JP2002541202A - 注入可能ナルトレキソン微細球体組成物、並びにヘロイン及びアルコールの摂取量を減少させるためのその使用 - Google Patents

注入可能ナルトレキソン微細球体組成物、並びにヘロイン及びアルコールの摂取量を減少させるためのその使用

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Abstract

(57)【要約】 注入可能徐放性ナルトレキソン配合物を提供する、この配合物は、ポリ(D,L−ラクチド)及び少量の残留エチルアセテート中にナルトレキソンを含有している。組成物の筋肉注射によって、長期間にわたってナルトレキソンが制御された様式で放出される。この配合物は、ヘロイン中毒及びアルコール依存症の治療で使用して、乱用物質の摂取を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [序論] 発明の背景 薬物乱用による疾病は社会的な問題である。中毒になるのにはかなりの遺伝的
な要因があることは比較的明らかになってきているので、薬物の乱用を道徳上の
問題として扱うのではなく、中毒の人を助けて、それらの人の依存を終わらせる
こと又は少なくとも社会の一員としての役割を行えるようにすることは、段々と
受け入れられる考えとなってきている。公的又は私的な施設において、様々なプ
ログラムが行われている。私的な分野では、そのような組織としてアルコール依
存症者自主治療協会(Alcholics Anonymous)及び麻薬依存
症者自主治療協会(Narcotics Anonymous)があり、これら
は心理社会的支援の重要な役割を果たしている。更に多くの私的なクリニックが
あり、これらは、入手可能な何らかの制限された一連の薬剤を使用して、心理社
会定支援及び治療的支援の両方で重要な役割を担っている。公共の分野では、薬
物乱用の弊害に若い人及び両親を注目させ、また若い人が薬物を使用しないよう
にするために、費用のかかるプログラムを行っている。
【0002】 米国の薬物中毒者の数は、非常に恐ろしく、アルコールの乱用者の数は約1,
500万人、コカイン類の乱用者は約130万人、アンフェタミンの乱用者は約
80万人、ヘロインの乱用者は約50〜80万人であると見積もられている。こ
れに加えて、幻覚剤のような他の薬剤も使用されている。薬物及びアルコールの
常用者の数を減らす努力が継続して行われてきているが、その効果は比較的出て
いない。プログラムを行った人は残念ながら再発する人が多く、従ってプログラ
ムを開始し、プログラムの完了後に長期間にわたって薬物等の使用を止められる
人は少数である。
【0003】 継続性の欠如及び再発の1つの重要な要素は指示の遵守である。毎日錠剤を飲
むような反復的な行動は、錠剤を飲むことが被験者にとって面倒でなくても、簡
単ではない。乱用薬物を生理学的及び感情的に必要としていることがある薬物乱
用者では、治療手順を持続することは実質的に比較的困難である。被験者に忍耐
を要求する治療技術は、処置の成功率を低下させる。従って医療的処置を行うと
きに、被験者が関与する程度、特に頻繁な計画的な行為、指示の遵守、及び特定
の習慣の維持の要求を減少させることが非常に重要である。
【0004】 指示遵守の変化を減少させるために、持続放出法を使用する試みが行われてき
た。これらは、ポンプ、パッチ、デポット等に関する。被験者が放出具にふれら
れる場合、この放出具を除去したいという誘惑が常につきまとう。しかしながら
、意志力の表示でもあるこの機会には、被験者がこの誘惑に負ける危険性がある
。体内に埋め込まれる徐放性薬剤を提供することによって、この誘惑が避けられ
、所定の期間にわたって所定のスケジュールに従って薬剤が放出される。手術に
よって埋め込んで手術によって取り出さなければならない埋め込み可能棒状体、
又は注射可能で、所定の様式で長期間にわたって薬剤を放出するようにされてい
る微細球体が入手可能である。
【0005】 様々な徐放性微細球体(又は微細粒子)が、様々な薬剤のために研究されてき
ており、いくらかのものは商業化されている。満足な徐放性注入可能組成物には
多くのことが求められている。これは例えば、薬剤の放出を長期間にわたって行
わなければならないこと;処理の期間にわたって被験体中で薬剤の濃度を有効な
濃度に保ち、また危険な濃度に達しないようにしなければならないこと;最悪の
薬剤の急激な放出をもたらさずに、薬剤をゆっくりと放出しなければならないこ
と;微細球体のために使用されるポリマーマトリックスが生体適合性で生物分解
性でなければならないこと;全ての残留化学物質が、許容できる最大濃度未満で
あること;微細球体が小さく、被験体が許容できる針を有する注射器で投与でき
なければならないこと;結果が再現可能であり、プロセスを正確に制御でき、且
つ条件のわずかな変化に対して過度に感受性ではないこと;注入可能組成物が殺
菌できなければならないこと;生成される代謝物が許容される濃度であること;
並びに一般的な又は特定の医療に特定な特徴がある。微細球体の性質は、薬剤及
びマトリックスの多くの性質、並びに微細球体を調製し処理する条件及び方法の
選択に対して感受性である。
【0006】 従来技術の簡単な説明 Krantzler等のAlcoholism:Clin and Exp
Res 1998,22:p.1074〜1079は、徐放性ナルトレキソン(
naltrexone)粒子注入可能配合物でのアルコール依存症の治療を報告
している。Reunings研究所によって、ナルトレキソン及び徐放性の形で
のその使用に関して多くの研究がなされてきた。これについては以下の文献があ
