JP2011202972A - イメージング装置 - Google Patents

イメージング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011202972A
JP2011202972A JP2010067835A JP2010067835A JP2011202972A JP 2011202972 A JP2011202972 A JP 2011202972A JP 2010067835 A JP2010067835 A JP 2010067835A JP 2010067835 A JP2010067835 A JP 2010067835A JP 2011202972 A JP2011202972 A JP 2011202972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe light
electromagnetic wave
imaging apparatus
terahertz wave
light beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010067835A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Maruyama
和範 丸山
Shinya Hasegawa
信也 長谷川
Akinori Miyamoto
晶規 宮本
Nobuhiko Inotani
宜彦 猪谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2010067835A priority Critical patent/JP2011202972A/ja
Priority to US13/070,024 priority patent/US20110235046A1/en
Publication of JP2011202972A publication Critical patent/JP2011202972A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/06Means for illuminating specimens
    • G02B21/08Condensers
    • G02B21/14Condensers affording illumination for phase-contrast observation
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】被測定物の振幅情報と位相情報の両方を短時間で取得でき、安価に構築することができるイメージング装置を実現する。
【解決手段】イメージング装置を、電磁波光源1と、電磁波光源からの連続波の電磁波10を第1電磁波ビーム10A及び第2電磁波ビーム10Bに分岐する電磁波分岐部2と、プローブ光源5と、プローブ光源からの連続波のプローブ光11を第1プローブ光ビーム11A及び第2プローブ光ビーム11Bに分岐するプローブ光分岐部6と、第1電磁波ビームが被測定物9を介して照射され、かつ、第1プローブ光ビームが入射される第1電気光学結晶3と、第2電磁波ビームが入射され、かつ、第2プローブ光ビームが入射される第2電気光学結晶4と、第1電気光学結晶からの第1プローブ光ビームと第2電気光学結晶からの第2プローブ光ビームとを干渉させる干渉部7と、干渉部からの干渉像を撮像する撮像装置8とを備えるものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、イメージング装置に関する。
直接撮像する手段がない電磁波、特に周波数が約0.1〜約10THzの電磁波、即ち、テラヘルツ波は、例えばプラスチック、紙、布などを透過し、また、物質特有のいわゆる指紋スペクトルを有する。
このため、分光スペクトルによる物質分析やテラヘルツ波イメージングによる物体内部の可視化などを、非破壊、非侵襲で実現することができる。
このようなテラヘルツ波は、例えば、GaAs基板を用いた光伝導アンテナ、GaPなどの半導体基板、あるいは、非線形光学結晶に、約10〜約100fsec程度のパルス幅を持つフェムト秒レーザを照射することによって発生させることができる。これらの方法によって発生するテラヘルツ波は、例えば1psec程度のパルス幅のパルステラヘルツ波であり、テラヘルツ領域で広帯域な周波数を持っている。
また、近年、開発が進み、例えばガン(Gunn)ダイオードなどの固体発振器によって、テラヘルツ領域の電磁波、即ち、テラヘルツ波を発生させることができるようになってきた。固体発振器は、共振器の寸法などによって発振周波数が決まるため、単色光源である。また、固体発振器が発生するテラヘルツ波は、連続波のテラヘルツ波である。
特許第3388319号公報 特表2003−525446号公報 特開2004−20504号公報 特開2004−354246号公報 特開2006−317407号公報 特表2002−538423号公報 特開2005−315708号公報
T. Loffler et al., "Continuous-wave terahertz imagin with a hybrid system", Applied Physics Letters, Vol. 90, No. 9, pp. 091111-1〜3, 1 March 2007
ところで、上述のフェムト秒レーザを用いてテラヘルツ波を発生させる方法を適用して、物体内部を可視化するイメージング装置を構築する場合、テラヘルツ波はパルステラヘルツ波であるため、被測定物の振幅情報及び位相情報を取得することができる。
つまり、テラヘルツ波の検出にもフェムト秒レーザを用い、テラヘルツ波の発生と検出の同期をとることで、被測定物を透過(又は反射)したテラヘルツ波の振幅情報だけでなく、位相情報も取得することができる(例えば図12参照)。
しかしながら、フェムト秒レーザを用いてテラヘルツ波を発生させる方法を適用してイメージング装置を構築する場合、フェムト秒レーザが高価であるため、安価にイメージング装置を構築することができない。
これに対し、上述の固体発振器を用いてテラヘルツ波を発生させる方法を適用してイメージング装置を構築する場合、固体発振器はフェムト秒レーザと比較して安価であり、かつ、小型であるため、安価で小型のイメージング装置を構築することができる。
しかしながら、固体発振器を用いてテラヘルツ波を発生させる方法を適用してイメージング装置を構築する場合、テラヘルツ波は連続波のテラヘルツ波であるため、被測定物の振幅情報は取得できるものの、被測定物の位相情報を取得するのは難しい。
例えば、被測定物を透過又は反射したテラヘルツ波の位相情報を取得するために、テラヘルツ波を分岐して片方を参照用として用いるとともに、フェムト秒レーザからのパルスレーザ光をプローブ光として用い、プローブ光の位相差を演算することが考えられる。
しかしながら、結局、高価なフェムト秒レーザを用いるため、安価にイメージング装置を構築することができない。
ところで、テラヘルツ波を用いたイメージング装置としては、スキャン方式のイメージング装置と、カメラ方式のイメージング装置とがある。
このうち、スキャン方式のイメージング装置は、例えば図12に示すように構成され、被測定物を二次元スキャンすることでイメージを取得するようになっている。
これは、テラヘルツ波を用いた一般的な分光スペクトル測定方法であるテラヘルツ時間領域分光法を2次元に拡張したものであり、被測定物の各点を透過(又は反射)したテラヘルツ波の振幅及び位相を同時に測定することができる。このため、複素屈折率や複素誘電率などの物性の分布を測定することも可能である。
また、カメラ方式のイメージング装置は、例えば図13に示すように構成され、可視又は近赤外のレーザ光をプローブ光として用い、レーザ光の強度分布をCCDカメラなどで撮像することでイメージを取得するようになっている。
つまり、カメラ方式のイメージング装置は、被測定物を透過(又は反射)したテラヘルツ波を電気光学結晶に照射し、同軸で入射した可視又は近赤外のレーザ光の強度分布をCCDカメラなどで撮像するようになっている。
しかしながら、スキャン方式のイメージング装置では、被測定物を二次元スキャンする必要があるため、短時間でイメージを取得するのが難しい。
なお、ここでは、テラヘルツ波を用いて物体内部を可視化するイメージング装置の課題を説明してきたが、これに限られるものではなく、電磁波を用いて物体内部を可視化するイメージング装置についても同様の課題がある。
そこで、被測定物の振幅情報と位相情報の両方を短時間で取得でき、安価に構築することができるイメージング装置を実現したい。
このため、本イメージング装置は、連続波の電磁波を出射する電磁波光源と、電磁波光源からの電磁波を第1電磁波ビーム及び第2電磁波ビームに分岐する電磁波分岐部と、連続波のプローブ光を出射するプローブ光源と、プローブ光源からのプローブ光を第1プローブ光ビーム及び第2プローブ光ビームに分岐するプローブ光分岐部と、第1電磁波ビームが被測定物を介して照射されるとともに、第1プローブ光ビームが入射される第1電気光学結晶と、第2電磁波ビームが照射されるとともに、第2プローブ光ビームが入射される第2電気光学結晶と、第1電気光学結晶からの第1プローブ光ビームと、第2電気光学結晶からの第2プローブ光ビームとを干渉させる干渉部と、干渉部からの第1プローブ光ビームと第2プローブ光ビームとの干渉像を撮像する撮像装置とを備えることを要件とする。
