JP2002543156A - キナゾリノンおよびベンゾキサジン誘導体含有避妊用組成物 - Google Patents

キナゾリノンおよびベンゾキサジン誘導体含有避妊用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般構造(I): 【化1】 [ここで、R1およびR2は、H、CORAまたはNRBCORA、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールまたは複素環であるか、或はR 1とR2が縮合して3員から8員のスピロ環状アルキル、アルケニルもしくは複素環を形成しており、RAは、H、または場合により置換されていてもよいアルキル、アリール、アルコキシまたはアミノアルキル基であり、RBは、H、またはアルキルであり、R3は、H、OH、NH2、CORC、またはアルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、RCは、H、アルキル、アリール、アルコキシまたはアミノアルキルであり、R4は、H、ハロゲン、CN、NO2、アルキル、アルキニル、アルコキシ、アミノまたはアミノアルキルであり、R5は、ベンゼンまたは5員もしくは6員の複素環であり、R6は、Hまたはアルキルであり、G1は、O、NR7またはCR78であり、G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78でありかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ないことを条件とし、R7およびR8は、H、または場合により置換されていてもよいアルキル、アリールまたは複素環部分である]で表される化合物またはそれの薬学的に受け入れられる塩であるプロゲステロンレセプタ拮抗薬をプロゲスチン、エステロゲンまたは両方と組み合わせて用いた周期的組み合わせ治療に関する。本方法は、避妊の目的、または二次的無月経、機能不全出血、子宮平滑筋腫、子宮内膜症、多のう胞性卵巣症候群、子宮内膜、卵巣、乳房、結腸、前立腺の癌および腺癌を治療および/または予防する目的、または副作用もしくは周期的月経出血を最小限にする目的で使用可能である。本発明の追加的使用には食物摂取の刺激が含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、プロゲステロンレセプタ(progesterone recep
tor)の拮抗薬である化合物をプロゲスチン(progestin)、エスト
ロゲン(estrogen)または両方と組み合わせて投与する管理(regi
mens)に関する。
【0002】 (発明の背景) 細胞内レセプタ(IR)は、「リガンド依存転写因子」として知られる種類の
構造関連遺伝子調節因子(structurally related gen
e regulators)を構成している(R.M.Evans、Scien
ce、240、889、1988)。ステロイド系(steroid)レセプタ
系列はIR系列のサブセット(subset)であり、これにはプロゲステロン
レセプタ(PR)、エストロゲン(estrogen)レセプタ(ER)、アン
ドロゲンレセプタ(AR)、グルココルチコイドレセプタ(GR)およびミネラ
ロコルチコイドレセプタ(MR)が含まれる。
【0003】 PRのための天然ホルモン、即ちリガンドはステロイド系プロゲステロンであ
るが、合成化合物、例えば酢酸メドロキシプロゲステロンまたはレボノルゲスト
レル(levonorgestrel)も作られ、これらもまたリガンドとして
働く。あるリガンドがある細胞を取り巻く流体の中に存在していると、これは受
動的拡散で膜を通過してIRと結合することでレセプタ/リガンド複合体が生じ
る。この複合体は細胞のDNAに存在する特定の遺伝子プロモーターと結合する
。前記複合体が前記DNAと結合すると、この複合体はmRNAおよび前記遺伝
子がエンコードする蛋白質の産生を調節する。
【0004】 IRと結合しかつ天然ホルモンの作用を模擬する化合物は作用薬と呼ばれる一
方、前記ホルモンの効果を抑制する化合物が拮抗薬である。PR作用薬(天然お
よび合成)が女性の健康に重要な役割を果たすことは公知である。PR作用薬は
産児制限調剤で用いられており、典型的にはER作用薬の存在下で用いられる。
ER作用薬は閉経の症状の治療で用いられるが、子宮が子宮癌の危険を増大させ
る可能性がある増殖の影響を受けることに関連している。PR作用薬を同時に投
与するとそのような危険性が軽減または除去される。
【0005】 また、PR拮抗薬を避妊で用いることも可能である。これに関連して、それら
は単独で投与可能である(Ulmann他、Ann.N.Y.Acad.Sci
.、261、248、1995)か、PR作用薬と一緒に投与可能である(Ke
kkonen他、Fertility and Sterility、60、6
10、1993)か、或は部分的ER拮抗薬、例えばタモキシフェンなどと一緒
に投与可能である(WO 96/19997 A1、1996年7月4日)。P
R拮抗薬は、また、ホルモン依存乳癌の治療(Horwitz他、Horm.C
ancer、283、出版:Birkhaeuser、ボストン、マサチューセ
ッツ州、編集Vedeckis)で用いるに有用なばかりでなく子宮癌および卵
巣癌の治療で用いるにも有用であり得る。PR拮抗薬は、また、悪性でない慢性
状態、例えばフィブロイド(Murphy他、J.Clin.Endo.Met
ab.、76、513、1993)および子宮内膜症(Kettel他、Fer
tility and Sterility、56、402、1991)などの
治療で用いるにも有用であり得る。PR拮抗薬は、また、部分的ER拮抗薬、例
えばタモキシフェンなどと組み合わせて閉経後患者のホルモン代替治療で用いる
にも有用であり得る(米国特許第5719136号)。PR拮抗薬、例えばミフ
ェプリストンおよびオナプリストンなどはホルモン依存前立腺癌のモデルで効果
を有することが示されており、このことは、男性のそのような状態の治療に有用
であることを示している可能性がある(Michna他、Ann.N.Y.Ac
ad.Sci.、761、224、1995)。
【0006】 Jones他(米国特許第5,688,810号)は、PR拮抗薬であるジヒ
ドロキノリン1
【0007】
【化8】
【0008】 を記述している。
【0009】 Jones他は、PRリガンドとしてエノールエーテル2
【0010】
【化9】
【0011】 を記述した(米国特許第5,693,646号)。
【0012】 Jones他は、PRリガンドとして化合物3
【0013】
【化10】
【0014】 を記述した(米国特許第5,696,127号)。
【0015】 Zhi他は、PR拮抗薬としてラクトン4、5および6
【0016】
【化11】
【0017】 を記述した(J.Med.Chem、41、291、1998)。
【0018】 Zhi他は、PR拮抗薬としてエーテル7
【0019】
【化12】
【0020】 を記述した(J.Med.Chem、41、291、1998)。
【0021】 Combs他は、PR用リガンドとしてアミド8
【0022】
【化13】
【0023】 を開示した(J.Med.Chem、38、4880、1995)。
【0024】 Perlman他は、PRリガンドとしてビタミンD類似物9
【0025】
【化14】
【0026】 を記述した(Tet.Letters、35、2295、1994)。
【0027】 Hamann他は、PR拮抗薬10
【0028】
【化15】
【0029】 を記述した(Ann.N.Y.Acad.Sci.、761、383、1995
)。
【0030】 Chen他は、PR拮抗薬11
【0031】
【化16】
【0032】 を記述した(Chen他、POI−37、16th Int.Cong.Het.
Chem、Montana、1997)。
【0033】 Kurihari他は、PRリガンド12
【0034】
【化17】
【0035】 を記述した(J.Antibiotics、50、360、1997)。
【0036】 数多くの出版物にベンゾジアジノン類およびベンゾキサジン類の合成および利
用が報告された。そのような文献には化合物、例えばAおよびBなどを強心剤と
して用いることができることを請求しているKubla他の特許(米国特許第4
666913号)が含まれる。Ning他はキナゾリノン類、例えばCなどの合
成を報告した。
【0037】 Gromachevskaya他[Chem.Heterocycl.Com
pd.(N.Y.)、33(10)、1209−1214(1998)]は特定
のベンゾキサジン類、例えば化合物Dなどの臭素化方法を研究した。Kobzi
na他(米国特許第3,917,592号)は、化合物、例えばEなどを除草剤
として用いることができることを請求した。
【0038】
【化18】
【0039】 Pflegel他[Pharmazie、37(10)、714−717(1
982)]は、キナゾリン−2−チオン類、例えば化合物Fなどを複素環のポー
ラログラフィーの研究で開示した。化合物Fが示す活性の記述は全く行われなか
った。
【0040】
【化19】
【0041】 米国特許第5,521,166号(Grubb)には、アンチプロゲスチン(
antiprogestin)とプロゲスチンを含んで成っていてプロゲスチン
の投与をアンチプロゲスチンの存在下および存在なしで交互に行う周期的段階(
cyclophasic)ホルモン管理を教示している。この開示された管理で
は、また、突破出血(breakthrough bleeding)が起こら
ないようにエストロゲンも2−4日間用いている。
【0042】 (発明の説明) 本発明は、アンチプロゲスチン剤(antiprogestational
agents)を1種以上のプロゲスチン剤と組み合わせて用いる組み合わせ治
療および投薬管理を提供するものである。本発明は、更に、そのようなアンチプ
ロゲスチンおよびプロゲスチンと組み合わせて更にエストロゲン(estrog
en)、例えばエチニルエストラジオール(ethinyl estradio
l)なども用いた治療および投薬管理方法も提供する。
【0043】 このような管理および組み合わせを哺乳動物に施すことで避妊を誘発するか或
は二次的無月経、機能不全出血、子宮平滑筋腫、子宮内膜症、多のう胞性卵巣症
候群、子宮内膜、卵巣、乳房、結腸、前立腺の癌および腺癌の治療および/また
は予防を行うことができる。本発明の追加的使用には食物摂取の刺激が含まれる
。本明細書の上に記述した状態または病気の治療および/または予防に関する使
用は、有効投薬量を最小限にするか或は副作用または周期的月経出血を最小限に
する目的で本発明を連続的に施すか或は周期的であるが断続的に施すことを包含
する。
【0044】 本発明を避妊で用いることは、出産年齢の女性にアンチプロゲスチンをエスト
ロゲンもしくはプロゲスチン(progestin)または両方と組み合わせて
投与、好適には経口で投与することを包含する。このような投与管理を好適には
連続した28日間に渡って実施し、このサイクルの最終部分にプロゲスチンもエ
ストロゲンもアンチプロゲスチンも投与しない日を含める。
【0045】 このような組み合わせのプロゲスチンを前記サイクルの最初の14−24日間
に渡って単独で投与してもよいか或はエストロゲンと組み合わせて投与してもよ
く、前記プロゲスチンを、1日当たりのプロゲスチン活性が約35μgから約1
50μgのレボノルゲストレルに相当、好適には1日当たりの活性が約35μg
から約100μgのレボノルゲストレルに相当する範囲の投薬量で投与する。そ
の後、14日から24日の間のいずれかのサイクル日(cycle day)に
始まる1から11日間の間、アンチプロゲスチンを単独またはエストロゲンと組
み合わせて投与してもよい。このような組み合わせではアンチプロゲスチンを1
日当たり約2μgから約50μgの投薬量で投与してもよくかつエストロゲンを
1日当たり約10μgから約35μgの投薬量で投与してもよい。経口投与の場
合、錠剤含有数が28のパッケージまたはキットにプラセボ(placebo)
錠剤を含めてもよく、それらを、アンチプロゲスチンもプロゲスチンもエストロ
ゲンも投与しない日に投与する。
【0046】 本発明の好適な態様では、28日サイクルの最初の18から21日間は本発明
のプロゲスチンを単独またはエストロゲンと組み合わせて投与しそして次の1か
ら7日間はアンチプロゲスチンを単独またはエストロゲンと組み合わせて投与し
てもよい。
【0047】 本発明の組み合わせおよび調合物で用いるべきエストロゲンは好適にはエチニ
ルエストラジオールである。
【0048】 本発明で用いるに有用なプロゲスチン剤には、これらに限定するものでないが
、レボノルゲストレル、ノルゲストレル(norgestrel)、デソゲスト
レル(desogestrel)、3−ケトデソゲストレル(3−ketode
sogestrel)、ノレチンドロン(norethindrone)、ゲス
トデン(gestodene)、ノレチンドロンアセテート(norethin
drone acetate)、ノルゲスチメート(norgestimate
)、オサテロン(osaterone)、シプロテロンアセテート(cypro
terone acetate)、トリメゲストン(trimegestone
)、ジエノゲスト(jienogest)、ドロスピレノン(drospire
none)、ノメゲストロール(nomegestrol)または(17−デア
セチル)ノルゲスチメート[(17−deacetyl)norgestima
te]が含まれる。本発明の組み合わせで用いるに好適なプロゲスチンはとりわ
けレボノルゲストレル、ゲストデンおよびトリメゲストンである。
【0049】 28日サイクルに渡る本発明の経口投薬管理の例は、プロゲスチン剤を単独で
プロゲスチン活性が約35から約100μgのレボノルゲストレルに相当する一
日投薬量で最初の21日間投与することを包含する。次の22日から24日には
本発明のアンチプロゲスチン化合物を約2から50mgの一日投薬量で投与しそ
して次の25日から28日にはプラセボを投与するか或は投与しなくてもよい。
関連した活性材料の各々を一日投薬量で単一の日々投薬単位の中に組み込んでお
いて一日単位の数が28日サイクル当たり全体で28になるように組み合わせて
おくのが最も好適である。
【0050】 別の管理では、最初の21日間はプロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35
から約150μgのレボノルゲストレルに相当、好適には活性が約35から約1
00μgのレボノルゲストレルに相当する一日投薬量でエストロゲン、例えばエ
チニルエストラジオールなどを約10から約35μgの範囲の一日投薬量で一緒
に共投与してもよい。この上に記述したように、次の22から24日にはアンチ
プロゲスチンを約2から50mgの一日投薬量で投与しそして次の25から28
日にはプラセボを投与するか或は投与しなくてもよい。
【0051】 本発明の範囲内の更に別の管理は、1から21日にはプロゲスチン剤(このプ
ロゲスチン剤は好適にはレボノルゲストレル)をプロゲスチン活性が約35から
約100μgのレボノルゲストレルに相当する一日投薬量で投与しかつエストロ
ゲン、例えばエチニルエストラジオールなどを約10から約35μgの範囲の一
日投薬量で共投与することを包含する。次の22から24日にはアンチプロゲス
チン(2から50mg/日)とエストロゲン、例えばエチニルエストラジオール
などを約10から約35μgの一日投薬量で共投与する。このような管理では、
次の25日から28日にはプラセボを投与するか或は投与しなくてもよい。
【0052】 本発明は、また、本明細書の上に記述した管理で用いるように設計した薬剤調
合物を含有させたキットまたはパッケージにも関する。このようなキットを、好
適には、日々の経口投与が28日サイクルに渡るように設計し、好適には経口投
与を日に1回行うように設計し、かつ28日サイクルの各日に経口調合物(複数
)の中から1個の経口調合物または組み合わせを取り出すことを指示するように
構成させる。好適には、各キットに、前記数日の中の指定した各日に取り出すべ
き経口錠剤(複数)を含め、好適には、1個の経口錠剤にその組み合わせた一日
投薬(複数)の中の指定した各々を含有させる。
【0053】 この上に記述した管理に従い、ある28日キット(28−day kit)は
下記を含んで成っていてもよい: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
ストレルに相当、好適にはプロゲスチン活性が約35から約100μgのレボノ
ルゲストレルに相当する量で含有する一日投薬単位が14から21単位の初期段
階、 b)本発明のアンチプロゲスチン化合物を一日投薬単位の各々がアンチプロゲス
チン化合物を約2から50mgの一日投薬量で含有するように含有する一日投薬
単位が1から11単位の第二段階、かつ c)場合により、経口および薬学的に受け入れられるプラセボをサイクルの中の
アンチプロゲスチンもプロゲスチンもエストロゲンも投与しない残りの日に投与
する第三段階。
【0054】 このキットの好適な態様は下記を含んで成っていてもよい: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
ストレルに相当、好適にはプロゲスチン活性が約35から約100μgのレボノ
ルゲストレルに相当する量で含有する一日投薬単位が21単位の初期段階、 b)22日から24日のための本発明のアンチプロゲスチン化合物を一日投薬単
位の各々がアンチプロゲスチン化合物を約2から50mgの一日投薬量で含有す
るように含有する一日投薬単位が3単位の第二段階、かつ c)場合により、25日から28日の各々のための経口および薬学的に受け入れ
られるプラセボを含有する一日単位が4単位の第三段階。
【0055】 本発明の別の28日サイクルパッケージング管理(packagin reg
imen)またはキットは下記を含んで成る: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
ストレルに相当、好適には活性が約35から約100μgのレボノルゲストレル
に相当する量で含有しかつエチニルエストラジオールをエストロゲンとして約1
0から約35μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が18から21単
位の第一段階、かつ b)本発明のアンチプロゲスチンを約2から50mgの一日投薬量で含有する一
日投薬単位が1から7単位の第二段階、かつ c)場合により、28日サイクルの中のプロゲスチン剤もエストロゲンもアンチ
プロゲスチンも投与しない残りの0−9日の各々のための経口および薬学的に受
け入れられるプラセボ。
【0056】 この上に記述したキットの好適な態様は下記を含んで成っていてもよい: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
ストレルに相当、好適には活性が約35から約100μgのレボノルゲストレル
に相当する量で含有しかつエチニルエストラジオールをエストロゲンとして約1
0から約35μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が21単位の第一
段階、かつ b)22日から24日に投与するアンチプロゲスチンを約2から50mgの一日
投薬量で含有する一日投薬単位が3単位の第二段階、かつ c)場合により、25日から28日の各々のための経口および薬学的に受け入れ
られるプラセボを含有する一日投薬単位が4単位の第三段階。
【0057】 本発明のさらなる28日パッケージ管理またはキットは下記を含んで成る: a)各々が本発明のプロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μ
gのレボノルゲストレルに相当、好適には活性が約35から約100μgのレボ
ノルゲストレルに相当する一日投薬量で含有しかつエチニルエストラジオールを
約10から約35μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が18から2
1単位の第一段階、 b)一日投薬単位の各々が本発明のアンチプロゲスチンを2から50mgの濃度
で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約35μgの濃度で含有す
る一日投薬単位が1から7単位の第二段階、かつ c)場合により、28日サイクルの中のプロゲスチン剤もエストロゲンもアンチ
プロゲスチンも投与しない残りの0−9日の各々のための経口および薬学的に受
け入れられるプラセボ。
【0058】 この直ぐ上に記述したパッケージまたはキットの好適な態様は下記を含んで成
る: a)各々が本発明のプロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μ
gのレボノルゲストレルに相当、好適には約35から約100μgのレボノルゲ
ストレルに相当する一日投薬量で含有しかつエチニルエストラジオールを約10
から約35μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が21単位の第一段
階、 b)22日から24日のための一日投薬単位の各々が本発明のアンチプロゲスチ
ンを2から50mgの濃度で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から
約35μgの濃度で含有する一日投薬単位が3単位の第二段階、かつ c)場合により、25日から28日の各々のための経口および薬学的に受け入れ
られるプラセボを含有する一日単位の数が4の第三段階。
【0059】 この直ぐ上に記述した管理およびキットの各々において、この管理に含める薬
剤活性成分各々の一日投薬量をこれを投与する個々の段階の各々で固定したまま
にするのが好適である。また、この記述した一日投薬単位をこの上に記述した順
、即ち第一段階の後に第二および第三段階が続く順で投与すべきであると理解す
る。各管理に従うのを容易にする補助で、また、記述したプラセボを前記キット
に前記サイクルの最終日(複数)用として含有させるのも好適である。更に、各
パッケージまたはキットに28日サイクルの中の各日のための指示書を伴う薬学
的に受け入れられるパッケージ、例えば本技術分野で公知の標識付きブリスター
パッケージ(blister package)またはダイヤルディスペンサー
パッケージ(dial dispenser packages)などを含める
のも好適である。
【0060】 本開示に示す用語「アンチプロゲスチン剤」、「アンチプロゲスチン」および
「プロゲステロンレセプタ拮抗薬」は同義語であると理解する。同様に、プロゲ
スチン、プロゲスチン剤およびプロゲステロンレセプタ作用薬は同じ活性を示す
化合物を指すと理解する。
【0061】 このような投薬管理を最適な治療応答が得られるように調整してもよい。例え
ば、1日当たりの各成分を数回に分割した投薬量で投与してもよいか或は治療状
況の緊急さで示されるように前記投薬量をそれに比例させて多くするか或は少な
くしてもよい。本明細書に示す記述で一日投薬単位を言及する場合、これは、意
図するサイクルの中の各日に投与する単位を分割してその日に渡って投与するこ
とも包含し得る。
