JP2002539820A - 植物の病気を制御するためのBacilluspumilus菌株 - Google Patents

植物の病気を制御するためのBacilluspumilus菌株

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Abstract

(57)【要約】 本発明により、ある特定の植物病原体に対してのみ抗真菌活性を示し、そして抗細菌活性を示さない、新規な抗生物質産生Bacillus sp.、ならびに、この菌株の同定する特徴全てを有する菌株の生物学的に純粋な培養物が提供される。また、これらの菌株、これらの菌株によって産生される上清またはこれらの菌株から単離される代謝物の有効量を施用することによって、植物、果実、および根の真菌感染を処置または真菌感染から保護する方法が提供される。本発明はさらに、NRRL登録番号B−30087の菌株をB−21661(AQ713)と共に用いることの相乗的な殺真菌効果を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) この出願は、1999年3月30日に提出された米国特許出願番号第09/2
81,360号の一部係属出願、および1999年12月14日に提出された米
国特許出願番号第09/461,700号の一部継続出願であり、これらの内容
は本明細書中において本開示の参考文献に組み込まれる。
【0002】 (本発明の分野) 本発明は、バイオ農薬の分野である。より具体的には、本発明は、Bacil
lus pumilusの新規菌株、NRRL登録番号第B−30087号は、
インビボで広い範囲の真菌による植物の病気を阻害し得るという発見に関連する
。本発明はまた、この新規Bacillus菌株、および抗生物質およびこの菌
株の精製および未精製画分を単独で、または他の化学的および生物学的農薬と組
み合せて含む殺真菌性の組成物に関連する。本発明はさらに、NRRL登録番号
第B−30087号とNRRL登録番号B−21661号、(CCRC9101
06)を共に用いた相乗的な殺真菌効果に関連する。
【0003】 (背景) 一般的に、様々な微生物が植物の疾患を制御するのに有用な生物学的活性を示
すことが知られている。作物学および園芸学的に重要な様々な植物の病気を制御
することが、生物学的農薬を同定および開発する分野において進歩したが、使用
されているほとんどの農薬は未だ合成化合物である。これら化学的殺真菌剤の多
くは、Environmental Protection Agency(E
PA)によって発癌性物質として分類され、そして野生生物および他の非標的種
に対して毒性である。それに加えて、病原体は化学的農薬に対して抵抗性を発達
させ得る。例えば、Schwinnら、Advances In Plant
Pathology:Phytopathora infestans、The
Cause of Late Blight of Potato、244頁
、Academic Press、San Diego、Calif.(199
1)を参照のこと。
【0004】 生物学的な制御は、合成化学的殺真菌剤の魅力的な代替を提供する。バイオ農
薬(生存生物体およびこれら生物体によって産生される天然に産生された化合物
)はより安全で、より生物分解性で、そして開発するのがより安価であり得る。
【0005】 通常使用されるバイオ農薬の1つは、グラム陽性細菌Bacillus th
uringiensisである。農薬性B.thuringiensis菌株は
、胞子形成の間に結晶性タンパク質を産生することが知られており、それは特定
の状態および特定の種の昆虫および線虫に特に毒性である(例えば米国特許第4
,999,192号、および米国特許第5,208,017号を参照のこと)。
B.thuringiensisによって産生されるタンパク質様のエンドトキ
シンはまた、キュウリヒゲナガハムシ属の数種のハムシおよび他の甲虫に対する
殺虫剤として作用する(例えば、米国特許第5,187,09号およびJohn
son,T.J.ら(1993)、J.Econ.Entomol.、86:3
30−333)。B.thuringiensisエンドトキシンは、精製結晶
、洗浄細胞ペレット、および発現したタンパク質として有効であることが示され
た。Warrenら、第WO96/10083号は、Bacillus cer
eusおよびB.thuringiensisの生長期の間に産生される非エン
ドトキシンタンパク質を開示している。Vip1およびVip2と呼ばれるこれ
らの生長期タンパク質は、キュウリヒゲナガハムシ属の数種のハムシ(北部およ
び西部)に対して強力な活性を有する。例えば、Estruchら(1997)
、Nature−Biotechnology 15:137−141を参照の
こと。
【0006】 ベータ外毒素と呼ばれる1つのB.thuringiensisの熱安定性代
謝物も、農薬の性質を有することが示された。BurgjeronおよびBia
che(1979)、Entomophaga 11:279−284は、コロ
ラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)に対して
活性であるベータ外毒素を報告している。それに加えて、公知のB.thuri
ngiensisのベータ外毒素は、線虫だけでなく、ハエ、ガの幼虫、ダニ、
およびキュウリヒゲナガハムシ属の数種のハムシを殺す、非特異的な農薬活性を
示す。シグマ外毒素は、ベータ外毒素と類似の構造を有し、そしてコロラドハム
シに対して活性である。Argauerら(1991)、J.Entomol.
Sci.26:206−213を参照のこと。アルファ外毒素は、Musca
domesticaの幼生に毒性である(Cluthy(1980)、FEMS
Microbiol.Lett.8:1−7)。ガンマ外毒素は、種々のタン
パク質溶解酵素、キチナーゼ、およびプロテアーゼである。ガンマ外毒素の毒性
効果は、ベータ外毒素またはデルタエンドトキシンと組み合せてのみ発現される
。Forsberg,C.、「Bacillus thuringiensis
:Its effects on Enviromental Quality
」 National Research Council of Canad
a、公開番号第NRCC15385号、91〜109頁(1976)を参照のこ
と。Stonardら(1994)、ACS Symposium Serie
s 551:25は、Bacillus cereus菌株の上清における、キ
ュウリヒゲナガハムシ属の数種のハムシに対して活性な、水溶性の2次代謝物を
報告している。
【0007】 ツヴィッターマイシン(zwittermicin)Aは、多くの真菌および
細菌性の植物病原体に対して広いスペクトルの活性を有する、水溶性の酸に安定
な直鎖状アミノポリオール分子である(Heら(1994)、Tetrahed
ron Lett.35(16):2499−2502を参照のこと)。ツヴィ
ッターマイシンAはまた、B.thuringiensisの活性を増強するこ
とが知られている。Mankerら(WO96/39037号)が、最初にツヴ
ィッターマイシンAのB.thuringiensis−増強能力および性質を
決定した。続いて、Schnepfらもまた、ツヴィッターマイシンAがB.t
huringiensisを増強することを報告した(米国特許第5,702,
703号)。
【0008】 バチルスは、抗真菌および抗細菌性の2次代謝物を産生することが知られてい
る。Korzybskiら、「Bacillus科(バチルス科)から単離され
た抗生物質」、Antibiotics−Origin,Nature and
Properties、American Society for Mic
robiology、Washington,D.C.第III巻(1978)
、およびBerdy、CRC Handbook of Antibiotic
Compounds、第I−XIV巻、CRC Press,Inc.、Bo
ca Raton、FL(1980−87)を参照のこと。B.pumilus
によって産生される化合物は、micrococcin P、pumilin、
およびtetainを含む。
【0009】 Kawaguchiらは、米国特許第4,250,170号において、Bac
illusから、広い範囲のグラム陽性およびグラム陰性細菌に対する活性を有
する、新規水溶性抗生物質を単離した。Stabbら(1990)Applie
d Environ.Microbiol.60:4404−4412は、抗真
菌活性を示す特定のBacillus spp.(Bacillus spp.
は、B.subtilis、B.cereus、B.mycoides、B.t
huringiensisを含む)菌株を同定した。これらの菌株は、ツヴィッ
ターマイシンAおよび/またはカノサミン(kanosamine)を産生する
ことが示された。Milnerら、Appl.Environ.Microb.
62:3061−3066(1996)を参照のこと。これらは、Phytop
athora medicaginis、P.nicotianae、P.ap
hanidermatumまたはSclerotinia minorによって
起こる、土壌伝播性の病気である立枯れ病に対して有効である抗生物質である(
Stabbら、前出を参照のこと)。ツヴィッターマイシンAは、水溶性の、酸
に安定な直鎖状アミノポリオール分子である。Heら(1994) Tetra
hedron Lett.35(16):2499−2502を参照のこと。そ
れは多くの真菌および細菌性植物病原体に対して広いスペクトルの活性を有する
。カノサミン(Milnerら、1996)もまた、広い範囲の真菌性植物病原
体および少数の細菌種を阻害する。
【0010】 Handelsmanらは、米国特許第5,049,379号において、ツヴ
ィッターマイシンA−産生B.cereusが、アルファルファおよびダイズの
立枯れ病を制御する方法を記載している。種がB.cereus ATCC53
522でコートされた場合、根腐れ真菌の病原性活性が阻害された。同様に、特
定のB.cereus菌株の胞子に基づく処方を、ダイズの種または種の周りの
土壌に適用すると、畑でのダイズの収量が改善されることが示された。Osbu
rneら(1995)Am.Phytopathol.Soc.79(6):5
51−556を参照のこと。バイオ農薬の適用方法は、当該分野で周知であり、
そして例えば微生物の可溶性の粉末、乾燥流動可能性(flowables)、
マイクロカプセル封入、および液体処方、適当な培養物からの培養液全体または
抗生物質画分を含む。例えば、Rossallの米国特許第5,061,495
号、およびHandelsmanの米国特許第5,049,379号を参照のこ
と。
【0011】 Tsunoら(1986)J.Antibiotics XXXIX(7):
1001−1003は、インビトロにおいて広い範囲の細菌に対する活性を有す
る、B.pumilus由来の新規アミノ糖抗生物質を報告している。
【0012】 Khmel,I.A.ら(1995)は、SU1817875において、真菌
性の植物病原体および細菌を制御するのに使用される、Bacillus pu
milusの新規菌株VKM CR−333Dを開示している。
【0013】 Leifertら、J.Appl.Bacteriol.78:97−108
(1995)は、2つのBacillus菌株、B.subtilis CL2
7およびB.pumilus CL45による、抗Botrytisおよび抗A
lternaria抗生物質の産生を報告している。培養液全体および細胞がな
い濾液が、インビトロにおける試験でBotrytisおよびAlternar
iaに対して活性であり、そしてAstilbeに対するインビボ小植物試験に
おいてBotrytisに対して活性である。Leifertら(1997)米
国特許第5,597,565号は、収穫後の病気を引き起こす真菌、Alter
naria brassicicolaおよびBotrytis cinere
aを阻害するのに特に有効な、B.subtilis、B.pumilus、お
よびB.polymyxaを開示している。彼らはまた、細胞がない培養濾液に
おいて産生された抗生物質の存在、および異なるpH値でのその活性を開示して
いるが、彼らはこれらの化合物を同定していない。B.subtilis由来の
化合物は、低いpHで活性を失うが、B.pumilus抽出物由来の活性は、