したがって、本イメージング装置によれば、被測定物の振幅情報と位相情報の両方を短時間で取得でき、安価に構築することができるという利点がある。
第1実施形態のイメージング装置の構成を示す模式図である。 第1実施形態の具体的構成例のイメージング装置の構成を示す模式図である。 第2実施形態のイメージング装置の構成を示す模式図である。 第2実施形態の具体的構成例のイメージング装置の構成を示す模式図である。 第2実施形態のイメージング装置における位相像の取得方法を説明するための模式図である。 第3実施形態のイメージング装置の構成を示す模式図である。 第3実施形態の具体的構成例のイメージング装置の構成を示す模式図である。 第3実施形態のイメージング装置における位相像の取得手順を示すフローチャートである。 第4実施形態のイメージング装置の構成を示す模式図である。 第4実施形態の具体的構成例のイメージング装置の構成を示す模式図である。 第2実施形態の具体的構成例のイメージング装置の変形例の構成を示す模式図である。 従来のスキャン方式のイメージング装置の構成を示す模式図である。 従来のカメラ方式のイメージング装置の構成を示す模式図である。
以下、図面により、本実施形態にかかるイメージング装置について説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態にかかるイメージング装置について、図1、図2を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるイメージング装置は、電磁波を用いて物体内部を可視化するイメージング装置である。なお、イメージング装置を物体イメージング装置ともいう。
本実施形態では、テラヘルツ波を用いて物体内部を可視化するテラヘルツ波イメージング装置である。
本イメージング装置は、図1に示すように、連続波の電磁波10を出射する電磁波光源1と、連続波のプローブ光11を出射するプローブ光源5と、第1電気光学結晶3と、第2電気光学結晶4と、撮像装置8とを備える。ここでは、被測定物9を透過した電磁波を用いる透過型イメージング装置である。
ここで、電磁波光源1は、連続波のテラヘルツ波を出射するテラヘルツ光源である。なお、テラヘルツ波とは、周波数が約0.1〜約10THzの範囲の電磁波をいう。
そして、本イメージング装置では、電磁波光源1からの連続波の電磁波10が2本のビーム10A,10Bに分岐される。そして、一方の電磁波ビーム(第1電磁波ビーム)10Aが、被測定物9を介して、第1電気光学結晶3に照射され、他方の電磁波ビーム(第2電磁波ビーム)10Bが、第2電気光学結晶4に照射されるようになっている。なお、第1電気光学結晶3はイメージングプレートである。
このため、本イメージング装置は、電磁波光源1と被測定物9が置かれる領域との間に、電磁波光源1からの電磁波10を第1電磁波ビーム10A及び第2電磁波ビーム10Bに分岐するビームスプリッタ2を備える。
また、本イメージング装置は、ビームスプリッタ2によって分岐された第2電磁波ビーム10Bを、第2電気光学結晶4へ導くためのミラー12を備える。
なお、ビームスプリッタ2を、電磁波光源1からの連続波の電磁波10を2本のビーム10A,10Bに分岐する電磁波分岐部あるいは電磁波分岐手段ともいう。また、ビームスプリッタ2及びミラー12を、2つの電気光学結晶3,4のそれぞれに第1電磁波ビーム10A及び第2電磁波ビーム10Bを照射する手段ともいう。
また、本イメージング装置では、プローブ光源5からの連続波のプローブ光11が2本のビーム11A,11Bに分岐される。そして、一方のプローブ光ビーム(第1プローブ光ビーム)11Aが、第1電気光学結晶3に入射され、他方のプローブ光ビーム(第2プローブ光ビーム)11Bが、第2電気光学結晶4に入射されるようになっている。
ここでは、本イメージング装置は、第1電気光学結晶3に第1プローブ光ビーム11Aを第1電磁波ビーム10Aと同軸で入射させるためのビームスプリッタ13を備える。ここでは、ビームスプリッタ13は、被測定物9が置かれる領域と第1電気光学結晶3との間に設けられており、第1電磁波ビーム10Aを通過させ、かつ、第1プローブ光ビーム11Aを反射させるようになっている。
また、本イメージング装置は、第2電気光学結晶4に第2プローブ光ビーム11Bを第2電磁波ビーム10Bと同軸で入射させるためのビームスプリッタ6を備える。ここでは、ビームスプリッタ6は、ミラー12と第2電気光学結晶4との間に設けられており、第2電磁波ビーム10Bを通過させ、かつ、第2プローブ光ビーム11Bを反射させるようになっている。この場合、本イメージング装置は、プローブ光源5と第1電気光学結晶3との間に、プローブ光源5からのプローブ光11を第1プローブ光ビーム11A及び第2プローブ光ビーム11Bに分岐するビームスプリッタ6を備えることになる。
なお、ビームスプリッタ6を、プローブ光源5からの連続波のプローブ光11を2本のビーム11A,11Bに分岐するプローブ光分岐部あるいはプローブ光分岐手段ともいう。また、ビームスプリッタ13を、第1電気光学結晶3に第1プローブ光ビーム11Aを第1電磁波ビーム10Aに同軸で入射する手段ともいう。また、ビームスプリッタ6を、第2電気光学結晶4に第2プローブ光ビーム11Bを第2電磁波ビーム10Bに同軸で入射する手段ともいう。
さらに、本イメージング装置は、第1電気光学結晶3を透過した第1プローブ光ビーム11Aと、第2電気光学結晶4を透過した第2プローブ光ビーム11Bとを干渉させるためのビームスプリッタ7を備える。ここでは、ビームスプリッタ7は、第1電気光学結晶3と撮像装置8との間に設けられており、第1プローブ光ビーム11Aを通過させ、かつ、第2プローブ光ビーム11Bを反射させるようになっている。つまり、ビームスプリッタ7は、第1電気光学結晶3からの第1プローブ光ビーム11Aと、第2電気光学結晶4からの第2プローブ光ビーム11Bとを、同軸で出射するようになっている。なお、ビームスプリッタ7を、第1プローブ光ビーム11Aと第2プローブ光ビーム11Bとを干渉させる干渉部あるいは干渉手段ともいう。
また、本イメージング装置は、第2電気光学結晶4を透過した第2プローブ光ビーム11Bを、ビームスプリッタ7へ導くためのミラー14を備える。
そして、撮像装置8によって、干渉部としてのビームスプリッタ7からの第1プローブ光ビーム11Aと第2プローブ光ビーム11Bとの干渉像(干渉縞)を撮像する。これにより、振幅情報と位相情報とを含む干渉像(イメージ)を取得することができる。なお、撮像装置8を、干渉像を撮像する撮像手段ともいう。
したがって、本実施形態にかかるイメージング装置によれば、被測定物9の振幅情報と位相情報の両方を短時間で取得でき、安価に構築することができるという利点がある。このため、複素屈折率や複素誘電率などの物性の分布を測定することも可能である。
特に、連続波の電磁波10として連続波のテラヘルツ波を用いることで、テラヘルツ領域特有の物性の2次元分布を測定できるという利点がある。
以下、本イメージング装置の具体的な構成例について、図2を参照しながら説明する。
本具体的構成例では、図2に示すように、連続波の電磁波10を出射する電磁波光源1として、例えば、連続波のテラヘルツ波34を出射するテラヘルツ光源としてのガンダイオード31を備える。
ビームスプリッタ2として、例えばSiウエハからなるテラヘルツ波用ビームスプリッタ32を備える。例えば、FZ(Floating Zone)法により結晶成長させた高抵抗の単結晶Siウエハであって、比抵抗が約20kΩ・cmで厚さ約1mmのものは、約0.3〜約12THzの領域において透過率が約50%程度でほぼ一定ある。このため、テラヘルツ波を透過側と反射側とで1:1に分岐することができる。
連続波のプローブ光11を出射するプローブ光源5として、連続波のレーザ光38を出射するレーザダイオード40を備える。なお、レーザ光38は、可視又は近赤外のレーザ光である。ここでは、レーザ光38の波長は例えば約800nmである。
ビームスプリッタ6,13として、ペリクルビームスプリッタ43,44を備える。
第1電気光学結晶3、第2電気光学結晶4として、例えば寸法30mm×30mm、厚さ2mm、面方位<110>のZnTe結晶37,39を備える。ZnTe結晶37とZnTe結晶39とは、可能な限り特性が近くなるようにする。
撮像装置8として、CCD(Charge Coupled Device)カメラ48を備える。つまり、CCDカメラ48によって、第1プローブ光ビーム38Aと第2プローブ光ビーム38Bとの干渉像の光強度分布が撮像される。なお、ここでは、撮像装置8としてCCDカメラ48を用いているが、これに限られるものではなく、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラを用いても良い。
さらに、本具体的構成例では、ガンダイオード31とテラヘルツ波用ビームスプリッタ32との間に、ポリエチレンレンズ33が設けられている。このポリエチレンレンズ33は、ガンダイオード31から出射されるテラヘルツ波34をコリメートするコリメートレンズである。ここでは、ポリエチレンレンズ33によって、テラヘルツ波34のビーム径が直径約10mmになるようにしている。
このように構成されるため、本具体的構成例では、ガンダイオード31から出射された連続波のテラヘルツ波34は、ポリエチレンレンズ33によってコリメートされた後、テラヘルツ波用ビームスプリッタ32に入射する。そして、テラヘルツ波用ビームスプリッタ32によって、テラヘルツ波34は2本のビーム34A,34Bに分岐される。なお、一方のテラヘルツ波ビーム34Aを、第1テラヘルツ波ビーム、あるいは、サンプル側(被測定物側)テラヘルツ波ビームという。また、他方のテラヘルツ波ビーム34Bを、第2テラヘルツ波ビーム、あるいは、リファレンス側テラヘルツ波ビームという。
