JP2002538423A - テラヘルツ画像形成のための方法及び装置 - Google Patents

テラヘルツ画像形成のための方法及び装置

Info

Publication number
JP2002538423A
JP2002538423A JP2000601407A JP2000601407A JP2002538423A JP 2002538423 A JP2002538423 A JP 2002538423A JP 2000601407 A JP2000601407 A JP 2000601407A JP 2000601407 A JP2000601407 A JP 2000601407A JP 2002538423 A JP2002538423 A JP 2002538423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
radiation
thz
frequencies
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000601407A
Other languages
English (en)
Inventor
ドミニク アーノン,ドナルド
マイケル シースラ,クレイグ
Original Assignee
テラプロウブ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB9904166A external-priority patent/GB9904166D0/en
Application filed by テラプロウブ リミテッド filed Critical テラプロウブ リミテッド
Publication of JP2002538423A publication Critical patent/JP2002538423A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3581Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light using far infrared light; using Terahertz radiation
    • G01N21/3586Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light using far infrared light; using Terahertz radiation by Terahertz time domain spectroscopy [THz-TDS]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0059Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0059Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence
    • A61B5/0082Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence adapted for particular medical purposes
    • A61B5/0088Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence adapted for particular medical purposes for oral or dental tissue
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0059Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence
    • A61B5/0082Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence adapted for particular medical purposes
    • A61B5/0091Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence adapted for particular medical purposes for mammography
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/45For evaluating or diagnosing the musculoskeletal system or teeth
    • A61B5/4504Bones
    • A61B5/4509Bone density determination
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/72Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
    • A61B5/7235Details of waveform analysis
    • A61B5/7253Details of waveform analysis characterised by using transforms
    • A61B5/7257Details of waveform analysis characterised by using transforms using Fourier transforms

