JP2002541299A - ラッカー及びペイント及びコーティング材料系 - Google Patents

ラッカー及びペイント及びコーティング材料系

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JP2002541299A JP2000609511A JP2000609511A JP2002541299A JP 2002541299 A JP2002541299 A JP 2002541299A JP 2000609511 A JP2000609511 A JP 2000609511A JP 2000609511 A JP2000609511 A JP 2000609511A JP 2002541299 A JP2002541299 A JP 2002541299A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、a)少なくとも1種の無機もしくは有機白色、黒色もしくは着色顔料、無機もしくは有機充填剤又はそれらの混合物を含有する少なくとも1種の固体成分、ならびにb)少なくとも1種の結合剤成分を含有するラッカー及びペイント及びコーティング材料系に関する。本発明は、系の成分が成分と水の体積の合計に基づいて150J/cm3未満のエネルギー供給において水中に導入されると、<60μm(ISO 1524:1983に従って決定)の粒度(seediness)を有する水性分散液を生ずることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はペイント及びコーティング材料系ならびにペイント及びコーティング
材料の製造のためのそれらの使用に関する。
【0002】 顔料着色された液体ペイント及びコーティング材料の分野において、特に顔料
及び充填剤の水性もしくは溶剤分散液及び結合剤の使用が既知である。適した顔
料及び充填剤の例には有機及び無機カラー顔料、すなわち白色、黒色及び有彩顔
料が含まれる。用いられる結合剤は有機及び無機の両方の、しかし一般に有機の
網目−形成性もしくはフィルム−形成性ポリマーを含み、それは乳化された、分
散された、又は溶解された状態でペイント材料中に存在することができる。
【0003】 顔料着色されたペイント及びコーティング材料は一般にさらに別の添加剤及び
おそらくさらに別の溶剤を含む。
【0004】 顔料着色された水性ペイント及びコーティング材料は一般に、水及び適宜さら
に別の添加剤の存在下で顔料及び充填剤を分散させることにより製造される。分
散(dispersion)は、顔料及び充填剤粒子の製造法の故に、それらの
乾燥粉末形態又は水性のプレスケーキの形態において高い物理的凝結の状態にあ
る顔料及び充填剤粒子の解凝結もしくは解凝集、ならびにまた、この方法で微細
に分布させた顔料もしくは充填剤を、例えば完成液体製品(ペイント)の所望の
性質、例えば保存安定性、隠蔽力及び白さ(淡色化)、色の濃さ、色相及び明度
などを達成するために、分散剤、乳化剤又は増粘剤のような適した添加剤を用い
て物理的に安定化することを含む。結局、水性ペイント及びコーティング材料の
製造は常に高エネルギーの投入を含み、それは工業的には例えば湿式粉砕(co
mminuting)機、例えば溶解機、摩砕機、ボールミル、ローター−ステ
ーターミル、撹拌ビーズミル、高圧ホモジナイザー(homogeniser)
などの使用を介してのみ行われ得る。
【0005】 この理由で、分散液は工業規模においてのみ調製され得る;そして工業的装置
が市場で利用可能であり、且つ経済的に使用できるのはその規模においてのみで
ある。過去には、今日に至るまで、これの結果は、調製−済み液体調製物として
のみペイント及びコーティング材料が得られ得たことであった。これは工業的用
途を目的とする製品及び消費者にもっと近い用途を目的とする製品の両方に当て
はまる。
【0006】 しかしながらこの方法で問題の用途に合わせた液体調製物の取り扱いの容易さ
の利点と同様に、有意な欠点がある。例えばそれらが含有する水及びおそらく溶
剤(合計で最高90%;例えば高級白インテリアペイント:30〜50容積%の
水)の故のペイント及びコーティング材料の比較的大きな体積は欠点であり、そ
れは、包装の手段(ブリキカン、プラスチックバケツ及びドラム)の性質及び寸
法に関して、ならびに保存及び輸送に関して大きな支出をそれが伴うからである
【0007】 さらに、水性調製物は多くの場合に: −多量の殺生物剤の使用を必要とするカビ及びバクテリア蔓延; −一般に使用前の製品の撹拌を必要とする顔料もしくは充填剤の沈降もしくは
再凝集あるいは液相の増粘; −常に製品において顕著な質の低下、例えばペイント又はコーティングにおけ
るぶつ形成(bittyness)を伴う、容器内もしくは容器への製品の乾燥
(ドライングアウト(drying−out)を含む) の故に、不十分な保存性及び貯蔵性を有する。
【0008】 多くの場合、抗凍結性及びドライングアウトへの抵抗性を向上させるための多
量の薬剤、例えば溶剤、特にグリコール、ポリグリコールなどが必要である;し
かしながらそのような薬剤は、例えば微生物学的保存性及び適用後の製品の粘着
性のようなまさに製品の性質に関して、重大な欠点を伴う。さらに今日では、例
えばグリコール又はポリグリコールを含有する水性調製物のために、強まる微生
物の適応力に対抗することができ、且つ環境的にも許容され得る適した防腐剤を
見いだすことがますます困難になってきている。
【0009】 液体調製物の重大な環境的欠点は、特に製品のライフサイクルのすべての段階
における残り物の製品、廃棄製品及び容器の廃棄に関連している。これは水性調
製物の調製プロセス、保存及び容器の充填、販売、家庭及び工業及び商業におけ
る保存及び使用に当てはまる。例えば水性ペイント材料に関する限りで、個人的
な家庭のみにおいて、残り物の製品及び廃棄製品の量が非常に大きいと見積もる
のは容易である。そのような残り物及び廃棄物の廃棄は高価であることが知られ
ている。従って本発明の目的は、それを用いて上記の欠点を大部分避けることが
できるペイント及びコーティング材料系を提供することである。
【0010】 今回、 a)少なくとも1種の有機もしくは無機白色、黒色もしくは有彩顔料、有機もし
くは無機充填剤又はそれらの混合物を含む少なくとも1種の固体成分、ならびに b)少なくとも1種の結合剤成分 を含み、水中における系の成分が、成分及び水の体積の合計に基づいて150J
/cm3未満の比エネルギー投入量(specific energy input)を用いて、<60μ
m、好ましくは40μm未満(ISO 1524:1983に従って決定)の粒
度を有する水性分散液を生ずることを特徴とするペイント及びコーティング材料
系が見いだされた。
【0011】 比エネルギー投入量Evは次式: Ev=N*t/Vs により記述することができ、 ここで N[ワット]は撹拌機により与えられる出力、特に電力であり、 t[秒]は分散時間又はエネルギー投入の持続時間であり、 Vs[cm3]はすべての成分を合わせたものの合計体積である。
【0012】 ペイント及びコーティング材料の所望の性質、例えば隠蔽力、色の濃さなどを
達成するための数値Ev[J/cm3]が低い程、成分a)の固体は系中で分散す
るのが容易である。
【0013】 本発明の系は、特に、ペイント及びコーティング材料の製造における先行技術
