JPS5836024B2 - 易分散性固体顔料組成物 - Google Patents

易分散性固体顔料組成物

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JPS5836024B2
JPS5836024B2 JP56156202A JP15620281A JPS5836024B2 JP S5836024 B2 JPS5836024 B2 JP S5836024B2 JP 56156202 A JP56156202 A JP 56156202A JP 15620281 A JP15620281 A JP 15620281A JP S5836024 B2 JPS5836024 B2 JP S5836024B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルカリ性水溶液、アルコール、又はアルカリ
性水溶液一アルコール混合液に容易且つ均質に分散され
る分散性固体顔料組成物に関する。
水性塗料や水性インキなどに使用されている公知の液状
水性加工顔料は、一般に顔料の粉末もしくはプレスケー
キに、分散剤及び水を配合し、必要に応じて保護コロイ
ド、防腐剤、アルコール類などを添加し、混合後、分散
機械、例えばサンドミル、アトライター、ボールミル、
三本ロールミル、コロイドミルなどにて顔料を練合せ磨
砕して製造する。
この公知の水性顔料の製造にあたっては、分散機械を用
いて顔料製造時に凝集した顔料2次粒子もしくは3次粒
子を練合せ磨砕することにより、一次粒子に近い微粒子
とし、且つ顔料表面を分散剤で被覆して顔料粒子間の再
凝集を防ぎ、顔料粒子を安定に水中に均質分散させる。
しかしながら、このような製造工程を経て、水中に均質
に分散させた顔料微粒子も長期間放置すると再び顔料間
の凝集が起こり、沈降を生じ、液状の水性加工顔料とし
て使用するには品質上問題を生ずるという欠点がある。
他の公知の水性加工顔料としては、顔料を樹脂で被覆し
、水中に容易に分散するように加工した固体顔料組成物
があり、特開昭48−78232、特公昭50−103
529、特公昭52−38059、特開昭53−268
27、特開昭54−46229及び特公昭55−177
93にはこの種の固体顔料組成物が開示されている。
しかし、いずれも製造時に、分散剤として界面活性剤を
使用しているため、使用にあたり固体顔料組或物を水中
に分散させる際、発泡しやすく、塗膜とした場合、耐水
性の悪化などの影響を受けやすいという欠点がある。
また、他の同様の固体顔料組或物として製造時に顔料を
有機溶剤中に分散する方法が公知であるが、ある種の顔
料は溶剤中で結晶成長し、着色力が著しく劣ってくるた
め使用できないという欠点があるほか、有機溶剤を使用
することによる火災などの危険性、臭気など作業環境を
考慮しなければならないという欠点がある。
(特開昭51−15031、特開昭52−71526、
特開昭51−15031参照。
)更にまた、固体顔料組成物を製造する際顔料を樹脂で
被覆した後乾燥する工程において被覆顔料粒子の凝集が
著しく、分散性が損われるので、噴霧乾燥若しくは真空
乾燥などの特殊な乾燥力法を用いねばならず、コスト高
となるという欠点がある。
(特開昭50−12257、特開昭50−122528
、特開昭53−6333参照。
)本発明は上述の欠点のない被覆顔料組成物を提供する
ことを目的とする。
本発明によれば、顔料が容易且つ均質にアルカリ性水溶
液、アルコール若しくはアルカリ性水溶液一アルコール
混合液に分散され、優れた彩度、光沢及び着色力を備え
、隠ペイカが容易に調節でき、分散安定性が高い固体顔
料組成物が提供される。
本発明の易分散性固体顔料組成物は、有機顔料100重
量部と白色無機顔料及び/又は体質顔料5乃至ioo重
量部とからなる混合顔料100重量部を、炭素一炭素二
重結合を有する有機化合物と不飽和カルボン酸との共重
合又は付加により得られる酸価30乃至5001融点8
0℃以上の樹脂10乃至100重量部にて被覆すること
を特徴とする。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明者等は、一般的に有機顔料は疎水性であるため水
との濡れが悪いが、無機顔料は親水性であるため水との
濡れが良好であることに注目し、有機顔料の合成にあた
