JP2002543294A - 水性系における腐食を禁止するための方法及び組成物 - Google Patents

水性系における腐食を禁止するための方法及び組成物

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JP2002543294A JP2000615429A JP2000615429A JP2002543294A JP 2002543294 A JP2002543294 A JP 2002543294A JP 2000615429 A JP2000615429 A JP 2000615429A JP 2000615429 A JP2000615429 A JP 2000615429A JP 2002543294 A JP2002543294 A JP 2002543294A
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    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2303/00Specific treatment goals
    • C02F2303/08Corrosion inhibition

Abstract

(57)【要約】 水性系と接触する、ステンレス鋼のような金属の腐食を制御するための方法であって、該系に式(I) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、低級アルキル、分岐低級アルキル、アリール、置換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール及びヘテロ環状置換アリールより成る群から選択されるが、R1、R2及びR3の全てが14以下の炭素原子を有し、そしてnは1または2である)の少なくともテトラゾリウム化合物を導入することを含み、ここで該テトラゾリウム化合物は所望によって中性の電荷を得るために必要であるときには結合した水溶性イオン種を有することができる、前記の方法。

Description

【発明の詳細な説明】
関連出願への相互参照 本出願は、1998年8月19日出願の09/136884号の一部継続出願
、1999年5月3日出願の09/3035964号の一部継続出願、1999
年5月3日出願の09/304181号の一部継続出願である。これらの出願の
それぞれの開示は参照によって全体においてここに組み込まれる。
【0001】 水性系と関連する装置の製造において金属が広く使用されている。「水性系」
とは、通常水性流体を含むかまたはこれと接触する金属を含む全ての系を意味す
る。水系の流体は典型的には、少なくとも約50重量%の水を含み、残部が固体
(懸濁及び/または溶解している)及び/または非水性流体である流体である。
用語「水性流体」とは、水系の流体のみならず、主として非水性であるが腐食を
限定するために水溶性処理成分が有効に使用し得るために十分な水(少なくとも
約5重量%)が存在する流体を含むことが意図される。そのような非水性の流体
は水と混和性または非混和性であり得る。
【0002】 典型的な水性系は、蒸発によって冷却源を得る開放再循環冷却系、閉鎖ループ
冷却システム、ボイラー及び類似の水蒸気発生システム、熱交換装置、逆浸透装
置、油製造システム、フラッシュエバポレーター、脱塩プラント、ガス洗浄器、
溶鉱炉、紙及びパルプ処理装置、蒸気発電プラント、地熱システム、食品及び飲
料処理装置、砂糖エバポレーター、採鉱サーキット、ビン洗浄装置、土壌灌漑シ
ステム、住宅向けまたは商業的用途のための閉鎖サーキット加熱システム、水性
系冷凍システム、ダウンウエル(down-well)システム、水性機械加工流体(例
えば、ボーリング、ミリング、リーミング、ブローチ削り、絞り、旋削、切断、
ソーイング、研削、及びねじ山切削操作、または非切断付形、スピニング、延伸
または回転操作における用途)、水性すりみがきシステム、水性グリコール抗凍
結システム、水/グリコール液圧流体、鉄表面予備処理、ポリマーコーティング
システム等を含むがこれらに限定されない。そのような系において種々のタイプ
の水、例えば淡水、汽水、海水、ブライン、下水流出水、産業排水等が利用でき
る。
【0003】 本発明の組成物を使用して処理され得る水性系は、溶解した酸素、例えば周囲
空気からの酸素を吸収することによって得られるかもしれない酸素を含み得るが
、実質的または完全に酸素を含んでいなくてもよい。さらに、該水性系は、二酸
化炭素、硫化水素、またはアンモニアのような他の溶解ガスを含んでいてもよく
、または実質的または完全にそのようなガスを含まなくてもよい。
【0004】 水性系において遭遇する腐食にはいくつかの異なったタイプがあり得る。例え
ば、水性系は金属表面全部にわたり均一な腐食を有し得る。水性系はまた、点蝕
またはクレバス腐食のような局所的な腐食を有し得る。これらでは腐食は金属表
面上のある場所にのみ見いだされる。しばしば、局所的腐食の制御が、水性系内
の金属装置の有用寿命を延ばすことにおいて重要な因子であり得る。特に、塩素
及び硫酸塩のような腐食性アニオンの高い含量を含む水性系は特に、全体的及び
局所的な攻撃をこうむりがちである。これらの攻撃的なアニオンは水性系のため
に使用される水源中に、問題を生じるレベルで存在し得るか、またはこれらは、
蒸発冷却系のような水を蒸発させる系の部分であるので、水性系内に有害なレベ
ルに濃縮され得る。
【0005】 局所的な腐食は系の通常操作に対して、全体的な腐蝕よりも大きな脅威となり
得る。これは、そのような腐食が一カ所に強く起こり、かつ流体流れを運ぶ系構
造中に孔を生じ得るからである。明らかに、これらの孔があくことは、修理がで
きるように全体の水性系のシャットダウンを必要とする漏れを生じ得る。腐食の
問題は通常、莫大な維持費用、並びに装置の破損の結果としてかかる経費を生じ
る。従って、水性系内の金属腐食の禁止が重要である。
【0006】 以下の説明において、我々は、オリゴマー、ポリマー、コオリゴマー、及びコ
ポリマーなる用語を使用する。オリゴマーによって、我々は、生成物中に組み込
まれるモノマー単位の数が2〜約10である場合の、単一のモノマーの重合によ
って製造される物質を意味する。ポリマーによっては、生成物へ組み込まれるモ
ノマー単位の数への制限無しに、単一のモノマーの重合によって製造される物質
を意味する。コオリゴマーによっては、生成物中に組み込まれるモノマー単位の
全数が2〜約10である、1より多いタイプのモノマー(2、3、4等の異なる
モノマー)の重合によって製造される物質を意味する。コポリマーによっては生
成物へ組み込まれるモノマー単位の数への制限無しに、1より多いタイプのモノ
マー(2、3、4等の異なるモノマー)の重合によって製造される物質を意味す
る。
【0007】 水性系において、金属、例えば鋼の以下の腐食反応が起こる。
【0008】
【化61】
【0009】 相当する金属またはアロイよりも高い還元電位を有するテトラゾリウム化合物
が使用されると、テトラゾリウム分子の還元が金属、例えば鋼またはステンレス
鋼表面上で容易に起こり、不溶性の物質を形成し、これによって鋼のさらなる腐
食を防止する。
【0010】 本発明の方法は、産業水を次の一般式のテトラゾリウム塩で処理することを含
む。
【0011】
【化62】
【0012】 (式中、R1、R2及びR3は、種々の有機及び無機置換基、例えば低級アルキル
、アリール、アルアルキル、及びヘテロ環状置換アリールより成る群から選択さ
れるが、R1、R2及びR3のいずれも14より多い炭素原子を有さず、そしてn
は1または2であり得る)。
【0013】 この化合物は、上記構造の電荷のバランスをとるために正または負の反対イオ
ンを含み得る。このタイプの化合物の化学的または電気化学的還元はテトラゾリ
ニル及びホルマザンを生じ、これは容易に金属表面上に吸着し、そして腐食保護
のためのフィルムを与える。
【0014】 我々は、次の一般式によって与えられるある種のテトラゾリウム化合物が、広
い範囲の化合物と共同的に結合して水性系内の金属のための有効な全体的または
局所的な腐食保護を与えることも発見した。
【0015】
【化63】
【0016】 (式中、R1、R2及びR3は、種々の有機及び無機置換基、例えば低級アルキル
、分岐低級アルキル、アリール、置換アリール、アルキルアリール、置換アルキ
ルアリール、及びヘテロ環式置換アリールより成る群から選択されるが、R1
2及びR3のいずれも14より多い炭素原子を有さず、そしてnは1または2で
あり得る)。もしテトラゾリウム化合物と組み合わせるために選択された成分も
スケール禁止剤及び/または付着禁止剤であれば、この組合せはまたこれらの水
性系のスケール及び/または付着禁止をも提供する。
【0017】 アニオン及び/またはカチオンは、使用される置換基に依存して、電荷のバラ
ンスをとるために上記構造と結合し得る。もしR1、R2及びR3の全てが中性で
あれば、そのときは上式中に示される構造は正に荷電されており、そしてアニオ
ン種が必要である。
【0018】 バランスをとるために利用されるアニオン及び/またはカチオンは、ハロゲン
、硝酸塩、亜硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、燐酸塩、及び遷移金属酸素
化物のようなアニオン及び/またはカチオンのいずれでもよい。
【0019】 アニオン及び/またはカチオンは、使用する置換基に依存して、電荷のバラン
スをとるために上記構造体と結合し得る。もしR1、R2及びR3の全てが中性で
あるときは、上式中に示された構造は正に帯電しており、そしてアニオン種が必
要である。例えば、本発明にしたがうテトラゾリウム化合物は中性である。最も
単純な場合では、もしR1、R2及びR3の全てが中性であれば、一の負電荷を有
するアニオン、例えばCl-である反対イオンが、n=1についての変化のバラ
ンスをとるために必要とされる。n=2については、一の負電荷を有する2つの
アニオン、または2の負電荷を有する1つのアニオン、例えばSO4 -2が、電荷
のバランスをとるために必要である。さらに、R1、R2及びR3と関係する電荷
が中性でなく、例えばもし基がスルホノ、カルボキシル及び/または第4級窒素
のようなものであれば、関係する反対イオンがテトラゾリウム化合物についての
中性の電荷を提供するために存在すべきである。従って、例えばもしn=2であ
り、R1が単一のカルボニル基(COO-)で置換されていれば、テトラゾリウム
は塩化亜鉛塩(Zn2+はこのカルボニル基の2の電荷を中和し、そしてCl-
2つの環窒素の正の電荷を中和する)であることができる。
【0020】 本発明に従って利用し得る、このようなテトラゾリウム化合物の例は、ニトロ
ブルー・テトラゾリウムクロライド(3,3'-(3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレ
ン)-ビス-[2-p-ニトロフェニル-5-フェニル-2H-テトラゾリウムクロライド]、以
降NBTと呼ぶ)、ジスチリルニトロブルーテトラゾリウムクロライド(2,2'-
ジ-p-ニトロフェニル-5,5'-ジスチリル-3,3'-[3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニ
レン]-テトラゾリウムクロライド、以降DNBTと呼ぶ)、テトラニトロブルー
テトラゾリウムクロライド(3,3'-(3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-
[2,5-p-ニトロフェニル-2H-テトラゾリウムクロライド]、以降TNBTと呼ぶ)
、及びインドニトロテトラゾリウムクロライド(2-(4-インドフェニル)-3-(4-ニ
トロフェニル)-5-フェニルテトラゾリウムクロライド、以降INTと呼ぶ)を含
む。
【0021】 水性系中の金属は、腐食及び/またはスケール発生を防ぐことができるいかな
る金属であってもよい。例えば、該金属は非鉄金属、例えば銅、アルミニウム、
または鉄金属、例えば鉄、鋼(例えば低炭素鋼及びステンレス鋼)、主たるアロ
イ元素としてクロムを含む鉄系アロイ、例えば約11〜約30%のCrを含む鋼
(これは多くの環境への優秀な腐食抵抗を示す)であることができる。
【0022】 本発明は、テトラゾリウム化合物がそれ自体他の物質(他の抗腐食及び/また
はスケール禁止成分)の添加無しに使用される場合においてさえ、低濃度のテト
ラゾリウム化合物が使用できるという特に有利な結果を与える。このことは特に
、テトラゾリウム化合物が水性系中に酸素の存在下に、処理されるべき系のpH
が約6以上である場合、例えば冷却水システム、水蒸気発生システム、ガス洗浄
システム及びパルプ及び製紙システムに利用されるときに特にそうである。
【0023】 本発明のテトラゾリウム化合物は好ましくは水性系に約0.1〜約50ppm
の範囲の活性処理剤量で添加でき、約1〜約25ppmの量が特に好ましい。 1つの好ましい面において、本発明は水性系と接触しているステンレス鋼の腐
食を制御するための方法に関し、該方法は該系に次式の少なくとも1種のテトラ
ゾリウム化合物を導入することを含み
【0024】
【化64】
【0025】 (式中、R1、R2及びR3は、低級アルキル、分岐低級アルキル、アリール、置
換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール及びヘテロ環状置換アリ
ールより成る群から選択されるが、R1、R2及びR3の全てが14以下の炭素原
子を有し、そしてnは1または2である)、そのようなテトラゾリウム化合物は
所望によって中性の電荷を得るために必要であれば結合した水溶性のイオン種を
有する。
【0026】 この水性系は少なくとも1種の他の水性系処理物質(テトラゾリウム化合物を
実質的に還元しないように選択されたもの)を含むことができる。そのような物
質はテトラゾリウム化合物と共に、またはそれと別に加えることができる。
【0027】 他の水性系処理物質は、無機のホスフェート、ボレート、ナイトライト(亜硝
酸塩・エステル)、水中で金属アニオンを放出する化合物、2,3−ジヒドロキ
シ安息香酸、1,10−フェナントロリン、ポリカルボキシレート、ヒドロカル
ビルポリカルボキシレート、アルキルヒドロキシカルボン酸、アミノヒドロキシ
コハク酸、カルボキシアミン、ポリエポキシコハク酸、変性ポリエポキシコハク
酸、モノホスホン酸、ジホスホン酸、ホスホノカルボン酸、ヒドロキシホスホノ
カルボン酸、アミノホスホン酸、ホスホノメチルアミンオキサイド、ポリマーア
ミンオキサイド、ポリエーテルポリアミノメチレンホスホネート、ポリエーテル
ポリアミノ−メチレンホスホネートN−オキサイド、イミノアルキレンホスホン
酸、サルコシンの長鎖脂肪酸誘導体;テロマーの、コテロマーの、ポリマーのま
たはコポリマーの燐含有カルボキシレート、珪酸アルカリ金属塩、モノフルオロ
ホスフェート、アミン、ジアミン、アルカノールアミン、エーテルアミン、脂肪
アミン及びジアミン、4級化アミン、オキシアルキレート化アミン、アルキルピ
リジン、テトラゾール、イミダゾリン及び置換イミダゾリン、アミドアミン、ポ
リアミン、ポリアルキレンポリアミン、ベンゼンスルホン酸のアルキル誘導体、
ベンゾエート及び置換ベンゾエート、アミノベンゾエート、サリチレート、ダイ
マー−トリマー酸、石油オキシデート、ボログルコネート;リグニン、リグノス
ルホネート、タンニン;直鎖C5〜C11モノカルボキシレート、C4〜C15α,ω
−ジカルボキシレート;カルボン酸及びメルカプトカルボン酸のアミン塩、アミ
ノ酸、ポリアミノ酸、ヒドロキシエーテル酸及び関連するラクトン化合物、N−
アシルイミノジ酢酸;トリアジン・ジ−及びトリ−カルボン酸、ホスホ−及びホ
スフェートエステル;並びにモノフルオロホスフェート;これらの水溶性塩、及
びこれらの混合物より成る群から選択される。
【0028】 さらに、上記のように、本発明はまた、1998年8月19日出願の米国特許
出願番号09/136884号、1999年5月3日出願の09/303596
号、1999年5月3日出願の09/304181号、1999年5月12日出
願の09/309564号に開示される化合物のような他の化合物と組み合わせ
たときに有利な結果を提供する。これらの開示はここに参照によって組み込まれ
る。
【0029】 相乗的に改善された腐食保護を与えるためにテトラゾリウム化合物と組合せ得
る化合物の例は、オルトホスフェートまたはポリホスフェートのような無機ホス
フェート、ボレート、ナイトライト、及び水中で金属アニオンを放出する化合物
、ここで金属アニオンは、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、バナジウム酸塩
、メタバナジウム酸塩、クロム酸塩またはこれらの混合物より成る群から選択さ
れる。
【0030】 無機ホスフェートはオルトホスフェート、ポリホスフェート、これらの水溶性
塩及びこれらの混合物、例えばオルトリン酸及びピロリン酸の混合物、またはこ
れらの水溶性塩、例えばこれらのナトリウム塩及びカリウム塩を含むことができ
る。
【0031】 ボレートは種々のボレート、例えばテトラボレート、メタボレート、及び/ま
たはオルトボレート(例えばテトラほう酸ナトリウム)またはテトラほう酸ナト
リウムの水和物を含む得る。
【0032】 ナイトライトは亜硝酸ナトリウムのような亜硝酸塩・エステルを含む。 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質はポリアクリル酸またはポリマ
レイン酸、例えば1999年5月3日に出願の上記の米国特許出願09/304
181号に開示されるもののようなものである。特に好ましいポリアクリル酸及
びポリマレイン酸は約8000以下の分子量を有する。
【0033】 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質はポリカルボキシレートを含む
。ポリカルボキシレートは、カルボキシル基で複数置換されている、脂肪族鎖中
に4〜約20の炭素原子を含む単一の脂肪族化合物、またはその水溶性塩、また
はポリマー化合物(例えばC4〜C15α,ω−ジカルボキシレートまたは1,2
,3,4−ブタンテラカルボン酸のような化合物)であり得る。ポリマーポリカ
ルボキシレートは、カルボキシル基を含むエチレン不飽和モノマーのホモポリマ
ーまたはコポリマー(ターポリマー、テトラポリマー等を含む)であり得る。ポ
リカルボキシレートは2種以上の異なるエチレン不飽和モノマーの重合から得ら
れるコポリマーを含み、各モノマーは1以上のカルボキシル基を含む。そのよう
なポリマーポリカルボキシレートの例は、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、及
び無水ポリマレイン酸、及びそれらの水溶性塩を含む。さらに、ポリカルボキシ
レートは米国特許第4957704号に開示されるヒドロカルビルポリカルボキ
シレートであることができ、該特許は参照によってここに組み込まれる。
【0034】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は、次式のアルキルヒ
ドロキシカルボン酸またはそのようなヒドロキシカルボン酸の混合物を含む。
【0035】
【化65】
【0036】 [a、b及びcは0〜6の整数であり、(a+b+c)>0であり、RB1、RB2
、RB3はC=OまたはCYZ(Y及びZは、H、OH、CHO、COOH、CH3、CH2(OH)、
CH(OH)2、CH2(COOH)、CH(OH)COOH、CH2(CHO)及びCH(OH)CHOより成る群から別々
に選択され、その選択は分子が十分に水和された形態に記述されたときに最小限
の1つのOH基を有するようになされ、そしてRB4はHまたはCOOHである)
を含む]。またこれらの酸の化学的に同等の環状、脱水、及び水和された形態、
及び水中で上記化合物を形成する加水分解可能なエステル及びアセタール、また
はそのようなアルキルヒドロキシカルボン酸の水溶性塩を含む。このようなヒド
ロキシカルボン酸の例は、酒石酸、メソ酒石酸、クエン酸、グルコン酸、グルコ
ヘプトン酸、ケトマロン酸、及び糖酸、及びそれらの水溶性塩を含む。
【0037】 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は、アミノヒドロキシコハク酸
化合物(またはそのようなアミノヒドロキシコハク酸化合物の混合物)、例えば
米国特許第5183590号に開示されるようなもの(参照によってここに組み
込まれる)を含む。適切なアミノヒドロキシコハク酸は、次の一般式の化合物よ
り成る群から選択されるもの、及びこれらの水溶性塩を含む。
【0038】
【化66】
【0039】 [式中、RC1はHまたはC1〜C4アルキル(所望により−OH、−COOH、−
SO3Hまたはフェニルにより置換されていてもよい)、C4〜C7シクロアルキ
ル、またはフェニル(所望により−OHまたは−COOHにより置換されていて
もよい)であり、そしてRC2はH、C1〜C6アルキル(所望により−HまたはC
OOHにより置換されていてもよい)であり、特に−CH(CO2H)CH(OH)(
CO2H)を含む];及び
【0040】
【化67】
【0041】 {RC2は上記の通りであり、ZCは次のi)〜iv)より成る群から選択される: i)(CH2)k[kは2〜10の整数である]、 ii)−(CH2)2−XC−(CH2)2−[XCは−O−、−S−、−NRC3−(RC3 はH、C1〜C6アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、アシル、
−C(O)ORC4(RC4はC1〜C6アルキルまたはベンジルより成る群から選択さ
れる)及び一般式
【0042】
【化68】
【0043】 (RC2は上記の通りである)を有する残基より成る群から選択される)]、 iii)一般式
【0044】
【化69】
【0045】 (YはH、C1〜C6アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−CO2H、または−S
3Hであり、mは独立して0または1であり、そしてpは1または2である)
を有する残基、並びに (iv)一般式
【0046】
【化70】
【0047】 (RC5及びRC6は独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、QはHまたはC1
〜C6アルキルであり、sは0、1または2であり、tは独立して0、1、2ま
たは3であり、qは0、1、2、または3であり、そしてrは1または2である
)を有する残基。そのようなアミノヒドロキシコハク酸化合物の好ましい例は、
イミノジ(2−ヒドロキシコハク酸)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシ
ニル)−1,6−ヘキサンジアミン、及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシサク
シニル)−m−キシレンジアミン、並びにこれらの水溶性塩を含む。オルト燐酸
またはその水溶性塩の混合物を少なくとも1種のアミノヒドロキシコハク酸と共
に使用することが好ましい。
【0048】 テトラゾリウム化合物と組み合わせて使用できる追加の物質は、エポキシコハ
ク酸のようなカルボキシル化剤と複数の窒素原子を含むアミン(例えば国際特許
出願WO96/33953に開示されるようなポリエチレンポリアミン)との反
応生成物であるカルボキシアミン化合物を含む。この国際特許出願を参照によっ
てここに組み込む。
【0049】 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は次の一般式ポリエポキシコハ
ク酸(PESAと呼ぶ)を含む。
【0050】
【化71】
【0051】 [lは約2〜約50、好ましくは2〜25であり、MTは水素または水溶性カチ
オン、例えばNa+、NH4 +またはK+であり、そしてRTは水素、C1-4アルキル
またはC1-4置換アルキル(好ましくはRTは水素である)である]。好ましくは
Tは水素であり、そしてlは約2〜約10、約4〜約7の範囲である。処理水
性系におけるPESAの使用は、米国特許第5062962号及び534459
0号に開示されており、これらの特許を参照によってここに組み込む。オルトホ
スフェート、ポリエポキシコハク酸、アクリル酸/アリルヒドロキシプロピルス
ルホン酸ポリマー、及びアゾールの組合せを使用する腐食禁止法が米国特許第5
256332号に開示されており、これらの特許を参照によってここに組み込む
。好ましい混合物は、オルト燐酸及び/またはその水溶性塩及びポリエポキシコ
ハク酸の混合物を含む。
【0052】 次の一般式の変性ポリエポキシコハク酸も本発明のテトラゾリウム化合物と有
効に組合せ得る。
【0053】
【化72】
【0054】 式中、RD1(存在するとき)はH、置換または非置換アルキルまたはアリール基
(水溶液中での可溶性が失われる長さ以下の炭素鎖を有するもの)、またはエチ
レン不飽和化合物の重合後に得られる繰返単位であり;RD2及びRD3はおのおの
独立してH、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4置換アルキルであり;ZDはO、
S、NH、またはNRD1(RD1は上記の通りである)であり、uは1より大きい
正の整数であり;fは正の整数であり、そしてMDはH、水溶性カチオン(例え
ばNH4 +、アルカリ金属)または1〜3の炭素原子を有する非置換低級アルキル
である(RD1が存在しないときは、ZDはMD3Sであり、MDは上記した通りで
ある)。そのような化合物の使用は、米国特許第5871691号及び5489
666号に開示され、これらの特許は参照によってここに組み込まれる。そのよ
うな変性ポリエポキシコハク酸の例は、上式により誘導体を含み、ここでRD1
メタ−CH2−C64−CH2−(m−キシリレン)であり、ZDは−NH−であ
り、RD2及びRD3の両方はHであり、fは2であり、そしてMDはNaまたはH
である。実際的な例は典型的には、個々の分子がuの範囲を有する混合物であり
、以降m−キシレンジアミン/PESA誘導体と呼ぶ。
【0055】 テトラゾリウム化合物と組み合わせ得る追加の化合物は2,3−ジヒドロキシ
安息香酸及び1,10−フェナントロリンを含む。 テトラゾリウム化合物と組み合わせ得る追加の化合物は次の一般式を有するモ
ノホスホン酸
【0056】
【化73】
【0057】 (式中、RFはC1〜C12直鎖または分岐鎖アルキル残基、C2〜C12直鎖または
分岐鎖アルケニル残基、C5〜C12シクロアルキル残基、C6〜C10アリール残基
、またはC7〜C12アルアルキル残基であり、RFはさらに、ヒドロキシ、アミノ
、またはハロゲンから独立して選択される基によって単置換、または複数置換さ
れていてよい)、及び次の一般式を有するジホスホン酸化合物
【0058】
【化74】
【0059】 (RKはC1〜C12直鎖または分岐鎖アルキレン残基、C2〜C12直鎖または分岐
鎖アルケニレン残基、C5〜C12シクロアルキレン残基、C6〜C10アリーレン残
基、またはC7〜C12アルアルキレン残基であり、RKはさらに、ヒドロキシ、ア
ミノ、またはハロゲンから独立して選択される基によって単置換、または複数置
換されていてよい)、またはこれらの水溶性塩を含む。
【0060】 テトラゾリウム化合物と組み合わせ得る追加の物質は、米国特許第38862
04号、3886205号、3923876号、3933427号、40201
01号及び4246103号に開示されるもののようなホスホノカルボン酸(ま
たはこのようなホスホノカルボン酸の混合物)を含み、これら特許の全てを参照
によってここに組み込む。好ましいものは、次の一般式によって定義されるホス
ホノカルボン酸、またはこれらの水溶性塩である。
【0061】
【化75】
【0062】 [RH1はH、1〜4の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、またはアルキニ
ル基、アシル、アリール、シクロアルキル、またはアルアルキル基、または次か
ら選択される基であり
【0063】
【化76】
【0064】 (RH2はH、炭素原子数1〜4のアルキル基、またはカルボキシル基である)、
そしてXHは次のものから選択される
【0065】
【化77】
【0066】 (−PO32基はホスホノ基
【0067】
【化78】
【0068】 である)]。このような好ましいホスホノカルボン酸の例は2−ホスホノブタン
−1,2,4−トリカルボン酸、またはその水溶性塩である。 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は、米国特許第4689200
号及び4847017号に開示されるもののようなヒドロキシホスホノカルボン
酸(またはそのようなヒドロキシホスホノカルボン化合物の混合物)であり、こ
れらの両特許を参照によって組み込む。適切なヒドロキシホスホノカルボン酸は
、次の一般式を有するもの、及びその水溶性塩を含む。
【0069】
【化79】
【0070】 (式中、REはH、C1〜C12直鎖または分岐鎖アルキル残基、C2〜C12直鎖ま
たは分岐鎖アルケニル残基、C5〜C12シクロアルキル残基、C6〜C10アリール
残基、またはC7〜C12アルアルキル残基であり、XEは所望の基であって、C1
〜C12直鎖または分岐鎖アルキレン残基、C2〜C10直鎖または分岐鎖アルケニ
レン残基、またはC6〜C10アリーレン残基である)。そのようなヒドロキシホ
スホノカルボン酸の好ましい例は、2−ヒドロキシ−ホスホノ酢酸またはその水
溶性塩である。
【0071】 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は、米国特許第3619427
号、3723347号、3816333号、4029696号、4033896
号、4079006号、4163733号、4307038号、4308147
号及び4617129号に開示されるもののようなアミノホスホン酸であり、こ
れらの特許は参照によってここに組み込まれる。適切なアミノホスホン酸は次の
一般式を有するもの、またはその水溶性塩である:
【0072】
【化80】
【0073】 [式中、RG2は約1〜約4の炭素原子を有する低級アルキレン、またはアミン、
ヒドロキシ、またはハロゲン置換低級アルキレンであり;RG3はRG2−PO32 、H、OH、アミノ、置換アミノ、または前に定義したRFであり;RG4はRG3
または次の一般式に表わされる基である:
【0074】
【化81】
【0075】 (RG5及びRG6はそれぞれ独立して、H、OH、アミノ、置換アミノ、または前
に定義したRFであり;RG7はRG5、RG6または基RG2−PO32(RG2は前に
定義した通りである)であり;vは1〜約15の整数であり;そしてwは1〜約
14の整数である)]。そのようなアミノホスホン酸の例は、ジエチレントリア
ミンペンタ(メチレンホスホン酸)、またはその水溶性塩である。
【0076】 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は、水溶性ホスホノメチルアミ
ンオキサイド(またはそのような水溶性ホスホノメチルアミンオキサイドの混合
物)、例えば米国特許第5051532号、5096595号及び516786
6号に開示されるものであり、これらの特許を参照によってここに組み込む。適
切なホスホノメチルアミンオキサイドは次の一般式を有するもの、またはこれら
の水溶性塩を含む:
【0077】
【化82】
【0078】 [式中、RA1及びRA2は次の(1)または(2)を満たす: (1)RA1はヒドロカルビル、及びヒドロキシ置換ヒドロカルビル、アルコキシ
置換ヒドロカルビル、カルボキシ置換ヒドロカルビル及びスルホニル置換ヒドロ
カルビルより成る群から選択され;そしてRA2はヒドロカルビル、及びヒドロキ
シ置換ヒドロカルビル、アルコキシ置換ヒドロカルビル、カルボキシ置換ヒドロ
カルビル及びスルホニル置換ヒドロカルビル、−CH2PO32、並びに
【0079】
【化83】
【0080】 より成る群から選択されるか、または (2)RA1及びRA2は共に、3〜5個の炭素原子を環中に有する脂環式の環を形
成する]。ヒドロカルビルは、アルキル、アリール、及びアルカリール基を含み
、これらはアミンオキサイドを水に不溶性にしない。そのようなホスホノメチル
アミンオキサイドの好ましい例はN,N−ビス−ホスホノメチルエタノールアミ
ンN−オキサイド(以降EBOと称する)またはこの水溶性塩である。
【0081】 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は、米国特許第5629385
号(参照によってここに組み込む)に記載されるポリマーアミンオキサイド、米
国特許第5338477及び5322636号(両方を参照によってここに組み
込む)にそれぞれ記述されるポリエーテルポリアミノメチレンホスホネート及び
ポリエーテルポリアミノメチレンホスホネートN−オキサイド、及び米国特許第
5788857号(参照によってここに組み込む)に記述されるイミノアルキレ
ンホスホン酸を含む。
【0082】 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は、リン含有カルボキシレート
物質(以降P−カルボキシレートと呼ぶ)であり、これは少なくとも1つの有機
リン基及び複数のカルボキシレート基を含むテロマー、コテロマー、ポリマーま
たはコポリマー化合物である。所望によって、これらの物質はまた、P−カルボ
キシレートがカルボキシレート以外の置換基を含むモノマーから調製されるとき
は他の置換基を含み得る。リンは末端基として存在でき、この場合それはホスホ
ノ、または末端タイプのホスフィノ型基、またはホスフィノ基として化合物中に
組み込まれていてもよく、ここではリンは2つの炭素原子に直接結合しており、
この配置は場合により「ジアルキル」ホスフィノ基と呼ばれる。これらの可能性
は図式的に次のように表わされる。
【0083】
【化84】
【0084】 左から、ホスホノ、末端タイプのホスフィノ、ジアルキルタイプのホスフィノ。 Xは、水素またはカチオン種、例えばアルカリ金属イオン、アンモニウムイオ
ン、または4級化アミン基であり得る。YはXと同じかまたは追加的に置換若し
くは非置換のアルキル、アリール、またはアルキルアリール残基であり、ここで
該置換基はカルボキシレートを含んでいても含まなくてもよい。Yは化合物の水
への適切な可溶性を維持するように選択し得る。示した炭素原子はテロマー、コ
テロマー、ポリマー、またはコポリマーの炭素主鎖の一部であり、この主鎖は少
なくとも2つのカルボキシル基及び所望によって他のリン結合、及び所望により
非カルボキシ置換基を含む。
【0085】 好ましいものは、10000以下の数平均分子量を有するP−カルボキシレー
トであり、特に好ましいものは小さい数平均分子量、例えば2000以下、特に
1000以下のオリゴマーまたはポリマーP−カルボキシレートである。好まし
い順に、1,2−(隣接)または1,3−置換配置において2以上のカルボキシ
レートが線状のアルキル残基上に置換されているのが特に好ましい。P−カルボ
キシレートはリン置換(優勢にまたは排他的にホスホノ種として、優勢にまたは
排他的に末端タイプのホスフィノ種として、優勢にまたは排他的にジアルキルホ
スフィノ種として)を含み得、またはこれらの置換タイプを個々の分子中に及び
または特別の調製方法によって生じた分子の混合物中に含む得る。P−カルボキ
シレートのために使用される種々の調製方法はまた、合成法の一部として種々の
無機リン種をも生成し得る。そのようなP−カルボキシレートの混合物及び関係
する無機リン種は、テトラゾリウム化合物と組み合わされたときに本発明の範囲
内であるとみなされる。
【0086】 本発明における使用のために適切なP−カルボキシレートの調製の非限定例、
及び水性系中での、単独または他の水処理剤と組み合わせての腐食及び/または
スケール制御剤としてそれらの使用は、米国特許第2,957,931、4,046,707、4,08
8,678、4,105,551、4,127,483、4,159,946、4,207,405、4,239,648、4,563,284
、4,621,127、4,681,686、5,023,000、5,073,299、5,077,361、5,085,794、5,16
0,630、5,216,099、5,229,030、5,256,302、5,256,746、5,294,687、5,360,550
、5,376,731、5,386,038、5,409,571、5,606,105、5,647,995、5,681,479及び5,
783,728、並びに欧州特許283191A2、360746B1、569731A2、681995A3、786018A1
、792890A1、807635A1、807654A2及び861846A2に開示されており、これらの文献
の全てを参照によってここに組み込む。これらの特許の調査によって認識される
ように、本発明のために有用なP−カルボキシレートを製造するために種々の調
製方法が適切である。本発明における使用のために適切なP−カルボキシレート
を製造する特別の方法を特定することは本発明の目的ではない。一般に、それら
はリン含有物質を1種以上の重合性モノマーと反応させることによって製造し得
るが、そのうち少なくとも1種のモノマーはカルボキシル基、またはさらなる反
応、例えば加水分解、酸化等によって最終化合物(重合過程の後)中にカルボキ
シル基を生ぜしめることができる基を含む。そのようなモノマーを以降カルボキ
シルモノマーと呼ぶ。本技術において開示される方法は典型的に、リン含有物質
と1以上の不飽和モノマーとの反応によってP−カルボキシレートオリゴマーま
たはポリマーを生成させることを含み、モノマーの少なくとも1種はカルボキシ
ルモノマーである。適切なカルボキルモノマーの例は、アクリル酸、マレイン酸
、無水マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマ
ル酸、シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ア
ルファ−メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3
,6−テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テト
ラヒドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビ
シクロ[2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチ
ル−1,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−
テトラヒドロフタル酸無水物を含む。好ましいカルボキシルモノマーはアクリル
酸、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸である。
【0087】 P−カルボキシレート物質がカルボキル基を含む残基を主比率で含むことが好
ましいが、少なくとも1つのカルボキルモノマーから誘導された残基、及び小比
率(全生成物の50重量%未満)の残基(カルボキルモノマーではない少なくと
も1つの他のモノマーから得られたもの)を含む、コオリゴマーP−カルボキシ
レートまたはコポリマーP−カルボキシレートを利用することが有利であり得る
。広い種類の適切な非カルボキシルモノマーが存在し、例えば、2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸(Lubrizol CorporationからAMPSTMとして
商業的に入手できる)、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパ
ンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン酸
、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、
アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエチ
ルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
ル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルアミ
ド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニル
ピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル、
加水分解された酢酸ビニル及びスチレンを含む。
【0088】 P−カルボキシレートの範疇に入る具体例は、次の一般式を有するホスホンポ
リマーである:
【0089】
【化85】
【0090】 [XJはH、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、またはアンモニウム若
しくはアミン残基であり;RJ1は2つの異なる残基
【0091】
【化86】
【0092】 (zは2〜100の整数であり、第1の残基においてRJ2は−COOHであり、
そして第2の残基においてRJ2は−CONHC(CH3)2CH2SO3J(XJは前
に定義した通りである)である)を含むコポリマー残基である]。
【0093】 本発明における使用のために適切なP−カルボキシレート物質の非限定例は、
Belsperse 161、Belclene 400、Belclene 494、Belclene 500(全てFMC corpora
tionから商業的に入手できる製品)、ホスホノコハク酸、及びBricorr 288(Alb
right and Wilsonの製品)を含む。Bricorr 288は、組成物の重量を基準として
、50重量%以下のホスホノコハク酸、マレイン酸アルカリ金属塩のホスホン化
ダイマー、ダイマーの重量を基準として半量未満のより高級のホスホン化オリゴ
マーマレエート、及び組成物の約0.5〜約5重量%の燐酸アルカリ金属塩から
本質的に成る組成物として説明されている。
【0094】 テトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の物質は、サルコシンの長鎖脂肪酸誘
導体(またはそのような脂肪酸サルコシン誘導体の混合物)またはそれらの水溶
性塩を含む。そのような誘導体の一例はN−ラウロイルサルコシンである。
【0095】 本発明のテトラゾリウム化合物は水溶性のアルカリ金属珪酸塩、例えばメタ珪
酸ナトリウムと組み合わせることもできる。そのような珪酸塩は流体が主として
水である系及び内燃機関のための不凍冷却剤として典型的に使用されるグリコー
ルに基づく水性系の両方において、鉄金属及びアルミニウム両方のための腐食禁
止剤として本技術において周知である。珪酸ナトリウムは一般に、式Na2O・xSiO 2 ・yH2O(xは約1〜約3.5の範囲である)によって示され得る。シリカのナトリウ
ムに対するモル比が約3.3である商業的な珪酸ナトリウム溶液が使用し得る。
1:1程度またはそれ以下のSiO2:Na2Oのモル比を有するアルカリ溶液、または
約3.5:1までのSiO2:Na2Oのモル比を有するアルカリ溶液も使用し得る。他
のアルカリ金属珪酸塩、特に珪酸カリウムも使用し得る。本発明において水溶性
のアルカリ金属珪酸塩を使用するときは、珪酸塩を他の禁止剤及び/またはシリ
カ安定剤と組み合わせることが有利であり得る。このような適切な組合せの例は
、米国特許第3711246号、4085063号、4404114号、513
7657号、5262078号、5578246号及び5589106号に開示
されており、この全てを参照によってここに組み込む。
【0096】 本発明のテトラゾリウム化合物は、水溶性モノフルオロホスフェート塩とも組
合せ得る。そのような塩の金属表面のための腐食禁止剤としての使用は、米国特
許第4132572号及び4613450号に開示されており、この両方を参照
によってここに組み込む。米国特許第5182028号(参照によってここに組
み込む)に開示されるように、そのような塩は炭酸カルシウムのスケールの制御
及び鉄・マグネシウムの安定化のための実用性をも有する。
【0097】 本発明においてテトラゾリウム物質と組み合わせるための広い種類の追加の水
性系腐食禁止剤が本技術において知られている。そのような禁止剤の非限定例は
、Corrosion Inhibitors, C.C. Nathan, ed., NACE, 1973; I.L. Rozenfeld, Co
rrosion Inhibitors, McGraw-Hill, 1981; Metals Handbook, 9th Ed., Vol. 13
- Corrosion, pp. 478-497; Corrosion Inhibitors for Corrosion Control, B.
G. Clubley, ed., The Royal Society of Chemistry, 1990; Corrosion Inhibit
ors, European Federation of Corrosion Publications Number 11, The Instit
ute of Materials, 1994; Corrosion, Vol. 2- Corrosion Control, L.L. Sheir
, R.A. Jarman, and G.T. Burstein, eds., Butterworth-Heinemann, 1994, pp.