と比較して、固体成分a)中に存在する顔料及び充填剤を水中に完全に分散させ
るのに必要な比エネルギー投入量が実質的により低いことを特徴とする。(先行
技術の文献:例えばJuan m.Oyarzun,Pigmentverar
beitung,Handbuch der physikalisch−ch
emischen Grundlagen,Verlag Vincentz,
1998.)固体成分a) 固体成分a)はその形態において制限されない;しかしながら粉末、顆粒、フ
レーク又はペレットが特に適している。
【0014】 適した顔料及び充填剤には、例えばLueckert,Pigment +
Fuellstoff Tabellen,5th edition,Laat
zen,1994から引き出され得るような先行技術から既知のものが含まれる
【0015】 無機白色顔料として特に酸化物、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛(ZnO、亜
鉛華)、酸化ジルコニウム、炭酸塩、例えば鉛白、硫酸塩、例えば硫酸鉛ならび
に硫化物、例えば硫化亜鉛ならびにリトポンが挙げられるべきであり;二酸化チ
タンが特に好ましい。
【0016】 無機有彩顔料として、それらのそれぞれの無機化合物又は混合相の形態におけ
る酸化物及び水酸化物の群からのもの、特に酸化鉄顔料、酸化クロム顔料及びル
チルもしくはスピネル型構造を有する酸化物性(oxidic)混合−相顔料、
ならびにまた、バナジン酸ビスマス、カドミウム、硫化セリウム、クロム酸塩、
ウルトラマリン及び紺青顔料が挙げられるべきである。
【0017】 酸化鉄顔料の例は、カラーインデックス Pigment Yellow 4
2、Pigment Red 101、Pigment Blue 11、Pi
gment Brown 6及び透明酸化鉄顔料である。
【0018】 酸化クロム顔料の例はカラーインデックス Pigment Green 1
7及びPigment Green 18である。
【0019】 酸化物性混合−相顔料の例は、ニッケルチタンイエロー及びクロムチタンイエ
ロー、コバルトグリーン及びコバルトブルー、亜鉛鉄ブラウン及びクロム鉄ブラ
ウン、ならびに又、鉄マンガンブラック及びスピネルブラックである。
【0020】 好ましい有機顔料の例は、モノアゾ、ジスアゾ、レーキ化アゾ(laked
azo)、β−ナフトール、ナフトール AS、ベンズイミダゾロン、ジスアゾ
縮合、アゾ金属錯体、イソインドリン及びイソインドリノン系列のもの、ならび
に又、多環式顔料、例えばフタロシアニン、キナクリドン、ペリレン、ペリノン
、チオインジゴ、アントラキノン、ジオキサジン、キノフタロン及びジケトピロ
ロピロール系列からのものである。スルホン酸又はカルボン酸基を含有する染料
のCa、Mg及びAlレーキのようなレーキ化染料、ならびにまた、本明細書の
目的のためには顔料であると理解され、その多数が例えばColour Ind
ex,2nd editionから既知であるカーボンブラックも適している。
特にファーネスブラック法により得られる酸性からアルカリ性までのカーボンブ
ラック、ならびに又、化学的に表面−改質されたカーボンブラックが挙げられる
べきであり、後者の例はスルホ−もしくはカルボキシル−含有カーボンブラック
である。
【0021】 挙げられるべき無機黒色顔料の例には無機有彩顔料と一緒に上記ですでに記載
したもの、特に黒色酸化鉄、スピネルブラック及び黒色酸化物性混合−相顔料が
含まれる。
【0022】 充填剤は特に上記の顔料以外の物質を含み、これらの物質は主に色が淡く、成
分b)の結合剤に対して不活性である。特に好ましくは、充填剤は前記の白色顔
料より低い光学的屈折率を有する。
【0023】 挙げることができる無機充填剤の例には炭酸塩、例えばチョーク、方解石(c
alcite)又はドロマイト、二酸化ケイ素(粉砕された石英)、天然もしく
は合成シリカ、ケイ酸塩、例えばタルク、カオリン又は雲母ならびに硫酸塩、例
えば重晶石又は硫酸バリウム(永久白)が含まれる。
【0024】 有機充填剤の例にはポリマー性粉末及び中空球として既知のものが含まれる。
【0025】 固体成分a)はさらに他の顔料、特にラスター顔料、例えば真珠箔、金属もし
くは干渉顔料、ならびにまた、「機能顔料」、特に抗−腐食性顔料、例えば鉛、
クロメート又はホスフェート抗−腐食性顔料又は金属性抗−腐食性顔料ならびに
導電性顔料、例えば導電性カーボンブラック、又はSbがドーピングされたSn
2がコーティングされた雲母顔料を含むことができる。
【0026】 添加剤として、固体成分a)は場合により界面活性剤、増粘剤、チキソトロー
プ剤、脱泡剤ならびに例えば発泡防止剤(foam preventative
s)及び水−軟化助剤を含むことができる。本発明に従うと、界面活性剤に適し
た化合物の選択に関していずれの制限を課する必要もない。それらは好ましくは
、固体成分a)の製造の間、及び/又は完成ペイント及びコーティング材料自身
において、微細に分割された顔料及び充填剤粒子の物理的安定化のために用いら
れる。用いられる界面活性剤は好ましくは商業的に通常のペイント及びコーティ
ング材料において広い用いられている分散剤、湿潤剤及び乳化剤である。特にそ
れらは性質において非イオン性、イオン性、カチオン性又は両性であることがで
き、モノマー性又はポリマー性であることができる。
【0027】 好ましい分散剤には成分a1)〜a5)のものが含まれる: a1)フェノール性OH−含有芳香族化合物をホルムアルデヒド及びNH−官能
基と縮合させることにより得られ得るオキシアルキル化生成物。 a2)親水性ポリエーテル鎖を含有し、好ましくは1.0重量%の最大イソシア
ナート基含有率を有し、ポリエーテル鎖内に配置され、一官能基性アルコールに
より導入されている30〜99.5重量%のエチレンオキシド単位を含有し、ポ
リイソシアナート付加物の100g当たりに0〜200ミリ当量のイオン性基含
有率を有する水溶性ポリイソシアナート付加物; この種類の分散剤は例えばDE−A 1 963 382に開示されている。
a3)アルカリ金属及びアルカリ土類金属ならびに他の金属、及びまた、アンモ
ニウムの水溶性無機塩、特に硼酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、セ
レン酸塩、塩化物、フッ化物、リン酸塩、硝酸塩及びアルミン酸塩; 水溶性塩の群からの化合物は好ましくは無機顔料もしくは充填剤に基づく組成
物(成分a.)中で用いられる。この群にはアルカリ金属及びアルカリ土類金属
ならびに他の金属(例えばアルミニウム及び鉄)、及び又、アンモニウムの硫酸
塩、塩化物、フッ化物、硝酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩、亜硫酸塩、セレ
ン酸塩、アルミン酸塩及び硼酸塩が含まれる。
【0028】 硫酸マグネシウムが特に好ましい。 a4)繰り返しスクシニル単位から成るポリマー、特にポリアスパラギン酸。
【0029】 さらに、用いられる分散剤はa5)群からのものを含むことができる。これら
は非イオン性、アニオン性、カチオン性又は両性化合物である。
【0030】 成分a5)の非イオン性分散剤の例には以下のもの:アルコキシラート類、ア