また、本具体的構成例では、テラヘルツ波用ビームスプリッタ32と被測定物36が置かれる領域との間、及び、ミラー50とペリクルビームスプリッタ43との間のそれぞれに、ポリエチレンレンズ系35,51が設けられている。ここでは、これらのポリエチレンレンズ系35,51によって、サンプル側テラヘルツ波ビーム34A及びリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bのビーム径が、いずれも直径約30mmに拡大されるようにしている。
このように構成されるため、本具体的構成例では、テラヘルツ波用ビームスプリッタ32を透過したサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aは、ポリエチレンレンズ系35によってビーム径が拡大された後、被測定物(サンプル)36に照射される。そして、被測定物36を透過したサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aは、ペリクルビームスプリッタ44を透過して、ZnTe結晶(第1電気光学結晶)37に照射される。
一方、テラヘルツ波用ビームスプリッタ32によって反射されたリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bは、ミラー50によって反射され、ポリエチレンレンズ系51によってビーム径が拡大された後、ペリクルビームスプリッタ43を透過して、ZnTe結晶(第2電気光学結晶)39に照射される。
また、本具体的構成例では、レーザダイオード40とペリクルビームスプリッタ43との間に、ベレク補償板41と、ビームエキスパンダ42とが設けられている。ここでは、ビームエキスパンダ42によって、レーザダイオード40から出射されたレーザ光38のビーム径が、ポリエチレンレンズ系35,51によってビーム径が拡大されたサンプル側テラヘルツ波ビーム34A及びリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bのビーム径と同程度又はそれよりも大きくなるようにしている。
このように構成されるため、本具体的構成例では、レーザダイオード40から出射されたレーザ光38は、ベレク補償板41を介してビームエキスパンダ42に入射し、ビームエキスパンダ42によってビーム径が拡大された後、ペリクルビームスプリッタ43に入射する。そして、ペリクルビームスプリッタ43によって、レーザ光38は2本のビーム38A,38Bに分岐される。なお、一方のレーザ光ビーム38Aを、第1レーザ光(プローブ光)ビーム、あるいは、サンプル側レーザ光(プローブ光)ビームという。また、他方のレーザ光ビーム38Bを、第2レーザ光(プローブ光)ビーム、あるいは、リファレンス側レーザ光(プローブ光)ビームという。
また、ペリクルビームスプリッタ43を透過したサンプル側レーザ光ビーム38Aは、ペリクルブームスプリッタ44によって反射され、ZnTe結晶37にサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aと同軸に入射される。一方、ペリクルビームスプリッタ43によって反射されたリファレンス側レーザ光ビーム38Bは、ZnTe結晶39にリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bに同軸に入射される。
ところで、上述のようにして、ZnTe結晶37,39にテラヘルツ波ビーム34A,34Bが照射されると、ポッケルス効果によって、テラヘルツ波ビーム34A,34Bの電場強度に応じてZnTe結晶37,39に複屈折が生じる。つまり、テラヘルツ波ビーム34A,34Bの電場強度分布に応じてZnTe結晶37,39に複屈折分布が生じる。
ZnTe結晶37,39に複屈折が生じると、ZnTe結晶37,39を透過したレーザ光(プローブ光)ビーム38A,38Bの偏光状態が変化する。つまり、ZnTe結晶37,39に複屈折分布が生じると、ZnTe結晶37,39を透過したプローブ光ビーム38A,38Bに偏光状態変化分布が生じる。
このため、テラヘルツ波ビーム34A,34Bを照射したZnTe結晶37,39をプローブ光ビーム38A,38Bが透過すると、テラヘルツ波ビーム34A,34Bの電場強度分布に応じてプローブ光ビーム38A,38Bに偏光状態変化分布が生じることになる。
つまり、ZnTe結晶37に入射されたサンプル側プローブ光ビーム38Aは、ZnTe結晶37に照射されたサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aの強度分布に応じて変調されることになる。また、ZnTe結晶39に入射されたリファレンス側プローブ光ビーム38Bは、ZnTe結晶39に照射されたリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bの強度分布に応じて変調されることになる。
特に、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aは、被測定物36を透過することで、被測定物の情報を含むものとなっている。つまり、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aの電場強度分布は、被測定物36に応じたものとなっている。このため、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aの電場強度分布に応じてサンプル側プローブ光ビーム38Aに生じる偏光状態変化分布も、被測定物36に応じたものとなる。
ここで、ZnTe結晶を透過したプローブ光の強度I(t)と、透過前のプローブ光強度I(t)及びテラヘルツ波の電場強度E(t)とは、次式(1)、(2)で示すような関係が成り立つ。例えば、A. Nahata et al., “Free-space electro-optic detection of continuous-wave terahertz radiation”, Applied Physics Letters, Vol. 75, No. 17, 25 October 1999参照。
I(t)∝I(t)×E(t)・・・(1)
=Icos(ωt+δ)cosΩt・・・(2)
ここで、ωはプローブ光の角振動数、Ωはテラヘルツ波の角振動数、δはプローブ光とテラヘルツ波の位相差、Eはテラヘルツ波の電場振幅である。
本具体的構成例では、ZnTe結晶37,39の持つ残留屈折率による影響を除去するために、上述のようにベレク補償板41を設け、さらに、プローブ光の偏光変化成分を検出するためにプローブ光の偏光方向と直交方向とした偏光板45が設けられている。ここでは、偏光板45は、ビームスプリッタ46とCCDカメラ48との間に設けられている。
このため、プローブ光ビーム38A,38Bの偏光状態が変化した成分だけが偏光板45を透過する。つまり、偏光板45によって、プローブ光ビーム38A,38Bの偏光状態変化分布が光強度分布に変換される。特に、サンプル側プローブ光ビーム38Aの偏光状態変化分布は被測定物36に応じたものとなっているため、サンプル側プローブ光38Aの光強度分布も被測定物36に応じたものとなっている。
ところで、ZnTe結晶37に照射されたサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aの強度分布に応じて変調されたサンプル側プローブ光ビーム38Aの光強度分布をCCDカメラ48で検出した場合、被測定物36の振幅情報は取得できるが、位相情報は取得できない。
つまり、CCDカメラ48の各画素値は、各画素に到達するプローブ光強度I(t)をカメラの露光時間分だけ積分したものに比例する。露光時間は、上記式(2)の2つの正弦項の周期と比較すると充分に長いため、積分値はプローブ光とテラヘルツ波の位相差δに依存しない。このため、被測定物36の振幅情報は取得できるが、位相情報は取得できない。
そこで、本具体的構成例では、上述のように、イメージング装置の基本構成に加え、リファレンス用の構成を追加し、サンプル側プローブ光ビーム38Aとリファレンス側プローブ光ビーム38Bとを干渉させて、被測定物36の振幅情報及び位相情報を含む干渉像を取得するようにしている。
つまり、本具体的構成例では、ガンダイオード31、ポリエチレンレンズ33、ポリエチレンレンズ系35、レーザダイオード40、ベレク補償板41、ビームエキスパンダ42、ビームスプリッタ44、第1電気光学結晶37、偏光板45、CCDカメラ48からなるイメージング装置の基本構成を備える。
このような基本構成に加え、本具体的構成例では、ビームスプリッタ32、ミラー50、ポリエチレンレンズ系51、ビームスプリッタ43、第2電気光学結晶39、ミラー47、ビームスプリッタ46からなるリファレンス用の構成を備える。
このように構成することで、ビームスプリッタ46によって、ZnTe結晶37で変調されたサンプル側プローブ光ビーム38Aに対して、ZnTe結晶39で変調されたリファレンス側プローブ光ビーム38Bを同軸に重ね合わせて干渉させるようにしている。この場合、ZnTe結晶37からビームスプリッタ46までの距離と、ZnTe結晶39から反射鏡47を介してビームスプリッタ46に至るまでの距離とを一致させておく。