り、白色無機顔料及び/又は体質顔料を添加して有機顔
料と白色無機顔料及び/又は体質顔料とを共沈又は混合
させることにより得られる混合顔料を利用することに着
目した。
かようにして得られる混合顔料は水との濡れが有機顔料
単体に比し良好であるので水分散性が高く、しかも顔料
粒子間の凝集性は著しく弱められる。
従って、混合顔料を用いて樹脂被覆固体顔料を調製する
と、分散性及び分散安定性のきわめて優れたものが得ら
れる。
本発明において使用することのできる有機顔料はアゾレ
ーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔
料などのアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレンおよ
びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔
料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインド
リノン顔料、キノフタロン顔料などの多環式顔料;塩基
性染料型レーキ、酸性染料型レーキなどの染付レーキ;
ニトロ顔料;ニトロソ顔料;アニリンブラック;昼光蛍
光顔料などを挙げることができる。
本発明において好ましく使用することの出来る顔料とし
ては、とくにアゾ顔料および多環式顔料を挙げることが
出来、さらにアゾ顔料のなかでは、不溶性アゾ顔料およ
びアゾレーキが、多環式顔料のなかでは、フタロシアニ
ン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料およびア
ントラキノン顔料が好ましく使用される。
これらの顔料は単体もしくは混合して用いることができ
る。
つぎにこれらの顔料の例を掲げるが、本発明に使用出来
る有機顔料は、これらの例にのみ限られるものではない
本発明では白色無機顔料及び/又は体質顔料を用いる。
本発明にて用いることのできる白色無機顔料としては酸
化チタン、亜鉛華を挙げることができる。
また、体質顔料としては硫酸バリウム、炭酸カルシウム
、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウ
ム、硫酸カルシウムを挙げることができる。
白色無機顔料と体質顔料とを混合して用いることもでき
る。
これらのうち、硫酸バリウムは安価であり且つ容易に共
沈させることもできるので最も好ましい。
混合顔料中の有機顔料と白色無機顔料及び/又は体質顔
料との配合割合は前者100重量部に対し後者5乃至1
00重量部、好ましくは20乃至60重量部の範囲とす
る。
5重量部より少ないと分散性が悪くなり、また一方10
0重量部を越えると着色力が低くなり実用的でないため
である。
本発明にて使用する混合顔料は、有機顔料の合成にあた
り、白色無機顔料及び/又は体質顔料を添加し、有機顔
料と共に沈殿させることにより得ることができる他、有
機顔料の合成にあたり、体質顔料の原料を水溶液状態に
て加え中和反応により有機顔料と体質顔料とを同時に共
沈させることもできる。
たとえば、好ましい体質顔料として硫酸バリウムを例に
とると、アゾ顔料の合戒時に硫酸と塩化バリウムとを加
え、硫酸バリウムをアゾ顔料と共に共沈させて硫酸バリ
ウムとアゾ顔料とを含む混合顔料を得ることができる。
かようにして得られる混合顔料よりつくった本発明によ
る固体顔料組成物は、白色無機顔料及び/又は体質顔料
が含有されているにもかかわらず、有機顔料とほぼ同程
度の着色力を維持する。
このことは単価の安い無機顔料で単価の高い有機顔料の
一部を置き換える事が出来るので非常に経済的に有利で
あることを意味する。
次に、前述のようにして得られる混合顔料を含む含水ケ
ーキを樹脂にて被覆する。
本発明にて用いる樹脂は炭素一炭素二重結合を有する有
機化合物と不飽和カルボン酸との共重合又は付加により
得られる。
炭素一炭素二重結合を有する有機化合物としては不飽和
カルボン酸エステル、好ましくは一塩基性低級不飽和カ
ルボン酸エステル、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メククリル酸ブチル;芳香族ビニル
化合物、例エばスチレン、ビニルトルエン;塩素化ビニ