ルキロールアミド類、エステル類、アミンオキシド類及びアルキルポリグリコシ
ド類が含まれる。
【0031】 成分a5)の適した非イオン性分散剤には以下のもの:アルキレンオキシドと
アルキル化可能な化合物、例えば脂肪族アルコール、脂肪族アミン、脂肪酸、フ
ェノール類、アルキルフェノール類、カルボキシアミド類及び樹脂酸との反応生
成物も含まれる。これらの生成物は例えばエチレンオキシドと: a)6〜20個の炭素原子を有する飽和及び/又は不飽和脂肪族アルコールある
いは b)アルキル基中に4〜12個の炭素原子を有するアルキルフェノールあるいは
c)14〜20個の炭素原子を有する飽和及び/又は不飽和脂肪族アミンあるい
は d)14〜20個の炭素原子を有する飽和及び/又は不飽和脂肪酸あるいは e)水素化及び/又は非水素化樹脂酸、 f)天然の、もしくは改質された、場合により水素化されていることができるヒ
マシ油脂肪族物質から製造され、もし必要ならジカルボン酸を用いるエステル化
により結合して繰り返し構造単位を形成しているエステル化及び/又はアリール
化生成物 との反応生成物の種類からのエチレンオキシド付加物を含む。
【0032】 非イオン性ポリマー性分散剤が特に好ましい。
【0033】 適したポリマー性分散剤の例には水溶性及びまた、水−乳化性化合物、例えば
ホモポリマー及びコポリマー、グラフトポリマー及びグラフトコポリマーならび
にランダムブロックコポリマーが含まれる。
【0034】 特に好ましいポリマー性分散剤は、例えばAB、BAB及びABCブロックコ
ポリマーである。AB又はBABブロックコポリマーにおいて、Aセグメントは
疎水性ホモポリマー又はコポリマーであり、それは顔料への結合を確実にし、B
ブロックは親水性ホモポリマーもしくはコポリマー又はそれらの塩であり、水性
媒体中における顔料の分散を保証する。この種類のポリマー性分散剤及びそれら
の合成は、例えばEP−A−518 225及びEP−A−556 649に開
示されている。
【0035】 適したポリマー性分散剤のさらに別の例はポリエチレンオキシド、ポリプロピ
レンオキシド、ポリオキシメチレン、ポリトリメチレンオキシド、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリエチレンイミン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポ
リメタクリル酸、ポリメタクリルアミド、ポリ−N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクリロイルグリシン
アミド、ポリ−N−メタクリロイルグリシンアミド、ポリビニルオキサゾリドン
及びポリビニルメチルオキサゾリドンである。
【0036】 アニオン性分散剤の例はアルキルサルフェート、エーテルサルフェート、エー
テルカルボキシラート、ホスフェートエステル、スルホスクシナートアミド、パ
ラフィンスルホナート、オレフィンスルホナート、サルコシナート、イセチオナ
ート及びタウラートである。
【0037】 アニオン性ポリマー性分散剤が特に好ましい。
【0038】 さらに別の適した生成物にはナフトールをアルカノールと反応させ、アルキレ
ンオキシド上に付加し、末端ヒドロキシル基を少なくとも部分的にスルホ基、あ
るいはマレイン酸、フタル酸又はコハク酸のモノエステルに転換することにより
得られ得る縮合生成物が含まれる。
【0039】 スルホコハク酸エステル及びまた、アルキルベンゼンスルホナート、イオン的
に修飾されたアルコキシル化脂肪酸アルコールもしくはそれらの塩の群からの分
散剤も同様に適している。アルコキシル化脂肪酸アルコールにより、特に5〜1
20個、好ましくは5〜60個、特に5〜30個のエチレンオキシド単位を含有
し、飽和もしくは不飽和であるC6−C22脂肪酸アルコール、特別にステアリル
アルコールを意味する。8〜10個のエチレンオキシド単位でアルコキシル化さ
れたステアリルアルコールが特に好ましい。イオン的に修飾されたアルコキシル
化脂肪酸アルコールは好ましくは塩の形態にあり、特にアルカリ金属もしくはア
ミン塩、好ましくはジエチルアミン塩として存在する。イオン的修飾により、例
えば硫酸エステル化(sulphation)、カルボキシル化又はリン酸エス
テル化(phosphation)を意味する。
【0040】 アニオン性ポリマー性分散剤のさらに別の例はポリアクリル酸、ポリエチレン
スルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリメタクリル酸及びポリリン酸の塩で
ある。
【0041】 アニオン性ポリマー性分散剤の追加の例は、例として下表に以下のモノマーの
組合わせにより示すアクリルモノマーのコポリマーであり、それらはランダム、
交互もしくはグラフトコポリマーに合成される: アクリルアミド、 アクリル酸; アクリルアミド、 アクリロニトリル; アクリル酸、 N−アクリロイルグリシンアミド; アクリル酸、 アクリル酸エチル; アクリル酸、 アクリル酸メチル; アクリル酸、 メチレンブチロラクタム; N−アクリロイルグリシンアミド、 N−イソプロピルアクリルアミド; メタクリルアミド、 メタクリル酸; メタクリル酸、 メタクリル酸ベンジル; メタクリル酸、 メタクリル酸ジフェニルメチル; メタクリル酸、 メタクリル酸メチル; メタクリル酸、 スチレン。
【0042】 さらに別のアニオン性ポリマー性分散剤はスチレン−無水マレイン酸コポリマ
ー、上記のアクリルモノマーとのそれらのコポリマー、及び又、ポリウレタンに
基づくポリマーである。
【0043】 リグニン−型化合物、特にリグニンスルホナート、例えばサルファイト法もし
くはクラフト法により得られるものも適している。問題の生成物は好ましくは部
分的に加水分解、酸化、プロポキシル化、スルホン化、スルホメチル化又はジス
ルホン化され、既知の方法により、例えば分子量により、又はスルホン化の程度
により分別される。サルファイト及びクラフトリグニンスルホナートの混合物も
高度に有効である。特に適したリグニンスルホナートは1000より大きい平均
分子量〜100,000の平均分子量、少なくとも80%の活性リグニンスルホ
ナート含有率及び好ましくは低い多価カチオン含有率を有するものである。スル
ホン化の程度は広い限度内で変わり得る。
【0044】 カチオン性分散剤の例には以下:第4級アルキルアンモニウム化合物及びイミ
ダゾール類が含まれる。
【0045】 カチオン性ポリマー性分散剤が特に好ましい。
【0046】 カチオン性ポリマー性分散剤の例はポリエチレンイミンの塩、ポリビニルアミ
ン、ポリ(2−ビニルピリジン)、ポリ(4−ビニルピリジン)、ポリ(ジアリ
ル−ジメチルアンモニウム)クロリド、ポリ(4−ビニルベンジルトリメチルア
ンモニウム)塩、ポリ(2−ビニルピペリジン)である。
【0047】 両性分散剤の例には以下:ベタイン類、グリシナート類、プロピオナート類及
びイミダゾリン類が含まれる。
【0048】 アニオン性及びカチオン性ポリマーは高分子電解質としてまとめられ、水相及
び/又は有機相中で部分的に、又は完全に解離可能である。
【0049】 特に適した増粘剤には有機、天然、半合成もしくは合成増粘剤が含まれる。
【0050】 ペイント及びコーティング材料の粘度を調整するため、ならびに固体成分a)
の製造プロセスの間の安定化及び粘度調整のためにそれらを用いることができる
