JP2002541135A - ジニトリルのアミノニトリルへの半水素化のための方法 - Google Patents

ジニトリルのアミノニトリルへの半水素化のための方法

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JP2002541135A JP2000609383A JP2000609383A JP2002541135A JP 2002541135 A JP2002541135 A JP 2002541135A JP 2000609383 A JP2000609383 A JP 2000609383A JP 2000609383 A JP2000609383 A JP 2000609383A JP 2002541135 A JP2002541135 A JP 2002541135A
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ダレメ フレデリク
セニュラン アラン
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ロディア・ポリアミド・インターミーディエッツ
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/01Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C255/24Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms containing cyano groups and singly-bound nitrogen atoms, not being further bound to other hetero atoms, bound to the same saturated acyclic carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C253/30Preparation of carboxylic acid nitriles by reactions not involving the formation of cyano groups

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、アミノニトリルを形成するためのジニトリルの半水素化に関する。より具体的には、本発明は、アセチレンブラック型カーボンブラック上に支持されたルテニウムを含有する触媒の存在における半水素化の実行に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ジニトリルの対応するアミノニトリルへの半水素化に関する。
【0002】 ジニトリルの水素化は、一般に対応するジアミンを調製するために実行される
。かくして具体的には、アジポニトリルの水素化は、それ自体ポリアミドの調製
における基礎モノマーのうちの1つであるヘキサメチレンジアミンを招く。
【0003】 しかしながら、ジアミンではなく中間体であるアミノニトリルを調製すること
が時々必要であることが立証できる。これは、例えば限定するものではないが、
その後、ポリアミド−6の製造における基礎モノマーであるカプロラクタムに又
は直接ポリアミド−6のいずれかへ転化することができるアミノカプリロニトリ
ルへのアジポニトリルの半水素化における場合である。
【0004】 かくして、米国特許4,389,348は、塩基性担体に担持されたロジウム
の存在におけるアンモニア及び非プロトン性溶媒中の水素によるジニトリルのω
−アミノニトリルへの水素化のための方法を開示している。
【0005】 米国特許5,151,543は、ラネーコバルト又はニッケル型の触媒の存在
においてアルコールに可溶な無機塩基を含有する液体アンモニア又はアルコール
を含むジニトリルに対して少なくとも2/1のモル過剰の溶媒中におけるジニト
リルのアミノニトリルへの部分水素化のための方法を開示している。
【0006】 米国特許5,756,808もまた、ジニトリルのアミノニトリルへの半水素
化のための触媒プロセスを開示している。開示された触媒は、ニッケル、コバル
ト、鉄、ルテニウム又はロジウムを基剤としており、促進剤元素として知られる
他の元素、例えばパラジウム、白金、イリジウム、オスミウム、銅、銀、金、ク
ロム、モリブデン、タングステン、マンガン、レニウム、亜鉛、カドミウム、鉛
、アルミウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ビスマス及び希土類金属群に属する
元素と組み合わせて随意に用いられる。この文献はまた、ルテニウムがロジウム
と組み合わせて又は組み合わせずに促進剤元素なしで用いることができることを
明記している。触媒は、アルミナ又はシリカのような担体に担持される。アミノ
カプロニトリル(ACN)についての選択率は、70%〜80%である。
【0007】 しかしながら、ジニトリルの半水素化によるアミノニトリルの調製の工業的方
法を得るためには、約100%のジニトリルの転化率についてアミノニトリルの
一層高い選択率を得る必要があり、それ故、新規な触媒系を見出すこと及びこの
目的に到達若しくは近づくことを可能にする半水素化のための加工処理条件を見
