JP2002540066A - アルカンスルホン酸の製造方法 - Google Patents

アルカンスルホン酸の製造方法

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JP2002540066A JP2000597260A JP2000597260A JP2002540066A JP 2002540066 A JP2002540066 A JP 2002540066A JP 2000597260 A JP2000597260 A JP 2000597260A JP 2000597260 A JP2000597260 A JP 2000597260A JP 2002540066 A JP2002540066 A JP 2002540066A
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Abstract

(57)【要約】 以下の工程:ジアルキルスルフィットを適当な触媒の存在下に転位させて、相応するアルキルアルカンスルホネートを形成する及び生成したアルキルアルカンスルホネーを加水分解して、相応するアルカンスルホン酸を得るからなるジアルキルスルフィットからアルカンスルホン酸を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、アルカンスルホン酸の製造方法に関する。
【0002】 アルカンスルホン酸は多数の工業的適用で使用される。長鎖のアルカンスルホ
ン酸は例えば界面活性特性を有し、一方メタンスルホン酸のような短鎖の酸は例
えばエレクトロニクスのための回路基板の錫メッキ又は錫板の製造における錫又
は鉛のようなベース金属の電解堆積における助剤として使用することができる。
【0003】 文献には、アルカンスルホン酸の多数の製造方法が記載されている。これらの
方法では、特に低級アルカンスルホン酸の場合には、使用される出発物質はアル
キルメルカプタン又はジアルキルスルフィドであり、これらは通常硫化水素をア
ルコールと反応させることにより製造される。アルキルメルカプタン又はジアル
キルスルフィドの相応するアルカンスルホン酸への酸化は、種々の酸化剤を用い
て達成することができる。従って、酸化剤として過酸化水素、塩素、ジメチルス
ルホキシド及びヨウ化水素酸を使用する又は電気化学的酸化を使用することが可
能である。
【0004】 アルカンスルホン酸を製造するためのもう1つの方法は、窒素の酸化物又は硝
酸の存在下での酸素によるアルキルメルカプタン又はジアルキルスルフィドの酸
化である。硝酸の存在下で酸素を使用する酸化は、例えば米国特許第2,697,
722号明細書及び米国特許第2,727,920号明細書に記載されている。
【0005】 これらの方法は、極端に毒性のもしくは不快な臭いの物質である硫化水素、ア
ルキルメルカプタン及び/又はジアルキルスルフィドから出発する欠点を有する
。MAC(最高作業場濃度:maximum workplace concentration)よりも遙かに
下にある極めて低い濃度においても、これらは極端に強度の臭いを有し、従って
これらの取扱は安全尺度の点でかなりの経費を必要とする。
【0006】 本発明の目的は、前記の毒性かつ不快な臭いの物質の使用を回避し、従って安
全性の点で少ない経費で実施することができるアルカンスルホン酸の製造方法を
提供することである。
【0007】 この目的は、ジアルキルスルフィットからアルカンスルホン酸を製造する方法
により達成されることが判明し、該方法は、以下の工程: ジアルキルスルフィットを適当な触媒の存在下に転位させて、相応するアルキル
アルカンスルホネートを形成する及び 生成したアルキルアルカンスルホネートを加水分解して、相応するアルカンスル
ホン酸を得る からなる。
【0008】相応するアルキルアルカンスルホネートを形成するためのジアルキルスルフィッ トの転位 相応するアルキルアルカンスルホネートを形成するためのジアルキルスルフィ
ットの転位は、適当な触媒の存在下に実施する。有用な触媒は、例えば塩基例え
ばアミン、有利には第三アミン、例えばジメチルアニリンもしくはとトリ−n−
ブチルアミン、又は複素環式アミン例えばピペリジンもしくはピリジンである。
アルキルヨージド及び第四アンモニウム塩、第四ホスホニウム塩もしくは第三ス
ルホニウム塩及びまたアルキル化剤も適当である。トリ−n−ブチルアミンを触
媒として使用するのが有利である。
【0009】 触媒は、一般に0.01〜20モル%、有利には0.1〜10モル%、特に有
利には1〜5モル%の量で使用する。