。適した増粘剤の概覧は例えばRoempp Lexikon Lacke u
nd Druckfarben,Ulrich Zorll,Thieme V
erlag,Stuttgart,1998に見いだされ得る。適した増粘剤と
してアニオン性もしくは非イオン性有機水溶性ポリマーの群からのものを挙げる
ことができ、それらはもっと広い意味で固体成分a)中における微細に分割され
た顔料粒子のための保護コロイドとしても用いられ得る。それらは該粒子の製造
の間(特に乾燥の間)の再凝結に対抗する目的、ならびに水と一緒の種々の結合
剤成分b)中における再分散性及び適合性を向上させる目的の両方に役立つ。水
中で好ましくは完全に可溶性であるか、又は分散性である有機増粘剤が特に好ま
しい。
【0051】 有機増粘剤として、その4%濃度水溶液が20℃において≧2mPa.sの粘
度を有する化合物を用いるのが好ましい。
【0052】 好ましい有機増粘剤は以下の群から選ばれる化合物である: −デキストリン又はシクロデキストリン、 −澱粉及び澱粉誘導体、特に分解された、もしくは部分的に分解された澱粉、 −アニオン性ポリヒドロキシ化合物、特にキサンタンもしくはカルボキシメチル
セルロース、 −セルロース誘導体、例えばメチルセルロース及びヒドロキシアルキルセルロー
ス、特にヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−もしくはヒドロキシプロピル
セルロース、 −ポリアクリレート、ポリエーテルポリオール又はポリウレタン誘導体、 −部分的に加水分解された酢酸ビニルのポリマー、好ましくは70%より高い程
度まで加水分解されたポリビニルアルコール、及び/又はビニルアルコールコポ
リマー、好ましくは部分的もしくは完全にけん化された酢酸ビニルとアルキルビ
ニルエステルのコポリマー、ならびに又、ポリビニルアルコール自身、 −N−ビニルピロリドンのポリマー又はビニルエステルとのコポリマー。
【0053】 好ましい増粘剤には澱粉、誘導体化された澱粉、及び特に分解された澱粉が含
まれる。
【0054】 例えば分解された澱粉は、例えば天然のポテト、小麦、トウモロコシ、米又は
タピオカ澱粉を酸化的、熱的、酵素的もしくは加水分解的分解に供することによ
り得られる。本明細書では酸化的に分解された澱粉が好ましく、次亜塩素酸塩を
用いて酸化的に分解されたポテト澱粉が特に好ましい。
【0055】 デキストリン及びシクロデキストリンも特に好ましい。デキストリンは好まし
くは、20℃において200mlの水中で10gに関して測定される50重量%
より高い、好ましくは90%より高い冷水における溶解度を有する白色デキスト
リン、黄色デキストリン及びマルトデキストリンである。
【0056】 好ましいシクロデキストリンは6個のグルコピラノース単位を有するα−CD
型、7個のグルコピラノース単位を有するβ−CD型及び8個のグルコピラノー
ス単位を有するγ−CD型のもの、ならびに又、分枝鎖状AB、AC、AD−ジ
クロシルCDs及び該デキストリンの混合物である。
【0057】 好ましいアニオン性ポリヒドロキシ化合物には多糖類、特にキサンタン及び又
、カルボキシメチルセルロースが含まれる。
【0058】 セルロース誘導体として、好ましくはメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチル−及び−プロピルセルロースを用いることが可能で
ある。
【0059】 特に適した増粘剤には、水中で完全に分散可能、好ましくは完全に可溶性であ
る少なくとも部分的に加水分解された(けん化された)酢酸ビニルのポリマー及
びコポリマーが含まれる。70〜97%、好ましくは80〜92%の加水分解の
程度、100〜150,000、好ましくは2000〜100,000g/モル
の分子量及び2〜35mPa.s、好ましくは2〜10mPa.sの流出粘度(
20℃において4%濃度の水溶液について測定)を有する加水分解された酢酸ビ
ニルのポリマー及びコポリマーが好ましい。
【0060】 部分的に加水分解されたポリビニルアルコール及び又、ポリビニルアルコール
自身が特に好ましい。
【0061】 酢酸ビニルコポリマーにより、特に増粘剤として、完全に、もしくは部分的に
けん化されたビニルアルコールコポリマー、特に好ましくは5〜20モル%のア
ルキルビニルエステル含有率を有する完全にけん化されたアルキルビニルエステ
ルと酢酸ビニルのコポリマー、特に酢酸アルキルビニルと酢酸ビニルのコポリマ
ーを意味する。
【0062】 さらに別の適した増粘剤には、水中で完全に分散するN−ビニルピロリドンの
ホモポリマー及びコポリマーが含まれる。
【0063】 有利な増粘剤は、35〜100モル%分率の一般式
【0064】
【化1】
【0065】 [式中、R及びR’は互いに独立してH、メチル又はエチルである] の化合物及び0〜65モル%分率の1種もしくはそれより多いモノエチレン性不
飽和コモノマー、特に酢酸ビニルのようなビニルエステル、アクリル酸エチルの
ようなアクリル酸エステル、メタクリル酸メチルのようなメタクリル酸エステル
、ビニルシクロヘキシルエーテルのようなビニルアルキルエーテル、塩化ビニル
のようなハロゲン化ビニル、ビニルアルコール、アクリロニトリル、スチレン、
ビニルカルバゾール及び他を有するポリマーである。
【0066】 N−ビニルピロリドンのホモポリマー及びコポリマーの分子量は2000〜1
50,000、好ましくは100,000g/モル未満である。
【0067】 N−ビニルピロリドンのホモポリマー及び又、ビニルエステルとのコポリマー
が特別に好ましい。
【0068】 チキソトロープ剤は、例えば所望のペイント及びコーティング材料の保存及び
加工性、例えばフィルム−形成性及びレベリング性を調整するために適している
。概覧は、例えばRoempp Lexikon,Lacke und Dru
ckfarben,Ulrich Zorll,Thieme Verlag,
Stuttgart,1998に見いだされ得る。
【0069】 適したチキソトロープ剤の例はフィロケイ酸塩、熱分解法シリカ及び例えば高
分子質量ポリオレフィン、水素化ヒマシ油、ポリアミド、セルロース誘導体又は
ポリアクリレートに基づく有機化合物である。
【0070】 所望のペイント及びコーティング材料中でミクロゲルを形成する尿素に基づく
低分子質量半結晶性有機化合物及び又、アクリレートコポリマー微粒子も適して
いる。
【0071】 適した脱泡剤及び発泡防止剤に関しては制限がない。特に適した製品には天然
油もしくは鉱油に基づくもの、場合により化学的に改質されていることができる
アルコール及び化学的に改質されていることができるシリコーンが含まれる。ペ
イント又はコーティング材料の製造に含まれる非常に低いエネルギー投入量の結
果として、本発明に従うと、液体調製物と比較して脱泡剤のレベルを非常に減少
させるか、又はそれらを全く避けることが可能である。
【0072】 水−軟化助剤は、固体成分a)の製造の時、ならびにペイント及びコーティン
グ材料自身においての両方に有利であり得る。適したこれらの例には中から高分
子質量のポリホスフェート(例えばCalgonR)が含まれる。
【0073】 上記の添加剤の他に、固体成分a)は場合によりさらに別の通常の薬剤、例え
ばpH調節剤、さらに別のフィルム−形成及びレベリング助剤、乾燥剤(ドライ