出すことが必要である。
【0008】発明の開示 対応するアミノニトリルを主に生成し、ジアミンをほんの僅か生成するような
ジニトリルの1つのニトリル官能基の選択的な水素化(この本文で半水素化と呼
んでいる)に関する本発明の目的の1つは、特にこの反応の選択率を改善するこ
とを可能にする新規な触媒系を提供することである。
【0009】 より具体的には、本発明は、担体に担持又は吸着された触媒を含有する型の触
媒の存在において水素を用いる脂肪族ジニトリルの対応するアミノニトリルへの
半水素化の方法において、触媒がルテニウムを基剤とし、担体はパラフィン油の
熱分解により得られた木炭であることを特徴とする方法に関する。
【0010】 かくして、これらのアセチレンブラックは、触媒担体として一般に用いられて
いる活性炭よりも低い比表面積を呈する。
【0011】 この比表面積は、一般に50〜100m2/gである。これらのアセチレンブ
ラックはまた、他の技術特性、例えば結晶構造、酸化状態、高い化学純度及び高
い多孔度により特徴付けられる。
【0012】 例えば、本発明に適したアセチレンブラックとして、商品名Y70,Y200
、Y50又はYSの下にSN2A社により売られているブラックを挙げることが
できる。
【0013】 担体上に存在している触媒相の量は、支持される触媒系に通常担持されている
量に対応している。
【0014】 本発明の特定の担体の使用は、ジニトリルの高い転化率についてアミノニトリ
ルの高い選択率を得ることを可能にする。この選択率のレベルは、他の通常の担
体、例えばアルミナ、シリカ又は一般に植物起源の活性炭を用いることによって
は達成できない。
【0015】 かくして、この触媒系の使用は、ジニトリルの60%より高い転化率について
少なくとも80%のアミノニトリルの選択率を達成することを可能にさせる。こ
の選択率は、ラネーニッケル触媒で得られた選択率よりも高い。
【0016】 本発明の新規な好ましい特徴に従って、触媒は、例えば、反応混合物に導入す
る前に水素のような還元剤により還元を受けさせることができる。
【0017】 本発明の別の実施例に従って、触媒は、ドーピング用元素を含有し、その元素
の少なくとも1つが鉄である。
【0018】 これらのドーピング用元素の存在は、特に鉄の場合には、触媒の寿命を増大さ
せて、それゆえ半水素化プロセスの節約を増大させることを可能にする。
【0019】 ルテニウムに対してのドーピング用元素の濃度は、5重量%〜60重量%、好
ましくは10重量%〜30重量%である。
【0020】 本発明に適した鉄以外のドーピング用元素は、タングステン、マンガン、レニ
ウム、亜鉛、カドミウム、鉛、アルミニウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ビス
マス、珪素、チタン、ジルコニウム、希土類金属、パラジウム、白金、イリジウ
ム、オスミウム、銅、銀、クロム及びモリブデンからなる群から選択される。
【0021】 本発明のプロセスにおいて用いることができる脂肪族ジニトリルは、より具体
的には次式(I): NC−R−CN (I) (ここで、Rは、1〜12個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖状のアルキン
又はアルケニレン基を表す) のジニトリルである。
【0022】 本発明のプロセスにおいては、Rが2〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐
鎖状のアルキレン基を表す式(I)のジニトリルの使用が好ましい。
【0023】 そのようなジニトリルの例として、アジポニトリル、メチルグルタロニトリル
、エチルスクシノニトリル、マロノニトリル、スクシノニトリル及びグルタロニ
トリル並びにそれらの混合物、特にアジポニトリルの合成のための同じプロセス
を起源とすることができるアジポニトリル及び(又は)メチルグルタロニトリル
及び(又は)エチルスクシノニトリルを特に挙げることができる。
【0024】 本発明の好ましい化合物は、ポリアミド−6又はそのモノマー(カプロラクタ
ム)を得ることができるアジポニトリルである。
【0025】 本発明の好ましい具体例に従って、半水素化反応は、アンモニアの存在におい
て実行される。この特徴が本発明の触媒系の効率、特に触媒の寿命を改善するこ
とができる。
【0026】 本発明の別の好ましい特徴に従って、ジニトリルのアミノニトリルへの半水素
化は、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素又はアンモニウムカチオンを起
源とする無機強塩基の存在において実行できる。
【0027】 かくして、無機強塩基は、一般にアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水
酸化物、炭酸塩及びアルコキシド又はアンモニウムカチオンの水酸化物、炭酸塩
及びアルコキシドからなる。それは、好ましくはアルカリ金属水酸化物、炭酸塩
又はアルコキシドから選択される。
【0028】 好ましくは、用いられる無機強塩基は、以下の化合物から選択される。即ち、
LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH、第四アンモニウム基を含む
化合物及びこれらの化合物の混合物である。実際に、一般にNaOH及びKOH