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 サンプルを画像形成する装置及び方法において、(a)画像形成されるサンプルは、50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパルスによる電磁放射線で照射される。(b)サンプルの領域は、2次元の画素アレイに小分けされ、画素のそれぞれからの放射線は複数の周波数にわたり検出される。(c)ステップ(b)において検出された放射線から画像は生成される。好ましくは、パルスによる電磁放射線における複数の周波数のうちの1つの周波数、又は選択した複数の周波数を使用する。この方法は、医用画像形成技術として利用することができ、癌腫瘍を画像形成するのに使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、赤外線周波数レンジにおける放射線でのサンプルの画像形成の分野
に関する。特に、本発明は、より高いギガヘルツ(GHz)及びテラヘルツ(T
Hz)周波数レンジにおける電磁放射線を使用することにより得られる画像にお
けるコントランストを改善するための装置及び方法に関する。しかし、かかる画
像形成技術において、かかる放射線の全ては、THz放射線として、特に50G
Hzから84THzまでのレンジにおいて概算的に言及される。
【0002】 [発明の背景] 近年、方法の領域を使用して広く多種のサンプルを見るため、THz放射線を
使用することによる関心が高まってきている。THz放射線は、サンプルの画像
形成及びスペクトルの取得の両者において使用されてきている。
【0003】 最近、Mittleman等による研究 IEEE Journal of Selected Topics in Quantum
Electronics, Vol.2,No3.September1996,Page679-692では、炎、葉、プラステ
ィック及び半導体の金型片のような、様々な物体を画像形成するためにTHz放
射線を使用することが例示されている。
【0004】 THz放射線は、最も乾燥し、非金属で、プラスティック、紙、板紙及び磁極
を有さない有機物のような磁極を有さない物体に入り込む。したがって、THz
放射線は、箱やケース等の中を見るために、X線の代わりに使用することができ
る。このことから、THz放射線を使用する健康上のリスクは、従来のX線を使
用するリスクに比べて非常に減少する。
【0005】 医用目的のためにTHz画像形成を使用することは、上記参照文献において提
案されている。しかし、強い水分吸収がTHzの使用の妨げになることは、多く
の生体医用の研究分野において以前から信じられている。これまでに、強く水分
を吸収した領域と強い水分吸収がない領域との間のコントランストを取得するこ
とに基づいて、THz画像形成の多くの量が分析されてきている。
【0006】 [発明の概要] 本発明は上記問題に向けられるものであり、THzを水分吸収に基づく画像形
成コントラストに使用することができるのみならず、良好なコントラストを異な
るサンプルの範囲にわたるTHz画像形成において示すことができるように、か
かるTHz画像形成における画像コントラストを増強するための方法に関する。
【0007】 第1の態様において、本発明はサンプルの画像形成方法を提供する。この方法
は (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
ルスによる電磁放射線(pulsed electro-magnetic radiation)で画像形成され
るサンプルを照射するステップ、 (b)サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、複数の周波数にわた
り画素のそれぞれからの放射線を検出するステップ、 (c)パルスによる電磁放射線の投射における複数の周波数からの1つの周波
数、又は選択した複数の周波数を使用して、ステップ(b)において検出された
放射線から画像を生成するステップ、を備えている。
【0008】 サンプルは、好ましくは100GHzから20THz、より好ましくは500
GHzから10THzまでの範囲における複数の周波数を有するパルスによる電
磁放射線で照射される。
【0009】 検出された放射線は、単一周波数について分析されてもよく、または、選択さ
れた周波数範囲にわたり分析されてもよい。選択された周波数範囲は、典型的に
は、サンプルを照射するために使用されるパルスによる電磁放射線の全周波数範
囲の3分の1よりも少ない周波数範囲に設定される。より好ましくは、選択され
た周波数範囲は、サンプルを照射するために使用されるパルスによる電磁放射線
の全周波数範囲の10%に設定される。
【0010】 たとえば、水分がTHzの強い吸収体であることは以前より言及されてきてい
る。50GHzから500GHzまで、30GHzから45THzまで、及び5
7GHzから84GHzまで、の水分吸収スペクトルにおいて、「窓(window)
」がある。サンプルが50GHzから84THzまでの周波数範囲で照射された
場合、1つ又は複数の以下の選択された周波数範囲、50GHzから500GH
zまで、30THzから45THzまで、及び57THzから84THzまで、
を使用して画像形成することが好ましい。画像は、選択された周波数範囲にわた
り統合することにより生成されてもよい。
【0011】 したがって、本発明により、単一周波数又は選択された周波数から画像を形成
することができる。また、本発明は、複数の画像を複数の周波数から得ることが
でき、又は単一画像を2つ又は2以上の個別の周波数からのデータから得られる
ことができる。
【0012】 本発明は、サンプルを透過する放射線を検出するか、又は、サンプルで反射さ
れた放射線を検出することにより、サンプルを画像形成するために使用すること
ができる。
【0013】 本発明により生成された画像は、多くのやり方において表示してもよい。本発
明の第1の態様の方法では、複数の異なる周波数について、ステップ(c)にお
いて生成された画像系列を表示するステップをさらに備えていてもよい。
【0014】 ステップ(c)において生成された画像は、連続的な周波数を介して走査され
てもよい。代替的に、ステップ(c)において生成された画像は、複数の離散的
な周波数を介してステップすることもできる。
【0015】 本明細書で議論される多くの画像形成コントラスト技術について、参照信号が
必要とされる。理想的には、参照信号は、画像形成されるサンプルを透過しない
か、又はサンプルの領域で反射されないTHz放射線から得られる。
【0016】 参照信号は、サンプルを透過していない電磁パルスによる放射線の留分(frac
tion)から得られてもよい。代替的に、パルスによる電磁放射線がサンプルの異
なる部分を透過することにより、参照信号を得てもよい。たとえば、本発明を腫
瘍の組織を画像形成するために使用してもよく、画像形成されるサンプルの領域
は腫瘍であり、参照信号は放射線を組織の健康な部分に通すことにより得ること
ができる。また、サンプルがない時には参照信号を測定することもできる。たと
えば、サンプルが放射線ビームの経路に配置される前に、参照信号を測定するこ
ともできる。又はサンプルが画像形成された後に、参照信号を測定することもで
きる。
【0017】 一般に、本発明は、画素のそれぞれについて画像形成装置を使用して実行する
ことができる。好ましくは、データはフーリエ変換され、周波数領域E(ω)に
おける複素THz電界を与える。
【0018】 画像は、複素THz電界E(ω)から多くのやりかたで得ることができ、たと
えば、 (i)サンプルのパワースペクトルPsample(ω)及び参照信号のパワースペ
クトルPref(ω)が計算されてもよい。次いで、選択された周波数範囲、又は
統合された選択された周波数範囲にわたり、画素のそれぞれについて、所与の周
波数について、2つのパワースペクトル間の差をプロットすることにより、画像
を生成することができる。
【0019】 (ii)サンプルのパワースペクトルPsample(ω)及び参照パワーPref(
ω)は、透過率を与えるために分割されてもよい。次いで、選択された周波数範
囲、又は統合された選択された周波数範囲にわたり、画素のそれぞれについて、
透過率がプロットされてもよい。
【0020】 (iii)周波数に依存する吸収係数α(ω)が複素電界E(ω)から計算さ
れ、選択された周波数範囲、又は統合された選択された周波数範囲にわたり、画
素のそれぞれについて、該係数がプロットされてもよい。
【0021】 (iV)周波数に依存する屈折率η(ω)が複素電界E(ω)から計算され、
選択された周波数範囲、又は統合された選択された周波数範囲にわたり、画素の
それぞれについて、該率がプロットされてもよい。
【0022】 検出された時間的な電界は、放射線経路における媒体の複素誘電率の完全な記
述を与える位相及び振幅の両情報を含んでいる。特徴付けられるサンプルは、ビ
ーム、及びサンプル中を伝播するか又は反射されているパルスの形状に挿入され
る。これらは、サンプルなしで取得される参照テンポラルファイルと比較される
。複素電界E(ω)と参照信号Eref(ω)との割合は、サンプルの複素応答関
数S(ω)を与えるために計算される。最も簡単なケースでは、複素応答関数S
(ω)は、以下のように与えられる。
【0023】
【数1】 ここで、dはサンプルの厚さであり、cは真空における光の速度であり、ηは屈
折率及びαは吸収係数である。実験的には、吸収係数α(ω)及び屈折率η(ω
)は、振幅M(ω)及びS(ω)の位相ψ(ω)は、それぞれ以下による。
【0024】
【数2】
【0025】
【数3】 サンプルの誘電体インタフェースでの反射を説明するために、付加的な用語が[
数1]〜[数3]において含まれていてもよい。このようにして、多相サンプル
の正確な分析が可能となる。
【0026】 これらのパラメータは、サンプルの複素誘電関数ε(ω)に簡単に関連してい
る。
【0027】
【数4】 上記(i)〜(iV)において議論されたように得られたデータは、カラー又
はグレイスケール画像のいずれかで直接プロットされてもよい。カラー、又は画
素のそれぞれのグレイの影は、所与の振幅を表している。
【0028】 単一周波数の代わりに、選択された周波数範囲を選択することもでき、上記(
i)〜(iV)の結果及びデータは、範囲にわたり統合される。次いで、統合さ
れたデータをプロットすることもできる。
【0029】 また、上記(i)〜(iV)によるデータ処理の振幅を様々なバンド(band)
に小分けすることが好ましい。たとえば、ある値以下の全てのデータを値0に割
当て、次の振幅範囲における全てのデータを値1等に割当てることができる。こ
れらの範囲は、振幅において等しい幅を有してしてもよいし、異なる幅を有して
いてもよい。異なる幅であれば、たとえば、サンプルによるTHzの吸収におい
て変化がないサンプル領域におけるコトランストを強調するために、コントラス
トを強調するのに好ましい場合がある。
【0030】 好ましくは、本発明では、2つ又は2以上の周波数を使用する。該2つの周波
数からのデータは、上記(i)〜(iV)のいずれかに従って処理される。次い
で、データは、上記単一周波数について記述されたように収集される。
【0031】 データは2つのバンドに分割される。1方は値「0」に割当てられ、他方は「
1」に割当てられる。次いで、両周波数からのデータは、たとえばAND,OR
,NOT、NAND,XOR等のBoolean代数的表現のようなルールを使用して
互いに加えることもできる。
【0032】 勿論、本発明により、2つの異なる周波数から画像を比較することができる。
これは、THzに対する吸収がある周波数範囲にわたり変化する物質を識別する
のに特に有益である。
【0033】 また、かかるTHz画像形成について他の方法も可能である。電界の最大値及
び最小値をプロットすることが知られている。実際に、これは、先の参照文献に
おいてMittlemanにより行われている。しかし、ピーク−ピーク信号、すなわち
電界の最小値及び最大値間の距離をプロットすることにより、より高いコントラ
ストが達成される。したがって、第2の態様では、本発明はサンプルを画像形成
するための方法を提供する。この方法は、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
ルスによる電磁放射線で画像形成されるサンプルを照射するステップと、 (b)サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、複数の周波数にわた
り画素それぞれのからの放射線を検出するステップと、 (c)画素それぞれについて、ステップ(b)において検出された放射線の振
幅の最大値及び最小値の間の差を計算することにより、ステップ(b)において
検出された放射線から画像を生成するステップと、を備えている。
【0034】 好ましくは、メインピークの最大値及び最小値は、すなわち、時間的な軌跡の
最も高い部分と最も低い部分に選択される。
【0035】 より好ましくは、100GHzから20THzまでの範囲における複数の周波
数を有するパルスによる電磁放射線でサンプルが照射される。
【0036】 また、データからの時間的な情報を得ることが知られている。たとえば、画像
形成されるサンプルを透過する電界の最大値と、サンプルを透過しないか、又は
サンプルの領域から反射されない電界との時間差をプロットすることができる。
しかし、電界の最大値と最小値の間の時間的な差をプロットする提案はなされて
いない。これは、周波数に依存する吸収に関するデータを提供する。したがって
、第3の態様では、本発明はサンプルを画像形成する方法を提供する。この方法
は、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
ルスによる電磁放射線で画像形成されるサンプルを照射するステップと、 (b)サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、複数の周波数にわた
り画素のそれぞれからの放射線を検出するステップと、 (c)画素のそれぞれについて、ステップ(b)において検出された放射線の
時間的な位置の最大値及び最小値の間の差を計算することにより、ステップ(b
)において検出された放射線から画像を生成するステップと、を備えている。
【0037】 好ましくは、メインピークの最大値及び最小値は、すなわち時間的な軌跡の最
も高い部分と最も低い部分に選択される。
【0038】 より好ましくは、100GHzから20THzまでの範囲における複数の周波
数を有するパルスによる電磁放射線でサンプルが照射される。
【0039】 よりよいコントラストを得るために、電界の最大値と最小値の間の時間的な差
が該画素での電界値で乗算されてもよい。たとえば、最小値、最大値、又は最小
値及び最大値間の差である。
【0040】 上述したように、本発明の方法は、医用画像形成の用途に適しており、理想的
には、ある組織の異常及び状態を綿密な調査に適している。また、文書、ラベル
、銀行券又は他の印刷物の確認と共に、内部構造及び食品の成分の調査、並びに
類似のセキュリティ応用のために、容器の中の品目を画像形成するのに有効であ
る。特定の医用応用では、より詳細に説明される。第1に、画像形成される異な
る対応の組織のタイプのある例の記載が以下に示される。
【0041】 ガン組織: 正常な組織は、一様な形状及び大きさの成熟した多くの細胞を含んでいる。細
胞のそれぞれは、一様な大きさの細胞核により特徴付けられる。
【0042】 良性の腫瘍: 良性の腫瘍は、細胞膜において秩序が整ったやり方でゆるやかに成長する、大
人又は成熟した細胞の繁殖に関わる。これらの腫瘍は、周囲の細胞に侵入しない
が、頭蓋骨のような包囲された構造内で、生体構造に圧迫を通して害をもたらす
場合がある。
【0043】 悪性の細胞: 悪性の細胞は、基本構造及び活性度が既知のやり方で配列されており、原因が
今なお理解されていない。悪性の細胞は、正常な細胞の正常で特殊な機能を失っ
ているか、又は新たな特徴と機能を帯びる場合がある。顕微鏡を通して検察する
ことができる悪性の細胞の特徴は、腫瘍の成長がそこから始まった原子細胞(親
組織)との区別又は類似性がないことである。この区別を失っていることは、退
形成と呼ばれ、その程度が腫瘍の悪性の程度における要素を決定する。退形成は
、最も信頼することができる悪性度の指標である。これは、ガンにおいてのみ見
られ、初期の良性においては現れない。
【0044】 顕微鏡を通して観察することができる悪性の細胞の他の特徴は、様々な寸法の
細胞核の存在であり、その多くは、異常に多くの染色体、及び細胞の急速かつ無
秩序な分裂を示す有糸分裂の形(分裂の準備における細胞)の存在を含んでいる
ことである。悪性の腫瘍において活発に繁殖する細胞の割合は、正常な細胞の割
合よりも一般的に大きい。悪性の細胞は、包囲する皮膜がないため、隣接又は周
囲の組織に進入する。
【0045】 ガンの拡延性(spread): 従来の手段により臨床検出についての機会がある時、腫瘍の質量は、それが1