ヤー)、皮張り防止剤、防汚剤、UV保護剤及び安定剤、殺生物剤、木材防腐剤
などを含むことができる。
【0074】 好ましい固体成分a)は15重量%未満、好ましくは5重量%未満、特に1重
量%未満の残留水分含有率を有する。固体成分a)は好ましくはその粉末、その
立方体の、球状の、もしくはビーズ様の顆粒の形態、あるいは粗いペレットの形
態にある。質量分布から決定される20〜5,000μm、好ましくは50〜2
,000μm、特に100〜500μmの平均粒度を有する顆粒が特に好ましい
【0075】 固体成分a)の全体に基づく固体成分a)中の添加剤の合計量は一般に0〜7
0重量%、好ましくは0.2〜40重量%、特に0.5〜20重量%である。
【0076】 特に好ましくは、固体成分a)は30〜99.5重量%、特に40〜99重量
%の顔料及び充填剤を含有する。結合剤成分b) 成分b)の適した結合剤には有機及び無機化合物の両方が含まれる。本発明に
従うと、これらの化合物に関して制限はない。好ましい有機結合剤は水溶性、水
−分散性もしくは水−乳化性、天然、天然−改質もしくは合成の一般にフィルム
−形成性の化合物である。合成結合剤は例えばアクリル、ビニル、スチレンもし
くはイソシアナートモノマーに基づくポリマー、ならびに又、それらの混合物及
びコポリマーである。天然−改質結合剤として、特にセルロース誘導体を挙げる
ことができる。
【0077】 挙げることができる天然の結合剤には以下が含まれる: −天然の樹脂、例えばロジン又はシェラック(schellac) −天然の油、特に飽和であるか、もしくは種々の程度の不飽和を含有する脂肪酸
を含み、所望なら酸化的に乾燥されている油、例えばアマニ油、リシネン油(r
icinene oil)、大豆油、ヒマシ油など。 −ピチューメン、アスファルト又はピッチ。
【0078】 天然の改質された結合剤は特に化学的に改質された天然樹脂、例えばロジン−
マレエート樹脂、ならびにまた、改質油、例えばシックオイル(thick o
il)、異性化油、スチレン化及びアクリレート化油、環化油(cyclo o
il)、ならびにまた、マレエートオイル、ウレタンオイル及びファクトライゼ
ーションされた(factorized)油である。
【0079】 さらに別の天然−改質結合剤はセルロース誘導体、例えば硝酸セルロース、セ
ルロースエーテル、有機酸のセルロースエステル、ならびにまた、改質された天
然ゴム、例えば環化ゴム及び塩素化ゴムである。
【0080】 合成結合剤の例は二官能基性もしくはもっと高い多官能基性アルコールを多官
能基性飽和脂肪族、環状−脂肪族もしくは芳香族カルボン酸及び/又はそれらの
無水物を用いてポリエステル化することにより得られる飽和ポリエステルであり
;ヒドロキシ−官能基及びカルボキシ−官能基ポリエステルの両方が適している
【0081】 さらに、もし必要ならモノマー性(メタ)アクリレート、アリル化合物、他の
不飽和モノマー、特にスチレンと遊離基的に共重合している不飽和ポリエステル
、、ならびに又、不飽和放射線−硬化性アクリレート樹脂、例えばポリエステル
、ポリエーテル、エポキシ及びウレタンアクリレートを挙げることができる。
【0082】 さらに別の合成有機結合剤はアルキド樹脂(脂肪酸、脂肪油又は高級合成カル
ボン酸で改質されたポリエステル)、ならびにまた、スチレン化、アクリレート
化、ウレタン化、シリコーン−改質、ポリアミド−改質及び樹脂−改質アルキド
樹脂を例とする化学的に改質されたアルキド樹脂、ならびに又特に、例えば中和
可能な短−油及び中−油に基づく水−希釈可能なアルキド樹脂、カルボキシ酸性
(carboxyacidic)アルキド樹脂、分子内に永久的に親水性のポリ
エーテル鎖を有する酸価の低い自己−乳化性アルキド樹脂、ならびにまた、界面
活性剤により乳化され得るアルキド樹脂である。
【0083】 さらに別の適した有機結合剤にはそれらのホモポリマー及びコポリマーの形態
のアクリル樹脂(ポリアクリレート)、例えばスチレンアクリレート、ならびに
又、ポリアクリルポリオールが含まれる。水−希釈可能なアクリル樹脂が特に好
ましい。
【0084】 成分b)の適した結合剤は好ましくはポリマー分散液、特にエマルション(コ
)ポリマー、例えばスチレン−ブタジエン、酢酸ビニル、純アクリレート(Rein
acylat-)及びスチレン−アクリレートコポリマーを含む。
【0085】 さらに、成分b)の有機結合剤として以下を挙げることができる: −フェノール性、メラミン、ベンゾグアナミン、尿素及びカルバミン酸エステル
樹脂 −エポキシ樹脂及びエポキシドエステル −1−及び2−成分ポリウレタン系 −シリコーン樹脂。
【0086】 適した無機結合剤の例は、例えば水酸化カルシウムもしくは水和石灰(粉末)
の形態の石灰、白色セメント(粉末)ならびにまた、ケイ酸塩化合物(アルカリ
金属ケイ酸塩)、例えばケイ酸カリウムの水溶液としてのカリ水ガラス(pot
ash waterglass)を含む。
【0087】 ポリマー分散液、例えばスチレン−アクリレートコポリマーとのアルカリ金属
ケイ酸塩の混合物も適している。
【0088】 結合剤成分b)は固体もしくは液体形態で存在することができる。固体形態の
例は粉末、顆粒又はペレットである。適した液体形態の例は水溶液、及び又、水
性分散液、例えばエマルションもしくは懸濁液である。
【0089】 上記の一般的にフィルム−形成性の結合剤の他に、成分b)の結合剤はさらに
別の添加物を追加的に含むことができる。適した添加剤には、最も広い意味にお
いて、固体成分a)と関連して特定したものが含まれるが、特に所望のペイント
及びコーティング材料の調製において通常用いられる添加剤が含まれる。適した
該添加剤には好ましくは増粘剤及びチキソトロープ剤(上記で示したような)、
ならびにまた、上記の結合剤の水性分散液を得るための界面活性剤が含まれる。
成分b)中における添加剤の量は、結合剤成分b)の全体に基づいて一般に0〜
40重量%、好ましくは0〜10重量%である。
【0090】 可能性のある(possibly)さらに別の成分として、溶剤成分c)がペ
イント又は結合剤系の一部であることができる。好ましい溶剤には水溶性もしく
は水−混和性溶剤が含まれる。溶剤は結合剤成分b)のための補助溶剤として、
又はペイント及びコーティング材料の乾燥及びフィルム−形成性を向上させるた
めの助剤として働くことができる。種々の溶剤の混合物、ならびに適宜また、2
50℃より高い沸点を有するポリマー性高−沸点溶剤も適している。本発明に従
うと、用いられるべき溶剤に関して制限はない。しかしながら、先行技術のペイ
ント及びコーティング材料において用いられているものが好ましい。これらには
特に脂肪族、環状脂肪族もしくは芳香族炭化水素及びテルペン炭化水素、ならび
に又、アルコール、グリコールエーテル及びポリグリコールエーテル、エステル
及びケトンの群からの化合物が含まれる。アミン−型溶剤、特に第1級、第2級
及び第3級脂肪族、及びまた、芳香族もしくは環状脂肪族アミンに基づくもの、
ならびに又、それらの混合物及び誘導体も適している。
【0091】 本発明の系において適宜に導入される溶剤の量は、所望の加工性により、なら
びにペイント及びコーティング材料の用途により、ならびにまた、適用の環境的
側面により支配される。一般に溶剤はコーティング材料と適合性、且つ、適用さ
れると特定のフィルム形成条件下で揮発性でなければならない。上記の溶剤はペ