が使用される。
【0029】 これらの強塩基は、触媒系1kg当たり0.1〜50モルのOH-、好ましく
は触媒系1kg当たり5〜35モルのOH-の濃度に従って反応混合物中に存在
している。更に、この濃度は、水素化がアンモニアの存在において実行されたと
きにはずっと低くなり、実際まさに0である。
【0030】 水素化反応混合物の組成は、不定であり、特に水素化を実行する方法に依存す
る。
【0031】 この理由は、プロセスがバッチ式で実行されるならば初期反応混合物はアミノ
ニトリルが徐々に多くなっていき、ジアミンがそれよりも少ない割合になる。そ
の一方で、ジニトリルの濃度は、前記ニトリルの全部若しくは大部分が半水素化
の開始時に装填されているならば減少することができるか、又はジニトリルが反
応中に徐々に導入されるならば比較的一定のままにすることができるかのいずれ
かである。
【0032】 対照的に、プロセスが連続的に実行されるならば、反応混合物の平均的組成は
、プラントが立ち上がる時期を除いては実質的に一定である。
【0033】 反応混合物は、水を量的に非常に広い範囲内で含むことができる。かくして、
混合物は、水を50重量%及びそれ以上まで含むことができる。好ましくは、反
応混合物の水含有量は、前記混合物の全液体成分に対して2重量%〜15重量%
である。
【0034】 好ましくは、反応混合物中のアミノニトリル、ジアミン及びジニトリル化合物
の濃度は、前記反応混合物の全液体成分に対して、アンモニアが存在するときに
はアンモニアを除いて、一般に85重量%〜98重量%である。
【0035】 本発明のプロセスが連続的に実行されるときには、平均組成は、アミノニトリ
ル及びジアミンについての各選択率並びにジニトリルの導入速度により決定され
るであろう。
【0036】 反応混合物中に用いられる触媒の量は、特に採用される操作方法又は選択され
た反応条件の関数として非常に広く変化することができる。かくして、ジニトリ
ルが反応混合物中に徐々に導入されるならば、触媒/水素化されるべきジニトリ
ルの重量比は、全ジニトリルが反応開始時に用いられる場合よりもずっと高くな
るであろう。
【0037】 例として、反応混合物の全重量に対して触媒0.5重量%〜50重量%、一般
には1重量%〜35重量%の使用が行われることができる。
【0038】 本発明の方法は、一般に150℃以下、好ましくは120℃以下、なお一層好
ましくは100℃以下の反応温度で実行される。
【0039】 実際、この温度は、周囲温度(約20℃)〜100℃である。
【0040】 加熱の前、加熱と同時又は加熱の後に、反応容器は適当な水素圧、即ち実際に
は1バール(0.10MPa)〜300バール(30MPa)とされる。
【0041】 反応時間は、反応条件及び触媒の関数として変わることができる。
【0042】 バッチ式操作方法では、反応時間は、数分から数時間の間を変動することができ
る。
【0043】 当業者が操作条件に従って本発明に従うプロセスの段階の発生の順序を変えら
れることに注意すべきである。
【0044】 本発明に従って水素化(連続的又はバッチ式)を支配する他の条件は、それ自
体知られている通常の技術的な装置に関係する。
【0045】発明の具体的な説明 以下の例は、表示のみにより与えられるが、発明を例示する。
【0046】 これらの例においては、以下の略語を用いる。 − ADN=アジポニトリル − ACN=アミノカプリロニトリル − HMD=ヘキサメチレンジアミン − DC =転化率 − S(ACN)=転化された出発物質に関する(ここでは、ADNに対
する)ACNについての選択率。
【0047】 例1:Y70アセチレンブラック担体上に5%Ru/1%Feを形成させた触 媒の調製 SN2A社により販売されているY70アセチレンブラック20gを水800
mlに加える。懸濁液を撹拌しながら90℃に加熱する。1.8gのNa2CO3 を合計で70mlの水に溶解させてなるものを加える。1時間後に、2.16g
のRuCl3水和物を120mlの水に溶解してなる溶液を添加する。1gのF
eCl3六水和物を合計で70mlの水に溶解させてなる溶液を流し込み、次い
で、更に1時間後に40℃の温度まで冷却させる。濾過後、触媒を40℃の水2
00mlで4回洗浄する。
【0048】 触媒を1時間120℃でオーブン中で乾燥させる。触媒21.3gを得る。
【0049】 試験前に、触媒を10時間80℃で減圧下でオーブン中で乾燥させる。
【0050】 例2:Y200アセチレンブラック上に5%Ru/0.5%Feから形成され る触媒の調製 SN2A社によりY200の名の下で販売されているアセチレンブラック担体
を事前に空気の下1時間500℃で焼結させる。焼結されたY200アセチレン
ブラック20gを水800mlに加える。懸濁液を撹拌しながら90℃に加熱す
る。1.8gのNa2CO3を合計で70mlの水に溶解させてなるものを加える
。1時間後に、2.16gのRuCl3水和物を90mlの水に溶解してなる溶
液を添加する。1時間後に、0.51gのFeCl3六水和物を合計で70ml
の水に溶解させてなる溶液を流し込む。
【0051】 1時間後に、混合物を40℃の温度にまで冷却させる。濾過後、触媒を40℃
の水200mlで4回洗浄する。
【0052】 触媒を1時間120℃でオーブン中で乾燥させる。触媒21.2gを得る。