【0010】 転位は、一般に20〜250℃、有利には50〜200℃、特に有利には12
0〜180℃で実施する。
【0011】 このような転位は、W. Voss et al., Justus Liebigs Ann. Chem. 485 (1931)
258-283; W. E. Bissinger et al., J. Am. Chem. Soc. 70 (1948) 3940; A. S
imon et al., Chem. Ber. 89 (1956) 883; A. J. W. Brook et al., J. Chem. S
oc. B (1971) 1061に記載されている。
【0012】 アルキルアルカンスルホネートからなる、該反応の終了時に得られる反応混合
物は、必要であれば、有利には蒸留により、特に有利には塔底部での過度に高い
温度、ひいては反応生成物の分解(これはしばしば起こる)を回避するために、
真空蒸留により後処理を行う。
【0013】 アルキルアルカンスルホネートからなる反応混合物の蒸留は、これは引き続い
ての工程で製造されるアルカンスルホン酸の蒸留を回避することを可能にするの
で、有利である。酸蒸留、例えばアルカンスルホン酸の蒸留は、一般に耐食性装
置内で高温で実施すべきであるが、相応するエステルの蒸留は一般に低温で、か
つ耐食性でない材料からなる簡単な蒸留塔で実施することができる。
【0014】 この工程の反応生成物、即ちアルキルアルカンスルホネートは、一般に>60
%(使用したジアルキルスルフィットを基準として)の収率で得ることができる
【0015】アルカンスルホン酸を得るためのアルキルアルカンスルホネートの加水分解 相応するアルキルアルカンスルホン酸を得るためのアルキルアルカンスルホネ
ートの加水分解は、直接水を使用して実施することができる(W. Voss et al.,
Justus Liebigs Ann. Chem. 485 (1931) 265; P. M. Laughton et al., Can. J
. Chem. 34 (1965) 1714-1718)。
【0016】 加水分解は、一般に触媒無しで高めた温度で実施する。この目的のためには、
水を一般に50〜500モル%、有利には100〜200モル%、特に有利には
120モル%の量で加える。加水分解は、一般に80〜180℃、有利には10
0〜150℃、特に有利には120℃で実施する。加水分解は、有利には上に塔
が設置され、該塔を介して発生したアルコールが除去される連続運転式反応器で
実施する。
【0017】 加水分解は、所望のアルカンスルホン酸(通常水溶液で)と、使用したアルキ
ルアルカンスルホネートに相当するアルコールとを形成する。アルコールは留去
する。非水性アルキルアルカンスルホネートが所望される場合には、水溶液を例
えば蒸留によって後処理すべきである。
【0018】ジアルキルスルフィットの合成 アルキルアルカンスルホネートの合成のために使用されるジアルキルスルフィ
ットは、任意の所望の方法で製造することができる。従って例えば、ジメチルス
ルフィットは、塩化チオニル及びメタノールから製造することができる(W. Vos
s, ドイツ国特許出願公開第487253号明細書; A. J. Vogel et al., J. Ch
em. Soc. 16 (1943) 16; W. E. Bissinger et al., J. Am. Chem. Soc. 69 (194
7) 2159)。しかしながら、塩化チオニルから出発するこれらの反応は、腐食に
基づき、使用すべき材料に特殊な要求を生じる塩化水素を形成するという欠点を
有する。
【0019】 従って、有利な実施例においては、ジアルキルスルフィットをアルキレンスル
フィットとアルコールとの反応により得る。この反応では、アルキレンスルフィ
ットに相応するジオールが副生成物として形成される。アルコールとしては、通
常一価アルコール、即ち1個のOH基を有するアルコールを使用する。使用アル
コールのアルキル基は、最終生成物として所望されるアルカンスルホン酸のアル
キル基に相当する。
【0020】 アルキレンスルフィットとしては、式I:
【0021】
【化1】
【0022】 のアルキレンスルフィットを使用することが可能である。
【0023】 式I中、nは一般に1〜6、有利には1〜4、特に有利には1又は2、極めて
特に有利には1である。R,R,R′n及びR″nは、互いに無関係に水素
、アルキル又はアリール基である。特に有利には、R,R,R′n及びR は、互いに無関係に水素又はメチル基である。エチレンスルフィット及びプロ
ピレンスルフィットを使用するのが、極めて特に有利である。