cmの寸法の前の30倍の寸法になると一般に計算されてきている。悪性の腫瘍
の成長割合は、広がる能力を決定する。ガンは、即時進展(direct extension)
、沈下性転移(gravitational metastasis)、又は転移的拡延性(metastatic spre
ad)により広がる。
【0046】 沈下性転移又は隣接組織への進入は、破潰性の(ulcerating)大きな(bulky
)出血性の塊(Hemorrhagic masses)、又は硬化性の(indurative)組織固定(
tissue fixation)での線維損傷(fibrosing lesions)、構造の歪み及び乳ガン
において見られる皮膚の点食という典型的な局部的作用を作る。感染はこの拡延
性を伴う。
【0047】 ガン細胞が血管又はリンパチャネルに侵入し、移植が行われる人体の遠い部分
を動く時、沈下性転移が生じる。沈下性転移では、主要なガンとこれらの転移の
間に組織学的な、細胞学的な及び機能的な類似性がほとんど常に存在する。結果
的に、細胞のタイプと主要な腫瘍の確からしい場所は、転移の形態学から識別す
ることができる。加えて、転移は、細胞の生産物及び分泌物の組成における主要
な腫瘍に通常よく似ている。
【0048】 退形成は、50GHZ〜40THz組織の透過、吸収及び反射特性の一時変異
となる。分化及び付加的な破潰性の(ulcerating)大きな(bulky)出血性の塊
(Hemorhagic masses)、又は硬化性の(indurative)組織固定(tissue fixati
on)での線維損傷(fibrosing lesions)、構造の歪みの損失は、屈折率、及び
本発明の方法により画像形成することができる組織の厚さ等のような特性を変更
する。
【0049】 屈折率を決めることにより、所与の屈折率について、放射線と組織の間の相互
作用の可能性が物質の密度に依存する。腫瘍の領域における繊維質の物質及び付
加的な(突然変異した)細胞の外観は、この領域における組織の密度は、健康的
な組織の密度に比較して、密度の変化をもたらしながら変更されることを暗示す
る。これが、順々に、正常な組織に比較して、(固定された周波数ωでの、又は
周波数範囲にわたる)媒体の反射率を変更する。
【0050】 反射率におけるこれらの変化は、1)簡単に、時間領域において透過又は反射
されたTHzパルスをシフトすること、2)周波数のそれぞれの屈折率η(ω)
での反射率を与える、周波数領域の情報への最小二乗フィット、のいずれか一方
により検出することができる。ガンにかかった領域では、その領域における細胞
の密度における増加による反射率における増加が期待される。しかし、ガンにお
ける水分の排除が反射率を変更する。いずれの作用によっても、画像における異
なる画素での反射率は、コントラストメカニズムとして使用することができる。
【0051】 異常な組織と正常な組織の間の厚さdにおける変化は、以下のいずれかの変化
を招く。
【0052】 a)所定の領域における吸収率a(ω)d、又は b)該領域における時間遅延η(ω)d a)及びb)の両者は、コントランストメカニズムの基礎を形成して、電界及
び時間領域のスペクトルを使用してそれぞれ決定される。悪性のガンはガンが進
入する組織に比較して急速に成長するため、悪性の腫瘍及びガンに隣接ずる正常
な細胞は厚さにおいてかなり異なる。これは、上記a)及び/又はb)を使用す
る本発明の方法により決定される。
【0053】 所与の厚さについて、放射線と組織の間の相互作用の可能性は、物質の密度に
依存する。繊維質の物質と腫瘍の領域における付加的な(突然変異した)細胞は
、正常な組織とガンの組織の間の密度の変化を招いて、健康的な組織に比較して
この領域における組織の密度が変更されることを暗示している。線形の減衰係数
a(ω)(cm−1の単位で通常引用される)は、物質の密度に依存する。した
がって、腫瘍が同じ体積における組織の大きな量を表す場合、線形減衰係数a(
ω)は、密度における増加に比例して増加する。所与の厚さについて、この変化
は、正常な組織に比較して腫瘍における吸収が増加されるように、それ自身明ら
かである。
【0054】 かかる密度に誘発されたa(ω)における変化に絡んで、組織そのものの組成
における変化によりα(ω)が変化する。化学組成における変化が、この変化に
ついて最も明らかな理由である。たとえば、腫瘍における破潰性の(ulcerating
)大きな(bulky)出血性の塊(Hemorrhagic masses)の存在は、健康な組織に
比較して化学組成の変化を暗示する。細胞学的な退形成のような悪性の腫瘍には
、組織の成長において、増加された又は変更された核酸の合成がある。さらに、
腫瘍における付加的な水分の排除又は含有のような簡単な変化は、健康な組織の
それに比較してその化学組成が変化する。
【0055】 また、このシステムにおける増加された無秩序により、α(ω)はTHzレン
ジにおいて変化する。したがって、たとえ腫瘍の組織と正常な組織における分子
のタイプにおける変化がない場合でも、細胞間の配置という観点で腫瘍はより無
秩序になりそうである。同様な現象は液体においても生じる。ここでは、増加す
る無秩序(又は結晶がない)が吸収の増加を招く。したがって、より「規則的に
配置された」組織においてよりも、ランダムに配置された腫瘍組織におけるα(
ω)は大きくなる可能性がある。
【0056】 本発明の方法は、腫瘍周囲及びガン領域の組織性を検出するために使用される
。上記文章において示されたように、腫瘍に供給するために必要な増加される多
くの血管は、ガンの外観を最初に示すことができる。したがって、増加される血
流又はある領域における血液の存在の検出は、ガンの検出を目的として使用する
ことができる。
【0057】 第4の態様において、本発明はガンを検出するための方法を提供する。この方
法は、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
ルスによる電磁放射線でサンプルを照射するステップと、 (b)サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、複数の周波数にわた
り画素のそれぞれからの放射線を検出するステップと、 (c)ステップ(b)において検出された放射線からサンプルの領域の画像を
生成するステップと、を備えている。
【0058】 画像を形成するステップ(c)は、多くの方法により生成される。たとえば、
画素のそれぞれについてのサンプルの反射率をプロットすることにより、又は吸
収係数をプロットすることにより生成することができる。画像を得るより簡単な
方法は、電界の最大値又は最小値、あるいは腫瘍の厚さについての決定的な情報
を与えるサンプルを透過する放射線の経過時間、のいずれかをプロットすること
である。
【0059】 また、本方法は、サンプルにおける石灰(lime)の存在について、検出された
放射線を分析するステップをさらに備えている。たとえば、これは、石灰が強く
吸収されることが知られている周波数でのサンプルの画像を取得することにより
行うことができる。さもなければ、THz領域において石灰の指紋を遊離するた
めに、画像の個々のスペクトルを見ることにより達成することができる。
【0060】 また、本方法は、サンプルにおける水分含有量を分析するステップを備えてい
る。これはまた、水分についての吸収周波数で見ることにより行うことができる
。正確な結果を得るために、画像は水分が強く吸収されることが知られている複
数の異なる周波数を介してステップすることができる。本方法は、乳ガン又は人
間の皮膚における腫瘍を画像形成するために使用することができる。また、腫瘍
のいずれかのタイプに適用することができる。
【0061】 実際に、通常、腫瘍の部分と比較するために、サンプルの健康な部分から参照
信号が取られる。
【0062】 本発明のさらなる態様は、本発明の第1、第2及び第3態様の上記方法のそれ
ぞれを作用するための装置を提供する。装置のそれぞれは、それらの方法のステ
ップを実行するための手段をそれぞれ備えている。
【0063】 [発明の実施の形態] 本発明は、例を通して及び以下の限定するものではない実施の形態を参照しな
がら記載される。
【0064】 サンプルは、50GHzから84THzまでのパルスによる電磁放射線で照射
される。THz放射線は、サンプルを透過するか、又はサンプルから反射される
かのいずれかである。図1は、単一の画素について、サンプルから検出された時
間にわたっての検出された電界の典型的な軌跡を示している。画素から画素まで
のサンプル組成において変化があれば、該変化は、画素のそれぞれについてのT
Hz軌跡においてはっきり見える。
【0065】 図1から見ることができるように、画素のそれぞれについて得られた非常に多
くの情報があり、該情報は意味ある画像を提供するために処理される必要がある
。この時間に依存する信号から得ることができる4つのメインパラメータがあり
、これらは、電界の最大値E1、電界の最小値E2、電界の最大値の時間的な位
置T1、電界の最小値の時間的な位置T2、である。
【0066】 THz画像を得るために、これらパラメータの1つ又は複数が直接プロットさ
れてもよい。しかし、更なるコントラストは、以下の関数をプロットすることに
より得られてもよい。
【0067】 1.ピークからピークまでの高さ、すなわちE1+E2。
【0068】 2.最大値E1の位置と最小値E2の位置の間の時間的な間隔における差、す
なわちT1−T2。このパラメータがサンプルの周波数に依存する吸収に関する
情報を提供する場合、このパラメータは特に有効である。
【0069】 3.時間的なピーク位置と、1つ又は複数の電界パラメータとの積。たとえば
、(T2−T1)×E1,(T2−T1)×E2,(T2−T1)×(E1+E
2)である。
【0070】 また、さらなる情報は、周波数分析を実行することにより図1から得てもよい
。図2は、典型的な軌跡についてのパワースペクトルを示している。パワースペ
クトルは、時間データ(すなわち、図1において示されるデータタイプ)をフー
リエ変換する典型的な方法において得ることができる。信号の振幅は対数でy軸
上に、周波数はx軸上にプロットされる。図2についてデータは、脂肪、腎臓及
び肉の領域を有するサンプルから得られる。このサンプルは、図3を参照して後
により詳細に記述される。また、参照信号が示されており、これはサンプルを透
過していない放射線のパワースペクトルである。この形式におけるデータを見る
ことにより、3つの組織タイプについての(y軸に沿っての)データ間の間隔は
、周波数で変化していることが見られる。したがって、適切な周波数fselectを
選択することにより、強いコントランストを有する画像が得られる場合がある。
【0071】 また、ある組織タイプを区別するために、比較のために、2つの離れた周波数
での画像をプロットすることは有利なことである。これは、様々な周波数での組
織タイプ間でのコントランストがない時に特に有効である。たとえば、図2のデ
ータを採取すると、腎臓組織及び脂肪組織に対応するパワースペクトルは、1T
Hzで殆ど同じ値である。したがって、この周波数で生成される画像において、
脂肪と腎臓の両者の画像は非常に類似して見える。しかし、2.5THzの周り
を見ると、腎臓のデータは、肉のデータの値と類似した値を有していることがわ
かる。したがって、2.5THzで撮られた画像では、肉及び腎臓のデータの間
にはコントランストがない。しかし、1THzで撮られた画像と2.5THzで
撮られた画像とを比較することにより、3つの組織タイプは同等に比較すること
ができる。また、異なる周波数での2つ又はそれ以上の画像は、算術的な操作に
より比較することができる。たとえば、腎臓組織の吸収による特徴的な信号を明
確に示すために、2.5THzで取られたデータは、1THzで取られたデータ
から減じることができる。また、乗算、加算及び除算等の他の算術的な操作も可
能である。
【0072】 さらにコントラストを強調するために、データは振幅に基づくバンドの組に小
分けされる。図2において4つのバンドが示されている。これらのバンドのそれ
ぞれには、単一の数値を割当てることができ、次いで、このデータをプロットす
ることができる。図2のデータにおいて、単一の値をバンド2に割当て、単一の
整数値をバンド2に割当て、単一の整数値をバンド3に割当てることにより、こ
こでは脂肪組織と腎臓組織の間のコントランストが実質的に強調されることを見
ることができる。さらに、この分析は、適切な2つの振幅バンドに拡張すること
ができる。一方の振幅バンドにおいて、振幅にはゼロの値が割当てられ、第2の
振幅バンドにおいて、振幅には1の値が割当てられる。この分析により、2つの
異なる周波数f1及びf2でのデータは、あるルールを使用して比較することが
できる。かかるルールを以下の表1に示す。
【0073】
【表1】 また、あるBooleanの代数的表現を使用することもでき、たとえば、AND,
NAND,XOR,OR,NORである。AND比較について、以下の表2が使
用される。
【0074】
【表2】 パワースペクトルの代わりに、パワースペクトルと同様のやり方で、周波数に
依存する吸収係数a(ω)又は周波数に依存する屈折率η(ω)を分析すること
もできる。
【0075】 図3a及び図3bは、豚のサンプルから得られた画像を示している。
【0076】 豚のサンプルは、様々な異なる豚の組織タイプ、肉、脂肪及び腎臓からなって
いる。組織タイプのそれぞれは、約1mmの厚さであり、THzを使用して測定
される領域は、500μmステップサイズで約13×10mmである。画素の
それぞれについての時間的な走査は、周波数解像度100GHzを与え10ps
長であり、画素のそれぞれは、測定に約1分を要する。サンプルは、THz放射
線源(<110>ZnTe;厚さ1mm,20×25mm)の背後に配置され
る前に、セルロース硝酸フィルム及び1mmの厚さのポリエチレン窓の上に搭載
される。画像を得るために使用される装置の詳細は、後に図18〜図26を参照
して記載される。
【0077】 画素のそれぞれで、組織タイプは、電界の最大値の振幅及び時間的な位置にお
ける変化の両者を使用して識別される。全ての組織タイプは、脂肪、肉及び腎臓
の順に吸収が増加しながら、THzパルスを透過するのがわかる。吸収の分析が
周波数を特定するものではないので、図3bにおいて示されるTHz画像は、パ
ンクロのTHz画像である。
【0078】 可視画像とTHz画像を比較して、異なる組織タイプがうまく画像形成されて
おり、THz周波数で識別される。この分析を極端に単純化した特質のために、
ある散乱により、組織のそれぞれの領域の境界に沿って誤差が増加しており、こ
れらの領域において組織タイプは間違って識別されることになる。図4は、組織
タイプのそれぞれについてのパワースペクトルを示している。データは、3つの
異なる画素について取られている。組織タイプのそれぞれについての吸収特性に
おける明らかな差が示されている。
【0079】 図5は、THz電界のピークの減衰を使用して、皮膚及び腎臓についての吸収
係数のデータを示している。全てのサンプルは、データにおいて水分吸収効果を
最小にするために乾燥されている。データは、2つの組織タイプについて吸収係
数が異なることを例示しており、このことは、画像における組織を識別するため
に使用される。厚さは、時間的なシフトから知ることができる。したがって、測
定することができる最大の組織の厚さは、信号対雑音比(SNR)が10:1
を想定している。この例について、これらの値は、腎臓について3.9mmであ
り、皮膚について7.5mmである。可視度を底上げするための増幅という追加
により、THzパワー10:1〜10:1を達成することができ、これによ
り、組織の数cmを理論的に調べることができる。
【0080】 図6は、にわ鳥の組織の6タイプ、骨、軟骨、皮膚(料理(煮た)又は料理さ
れていない)、肉(料理(煮た)又は料理されていない)からのデータを示して
いる。全ての組織のタイプは、量を変化することにより、THzを透過すること
がわかる。肉は、電界が明瞭さのために5倍されて、全ての組織タイプのなかで
強い吸収を有している。周波数領域のデータ(NH5)は、組織タイプのそれぞ
れについて、吸収の特徴における明確な差を示している。
【0081】 図7は、比較のために単一の軸上にプロットされる図6からのデータを示して
いる。
【0082】 X線が現在使用されているのと同じように、特に可視波長でさもなければ透過
しない物体の中身を画像形成するために、THzを使用することができる。しか
し、THzと低平均パワーの非イオン化特性のため、THzは本質的に危険を伴
わない。たとえば、プラスティック、紙及び板紙のような一般的なパッケージ材
料は、THz周波数で透過することがわかっている。図8は、金属板における穴
にわたり載せられたクモの可視画像を示している。図9aにおいて示されるよう
に、クモは、プラスティックの箱において配置されている。可視波長では、図9
bのように蓋が閉められたプラスティックの箱の中身を観察することができない
【0083】 クモと箱は、200μmのステップサイズで、10×10mmの領域にわたっ