【0062】 本明細書に示すキット、方法および管理でアンチプロゲスチン剤として使用可
能な本発明の化合物は、式I:
【0063】
【化20】
【0064】 [式中、 R1、R2は、独立して、H、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C 2 からC6アルケニル、置換C2からC6アルケニル、C2からC6アルキニル、置換
2からC6アルキニル、C3からC8シクロアルキル、置換C3からC8シクロアル
キル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、CORAまたはNRBCO
Aを包含する群から選択される置換基であるか、或は R1とR2が縮合して a)場合により置換されていてもよい3員から8員のスピロ環状アルキル環; b)場合により置換されていてもよい3員から8員のスピロ環状アルケニル;ま
たは c)O、SおよびNを包含する群のヘテロ原子を1から3個含んでいて場合によ
り置換されていてもよい3員から8員の複素環; を形成しており、ここで、a)、b)およびc)のスピロ環状環は場合によりフ
ッ素、C1からC6アルキル、C1からC6アルコキシ、C1からC6チオアルキル、
−CF3、−OH、−CN、NH2、−NH(C1からC6アルキル)または−N(
1からC6アルキル)2から選択される1から4個の基で置換されていてもよく
、 RAは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
アルキル、置換C1からC3アミノアルキルであり、 RBは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキルであり、 R3は、H、OH、NH2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C3
からC6アルケニル、置換C1からC6アルケニル、アルキニルまたは置換アルキ
ニル、CORCであり、 RCは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
アルキル、置換C1からC3アミノアルキルであり、 R4は、H、ハロゲン、CN、NO2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アル
キル、アルキニルまたは置換アルキニル、C1からC6アルコキシ、置換C1から
6アルコキシ、アミノ、C1からC6アミノアルキル、置換C1からC6アミノア
ルキルであり、 R5は、以下に示す如き置換基X、YおよびZを含む三置換ベンゼン環:
【0065】
【化21】
【0066】 であり、 Xは、ハロゲン、CN、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アルキ
ニルまたは置換アルキニル、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ
、C1からC3チオアルコキシ、置換C1からC3チオアルコキシ、アミノ、C1
らC3アミノアルキル、置換C1からC3アミノアルキル、NO2、C1からC3パー
フルオロアルキル、ヘテロ原子を1から3個含む5員もしくは6員の複素環、C
ORD、OCORDまたはNRECORDを包含する群から選択され、 RDは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
アルキルまたは置換C1からC3アミノアルキルであり、 REは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキルであり、 YおよびZは、独立して、H、ハロゲン、CN、NO2、アミノ、アミノアルキ
ル、C1からC3アルコキシ、C1からC3アルキルまたはC1からC3チオアルコキ
シを包含する群から選択される置換基であるか; 或は R5は、O、S、SO、SO2またはNR6を包含する群のヘテロ原子を1、2ま
たは3個有しかつH、ハロゲン、CN、NO2、アミノ、C1からC3アルキル、
1からC3アルコキシ、C1からC3アミノアルキル、CORFまたはNRGCOR F を包含する群の独立した置換基を1つまたは2つ含む5員もしくは6員環であ
り、 RFは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
アルキルまたは置換C1からC3アミノアルキルであり、 RGは、H、C1からC3アルキルまたは置換C1からC3アルキルであり、 R6は、HまたはC1からC3アルキルであり; G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ず、 R7およびR8は、独立して、H、または場合により置換されていてもよいアルキ
ル、アリールまたは複素環部分から選択される置換基である] で表される化合物またはそれの薬学的に受け入れられる塩である。
【0067】 本発明の好適なアンチプロゲスチン化合物には、式I:
【0068】
【化22】
【0069】 [式中、 R1は、H、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C3からC8シクロ
アルキル、置換C3からC8シクロアルキル、アリール、置換アリール、複素環、
置換複素環、CORAまたはNRBCORAであり、 R2は、H、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C2からC6アルケ
ニル、置換C2からC6アルケニル、C3からC8シクロアルキル、置換C3からC8 シクロアルキル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、CORAまた
はNRBCORAであるか、或は R1とR2が縮合してO、SおよびNを包含する群のヘテロ原子を1から3個含ん
でいて場合により上述した如く置換されていてもよい3から8員のスピロ環状ア
ルキル、アルケニルもしくは複素環を形成しており、 RAは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
アルキルまたは置換C1からC3アミノアルキルであり、 RBは、H、C1からC3アルキルまたは置換C1からC3アルキルであり、 R3は、H、OH、NH2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C3
からC6アルケニル、置換C1からC6アルケニル、アルキニルまたは置換アルキ
ニル、CORCであり、 RCは、H、C1からC4アルキル、置換C1からC4アルキル、アリール、置換ア
リール、C1からC4アルコキシ、置換C1からC4アルコキシ、C1からC4アミノ
アルキルまたは置換C1からC4アミノアルキルであり、 R4は、H、ハロゲン、CN、NO2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アル
キル、C1からC6アルコキシ、置換C1からC6アルコキシ、アミノ、C1からC6 アミノアルキル、置換C1からC6アミノアルキルであり、 R5は、以下に示す如き置換基X、YおよびZを含む三置換ベンゼン環:
【0070】
【化23】
【0071】 であり、 Xは、ハロゲン、CN、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、C1
らC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3チオアルコキシ、置
換C1からC3チオアルコキシ、アミノ、C1からC3アミノアルキル、置換C1
らC3アミノアルキル、NO2、C1からC3パーフルオロアルキル、ヘテロ原子を
1から3個含む5員の複素環、CORD、OCORDまたはNRECORDから選択
され、 RDは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
アルキルまたは置換C1からC3アミノアルキルであり、 REは、H、C1からC3アルキルまたは置換C1からC3アルキルであり、 YおよびZは、独立して、H、ハロゲン、CN、NO2、C1からC3アルコキシ
、C1からC3アルキルまたはC1からC3チオアルコキシを包含する群から選択さ
れる置換基であるか; 或は R5は、O、S、SO、SO2またはNR6を包含する群のヘテロ原子を1、2ま
たは3個有しかつH、ハロゲン、CN、NO2、アミノ、C1からC3アルキル、
1からC3アルコキシを包含する群の独立した置換基を1つまたは2つ含む5員
もしくは6員環であり、 R6は、HまたはC1からC3アルキルであり; G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ず、 R7およびR8は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリ
ール、複素環または置換複素環から選択される置換基である] で表される化合物またはそれらの薬学的に受け入れられる塩が含まれる。
【0072】 更により好適なアンチプロゲスチン化合物には、式:
【0073】
【化24】
【0074】 [式中、 R1=R2であり、これは、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、また
はR1とR2が縮合して3員から6員のスピロ環状環を形成することで作られたス
ピロ環状アルキルから選択され、 R3は、H、OH、NH2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、−C
OH、−CO(C1からC4アルキル)または−CO(C1からC4アルコキシ)で
あり、 R4は、H、ハロゲン、NO2、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキルで
あり、 R5は、以下に示す如き置換基XとYを含む二置換ベンゼン環:
【0075】
【化25】
【0076】 であり、 Xは、ハロゲン、CN、C1からC3アルコキシ、C1からC3アルキル、NO2
1からC3パーフルオロアルキル、ヘテロ原子を1から3個含む5員の複素環、
1からC3チオアルコキシを包含する群から選択され、 Yは、4’位または5’位に位置するH、ハロゲン、CN、NO2、C1からC3
アルコキシ、C1からC4アルキル、C1からC3チオアルコキシを包含する群の置
換基であるか; 或は R5は、以下に示す構造
【0077】
【化26】
【0078】 を伴う5員環であり、 Uは、O、SまたはNR6であり、 R6は、H、またはC1からC3アルキル、C1からC4のCO2アルキルであり、X
’は、ハロゲン、CN、NO2、C1からC3アルキルおよびC1からC3アルコキ
シを包含する群のものであり、 Y’は、HおよびC1からC4アルキルを包含する群のものであるか; 或は R5は、以下に示す構造
【0079】
【化27】
【0080】 を伴う6員環であり、 X1は、NまたはCX2であり、 X2は、ハロゲン、CN、アルコキシまたはNO2であり; G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ず、 R7およびR8は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリ
ール、複素環または置換複素環から選択される置換基である] で表される化合物またはそれらの薬学的に受け入れられる塩が含まれる。
【0081】 更に好適な他のアンチプロゲスチン化合物は、式I:
【0082】
【化28】
【0083】 [式中、 R1=R2であり、これは、R1とR2が縮合して6員のスピロ環状環を形成するこ
とで作られたスピロ環状アルキルおよびCH3を包含する群から選択され、 R3は、H、OH、NH2、CH3、置換メチル、CORCであり、 RCは、H、C1からC3アルキル、C1からC4アルコキシであり、 R4は、H、ハロゲン、C1からC3アルキルであり、 R5は、以下に示す如き置換基XとYを含む二置換ベンゼン環:
【0084】
【化29】
【0085】 であり、 Xは、ハロゲン、CN、メトキシ、NO2、2−チアゾールを包含する群から選
択され、 Yは、4’位または5’位に位置するHおよびFを包含する群の置換基であるか
; 或は R5は、以下に示す構造
【0086】
【化30】
【0087】 を伴う5員環であり、 Uは、O、SまたはNHであり、 X’は、ハロゲン、CN、NO2を包含する群のものであり、 Y’は、HおよびC1からC4アルキルを包含する群のものであり; G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ないことを条件とし、
7およびR8は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリ
ール、複素環または置換複素環から選択される置換基である] で表される化合物およびそれらの薬学的に受け入れられる塩である。
【0088】 本発明のアンチプロゲスチン化合物は不斉炭素原子を含む可能性がありかつ本
発明の化合物のいくつかは不斉中心を1つ以上含む可能性があり、従って、それ
らは光学異性体およびジアステレオマーをもたらす可能性がある。式Iに化合物
を立体化学に関係なく示してはいるが、本発明は、そのような光学異性体および
ジアステレオマーばかりでなくラセミ混合物および分割を受けさせた鏡像異性体
的に高純度のRおよびS立体異性体に加えてR立体異性体とS立体異性体の他の
混合物およびそれらの薬学的に受け入れられる塩も包含する。R1とR2が縮合す
ることで作られるスピロ環状環またはヘテロスピロ環状環で挙げた置換基の数は
当該スピロ環状環の大きさで決定されるであろうことを本分野の技術者は理解す
るであろう。
【0089】 本明細書では用語「アルキル」を炭素原子を1から8個有する直鎖および分枝
鎖両方の飽和脂肪族炭化水素基を指す目的で用い、「アルケニル」に炭素原子を
2から8個有していて炭素−炭素二重結合を少なくとも1つ伴う直鎖および分枝
鎖両方のアルキル基を包含させることを意図し、「アルキニル」基に炭素原子を
2から8個有していて炭素−炭素三重結合を少なくとも1つ伴う直鎖および分枝
鎖両方のアルキル基を包含させることを意図する。
【0090】 用語「置換アルキル」、「置換アルケニル」および「置換アルキニル」は、ハ
ロゲン、CN、OH、NO2、アミノ、アリール、複素環、置換アリール、置換
複素環、アルコキシ、アリールオキシ、置換アルキルオキシ、アルキルカルボニ
ル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ、アリールチオを包含する群の置換基
を1つ以上有するアルキル、アルケニルおよびアルキニル(この直ぐ上に記述し
た如き)を指す。このような置換基はアルキル、アルケニルまたはアルキニル基
が含む如何なる炭素に結合してもよいが、但しこの結合が安定な化学部分を構成
することを条件とする。
【0091】 本明細書では用語「アリール」を芳香系を指す目的で用い、このような芳香系
は単環であってもよいか或は縮合または連結環の少なくとも一部が共役芳香系を
形成するように一緒に縮合または連結している多芳香環であってもよい。そのよ
うなアリール基には、これらに限定するものでないが、フェニル、ナフチル、ビ
フェニル、アントリル、テトラヒドロナフチル、フェナントリルが含まれる。
【0092】 用語「置換アリール」は、ハロゲン、CN、OH、NO2、アミノ、アルキル
、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、置
換アルキルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノ
またはアリールチオを包含する群の置換基を1から4個有するアリール(この直
ぐ上に定義した如き)を指す。
【0093】 本明細書では用語「複素環」を安定な4員から7員の単環状もしくは安定な多
環状複素環を記述する目的で用い、前記複素環は飽和、ある程度不飽和または不
飽和でありそしてN、OおよびS原子を包含する群から選択される1から4個の
ヘテロ原子と炭素原子で構成されている。前記NおよびS原子は酸化を受けてい
てもよい。このような複素環には、また、この上に定義した複素環がアリール環
に縮合している多環状環のいずれも含まれる。この複素環は如何なるヘテロ原子
または炭素原子の所で結合していてもよいが、但し結果として生じる構造が化学
的に安定であることを条件とする。そのような複素環基には、例えば、テトラヒ
ドロフラン、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペリジニル、アゼピニ
ル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリ
ダジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、モルホリニル、インドリル、キノリ
ニル、チエニル、フリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル
、チアモルホリニルスルホキサイドおよびイソキノリニルが含まれる。
【0094】 本明細書では用語「置換複素環」をハロゲン、CN、OH、NO2、アミノ、
アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アル
キニル、アルコキシ、アリールオキシ、置換アルキルオキシ、アルキルカルボニ
ル、アルキルカルボキシ、アルキルアミノまたはアリールチオを包含する群から
選択される置換基を1から4個有する複素環(この直ぐ上に定義した)を記述す
る目的で用いる。用語「アルコキシ」はOR基(ここで、Rはアルキルまたは置
換アルキルである)を指す。本明細書では用語「アリールオキシ」をOR基(こ
こで、Rはアリールまたは置換アリールである)を示す目的で用いる。用語「ア
ルキルカルボニル」はRCO基(ここで、Rはアルキルまたは置換アルキルであ
る)を指す。用語「アルキルカルボキシ」はCOOR基(ここで、Rはアルキル
または置換アルキルである)を指す。用語「アミノアルキル」は第二級および第
三級両方のアミンを指し、このアミンのアルキルもしくは置換アルキル基は炭素
原子を1から8個含み、同一または異なっていてもよくそしてこれの結合点は窒
素原子上である。用語「ハロゲン」はCl、Br、FまたはI元素を指す。
【0095】 本発明のアンチプロゲスチン化合物は以下に示すスキームに従って調製可能で
ある。
【0096】
【化31】
【0097】 スキームIに示すように、本発明のアンチプロゲスチン化合物の調製を一般的
には適切な連成反応を鍵となる段階として用いて実施する。適切に置換されてい
るオルソ−アミノ安息香酸またはそれの誘導体、例えばエチルエステル[X=B
r、I、Cl、または連成反応で適切なOTf基に変化し得る潜在的連成前駆体
(coupling precursor)、例えばアルコキシ基など]に適切
な有機金属試薬、例えばグリニヤール試薬などによる処理を−78℃から室温の
適切な非プロトン性溶媒(これには、これらに限定するものでないが、THFま
たはエーテルが含まれる)中で不活性な雰囲気、例えばアルゴンまたは窒素下な
どで受けさせることでオルソ−アミノカルビノール2を生じさせた。アミノカル
ビノール2から3を生じさせるアリール置換はいろいろな連成反応を用いて実施
可能であり、そのような反応にはSuzuki、Stille反応が含まれる。
このような反応を通常は遷移金属触媒、例えばパラジウムまたはニッケルの錯体
[しばしばホスフィノ配位子、例えばPh3P、dppf、dppeなどを伴う
]、または酢酸パラジウムなどの如き触媒の存在下で実施する。このような触媒
作用条件下で、適切に置換されている求核性反応体、例えばアリールボロン酸(
aryl boronic acid)、アリールスタンナンまたはアリール亜
鉛化合物などはアミノカルビノール2に連成して3を与える。この反応で塩基が
必要な場合、通常用いる塩基には、これらに限定するものでないが、重炭酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム、燐酸カリウム、炭酸バリウム、フッ化セシウムまたは
酢酸カリウムが含まれる。このような反応で最も一般的に用いられる溶媒には、
ベンゼン、DMF、イソプロパノール、エタノール、DME、エーテル、アセト
ン、または前記溶媒と水の混合物が含まれる。この連成反応を一般的には不活性
雰囲気、例えば窒素またはアルゴン下で室温から95℃の範囲の温度で実施する
。アミノカルビノール3に適切なケトンによる処理を適切な酸触媒、例えばp−
トルエンスルホン酸などの存在下で室温から還流温度の適切な溶媒、例えばトル
エン、ベンゼンなど中で不活性雰囲気、例えばアルゴンまたは窒素下などで受け
させることを通して、本発明の化合物4を生じさせることができる。
【0098】 スキームIIに、4位の所に2つの異なる置換基を持つベンゾキサジンを生じ
させる手順を記述する。適切に置換されているN−カルボキシルアントラニル酸
無水物5にN−、O−ジメチルヒドロキシルアミンの塩酸塩による処理を還流下
のプロトン溶媒、例えばエタノールまたはイソプロパノールなど中で不活性雰囲
気、例えばアルゴンまたは窒素下などで受けさせることでWeinrebアミド
6を生じさせることができる。アミド6とアリール親電子剤、例えばアリールボ
ロン酸またはアリールスタンナンなどの連成で7を生じさせる時、この連成は、
化合物3の調製で記述した様式と同じ様式で典型的な連成反応、例えばSuzu
ki、Stille連成手順などを用いて実施可能である。Weinrebアミ
ド7に有機金属化合物、例えばアルキルリチウム、アルキニルリチウム、アリー
ルリチウムまたはそれらのグリニヤール相対物などによる処理を−78℃から室
温の非プロトン溶媒、例えばTHFまたはエーテルなど中で不活性雰囲気、例え
ばアルゴンまたは窒素下などで受けさせるとアミノケトン8が生じる。ケトン8
からカルビノール9を生じさせる変換は、8に有機金属試薬、例えばアルキル、
アルキニルもしくはアリールグリニヤール試薬などによる処理を−78℃から室
温の非プロトン溶媒、例えばTHFまたはエーテルなど中で不活性雰囲気、例え
ばアルゴンまたは窒素下などで受けさせることで実施可能である。また、ケトン
8からカルビノール9を生じさせる変換を8のケトン基に適切な還元剤、例えば
水素化リチウムアルミニウム、ナトリウムボロハイドライドなどを用いた還元を
0℃から溶媒の沸点の範囲の温度の適切な溶媒、例えばTHF、エーテルまたは
無水アルコールなど中で不活性雰囲気下で受けさせて9のカルビノール部分を生
じさせることで実施することも可能である。9から本発明の化合物を生じさせる
さらなる変換は、化合物4の調製に関してスキームIに記述したようにして実施
可能である。
【0099】
【化32】
【0100】 別法として、スキームIIIに示すように、オルソ−アミノベンゾニトリル1
1に有機金属化合物、例えば有機リチウム試薬またはグリニヤール試薬などによ
る処理を−78℃から室温の範囲の温度の適切な溶媒、例えばTHFまたはエー
テルなど中で不活性雰囲気、例えばアルゴンまたは窒素下などで受けさせること
でオルソ−アミノケトン8を生じさせることも可能である。ベンゾニトリル11
は、適切な連成反応、例えばStilleまたはSuzukiプロトコルなどを