【0024】 この反応で副生成物として形成されるジオール、極めて特に有利にはエチレン
グロコールは、工業において多種多様な用途、例えば冷却液のための成分、熱伝
達体としての媒体、液圧液、溶剤又はさらなる合成のための出発物質としての用
途を有する。
【0025】 所望のジアルキルスルフィットと、アルキレンスルフィットに相応するジオー
ルとを得るための前記のアルキレンスルフィットとアルコールとの反応は、平衡
反応である。該平衡をジアルキルスルフィットの方向に移動させるためには、形
成されるジオールの連続的除去が必要である。
【0026】 反応混合物からのジオールの簡単な連続的蒸留は一般に不可能である。それと
いうのも、特にジメチルスルフィットを製造する際には、使用されるアルコール
は一般に最も低い沸点の成分でありかつ従って最初に留去されるされるからであ
る。このことは左側への、即ち出発物質の方向への平衡の移動を招くことになる
【0027】 しかしながら、所望のジアルキルスルフィットを得るためのアルキレンスルフ
ィットとアルコールとの一般的に定量的反応は、発明の名称「ジメチルスルフィ
ットの製造方法(Verfahern zur Herstellung von Dimetylsulfit)」を有する
ドイツ国特許出願公開第19904261号明細書(これは同日に出願されたも
のであり、先行刊行物ではない)に記載された方法によって塔で可能である。
【0028】 本方法は、少なくとも2個の炭素原子を有する環式アルキレンスルフィットと
メタノールとの触媒の存在下又は不在下での反応(転位)によるジメチルスルフ
ィットの製造方法であって、その際該方法は連続的に塔で実施する。
【0029】 該方法は、有利には向流で実施し、その際メタノールを塔の低い部分に供給し
かつ塔の上部に供給した環式アルキレンスルフィットに向かって流動させる。使
用アルキレンスルフィットに相応するジオールが反応(転位)中に遊離しかつこ
れを連続的に塔底部から取り出しかつ形成されたジメチルスルフィットを未反応
メタノールと一緒に塔頂部から連続的に取り出す。この方法で、使用アルキレン
スルフィットの概して完全な転位が達成される。
【0030】 ジアルキルスルフィット及びジオールを形成するためのアルキレンスルフィッ
トとアルコールとの反応は、所望であれば、触媒の存在下に実施することができ
る。適当な触媒は、一般に酸性もしくは塩基性物質である。適当な触媒の例は、
R. E. Davis, J. Am. Chem. Soc. 84 (1992) 599-604; P. A. Bristow et al.,
Tetrahedron Letters 10 (1967) 901-903; P. A. Bristow et al., J. Chem. So
c. C (1968) 685-687に記載されている。触媒としては、メタンスルホン酸を使
用するのが有利である。該触媒は、通常0.01〜5モル%、有利には0.1〜
1モル%の量で使用する。
【0031】アルキレンスルフィットの合成 ジアルキルスルフィットを製造するために使用されるアルキレンスルフィット
の合成は、任意の所望の方法で実施することができる。従って、例えばエチレン
スルフィットは、塩化チオニルとエチレングリコールとの反応によって製造する
ことができる(特開昭70−33763号公報)。
【0032】 しかしながら、若干のアルキレンスルフィット、例えばエチレンスルフィット
は、エポキシドと二酸化硫黄とを触媒の存在下又は不在下に反応させることによ
り製造するのが有利である。
【0033】 エポキシドとしては、所望のアルキレンスルフィットに相応する式II:
【0034】
【化2】
【0035】 のエポキシドを使用することが可能である。
【0036】 式IIにおいて、R,R,R及びRは、互いに無関係に水素、アルキ
ル又はアリール基である;R,R,R及びRは、有利には互いに無関係
に水素又はメチル基である。エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを使用す
るのが特に有利である。エチレンオキシドを使用するのが、極めて特に有利であ
る。
【0037】 所望であれば、テトラエチルアンモニウムハロゲン化物又はアミンのような触
媒を添加することができる。このような触媒の使用は、G. A. Razuvaev et al.,
Z. obsc. Chim. 31 (1961) 1328-1332及び英国特許第844104号明細書に
記載されている。
【0038】 触媒は、一般に0.01〜10質量%、有利には0.1〜5質量%、特に有利
には1質量%の量で添加する。