そして、サンプル側プローブ光ビーム38Aとリファレンス側プローブ光ビーム38Bとを干渉させることによって生じた干渉像(干渉縞)を、CCDカメラ48によって撮像するようにしている。これにより、被測定物36の振幅情報及び位相情報を含む干渉像を取得するようにしている。
本具体的構成例では、CCDカメラ48にコンピュータ(制御・演算処理部)49が接続されており、CCDカメラ48によって取得された干渉像がコンピュータ49の表示部にイメージとして表示されるようになっている。
なお、CCDカメラ48は比較的高速動作ができるものが好ましく、例えば1000fps程度が望ましい。また、ガンダイオード31のパワーを出力変調器又は光チョッパ(図示せず)で変調し、CCDカメラ48と同期させることが望ましい。
したがって、本実施形態の具体的構成例のイメージング装置によれば、高価なフェムト秒レーザを用いて装置を構築する必要がないため、従来のイメージング装置よりも安価に装置を構築することができる。また、従来の連続波のテラヘルツ波を用いたイメージング装置では不可能であった位相情報の取得が可能となる。さらに、高速のCCDカメラで撮像しているため、ほぼリアルタイムでイメージを取得することができ、スキャン方式のイメージングと比べて遥かにイメージを取得するための時間(撮像時間)を短くすることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態にかかるイメージング装置について、図3、図4を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるイメージング装置は、上述の第1実施形態(図1参照)のものに対し、第1電磁波ビーム10Aと第2電磁波ビーム10Bとの位相差を変えて複数の干渉像を取得し、複数の干渉像から位相像を取得するようにしている点が異なる。
このため、本イメージング装置は、図3に示すように、第1電磁波ビーム10Aに対して第2電磁波ビーム10Bを時間遅延させる時間遅延部15と、時間遅延部15による時間遅延量を変えて撮像装置8によって撮像された複数の干渉像から位相像を取得する制御・演算処理部16とを備える。なお、図3では、上述の第1実施形態(図1参照)と同一のものには同一の符号を付している。
ここで、時間遅延部15は、ステージ17A及びミラー17Bを含む時間遅延機構17と、時間遅延機構17を制御する時間遅延機構用コントローラ18とを備える。この時間遅延部15は、第2電磁波ビーム10Bが通る光路に介装される。なお、時間遅延部15は、時間遅延手段ともいう。
制御・演算処理部16は、例えばコンピュータである。なお、コンピュータ16は、表示部や記憶部等も備える。
そして、制御・演算処理部16からの指令に基づいて、時間遅延機構用コントローラ18が、時間遅延機構17を制御するようになっている。つまり、制御・演算処理部16によって、時間遅延機構17による時間遅延量が制御されるようになっている。
また、制御・演算処理部16からの指令に基づいて、撮像装置8による撮像タイミングが制御されるようになっている。つまり、制御・演算処理部16は、時間遅延部15によって時間遅延量を変更する制御を行ないながら、撮像装置8によって干渉像を撮像する制御を行なうようになっている。この場合、時間遅延機構17によって時間遅延量が変更されながら、撮像装置8によって複数の干渉像が撮像されることになる。そして、制御・演算処理部16は、撮像装置8によって撮像された複数の干渉像から位相像を取得するようになっている。このように、位相差を変えながら複数の干渉像を取得することで、振幅像だけでなく、位相像を取得することが可能となる。
特に、本実施形態では、制御・演算処理部16は、第1電磁波ビーム10Aと第2電磁波ビーム10Bとの位相差が0、π/2、π、3π/2になるように時間遅延部15による時間遅延量を制御するようになっている。このように、第1電磁波ビーム10Aと第2電磁波ビーム10Bとの位相差を0、π/2、π、3π/2に限定することで、位相情報を欠落させることなく、撮像時間を短縮することができる。
なお、その他の詳細は、上述の第1実施形態の場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかるイメージング装置によれば、被測定物9の振幅情報と位相情報の両方を短時間で取得でき、安価に構築することができるという利点がある。このため、複素屈折率や複素誘電率などの物性の分布を測定することも可能である。
特に、連続波の電磁波10として連続波のテラヘルツ波を用いることで、テラヘルツ領域特有の物性の2次元分布を測定できるという利点がある。
また、従来の連続波の電磁波を用いたイメージング装置では不可能であった位相像の取得が可能となるという利点がある。
以下、本イメージング装置の具体的な構成例について、図4を参照しながら説明する。
本具体的構成例は、上述の第1実施形態の具体的構成例(図2参照)に対し、図4に示すように、時間遅延部60を備える点で異なる。
本具体的構成例では、時間遅延部60は、2つのミラー65,66、リニアステージ61及びリニアステージ61上に設けられたリトロリフレクタ63によって構成される時間遅延機構64と、リニアステージ61の位置を制御するステージコントローラ(ステージ制御装置)62とを備える。
本具体的構成例では、ミラー50とポリエチレンレンズ系51との間に2つのミラー65,66が介装されている。そして、ミラー50からのリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bは、ミラー65によって反射され、リトロリフレクタ63へ導かれるようになっている。また、リトロリフレクタ63によって反射されたリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bは、ミラー66によって反射され、ポリエチレンレンズ系51へ入射されるようになっている。この際、制御・演算処理部16としてのコンピュータ49からの指令に基づいて、ステージコントローラ62が、リニアステージ61の位置を制御することによって、リファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bの時間遅延量が制御されるようになっている。つまり、リニアステージ61の位置を変更することによってリトロリフレクタ63の位置を変更し、2つのミラー65,66とリトロリフレクタ63との間の距離を調整することで、リファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bの時間遅延量が調整されるようになっている。
特に、本具体的構成例では、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差が0、π/2、π、3π/2になるように、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aに対するリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bの時間遅延量を調整している。つまり、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差が0、π/2、π、3π/2になるように、リニアステージ61の位置を段階的に制御して、リトロリフレクタ63の位置を段階的に変更するようにしている。
そして、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差が0、π/2、π、3π/2になっている時のそれぞれの干渉像(干渉縞像)をCCDカメラ48で撮像するようになっている。
このようにして撮像された4枚の干渉像(図5参照)において、ある画素における階調値をP、P、P、Pとすると、その画素における位相φは、次式(3)によって計算することができる。
φ=tan−1{(P−P)/(P−P)}・・・(3)
したがって、コンピュータ49でこの計算を全ての画素において行なうことで、図5に示すように、被測定物36の位相像を取得することができる。
なお、位相については、2πN(Nは整数)の任意性があるので、必要に応じて、位相接続(アンラッピング)処理を行なうのが好ましい。例えば、隣の画素との位相差が±π以内に収まるように整数Nを調整する処理を、全画素において行なうのが好ましい。
なお、その他の詳細は、上述の第1実施形態の具体的構成例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態の具体的構成例のイメージング装置によれば、高価なフェムト秒レーザを用いて装置を構築する必要がないため、従来のイメージング装置よりも安価に装置を構築することができる。また、従来の連続波のテラヘルツ波を用いたイメージング装置では不可能であった位相像の取得が可能となる。さらに、高速のCCDカメラ48で撮像しているため、ほぼリアルタイムでイメージを取得することができ、時間遅延部60により位相を変えながら複数の画像を取得しても、スキャン方式のイメージングと比べて遥かにイメージの取得にかかる時間(撮像時間)を短くすることができる。また、時間遅延量を4段階で変更するようにすれば、さらなる撮像時間の短縮が可能である。
なお、上述の実施形態では、一方の電磁波ビーム(テラヘルツ波ビーム)に時間遅延を与えるようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、2つの電気光学結晶(ZnTe結晶)を透過したプローブ光ビームのいずれか一方に時間遅延を与えるようにしても良い。この場合、制御・演算処理部16(49)は、第1プローブ光ビーム11A(38A)と第2プローブ光ビーム11B(38B)との位相差が0、π/2、π、3π/2になるように時間遅延部15(60)による時間遅延量を制御するのが好ましい。例えば、第2電気光学結晶4(ZnTe結晶39)とミラー14(47)との間に、上述と同様の時間遅延部を設ければ良い。