17:10-17:39; Y.I. Kuznetsov, Organic Inhibitors of Corrosion of Metals,
Plenum, 1996; 及びV.S. Sastri, Corrosion Inhibitors; Principles and App
lication, Wiley, 1998中に見いだすことができる。そのような禁止剤は、アミ
ン(例えば、モルホリン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン)、アルカノ
ールアミン、エーテルアミン、ジアミン、脂肪アミン及びジアミン、第4アミン
、オキシアルキル化アミン、アルキルピリジン;テトラゾール、例えば米国特許
第5744069号に開示されたもの(参照によってここに組み込む);イミダ
ゾリン及び置換イミダゾリン、アミドアミン、ポリアミン(ポリアルキレンポリ
アミン、例えば参照によってここに組み込む米国特許第5275744号に開示
されるものを含む)、ベンゼンスルホン酸のアルキル誘導体、ベンゾエート及び
置換ベンゾエート(例えばp−t−ブチル安息香酸、例えば参照によってここに
組み込む米国特許第5275744号に開示されるもの)、アミノベンゾエート
、サリチレート、ダイマー・トリマー酸、石油オキシデート、ボログルコネート
;リグニン、タンニン、及びそのスルホン化及び/またはカルボキシル化誘導体
(例えばリグノスルホネート);直鎖C5〜C11モノカルボキシレート、カルボ
ン酸のアミン塩及びメルカプトカルボン酸のアミン塩、例えば参照によってここ
に組み込む米国特許第5779938号に開示されるもの;アミノ酸、ポリアミ
ノ酸及びこれらの誘導体、例えば参照によってここに組み込む米国特許第497
1724号、5531934号、5616544号、5750070号及び57
85896号に開示されるもの;ヒドロキシエーテル酸及び関連するラクトン化
合物、例えば参照によってここに組み込む米国特許第5055230号に開示さ
れるもの、N−アシルサルコシン、N−アシルイミノジ酢酸;トリアジンジ−カ
ルボン酸、トリアジントリ−カルボン酸、例えば参照によってここに組み込む米
国特許第4402907号に開示されるもの、並びにホスホノエステル及びホス
フェートエステル(例えばエトキシル化アルコール)、例えば参照によってここ
に組み込む米国特許第3873465号、3932303号、4066398号
及び5611991号に開示されるものを含む。
【0098】 本発明において、本発明の組合せを高めるかまたは追加の官能価を与えるため
の追加の薬剤を使用することが有利であり得る。適切な追加の薬剤は分散剤、銅
腐食禁止剤、アルミニウム腐食禁止剤、水溶性金属塩及びそれらのキレート、ス
ケール及び付着制御剤、封鎖剤、消泡剤、酸化性及び非酸化性殺生物剤、非イオ
ン及びイオン性凝固点降下剤、pH調整剤、不活性及び活性トレーサー、水不溶
性及び水溶性潤滑剤、界面活性剤、カルシウム硬度調節剤、及び着色剤を含む。
【0099】 分散剤はしばしば、水性系が懸濁した粒状物質を含むときに系の澄明性を保持
するために使用される。本発明において使用し得る広い種類のポリマー及び非ポ
リマー分散剤が本技術において既知である。好ましいものは、a)1以上のエチ
レン不飽和モノマー(この内の少なくとも1種はスルホネート官能価を含む)、
またはその水溶性塩から得られる水溶性スルホン化ポリマーまたはコポリマー、
b)ジイソブチレンと無水マレイン酸との分子量が10000未満のコポリマー
、またはこれらの水溶性塩である。特に好ましいものはアクリル酸とアリルヒド
ロキシプロピルスルホネートエーテルの約3:1重量比のコポリマーまたはその
水溶性塩である。
【0100】 本発明のテトラゾリウム化合物と組み合わせて使用できる追加の薬剤は、銅腐
食禁止剤であり、これはヘテロ環式タイプの銅腐食禁止剤、例えばアゾール化合
物を含む。本技術において周知のように、アゾールは典型的に、銅系のアロイの
ための腐食保護を与えるために使用される。しかし、本技術において既知のよう
に、ある種の系においては、アゾール類及び類似のヘテロ環式タイプの銅腐食禁
止剤は、鉄系金属及び/またはアルミニウムのための腐食禁止を追加的に与え、
そしてそのような目的のためのそのような金属の使用は本発明の範囲内であると
みなされる。本技術における当業者が容易に認識できるように、本発明の実施に
おける銅腐食禁止剤の使用は、特別の金属系を保護するうえで本発明の組成物の
性能を高め得、そして/または多金属系への適用可能性を広げ得る。
【0101】 適切なアゾール化合物は、トリアゾール、テトラアゾール、ピラゾール、イミ
ダゾール、イソキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、及びチアゾールを
含み、これらは全て所望によってアルキル、アリール、アルアルキル、アルキロ
ール、及びアルケニル基によって置換されていてよく、米国特許第261860
8号、2742369号、及び2941953号に開示され、そして米国特許第
4101441号中(これらの特許は全て参照によってここに組み込む)にまと
められているものを含む。適切なアゾール及び関連するヘテロ環式環化合物の例
は、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、アルキルまたはアルコキシ置換
ヘンゾトリアゾール(ベンゼン環の4または5位に置換があるもの)、2−メル
カプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾトリアゾール、1,2,3−ト
リアゾール、4−フェニル−1,2,3−トリアゾール、1,2−ナフトトリア
ゾール、4−ニトロベンゾトリアゾール、ピラゾール、6−ニトロインダゾール
、4−ベンジルピラゾール、4,5−ジメチルピラゾール、3−アリルピラゾー
ル、イミダゾール、アデニン、グアニン、ベンズイミダゾール、5−メチルベン
ズイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−ベンジルイミダゾール、4−
アリルイミダゾール、4−(ベータヒドロキシエチル)−イミダゾール、プリン
、4−メチルイミダゾール、キサンチン、ヒポキサンチン、2−メチルイミダゾ
ール、イソキサゾール、ベンズイソキサゾール、3−メルカプトベンズイソキサ
ゾール、オキサゾール、2−メルカプトオキサゾール、2−メルカプトベンゾオ
キサゾール、イソチアゾール、3−メルカプトイソチアゾール、2−メルカプト
ベンズイソチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアゾール、2,5−ジメルカ
プトチアジアゾール、2,5−ジメルカプトベンゾトリアゾール、5,5’−メ
チレン−ビス−ベンゾトリアゾール、及び4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ
トリアゾールを含む。追加の適切なアゾール類は、米国特許第3985503号
、4298568号、4734257号、4744950号、4874579号
、5217686号及び5236626号(参照によってここに組み込む)に開
示されるもの、並びに米国特許第5156769号に開示される1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾール(参照によってここに組み込む)を含む。適切なア
ゾールは、混合組成物、例えばトリルトリアゾール組成物(参照によってここに
組み込む米国特許第5503775号に開示される、少なくとも65重量%の5
−メチルベンゾトリアゾール異性体を含むもの)を含む。特に適切なものは、ハ
ロゲン系の酸化性殺生物剤(例えば塩素)が水性系中に使用されるときに、改善
された腐食性能を与え、不快な臭気がなくそして殺生物剤の使用量を減じるハロ
ゲン耐性アゾールである。そのようなハロゲン耐性アゾールの非限定例は、参照
によってここに組み込まれる米国特許第5772919号、5863463号及
び5863464号に開示され、そしてクロロトリルトリアゾール、ブロモトリ
ルトリアゾール、モノ−ハロ−ベンゾトリアゾール、ジ−ハロ−ベンゾトリアゾ
ール、及びモノ−ハロとジ−ハロ−ベンゾトリアゾールとの混合物を含む。
【0102】 好ましいアゾールはトリルトリアゾール、ベンゾトリアゾール及びハロゲン−
耐性アゾール、特にクロロ−トリルトリアゾールである。 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤はアルミニウム腐食禁
止剤を含む。好ましいものは、水溶性硝酸塩、特に硝酸ナトリウム、及び硝酸塩
と珪酸アルカリ金属塩との組合せである。
【0103】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤は、亜鉛、マンガン、
アルミニウム、錫、ニッケル、イットリウム及び希土類金属(原子番号57〜7
1)の群から選択される金属の水溶性の金属塩、及び/またはそのような金属の
有機金属キレート(この有機キレート化剤は、該金属イオンに望まれるレベルの
水溶性を与えるように選択される)を含む。知られているように、そのような金
属塩及びキレートは追加の腐蝕禁止保護を与えるために利用し得る。
【0104】 腐食禁止剤としての亜鉛イオンの使用は、本技術において周知であり、特に他
の水処理剤、例えばホスフェート、ホスホネート、P−カルボキシレート、カル
ボキシレート、及びヒドロキシカルボキシレートと組合せての使用は周知である
。好ましい亜鉛イオンの源は硫酸塩、塩化物、酢酸塩、または硝酸亜鉛塩及び酸
化亜鉛を塩基中に溶解することによって得られる亜鉛酸塩である。
【0105】 アミノホスホネートと、及びP−カルボキシレートと組み合わせた、水処理に
おけるマンガンイオンの使用は、米国特許第4640818号、欧州特許283
191A2にそれぞれ開示されており、これらを参照によってここに組み込む。
イットリウム及び57〜71の原子数を有するランタン系列の金属のカチオン及
びそれらの有機キレートの水性系中の腐食禁止のための使用は、米国特許第47
49550号及び5130052号に開示されており、参照によってここに組み
込む。好ましいランタン塩は、ランタン、プラセオジム及びネオジムの塩、及び
これらの混合物を含む商業的に入手できる物質を含む。
【0106】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤は、スケール及び付着
制御剤を含む。これまでに説明した本発明の組合せの多くは腐食制御及びスケー
ル制御及び/または付着制御(特に炭酸カルシウム付着)を提供するが、追加の
薬剤が特別の種(例えば硫酸バリウムまたは蓚酸カルシウム)についての剥がれ
及び/または付着を制御するために利用されなければならない多くの場合がある
。種々のそのような種の制御のための適切な薬剤は本技術において既知である。
【0107】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤は金属イオン封鎖剤で
ある。そのような薬剤は、金属イオンまたはアルカリ土類イオンが水性系から付
着することを、または系中の腐蝕禁止剤若しくは他の薬剤が適切に機能すること
を邪魔するすることを防止するために必要である。そのような封鎖剤は本技術に
おいて既知であり、そして場合によって特定のイオンに有効であるように選択さ
れ得る。適切な封鎖剤の例は、エチレンジアミンテトラ(酢酸)ニトロロトリ酢
酸、及びN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシンまたはその水溶性塩を含
む。
【0108】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤は消泡剤を含む。適切
な消泡剤の例は、シリコーン(例えばポリジメチルシロキサン)、ジステアリル
セバクアミド類、ジステアリルアジパミド、及びエチレンオキサイドまたはプロ
ピレンオキサイド縮合物から誘導される関連する生成物、及び脂肪アルコール、
例えばカプリルアルコール、及びそれらのエチレンオキサイド縮合物を含む。
【0109】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤は、殺生物剤を含む。
殺生物剤の使用は、本発明の水性系において、及び本発明の組成物のための供給
原料において微生物の生長を制御するために必要である場合がある。酸化性及び
非酸化性の殺生物剤の両方がこれらの目的のために利用し得る。適切な酸化性殺
生物剤は、塩素、次亜塩素酸塩、臭素、次亜臭素酸塩、塩素及び/または臭素を
供与する化合物(例えばブロモクロロヒダントイン)、過酢酸、無機ペルオキシ
ド、及びペルオキシド発生剤、二酸化塩素、及びオゾンの少なくとも1種を含む
。適切な非酸化性殺生物剤は、アミン、第4アンモニウム化合物(例えば塩化N
−アルキルジメチルベンジルアンモニウム)、2−ブロモ−2−ニトロプロパン
−1,3−ジオール、β−ブロモニトロスチレン、ドデシルグアニジン、塩化水
素、2,2−ジブロモ−2−ニトリロプロピオンアミド、グルタルアルデヒド、
クロロフェノール、硫黄含有化合物(例えばスルホン類)、メチレンビスチオシ
アネート及びカルバメート、イソチアゾロン類、臭化プロピオンアミド、トリア
ジン(例えばt−ブチルアジン)、及びトリアジン誘導体(例えば参照によって
ここに組み込まれる米国特許第5534624号に開示されるt−ブチルアジン
及びトリアジン誘導体)、ホスホニウム化合物、有機金属化合物(例えばトリブ
チル錫酸化物)、及びそのような殺生物剤の混合物を含む。好ましい非酸化性殺
生物剤は、(a)2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール(BNP
D)と、(b)約75%の5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−
オン及び約25%の2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物との混
合物であり、該BNPD(a)の該混合物(b)に対する重量比は、参照によっ
てここに組み込まれる米国特許第4732905号に開示されるように約16:
1〜約1:1である。
【0110】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤は、凝固点降下剤を含
む。そのような薬剤は、冷凍、除湿、及び内燃機関冷却系のような水性系のため
に必要である。この凝固点降下剤は性質がイオン性でも非イオン性でもよい。適
切なイオン性薬剤の非限定例は、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、臭化リチウ
ム、及び塩化リチウムを含む。適切な非イオン性薬剤の例は、水溶性アルコール
、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、グリセロー
ル、イソプロパノール、メタノール、及びこれらの混合物である。
【0111】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤はpH調節剤を含む。
適切な薬剤の非限定例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム
、塩酸、硫酸、硝酸、二酸化炭素、アンモニア、蓚酸のような有機酸、アルカリ
金属炭酸塩、及びアルカリ金属炭酸水素塩を含む。
【0112】 本発明の組成物が、表面と金属との間の移動する接触を含む水性系中(例えば
ポンプ吸排装置を含む系または金属機械加工または成形を含む用途においてみか
けるようなもの)に使用されるときは、機械加工操作の性能を改善するために、
または金属表面の接触の磨耗を減じるために、潤滑剤を使用するのが好ましい。
そのような潤滑剤は水溶性または水不溶性であってよい。天然又は合成の油のよ
うな適切な水不溶性有機潤滑剤は、米国特許第3720695号、405342
6号、4289636号、4402839号、4425248号、463632
1号、4758359号、4895668号、5401428号、554759
5号、5616544号及び5653695号(これらを参照によってここに組
み込む)に開示されるものを含む。いくつかの潤滑剤(例えば、参照によってこ
こに組み込む米国特許第4405426号及び5401428号に開示されるも
の)が、本発明の組成物に改善された腐食禁止性能を追加的に付与し得る。
【0113】 本発明の組成物の混合物を含む安定な生成物の配合物中、または本発明の特別
の水性系(特にかなりの量の非水性流体が存在する系)への適用のいずれかにお
いて、追加的に界面活性剤を使用するのが有利であり得る。そのような界面活性
剤は、アニオン性、カチオン性、両性または非イオン性であり、そして本技術に
おいて周知である。そのような薬剤は種々の機能(例えば乳化剤、分散剤、屈水
性誘発剤、消泡剤、潤滑剤、腐食禁止剤)のために、本発明の組成物に加え得る
。一定の目的を達成するために適切な界面活性剤を選択する方法は、本技術にお
ける当業者に周知である。本発明の組成物への水溶性が限定された添加剤を利用
するとき(水不溶性有機潤滑剤または脂肪酸誘導体のようなわずかに溶ける物質
に基づく補助腐食禁止剤を使用するとき)、表面活性剤を利用するのが特に望ま
しい。
【0114】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤は、カルシウム硬度調
節剤を含む。多くの水性系腐食禁止剤の効率、特に開放系再循環冷却系を処理す
るために通常使用されるものは、一定の最小量の水中に溶解したカルシウムに依
存することは本技術における当業者には周知である。本発明の組成物の効率はい
くぶん溶解したカルシウムに依存しないが、本発明において、系中の溶解カルシ
ウム濃度を増加することが有利であり得る。適切なカルシウム硬度調節剤の非限
定例は、カルシウムの炭酸水素塩、炭酸塩、塩化物、硫酸塩、及び酢酸塩、並び
に水酸化カルシウム及び酸化カルシウムを含む。
【0115】 本発明のテトラゾリウム化合物と組合せ得る追加の薬剤は、着色剤を含む。そ
のような薬剤の使用の非限定例は、製品の外観の改善、製品の同定の援助、比色
法を利用する自動供給制御システムが制御できる添加剤としての要求を満たすこ
とである。そのような薬剤の非限定例は水溶性染料を含む。
【0116】 驚くべきことに、テトラゾリウム化合物は、広い範囲の既知のスケール及び/
または腐食禁止剤と相乗的に結合して、全体的な腐食及び点蝕の両方のための非
常に高められた性能を提供することが見いだされた。この組合せは低い硬度の水
を含む、カルシウム硬度及びpHの範囲にわたって有効である。場合により、こ
の組合せを使用するときは、たとえ全活性処理剤の量を一定に保持したときでさ
え、テトラゾリウム化合物を使用しない処理剤に比較して1のオーダーの大きさ
またはそれ以上の腐食速度の減少が起こる。
【0117】 本発明のテトラゾリウム化合物は還元可能な種であることが既知である。機構
的な詳細は深くは検討されても十分に理解されてもいないが、本発明の新規な組
成物の腐食禁止効果は、腐食されつつある金属の表面における、可溶性のテトラ
ゾリウム化合物の比較的不溶性で保護性のフィルムへの還元であると考えられる
。この還元は、多段階の過程であり、そして保護フィルムはいくつかの中間還元
生成物を含む得る。可能性として、これらの中間還元生成物のいくつかは保護フ
ィルムの一部ではないかもしれないが、さらに還元されて腐食禁止フィルムを形
成することができる。テトラゾリウム化合物のそのような腐食禁止中間還元生成
物も本発明の範囲内であるとみなされる。
【0118】 テトラゾリウム化合物の保護作用は、追加の水処理剤の保護作用と協同して働
いて、有効な水系腐食制御を与える。多くの場合に、追加の水処理剤も、水によ
って形成されたスケール及び付着に対する保護を与え、そしてこれらの場合には
、本発明の組合せは、腐食及び剥がれ/付着の両者の制御のために有効である。
追加の水処理剤は、組成物に他の望ましい性質(例えば粒状物質を分散させる能
力)を付与し得る。しかし、ある種の水処理剤(例えば酸素スカベンジャー)が
溶液中で直接テトラゾリウム化合物を還元し、テトラゾリウム化合物そのものま
たは可能性として腐食禁止中間体還元化合物を、金属表面において保護フィルム
を形成できないようにする可能性もある。結果的に、特別な使用条件下に水性溶
液中でテトラゾリウム化合物を実質的に還元する水処理剤は本発明と共に使用す
るのは適切ではない。使用条件は、テトラゾリウム化合物及びテトラゾリウム還
元性水処理剤の比率のような考慮点を含む(例えば存在する一定量のテトラゾリ
ウム化合物を実質的に還元しない量の還元性水処理剤の利用も本発明の範囲内で
ある)。使用条件はまた、テトラゾリウム化合物及び他の種の純粋な濃度、温度
、時間、追加の酸化剤及び/または還元剤の存在または非存在、テトラゾリウム
化合物とテトラゾリウムを還元する水処理剤との間の相互作用を替え得る他の化
合物の存在また非存在、触媒表面(例えば金属表面)の存在または非存在等を含
む。本技術における当業者は、ある特別の薬剤がテトラゾリウム化合物を使用条
件下で還元するかどうかを容易に決定し得る。テトラゾリウム化合物の還元生成
物は一般に、高度に着色しており、一方元の物質はそうではないので、この決定
をするための単純な方法は視覚的検査及び比色法を含む。
【0119】 上記事項を拡張して、テトラゾリウム化合物が腐食を禁止しないような、水性
系はテトラゾリウム化合物の腐食禁止性に影響する物質を含まない。従って、テ
トラゾリウム化合物は、該物質によって還元されてテトラゾリウム化合物が腐食
を禁止できないようになるべきではない。さらに、テトラゾリウム化合物及び/
または追加の物質の腐食禁止及び/または剥がれ保護を無効にするいかなる物質
も、好ましくは水性系に含まれるべきではないか、またはテトラゾリウム化合物
がその意図される腐食禁止及び/または剥がれ保護を達成させる量で好ましくは
含むべきである。
【0120】 本発明の好ましい態様において、0.5〜10000ppmの、テトラゾリウ
ム化合物と水性系処理物質との組合せが処理の必要において水性系に加えられ、
約10〜1000ppmの該組合せが特に好ましい。他の水性系処理物質のテト
ラゾリウム化合物に対する重量比は好ましくは約100:1〜1:20であり、
約20:1〜1:1の重量比が特に好ましい。
【0121】 本発明の組成物が適用され得る水性系のpHは約5〜約12である。pHは好
ましくは約6〜約10の範囲である。 本発明の組成物は、水性系中に有効な濃度で、スラグ供給によって、または系
が満たされているときに水性流体とブレンドすることによって添加され得る。1
種以上の処理剤成分が系から除かれるかまたは系内で化学的若しくは物理的方法
によって消費される(従って、処理剤の有効性を保持するために補給を要する)
水性系(例えば開放冷却系)を処理するために使用されるとき、本発明の組成物
は連続的な基準、断続的な基準、またはこれら2種の組合せを使用して(例えば
、スラッグ供給によって補充された連続的な低レベルの供給を利用して)系内に
供給され得る。用途によって、本発明の組成物を、1つの原料供給源から単一の
処理剤供給原料内に組み合わせるか、または代りに成分を2以上の処理剤源へ分
離し、各源を独立して連続的又は断続的に系内に系内の適切な濃度を維持するた
めに必要な速度で供給することが有利であり得る。各処理剤源について、水性系
への単一または複数の供給ポイントが利用し得る。
【0122】 処理剤の供給のタイミング及び速度は、本技術において既知の種々の方法によ
って制御し得る。一つの適切な方法は、計量ポンプまたは他の供給システム装置
を利用することであり、これらは、固定された速度で、スケジュールどうりに、
メイクアップポンプまたはブローダウンポンプのような他のシステム構成部分に
よって発せられた信号で、またはアナログの若しくはコンピューターによる供給
制御システムによって発せられた信号で連続的に供給するように種々の配置がで
きる。適切な供給システムの非限定例は、米国特許第4648043号、465
9459号、4897797号、5056036号、5092739号、及び5
695092号に開示されている。供給制御システムは、1種以上の処理剤成分
の濃度に相当する信号、処理剤に添加された1種以上の不活性若しくは活性トレ
ーサー物質の濃度に相当する信号、システムの性能の1以上の尺度の値(例えば
、腐食速度メーター、剥がれモニター、熱移動モニター装置、水中の腐食生成物
の量、例えば全鉄若しくは溶解した鉄若しくは他の金属成分など)に相当する信
号、システムの1以上の物性値(例えば温度、流速、伝導率)に相当する信号、
システムの1以上の化学的特性値(例えばpH、カルシウム硬度、還元電位、ア
ルカリ度)に相当する信号、これらの信号の組合せに相当する信号を利用して、
特別の水性系内の効率的な性能のための適切な量の処理剤を供給し維持すること
ができる。代りに、いくつかの系において、本発明のいくつかのまたは全ての化
合物について制御された放出(漸次の放出または時間放出ともよぶ)デリバリー
系を使用することが有利であり得る。そのような制御された放出系において、供
給されるべき物質または物質群は含漬され、または他の方法で制御された放出系
のマトリックス内に組み込まれる。適切な制御された放出デリバリー系は、マト
リックスが水性系内の流体に、または水性系に供給される流体流れに曝露される
ものを含む、そして処理剤成分は徐々に、種々のプロセス(拡散、溶解、浸透圧
差)の作用によって系内に放出され、そしてそれらはさらに、温度、流速、pH
、水の硬度、伝導率などのような水性流体特性に応答して放出を変えるように設
計され得る。そのような制御された放出デリバリー系の非限定例は、米国特許第
3985298号、4220153号、5316774号、5364627号及
び5391369号に開示されている。
【0123】 正確な濃度の処理剤またはトレーサー成分を利用する供給系が使用されるとき
は、そのような濃度は、連続的、半連続的、またはバッチ型の、分光分析、例え
ばUV、可視放射、可視吸収、IR、ラマン、蛍光、燐光など;、電気化学的方
法(pH,ORP、及びイオン選択電極測定を含む);クロマトグラフ法(ガス
クロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー);抗体の結合または放出に基づ
く方法;化学的分析/比色法(Hach Companyから商業的に入手できるものなど)
を含む分析技術によって決定され得る。適切な分光分析法は、参照によってここ
に組み込む米国特許第5242602号に記述されている。水処理剤の系内濃度
を調節する適切な方法は、参照によってここに組み込む米国特許第541188
9号に開示されている。米国特許第5855791号(参照によってここに組み
込む)は、ある種の性能モニター及び系の特性に基づいて腐食及び汚れ禁止剤の
供給速度を決定するための適切な方法を開示している。
【0124】 所望によって使用し得るトレーサー物質は、何ら特別な処理剤機能を与えない
化合物(不活性トレーサーと呼ぶ)であってよく、または容易にモニターできる
水処理化合物であってもよく、そのような処理化合物は活性トレーサーと呼ばれ
る。適切なトレーサーは可溶性リチウム塩、例えば塩化リチウム、遷移金属、例
えば参照によってここに組み込む米国特許第4966711号に記述されるもの
、及び蛍光不活性トレーサー、例えば参照によってここに組み込む米国特許第4
783314号に記述されるものを含む。適切な蛍光不活性トレーサーはモノ−
、ジ−、及びトリスルホン化ナフタレン類(例えばナフタレンスルホン酸または
ナフタレンジスルホン酸の水溶性塩など)を含む。適切な活性トレーサーは、蛍
光で標識されたポリマー、例えば参照によってここに組み込む米国特許第517
1450号に記述されるもの、光活性化剤と接触したときに光を吸収する、光不
活性の潜在的に検出し得る基を含むポリマー、例えば参照によってここに組み込
む米国特許第5654198号に記述されるようなもの、アゾール系銅腐食禁止
剤、例えばトリルトリアゾール、及び水溶性モリブデン酸塩及びタングステン酸
塩を含む。
【0125】 テトラゾリウム化合物と組み合わされるこれらの化合物の多くは腐食禁止剤と
して既知であるが、これらは一般に、特別なカルシウム硬度及びpHの条件下に
のみ有効であることが知られている。例えば、2−ホスホノ−ブタン−1,2,
4−トリカルボン酸(PBTC)のようなある種のホスホノカルボキシレートは
一般に、8を超えるpH及びかなりのカルシウム硬度(すなわちCaCO3とし
て200mg/Lより大)を含む水中においてのみ腐食禁止剤として有効である
。示されるように、PBTCとテトラゾリウム化合物との組合せは、pH7.6
において、CaCO3として僅か100mg/Lのカルシウムを含む水中で非常
に有効である。同様の結果が、他の組合せにおいてもみとめられる。多くの水性
系において、pH及び水の硬度に関して「強い」、すなわち広い範囲の条件にわ
たり十分に機能する処理剤を有することが特に有利である。
【0126】 テトラゾリウム化合物の使用は水性系中の腐食を効率的に限定するために必要
な全処理剤添加量を有意に減じることができる。テトラゾリウム化合物の組合せ
の多くは、スケール及び/または付着禁止剤として主としてまたは排他的に使用
される物質とのものである。しかし、この組合せは剥がれ/付着及び腐食制御の
両方に有効である。
【0127】 試験方法及び条件 本発明における処理剤の腐食禁止活性を、ビーカー腐食試験装置(BCTA)
を使用して評価した。BCTAは空気/CO2散布機、1010低炭素鋼(LC
S)クーポン(単数または複数)、1010LCS電気化学プローブ、及び磁気
攪拌棒を備えた2リットルのビーカーからなる。試験溶液の体積は1.9リット
ルであった。空気/CO2散布は試験中連続して行った。電気化学的腐食の測定
を行う際に使用した参照電極及び反対電極はHastelloy C22から成っていた。ビ
ーカーを温度制御のために水中に浸けた。電気化学腐食データを、分極抵抗技術
を使用して試験中プローブ上で定期的に得た。全ての試験を、400RPMの攪
拌速度を使用して、120OFで実施した。他に注記しない限り、試験時間は1
8時間であった。値を各試験について報告する。EC(平均)は試験中に電気化
学的に測定した腐食速度の平均値であり、EC(18時間)は試験の終了時の腐
食速度値である。後者は期待されるより長い期間の腐食速度をより示すものであ
ると考えられる。
【0128】 全ての試験において、試験中、ビーカー内の浸漬したクーポンを写真にとった
。いくつかの試験においては、クーポン上の点蝕の深さを、顕微鏡的技術(AS
TM G46−94,5.2.4章を参照)を使用して測定した。これらの点蝕
測定試験のために、2つのクーポンを使用し、クーポン1個について20個の点
蝕測定した(片側10個まで)。
【0129】 他に注記しない限り、試験水は100mg/LのCa(CaCO3として)、
50mg/LのMg(CaCO3として)、100mg/Lの塩化物、及び10
0mg/Lのサルフェートを含む。この水を使用して、試験をpH8.6、7.