用い、それをWeinrebアミド7の調製で記述した様式と類似した様式で実
施することで、適切に置換されているベンゾニトリル、例えばブロモベンゾニト
リル10などから容易に調製可能である。
【0101】
【化33】
【0102】 スキームIVに3,4−ジヒドロキナゾリン−2−オンの合成を示す。置換2
−アミノベンゾニトリル11に有機金属化合物、例えば有機リチウムまたはグリ
ニヤール試薬などによる処理を−78℃から室温の非プロトン溶媒、例えばTH
Fまたはエーテル中などで不活性雰囲気、例えばアルゴンまたは窒素下などで受
けさせることでイミノ中間体を生じさせ、これを適切なカーボネート、例えばジ
エチルカーボネートまたはジメチルカーボネートなどと0℃から60℃でインサ
イチュー反応させると、キナゾリン−2−オン12が生じる。キナゾリン−2−
オン12に適切な塩基、例えば水素化カリウム、カリウムt−ブトキサドまたは
水素化ナトリウムなどによる処理を受けさせた後に保護剤(protectiv
e reagent)、例えばパラ−メトキシベンジルクロライドなどを適切な
溶媒、例えばDMFなどまたは溶媒混合物、例えばTHFとDMFの混合物など
に入れて不活性雰囲気、例えば窒素またはアルゴン下などで0℃から室温で添加
することを通して、12に適切な保護基、例えばパラ−メトキシベンジル部分な
どによる保護を受けさせることができる。この保護を受けさせたキナゾリン−2
−オン12に適切な有機金属化合物、例えば有機リチウムまたはグリニヤール試
薬などをミカエル付加させることで13を生じさせる時、これは、適切なルイス
酸、例えばマグネシウムのトリフレート(triflate)などの存在下の0
℃から室温の非プロトン溶媒、例えばTHFまたはエーテルなど中で不活性な雰
囲気、例えばアルゴンまたは窒素下などで実施可能である。
【0103】
【化34】
【0104】 保護基の除去は、13に適切な脱保護剤による処理を受けさせることで実施可
能であり、例えばパラ−メトキシベンジル保護基の場合、13にプロトン酸、例
えばTFAなどによる処理または硝酸第二セリウムアンモニウムによる処理を0
℃から室温の適切な溶媒、例えば塩化メチレンなど中で不活性雰囲気、例えばア
ルゴンまたは窒素下などで受けさせることで、それを除去することができる。保
護基の除去を受けさせる前の13に適切な塩基、例えば水素化ナトリウム、水素
化カリウムまたはカリウムt−ブトキサドによる処理を適切な溶媒、例えばDM
Fなど中で受けさせた後、その反応溶液に有機ヨウ化物または有機トリフレート
、例えばヨードメタンなどによるクエンチング(quenching)を不活性
雰囲気、例えばアルゴンまたは窒素下などで0℃から室温で受けさせることを通
して、3−窒素のアルキル置換を達成することができる。適切な反応体を用いて
当該保護基を除去[例えばパラ−メトキシベンジル保護基の場合、13にプロト
ン酸、例えばTFAまたは硝酸第二セリウムアンモニウムによる処理を0℃から
室温の適切な溶媒、例えば塩化メチレンなど中で不活性雰囲気、例えばアルゴン
または窒素下などで受けさせることでそれを除去することができる]することで
、本発明の化合物14を達成することができる。
【0105】 化合物14から3,4−ジヒドロキナゾリン−2−チオン15を生じさせる変
換は、14に適切な硫黄試薬、例えばLawessonの試薬などによる処理を
不活性雰囲気、例えばアルゴンまたは窒素下などで還流下の非プロトン溶媒、例
えばo−キシレン、クロロベンゼンまたはトルエンなど中で受けさせることを通
して達成可能である。
【0106】 スキームVに示すように、化合物14または15の1位の所にいろいろなアプ
ローチを用いたさらなる誘導化を受けさせることでいろいろな新規誘導体を生じ
させることができ、そのような新規誘導体には、1−アルキル、置換1−アルキ
ル、1−カルボニル、置換1−カルボニル、1−カルボキシ、置換1−カルボキ
シ誘導体が含まれる。例えば、カルバメート14または15に適切な塩基、例え
ば水素化ナトリウムなどによる処理を不活性雰囲気、例えばアルゴンまたは窒素
下などの適切な溶媒、例えばDMF中などで受けさせた後に適切な親電子剤、例
えばアルキルもしくは置換アルキルの臭化物、ヨウ化物またはトリフレートなど
を添加することを通して、アルキルもしくは置換アルキル誘導体16または17
を生じさせることができる。また、スキームVに示す如き二相条件を用いてその
ような14または15の1位の所に変換を受けさせて16または17を生じさせ
ることも可能であり、この場合、二相触媒、例えばトリブチルアンモニウムブロ
マイドなどを適切な溶媒、例えばアセトニトリルなど中で用いてアルキル置換を
実施する。そのような1位の所の変換のさらなる例には、これらに限定するもの
でないが、スキームVに示す変換が含まれ、この場合、14または15をオルト
蟻酸トリエチルと一緒に加熱すると化合物14または15の1−置換誘導体が生
じる。
【0107】
【化35】
【0108】 化合物14または15の1位の所にアシル化またはカルボキシル化を受けさせ
て化合物18または19を生じさせる時、これは、14または15に適切なアシ
ル化剤もしくはカルボキシル化剤、例えばジ−t−ブチルジカーボネートなどに
よる処理を不活性雰囲気、例えばアルゴンまたは窒素下などで適切な塩基性触媒
、例えばDMAPなどの存在下の適切な溶媒、例えばアセトニトリルなど中で受
けさせることで容易に実施可能である。化合物14または15の1位のアミノ化
で化合物20および21を生じさせる時、このアミノ化は、文献の手順[Met
lescics他、J.Org.Chem.30、1311(1965)]に従
い、適切なアミノ化剤、例えばクロロアミンなどを適切な塩基、例えば水素化ナ
トリウムなどの存在下の適切な溶媒、例えばTHFまたはジエチルエーテルなど
中で用いることで実施可能である。
【0109】 スキームVIに従い、適切なアニリン、例えば4−ブロモアニリン22などと
アクリロイルクロライド23を塩基の存在下の適切な非プロトン溶媒中で反応さ
せるとアミド24が生じる。前記塩基は好適には強塩基、例えば水素化ナトリウ
ムまたはナトリウムもしくはカリウムのヘキサメチルジシリルアミドなどであり
、THFを溶媒として不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下で0℃から前記溶
媒の還流温度に及ぶ温度で用いる。
【0110】
【化36】
【0111】 次に、アミド24の反応を強酸性条件、即ち硫酸、三フッ化ホウ素エーテラー
トまたは好適には塩化アルミニウムの条件下で溶融物としてか或は不活性溶媒(
ジクロロベンゼン)中で不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下0℃から前記溶
媒の還流に及ぶ温度で起こさせると環状アミド25が生じる。次に、化合物25
とアリールもしくはヘテロアリールボロン酸、無水ボロン酸またはトリアルキル
スタンナンの反応を起こさせると所望のビアリール化合物26が得られる。この
反応は、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下、パラジウム触媒、例えばテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)または酢酸パラジウムなど
の存在下の溶媒、例えばアセトン、エタノール、ベンゼン、トルエンまたはTH
Fなど中で0℃から前記溶媒の還流温度に及ぶ温度で実施可能であるが、添加剤
、例えば炭酸ナトリウム、フッ化セシウムまたは燐酸カリウムなどが必要になる
かもしれない。
【0112】 化合物26からチオアミド27への変換は、26に適切な硫黄試薬、例えばL
awessonの試薬などによる処理を不活性雰囲気、例えばアルゴンまたは窒
素下などで還流下の非プロトン溶媒、例えばo−キシレン、クロロベンゼンまた
はトルエン中などで受けさせることで達成可能である。
【0113】
【化37】
【0114】 スキームVIIに従い、適切な環状アミド、例えば25などとNaHをTHF
中で反応させてアニオン種を生じさせた後、ハロゲン化ベンジルを添加すること
で、出発材料をN−保護アミド生成物28に変化させる。28とアリールボロン
酸をパラジウム触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)または酢酸パラジウムなどの存在下で反応させて、この二者の芳香族種の
連成を起こさせることで、29を生じさせる。この反応を通常は二相条件下で実
施する。即ち、しばしば、水を適切な有機溶媒、例えばトルエンまたはDMFな
どと一緒に用いる。前記パラジウム触媒を典型的には最後に添加して、反応混合
物を不活性ガス、例えば窒素などの存在下で還流させる。この生成物にグリニヤ
ール試薬、即ちアルキルマグネシウムのハロゲン化物による処理をTHF中で受
けさせた後に塩化アンモニウム溶液を添加することで、エナミン誘導体30を生
じさせる。炭に支持させたパラジウムを用いた接触還元をParr水添装置内で
行って、30が含む二重結合の還元と保護基の除去を単一段階で達成することで
、目標化合物31を生じさせることができる。
【0115】
【化38】
【0116】 スキームVIII、即ちスキームVIIに類似した方法を用いて、3−フルオ
ロ−5−(2,4,4−トリメチル−1,2,3,4−ヒドロ−キノリニル)−
ベンゾニトリル(化合物35)を生じさせることができる。スキームVIIIに
従い、化合物28とグリニヤール試薬、即ちアルキルマグネシウムのハロゲン化
物をTHF中で反応させた後に塩化アンモニウム溶液を添加することで、エナミ
ン誘導体32を生じさせる。その二重結合にナトリウムシアノボロハイドライド
による還元を受けさせると還元を受けた誘導体33が生じる。その保護基を強酸
、例えばトリフリックアシッド(trifilic acid)または硫酸など
で除去すると、脱保護を受けた化合物34が生じ、これと適切に置換されている
フェニルボロン酸の連成をパラジウム触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(0)または酢酸パラジウムなどの存在下で起こさせて、
この二者の芳香族種を連成させることで、35を生じさせることができる。この
反応を通常は二相条件下で実施する。即ち、しばしば、水を適切な有機溶媒、例
えばトルエンまたはDMFなどと一緒に用いる。
【0117】 本発明の化合物は、薬学的または生理学的受け入れられる酸または塩基から生
じさせた塩の形態で使用可能である。このような塩には、これらに限定するもの
でないが、以下に示す無機酸との塩、例えば塩酸、硫酸、硝酸、燐酸などの塩、
そして場合により有機酸、例えば酢酸、しゅう酸、こはく酸およびマレイン酸な
どの塩が含まれる。他の塩には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えば
ナトリウム、カリウム、カルシウムまたはマグネシウムなどの塩も含まれ、これ
らはエステル、カルバメートの形態、および他の通常の「プロドラッグ(pro
−drug)」形態であり、これらをそのような形態で投与すると、これらはイ
ンビボで活性部分(active moiety)に変化する。
【0118】 本発明は、薬剤組成物および治療も包含し、これは、G2がC=Oである上述
した如き1種以上の化合物をプロゲステロンレセプタの拮抗薬として哺乳動物に
薬剤有効量で投与することを含んで成る。本発明は、更に、G2がC=Sである
本明細書に示した1種以上の化合物をプロゲステロンレセプタの作用薬として用
いる匹敵した方法および組成物も提供する。本発明は、更にその上、G1=Oお
よびG2=CR7CR8である本明細書に示した1種以上の化合物がプロゲステロ
ンレセプタの作用薬として用いる匹敵する方法および組成物そしてG1=CR7
8およびG2=CR7CR8である本明細書に示した1種以上の化合物がプロゲス
テロンレセプタの作用薬である匹敵する方法および組成物も提供する。
【0119】 本発明のプロゲステロンレセプタ拮抗薬は、これらを単独または組み合わせて
用いて、避妊方法そして良性および悪性腫瘍性病気の治療および/または予防で
使用可能である。本発明の化合物および薬剤組成物の具体的使用には、子宮類線
維腫、子宮内膜症、良性前立腺肥大、子宮内膜、卵巣、乳房、結腸、前立腺、下
垂体の癌および腺癌、髄膜腫および他のホルモン依存腫瘍の治療および/または
予防が含まれる。本プロゲステロンレセプタ拮抗薬の追加的使用には、家畜にお
ける発情期の同期化が含まれる。本発明のプロゲステロンレセプタ拮抗薬を避妊
で用いる場合、これを単独で1日当たり0.1から500mgの範囲の連続投与
で使用してもよいか、或は別法として、これを異なる管理で用いることも可能で
あり、このような管理は、プロゲスチンを用いた治療を21日間行った後にプロ
ゲステロンレセプタ拮抗薬を用いた治療を2−4日間行うことを伴い、このよう
な管理における一日投薬量は、プロゲスチン(例えばレボノルゲストレル、トリ
メゲストデン、ゲストデン、ノレチストロンアセテート、ノルゲスチメートまた
はシプロテロンアセテート)が0.1から500mgの範囲の一日投薬量に続い
て本発明のプロゲステロンレセプタ拮抗薬が0.1から500mgの範囲の一日
投薬量である。
【0120】 本発明のプロゲステロンレセプタ拮抗薬を単独または組み合わせて用いてまた
良性および悪性腫瘍性病気の治療および/または予防方法で利用することも可能
である。本発明の化合物および薬剤組成物の具体的使用には、子宮類線維腫、子
宮内膜症、良性前立腺肥大、子宮内膜、卵巣、乳房、結腸、前立腺、下垂体の癌
および腺癌、髄膜腫および他のホルモン依存腫瘍の治療および/または予防が含
まれる。本プロゲステロンレセプタ拮抗薬の追加的使用には家畜における発情期
の同期化が含まれる。
【0121】 本発明のプロゲステロンレセプタ作用薬を単独または組み合わせて用いて避妊
法そして機能不全出血、子宮平滑筋腫、子宮内膜症、多のう胞性卵巣症候群、子
宮内膜、卵巣、乳房、結腸、前立腺の癌および腺癌の治療および/または予防で
利用することも可能である。本発明の追加的使用には食物摂取の刺激が含まれる
【0122】 本発明のプロゲステロンレセプタ作用薬を避妊で用いる場合、これを好適には
エストロゲン作用薬(例えばエチニルエストラジオール)と組み合わせてか或は
逐次的に用いる。本プロゲステロンレセプタ作用薬の好適な投薬量は1日当たり
0.01から500mgの範囲である。
【0123】 本化合物を上述した用途で用いる場合、それらを薬学的に受け入れられる1種
以上の担体または賦形剤、例えば溶媒、希釈剤などと組み合わせてもよく、そし
てそれらを、錠剤、カプセル、分散性粉末、顆粒または懸濁液(例えば懸濁剤を
約0.05から5%含有)、シロップ(例えば糖を約10から50%含有)、お
よびエリキシル(例えばエタノールなどを約20から50%含有)などの如き形
態で経口投与してもよいか、或は注射可能無菌溶液または懸濁液(懸濁剤を等浸
透圧性媒体中に約0.05から5%含有)の形態で非経口投与してもよい。本活
性材料をそのような担体と組み合わせる時のそのような薬剤調合物の本活性化合
物含有量は例えば約25から約90重量%、より一般的には約5重量%から約6
0重量%であってもよい。
【0124】 本活性化合物は経口投与可能であるばかりでなく静脈、筋肉内または皮下経路
でも投与可能である。固体状担体には澱粉、ラクトース、燐酸二カルシウム、微
結晶性セルロース、スクロースおよびカオリンが含まれる一方、液状担体には無
菌水、ポリエチレングリコール、非イオン性界面活性剤および食べられる油、例
えばコーン油、ピーナッツ油およびゴマ油などが含まれる[本活性材料の性質お
よび個々の所望投薬形態に適するように]。有利には、薬剤組成物の調合で通常
用いられるアジュバント、例えば風味剤、着色剤、防腐剤および抗酸化剤、例え
ばビタミンE、アスコルビン酸、BHTおよびBHAなどを含めてもよい。
【0125】 調合および投与の容易さの観点で好適な薬剤組成物は固体状組成物、特に錠剤
および硬質充填(hard−filled)または液体充填カプセルである。本
化合物を経口投与するのが好適である。
【0126】 本活性化合物をまた非経口または腹腔内投与することも可能である。本活性化
合物を遊離塩基または薬学的に受け入れられる塩として含有させた溶液または懸
濁液の調製は、界面活性剤、例えばヒドロキシプロピルセルロースなどと適切に
混合しておいた水中で実施可能である。また、油に入れたグリセロール、液状の
ポリエチレングリコールおよびそれらの混合物中で分散液の調製を行うことも可
能である。そのような調合物を通常の貯蔵および使用条件下に置く場合には、微
生物の増殖を防止する目的でそれらに防腐剤を含有させる。
【0127】 注射使用に適した薬剤形態には、無菌水溶液または分散液、そして注射可能な
無菌水溶液または分散液を即座に生じさせるに適した無菌粉末が含まれる。全て
のケースで、そのような形態は無菌である必要がありかつシリンジから容易に出
得る度合で流体でなければならない。それは製造および貯蔵条件下で安定でなけ
ればならずかつ細菌および菌・カビの如き微生物の汚染作用に対する防腐を受け
ていなければならない。前記担体は溶媒または分散用媒体(dispersio
n medium)であってもよく、それらは例えば水、アルコール[例えばグ
リセロール、プロピレングリコールおよび液状のポリエチレングリコールなど]
、それらの適切な混合物および植物油を含有していてもよい。
【0128】 以下に示す非制限実施例で本発明の説明を行う。
【0129】 実施例1 1−(4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニル−3−イル)−エタノン DMEと水(150mL/30mL)の混合物に入れた2−アミノ−5−ブロ
モ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(7.78g、30ミリモル)と3
−クロロフェニルボロン酸(5.63g、36ミリモル)とテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)−パラジウム(0)(1.73g、1.5ミリモル)と炭酸
ナトリウム(7.63g、72ミリモル)の混合物に脱気を受けさせて酸素を除
去した後、これを窒素下で85℃に3時間加熱した。この反応混合物を室温に冷
却した後、これに食塩水(30mL)と酢酸エチル(100mL)を用いた処理
を受けさせた。有機層を分離しそして水層を酢酸エチル(3x40mL)で抽出
した。有機層を一緒にして食塩水で洗浄した後、MgSO4で乾燥させた。溶媒
を除去した後、その残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキ
サン:酢酸エチル/1:1)で精製することで、5−(3−クロロフェニル)−
N−メトキシ−N−メチルベンズアミドを褐色油状物として得た(5g、57%
)。このベンズアミド(5g、17.2ミリモル)を無水THFに入れることで
生じさせた溶液にエーテル中のメチルリチウム溶液(1.4M、28.6mL、
40mL)を窒素下−78℃で滴下様式で加えた。この反応混合物を30分間撹
拌した後、これに飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を用いた処理を−7
8℃で受けさせた。酢酸エチル(100mL)を添加し、有機層を分離しそして
水層を酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。有機層を一緒にして洗浄(食塩
水)した後、乾燥(MgSO4)させた。溶媒を除去した後、その残留物をフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル/2:1)で精
製することで、1−(4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニル−3−イル)−エ
タノンを黄色固体として得た(2g、47%):融点89−90℃;1H−NM
R(CDCl3)δ7.89(d、1H、J=2.0Hz)、7.51(m、2
H)、7.25−7.40(m、3H)、6.73(d、1H、J=8.6Hz
)、6.38(br、2H)、2.65(s、3H);MS(EI)m/z26
8([M+Na]+、60%);分析、C1412ClNOの計算値:C、68.
44、H、4.92、N、5.70。測定値:C、68.40、H、4.89、
N、5.61。
【0130】 実施例21−(4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニル−3−イル)−ジメチル−メタノ ール 1−(4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニル−3−イル)−エタノン(0.
55g、2.2ミリモル)を無水THFに入れることで生じさせた溶液に窒素下
でメチルマグネシウムブロマイドの溶液(ジエチルエーテル中3.0M、1mL
、3ミリモル)を0℃で添加した。この混合物を室温にゆっくり温めた後、撹拌
を窒素下で18時間維持した。この混合物に10mLの飽和塩化アンモニウム水
溶液を用いた処理を受けさせた後、酢酸エチル(50mL)を添加した。有機層
を分離しそして水層を酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。有機層を一緒に
して食塩水(20mL)で洗浄した後、乾燥(MgSO4)させた。溶媒を除去
した後、その残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:
酢酸エチル/2:1)で精製することで、表題の化合物(HCl塩)をオフホワ
イト(off−white)の固体として得た:186−188℃。分析、C1517Cl2NOの計算値:C、60.42、H、5.75、N、4.7。測定値
:C、60.51、H、5.62、N、4.56。
【0131】 実施例36−(3−クロロ−フェニル)−2,4,4−トリメチル−2−トリフルオロメ チル−1,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン 乾燥トルエン(5mL)に入れた(4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニル−
3−イル)−ジメチル−メタノール(0.25g、0.95ミリモル)とトリフ
ルオロメチルアセトン(0.16g、1.43ミリモル)とp−トルエンスルホ
ン酸(0.01g、0.05ミリモル)の混合物を窒素ブランケット(blan
ket)下で48時間撹拌した。反応が完了した時点でトルエンを除去した後、
その残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/
ヘキサン)で精製することで、6−(3−クロロ−フェニル)−2,4,4−ト
リメチル−2−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d][
1,3]オキサジンを透明な油状物として得た(0.22g、65%)。この油
状物をエーテルに−78℃で溶解させた後、これをエーテル中1NのHCl溶液
で処理することで、表題の化合物の塩酸塩を白色固体として得た:1H−NMR
(DMSO−d6)δ7.67(bs、1H)、7.58(d、1H、J=7.