イント及びコーティング材料のための希釈剤もしくはエキステンダーとしても機
能することができる。該系に基づき、成分c)の溶剤含有率は好ましくは55重
量%未満、特に30重量%未満である。
【0092】 本発明のペイント及びコーティング材料系のためには、すべての必要な顔料及
び充填剤を1種もしくはそれより多い固体成分a)の形態で準備するのが好まし
い。充填剤及び顔料のために別々の固体成分a)を準備するのが特に有利である
。同様に、1種の固体成分a)が顔料及び充填剤に基づく混合物から成ることも
できる。
【0093】 本発明のペイント及びコーティング材料系は好ましくは1〜95重量%、特に
5〜70重量%の少なくとも1種の固体成分a)ならびに0.1〜60重量%、
特に1〜30重量%の固体もしくは液体の形態の結合剤成分b)、ならびにまた
、4.9〜98.9重量%、特に10〜80重量%の水、及び適宜、水溶性もし
くは水−混和性溶剤を含有する。
【0094】 別の好ましい態様の場合、本発明のペイント及びコーティング材料系は好まし
くは95重量%より多い、特に98重量%より多い、好ましくは99重量%より
多い成分a)、b)及び水を含有する。
【0095】 150J/cm3未満、特に130J/cm3未満、特に好ましくは120J/
cm3未満のエネルギー投入量で成分を水中に撹拌して入れることは、単に、例
えば手により、又は電気的手動撹拌機(electric manual st
irring machine)により、成分a)及びb)を水中に簡単に撹拌
導入することによって保証される。
【0096】 150J/cm3未満の特定のエネルギー投入量を用いて水中で成分を混合し
た後、本発明のペイント及びコーティング系は好ましくは50μm未満、特に4
0μm未満の粒度を有する。固体成分a)の製造 有機もしくは無機顔料又は充填剤を固体形態で、好ましくは仕上げられた、も
しくは仕上げられていない粉末もしくは顆粒として、又は水性分散液として、特
に水性プレスケーキとして水性もしくは水性−有機性媒体中で、適宜、上記の添
加剤と一緒に湿式粉砕に供し、続いて乾燥に供することにより得られ得る固体成
分a)を用いるのが特に好ましい。
【0097】 これに関し、2〜12、特に2〜10のpHを有する水性媒体を用いるのが好
ましい。一般に0〜95℃、好ましくは20〜60℃の温度が連続的もしくは断
続的湿式粉砕に用いられる。これに関し、湿式粉砕は均質化、摩砕(grind
ing)及びまた、混練を指す。このプロセス段階は顔料及び/又は充填剤を微
細に分割された状態に転換する。所望なら、微細分割の状態がもたらされる前、
その間、もしくはその後に、必要な添加剤を加えることができる。乾燥の前の所
望の微細分割を達成するための方法の選択は、用いられる固体の凝結もしくは凝
集の状態、ならびに所望の微細分割を達成するためのエネルギー要求により支配
される。有機もしくは無機充填剤及び又、無機顔料のための適した方法の例には
、溶解機、Ultraturrax又はローター−ステーターミルが含まれる。
顔料が非常に高いレベルの凝結を有することをその製造が意味する顔料、例えば
微細に分割された有機顔料、カーボンブラック及び特定の(specific)
微細分割された無機酸化物顔料はさらに、非常に高い比エネルギー投入量を用い
る湿式粉砕法を必要とし得る。これは例えば撹拌ボアミル(stirred b
ore mills)及びビーズミル、分散配合機、ロールミル又は高圧ホモジ
ナイザーにより与えられる。得られる顔料もしくは充填剤分散液は続いて適宜、
さらなる水もしくは水性−有機性媒体を用いて、あるいは適宜、さらなる上記の
添加剤を用いて、続く乾燥に望ましい組成物における稠度に調節される。
【0098】 続いて水性分散液は好ましくは乾燥により所望の固体成分a)に転換される。
適した乾燥法には、特にスプレー乾燥、好ましくは高圧及び/又はスワール−チ
ャンバー(swirl−chamber)ノズルによる単−流スプレー乾燥、又
は噴霧ディスクによるスプレー乾燥、凍結乾燥及び上流もしくは下流顆粒化又は
乾式仕上げ(dry workup)を用いるスプレー凍結乾燥、例えば場合に
より部分的に予備乾燥された生成物を用いるプレートもしくはドラム顆粒化法に
よる堆積顆粒化(buildup granulation)、流動−床乾燥及
び顆粒化、場合により流動−床(fluidized−bed)もしくは流動−
床(fluid−bed)乾燥と組み合わされたミキサー凝集及びミキサー乾燥
が含まれる。さらに別の適した方法には、場合により下流流動−床(fluid
ized−bed)もしくは流動−床(fluid−bed)乾燥と一緒である
ことができる懸濁液におけるミックス−凝集、下流の後乾燥及び摩砕もしくはペ
レット化と一緒のペースト形成による顆粒化、ならびに又、スチームジェット凝
集のような方法が含まれる。挙げた方法の組合わせは同様に可能である。用いら
れる特に好ましい乾燥法はスプレー乾燥又は流動−床乾燥及び流動−床顆粒化で
ある。
【0099】 本発明の系のおかげで、それらの固体成分a)の形態にある、水性の系におい
て非常に有効に再分散され得る顔料及び充填剤のみから出発して、水性顔料着色
ペイント及びコーティング材料のすべての所望の色彩的性質及び適用性を達成す
ることが初めて可能である。該系に従って製造されるペイント及びコーティング
材料は、通常の液体調製物に対して冒頭で特定した利点を有する。特に顕著な特
徴には、広く制限されない用途の柔軟性ならびに又、適用の直前まで流通におい
て液体調製物がないことにより与えられる環境的利点が含まれる。
【0100】 本発明のペイント及びコーティング材料系は水性ペイント及びコーティング組
成物、特にエマルションペイント及びラッカーペイント、金属ペイント及び金属
プライマー、自動車ペイント、木材防腐ペイント及びステインの製造に、ならび
に又、水性着色紙コーティングスリップ及び壁紙ペイント、革の仕上げ用の水性
着色料ならびに紙、不織布及び編織布のための水性印刷インキの製造に特に適し
ている。
【0101】
【実施例】比較実施例1 :工業標準の商業的な高度に充填剤入りの白色インテリア壁ペイン
ト “Farbe & Lack 104,7/98”及び類似の配合表に公開さ
れている方法に従って、70mmの直径を有する500mlのビーカー中で、5
0mmのディスク直径を有する実験室用溶解機において、以下の成分を撹拌しな
がら導入し(量は重量%における)、200gの高度に充填剤入りのインテリア
壁ペイントを製造した: 水 27.0% CalgonR N(水中の10%) 0.2% BorchigelR L76 0.2% (Brochers GmbH,Monheim,DEからのPU増粘剤) NopcoR 8034E 0.1% (Occidental Electrochemicals Corp.,
Irving,USAからの脱泡剤) WalocelR XM 30000 PV 0.4% (Wolff Walsrode AG,Walsrode,DEからのセル
ロースエーテル) NaOH(25%) 0.1% BorchigenR NA40 0.5% (Borchers GmbH,Monheim,DEからの湿潤剤) DowanolR DPnB 0.5% (Dow Chemical Company,Delaware,USAか