6及び6.8において実施した。これらのpHにおける相当する「M」アルカリ
度は110、32、及び4mg/L(全てCaCO3として)であった。
【0130】 この試験水中の鉄金属の腐食を制御することは比較的困難である。比較的低い
カルシウム硬度は、カルシウムに依存する禁止剤が有効に機能するのを困難にす
る。比較的高いサルフェート及び塩化物濃度(一定のカルシウム量で)は、その
水系を鉄金属に対して(特に点蝕に関して)攻撃的にする。
【0131】 炭酸カルシウム及び/または燐酸カルシウムの付着が試験中に起こるのを防止
するために、試験の多くを、試験水に加えた5mg/Lのポリエポキシコハク酸
(PESA:約5の重合度)及び5mg/Lの活性の、アクリル酸/アリルヒド
ロキシプロピルスルホン酸エーテルNa塩のコポリマー(AA/AHPSE)を
使用して実施した。いくつかの試験については、5mg/LのAA/AHPSE
コポリマーのみを使用した。
【0132】 添加及び置換(一定の禁止剤量)の両試験を実施した。前者のタイプの試験に
おいては、低レベルのテトラゾリウム化合物(2〜5mg/L)を第2の組成物
に加えた。後者では、第2の組成物を一定量(3〜5mg/L)で還元し、そし
て同じ量のテトラゾリウム化合物で置換した。
【0133】 性能の実施例 実施例1 pH8.6において実施した試験についてのBCTA結果を表1に示す。これ
らの試験のために利用されるテトラゾリウム化合物はNBTであった。Belcor 5
75は、FMCによって販売されているヒドロキシホスホノ酢酸である。Bricorr 288
は、ホスホノコハク酸、マレイン酸のホスホネート化ダイマー、燐酸、及び少重
量比率のより高級の、マレイン酸のホスホネート化オリゴマー(Albright and W
ilsonによって販売)の混合物である。Dequest 2060はMonsantoによって販売さ
れているジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)である。Bayhibit
AMは、Bayerによって販売されている2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカ
ルボン酸である。Goodrite K-752はB.F.Goodrichによって販売されているポリア
クリレートである。
【0134】 表1からわかるように、Bricorr 288を除く全ての場合に、低レベルのNBT
の添加または置換は腐食性能を相乗的に改善する。この場合、例えば特別の試験
条件のような因子がBricorr 288の結果に寄与しているかもしれない。
【0135】
【表1】
【0136】 実施例2 AA/AHPSE及びPESAの両方が存在したpH7.6で実施した試験に
ついての腐食結果を表2に示す。AA/AHPSEでの結果のみを表3に示す。
これらの水中において、13mpy以下のEC(18)はほとんどの産業用途に
おいて受容できる腐食速度であると考えられる。表3に示したいくつかの場合に
は、テトラゾリウム化合物が存在する場合の腐食速度は受容できない。しかし、
第1成分とテトラゾリウム化合物との組合せの相乗的な改善は明白であり、そし
て本技術の当業者は容易に、必要な禁止剤の全有効量、並びにテトラゾリウム化
合物と関心ある用途のために必要な腐食保護を得るために要する他の成分との相
対比率の両方を容易に決定し得る。
【0137】 pH8.6での結果についての上記した傾向はまた、pH7.6においてもみ
られる。Bricorr 288を使用した結果を、この物質と組み合わせてテトラゾリウ
ム化合物を利用することによって得られる相乗的改善をさらに明確に示すために
、図1に図示した。
【0138】 実施例3 pH6.8において実施した試験についての腐食結果を次の表に示す。
【0139】
【表2】
【0140】 A: N,N'-ビス(2-ヒドロキシサクシニル)-6,6-ヘキサンジアミン、Na塩として B:: イミノジ(2-ヒドロキシコハク酸), Na塩として C: N,N'-ビス-(2-ヒドロキシサクシニル)-m-キシレンジアミン, Na塩として。
【0141】
【表3】
【0142】
【数1】
【0143】
【表4】
【0144】 点蝕の成長を防止する効率 実施例4 pH8.6における試験について種々の時間についての点蝕の深さの結果を表
5に示す。結果が示すように、NBTの添加は点蝕の成長を制限するために非常
に有効である。点蝕は蓚酸のような非リン系禁止剤にとって特に問題である。
【0145】
【表5】
【0146】 実施例5 オルト燐酸塩を使用したpH7.6での試験についての点蝕の深さ及び点蝕の
計数データを表6に示す。これらの結果は、NBTが点蝕の深さ及び点蝕の密度
を減じることについて共に有効であることを示す。
【0147】
【表6】
【0148】 実施例6 表7に示したものは、全量で10mg/L加えた禁止剤によって得られた点蝕
データであり、これはNBTの点蝕禁止の性質をさらに証明する。点蝕の密度は
NBTを含む処理剤中でより高いが、点蝕の深さは有意に低かった。全体的な腐
食速度へのNBTの有意の影響がBayhibit AMの場合にみられた。
【0149】
【表7】
【0150】 追加の実施例 他の試験用水 冷却塔などの水性系中の水の硬度及びpHは広く変化し得る。広い硬度範囲及
びpH範囲にわたり有効に機能でき、同時に腐食及び付着の両方を禁止する禁止
剤配合物を有することは非常に有利である。典型的には低いカルシウム量(Ca
CO3として<100mg/LのCa)を有しかつ比較的中性のpH(6.5〜
7.5)であるリサイクルした水を使用しなければならない系においては、現在
使用されている多くの処理剤の場合にそうであるようにな、使用する禁止剤が機
能するためにアルカリ性のpH、高い硬度条件に依存する必要性がないことがさ
らに有利である。そのような系の例は、一度冷却系を通る閉鎖ループ冷却系、温
水加熱系等である。以下の実施例はさらに、テトラゾリウム化合物がこの開示に
おいて記述された他の成分と組み合わせて利用されたときの、テトラゾリウム化
合物を含む禁止剤配合物の広い範囲の有効性、並びに本技術において既知の物質
を上回って得られる改善を確認する。
【0151】 実施例7 低いpH、低い硬度 表8は、15mg/LのCa(CaCO3として)、7.6mg/LのMg(
CaCO3として)、71mg/LのCl、48mg/LのSO4を、5mg/L
の活性AA/AHPSEと共に含む、pH7.0の水からの結果を示す。腐食速
度の有意な減少が5mg/LのNBTが添加されたときに観察された。
【0152】
【表8】
【0153】 実施例8 低めのpH及び高めの硬度 500mg/LのCa(CaCO3として)、250mg/LのMg(CaC
3として)、7mg/LのMAlk(CaCO3として)、354mg/Lの塩
化物、及び500mg/LのSO4を含む水中で、pH6.8で実施したBCT
A試験の結果を表9に示す。全ての試験は5mg/Lの活性AA/AHPSEを
含んでいた。この種の条件はしばしば、開放再循環冷却系内で出会うものであり
、そこでは原料(補充)水が蒸留によって数回濃縮され、そして硫酸が比較的低
いpHを維持するために添加されている。これらの一連の試験において、禁止剤
の全濃度を、それぞれの対の比較(NBT有り及びNBT無し)一定またはほぼ
一定に維持した。それぞれの場合において、禁止剤または禁止剤ブレンドの一部
のNBTによる置換は、腐食性能の有意な改善を生じた。上記したように、テト
ラゾリウム化合物との全ての組合せが受容できる腐食性能を提供したわけではな
いが、全ての場合にこの組合せは性能を改善した。本技術における当業者は容易
に、特別の水性系において満足な性能を得るために必要な適切な量及び率を決定
し得る。
【0154】
【表9】
【0155】 高めのpH、中程度の硬度の水 表10は、360mg/LのCa(CaCO3として)、180mg/LのM
g(CaCO3として)、255mg/Lの塩素、220mg/LのSO4、及び
300mg/LのMalk(CaCO3として)含む水中で、pH8.6での試
験からの結果を示す。全ての試験は5mg/Lの活性AA/AHPSEを含む。
この種の条件は、しばしば、原料(補充)水が蒸発によって数回濃縮され、かつ
鉄の腐食を制御することを容易にするために中pH8にpHが制御されている開
放再循環冷却系においてしばしばみられる。これらの条件下でのテトラゾリウム
化合物の添加の効果はこれらの結果から明らかである。
【0156】
【表10】
【0157】 追加のテトラゾリウム化合物 NBT及び3種の追加のテトラゾリウム化合物であるジスチリルニトロブルー
テトラゾリウムクロライド(DNBT)、テトラニトロブルーテトラゾリウムク
ロライド(TNBT)、及び2-(4-ヨードフェニル)-3-(4-ニトロフェニル)-5-フ
ェニルテトラゾリウムクロライド(INT)をpH7.6で使用して得たデータ
を表11に示す。試験用水は実施例2についてのものと同じである。DNBTと
Belclene200との組合せ以外に、テトラゾリウム化合物と本発明において開示し
た他の物質の組合せの相乗相互作用は明らかである。
【0158】
【表11】
【0159】 本発明をその特別の態様と共に説明してきたが、本発明の多数の他の形態及び
修正は本技術における当業者に明らかである。特許請求の範囲及び本発明は一般
に、本発明の真の精神及び範囲内にあるそのような明白な形態及び修正をカバー
するものとみなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、Bricorr 288と組み合わせてテトラゾリウム化合物を利用す
ることによって得られる相乗的改善を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/309,564 (32)優先日 平成11年5月12日(1999.5.12) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/505,722 (32)優先日 平成12年2月17日(2000.2.17) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スタスニー,ドーン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19014, アストン,ノース・コンベント・ロード 16 (72)発明者 ウィテイカー,キム・エイ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19468, リメリック,フォーン・コート 130 Fターム(参考) 4K062 AA03 BA09 BA10 BB14 BB15 BB16 BB18 BC21 BC22 DA01 DA10 FA01 FA02 FA05 FA06 【要約の続き】 水溶性イオン種を有することができる、前記の方法。

Claims (306)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)式 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、低級アルキル、分岐低級アルキル、アリール、置
    換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール及びヘテロ環状置換アリ
    ールより成る群から選択されるが、R1、R2及びR3の全てが14以下の炭素原
    子を有し、そしてnは1または2である)のテトラゾリウム化合物、ここで該テ
    トラゾリウム化合物は所望によって中性の電荷を得るために必要であるときには
    結合した水溶性イオン種を有することができ、 (b)該テトラゾリウム化合物を実質的に還元しなように選択された少なくとも
    1種の他の水性系処理物質 の組合せを含む、水性系と接触している金属の腐食を制御するための組成物。
  2. 【請求項2】 他の水性系処理物質が、無機のホスフェート、ボレート、ナ
    イトライト(亜硝酸塩・エステル)、水中で金属アニオンを放出する化合物、2
    ,3−ジヒドロキシ安息香酸、1,10−フェナントロリン、ポリカルボキシレ
    ート、ヒドロカルビルポリカルボキシレート、アルキルヒドロキシカルボン酸、
    アミノヒドロキシコハク酸、カルボキシアミン、ポリエポキシコハク酸、変性ポ
    リエポキシコハク酸、モノホスホン酸、ジホスホン酸、ホスホノカルボン酸、ヒ
    ドロキシホスホノカルボン酸、アミノホスホン酸、ホスホノメチルアミンオキサ
    イド、ポリマーアミンオキサイド、ポリエーテルポリアミノメチレンホスホネー
    ト、ポリエーテルポリアミノ−メチレンホスホネートN−オキサイド、イミノア
    ルキレンホスホン酸、サルコシンの長鎖脂肪酸誘導体;テロマーの、コテロマー
    の、ポリマーのまたはコポリマーの燐含有カルボキシレート、珪酸アルカリ金属
    塩、モノフルオロホスフェート、アミン、ジアミン、アルカノールアミン、エー
    テルアミン、脂肪アミン及びジアミン、4級化アミン、オキシアルキル化アミン
    、アルキルピリジン、テトラゾール、イミダゾリン及び置換イミダゾリン、アミ
    ドアミン、ポリアミン、ポリアルキレンポリアミン、ベンゼンスルホン酸のアル
    キル誘導体、ベンゾエート及び置換ベンゾエート、アミノベンゾエート、サリチ
    レート、ダイマー−トリマー酸、石油オキシデート、ボログルコネート;リグニ
    ン、リグノスルホネート、タンニン;直鎖C5〜C11モノカルボキシレート、C4 〜C15α,ω−ジカルボキシレート;カルボン酸及びメルカプトカルボン酸のア
    ミン塩、アミノ酸、ポリアミノ酸、ヒドロキシエーテル酸及び関連するラクトン
    化合物、N−アシルイミノジ酢酸;トリアジン・ジ−及びトリ−カルボン酸、ホ
    スホ−及びホスフェートエステル;並びにモノフルオロホスフェート;これらの
    水溶性塩、及びこれらの混合物より成る群から選択される、請求項1に記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 該テトラゾリウム化合物が、ニトロブルー・テトラゾリウム
    (3,3'-(3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-[2-p-ニトロフェニル-5-フ
    ェニル-2H-テトラゾリウム])、ジスチリルニトロブルーテトラゾリウム(2,2'-
    ジ-p-ニトロフェニル-5,5'-ジスチリル-3,3'-[3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニ
    レン]-テトラゾリウム)、テトラニトロブルーテトラゾリウム(3,3'-(3,3'-ジ
    メトキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-[2,5-p-ニトロフェニル-2H-テトラゾリウム
    ])、及びインドニトロテトラゾリウム(2-(4-インドフェニル)-3-(4-ニトロフ
    ェニル)-5-フェニルテトラゾリウム)の水溶性塩より成る群から選択される、請
    求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】該テトラゾリウム化合物が、ニトロブルー・テトラゾリウム(
    3,3'-(3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-[2-p-ニトロフェニル-5-フェ
    ニル-2H-テトラゾリウム])、ジスチリルニトロブルーテトラゾリウム(2,2'-ジ
    -p-ニトロフェニル-5,5'-ジスチリル-3,3'-[3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレ
    ン]-テトラゾリウム)、テトラニトロブルーテトラゾリウム(3,3'-(3,3'-ジメ
    トキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-[2,5-p-ニトロフェニル-2H-テトラゾリウム]
    )、及びインドニトロテトラゾリウム(2-(4-インドフェニル)-3-(4-ニトロフェ
    ニル)-5-フェニルテトラゾリウム)の水溶性塩より成る群から選択される、請求
    項2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 水溶性イオン種が、ハロゲン、ニトレート、ナイトライト、
    カーボネート、炭酸水素塩、サルフェート、ホスホネート、及び遷移金属酸素化
    物より成る群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ハロゲンが塩化物、フッ化物、臭化物及びヨウ化物より成る
    群から選択される請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ハロゲンが塩化物である、請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 遷移金属酸素化物が、モリブデート、クロメート、及びタン
    グステートより成る群から選択される、請求項5に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 遷移金属酸素化物が、モリブデートである、請求項8に記載
    の組成物。
  10. 【請求項10】 無機ホスフェートが、オルトホスフェート、ポリホスフェ
    ート、これらの水溶性塩及びこれらの混合物である、請求項2に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 無機ホスフェートがオルトリン酸、ピロリン酸またはこれ
    らの水溶性塩、またはこれらの混合物である、請求項2に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 ボレートが、テトラボレート、メタボレート及びオルトボ
    レートより成る群から選択される水溶性ボレートである、請求項2に記載の組成
    物。
  13. 【請求項13】 水溶性ボレートがテトラほう酸ナトリウム、またはテトラ
    ほう酸ナトリウムの水和物である、請求項12に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 ナイトライトが亜硝酸ナトリウムである、請求項2に記載
    の組成物。
  15. 【請求項15】 アニオンを放出する化合物が、モリブレート、タングステ
    ート、バナデート及びクロメートの水溶性塩より成る群から選択される、請求項
    2に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 モリブレートの水溶性塩がモリブデン酸ナトリウムまたは
    モリブデン酸ナトリウムの水和物である、請求項15に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 ポリカルボキシレートが、カルボキシレート基によって複
    数置換された、約4〜約20の炭素原子を含む脂肪族化合物またはその水溶性塩
    を含む、請求項2に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 ポリカルボキシレートが1,2,3,4−ブタンテトラカ
    ルボン酸である、請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 ポリカルボキシレートが、1以上のカルボキシル基を含む
    エチレン性不飽和モノマーの重合によって得られるホモポリマーである、請求項
    2に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 ホモポリマーがポリアクリル酸またはその水溶性塩である
    、請求項19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 ホモポリマーがポリマレイン酸またはその水溶性塩である
    、請求項19に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 ホモポリマーが無水ポリマレイン酸またはその水溶性塩で
    ある、請求項19に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 ポリカルボキシレートは2種以上の異なるエチレン不飽和
    モノマーの重合から得られるコポリマーを含み、各モノマーは1以上のカルボキ
    シル基を含む、請求項2に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 アルキルヒドロキシカルボン酸が一般式: 【化2】 [a、b及びcは0〜6の整数であり、(a+b+c)>0であり、RB1、RB2
    、RB3はC=OまたはCYZ(Y及びZは、H、OH、CHO、COOH、CH3、CH2(OH)、
    CH(OH)2、CH2(COOH)、CH(OH)COOH、CH2(CHO)及びCH(OH)CHOより成る群から別々
    に選択され、その選択は分子が十分に水和された形態に記述されたときに最小限
    の1つのOH基を有するようになされ、そしてRB4はHまたはCOOHである)
    を含む]を有するか、またはこれらの酸の化学的に同等の環状、脱水、及び水和
    された形態、及び水中で上記化合物を形成する加水分解可能なエステル及びアセ
    タール、またはそのようなアルキルヒドロキシカルボン酸の水溶性塩を含む、請
    求項2に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 アルキルヒドロキシカルボン酸が、酒石酸、メソ酒石酸、
    クエン酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、ケトマロン酸、及び糖酸、及びそれ
    らの水溶性塩から選択される、請求項24に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 他の水性系処理物質が、オルトリン酸またはその水溶性塩
    及び少なくとも1種の次一般式を有するヒドロキシカルボン酸の混合物である、
    請求項2に記載の組成物: 【化3】 [a、b及びcは0〜6の整数であり、(a+b+c)>0であり、RB1、RB2
    、RB3はC=OまたはCYZ(Y及びZは、H、OH、CHO、COOH、CH3、CH2(OH)、
    CH(OH)2、CH2(COOH)、CH(OH)COOH、CH2(CHO)及びCH(OH)CHOより成る群から別々