ル化合物、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン;アミド
化合物、例えばアクリルアミド;ニトリル化合物、例え
ばアクリロニl− IJル;有機酸ビニル、例えば酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニルを挙げることができる。
また、炭素一炭素二重結合を有する天然有機化合物とし
てはロジンを挙げることができる。
これらのうち、特にアクリル酸エステル、メククリルエ
ステル、スチレン、及びロジンが好ましく使用される。
本発明にて用いる共重合又は付加反応により得られる樹
脂の他の戒分てあるカルボン酸としては、アクリル酸、
メククリル酸なとの一塩基性低級不飽和カルボン酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸など
の二塩基性不飽和カルボン酸、さらにマレイン酸モノア
ルキルエステル、フマル酸モノアルキルエステルなどの
二塩基性不飽和カルボン酸半エステルを挙げることがで
きる。
これらのうち、特に無水マレイン酸、イクコン酸が好ま
しく使用される。
これらの樹脂は常法によってつくられるが、つぎにその
製法例の概略を示す。
1,スチレン・アクリル共重合樹脂の製法例キシロール
を100℃に加温し、窒素ガスを通じながら、スチレン
、メククリル酸メチル、アクリル酸および過酸化ベンゾ
イルの混合液を徐々に滴下し、滴下後、125〜130
℃で2時間重合させ、減圧蒸留によりキシロールを除去
し、目的の樹脂を得る。
樹脂の酸価は使用するアクリル酸のモル比によって調整
することが出来る。
2.スチレン・マレイン酸(共重合)樹脂の製法例 キシロールを130’Cに加温し、窒素ガスを通じなが
ら、スチレン、無水マレイン酸およびジャーシャリーブ
チルパーオキサイドの混合液を徐々に滴下し、滴下後1
30〜135℃で4時間重合させ、減圧蒸留によりキシ
ロールを除き、目的の樹脂を得る。
3.ロジン・マレイン酸樹脂の製法例 ロジンと無水マレイン酸を釜に仕込み、窒素ガスを通じ
ながら150〜200℃で3時間反応させて目的の樹脂
をつくる。
本発明にて用いる樹脂は酸価30乃至5001融点so
’c以上を有するように調製する。
酸価が30より少ないと樹脂のアルカリ性水溶液への溶
解性が悪くなり、500より大きいと耐水性などの塗膜
物性に悪影響を与える。
好ましくは、酸価100乃至200がよい。
また、共重合樹脂の融点を80℃以上に設定するのは、
固体顔料組成物の夏場における高温時の粘着防止と製造
時の乾燥工程の作業性を良くするためである。
混合顔料と樹脂との配合割合は前者ioo重量部に対し
後者10ないし100重量部、好ましくは20ないし6
0重量部が望ましい。
10重量部より少ないと固体顔料組成物のアルカリ性水
溶液中への分散が悪くなり、一方100重量部をこすと
着色力が低下し、実用的でないためである。
混合顔料を樹脂にて被覆するにあたり、まず樹脂をアル
カリ性水溶液に溶解する。
アルカリ性水溶液は無機アルカリ物質、例えば水酸化ナ
トIJウム、水酸化カリウム、アンモニア若しくは有機
アルカリ物質、たとえばモノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、モノイソプロパノールアミン、モノホリ
ンなどの有機アミノを用い、pH8乃至10に調整する
次いで、混合顔料からなる含水ケーキに上述のアルカリ
性水溶液に溶解した樹脂を添加し混合した後、分散機械
、例えばサンドミル、アトライター、ボールミル、三本
ロールミル、コロイドミルなとで、練合せ磨砕して顔料
分散液を調製する。
この顔料のアルカリ性分散液を、水で希釈後、シュウ酸
、酢酸などの有機酸若しくは塩酸、硫酸などの無機酸を
徐々に撹拌しながら添加して中和し、樹脂にて被覆され
た顔料組戒物を沈殿させる。
この顔料組成物を済過、水洗し、乾燥後アトマイザーな
どの粉砕機にて粉砕して本発明の固体顔料組戒物を調製
する。
本発明の固体顔料組成物は分散性が高いので一般に用い
られている混合機、たとえばデイゾルバ、ホモミクサー
、プロペラ撹拌機などを用いて簡単且つ容易に液中に分
散することができる。
本発明の固体顔料組成物はアルカリ性水溶液中で容易に
分散し、安定な水性顔料分散体となる。
この水性顔料分散体はアクリル樹脂、スチレンマレイン