5.6より低いpH値でのみ起こる。Leifertら(1998)米国特許第
5,780,080号は、Alternaria brassicicolaお
よびBotrytis cinereaを阻害するために、B.subtili
s、B.pumilus、およびB.polymyxa菌株で治療し得るキャベ
ツを開示している。
【0014】 Loefflerら(1986)J.Phytopathology 115
:204−213は、抗真菌および抗細菌活性を有する種々の抗生物質を産生す
るB.subtilis、B.pumilus、B.licheniformi
s、およびB.coagulans菌株を開示している。B.pumilusは
bacilysinおよびiturin Aを産生した。bacilysinは
、分子量270の非常に小さい化合物であり、酵母のみを阻害する。ituri
nは、極性溶媒に可溶性であり、広い抗真菌および抗細菌活性を有する。
【0015】 米国特許第5,344,647号において、Rossallは、広い抗真菌活
性を有するBacillus subtilis菌株を開示している。さらに、
Rossallの米国特許第5,061,495号は、63,500ダルトン、
5より低いpHで沈殿し、そしてグラム陽性細菌および真菌(Botrytis
およびErysiphe)に対して活性を有する、B.subtilis由来の
新規抗生物質を提供する。Sholbergら(1995)Can.J.Mic
robiol.41:247−252、Swinburneら(1975)Tr
ans.Brit.Mycol.Soc.65:211−217、Singhお
よびDeverall(1984)Trans.Br.Mycol.Soc.8
3:487−490、Ferreiraら(1991)Phytopathol
ogy 81:283−287、およびBakerら(1983)Phytop
athology 73:1148−1152。全てBacillus spp
.およびBacillus subtilisの、真菌植物病原体の生物学的制
御薬剤としての使用を開示している。Puseyら(1988)Plant D
is.72:622−626、Puseyら、米国特許第5,047,239号
、およびMcKeenら(1986)Phytopathology 76:1
36−139は、B.subtilisを用いた収穫後の果実腐敗の制御を開示
している。Mckeenら、前出は、低分子量iturin環状ポリペプチドと
類似の抗生物質が、B.subtilisのこの殺真菌活性に寄与していること
を示した。
【0016】 Liuらは、米国特許第5,403,583号において、Bacillus
sp.(ATCC 55000)および真菌植物病原体、Rhizoctoni
a solaniを制御する方法を開示している。IslamおよびNandi
(1985)J.Plant Dis.Protect.92(3):241−
246は、コメの褐色斑点(rice brown spot)の原因であるD
rechslera oryzaeに拮抗するBacillus sp.を開示
している。同じ著者ら、IslamおよびNandi(1985)J.Plan
t Dis.Protect.92(3):233−240はまた、Drech
slera oryzae、Alternaria alternataおよび
Fusarium roseumに対するBacillus sp.のインビト
ロにおける拮抗を開示している。彼らは、培養濾液中の3つの成分について議論
している。最も活性な抗生物質は、水およびメタノールに高度に可溶性であり、
255nmにUVピーク、および260nmに肩を有し、ポリオキシン様のリポ
ペプチドであることが証明された。Cookら(1987)Beltwide
Cotton Production Research Conferenc
es、Dallas、TX、43−45頁は、ワタの根腐れの原因であるPhy
matotrichum omnivorumによって死滅するワタの数を抑制
するための、Bacillus sp.の懸濁液の使用を開示している。
【0017】 B’ChirおよびNamouchi(1988)Revue Nemato
logique 11(2):263−266は、線虫捕獲真菌を刺激してその
線虫を捕獲する能力を増加させるBacillus pumilusについて報
告している。B’ChirおよびBelkadhi(1986)Med.Fac
.Landbouww.Rijksuniv.Gent 51/3b:1295
−1310は、真菌(Fusarium)およびカンキツ属で感染を引き起こす
線虫の細胞相互作用を論じている。その真菌はB.pumilusと結合してお
り(それらは共に存在する)、そして線虫もそこに存在する場合、真菌はより重
症である。B.pummilusは、線虫の食料を供給しているようである。G
okteおよびSwarup(1988)Indian J.Nematol.
18(2):313−318は、抗線虫薬であるB.pumilusについて報
告しているが、彼らは抗真菌活性を報告していない。Slabospitska
yaら(1992)Mikrobiol Zh(Kiev)54(6):16−
22は、B.pumilusを含む多くの異なるBacillusを、キチナー
ゼを産生する能力に関して比較しているが、彼らは植物病原体に対する活性は報
告していない。B.pumilusは、最も低いキチナーゼレベルを産生する。
McInroyら(1995)Plant and Soil 173(2):
337−342は、植物の幹および根中の内生植物である、多くのBacill
usおよびB.pumilusを含む多くの型の細菌を調査した。しかし、彼ら
は、これらの内生植物菌株が抗真菌性であるという証拠は示していない。Che
rninら(1995)Molecular Geneticsは、植物の疾患
を引き起こす細菌(例えばXanthomanas、Pseudomonas、
Erwinia)および真菌に対する広いスペクトルの活性を有するBacil
lus pumilusを発見した。Feyら(1991)Akad Land
wirts Kartは、種イモをRhizoctonia solaniから
ある程度守るB.pumilus菌株について報告している。
【0018】 (本発明の開示) 特定の特異的な植物病原体に対してのみ抗真菌活性を示し、そして抗細菌活性
を示さない、新規抗生物質産生Bacillus sp.が提供される。有効な
量の抗生物質産生Bacillus sp.を適用する工程を含む、真菌の感染
から植物、果実および根を処置または保護する方法も提供される。抗生物質産生
Bacillus sp.は、培養液全体の懸濁液として、または抗生物質産生
Bacillus sp.の培養液全体から得た、部分的に精製された抗生物質
を含む上清として提供され得る。特異的な抗真菌活性を示し、そして抗細菌活性
を示さない新規水溶性抗生物質も提供される。
【0019】 本発明はまた、B.thuringiensisの殺虫活性を増強する新規化
合物も提供する。その化合物は、B.pumilusの培養液全体または上清か
ら単離され、そしてB.thuringiensisと組み合せた場合、その殺
虫活性を増強する。本発明はまた、Bacillusの細菌懸濁液またはBac
illusの培養液の代謝物を含む上清または精製した代謝物を用いて、植物の
上、または中への昆虫の侵入を制御するための植物を治療する方法を含む。
【0020】 本発明はさらに、殺真菌剤として使用するために菌株B−30087と菌株B
−21661(AQ713)の組み合せを提供する。ここでその菌株を共に使用
することは、いずれかを単独で使用する場合よりも高い有効性を提供する。
【0021】 (本発明の実施方法) 本発明は、サビ菌、ウドンコ病菌、およびべと病菌のような、特定の植物病原
体に対してのみ抗真菌活性を有する、Bacillus sp.の新規菌株およ
びその変異体または改変体の、全ての識別する特徴を有する菌株の生物学的に純
粋な培養物を提供する。このB.pumilusの新規菌株は、1999年1月
14日に、Agricultural Research Culture C
ollection(NRRL)、1815 North Universit
y Street、Peoria Ill、61604、USAに供託され、そ
して特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の規定のも
とに、受け入れ番号第NRRL B−30087号を与えられた。NRRL B
−21661号と呼ばれる菌株が、同じ組織に1997年3月7日に供託された
。それはその後American Type Culture Collect
ion(ATCC)によってBacillus subtilisとして同定さ
れた。
【0022】 本発明はまた、そのような細菌菌株、またはそのような細菌菌株から得た抗生
物質を含む上清または純粋な抗生物質を用いて、植物の根を含む植物における真
菌性の病気を予防および治療する方法も含む。本発明はまた、10,000ダル
トンより小さい分子量を有し、わずかに熱不安定性、陽性に荷電、そしてUV吸
収によるHPLCピークが280nmで最大、そして230nmに肩がある、水
溶性抗真菌性抗生物質も含む。その抗生物質はツヴィッターマイシンAではない
【0023】 本発明のさらなる局面は、B.thuringiensisと組み合せた場合
にB.thuringiensisの殺虫活性を増強する、B.pumilus
の培養液全体または上清を含む。本発明はまた、Bacillusの細菌懸濁液
、またはBacillusの培養物の代謝物を含む上清、または精製した代謝物
を用いて、植物の上または中への昆虫の侵入を制御するために、植物を治療する
方法を含む。
【0024】 本発明のさらなる局面は、殺真菌剤としてB.pumilus(NRRL B
−30087)とB.subtilis(NRRL B−21661)の菌株を
組み合せて使用することの、予想外の相乗効果である。本発明はその組成物およ
びそれらを殺真菌剤として用いる方法を含む。
【0025】 (定義) 本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」「an」およ
び「the」は、他に文脈が明らかに指図しなければ、複数の表示を含む。例え
ば、「a cell」という用語は、その混合物を含む複数の細胞を含む。
【0026】 本明細書中で使用される場合、「含む」という用語は、その組成物および方法
は、列挙した成分を含むが、他を除外しないことを意味するように意図される。
「本質的に〜からなる」は、組成物および方法を定義するために使用される場合
、その組み合せに本質的に重要な他の成分を除外することを意味する。従って、
本質的に本明細書中で定義されたような要素からなる組成物は、単離および精製
方法からの痕跡混入物および、リン酸緩衝化生理食塩水、保存剤等のような薬剤
学的に許容できる担体を除外しない。「〜からなる」は、他の成分および本発明
の組成物を投与する重要な方法工程の痕跡要素以上のものを除外することを意味
する。これら変化(transition)用語のそれぞれによって定義された
実施形態は、本発明の範囲内である。
【0027】 「単離された」という用語は、「生物学的に純粋な」と交換可能に使用され、
そしてその菌株または代謝物が通常天然に結合している成分、細胞および他から
分離されたことを意味する。
【0028】 本明細書中で使用される場合、「生物学的制御」は、2番目の生物体を用いる
ことによる、病原体または昆虫の制御として定義される。生物学的制御の公知の
メカニズムは、根の表面の空間に関して真菌をアウトコンピーティング(out
−competing)することによって根腐れを制御する腸の細菌を含む。抗
生物質のような細菌の毒素が、病原体を制御するために使用されてきた。その毒
素を、単離および植物に直接適用し得、またはインサイチュで毒素を産生するよ
うに細菌種を投与し得る。
【0029】 「真菌(fungus)」または「真菌(fungi)」という用語は、クロ
ロフィルを欠く、広範に種々の有核の胞子を有する生物体を含む。真菌の例は、
酵母、カビ、ウドンコ病、錆菌類、およびキノコを含む。
【0030】 「細菌」という用語は、明確な核を有さないあらゆる原核生物を含む。
【0031】 「殺真菌性」は、真菌の死亡率を増加させる、または増殖速度を阻害する物質
の能力を意味する。