    に選択され、その選択は分子が十分に水和された形態に記述されたときに最小限
    の1つのOH基を有するようになされ、そしてRB4はHまたはCOOHである)
    を含む]、ただしアルキルヒドロキシカルボン酸はこれらの酸の立体異性体及び
    化学的に同等の環状、脱水、及び水和された形態、及び水中で上記化合物を形成
    する加水分解可能なエステル及びアセタール、またはそのようなアルキルヒドロ
    キシカルボン酸の水溶性塩を含む。
  27. 【請求項27】 ヒドロキシカルボン酸が、酒石酸、メソ酒石酸、クエン酸
    、グルコン酸、グルコヘプトン酸、ケトマロン酸、及び糖酸、及びそれらの水溶
    性塩より成る群から選択される、請求項26に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 アミノヒドロキシコハク酸が、次の一般式を有するか、ま
    たはその水溶性塩である、請求項2に記載の組成物: 【化4】 [式中、RC1はHまたはC1〜C4アルキル(所望により−OH、−COOH、−
    SO3Hまたはフェニルにより置換されていてもよい)、C4〜C7シクロアルキ
    ル、またはフェニル(所望により−OHまたは−COOHにより置換されていて
    もよい)であり、そしてRC2はH、C1〜C6アルキル(所望により−HまたはC
    OOHにより置換されていてもよい)であり、特に−CH(CO2H)CH(OH)(
    CO2H)基を含む];及び 【化5】 {RC2は上記の通りであり、ZCは次のi)〜iv)より成る群から選択される: i)(CH2)k[kは2〜10の整数である]、 ii)−(CH2)2−XC−(CH2)2−[XCは−O−、−S−、−NRC3−(RC3 はH、C1〜C6アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、アシル、
    −C(O)ORC4(RC4はC1〜C6アルキルまたはベンジル及び一般式 【化6】 (RC2は上記の通りである)を有する残基より成る群から選択される)]、 iii)一般式 【化7】 (YはH、C1〜C6アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−CO2H、または−S
    3Hであり、mは独立して0または1であり、そしてpは1または2である)
    を有する残基、並びに (iv)一般式 【化8】 (RC5及びRC6は独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、QはHまたはC1
    〜C6アルキルであり、sは0、1または2であり、tは独立して0、1、2ま
    たは3であり、qは0、1、2、または3であり、そしてrは1または2である
    )を有する残基。
  29. 【請求項29】 アミノヒドロキシコハク酸化合物が、イミノジ(2−ヒドロキ
    シコハク酸)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシニル)−1,6−ヘキサ
    ンジアミン、及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシニル)−m−キシレン
    ジアミン、並びにこれらの水溶性塩より成る群から選択される、請求項28に記
    載の組成物。
  30. 【請求項30】 他の水性系処理物質が、オルトリン酸またはその水溶性
    塩及び少なくとも1種のアミノヒドロキシコハク酸の混合物であり、該アミノヒ
    ドロキシコハク酸が、次の一般式を有するか、またはその水溶性塩である、請求
    項2に記載の組成物: 【化9】 [式中、RC1はHまたはC1〜C4アルキル(所望により−OH、−COOH、−
    SO3Hまたはフェニルにより置換されていてもよい)、C4〜C7シクロアルキ
    ル、またはフェニル(所望により−OHまたは−COOHにより置換されていて
    もよい)であり、そしてRC2はH、C1〜C6アルキル(所望により−HまたはC
    OOHにより置換されていてもよい)であり、特に−CH(CO2H)CH(OH)(
    CO2H)を含む];及び 【化10】 {RC2は上記の通りであり、ZCは次のi)〜iv)より成る群から選択される: i)(CH2)k[kは2〜10の整数である]、 ii)−(CH2)2−XC−(CH2)2−[XCは−O−、−S−、−NRC3−(RC3 はH、C1〜C6アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、アシル、
    −C(O)ORC4(RC4はC1〜C6アルキルまたはベンジルより成る群から選択さ
    れる)及び一般式 【化11】 (RC2は上記の通りである)を有する残基より成る群から選択される)]、 iii)一般式 【化12】 (YはH、C1〜C6アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−CO2H、または−S
    3Hであり、mは独立して0または1であり、そしてpは1または2である)
    を有する残基、並びに (iv)一般式 【化13】 (RC5及びRC6は独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、QはHまたはC1
    〜C6アルキルであり、sは0、1または2であり、tは独立して0、1、2ま
    たは3であり、qは0、1、2、または3であり、そしてrは1または2である
    )を有する残基。
  31. 【請求項31】 アミノヒドロキシコハク酸化合物が、イミノジ(2−ヒド
    ロキシコハク酸)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシニル)−1,6−ヘ
    キサンジアミン、及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシニル)−m−キシ
    レンジアミン、並びにこれらの水溶性塩より成る群から選択される、請求項30
    に記載の組成物。
  32. 【請求項32】 一般式ポリエポキシコハク酸が次の一般式を有するか、そ
    の水溶性塩である、請求項2に記載の組成物: 【化14】 [lは約2〜約50であり、MTは水素または水溶性カチオン、例えばNa+、N
    4 +またはK+であり、そしてRTは水素、C1-4アルキルまたはC1-4置換アルキ
    ルである]。
  33. 【請求項33】 RTが水素であり、そしてlは約2〜約10である、請求
    項32に記載の組成物。
  34. 【請求項34】 RTが水素であり、そしてlは約4〜約7である、請求項
    32に記載の組成物。
  35. 【請求項35】 他の水性系処理物質が、オルトリン酸またはその水溶性塩
    及び次の一般式のポリエポキシコハク酸またはその水溶性塩の混合物である、請
    求項2に記載の組成物: 【化15】 [lは約2〜約50であり、MTは水素または水溶性カチオン、例えばNa+、N
    4 +またはK+であり、そしてRTは水素、C1-4アルキルまたはC1-4置換アルキ
    ルである]。
  36. 【請求項36】 ポリエポキシコハク酸のRTが水素であり、lが約2〜約
    10である、請求項35に記載の組成物。
  37. 【請求項37】 ポリエポキシコハク酸のRTが水素であり、lが約4〜約
    7である、請求項35に記載の組成物。
  38. 【請求項38】 変性ポリエポキシコハク酸が次の一般式を有する、請求項
    2に記載の組成物: 【化16】 式中、RD1(存在するとき)はH、置換または非置換アルキルまたはアリール基
    (水溶液中での可溶性が失われる長さ以下の炭素鎖を有するもの)、またはエチ
    レン性不飽和化合物の重合後に得られる繰返単位であり;RD2及びRD3はおのお
    の独立してH、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4置換アルキルであり;ZDはO
    、S、NH、またはNRD1(RD1は上記の通りである)であり、uは1より大き
    い正の整数であり;fは正の整数であり、そしてMDはH、水溶性カチオン(例
    えばNH4 +、アルカリ金属)または1〜3の炭素原子を有する非置換低級アルキ
    ルである(RD1が存在しないときは、ZDはMD3Sであり、MDは上記した通り
    である)。
  39. 【請求項39】 RD1がメタキシリレン(メタ−CH2−C64−CH2−)
    であり、ZDは−NH−であり、RD2及びRD3の両方はHであり、MDはNaまた
    はHであり、fは2であり、uは1より大きい正の整数である、請求項38に記
    載の組成物。
  40. 【請求項40】 モノホスホン酸が次の一般式を有するか、またはその水溶
    性塩である、請求項2に記載の組成物: 【化17】 (式中、RFはC1〜C12直鎖または分岐鎖アルキル残基、C2〜C12直鎖または
    分岐鎖アルケニル残基、C5〜C12シクロアルキル残基、C6〜C10アリール残基
    、またはC7〜C12アルアルキル残基であり、RFはさらに、ヒドロキシ、アミノ
    、またはハロゲンから独立して選択される基によって単置換、または複数置換さ
    れていてよい)
  41. 【請求項41】 ジホスホン酸が、次の一般式を有するか、またはその水溶
    性塩である、請求項2に記載の組成物: 【化18】 (RKはC1〜C12直鎖または分岐鎖アルキレン残基、C2〜C12直鎖または分岐
    鎖アルケニレン残基、C5〜C12シクロアルキレン残基、C6〜C10アリーレン残
    基、またはC7〜C12アルアルキレン残基であり、RKはさらに、ヒドロキシ、ア
    ミノ、またはハロゲンから独立して選択される基によって単置換、または複数置
    換されていてよい)。
  42. 【請求項42】 ジホスホン酸が、1−ヒドロキシエタン−1、1−ジホス
    ホン酸またはそれらの水溶性塩である、請求項41に記載の組成物。
  43. 【請求項43】 ホスホノカルボン酸が一般式: 【化19】 [RH1はH、1〜4の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、またはアルキニ
    ル基、アシル、アリール、シクロアルキル、またはアルアルキル基、または次か
    ら選択される基であり 【化20】 (RH2はH、炭素原子数1〜4のアルキル基、またはカルボキシル基である)、
    そしてXHは次のものから選択される 【化21】 (−PO32基はホスホノ基 【化22】 である)]を有するか、またはその水溶性塩である、請求項2に記載の組成物。
  44. 【請求項44】 ホスホノカルボン酸が2−ホスホノブタン−1,2,4−
    トリカルボン酸またはその水溶性塩である、請求項43に記載の組成物。
  45. 【請求項45】 ヒドロキシホスホノカルボン酸が次の一般式を有するか、
    またはその水溶性塩である、請求項2に記載の組成物: 【化23】 (式中、REはH、C1〜C12直鎖または分岐鎖アルキル残基、C2〜C12直鎖ま
    たは分岐鎖アルケニル残基、C5〜C12シクロアルキル残基、C6〜C10アリール
    残基、またはC7〜C12アルアルキル残基であり、XEは所望の基であって、C1
    〜C10直鎖または分岐鎖アルキレン残基、C2〜C10直鎖または分岐鎖アルケニ
    レン残基、またはC6〜C10アリーレン残基である)。
  46. 【請求項46】 ヒドロキシホスホノカルボン酸が、2−ヒドロキシ−ホス
    ホノ酢酸またはその水溶性塩である、請求項45に記載の組成物。
  47. 【請求項47】 アミノホスホン酸が次の一般式を有するか、またはその水
    溶性塩である、請求項2に記載の組成物: 【化24】 [式中、RG2は約1〜約4の炭素原子を有する低級アルキレン、またはアミン、
    ヒドロキシ、またはハロゲン置換低級アルキレンであり;RG3はRG2−PO32 、H、OH、アミノ、置換アミノ、または前に定義したRFであり;RG4はRG3
    または次の一般式に表わされる基である: 【化25】 (RG5及びRG6はそれぞれ独立して、H、OH、アミノ、置換アミノ、または前
    に定義したRFであり;RG7はRG5、RG6または基RG2−PO32(RG2は前に
    定義した通りである)であり;vは1〜約15の整数であり;そしてwは1〜約
    14の整数である)]。
  48. 【請求項48】 アミノホスホン酸が、ジエチレントリアミンペンタ(メチ
    レンホスホン酸)、またはその水溶性塩である、請求項47に記載の組成物。
  49. 【請求項49】 ホスホノメチルアミンオキサイドが次の一般式を有するか
    、またはこれらの水溶性塩である、請求項2に記載の組成物: 【化26】 [式中、RA1及びRA2は次の(1)または(2)を満たす: (1)RA1はヒドロカルビル、及びヒドロキシ置換ヒドロカルビル、アルコキシ
    置換ヒドロカルビル、カルボキシ置換ヒドロカルビル及びスルホニル置換ヒドロ
    カルビルより成る群から選択され;そしてRA2はヒドロカルビル、及びヒドロキ
    シ置換ヒドロカルビル、アルコキシ置換ヒドロカルビル、カルボキシ置換ヒドロ
    カルビル及びスルホニル置換ヒドロカルビル、−CH2PO32、並びに 【化27】 より成る群から選択されるか、または (2)RA1及びRA2は共に、3〜5個の炭素原子を環中に有する脂環式の環を形
    成し、ヒドロカルビルは、アミンオキサイドを水に不溶性にしないアルキル、ア
    リール、及びアルカリール基を含む]。
  50. 【請求項50】 ホスホノメチルアミンオキサイドがN,N−ビス−ホスホ
    ノメチルエタノールアミンN−オキサイドまたはその水溶性塩である、請求項4
    9に記載の組成物。
  51. 【請求項51】 リン含有カルボキシレートが、1種以上の不飽和モノマー
    のリン含有化合物の存在下での重合によって得られるオリゴマー、ポリマー、コ
    オリゴマー、またはコポリマーであり、ここでモノマーが1以上のカルボキシル
    基を含むか、または重合後にカルボキシル基に変化する1種以上の基を含み、そ
    して得られたリン含有カルボキシレートが、優勢に若しくは排他的に末端タイプ
    のホスフィノ種として存在するリン組込みを含む;またはそれらの水溶性塩であ
    る、請求項2に記載の組成物。
  52. 【請求項52】 リン含有カルボキシレートが、1種以上の不飽和モノマーの
    リン含有化合物の存在下での重合によって得られるオリゴマー、ポリマー、コオ
    リゴマー、またはコポリマーであり、ここでモノマーが1以上のカルボキシル基
    を含むか、または重合後にカルボキシル基に変化する1種以上の基を含み、そし
    て得られたリン含有カルボキシレートが、優勢に若しくは排他的にホスフィノ種
    として存在するリン組込みを含む;またはそれらの水溶性塩である、請求項2に
    記載の組成物。
  53. 【請求項53】 リン含有カルボキシレートが、1種以上の不飽和モノマー
    のリン含有化合物の存在下での重合によって得られるオリゴマー、ポリマー、コ
    オリゴマー、またはコポリマーであり、ここでモノマーが1以上のカルボキシル
    基を含むか、または重合後にカルボキシル基に変化する1種以上の基を含み、そ
    して得られたリン含有カルボキシレートが、優勢に若しくは排他的に末端タイプ
    のジアルキルホスフィノ種として存在するリン組込みを含む;またはそれらの水
    溶性塩である、請求項2に記載の組成物。
  54. 【請求項54】 リン含有カルボキシレートが、1種以上の不飽和モノマー
    のリン含有化合物の存在下での重合によって得られるオリゴマー、ポリマー、コ
    オリゴマー、またはコポリマーであり、ここでモノマーが1以上のカルボキシル
    基を含むか、または重合後にカルボキシル基に変化する1種以上の基を含み、そ
    して得られたリン含有カルボキシレートが、優勢に若しくは排他的にホスホノ、
    末端タイプのホスフィノ、及びジアルキルホスフィノ種の混合物として存在する
    リン組込みを含む;またはそれらの水溶性塩である、請求項2に記載の組成物。
  55. 【請求項55】 不飽和モノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水マレイ
    ン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、シトラ
    コン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ−メチ
    レングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テトラ
    ヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタ
    ル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.
    2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2,
    6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラヒドロ
    フタル酸無水物より成る群から選択される、請求項51に記載の組成物。
  56. 【請求項56】 アクリル酸が単一の不飽和モノマーである、請求項51に
    記載の組成物。
  57. 【請求項57】 単一の不飽和モノマーがマレイン酸、イタコン酸及び無水
    マレイン酸より成る群から選択される、請求項51に記載の組成物。
  58. 【請求項58】 1つの不飽和モノマーがアクリル酸であり、他の不飽和モ
    ノマーが、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択され
    る、請求項51に記載の組成物。
  59. 【請求項59】 不飽和モノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水マレイ
    ン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、シトラ
    コン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ−メチ
    レングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テトラ
    ヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタ
    ル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.
    2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2,
    6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラヒドロ
    フタル酸無水物より成る群から選択される、請求項52に記載の組成物。
  60. 【請求項60】 アクリル酸が単一の不飽和モノマーである、請求項52に
    記載の組成物。
  61. 【請求項61】 単一の不飽和モノマーがマレイン酸、イタコン酸及び無水
    マレイン酸より成る群から選択される、請求項52に記載の組成物。
  62. 【請求項62】 1つの不飽和モノマーがアクリル酸であり、他の不飽和モ
    ノマーが、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択され
    る、請求項52に記載の組成物。
  63. 【請求項63】 不飽和モノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水マレイ
    ン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、シトラ
    コン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ−メチ
    レングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テトラ
    ヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタ
    ル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.
    2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2,
    6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラヒドロ
    フタル酸無水物より成る群から選択される、請求項53に記載の組成物。
  64. 【請求項64】 アクリル酸が単一の不飽和モノマーである、請求項53に
    記載の組成物。
  65. 【請求項65】 単一の不飽和モノマーがマレイン酸、イタコン酸及び無水
    マレイン酸より成る群から選択される、請求項53に記載の組成物。
  66. 【請求項66】 1つの不飽和モノマーがアクリル酸であり、他の不飽和モ
    ノマーが、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択され
    る、請求項53に記載の組成物。
  67. 【請求項67】 不飽和モノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水マレイ
    ン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、シトラ
    コン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ−メチ
    レングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テトラ
    ヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタ
    ル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.