酸樹脂、ロジンマレイン酸樹脂、セラツク樹脂、カゼイ
ンなどのアルカリ性水溶液に良好な相溶性を示す。
またアルコール類例えばメチルアルコール、エチルアル
コール、フチルアルコール、イソプロビルアルコールな
どや、グリコールエーテル類、例えばエチルセロソルブ
、プチルセロソルブなどや、グリコール類、例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコールなどとの相溶性
も良好である。
故に、本発明の固体顔料組成物は水性塗料や水性インキ
の製造に有用に使用される。
また、製造時に界面活性剤を使用していないので、あわ
立ちが少なく、耐水性などの塗膜物性にも悪影響を与え
ない。
しかも、本発明の固体顔料組成物を用いて水性インキ、
水性塗料を製造した場合には、優れた彩度、光沢及び着
色力が発揮され、隠ペイカを容易に調整できる。
以下、実施例を示し、本発明を説明する。
なお、実施例の部および%は、すべて重量部および重量
%をあらわす。
実施例 1 アセト酢酸アニリド18.0部を水酸化ナI− IJウ
ム3.8部及び水400部からなるアルカリ性水溶液に
溶解し、沈降性硫酸バリウム10.3部、酢酸ナl−
IJウム9.0部を添加し、次いで酢酸69部を徐々に
添加した。
こうして調製したカップリング成分に、3−3’−ジク
ロルベンジジン12.cymを公知の方法にてテトラゾ
化した溶液を、撹拌しながら120分間にわたり加えた
カップリング終了後、30分間撹拌、炉過、水洗してC
.I.ピグメントイエロー12と硫酸バリウムとの混合
顔料を含むプレスケーキ285部(顔料分41.0部)
を得た。
このプレスケーキにX−220(星光化学工業■製、水
溶性スチレンーアクリル共重合樹脂、酸価175、融点
135°C)27.5部を25%アンモニア水6.5部
イソプロビルアルコール2.5部、水63.5部に溶解
した共重合樹脂溶液を加え、混合後、サンドミルにて練
合せ磨砕し、顔料分散体を得た。
この顔料分散体300部を水1000部中に加え、攪拌
しながら90℃に昇温し、酢酸5.0部を徐々に添加し
、本発明の顔料組成物を沈殿させた。
この組成物を炉過、水洗、乾燥後、アトマイザー粉砕機
にて粉砕して本発明の固体顔料組戒物50部を得た。
この固体顔料組成物の有機顔料:無機顔料:共重合樹脂
の割合は45%:15%:40%であった。
次にこの固体顔料組成物を使用して水性インキを下記の
処方にて作った。
A)マスターダラインドの分散条件は、デイゾルバ−(
回転数soorpm)で30分間撹拌をおこなった。
B)レソトダウンビヒクル、C)最終インキは共にデイ
ゾルバーにて30分間撹拌して、水性インキとした。
なお比較インキとしてA)マスターグラインドの際、配
合を本発明の固体顔料組成物のかわりにC.I.ピグメ
ントイエロー12の粉末を使用し、サンドミルを用いて
磨砕してベースインキをつくりB)レソトダウンビヒク
ル、C)最終インキの処方は前記と同様におこなったも
のを使用した。
本発明の固体顔料組成物およびC.I.ピグメントイエ
ロー12の粉末のおのおのから製造した水性インキをバ
ーコーター+7(膜厚16μm)にて、アート紙に同時
展色し、室温で乾燥後、色、隠ペイカ、光沢を測定した
色は目視判定でおこなった。
隠ペイカはJISK−5400 6.2に準じておこ
なった。
光沢はJIS K−5400 6.7に準じておこ
ない光沢計はグロスメータS(東洋精機製)を使用した
また、ホワイトベース(水溶性タイルエナメル・犬日本
塗料製)にC.I.ピグメントイエロー12の粉末より
製造した水性インキを5%添加した塗料液と本発明の固
体顔料組成物より製造した水性インキをホワイトベース
に前述の塗料液と同じ濃度になるように添加し、調製し
た塗料液を、アプリケータ6ミルにてアート紙上に同時
展色し、室温にて自然乾燥し、その比率により、着色力
を判別した。
なお、C.I.ピグメントイエロー12の粉末より調製
した塗料の着色力を100とした。
本発明の固体顔料組成物はデイゾルバーを用いての簡単
な撹拌により、アルカリ性水溶液、アルコール、アルカ
リ性水溶液一アルコール混合液に容易に分散が可能で、
未処理の顔料のように、機械的な練合せ磨砕を必要とし
なかった。
実施例 2 アセト酢酸アニリド18.0部を水酸化ナトリウム3.