らの補助溶剤) PreventolR D 7 0.2% (Bayer AG,Leverkusen,DEからの殺生物剤) BayertitanR RKB 2 5.7% (Bayer AG,Leverkusen,DEからの二酸化チタン顔料) SocalR P2 8.0% (Solvay Alkali GmbH,Rheinberg,DEからの
微細に分割された炭酸カルシウム) FinntalkR M30 9.1% (Pluess−Staufer AG,Oftringen,CHからのタ
ルク) OmyaliteR 90 12.5% (Omya GmbH,Cologne,DEからのチョーク) OmyaliteR 5 GU 29.7% (Omya,Cologne,DEからの炭酸カルシウム) 続いて溶解機を用いて3500分-1の回転速度(円周速度は約9m/秒)にお
いて14分間混合物を分散させ、機械において70Wの電力消費が測定された。
【0102】 これから、125cm3の体積(密度は約1.6g/cm3)に対する比エネル
ギー投入量は470J/cm3であると算出される。
【0103】 続いて撹拌しながら、 DispersionR KDA 524n 50% 約6.0% (Freihoffからのスチレンアクリレート分散液) を加え、溶解機を用いて500分-1の速度で(円周速度は約1m/秒)混合物を
さらに2分間分散させ、機械において31Wの電力消費が測定された。
【0104】 これから、約136cm3の体積(密度は約1.6g/cm3)に対する比エネ
ルギー投入量は27J/cm3であると算出される。従って白色ペーストの調製
のために、合計で497J/cm3 の比エネルギー投入量が必要であった。
【0105】 得られるペイント材料は40μm未満の粒度を有した。
【0106】 得られるペーストを、さらに調べる前に12時間熟成させた。比較実施例2 :工業標準の商業的な水性バイオレット着色料(violet t
inting colour) 公開されている特許出願EP−A 735 109の実施例1に記載されてい
る方法に従って、以下の組成(重量%)を有する有機カラー顔料C.I.Pig
ment Violet 23に基づく500gの水性顔料調製物を調製した: C.I.Pigment Violet 23 25% (SandorinviolettR BL,Clariant) DE−A−195 11 624,実施例1からの成分b)の オキシアルキル化生成物 15% ポリエチレングリコール P 400 12% ProxelR GXL 20% 0.2% 水 47.8% <0.5μmの平均粒度を有する調製物のための比エネルギー投入量は400
0J/cm3より多いと算出された(GVC−VDI Gesellschaf
t fuer Verfahrenstechnik und Chemiei
ngenieurwesenにより公開されたSchwedes,Feinma
hl−und Klassiertechnik,Reprints,GVC
December conference 1993,Cologneも参照さ
れたい)。
【0107】 高レベルの微細さの故に、製品に関する粒度を測定することが不可能であった
実施例1: 本発明の系に従う高度に充填剤入りの白色インテリア壁ペイントの製
造のための成分a)の固体 比較実施例1に示した方法を用い、しかし補助溶剤及びスチレンアクリレート
分散液を添加せずに、2kgの量で白色分散液を調製し、次いで170℃の入口
温度及び70℃の出口温度を有する実験室用スプレードライヤー(二−流ドライ
ヤー)を用いて乾燥し、0.39重量%の残留水分含有率を有する粉立ちの少な
い(low−dust)粉末を得た。
【0108】 固体の組成(大体の重量%)は以下の通りであった: 残留水分含有率 0.39% CalgonR N 0.03% BorchigelR L76 0.3% NopcoR 8084 E 0.14% WalocelR XM 30000 PV 0.45% 水酸化ナトリウム 0.1% BorchigenR NA40 0.75% PreventolR D 7 0.3% BayertitanR RKB 2 8.6% SocalR P2 12.1% FinntalkR M30 13.6% OmyaliteR 90 18.7% OmyaliteR 5 GU 44.6%実施例2 :本発明の系に従う高度に充填剤入りの白色インテリア壁ペイントの製
造 70mmの直径を有する500mlのビーカー中で、50mmのディスク直径
を有する実験室用溶解機上で、以下の成分を撹拌しながら導入して(重量%にお
ける量)200gの白色インテリア壁ペイントを製造した: 水 27.0% DowanolR DPnB 0.5% DispersionR KDA 524n 50% 6.0% (本発明の系の成分b)、比較実施例1を参照されたい) 実施例1からの固体 66.5% (本発明の系の成分a)) 続いて溶解機を用い、500分-1(円周速度は約1m/秒)の速度で混合物を
5分間分散させ、機械上で30Wの電力消費が測定された。
【0109】 これから、125cm3の体積(密度は約1.6g/cm3)に対する比エネル
ギー投入量は72J/cm3であることが算出される。
【0110】 かくして製造されるペーストは粘度において比較実施例1に対して差を示さず
、その製造の直後に用いるのに適していた。
【0111】 粒度は40μm未満であった。
【0112】 100μmのドクターを用いるナイフ−コーティングカード上へのドローダウ
ン(drawdown)により、比較実施例1との比較において色彩試験(co
louristic testing)を行った。両方の場合に引落としは無傷
であり、斑点がなく、等しい隠蔽力及び白さのものであった。レベリング性及び
たるみ性(running properties)においても差がなかった。
【0113】 比較実施例2からの3部のすみれ色ペーストを本発明の系に従う97部の白色
ペイント中にゴムワイパーを用いて手により撹拌しながら入れ、次いでこの系を
、同様に色付けされた比較実施例1の白色ペイントに対し、Cielab系を用
いて比色的比較に供することにより、さらに別の色彩試験を行った。見いだされ
た色の濃さは99.5%であり、全色差dEは0.2であった。実施例3 :本発明の系に従うすみれ色に色付けされた水性インテリア壁ペイント
の製造 DE−A−195 11 624の実施例1に記載されている方法に従って、
以下の組成(重量%)を有する有機カラー顔料C.I.Pigment Vio
let 23に基づく1200gの水性顔料調製物を調製した: C.I.Pigment Violet 23 27% (SandorinviolettR BL,Clariant) オキシアルキル化ヒマシ油に基づく分散剤 13% 増粘剤、10% 43% (MowiolR 4−88、Hoechst AG,DE) 水 17% <0.5μmの平均粒度を有する調製物のための比エネルギー投入量は400
0J/cm3より多いと算出された。
【0114】 得られるスラリ(分散液)を続いて170℃の入口温度及び70℃の出口温度
を有する実験室用スプレードライヤー(二−流ドライヤー)を用いて乾燥し、1
.5重量%の残留水分含有率を有する粉立ちの少ない粉末を得た。
【0115】 すみれ色の固体の組成(大体の重量%)は以下の通りであった: C.I.Pigment Violet 23 60% 分散剤 28.9% 増粘剤 9.6% 残留水分 1.5% 70mmの直径を有する500mlのビーカー中で、50mmのディスク直径