【0053】 試験前に、触媒を10時間80℃で減圧下でオーブン中で乾燥させる。
【0054】 例3:Y200アセチレンブラック担体上に5%Ru/1%Feから形成され る触媒の調製 Y200アセチレンブラック担体を事前に空気の下1時間500℃で焼結させ
る。
【0055】 焼結されたY200アセチレンブラック20gを水800mlに加える。懸濁
液を撹拌しながら90℃に加熱する。2gのNa2CO3を合計で70mlの水に
溶解させてなるものを添加する。1時間後に、2.16gのRuCl3水和物を
90mlの水に溶解してなる溶液を添加する。1時間後に、1gのFeCl3
水和物を合計で70mlの水に溶解させてなる溶液を流し込む。
【0056】 混合物を40℃の温度にまで冷却させる。
【0057】 濾過後、触媒を40℃の水200mlで4回洗浄する。
【0058】 触媒を1時間120℃でオーブン中で乾燥させる。触媒21.5gを得る。
【0059】 試験前に、触媒を水素の下で周囲温度から100℃へ上昇する温度で還元して
、4時間この温度で保持する。
【0060】 例4:アジポニトリルの半水素化 以下のものを攪拌機、水素を導入するための手段及び温度制御システムを装備
した反応器に装填する。 −例1による触媒 2.4g −ADN 36g −HMD 36g −15NのKOH水溶液 5g −水 4.8g
【0061】 反応混合物を窒素次いで水素で反応器をパージした後に80℃に加熱する。圧
力を水素の連続的添加により2.5MPa、この温度で制御する。反応の経過を
、水素の消費及び反応混合物の回収試料のガスクロマトグラフィー(GC)によ
る分析により監視する。
【0062】 以下の結果を得る。 −反応時間: 105分 −ADNのDC: 67% −S(ACN): 75%
【0063】 例5:アジポニトリルの半水素化 以下のものを攪拌機、水素を導入するための手段及び温度制御システムを装備
した150ml反応器に装填する。 −例[lacuna]による触媒 21.5g −ADN 22g −HMD 22g −15NのKOH水溶液 3.1g −水 3g
【0064】 反応混合物を窒素次いで水素で反応器をパージした後に80℃に加熱する。圧
力を水素の連続的添加により2.5MPa、この温度で制御する。反応の進行を
水素の消費及び反応混合物の回収試料のガスクロマトグラフィー(GC)による
分析により監視する。
【0065】 以下の結果を得る。 −反応時間: 90分 −ADNのDC: 85% −S(ACN): 73%
【0066】 例6:NH3の存在におけるアジポニトリルの半水素化 以下のものを攪拌機、水素を導入するための手段及び温度制御システムを装備
した300ml反応器に装填する。 −例3による触媒 4g −ADN 42.5g −水 10.6g −NH3 64.4g
【0067】 反応混合物を窒素次いで水素で反応器をパージした後に80℃に加熱する。圧
力を、水素の連続的添加により11MPa、この温度で制御する。反応の進行を
水素の消費及び反応混合物の回収試料のガスクロマトグラフィー(GC)による
分析により監視する。
【0068】 以下の結果を得る。 −反応時間: 300分 −ADNのDC: 57% −S(ACN): 82%
【0069】 比較例A:アジポニトリルの半水素化 以下のものを攪拌機、水素を導入するための手段及び温度制御システムを装備
した300ml反応器に装填する。 −ラネーNi(鉄及びクロムでドープされた) 3g −水 13.5g −1NのKOH水溶液 1.5g −ADN 67.5g −HMD 67.5g
【0070】 反応混合物を窒素次いで水素で反応器をパージした後に50℃に加熱する。圧
力を、2.2MPa、この温度で水素の連続的添加により制御する。反応の進行
を水素の消費及び反応混合物の回収試料のガスクロマトグラフィー(GC)によ
る分析により監視する。
【0071】 以下の結果を得る。 −反応時間: 15分 −ADNのDC: 66% −S(ACN): 80%
【0072】 比較例B:アジポニトリルの半水素化 以下のものを攪拌機、水素を導入するための手段及び温度制御システムを装備
した180ml反応器に装填する。 −エンゲルハード社によりEscat40の名の下に販売されている活性炭
担体上の5%Ruから形成される触媒 2.4g −ADN 36g −HMD 36g −15NのKOH水溶液 0.9g −水 8.8g
【0073】 触媒を事前に水素の下で周囲温度から500℃へ上昇する温度で還元して、4
時間この温度で保持した。
【0074】 反応混合物を窒素次いで水素で反応器をパージした後に80℃に加熱する。圧
力を、水素の連続的添加により2.5MPa、この温度で制御する。反応の進行
を水素の消費及び反応混合物の回収試料のガスクロマトグラフィー(GC)によ
る分析により監視する。
【0075】 以下の結果を得る。 −反応時間: 120分 −ADNのDC: 73% −S(ACN): 36%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA08A BA08B BC16A BC21A BC22A BC25A BC26A BC27A BC31A BC32A BC35A BC36A BC38A BC50A BC51A BC58A BC59A BC60A BC62A BC64A BC66A BC66B BC69A BC70A BC70B BD05A BD07A CB06 DA05 FA02 FB14 4H006 AA02 AB84 AC52 BA02 BA05 BA07 BA09 BA10 BA11 BA13 BA14 BA16 BA19 BA22 BA23 BA29 BA33 BA35 BA55 BA81 BC10 BC11 BC32 BC37 BE14 BE20 QN30 4H039 CA71 CF40