る:Reuning等のNIDA Re : Monograph Series、1976年1月、(4) p43〜5 ; Reuni
ng等のJ. Pharmacokinet Biopharm、1983年8月、(4)、p369〜87 ; Reuning等のD
rug Metab Dispos、1989年11〜12月、17 (6) p583〜9 ; MacGregor等のJ. Pharm
Pharmacol、1983年1月、35 (1) p38〜42 ; Reuning等のNIDA Res Monograph Se
ries、1980年、28、p172〜84。また、Schwope等のNIDA Res Monograph Series、
1975年、(4)、p13〜8 ; Yolles等のJ Pharm Sci、1975年2月、64 (2) p348〜9 ;
ThiesのNIDA Res Monograph Series、1975年 (4)、p19〜20 ; Schwope等のNIDA
Res Monograph Series、1976年1月 4、p13〜18 ; Chiang等のClin Pharmacol
Ther、1984年11月、36 (5) p704〜8 ; Pitt等のNIDA Res Monograph Series、19
81年、28、p232〜53 ; Chiang等のDrug Alcohol Depend (スイス国)、1985年7月
16 (1) p1〜8 ; Yoburn等のJ. Pharmacol Exp Ther、1986年4月、237 (1) p126-
130 ; Cha及びPittのJ. Control Release、1989年、8 (3)、p259〜265 ; ヤマグ
チ及びAndersonのJ. Control Release、1992年、19 (1〜3)、p299〜314を参照。
【0007】 アルコール依存症の治療でのナルトレキソンの使用は、O=Malley等の
Psychiatric Annals、1995年11月、11、p.681
〜688、及び他の多くの文献で説明されている。
【0008】 関連のある特許明細書としては、米国特許第4,568,559号、同第4,
623,588号、同第4,897,267号、及び同第5,486,362号
明細書を挙げることができる。米国特許第5,407,609号明細書では、本
発明で使用される方法に適用可能な方法が説明されている。
【0009】 薬剤含有微細球体の調製でのポリラクチドの使用は、Benita等のJ P
harm Sci、1984年12月、73(12)、p.1271〜4;Sp
eniehauer等のibid、1986年8月、75(8)、p.750〜
5;及びNihant等、1994年10月、11(10)、p.1479〜8
4で説明されている。
【0010】 [発明の概略] 注入可能な徐放性ナルトレキソン配合物を提供する。これは、長期間にわたっ
て放出される治療に有効的な量のナルトレキソン及びポリ(D,L−ラクチド)
ポリマーからなるマトリックスを含んでいる。微細球体は、直径が100μm未
満であり、容易に筋肉注射することができる。ポリマーの分子量、ポリマーの分
子重量均質性、微細球体のマトリックスサイズ、及びナルトレキソンの重量分率
に依存して、異なる放出特性が得られる。微細球体は水中油タイプのエマルショ
ンの溶媒抽出によって調製される。ここで分散油相は、ナルトレキソンとポリマ
ーとの有機溶液である。
【0011】 [特定の態様の説明] アルコール依存症及びヘロイン中毒、並びにナルトレキソンが有効であること
が分かっているそのような他の徴候の治療で使用するために、注入可能な徐放性
ナルトレキソン配合物を提供する。小さい殺菌された粒子、微細球体を提供する
。これは、注射器の針を通ること及び筋肉内に投与することができ、また長期間
にわたって注入箇所に維持させて、少なくとも28日間にわたって、治療に関し
て有効な量のナルトレキソンを連続的に放出及び維持することができる。放出特
性は、微細球体中のナルトレキソンの量、塩を含有しない基材の使用、並びにポ
リ(D,L−ラクチド)の内部粘度及び均一性(分子量分布)に感受性であるこ
とが分かっている。放出分布は、マイクロカプセル化プロセスを行う条件、組成
物が実質的に20〜100μmの粒子からなっている場合の微細球体のサイズ分
布、及びポリマー溶媒の量が約3wt%未満である場合の保持されているポリマ
ー溶媒の量に対しては比較的感受性でないと考えられる。
【0012】 SEMによって観察される微細球体は、マトリックスに分散している薬剤に関
して実質的に均一である。微細球体は約3wt%未満のエチルアセテートを含有
する。ここでエチルアセテートは微細球体の調製で使用される有機溶媒である。
微細球体中のナルトレキソンの含有率は5〜50wt%であり、これは、微細球
体のポリマーマトリックスを作っているポリ(D,L−ラクチド)の内部粘度に
依存して変化してよい。ポリマーの内部粘度は、約0.3〜1.2dl/gの範
囲である(キャピラリー粘度測定法、クロロホルム、ポリマー濃度0.5g/d
l、30℃)。マトリックスの内部粘度が約0.3〜0.4dl/gである場合
、ナルトレキソンの量は約5〜45wt%、通常10〜40wt%、特に10〜
30wt%である。これに対して、内部粘度が約1.0〜1.2dl/g、通常
1.0〜1.1dl/gである場合、ナルトレキソンの量は約35〜50wt%
、通常35〜45wt%である。たいていの場合、内部粘度が0.45〜0.9
5dl/gのポリマーは使用されない。ポリマー及び/又は微細球体の混合物を
使用して、所望の期間にわたって所望の量のナルトレキソンを投与することがで
きる。従って、異なる内部粘度の2種類のポリマーを混合する場合(マイクロカ