【0032】 「抗生物質」は、微生物を殺すまたは阻害することができるあらゆる物質を含
む。抗生物質は、微生物によって、または合成過程によって、もしくは半合成過
程によって産生され得る。従って、その用語は、真菌を阻害するまたは殺す物質
、例えばツヴィッターマイシンAまたはカノサミンを含む。
【0033】 「抗真菌剤」は、真菌を殺すまたは増殖を阻害できるあらゆる物質を含む。
【0034】 「培養」という用語は、様々な種類の培地上または中での生物体の増殖を指す
【0035】 「ブロス培養物全体」とは、細胞および培地を両方含む液体培地をいう。
【0036】 「上清」とは、培養液中で増殖した細胞を遠心、ろ過、沈降、または当該分野
で周知の他の方法によって除去した場合に残る液体培養液をいう。
【0037】 本明細書中で使用される場合、「昆虫」という用語は、「昆虫綱」の全ての生
物体を含む。「前成虫」昆虫とは、例えば卵、幼生、および若虫を含む、成虫期
より前のあらゆる形態の生物体を指す。「殺虫性」とは、昆虫の死亡率を増加さ
せる、または増殖速度を阻害する物質の能力をいう。「抗線虫性」とは、線虫の
死亡率を増加させるか、または増殖速度を阻害する物質の能力をいう。「農薬の
」は、昆虫、線虫、およびダニの死亡率を増加させるまたは増殖速度を阻害する
物質の能力をいう。
【0038】 「ポジティブコントロール」は、農薬活性を有することが知られている化合物
を意味する。「ポジティブコントロール」は、市販で入手可能な化学的農薬を含
むがこれに限らない。「ネガティブコントロール」という用語は、農薬活性を有
さないことが公知の化合物を意味する。ネガティブコントロールの例は、水また
は酢酸エチルである。
【0039】 「溶媒」という用語は、溶液中に別の物質を保持するあらゆる液体を含む。「
溶媒抽出可能」とは、溶媒に溶解し、そして次いで溶媒から単離し得るあらゆる
化合物をいう。溶媒の例は、酢酸エチルのような有機溶媒を含むがこれに限らな
い。
【0040】 「代謝物」という用語は、農薬活性を有する微生物の発酵のあらゆる化合物、
物質または副産物を指す。上記で定義した抗生物質は、微生物に対して特に活性
な代謝物である。
【0041】 「組成物」は、活性薬剤および、不活性(例えば検出可能な薬剤または標識)
、またはアジュバントのように活性な、別の化合物または組成物との組み合せを
意味することを意図する。
【0042】 「画分」は、上清の分子を大きさ、極性、または電荷によって分離するために
使用される分画アッセイからのアリコートを意味することを意図する。
【0043】 「部分的に精製した画分」は、バイオアッセイで発芽を阻害、またはlepi
oloplausに対するB+活性を増強し得る、分画アッセイで回収されたア
リコートの1つである。
【0044】 「有効な量」は、有益なまたは望ましい結果を得るのに十分な量である。有効
な量を、1つ以上の用途において適用し得る。治療および防御に関して、「有効
な量」は、昆虫の外寄生の進行を改善、安定化、逆行、遅延(slow)、また
は遅延(delay)させるのに十分な量である。
【0045】 本発明者らは、特定の植物病原体にのみ抗真菌活性を有し、そして抗細菌活性
を有さない、NRRL登録番号第B−30087号で寄託されたBacillu
s sp.の新規抗生物質産生菌株、およびその変異体の、全ての同定する性質
を有する菌株の生物学的に純粋な培養を記載する。1つの局面において、その菌
株はNRRL登録番号第B−30087号で寄託されたBacillus pu
milus、およびその菌株の変異体である。
【0046】 他の局面では、その菌株は、NRRL登録番号第B−30087号で寄託され
た菌株の全ての同定する性質(下記で提供されるような)を有する、NRRL登
録番号第B−30087号の変異体または改変体である。変異体または改変体は
、本開示中で相互交換可能に使用され、そしてさらに、高いストリンジェンシー
の条件下でNRRL登録番号第B−30087号のゲノムとハイブリダイズする
ゲノムを有するものとして同定され得る。「ハイブリダイゼーション」とは、1
つ以上のポリヌクレオチドが反応して、ヌクレオチド残基の塩基間の水素結合に
よって安定化される複合体を形成する反応をいう。水素結合は、ワトソン−クリ
ック塩基対形成、フーグスティーン結合、またはあらゆる他の配列特異的な様式
によって起こり得る。その複合体は、二本鎖構造を形成する2本の鎖、複数鎖の
複合体を形成する3本以上の鎖、1本の自己ハイブリダイズ鎖、またはこれらの
あらゆる組み合せを含み得る。ハイブリダイゼーション反応は、異なる「ストリ
ンジェンシー」の条件下で行い得る。一般的に、低いストリンジェンシーのハイ
ブリダイゼーション反応は、10×SSC中約40℃で、または同等のイオン強
度/温度の溶液で行われる。中程度のストリンジェンシーのハイブリダイゼーシ
ョンは、代表的には6×SSC中約50℃で、そして高いストリンジェンシーの
ハイブリダイゼーション反応は、一般的に1×SSC中約60℃で行われる。
【0047】 NRRL登録番号第B−30087号の変異体または改変体はまた、NRRL
登録番号第B−30087号のゲノムと、85%より多い、より好ましくは90
%より多い、またはより好ましくは95%より多い配列が同一であるゲノム配列
を有する菌株として定義され得る。ポリヌクレオチドもしくはポリヌクレオチド
領域(またはポリペプチドもしくはポリペプチド領域)が、別の配列に対して特
定の割合(例えば80%、85%、90%、または95%)の「配列同一性」を
有することは、整列した場合、2つの配列を比較してその塩基(またはアミノ酸
)の割合が同一であることを意味する。この整列および相同性の割合または配列
同一性は、当該分野で公知のソフトウェアプログラム、例えばCURRENT
PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY(F.M.A
usubelら編、1987)補遺30、第7.7.18節、表7.7.1で記
載されているものを用いて決定し得る。好ましくは、整列のためにデフォルトパ
ラメーターを使用する。好ましい整列プログラムは、デフォルトパラメーターを
使用するBLASTである。特に、好ましいプログラムは、以下のデフォルトパ
ラメーターを使用するBLASTNおよびBLASTPである:遺伝コード=標
準;フィルター=無し;鎖=両方;カットオフ=60;予期=10;マトリック
ス=BLOSUM62;記述=50配列;分類=HIGH SCORE;データ
ベース=非重複性、Genbank+EMBL+DDBJ+PDB+GenBa
nk CDS翻訳+SwissProtein+SPupdate+PIR。こ
れらのプログラムの詳細を、以下のインターネットアドレスにおいて見出し得る
:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/cgi−bin
/BLAST。
【0048】 本発明はさらに、上記で述べた培養から得た上清を提供する。その上清を、遠
心;ろ過;沈降等を含む、当該分野で周知の方法によって得ることができる。
【0049】 別の局面において、本発明は、水溶性抗真菌性抗生物質である単離された代謝
物を含む。その代謝物は、本発明の菌株から単離され、そして上記で記載される
。それは、特定の植物病原体に対して活性を有するが細菌には活性を有さず、1
0,000ダルトンより小さい、UV吸収のピークが280nm、および肩が2
30nm、酸および塩基に安定、80℃より上でわずかに熱不安定性、そして陽
性に荷電した化学的性質を有する。本発明はさらに、この代謝物を産生する過程
、本発明の菌株を培養する工程、および下記で記載する方法を用いて活性代謝物
を単離する工程を包含する方法を提供する。
【0050】 本発明のさらなる局面は、殺真菌活性を有する、NRRL登録番号第B−30
087号の、部分的に精製された活性画分である。活性画分は、ツヴィッターマ
イシンAと同一ではない。
【0051】 本発明によってさらに、あらゆる上記の菌株(その変異体または改変体を含む
)、上清、画分および代謝物を、単独または、お互いにおよび担体と組み合せて
含む組成物が提供される。これらの組成物は、さらに少なくとも1つの化学的ま
たは生物学的農薬を加えることによって補充され得る。これらの組成物は、水和
剤、顆粒処方、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物(emulsifiable c
oncentrate)またはマイクロカプセル化を含むがこれらに限定されな
い、種々の処方の形態を取り得る。
【0052】 本発明の範囲内で組成物のよい分散および接着を達成するために、培養液全体
、上清、画分および/または代謝物/抗生物質を、分散および接着を助ける成分
とともに処方することが有利であり得る。よって、適当な処方が当業者に公知で
ある(水和剤、顆粒等、または適当な媒体等中にマイクロカプセル化され得る処
方、液体(例えば水性の流動可能物(flowables)および水性懸濁液)
ならびに乳化可能な濃縮物)。他の適当な処方が、当業者に公知である。
【0053】 上記で述べたあらゆる菌株、代謝物、画分、上清およびこれら活性成分を含む
組成物を、植物、根または果実を真菌感染から処置または保護する方法を提供す
るために使用し得る。その方法は、有効な量の菌株、代謝物、画分、上清または
これら活性成分を含む組成物を、単独で、またはお互いにおよび/または他の生
物学的または化学的農薬と組み合せて、感染した根、植物、または果実に適用す
ることを含む。有効な量のこれら組成物をまた、そのような外寄生を予防するた
めに、植物、根、または果実に適用し得る。
【0054】 さらなる局面において、本発明は、新規菌株Bacillus sp.NRR
L登録番号第B−30087号の同定する性質を全て有する菌株またはその改変
体によって産生された、有効な量の抗生物質を適用することを含む、真菌性の病
気から植物、根、または果実を処置または保護する方法を含む。1つの実施形態
において、その菌株はBacillus sp.NRRL登録番号第B−300
87号である。
【0055】 本発明はさらに、Bacillus thuringiensisの殺虫活性
を増強する、水溶性化合物を提供する。ここでその化合物は、10,000ダル
トン未満の分子量を有し、そしてその化合物はツヴィッターマイシンAではない
。その化合物は、ベータ外毒素または他のBacillus thuringi
ensis産生外毒素ではない。
【0056】 その化合物を、陰イオン交換樹脂、アセトニトリル沈殿、およびサイズ排除ク
ロマトグラフィー(SEC)によって単離する。本発明はまた、その新規化合物
を含むBacillusの上清の、部分的に精製された画分を提供する。その新
規化合物および活性画分を、B.subtilis、B.cereus、B.m
ycoides、およびB.pumilusを含むがこれに限らないBacil
lus spp.の群から選択されるBacillusから単離し得る。
【0057】 当該分野の化学者(chemist skilled in the art
)が、化合物が完全に精製されたかどうか決定することを可能にする、その1
NMR(またはプロトンNMR)スペクトルによって、部分的に精製された活性
画分を同定し得る。化合物が純粋な場合、1つのプロトンを示すピークが1の任
意の値に統合する。次いで、2つのプロトン、例えばメチレン基を示すピークは
、2の値に統合する。3つのプロトン、例えばメチル基を示すピークは、3に統
合する。これは図3、純粋なツヴィッターマイシンAスタンダードの場合である
。しかし、活性な部分的に精製されたBacillus thuringien
sisエンハンサーの1H NMRスペクトルは、1より小さく統合するピーク
の群を有し、そして従ってスペクトル中のより大きなピーク由来の、別の化合物
に属する。
【0058】 単離において、その化合物は殺虫活性を示さない。Bacillus thu
ringiensisとの組み合せが、植物および植物の根に適用した場合にB
acillus thuringiensisの殺虫効果を増強する。Baci
llus thuringiensisは、微生物菌株、市販製品、遺伝子工学
で作られた植物(engineered plant)、殺虫的に活性な代謝物
、殺虫的に活性な上清またはデルタエンドトキシンの形態であり得る。
【0059】 Bacillus thuringiensisは、パラ胞子(parasp