8部及び水400部からなるアルカリ性水溶液に溶解し
、酢酸ナトリウム9.0部を添加し、次に酢酸6.9部
を徐々に添加した。
こうして調製したカップリング成分に、3.3’−ジク
ロルベンジジン12.6部を98%硫酸11.0部を使
用して公知の方法にてテトラゾ化した溶液を、撹拌しな
がら120分間を要して加えた。
カップリング終了後、塩化バリウム( BaC.62・
2H20) 2 6.4部を加え、硫酸バリウムを析出
させた後、30分間撹拌後、炉過、水洗し、C.I.ピ
グメントイエロー12と硫酸バリウムの共沈混合顔料を
含むプレスケーキ384部(顔料分46.5部)を得た
このプレスケーキにX−350・H−482(星光化学
工業製、水溶性アクリル共重合樹脂、酸価158.9、
融点118°C)31.0部を、25%アンモニア水7
.0部、イソプロビルアルコール2.7部、水60.0
部に溶解した共重合樹脂溶液を加え、混合後、サンドミ
ルにて練合せ磨砕し、顔料分散体を得た。
この顔料分散体を実施例1に準じて、酸析、炉過、水洗
乾燥、粉砕して本発明の固体顔料組或物を得た。
この固体顔料組或物の有機顔料:無機顔料:樹脂の割合
は40%=20%:40%であった二本発明の固体顔料
組成物を使用して、水性インキを実施例1に準じてつく
り、実施例1のC.I.ピグメントイエロー12の粉末
から作成した水性インキと、色、隠ペイカ、光沢、着色
力、インキの安定性を比較した。
本発明の固体顔料組成物はホモミクサーによりアルカリ
性水溶液、アルコール、アルカリ性水溶液−アルコール
混合液に容易に分散させることができた。
実施例 3 実施例1と同様に合成をおこないC.I.ピグメントイ
エロー12と硫酸バリウムとの混合顔料を含むプレスケ
ーキ300部(顔料分41.0部)を得た。
このプレスケーキにX−209−S(星光化学工業■製
、スチレンーマレイン酸共重合樹脂酸価183、融点1
43°C)27.5部を25%ア7 モニ7 水.1
2. 5 部、イソプロビルアルコール4.0部、水5
6.0部に溶解した共重合樹脂溶液を加え、混合後、サ
ンドミルにて練合せ磨砕し、顔料分散体を得た。
この顔料分散体を実施例1に準じて酸析、炉過、水洗、
粉砕して本発明の固体顔料組或物を得た。
この固体顔料組或物の有機顔料:無機顔料:樹脂の割合
は45%:15%:40%であった。
この固体顔料組成物を使用して水性インキを実施例1に
準じて作り、実施例1のC.I.ピグメントイエロー1
2の粉末から作成した水性インキと、色、穏ペイカ、光
沢、着色力、インキの安定性を実施例1に準じて比較し
た。
本発明の固体顔料組或物はプロペラ撹拌器にてアルカリ
性水溶液、アルコール、アルカリ性水溶液−アルコール
混合液に容易に分散させることができた。
