分布が広くなってしまう)を回避す
る目的で個別の2基の反応槽の間にせん断要素(shearing eleme
nts)を配置する方がより有利である。
【0070】 平均滞留時間(residence time)を1から10時間、好適には
2から6時間にする。重合温度を50から180℃、好適には70から170℃
にする。
【0071】 本発明に従う成形用ゴム改質熱可塑性プラスチック組成物のゴム粒子の大きさ
は、直径(重量平均、dw)が0.1−10μm、好適には0.1−2μm(A
BS)であると言った大きさであるか或は直径が0.1−10μm、好適には0
.2−6μm(HIPS)であると言った大きさである。
【0072】 本発明に従う成形用組成物に押出し加工、射出成形、カレンダー加工、ブロー
成形、プレス加工および焼結による溶融加工を受けさせることで成形品を生じさ
せることができる。
【0073】 実施例 測定方法 B型粘度計(Brookfield RV、SyncroLectric、モ
デルLVT、スピンドル2、回転速度を粘度に応じて6、12、30、60rp
mの固定速度に設定することができる)を用いて5重量%溶液の粘度を25℃で
測定することで、前記ゴム溶液の溶液粘度を測定する。
【0074】 ABS: 蒸発を200℃で行って固体含有量を測定することを通して、変換率の測定を
行う。最終生成物のゴム含有量を物質収支で決定した。アセトンを分散媒体(d
ispersant medium)として用いてゲル含有量を測定した。ジメ
チルホルムアミド+1g/LのLiClを溶媒として用いて可溶画分の固有粘度
を測定した。米国特許第5,166,261号に記述されている如き遠心分離で
粒子サイズと分布を測定[ここでは、そこに示されている方法とは下記の点が異
なる:ゴム粒子をプロピレンカーボネートに入れることで生じさせた分散液をプ
ロピレンカーボネート/アセトン(75:25)の混合物に注入した]して、重
量平均(dw)、面積平均(dA)および数平均(dN)を示す。ISO 180
/1Aに従ってノッチド衝撃強度(aK−Izod)を23℃で測定しそしてD
IN 53735に従って溶融体積指数(melt volume index
)(MVI 220℃/10kg)を測定した。NKS装置を約1Hzのフリク
エンシー(frequency)で用いたせん断応力パラメーター(shear
modulus parameter)G*(T)の動的機械的測定をRhe
ometrics RDA IIを用いて−150から200℃の温度範囲に渡
って行うことで、相構造(phase structure)を調査した。軟質
相(soft phase)およびマトリックスのガラス転移温度(Tg)を測
定した。また、23℃における補正せん断応力[G’corr.(RT)]も測定し
た。射出成形を240℃の溶融物温度および70℃の鋳型温度で行うことで成形
した試験片に対して測定を実施した。
【0075】 HIPS: ISO 180/1Uに従って衝撃強度(aK−Izod)を23℃および−
40℃で測定する一方、DIN 53 455およびDIN 53 457に従
って引張り強度、破壊時伸び、降伏応力および弾性係数を測定した。射出成形を
200℃の溶融物温度および45℃の鋳型温度で行うことで成形した試験片に対
して測定を実施した。DIN 53 735に従って溶融体積指数(MVI 2
20℃、5kg)を測定した。
【0076】 ゴム溶液の調製 空気と水分を排除したアルゴン下で重合を実施した。本実施例のいくつかに記
述するようにしてスチレン中の溶液から重合体を単離したが、この単離は、生じ
た重合体を単に特徴付ける目的で実施したものである。勿論、また、この重合体
の単離を行うことなくそれがスチレンに入っている溶液の状態で貯蔵することも
可能であり、それに相当して、それにさらなる処理を受けさせることも可能であ
る。ジエン重合用溶媒として用いるスチレンにCaH2を入れてそれをアルゴン
下で24時間25℃で撹拌した後、減圧下25℃で留出させた。重合体のスチレ
ン含有量を1H−NMR分光測定で測定する一方、ポリブタジエン含有量の選択
率(1,4−シス、1,4−トランスおよび1,2含有量)をIR分光測定で測
定しそして分子量をGPC/光散乱で測定した。
【0077】 実施例A−E 触媒熟成A−C 300mlのSchlenk管にヘキサン中0.3125モル規定のネオジム
(III)バーサテート(NDV)溶液を38.4ml入れ、これに25℃で隔
壁に通してブタジエンを5.3g、ペンタメチルシクロペンタジエンを1.88
mlおよびトルエン中10%のメチルアルモキサン(MAO)溶液を217ml
加え、撹拌しながら50℃に2時間保持した後、これを重合で用いた。
【0078】 触媒熟成D−E 300mlのSchlenk管にヘキサン中0.245モル規定のネオジム(