oral)結晶性タンパク質を含むことによって特徴付けられる、グラム陽性、
胞子形成細菌である。そのタンパク質は、害虫に対して高度に毒性であり得、そ
してその毒性活性において特異的であり得る。上記の特許請求の範囲で使用され
る場合、「Bacillus thuringiensis」という用語は、微
生物菌株、そのような菌株またはその菌株から単離された活性代謝物または画分
を含む単離物を含む市販製品、Bacillus thuringiensis
の殺虫性タンパク質または遺伝子産物またはデルタエンドトキシンをコードする
遺伝子を発現する、遺伝的に改変された、または遺伝子操作された植物を含む。
毒素遺伝子が単離および配列決定され、そして組換えDNAに基づくBacil
lus thuringiensis産物が産生および使用が認可された。遺伝
子工学技術および、これらのBacillus thuringiensisエ
ンドトキシンを農業環境に伝達する新しいアプローチが、開発中であり、そして
商業生産されている。これらは、害虫抵抗性のためにエンドトキシン遺伝子を用
いて遺伝子操作された植物の使用、および安定化したインタクトな微生物細胞の
、Bacillus thuringiensisエンドトキシン伝達媒体とし
ての使用を含む(Gaertnerら(1988)TIBTECH 6:S4−
S7)。標的害虫を、天然に毒素を発現する野生型Bacillus thur
ingiensisに曝露することによって、Bacillus thurin
giensisを、標的害虫に対して使用可能にし得る。あるいは、望ましい毒
素をコードする遺伝子を、適当な組換え宿主中で形質転換および発現させ得る。
殺虫活性を保持するBacillus thuringiensis毒素のフラ
グメントも使用し得る。
【0060】 以下の米国特許は、農薬性のBacillus thuringiensis
単離物またはBacillus thuringiensis毒素を発現する組
換え微生物を開示している:米国特許第5,006,335号;同第5,106
,620号;同第5,045,469号;同第5,135,867号;同第4,
990,332号;同第5,164,180号;同第5,126,133号;同
第5,093,119号;同第5,208,017号;同第5,186,934
号;同第5,185,148号;同第5,211,946号;同第4,948,
734号;同第4,849,217号;同第4,996,155号;同第4,9
99,192号;同第4,966,765号;同第5,073,632号;同第
5,196,342号;同第5,063,055号;同第5,080,897号
;同第5,024,837号;同第5,147,640号;同第5,173,4
09号;および同第5,186,934号。
【0061】 Bacillus thuringiensis subsp.kursta
kiの胞子および結晶の調製物が、鱗翅目害虫に対する市販の農薬として、長年
使用されてきた。例えば、Bacillus thuringiensis v
ar.kurstaki HD−1は、多くの鱗翅目昆虫の幼生に対して毒性で
ある、デルタエンドトキシンと呼ばれる結晶を産生する。Bacillus t
huringiensisのさらなる種、すなわちisraelensisおよ
びtenebrionisが、昆虫を制御するために市販で使用されてきた。
【0062】 Escherichia coliにおけるBacillus thurin
giensis結晶タンパク質遺伝子のクローニングおよび発現は、Schne
pf,H.ら(1981)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 7
8:2893−2897において記載された。米国特許第4,448,885号
、および米国特許第4,467,036号はいずれも、E.coliにおける結
晶タンパク質の発現を開示している。増加した毒性を示し、そして標的害虫に対
する拡大した宿主範囲を示す、ハイブリッドBacillus thuring
iensis結晶タンパク質遺伝子が構築された。米国特許第5,128,13
0号、および同第5,055,294号を参照のこと。米国特許第4,797,
276号および第4,853,331号は、様々な環境において鞘翅目害虫を制
御するために使用し得る、Bacillus thuringiensis株S
an Diego(B.t.tenebrionisとしても知られる、M−7
としても知られる)を開示している。米国特許第4,918,006号は、双翅
類に対する活性を有するBacillus thuringiensisを開示
している。米国特許第4,849,217号は、アルファルファゾウリムシに対
する活性を有するBacillus thuringiensis単離物を開示
している。米国特許第5,151,363号および米国特許第4,948,73
4号は、線虫に対する活性を有するBacillus thuringiens
isの特定の単離物を開示している。
【0063】 Bacillus thuringiensis培養物はまた、Browns
ville、Tex.のUnited States Department
of Agriculture(USDA)から入手可能である。依頼は、US
DA、ARS、Cotton Insects Research Unit、
P.O.Box1033、Brownsville、Tex.78520 US
A、またはNorthern Research Laboratory、U.
S.Department of Agriculture、1815 Nor
th University Street、Peoria、Ill.USAに
対してなされるべきである。
【0064】 従って、その化合物および活性画分は、線虫、ハエ、ガの幼虫、ダニ、コロラ
ドハムシ、トウモロコシの根を食べる昆虫の幼虫を含むがこれに限らない昆虫に
対するBacillus thuringiensisの殺虫活性を増強する。
【0065】 当業者に周知であるように、その活性成分を、組成物の形態で適用し得る。よ
って、本発明はまた、新規化合物および溶媒または農業的に適当なキャリアのよ
うなキャリアを含む組成物を提供する。さらなる実施形態において、組成物はさ
らに、上記で記載したような有効な量のBacillus thuringie
nsisを含む。またさらなる実施形態において、組成物は、当該分野で伝統的
に使用されているような、少なくとも1つの化学的または生物学的農薬を含む。
本発明の範囲内で組成物のよい分散および接着を達成するために、培養液全体、
上清および/または代謝物を、分散および接着を助ける成分と共に処方すること
が有利であり得る。植物または植物の根への適用を容易にするために、その処方
は、水和剤、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物およびマイクロカプセル化処方から
なる群から選択される処方へ処理され得る。
【0066】 新規化合物、活性画分、またはそれらを含む組成物を、Bacillus t
huringiensisの殺虫活性を増強するために使用し得る。従って、本
発明はまた、有効な増強量の新規化合物、活性画分またはそれらを含む組成物を
、Bacillus thuringiensisと組み合わせることによって
、Bacillus thuringiensisの殺虫活性を増強する方法を
提供する。さらなる局面において、有効な量の少なくとも1つのバイオ農薬また
は化学的農薬をその処方に加える。
【0067】 本発明はさらに、殺真菌剤として使用するために、培養液全体として植物、根
、または果実に適用する、新規化合物NRRL登録番号第B−30087号をN
RRL登録番号第B−21661号と組み合わせて使用することを含み、その殺
真菌剤は化合物の組み合せの予期しない相乗効果の結果として、より強力な効果
を有する。より好ましくは、その組み合せは、Botrytis cinere
aまたはPeronospora parasiticaに対して1:2(B−
21661:B−30087)の比で適用される。さらにより好ましくは、その
組み合せはBotrytis cinereaまたはPeronospora
parasiticaに対して1:4の比で適用される。またさらなる実施形態
において、組成物は当該分野で伝統的に使用されるような、少なくとも1つの化
学的または生物学的農薬を含む。本発明の範囲内で組成物のよい分散および接着
を達成するために、培養液全体、上清および/または代謝物を、分散および接着
を助ける成分と共に処方することが有利であり得る。植物または植物の根への適
用を容易にするために、その処方は、水和剤、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物お
よびマイクロカプセル化処方からなる群から選択される処方へ処理され得る。
【0068】 本開示を通して、種々の出版物、特許および公開された特許明細書が、識別す
る引用によって言及される。これらの出版物、特許および公開された特許明細書
の開示は、これによって本発明が属する技術分野の状態をより充分に説明するた
めに本開示に参考として援用される。
【0069】 (実施例) 以下の実施例は、本発明を例示することを意図するが、限定することは意図さ
れない。
【0070】 (実施例1) (菌株NRRL登録番号B−30087の特徴づけ) NRRL登録番号B−30087を、メチルエステルへと誘導体化した全細胞
の細胞性脂肪−FAMSに基づいて同定し(Miller,L.T.(1982
)「Single derivatization method for r
outine analysis of bacterial whole c
ell wall fatty acid methyl esters,in
cluding hydroxy acids」J.Clin.Microbi
ol.16:584〜586)、そしてMIDIシステム(Microbial
Identification System,Inc.、Newark、D
E)を使用するガスクロマトグラフィーにより分析した。細菌培養物を増殖する
ために使用される手順およびプロトコル、ならびに装置仕様は、MIDIにより
記載されている(細胞性脂肪酸のガスクロマトグラフィーによる細菌の同定。T
echnical Note#101.MIDI,Inc.、115 Bark
sdale Professional Center、Newark、DE)
。単離物をTSA(BBL)プレート上で28℃にて24時間増殖させ、そして
細胞を収集する。1mlのメタノール性NaOH(50%(容量/容量)メタノ
ール中15%(重量/容量)NaOH)を添加し、そして細胞を100℃にて3
0分間けん化した。脂肪酸のエステル化を、46%(容量/容量)メタノール中
3.25N HCl 2mlを80℃にて10分間用いて実施した。FAMEを
、1:1(容量/容量)メチル−tert−ブチルエーテル−ヘキサン1.25
ml中に抽出し、そしてその有機抽出物を、3mlの1.2%(重量/容量)N
aOHで洗浄し、その後、ガスクロマトグラフィーにより分析した。このガスク
ロマトグラフ(Hewlett−Packard 5890A)は、水素炎イオ
ン化検出器およびキャピラリーカラム(Hewlett−Packard 19
091B−102、架橋型5%フェニルメチルシリコン;25m×0.22mm
内径;フィルム厚0.33 1lm;相比150)を備え、水素をキャリアガス
として用いた。Hewlett−Packard 3392積分器が自動的にF
AMEピークを積分した。そして細菌単離物を、MIDI Microbial
Identification Software(Sherlock TS
BA Library version 3.80)を使用して命名した。Xa
nthomonas maltophila ATCC 13637のFAME
プロフィールを、MIDI決定のための参照チェックとして使用した。
【0071】 別個の3連のMIDIプロフィールの結果は、類似性指標スコア0.875に
て、NRRL登録番号B−30087をBacillus pumilusとし
て同定した。
【0072】 (実施例2) (インビトロ培養における植物病原体に対するNRRL登録番号B−3008
7の活性(ゾーンアッセイ)) NRRL登録番号B−30087が広範囲の植物病原性真菌に対して有効であ
るか否かを決定するために、以下の実験を、以下のこれらの植物病原体を使用し