実施例 4 アセト酢酸アニリド18.0部を水酸化ナl− IJウ
ム3.8部、水4. O O部からなるアルカリ性水溶
液に溶解し、ケイ酸アルミニウム13.0部、酢酸ナト
リウム9.0部を添加し、次に酢酸6.9部を徐々に添
加した。
実施例1に準じて、3,3′−ジクロルベンジジン12
.6部を用いてカップリングをおこない、C.I.ピグ
メントイエロー12とケイ酸アルミニウムとからなる混
合顔料を含むプレスケーキ366部(顔料分44.0部
)を得た。
このプレスケーキにX−220(星光化学工業■製、水
溶性スチレンーアクリル共重合樹脂、酸価175、融点
135°C)26.1部を25%アンモニア水6.0部
、イソプロビルアルコール2.5部、水65.4部に溶
解した共重合樹脂溶液を加え、混合後、サンドミルにて
練合せ磨砕し、顔料分散体を得た。
この分散体を実施例1に準じて酸析、炉過、水洗、乾燥
、粉砕し、本発明の固体顔料組成物を得た。
この固体顔料組成物の有機顔料:無機顔料:樹脂の割合
は44%:19%:37%であった。
この固体顔料組成物を使用して水性インキを実施例1に
準じてつくり、実施例1のC.I.ピグメントイエロー
12の粉末から作成した水性インキと、色、隠ペイカ、
光沢、着色力、インキの安定性を実施例1に準じて比較
した。
本発明の固体顔料組成物はデイゾルバーを用いてアルカ
リ性水溶液、アルコール、アルカリ性水溶液一アルコー
ル混合溶液に容易に分散させることができた。
上記の共重合樹脂溶液116.6部にバルカンオレンジ
(C.I.ピグメントオレンジ16)のプレスケーキ3
57.1部(顔料分50.0部)、沈降性硫酸バリウム
15.0部を混合後、サンドミルにて練合せ磨砕し、顔
料分散体を得た。
この顔料分散体を水2000部中に添加し、温度を90
℃に昇温し、撹拌しながら酢酸を添加し、pHを6に調
整して顔料組戒物を沈殿させた。
実施例1に準じて、炉過、水洗、乾燥、粉砕して、オレ
ンジ色の本発明の固体顔料組成物を得た。
この固体顔料組成物の有機顔料:無機顔料:樹脂の割合
は50%:15%:35%であった。
次にこの固体顔料組或物を使用して実施例1のインキ化
処方に準じて、水性インキを作成した。
比較としてC.I.ピグメントオレンジ16の粉末を固
体顔料組我物のかわりに使用してインキ化したものと、
色、隠ペイカ、光沢、着色力を比較した。
本発明の固体顔料組或物はデイゾルバーにてアルカリ性
水溶液、アルコール、アルカリ性水溶液−アルコール混
合液に容易に分散させることができた。
上記の共重合樹脂溶液133.3部にブIJ IJアン
トファーストスカーレット(C.I.ピグメントレッド
22)プレスケーキ335.7部(顔料47.0部)J
R−602(帝国化工製、ルチル型酸化チタン)13.