て画像形成される。THz電界のピークにおける変化を使用して画像を分析する
ことにより、THz画像は図10の箱の中身を形成する。光の領域は、最も高い
THz透過の領域に対応している。クモは、その脚の1本(右上部)における切
断が解像できるように精巧な詳細を有して明確に解像されている。また、図10
において示される画像の密な調査により、クモの内側のある弱い内部構造を表し
ている。
【0084】 医療の応用へのかなりの関心により、人間の被験者に関する非侵入的な方法を
使用して、血液の特性を測定することができる。すなわち、被験者の血液の成分
を評価する「非接触の」体内方法である。したがって、画像形成と、異なる組織
タイプとそれらの成分のそれぞれを突き止めて識別する分光器の能力とを結合す
る技術は、莫大な医学的及び商業的価値がある。また、画像形成の結果について
、血液はTHz周波数で(部分的に)透過している。乾燥した血液(ブラックプ
ディング)のサンプルが採取され、薄い層がセルロース硝酸フィルムの部分の上
に拡散する。ピークの電界が55%まで減少しながら、図11aのようにサンプ
ル上の単一点での透過が測定される。図11bの周波数領域において、強い吸収
は0.66THzの周りで、1.00THzから1.90THzの間で吸収が最
も強いことがわかる。
【0085】 THzの生物学上の応用について考えられている最も重要な物質の1つは、液
体の水である。水は、分子の分極の性質により、赤外及び遠赤外/THz領域に
おいて多くの吸収帯域を有することが知られており、THz技術の応用を制限す
る生物学的サンプルにおける液体の水により、究極的に吸収作用となる場合があ
る。
【0086】 水の吸収力を測るために、液体の水の薄い層(90μm)が測定される。この
相はセルロース硝酸フィルムの部分の表面上に形成される。サンプル及び参照(
乾燥セルロース硝酸)についての時間領域の結果が図12aにおいて示されてお
り、周波数領域の結果が図12bにおいて示されている。時間領域の結果のみか
ら、吸収は血液のサンプルにおいてよりも明らかに強い。周波数領域の結果を考
慮して、吸収は増加周波数で増加することがわかる。2.5THz以上の周波数
でスペクトルの繰り返しは確実性が低く、したがって、周波数範囲0.6THz
から2.5THzが調べられるべきである。したがって、生物学的な応用にとっ
て、THz分光器の周波数範囲が、吸収の窓が存在する高い周波数から低い周波
数まで伸びることが重要である。なお、皮膚、血液及び水の厚さを調べるための
THzの上記提案された能力は、本発明を使用することができることを提案して
いる。
【0087】 図14a及び図14bでは、商業的に入手でき、図13aの可視波長で明瞭で
ない黒のケースに収容された能動素子を有しているディスクリートトランジスタ
が撮られている。幸いにも、黒のケースは、THzに対して部分的に透過するの
で、素子の内部構造を画像形成することができる。図13bにおけるTHz画像
は、トランジスタの中央の5×6mmの領域にわたる150μmステップを使
用して作られている。そこにはプラスティックのみがあり、THzパルスは透過
される。しかしそこには3つのリード線の金属配線があるので、THzは透過さ
れない。THz画像の正確さを確認するために、同一のトランジスタが切り開か
れ、図13cの可視写真において記録されているように、同じリード配線が調べ
られる。外部表面以下の鉛の深さに関する付加的な情報は、反射に基づいた画像
形成を使用することにより得ることができる。サンプルの前面へのTHz光線を
走査することにより、パルスの時間遅延が表面以下の配線距離を与え、強い反射
が金属配線で領域において記録される。
【0088】 半導体におけるドーピングの分配の簡単な画像は、キャリア密度によりTHz
の自由キャリアの吸収が近似的に線形に増加するため、透過されるTHzパルス
のピークにおける変化を使用することにより形成することができる。図14bは
、ドープされていないGaAsの2つのストリップと、n型(n〜1×1018 cm−3)の2つのストリップとが交互に相並んで配置されている可視画像を示
している。ストリップのそれぞれは、10×1×0.5mmである。約8×8m
の領域は、200μmのステップサイズでTHzを使用して画像形成される
。可視波長で、GaAsを識別する手段がないが、図14aでTHz画像は吸収
における差を明確に示している。THz電界の最大値は、画素のそれぞれについ
てプロットされる。最も高い透過(画像の底部での)は、GaAsが存在しない
ところである。GaAsストリップに対して移動すると、吸収がn型ドーピング
において最も強い、異なるドーピングによる吸収による変化がある。また、スト
リップ#3は、n型ドーピングを介する食刻の境界での吸収におけるステップが
示されている。
【0089】 図15a及び図15bは、半導体サンプルのTHzデータから得られた周波数
に依存する(モノクロの)画像を示している。電界のピークのプロットに代わり
に、画素のそれぞれについてのパワースペクトルは、高速フーリエ変換及び所与
の選択された周波数でのパワーを使用することによりわかる。図15a及び図1
5bは、f=2.38THz及びf=890GHzのそれぞれについての画像を
示している。2.75THzで、2つのタイプのGaAs間の吸収における差が
明確に解像することができ、画像は図14aに類似している。しかし、890G
Hz画像について、ドーピングされてなく、かつサンプルがない領域について、
両者はこの周波数でGaAsにおける吸収がないことを示すグレイの同じ影とし
て表しており、透過における差がない。したがって、複数の異なる周波数での画
像を連続的に見ることは、サンプルについての情報を判定するために使用するこ
とができることを示している。
【0090】 図16は、複数の異なる周波数について、THzで画像を見るために使用する
ことができる概念的な装置を示している。装置は、その最も基本的な構成におい
て、スクリーン1003及びノブ1005を有しているモジュール1001を含
んでいる。ノブ1005は、周波数セレクタであり、スクリーン1003上に示
されている画像の周波数を制御する。
【0091】 検出システムは、複数の異なる周波数を検出する。表示される画像は、周波数
セレクタ1005の設定に依存する。この簡単な構成において、周波数セレクタ
1005は、3つの設定A,B及びCを有している。サンプルは3つの共振円を
有している。円のそれぞれが特定の周波数で強く吸収する(影になる)ように、
円のそれぞれの成分は異なる。周波数Aで、内側の円は、強く吸収する。しかし
、2つの外側の円は吸収しない。したがって、適切に周波数Aでサンプルを見る
ことにより、外側の2つの円については仮想的に情報がない。周波数セレクタノ
ブ1005を使用して周波数Bにスイッチすると、今度は真ん中の円が強く吸収
するように画像が変化する。しかし、内側の円及び外側の円は、この周波数では
強く吸収しない。画像A及びBを比較することにより、サンプルの全体の構造に
関する情報を決定することができる。画像Aを見ること、又は画像Bを見ること
よりも、これは遥かに有効である。また、構造の十分なパンクロの画像を見るこ
とよりも複雑さは少ない。
【0092】 周波数セレクタノブ1005がCに設定されると、外側の円が強く吸収し、内
側の2つが強く吸収しなくなるように、周波数が選択される。2つの内側の円の
間の差について現実の情報が確立されていない点で、状況は画像Aに類似してい
る。
【0093】 図17は、THz画像形成システムを示している。システムは3つのメインセ
クション、ジェネレータ31、画像形成セクション33及び検出セクション35
に簡略化することができる。THz放射線は、可視パルスレーザ37により供給
されるTHz放射器によりジェネレーティングセクション31において発生され
る。
【0094】 THzビーム39は、ジェネレーティングセクションから放射され、画像形成
セクション33のサンプル41に向けられる。次いで、THzビーム39は、さ
らなる光学系45を介して検出セクション35に向けられる。図17のシステム
は、近いフィールドでの(near field)画像形成システムの例であり、画像形成
されるサンプルはTHz源のすぐ背後に配置される。
【0095】 検出セクションは、可視光及びACポッケル効果を介して検出されたTHz信
号において転送された情報を読む。可視光は、理想的にはビームスプリッタ47
を介してレーザ37から得られる。時間遅延は、時間遅延線34を介してTHz
パルスに付加される。システム(たとえば、サンプル41の移動、時間遅延34
及び検出された信号の処理、の制御)は、コンピュータ36により制御される。
【0096】 ACポッケル効果の詳細は、後に図19を参照して記載される。
【0097】 図18は、別の画像形成システムを示している。ここでは、簡単のためにシス
テムの検出部分の詳細は省略されている。これらは、図19を参照して記載され
る。
【0098】 THzジェネレーションセクションは、ボックス51内の構成要素により示さ
れる。画像形成システムは、ジェネレーションセクション51から放射されるた
めに、可視光パルス及びTHzパルスの両者を必要とする。したがって、ある可
視放射がTHzジェネレーションセクション51から放射することができるよう
に、出力カップラ23は、可視放射に対して100%反射であるべきではない。
【0099】 放射されたTHzビーム53及びジェネレーションシステムからの可視光55
は、ビームスプリッタ57に投射する。このビームスプリッタ57はTHzビー
ム53を透過し、可視光ビーム55をミラー59に反射する。ミラー59は、ビ
ーム55を光遅延線61に反射する。次いで、遅延されたビーム55は、THz
検出ユニット63に入力される。
【0100】 THzビーム53は、画像形成セクション52に向けられ、THz画像形成光
学系67を介してサンプル65に向けられる。サンプル65は、全体のサンプル
65が画像形成されるように、モータが取り付けられたX−Y変換ステージ(図
示せず)上に配置されている。(X−Y面はビーム軸に対して直交している。)
サンプルからの画像形成情報を搬送しているTHz放射線69は、THz画像形
成光学系71を介してTHz検出システム63に反射される。
【0101】 THz放射線69と共に可視放射線55が存在する場合、画像形成及び電子−
光学検出について、単一の窒素除去(nitrogen-purged)ユニットのなかで実行
することができる。
【0102】 サンプル65は、モータが取り付けられたX−Y変換ステージ(図示せず)の
上に搭載される。次いで、物体のそれぞれのセクション(画素)が、画像形成さ
れる。技術の空間解像度を向上するために、オフアクシス(off-axis)放物線ミ
ラー、コンデンサコーン及びレンズが使用してもよく、ビームを回折限界点に焦
点合わせすることができる。コンデンサコーンの近いフィールドにサンプルをの
せることにより、回折限界を克服してもよく、約50μmの空間解像度を達成し
てもよい。画像形成システムは、画像形成される物体の性質に依存するかかる物
体の有無に関わらず機能することができる。
【0103】 図19は、検出システムの詳細を示している。画像形成情報を搬送しているT
Hzビーム69及び可視光ビーム55は、THz検出システムに入力される。可
視光ビーム55は、検出クリスタル73に投射する参照ビームとしての役割を果
たす。参照ビーム55は、線形な偏向が与えられており、検出クリスタル73の
通常軸及び異常軸の両者に沿った成分を有するように、偏向は正しい位置に置か
れる。軸のそれぞれは、クリスタル73の通常及び異常軸にそれぞれ沿った固有
の屈折率N及びNを有する。第2(THz)放射線ビーム69がない場合に
は、線形な偏向が与えられた参照ビーム55は、その偏向において無視できる変
化をしながら検出クリスタル73を透過する。
【0104】 出願人は、それを介して偏向が回転される角度Θが無視できるものであること
が明確であることを望んでいる。しかし、線形に偏向が与えられたビームは、わ
ずかに楕円になってしまう。この影響は、可変遅延波平板(variable retardati
on waveplate)、すなわち4分の1波長板81により補償される。
【0105】 放射されたビーム77は、4分の1波長板81使用して回転極性ビーム83に
変換される。次いで、該ビーム83は、偏向が与えられているビームの2つの直
交する成分を平衡フォトダイオード85に向けるウォラストンプリズム(Wollas
ton Prism)79(又は直交する偏向成分を分離するための等価な装置)により
、2つの線形な偏向が与えられたビームに分割される。平衡フォトダイオード信
号は、2つのダイオード間の出力における差がゼロであるように、4分の1波平
板81を使用して調節される。
【0106】 検出器73が、参照ビームと共に2次ビーム69を検出した場合(この場合、
THzレンジにおける周波数を有するビーム)、それを介して偏向が回転する角
度Θを無視することができる。これは、THz電界が軸n,nの1つに沿う
可視(基礎)放射線屈折率を変更するためである。検出器73が楕円的になった
後、これは可視フィールドになる。プリズム79により分離された偏光成分は、
等しくない。出力ダイオード間の電圧における差は、検出電圧を与える。
【0107】 参照ビーム55及びTHzビーム69は、クリスタル73を透過する時に同相
を続けるべきである。さもなければ、偏向回転Θがあいまいになる。したがって
、検出クリスタル73は、完全な信号を作るための位相整合手段を有する。
【0108】 図20において示される全ての項目は、36インチ毎の寸法の光学的パン切り
台(bread board)の上に設けられている。必要とされる外部ユニットは、ダイ
オードレーザのための電力供給と、ジェネレーションセクション51のための冷
却ユニットである。画像形成セクション91は、x−y面において、すなわちT
Hz放射線の投射ビームに対して垂直な2つの直交する軸に沿って可動な、モー
タが取り付けられたステージを有していない。
【0109】 画像形成セクション91は、2つのミラーM11及びM12を有している。M
12は、THzビーム53をサンプル65に向ける。ミラーM11は、サンプル
65を透過するTHz放射線を検出クリスタル73に反射するために位置合わせ
される。ミラーM11及びM12は、オフアクシス放物線(OAP)ミラーであ
る。投射及び反射ビーム間の位相差がミラーの全ての点で同じであるように、か
かるミラーは構成されている。オフアクシス放物線表面になるパラメータは、ミ
ラーの焦点距離により特徴付けられる。
【0110】 また、光遅延セクション93が示されている。ジェネレーティングセクション
から放射される可視光ビームは、ビームスプリッタ57により遅延セクション9
3に反射される。遅延セクション93は、ビーム軸に沿って可動なコーナチュー
ブミラーM9を有している。ビームは、ミラーM8を介してコーナチューブミラ
ーに向けられている。ビームは、コーナチューブミラーM9からミラーM10に
反射される。コーナチューブミラーM9は、数10Hzの振動周波数でビーム方
向に沿って前後に振動される。これが、可視光の経路長を要求されるように増加
、又は減少する。クラークODL−150システムがミラーを駆動するために使
用されてもよく、150psの遅延が可能である。次いで、放射されたビームは
、ミラーM11で放射されたTHzビームと結合される。代替的に、THz及び
可視ビームは、たとえば、薄膜ビームスプリッタのようなビームスプリッタを使
用して互いに線形に結合されてもよい。かかる装置は、M11の前又は後ろに配
置され、M11における穴についての必要条件を除去する。
【0111】 図21は、図20の画像形成セクション91に関するバリエーションを示して
いる。THzビーム53が移動する伸張されたパス経路は、水蒸気を除去するた
めに窒素で洗浄され、これにより画像の品質が向上される。
【0112】 THzレンジにおける長波長に関連する回折効果により、THzビーム53の
横断面及び画像形成の応用は十分に大きくなく、明瞭な平行として扱われる場合
がある。回折効果は、放射線がスカラ領域の分散により表すことができるように
近軸である場合、ガウシャンビームモード光学系及び光学技術を使用することが
できる。システムデザインについての簡単なケースは、基礎モードがビームプロ
ファイルを支配することを仮定していることである。ガウシャンモード光学系、
典型的なTHz放射線に適用される設計、及びシステム(フーリエ変換マシン、
遠赤外レーザ又はガンダイオードにおいて生成される)を使用することは、TH
z画像形成システムに適用することができ、重要である。
【0113】 良好な画像の品質を得るためにTHz画像形成システムを構築する時、多くの
設計ルール及び指針が従われるべきである。レンズ等の光学系を透過するために
、焦点距離に対するレンズの薄さの割合、及び焦点距離に対する直径の割合が0
.2よりも小さくなることを保証することにより、幾何学的損失が最小に維持さ
れる。この割合が満足された場合、レンズにおける損失は主として吸収と反射に
よる。この場合において、材料の選択は重要である。