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担持触媒型の触媒系の存在において水素を用いるジニトリル
    の対応するアミノニトリルへの半水素化のための方法において、触媒がパラフィ
    ン油の熱分解から結果として生じるカーボンブラック、いわゆるアセチレンブラ
    ック上に担持されたルテニウムを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 触媒系が少なくとも1種のドーピング用元素を含み、その元
    素の少なくとも1種が鉄であることを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 ルテニウムに対するドーピング用元素の濃度が5重量%〜6
    0重量%、好ましくは10重量%〜30重量%であることを特徴とする請求項2
    の方法。
  4. 【請求項4】 触媒が使用前に還元されることを特徴とする請求項1〜3の
    うちの1つの方法。
  5. 【請求項5】 鉄以外のドーピング用元素がタングステン、マンガン、レニ
    ウム、亜鉛、カドミウム、鉛、アルミニウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ビス
    マス、珪素、チタン、ジルコニウム、希土類金属、パラジウム、白金、イリジウ
    ム、オスミウム、銅、銀、クロム及びモリブデンからなる群から選択されること
    を特徴とする請求項2〜4のうちの1つの方法。
  6. 【請求項6】 出発水素化混合物がアンモニアを含むことを特徴とする請求
    項1〜5のうちの1つの方法。
  7. 【請求項7】 出発水素化混合物がアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属
    の水酸化物、炭酸塩及びアルコキシド又はアンモニウムカチオンの水酸化物、炭
    酸塩及びアルコキシドから選択され、好ましくはアルカリ金属の水酸化物、炭酸
    塩及びアルコキシド又は第4アンモニウム基を含む化合物から選択される無機強
    塩基を含有することを特徴とする請求項1〜6のうちの1つの方法。
  8. 【請求項8】 用いられる無機強塩基が以下の化合物;LiOH、NaOH
    、KOH、RbOH、CsOH及びそれらの混合物から選択されることを特徴と
    する請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 OH-のモル数で表現すると、反応混合物中に存在する無機
    塩基の量が、触媒1kg当たり0.1モル〜50モルであり、好ましくは触媒1
    kg当たり5モル〜35モルであることを特徴とする請求項7及び8のいずれか
    の方法。
  10. 【請求項10】 本発明の方法に用いることができる脂肪族ジニトリルが次
    式(I): NC−R−CN (I) (ここで、Rは1〜12個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖状のアルキレン又
    はアルケニレン基を表し、好ましくはRが2〜6個の炭素原子を有する直鎖又は
    分岐鎖状のアルキレン基を表す。) のジニトリルであることを特徴とする請求項1〜9の方法。
  11. 【請求項11】 反応混合物中の目標とされるアミノニトリル及び(又は)
    対応するジアミン並びに未転化のジニトリルの濃度が、アンモニアが存在する場
    合にはアンモニアを除いて、該反応混合物に含まれる全液体に対して80%〜9
    9.5重量%であることを特徴とする請求項1〜10のうちの1つの方法。
  12. 【請求項12】 150℃以下、好ましくは120℃以下、なおそれより好
    ましくは100℃以下の反応温度で実行されることを特徴とする請求項1乃至請
    求項11のうちの1つの方法。
  13. 【請求項13】 1バール(0.10MPa)〜300バール(30MPa
    )の水素圧で実行されることを特徴とする請求項1〜12のうちの1つの方法。
JP2000609383A 1999-03-30 2000-03-29 ジニトリルのアミノニトリルへの半水素化のための方法 Abandoned JP2002541135A (ja)

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PCT/FR2000/000787 WO2000059870A1 (fr) 1999-03-30 2000-03-29 Procede d'hemihydrogenation de dinitriles en aminonitriles

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