88Hz)、7.42(m、3H)、7.32(d、1H、J=7.96Hz)
、6.84(d、1H、J=8.03Hz)、1.52(s、3H)、1.5(
s、6H);MS(APCI)m/z354([M−H]-、100%);分析
、C1817ClF3NOの計算値:C、55.12、H、4.62、N、3.5
7。測定値:C、54.97、H、4.59、N、3.41。
【0132】 実施例46−(3−クロロ−フェニル)−2,2,4,4−テトラメチル−1,4−ジヒ ドロ−2H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン 乾燥トルエン(6mL)に入れた(4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニル−
3−イル)−ジメチル−メタノール(0.46g、1.8ミリモル)とアセトン
(0.16g、2.7ミリモル)とp−トルエンスルホン酸(0.017g、0
.09ミリモル)の混合物を窒素ブランケット下で33℃に一晩加熱した。反応
が完了した時点でトルエンを除去した後、この化合物をフラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル、15%酢酸エチル/ヘキサン)で精製することで、6−(
3−クロロ−フェニル)−2,2,4,4−テトラメチル−1,4−ジヒドロ−
2H−ベンゾ[d][1,3]オキサジンを黄色油状物として得た(0.36g
、68%)。この油状物をエーテルに−78℃で溶解させた後、これをエーテル
中1NのHCl溶液で処理することで、表題の化合物の塩酸塩を黄色固体として
得た:1H−NMR(DMSO−d6)δ7.70(bs、1H)、7.61(d
、1H、J=7.82Hz)、7.52(bs、1H)、7.44(m、2H)
、7.33(d、1H、J=8.21Hz)、6.87(d、1H、J=7.8
5Hz)、1.5(s、6H)、1.4(s、6H);MS(ESI)m/z3
02([M+H]+、100%);分析、C1820ClNOの計算値:C、63
.91、H、6.26、N、4.14。測定値:C、64.08、H、6.43
、N、4.14。
【0133】 実施例56−(3−ニトロ−フェニル)−2,2,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ− 2H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン 実施例4の様式と同じ様式で1−(4−アミノ−3’−ニトロ−ビフェニル−
3−イル)−エタノールとアセトンから調製。黄色固体:融点188−189℃
;分析、C171823・0.35H2Oの計算値:C、67.02、H、6.
19、N、9.20。測定値:C、66.7、H、5.89、N、9.03。
【0134】 実施例6 4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニル−3−カルボニトリル DMEと水(100mL/25mL)の混合物に入れた2−アミノ−5−ブロ
モベンゾニトリル(10g、50ミリモル)と3−クロロフェニルボロン酸(9
.5g、60ミリモル)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム
(0)(3.5g、3ミリモル)と炭酸ナトリウム(13g、120ミリモル)
の混合物に脱気を受けさせて酸素を除去した後、窒素ブランケット下で85℃に
5時間加熱した。この反応混合物を周囲温度に冷却した後、これに飽和塩化アン
モニウム水溶液(80mL)を用いたクエンチングを受けさせた(quench
ed)。酢酸エチル(200mL)を添加し、有機層を分離しそして水層を酢酸
エチル(3x40mL)で抽出した。有機層を一緒にして食塩水で洗浄した後、
MgSO4で乾燥させた。溶媒を真空下で除去した後、その残留物をシリカゲル
使用フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル/4:1)で精製す
ることで、4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニル−3−カルボニトリルをオフ
ホワイト固体として得た(8g、87%):融点118−119℃;1H−NM
R(DMSO−d6)δ7.80(d、1H、J=2.3Hz)、7.65−7
.72(m、2H)、7.57(d、1H、J=8.0Hz)、7.42(t、
1H、J=7.9Hz)、7.31(m、1H)、6.87(d、1H、J=8
.7Hz)、6.29(br、2H);分析、C139ClN2の計算値:C、6
8.28、H、3.97、N、12.25。測定値:C、67.68、H、4.
06、N、11.89。
【0135】 実施例76−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−1H−キナゾリン−2−オ 文献(Tucker他、J.Med.Chem.、1994、37、2437
−2444)に記述されている手順に類似した手順を用いて調製。マグネシウム
(0.9g、37ミリモル)と臭化シクロプロピル(3.2mL、40ミリモル
)から生じさせたシクロプロピルマグネシウムの臭化物を無水THFに入れるこ
とで生じさせた溶液に、窒素下50℃で、4−アミノ−3’−クロロ−ビフェニ
ル−3−カルボニトリル(2.3g、10ミリモル)を無水THFに入れること
で生じさせた溶液を添加した。添加後の反応混合物を窒素下で50℃に30分間
保持した後、これにジメチルカーボネートによる処理を滴下様式で受けさせた。
この反応溶液を窒素下50℃で30分間撹拌した後、周囲温度に冷却した。飽和
塩化アンモニウム水溶液(30mL)を添加した後、酢酸エチル(80mL)を
添加した。有機層を分離しそして水層を酢酸エチル(3x40mL)で抽出した
。有機層を一緒にして食塩水で洗浄した後、MgSO4で乾燥させた。溶媒を除
去した後、その残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチ
レン:メタノール/25:1)で精製することで、6−(3−クロロフェニル)
−4−シクロプロピル−1H−キナゾリン−2−オンを黄色がかった固体として
得た(0.55g、18%):融点189−190℃;1H−NMR(DMSO
−d6)δ11.71(s、1H、D2O交換可能)8.56(d、1H、J=1
.3Hz)、8.09(dd、1H、J=8.6、1.6Hz)、7.92(s
、1H)、7.77(d、1H、J=7.7Hz)、7.52(t、1H、J=
7.9Hz)、7.45(d、1H、J=8.1Hz)、7.36(d、1H、
J=8.6Hz)、3.15(m、1H)、1.20(m、4H);MS(CI
)m/z297([M+H]+、100%);分析、C1713ClN2Oの計算値
:C、69.98、H、4.49、N、9.23。測定値:C、67.98、H
、4.46、N、9.10。
【0136】 実施例86−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−1−(4−メトキシベンジ ル)−1H−キナゾリン−2−オン 6−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−1H−キナゾリン−2−
オン(0.5g、1.68ミリモル)を無水DMFに入れることで生じさせた懸
濁液に窒素下周囲温度でカリウムヘキサメチルシリルアミド(0.45g、2.
1ミリモル)を添加した。この反応混合物を周囲温度で30分間撹拌し、p−メ
トキシベンジルクロライド(0.35mL、2.5ミリモル)で処理した後、5
5℃に5時間加熱した。次に、この混合物を室温に冷却した後、これに飽和塩化
アンモニウム水溶液(10mL)を用いたクエンチングを受けさせた。塩化メチ
レン(50mL)を添加した後、有機層を分離した。水層を塩化メチレン(2x
20mL)で抽出した後、有機層を一緒にして食塩水で洗浄しそして乾燥(Mg
SO4)させた。溶媒を除去した後、その残留物にフラッシュクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル/1:1)を用いた分離を受けさせるこ
とで、6−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−1−(4−メトキシ
ベンジル)−1H−キナゾリン−2−オンをオフホワイトの固体として得た:融
点173−174℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ8.65(d、1H、J
=1.8Hz)、8.10(dd、1H、J=8.9、1.8Hz)、7.93
(d、1H、J=1.6Hz)、7.79(d、1H、J=7.6Hz)、7.
53(d、2H、J=8.4Hz)、7.46(t、1H、J=8.1Hz)、
7.21(d、2H、J=8.6Hz)、6.88(d、2H、J=8.6Hz
)、5.41(s、2H)、3.73(s、3H)、3.18(m、1H)、1
.18−1.27(m、4H);MS(CI)m/z417([M+H]+、1
00%);分析、C2521ClN22の計算値:C、72.02、H、5.08
、N、6.72。測定値:C、71.88、H、4.91、N、6.70。
【0137】 副生成物として6−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−2−(4
−メトキシベンジルオキシ)キナゾリンをオフホワイトの固体として得た:融点
158−159℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ8.75(d、1H、J=
1.7Hz)、8.26(dd、1H、J=8.8、1.8Hz)、8.01(
s、1H)、7.84(m、2H)、7.56(t、1H、J=7.9Hz)、
7.45(m、3H)、6.96(d、2H、J=8.6Hz)、5.38(s
、2H)、3.75(s、3H)、3.24(m、1H)、1.25(m、4H
);MS(CI)m/z417([M+H]+、100%);分析、C2521
lN22の計算値:C、72.02、H、5.08、N、6.72。測定値:C
、72.19、H、4.91、N、6.65。
【0138】 実施例96−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−4−メチル−3,4−ジヒ ドロ−1H−キナゾリン−2−オン 6−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−1−(4−メトキシベン
ジル)−1H−キナゾリン−2−オン(0.25g、0.6ミリモル)を無水エ
ーテルに入れることで生じさせた溶液に窒素下周囲温度でマグネシウムトリフレ
ート(triflate)(0.78g、2.4ミリモル)を添加した。この混
合物を30分間撹拌した後、エーテル中のメチルマグネシウムブロマイド溶液(
3.0M、1.0mL、3.0ミリモル)で処理した。この反応混合物を窒素下
室温に3時間保持した後、これに飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)と1
NのHCl水溶液(5mL)の混合物を用いたクエンチングを受けさせた。この
混合物を室温で20分間撹拌した後、酢酸エチル(40mL)を添加した。有機
層を分離した後、水層を酢酸エチル(3x10mL)で抽出した。有機層を一緒
にして食塩水で洗浄した後、乾燥(MgSO4)させた。溶媒を除去した後、そ
の残留物の半分をTFA(3mL)に溶解させて窒素下室温で72時間撹拌した
。この溶液を氷水の上に注ぎ込んだ後、生じた白色沈澱物をフィルターで集めた
。この固体を水で洗浄した後、フラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン:
メタノール/25:1、シリカゲル)で精製することで、6−(3−クロロフェ
ニル)−4−シクロプロピル−4−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キナゾリ
ン−2−オンをオフホワイトの固体として得た(40mg、43%):融点12
5−127℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ9.21(s、1H)、7.7
1(s、1H)、7.61(d、1H、J=7.8Hz)、7.55(d、1H
、J=1.6Hz)、7.47(dd、1H、J=8.3、1.8Hz)、7.
45(t、1H、J=7.8Hz)、7.36(d、1H、J=8.1Hz)、
6.84(d、1H、J=8.2Hz)、6.79(s、1H)、1.54(s
、3H)、1.11(m、1H)、0.42(m、1H)、0.15−0.20
(m、3H);MS(ESI)m/z313([M+H]+、100%)。
【0139】 実施例106−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−3,4−ジメチル−3,4 −ジヒドロ−1H−キナゾリン−2−オン 実施例9で得た粗付加生成物の半分を無水DMF(5mL)に入れることで生
じさせた溶液に窒素下室温で水素化ナトリウム(25mg、0.63ミリモル)
を添加した。この混合物を周囲温度で30分間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.
5mL、過剰量)で処理した。この反応混合物を3.5時間撹拌した後、飽和塩
化アンモニウム水溶液と1NのHCl水溶液(10mL/5mL)の混合物を添
加した。酢酸エチル(30mL)を添加した後、有機層を分離した。水層を酢酸
エチル(3x10mL)で抽出した後、有機層を一緒にして食塩水で洗浄しそし
て乾燥(MgSO4)させた。溶媒を除去した後、その残留物を塩化メチレンと
TFA(2mL/2mL)の混合物に溶解させた。この溶液を3時間撹拌した後
、氷水の上に注ぎ込んで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加することで中和し
た。酢酸エチル(30mL)を添加した後、有機層を分離した。水層を酢酸エチ
ル(3x10mL)で抽出した。有機層を一緒にして食塩水で洗浄した後、乾燥
(MgSO4)させた。溶媒を真空下で除去した後、その残留物をフラッシュク
ロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル/1:1)で精製するこ
とで、6−(3−クロロフェニル)−4−シクロプロピル−3,4−ジメチル−
3,4−ジヒドロ−1H−キナゾリン−2−オンを白色固体として得た(11m
g、3段階で11%):融点193−194℃;1H−NMR(DMSO−d6
δ9.51(s、1H)、7.68(s、1H)、7.59(d、1H、J=8
.0Hz)、7.57(d、1H、J=1.6Hz)、7.51(dd、1H、
J=8.3、1.7Hz)、7.46(t、1H、J=7.8Hz)、7.35
(d、1H、J=8.1Hz)、6.87(d、1H、J=8.3Hz)、3.
02(s、3H)、1.51(s、3H)、1.25(m、1H)、0.32−
0.51(m、3H)、0.25(m、1H);MS(CI)m/z327([
M+H]+、100%)。分析、C1919ClN2O・0.3H2Oの計算値:C
、68.69、H、5.95、N、8.43。測定値:C、68.69、H、5
.70、N、8.18。
【0140】 実施例116−(3−クロロ−フェニル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H− キノリン−2−オン 水素化ナトリウム(1.16g、約29ミリモル、油中60%)をヘキサン(
x3)で洗浄した後、窒素下で無水THF(50mL)に入れた。次に、このス
ラリーに、4−ブロモアニリン(5.0g、29ミリモル)を乾燥THF(10
0ml)に入れることで生じた溶液を滴下した。0.5時間後、この混合物を0
℃に冷却した後、3,3−ジメチルアクリロイルクロライドを無水THF(30
ml)に入れることで生じさせた溶液で処理した。4時間後、この混合物に飽和
塩化アンモニウム水溶液を用いたクエンチングを受けさせた後、ジエチルエーテ
ルを用いた抽出を受けさせた。有機層を水に続いて食塩水で洗浄し、乾燥(Na 2 SO4)させた後、蒸発させた。次に、その残留物にEtOAc/ヘキサンを用
いた結晶化を受けさせることで、N−(3,3’−ジメチルアクリロイル)−4
−ブロモアニリンを白色固体として得た(3.36g、13.22ミリモル、4
6%):1H−NMR(CDCl3)δ7.42(s、4H)、7.06(s、1
H)、5.68(s、1H)、2.21(s、3H)、1.09(s、3H);
MS(EI)m/z253[M+]。
【0141】 N−(3,3’−ジメチルアクリロイル)−4−ブロモアニリン(4.0g、
15.38ミリモル)を窒素下で約130−140℃に加熱することで、この固
体を溶融させた。塩化アルミニウム(3.07g、23ミリモル)を添加した後
、加熱を継続した。1時間後、この混合物を冷却し、これに水を用いたクエンチ
ングを注意深く受けさせた後、ジクロロメタン(3x60mL)による抽出を受
けさせた。有機層を一緒にして水で洗浄し、乾燥(MgSO4)させた後、蒸発
させた。次に、その残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、EtOAc
/ヘキサンの勾配溶離)にかけることで、6−ブロモ−4,4−ジメチル−3,
4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを白色固体として得た(1.69g、
6.6ミリモル、47%):1H−NMR(CDCl3)δ8.82(s、1H)
、7.39(d、1H、J=2Hz)、7.29(dd、1H、J=8.3、2
.0Hz)、6.71(d、1H、J=8.0Hz)、2.47(s、2H)、
1.32(s、6H)。
【0142】 この上で最後に述べた化合物(0.5g、1.96ミリモル)をジメトキシエ
タン(15mL)に入れることで生じさせた溶液に窒素下でテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.11g、0.09ミリモル)を添加
した。15分後、3−クロロフェニルボロン酸(0.6g、3.9ミリモル)に
続いて炭酸カリウム(1.62g、11.7ミリモル)を水(7.5mL)に入
れて添加した。この混合物を1.5時間還流下に置いた後、冷却し、濾過した後
、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥(MgSO4)させた後、
蒸発させた。次に、その残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、EtO
Ac:ヘキサン/3:1)にかけた後、ジクロロメタン/ヘキサンから結晶化さ
せることで、6−(3−クロロ−フェニル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オンを白色固体として得た(0.21g、0.73
ミリモル、37%);融点211−215℃:1H−NMR(CDCl3)δ8.