【0114】 パルスによるシステムにおいて生じる必要条件は、パルス幅が広くなることが
生じないように、材料にとって非分散となる必要性である。これらの必要条件が
与えられる場合、高密度ポリエチレン(DHPE)、ポリテトラフルオレチレン
(PTFE)、高抵抗性シリコン及びPTXが最善の材料のいくつかであり、旋
盤において仕上げることができる。THz周波数で低吸収と低分散とを結合した
材料は、その形状がレンズのために適切に製作されている場合、透過光学系の製
作についての良い候補である。レンズにおける反射の損失は、THz周波数で高
く周波数に依存する傾向がある。それゆえ、パルス幅にわたる全ての周波数が同
じ反射(及び吸収)損失を受けることを保証するために、レンズ設計において注
意を要する。
【0115】 理想的には、(i)周波数に依存する反射損失及び誘電体(たとえば、空気−
レンズ)インタフェースでの振幅パターン歪み、(ii)周波数に依存する吸収
損失、(iii)回折効果及びある角度でレンズ表面に関してパワー低下するこ
とによる領域分散への歪み、を含む透過光学系に関連した多くの損失を最小にす
るために、可能であれば透過光学系に替えて反射光学系(ミラー)が使用される
【0116】 画像形成(及びガウシャンモードビーム光学系に限ってではない)に重要な付
加的な特性は、それらの焦点距離の総和により2つのミラーが分離される場合、
2次ミラーからの反射の後、光軸に関するビームウェスト(通常の光軸に対する
平面における最小ビーム直径)が周波数に依存しないことである。そこに提供さ
れた鎖における最後のミラー(焦点要素)が鎖における偶数番号の焦点要素であ
ることは真実である。これは、パルスが広い範囲の周波数成分からなる時、TH
z画像形成にとって大きな利点を提供する。様々な(x,y)点及びパルスにお
ける全てのTHz周波数で画像が記録される一方で、光軸に関して固定された位
置での物体を維持することが望まれる。THzパルスのスペクトル範囲(帯域幅
)が中間の赤外、高周波数にまでも増加する時、これは特に重要なTHz画像形
成である。
【0117】 図21におけるシステムは、THz周波数レンジ(たとえば、300GHzで
、直径=2mm)におけるサンプルで1〜2mmの1/e直径(ビームにおける
基礎ガウシャンモードについて)のビームを作る。図21のシステムにおいて、
図20の2つのミラーと対照に、6つのミラー及び2つのレンズが使用される。
図21におけるビームの方向は図20における方向とは逆にされる。画像形成セ
クションにおいて、ビームは、第1OAPミラー101で最初に反射され、第2
OAPミラー103、及び第3OAPミラー105に向かう。第2及び第3OA
Pミラー103,105は、焦点距離250nmをそれぞれ有している。これら
は、500nmで離されている。
【0118】 ビームは第3OAPミラー105から焦点距離10mm及び直径10mmを有
するピアノ−凸面レンズ107に反射される。第3OAPミラー105は、ピア
ノ−凸面レンズ107と260nm離れている(すなわち、それらの焦点距離の
総和)。レンズ107は、ポリエチレン又は高抵抗性Siからなっている。レン
ズ107は、その上にサンプルが載せられるモータが取り付けられたステージ(
図示せず)から10mm離れて配置されている。ビームは、偶数個の焦点光学系
、及びそれらの焦点距離の総和により全て空間的に離されるミラー(101,1
03及び107)を介して横切る。このことから、サンプルでのビームのウェス
トは、周波数に独立である。ここで、ビームの直径は、約300GHz(0.3
0THz)の周波数レンジにおいて独立で、2mmであるように選択される。
【0119】 一旦、ビームがサンプル65を透過すると、透過されたTHz放射線は第2ピ
アノ凸面レンズ111に収まる。ピアノ凸面レンズ107及び111は、光学特
性において同一である。レンズ111は、第4OAPミラー113にTHz放射
線を焦点する。第4OAPミラー113は、焦点距離250mmを有し、THz
ビームを第5OAPミラー115に反射する。また、第5OAPミラー115は
、焦点距離250mmを有し、第4OAPミラー113から500mm離れてい
る(すなわち、第4及び第5OAPミラーの焦点距離の総和)。
【0120】 ビームは、第5OAPミラー115から第6OAPミラーに反射される。第6
OAPミラーは、焦点距離30mmを有し、第5OAPミラーから280mm離
れて位置される(すなわち、第5及び第6OAPミラーの焦点距離の総和)。
【0121】 第6OAPミラー117には、穴119が設けられている。可視光ビーム55
はこの穴を透過し、検出のためにTHzビーム69と結合する。
【0122】 空間解像度のさらなる改善は、コンデンサコーン(高度に内側が研磨され、電
気メッキ及び/又は金/銀蒸着コーティングされた黄銅又は銅からなる)を、図
22において示されるように画像形成されるサンプルに隣接して挿入することに
より達成される場合がある。図22では、コンデンサコーン121及び123は
、サンプル125とピアノ凸面レンズ127及び129の間のサンプルのいずれ
かの側にそれぞれ位置される。ピアノ凸面レンズは、図21を参照して記載され
たものと同じである。該レンズは、焦点距離10mmを有し、コンデンサコーン
121及び123から10mm離れて配置される。コーンは、典型的な2mmの
入口の開口を有し、50〜100μmの間の出口の開口を有している。
【0123】 回折限界のスポットサイズよりも小さいサンプルでのTHzスポットサイズを
実現するために、近いフィールドの画像形成技術が使用されてもよいように、サ
ンプル125は、コンデンサコーン121の出口の開口の数波長、たとえば約1
00μm内に典型的に配置される。
【0124】 本設計の別の利点は、パルスにおける全ての周波数がコンデンサコーンに適合
するように、ビームウェストサイズが、入口の開口で周波数に依存しないことで
ある。
【0125】 ピアノ凸面レンズ127,129、コンデンサコーン123,121及びサン
プル125は、OAPミラー131,133の間に配置される。ミラー131,
133は、焦点距離250mmを有し、THzビーム53はOAPミラー131
からビーム153をコンデンサコーン121に焦点合わせするピアノ凸面レンズ
127に反射される。ビーム53は、コンデンサコーンの最も広い開口から入り
、最も狭い開口からサンプルに出る。ビーム53は、一旦サンプル125を透過
すると、コンデンサコーンに入り、その最も狭い開口を通してピアノ凸面レンズ
129に出る。次いで、ビームはOAPミラー133から検出クリスタル73に
反射される。OAPミラー133は、穴135を有している。ジェネレータから
の可視光は、ミラー133でTHzビーム69と結合される。なお、図7におけ
る光学系構成は、図21におけるように、多数の他のミラーで使用することもで
きる。しかし、ミラー133及び131については、様々な異なる焦点距離が可
能である。
【0126】 また、ここで使用されるコンデンサコーンの構成は、既に解明されているよう
に、ビームサイズ及びミラー配置に対する類似の指針を使用して、図21のシス
テムに容易に挿入することができる。
【0127】 なお、オフアクシス放物線ミラーを2つだけ利用する図23におけるような簡
易な結合システムが可能である。これらはビームの経路長を減少し、ビーム経路
における水蒸気又は他の吸収ガスによる損失を最小にする。しかしながら、周波
数に依存しないビームウェストを同時に作るために、及び/又は高い空間解像度
を実現するために、透過光学系は必要である。
【0128】 図23において、THzビーム53は、OAPミラー141からサンプル14
3に反射される。OAPミラー141の焦点距離は30mmであり、サンプル1
43はOAPミラー141から30mm離れて配置される。付加的に、図22に
おいて記載されたようなレンズ、コンデンサコーン等の光学的構成要素がミラー
141及びサンプル143の間に付加されてもよい。
【0129】 ビーム53が、サンプル143を一旦透過すると、画像形成情報で符号化され
、ビーム69として言及される。ビーム69は、OAPミラー145から検出ク
リスタルに反射される。OAPミラーには穴147が設けられており、該穴14
7により可視ビーム55は、検出のためにTHzビーム69と結合することがで
きる。
【0130】 図24は、画像形成システムのさらなる例を示している。これらの構成要素の
詳細は、ここでは繰り返されない。図24において、図20の遅延セクションは
、回折格子対、又は50fsから約20psにその時間幅を伸ばして、可視パル
スをチャープする光ファイバ151と置き換えられる。可視パルスの異なる波長
の成分は、異なる時間で検出クリスタル73を介して移動する。
【0131】 回折格子のスペクトルメータ153は、波長を空間的に分散するために使用さ
れ、CCDカメラ155が空間的な分散を記録するために使用される時、X方向
(たとえば)における画素のそれぞれは、異なる波長、したがって異なる時間に
対応する。これは、CCD155の上のX方向における画素の所定の行が、量が
変化することによるパルスの間、異なる時間で検出クリスタル73を共に伝播し
、可視光の偏向を回転するTHzビームの時間的な状態を効果的に示しているこ
とになる。したがって、画像形成されている物体を介した透過は、CCDアレイ
における1方向に沿った時間の関数としてプロットされる。このことから、参照
ビーム55の偏向の回転は、検出クリスタル73のいずれか一方の側に配置され
た干渉偏波器(crossed polarises)161,163により測定される。
【0132】 次いで、画像形成される物体は、2次元THz画像を形成するための通常のや
り方で移動ステージ上のy方向において進められる。代替的に、プローブビーム
が、円筒状のレンズによりサンプル上のラインへ焦点合わせされる場合、CCD
のy方向に沿った画素により、サンプルのy軸に沿ったTHz透過を測定するこ
とができる。すなわち、CCDのy画素は、yにおいて移動している移動ステー
ジに戻すことなくy方向における物体を画像形成するために使用される場合があ
る。次いで、より高い信号対雑音比を奏するためのこの内側空洞設計として、十
分なTHzパワーが利用可能であれば、xにおいて移動ステージを進めることに
より、全画像が完成される。これらの(CCDのy軸に沿った時間遅延、及び機
械的な移動なしでのy画像情報を測定するための)能力の両者により、より迅速
な取得時間となる。よりコンパクトなシステムのためのより迅速なデータ取得及
び潜在的な安価であることが結果となる。
【0133】 このシステムの主な利点は、移動ステージのような移動部材がないためによる
高速なデータ取得である。このシステムは、a)物体のy方向に沿った画像形成
、及びb)時間遅延の製作がCCDカメラのスピードのみにより制限されて非常
に高速であることと、画像形成に関する十分な信号対雑音比(SNR)を得るた
めに、カメラからの多くのフレームを平均する必要性とが限定されて、時間領域
でのサンプルが非常に高速、の両者を利用している。後者は、この技術の応用、
しかるに実時間の画像形成の実現を限定する主なメカニズムである。全プローブ
パワーの半分と同じ強さ4分の1波長板が背景光をCCDに導入するために、低
いSNRは、図5において概説された平衡フォトダイオード検出スキームがもは
や使用することができない事実から離れることになる。CCDカメラが使用され
る場合、このシナリオにおける小信号検出は、光子ショット雑音により圧倒され
る。カメラに関する「周囲の」光レベルを減少するために、干渉偏波器が使用さ
れ、CCDへの信号はTHz電界がなければゼロに落ちる。かかる検出システム
は、CCDについて最適であるが、特に、ロックイン(lock-in)検出が後者の
ケースで使用される場合には、図5におけるシステムと同じ高い信号対雑音比を
なお提供しない。
【0134】 SNR問題を克服するために、より大きなTHz電界となる、THzパルスを
非線形的に発生する光学系ピークパワーを底上げするために、再生増幅器(図示
せず)が使用される。しかし、かかるパワーは、多くの欠点に苦しむ。再生増幅
器は、極端に高価(〜£100K)で、大きくなる傾向があり、かさが大きい。
また、増幅器を駆動するための第2ポンプレーザが必要とされる。最後に、かか
るシステムは、低い繰り返しレートで動作し、平均電力が比較的減少する。ここ
で設計される輝かしい中空ソースは、これらの欠点の全てを克服する。したがっ
て、中空設計は、いわゆる「THz動画」と呼ばれるビデオフレームレート(〜
38フレーム/秒)でTHz画像を実現するための十分な高い信号対雑音比で十
分な迅速なデータ取得により、THz画像形成システムの実現に進む大きなステ
ップとなりえる。
【0135】 図25は、図24の画像形成システムの更なる例を示している。図25におい
て、(図24の)モータが組み込まれたステージは冗長である。代わりに、CC
Dカメラ155の画像形成領域は、検出クリスタル73の画像形成領域に整合さ
れている。この領域は、典型的に数mmである。THzビーム及びCCDカメ
ラにおける全ての画素を理想的に満たすよりも、参照ビームがより大きな横断面
領域を有するように、参照ビーム55は、光学系170(望遠鏡又は類似の光学
系)により伸張される。(x−y平面におけるサンプル65を介して透過された
THzパワーに比例して)x−y平面における参照ビームの回転された偏向の分
散は、CCDカメラの画素に転送され、CCD又はコンピュータスクリーン(図
示せず)上に現れている物体の画像は、CCDカメラ155の出力に結び付けら
れる。このシステムにおける時間遅延は、光遅延線(図20を参照して記載され
たように)により作られる。これは、システムの単に機械的な移動部材である。
【0136】 図26は、乳がん検出のための画像形成システムを示している。
【0137】 マンモグラフィに適用されてきている典型的な画像形成システムは、1)X線
カメラ,X線CT画像形成、2)超音波エコー画像形成、及び3)MRI、を含
んでいる。
【0138】 1)X線カメラ及びX線CT画像形成は、病気にかかった又は異常な、組織又
は身体部分の検出における高い成功という一般的な利点を有する。しかし、X線
は、異なる軟らかい組織と軟らかい組織における異常さとの間の高いコントラス
ト及び高い感度を得ることができないという欠点を有する。主要な構成成分が脂
肪である胸部においてこれは等に重要である。特に、乳がんによる胸部における
異常は、所望よりもX線マンモグラフィにおいて良好なコントランストを有さな
い。また、X線カメラ及びX線CT画像形成は、十分な露光が与えられた人体に
おいてイオン化による副反応が生じる場合があるという履歴的な欠点を有する。
【0139】 2)超音波スキャンにおいて、脂肪質の組織について、画質は集中的に劣化す
る。ここでは、筋肉及び肝臓の場合(それぞれ1568m/sec及び1570
m/sec)よりも、音速が比較的遅い(1476m/sec)。3)MRIに
おいて、脂肪の化学的シフト(HOのプロトン信号から約3.3ppm)によ
る異種の共振信号により、画像は劣化する。胸部画像の場合、肥満に帰する信号
を抑制することにより画像を測定するために、たとえば1〜2ppmの非常に一
様な磁界が必要である。しかし、空気と有機体の間の異なる磁化、及び複雑な胸
部の内部構造のために胸部においてかかる一様な磁界を得ることは全く難しい。
【0140】 テラヘルツ放射線を使用したマンモグラフィにおいて 2つのTHz透過性の平板(これは、高品質なz方向に切断した(z-cut)石
英、又は高抵抗性Si、GaAs、ZnSe及びZnTe等の半導体材料、又は
ポリエチレン、ポリプロピレン、PMMA及びポリアクリロニトリル、TPX等
の高分子を含む、テラヘルツパルスを透過する金属からなる。)により胸部が挟
まれる。胸部は、できるだけ薄くなるようにプレスされる。50GHzから84
THzまでの範囲における複数の周波数を有するTHz放射線は、プレスされた
胸部の表面に照射され、胸部は上部、下部又は側部から照射される。
【0141】 胸部を通して入り込むTHz放射線は、THz検出器により検出され、自由空
間電子−光学的サンプリング、光導電的サンプリング又は他の技術を使用して、
電子−光学的に記録される。
【0142】 THz放射線は、典型的には1又は2mmよりも小さい空間解像度のある適切
なレベルにおいて、プレスされた胸部の2次元画像を生成するために2次元的に
収集される。胸部へ投射したTHzビームを走査することにより、2次元データ
を収集することができる。上記11頁及び12頁上で説明したコントラストメカ
ニズムの1つ又は結合を使用することにより、胸部の2次元画像を構築すること
ができる。加えて、THzマンモグラフィの他の具体例により、胸部の表面及び
内部から反射又は散乱されたTHz放射線に基づくTHz画像を構築することが
できる。
【0143】 THzマンモグラフィの有用性は、脂肪のような軟らかい組織は、他の組織タ
イプに比べてTHz放射線に対して比較的透過性がある事実から離れることをく
い止める。さらに、脂肪は、他の組織タイプと比較して、THzレンジにおいて
顕著な異なるスペクトルを有する。上述したように、胸部は、集中された脂肪を