【0039】 さらに、本発明は、以下の工程: (a)エポキシドと二酸化硫黄とを適当な触媒の存在下又は不在下に反応させて
、アルキレンスルフィットを形成する、 (b)アルキレンスルフィットとアルコールとを適当な触媒の存在下又は不在下
に反応させて、ジアルキルスルフィット及び相応するジオールを形成する、 (c)ジアルキルスルフィットを適当な触媒の存在下に転位させて、相応するア
ルキルアルカンスルホネートを形成する、 (d)アルキルアルカンスルホネートを加水分解して、所望のアルカンスルホン
酸を得る からなり、その際種々の工程で形成された副生成物の幾つかは適当な先行せる工
程に再循環させることができ、又は工程(b)で形成されたジオールは有用生成
物として利用することができる、アルカンスルホン酸の製造方法を提供する。
【0040】 工程(c)で副生成物として形成された二酸化硫黄は工程(a)に再循環させ
ることができ、かつ、工程(c)で形成されたジアルキルエーテルは、相応する
アルコールに加水分解した後に、工程(b)に再循環させることができる。工程
(d)で形成されたアルコールは、同様に工程(b)に再循環させることができ
る。
【0041】 工程(c)で製造したアルキルアルカンスルホネートは、相応するアルカンス
ルホン酸への加水分解(工程(d))の前に精製するのが有利である。
【0042】 アルカンスルホン酸は有利には、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基、例
えばメチル、エチル、n−プロピル又はi−プロピル基を有し、それらのうちで
もメチル基が極めて特に有利である。
【0043】 従って、使用アルコール(工程(b))は、特に有利には1〜3個の炭素原子
を有するアルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール又はi
−プロパノール、極めて特に有利にはメタノールである。
【0044】 特に有利に使用されるジアルキルスルフィット(工程(c))は、それらのア
ルキル基中に1〜3個の炭素原子を有するもの、例えばジメチルスルフィット、
ジエチルスルフィット、ジ−n−プロピルスルフィット又はジ−i−プロピルス
ルフィット、極めて特に有利にはジメチルスルフィットである。
【0045】 従って、使用アルキルアルカンスルホネート(工程(d))は、アルキル基中
に特に有利には1〜3個の炭素原子を有する、極めて特に有利には1個の炭素原
子を有するものである。アルキル基と、エステル基中の基とは有利には同じであ
るので、メチルメタンスルホネートが極めて特に有利である。
【0046】 本発明を以下の実施例により説明する。
【0047】 実施例エチレンオキシドとSOからのエチレンスルフィットの合成: エチレンスルフィット500g中に溶解した臭化テトラエチルアンモニウム5
gを圧力反応器に入れかつ170℃に加熱した。引き続き、エチレンオキシド4
08g及びSO622gを徐々にガスとして導入した。圧力は4〜8.5バー
ルの範囲にあった。該反応により粗製生成物が生成し、これはエチレンスルフィ
ット96%(GC面積%)からなっていた。
【0048】エチレンスルフィットからのジメチルスルフィットの合成: 液状形のエチレンスルフィット100g/h及びメタンスルホン酸0.44g
/hの流れ(ストリーム1)をバブルトレイ塔(60段のトレイ、直径=43m
m)の40段目のトレイの上に供給した。塔の底部からガス状のメタノール40
0g/hの温度調節した流れを計量供給した。メタノールの大部分は、第2の塔
から再循環させかつ温度調節下に新鮮なメタノール(60g/h)(ストリーム
2)を補充した。塔の底部を192℃の加熱しかつ塔底液を液面を調節しながら
汲み出した(ストリーム3)。塔底液は、少量のオリゴエチレングリコール及び
触媒と一緒に主としてエチレングリコールからなっていた。塔から出た蒸気を還
流凝縮器により75℃に冷却しかつ第2の塔(充填塔、直径=43mm、2mの
実験室用メッシュ充填体、表面積=1000cm/cm)に送った。この塔
を、塔頂で800ミリバールの圧力で操作した。第2の塔の底部を105℃に加
熱した。塔底液はジメチルスルフィットからなりかつ液面を調節しながら排出し
た(ストリーム4)。還流比を、塔の上部における温度が58℃になるようにセ
ットした。
【0049】メチルメタンスルホネートを形成するためのジメチルスルフィットの転位: ジメチルスルフィット220g及びトリ−n−ブチルアミン18.5gを、還
流凝縮器を備えた500mlのフラスコに入れかつ該混合物を油浴上で130℃
に還流加熱した。反応が進行するに伴い、温度は8時間にわたって170℃に上