48(s、1H)、7.53(s、1H)、7.47(d、1H、J=2.0H
z)、7.44−7.29(m、4H)、6.87(1H、d、J=2.0Hz
)、2.54(s、2H)、1.39(s、6H);MS((−)ES)m/z
284[M−H]-
【0143】 実施例12−薬学 本発明の化合物に以下に記述する如き関連アッセイに関する試験を受けさせそ
してそれらが示した効力はインビトロアッセイの場合には0.01nMから5μ
Mの範囲における効力でありそしてインビボアッセイの場合には0.001から
300mg/kgの範囲における効力である。選択した実施例を以下に挙げる。
【0144】
【表1】
【0145】 A. インビトロ生物学 インビトロ生物学を(1)競合ラジオリガンド結合(competitive
Radioligand Binding):A形態のヒトプロゲステロンレ
セプタをラジオリガンドとしてのプロゲステロンと一緒に使用;(2)共移入ア
ッセイ[このアッセイでは機能活性が得られ、これを作用薬のEC50値および
拮抗薬のIC50値として表す];(3)T47D細胞増殖[これもまた作用薬
データおよび拮抗薬データを与えるさらなる機能アッセイである];および(4
)T47D細胞アルカリ性ホスファターゼアッセイ[これもまた作用薬データお
よび拮抗薬データを与えるさらなる機能アッセイである]で測定する。
【0146】 1. hPR結合アッセイ このアッセイをPathirana,C.;Stein,R.B;Berge
r,T.S.;Fenical,W.;Ianiro,T.;Mais,D.E
.;Torres,A.;Glodman,M.E.、Monsteroida
l human progesterone receptor modula
tors from the marine alga cymoplia b
arbata、J.Steroid Biochem.Mol.Biol.、1
992、41、733−738に従って実施する。
【0147】 2. CV−1細胞におけるPRE−ルシフェラーゼアッセイ このアッセイの目的は、ヒトPRとPRE−ルシフェラーゼのプラスミドを共
移入させたCV−1細胞におけるPRE−ルシフェラーゼレポーター活性に対し
てある化合物が示す効果を基にしてある化合物のプロゲスチン効力またはアンチ
プロゲスチン効力を測定することにある。このアッセイで用いる材料および方法
は下記の通りである。
【0148】 a. 培地: 増殖用培地は下記の通りであった:ウシ胎児血清(熱による不
活性化を受けさせた)を10%(体積/体積)、必須でないアミノ酸MEMを0
.1mM、ペニシリンを100U/ml、ストレプトマイシンを100mg/m
lおよびGlutaMax(GIBCO、BRL)を2mM含有させたDMEM
(Bio Whittaker)。実験用培地は下記の通りであった:炭を用い
たストリッピングを受けさせておいたウシ胎児血清(熱による不活性化を受けさ
せた)を10%(体積/体積)、必須でないアミノ酸MEMを0.1mM、ペニ
シリンを100U/ml、ストレプトマイシンを100mg/mlおよびGlu
taMax(GIBCO、BRL)を2mM含有させたDMEM(Bio Wh
ittaker)(フェノールレッドを含まない)。
【0149】 b. 細胞培養、移入、処置およびルシフェラーゼアッセイ ストックCV−1細胞を増殖用培地に入れて維持する。細胞を1.2x107
個、hPR−BをSph1部位とBamH1部位に挿入させておいたpLEMプ
ラスミドを5mg、ルシフェラーゼ配列の上流に2つのPREを伴うpGL3プ
ラスミドを10mgおよび音波処理を受けさせておいた子ウシ胸腺のDNA(担
体DNAとして)を50mg用いて共移入を250mlで行う。Biorad
Gene Pulser IIを260Vおよび1,000mFで用いてエレク
トロポレーション(electroporation)を実施する。エレクトロ
ポレーション後、細胞を増殖用培地に再懸濁させた後、ウエルが96個のプレー
トに200μlのウエル1個当たり40,000個の細胞になるように入れる。
インキュベーションを一晩行った後、前記培地を実験用培地に変える。次に、細
胞に基準化合物または試験化合物を用いた処置を実験用培地中で受けさせる。化
合物にアンチプロゲスチン活性に関する試験を3nMのプロゲステロンの存在下
で受けさせる。処置を受けさせて24時間後、培地を廃棄して、細胞をD−PB
S(GIBCO、BRL)で3回洗浄した。各ウエルに細胞溶解用緩衝液(Pr
omega、Madison、WI)を50μl加えた後、Titer Pla
te Shaker(Lab Line Instrument,Inc.)を
用いて前記プレートを15分間振とうする。Promegaのルシフェラーゼ試
薬を用いてルシフェラーゼ活性を測定する。
【0150】 c. 結果の解析: 各処置は少なくとも4反復から成る。log変換データを用いて、作用薬およ
び拮抗薬両方のモードに関して分散の解析および非線形投薬量応答曲線適合の解
析を行う。Huber加重を用いて、アウトライナーの効果をダウンウエイトす
る。再変換した値からEC50またはIC50値を計算する。分散のワンウエイ解析
および非線形応答解析の両方でJMPソフトウエア(SAS Institut
e,Inc.)を用いる。
【0151】 d. 基準化合物: プロゲステロンおよびトリメゲストンが基準プロゲスチンでありそしてRU4
86が基準アンチプロゲスチンである。全ての基準化合物に最大投薬量応答曲線
に関する実験を受けさせそしてEC50またはIC50値を計算する。
【0152】
【表2】
【0153】
【表3】
【0154】 プロゲスチン活性:媒体対照に比較してPRE−ルシフェラーゼ活性を有意(p
<0.05)に高くする化合物は活性があると見なす アンチプロゲスチン活性:3nMのプロゲステロンが誘発するPRE−ルシフェ
ラーゼ活性を有意(p<0.05)に低くする化合物 EC50:ある化合物がSEを伴ってPRE−ルシフェラーゼ活性を最大値の半分
高くする時の濃度(省略形−nM) IC50:ある化合物がSEを伴って3nMのプロゲステロンが誘発するPRE−
ルシフェラーゼ活性を最大値の半分低くする時の濃度(省略形−nM) 3. T47D細胞増殖アッセイ このアッセイの目的は、T47D細胞の細胞増殖アッセイを用いてプロゲスチ
ン効力およびアンチプロゲスチン効力を測定することにある。ある化合物がT4
7D細胞のDNA合成に対して示す効果を測定する。このアッセイで用いる材料
および方法は下記の通りである。
【0155】 a. 増殖用培地: ウシ胎児血清(熱による不活性化を受けさせていない)
を10%(体積/体積)、ペニシリンを100U/ml、ストレプトマイシンを
100mg/mlおよびGlutaMax(GIBCO、BRL)を2mM補充
したDMEM:F12(1:1)(GIBCO、BRL)。
【0156】 b. 処理用培地: 炭を用いたストリッピングを受けさせておいた(cha
rcoal stripped)ウシ胎児血清を0.5%、ペニシリンを100
U/ml、ストレプトマイシンを200mg/mlおよびGlutaMax(G
IBCO、BRL)を2mM補充した最小必須培地(MEM)(#51200−
038GIBCO、BRL)(フェノールレッドを含まない)。
【0157】 c. 細胞培養 ストック(stock)T47D細胞を増殖用培地に入れて維持する。Brd
U取り込みアッセイでは、細胞を増殖用培地に入れてウエルが96個のプレート
(Falcon、Becton Dickinson Labware)にウエ
ル1個当たり10,000個の細胞になるように入れる。インキュベーションを
一晩行った後、前記培地を処理用培地に変えて細胞を更に24時間培養した後、
それに処理を受けさせた。ストック化合物を適切な媒体(100%エタノールま
たは50%エタノール/50%DMSO)に溶解させ、処理用培地に入れて希釈
した後、前記細胞に加えた。プロゲスチンおよびアンチプロゲスチンの基準化合
物に最大投薬量応答曲線(full dose−response curve
s)に関する実験を受けさせる(run in)。媒体の最終濃度を0.1%に
する。対照用ウエルでは細胞に媒体のみを与える。アンチプロゲスチンに試験を
0.03nMのトリメゲストン、即ち基準プロゲスチン作用薬の存在下で受けさ
せる。処理して24時間後に培地を廃棄して、細胞に10mMのBrdU(Am
ersham Life Science、Arlington Height
s、IL)を用いた標識を処理用培地中で4時間受けさせる。
【0158】 d. 細胞増殖アッセイ 前記BrdUによる標識付けが終了した時点で、前記培地を除去した後、細胞
増殖用ELISAキット(#RPN 250、Amersham Life S
cience)を製造業者の指示に従って用いてBrdUの取り込みを測定する
。簡単に述べると、細胞に固着を固着剤が入っているエタノール中で30分間受
けさせた後、ブロッキング用緩衝液(blocking buffer)に入れ
てインキュベーションを30分間行うことで、背景を減少させる。ペルオキシダ
ーゼの標識を付けた抗BrdU抗体を前記ウエルに添加してインキュベーション
を60分間行う。この細胞をPBSで3回濯いだ後、3,3’,5,5’−テト
ラメチルベンジジン(TMB)基質と一緒にして、試験化合物の効力に応じて1
0−20分間インキュベートする。次に、各ウエルに1Mの硫酸を25μl添加
することで着色反応を停止させた後、5分以内に450nmの所の光密度をプレ
ートリーダー(plate reader)で読み取る。
【0159】 e. 結果の解析: 平方根に変換したデータを用いて、作用薬および拮抗薬両方のモード(mod
e)に関する分散(variance)の解析および非線形投薬量応答曲線適合
の解析を行う。Huber加重(weighting)を用いて、アウトライナ
ー(outliers)の効果をダウンウエイトする(downweight)
。再変換した値からEC50またはIC50値を計算する。単一投薬量応答および投
薬量応答試験の両方における分散のワンウエイ(one−way)解析および非
線形投薬量応答解析の両方でJMPソフトウエア(SAS Institute
,Inc.)を用いる。
【0160】 f. 基準化合物: トリメゲストンおよびメドロキシプロゲステロンアセテート(MPA)が基準
プロゲスチンでありそしてRU486が基準アンチプロゲスチンである。全ての
基準化合物に最大投薬量応答曲線に関する実験を受けさせそしてEC50またはI
50値を計算する。
【0161】
【表4】
【0162】
【表5】
【0163】 EC50:ある化合物がSEを伴ってBrdU取り込みを最大値の半分(half
−maximal)高める時の濃度。IC50:ある化合物がSEを伴って0.1
のトリメゲストンが誘発するBrdU取り込みを最大値の半分減少させる時の濃
度 4. T47D細胞アルカリ性ホスファターゼアッセイ このアッセイの目的は、T47D細胞のアルカリ性ホスファターゼ活性に対し
てある化合物が示す効果を測定することでプロゲスチンまたはアンチプロゲスチ
ンを識別することにある。このアッセイで用いる材料および方法は下記の通りで
ある。
【0164】 a. 培養用培地: 炭を用いたストリッピングを受けさせておいたウシ胎児
血清(熱による不活性化を受けさせていない)を5%(体積/体積)、ペニシリ
ンを100U/ml、ストレプトマイシンを100μg/mlおよびGluta
Max(GIBCO、BRL)を2mM補充したDMEM:F12(1:1)(
GIBCO、BRL)。
【0165】 b. アルカリ性ホスファターゼアッセイ用緩衝液: I. Triton X−100を0.2%含有させた0.1MのTris−H
Cl、pH9.8 II. p−ニトロフェニルホスフェート(Sigma)を4mM含有させた0
.1MのTris−HCl、pH9.8 c. 細胞培養および処置 凍結T47D細胞を37℃の水浴に入れて解凍させた後、培養用培地に入れて
1ml当たり280,000個の細胞になるように希釈する。ウエルが96個の
プレート(Falcon、Becton Dickinson Labware
)の各ウエルに希釈細胞懸濁液を180μl加えた。次に、前記培養用培地で希
釈した基準化合物もしくは試験化合物を各ウエルに20μlづつ加えた。プロゲ
スチン拮抗薬活性の試験では、基準アンチプロゲスチンまたは試験化合物を1n
Mのプロゲステロンの存在下で加えた。細胞を5%CO2/湿った雰囲気下37
℃で24時間インキュベートした。
【0166】 d. アルカリ性ホスファターゼ酵素アッセイ 前記処置が終了した時点でプレートから培地を除去した後、各ウエルにアッセ
イ用緩衝液Iを50μl加えた。タイタープレート振とう器を用いて前記プレー
トを15分間振とうした。次に、各ウエルにアッセイ用緩衝液IIを150μl
づつ加えた。405nmの試験波長の所の光密度を30分間に渡って5分間隔で
測定した。
【0167】 e. 結果の解析:投薬量応答データの解析 基準化合物および試験化合物に関して、酵素反応率(Y軸)に対する投薬量(
X軸)の投薬量応答曲線を生じさせる(傾き)。平方根に変換したデータを用い
て、作用薬および拮抗薬両方のモードに関して分散の解析および非線形投薬量応
答曲線適合の解析を行う。Huber加重を用いて、アウトライナーの効果をダ
ウンウエイトする。再変換した値からEC50またはIC50値を計算する。単一投
薬量応答および投薬量応答試験の両方における分散のワンウエイ解析および非線
形投薬量応答解析の両方でJMPソフトウエア(SAS Institute,
Inc.)を用いる。
【0168】 f. 基準化合物: プロゲステロンおよびトリメゲストンが基準プロゲスチンでありそしてRU4
86が基準アンチプロゲスチンである。全ての基準化合物に最大投薬量応答曲線
に関する実験を受けさせそしてEC50またはIC50値を計算する。
【0169】
【表6】
【0170】
【表7】
【0171】 B. インビボ生物学 主要なインビボアッセイはラット子宮膜脱落モデルであり、これを用いて作用
薬および拮抗薬の両方のプロゲスチン効果を測定することができる。二次的なイ
ンビボアッセイはラット排卵抑制モデルであるが、これは開発下にあり、従って
このプロトコルの利用は不可能である。
【0172】 1. ラット子宮膜脱落アッセイ この手順の目的はプロゲスチンおよびアンチプロゲスチンがラットの子宮膜脱
落(uterine decidualization)に対して示す効果を評
価していろいろな試験化合物が示す相対効力を比較することにある。このアッセ
イで用いる材料および方法は下記の通りである。
【0173】 a. 方法: 試験化合物を100%エタノールに溶解させてコーン油(媒体
)と混合した。次に、この混合物を加熱(〜80℃)してエタノールを蒸発させ
ることを通して、試験化合物が油[Mazola(商標)]に入っているストッ
ク溶液を生じさせた。次に、試験化合物を100%コーン油またはコーン油中1
0%のエタノールで希釈した後、動物に処置を受けさせる。前記2種類の媒体を
比較したが膜脱落応答には差が見られなかった。
【0174】 b. 動物(RACUCプロトコル#5002) 卵巣摘出を受けた成熟したメスのSprague−Dawleyラット(〜6
0日令で230g)(手術後)をTaconic(Taconic Farms
、NY)から入手する。性ステロイド(sex steroids)の循環を減
少させる目的で、卵巣摘出を処置を行う少なくとも10日前に実施する。動物を
12時間明/暗サイクル下に置いて標準的ラット用食物および水を随意に与える
【0175】 c. 処置 ラットの体重を処置前に測定して4匹または5匹の群に無作為に割り当てる。
試験化合物を0.2mlの媒体に入れ、これを0.5ml用いて首の後部に皮下
注射するか或は胃管経由で投与する。これらの動物に処置を7日間に渡って日に
1回受けさせる。アンチプロゲスチンの試験では、処置の最初の3日間、動物に
試験化合物とEC50投薬量(5.6mg/kg)のプロゲステロンを与える。膜
脱落刺激に続いて動物にプロゲステロンを与え続け、最終的に4日後に検死を受
けさせる。
【0176】 d. 投薬 群の平均体重1kg当たりのmgを基準にして投薬を調製する。全ての試験に
媒体を与える対照群を含める。投薬量を半log(half log)づつ高め
ること(例えば0.1、0.3、1.0、3.0mg/kg...)を利用して
、投薬量応答曲線の測定を実施する。
【0177】 e. 膜脱落誘発 3回目の注射を行って約24時間後に子宮ホーン(horns)の一方のアン
チメソメトリアル(antimesometrial)管腔上皮を鈍い21G針
で引っ掻くことで膜脱落を誘発する。対側ホーンは引っ掻かず、それを刺激を受
けさせない対照として用いる。最終的な処置を行って約24時間後にCO2によ
る窒息でラットをと殺した後、体重を測定した。子宮を取り出して、脂肪を除去
した。膜脱落(Dホーン)および対照(Cホーン)子宮ホーンの重さを個別に測
定する。
【0178】 f. 結果の解析: 膜脱落子宮ホーンの重量上昇をDホーン/Cホーンで計算した後、対数変換を
用いて分散の正規化および均一化を最大限にする。Huber Mエスティメー
ター(estimator)を用いて、投薬量応答曲線適合および分散のワンウ
エイ解析の両方に関する概略変換観察結果(outlying transfo
rmed observations)をダウンウエイトする。ワンウエイAN
OVA解析および非線形投薬量応答解析の両方でJMPソフトウエア(SAS
Institutes,Inc.)を用いる。
【0179】 g. 基準化合物: 全てのプロゲスチン基準化合物に最大投薬量応答曲線に関する実験を受けさせ
そして湿った状態の子宮重量に関するEC50を計算した。
【0180】
【表8】
【0181】
【表9】
【0182】
【表10】
【0183】 濃度:アッセイにおける化合物の濃度[省略形(default)−体重1kg
当たりのmg] 投与経路:化合物を動物に投与する経路 体重:全動物の平均体重(省略形−kg) Dホーン:膜脱落子宮ホーンの湿った状態の重量(省略形−mg) Cホーン:対照子宮ホーンの湿った状態の重量(省略形−mg) 膜脱落応答:[(D−C)/C]x100% プロゲスチン活性:媒体対照に比較して膜脱落を有意(p<0.05)に誘発す
る化合物は活性があると見なす アンチプロゲスチン活性:EC50のプロゲステロンが誘発する膜脱落を有意(p
<0.05)に低くする化合物 子宮重量のEC50:ある化合物が膜脱落応答を最大値の半分高くする時の濃度(
省略形−mg/kg) 子宮重量のIC50:ある化合物がEC50のプロゲステロンが誘発する膜脱落応答
を最大値の半分低くする時の濃度(省略形−mg/kg) 実施例135−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサ ジン−6−イル)チオフェン−2−カルボニトリル 2−アミノ−5−ブロモ安息香酸(10g、46ミリモル)を乾燥THF(2
00mL)に入れることで生じさせた溶液に、窒素下−78℃で、エーテル中の
メチルマグネシウムブロマイド溶液(3.0M、90mL、270ミリモル)に
よる処理を受けさせた。この反応混合物を周囲温度にゆっくり温め、撹拌を窒素
下で48時間維持した後、0.5Nの冷塩酸水溶液(300mL)の中に注ぎ込
んだ。この混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、酢酸エチル(
300mL)を加えた。有機層を分離しそして水層を酢酸エチル(3x100m
L)で抽出した。有機層を一緒にして食塩水で洗浄した後、乾燥(MgSO4
させた。溶媒を真空下で除去した後、その残留物をシリカゲル使用フラッシュカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル/3:2)で精製することで、
2−(2−アミノ−5−ブロモフェニル)プロパン−2−オールをオフホワイト
の固体として得た(6g、57%):融点62−63℃;1H−NMR(CDC
3)δ7.19(d、1H、J=2.3Hz)、7.12(dd、1H、J=
8.4、2.3Hz)、6.51(d、1H、J=8.4Hz)、4.70(s
、2H)、1.82(s、1H)、1.65(s、6H)。
【0184】 2−(2−アミノ−5−ブロモフェニル)プロパン−2−オール(27g、1
25ミリモル)を無水トルエンに入れることで生じさせた溶液に窒素ブランケッ
ト下周囲温度でアセチルアルデヒド(10.5mL、187ミリモル)を加えた
。10分後、この混合物をシリカゲルの詰め物に通した後、その濾液に濃縮を受
けさせることで、6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2
H−3,1−ベンゾキサジンをオフホワイトの固体として得た(25g、78%
):1H−NMR(DMSO−d6)δ7.22(d、1H、J=2.2Hz)、
7.08(dd、1H、J=8.6、2.3Hz)、6.51(d、1H、J=
8.6Hz)、6.36(s、1H)、4.72(m、1H)、1.45(s、
3H)、1.40(s、3H)、1.25(d、3H、J=5.5Hz)。
【0185】 6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベ
ンゾキサジン(3.6g、14ミリモル)とビス(ピナコラト)ジホウ素(5g
、19.7ミリモル)と酢酸カリウム(4g、41ミリモル)と[1,1’−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロライド(塩化
メチレンとの1:1の錯体、0.4g、0.5ミリモル)の混合物にDMF(8
0mL)中で正の窒素流を受けさせることで酸素を除去した後、これを窒素ブラ
ンケット下で85℃で18時間加熱した。この混合物を周囲温度に冷却し、5−
ブロモ−2−チオフェンカルボニトリル(4g、21ミリモル)、[1,1’−
ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロライド(塩
化メチレンとの1:1の錯体、0.4g、0.5ミリモル)および炭酸ナトリウ
ム水溶液(2M、35mL、70ミリモル)で処理した後、窒素下で85℃に3
時間加熱した。この反応混合物を周囲温度に冷却した後、食塩水(100mL)
および酢酸エチル(150mL)を加えた。有機層を分離しそして水層を酢酸エ
チル(3x50mL)で抽出した。有機層を一緒にして乾燥(MgSO4)させ
た後、濃縮した。その残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(THF:ヘキサン/1:4)で精製することで、表題の化合物をオフホワイト
の固体として得た(1g、25%);融点172−173℃:1H−NMR(D
MSO−d6)δ7.88(d、1H、J=4.0Hz)、7.47(d、1H
、J=4.0Hz)、7.43(d、1H、J=2.0Hz)、7.32(dd
、1H、J=8.36、2.4Hz)、6.77(s、1H)、6.60(d、
1H、J=8.4Hz)、4.83(m、1H)、1.51(s、3H)、1.
48(s、3H)、1.28(d、3H、J=5.6Hz);MS(ESI)m
/z283[M−H]-
【0186】 実施例143−フルオロ−5−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3, 1−ベンゾキサジン−6−イル)ベンゾニトリル 実施例13の手順に従って6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4−ジ
ヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと3−ブロモ−5−フルオロベンゾニト
リルから調製。白色固体:融点163−164℃;1H−NMR(DMSO−d6 )δ8.02(t、1H、J=1.5Hz)、7.87(dt、1H、J=10
.6、2.2Hz)、7.65(m、1H)、7.55(d、1H、J=2.2
Hz)、7.44(dd、1H、J=8.4、2.2Hz)、6.63(d、1
H、J=8.4Hz)、6.58(s、1H)、4.82(m、1H)、1.5
2(s、3H)、1.50(s、3H)、1.28(d、3H、J=5.1Hz
);MS(ESI)m/z295[M−H]-
【0187】 実施例154−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサ ジン−6−イル)チオフェン−2−カルボニトリル 実施例13の手順に従って6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4−ジ
ヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと4−ブロモ−2−チオフェンカルボニ
トリルから調製。オフホワイトの固体:融点175−176℃;1H−NMR(
DMSO−d6)δ8.39(d、1H、J=1.5Hz)、8.13(d、1
H、J=1.5Hz)、7.47(d、1H、J=1.9Hz)、7.36(d
d、1H、J=8.4、1.9Hz)、6.59(d、1H、J=8.4Hz)
、6.41(s、1H)、4.78(m、1H)、1.51(s、3H)、1.
47(s、3H)、1.28(d、3H、J=5.4Hz);MS(ESI)m
/z285[M+H]+
【0188】 実施例164−メチル−5−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1 −ベンゾキサジン−6−イル)チオフェン−2−カルボニトリル 実施例13の手順に従って6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4−ジ
ヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと5−ブロモ−4−メチル−2−チオフ
ェンカルボニトリルから調製。黄色がかった固体:融点145−146℃;1
−NMR(DMSO−d6)δ7.79(s、1H)、7.18(d、1H、J
=2.0Hz)、7.13(dd、1H、J=8.4、2.0Hz)、6.68
(s、1H)、6.54(d、1H、J=8.3Hz)、4.83(m、1H)
、2.26(s、3H)、1.49(s、3H)、1.46(s、3H)、1.