また、上述の実施形態では、第2電磁波ビーム10Bの側に時間遅延部15を設けて、第1電磁波ビーム10Aに対して第2電磁波ビーム10Bを時間遅延させるようにしているが、これに限られるものではない。例えば、第1電磁波ビーム10Aの側に時間遅延部を設けて、第2電磁波ビーム10Bに対して第1電磁波ビーム10Aを時間遅延させるようにしても良い。つまり、時間遅延部を設けて、第1電磁波ビーム10A及び第2電磁波ビーム10Bのいずれか一方を時間遅延させるようにすれば良い。
[第3実施形態]
第3実施形態にかかるイメージング装置について、図6〜図8を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるイメージング装置は、上述の第2実施形態(図3参照)のものに対し、図6に示すように、連続波のプローブ光源5に、プローブ光11の波長を変える手段19を備え、少なくとも2つの波長を用いて干渉像を撮像することができるようになっている点が異なる。なお、図6では、上述の第2実施形態(図3参照)と同一のものには同一の符号を付している。
つまり、本イメージング装置は、連続波のプローブ光源5と、プローブ光11の波長を変える手段19とからなる波長可変プローブ光源20を備える。
また、本イメージング装置では、制御・演算処理部16が、波長可変プローブ光源20からのプローブ光11の波長を変えて撮像装置8によって撮像された複数の干渉像から取得された複数の位相像から一の位相像を取得するようになっている。
つまり、制御・演算処理部16からの指令に基づいて、プローブ光11の波長を変える手段19が、プローブ光源5から出射されるプローブ光11の波長を制御するようになっている。つまり、制御・演算処理部16が、波長可変プローブ光源20から出射されるプローブ光11の波長を制御するようになっている。
また、制御・演算処理部16からの指令に基づいて、撮像装置8による撮像タイミングが制御されるようになっている。つまり、制御・演算処理部16は、波長可変プローブ光源20から出射されるプローブ光11の波長を変更する制御を行ないながら、撮像装置8によって干渉像を撮像する制御を行なうようになっている。この場合、異なる波長のプローブ光11毎に複数の干渉像が撮像装置8によって撮像されることになる。そして、制御・演算処理部16は、異なる波長のプローブ光11毎に得られた複数の干渉像から位相像を取得し、このようにして得られた複数の位相像から一の位相像を取得するようになっている。
この場合、プローブ光11の波長を変えるたびに、位相差を変えながら複数の干渉像を取得することで、異なる波長のプローブ光11毎に位相像を取得することができ、このようにして取得された複数の位相像から一の位相像を取得することが可能となる。
なお、その他の詳細は、上述の第2実施形態の場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかるイメージング装置によれば、被測定物9の振幅情報と位相情報の両方を短時間で取得でき、安価に構築することができるという利点がある。このため、複素屈折率や複素誘電率などの物性の分布を測定することも可能である。
特に、連続波の電磁波10として連続波のテラヘルツ波を用いることで、テラヘルツ領域特有の物性の2次元分布を測定できるという利点がある。
また、従来の連続波の電磁波を用いたイメージング装置では不可能であった位相像の取得が可能となるという利点がある。
さらに、異なる波長のプローブ光11を用いて複数の位相像を取得することができるため、これらの複数の位相像を用いることで、より正確な位相像の取得が可能となるという利点がある。
以下、本イメージング装置の具体的な構成例について、図7を参照しながら説明する。
本具体的構成例は、上述の第2実施形態の具体的構成例(図4参照)に対し、図7に示すように、波長可変プローブ光源20として、波長可変チタンサファイアレーザ71と、波長コントローラ72とからなる波長可変レーザ光源70を備える点で異なる。
つまり、本具体的構成例では、連続波のプローブ光源5として波長可変チタンサファイアレーザ71を備え、プローブ光11の波長を変える手段19として波長コントローラ72を備える。
そして、制御・演算処理部16としてのコンピュータ49からの指令に基づいて、波長コントローラ72が、波長可変チタンサファイアレーザ71を制御することによって、レーザ光(プローブ光)38の波長が変えられるようになっている。つまり、制御・演算処理部16としてのコンピュータ49によって、波長可変レーザ光源70から出射されるレーザ光38の波長が制御されるようになっている。
以下、本具体的構成例による制御手順について、図8を参照しながら説明する。
まず、コンピュータ49からの指令に基づいて、波長コントローラ72が、波長可変チタンサファイアレーザ71を制御して、プローブ光38の波長をλ(例えば750nm)に設定する(ステップS10)。
次に、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差が0になるように、時間遅延量を制御する(ステップS20)。つまり、コンピュータ49からの指令に基づいて、ステージコントローラ62が、リニアステージ61の位置を制御する。これにより、リトロリフレクタ63の位置が変更され、リファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bの時間遅延量が調整されて、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差が0になる。
そして、このようにしてサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差を0にした状態で、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの干渉像をCCDカメラ48で撮像する(ステップS20)。つまり、コンピュータ49からの指令に基づいて、CCDカメラ48が、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの干渉像を撮像する。このようにして撮像された位相差0の場合の干渉像は、CCDカメラ48からコンピュータ49へ送られる。これにより、コンピュータ49は位相差0の場合の干渉像を取得する(ステップS20)。
次いで、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差がπ/2になるように、時間遅延量を制御する(ステップS30)。つまり、コンピュータ49からの指令に基づいて、ステージコントローラ62が、リニアステージ61の位置を制御する。これにより、リトロリフレクタ63の位置が変更され、リファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bの時間遅延量が調整されて、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差がπ/2になる。
そして、このようにしてサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差をπ/2にした状態で、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの干渉像をCCDカメラ48で撮像する(ステップS30)。つまり、コンピュータ49からの指令に基づいて、CCDカメラ48が、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの干渉像を撮像する。このようにして撮像された位相差π/2の場合の干渉像は、CCDカメラ48からコンピュータ49へ送られる。これにより、コンピュータ49は位相差π/2の場合の干渉像を取得する(ステップS30)。
次に、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差がπになるように、時間遅延量を制御する(ステップS40)。つまり、コンピュータ49からの指令に基づいて、ステージコントローラ62が、リニアステージ61の位置を制御する。これにより、リトロリフレクタ63の位置が変更され、リファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bの時間遅延量が調整されて、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差がπになる。
そして、このようにしてサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差をπにした状態で、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの干渉像をCCDカメラ48で撮像する(ステップS40)。つまり、コンピュータ49からの指令に基づいて、CCDカメラ48が、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの干渉像を撮像する。このようにして撮像された位相差πの場合の干渉像は、CCDカメラ48からコンピュータ49へ送られる。これにより、コンピュータ49は位相差πの場合の干渉像を取得する(ステップS40)。