プセル化の前に)、2種類の異なるポリマーの重量分率は、1:99〜99:1
、より一般的には10:90〜90:10の範囲でよく、ここでは内部粘度が比
較的小さいポリマー(すなわち分子量が比較的小さいポリマー)が、内部粘度が
比較的大きいポリマー(分子量が比較的大きいポリマー)よりも少量である。同
様に、低分子量ポリマーでできているナルトレキソン微細球体を、高分子量ポリ
マーでできている微細球体と混合することができる。ここでは、混合される2又
はそれよりも多い種類の微細球体で、薬剤含有量(微細球体配合物中のナルトレ
キソンの重量分率)が異なっていてよい。2種類の異なる微細球体配合物では、
混合物の重量比は5:95〜95:5であり、ここでは比較的低分子量のポリマ
ーでできた微細球体が通常、約10〜65wt%の量で存在する。
【0013】 微細球体の約90wt%超の直径が、約20〜100μmであり、約5wt%
未満の直径が約100μm超である。
【0014】 凝集を減少させるために、微細球体に、マンニトールのような凝集防止剤をコ
ーティングすることができる。これは微細球体の約10wt%未満、通常は約5
wt%未満の量で使用し、約2wt%未満の量で使用することもできる。
【0015】 望ましくは、少なくとも4週間にわたって微細球体がナルトレキソンを放出す
る。ここでは、被験体中のナルトレキソンの血しょう濃度監視において、曲線の
下の面積が、任意の1週間で約40%未満で、少なくとも約10%、好ましくは
少なくとも約12%である。一般に、少なくとも2つの週、好ましくは3つの週
における割合が、約25%以下、一般に20%以下である。望ましくは曲線の下
側の面積によって測定したときに、少なくとも約75%、好ましくは少なくとも
約80%で、約95%以下のナルトレキソンが、初めの4週間で放出される。曲
線の下側の面積は、標準の薬物動力学コンピュータープログラムWinNonl
in Professional(Ver.2.1、カルフォルニア州マウンテ
ンビューのPharsight社)によって決定できる。
【0016】 微細球体を適当なビヒクル中に配合して、約150〜350mg、通常250
〜350mg、特に300±15mgのナルトレキソンを投与のために提供する
。このビヒクルは殺菌水、ホスフェート緩衝塩水、又は微細球体を投与するため
の他の従来のビヒクルでよい。添加剤を存在させて、微細球体の付着を減少させ
ること、注入の際の不快感を最少化すること、又は水腫、かゆみ、刺激若しくは
他の不快感を減少させることができる。ビヒクルの約2〜10wt%、特に4〜
7wt%のマンニトールを存在させることが便利なことがある。他の生理学的に
許容できる添加剤としては、非イオン性浄化剤、例えばTween、ポリソルベ
ート等を挙げることができ、存在する場合、これらはビヒクルの約0.05〜0
.2wt%の量で存在し、粘性促進剤、例えばカルボキシメチルセルロースは、
ビヒクルの約0.1〜1wt%の量で存在し、また適当な場合には他の従来の添
加剤も存在していてよい。ビヒクルの量は一般に、約1.5〜5ml、通常2〜
4ml、特に2〜3mlであり、ここで比較的少ない量は一般に複数回、例えば
2回の注入に関連する。微細球体は、使用の直前にビヒクル中に分散させる。一
般に微細球体は、隔膜を有する殺菌瓶に殺菌の後で貯蔵し、ここで微細球体をビ
ヒクルと混合し、その後でシリンジで抜き出すことができる。一般に、針の内径
は、約18ゲージ以下である。一回の投与で複数の注入を行う場合、注入を同じ
場所隣接する場所又は離れた場所に行うことができる。
【0017】 実質的に米国特許第5,407,609号明細書で説明されているマイクロカ
プセル化プロセスによって、微細球体を調製する。このプロセスはエマルション
に基づくプロセスであり、連続水相(水と界面活性剤及び/又は増粘剤)及び疎
水性分散相(ポリマー溶媒、ポリマー及び薬剤)を含むエマルションの調製に関
する。エマルション調製の直後に、ポリマー溶媒を水性抽出相に抽出する。十分
な量のポリマー溶媒を抽出して微細球体を硬化させた後で、微細球体をふるいに
集めて洗浄し、微細球体の表面に残っている全ての界面活性剤を除去する。その
後で微細球体を、室温での空気乾燥、凍結乾燥、又は他の便利な乾燥方法によっ
て乾燥させる。
【0018】 目的の微細球体の調製のために、分散相(有機相)は、エチルアセテート中に
溶解した約1〜20wt%のポリマー及び約1〜10wt%のナルトレキソンを
含有している。連続相は、ポリ(ビニルアルコール)が約1〜10wt%でエチ
ルアセテートが1〜7wt%の水溶液である。抽出相は水である。一般に、使用
されるナルトレキソンの量は、最終的な微細球体中のナルトレキソンの量に対し
て、約20〜50wt%過剰な量である。温度は周囲温度でよく、一般に約15
〜30℃である。
【0019】 微細球体を回収して乾燥させた後で、周囲温度、特に約0〜20℃の温度の酸
素及び水を含まない雰囲気において貯蔵すること、又はアリコートに分けて適当
な容器に入れて殺菌することができる。様々な殺菌方法が使用でき、ガンマ線放
射が便利である。
【0020】 比較的単純な装置を使用して、微細球体を製造することができる。様々な液体
を保持する貯蔵容器、管路、ポンプ、弁及び均一化機を使用して、容易に装置を
組み立てることができる。更に様々な監視装置、例えば流量計、温度計、粒度監
視装置等を具備させることができる。有機溶媒を、均一化機に取り付けられた第
1の管路に送出する。同様に、水溶液(連続相にするもの)を、均一化機に取り
付けられた第2の管路に送出する。均一化機に接続された管路内のこれら2つの
流れの流量を制御して、これら2つの流れの比、及び均一化機での滞留時間を制
御できる。均一化機からの流出物(水中油型エマルション)を、水が流れている