28(d、3H、J=5.5Hz);MS(ESI)m/z299[M+H]+
【0189】 実施例173−[(2R,4S)−2,4−ジメチル−4−フェニル−1,4−ジヒドロ− 2H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル]−5−フルオロベンゾニトリル 2−アミノ−4−ブロモベンゾニトリル(5g、25ミリモル)を無水THF
に入れることで生じさせた溶液に、窒素下0℃で、フェニルマグネシウムブロマ
イド(エーテル中3M、25mL、75ミリモル)を添加した。この混合物を室
温に温めて窒素下で15時間撹拌した後、2Nの塩化水素水溶液(100mL)
で処理した。この水溶液を50℃に3時間加熱し、室温に冷却した後、冷飽和重
炭酸ナトリウム溶液で中和した。酢酸エチル(100mL)を加え、有機層を分
離しそして水層を酢酸エチル(3x40mL)で抽出した。有機層を一緒にして
乾燥(MgSO4)させた後、蒸発させた。その残留物をフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル/4:1)で精製すること
で、(2−アミノ−5−ブロモフェニル)(フェニル)メタノンを黄色結晶とし
て得た(2.13g、31%):MS(ESI)m/z276/278[M+H
+
【0190】 (2−アミノ−5−ブロモフェニル)(フェニル)メタノン(1g、3.6ミ
リモル)を無水THF(15mL)に入れることで生じさせた溶液に窒素下室温
でメチルマグネシウムブロマイド(エーテル中3M、3mL、9ミリモル)を加
えた。3時間後、この混合物を飽和硫酸アンモニウム水溶液(30mL)および
酢酸エチル(50mL)で処理した。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)させ
た後、蒸発させた。次に、その残留物を無水トルエンに溶解させた後、窒素下周
囲温度でアセチルアルデヒド(2mL)で処理した。2分後、溶媒を除去した後
、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル/4
:1)で精製することで、6−ブロモ−2,4−ジメチル−4−フェニル−1,
4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンを黄色固体として得た(0.8g
、70%):MS(ESI)m/z318/320[M+H]+
【0191】 6−ブロモ−2,4−ジメチル−4−フェニル−1,4−ジヒドロ−2H−3
,1−ベンゾキサジン(0.6g、1.9ミリモル)と3−シアノ−5−フルオ
ロベンゼンボロン酸(0.45g、2.7ミリモル)とテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0)(0.2g、0.17ミリモル)と炭酸ナトリ
ウム(0.6g、5.7ミリモル)の混合物にDMEと水(20/5mL)の混
合物中で正の窒素流を受けさせることで酸素を除去した後、これを窒素ブランケ
ット下で85℃に2時間加熱した。この混合物を周囲温度に冷却した。食塩水(
30mL)と酢酸エチル(100mL)を添加した。有機層を分離しそして水層
を酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。有機層を一緒にして乾燥(MgSO 4 )させた後、蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル/4:1)で精製することで、表題の化合物をオフホワ
イトの固体として得た(0.09g、13%);融点128−129℃:1H−
NMR(DMSO−d6)δ8.08(s、1H)、7.91(dt、1H、J
=10.7、1.9Hz)、7.71(d、1H、J=2.0Hz)、7.65
(m、1H)、7.57(dd、1H、J=8.8、2.4Hz)、7.32−
7.36(m、2H)、7.24−7.29(m、3H)、6.71(d、1H
、J=1.6Hz)、6.69(d、1H、J=8.3Hz)、4.33(m、
1H)、1.84(s、3H)、1.24(d、3H、J=5.5Hz);MS
(ESI)m/z357[M−H]-
【0192】 実施例182−シアノ−5−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1 −ベンゾキサジン−6−イル)−1H−ピロール−1−カルボン酸t−ブチル 実施例17の連成手順に従って5−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒ
ドロ−2H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル)−1H−ピロール−1−カル
ボン酸t−ブチルを6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−
2H−3,1−ベンゾキサジンと1−t−ブトキシカルボニルピロール−2−イ
ルボロン酸から生じさせた。5−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ
−2H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル)−1H−ピロール−1−カルボン
酸t−ブチル(1g、2.9ミリモル)を無水THF(20mL)に入れること
で生じさせた溶液に窒素下−78℃でクロロスルホニルイソシアネート(0.3
5mL、4.0ミリモル)を加えた。この混合物の撹拌を窒素下−78℃で2時
間継続し、無水DMF(5mL)で処理した後、室温に温めた。硫酸アンモニウ
ム水溶液(50mL)と酢酸エチル(100mL)を加えた後、有機層を分離し
、乾燥(MgSO4)させた後、蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル/4:1)で精製することで、表題の
化合物を白色固体として得た(0.019g、1.78%):1H−NMR(D
MSO−d6)δ7.48(d、1H、J=2.0Hz)、7.36(dd、1
H、J=8.3、2.0Hz)、7.32(d、1H、J=3.6Hz)、7.
14(d、1H、J=8.3Hz)、6.46(d、1H、J=4.0Hz)、
5.35(q、1H、J=5.2Hz)、1.58(d、3H、J=5.6Hz
)、1.56(s、3H)、1.51(s、3H)、1.38(s、9H);M
S(ESI)m/z366[M−H]-
【0193】 実施例199H−フルオレン−9−イルメチル−6−[1−(t−ブトキシカルボニル)− 5−シアノ−1H−ピロール−2−イル]−2,4,4−トリメチル−2H−3 ,1−ベンゾキサジン−1(4H)−カルボキシレート ジオキサン(50mL)と水(50mL)に入れた5−(2,4,4−トリメ
チル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル)−1H−
ピロール−1−カルボン酸t−ブチル(1.7g、4.96ミリモル)とクロロ
蟻酸9−フルオレニルメチル(1.92g、7.5mL)と炭酸ナトリウム(4
g、37ミリモル)の混合物を窒素ブランケット下室温で6時間撹拌した。酢酸
エチル(100mL)を加えた後、有機層を分離し、乾燥(MgSO4)させた
後、蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
:酢酸エチル/6:1)で精製することで、9H−フルオレン−9−イルメチル
−6−[1−(t−ブトキシカルボニル)−1H−ピロール−2−イル]−2,
4,4−トリメチル−2H−3,1−ベンゾキサジン−1(4H)−カルボキシ
レートを透明な油状物として得た。
【0194】 実施例18の手順を用いて、表題の化合物を9H−フルオレン−9−イルメチ
ル−6−[1−(t−ブトキシカルボニル)−1H−ピロール−2−イル]−2
,4,4−トリメチル−2H−3,1−ベンゾキサジン−1(4H)−カルボキ
シレート(1.2g、2.1ミリモル)とクロロスルホニルイソシアネート(0
.28mL、3.1ミリモル)から生じさせた(0.8g、65%)。白色固体
:融点135−136℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ7.90(t、2H
、J=6.7Hz)、7.64(d、1H、J=7.5Hz)、7.59(d、
1H、J=7.1Hz)、7.40(td、2H、J=7.2、2.0Hz)、
7.31−7.34(m、3H)、7.29(d、1H、J=1.2Hz)、7
.04−7.09(m、2H)、6.44(d、1H、J=3.57Hz)、5
.30(q、1H、J=5.6Hz)、4.86(dd、1H、J=10.7、
5.2Hz)、4.64(dd、1H、J=10.8、5.2Hz)、4.33
(t、1H、J=4.7Hz)、1.50(s、3H)、1.30(s、9H)
、1.20(s、3H)、1.03(d、3H、J=5.6Hz);MS(ES
I)m/z590[M+H]+
【0195】 実施例205−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサ ジン−6−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル 9H−フルオレン−9−イルメチル−6−[1−(t−ブトキシカルボニル)
−5−シアノ−1H−ピロール−2−イル]−2,4,4−トリメチル−2H−
3,1−ベンゾキサジン−1(4H)−カルボキシレート(0.5g、0.84
ミリモル)を窒素ブランケット下で160℃に気体発生が静まるまで加熱した。
室温に冷却することで、9H−フルオレン−9−イルメチル−6−[5−シアノ
−1H−ピロール−2−イル]−2,4,4−トリメチル−2H−3,1−ベン
ゾキサジン−1(4H)−カルボキシレートを白色固体として得た(0.4g、
97%)。
【0196】 9H−フルオレン−9−イルメチル−6−[5−シアノ−1H−ピロール−2
−イル]−2,4,4−トリメチル−2H−3,1−ベンゾキサジン−1(4H
)−カルボキシレート(0.1g、0.2ミリモル)をDMF中20%のピペリ
ジン(5mL)に入れることで生じさせた溶液を窒素下室温で10分間撹拌した
。この混合物を飽和硫酸アンモニウム溶液(30mL)に注ぎ込んだ後、ジエチ
ルエーテル(3x30mL)で抽出した。有機層を一緒にして乾燥(MgSO4
)させた後、蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
ヘキサン:酢酸エチル/3:1)で精製することで、表題の化合物を白色固体と
して得た(0.03g、56%):融点201−202℃;1H−NMR(DM
SO−d6)δ12.27(s、1H)、7.44(t、1H、J=2.1Hz
)、7.32(dd、1H、J=8.3、1.1Hz)、6.92(dd、1H
、J=4.1、2.6Hz)、6.57(d、1H、J=8.3Hz)、6.5
0(dd、1H、J=4.2、2.6Hz)、6.40(s、1H)、4.77
−4.80(m、1H)、1.51(s、3H)、1.46(s、3H)、1.
27(d、3H、J=5.7Hz);MS(ESI)m/z266[M−H]-
【0197】 実施例216−(5−シアノ−1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−2,4,4−ト リメチル−2H−’3,1−ベンゾキサジン−1(4H)−カルボン酸9H−フ ルオレン−9−イルメチル 無水DMFに入れた9H−フルオレン−9−イルメチル−6−[5−シアノ−
1H−ピロール−2−イル]−2,4,4−トリメチル−2H−3,1−ベンゾ
キサジン−1(4H)−カルボキシレート(0.4g、0.8ミリモル)と炭酸
カリウム(1.5g)の混合物に窒素ブランケット下周囲温度でヨードメタン(
1.5mL、過剰量)を用いた処理を受けさせた。この混合物を30分間撹拌し
た。飽和硫酸アンモニウム溶液(50mL)と酢酸エチル(50mL)を加えた
。有機層を分離しそして水層を酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。有機層
を一緒にして乾燥(MgSO4)させた後、蒸発させることで、表題の化合物を
白色固体として得た(0.35g、87%):融点63−64℃;1H−NMR
(DMSO−d6)δ7.90(m、2H)、7.62(d、1H、J=7.7
Hz)、7.58(d、1H、J=7.7Hz)、7.40(m、2H)、7.
29−7.32(m、3H)、7.14(dd、1H、J=8.1、1.9Hz
)、7.01−7.04(m、2H)、6.33(d、1H、J=4.3Hz)
、5.31(q、1H、J=5.8Hz)、4.88(dd、1H、J=10.
8、5.0Hz)、4.65(dd、1H、J=10.8、4.6Hz)、4.
34(t、1H、J=4.6Hz)、3.71(s、3H)、1.52(s、3
H)、1.21(s、3H)、1.06(d、3H、J=5.4Hz);MS(
ESI)m/z504[M+H]+
【0198】 実施例221−メチル−5−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1 −ベンゾキサジン−6−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル 実施例20の手順に従って6−(5−シアノ−1−メチル−1H−ピロール−
2−イル)−2,4,4−トリメチル−2H−’3,1−ベンゾキサジン−1(
4H)−カルボン酸9H−フルオレン−9−イルメチル(0.3g、0.6ミリ
モル)とDMF中20%のピペリジンを用いて調製。白色固体(0.07g、4
2%):融点195−196℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ7.16(d
、1H、J=2.8Hz)、7.08(dd、1H、J=8.1、1.9Hz)
、6.98(d、1H、J=4.1Hz)、6.63(d、1H、J=8.5H
z)、6.61(s、1H)、6.20(d、1H、J=4.1Hz)、4.7
9−4.81(m、1H)、3.67(s、3H)、1.49(s、3H)、1
.45(s、3H)、1.27(d、3H、J=5.5Hz);MS(ESI)
m/z282[M+H]+
【0199】 実施例235−(2−メチルスピロ[4H−3,1−ベンゾキサジン−4,1’−シクロペ ンタン]−6−イル)−4−メチル−2−チオフェンカルボニトリル 実施例13に示した6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ
−2H−3,1−ベンゾキサジン−の手順と同じ手順を用いて2−メチル−6−
ブロモスピロ[4H−3,1−ベンゾキサジン−4,1’−シクロペンタン]を
生じさせた。
【0200】 実施例13の手順に従って2−メチル−6−ブロモスピロ[4H−3,1−ベ
ンゾキサジン−4,1’−シクロペンタン]と5−ブロモ−4−メチル−2−チ
オフェンカルボニトリルから表題の化合物を生じさせた。黄色がかった固体:融
点58−60℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ7.79(s、1H)、7.
16(d、1H、J=1.9Hz)、7.12(dd、1H、J=8.4、2.
2Hz)、6.66(s、1H)、6.63(d、1H、J=8.4Hz)、4
.75(m、1H)、2.26(s、3H)、2.14(m、1H)、1.87
(m、1H)、1.4−1.7(m、6H)、1.32(d、3H、J=5.5
Hz)。
【0201】 実施例244−(2−メチルスピロ[2H−3,1−ベンゾキサジン−4,1’−シクロペ ンタン]−6−イル)−2−チオフェンカルボニトリル 実施例13の手順に従って2−メチル−6−ブロモスピロ[4H−3,1−ベ
ンゾキサジン−4,1’−シクロペンタン]と4−ブロモ−2−チオフェンカル
ボニトリルから調製。オフホワイトの固体:融点103−104℃。
【0202】 実施例255−(2−メチルスピロ[2H−3,1−ベンゾキサジン−4,1’−シクロヘ キサン]−6−イル)−4−メチル−2−チオフェンカルボニトリル 実施例13に示した6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ
−2H−3,1−ベンゾキサジンの手順と同じ手順を用いて2−メチル−6−ブ
ロモスピロ[2H−3,1−ベンゾキサジン−4,1’−シクロヘキサン]を生
じさせた。
【0203】 実施例13の手順に従って2−メチル−6−ブロモスピロ[2H−3,1−ベ
ンゾキサジン−4,1’−シクロヘキサン]と5−ブロモ−4−メチル−2−チ
オフェンカルボニトリルから表題の化合物を生じさせた。褐色の固体:1H−N
MR(DMSO−d6)δ7.78(s、1H)、7.17(d、1H、J=1
.8Hz)、7.14(dd、1H、J=8.4、2.2Hz)、6.64(s
、1H)、6.63(d、1H、J=8.2Hz)、4.74(m、1H)、2
.26(s、3H)、2.14(m、1H)、1.87(m、1H)、1.4−
1.7(m、8H)、1.31(d、3H、J=5.3Hz);MS(ESI)
m/z337[M−H]-
【0204】 実施例264−(2−メチルスピロ[2H−3,1−ベンゾキサジン−4,1’−シクロヘ キサン]−6−イル)−2−チオフェンカルボニトリル 実施例13の手順に従って2−メチル−6−ブロモスピロ[4H−3,1−ベ
ンゾキサジン−4,1’−シクロヘキサン]と4−ブロモ−2−チオフェンカル
ボニトリルから調製。褐色の固体:融点111−112℃。1H−NMR(DM
SO−d6)δ8.42(s、1H)、8.14(s、1H)、7.47(s、
1H)、7.35(dd、1H、J=8.3、1.1Hz)、6.58(d、1
H、J=8.4Hz)、6.38(s、1H)、4.72(m、1H)、1.9
2−2.16(m、2H)、1.35−1.75(m、8H)、1.31(d、
3H、J=5.3Hz);MS(ESI)m/z325[M+H]+
【0205】 実施例276−(3−フルオロフェニル)−2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ− 2H−3,1−ベンゾキサジン 実施例17の連成手順に従って3−フルオロフェニルボロン酸と6−ブロモ−
2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンか
ら調製。黄色の固体:融点139−140℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.
40−7.19(m、6H)、7.01−6.94(m、1H)、6.72(d
、1H、J=8.24Hz)、4.90(q、1H、J=5.48Hz)、1.
62(s、3H)、1.59(s、3H)、1.46(d、3H、J=5.5H
z);MS(ES)m/z272[M+H]+
【0206】 実施例286−(3−クロロフェニル)−2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2 H−3,1−ベンゾキサジン 実施例17の連成手順に従って3−クロロフェニルボロン酸と6−ブロモ−2
,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンから
調製。オレンジ色の固体:融点144−146℃。1H−NMR(CDCl3)δ
7.50(t、1H、J=1.78Hz)、7.40(dt、1H、J=7.6
1、1.45Hz)、7.33(t、1H、J=7.76Hz)、7.29−7
.22(m、4H)、6.72(d、1H、J=8.24Hz)、4.90(q
、1H、J=5.45Hz)、1.62(s、3H)、1.59(s、3H)、
1.46(d、3H、J=5.5Hz);MS(ES)m/z288/290[
M+H]+
【0207】 実施例296−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2,4,4−トリメチル−1,4 −ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジン DMF(80mL)と水(40mL)に入れた6−ブロモ−2,4,4−トリ
メチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジン(3.0g、11.
7ミリモル)と3−クロロ−4−フルオロベンゼンボロン酸(3.1g、17.
6ミリモル)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(0
.67g、0.59ミリモル)と炭酸ナトリウム(3.72g、35.1ミリモ
ル)の混合物を窒素流ブランケットに50℃で15分間さらした後、窒素下で8
5℃に1時間加熱した。この反応物を室温に冷却した後、酢酸エチル(200m
L)を加えた。有機層を塩化アンモニウム水溶液(50mL)で2回そして食塩
水(50mL)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮することで
黄色固体を得た。この固体をエーテル(25mL)とヘキサン(25mL)で粉
末状にし、フィルターで集めた後、乾燥させることで、6−(3−クロロ−4−
フルオロフェニル)−2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,
1−ベンゾキサジンを黄色固体として得た(1.87g、35%):融点173
−175℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ7.79(dd、1H、J=6.
84、2.17Hz)、7.60−7.57(m、1H)、7.43−7.39
(m、2H)、7.29(dd、1H、J=8.12、2.14Hz)、6.6
2(d、1H、J=8.54Hz)、6.40(s、1H)、4.79(q、1
H、J=5.55Hz)、1.53(s、3H)、1.48(s、3H)、1.
27(d、3H、J=5.55Hz);MS(ES)m/z306/308[M
+H]+
【0208】 実施例302−フルオロ−5−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3, 1−ベンゾキサジン−6−イル)ベンゾニトリル 実施例13の連成手順に従って6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4
−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと5−ブロモ−2−フルオロベンゾ
ニトリルから調製。白色固体:融点184−186℃。1H−NMR(DMSO
−d6)δ8.17(dd、1H、J=5.86、3.42Hz)、8.00−
7.98(m、1H)、7.52(t、1H、J=9.28Hz)、7.45(
d、1H、J=1.95Hz)、7.34(dd、1H、J=8.30、1.9
5Hz)、6.63(d、1H、J=8.3Hz)、6.45(d、1H)、4
.8(q、1H、J=5.37Hz)、1.53(s、3H)、1.49(s、
3H)、1.29(d、3H、J=5.37Hz);MS(ES)m/z297
[M+H]+
【0209】 実施例314−(2,4,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサ ジン−6−イル)−2−フロニトリル 実施例13の連成手順を用いて6−ブロモ−2,4,4−トリメチル−1,4
−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと4−ブロモ−2−シアノフランか
ら調製。明褐色固体:融点116−118℃。1H−NMR(DMSO−d6)δ
8.43(s、1H)、8.06(s、1H)、7.38(d、1H、J=1.
98Hz)、7.25(dd、1H、J=7.93、1.98Hz)、6.58
(d、1H、J=7.93Hz)、6.37(s、1H)、4.77(q、1H
、J=5.55Hz)、1.50(s、3H)、1.46(s、3H)、1.2
7(d、3H、J=5.55Hz);MS(ES)m/z269[M+H]+
分析、C161622の計算値:C、71.62、H、6.01、N、10.4
4。測定値:C、71.55、H、6.26、N、10.17。
【0210】 実施例323−[4,4−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2 H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル]−5−フルオロベンゾニトリル トルエン(75mL)に入れた2−(2−アミノ−5−ブロモ−フェニル)−
プロパン−2−オール(5g、21.7ミリモル)とトリフルオロアセトアルデ
ヒドのメチルヘミアセタール(5mL)と硫酸マグネシウム(10g)の混合物
を窒素下で80℃に加熱した。出発材料が消失した後、この反応物をシリカゲル
の詰め物に通して濾過し、その濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮する
ことで、6−ブロモ−4,4−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−1,4
−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンを非晶質固体として得た。1H−N
MR(DMSO−d6)δ7.31(d、1H、J=1.99Hz)、7.19
(dd、1H、J=8.73、2.38Hz)、6.88(s、1H)、6.7
9(d、1H、J=8.33Hz)、5.32(m、1H)、1.52(s、6
H)。
【0211】 DME(50mL)と水(25mL)に入れた6−ブロモ−4,4−ジメチル
−2−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサ
ジン(0.5g、1.61ミリモル)と3−シアノ−5−フルオロベンゼンボロ
ン酸(0.39g、1.8ミリモル)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)
−パラジウム(0)(0.2g、0.161ミリモル)と炭酸ナトリウム(0.