    2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2,
    6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラヒドロ
    フタル酸無水物より成る群から選択される、請求項54に記載の組成物。
  68. 【請求項68】 アクリル酸が単一の不飽和モノマーである、請求項54に
    記載の組成物。
  69. 【請求項69】 単一の不飽和モノマーがマレイン酸、イタコン酸及び無水
    マレイン酸より成る群から選択される、請求項54に記載の組成物。
  70. 【請求項70】 1つの不飽和モノマーがアクリル酸であり、他の不飽和モ
    ノマーが、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択され
    る、請求項54に記載の組成物。
  71. 【請求項71】 リン含有カルボキシレートが2以上の不飽和モノマーのリ
    ン含有化合物の存在下での重合から得られるコオリゴマーまたはコポリマー、ま
    たはそれらの水溶性塩であり;リン含有カルボキシレートの主比率の残基(50
    重量%より大)が、1以上のカルボキシル基を含むか重合後にカルボキシル基に
    変化する1以上の基を含むカルボキシルモノマーから誘導され;残りの基が非カ
    ルボキシルモノマーから得られ、そして得られたリン含有カルボキシレートが、
    優勢にまたは排他的に、末端タイプのホスフィノ種として存在するリン組込みを
    含む、請求項2に記載の組成物。
  72. 【請求項72】 非カルボキシモノマーが、2−アクリルアミド−2−メチ
    ルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパ
    ンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン酸
    、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、
    アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエチ
    ルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
    ル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルアミ
    ド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニル
    ピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル、
    加水分解された酢酸ビニル及びスチレンより成る群から選択される、請求項71
    に記載の組成物。
  73. 【請求項73】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水
    マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、
    シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ
    −メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−
    テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒド
    ロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ
    [2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1
    ,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラ
    ヒドロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項71に記載の組成物。
  74. 【請求項74】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、イタ
    コン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択される、請求項73に記載の組成
    物。
  75. 【請求項75】 リン含有カルボキシレートが2以上の不飽和モノマーのリ
    ン含有化合物の存在下での重合から得られるコオリゴマーまたはコポリマー、ま
    たはそれらの水溶性塩であり;リン含有カルボキシレートの主比率の残基(50
    重量%より大)が、1以上のカルボキシル基を含むか重合後にカルボキシル基に
    変化する1以上の基を含むカルボキシルモノマーから誘導され;残りの基が非カ
    ルボキシルモノマーから得られ、そして得られたリン含有カルボキシレートが、
    優勢にまたは排他的に、ホスフィノ種として存在するリン組込みを含む、請求項
    2に記載の組成物。
  76. 【請求項76】 非カルボキシモノマーが、2−アクリルアミド−2−メチ
    ルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパ
    ンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン酸
    、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、
    アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエチ
    ルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
    ル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルアミ
    ド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニル
    ピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル、
    加水分解された酢酸ビニル及びスチレンより成る群から選択される、請求項75
    に記載の組成物。
  77. 【請求項77】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水
    マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、
    シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ
    −メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−
    テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒド
    ロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ
    [2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1
    ,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラ
    ヒドロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項75に記載の組成物。
  78. 【請求項78】 カルボキシルモノマーは、アクリル酸、マレイン酸、イタ
    コン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択される、請求項77に記載の組成
    物。
  79. 【請求項79】 リン含有カルボキシレートが2以上の不飽和モノマーのリ
    ン含有化合物の存在下での重合から得られるコオリゴマーまたはコポリマー、ま
    たはそれらの水溶性塩であり;リン含有カルボキシレートの主比率の残基(50
    重量%より大)が、1以上のカルボキシル基を含むか重合後にカルボキシル基に
    変化する1以上の基を含むカルボキシルモノマーから誘導され;残りの基が非カ
    ルボキシルモノマーから得られ、そして得られたリン含有カルボキシレートが、
    優勢にまたは排他的に、ジアルキルホスフィノ種として存在するリン組込みを含
    む、請求項2に記載の組成物。
  80. 【請求項80】 非カルボキシモノマーが、2−アクリルアミド−2−メチ
    ルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパ
    ンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン酸
    、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、
    アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエチ
    ルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
    ル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルアミ
    ド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニル
    ピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル、
    加水分解された酢酸ビニル及びスチレンより成る群から選択される、請求項79
    に記載の組成物。
  81. 【請求項81】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水
    マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、
    シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ
    −メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−
    テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒド
    ロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ
    [2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1
    ,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラ
    ヒドロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項79に記載の組成物。
  82. 【請求項82】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、イタ
    コン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択される、請求項81に記載の組成
    物。
  83. 【請求項83】リン含有カルボキシレートが2以上の不飽和モノマーのリン
    含有化合物の存在下での重合から得られるコオリゴマーまたはコポリマー、また
    はそれらの水溶性塩であり;リン含有カルボキシレートの主比率の残基(50重
    量%より大)が、1以上のカルボキシル基を含むか重合後にカルボキシル基に変
    化する1以上の基を含むカルボキシルモノマーから誘導され;残りの基が非カル
    ボキシルモノマーから得られ、そして得られたリン含有カルボキシレートが、優
    勢にまたは排他的に、ホスホノ、末端タイプホスフィノ及びジアルキルホスフィ
    ノ種の混合物として存在するリン組込みを含む、請求項2に記載の組成物。
  84. 【請求項84】 非カルボキシモノマーが、2−アクリルアミド−2−メチ
    ルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパ
    ンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン酸
    、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、
    アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエチ
    ルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
    ル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルアミ
    ド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニル
    ピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル、
    加水分解された酢酸ビニル及びスチレンより成る群から選択される、請求項83
    に記載の組成物。
  85. 【請求項85】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水
    マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、
    シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ
    −メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−
    テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒド
    ロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ
    [2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1
    ,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラ
    ヒドロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項83に記載の組成物。
  86. 【請求項86】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、イタ
    コン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択される、請求項85に記載の組成
    物。
  87. 【請求項87】 リン含有カルボキシレートが次の一般式のホスホンポリマ
    ー、またはその水溶性塩である、請求項2に記載の組成物: 【化28】 [XJはH、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、またはアンモニウム若
    しくはアミン残基であり;RJ1は2つの異なる残基 【化29】 (zは2〜100の整数であり、第1の残基においてRJ2は−COOHであり、
    そして第2の残基においてRJ2は−CONHC(CH3)2CH2SO3J(XJは前
    に定義した通りである)である)を含むコポリマー残基である]
  88. 【請求項88】 水性処理物質が、組成物の重量を基準として、50重量%
    以下のホスホノコハク酸、マレイン酸アルカリ金属塩のホスホン化ダイマー、ダ
    イマーの重量を基準として半量未満のより高級のホスホン化オリゴマーマレエー
    ト、及び組成物の約0.5〜約5重量%の燐酸アルカリ金属塩の組成物である、
    請求項2に記載の組成物。
  89. 【請求項89】 サクロシンの長鎖脂肪酸誘導体がN−ラウロイルサルコシ
    ンまたはその水溶性塩であるとして選択される、請求項2に記載の組成物。
  90. 【請求項90】 組成物が水を含む、請求項1に記載の組成物。
  91. 【請求項91】 組成物がさらに水を含む、請求項2に記載の組成物。
  92. 【請求項92】 組成物が、追加的に i)1種以上の分散剤、 ii)1種以上の銅腐蝕禁止剤、 iii)1種以上のアルミニウム腐蝕禁止剤 iv)亜鉛、マンガン、アルミニウム、錫、ニッケル、イットリウム、及び希土
    類金属より成る群から選択される金属の1種以上の水溶性金属塩、 v)亜鉛、マンガン、アルミニウム、錫、ニッケル、イットリウム、及び希土類
    金属より成る群から選択される金属イオンの1種以上の水溶性有機金属キレート
    、有機キレート化剤は金属イオンの望まれるレベルの水溶性を付与するように選
    択される、 vi)1種以上のスケール制御剤、 vii)1種以上の金属イオン封鎖剤、 viii)1種以上の消泡剤、 ix)1種以上の酸化性殺生物剤、 x)1種以上の非酸化性殺生物剤 xi)1種以上の、水性系の凝固点を下げることができる水溶性アルコール、 xii)1種以上のイオン性凝固点降下剤、 xiii)1種以上のpH調節剤、 xiv)1種以上の不活性トレーサー、 xv)1種以上の活性トレーサー、 xvi)1種以上の水不溶性有機潤滑剤、 xvii)1種以上の水溶性潤滑剤、 xviii)1種以上の界面活性剤、 xix)1種以上のカルシウム硬度調節剤、 xx)1種以上の着色剤 より成る群から選択される少なくとも1種の添加剤を含む、請求項2に記載の組
    成物。
  93. 【請求項93】 組成物が追加的に水を含む、請求項92に記載の組成物。
  94. 【請求項94】 分散剤が、1種以上のエチレン不飽和モノマーの重合から
    得られる水溶性スルホン化ポリマーまたはコポリマーである、請求項92に記載
    の組成物。
  95. 【請求項95】 水溶性スルホン化コポリマーが、アクリル酸とアリルヒド
    ロキシプロピルスルホネートエーテルの約3:1重量比のコポリマー、またはそ
    の水溶性塩である、請求項94に記載の組成物。
  96. 【請求項96】 分散剤が、ジイソブチレンと無水マレイン酸との、100
    00未満の分子量を有するコポリマー、またはその水溶性塩である、請求項96
    に記載の組成物。
  97. 【請求項97】 銅腐蝕禁止剤トリルトリアゾールである、請求項92に記
    載の組成物。
  98. 【請求項98】 銅腐蝕禁止剤が、少なくとも65重量%の5−メチルベン
    ゾトリアゾールを含む混合トリルトリアゾール組成物である、請求項92に記載
    の組成物。
  99. 【請求項99】 腐蝕禁止剤がベンゾトリアゾールである、請求項92に記
    載の組成物。
  100. 【請求項100】銅腐蝕禁止剤がメルカプトベンゾチアゾールである、請求
    項92に記載の組成物。
  101. 【請求項101】 銅腐蝕禁止剤が、置換がベンゼン環の4または5位で生
    じているアルキル若しくはアルコキシ置換ベンゾトリアゾールである、請求項9
    2に記載の組成物。
  102. 【請求項102】 置換基が、n−ブチル及びヘキシルオキシより成る群か
    ら選択される、請求項101に記載の組成物。
  103. 【請求項103】 銅腐蝕禁止剤が1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
    ールである、請求項92に記載の組成物。
  104. 【請求項104】 銅腐蝕禁止剤がハロゲン耐性アゾールである、請求項9
    2に記載の組成物。
  105. 【請求項105】 ハロゲン耐性アゾールがクロロ−トリアゾールである、
    請求項104に記載の組成物。
  106. 【請求項106】 アルミニウム腐蝕禁止剤が、水溶性硝酸塩である、請求
    項92に記載の組成物。
  107. 【請求項107】 水溶性硝酸塩が硝酸ナトリウムである、請求項106に
    記載の組成物。
  108. 【請求項108】 水溶性金属塩が亜鉛から得られる、請求項92に記載の
    組成物。
  109. 【請求項109】 亜鉛塩が硫酸塩、塩化物、酢酸塩または硝酸塩である、
    請求項108に記載の組成物。
  110. 【請求項110】 金属塩が、+2の酸化状態で得られる、請求項92に記
    載の組成物。
  111. 【請求項111】 マンガン塩が硫酸塩、塩化物、酢酸塩または硝酸塩であ
    る、請求項110に記載の組成物。
  112. 【請求項112】 金属塩がランタンまたはランタンを含む希土類金属の混
    合物から得られる、請求項92に記載の組成物。
  113. 【請求項113】 ランタンまたはランタンを含む希土類金属の混合物が、
    硫酸塩、塩化物、酢酸塩または硝酸塩から独立して選択される、請求項112に
    記載の組成物。
  114. 【請求項114】 金属イオン封鎖剤が、エチレンジアミンテトラ(酢酸)
    ニトロロトリ酢酸、及びN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシンまたはそ
    の水溶性塩より成る群から選択される、請求項92に記載の組成物。
  115. 【請求項115】 珪酸アルカリ金属塩がメタ珪酸ナトリウムである、請求
    項2に記載の組成物。
  116. 【請求項116】 消泡剤が、シリコーン、ポリジメチルシロキサン、ジス
    テアリルセバクアミド、ジステアリルアジパミド、脂肪アルコール、及び脂肪ア
    ルコールのエチレンオキサイド縮合物より成る群から選択される、請求項92に
    記載の組成物。
  117. 【請求項117】 酸化性殺生物剤が、塩素、次亜塩素酸塩、臭素、次亜臭
    素酸塩、塩素及び/または臭素を供与する化合物、過酢酸、無機ペルオキシド、
    及びペルオキシド発生剤、二酸化塩素、オゾン及びこれらの混合物より成る群か
    ら選択される、請求項92に記載の組成物。
  118. 【請求項118】 非酸化性殺生物剤が、アミン、第4アンモニウム化合物
    、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、β−ブロモニトロスチ
    レン、ドデシルグアニジン塩化水素、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオ
    ンアミド、グルタルアルデヒド、クロロフェノール、スルホン類、メチレンビス
    チオシアネート、メチレンビスカルバメート、イソチアゾロン類、臭化プロピオ
    ンアミド、トリアジン、ホスホニウム化合物、有機金属化合物、それらの混合物
    より成る群から選択される、請求項92に記載の組成物。
  119. 【請求項119】 非酸化性殺生物剤が、(a)2−ブロモ−2−ニトロプ
    ロパン−1,3−ジオール(BNPD)と、(b)約75%の5−クロロ−2−
    メチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び約25%の2−メチル−4−イソチ
    アゾリン−3−オンの混合物との混合物であり、該BNPD(a)の該混合物(
    b)に対する重量比が約16:1〜約1:1である、請求項92に記載の組成物
  120. 【請求項120】 水溶性アルコール凝固点降下剤が、エチレングリコール
    、プロピレングリコール、エタノール、グリセロール、イソプロパノール、メタ
    ノール、及びこれらの混合物より成る群から選択される、請求項92に記載の組
    成物。
  121. 【請求項121】 イオン性凝固点降下剤が、塩化カルシウム、塩化ナトリ
    ウム、臭化リチウム、及び塩化リチウムより成る群から選択される、請求項92
    に記載の組成物。
  122. 【請求項122】 pH調節剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
    酸化リチウム、塩酸、硫酸、硝酸、二酸化炭素、アンモニア、蓚酸のような有機
    酸、アルカリ金属炭酸塩、及びアルカリ金属炭酸水素塩より成る群から選択され
    る、請求項92に記載の組成物。
  123. 【請求項123】 不活性トレーサーが可溶性リチウム塩、遷移金属、蛍光
    物質より成る群から選択される、請求項92に記載の組成物。
  124. 【請求項124】 活性トレーサーが、蛍光で標識されたポリマー、光不活
    性の潜在的に検出し得る基を含むポリマー、水溶性モリブデン酸塩及びアゾール
    系銅腐蝕禁止剤より成る群から選択される、請求項92に記載の組成物。
  125. 【請求項125】 水不溶性有機潤滑剤が、天然油及び合成油より成る群か
    ら選択される、請求項92に記載の組成物。
  126. 【請求項126】 界面活性剤が、アニオン性、カチオン性、両性、及び非
    イオン性界面活性剤より成る群から選択される、請求項92に記載の組成物。
  127. 【請求項127】 カルシウム硬度調節剤が、カルシウムの炭酸水素塩、炭
    酸塩、塩化物、硫酸塩、及び酢酸塩、並びに水酸化カルシウム及び酸化カルシウ
    ムより成る群から選択される、請求項92に記載の組成物。
  128. 【請求項128】 着色剤が、水溶性染料である、請求項92に記載の組成
    物。
  129. 【請求項129】 モノフルオロホスフェートがモノフルオロリン酸ナトリ
    ウムである、請求項2に記載の組成物。
  130. 【請求項130】 水性系と接触する金属の腐蝕を制御するための方法であ
    って、該系に、 (a)式 【化30】 (式中、R1、R2及びR3は、低級アルキル、分岐低級アルキル、アリール、置
    換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール及びヘテロ環状置換アリ
    ールより成る群から選択されるが、R1、R2及びR3の全てが14以下の炭素原
    子を有し、そしてnは1または2である)のテトラゾリウム化合物、ここで該テ
    トラゾリウム化合物は所望によって中性の電荷を得るために必要であるときには
    結合した水溶性イオン種を有することができ、及び (b)該テトラゾリウム化合物を実質的に還元しなように選択された少なくとも
    1種の他の水性系処理物質 の組合せを導入することを含む、前記の方法。
  131. 【請求項131】 他の水性系処理物質が、無機のホスフェート、ボレート
    、ナイトライト(亜硝酸塩・エステル)、水中で金属アニオンを放出する化合物
    、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、1,10−フェナントロリン、ポリカルボキ
    シレート、ヒドロカルビルポリカルボキシレート、アルキルヒドロキシカルボン
    酸、アミノヒドロキシコハク酸、カルボキシアミン、ポリエポキシコハク酸、変
    性ポリエポキシコハク酸、モノホスホン酸、ジホスホン酸、ホスホノカルボン酸
    、ヒドロキシホスホノカルボン酸、アミノホスホン酸、ホスホノメチルアミンオ
    キサイド、ポリマーアミンオキサイド、ポリエーテルポリアミノメチレンホスホ
    ネート、ポリエーテルポリアミノ−メチレンホスホネートN−オキサイド、イミ
    ノアルキレンホスホン酸、サルコシンの長鎖脂肪酸誘導体;テロマーの、コテロ
    マーの、ポリマーのまたはコポリマーの燐含有カルボキシレート、珪酸アルカリ
    金属塩、モノフルオロホスフェート、アミン、ジアミン、アルカノールアミン、
    エーテルアミン、脂肪アミン及びジアミン、4級化アミン、オキシアルキル化ア
    ミン、アルキルピリジン、テトラゾール、イミダゾリン及び置換イミダゾリン、
    アミドアミン、ポリアミン、ポリアルキレンポリアミン、ベンゼンスルホン酸の
    アルキル誘導体、ベンゾエート及び置換ベンゾエート、アミノベンゾエート、サ
    リチレート、ダイマー−トリマー酸、石油オキシデート、ボログルコネート;リ
    グニン、リグノスルホネート、タンニン;直鎖C5〜C11モノカルボキシレート
    、C4〜C15α,ω−ジカルボキシレート;カルボン酸及びメルカプトカルボン
    酸のアミン塩、アミノ酸、ポリアミノ酸、ヒドロキシエーテル酸及び関連するラ
    クトン化合物、N−アシルイミノジ酢酸;トリアジン・ジ−及びトリ−カルボン
    酸、ホスホ−及びホスフェートエステル;並びにモノフルオロホスフェート;こ
    れらの水溶性塩、及びこれらの混合物より成る群から選択される、請求項131
    に記載の方法。
  132. 【請求項132】 該テトラゾリウム化合物が、ニトロブルー・テトラゾリ
    ウム(3,3'-(3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-[2-p-ニトロフェニル-
    5-フェニル-2H-テトラゾリウム])、ジスチリルニトロブルーテトラゾリウム(2
    ,2'-ジ-p-ニトロフェニル-5,5'-ジスチリル-3,3'-[3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフ
    ェニレン]-テトラゾリウム)、テトラニトロブルーテトラゾリウム(3,3'-(3,3'
    -ジメトキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-[2,5-p-ニトロフェニル-2H-テトラゾリ
    ウム])、及びインドニトロテトラゾリウム(2-(4-インドフェニル)-3-(4-ニト
    ロフェニル)-5-フェニルテトラゾリウム)の水溶性塩より成る群から選択される
    、請求項130に記載の方法。
  133. 【請求項133】該テトラゾリウム化合物が、ニトロブルー・テトラゾリウ
    ム(3,3'-(3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-[2-p-ニトロフェニル-5-
    フェニル-2H-テトラゾリウム])、ジスチリルニトロブルーテトラゾリウム(2,2
    '-ジ-p-ニトロフェニル-5,5'-ジスチリル-3,3'-[3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェ
    ニレン]-テトラゾリウム)、テトラニトロブルーテトラゾリウム(3,3'-(3,3'-
    ジメトキシ-4,4'-ビフェニレン)-ビス-[2,5-p-ニトロフェニル-2H-テトラゾリウ
    ム])、及びインドニトロテトラゾリウム(2-(4-インドフェニル)-3-(4-ニトロ
    フェニル)-5-フェニルテトラゾリウム)の水溶性塩より成る群から選択される、
    請求項131に記載の方法。
  134. 【請求項134】 水溶性イオン種が、ハロゲン、ニトレート、ナイトライ
    ト、カーボネート、炭酸水素塩、サルフェート、ホスホネート、及び遷移金属酸
    素化物より成る群から選択される、請求項130に記載の方法。
  135. 【請求項135】 ハロゲンが塩化物、フッ化物、臭化物及びヨウ化物より