第3の管路に送る。この水は、エマルション滴からポリマーの溶媒であるエチル
アセテートを抽出して、微細球体を作る。また、流量比を制御して、第3の管路
に導入されるエマルションと水の量を制御する。第3の管路の長さ及び組み合わ
された流れの流量を制御して、水による抽出工程の滞留時間を制御する。微細球
体は2又はそれよりも多いふるいに通すことによって、大きさによって分類する
。これは、所望の大きさの範囲外の微細球体をなくす。
【0021】 目的とする配合物の第1の用途は、筋肉内注入可能なものであるが、皮下注射
することもできるものである。対象者は通常、アルコール及びヘロインのような
薬物の乱用者であるが、この組成物は、肥満のような他の症状にも使用できる。
適当な量の目的とする組成物を、大臀筋のような便利な場所に直接に注入する。
その後、ナルトレキソン血しょう濃度に関して被験体を監視して、この量が、少
なくとも約1ng/ml、好ましくは少なくとも約2ng/mlの治療に有効な
量であることを確認できる。ナルトレキソン血しょう濃度が、治療に有効な量よ
りも少なくなったら、次の注入を行うことができ、治療期間の間にこの処置を繰
り返すことができる。
【0022】 ヘロイン中毒の場合には、ブプレノルフィン、クロニジン、ナルトレキソン等
を使用し、ナロキソンで確認する様々な方法のうちの1つで、通常は対象者の中
毒を治療する。ナロキソンへの反応は、被験体の中毒が完全に治療されていない
ことを示す。経口投与ナルトレキソンで試験した人の約10%が、好ましくない
反応を示すことも分かっている。この好ましくない反応によって、ナルトレキソ
ンの使用を止めてしまうこと又は使用を受け付けない場合がある。更に、多量の
ナルトレキソンの使用が肝臓毒性を有し、また多量の代謝物質6β−ナルトレキ
ソールが肝臓毒性有し、それによって肝臓に問題のある被験体、例えばC型肝炎
を患っている被験体ではこの治療を行えないことがあることも報告されている。
しかしながら、ナルトレキソンは、この組成物で使用される濃度を超える投与濃
度で安全であることが分かっている。アルコール中毒の場合には、被験体がナル
トレキソンに対して好ましくない反応を示さないことが分かったら、この組成物
を被験体に注入できる。ナルトレキソンは、摂取されるアルコールの量及び暴飲
の回数に関して、アルコール中毒者の抑制を促進する役割を果たすことが分かっ
ている。
【0023】 長期間、すなわち28日超、特に約32日超にわたって放出する能力を有する
微細球体を使用することによって、投与を重ねることが可能になり、それによっ
て定期的に注入を行って、追加の効果を得ることができる。この様式では、初め
の投与の後では比較的少量を投与することができる。これは、後から投与した微
細球体からの放出に加えて、先に注入した微細球体からの放出を継続して得られ
ることによる。あるいは、投与される微細球体の量を増加させずに、増加したナ
ルトレキソン濃度を利用できる。注入後約28日超よりも経過した後、頻繁に少
なくとも約36日、より頻繁に少なくとも約42日経過した後で、血液中におい
て1ng/mlを超える濃度、好ましくは1.5ng/mlを超える濃度、より
好ましくは2ng/mlを超える濃度で、継続して放出することができる微細球
体を提供する。この様式では、被験者が連続的に保護濃度のナルトレキソンで保
護され、またヘロイン50mgの投与又はフェンタニールのような薬剤の等価量
の投与への反応を抑制するナルトレキソン濃度を提供できるので、保護かかなり
促進される。
【0024】 以下の例は説明のためのものであり、限定をするものではない。
【0025】 [例] マイクロカプセル化プロセスは、溶媒抽出によるマイクロカプセル化に関する
。ナルトレキソンの無水物基材であるポリ(D,L−ラクチド)及びエチルアセ
テートを組み合わせて、水及び界面活性剤を伴う直列均一化機に加えた。エマル
ションを作り、追加の水を加えて抽出プロセスを開始する。生成物であるナルト
レキソン微細球体を、容器内での凍結乾燥によって乾燥した。2.5Mradの
ガンマ線による殺菌を行い、生物量、静菌作用及び静真菌作用を監視した。
【0026】 適当な量の乾燥したナルトレキソン微細球体を計量して、空の5cc瓶に入れ
、ゴム栓で閉じ、アルミニウムシールで密封し、そして輸送及び殺菌のためのフ
ィルムの袋に密封した。0.5%のカルボキシメチルセルロース、0.1%のポ
リソルベート80及び5%のマンニトールを含有する2mlの希釈剤が入った瓶
を使用して、微細球体を再び懸濁させる。このサスペンションを、18ゲージの
針を有する3ccのシリンジに入れる。すぐに筋肉注射を行って、微細球体が沈
降するのを防いだ。注入は、2〜4mlの1又は2回の注入を含むことができ、
通常は合計で4ml以下である。
【0027】 粒度分布は、それぞれのバッチの90体積%が40μm超で90μm未満であ
るように制御する。生体外放出特性は、37℃において初めの72時間で放出さ
れる%として定義される。
【0028】 ナルトレキソンのマイクロカプセル化は以下の工程を含む。
【0029】 工程1: PTFEでコーティングされた撹拌シャフトを具備している8リットルバイオ
リアクターフラスコ中で、低分子量のポリ(D.L−ラクチド)とエチルアセテ
ートとを混合することによって、ポリマーの2.5wt%溶液を調製する。ポリ
マーを完全に溶解させるためには少なくとも4時間が必要である。ポリマー溶液
及びフラスコの重量を測定し、必要であれば、更なるエチルエチルアセテートを
加えて、溶液を所望の重量に戻す。
【0030】 工程2: 3〜4バッチで、殺菌水中においてポリ(ビニルアルコール)(PVA)を混
合し、90℃で撹拌することによって、2wt%のPVA溶液を調製する。それ