昇した。該混合物は、反応の終了時に向かって暗色になった。粗製生成物を真空
蒸留(62℃、6ミリバール)によって後処理することにより、メチルメタンス
ルホネート143g(収率:65%)が得られた。
【0050】メチルメタンスルホネートの加水分解によるメタンスルホン酸の製造: メチルメタンスルホネート80gとHO130.9gの混合物を、激しく攪
拌しながら98℃に加熱した。H−NMRによる分析によれば、該エステルは
45分後に完全に加水分解されていた。該反応混合物は、水の他にメタンスルホ
ン酸及びメタノールだけを含有していた。遊離したメタノールの一部は加水分解
の途中で反応してジメチルエーテルを形成し、これはガス状で排出した。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月6日(2001.2.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 マティアス アイアーマン ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ フォイアーバッハシュトラーセ 8 (72)発明者 エヴァ フロイデンターラー ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ガイベルシュトラーセ 66 Fターム(参考) 4H006 AA02 AB80 BA51 BA52 BA90 BD34 BD52 BD70 BE42 BE60 4H039 CA42 CA80 CD40 CH70 CH90 CJ90

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアルキルスルフィットからアルカンスルホン酸を製造する
    方法において、以下の工程: ジアルキルスルフィットを適当な触媒の存在下に転位させて、相応するアルキル
    アルカンスルホネートを形成する及び 生成したアルキルアルカンスルホネートを加水分解して、相応するアルカンスル
    ホン酸を得る ことを特徴とするアルカンスルホン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 ジアルキルスルフィットを、アルキレンスルフィットとアル
    コールとを適当な触媒の存在下又は不在下に反応させることにより得る請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルキレンスルフィットを、エポキシドと二酸化硫黄とを適
    当な触媒の存在下又は不在下に反応させることにより得る請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルカンスルホン酸を製造する方法において、以下の工程:
    (a)エポキシドと二酸化硫黄とを適当な触媒の存在下又は不在下に反応させて
    、アルキレンスルフィットを形成する、 (b)アルキレンスルフィットとアルコールとを適当な触媒の存在下又は不在下
    に反応させて、ジアルキルスルフィット及び相応するジオールを形成する、 (c)ジアルキルスルフィットを適当な触媒の存在下に転位させて、相応するア
    ルキルアルカンスルホネートを形成する、 (d)アルキルアルカンスルホネートを加水分解して、所望のアルカンスルホン
    酸を得る からなり、その際種々の工程で形成された副生成物の幾つかは適当な先行せる工
    程に再循環させることができ、又は工程(b)で形成されたジオールは有用生成
    物として利用することができることを特徴とするアルカンスルホン酸の製造方法
  5. 【請求項5】 製造したアルキルアルカンスルホネートを、相応するアルカ
    ンスルホン酸に加水分解する前に精製する請求項1から4までのいずれか1項記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 アルカンスルホン酸が1〜3個の炭素原子を有するアルキル
    基を有する請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 アルキル基がメチル基である請求項6記載の方法。
JP2000597260A 1999-02-03 2000-02-03 アルカンスルホン酸の製造方法 Withdrawn JP2002540066A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

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