III)バーサテート(NDV)溶液を49.0ml入れ、これに25℃で隔壁
に通してブタジエンを6.0g、インデンを1.4mlおよびトルエン中10%
のメチルアルモキサン(MAO)溶液を217ml加え、撹拌しながら50℃に
2時間保持した後、これを重合で用いた。
【0079】 重合 重合をアンカースターラー(anchor stirrer)(50rpm)
が備わっている40Lのステンレス鋼製反応槽内で進行させた。ブタジエンをス
チレンに入れることで生じさせた溶液に室温でトリメチルアルミニウム(MAO
)またはトリイソブチルアルミニウム(TIBA)をヘキサンに入れることで生
じさせた溶液を捕捉剤として加えた後、45分以内に反応溶液を50℃の温度に
調整して、適当量の触媒溶液と一緒にした。重合中の反応温度を50℃に維持し
た。反応時間が終了した後、15分以内に重合体溶液を2番目の反応槽(80L
の反応槽、アンカースターラー、50rpm)に移し、3410gのメチルエチ
ルケトンを7.8gのp−2,5−ジ−t−ブチルフェニルプロピオン酸オクチ
ルエステル(Irganox 1076、Ciba Geigy)と25.5g
のトリス−(ノニルフェニル)ホスファイト(Irgafos TNPP、Ci
ba Geigy)と一緒に添加することで重合を停止させた。50℃で前記反
応槽内の圧力を1時間以内に200ミリバールにまで下げそして2時間以内に1
00ミリバールにまで下げることで未反応のブタジエンを除去した。
【0080】 以下に示す表にバッチサイズ、反応条件および結果として得た重合体の特性を
示す。
【0081】
【表1】
【0082】 成形用ABS組成物の製造実施例1−7 ゴム溶液、スチレン、アクリロニトリル、メチルエチルケトン(MEK)、p
−2,5−ジ−t−ブチルフェノールプロピオン酸オクチルエステル(Irga
nox 1076、Ciba Geigy)およびアルファ−メチルスチレン二
量体(AMSD)で構成させた溶液Iを5Lの平面擦り連結ジャー(flat−
ground joint jar)に入れて、アンカースターラー(150r
pm)による混合を40℃で行う。この溶液を82−85℃に加熱した後、メチ
ルエチルケトンと過ピバリン酸t−ブチル(t−BPPIV)で構成させた開始
剤溶液IIを4時間以内に分割して加える。温度を反応全体に渡って混合物が穏
やかに還流するような様式に調節する(82−85℃)。前記溶液IIの添加を
開始して2時間後に、メチルエチルケトンとアルファ−メチルスチレン二量体で
構成させた溶液IIIを1−2分以内に添加した後、スターラーを100rpm
に設定する。溶液IIの添加が終了した後、撹拌を更に85℃で2時間継続し、
次に温度をRTにまで下げた。p−2,5−ジ−t−ブチルフェノールプロピオ
ン酸オクチルエステル(Irganox 1076、Ciba Geigy)と
ジチオプロピオン酸ジラウリル(Irganox PS 800、Ciba G
eigy)をメチルエチルケトンに入れることで生じさせた溶液を添加すること
で、前記混合物に安定化を受けさせる。次に、実験室の揮発物除去用2軸押出し
加工機を用いて前記溶液に揮発物除去を受けさせた後、ペレット状にする。この
ペレットを射出成形することで小型の標準バー(bars)を成形する。
【0083】 以下の表に配合組成、重合の結果および成形用ABS組成物の特徴を示す。
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】 成形用ABS組成物の特徴
【0086】
【表4】
【0087】 成形用HIPS組成物の製造:実施例8 実施例Eで得たゴム溶液にスチレンを添加して固体含有量が6%になるように
希釈する(安定化を受けさせる)。Vulkanox MB(商標)を0.5重
量部およびα−メチルスチレンの二量体を0.2重量部添加した後、この120
0gの溶液を螺旋形リボンスターラーが備わっている2Lのガラス製オートクレ
ーブに入れて、これにN2によるパージ洗浄を15分間受けさせる。温度を1時
間以内に120℃にまで上昇させて、この温度で前記混合物を4.5時間撹拌(
80rpm)する。結果として生じた高粘性溶液をアルミニウム製耐圧鋳型に注
ぎ込んで、以下の時間/温度プログラムに従って重合させる: 125℃で2.5時間 135℃で1.5時間 145℃で1.5時間 165℃で1.5時間 225℃で2.5時間。
【0088】 冷却後、重合体に粉砕そして脱気を真空下100℃で20時間受けさせる。射
出成形機を用いて試験片の射出成形を行う。小型の標準バーに対して機械的値を
測定する。