て実施した:Botrytis cinerea、Alternaria br
assicicola、Colletotrichum acutatum、C
ladosporium carophylum、Monilinia fru
cticola、Venturia inaequalis、Rhizocto
nia solani、Sclerotinia sclerotiorum、
Fusarium oxysporum、Taphrina deforman
sおよびVerticillium dahliae。
【0073】 寒天拡散(ゾーン)アッセイにおいてNRRL登録番号B−30087の活性
を決定するために、植物病原体胞子(胞子は、ペトリ皿の表面から掻き落とし、
そして約1×105胞子/ml(病原体に依存する)に希釈した)を、10cm
ペトリ皿中のジャガイモデキストロース寒天の表面上にスプレッディングした。
Rhizoctonia solaniおよびSclerotinia scl
erotiorumについては、胞子の代わりに菌糸断片をプレート上にスプレ
ッディングした。約7.0mmの環状ウェルを寒天から除去し、そして250m
l振盪フラスコ中でダイズ、酵母抽出物培地にて72時間増殖させたNRRL登
録番号B−30087の上清125 lサンプルを、ウェル中に配置した。
【0074】 上清を、12,000rpmにて10分間遠心分離することによって調製した
。代表的な結果は、ウェルの周囲の、増殖していない病原体のゾーンおよび/ま
たは増殖が減少した病原体のゾーンからなり得るか、あるいは全くゾーンが存在
しない状態からなり得る。ゾーンのサイズをミリメートルにて測定し、そしてゾ
ーンが存在するか否かを記録した。結果を、下記の表1に示す。
【0075】
【表1】 NRRL登録番号B−30087上清は、ゾーン試験においてほとんどの真菌
性植物病原体に対して活性を示さなかった。
【0076】 (実施例3) (細菌性植物病原体に対するNRRL登録番号B−30087の活性) 標準的寒天拡散アッセイを、実施例2のように設定した。各細菌病原体のロー
ンを、ジャガイモデキストロース寒天の表面上にスプレッディングした。NRR
L登録番号B−30087上清の125 lのサンプルを、上記のように各ウェ
ルに配置した。ゾーンの存在またはゾーンのサイズを、ミリメートルにて測定し
た。
【0077】
【表2】 NRRL登録番号B−30087は、インビトロにて試験した細菌性植物病原
体のいかなる種に対しても活性ではなかった。
【0078】 (実施例4) (植物試験における植物病原体に対するNRRL登録番号B−30087の活
性) NRRL登録番号B−30087の活性を、マメサビ菌Uromyces p
haseoliに対してサヤマメにおいて、そして灰色カビ菌Botrytis
cinereaに対してコショウ植物において、Alternaria so
laniに対してトマト植物において、そしてレタスのべと病菌Bremia
lactucaeに対して;べと病菌Brassicaに対して、Perono
spora parasiticaに対して、トマトの疫病Phytophth
ora infestansに対して、そしてブドウウドン粉病菌Uncinu
la necatorに対して、試験した。
【0079】 (Alternaria solani) 病原体Alternaria solaniを、PDAを含む標準的ペトリ皿
(10cm)上で増殖させた。真菌コロニーをプレートから切断し、そして胞子
形成培地(1lの滅菌水あたり、20gスクロース、30g炭酸カルシウム、お
よび20g寒天)上に配置した。滅菌水を菌糸ブロックを部分的に覆うようにプ
レートに添加し、そしてプレートを22〜26℃にて2日間、14時間の光周期
でインキュベートする。菌糸ブロックをビーカーの滅菌水中に掻き落とすことに
よって収集する。胞子懸濁物を、2×104胞子/mlに調整する。
【0080】 2インチポットに植えそして平箱に配置した3〜4葉齢のトマト種子(UC8
2−B)に、250ml振盪フラスコにおいて72時間ダイズ粉末、酵母抽出物
培地にて増殖させたNRRL登録番号B−30087のブロス全体を、画家用エ
アブラシ(artists air brush)を用いて噴霧して溢れ出させ
た(runoff)。噴霧後、種子を最低2時間乾燥させた。接種された種子を
22℃のPercival露チャンバ(dew chamber)にて、限定は
しないが最初の40時間配置した。各平箱中の植物をプラスチックドームで覆い
、そして14時間の光周期で、Percivalインキュベーターにて20〜2
2℃で48時間維持した。NRRL登録番号B−30087を含まず病原体の胞
子を含む水、ならびにNRRL登録番号B−30087を含まず病原体の胞子を
含まない水を、ネガティブコントロールおよびポジティブ病原体コントロールと
して使用した。また、化学殺真菌剤(例えば、Azoxystrobin、Ab
ound(登録商標))を、100〜250ppmの率にて比較のために使用し
た。植物を、0〜5のスケールにスコア付けした。ここで、5は、100%感染
であり、そして0は症状が存在しない。水A.solaniコントロールにおい
て、すべての葉にわたって均一な病変が存在し、そして子葉が剥離し、そして重
篤に感染した(評点5=完全感染、制御なし)。NRRL登録番号B−3008
7で処理した植物は、水コントロールと異ならないように見えた。NRRL登録
番号B−30087による病原体の制御は存在しなかった(これもまた、評点5
)。ネガティブコントロールは感染しなかった。化学処理した植物は、0と1と
の間のスコアを有した。
【0081】 (Botrytis cinerea) 病原体Botrytis cinereaを、PDAを含む標準的ペトリ皿(
10cm)上で増殖させ、そして胞子を、麦芽(0.5g/L)および酵母抽出
物(0.5g/L)を補充したジャガイモデキストロースブロス(PDB)を使
用して収集し、そして1×106胞子/mlに調整した。使用した植物は、3〜
5本葉期まで2インチポットにて生長させたコショウ(Yolo Wonder
)であった。NRRL登録番号B−30087および病原体の適用は、上記と同
じであった。ポットが入った平箱を、限定しないが20℃一定にてインキュベー
トした。この平箱をプラスチックドームで覆い、そして胞子形成するまで2.5
日間(60〜65時間)放置した。
【0082】 化学殺真菌剤(例えば、Iprodione、Rovral(登録商標))を
、20〜100ppmの率で比較のために使用した。植物を、0〜5のスケール
にてスコア付けした。ここで、5は、100%感染であり、そして0は症状が存
在しない。水B.cinereaコントロールにおいて、すべての葉にわたって
均一な病変が存在した(評点5=完全感染、制御なし)。NRRL登録番号B−
30087で処理した植物は、水コントロールと異ならないように見えた。NR
RL登録番号B−30087による病原体の制御は存在しなかった(これもまた
、評点5)。ネガティブコントロールは感染しなかった。化学処理した植物は、
0と1との間のスコアを有した。
【0083】 (Bremia lactucae) Bremia試験について、レタス種子を、約8センチメートルの高さおよび
正方形である小さく透明なプラスチックの植物箱において、ピート、パーライト
およびバーミキュライトを含む滅菌培養土混合物の層に植えた。植付けの1週間
後、レタス種子に、NRRL登録番号B−30087ブロスまたは上清サンプル
を噴霧した。この植物を乾燥させ、次いで感染したレタス種子から収集したべと
病菌胞子懸濁物(2×104胞子/ml)を種子に噴霧した。Aliette(
fosetyl−al)およびRidomi(metalaxyl)からなる化
学物質スタンダードもまた、適用した。しかし、これらの試験において使用した
Bremia lactucaeの単離物は、商業的に使用されるこれらの2つ
の化学物質スタンダードに非感受性であることが以前に示された。プラスチック
の箱をきつくフィットするフタで覆い、そして制限しないが16時間Perci
valインキュベーターにて15〜16℃にてインキュベートした。次いで、プ
ラスチックの箱を6日間、光の下で室温(20〜26℃)に配置した。種子の覆
いを取り、水を噴霧し、再び覆い、そして胞子形成が生じるように15〜16℃
にて一晩インキュベーターに戻した。レタスべと病菌の化学物質耐性菌に対する
NRRL登録番号B−30087の効果を、下記表3に示す。
【0084】
【表3】 NRRL登録番号B−30087は、レタスべと病菌に対する優れた活性を有
し、種子において病原体の胞子形成がほとんどないかまたは全くなかったが、コ
ントロール(水チェック)植物は、べと病菌により完全に胞子形成された。化学
物質スタンダードは、病原体を効果的には制御しなかった。
【0085】 (Peronospora parasitica) Bacillus菌株NRRL登録番号B−30087を、250ml振盪フ
ラスコにて、上記のように増殖させた。1×強度のブロス培養物全体を、完全子
葉期の1週齢のカリフラワー植物または芽キャベツ植物に、圧縮空気を動力源と
する画家用エアーブラシを用いて噴霧した。1処理あたり3連の15〜25種子
/ポットに噴霧した。1〜5×104胞子/mlのべと病菌Peronospo
ra parasiticaの胞子懸濁物を、まずNRRL登録番号B−300
87を適用した後に、Brassica植物に噴霧した。Aliette(fo
setyl−al)およびRidomi(metalaxyl)からなる化学物
質スタンダードもまた、適用した。しかし、これらの試験において使用したPe
ronospora parasiticaの単離物は、商業的に使用されるこ
れら2つの化学物質スタンダードに非感受性であることが以前に示された。
【0086】 感染のために植物を15〜17℃で16時間保持し、次いで種子を20〜24
℃で6日間インキュベートした。病原体の胞子形成が生じるように、ポットを1
5〜17℃に一晩戻した。各植物を、0〜5のスケールに基づいて疾患制御パー
セントを評価することによって、評価した。評点0は、胞子形成病変を伴わない
植物である。レプリカポットすべてにわたって平均した結果を、以下表4に示す
【0087】
【表4】 NRRL登録番号B−30087は、未処理チェックおよび化学物質スタンダ
ードと比較した場合に、より有効にBrassicaべと病菌を制御した。
【0088】 (Uncinula necator) ブドウ種子(Chardonnay)を、6〜9本葉期まで2インチポットに
て生長させた。ウドン粉病菌の培養物を、14時間光周期のもとで22〜26℃
にてブドウ種子上に維持した。ほとんど最も若い2〜4つの葉を除去する。NR
RL登録番号B−30087、化学殺真菌剤(Rally(登録商標)、25p
pmのミクロブタニル(microbutanil))および水チェックを、試
験した他の病原体についての上記の通りに、適用して溢れ出させる。4〜5つの
レプリカを、各処理に使用する。ウドン粉病菌を接種するために、維持種子(m
aintenance seeding)上にカビを有する葉をかみそりで除去
し、そして各植物に個別に接種する。維持種子の表面を絵の具刷毛でおだやかに
ブラッシングして、胞子が試験植物の上側表面上に堆積するようにする。この手
順は、すべての植物が等価な接種物を得るのを確実にするように、ライト付3×
拡大レンズを使用して実施する。ポットが入った平箱を、20〜24℃にて16
〜24時間暗所に配置する。平箱を、試験を判断するまでさらに9〜11日間、
14時間の光周期で22〜26℃に維持する。上記のように、植物に、0〜5の
スコアを与える。NRRL登録番号B−30087を使用する結果を、以下の表
5に示す。
【0089】
【表5】 NRRL登録番号B−30087は、未処理チェックと比較して有効に、そし
て化学物質スタンダードRallyとほとんど同様に、Uncinulaウドン
粉病菌を制御した。
【0090】 (Phytophthora infestans) トマト疫病P.infestansの試験を、2インチ四方のプラスチックポ
ットにて生長させた4〜6本葉期のトマト種子(UC82−B)を使用して実施
した。以前に記載されたように増殖させたNRRL登録番号B−30087の適
用を、トマト種子に行った。P.infestansの接種物を、ライムギ種子
寒天上に増殖した胞子形成コロニーを掻き落とし、そして0.7×104〜1.