含んでおり、この脂肪は典型的なX線、超音波及びMRI画像形成技術が高い感
度のコントラストで乳がんを見分ける妨げとなる。THz放射線は、脂肪質の部
分に容易に入り込むことができる。また、乳がんは、ライン堆積(line deposit
、カルシウム炭酸塩がガン領域の周りに堆積される)もたらすことがあることが
知られており、特異な吸収のため、及び該領域からの水の排除のため、ラインに
よりTHz吸収又は反射が変化する。また、THz周波数領域の画像形成は、時
間に関する特異な吸収又は反射特性の存在のため、ライン領域と容易に区別する
ことができる。
【0144】 図26は、乳がん検出のための画像形成システムを示している。THz画像形
成ビーム501は、上記記載と同じやり方により、可視光505でジェネレータ
クリスタル503を照射することにより発生される。(光学的非線形クリスタル
(上述したように)を代わりに使用することにより、多くの発生技術を使用する
ことができる。たとえば、表面電界効果又は電流サージ技術)次いで、THz放
射線は、オフアクシス放物線ミラー507から出力ポート509に反射される。
次いで、THz放射線501は、サンプルに向けられる。画像形成情報を転送し
ている放射線は、入力ポート511を介して検出システムに与えられる。画像形
成情報513を転送している放射線は、オフアクシス放物線ミラー517を使用
して、参照ビーム515と結合される。検出メカニズムは、図19への参照にお
ける詳細において記載されたACポッケル効果を使用する。
【0145】 図27は、図26のシステムに関する更なるバリエーションを示している。し
かし、ACポッケル効果に基づく検出メカニズムの代わりに、CCDカメラ52
1が使用される。画像形成情報を抽出するために、THzビームが好適なスポッ
トに焦点が合わされる必要がないため、CCDカメラは有利である。検出のため
のTHzビームの焦点合わせにより、画像形成情報がある状況下で失われてしま
う。CCDカメラの別の大きな利点は、以下に記載するステッパモータを移動す
ることなく、取得時間の減少をもたらして、物体(たとえば胸部)のより大きな
部分を画像形成することができることである。
【0146】 図28は、図26及び図27の発生及び検出システムを使用することができる
胸部スクリーニング装置の概念である。出力ポート509及び入力ポート511
が示されている。これらのポートは、図26及び図27の出力及び入力ポートに
対応する。画像形成放射線501は、平板523からサンプル525に反射され
る。放射線は、ベース平板527を透過して、次いで、入力ポート511に反射
される。ジェネレータ531及び検出器533は、可動なプラットフォーム53
5内に位置される。スキャニング手段537は、プラットフォーム535を移動
することができ、サンプル全体が照射されて、画像形成されるように設けられて
いる。
【0147】 図29は、サンプル受信システムの詳細を示している。図26において示され
るように、サンプルは平板523と平板527の間に挟まれている。平板523
は、平板527に関して移動可能である。サンプルを画像形成するために、平板
523は、平板527の方に移動される。サンプル受信領域は、透過測定のため
に設計される。
【0148】 図30は、前の図において示されている結合光学系の更なるバリエーションを
示している。ここで、ビームをサンプル525に焦点合わせするために、ポリエ
チレン又は抵抗性のあるSi平板又は凸面レンズ561及び563が使用される
。レンズのタイプの詳細は、図21及び図22を参照して上述した記載されてい
る。
【0149】 図31は、結合光学系の更なるバリエーションを示している。ここで、オフア
クシス放物線ミラーは、サンプルのビーム直系が周波数に依存しないように位置
合わせされる。これらの光学系は図21を参照してより詳細に記載される。
【0150】 図32は、反射されたTHzビーム601が入力ポート511に向けられるマ
ンモグラフィ装置を示している。
【0151】 図33は、胸部スクリーニングのための反射幾何学的構成を示している。反射
ビームは、入力ポート511に向けられる前に、図21に関して記載されたミラ
ーに類似した構成で配置されたオフアクシス放物線ミラーの組を透過する。
【0152】 さらに、出力ポート509からの放射線もまた、図21に関して記載されたミ
ラーに類似した構成で配置されたオフアクシス放物線ミラーを透過する。
【0153】 図34は、図26のシステムに関する更なるバリエーションを示している。こ
こでは、2つの入力ポート611及び613がある。透過された放射線、反射さ
れた放射線、又は反射されて透過された情報のいずれかを個別に使用するために
、入力ポートを使用することができる。
【0154】 図35は、2つの入力ポート611及び613を有する図34のシステムに関
するバリエーションを示している。両方の入力ポートについての放射線は、分離
検出メカニズムに与えられ、その両者はCCDカメラ615及び617を備えて
いる。
【0155】 図36は、透過されたTHz701及び反射されたTHz703の両者が収集
される画像形成システムを示している。
【0156】 図37は、骨粗しょう症の検出におけるTHzの使用のためのシステムを示し
ている。
【0157】 骨は、骨粗しょう症又は転移ガンのような病気により弱まり、希薄になる。こ
れらのケースにおいて、作用領域における骨の密度及び/又は成分における変化
があり、これが骨をもろく又は弱くしてしまう。骨はTHzを部分的に透過させ
、吸収及び反射係数の両者は、密度及び/又は成分に依存する。11及び12頁
の詳細で上述されたようなコントラストメカニズムは、病気にかかった部分のT
Hz画像形成、及び分光器による骨の調査の両者に使用することができる。
【0158】 骨粗しょう症により、骨が薄くなる。
【0159】 図37において示される骨粗しょう症の装置は、図26〜図36に関して記載
された胸部画像形成装置に類似している。サンプル701は、平坦なステージ7
03上に配置されている。ポリエチレン又は他のTHz透過性材料の平板705
がサンプルを本来の場所に保持するために押さえられる。THzは骨に向けられ
、胸部スキャニング装置(図26〜図36)を参照して記載されたやり方のいず
れかにおいて収集される。
【0160】 図38aは、骨の可視光画像を示している。図38bは、骨の対応するTHz
画像を示している。
【0161】 図39は、歯の可視及びTHz画像の両方を示している。歯を通してのTHz
光の時間の分析により、歯の外側のエナメル層を、エナメル及び象牙質が共に存
在する内側の領域から分離することができる。光情報の時間は、歯のエナメル及
び象牙質の厚さ及び質を評価するために使用することができる。歯の内側のTH
z光の吸収の特別の選択は、歯の内側の空洞を識別するために使用することがで
きる。かかる画像は歯髄結石、空洞への生の血流、樹脂ベースの歯の充填を識別
することができる。
【0162】 図40は、血を通して浸透したTHz画像形成を示している。レンジ(330
GHzから3THz)におけるTHzは、血を通して少なくとも90ミクロン浸
透することができる。使用されたサンプルは、乾性の値を使用している。しかし
、この技術は、液体の水を浸透するために使用することもできる。この血液測定
についてのデータは、図40aにおいて示されている。時間又は周波数領域の情
報のいずれかは、ある領域における増加された血液の流れの識別を可能にし、腫
瘍の存在のある可能性を確立するために使用することができる。
【0163】 また、THz画像形成は、皮膚がんの存在を検出するために使用することがで
きる。図41は、時間領域における検出されたTHz電界の一部を示している。
これらの軌跡を作るためのサンプルは、健康な人間の皮膚である。皮膚上の異な
る点から3つの軌跡が取られる。軌跡間での公平で良好な再生があることが理解
できる。
【0164】 図42は、THz周波数に対する(時間データのフーリエ変換により得られた
)パワースペクトルのプロットを示している。上部軌跡は、サンプルがない場合
において信号を測定することにより取得された参照軌跡である。これは、サンプ
ルがない場合において取られている。3つの低い部分は、健康な皮膚を通しての
データを示している。図41について説明したように、3つの軌跡は、サンプル
の異なる部分に対応している。ここには、測定の間で良好な繰返し性がある。
【0165】 図43は、図42のデータについての参照信号により分割された皮膚を介した
信号の透過のプロットである。
【0166】 図44は、THzレンジにおける周波数について、健康的な及び腫瘍の両者の
皮膚について、吸収(すなわち、透過の逆数)のプロットを示している。4つの
上部軌跡は、腫瘍の領域において測定された信号に対応する。下部軌跡は、健康
的な皮膚に対応する。腫瘍の軌跡間に差がある。しかし、腫瘍は健康的な皮膚と
容易に区別することができることを明らかに理解することができる。
【0167】 図45aは、腫瘍の可視画像を示している。図45bは、同じサンプルでの対
応するTHz画像を示している。THz画像を得るために、サンプルは複数の画
素の小分けされている。E−フィールド(すなわち、直接測定されたTHz信号
の振幅)は、画素のそれぞれでプロットされている。(画像の中央における)腫
瘍の領域は、サンプルの健康的な皮膚又は領域の吸収よりも、はるかに高い吸収
を有する。この画像は、腫瘍の横の範囲を決定するために使用することができる
【0168】 図46は、腫瘍のサンプルの更なる画像である。これは、皮膚への腫瘍の密度
及び厚さを決定する、サンプルを通るTHzパルスの経過時間を使用している。
この特別な図において、E−フィールドの最小値の時間及び位置が画素のそれぞ
れについてプロットされている。
【0169】 図45の直接吸収の画像を図46の経過時間の画像に結合することにより、腫
瘍の3次元画像を構築することができる。
【0170】 上述したように、液体の成分を決定するために、THz周波数を使用すること
ができる。図47は、よく知られた水分であるOil of Olay(登録商標)、「M」
として言及される商標でない水分及び水について、異なる周波数で測定された吸
収係数を示している。水は、THz領域において放射線を吸収する。したがって
、水の軌跡は、最も高い吸収係数を有し、Mは中間の性質を有し、Olayは最も低
い吸収である。図48は、時間領域におけるTHzフィールド(任意の単位−サ
ンプルの吸収及び透過に密に関連している)のプロットを示している。2.5ピ
コ秒での軌跡の最大値を見ると、純粋なOlayは、最も大きな軌跡を有している。
水は純粋なOlayよりも強く吸収されるので、純水は最も低いフィールドピークを
有している。軌跡は、以下の内容である4つのサンプルである。80%Olay、2
0%水;60%Olay、40%水;40%Olay、60%水;及び20%Olay、80
%水。より多くの水がOlayに加えられると、混合物のパルスサイズは減少する。
【0171】 図49は、図48から取られたボリュームによる、Olayのパーセンテージに対
する平均吸収係数のプロットを示している。この平均吸収係数とMの平均吸収係
数とを比較することにより、Aloe内のOlayのパーセンテージを計算することがで
きる。結論は、Mが55%Olayと43%水との混合であることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 サンプルの画像形成から得られた典型的なTHz時間領域データを示す図であ
る。
【図2】 時間領域においてオリジナルに測定されたTHz軌跡のパワースペクトルであ
る。
【図3】 図3aは、可視光波長での豚のサンプルの画像を示す図である。図3bは、T
Hz周波数での図3aと同じ豚のサンプルの画像を示す図である。
【図4】 図3bの画像の異なる画素についての3つのパワースペクトルを示す図である
【図5】 吸収係数についてのデータを示す図である。
【図6】 異なるタイプの鳥の組織についての、THz電界データ、時間領域及びパワー
スペクトル周波数領域を示す図である。
【図7】 単一軸上にプロットされた図6のデータから得られたパワースペクトルを示す
図である。
【図8】 金属板における穴にわたり載せられたクモの可視画像を示す図である。
【図9】 図9aは、開けられている箱におけるクモの可視画像を示す図である。図9b
は、図9aについて箱が閉じられている画像を示す図である。
【図10】 図9bの箱におけるクモのTHz画像を示す図である。
【図11】 血液のサンプルから得られたTHz電界及びパワースペクトルを示す図である
【図12】 水のサンプルから得られたTHz電界及びパワースペクトルを示す図である。
【図13】 図13aは、商用のパッケージトランジスタの画像を示す図である。図13b
は、図13aの画像のTHz画像を示す図である。図13cは、図13aのトラ
ンジスタの切り取り画像を示す図である。
【図14】 図14aは、ドープされた又はドープされていないGaAsのTHz画像を示
す図である。図14bは、可視放射を使用した同じサンプルを示す図である。
【図15】 図15aは、図13及び図14の半導体のモノクロ画像を示す図である。図1
5bは、図15aと同じで異なる周波数のモノクロ画像を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態による装置の概要を示す図である。
【図17】 THz画像形成システムの概念図を示す図である。
【図18】 図17の画像形成システムのバリエーションを示す図である。
【図19】 図18の画像形成システムと使用することができる検出セクションの概念図で
ある。
【図20】 図19の検出セクションとの図18の画像形成システムを示す図である。
【図21】 図20の画像形成セクションに関するバリエーションを示す図である。
【図22】 図20の画像形成セクションに関するバリエーションを示す図である。
【図23】 図20の画像形成セクションに関するバリエーションを示す図である。
【図24】 画像形成システムのさらなる例を示す図である。
【図25】 画像形成システムの別の例を示す図である。
【図26】 乳がんを検出するために構成されるTHz画像形成システムを示す図である。
【図27】 図26の画像形成システムに関するバリエーションを示す図である。
【図28】 図26及び/又は図27の検出システムを使用する胸部スクリーニング装置の
外観図を示す図である。
【図29】 図28の胸部スクリーニング装置のサンプル受信領域の詳細を示す図である。
【図30】 胸部スクリーニング装置の光学系の代替的な構成を示す図である。
【図31】 胸部スクリーニング装置の別の構成を示す図である。
【図32】 胸部スクリーニング装置のサンプル受信領域に関するバリエーションを示す図
である。
【図33】 胸部スクリーニング装置のサンプル受信領域及び光学系に関するさらなるバリ
エーションを示す図である。
【図34】 胸部スクリーニング装置の光学系に関するさらなるバリエーションを示す図で
ある。
【図35】 胸部スクリーニング装置の光学系及びサンプル受信領域に関するさらに他のバ
リエーションを示す図である。
【図36】 胸部スクリーン装置の光学系及びサンプル受信領域に関するさらなるバリエー
ションを示す図である。
【図37】 骨を調査するための装置を示す図である。
【図38】 鳥の骨の可視画像及びTHz画像を示す図である。
【図39】 歯のTHz画像及び可視画像を示す図である。
【図40】 血のかたまりのTHz画像を示す図である。
【図41】 健康的な皮膚組織の時間領域におけるTHz画像を示す図である。
【図42】 健康的な皮膚のサンプルの周波数領域のデータを示す図である。
【図43】 サンプルの健康的な皮膚から取られた周波数領域における透過度のプロットを
示す図である。
【図44】 皮膚の腫瘍の領域及び健康的な皮膚についてのTHz周波数に対する吸収のプ
ロットを示す図である。
【図45】 図45aは、皮膚の腫瘍の可視画像を示す図である。図45bは、THz放射
線を使用して撮られた対応する画像を示す図である。
【図46】 さらなる皮膚の腫瘍のTHz画像を示す図である。
【図47】 2つのタイプのモイスチャライザと水分についての吸収係数対周波数のプロッ
トを示す図である。
【図48】 結果に関して水分の作用を例示するため、時間領域におけるTHzパルスの振
幅のプロットを示す図である。
【図49】 水分における体積による、モイスチャライザのパーセンテージに対する吸収係
数のプロット示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 シースラ,クレイグ マイケル イギリス国,ケンブリッジ シービー4 0ダブリュイー,ミルトン・ロード,ケン ブリッジ・サイエンス・パーク 260,テ ラビュー・リミテッド内 Fターム(参考) 2G059 AA06 BB12 BB13 BB15 BB16 DD13 EE02 EE05 EE09 EE11 FF02 GG01 HH01 HH02 HH06 JJ07 JJ14 JJ18 JJ19 JJ20 JJ21 JJ22 KK01 KK04 MM01 MM08 MM09