【0089】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 55:02 C08L 55:02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 クリユガー,ペーター ドイツ・デー−51375レーフエルクーゼ ン・テンペルホフアーシユトラーセ60 (72)発明者 バンホールン,ピエール ドイツ・デー−40210デユツセルドルフ・ シヤルロツテンシユトラーセ30 (72)発明者 ブラント,ハインツ−デイーター ドイツ・デー−47877ビリツヒ・キユフア ーシユトラーセ50 Fターム(参考) 4F071 AA12X AA22X AA34X AA77 BB05 BC07 4J015 DA04 DA37 4J026 AA67 AA69 AC10 AC11 AC12 BA04 BA05 BA06 BA07 BA31 BB03 DA08 DA19 DB09 DB25 DB27 GA03 4J028 AA01A AB00A AC49A BA00A BA01B BB00A BB01B BC25B CB03C EA01 EB03 EB12 EB14 EC02 FA02

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I. 最初にゴム含有溶液の調製を行い、そして次に、 II. 前記ゴム含有溶液の存在下で成形用ABSもしくはH
    IPS組成物をもたらす重合を実施する、 成形用ABSもしくはHIPS組成物の製造方法であって、前記ゴム含有溶液の
    調製を、 (A)少なくとも1種の希土類金属化合物、 (B)場合により少なくとも1種のシクロペンタジエン、および (C)少なくとも1種の有機アルミニウム化合物、 を含有する触媒の存在下のビニル芳香族単量体溶液中でジオレフィンを重合させ
    ることで行うことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成形用ABSもしくはHIPS組成物の製造
    方法であって、スチレン、α−メチルスチレン、α−メチルスチレンの二量体、
    p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、環が置換されているアルキルスチレン
    、好適にはアルキル残基中のC原子数が2から6のアルキルスチレンまたはそれ
    らの混合物を前記ビニル芳香族単量体として用いることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の成形用ABSもしくはHIPS組成
    物の製造方法であって、スチレン、α−メチルスチレン、α−メチルスチレンの
    二量体またはそれらの混合物を前記ビニル芳香族単量体として用いることを特徴
    とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか記載の成形用ABSもしくはHI
    PS組成物の製造方法であって、共役ジオレフィンを用いることを特徴とする方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか記載の成形用ABSもしくはHI
    PS組成物の製造方法であって、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジ
    メチルブタジエン、2,4−ヘキサジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル
    −1,3−ペンタジエンまたはそれらの混合物、特に好適には1,3−ブタジエ
    ンを前記共役ジオレフィンとして用いることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか記載の成形用ABSもしくはHI
    PS組成物の製造方法であって、希土類金属のアルコキサイド、ホスホン酸塩、
    ホスフィン酸塩、燐酸塩、カルボン酸塩、希土類金属とジケトンから作られた錯
    体化合物または希土類金属のハロゲン化物と酸素または窒素供与体化合物から作
    られた付加化合物を触媒成分(A)として用いることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか記載の成形用ABSもしくはHI
    PS組成物の製造方法であって、式(I)、(II)または(III) 【化1】 [式中、R1からR9は、同一もしくは異なっていてもよいか或は場合により一緒
    に連結していてもよいか或は前記式(I)、(II)または(III)で表され
    るシクロペンタジエンに縮合していてもよくて、水素、C1−C30アルキル基、
    6−C10アリール基、C7−C40アルキルアリール基またはC3−C30シリル基
    を表してもよく、ここで、アルキル基は飽和または一不飽和もしくは多不飽和で
    あってもよくかつヘテロ原子、例えば酸素、窒素またはハライドなどを含んでい