0×104胞子嚢/mlの間に接種濃度を調整することによって、生成した。A
.solani試験について上記した通りに正確に、接種した種子を平箱中に配
置し、そしてインキュベートした。種子を、0〜5スケールにて評価した。Qu
adris(登録商標)(アゾキシストロビン(azoxystrobin))
を、62.5〜125ppmの率にて、比較のために使用した。NRRL登録番
号B−30087を使用する結果を、以下の表6に示す。
【0091】
【表6】 NRRL登録番号B−30087は、接種の4日後に、化学物質スタンダード
Quadrisとほぼ同様に、疫病を制御した。
【0092】 (Uromyces phaseoli) マメサビ菌U.phaseoliの試験を、第一葉が3/4拡大するまで、サ
ヤマメ種子(供給者の変種)を使用して実行した。NRRL登録番号B−300
87の適用を、他の宿主/病原体の組み合わせについて以前に記載した通りに実
行した。サビ病病原体の接種物を、−20℃のバイアル中に乾燥サビ菌胞子とし
て貯蔵した。接種物を、0.01% Tween 20を含む水に乾燥サビ菌胞
子を添加することにより調製し、そして少なくとも1時間磁気攪拌器上で激しく
攪拌した。接種物を、2×105〜4×105胞子/mlに調整する。第一葉に接
種し、そして種子を平箱中に配置し、そしてPercival露チャンバにて2
0℃にて一晩インキュベートする。次いで種子を、室温(20〜26℃)でさら
に8〜10日間インキュベートする。種子を、存在する胞子形成サビ菌いぼの発
生率および重篤度に基づいて、0〜5のスケールにて評価する。
【0093】 化学殺真菌剤Break(登録商標)(プロピコナゾール)を、40ppmの
率で比較のために使用した。NRRL登録番号B−30087ブロス全体を使用
する結果を、以下表7に示す。
【0094】
【表7】 NRRL登録番号B−30087は、マメサビ菌を、化学物質スタンダードB
reak(登録商標)とほぼ同様に制御した。
【0095】 (実施例5) (NRRL登録番号B−30087により生成される抗真菌代謝産物) NRRL登録番号B−30087のブロス全体を、酢酸エチル画分、ブタノー
ル画分、および水性画分に分割した。各画分を、胞子発芽アッセイにおいてキン
ギョソウサビ菌に対して試験した。キンギョソウサビ菌胞子を、40 lのサン
プルおよび20 lの病原体胞子を含む、凹部付き(depression)顕
微鏡スライドにて各サンプルの存在下で発芽させた。約16時間後、胞子を顕微
鏡下で観察して、胞子が発芽したかを観察する。水コントロール(100%発芽
および増殖=スコア5)と比較しての発芽なし(スコア0)は、試験するサンプ
ルの活性を示す。異なるNRRL登録番号B−30087画分を用いたサビ菌発
芽アッセイの結果を、以下表8に示す(上記のような0〜5の評点に基づくスコ
ア)。
【0096】
【表8】 代謝産物は、明らかに水可溶性画分中にあり、そしてブタノールまたは酢酸エ
チル中に容易には抽出可能ではない。
【0097】 この代謝産物の他の特徴を決定した。この分子は、10,000分子量カット
オフフィルターを通ることが示された。このことは、この代謝産物が10,00
0ダルトン未満であることを示す。この活性は、プロテアーゼでの処理後に失わ
れず、酸で処理した場合でも塩基で処理した場合でも失われなかった。この活性
は、80℃まで1時間加熱した際にわずかに失われた(キンギョソウサビ菌に対
するスコアは、0から1.5に増加した)。この活性は、カチオン樹脂にて吸収
されたが、アニオン樹脂には吸収されなかった(この代謝産物は、正に荷電して
いる)。
【0098】 (実施例6) (NRRL登録番号B−30087の殺真菌画分の部分精製) NRRL登録番号B−30087由来のブロス培養物全体(850ml)を、
4200rpmで15分間遠心分離し、そして上清を収集した。活性炭(30g
)をこの上清に添加し、そしてこれを十分に振盪した後、11,500rpmで
20分間遠心分離した。上清をロータリーエバポレーターにて乾燥し、次いで1
5mlの水に再溶解した。次いで、サンプルを、サイズ排除クロマトグラフィー
(SEC)によってさらに精製して、分子量によって成分を分離した。
【0099】 P−2樹脂(130g、BioRad)を、ミリQ脱イオン水で膨張させて、
カラム2.5cm×80cmに充填した。15mlの濃縮物をこのP−2カラム
上にローディングし、このカラムを重力によって水を用いて溶出し、そして10
ml画分を収集した。P−2カラムについてのパラメーター:範囲=2、nm=
226nm、16mv。
【0100】 溶出した画分を、実施例5に記載したキンギョソウサビ菌発芽アッセイを使用
してアッセイした。画分18〜24が、発芽を完全に阻害することを見出した。
これらの画分を混合し、そしてロータリーエバポレーターにて乾燥し、次いで、
8mlの水に再溶解し、そして0.2mlフィルターに通して濾過した。これを
、第2のP−2カラムにローディングし、そして上記のように流したが、ただし
、7ml画分を収集した。
【0101】 画分29〜38が、バイオアッセイにおいて発芽を阻害することを見出した。
これらの画分を乾燥し、次いで水に再溶解した。小アリコート(5mg)を、ア
ミノカラム(4.6mm×15cm、5m、100Å)を使用するHPLCによ
りさらに分離した。このカラムを、0.01M KH2PO4中で平衡化し、そし
て4%〜44%アセトニトリル/0.01M KH2PO4勾配を、200nmの
UVにより検出して、1ml/分で30分間流した。
【0102】 3つのピークを収集し、そしてピーク1を、サイズ排除HPLCカラム(To
so Haas、G1000 PW、7.5mm×30cm、10m)上にて脱
塩し、200nmのUVにより検出して、1ml/分の水で溶出した。1つのピ
ークを、サイズ排除カラムから収集し、そして発芽アッセイにおいて活性である
ことを見出した。この半純粋の(semi−pure)活性物質の1H−NMR
スペクトルを、図1に示すようにD2Oにおいて400MHzにて記録した。
【0103】 (実施例7) (殺真菌成分の化学的特徴は、ツウィッターマイシン(zwittermic
in)Aと異なる) 本発明の殺真菌活性画分は、キャピラリー電気泳動において、ツウィッターマ
イシンAと異なることが示された。NRRL登録番号B−30087ブロス全体
を、ダイズ粉末、デキストロース、酵母抽出物、KH2PO4、K2HPO4、Na
ClおよびMgSO4×7H2Oを含む、Bacillus培養培地において増殖
させた。画線培養物を使用して、250ml振盪フラスコに接種した。フラスコ
を、210rpmにて30℃で4日間振盪した。
【0104】 NRRL登録番号B−30087ブロス全体に、精製ツウィッターマイシンA
を加え、そしてキャピラリー電気泳動(E)において泳動した。30μlのNR
RL登録番号B−30087ブロス全体に、10μlのツヴィッターマイシンA
を加えた。NRRL登録番号B−30087ブロス全体、NRRL登録番号B−
30087ブロス全体+ツウィッターマイシンA、およびツヴィッターマイシン
A単独のうちの1つのサンプル各々を、リン酸ナトリウム緩衝液(pH5.8)
を使用してCE上で泳動した。各サンプルについて生じた電気泳動図を図3に示
す。
【0105】 次いで、部分精製画分を、キャピラリー電気泳動(CE)を使用して、ツヴィ
ッターマイシンAと比較した。図4は、B−30087の部分精製殺真菌成分の
電気泳動図、25μlのツヴィッターマイシンAを加えたB−30087の部分
精製殺真菌成分の電気泳動図、およびツヴィッターマイシンA単独の電気泳動図
を示す。
【0106】 図2に示されるツヴィッターマイシンAの1H−NMRスペクトルおよび図1
に示されるB−30087の部分精製殺真菌代謝産物の1H−NMRスペクトル
を、400MHzにてD2Oにおいて記録した。図1および図2に示されるよう
なこれらのスペクトルは、NRRL登録番号B−30087からの殺真菌代謝産
物は、ツウィッターマイシンAと異なることを示す。
【0107】 NRRL登録番号B−30087からの殺真菌代謝産物はまた、1H−NMR
により−体外毒素と区別され得る。−体外毒素の1H−NMRスペクトルは、A
nalytical Chemistry of Bacillus thur
ingiensis、L.A.HickleおよびW.L.Fitch編、AC
S Symposium Series 432、131頁(1990)に示さ
れるように、5ppmを超える7つの共鳴を有する。対照的に、図1は、NRR
L登録番号B−30087サンプルについて、5ppmを超える陽子共鳴は出現
しないことを示す。
【0108】 (実施例8) (エンハンサーの精製) エンハンサーを、以下のようにB−30087ブロス全体から半精製した。こ
れは、アニオン交換樹脂、アセトニトリル沈殿およびサイズ排除クロマトグラフ
ィーでの435mLブロス全体の処理によって、半精製した。このブロス全体を
遠心分離して細胞を除去し、そして14.5gアニオン樹脂(AG1−X8、1
00〜200メッシュ、アセテート形態)を上清に添加し、そして混合物を1分
間振盪した。これを5000rpmにて20分間遠心分離し、そして上清をデカ
ントし、そして次の工程にて使用した。アセトニトリルを上清に添加して、50
%溶液を得、そしてこれを1分間振盪し、そして5000rpmで20分間遠心
分離した。下部の暗褐色層が、Bacillus thuringiensis
エンハンサーを含んだ。
【0109】 上記からのこの褐色の層を、さらにサイズ排除クロマトグラフィーによって二
工程で精製した。最初に、130gのP−2樹脂(BioRad)をカラム2.