ぞれのバッチを室温まで冷却し、その後で水を加えて蒸発損失を調節する。Mi
llipak200リットル装置のろ過前強度試験がうまく行われた後で、溶液
をろ過して36リットルのバイオリアクターフラスコに溜める。このフラスコ及
びその内容物を計量し、2.5wt%のエチルアセテートをPVA溶液に加えて
、モーター駆動PTFEインペラーで少なくとも30分間にわたって溶液を撹拌
する。
【0031】 工程3: 製造される薬剤生成物15g毎に、少なくとも8リットルの水を50ガロンス
テンレス鋼タンクに入れて、蓋をして貯蔵した。
【0032】 工程4: 撹拌しながらポリマー溶液にナルトレキソンを加えることによって、ナルトレ
キソン分散相溶液を調製する。この溶液を少なくとも1時間にわたって撹拌して
、ナルトレキソンを溶解させる。
【0033】 工程5: 連続マイクロカプセル化装置を用意するために、分散相、連続相及び抽出相、
並びにポンプを、特定の流量、例えばそれぞれ25g/分、125g/分及び2
,000g/分のために較正して、配合物F−1を調製する。分散相針に分散相
溶液を供給し、分散相ポンプ流量をバイパス設定で確認する。抽出相ポンプを始
動させて、抽出ラインを満たして泡がないようにする。連続相ポンプを始動させ
て、PVAが抽出管路に流入するようにする。均一化機を始動させて、撹拌速度
を650±20rpmに設定する。分散相針の弁を開放し、分散相ポンプを始動
させて、分散相溶液を、PVA溶液を保持している均一化容器に流入させる。こ
れはバッチ操作の始まりである。均一化の後で、エマルションを直列均一化機か
ら流出させ、微細球体からエチルアセテートを抽出する流水を保持している抽出
ラインに入れる。
【0034】 微細球体の水性サスペンションを、撹拌モーター及びインペラーを具備する5
0ガロンのステンレス鋼保持タンクに集める。タンクが25〜50%まで満たさ
れるまで、微細球体を500±50rpmで撹拌する。微細球体サスペンション
を、遠心ポンプを使用して、125μm及び20μmの一連のふるいを有するR
BF−12 Vorti−Sieve振動ふるいデッキに通す。ふるいが目詰ま
りしたら、それらを除去して新しい1連の清浄なふるいで置き換える。その後、
20μmふるいを水すすいで、80ガロンステンレス鋼洗浄タンクに入れ、残り
の試料を回収している間、連続的に撹拌した。最後の分散相溶液を均一化機に通
した後で、分散相ポンプを停止させ、分散相針の弁を閉じる。これがバッチ操作
の終わりである。最終的な量の分散相溶液を均一化し、抽出し、ふるいを通して
ろ過する。
【0035】 その後、10分間にわたってふるいに水を送って、微細球体を洗浄する。20
μmふるい上の微細球体をすすいで、80ガロンのステンレス鋼洗浄タンクにい
れ、少なくとも3時間にわたって500±50rpmで連続的に撹拌する。遠心
ポンプを使用して、微細球体を、一連の125μm及び20μmふるいを有する
他のRBF−12 Vorti−Sieve振動ふるいに通す。20μmふるい
上の微細球体を水ですすいで、回収容器に移す。見積もられる収率に基づいて微
細球体を水で希釈して、固体含有率が15%のサスペンションを作る。サスペン
ションを連続的に撹拌しながら、1リットルの凍結乾燥フラスコに分け、それぞ
れのフラスコが、見積もられた量で20gの微細球体を含むようにする。凍結乾
燥の後で、125μmふるいに通して微細球体を乾燥ふるい分けする。その後、
微細球体を計量して、コハク色のガラスボトルに分ける。
【0036】 このボトルに蓋をし、密封し、シリカゲル乾燥剤と共にプラスチックバックに
入れる。このバックは2〜8℃で貯蔵する。
【0037】 微細球体が、コア含有量、粒度分布、理論収率及び残留エチルアセテートに関
して、所定の許容基準に適合した後で、これらを1投与量として5ccのフリン
トガラス瓶に入れる。この容器は、PTFEでコーティングされたゴム栓で蓋を
し、上が開いたアルミニウムシールで密封し、ラベルを付け、そして個別のフィ
ルム袋内で密封する。
【0038】 調製の細部及び用具の説明を以下に挙げる。 1.18ゲージ針を使用して、2.0ccの希釈剤を3ccのシリンジに入れ
、微細球体を保持している瓶に注入する。この針及びシリンジは廃棄する。 2.瓶を30秒間にわたって激しく振盪して、微細球体を懸濁させる。 3.新しい3ccのシリンジに新しい18ゲージの針を取り付ける。 4.瓶を逆さにしながら、微細球体サスペンションをシリンジに吸入する。 5.微細球体を出して瓶に戻す。 6.工程4及び5を更に2回繰り返す。 7.この針及びシリンジを廃棄する。 8.新しい3ccのシリンジに新しい18ゲージの針を取り付ける。 9.瓶を逆さにしながら、微細球体サスペンションをシリンジに吸入する。瓶
から針を引き抜く。 10.サスペンションから気泡を除去し、可能な限りすぐに投与して、微細球
体の沈降を防ぐ。
【0039】 以下の表は、微細球体の調製に関する特定のパラメータを示し、生体外及び生
体内での微細球体の性質及び性能を示す。生体内での試験では、表に示す重量で
微細球体を含有する約2mlの溶液を、18ゲージの針で筋肉注射によって犬に
注入した。示している時間で、ナルトレキソンに関して血しょうを監視した。生
体外試験では、37℃でpH7.4の0.01Mのホスフェート緩衝剤中に微細
球体を保持し、微細球体中の残留ナルトレキソンを示している時間で測定した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】 犬の血中濃度に関する解析 HPLC及び電気化学検知を使用して、犬の血しょう中におけるナルトレキソ
ンの解析を行った。標準対照の犬の血しょう及び試験した犬の血しょうを評価し