    てもよい] で表される化合物を前記シクロペンタジエニン成分(B)として用いることを特
    徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか記載の成形用ABSもしくはHI
    PS組成物の製造方法であって、アルミニウムオルガニル化合物、特にアルモキ
    サンを前記有機アルミニウム成分(C)として用いることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか記載の成形用ABSもしくはHI
    PS組成物の製造方法であって、共役ジエンを触媒成分(A)から(C)に添加
    することを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか記載の成形用ABSもしくはH
    IPS組成物の製造方法であって、成分(A)と成分(B)のモル比を1:0.
    01−1:1.99にしそして成分(A)と成分(C)のモル比を1:0.1−
    1:1000にすることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか記載の成形用ABSもしくは
    HIPS組成物の製造方法であって、不活性溶媒の添加なしにジオレフィンを重
    合させることによって前記ゴム溶液を得ることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれか記載の成形用ABSもしくは
    HIPS組成物の製造方法であって、連続的または不連続的に実施することを特
    徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれか記載の成形用ABSもしくは
    HIPS組成物の製造方法であって、前記ゴム溶液を−30から100℃の温度
    で生じさせることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか記載の成形用ABSもしくは
    HIPS組成物の製造方法であって、前記ゴム溶液を加圧なしに生じさせること
    を特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項1から14のいずれか記載の成形用ABSもしくは
    HIPS組成物の製造方法であって、前記ゴム溶液を0.1から12バールの範
    囲の加圧下で生じさせることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項1から15のいずれか記載の成形用ABSもしくは
    HIPS組成物の製造方法であって、前記成形用ABS組成物を前記ゴム含有溶
    液の存在下で生じさせる重合中に不飽和ニトリル単量体、好適にはアクリロニト
    リルまたはメタアクリロニトリル、特に好適にはアクリロニトリルを用いること
    を特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれか記載の成形用ABSもしくは
    HIPS組成物の製造方法であって、追加的にアクリル系単量体またはマレイン
    酸誘導体を単量体の総量を基準にして30%以下、好適には20%以下の量で用
    いることを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 成形用ABSもしくはHIPS組成物であって、請求項1
    から17のいずれか記載の方法を用いて入手可能なことを特徴とする成形用AB
    SもしくはHIPS組成物。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の成形用ABSもしくはHIPS組成物で
    あって、スチレン/ブタジエン共重合体が5から40モル%のスチレン含有量を
    有し、ブタジエンを基準にして2から20モル%の1,2単位含有量を有しかつ
    35から85モル%の1,4−シス単位含有量を有することを特徴とする組成物
  20. 【請求項20】 成形用ABSもしくはHIPS組成物であって、シス形態
    の二重結合の含有量がブタジエン含有量を基準にして35から85モル%のスチ
    レン/ブタジエン共重合体を用いて入手可能な組成物。
  21. 【請求項21】 請求項18から20のいずれか記載の成形用ABSもしく
    はHIPS組成物の使用であって、成形品および押出し加工品を製造するための
    使用。
  22. 【請求項22】 成形品および押出し加工品であって、請求項1から20の
    いずれか記載の成形用ABSもしくはHIPS組成物から入手可能な成形品およ
    び押出し加工品。
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