5cm×80cmを充填するためにミリQ脱イオン水で膨潤させた。褐色の層を
、約4×、回転エバポレーターを使用して濃縮し、15mlの濃縮物をP2カラ
ムに置いた。このカラムを、重力下でMQ水を用いて溶出し、そして10分の画
分を12時間集めた(280nmでのUV検出、吸収範囲2.0、10mV)。
画分26〜28のさらなる精製を、回転エバポレーターを使用して画分を3×ま
で濃縮し、そしてこれらをもとのP2カラムに適用することによって行った。カ
ラムをMQ水を用いて溶出した。10分の画分を最初の80分間集め、次いで、
2分の画分を次の2時間集めた。Bacillus thuringiensi
sエンハンサー活性は、画分16〜20で溶出した(220nmでのUV検出、
吸収範囲2.0、10mV)。
【0110】 (実施例9) エンハンサーの化学的特徴は、ツヴィッターマイシンAとは異なる。
【0111】 本発明のエンハンサーは、キャピラリー電気泳動においてツヴィッターマイシ
ンAとは異なることが示された。B−30087のブロス全体は、ダイズ粉、ブ
ドウ糖、酵母抽出物、KH2PO4、K2HPO4、NaClおよびMgSO4×7
2Oを含むBacillus培養培地で増殖された。画線培養を使用して25
0ml振盪フラスコに播種した。フラスコを210rpm、30℃、4日間振盪
した。Bacillus thuringiensis B−30087ブロス
全体を、精製したツヴィッターマイシンAを加え、キャピラリー電気泳動(CE
)を行った。30μLのB−30087ブロス全体を、10μLツヴィッターマ
イシンAを加えた。B−30087ブロス全体(図3A)、B−30087ブロ
ス全体およびツヴィッターマイシンA(図3B)ならびにツヴィッターマイシン
Aのみ(図3C)を、pH5.8のリン酸ナトリウム緩衝液を使用してCEで電
気泳動を行った。CEの通電クロマトグラムが図4に示される。
【0112】 ツヴィッターマイシンAおよびB−30087半精製エンハンサーの1H−N
MRスペクトルを、D2O中、400MHzで記録した。スペクトルは、エンハ
ンサーがツヴィッターマイシンAとは異なることを示す。
【0113】 (実施例10) Bacillus thuringiensisを用いる殺虫性増強の決定 B.thuringiensis増強を、シロイチモンジヨトウ(beet
army worm)(Spodoptera exigua)相乗アッセイに
おける試験によって、B.pumilus、NRRL登録番号B−30087の
ブロス全体を使用して示した。アッセイを96ウェルマイクロプレートで行った
。各ウェルは固体寒天基質を含んだ。20μLのB−30087ブロス全体を、
バイオアッセイにおいて、B.thuringiensis、Javelin(
0.25〜1.50μg/ウェル)の市販の調製物を用いて試験した。Jave
lin濃縮物のみの一連の希釈物を、同様に行った。
【0114】 殺虫活性をアッセイするために、寒天基質を、Marroneら、(1985
)、J.Econ.Entomol.78:290−293に従ってマイクロプ
レートのウェルに対して調製した。脱イオン水を、ネガティブコントロールとし
て使用した。試験サンプルまたはコントロールの2つの複製を各アッセイのため
に使用した。次いで、プレートを換気フード内におき、約2〜3時間乾燥させた
【0115】 1〜3匹のSpodoptera exiguaの第1齢(first in
star)幼虫を各ウェルに加えた。マイクロプレートをMylar(登録商標
)のような気密な物質を用いて密封し、そして各ウェルをピン圧力によって通気
した。プレートを27℃で7日間までインキュベートした。
【0116】 インキュベーション後、ウェルを、新生児死亡率または幼虫の発達の程度に注
意することによってスコア付した。死亡した幼虫の数を記録した。発育阻止され
た幼虫を1〜4の評点でスコア付した。発育阻止スコアは、以下である:4=コ
ントロールサイズ;3=コントロールサイズの75%;2=コントロールサイズ
の50%;1=コントロールサイズの25%。結果を以下の表9に要約する。
【0117】
【表9】 第2の試験を、上記手順を使用して行った。結果を以下の表10に要約する。
【0118】
【表10】 半精製画分の殺虫増強性質を決定するために、サンプルを上記にように、0.
1μg/ウェルJavelinを使用して試験し、そして40μl/ウェルの画
分を試験した。結果を以下の表11に示す。
【0119】
【表11】 (実施例11) B.pumilus(B−30087)およびB.subtilis(B−2
1661)を殺真菌剤として一緒に使用した。
【0120】 B.pumilus、NRRL B−30087の菌株を、B.subtil
is、NRRL B−21661を用いて試験し、一緒に使用した場合、それぞ
れの菌株が単独で使用された場合よりも殺真菌効果が大きいか否かを決定した。
各菌株を、10リットルまたは5,000リットルの発酵槽において、ダイズ粉
ベースの培地中で約50時間増殖させた。各菌株を、コショウ上のBotryt
is cinerea灰色カビ菌、およびBrassica上のPeronos
pora parasiticaべと病菌に対するブロス培養物全体として試験
した。ブロス全体を、1×、1/2×および1/8×で試験した。次いで、2つ
の菌株を、1/2×、1/4×、および1/8×にて互いに種々の組み合わせで
試験した。水チェック(コントロール)および化学殺真菌剤(20ppmのBR
EAK(登録商標))もまた比較のために試験した。植物を0〜5のスケールに
基づいてスコア付した(ここで、5=100%疾患、制御なし;および0=10
0%制御、疾患なし)。この結果は以下の表12に示される。
【0121】
【表12】 Botrytis cinerea試験結果は、菌株が単独で使用される場合
と比較した、その菌株が組み合わせて使用される場合の統計的な差を示す。例え
ば、B−21661 1/4×およびB−30087 1/2×についてのスコ
ア0.7は、単独で使用されたB−21661 1/4×についてのスコア1.
2とは統計的に異なる。また、B−21661 1/8×およびB−30087
1/2×のスコアは、B−21661 1/8×のみについてのスコア1.7
またはB−30087 1/2×のみについてのスコア2.3とは統計的に異な
る。一緒のスコアは、単独で使用される各菌株についての予期される平均よりも
低い。これは、殺菌剤としての効力の増加について一緒に菌株を使用することの
相乗効果を示す。
【0122】 Peronospora parasitica試験結果は、B−21661 1/8×およびB−30087 1/2×の組み合わせについてのスコアが、
添加効果から予期されるよりもはるかに良いことを示す。スコア2.05は、菌
株の組合せからの添加効果のみが存在する場合、予期される。しかし、実際のス
コアは、0.3であり、これは、組み合わせて菌株を使用することによる明確な
相乗効果が存在することを示す。他のスコアもまた、予期される結果よりも良い
ことを示し、例えば、B−21661 1/4×およびB−30087 1/4
×が、スコア0.5を有し、これは、個々の菌菌株の添加効果のみから予想され
る(2.35の推定されるスコア)よりもずっと良い。この同じ相乗作用はまた
、B−21661 1/2×およびB−30087 1/2×(スコア0.3)
、B−21661 1/2×およびB−30087 1/4×(スコア0.3)
、ならびにB−21661 1/2×およびB−30087 1/8×(スコア
0.5)の組み合わせにおいて示される。これらの試験は、菌株を組み合わせて
使用する場合、相乗効果が存在し、そして予期されない効果が存在することを示
す。
【0123】 本発明が上記実施形態とともに記載されているが、先の記載および実施例は、
例示を意図し、本発明の範囲を限定しないことが理解される。本発明の範囲内の
他の局面、利点および改変は、本発明が関係する当業者に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、NRRL登録番号第B−30087号で寄託された、Bacillu
s sp.の部分的に精製した殺真菌性画分の、D2O中400MHzで記録し
たNMRスペクトルである。
【図2】 図2は、D2O中400MHzで記録した、ツヴィッターマイシンAの1H N
MRスペクトルを示す。
【図3】 図3A〜3Cは、実施例9で記載されたようにBacillusから単離され
た上清のキャピラリー電気泳動図である。電気泳動の条件は:コートされていな
い56cmのキャピラリーを40C、30kV、陽性の極性、pH5.8のリン
酸ナトリウム緩衝液で100μA、200nmでのUV検出で使用した。図3A
は、Bacillus pumilus B−30087の培養液全体のキャピ
ラリー電気泳動図である。図3Bは、ツヴィッターマイシンAスタンダードを加
えたBacillus pumilus B−30087の培養液全体のキャピ
ラリー電気泳動図である。ツヴィッターマイシンAのピークは3.25分の実行
時間付近に現れ、培養液全体のいずれのピークとも共に溶出しない。図3Cは、
約3.28分の実行時間におけるツヴィッターマイシンAスタンダードを示す。
【図4】 図4は、NRRL登録番号第B−30087号単独の部分的に精製した画分(
図4A)、ツヴィッターマイシンAを含むNRRL登録番号第B−30087号
の部分的に精製した画分(図4B)、およびツヴィッターマイシンA単独(図4
C)のキャピラリー電気泳動(CE)分析からの、3つの電気泳動図を比較する
【図5】 図5は、D2O中400MHzで記録した、B−30087から単離したB+
エンハンサーとしての活性を有する、部分的に精製した活性画分の1H NMR
スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:07) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 メッセンジャー, ベリンダ ジェーン アメリカ合衆国 カリフォルニア 95616, デイビス, 10ティーエイチ ストリー ト 519 (72)発明者 マンカー, デニス キャロル アメリカ合衆国 カリフォルニア 95616, デイビス, パラド レーン 3037 (72)発明者 オルジャラ, ジミー エンジオ アメリカ合衆国 カリフォルニア 95616, デイビス,リラード ドライブ 2905 (72)発明者 リントハルド, ドルテ アメリカ合衆国 カリフォルニア 95616, デイビス, カウェル ブールバード 405, アパートメント 307 (72)発明者 マローン, パメラ ゲイル アメリカ合衆国 カリフォルニア 95616, デイビス, ビクトリア プレイス 3333 (72)発明者 ヒメネズ, デスモンド リト アメリカ合衆国 カリフォルニア 95695, ウッドランド, ペンデガスト ストリ ート 9 Fターム(参考) 4B064 AH19 BH04 CA02 CE03 CE07 CE10 CE11 DA02 DA12 4B065 AA15X AC14 AC15 BC01 BD14 BD15 CA43 CA44 CA47 4H011 AA01 AC01 BA01 BB21 BC18 DA02 DA06 DA15 DA16 DD03 DF04 4H055 AA01 AA02 AA03 AB03 AB20 AC62 AD32 CA11 DA75

Claims (85)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺真菌活性を有する、NRRL番号B−30087と命名さ
    れたBacillus pumilus菌株、またはその変異体の、全ての同定
    す特徴を有する菌株の生物学的に純粋な培養物。
  2. 【請求項2】 NRRL番号B−30087と命名されたBacillus pumilus菌株の生物学的に純粋な培養物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の生物学的に純粋な培養物と担体とを含む組
    成物。
  4. 【請求項4】 組成物が、水和剤、顆粒、水性懸濁液、および乳化可能な濃
    縮物、およびマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される、請求項1に
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】 殺真菌活性を有する、NRRL登録番号B−30087と命
    名されたBacillus pumilus菌株、またはその変異体の、全ての
    同定する特徴を有する菌株の生物学的に純粋な培養物から分離される、単離され
    た代謝物。
  6. 【請求項6】 殺真菌活性を有する、NRRL登録番号B−30087と命
    名されたBacillus pumilus菌株、またはその変異体の、全ての
    同定する特徴を有する菌株の生物学的に純粋な培養物から分離される上清。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の上清から分離される、部分的に精製された
    画分。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の代謝物と担体とを含む、組成物。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の上清と担体とを含む、組成物。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の部分的に精製された画分と担体とを含む
    、組成物。
  11. 【請求項11】 組成物が、水和剤、顆粒、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物
    、およびマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される、請求項8に記載
    の組成物。
  12. 【請求項12】 組成物が、水和剤、顆粒、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物
    、およびマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される、請求項9に記載
    の組成物。
  13. 【請求項13】 組成物が、水和剤、顆粒、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物
    、およびマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される、請求項10に記
    載の組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の代謝物の有効量を施用する工程を包含す
    る、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  15. 【請求項15】 請求項6に記載の上清の有効量を施用する工程を包含する
    、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  16. 【請求項16】 請求項7に記載の部分的に精製された画分の有効量を施用
    する工程を包含する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するた
    めの方法。
  17. 【請求項17】 請求項8に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含す
    る、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  18. 【請求項18】 請求項9に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含す