5g、4.83ミリモル)の混合物を窒素流ブランケットに50℃で15分間さ
らした後、窒素下で85℃に1時間加熱した。この反応混合物を室温に冷却した
後、酢酸エチル(200mL)を加えた。有機層を塩化アンモニウム水溶液(2
0mL)で2回そして食塩水(20mL)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させた後、濃縮することで黄色固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、5%酢酸エチル/ヘキサン)による精製で3−[4,4−ジメ
チル−2−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾ
キサジン−6−イル]−5−フルオロベンゾニトリルを白色固体として得た(0
.396g、73%):融点102−103℃;1H−NMR(DMSO−d6
δ8.07(s、1H)、7.91(d、1H、J=10.7Hz)、7.7(
d、1H、J=10.7Hz)、7.62(d、1H、J=1.98Hz)、7
.53(dd、1H、J=8.33、1.98Hz)、7.05(s、1H)、
6.87(d、1H、J=8.33Hz)、5.39−5.37(m、1H)、
1.61(s、3H)、1.59(s、3H);MS(ES)m/z349[M
−H]-
【0212】 実施例334−[4,4−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2 H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル]チオフェン−2−カルボニトリル 実施例13の連成手順を用いて6−ブロモ−4,4−ジメチル−2−(トリフ
ルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと4−ブロ
モ−2−チオフェンカルボニトリルから出発して調製。黄色固体:1H−NMR
(DMSO−d6)δ8.43(s、1H)、8.19(s、1H)、7.54
(d、1H、J=1.98Hz)、7.46(dd、1H、J=8.33、1.
98Hz)、6.90(s、1H)、6.83(d、1H、J=8.33Hz)
、5.35(d、1H、J=3.57Hz)、1.59(s、3H)、1.57
(s、3H);MS(ES)m/z337[M−H]-
【0213】 実施例344−[1−アセチル−4,4−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−1,4 −ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル]チオフェン−2−カル ボニトリル 4−[4,4−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−
2H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル]チオフェン−2−カルボニトリル(
0.25g、0.74ミリモル)をDMF(10mL)に溶解させ、NaH(0
.09g、2.22ミリモル)を添加し、この混合物を30分間撹拌した後、塩
化アセチル(0.079mL、1.11ミリモル)を添加した。出発材料が消失
した後、この反応混合物を食塩水(100mL)に注ぎ込み、生成物をエーテル
(150mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮した。その残留
物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25%酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製することで、4−[1−アセチル−4,4−ジメチル−2−(ト
リフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジン−6−
イル]チオフェン−2−カルボニトリルを非晶質固体として得た(0.1g、3
6%):1H−NMR(DMSO−d6)δ8.58(s、1H)、8.5(s、
1H)、7.83−7.80(m、2H)、7.64(d、1H、J=8.74
Hz)、6.42(q、1H、J=10Hz)、2.24(s、3H)、1.7
3(s、3H)、1.42(s、3H)。
【0214】 実施例35ピバリン酸(6(5−シアノチエン−3−イル)−4,4−ジメチル−2−(ト リフルオロメチル)−2H−3,1−ベンゾキサジン−1(4H)−イル)メチ 4−[4,4−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−
2H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル]チオフェン−2−カルボニトリル(
0.30g、0.89ミリモル)をDMF(10mL)に溶解させ、NaH(0
.065g、2.7ミリモル)を添加し、この混合物を30分間撹拌した後、ク
ロロ酢酸t−ブチル(0.19mL、1.3ミリモル)を添加した。出発材料が
消失した後、この反応混合物を食塩水(100mL)に注ぎ込み、生成物をエー
テル(150mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮した。フラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、8%酢酸エチル/ヘキサン)で
ピバリン酸(6(5−シアノチエン−3−イル)−4,4−ジメチル−2−(ト
リフルオロメチル)−2H−3,1−ベンゾキサジン−1(4H)−2−イル)
メチルを非晶質固体として得た(0.127g、32%):1H−NMR(CD
Cl3)δ7.82(s、1H)、7.58(s、1H)、7.41(dd、1
H、J=8.33、1.98Hz)、7.25(d、1H、J=1.98Hz)
、7.10(d、1H、J=8.33Hz)、6.79(d、1H、J=8.3
3Hz)、5.66(d、1H、J=11.9Hz)、5.38(d、1H、J
=11.9Hz)、1.72(s、3H)、1.55(s、3H)、1.18(
s、9H)。
【0215】 実施例363−フルオロ−5−(2,2,4,4−テトラメチル−1,4−ジヒドロ−2H −3,1−ベンゾキサジン−6−イル)ベンゾニトリル 実施例13の連成手順を用いて6−ブロモ−2,2,4,4−テトラメチル−
1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと3−ブロモ−5−フルオロ
ベンゾニトリルから出発して調製。白色固体:1H−NMR(DMSO−d6)δ
8.03(s、1H)、7.87(d、1H、J=10.7Hz)、7.65(
d、1H、J=10.7Hz)、7.57(d、1H、J=1.98Hz)、7
.45(dd、1H、J=8.33、1.98Hz)、6.65(d、1H、J
=8.33Hz)、6.42(s、1H)、1.52(s、6H)、1.34(
s、6H);MS(ES)m/z311[M+H]+
【0216】 実施例374−(2,2,4,4−テトラメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベン ゾキサジン−6−イル)チオフェン−2−カルボニトリル 実施例13の連成手順を用いて6−ブロモ−2,2,4,4−テトラメチル−
1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと4−ブロモ−2−シアノチ
オフェンから出発して調製。非晶質のオレンジ色固体:1H−NMR(DMSO
−d6)δ8.4(d、1H、J=1.69Hz)、8.14(d、1H、J=
1.69Hz)、7.49(d、1H、J=2.20Hz)、7.38(dd、
1H、J=8.43、2.02Hz)、6.61(d、1H、J=8.43Hz
)、6.26(s、1H)、1.49(s、6H)、1.32(s、6H);M
S(ES)m/z299[M+H]+
【0217】 実施例385−[4,4−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2 H−3,1−ベンゾキサジン−6−イル]−4−メチルチオフェン−2−カルボ ニトリル 実施例13の連成手順に従って6−ブロモ−4,4−ジメチル−2−(トリフ
ルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと5−ブロ
モ−4−メチル−2−チオフェン−カルボニトリルから調製。黄色がかった固体
:融点97−98℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ7.82(s、1H)、
7.26(d、1H、J=1.7Hz)、7.21(dd、1H、J=8.1、
2.1Hz)、7.16(s、1H)、6.88(d、1H、J=8.1Hz)
、5.40(m、1H)、2.27(s、3H)、1.56(s、3H)、1.
55(s、3H);MS(ESI)m/z351[M−H]-
【0218】 実施例396−(3−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(トリフルオロメチル) −1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジン 実施例17の連成手順に従って6−ブロモ−4,4−ジメチル−2−(トリフ
ルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジンと3−クロ
ロフェニルボロン酸から調製。黄色がかった固体:融点108−109℃;1
−NMR(DMSO−d6)δ7.69(t、1H、J=1.7Hz)、7.5
9(d、1H、J=7.8Hz)、7.35−7.50(m、3H)、7.32
(dt、1H、J=8.1、1.1Hz)、6.91(s、1H)、6.87(
d、1H、J=8.4Hz)、5.35(m、1H)、1.60(s、3H)、
1.59(s、3H);MS(ESI)m/z340[M−H]-
【0219】 実施例406−(3−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロキノリン −2(1H)−オン 3−フルオロフェニルボロン酸と相当量の6−ブロモ−4,4−ジメチル−3
,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの連成を水に溶解させた相当量の炭
酸カリウムを含有させたトルエン中で触媒量のテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)を用いて一晩還流下で起こさせることで調製。処理を通
常様式で行った後、エタノールを用いた再結晶化で灰色の固体を得た:融点19
0−192℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ10.27(s、1H)、7.
57(s、1H)、7.50(m、4H)、7.15(m、1H)、6.95(
d、1H、J=8.2Hz)、2.39(s、2H)、1.29(s、6H);
MS(APCI(−))m/z268[M−H]-;分析、C1716FNO・0
.25H2Oの計算値:C、74.57、H、6.07、N、5.12。測定値
:C、74.86、H、5.97、N、5.06。
【0220】 実施例413−(4,4−ジメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン −6−イル)−5−フルオロベンゾニトリル 6−ブロモ−4,4−キノリン−2−オンと1当量のビス(ピナコラト)ジホ
ウ素の連成を最小量の水に溶解させた1当量の炭酸ナトリウムを含有させたDM
F中で触媒量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を用い
て還流下で起こさせた。還流を一晩行った後、3−ブロモ−5−フルオロベンゾ
ニトリルを1当量加えた。次に、炭酸ナトリウムを更に1当量加えた後、同じ触
媒を追加的量で加えた。還流を数時間起こさせた後、反応混合物を濾過し、そし
て真空下で乾固させた。その残留物を酢酸エチルで抽出した後、その溶液を硫酸
マグネシウムで乾燥させ、濾過した後、その濾液を再び回転蒸発させる(rot
o−evaporated)ことで、固体状の残留物を得た。エタノールを用い
た再結晶化で表題の化合物を灰色の固体として得た:融点249−250℃;1
H−NMR(DMSO−d6)δ10.32(s、1H)、8.09(t、1H
、J=1.6Hz)、7.93(d、1H、J=12.7Hz)、7.77(d
、1H、J=8.1Hz)、7.70(s、1H)、7.61(d、1H、J=
8.9Hz)、6.95(d、1H、J=8.3Hz)、2.40(s、2H)
、1.30(s、6H);MS(APCI(−))m/z293[M−H]-
分析、C1815FN2O・1.5H2Oの計算値:C、67.28、H、5.65
、N、8.72。測定値:C、67.36、H、4.90、N、8.44。
【0221】 実施例423−(4,4−ジメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン −6−イル)ベンゾニトリル 通常様式で3−シアノフェニルボロン酸と1当量の6−ブロモ−4,4−ジメ
チル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの連成を水に溶解させた1
当量の炭酸カリウムを含有させたトルエン中で触媒量のテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0)を触媒として用いて一晩還流下で起こさせた後
にエタノールを用いた再結晶化で灰色の固体を得ることで調製:融点190−1
92℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ10.29(s、1H)、8.17(
s、1H)、8.00(d、1H、J=7.9Hz)、7.77(d、1H、J
=6.4Hz)、7.65(m、2H)、7.55(d、1H、J=8.2Hz
)、6.97(d、1H、J=8.3Hz)、2.40(s、2H)、1.30
(s、6H);MS(APCI(−))m/z275[M−H]-;分析、C18
162O・0.25H2Oの計算値:C、75.77、H、6.01、N、9.
82。測定値:C、75.45、H、5.65、N、9.20。
【0222】 実施例436−(3−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロキノリン− 2(1H)−チオン ピリジンに入れた6−(3−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−3,4−
ジヒドロキノリン−2(1H)−オンと等しい重量の五硫化燐の混合物を還流下
で撹拌しながら一晩加熱することで調製。ピリジンを真空下で除去した後、その
残留物を6Nの塩酸で処理し、そしてその残留物にエタノールを用いた再結晶化
を受けさせることで、生成物を黄色固体として得た:融点197−198℃;1
H−NMR(DMSO−d6)δ12.34(s、1H)、7.75(m、1H
)、7.64(m、2H)、7.57(dd、1H、J=9.3と2.1Hz)
、7.48(t、1H、J=7.7Hz)、7.41(m、1H)、7.20(
d、1H、J=8.3Hz)、3.34(s、2H)、1.26(s、6H);
MS(APCI(−))m/z300[M−H]-;分析、C1716ClNSの
計算値:C、67.65、H、5.34、N、4.64。測定値:C、67.7
7、H、5.57、N、4.54。
【0223】 実施例446−(3−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロキノリン −2(1H)−チオン ピリジンに入れた6−(3−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−3,4
−ジヒドロキノリン−2(1H)−オンと等しい重量の五硫化燐の混合物を還流
下で撹拌しながら一晩加熱することで調製。処理をこの上に示した実施例と同様
に行うことで黄色固体を得た:融点209−211℃;1H−NMR(DMSO
−d6)δ12.34(s、1H)、7.65(d、1H、J=2.2Hz)、
7.57(dd、1H、J1=8.24、J2=2.2Hz)、7.51(m、3
H)、7.18(m、2H)、2.84(s、2H)、1.26(s、6H);
MSm/z284[M−H]-;分析、C1716FNSの計算値:C、71.5
5、H、5.65、N、4.91。測定値:C、71.18、H、5.59、N
、4.82。
【0224】 実施例453−(4,4−ジメチル−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ ン−6−イル)ベンゾニトリル ピリジンに入れた3−(4,4−ジメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾニトリルと等しい重量の五硫化燐の混合
物を還流下で撹拌しながら一晩加熱しそして処理をこの上に示した実施例と同様
に行って黄色固体を得ることで調製:融点220−223℃(分解);1H−N
MR(DMSO−d6)δ12.35(s、1H)、8.21(s、1H)、8
.10(d、1H、J=6.0Hz)、7.80(d、1H、J=7.9Hz)
、7.72(s、1H)、7.65(m、2H)、7.21(d、1H、J=8
.4Hz)、2.85(s、2H)、1.27(s、6H);MS(APCI(
−))m/z291[M−H]-;分析、C18162S・3H2Oの計算値:C
、62.40、H、6.40、N、8.09。測定値:C、62.12、H、4
.88、N、7.77。
【0225】 実施例463−(4,4−ジメチル−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ ン−6−イル)−5−フルオロベンゾニトリル ピリジンに入れた3−(4,4−ジメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリン−6−イル)−5−フルオロベンゾニトリルと等しい重量の
五硫化燐の混合物を還流下で撹拌しながら一晩加熱しそして処理をこの上に示し
た実施例と同様に行って黄色固体を得ることで調製:融点240−242℃(分
解);1H−NMR(DMSO−d6)δ12.37(s、1H)、8.13(s
、1H)、7.98(dt、1H、J=10.4と5.4Hz)、7.81(d
、1H、J=8.4Hz)、7.7(d、1H、J=1.8Hz)、7.68(
dd、1H、J=8.3と1.9Hz)、7.22(d、1H、J=8.3Hz
)、2.85(s、2H)、1.27(s、6H);MSm/z309[M−H
-;分析、C1815FN2S・0.10H2Oの計算値:C、69.25、H、
4.91、N、8.97。測定値:C、69.15、H、4.74、N、8.7
5。
【0226】 実施例476−(3−フルオロ−フェニル)−2,4,4−トリメチル−1,2,3,4− テトラヒドロ−キノリン 6−ブロモ−1−(4−メトキシ−ベンジル)−4,4−ジメチル−3,4−ジ ヒドロ−1H−キノリン−2−オン 6−ブロモ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オ
ン(0.5g、1.97ミリモル)をTHF(25mL)に入れることで生じさ
せた溶液に、鉱油に60%懸濁させたNaH(0.12g、2.95ミリモル)
を加えた。その結果として生じた反応混合物を室温で30分間撹拌し、4−メト
キシベンジルクロライド(0.34g、2.17)加えた後、還流下に20時間
加熱した。この反応物を室温に冷却した後、これに水を用いたクエンチングをゆ
っくり受けさせた。酢酸エチルを用いた抽出を行った後、有機層を乾燥(MgS
4)させ、蒸発させた後、その残留物をクロマトグラフィー(SiO2、3:7
酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。結晶性白色生成物を得た(0.35g、4
8%):融点118−119℃、1H−NMR(DMSO−d6)δ1.23(s
、6H)、2.59(s、2H)、3.70(s、3H)、3.72(s、1H
)、4.41(d、1H、J=5.86Hz)、5.09(s、1H)、6.8
7(m、2H)、7.01(d、1H、J=8.78Hz)、7.17(d、1
H、J=8.98Hz)、7.23(d、1H、J=8.79)、7.36(d
d、1H、J=6.59と2.2Hz)、7.43(d、1H、J=2.2Hz
);MS(APCI(+))[M+H]+=374/376。6−(3−フルオロ−フェニル)−1−(4−メトキシ−ベンジル)−4,4− ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン エチレングリコールのジメチルエーテル(50mL)に入れた6−ブロモ−1
−(4−メトキシ−ベンジル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−
キノリン−2−オン(2.9g、7.75ミリモル)とH2O(5.0mL)に
入れたK2CO3(1.18g、8.53ミリモル)と触媒量のテトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウムの混合物を還流下に一晩加熱した。この混合物を室
温に冷却した後、酢酸エチルで抽出し、有機相をNaHCO3溶液に続いて食塩
水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮した後、エタノールを用いた結晶化を
行うことで、生成物を結晶性白色材料として得た(1.8g、60%):融点1
59−162℃:1H−NMR(DMSO−d6)δ1.32(s、6H)、2.
63(s、2H)、3.70(s、3H)、5.15(s、2H)、6.89(
d、2H、J=11.72Hz)、7.14(m、2H)、7.22(d、2H
、J=8.8Hz)、7.53(m、4H)、7.60(d、1H、J=2.2
Hz);MS(APCI(+))[M+H]+=390。6−ブロモ−1−(4−メトキシ−ベンジル)−2,4,4−トリメチル−1, 4−ジヒドロ−キノリン 6−(3−フルオロ−フェニル)−1−(4−メトキシ−ベンジル)−4,4
−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(1.16g、2.
99ミリモル)をTHF(15mL)に入れることで生じさせた溶液に室温で1
.4MのMeMgBr溶液(2.6mL、12.56ミリモル)を加えた後、そ
の結果として生じた反応混合物を6時間撹拌した。この溶液にH2Oを用いたク
エンチング、EtOAcによる抽出、塩化アンモニウム溶液による処理、食塩水
による洗浄、MgSO4による乾燥そして濃縮を受けさせた。この生成物にヘキ
サン/酢酸エチルが2:8の混合物を用いたカラムクロマトグラフィーによる精
製を受けさせた後、これを以下で用いた。
【0227】 6−(3−フルオロ−フェニル)−1−(4−メトキシ−ベンジル)−2,4
,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(0.15g、0.