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルを画像形成する方法であって、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
    ルスによる電磁放射線で画像形成される前記サンプルを照射するステップと、 (b)画像形成される前記サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、
    複数の周波数にわたる画素のそれぞれからの放射線を検出するステップと、 (c)前記パルスによる電磁放射線における前記複数の周波数からの1つの周
    波数又は選択した複数の周波数を使用して、ステップ(b)において検出される
    前記放射線から前記サンプルの前記領域の画像を生成するステップと、 を備える方法。
  2. 【請求項2】 画像形成される前記サンプルは、100GHzから20TH
    zまでの範囲における複数の周波数を有するパルスによる電磁放射線で照射され
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 画像形成される前記サンプルは、500GHzから10TH
    zまでの範囲における複数の周波数を有するパルスによる電磁放射線で照射され
    る、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記入力放射線は前記サンプルを透過する、請求項1乃至3
    のいずれか記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記入力放射線は前記サンプルから反射される、請求項1乃
    至3記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記画像は単一周波数から生成される、請求項1乃至5のい
    ずれか記載の方法。
  7. 【請求項7】 単一画像は選択された周波数範囲を使用して生成される、請
    求項1乃至5のいずれか記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記選択された周波数範囲は、前記サンプルを照射する前記
    パルスによる電磁放射線の周波数範囲の3分の1よりも小さい、請求項7記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 複数の画像は、対応する複数の異なる周波数から生成される
    、請求項1乃至8のいずれか記載の方法。
  10. 【請求項10】 ステップ(b)において、前記放射線は時間領域において
    検出され、周波数に依存するデータを取得するためにフーリエ変換される、請求
    項1乃至9のいずれか記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記入力パルスによる放射線の留分は、画像形成される前
    記サンプルの前記領域を照射せず、参照信号として検出される、請求項1乃至1
    0のいずれか記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記方法は、画像形成される前記サンプルの前記領域が前
    記パルスによる電磁放射線の経路にない時に、参照信号を検出するステップをさ
    らに備える、請求項1乃至10のいずれか記載の方法。
  13. 【請求項13】 ステップ(c)は、前記検出された放射線から周波数に依
    存する画像データを受け、前記サンプルの画像を得るために、画素のそれぞれに
    ついて前記周波数に依存する画像データをプロットするステップを備える、請求
    項11又は12記載の方法。
  14. 【請求項14】 ステップ(c)は、ステップ(b)において検出された前
    記放射線についてパワースペクトルを計算し、前記参照信号のパワースペクトル
    を計算するステップをさらに備える、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記周波数に依存する画像データは、前記参照信号の前記
    パワースペクトルをステップ(b)において検出された前記放射線の前記パワー
    スペクトルから減じることにより計算される、請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記周波数に依存する画像データは、ステップ(b)にお
    いて検出された前記放射線の前記パワースペクトルを前記参照信号の前記パワー
    スペクトルで除することにより計算される、請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記周波数に依存する画像データは、ステップ(b)にお
    いて検出された前記放射線のフーリエ変換と前記参照信号のフーリエ変換とから
    周波数に依存する吸収係数を導出することにより計算される、請求項13記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 前記周波数に依存する画像データは、ステップ(b)にお
    いて検出された前記放射線のフーリエ変換と前記参照信号のフーリエ変換とから
    周波数に依存する屈折率を導出することにより計算される、請求項13記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記周波数に依存する画像データは、2つ又は2以上の周
    波数について得られる、請求項13乃至18のいずれか記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記2つの周波数についての前記周波数に依存する画像デ
    ータは、画素のそれぞれについて加算、減算、乗算又は除算される、請求項19
    記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記周波数に依存する画像データは、周波数の狭い範囲に
    ついて得られ、前記画像データはこの狭い範囲にわたり統合される、請求項1乃
    至20のいずれか記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記周波数に依存する画像データは、前記データを複数の
    バンドに小分けすることにより処理され、バンドのそれぞれは、単一周波数又は
    狭い周波数範囲について前記画像データの大きさの範囲を表し、バンドのそれぞ
    れは、単一の値又は色が割当てられる、請求項13乃至21のいずれか記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 前記バンドは振幅において等しい幅ではない、請求項22
    記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記画像データは1つ以上の周波数について得られる、請
    求項22又は23記載の方法。
  25. 【請求項25】 2つの周波数についての前記画像データは、所定のルール
    に従って結合される、請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 値「0」及び「1」が割当てられる2つのバンドがあり、
    所定のルールはBOOLEAN代数的なルールである、請求項24記載の方法。
  27. 【請求項27】 複数の異なる周波数について、前記方法は、ステップ(c
    )において生成された画像の系列を表示するステップをさらに備える、請求項1
    乃至26記載の方法。
  28. 【請求項28】 ステップ(c)において生成される画像は、連続な周波数
    を介して走査可能である、請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 ステップ(c)において生成される画像は、複数の離散的
    な周波数を介してステップすることができる、請求項27記載の方法。
  30. 【請求項30】 サンプルを画像形成する方法は、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
    ルスによる電磁放射線で画像形成される前記サンプルを照射するステップと、 (b)前記サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、複数の周波数に
    わたり画素のそれぞれからの放射線を検出するステップと、 (c)画素のそれぞれについて、ステップ(b)において検出された放射線の
    時間的な位置である最大値と最小値の間の差を計算することにより、ステップ(
    b)において検出された前記放射線から前記サンプルの前記領域の画像を生成す
    るステップと、 を備える方法。
  31. 【請求項31】 画像形成される前記サンプルは、100GHzから20G
    Hzまでの範囲における複数の周波数を有するパルスによる電磁放射線で照射さ
    れる、請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記画像は、前記時間的な位置であるメインの最小ピーク
    及び最大ピークの間の差を計算することにより生成される、請求項31記載の方
    法。
  33. 【請求項33】 ステップ(c)は、前記時間的な位置である前記最大値及
    び最小値の間の差を前記放射線の大きさで乗じるステップをさらに備える、請求
    項30乃至32のいずれか記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記放射線の前記大きさは、前記検出された放射線の前記
    最小値及び最大値の間の前記差の大きさである、請求項33記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記放射線の前記大きさは、前記検出された放射線の前記
    最小値又は最大値である、請求項33記載の方法。
  36. 【請求項36】 サンプルを画像形成する方法であって、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
    ルスによる電磁放射線で画像形成される前記サンプルを照射するステップと、 (b)前記サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、複数の周波数に
    わたる画素のそれぞれからの放射線を検出するステップと、 (c)画素のそれぞれについて、ステップ(b)において検出された前記放射
    線の最大値及び最小値の大きさ間の差を計算することにより、ステップ(b)に
    おいて検出された前記放射線から前記サンプルの前記領域の画像を生成するステ
    ップと、 を備える方法。
  37. 【請求項37】 画像形成される前記サンプルは、100GHzから20T
    Hzまでの範囲における複数の周波数を有するパルスによる電磁放射線で照射さ
    れる、請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記ピーク最小値及び最大値は、前記メインの最小値及び
    最大値である、請求項36又は37記載のサンプルを画像形成する方法。
  39. 【請求項39】 正常と病的な組織の間の前記差を画像形成するように構成
    される、請求項1乃至38のいずれか記載の画像形成方法。
  40. 【請求項40】 病的な組織と病的でない組織の間の前記差は、異なる及び
    /又は吸収反射率及び/又は、生体内又は生体外の生体組織に関する生体に照射
    されるTHz光の分散により判定される、請求項39記載の方法。
  41. 【請求項41】 画像形成される前記サンプルは人間又は動物である、請求
    項1乃至40のいずれか記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記方法は、画像形成されたサンプルの骨密度における違
    いを区別するために構成される、請求項1乃至41記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記方法は、人間又は動物の歯を備える異なるタイプの組
    織の間を区別するために構成される、請求項1乃至42記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記方法は、乳ガンを画像形成するために構成される、請
    求項1乃至43記載の方法。
  45. 【請求項45】 サンプルにおけるガンを検出するための方法であって、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
    ルスによる電磁放射線で前記サンプルを照射するステップと、 (b)前記サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、複数の周波数に
    わたり画素のそれぞれからの放射線を検出するステップと、 (c)ステップ(b)において検出された前記放射線から前記サンプルの前記
    領域の画像を生成するステップと、 を備える方法。
  46. 【請求項46】 ステップ(c)は、前記画像を生成するために、画素のそ
    れぞれについて前記サンプルの屈折率をプロットするステップを備える、請求項
    45記載の方法。
  47. 【請求項47】 ステップ(c)は、前記画像を生成するために、前記サン
    プルの吸収係数をプロットするステップを備える、請求項45記載の方法。
  48. 【請求項48】 ステップ(c)は、画素のそれぞれについて、電界の最大
    値又は最小値をプロットするステップを備える、請求項45記載の方法。
  49. 【請求項49】 ステップ(c)は、画素のそれぞれについて、前記サンプ
    ルを透過するTHzパルスの経過時間をプロットするステップを備える、請求項
    45記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記方法は、前記サンプルにおける石灰の存在について、
    前記検出された放射線を分析するステップをさらに備える、請求項45乃至49
    のいずれか記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記方法は、前記サンプルにおける水分の含有量を分析す
    るステップをさらに備える、請求項45乃至50のいずれか記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記サンプルは人間又は動物の胸部である、請求項45乃
    至51のいずれか記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記サンプルは人間又は動物の皮膚である、請求項45乃
    至51のいずれか記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記サンプルの前記領域は、前記サンプルの腫瘍と思われ
    る領域及び健康な領域を備えている、請求項45乃至53のいずれか記載の方法
  55. 【請求項55】 サンプルを画像形成する方法であって、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
    ルスによる電磁放射線で前記サンプルを照射するための手段と、 (b)前記サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けするための手段と、 (c)複数の周波数にわたり画素のそれぞれからの放射線を検出するための手
    段と、 (d)前記パルスによる電磁放射線における前記複数の周波数からの1つの周
    波数又は選択した複数の周波数を使用することにより、前記検出された放射線か
    ら前記サンプルの前記領域の画像を生成するための手段と、 を備える画像形成装置。
  56. 【請求項56】 サンプルを画像形成する装置であって、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
    ルスによる電磁放射線で前記サンプルを照射するための手段と、 (b)前記サンプルの領域を2次元の画素領域に小分けするための手段と、 (c)複数の周波数にわたり画素のそれぞれからの放射線を検出するための手
    段と、 (d)画素のそれぞれについて、前記検出された放射線の時間的な位置である
    最大値及び最小値の間の差を計算することにより、前記検出された放射線から前
    記サンプルの前記領域の画像を生成する手段と、 を備える装置。
  57. 【請求項57】 サンプルを画像形成する装置であって、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
    ルスによる電磁放射線で前記サンプルを照射するための手段と、 (b)前記サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けするための手段と、 (c)複数の周波数にわたり画素のそれぞれからの放射線を検出するための手
    段と、 (d)画素のそれぞれについて前記検出された放射線の最大値及び最小値の大
    きさの間の差を計算することにより、前記検出された放射線から前記サンプルの
    前記領域の画像を生成するための手段と、 を備える装置。
  58. 【請求項58】 画像形成される前記サンプルは人間又は動物の胸である、
    請求項55乃至57のいずれか記載の装置。
  59. 【請求項59】 画像形成される前記胸を保持するための手段を備える、請
    求項58記載の装置。
  60. 【請求項60】 前記装置は、前記サンプルを通り抜ける放射パルスの経過
    時間を検出するための手段をさらに備える、請求項55乃至59のいずれか記載
    の装置。
  61. 【請求項61】 前記装置は、透過された放射線及び反射された放射線の両
    者を収集するための手段を備える、請求項55乃至60のいずれか記載の装置。
  62. 【請求項62】 サンプルにおけるガンを検出するための装置であって、 (a)50GHzから84THzまでの範囲における複数の周波数を有するパ
    ルスによる電磁放射線で前記サンプルを照射する手段と、 (b)前記サンプルの領域を2次元の画素アレイに小分けし、複数の周波数に
    わたり画素のそれぞれからの放射線を検出するための手段と、 (c)ステップ(b)において検出された放射線から前記サンプルの前記領域
    の画像を生成する手段と、 を備える装置。
JP2000601407A 1999-02-23 2000-02-23 テラヘルツ画像形成のための方法及び装置 Pending JP2002538423A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9904166A GB9904166D0 (en) 1999-02-23 1999-02-23 Radiation imaging
GB9904166.7 1999-06-04
GB9913087A GB2347835B (en) 1999-02-23 1999-06-04 Radiation imaging
GB9913087.4 1999-06-04
PCT/GB2000/000632 WO2000050859A1 (en) 1999-02-23 2000-02-23 Method and apparatus for terahertz imaging