次いで、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差が3π/2になるように、時間遅延量を制御する(ステップS50)。つまり、コンピュータ49からの指令に基づいて、ステージコントローラ62が、リニアステージ61の位置を制御する。これにより、リトロリフレクタ63の位置が変更され、リファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bの時間遅延量が調整されて、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差が3π/2になる。
そして、このようにしてサンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの位相差を3π/2にした状態で、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの干渉像をCCDカメラ48で撮像する(ステップS50)。つまり、コンピュータ49からの指令に基づいて、CCDカメラ48が、サンプル側テラヘルツ波ビーム34Aとリファレンス側テラヘルツ波ビーム34Bとの干渉像を撮像する。このようにして撮像された位相差3π/2の場合の干渉像は、CCDカメラ48からコンピュータ49へ送られる。これにより、コンピュータ49は位相差3π/2の場合の干渉像を取得する(ステップS50)。
このようにして、コンピュータ49は、位相差0、π/2、π、3π/2のそれぞれの場合の干渉像を取得した後、これらの4枚の干渉像から、位相接続処理を行なわないで、位相像を生成する(ステップS60)。
次に、コンピュータ49は、プローブ光38の波長を変更するか否かを判定する(ステップS70)。
ここでは、プローブ光38の波長を変更すると判定する。そして、コンピュータ49からの指令に基づいて、波長コントローラ72が、波長可変チタンサファイアレーザ71を制御して、プローブ光38の波長をλ(例えば850nm)に変更する。
そして、ステップS20へ戻り、ステップS20からステップS60までの処理を繰り返す。つまり、上述のステップS20からステップS60までの処理と同様の処理を行なって、位相差0、π/2、π、3π/2のそれぞれの場合の干渉像を取得した後、これらの4枚の干渉像から、位相接続処理を行なわないで、位相像を生成する。
その後、再度、コンピュータ49は、プローブ光38の波長を変更するか否かを判定する(ステップS70)。
ここでは、プローブ光38の波長を変更しないと判定する。そして、ステップS80へ進み、コンピュータ49は、異なる波長のプローブ光38を用いて得られた2枚の位相像から、位相接続処理を行なって、1枚の位相像を生成する(ステップS90)。つまり、プローブ光38の波長を変えると、同じ位相差であっても異なる位置に干渉縞が生じることになる。このため、異なる位置に生じた干渉縞から得られた2枚の位相像に位相接続処理を施して1枚の位相像を取得する。このようにして位相像を取得することで、より正確な位相像を取得することができる。
なお、その他の詳細は、上述の第2実施形態の具体的構成例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態の具体的構成例のイメージング装置によれば、高価なフェムト秒レーザを用いて装置を構築する必要がないため、従来のイメージング装置よりも安価に装置を構築することができる。また、従来の連続波のテラヘルツ波を用いたイメージング装置では不可能であった位相像の取得が可能となる。さらに、高速のCCDカメラ48で撮像しているため、ほぼリアルタイムでイメージを取得することができ、時間遅延部60により位相を変えながら複数の画像を取得しても、スキャン方式のイメージングと比べて遥かにイメージを取得するための時間(撮像時間)を短くすることができる。また、時間遅延量を4段階で変更するようにすれば、さらなる撮像時間の短縮が可能である。さらに、異なる波長のプローブ光38を用いて複数の位相像を取得することができるため、これらの複数の位相像を用いることで、より正確な位相像の取得が可能となる。
なお、上述の実施形態では、上述の第2実施形態の変形例として説明しているが、これに限られるものではなく、例えば上述の第1実施形態の変形例として構成することもできる。
[第4実施形態]
第4実施形態にかかるイメージング装置について、図9、図10を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるイメージング装置は、上述の第2実施形態(図3参照)のものに対し、第1プローブ光ビーム11Aの光路長、又は、第2プローブ光ビーム11Bの光路長を調整することによって、これらのプローブ光ビーム11A,11Bの光路長差を調整できるようになっている点が異なる。
このため、本イメージング装置は、図9に示すように、第1電気光学結晶3と撮像装置8との間の光路長に対して、第2電気光学結晶4と撮像装置8との間の光路長を調整する光路長調整部21を備える点が異なる。なお、図9では、上述の第2実施形態(図3参照)と同一のものには同一の符号を付している。
ここで、光路長調整部21は、ステージ22A及びミラー22Bを含む光路長調整機構22と、光路長調整機構22を制御する光路長調整機構用コントローラ23とを備える。この光路長調整部21は、第2プローブ光ビーム11Bが通る光路に介装される。なお、光路長調整部21は、光路長調整手段ともいう。
そして、制御・演算処理部16からの指令に基づいて、光路長調整機構用コントローラ23が、光路長調整機構22を制御するようになっている。つまり、制御・演算処理部16によって、光路長調整機構22による光路長調整量が制御されるようになっている。
なお、その他の詳細は、上述の第2実施形態の場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかるイメージング装置によれば、被測定物9の振幅情報と位相情報の両方を短時間で取得でき、安価に構築することができるという利点がある。このため、複素屈折率や複素誘電率などの物性の分布を測定することも可能である。
特に、連続波の電磁波10として連続波のテラヘルツ波を用いることで、テラヘルツ領域特有の物性の2次元分布を測定できるという利点がある。
また、従来の連続波の電磁波を用いたイメージング装置では不可能であった位相像の取得が可能となるという利点がある。
さらに、干渉させる2つのプローブ光11A,11Bの光路長を微調整することによって、より正確な干渉像が得られ、これにより、より正確で安定した位相像を取得できるという利点がある。
以下、本イメージング装置の具体的な構成例について、図10を参照しながら説明する。
本具体的構成例は、上述の第2実施形態の具体的構成例(図4参照)に対し、図10に示すように、光路長調整部73を備える点で異なる。
つまり、本具体的構成例では、光路長調整部73は、2つのミラー78,79、ピエゾステージ75及びピエゾステージ75上に設けられた2つのミラー(反射鏡)76,77によって構成される光路長調整機構74と、ピエゾステージ75の位置を制御するステージコントローラ(ステージ制御装置)80とを備える。
本具体的構成例では、ZnTe結晶(第2電気光学結晶)39とミラー47との間に2つのミラー78,79が介装されている。そして、ZnTe結晶39からのリファレンス側プローブ光ビーム38Bは、ミラー78によって反射され、ピエゾステージ75上のミラー76,77へ導かれるようになっている。また、ピエゾステージ75上のミラー76,77によって反射されたリファレンス側プローブ光ビーム38Bは、ミラー79によって反射され、ミラー47へ導かれるようになっている。この際、制御・演算処理部16としてのコンピュータ49からの指令に基づいて、ステージコントローラ80が、ピエゾステージ75の位置を制御することによって、リファレンス側プローブ光ビーム38Bの光路長調整量が制御されるようになっている。つまり、ピエゾステージ75の位置を変更することによって2つのミラー76,77の位置を変更し、2つのミラー78,79とピエゾステージ75上の2つのミラー76,77との間の距離を調整することで、リファレンス側プローブ光ビーム38Bの光路長が調整されるようになっている。
このようにして、2つの電気光学結晶37、39を通ったプローブ光38A,38Bが干渉するまでの間の光路長が微調整されるようになっている。
なお、その他の詳細は、上述の第2実施形態の具体的構成例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態の具体的構成例のイメージング装置によれば、高価なフェムト秒レーザを用いて装置を構築する必要がないため、従来のイメージング装置よりも安価に装置を構築することができる。また、従来の連続波のテラヘルツ波を用いたイメージング装置では不可能であった位相像の取得が可能となる。さらに、高速のCCDカメラ48で撮像しているため、ほぼリアルタイムでイメージを取得することができ、時間遅延部60により位相を変えながら複数の画像を取得しても、スキャン方式のイメージングと比べて遥かにイメージを取得するための時間(撮像時間)を短くすることができる。また、時間遅延量を4段階で変更するようにすれば、さらなる撮像時間の短縮が可能である。さらに、干渉させる2つのプローブ光38A,38Bの光路長を微調整することができるため、2つのプローブ光38A,38Bに意図しない光路の微小なずれが生じ、この結果、干渉縞の位置がずれてしまうのを防止することができる。これにより、より正確で安定した干渉像が得られ、この結果、より正確で安定した位相像を取得できるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、上述の第2実施形態の変形例として説明しているが、これに限られるものではなく、例えば上述の第1実施形態や第3実施形態の変形例として構成することもできる。