を有する実験室用溶解機上で、以下の成分を撹拌しながら導入して(重量%にお
ける量)200gのすみれ色に色付けされたインテリア壁ペイントを製造した: 水 25.0% DowanolR DPnB 0.5% DispersionR KDA 524n 50% 6.0% (本発明の系の成分b)、比較実施例1を参照されたい) 実施例1からの固体 68.3% (本発明の系の成分a)) すみれ色の固体 0.2% (本発明の系の成分a)) 続いて溶解機を用い、500分-1(円周速度は約1m/秒)の速度で混合物を
5分間分散させ、機械上で31Wの電力消費が測定された。
【0116】 これから、約125cm3の体積(密度は約1.6g/cm3)に対する比エネ
ルギー投入量は74J/cm3であることが算出される。
【0117】 かくして製造されるペーストは、ドクターを用いて適用すると、すじのない、
且つ斑点のないドローダウンを与え、その色の濃さは高速撹拌機上でさらに2分
間撹拌した後でも実質的に上昇しない。粒度は40μm未満であった。
【0118】 実施例2に従う白色ペイントと比較すると、すみれ色に色付けされたペイント
はほんのわずかに上昇した粘度を示したが、同等のレベリング性、たるみ性及び
乾燥性を有した。
【0119】 スクラブ抵抗性及び拭い取り(wipe)抵抗性における欠点は観察されなか
った。
【0120】 この実施例の成分a)の両方の固体を系中に導入する前に均一乾燥混合に供し
た後にも、等しく優れた結果が得られた。実施例4 :本発明の系に従う赤く色付けされた水性インテリア壁ペイントの製造 実験室用溶解機上で以下の組成(重量%)の1200gの黄色分散液を調製し
た: BayferroxR Red 130M 57% (無機顔料C.I.Pigment Red 101,Bayer AG) オキシアルキル化ヒマシ油に基づく分散剤 4.4% 修飾ホスフェートエステルに基づく分散剤 14.7% 増粘剤、水中の10% 23.2% (MowiolR 4−88,Hoechst AG) 直径が50mmのディスクを用い、3500分-1の速度で20分間分散を行っ
た。比エネルギー投入量は136J/cm3と算出された。
【0121】 得られるスラリ(分散液)を続いて170℃の入口温度及び70℃の出口温度
を有する実験室用スプレードライヤー(二−流ドライヤー)を用いて乾燥し、0
.3重量%の残留水分含有率を有する粉立ちの少ない粉末を得た。
【0122】 赤い固体の組成(大体の重量%)は以下の通りであった: C.I.Pigment Red 101 87.8% 合計分散剤 7.85% 増粘剤 4.05% 残留水分 0.3% 70mmの直径を有する500mlのビーカー中で、50mmのディスク直径
を有する実験室用溶解機上で、以下の成分を撹拌しながら導入して(重量%にお
ける量)200gの赤く色付けされたインテリア壁ペイントを製造した: 水 25.5% DowanolR DPnB 0.5% DispersionR KDA 524n 50% 6.0% (本発明の系の成分b)、比較実施例1を参照されたい) 実施例1からの固体 63.0% (本発明の系の成分a)) 上記からの赤い固体 5.0% (本発明の系の成分a)) 続いて溶解機を用い、500分-1(円周速度は約1m/秒)の速度で混合物を
5分間分散させ、機械上で28Wの電力消費が測定された。
【0123】 これから、約125cm3の体積(密度は約1.6g/cm3)に対する比エネ
ルギー投入量は67J/cm3であることが算出される。
【0124】 かくして製造されるペーストは、ドクターを用いて適用すると、非常に濃く着
色され、且つすじがなく斑点のないドローダウンを与え、その色の濃さは高速撹
拌機上でさらに2分間撹拌した後でも実質的に上昇しない。粒度は40μm未満
であった。
【0125】 実施例2に従う白色ペイントと比較すると、赤く色付けされたペイントはほん
のわずかに上昇した粘度を示したが、基本的に不利な適用性を示さなかった。
【0126】 この実施例の成分a)の両方の固体を系中に導入する前に均一乾燥混合に供し
た後にも、等しく優れた結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)少なくとも1種の有機もしくは無機白色、黒色もしくは
    有彩顔料、有機もしくは無機充填剤又はそれらの混合物を含む少なくとも1種の
    固体成分、ならびに b)少なくとも1種の結合剤成分 を含み、水中における系の成分が、成分及び水の体積の合計に基づいて150J
    /cm3未満の比エネルギー投入量を用いて、<60μm(ISO 1524:
    1983に従って決定)の粒度を有する水性分散液を生ずることを特徴とするペ
    イント及びコーティング材料系。
  2. 【請求項2】 固体成分a)がそれぞれ固体成分に基づいて30〜99.5
    重量%の顔料及び/又は充填剤ならびに15重量%未満の残留水分を含有するこ
    とを特徴とする請求項1に従うペイント及びコーティング材料系。
  3. 【請求項3】 質量分布から決定される20〜5000μm、好ましくは5
    0〜2000μm、特に100〜500μmの平均粒度を有する顆粒として固体
    成分a)を用いることを特徴とする請求項1に従うペイント及びコーティング材
    料系。
  4. 【請求項4】 それぞれペイント及びコーティング材料系に基づいて 1〜95重量%の固体成分a) 0.1〜60重量%の固体もしくは液体形態における結合剤成分b) ならびに 4.9〜98.9重量%の水 を含む請求項1に従うペイント及びコーティング材料系。
  5. 【請求項5】 さらに成分c)として水溶性もしくは水−混和性有機溶剤を
    用いることを特徴とする請求項1に従うペイント及びコーティング材料系。
  6. 【請求項6】 顔料及び/又は充填剤をそれらの固体形態で又は水性懸濁液
    として、もし必要なら添加剤の存在下に、水性もしくは水性−有機性媒体中で任
    意の湿式粉砕に供し、次いでそれらを乾燥することによって、用いられる固体成
    分a)が得られ得ることを特徴とする請求項1に従うペイント及びコーティング
    材料系。
  7. 【請求項7】 特に単−流体もしくは二−流体スプレードライヤーを用いる
    スプレー乾燥により、用いられる固体成分a)が得られることを特徴とする請求
    項6に従うペイント及びコーティング材料系。
  8. 【請求項8】 用いられる固体成分a)が凍結乾燥により得られることを特
    徴とする請求項6に従うペイント及びコーティング材料系。
  9. 【請求項9】 水性ペイント及びコーティング材料、特にエマルションペイ
    ント及びラッカーペイント、金属ペイント及び金属プライマー、自動車ペイント
    、木材防腐ペイント及びステインの製造のため、ならびにまた、水性着色紙コー
    ティングスリップ及び壁紙着色料、革の化粧仕上用の水性着色料ならびに紙のた
    め及び不織布及び編織布のための水性印刷インキの製造のための請求項1に従う
    ペイント及びコーティング材料系の使用。
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