た。試料を抽出した後で、ナルトレキソン及び内部標準の測定を妨げる内因性の
化合物は血しょう中に存在しなかった。この方法は、直線性、正確さ、精度及び
感受性で特徴付けられた。この方法の線形性の範囲は、犬血しょう中のナルトレ
キソンで0.5〜10ng/mLである。標準の逆算濃度と理論濃度との差が1
5%未満であるときに、精度が高い。検知の下限は0.5ng/mLである。犬
の全ての薬物動力学的な試験試料は、この方法を使用して試験した。
【0044】 フェンタニールに関して犬を試験して、フェンタニールに対する反応がナルト
レキソンによって鈍くなるかを調べた。ナルトレキソンが0.2ng/ml未満
の循環濃度では、犬の呼吸への効果は、0.01、0.02及び0.04mg/
kgのフェンタニールで観察された。静脈注射で使用した場合、意識のある犬で
は、フェンタニールは、0.5〜8mg/kgのモルヒネと同じ脳電図うつ状態
をもたらした。続いてアヘン剤での試験を行って、標準対照の犬に最少の反応を
もたらすのに必要とされるアヘン剤の量の増加を、週毎に測定した。この測定さ
れた投与量を、徐放性のナルトレキソンで処置した犬に与えた。このアヘン剤の
試験では、4つのパラメータを測定した。これら4つのパラメータは、痛みに対
する嫌悪性、注意力、呼吸速度及び瞳孔直径である。フェンタニールでのこれら
一連の処置は、注意力レベル5に達するために、標準対照の犬で段々と多量の投
与を必要とした。初めのフェンタニール投与量は50μgで、それぞれの週で投
与量は連続的に、60、70、110、150、180、220、240及び2
80μgとなった。
【0045】 組成物F−1でのデータを以下にまとめている。
【0046】
【表4】 注: 犬のタイプの標準対照は、ナルトレキソンで処置していない標準対照の犬を
示す。犬のタイプのF−1は、15mg/kgのナルトレキソン微細球体、つ
まり配合物F−1を投与した犬を示す。 注意力の尺度は、1が興奮、2が活動的、3が覚醒(立っている)、3.5
が立っていることはできるが座りたがる、4が眠気を催しているが座っている、
5が横たわっている状態を示している。 屈筋反射の尺度は、+が明らかな反射、Dが鈍い反射、−が無反射を示して
いる。
【0047】
【表5】 注: 犬のタイプの標準対照は、ナルトレキソンで処置していない標準対照の犬を
示す。犬のタイプのF−1は、15mg/kgのナルトレキソン微細球体、つ
まり組成物F−1を投与した犬を示す。 注意力の尺度は、1が興奮、2が活動的、3が覚醒(立っている)、3.5
が立っていることはできるが座りたがる、4が眠気を催しているが座っている、
5が横たわっている状態を示している。 屈筋反射の尺度は、+が明らかな反射、Dが鈍い反射、−が無反射を示して
いる。
【0048】 次の研究では人間の被験体で、複数の異なる配合物でのナルトレキソン放出特
性及び異なる投与プロトコルに対する反応を調べた。
【0049】
【表6】
【0050】 人で使用するためのFDA標準に従って、上述のようにして微細球体を調製し
た。全ての反応体及び生成物を解析して、パッチの組成が適当であり、発熱性で
なく、且つ人体で使用できることを確かめた。HPLC/MSを使用して、被験
者の体内のナルトレキソンと6β−ナルトレキソールの両方について解析した。
ナロキソンを内標準として使用して、エチルエーテル中で血しょう試料を抽出し
た。4日間にわたって、5つの標準曲線を分析した。日毎の又は同日の再現性、
再注入安定性、卓上安定性、凍結/解凍安定性、冷却安定性、及び−20℃で4
日間までの貯蔵安定性を測定した。0.50〜50ng/mLのナルトレキソン
及び2〜100ng/mLの6β−ナルトレキソールで、直線性が得られた。ナ
ルトレキソン及び6β−ナルトレキソールの測定限界は、それぞれ0.50ng
/mL及び2.0ng/mLであった。精度/正確さ及び特殊性も測定した。
【0051】 使用した6つの組成物の組成及び特徴は以下に示している。 F−1 :目標含有率25%(実際の含有率17±3%)のナルトレキソンを
伴うポリ(D,L−ラクチド)(内部粘度0.37dl/g)ポリマー。 F−1’:目標含有率50%(実際の含有率38%)のナルトレキソンを伴う
ポリ(D,L−ラクチド)(内部粘度0.37dl/g)ポリマー。 F−2 :目標含有率50%(実際の含有率40±3%)のナルトレキソンを
伴うポリ(D,L−ラクチド)(内部粘度1.07dl/g)ポリマー。 F−3 :F−1及びF−2の微細球体が50:50の組み合わせ(ナルトレ
キソンの重量による)。 F−4 :目標含有率50%(実際の含有率40±3%)のナルトレキソンを
伴うそれぞれF−1及びF−2で使用されるポリ(D,L−ラクチド)の90:
10の組み合わせ。 粒度分布は、それぞれのパッチの90体積%が50μm超で70μm未満であ
る粒度分布ある。
【0052】 臨床試料からの血中濃度解析 人間の血しょう中のナルトレキソン及び6β−ナルトレキソールの解析を、H
PLC/MSを使用して行った。ナロキソンを内標準として使用して、エチルエ
ーテル中で血しょう試料を抽出した。4日間にわたって、5つの標準曲線を分析
した。日毎の又は同日の再現性、再注入安定性、卓上安定性、凍結/解凍安定性
、冷却安定性、及び−20℃で4日間までの貯蔵安定性を測定した。0.50〜
50ng/mLのナルトレキソン及び2〜100ng/mLの6β−ナルトレキ
ソールで、線形性が得られた。ナルトレキソン及び6β−ナルトレキソールの測
定限界は、それぞれ0.50ng/mL及び2.0ng/mLであった。精度/
正確さ及び特殊性も測定した。人間による全ての臨床薬物動力学の試験は、この
方法を使用して評価した。
【0053】 配合物F−1’でのAUCデータの試験は、1日に投与される50mgの1つ