    る、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  19. 【請求項19】 請求項10に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  20. 【請求項20】 請求項11に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  21. 【請求項21】 請求項12に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  22. 【請求項22】 請求項13に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  23. 【請求項23】 前記真菌感染が、Bremia lactucae;Pe
    ronospora parasitica;Phytophthora in
    festans;Uncinula necatorおよびUromyces
    phaseoliからなる群から選択される少なくとも1つの微生物によって引
    き起こされる、請求項17に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記真菌感染が、Bremia lactucae;Pe
    ronospora parasitica;Phytophthora in
    festans;Uncinula necatorおよびUromyces
    phaseoliからなる群から選択される少なくとも1つの微生物によって引
    き起こされる、請求項18に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記真菌感染が、Bremia lactucae;Pe
    ronospora parasitica;Phytophthora in
    festans;Uncinula necatorおよびUromyces
    phaseoliからなる群から選択される少なくとも1つの微生物によって引
    き起こされる、請求項19に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記真菌感染が、Bremia lactucae;Pe
    ronospora parasitica;Phytophthora in
    festans;Uncinula necatorおよびUromyces
    phaseoliからなる群から選択される少なくとも1つの微生物によって引
    き起こされる、請求項20に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記真菌感染が、Bremia lactucae;Pe
    ronospora parasitica;Phytophthora in
    festans;Uncinula necatorおよびUromyces
    phaseoliからなる群から選択される少なくとも1つの微生物によって引
    き起こされる、請求項21または22に記載の方法。
  28. 【請求項28】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬を含む、請求
    項1に記載の組成物。
  29. 【請求項29】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬を含む、請求
    項7に記載の組成物
  30. 【請求項30】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬を含む、請求
    項8に記載の組成物
  31. 【請求項31】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬の有効量を施
    用する工程をさらに包含する、請求項14に記載の方法。
  32. 【請求項32】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬の有効量を施
    用する工程をさらに包含する、請求項15に記載の方法。
  33. 【請求項33】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬の有効量を施
    用する工程をさらに包含する、請求項17に記載の方法。
  34. 【請求項34】 NRRL登録番号B−30087の生物学的に純粋な培養
    を増殖させる工程、および上清から抗真菌性代謝物を単離する工程を包含する、
    抗真菌上清の生成のためのプロセス。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の上清の部分的精製のためのプロセスで
    あって、該プロセスが該上清を分画する工程、および該画分に対してバイオアッ
    セイを行って抗真菌画分を同定する工程を包含する、プロセス。
  36. 【請求項36】 請求項34に記載のプロセスによって生成された上清。
  37. 【請求項37】 前記画分が、植物病原性真菌に対する活性を示し、水性画
    分中に見いだされ、わずかに熱に対して不安定であり、酸/塩基およびプロテア
    ーゼに対して安定であり、正に荷電し、そして10,000ダルトン未満の分子
    量を有する、請求項7に記載の部分的に精製された画分。
  38. 【請求項38】 前記代謝物が、植物病原性真菌に対する活性を示し、水性
    画分中に見いだされ、わずかに熱に対して不安定であり、酸/塩基およびプロテ
    アーゼに対して安定であり、正に荷電し、そして10,000ダルトン未満の分
    子量を有する、請求項5に記載の単離された代謝物。
  39. 【請求項39】 水溶性化合物であって、Bacillus thurin
    giensisの殺虫活性を増強し、そして該化合物の分子量が10,000ダ
    ルトン未満であり、かつ該化合物がツヴィッターマイシンAではない、化合物。
  40. 【請求項40】 さらにBacillus thuringiensisを
    含む、請求項39に記載の化合物。
  41. 【請求項41】 請求項39に記載の化合物と担体とを含む、組成物。
  42. 【請求項42】 請求項40に記載の組成物と担体とを含む、組成物。
  43. 【請求項43】 Bacillus thuringiensisが、微生
    物菌株、市販製品、遺伝子工学で作られた植物またはデルタエンドトキシンの形
    態である、請求項40に記載の組成物。
  44. 【請求項44】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬をさらに含む
    、請求項40〜43のいずれか一項に記載の組成物。
  45. 【請求項45】 組成物が、水和剤、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物、およ
    びマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される処方物である、請求項4
    4に記載の組成物。
  46. 【請求項46】 Bacillus thuringiensisの殺虫活
    性を増強し、かつツヴィッターマイシンAまたはβ−外毒素ではないBacil
    lusの、ブロス培養物全体の部分的に精製された画分。
  47. 【請求項47】 BacillusがBacillus pumilusで
    ある、請求項46に記載の部分的に精製された画分。
  48. 【請求項48】 Bacillus pumilusが、NRRL登録番号
    NRRL B−30087の下に寄託されたBacillus pumilus
    である、請求項47に記載の部分的に精製された画分。
  49. 【請求項49】 請求項46〜48のいずれか一項に記載の画分と担体とを
    含む、組成物。
  50. 【請求項50】 さらにBacillus thuringiensisを
    含む、請求項46〜49のいずれか一項に記載の画分。
  51. 【請求項51】 Bacillus thuringiensisが、微生
    物菌株、市販製品、遺伝子工学で作られた植物またはデルタエンドトキシンの形
    態である、請求項50に記載の画分。
  52. 【請求項52】 請求項49に記載の組成物およびBacillus th
    uringiensisとを含む、組成物。
  53. 【請求項53】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬をさらに含む
    、請求項46〜48のいずれか一項に記載の画分。
  54. 【請求項54】 組成物が、水和剤、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物、およ
    びマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される処方物である、請求項4
    9に記載の組成物。
  55. 【請求項55】 組成物が、水和剤、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物、およ
    びマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される処方物である、請求項5
    2に記載の組成物。
  56. 【請求項56】 組成物が、水和剤、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物、およ
    びマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される処方物である、請求項5
    3に記載の組成物。
  57. 【請求項57】 Bacillus thuringiensisの殺虫活
    性を増強するための方法であって、請求項39に記載の化合物の有効量を植物ま
    たは根に、そしてBacillus thuringiensisの有効量を該
    植物または根に施用する工程を包含する、方法。
  58. 【請求項58】 Bacillus thuringiensisの殺虫活
    性を増強する方法であって、請求項46に記載の化合物の有効量を植物または根
    に、そしてBacillus thuringiensisの有効量を該植物ま
    たは根に施用する工程を包含する、方法。
  59. 【請求項59】 植物または根を昆虫の侵襲から保護または処置するための
    方法であって、請求項40に記載の化合物の有効量を植物または根に施用する工
    程を包含する、方法。
  60. 【請求項60】 植物または根を昆虫の侵襲から保護または処置するための
    方法であって、請求項44に記載の組成物の有効量を植物または根に施用する工
    程を包含する、方法。
  61. 【請求項61】 植物または根を昆虫の侵襲から保護または処置するための
    方法であって、請求項50に記載の画分の有効量を植物または根に施用する工程
    を包含する、方法。
  62. 【請求項62】 植物または根を昆虫の侵襲から保護または処置するための
    方法であって、請求項52に記載の組成物の有効量を植物または根に施用する工
    程を包含する、方法。
  63. 【請求項63】 植物または根を昆虫の侵襲から保護または処置するための
    方法であって、請求項53に記載の画分の有効量を植物または根に施用する工程
    を包含する、方法。
  64. 【請求項64】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬をさらに含む
    、請求項51に記載の方法。
  65. 【請求項65】 少なくとも1つの化学的または生物学的農薬をさらに含む
    、請求項49または50に記載の方法。
  66. 【請求項66】 a)NRRL登録番号B−30087と命名されたBac
    illus pumilus菌株、またはその変異体の、全ての同定する特徴を
    有する菌株のブロス培養物全体;および b)NRRL登録番号B−21661と命名されたBacillus sub
    tilis菌株、またはその変異体の、全ての同定する特徴を有する菌株のブロ
    ス培養物全体、 を含む組成物であって、該菌株は相乗的な殺真菌活性を有する、組成物。
  67. 【請求項67】 前記殺真菌活性が、Botrytis cinereaお
    よびPeronospora parasiticaに対する、請求項66に記
    載の組成物。
  68. 【請求項68】 前記菌株が、NRRL登録番号B−21661およびB−
    30087について1:2の比率で組み合わされる、請求項66に記載の組成物
  69. 【請求項69】 前記菌株が、NRRL登録番号B−21661およびB−
    30087について1:4の比率で組み合わされる、請求項66に記載の組成物
  70. 【請求項70】 前記菌株が、Botrytis cinereaまたはP
    erenospora parasiticaに対して、NRRL登録番号B−
    21661およびB−30087について1:2の比率で組み合わされる、請求
    項66に記載の組成物。
  71. 【請求項71】 前記菌株が、Botrytis cinereaまたはP
    erenospora parasiticaに対して、NRRL登録番号B−
    21661およびB−30087について1:4の比率で組み合わされる、請求
    項66に記載の組成物。
  72. 【請求項72】 請求項66に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  73. 【請求項73】 請求項67に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  74. 【請求項74】 請求項68に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  75. 【請求項75】 請求項69に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  76. 【請求項76】 請求項70に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  77. 【請求項77】 請求項71に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
  78. 【請求項78】 請求項66に記載の培養物から分離される、上清。
  79. 【請求項79】 請求項78に記載の上清と担体とを含む、組成物。
  80. 【請求項80】 組成物が、水和剤、顆粒、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物
    、およびマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される、請求項79に記
    載の組成物。
  81. 【請求項81】 少なくとも1つの生物学的または化学的殺虫剤をさらに含
    む、請求項66に記載の組成物。
  82. 【請求項82】 少なくとも1つの生物学的または化学的殺虫剤をさらに含
    む、請求項79に記載の組成物。
  83. 【請求項83】 組成物が、水和剤、顆粒、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物
    、およびマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される、請求項81に記
    載の組成物。
  84. 【請求項84】 組成物が、水和剤、顆粒、水性懸濁液、乳化可能な濃縮物
    、およびマイクロカプセル化処方物からなる群から処方される、請求項82に記
    載の組成物。
  85. 【請求項85】 請求項69に記載の組成物の有効量を施用する工程を包含
    する、植物、根または果実を真菌感染から予防または処置するための方法。
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