    成る群から選択される請求項134に記載の方法。
  136. 【請求項136】 ハロゲンが塩化物である、請求項135に記載の方法。
  137. 【請求項137】 遷移金属酸素化物が、モリブデート、クロメート、及び
    タングステートより成る群から選択される、請求項134に記載の方法。
  138. 【請求項138】 遷移金属酸素化物が、モリブデートである、請求項13
    7に記載の方法。
  139. 【請求項139】 無機ホスフェートが、オルトホスフェート、ポリホスフ
    ェート、これらの水溶性塩及びこれらの混合物である、請求項131に記載の方
    法。
  140. 【請求項140】 無機ホスフェートがオルトリン酸、ピロリン酸またはこ
    れらの水溶性塩、またはこれらの混合物である、請求項131に記載の方法。
  141. 【請求項141】 ボレートが、テトラボレート、メタボレート及びオルト
    ボレートより成る群から選択される水溶性ボレートである、請求項131に記載
    の方法。
  142. 【請求項142】 水溶性ボレートがテトラほう酸ナトリウム、またはテト
    ラほう酸ナトリウムの水和物である、請求項141に記載の方法。
  143. 【請求項143】 ナイトライトが亜硝酸ナトリウムである、請求項131
    に記載の方法。
  144. 【請求項144】 アニオンを放出する化合物が、モリブレート、タングス
    テート、バナデート及びクロメートの水溶性塩より成る群から選択される、請求
    項131に記載の方法。
  145. 【請求項145】 モリブレートの水溶性塩がモリブデン酸ナトリウムまた
    はモリブデン酸ナトリウムの水和物である、請求項144に記載の方法。
  146. 【請求項146】 ポリカルボキシレートが、カルボキシレート基によって
    複数置換された、約4〜約20の炭素原子を含む脂肪族化合物またはその水溶性
    塩を含む、請求項131に記載の方法。
  147. 【請求項147】 ポリカルボキシレートが1,2,3,4−ブタンテトラ
    カルボン酸である、請求項146に記載の方法。
  148. 【請求項148】 ポリカルボキシレートが、1以上のカルボキシル基を含
    むエチレン性不飽和モノマーの重合によって得られるホモポリマーである、請求
    項131に記載の方法。
  149. 【請求項149】 ホモポリマーがポリアクリル酸またはその水溶性塩であ
    る、請求項148に記載の方法。
  150. 【請求項150】 ホモポリマーがポリマレイン酸またはその水溶性塩であ
    る、請求項148に記載の方法。
  151. 【請求項151】 ホモポリマーが無水ポリマレイン酸またはその水溶性塩
    である、請求項148に記載の方法。
  152. 【請求項152】 ポリカルボキシレートは2種以上の異なるエチレン不飽
    和モノマーの重合から得られるコポリマーを含み、各モノマーは1以上のカルボ
    キシル基を含む、請求項131に記載の方法。
  153. 【請求項153】 アルキルヒドロキシカルボン酸が一般式: 【化31】 [a、b及びcは0〜6の整数であり、(a+b+c)>0であり、RB1、RB2
    、RB3はC=OまたはCYZ(Y及びZは、H、OH、CHO、COOH、CH3、CH2(OH)、
    CH(OH)2、CH2(COOH)、CH(OH)COOH、CH2(CHO)及びCH(OH)CHOより成る群から別々
    に選択され、その選択は分子が十分に水和された形態に記述されたときに最小限
    の1つのOH基を有するようになされ、そしてRB4はHまたはCOOHである)
    を含む]を有するか、またはこれらの酸の化学的に同等の環状、脱水、及び水和
    された形態、及び水中で上記化合物を形成する加水分解可能なエステル及びアセ
    タール、またはそのようなアルキルヒドロキシカルボン酸の水溶性塩を含む、請
    求項131に記載の方法。
  154. 【請求項154】 アルキルヒドロキシカルボン酸が、酒石酸、メソ酒石酸
    、クエン酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、ケトマロン酸、及び糖酸、及びそ
    れらの水溶性塩から選択される、請求項153に記載の方法。
  155. 【請求項155】 他の水性系処理物質が、オルトリン酸またはその水溶性
    塩及び少なくとも1種の次一般式を有するヒドロキシカルボン酸の混合物である
    、請求項131に記載の方法: 【化32】 [a、b及びcは0〜6の整数であり、(a+b+c)>0であり、RB1、RB2
    、RB3はC=OまたはCYZ(Y及びZは、H、OH、CHO、COOH、CH3、CH2(OH)、
    CH(OH)2、CH2(COOH)、CH(OH)COOH、CH2(CHO)及びCH(OH)CHOより成る群から別々
    に選択され、その選択は分子が十分に水和された形態に記述されたときに最小限
    の1つのOH基を有するようになされ、そしてRB4はHまたはCOOHである)
    を含む]、ただしアルキルヒドロキシカルボン酸はこれらの酸の立体異性体及び
    化学的に同等の環状、脱水、及び水和された形態、及び水中で上記化合物を形成
    する加水分解可能なエステル及びアセタール、またはそのようなアルキルヒドロ
    キシカルボン酸の水溶性塩を含む。
  156. 【請求項156】 ヒドロキシカルボン酸が、酒石酸、メソ酒石酸、クエン
    酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、ケトマロン酸、及び糖酸、及びそれらの水
    溶性塩より成る群から選択される、請求項155に記載の方法。
  157. 【請求項157】 アミノヒドロキシコハク酸が、次の一般式を有するか、
    またはその水溶性塩である、請求項131に記載の方法: 【化33】 [式中、RC1はHまたはC1〜C4アルキル(所望により−OH、−COOH、−
    SO3Hまたはフェニルにより置換されていてもよい)、C4〜C7シクロアルキ
    ル、またはフェニル(所望により−OHまたは−COOHにより置換されていて
    もよい)であり、そしてRC2はH、C1〜C6アルキル(所望により−HまたはC
    OOHにより置換されていてもよい)であり、特に−CH(CO2H)CH(OH)(
    CO2H)基を含む];及び 【化34】 {RC2は上記の通りであり、ZCは次のi)〜iv)より成る群から選択される: i)(CH2)k[kは2〜10の整数である]、 ii)−(CH2)2−XC−(CH2)2−[XCは−O−、−S−、−NRC3−(RC3 はH、C1〜C6アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、アシル、
    −C(O)ORC4(RC4はC1〜C6アルキルまたはベンジル及び一般式 【化35】 (RC2は上記の通りである)を有する残基より成る群から選択される)]、 iii)一般式 【化36】 (YはH、C1〜C6アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−CO2H、または−S
    3Hであり、mは独立して0または1であり、そしてpは1または2である)
    を有する残基、並びに (iv)一般式 【化37】 (RC5及びRC6は独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、QはHまたはC1
    〜C6アルキルであり、sは0、1または2であり、tは独立して0、1、2ま
    たは3であり、qは0、1、2、または3であり、そしてrは1または2である
    )を有する残基。
  158. 【請求項158】 アミノヒドロキシコハク酸化合物が、イミノジ(2−ヒドロ
    キシコハク酸)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシニル)−1,6−ヘキ
    サンジアミン、及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシニル)−m−キシレ
    ンジアミン、並びにこれらの水溶性塩より成る群から選択される、請求項157
    に記載の方法。
  159. 【請求項159】 他の水性系処理物質が、オルトリン酸またはその水溶
    性塩及び少なくとも1種のアミノヒドロキシコハク酸の混合物であり、該アミノ
    ヒドロキシコハク酸が、次の一般式を有するか、またはその水溶性塩である、請
    求項131に記載の方法: 【化38】 [式中、RC1はHまたはC1〜C4アルキル(所望により−OH、−COOH、−
    SO3Hまたはフェニルにより置換されていてもよい)、C4〜C7シクロアルキ
    ル、またはフェニル(所望により−OHまたは−COOHにより置換されていて
    もよい)であり、そしてRC2はH、C1〜C6アルキル(所望により−HまたはC
    OOHにより置換されていてもよい)であり、特に−CH(CO2H)CH(OH)(
    CO2H)を含む];及び 【化39】 {RC2は上記の通りであり、ZCは次のi)〜iv)より成る群から選択される: i)(CH2)k[kは2〜10の整数である]、 ii)−(CH2)2−XC−(CH2)2−[XCは−O−、−S−、−NRC3−(RC3 はH、C1〜C6アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、アシル、
    −C(O)ORC4(RC4はC1〜C6アルキルまたはベンジルより成る群から選択さ
    れる)及び一般式 【化40】 (RC2は上記の通りである)を有する残基より成る群から選択される)]、 iii)一般式 【化41】 (YはH、C1〜C6アルキル、アルコキシ、ハロゲン、−CO2H、または−S
    3Hであり、mは独立して0または1であり、そしてpは1または2である)
    を有する残基、並びに (iv)一般式 【化42】 (RC5及びRC6は独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、QはHまたはC1
    〜C6アルキルであり、sは0、1または2であり、tは独立して0、1、2ま
    たは3であり、qは0、1、2、または3であり、そしてrは1または2である
    )を有する残基。
  160. 【請求項160】 アミノヒドロキシコハク酸化合物が、イミノジ(2−ヒ
    ドロキシコハク酸)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシニル)−1,6−
    ヘキサンジアミン、及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシサクシニル)−m−キ
    シレンジアミン、並びにこれらの水溶性塩より成る群から選択される、請求項1
    59に記載の方法。
  161. 【請求項161】 ポリエポキシコハク酸が次の一般式を有するか、その水
    溶性塩である、請求項131に記載の方法: 【化43】 [lは約2〜約50であり、MTは水素または水溶性カチオン、例えばNa+、N
    4 +またはK+であり、そしてRTは水素、C1-4アルキルまたはC1-4置換アルキ
    ルである]。
  162. 【請求項162】 RTが水素であり、そしてlは約2〜約10である、請
    求項161に記載の方法。
  163. 【請求項163】 RTが水素であり、そしてlは約4〜約7である、請求
    項161に記載の方法。
  164. 【請求項164】 他の水性系処理物質が、オルトリン酸またはその水溶性
    塩及び次の一般式のポリエポキシコハク酸またはその水溶性塩の混合物である、
    請求項131に記載の方法: 【化44】 [lは約2〜約50であり、MTは水素または水溶性カチオン、例えばNa+、N
    4 +またはK+であり、そしてRTは水素、C1-4アルキルまたはC1-4置換アルキ
    ルである]。
  165. 【請求項165】 ポリエポキシコハク酸のRTが水素であり、lが約2〜
    約10である、請求項164に記載の方法。
  166. 【請求項166】 ポリエポキシコハク酸のRTが水素であり、lが約4〜
    約7である、請求項164に記載の方法。
  167. 【請求項167】 変性ポリエポキシコハク酸が次の一般式を有する、請求
    項131に記載の方法: 【化45】 式中、RD1(存在するとき)はH、置換または非置換アルキルまたはアリール基
    (水溶液中での可溶性が失われる長さ以下の炭素鎖を有するもの)、またはエチ
    レン性不飽和化合物の重合後に得られる繰返単位であり;RD2及びRD3はおのお
    の独立してH、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4置換アルキルであり;ZDはO
    、S、NH、またはNRD1(RD1は上記の通りである)であり、uは1より大き
    い正の整数であり;fは正の整数であり、そしてMDはH、水溶性カチオン(例
    えばNH4 +、アルカリ金属)または1〜3の炭素原子を有する非置換低級アルキ
    ルである(RD1が存在しないときは、ZDはMD3Sであり、MDは上記した通り
    である)。
  168. 【請求項168】 RD1がメタキシリレン(メタ−CH2−C64−CH2
    )であり、ZDは−NH−であり、RD2及びRD3の両方はHであり、MDはNaま
    たはHであり、fは2であり、uは1より大きい正の整数である、請求項167
    に記載の方法。
  169. 【請求項169】 モノホスホン酸が次の一般式を有するか、またはその水
    溶性塩である、請求項131に記載の方法: 【化46】 (式中、RFはC1〜C12直鎖または分岐鎖アルキル残基、C2〜C12直鎖または
    分岐鎖アルケニル残基、C5〜C12シクロアルキル残基、C6〜C10アリール残基
    、またはC7〜C12アルアルキル残基であり、RFはさらに、ヒドロキシ、アミノ
    、またはハロゲンから独立して選択される基によって単置換、または複数置換さ
    れていてよい)
  170. 【請求項170】 ジホスホン酸が、次の一般式を有するか、またはその水
    溶性塩である、請求項131に記載の方法: 【化47】 (RKはC1〜C12直鎖または分岐鎖アルキレン残基、C2〜C12直鎖または分岐
    鎖アルケニレン残基、C5〜C12シクロアルキレン残基、C6〜C10アリーレン残
    基、またはC7〜C12アルアルキレン残基であり、RKはさらに、ヒドロキシ、ア
    ミノ、またはハロゲンから独立して選択される基によって単置換、または複数置
    換されていてよい)。
  171. 【請求項171】 ジホスホン酸が、1−ヒドロキシエタン−1、1−ジホ
    スホン酸またはそれらの水溶性塩である、請求項170に記載の方法。
  172. 【請求項172】 ホスホノカルボン酸が一般式: 【化48】 [RH1はH、1〜4の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、またはアルキニ
    ル基、アシル、アリール、シクロアルキル、またはアルアルキル基、または次か
    ら選択される基であり 【化49】 (RH2はH、炭素原子数1〜4のアルキル基、またはカルボキシル基である)、
    そしてXHは次のものから選択される 【化50】 (−PO32基はホスホノ基 【化51】 である)]を有するか、またはその水溶性塩である、請求項131に記載の方法
  173. 【請求項173】 ホスホノカルボン酸が2−ホスホノブタン−1,2,4
    −トリカルボン酸またはその水溶性塩である、請求項172に記載の方法。
  174. 【請求項174】 ヒドロキシホスホノカルボン酸が次の一般式を有するか
    、またはその水溶性塩である、請求項131に記載の方法: 【化52】 (式中、REはH、C1〜C12直鎖または分岐鎖アルキル残基、C2〜C12直鎖ま
    たは分岐鎖アルケニル残基、C5〜C12シクロアルキル残基、C6〜C10アリール
    残基、またはC7〜C12アルアルキル残基であり、XEは所望の基であって、C1
    〜C10直鎖または分岐鎖アルキレン残基、C2〜C10直鎖または分岐鎖アルケニ
    レン残基、またはC6〜C10アリーレン残基である)。
  175. 【請求項175】 ヒドロキシホスホノカルボン酸が、2−ヒドロキシ−ホ
    スホノ酢酸またはその水溶性塩である、請求項174に記載の方法。
  176. 【請求項176】 アミノホスホン酸が次の一般式を有するか、またはその
    水溶性塩である、請求項131に記載の方法: 【化53】 [式中、RG2は約1〜約4の炭素原子を有する低級アルキレン、またはアミン、
    ヒドロキシ、またはハロゲン置換低級アルキレンであり;RG3はRG2−PO32 、H、OH、アミノ、置換アミノ、または前に定義したRFであり;RG4はRG3
    または次の一般式に表わされる基である: 【化54】 (RG5及びRG6はそれぞれ独立して、H、OH、アミノ、置換アミノ、または前
    に定義したRFであり;RG7はRG5、RG6または基RG2−PO32(RG2は前に
    定義した通りである)であり;vは1〜約15の整数であり;そしてwは1〜約
    14の整数である)]。
  177. 【請求項177】 アミノホスホン酸が、ジエチレントリアミンペンタ(メ
    チレンホスホン酸)、またはその水溶性塩である、請求項176に記載の方法。
  178. 【請求項178】 ホスホノメチルアミンオキサイドが次の一般式を有する
    か、またはこれらの水溶性塩である、請求項131に記載の方法: 【化55】 [式中、RA1及びRA2は次の(1)または(2)を満たす: (1)RA1はヒドロカルビル、及びヒドロキシ置換ヒドロカルビル、アルコキシ
    置換ヒドロカルビル、カルボキシ置換ヒドロカルビル及びスルホニル置換ヒドロ
    カルビルより成る群から選択され;そしてRA2はヒドロカルビル、及びヒドロキ
    シ置換ヒドロカルビル、アルコキシ置換ヒドロカルビル、カルボキシ置換ヒドロ
    カルビル及びスルホニル置換ヒドロカルビル、−CH2PO32、並びに 【化56】 より成る群から選択されるか、または (2)RA1及びRA2は共に、3〜5個の炭素原子を環中に有する脂環式の環を形
    成し、ヒドロカルビルは、アミンオキサイドを水に不溶性にしないアルキル、ア
    リール、及びアルカリール基を含む]。
  179. 【請求項179】 ホスホノメチルアミンオキサイドがN,N−ビス−ホス
    ホノメチルエタノールアミンN−オキサイドまたはその水溶性塩である、請求項
    178に記載の方法。
  180. 【請求項180】 リン含有カルボキシレートが、1種以上の不飽和モノマ
    ーのリン含有化合物の存在下での重合によって得られるオリゴマー、ポリマー、
    コオリゴマー、またはコポリマーであり、ここでモノマーが1以上のカルボキシ
    ル基を含むか、または重合後にカルボキシル基に変化する1種以上の基を含み、
    そして得られたリン含有カルボキシレートが、優勢に若しくは排他的に末端タイ
    プのホスフィノ種として存在するリン組込みを含む;またはそれらの水溶性塩で
    ある、請求項131に記載の方法。
  181. 【請求項181】 リン含有カルボキシレートが、1種以上の不飽和モノマー
    のリン含有化合物の存在下での重合によって得られるオリゴマー、ポリマー、コ
    オリゴマー、またはコポリマーであり、ここでモノマーが1以上のカルボキシル
    基を含むか、または重合後にカルボキシル基に変化する1種以上の基を含み、そ
    して得られたリン含有カルボキシレートが、優勢に若しくは排他的にホスフィノ
    種として存在するリン組込みを含む;またはそれらの水溶性塩である、請求項1
    31に記載の方法。
  182. 【請求項182】 リン含有カルボキシレートが、1種以上の不飽和モノマ
    ーのリン含有化合物の存在下での重合によって得られるオリゴマー、ポリマー、
    コオリゴマー、またはコポリマーであり、ここでモノマーが1以上のカルボキシ
    ル基を含むか、または重合後にカルボキシル基に変化する1種以上の基を含み、
    そして得られたリン含有カルボキシレートが、優勢に若しくは排他的に末端タイ
    プのジアルキルホスフィノ種として存在するリン組込みを含む;またはそれらの
    水溶性塩である、請求項131に記載の方法。
  183. 【請求項183】 リン含有カルボキシレートが、1種以上の不飽和モノマ
    ーのリン含有化合物の存在下での重合によって得られるオリゴマー、ポリマー、
    コオリゴマー、またはコポリマーであり、ここでモノマーが1以上のカルボキシ
    ル基を含むか、または重合後にカルボキシル基に変化する1種以上の基を含み、
    そして得られたリン含有カルボキシレートが、優勢に若しくは排他的にホスホノ
    、末端タイプのホスフィノ、及びジアルキルホスフィノ種の混合物として存在す
    るリン組込みを含む;またはそれらの水溶性塩である、請求項131に記載の方
    法。
  184. 【請求項184】 不飽和モノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、シト
    ラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ−メ
    チレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テト
    ラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフ
    タル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2
    .2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2
    ,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラヒド
    ロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項180に記載の方法。
  185. 【請求項185】 アクリル酸が単一の不飽和モノマーである、請求項18
    0に記載の方法。
  186. 【請求項186】 単一の不飽和モノマーがマレイン酸、イタコン酸及び無
    水マレイン酸より成る群から選択される、請求項180に記載の方法。
  187. 【請求項187】 1つの不飽和モノマーがアクリル酸であり、他の不飽和
    モノマーが、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択さ
    れる、請求項180に記載の方法。
  188. 【請求項188】 不飽和モノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、シト
    ラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ−メ
    チレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テト
    ラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフ
    タル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2
    .2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2
    ,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラヒド
    ロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項181に記載の方法。
  189. 【請求項189】 アクリル酸が単一の不飽和モノマーである、請求項18
    1に記載の方法。
  190. 【請求項190】 単一の不飽和モノマーがマレイン酸、イタコン酸及び無
    水マレイン酸より成る群から選択される、請求項181に記載の方法。
  191. 【請求項191】 1つの不飽和モノマーがアクリル酸であり、他の不飽和
    モノマーが、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択さ
    れる、請求項181に記載の方法。
  192. 【請求項192】 不飽和モノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、シト
    ラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ−メ
    チレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テト
    ラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフ
    タル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2
    .2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2
    ,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラヒド
    ロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項182に記載の方法。
  193. 【請求項193】 アクリル酸が単一の不飽和モノマーである、請求項18
    2に記載の方法。
  194. 【請求項194】 単一の不飽和モノマーがマレイン酸、イタコン酸及び無
    水マレイン酸より成る群から選択される、請求項182に記載の方法。
  195. 【請求項195】 1つの不飽和モノマーがアクリル酸であり、他の不飽和
    モノマーが、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択さ
    れる、請求項182に記載の方法。
  196. 【請求項196】 不飽和モノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無水マレ
    イン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸、シト
    ラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルファ−メ
    チレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テト
    ラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフ
    タル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2
    .2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2
    ,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テトラヒド
    ロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項183に記載の方法。
  197. 【請求項197】 アクリル酸が単一の不飽和モノマーである、請求項18
    3に記載の方法。
  198. 【請求項198】 単一の不飽和モノマーがマレイン酸、イタコン酸及び無
    水マレイン酸より成る群から選択される、請求項183に記載の方法。
  199. 【請求項199】 1つの不飽和モノマーがアクリル酸であり、他の不飽和
    モノマーが、マレイン酸、イタコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択さ
    れる、請求項183に記載の方法。
  200. 【請求項200】 リン含有カルボキシレートが2以上の不飽和モノマーの
    リン含有化合物の存在下での重合から得られるコオリゴマーまたはコポリマー、
    またはそれらの水溶性塩であり;リン含有カルボキシレートの主比率の残基(5
    0重量%より大)が、1以上のカルボキシル基を含むか重合後にカルボキシル基
    に変化する1以上の基を含むカルボキシルモノマーから誘導され;残りの基が非
    カルボキシルモノマーから得られ、そして得られたリン含有カルボキシレートが
    、優勢にまたは排他的に、末端タイプのホスフィノ種として存在するリン組込み
    を含む、請求項131に記載の方法。
  201. 【請求項201】 非カルボキシモノマーが、2−アクリルアミド−2−メ
    チルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロ
    パンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン
    酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸
    、アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエ
    チルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエス
    テル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルア
    ミド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニ
    ルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル
    、加水分解された酢酸ビニル及びスチレンより成る群から選択される、請求項2
    00に記載の方法。
  202. 【請求項202】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無
    水マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸
    、シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルフ
    ァ−メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6
    −テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒ
    ドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシク
    ロ[2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−
    1,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テト
    ラヒドロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項200に記載の方法
  203. 【請求項203】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、イ
    タコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択される、請求項202に記載の
    方法。
  204. 【請求項204】 リン含有カルボキシレートが2以上の不飽和モノマーの
    リン含有化合物の存在下での重合から得られるコオリゴマーまたはコポリマー、
    またはそれらの水溶性塩であり;リン含有カルボキシレートの主比率の残基(5
    0重量%より大)が、1以上のカルボキシル基を含むか重合後にカルボキシル基
    に変化する1以上の基を含むカルボキシルモノマーから誘導され;残りの基が非
    カルボキシルモノマーから得られ、そして得られたリン含有カルボキシレートが
    、優勢にまたは排他的に、ホスフィノ種として存在するリン組込みを含む、請求
    項131に記載の方法。
  205. 【請求項205】 非カルボキシモノマーが、2−アクリルアミド−2−メ
    チルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロ
    パンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン
    酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸
    、アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエ
    チルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエス
    テル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルア
    ミド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニ
    ルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル
    、加水分解された酢酸ビニル及びスチレンより成る群から選択される、請求項2
    04に記載の方法。
  206. 【請求項206】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無
    水マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸
    、シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルフ
    ァ−メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6
    −テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒ
    ドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシク
    ロ[2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−
    1,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テト
    ラヒドロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項204に記載の方法
  207. 【請求項207】 カルボキシルモノマーは、アクリル酸、マレイン酸、イ
    タコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択される、請求項206に記載の
    方法。
  208. 【請求項208】 リン含有カルボキシレートが2以上の不飽和モノマーの
    リン含有化合物の存在下での重合から得られるコオリゴマーまたはコポリマー、
    またはそれらの水溶性塩であり;リン含有カルボキシレートの主比率の残基(5
    0重量%より大)が、1以上のカルボキシル基を含むか重合後にカルボキシル基
    に変化する1以上の基を含むカルボキシルモノマーから誘導され;残りの基が非
    カルボキシルモノマーから得られ、そして得られたリン含有カルボキシレートが
    、優勢にまたは排他的に、ジアルキルホスフィノ種として存在するリン組込みを
    含む、請求項131に記載の方法。
  209. 【請求項209】 非カルボキシモノマーが、2−アクリルアミド−2−メ
    チルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロ
    パンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン
    酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸
    、アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエ
    チルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエス
    テル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルア
    ミド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニ
    ルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル
    、加水分解された酢酸ビニル及びスチレンより成る群から選択される、請求項2
    08に記載の方法。
  210. 【請求項210】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無
    水マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸
    、シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルフ
    ァ−メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6
    −テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒ
    ドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシク
    ロ[2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−
    1,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テト
    ラヒドロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項208に記載の方法
  211. 【請求項211】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、イ
    タコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択される、請求項210に記載の
    方法。
  212. 【請求項212】リン含有カルボキシレートが2以上の不飽和モノマーのリ
    ン含有化合物の存在下での重合から得られるコオリゴマーまたはコポリマー、ま
    たはそれらの水溶性塩であり;リン含有カルボキシレートの主比率の残基(50
    重量%より大)が、1以上のカルボキシル基を含むか重合後にカルボキシル基に
    変化する1以上の基を含むカルボキシルモノマーから誘導され;残りの基が非カ
    ルボキシルモノマーから得られ、そして得られたリン含有カルボキシレートが、
    優勢にまたは排他的に、ホスホノ、末端タイプホスフィノ及びジアルキルホスフ
    ィノ種の混合物として存在するリン組込みを含む、請求項131に記載の方法。
  213. 【請求項213】 非カルボキシモノマーが、2−アクリルアミド−2−メ
    チルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロ
    パンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、アリルスルホン
    酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸
    、アリルホスホン酸、ビニルホスホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエ
    チルメタクリレート、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエス
    テル及びC1〜C4アルキルエステル、アクリルアミド、アルキル置換アクリルア
    ミド、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニ
    ルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル
    、加水分解された酢酸ビニル及びスチレンより成る群から選択される、請求項1
    3212に記載の方法。
  214. 【請求項214】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、無
    水マレイン酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、フマル酸
    、シトラコン酸、メサコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルフ
    ァ−メチレングルタル酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6
    −テトラヒドロフタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒ
    ドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシク
    ロ[2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−
    1,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、及び2−メチル−1,3,6−テト
    ラヒドロフタル酸無水物より成る群から選択される、請求項212に記載の方法
  215. 【請求項215】 カルボキシルモノマーが、アクリル酸、マレイン酸、イ
    タコン酸及び無水マレイン酸より成る群から選択される、請求項214に記載の
    方法。
  216. 【請求項216】 リン含有カルボキシレートが次の一般式のホスホンポリ
    マー、またはその水溶性塩である、請求項131に記載の方法: 【化57】 [XJはH、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、またはアンモニウム若
    しくはアミン残基であり;RJ1は2つの異なる残基 【化58】 (zは2〜100の整数であり、第1の残基においてRJ2は−COOHであり、
    そして第2の残基においてRJ2は−CONHC(CH3)2CH2SO3J(XJは前
    に定義した通りである)である)を含むコポリマー残基である]
  217. 【請求項217】 水性処理物質が、組成物の重量を基準として、50重量
    %以下のホスホノコハク酸、マレイン酸アルカリ金属塩のホスホン化ダイマー、
    ダイマーの重量を基準として半量未満のより高級のホスホン化オリゴマーマレエ
    ート、及び組成物の約0.5〜約5重量%の燐酸アルカリ金属塩の組成物である
    、請求項131に記載の方法。
  218. 【請求項218】 サクロシンの長鎖脂肪酸誘導体がN−ラウロイルサルコ
    シンまたはその水溶性塩であるとして選択される、請求項131に記載の方法。
  219. 【請求項219】 組成物が水を含む、請求項131に記載の方法。
  220. 【請求項220】 組成物がさらに水を含む、請求項131に記載の方法。
  221. 【請求項221】 組成物が、追加的に i)1種以上の分散剤、 ii)1種以上の銅腐蝕禁止剤、 iii)1種以上のアルミニウム腐蝕禁止剤 iv)亜鉛、マンガン、アルミニウム、錫、ニッケル、イットリウム、及び希土
    類金属より成る群から選択される金属の1種以上の水溶性金属塩、 v)亜鉛、マンガン、アルミニウム、錫、ニッケル、イットリウム、及び希土類
    金属より成る群から選択される金属イオンの1種以上の水溶性有機金属キレート
    、有機キレート化剤は金属イオンの望まれるレベルの水溶性を付与するように選
    択される、 vi)1種以上のスケール制御剤、 vii)1種以上の金属イオン封鎖剤、 viii)1種以上の消泡剤、 ix)1種以上の酸化性殺生物剤、 x)1種以上の非酸化性殺生物剤 xi)1種以上の、水性系の凝固点を下げることができる水溶性アルコール、 xii)1種以上のイオン性凝固点降下剤、 xiii)1種以上のpH調節剤、 xiv)1種以上の不活性トレーサー、 xv)1種以上の活性トレーサー、 xvi)1種以上の水不溶性有機潤滑剤、 xvii)1種以上の水溶性潤滑剤、 xviii)1種以上の界面活性剤、 xix)1種以上のカルシウム硬度調節剤、 xx)1種以上の着色剤 より成る群から選択される少なくとも1種の添加剤を含む、請求項131に記載
    の方法。
  222. 【請求項222】 組成物が追加的に水を含む、請求項221に記載の方法
  223. 【請求項223】 分散剤が、1種以上のエチレン不飽和モノマーの重合か
    ら得られる水溶性スルホン化ポリマーまたはコポリマーである、請求項221に
    記載の方法。
  224. 【請求項224】 水溶性スルホン化コポリマーが、アクリル酸とアリルヒ
    ドロキシプロピルスルホネートエーテルの約3:1重量比のコポリマー、または
    その水溶性塩である、請求項223に記載の方法。
  225. 【請求項225】 分散剤が、ジイソブチレンと無水マレイン酸との、10
    000未満の分子量を有するコポリマー、またはその水溶性塩である、請求項2
    21に記載の方法。
  226. 【請求項226】 銅腐蝕禁止剤トリルトリアゾールである、請求項221
    に記載の方法。
  227. 【請求項227】 銅腐蝕禁止剤が、少なくとも65重量%の5−メチルベ
    ンゾトリアゾールを含む混合トリルトリアゾール組成物である、請求項221に
    記載の方法。
  228. 【請求項228】 腐蝕禁止剤がベンゾトリアゾールである、請求項221
    に記載の方法。
  229. 【請求項229】銅腐蝕禁止剤がメルカプトベンゾチアゾールである、請求
    項221に記載の方法。
  230. 【請求項230】 銅腐蝕禁止剤が、置換がベンゼン環の4または5位で生
    じているアルキル若しくはアルコキシ置換ベンゾトリアゾールである、請求項2
    21に記載の方法。
  231. 【請求項231】 置換基が、n−ブチル及びヘキシルオキシより成る群か
    ら選択される、請求項230に記載の方法。
  232. 【請求項232】 銅腐蝕禁止剤が1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
    ールである、請求項221に記載の方法。
  233. 【請求項233】 銅腐蝕禁止剤がハロゲン耐性アゾールである、請求項2
    21に記載の方法。
  234. 【請求項234】 ハロゲン耐性アゾールがクロロ−トリアゾールである、
    請求項233に記載の方法。
  235. 【請求項235】 アルミニウム腐蝕禁止剤が、水溶性硝酸塩である、請求
    項221に記載の方法。
  236. 【請求項236】 水溶性硝酸塩が硝酸ナトリウムである、請求項235に
    記載の方法。
  237. 【請求項237】 水溶性金属塩が亜鉛から得られる、請求項221に記載
    の方法。
  238. 【請求項238】 亜鉛塩が硫酸塩、塩化物、酢酸塩または硝酸塩である、
    請求項237に記載の方法。
  239. 【請求項239】 金属塩が、+2の酸化状態で得られる、請求項221に
    記載の方法。
  240. 【請求項240】 マンガン塩が硫酸塩、塩化物、酢酸塩または硝酸塩であ
    る、請求項239に記載の方法。
  241. 【請求項241】 金属塩がランタンまたはランタンを含む希土類金属の混
    合物から得られる、請求項221に記載の方法。
  242. 【請求項242】 ランタンまたはランタンを含む希土類金属の混合物が、
    硫酸塩、塩化物、酢酸塩または硝酸塩から独立して選択される、請求項241に
    記載の方法。
  243. 【請求項243】 金属イオン封鎖剤が、エチレンジアミンテトラ(酢酸)
    ニトロロトリ酢酸、及びN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシンまたはそ
    の水溶性塩より成る群から選択される、請求項221に記載の方法。
  244. 【請求項244】 珪酸アルカリ金属塩がメタ珪酸ナトリウムである、請求
    項131に記載の方法。
  245. 【請求項245】 消泡剤が、シリコーン、ポリジメチルシロキサン、ジス
    テアリルセバクアミド、ジステアリルアジパミド、脂肪アルコール、及び脂肪ア
    ルコールのエチレンオキサイド縮合物より成る群から選択される、請求項221
    に記載の方法。
  246. 【請求項246】 酸化性殺生物剤が、塩素、次亜塩素酸塩、臭素、次亜臭
    素酸塩、塩素及び/または臭素を供与する化合物、過酢酸、無機ペルオキシド、
    及びペルオキシド発生剤、二酸化塩素、オゾン及びこれらの混合物より成る群か
    ら選択される、請求項221に記載の方法。
  247. 【請求項247】 非酸化性殺生物剤が、アミン、第4アンモニウム化合物
    、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、β−ブロモニトロスチ
    レン、ドデシルグアニジン塩化水素、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオ
    ンアミド、グルタルアルデヒド、クロロフェノール、スルホン類、メチレンビス
    チオシアネート、メチレンビスカルバメート、イソチアゾロン類、臭化プロピオ
    ンアミド、トリアジン、ホスホニウム化合物、有機金属化合物、それらの混合物
    より成る群から選択される、請求項221に記載の方法。
  248. 【請求項248】 非酸化性殺生物剤が、(a)2−ブロモ−2−ニトロプ
    ロパン−1,3−ジオール(BNPD)と、(b)約75%の5−クロロ−2−
    メチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び約25%の2−メチル−4−イソチ
    アゾリン−3−オンの混合物との混合物であり、該BNPD(a)の該混合物(
    b)に対する重量比が約16:1〜約1:1である、請求項221に記載の方法
  249. 【請求項249】 水溶性アルコール凝固点降下剤が、エチレングリコール
    、プロピレングリコール、エタノール、グリセロール、イソプロパノール、メタ
    ノール、及びこれらの混合物より成る群から選択される、請求項221に記載の
    方法。
  250. 【請求項250】 イオン性凝固点降下剤が、塩化カルシウム、塩化ナトリ
    ウム、臭化リチウム、及び塩化リチウムより成る群から選択される、請求項22
    1に記載の方法。
  251. 【請求項251】 pH調節剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
    酸化リチウム、塩酸、硫酸、硝酸、二酸化炭素、アンモニア、蓚酸のような有機
    酸、アルカリ金属炭酸塩、及びアルカリ金属炭酸水素塩より成る群から選択され
    る、請求項221に記載の方法。
  252. 【請求項252】 不活性トレーサーが可溶性リチウム塩、遷移金属、蛍光
    物質より成る群から選択される、請求項221に記載の方法。
  253. 【請求項253】 活性トレーサーが、蛍光で標識されたポリマー、光不活
    性の潜在的に検出し得る基を含むポリマー、水溶性モリブデン酸塩及びアゾール
    系銅腐蝕禁止剤より成る群から選択される、請求項221に記載の方法。
  254. 【請求項254】 水不溶性有機潤滑剤が、天然油及び合成油より成る群か
    ら選択される、請求項221に記載の方法。
  255. 【請求項255】 界面活性剤が、アニオン性、カチオン性、両性、及び非
    イオン性界面活性剤より成る群から選択される、請求項221に記載の方法。
  256. 【請求項256】 カルシウム硬度調節剤が、カルシウムの炭酸水素塩、炭
    酸塩、塩化物、硫酸塩、及び酢酸塩、並びに水酸化カルシウム及び酸化カルシウ
    ムより成る群から選択される、請求項221に記載の方法。
  257. 【請求項257】 着色剤が、水溶性染料である、請求項221に記載の方
    法。
  258. 【請求項258】 モノフルオロホスフェートがモノフルオロリン酸ナトリ
    ウムである、請求項131に記載の方法。
  259. 【請求項259】 オルトホスフェート種のピロホスフェート種に対する重
    量比が、両種がPO4 -3で示されるときに約20:1〜約1:20である、請求
    項153に記載の方法。
  260. 【請求項260】 水性系が冷却水系である、請求項155に記載の方法。
  261. 【請求項261】 冷却水系が開放蒸発冷却系である、請求項260に記載
    の方法。
  262. 【請求項262】 冷却系がワンススルー(once-through)系である、請求
    項260に記載の方法。
  263. 【請求項263】 冷却系が閉鎖ループ冷却系である、請求項260に記載
    の方法。
  264. 【請求項264】 閉鎖ループ冷却系が内燃機関の冷却系である、請求項2
    63に記載の方法。
  265. 【請求項265】 閉鎖ループ冷却系が、塩化カルシウム、塩化リチウム、
    臭化リチウム及び塩化ナトリウムより成る群から選択される少なくとも1種の添
    加剤を含むブラインに基づく系である、請求項263に記載の方法。
  266. 【請求項266】 閉鎖ループ冷却系が、エチレングリコール、プロピレン
    グリコール、エタノール、グリセロール、イソプロパノール、及びメタノールよ
    り成る群から選択される少なくとも1種の添加剤を含む系である、請求項263
    に記載の方法。
  267. 【請求項267】 水性系が温水加熱系である、請求項130に記載の方法
  268. 【請求項268】 水性系が、パルプ製造及び製紙系、食品及び飲料系、ボ
    イラー系、製油系、石油化学加工系、鉱業系、及び水性金属加工流体を利用する
    金属加工系より成る群から選択される、請求項130に記載の方法。
  269. 【請求項269】 水性系が少なくとも5重量%が水である流体を含む、請
    求項130に記載の方法。
  270. 【請求項270】 水性系が少なくとも50重量%が水である流体を含む、
    請求項130に記載の方法。
  271. 【請求項271】 水性系が少なくとも90重量%が水である流体を含む、
    請求項130に記載の方法。
  272. 【請求項272】 水性系が溶解した酸素を含む、請求項130に記載の方
    法。
  273. 【請求項273】 水性系が、溶解した酸素を実質的にまたは完全に含まな
    い、請求項130に記載の方法。
  274. 【請求項274】 酸素、二酸化炭素、硫化水素及びアンモニアより成る群
    から選択される少なくとも1種の溶解ガスを含む、請求項130に記載の方法。
  275. 【請求項275】 水性系が鉄金属を含む、請求項130に記載の方法。
  276. 【請求項276】 鉄金属が、鋳鉄、軟鋼、低合金鋼、ステンレス鋼より成
    る群から選択される、請求項275に記載の方法。
  277. 【請求項277】 水性系が非鉄金属を含む、請求項130に記載の方法。
  278. 【請求項278】 非鉄金属が、アルミニウム、銅、及び銅系アロイより成
    る群から選択される少なくとも1種の金属である、請求項277に記載の方法。
  279. 【請求項279】 水性系が鉄金属及び非鉄金属の両方を含む、請求項13
    0に記載の方法。
  280. 【請求項280】 成分が、スラッグ供給によって有効な濃度で系内に導入
    される、請求項130に記載の方法。
  281. 【請求項281】 成分が、系が満たされているときに、水性流体とブレン
    ドすることによって有効な濃度で系内に導入される、請求項130に記載の方法
  282. 【請求項282】 成分が、実質的に連続的な基準で系内に供給される、請
    求項130に記載の方法。
  283. 【請求項283】 成分が、実質的に断続的な基準で系内に供給される、請
    求項130に記載の方法。
  284. 【請求項284】 成分が、断続的及び連続的な方法の組合せを使用して系
    内に供給される、請求項130に記載の方法。
  285. 【請求項285】 成分のいくらかが連続的な基準で系内に供給され、そし
    て残りの成分が断続的な基準で供給される、請求項130に記載の方法。
  286. 【請求項286】 成分を系内に供給する方法が、固定速度での連続的な供
    給及び固定時間スケジュールに基づく供給より成る群から選択される、請求項1
    30に記載の方法。
  287. 【請求項287】 成分を、アナログ若しくはコンピューター基準による供
    給制御システムによって発生した信号に基づいて有効な濃度で水性系内に供給す
    る方法である、請求項130に記載の方法。
  288. 【請求項288】 供給制御系が次の少なくとも1つを基準として供給速度
    おけっていする、請求項287に記載の方法: i)1種以上の処理成分の濃度 ii)1種以上の活性または不活性トレーサー物質の濃度 iii)系の性能の1以上の尺度の値 iv)系の物性の1以上の値 v)系の化学的特性の1以上の値。
  289. 【請求項289】 処理剤またはトレーサー成分の濃度が、次のタイプの分
    析技術の連続、半連続またはバッチ型の分析技術によって決定される、請求項2
    88に記載の方法: i)分光分析 ii)電気化学分析 iii)クロマトグラフ分析 iv)抗体の結合または放出に依存する方法 v)化学による分析方法。
  290. 【請求項290】 分析技術がUV吸収スペクトルである、請求項289に
    記載の方法。
  291. 【請求項291】 成分が系内に、制御された放出デリバリーシステムによ
    って有効な濃度で導入される、請求項130に記載の方法。
  292. 【請求項292】 成分の組合せが水性系内に、約0.5〜約10000重
    量ppmの全濃度で導入される、請求項130に記載の方法。
  293. 【請求項293】 成分の組合せが水性系内に、約10〜約1000重量p
    pmの全濃度で導入される、請求項130に記載の方法。
  294. 【請求項294】 成分b)の成分a)に対する重量比が約100:1〜約
    1:20である、請求項130に記載の方法。
  295. 【請求項295】 成分b)の成分a)に対する重量比が約20:1〜約1
    :1である、請求項130に記載の方法。
  296. 【請求項296】 水性系のpHが約5〜約12である、請求項130に記
    載の方法。
  297. 【請求項297】 水性系のpHが約6〜約10である、請求項130に記
    載の方法。
  298. 【請求項298】 水性系中の腐食、付着及びスケールを制御する方法であ
    って、該水性系に、 (a)式 【化59】 (式中、R1、R2及びR3は、低級アルキル、分岐低級アルキル、アリール、置
    換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール及びヘテロ環状置換アリ
    ールより成る群から選択されるが、R1、R2及びR3の全てが14以下の炭素原
    子を有し、そしてnは1または2である)のテトラゾリウム化合物、ここで該テ
    トラゾリウム化合物は所望によって中性の電荷を得るために必要であるときには
    結合した水溶性イオン種を有することができ、 (b)該テトラゾリウム化合物を実質的に還元しなように選択された少なくとも
    1種の他の水性系処理物質 の組合せを導入することを含む、前記の方法。
  299. 【請求項299】 水性系中と接触するステンレス鋼の腐食を制御する方法
    であって、該水性系に、 (a)式 【化60】 (式中、R1、R2及びR3は、低級アルキル、分岐低級アルキル、アリール、置
    換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール及びヘテロ環状置換アリ
    ールより成る群から選択されるが、R1、R2及びR3の全てが14以下の炭素原
    子を有し、そしてnは1または2である)の、少なくとも1種のテトラゾリウム
    化合物、ここで該テトラゾリウム化合物は所望によって中性の電荷を得るために
    必要であるときには結合した水溶性イオン種を有することができる; を導入することを含む、前記の方法。
  300. 【請求項300】 水性系が、該テトラゾリウム化合物を実質的に還元しな
    ように選択された少なくとも1種の他の水性系処理物質を含む、請求項299に
    記載の方法。
  301. 【請求項301】 水性系が溶解した酸素を含む、請求項130または29
    9に記載の方法。
  302. 【請求項302】 少なくとも1種のテトラゾリウムが、約0.1〜約50
    ppmの活性処理剤濃度で水性系に加えられる、請求項130または299に記
    載の方法。
  303. 【請求項303】 少なくとも1種のテトラゾリウムが、約1〜約25pp
    mの活性処理剤濃度で水性系に加えられる、請求項130または299に記載の
    方法。
  304. 【請求項304】 水性系のpHが約6以上である、請求項130または2
    99に記載の方法。
  305. 【請求項305】 少なくとも1種のテトラゾリウムが、約0.1〜約50
    ppmの活性処理剤濃度で水性系に加えられ、水性系のpHが約6以上であり、
    そして水性系が酸素を含む、請求項130または299に記載の方法。
  306. 【請求項306】 少なくとも1種のテトラゾリウムが、約1〜約25pp
    mの活性処理剤濃度で水性系に加えられる、請求項305に記載の方法。
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