の錠剤から得られるAUCデータを、1つの錠剤を31日間にわたって毎日使用
した場合にまで外挿した結果に基づいている。これを、5人の被験者のグループ
(グループ3)で得られるAUCの値と比較した。ここでこのグループ3は、4
mlでの一回の注入で微細球体配合物F−1’の300mgのマイクロカプセル
化ナルトレキソンを投与されており、31日間にわたって血しょう濃度を測定し
ている。
【0054】 経口投与とF−1配合物とでの、ナルトレキソン及び6β−ナルトレキソール
の平均AUC濃度を以下に示している。
【0055】
【表7】
【0056】 ナルトレキソン 平均比は1.18(0.75〜2.9の範囲)である。
【0057】 6β−ナルトレキソール 平均比は0.17(0.09〜0.29の範囲)である。
【0058】 このデータは、活性ナルトレキソン成分への露出が、毎日50mgの錠剤を1
ヶ月間にわたって飲むのと、1ヶ月に一回微細球体配合物F−1’を筋肉注射し
て1回に300mgのマイクロカプセル化ナルトレキソンを注入するのとで同様
であることを示している。
【0059】 F−1’配合物及び錠剤の全体の薬物動力学パラメータを、以下の表にまとめ
ている。
【0060】
【表8】 ここで、NALはナルトレキソン、6−βMETABは6β−ナルトレキソール
代謝物である。
【0061】 F−1で処置した個々の被験者についての薬物動力学パラメータを以下にまと
めている。
【0062】
【表9】
【0063】 F−1’での血しょう濃度の全てが、1〜4時間の間の初期最大値及び2〜3
週間の間の第2の最大値を示している。初期のピークは、注入したときに微細球
体の表面又はその近くのナルトレキソンが容易に利用されることを反映している
と考えられる。注入されると、微細球体は流体を吸収し、これがナルトレキソン
が通る気孔を形成して薬剤の連続的な供給を維持する。2〜3週間の間の第2の
ピークは、微細球体の生物分解を反映しており、初期の塊が分解されて、蓄積さ
れた箇所において露出されるナルトレキソンの表面積を比較的大きくし、ナルト
レキソン血しょう濃度を一時的に高くしていると考えられる。投与後1ヶ月の間
のナルトレキソンの連続的な放出は、蓄積されている注入箇所から血流を通して
オピオイド受容体に達する薬剤の推進力を維持する。この推進力は、1ヶ月の投
与間隔にわたって受容体を遮断することを確実にする。
【0064】 配合物F−1’の曲線データの下の面積の試験は、1ヶ月間にわたる薬剤の連
続的な放出が行われること、及び1ヶ月に1度300mgの注入を行うこと又は
毎日50mgを経口投与することによるナルトレキソンの作用がかなり同様であ
ることを示している。
【0065】 このデータは以下のように特徴付けることができる。1つの50mg錠剤を摂
取した後のAUCを、32日まで外挿した。これは、中毒の治療での通常投与量
が50mg/日であるという仮定に基づいている。更に、従来の臨床的な研究で
示されているように、1回の投与と複数回の投与の後でのナルトレキソンの薬物
動力学的分布及び代謝が異なっていないとする仮定を使用した。F−1’を注入
した後のAUC0〜32dayは、毎日50mgを32日間にわたって経口投与
した場合のそれと同じである。経口投与の後の代謝物露出は、ナルトレキソン露
出よりも22倍大きい。代謝物/ナルトレキソン露出の比はF−1’では3.5
であり、経口投与の後のTlastは平均で8.9時間である。持続放出性配合
物では、有効な濃度範囲で、血しょう中に一定の割合のナルトレキソンが存在し
ている。
【0066】 追加のデータを、下記の表及び数値で示す。
【表10】
【0067】 この表は、31日間にわたるナルトレキソンの放出量が、最初に注入された全
ナルトレキソンの大部分にあたることを示す。
【0068】 この結果から、生理学的に有効な量での長期間のナルトレキソンの供給が生体
中で可能であることが明らかである。これによれば、毎日錠剤を飲む要求に関す
る指示遵守の問題を避けられる。また、これによれば、対象者が毎日錠剤を飲ん
でいるかを監視することが不要になる。対象者は薬物乱用の問題に取りかかりや
すくなり、アルコール依存症の場合には対象者が抑制をしやすくなり、またヘロ
インから所望の幸福感を得なくなる。対象者はヘロインを使用する気を失い、ま
たアルコール依存症の場合には比較的少量の飲酒で我慢できるので、相談がより
効果的に行える。この様式では、対象者は、その家族及び社会に対する役割及び
義務を果たすことができる。
【0069】 本発明の徐放性ナルトレキソンは、6β−ナルトレキソール代謝物に関する肝
臓毒性の問題を減少させる。毎日の投与による大きい初期の代謝を避けること及
び一定の比較的少ないナルトレキソン供給量を維持することによって、6β−ナ
ルトレキソールの濃度が減少する。また、毎日錠剤を摂取する場合の高い初期ナ
ルトレキソン濃度に起因する大きい初期代謝が避けられる。ナルトレキソンの必
要量が減少し、1ヶ月間にわたって人体で維持するのに必要とされる薬剤の量が
減少する。
【0070】 本明細書で言及した全文献及び特許明細書は、個々の文献又は特許明細書を特
に及び個々に参照して本明細書の記載に含めるとの同じ程度に、ここで参照して
本明細書の記載に含める。
【0071】 本発明は完全に説明されており、特許請求の範囲で示される本発明の範囲及び