39ミリモル)をEtOAc(35mL)に入れることで生じさせた溶液に10
%Pd/Cを加えた後、これに水添を40psiで10時間受けさせた。セライ
トに通す濾過で触媒を除去した後、生成物をクロマトグラフィーで精製した。赤
色がかった液体を得た。1H−NMR(DMSO−d6)δ1.15(d、3H、
J=6.73Hz)、1.21(s、3H)、1.34(m、4H)、1.60
(dd、1H、J1=10.1、J2=2.69Hz)、3.40(m、1H)、
5.95(s、1H)、6.55(d、1H、J=8.08Hz)、7.01(
m、1H)、7.21(dd、1H、J1=5.78、J2=2.02Hz)、7
.35(m、4H);MS(FI Pos)[M+H]+=270。
【0228】 この上に記述した方法を用いて更に他の化合物の調製を行うことも可能であり
、そのような化合物には、5−(2,4,4−トリメチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロ−キノリン−6−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル、1
−メチル−5−(2,4,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キ
ノリン−6−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリルおよび3−フルオロ
−5−(2,4,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−
6−イル)−ベンゾニトリルが含まれる。
【0229】 本明細書に引用した出版物は全部引用することによって本明細書に組み入れら
れる。本発明を特に好適な態様を言及することで記述してきたが、本発明の精神
から逸脱しない限り修飾を行ってもよいことは理解されるであろう。そのような
修飾を添付請求の範囲内に入れることを意図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00 // C07D 215/22 C07D 215/22 239/80 239/80 265/16 265/16 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジ,リン アメリカ合衆国カリフオルニア州92129サ ンデイエゴ・ローンロード7794 (72)発明者 ジヨーンズ,トツド・ケイ アメリカ合衆国カリフオルニア州92075ソ ラナビーチ・マービユードライブ546 (72)発明者 テグリー,クリストフアー・エム アメリカ合衆国カリフオルニア州91360サ ウザンドオークス・サンダーヘツドストリ ート478 (72)発明者 ツアング,プエン アメリカ合衆国ペンシルベニア州19403オ ードウボン・オリオールコート7004 (72)発明者 フエンサム,アンドリユー アメリカ合衆国ペンシルベニア州19087ウ エイン・トレフアニーレーン779 (72)発明者 テレフエンコ,ユージン・エイ アメリカ合衆国ペンシルベニア州18951ク エーカータウン・ライブオークドライブ 266 (72)発明者 ブローベル,ジエイ・イー アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08648 ローレンスビル・ローズツリーレーン15 (72)発明者 エドワーズ,ジエイムズ・ピー アメリカ合衆国カリフオルニア州92129サ ンデイエゴ・ヘスビーコート8723 Fターム(参考) 4C031 EA08 4C056 DA03 DA05 4C086 AA01 AA02 BC28 BC46 BC72 DA08 MA02 MA03 MA04 NA05 NA14 ZA96 ZC75

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 避妊方法であって、出産年齢の女性に28日間に渡って連続
    的に下記の投与: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約100μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する量で含有する一日投薬単位が14から24単位の第一段階、
    b)式I: 【化1】 [式中、 R1、R2は、独立して、H、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C 2 からC6アルケニル、置換C2からC6アルケニル、C2からC6アルキニル、置換
    2からC6アルキニル、C3からC8シクロアルキル、置換C3からC8シクロアル
    キル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、CORAまたはNRBCO
    Aを包含する群から選択される置換基であるか、或は R1とR2が縮合して a)場合により置換されていてもよい3員から8員のスピロ環状アルキル環; b)場合により置換されていてもよい3員から8員のスピロ環状アルケニル;ま
    たは c)O、SおよびNを包含する群のヘテロ原子を1から3個含んでいて場合によ
    り置換されていてもよい3員から8員の複素環; を形成しており、ここで、a)、b)およびc)のスピロ環状環は場合によりフ
    ッ素、C1からC6アルキル、C1からC6アルコキシ、C1からC6チオアルキル、
    −CF3、−OH、−CN、NH2、−NH(C1からC6アルキル)または−N(
    1からC6アルキル)2から選択される1から4個の基で置換されていてもよく
    、 RAは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
    リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミ
    ノアルキル、置換C1からC3アミノアルキルであり、 RBは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキルであり、 R3は、H、OH、NH2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C3
    からC6アルケニル、置換C1からC6アルケニル、アルキニルまたは置換アルキ
    ニル、CORCであり、 RCは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
    リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
    アルキル、置換C1からC3アミノアルキルであり、 R4は、H、ハロゲン、CN、NO2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アル
    キル、アルキニルまたは置換アルキニル、C1からC6アルコキシ、置換C1から
    6アルコキシ、アミノ、C1からC6アミノアルキル、置換C1からC6アミノア
    ルキルであり、 R5は、下記のa)またはb): a)R5は、構造: 【化2】 で表される三置換ベンゼンであり、 Xは、ハロゲン、CN、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アルキ
    ニルまたは置換アルキニル、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ
    、C1からC3チオアルコキシ、置換C1からC3チオアルコキシ、アミノ、C1
    らC3アミノアルキル、置換C1からC3アミノアルキル、NO2、C1からC3パー
    フルオロアルキル、ヘテロ原子を1から3個含む5員もしくは6員の複素環、C
    ORD、OCORDまたはNRECORDを包含する群から選択され、 RDは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
    リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
    アルキルまたは置換C1からC3アミノアルキルであり、 REは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキルであり、 YおよびZは、独立して、H、ハロゲン、CN、NO2、アミノ、アミノアルキ
    ル、C1からC3アルコキシ、C1からC3アルキルまたはC1からC3チオアルコキ
    シを包含する群から選択される置換基である; 或は b)R5は、O、S、SO、SO2またはNR6から選択されるヘテロ原子を1、
    2または3個有しかつH、ハロゲン、CN、NO2、アミノ、C1からC3アルキ
    ル、C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノアルキル、CORFまたはNRG
    ORFから選択される独立した置換基を1つまたは2つ含む5員もしくは6員環
    であり、 RFは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
    リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
    アルキルまたは置換C1からC3アミノアルキルであり、 RGは、H、C1からC3アルキルまたは置換C1からC3アルキルであり、 R6は、HまたはC1からC3アルキルである; から選択され、 G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
    りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ず、 R7およびR8は、独立して、H、または場合により置換されていてもよいアルキ
    ル、アリールまたは複素環部分から選択される] で表されるアンチプロゲスチン化合物またはそれの薬学的に受け入れられる塩を
    約2から50mgの一日投薬量で含有する一日投薬単位が1から11単位の第二
    段階、そして c)場合により、連続した28日間の中の残りの日にアンチプロゲスチンもプロ
    ゲスチンもエストロゲンも投与しないで経口および薬学的に受け入れられるプラ
    セボを含有する一日投薬単位を前記第一段階と第二段階と第三段階の一日投薬単
    位の総数が28に等しくなるような数で投薬する第三段階、 を受けさせることを含んで成る方法。
  2. 【請求項2】 前記プロゲスチン剤がレボノルゲストレルでありそして前記
    アンチプロゲスチン化合物が構造: 【化3】 [ここで、 R1は、H、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C3からC8シクロ
    アルキル、置換C3からC8シクロアルキル、アリール、置換アリール、複素環、
    置換複素環、CORAまたはNRBCORAであり、 R2は、H、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C2からC6アルケ
    ニル、置換C2からC6アルケニル、C3からC8シクロアルキル、置換C3からC8 シクロアルキル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、CORAまた
    はNRBCORAであるか、或は R1とR2が縮合してO、SおよびNを包含する群のヘテロ原子を1から3個含ん
    でいて場合によりフッ素、C1からC6アルキル、C1からC6アルコキシ、C1
    らC6チオアルキル、−CF3、−OH、−CN、NH2、−NH(C1からC6
    ルキル)または−N(C1からC6アルキル)2から選択される1から4個の基で
    置換されていてもよい3から8員のスピロ環状アルキル、アルケニルもしくは複
    素環を形成しており、 RAは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
    リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
    アルキルまたは置換C1からC3アミノアルキルであり、 RBは、H、C1からC3アルキルまたは置換C1からC3アルキルであり、 R3は、H、OH、NH2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、C3
    からC6アルケニル、置換C1からC6アルケニル、アルキニルまたは置換アルキ
    ニル、CORCであり、 RCは、H、C1からC4アルキル、置換C1からC4アルキル、アリール、置換ア
    リール、C1からC4アルコキシ、置換C1からC4アルコキシ、C1からC4アミノ
    アルキルまたは置換C1からC4アミノアルキルであり、 R4は、H、ハロゲン、CN、NO2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アル
    キル、C1からC6アルコキシ、置換C1からC6アルコキシ、アミノ、C1からC6 アミノアルキル、置換C1からC6アミノアルキルであり、 R5は、下記のa)またはb): a)R5は、構造: 【化4】 で表されるベンゼン環であり、 Xは、ハロゲン、CN、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、C1
    らC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3チオアルコキシ、置
    換C1からC3チオアルコキシ、アミノ、C1からC3アミノアルキル、置換C1
    らC3アミノアルキル、NO2、C1からC3パーフルオロアルキル、ヘテロ原子を
    1から3個含む5員の複素環、CORD、OCORDまたはNRECORDから選択
    され、 RDは、H、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、アリール、置換ア
    リール、C1からC3アルコキシ、置換C1からC3アルコキシ、C1からC3アミノ
    アルキルまたは置換C1からC3アミノアルキルであり、 REは、H、C1からC3アルキルまたは置換C1からC3アルキルであり、 YおよびZは、独立して、H、ハロゲン、CN、NO2、C1からC3アルコキシ
    、C1からC3アルキルまたはC1からC3チオアルコキシを包含する群から選択さ
    れる置換基である; 或は b)R5は、O、S、SO、SO2またはNR6の群から選択されるヘテロ原子を
    1、2または3個有しかつH、ハロゲン、CN、NO2、アミノ、C1からC3
    ルキル、C1からC3アルコキシから選択される独立した置換基を1つまたは2つ
    含む5員もしくは6員環であり、 R6は、HまたはC1からC3アルキルである; であり、 G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
    りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ず、 R7およびR8は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリ
    ール、複素環または置換複素環から選択される] またはそれの薬学的に受け入れられる塩で表される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記プロゲスチン剤がレボノルゲストレルでありそして前記
    アンチプロゲスチン化合物が構造: 【化5】 [ここで、 R1=R2であり、これは、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、また
    はR1とR2が縮合して3員から6員のスピロ環状環を形成することで作られたス
    ピロ環状アルキルから選択されるが、ここで、前記スピロ環状環は場合によりフ
    ッ素、C1からC6アルキル、C1からC6アルコキシ、C1からC6チオアルキル、
    −CF3、−OH、−CN、NH2、−NH(C1からC6アルキル)または−N(
    1からC6アルキル)2から選択される1から4個の基で置換されていてもよく
    、 R3は、H、OH、NH2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、−C
    OH、−CO(C1からC4アルキル)または−CO(C1からC4アルコキシ)で
    あり、 R4は、H、ハロゲン、NO2、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキルで
    あり、 Xは、ハロゲン、CN、C1からC3アルコキシ、C1からC3アルキル、NO2
    1からC3パーフルオロアルキル、ヘテロ原子を1から3個含む5員の複素環、
    1からC3チオアルコキシを包含する群から選択され、 Yは、4’位または5’位に位置するH、ハロゲン、CN、NO2、C1からC3
    アルコキシ、C1からC4アルキルまたはC1からC3チオアルコキシを包含する群
    から選択される置換基であり、 G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
    りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ず、 R7およびR8は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリ
    ール、複素環または置換複素環から選択される置換基である] またはそれの薬学的に受け入れられる塩で表される請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記プロゲスチン剤がレボノルゲストレルでありそして前記
    アンチプロゲスチン化合物が構造: 【化6】 [ここで、 R1=R2であり、これは、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、また
    はR1とR2が縮合して3員から6員のスピロ環状環を形成することで作られたス
    ピロ環状アルキルから選択されるが、ここで、前記スピロ環状環は場合によりフ
    ッ素、C1からC6アルキル、C1からC6アルコキシ、C1からC6チオアルキル、
    −CF3、−OH、−CN、NH2、−NH(C1からC6アルキル)または−N(
    1からC6アルキル)2から選択される1から4個の基で置換されていてもよく
    、 R3は、H、OH、NH2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、−C
    OH、−CO(C1からC4アルキル)または−CO(C1からC4アルコキシ)で
    あり、 R4は、H、ハロゲン、NO2、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキルで
    あり、 Uは、O、SまたはNR6であり、 R6は、H、またはC1からC3アルキル、C1からC4のCO2アルキルであり、X
    ’は、ハロゲン、CN、NO2、C1からC3アルキルおよびC1からC3アルコキ
    シを包含する群のものであり、 Y’は、HおよびC1からC4アルキルを包含する群のものであり、 G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
    りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ず、 R7およびR8は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリ
    ール、複素環または置換複素環から選択される置換基である] またはそれの薬学的に受け入れられる塩で表される請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記プロゲスチン剤がレボノルゲストレルでありそして前記
    アンチプロゲスチン化合物が構造: 【化7】 [ここで、 R1=R2であり、これは、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキル、また
    はR1とR2が縮合して3員から6員のスピロ環状環を形成することで作られたス
    ピロ環状アルキルから選択されるが、ここで、前記スピロ環状環は場合によりフ
    ッ素、C1からC6アルキル、C1からC6アルコキシ、C1からC6チオアルキル、
    −CF3、−OH、−CN、NH2、−NH(C1からC6アルキル)または−N(
    1からC6アルキル)2から選択される1から4個の基で置換されていてもよく
    、 R3は、H、OH、NH2、C1からC6アルキル、置換C1からC6アルキル、−C
    OH、−CO(C1からC4アルキル)または−CO(C1からC4アルコキシ)で
    あり、 R4は、H、ハロゲン、NO2、C1からC3アルキル、置換C1からC3アルキルで
    あり、 X1は、NまたはCX2であり、 X2は、ハロゲン、CN、アルコキシまたはNO2であり、 G1は、O、NR7またはCR78であり、 G2は、COまたはCR78であるが、但しG1がOの時にはG2がCR78であ
    りかつG1とG2の両方ともがCR78であることはあり得ず、 R7およびR8は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリ
    ール、複素環または置換複素環から選択される置換基である] またはそれの薬学的に受け入れられる塩で表される請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記アンチプロゲスチン化合物が6−(3−クロロ−フェニ
    ル)−2,4,4−トリメチル−2−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−
    2H−ベンゾ[d][1,3]オキサジンまたはそれの薬学的に受け入れられる
    塩である請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記アンチプロゲスチン化合物が6−(3−クロロ−フェニ
    ル)−2,2,4,4−テトラメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d]
    [1,3]オキサジンまたはそれの薬学的に受け入れられる塩である請求項1記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記アンチプロゲスチン化合物が6−(3−ニトロ−フェニ
    ル)−2,2,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d][1,
    3]オキサジンまたはそれの薬学的に受け入れられる塩である請求項1記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記アンチプロゲスチン化合物が4−アミノ−3’−クロロ
    −ビフェニル−3−カルボニトリルまたはそれの薬学的に受け入れられる塩であ
    る請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記アンチプロゲスチン化合物が6−(3−クロロフェニ
    ル)−4−シクロプロピル−1H−キナゾリン−2−オンまたはそれの薬学的に
    受け入れられる塩である請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記アンチプロゲスチン化合物が6−(3−クロロフェニ
    ル)−4−シクロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−1H−キナゾリン
    −2−オンまたはそれの薬学的に受け入れられる塩である請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記アンチプロゲスチン化合物が6−(3−クロロフェニ
    ル)−4−シクロプロピル−4−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キナゾリン
    −2−オンまたはそれの薬学的に受け入れられる塩である請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記アンチプロゲスチン化合物が6−(3−クロロフェニ
    ル)−4−シクロプロピル−3,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キナ
    ゾリン−2−オンまたはそれの薬学的に受け入れられる塩である請求項1記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 前記アンチプロゲスチン化合物が6−(3−クロロ−フェ
    ニル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンまた
    はそれの薬学的に受け入れられる塩である請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記プロゲスチン剤をレボノルゲストレル、ノルゲストレ
    ル、デソゲストレル、3−ケトデソゲストレル、ノレチンドロン、ゲストデン、
    ノレチンドロンアセテート、ノルゲスチメート、オサテロン、シプロテロンアセ
    テート、トリメゲストン、ジエノゲスト、ドロスピレノン、ノメゲストロールま
    たは(17−デアセチル)ノルゲスチメートの群から選択する請求項1記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 出産年齢の女性に28日サイクルに渡って連続的に下記の
    投与: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約100μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する量で含有する一日投薬単位が21単位の第一段階、 b)一日投薬単位の各々がアンチプロゲスチン化合物を含有するように請求項1
    記載のアンチプロゲスチン化合物を約2から50mgの一日投薬量で含有する一
    日投薬単位が3単位の第二段階、そして c)場合により、経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投
    薬単位を28日サイクルの中の前記第一段階および第二段階の後の各日に投与す
    る4単位、 を受けさせることを含んで成る請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 避妊方法であって、出産年齢の女性に28日間に渡って連
    続的に下記の投与: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する量で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約3
    5μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が18から21単位の第一段
    階、そして b)請求項1記載のアンチプロゲスチンを約2から50mgの一日投薬量で含有
    する一日投薬単位が1から7単位の第二段階、そして c)場合により、連続した28日の中の残りの日々に経口および薬学的に受け入
    れられるプラセボ、 を受けさせることを含んで成る避妊方法。
  18. 【請求項18】 出産年齢の女性に28日間に渡って連続的に下記の投与: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約100μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する量で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約3
    5μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が21単位の第一段階、そし
    て b)請求項1記載のアンチプロゲスチンを約2から50mgの一日投薬量で含有
    する一日投薬単位が3単位の第二段階、そして c)場合により、経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投
    薬単位が4単位の第三段階、 を受けさせることを含んで成る請求項17記載の避妊方法。
  19. 【請求項19】 避妊方法であって、出産年齢の女性に28日間に渡って連
    続的に下記の投与: a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する一日投薬量で含有しかつエチニルエストラジオールを約10
    から約35μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が18から21単位
    の第一段階、 b)一日投薬単位の各々が請求項1記載のアンチプロゲスチンを2から50mg
    の濃度で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約35μgの濃度で
    含有する一日投薬単位が1から7単位の第二段階、そして c)場合により、経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日の
    投薬単位の数が一日投薬単位の総数が28になるような数の第三段階、 を受けさせることを含んで成る避妊方法。
  20. 【請求項20】 出産年齢の女性に28日間に渡って連続的に下記の投与: a)一日投薬単位の各々がプロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約1
    00μgのレボノルゲストレルに相当する一日投薬量で含有しかつエチニルエス
    トラジオールを約10から約35μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単
    位が21単位の第一段階、 b)一日投薬単位の各々が請求項1記載のアンチプロゲスチンを2から50mg
    の濃度で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約35μgの範囲の
    濃度で含有する一日投薬の数が3の第二段階、そして c)場合により、経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投
    薬単位が4単位の第三段階、 を受けさせることを含んで成る請求項19記載の避妊方法。
  21. 【請求項21】 日々の経口投与に適した薬学的に有用なキットであって、 a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する量で含有する一日投薬単位が14から21単位の第一段階、 b)請求項1記載のアンチプロゲスチン化合物を一日投薬単位の各々がアンチプ
    ロゲスチン化合物を約2から50mgの一日投薬量で含有するように含有する一
    日投薬単位が1から11単位の第二段階、かつ c)経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投薬単位の数が
    前記第一段階と第二段階と第三段階における一日投薬単位の総数が28に等しく
    なるような数の第三段階、 を含んで成る薬学的に有用なキット。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の日々の経口投与に適した薬学的に有用な
    キットであって、 a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する量で含有する一日投薬単位が21単位の第一段階、 b)請求項1記載のアンチプロゲスチン化合物を一日投薬単位の各々がアンチプ
    ロゲスチン化合物を約2から50mgの一日投薬量で含有するように含有する一
    日投薬単位が3単位の第二段階、かつ c)経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投薬単位が4単
    位の第三段階、 を含んで成る薬学的に有用なキット。
  23. 【請求項23】 日々の経口投与に適した薬学的に有用なキットであって、 a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する量で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約3
    5μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が18から21単位の第一段
    階、かつ b)請求項1記載のアンチプロゲスチンを約2から50mgの一日投薬量で含有
    する一日投薬単位が1から7単位の第二段階、かつ c)経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投薬単位の数が
    0から9であるが前記第一段階と第二段階と第三段階における一日投薬単位の総
    数が28に等しくなるような数の第三段階、 を含んで成る薬学的に有用なキット。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の日々の経口投与に適した薬学的に有用な
    キットであって、 a)プロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μgのレボノルゲ
    ストレルに相当する量で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約3
    5μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が21単位の第一段階、かつ
    b)投与する請求項1記載のアンチプロゲスチンを約2から50mgの一日投薬
    量で含有する一日投薬単位が3単位の第二段階、かつ c)経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投薬単位が4単
    位の第三段階、 を含んで成る薬学的に有用なキット。
  25. 【請求項25】 日々の経口投与に適した薬学的に有用なキットであって、 a)一日投薬単位の各々がプロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約1
    50μgのレボノルゲストレルに相当する一日投薬量で含有しかつエチニルエス
    トラジオールを約10から約35μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単
    位が18から21単位の第一段階、 b)一日投薬単位の各々が請求項1記載のアンチプロゲスチンを2から50mg
    の濃度で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約35μgの濃度で
    含有する一日投薬単位が1から7単位の第二段階、かつ c)経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投薬単位の数が
    0から9であるが前記第一段階と第二段階と第三段階における一日投薬単位の総
    数が28に等しくなるような数の第三段階、 を含んで成る薬学的に有用なキット。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の日々の経口投与に適した薬学的に有用な
    キットであって、 a)各々が本発明のプロゲスチン剤をプロゲスチン活性が約35から約150μ
    gのレボノルゲストレルに相当する一日投薬量で含有しかつエチニルエストラジ
    オールを約10から約35μgの範囲の一日投薬量で含有する一日投薬単位が2
    1単位の第一段階、 b)一日投薬単位の各々が請求項1記載のアンチプロゲスチンを2から50mg
    の濃度で含有しかつエチニルエストラジオールを約10から約35μgの濃度で
    含有する一日投薬単位が3単位の第二段階、かつ c)経口および薬学的に受け入れられるプラセボを含有する一日投薬単位が4単
    位の第三段階、 を含んで成る薬学的に有用なキット。
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