また、上述の実施形態では、第2プローブ光ビーム11Bの側に光路長調整部21を設けて、第1プローブ光ビーム11Aに対して第2プローブ光ビーム11Bの光路長を調整するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、第1プローブ光ビーム11Aの側に光路長調整部21を設けて、第2プローブ光ビーム11Bに対して第1プローブ光ビーム11Aの光路長を調整するようにしても良い。つまり、光路長調整部を設けて、第1プローブ光ビーム11A又は第2プローブ光ビーム11Bの光路長、即ち、第1電気光学結晶3と撮像装置8との間の光路長、又は、第2電気光学結晶4と撮像装置8との間の光路長を調整するようにすれば良い。
[その他]
なお、本発明は、上述した各実施形態に記載した具体的な構成や条件等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述の各実施形態では、連続波のテラヘルツ光源としてガンダイオードを用いる場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、IMPATT(Impact-ionization Avalanche Transit Time)ダイオードや共鳴トンネルダイオードなどの固体発振器、後進波発振器(BWO;Backward Wave Oscillator)、COレーザ励起の分子気体レーザ、量子カスケードレーザ(QCL;Quantum Cascade Laser)などを用いても良い。
また、上述の各実施形態及び変形例では、電気光学結晶としてZnTe結晶を用いた場合を例に挙げて説明をしているが、これに限られるものではない。例えば、ZnS、ZnSe、CdS、CdSe、CdTe、CdZnTe、GaAs、GaP、InP、DASTなどの他の結晶を用いても良い。その場合、結晶の面方位やプローブ光の波長などを適切に決定すれば良い。
さらに、上述の各実施形態及び変形例では、被測定物を透過したテラヘルツ波(電磁波)を用いた、透過型の物体イメージング装置を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、例えば図11に示すように、被測定物36を反射したテラヘルツ波(電磁波)を用いた反射型の物体イメージング装置として構成することもできる。なお、図11では、上述の第2実施形態の具体的構成例(図4参照)と同一のものには同一の符号を付している。また、図11は、上述の第2実施形態の具体的構成例の変形例の構成を示すものとしているが、これに限られるものではなく、上述の各実施形態及び変形例の構成の変形例として構成することができる。
また、上述の各実施形態及び変形例の物体イメージング装置は、例えば、空港などの危険物検査などのセキュリティの分野、ガン細胞の病理診断などの医療分野、製薬・創薬における錠剤検査、農作物・食品などの出荷検査、半導体などの特性分布測定、美術品の非破壊検査などに利用可能である。
1 電磁波光源
2 ビームスプリッタ(電磁波分岐部)
3 第1電気光学結晶
4 第2電気光学結晶
5 プローブ光源
6 ビームスプリッタ(プローブ光分岐部)
7 ビームスプリッタ(干渉部)
8 撮像装置
9 被測定物
10 連続波の電磁波
10A 第1電磁波ビーム
10B 第2電磁波ビーム
11 連続波のプローブ光
11A 第1プローブ光ビーム
11B 第2プローブ光ビーム
12 ミラー
13 ビームスプリッタ
14 ミラー
15 時間遅延部
16 制御・演算処理部(コンピュータ)
17 時間遅延機構
17A ステージ
17B ミラー
18 時間遅延機構用コントローラ
19 プローブ光の波長を変える手段
20 波長可変プローブ光源
21 光路長調整部
22 光路長調整機構
22A ステージ
22B ミラー
23 光路長調整機構用コントローラ
31 ガンダイオード(テラヘルツ光源)
32 テラヘルツ波用ビームスプリッタ(電磁波分岐部)
33 ポリエチレンレンズ
34 連続波のテラヘルツ波
34A 第1テラヘルツ波ビーム(サンプル側テラヘルツ波ビーム)
34B 第2テラヘルツ波ビーム(リファレンス側テラヘルツ波ビーム)
35,51 ポリエチレンレンズ系
36 被測定物
37 ZnTe結晶(第1電気光学結晶)
38 連続波のレーザ光(プローブ光)
38A 第1レーザ光(プローブ光)ビーム
38B 第2レーザ光(プローブ光)ビーム
39 ZnTe結晶(第2電気光学結晶)
40 レーザダイオード
41 ベレク補償板
42 ビームエキスパンダ
43 ペリクルビームスプリッタ(プローブ光分岐部)
44 ペリクルビームスプリッタ
45 偏光板
46 ビームスプリッタ(干渉部)
47 ミラー
48 CCDカメラ(撮像装置)
49 コンピュータ(制御・演算処理部)
50 ミラー
60 時間遅延部
61 リニアステージ
62 ステージコントローラ
63 リトロリフレクタ
64 時間遅延機構
65,66 ミラー
70 波長可変レーザ光源
71 波長可変チタンサファイアレーザ
72 波長コントローラ
73 光路長調整部
74 光路長調整機構
75 ピエゾステージ
76,77 ミラー
78,79 ミラー
80 ステージコントローラ

Claims (5)

  1. 連続波の電磁波を出射する電磁波光源と、
    前記電磁波光源からの電磁波を第1電磁波ビーム及び第2電磁波ビームに分岐する電磁波分岐部と、
    連続波のプローブ光を出射するプローブ光源と、
    前記プローブ光源からのプローブ光を第1プローブ光ビーム及び第2プローブ光ビームに分岐するプローブ光分岐部と、
    前記第1電磁波ビームが被測定物を介して照射されるとともに、前記第1プローブ光ビームが入射される第1電気光学結晶と、
    前記第2電磁波ビームが照射されるとともに、前記第2プローブ光ビームが入射される第2電気光学結晶と、
    前記第1電気光学結晶からの前記第1プローブ光ビームと、前記第2電気光学結晶からの前記第2プローブ光ビームとを干渉させる干渉部と、
    前記干渉部からの前記第1プローブ光ビームと前記第2プローブ光ビームとの干渉像を撮像する撮像装置とを備えることを特徴とするイメージング装置。
  2. 前記第1電磁波ビーム及び前記第2電磁波ビームのいずれか一方、又は、前記第1プローブ光ビーム及び前記第2プローブ光ビームのいずれか一方を時間遅延させる時間遅延部と、
    前記時間遅延部による時間遅延量を変えて前記撮像装置によって撮像された複数の干渉像から位相像を取得する制御・演算処理部とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のイメージング装置。
  3. 前記制御・演算処理部は、前記第1電磁波ビームと前記第2電磁波ビームとの位相差、又は、前記第1プローブ光ビームと前記第2プローブ光ビームとの位相差が0、π/2、π、3π/2になるように前記時間遅延部による時間遅延量を制御することを特徴とする、請求項2に記載のイメージング装置。
  4. 前記プローブ光源が、波長可変プローブ光源であり、
    前記波長可変プローブ光源からの前記プローブ光の波長を変えて前記撮像装置によって撮像された複数の干渉像から取得された複数の位相像から一の位相像を取得する制御・演算処理部を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のイメージング装置。
  5. 前記第1電気光学結晶と前記撮像装置との間の光路長、又は、前記第2電気光学結晶と前記撮像装置との間の光路長を調整する光路長調整部を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のイメージング装置。
JP2010067835A 2010-03-24 2010-03-24 イメージング装置 Withdrawn JP2011202972A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010067835A JP2011202972A (ja) 2010-03-24 2010-03-24 イメージング装置
US13/070,024 US20110235046A1 (en) 2010-03-24 2011-03-23 Imaging apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010067835A JP2011202972A (ja) 2010-03-24 2010-03-24 イメージング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011202972A true JP2011202972A (ja) 2011-10-13

Family

ID=44656113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010067835A Withdrawn JP2011202972A (ja) 2010-03-24 2010-03-24 イメージング装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20110235046A1 (ja)