0部を混合後、サンドミルにて練合せ磨砕し、顔料分散
体を得た。
この顔料分散体を水1000部中に添加し、温度を90
℃に昇温し、撹拌しながら酢酸を添加し、pHを6に調
整して,.顔料組戒物を沈殿させた。
実施例1に準じて、炉過、水洗、乾燥、粉砕して、スカ
ーレット色の本発明の固体顔料組成物を得た。
この固体顔料組或物の有機顔料:無機顔料:樹脂の割合
は47%:13%:40%であった。
次にこの固体顔料組成物を使用して実施例1のインキ化
処方に準じて、水性インキを作成した。
比較として、C.I.ピグメントレッド22の粉末を本
発明の固体顔料組或物のかわりに使用してインキ化した
ものと、色、隠ペイ力、光沢、着色力を比較した。
本発明の固体顔料組成物はホモミクサーによりアルカリ
性水溶液、アルコール、アルカリ性水溶液一アルコール
混合液に容易に分散させることができた。
上記の共重合樹脂溶液133.3部にα型一フタロシア
ニンブ’/l/ −( C.I .ピグメントブルー1
5)、プレスケーキ225部(顔料分45.0部)、カ
オブライト(シールカオリン社、カオリンクレー)15
,O部を混合後、サンドミルにて練合せ磨砕し、顔料分
散体を得た。
この顔料分散体を水2000部中に添加し、温度を90
℃に昇温し、撹拌しながら、酢酸を添加し、pHを6に
調整して、顔料組成物沈殿させた。
実施例1に準じて、済過、水洗、乾燥、粉砕して青色の
本発明の固体顔料組成物を得た。
この固体顔料組成物の有機顔料:無機顔料:樹脂の割合
は45%:15%:40%であった。
次にこの固体顔料組戊物を使用して、実施例1のインキ
化処方に準じて、水性インキを作成した。
比較として、C.I.ピグメントブルー15の粉末を本
発明の固体顔料組我物のかわりに使用してインキ化した
ものと、色、隠ペイカ、光沢、着色力を比較した。
本発明の固体顔料組或物はデイゾルバーにてアルカリ性
水溶液、アルコール、アルカリ性水溶液アルコール混合
液に容易に分散させることができた。
レッドマンガンレーキ(C.I.ピグメントレッド43
:3)プレスケーキ180部(顔料分45.0部)硫酸
バリウム15.0部を混合後、サンドミルにて練合せ磨
砕し、顔料分散体を得た。
この顔料分散体を水2000部中に添加し、温度を90
0Cに昇温し撹拌しながら酢酸を添加し、pHを6に調
整して本発明の顔料組戒物を沈殿させた。
実施例1に準じて炉過、水洗、乾燥、粉砕して赤色の本
発明の固体顔料組成物を得た。
この顔料組戒物の有機顔料:無機顔料:樹脂の割合は4
5%:15%:40%であった。
次にこの固体顔料組成物を使用して、実施例1のインキ
化処方に準じて水性インキを作成した。
比較としてC.I.ピグメントレッド48:3の粉末を
本発明の固体顔料組或物のかわりに使用してインキ化し
たものと、色、隠ペイカ、光沢、着色力を比較した。
本発明の固体顔料組成物はデイゾルバーにてアルカリ性
水溶液、アルコール、アルカリ性水溶液一アルコール混
合液に容易に分散させることができた。
実施例 9 実施例1と同様に合戒をおこない、C.I.ピグメント
イエロ−12と硫酸バリウムとの混合顔料を含むプレス
ケーキ300部(顔料分41.0部)を得た。
このプレスケーキにペンタリン261(理化ハーキュレ
ス■製 マレイン酸変性ロジン、酸価205、融点16
1°C)27.5部を25%アンモニア水12,5部、
イソプロビルアルコール4.0部、水56.0部に溶解
した樹脂溶液を加え、混合後サンドミルにて練合せ磨砕
し、顔料分散体を得た。
この顔料分散体を実施例1に準じて酸析、済過、水洗、
乾燥、粉砕して本発明の固体顔料組成物を得た。
この固体顔料組成物の有機顔料:無機顔料:樹脂の割合
は45%:15%:40%であった。
この固体顔料組成物を使用して実施例1に準じて水性イ
ンキを作り実施例1のC.I.ピグメントイエロー12
の粉末から作成した水性インキと色、隠ペイカ、光沢、
着色力、インキの安定性を実施例1に準じて比較した。
本発明の固体顔料組成物はホモミクサーにてアルカリ性
水溶液、アルコール、アルカリ性水溶液アルコール混合
液に容易に分散させることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機顔料100重量部と白色無機顔料及び/又は体
    質顔料5乃至100重量部とからなる混合顔料100重
    量部を、炭素一炭素二重結合を有する有機化合物と不飽
    和カルボン酸との共重合又は付加により得られる酸価3
    0乃至500.融点80℃以上の樹脂10乃至100重
    量部にて被覆することを特徴とする易分散性固体顔料組
    或物。
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JPS57105458A (en) * 1980-12-22 1982-06-30 Dainichi Seika Kogyo Kk Dyed pigment composition and its preparation

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