本発明の本質の範囲内で、当業者には多くの変更及び変形が明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/34 A61K 47/34 47/38 47/38 A61P 25/32 A61P 25/32 25/36 25/36 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ファーレル,テレサ エム. アメリカ合衆国,アラバマ 35226,ベス タビア ヒルズ,パデン ドライブ 608 Fターム(参考) 4C076 AA64 AA67 AA94 BB15 CC01 DD45 DD67 EE06 EE24 EE32 FF16 FF31 FF68 4C086 AA01 AA02 CB23 MA03 MA05 MA38 MA67 NA12 ZA08 ZC39

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックスとしてナルトレキソンを含有しない基材である
    15〜50wt%のポリ(D,L−ラクチド)と、約3wt%未満のエチルアセ
    テートと、を含有している微細球体組成物であって、ほ乳類に筋肉注射して投与
    したときに28日を超える期間にわたって、生理学的に有効な濃度のナルトレキ
    ソンを提供してヘロイン及びアルコールの摂取を減少させることができ、またこ
    の微細球体組成物の少なくとも90wt%の直径が20〜100μmである、微
    細球体組成物。
  2. 【請求項2】 前記ナルトレキソンが15〜25wt%の量で存在し、前記
    ポリ(D,L−ラクチド)の内部粘度が約0.3〜0.4dl/gである、請求
    項1に記載の微細球体組成物。
  3. 【請求項3】 前記ナルトレキソンが35〜45wt%の量で存在し、前記
    ポリ(D,L−ラクチド)の内部粘度が約1.0〜1.1dl/gである、請求
    項1に記載の微細球体組成物。
  4. 【請求項4】 前記微細球体がマンニトールでコーティングされている、請
    求項1に記載の微細球体組成物。
  5. 【請求項5】 前記ポリ(D,L−ラクチド)が、異なる内部粘度のポリ(
    D,L−ラクチド)の混合物である、請求項1に記載の微細球体組成物。
  6. 【請求項6】 ナルトレキソンのwt%又はポリ(D,L−ラクチド)の内
    部粘度に関して異なる微細球体の混合物である、請求項1に記載の微細球体組成
    物。
  7. 【請求項7】 前記ナルトレキソン及びポリ(D,L−ラクチド)のエチル
    アセテート溶液を、ポリ(ビニルアルコール)の水溶液に導入し、水でエチルア
    セテートを抽出することによって得られる微細球体を分離することによって前記
    微細球体が調製されている、請求項1に記載の微細球体組成物。
  8. 【請求項8】 35〜45wt%のナルトレキソン及びポリ(D,L−ラク
    チド)マトリックスを含む微細球体組成物であって、4週間を超える期間にわた
    って少なくとも約1ng/mlの治療力のある供与量を維持しながら、放出され
    る全ナルトレキソンの約10〜40%のナルトレキソンを4週間を超える期間に
    わたって、1週間当たりに被験者の体内で放出することができる、微細球体組成
    物。
  9. 【請求項9】 放出される全ナルトレキソンの約20%超が放出されるのが
    、前記4週間の期間のうちの1週間のみである、請求項8に記載の微細球体組成
    物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8に記載の微細球体組成物、カルボキシメチル
    セルロース、及びマンニトールを含有する、注入配合物。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の組成物を保持しているシリンジ。
  12. 【請求項12】 ヘロイン及びアルコールの摂取を抑制する量の、有効量の
    請求項1に記載の微細球体組成物を筋肉注射で投与し、それによってヘロイン及
    び/又はアルコールの摂取量を減少させること、 を含む、ヘロイン及びアルコールの少なくとも一方の乱用者によるヘロイン及び
    アルコールの摂取量を減少させる方法。
  13. 【請求項13】 前記投与が2〜4mlの投与を含む、請求項12に記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも有効供与量で28日間を超える期間にわたって
    ナルトレキソンを継続して放出する、有効供与量の請求項1に記載の微細球体組
    成物を投与すること; ナルトレキソン濃度が有効供与量未満に低下する前に、前記微細球体組成物の
    2回目の投与を行って、前記初めの有効量供与とこの2日目の有効量投与の組み
    合わせが、更に少なくとも28日間の期間にわたって有効供与量のナルトレキソ
    ンを提供すること;並びに 前記投与を反復して、先に投与された前記微細球体組成物と後で投与された微
    細球体組成物との両方からナルトレキソンを放出させて、有効供与量のナルトレ
    キソンを維持すること; を含む、ヘロイン及びアルコールの少なくとも一方乱用者によるヘロイン及びア
    ルコールの摂取量を減少させる方法。
  15. 【請求項15】 前記投与が2〜4mlの投与を含む、請求項14に記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 ヘロイン及びアルコールの摂取を抑制する量の、有効供与
    量の請求項8に記載の微細球体組成物を筋肉注射によって投与し、それによって
    ヘロイン及び/又はアルコールの摂取量を減少させること、 を含む、ヘロイン及びアルコールの少なくとも一方の乱用者によるヘロイン及び
    アルコールの摂取量を減少させる方法。
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