JP (1) JP2011202972A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013140854A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Seiko Epson Corp 光伝導アンテナ、テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置および計測装置
JP2013149714A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Seiko Epson Corp 光伝導アンテナ、テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置および計測装置
JP2013195203A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Olympus Corp 観察方法および観察装置
JP2013205036A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fujitsu Ltd テラヘルツイメージング装置及びその画像補正方法
WO2015046070A1 (ja) * 2013-09-24 2015-04-02 国立大学法人電気通信大学 光学測定装置および光学測定方法
JP2019132595A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 浜松ホトニクス株式会社 テラヘルツ波分光計測装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013190350A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Canon Inc テラヘルツ波帯の電磁波を用いた装置
JP6395205B2 (ja) * 2014-02-18 2018-09-26 株式会社Screenホールディングス 検査装置及び検査方法
CN106323465B (zh) 2016-09-26 2018-06-26 深圳市太赫兹科技创新研究院 延时线装置及太赫兹时域光谱仪系统
CN107741607A (zh) * 2017-10-12 2018-02-27 安徽博微太赫兹信息科技有限公司 一种单探测器快速扫描太赫兹成像系统
CN107765338A (zh) * 2017-10-12 2018-03-06 安徽博微太赫兹信息科技有限公司 一种基于太赫兹成像技术的人物同检安检系统及安检方法
CN109297930B (zh) * 2018-11-14 2020-11-06 深圳大学 一种基于涡旋光束共轭干涉的三阶非线性测量装置及方法
CN111968119A (zh) * 2020-10-21 2020-11-20 季华实验室 基于半导体缺陷检测的图像处理方法、装置、设备及介质
CN113267465B (zh) * 2021-05-13 2023-04-18 重庆邮电大学 一种基于时域光谱技术的太赫兹双模式成像系统及方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0902896A4 (en) * 1996-05-31 1999-12-08 Rensselaer Polytech Inst ELECTRO-OPTICAL AND MAGNETO-OPTICAL DEVICE AND METHOD FOR DETECTING ELECTROMAGNETIC RADIATION IN FREE SPACE
EP1155294A1 (en) * 1999-02-23 2001-11-21 Teraprobe Limited Method and apparatus for terahertz imaging
GB2359716B (en) * 2000-02-28 2002-06-12 Toshiba Res Europ Ltd An imaging apparatus and method
US7087902B2 (en) * 2002-04-19 2006-08-08 Rensselaer Polytechnic Institute Fresnel lens tomographic imaging
US6977379B2 (en) * 2002-05-10 2005-12-20 Rensselaer Polytechnic Institute T-ray Microscope
JP3950818B2 (ja) * 2003-05-29 2007-08-01 アイシン精機株式会社 反射型テラヘルツ分光測定装置及び測定方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013140854A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Seiko Epson Corp 光伝導アンテナ、テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置および計測装置
JP2013149714A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Seiko Epson Corp 光伝導アンテナ、テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置および計測装置
JP2013195203A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Olympus Corp 観察方法および観察装置
JP2013205036A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fujitsu Ltd テラヘルツイメージング装置及びその画像補正方法
WO2015046070A1 (ja) * 2013-09-24 2015-04-02 国立大学法人電気通信大学 光学測定装置および光学測定方法
JP2019132595A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 浜松ホトニクス株式会社 テラヘルツ波分光計測装置
JP7014623B2 (ja) 2018-01-29 2022-02-01 浜松ホトニクス株式会社 テラヘルツ波分光計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20110235046A1 (en) 2011-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011202972A (ja) イメージング装置
US7326930B2 (en) Terahertz radiation sensor and imaging system
Löffler et al. Continuous-wave terahertz imaging with a hybrid system
US7683778B2 (en) Apparatus for detecting information on object
JP5371293B2 (ja) テラヘルツ波に関する情報を取得するための装置及び方法
US9450536B2 (en) Inspection apparatus and inspection method
JP4862164B2 (ja) パルスレーザ光のタイミング調整装置、調整方法及び光学顕微鏡
US9377362B2 (en) Systems and methods for high-contrast, near-real-time acquisition of terahertz images
JP6386655B2 (ja) テラヘルツ波発生装置及びそれを用いた分光装置
AU2001235801A1 (en) An imaging apparatus and method
JP6875957B2 (ja) トンネル電流制御装置およびトンネル電流制御方法
JP5213167B2 (ja) テラヘルツ測定装置、時間波形取得法及び検査装置
JP2010048721A (ja) テラヘルツ計測装置
US11604139B2 (en) Real-time multidimensional terahertz imaging system and method
JP2017207446A (ja) 全反射分光計測装置及び全反射分光計測方法
JP6342622B2 (ja) フォトデバイス検査装置およびフォトデバイス検査方法
JP2008008862A (ja) 電磁波測定装置
US10018557B2 (en) Terahertz wave measuring device
JP5510851B2 (ja) テラヘルツ測定法
JP5700527B2 (ja) 分析装置および分析方法
CN110186568B (zh) 一种光子混频太赫兹波探测装置
JP6941004B2 (ja) トンネル電流制御装置およびトンネル電流制御方法
JP4666619B2 (ja) テラヘルツ波イメージング装置
US10337928B2 (en) Autocorrelation measurement device
JP2015137980A (ja) 観察装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130604