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002538423A true JP2002538423A (ja) 2002-11-12

Family

ID=26315172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000601407A Pending JP2002538423A (ja) 1999-02-23 2000-02-23 テラヘルツ画像形成のための方法及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (2) US6957099B1 (ja)
EP (1) EP1155294A1 (ja)
JP (1) JP2002538423A (ja)
AU (1) AU777135B2 (ja)
WO (1) WO2000050859A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006516722A (ja) * 2003-01-10 2006-07-06 テラビュー リミテッド イメージング方法及びその関連装置
WO2006085403A1 (ja) * 2005-02-10 2006-08-17 Osaka University 実時間テラヘルツ・トモグラフィー装置および分光イメージング装置
JP2006308426A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Tochigi Nikon Corp テラヘルツ測定装置
JP2008197080A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Tohoku Univ 虫歯の検出方法および装置
JP2008197081A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Tohoku Univ 生体中あるいは生体排出物質の検出及び分析方法
JP2008254310A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止構造体及び真贋判別装置
JP2014001925A (ja) * 2012-06-14 2014-01-09 Canon Inc 測定装置及び方法、トモグラフィ装置及び方法

Families Citing this family (102)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000050859A1 (en) * 1999-02-23 2000-08-31 Teraprobe Limited Method and apparatus for terahertz imaging
US7152007B2 (en) 2000-02-28 2006-12-19 Tera View Limited Imaging apparatus and method
GB2359716B (en) * 2000-02-28 2002-06-12 Toshiba Res Europ Ltd An imaging apparatus and method
DE10119543A1 (de) * 2001-04-21 2002-10-24 Philips Corp Intellectual Pty Optische MR-Signalübertragung
JP3550381B2 (ja) * 2001-06-27 2004-08-04 松下電器産業株式会社 偏光解析装置及び偏光解析方法
US20040196660A1 (en) * 2001-09-21 2004-10-07 Mamoru Usami Terahertz light apparatus
US20050087690A1 (en) * 2001-12-28 2005-04-28 Mamoru Usami Spectral measurnig device
GB2391679B (en) 2002-02-04 2004-03-24 Zentian Ltd Speech recognition circuit using parallel processors
US7508966B2 (en) 2002-10-11 2009-03-24 University Of Massachusetts Optical fourier systems and methods for medical image processing
US7119339B2 (en) * 2002-11-13 2006-10-10 Rensselaer Polytechnic Institute Transmission mode terahertz computed tomography
US7123684B2 (en) 2002-11-27 2006-10-17 Hologic, Inc. Full field mammography with tissue exposure control, tomosynthesis, and dynamic field of view processing
US7616801B2 (en) 2002-11-27 2009-11-10 Hologic, Inc. Image handling and display in x-ray mammography and tomosynthesis
US8565372B2 (en) 2003-11-26 2013-10-22 Hologic, Inc System and method for low dose tomosynthesis
US7577282B2 (en) 2002-11-27 2009-08-18 Hologic, Inc. Image handling and display in X-ray mammography and tomosynthesis
US10638994B2 (en) 2002-11-27 2020-05-05 Hologic, Inc. X-ray mammography with tomosynthesis
GB0305606D0 (en) * 2003-03-12 2003-04-16 Univ The Glasgow Security labelling
GB2399626B (en) 2003-03-21 2006-04-05 Teraview Ltd Spectroscopy apparatus and associated technique
JP2004286716A (ja) * 2003-03-25 2004-10-14 Institute Of Physical & Chemical Research テラヘルツ波分光計測によるターゲット判別方法及び装置
GB2405263B (en) * 2003-08-22 2006-07-12 Teraview Limited Sample investigation system with sliding focussing elements
JP2005069840A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Japan Science & Technology Agency 時系列変換パルス分光計測装置の時系列信号取得のための光路差補償機構
CA2539040A1 (en) 2003-09-15 2005-03-24 The Council For The Central Laboratory Of The Research Councils Millimetre and sub-millimetre imaging device
JP2005114413A (ja) 2003-10-03 2005-04-28 Si Seiko Co Ltd 物質検出方法とその装置
US8620132B2 (en) 2006-09-27 2013-12-31 Anis Rahman Terahertz scanning reflectometer
US9909986B2 (en) 2003-10-15 2018-03-06 Applied Research And Photonics, Inc. Thickness determination and layer characterization using terahertz scanning reflectometry
US20060022140A1 (en) * 2004-05-27 2006-02-02 L-3 Communications Security And Detection Systems, Inc. Methods and apparatus for detection of contraband using terahertz radiation
GB2415777B (en) * 2004-06-29 2006-11-01 Tera View Ltd Imaging apparatus and method
EP3106094B1 (en) 2004-11-26 2021-09-08 Hologic, Inc. Integrated multi-mode mammography/tomosynthesis x-ray system
JP4154388B2 (ja) * 2004-12-27 2008-09-24 キヤノン株式会社 被対象物を透過した電磁波の状態を検出するための検出装置
US8311616B2 (en) * 2005-05-26 2012-11-13 Yissum Research Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem Method and system for determination of physiological conditions and emotional states of a living organism
US7405834B1 (en) * 2006-02-15 2008-07-29 Lockheed Martin Corporation Compensated coherent imaging for improved imaging and directed energy weapons applications
JP4773839B2 (ja) * 2006-02-15 2011-09-14 キヤノン株式会社 対象物の情報を検出する検出装置
EP2013948A1 (en) * 2006-04-21 2009-01-14 ETH Zurich Broadband terahertz radiation generation and detection system and method
US20080319321A1 (en) * 2006-05-24 2008-12-25 Gunter Goldbach Terahertz imaging
EP1868005A3 (de) * 2006-05-24 2011-08-17 BrainLAB AG Terahertz imaging
FR2904434B1 (fr) * 2006-07-28 2011-04-15 Univ Savoie Dispositif optique pour imager ou caracteriser un echantillon de materiau en microscopie ou en spectroscopie en reflexion dans le domaine spectral terahertz
DE102006042642B4 (de) * 2006-09-12 2010-06-24 Batop Gmbh Terahertz Time-Domain Spektrometer
US7788980B2 (en) * 2006-11-30 2010-09-07 Lawrence Livermore National Security, Llc Method for generation of THz frequency radiation and sensing of large amplitude material strain waves in piezoelectric materials
EP1935337A1 (en) * 2006-12-21 2008-06-25 Nederlandse Organisatie voor toegepast- natuurwetenschappelijk onderzoek TNO An electromagnetic imaging system, a method and a computer program product
CN101210874B (zh) * 2006-12-31 2010-05-19 清华大学 测量太赫兹时域光谱的方法及设备
US9389172B2 (en) * 2007-01-30 2016-07-12 New Jersey Institute Of Technology Methods and apparatus for the non-destructive measurement of diffusion in non-uniform substrates
US20090012509A1 (en) * 2007-04-24 2009-01-08 Medtronic, Inc. Navigated Soft Tissue Penetrating Laser System
US9289270B2 (en) 2007-04-24 2016-03-22 Medtronic, Inc. Method and apparatus for performing a navigated procedure
US7888646B2 (en) 2007-06-04 2011-02-15 Morpho Detection, Inc. System and method for detecting contraband
US7745792B2 (en) 2007-08-15 2010-06-29 Morpho Detection, Inc. Terahertz detectors for use in terahertz inspection or imaging systems
US8526002B2 (en) 2007-09-07 2013-09-03 Massachusetts Institute Of Technology Two-dimensional fourier transform spectrometer
US7767968B2 (en) * 2007-09-18 2010-08-03 Honeywell International Inc. Correlated ghost imager
US8203127B2 (en) * 2008-05-06 2012-06-19 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Army Terahertz radiation device using polar semiconductor materials and method of generating terahertz radiation
AU2009246917A1 (en) 2008-05-13 2009-11-19 Spectral Image, Inc. Systems and methods for hyperspectral medical imaging using real-time projection of spectral information
US9029775B2 (en) 2008-05-19 2015-05-12 Joseph R. Demers Terahertz frequency domain spectrometer with phase modulation of source laser beam
WO2009142758A1 (en) * 2008-05-23 2009-11-26 Spectral Image, Inc. Systems and methods for hyperspectral medical imaging
DE102008026190B4 (de) * 2008-05-30 2010-10-21 Menlo Systems Gmbh Vorrichtung zum Erzeugen oder Empfangen von Terahertz-Strahlung
JP2009300109A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Sony Corp テラヘルツ波測定方法及びテラヘルツ分光装置
US9117133B2 (en) 2008-06-18 2015-08-25 Spectral Image, Inc. Systems and methods for hyperspectral imaging
US8187424B2 (en) * 2008-08-01 2012-05-29 Honeywell Asca Inc. Time domain spectroscopy (TDS)-based method and system for obtaining coincident sheet material parameters
GB0818775D0 (en) * 2008-10-13 2008-11-19 Isis Innovation Investigation of physical properties of an object
JP5438327B2 (ja) * 2009-01-23 2014-03-12 キヤノン株式会社 テラヘルツ波を用いる測定装置
DE102009051692B3 (de) 2009-10-27 2011-04-07 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren und Vorrichtung zum Identifizieren eines Materials
US9075225B2 (en) 2009-10-28 2015-07-07 Alentic Microscience Inc. Microscopy imaging
WO2011053631A1 (en) 2009-10-28 2011-05-05 Alentic Microscience Inc. Microscopy imaging
DE102009046390A1 (de) * 2009-11-04 2011-05-05 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Feuchtigkeitsbestimmung einer Probe
US8853604B1 (en) 2009-12-10 2014-10-07 Jeffrey D. Barchers Target feature integrated laser field conjugation system
US8575528B1 (en) 2010-03-03 2013-11-05 Jeffrey D. Barchers System and method for coherent phased array beam transmission and imaging
DE102010010285B4 (de) * 2010-03-04 2012-03-22 Technische Universität Carolo-Wilhelmina Zu Braunschweig Probenuntersuchung mittels Terahertz-Spektroskopie
JP2011202972A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Fujitsu Ltd イメージング装置
DE102010028913A1 (de) * 2010-05-12 2011-11-17 Robert Bosch Gmbh Mikroskop und Verfahren zur Hautuntersuchung
DE102010032382A1 (de) 2010-07-27 2012-02-02 Batop Gmbh Fasergekoppeltes Terahertz Time-Domain Spektrometer
WO2012058567A1 (en) * 2010-10-29 2012-05-03 New Jersey Institute Of Technology Methods and apparatus for the non-destructive measurement of diffusion in non-uniform substrates
CN102183463A (zh) * 2011-03-03 2011-09-14 中国农业大学 用于太赫兹光谱测量的样品承载装置及其使用方法
GB201116518D0 (en) 2011-09-23 2011-11-09 Isis Innovation Investigation of physical properties of an object
CN102445420A (zh) * 2011-10-13 2012-05-09 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 基于太赫兹量子器件的透射成像装置及成像方法
US9239286B2 (en) 2011-12-11 2016-01-19 Tetechs Inc. Methods and apparatus for identifying and sorting materials using terahertz waves
GB2499380A (en) * 2012-02-06 2013-08-21 Digital Barriers Services Ltd Multiple frequency terahertz imaging system
US9222881B2 (en) 2012-02-24 2015-12-29 Massachusetts Institute Of Technology Vibrational spectroscopy for quantitative measurement of analytes
US20140098360A1 (en) * 2012-10-04 2014-04-10 Kisan Electronics Co., Ltd. Method of discriminating banknote using terahertz electromagnetic waves
JP6157629B2 (ja) * 2012-10-19 2017-07-05 ピコメトリクス、エルエルシー 反射するテラヘルツ放射と外部基準構造とを用いて材料特性を計算するためのシステム
US10502666B2 (en) 2013-02-06 2019-12-10 Alentic Microscience Inc. Sample processing improvements for quantitative microscopy
US9103715B1 (en) 2013-03-15 2015-08-11 Joseph R. Demers Terahertz spectrometer phase modulator control using second harmonic nulling
US9400214B1 (en) 2013-03-15 2016-07-26 Joseph R. Demers Terahertz frequency domain spectrometer with a single photoconductive element for terahertz signal generation and detection
JP6217748B2 (ja) * 2013-06-24 2017-10-25 株式会社島津製作所 屈折率測定装置
JP2016531282A (ja) 2013-06-26 2016-10-06 アレンティック マイクロサイエンス インコーポレイテッド 顕微鏡法に関するサンプル処理の改善
WO2015008903A1 (ko) * 2013-07-19 2015-01-22 한국식품연구원 테라헤르츠용 포장지, 감지 센서, 테라헤르츠파를 이용한 검출 장치, 테라헤르츠용 광학적 식별 소자, 테라헤르츠파용 광학적 식별 소자 인식 장치 및 식별 유니트용 라이팅 장치
CN103557941B (zh) * 2013-10-31 2015-06-10 上海理工大学 宽带太赫兹波时域探测与光斑成像一体化装置及调整方法
US9086374B1 (en) 2014-04-25 2015-07-21 Joseph R. Demers Terahertz spectrometer with phase modulation and method
US9404853B1 (en) 2014-04-25 2016-08-02 Joseph R. Demers Terahertz spectrometer with phase modulation
WO2015179224A1 (en) * 2014-05-23 2015-11-26 University Of Massachusetts Fourier domain terahertz coherence tomography (tct)
US9239264B1 (en) 2014-09-18 2016-01-19 Joseph R. Demers Transceiver method and apparatus having phase modulation and common mode phase drift rejection
CN104248443B (zh) * 2014-09-28 2016-03-23 天津欧泰激光科技有限公司 一种太赫兹远程测谎仪
US9429473B2 (en) 2014-10-16 2016-08-30 Joseph R. Demers Terahertz spectrometer and method for reducing photomixing interference pattern
US9599555B2 (en) 2014-11-13 2017-03-21 Rochester Institute Of Technology Doping profile measurement using terahertz time domain spectroscopy (THz-TDS)
JP6397318B2 (ja) * 2014-11-26 2018-09-26 浜松ホトニクス株式会社 電場ベクトル検出方法及び電場ベクトル検出装置
CN104764715B (zh) * 2015-04-24 2017-05-31 南京大学 一种新型多频点、高灵敏太赫兹传感器的制造方法
JP2017078599A (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 フェムトディプロイメンツ株式会社 テラヘルツ時間分解分光装置
EP3445247B1 (en) 2016-04-22 2021-03-10 Hologic, Inc. Tomosynthesis with shifting focal spot x-ray system using an addressable array
CN105973812B (zh) * 2016-06-02 2018-07-06 南京大学 基于Nb5N6探测器的主动太赫兹成像探测系统及方法
EP4129188A1 (en) 2017-08-16 2023-02-08 Hologic, Inc. Techniques for breast imaging patient motion artifact compensation
EP3449835B1 (en) 2017-08-22 2023-01-11 Hologic, Inc. Computed tomography system and method for imaging multiple anatomical targets
EP3769034A4 (en) * 2018-03-22 2021-12-01 3M Innovative Properties Company TIME RANGE TERAHERTZ MEASURING SYSTEM WITH A SINGLE REFERENCE AREA
US11090017B2 (en) 2018-09-13 2021-08-17 Hologic, Inc. Generating synthesized projection images for 3D breast tomosynthesis or multi-mode x-ray breast imaging
CN110251844B (zh) * 2019-05-15 2021-06-15 深圳市太赫兹科技创新研究院有限公司 基于太赫兹成像的光热治疗方法、系统及工控机
EP3832689A3 (en) 2019-12-05 2021-08-11 Hologic, Inc. Systems and methods for improved x-ray tube life
US11471118B2 (en) 2020-03-27 2022-10-18 Hologic, Inc. System and method for tracking x-ray tube focal spot position
US11786191B2 (en) 2021-05-17 2023-10-17 Hologic, Inc. Contrast-enhanced tomosynthesis with a copper filter

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58200209A (ja) * 1982-05-19 1983-11-21 Olympus Optical Co Ltd 走査型分光分析顕微鏡
JPH08320254A (ja) * 1995-02-15 1996-12-03 At & T Ipm Corp テラヘルツのイメージ化の方法と装置
JPH10153547A (ja) * 1996-11-06 1998-06-09 Lucent Technol Inc 媒体の解析処理方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411530A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Hitachi Ltd Living body measuring apparatus utilizing detection of far infrared rays
US5353799A (en) * 1991-01-22 1994-10-11 Non Invasive Technology, Inc. Examination of subjects using photon migration with high directionality techniques
US5782755A (en) * 1993-11-15 1998-07-21 Non-Invasive Technology, Inc. Monitoring one or more solutes in a biological system using optical techniques
JPH0820309B2 (ja) 1989-02-27 1996-03-04 浜松ホトニクス株式会社 分光演算装置
US5213105A (en) * 1990-12-04 1993-05-25 Research Corporation Technologies, Inc. Frequency domain optical imaging using diffusion of intensity modulated radiation
GB2254417A (en) * 1991-04-05 1992-10-07 Bijan Jouza Photodynamic laser detection for cancer diagnosis
JP3425674B2 (ja) 1993-07-30 2003-07-14 アークレイ株式会社 成分濃度測定装置および方法
DE4337570A1 (de) * 1993-11-04 1995-05-11 Boehringer Mannheim Gmbh Verfahren zur Analyse von Glucose in einer biologischen Matrix
US5710430A (en) 1995-02-15 1998-01-20 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for terahertz imaging
CA2255762C (en) 1996-05-31 2002-06-25 Rensselaer Polytechnic Institute Electro-optical and magneto-optical sensing apparatus and method for characterizing free-space electromagnetic radiation
JP3844815B2 (ja) * 1996-08-30 2006-11-15 浜松ホトニクス株式会社 散乱体の吸収情報計測方法及び装置
US5789750A (en) * 1996-09-09 1998-08-04 Lucent Technologies Inc. Optical system employing terahertz radiation
WO1997014288A2 (en) * 1997-02-20 1997-04-24 Niro A/S Spray drying method and apparatus and cleaning method for such an apparatus
US6078047A (en) * 1997-03-14 2000-06-20 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for terahertz tomographic imaging
WO2000050859A1 (en) * 1999-02-23 2000-08-31 Teraprobe Limited Method and apparatus for terahertz imaging

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58200209A (ja) * 1982-05-19 1983-11-21 Olympus Optical Co Ltd 走査型分光分析顕微鏡
JPH08320254A (ja) * 1995-02-15 1996-12-03 At & T Ipm Corp テラヘルツのイメージ化の方法と装置
JPH10153547A (ja) * 1996-11-06 1998-06-09 Lucent Technol Inc 媒体の解析処理方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006516722A (ja) * 2003-01-10 2006-07-06 テラビュー リミテッド イメージング方法及びその関連装置
WO2006085403A1 (ja) * 2005-02-10 2006-08-17 Osaka University 実時間テラヘルツ・トモグラフィー装置および分光イメージング装置
JPWO2006085403A1 (ja) * 2005-02-10 2009-01-29 国立大学法人大阪大学 実時間テラヘルツ・トモグラフィー装置および分光イメージング装置
JP2006308426A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Tochigi Nikon Corp テラヘルツ測定装置
JP2008197080A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Tohoku Univ 虫歯の検出方法および装置
JP2008197081A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Tohoku Univ 生体中あるいは生体排出物質の検出及び分析方法
JP2008254310A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止構造体及び真贋判別装置
JP2014001925A (ja) * 2012-06-14 2014-01-09 Canon Inc 測定装置及び方法、トモグラフィ装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
AU2681700A (en) 2000-09-14
US6957099B1 (en) 2005-10-18
AU777135B2 (en) 2004-10-07
US7693571B2 (en) 2010-04-06
WO2000050859A1 (en) 2000-08-31
US20070282206A1 (en) 2007-12-06
EP1155294A1 (en) 2001-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002538423A (ja) テラヘルツ画像形成のための方法及び装置
Crawley et al. Terahertz pulse imaging: a pilot study of potential applications in dentistry
US7725169B2 (en) Contrast enhanced spectroscopic optical coherence tomography
US7706862B2 (en) Detecting human cancer through spectral optical imaging using key water absorption wavelengths
Grosenick et al. Time-domain optical mammography: initial clinical results on detection and characterization of breast tumors
Grosenick et al. Development of a time-domain optical mammograph and first in vivo applications
US5261410A (en) Method for determining if a tissue is a malignant tumor tissue, a benign tumor tissue, or a normal or benign tissue using Raman spectroscopy
US5371368A (en) Ultrafast optical imaging of objects in a scattering medium
EP0580414B1 (en) Apparatus for measuring absorption information in scattering medium and method for the same
US6091983A (en) Imaging of objects in turbid media based upon the preservation of polarized luminescence emitted from contrast agents
JP2004500546A (ja) 3次元画像形成
JP2003525447A (ja) 撮像装置及び方法
WO1997022871A1 (en) Imaging and characterization of tissue based upon the preservation of polarized light transmitted therethrough
GB2347835A (en) Terahertz radiation imaging
JPH10510626A (ja) 生物学的組織の検査のための光学技術
JP2004534607A (ja) 高濁度媒体の多波長画像形成
US6665557B1 (en) Sprectroscopic and time-resolved optical methods and apparatus for imaging objects in turbed media
US20170146453A1 (en) Single channel terahertz endoscopy
Bowman et al. Terahertz tomographic imaging of freshly excised human breast tissues
US20060173355A1 (en) Detecting human cancer through spectral optical imaging using key water absorption wavelengths
Inada Coherent detection imaging for medical laser tomography
Hult et al. Unique spectral signature of human cutaneous squamous cell carcinoma by photoacoustic imaging
JPH11514096A (ja) 混濁状媒体の画像を形成する装置及び方法
US7505135B2 (en) Method and apparatus for imaging through scattering or obstructing media
Zhu et al. Combined ultrasound and near infrared diffused light imaging in a test object

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040323

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100421

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110208

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110216

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110308

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110315

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110408

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110705