JP2002534804A - 有機ヒドリドシロキサン樹脂による誘電フィルム - Google Patents

有機ヒドリドシロキサン樹脂による誘電フィルム

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Abstract

(57)【要約】 有機ヒドリドシロキサン樹脂を含む組成物から基体上に誘電フィルムを作成する方法が提示されている。有機ヒドリドシロキサン樹脂は、かご型構造を備えている。誘電フィルムを作成するプロセスは、溶媒および有機ヒドリドシロキサンを含む溶液を作成すること、基体上に該溶液を配分すること、該基体を回転させること、該基体を焼成して溶媒を除去すること、および、該基体を硬化させて誘電フィルムを形成させることを含む。本発明の誘電フィルムは、約3.0以下の誘電率を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は一般に、シロキサンベース樹脂から作成される誘電フィルムおよびこ
れらのフィルムを製造する方法、さらに詳細には有機含有量の高い有機ヒドリド
シロキサン組成物から生成される誘電率の低いフィルムおよびその製造方法に関
する。
【0002】 (関連技術) 半導体装置は、個々の回路素子を電気的に結合し、ひいては集積回路(IC)
を作成する、パターン化相互接続レベルのアレイを1つ以上含むことが多い。こ
れらの相互接続レベルは通常、絶縁フィルムまたは誘電フィルムによって隔離さ
れる。以前は、化学気相蒸着法(CVD)またはプラズマ強化CVD技術を用い
て作成された酸化シリコンフィルムが、このような誘電フィルムに最も一般的に
使用される材料であった。しかし、回路素子のサイズおよびそのような素子間の
スペースが縮小するにつれ、このような酸化シリコンフィルムの比較的高い誘電
率が問題となる。
【0003】 酸化シリコンよりも低い誘電率を与えるために、シロキサンベース樹脂より作
成された誘電フィルムが幅広く使用されるようになっている。シロキサンベース
樹脂から作成されたフィルムのこのような種の1つは、hydrogen si
lsesquioxane(HSQ)樹脂に由来するフィルムである(米国特許
第3,165,272号、1971年10月19日、Collins他;米国特
許第4,756,977号、1988年7月12日、Haluska他)。しか
し、このようなフィルムはCVDまたはPECVD酸化シリコンフィルムよりも
低い誘電率を提供し、高度なギャップ充填および表面平坦化のような利点ももた
らすが、通常、このようなフィルムの誘電率は約3.0以上に限定されることが
わかっている(米国特許第5,523,163号、1996年6月4日、Bal
lance他)。
【0004】 知られているように、このような絶縁フィルムの誘電率は、低消費電力、クロ
ストークおよびシグナル遅延を備えたICが要求される場合に重要な要素であり
、誘電率が3.0以下の絶縁フィルムを作成することが望ましい。シロキサンベ
ース樹脂材料は有利なギャップ充填および平坦化特性を備えているため、このよ
うなフィルムをシロキサンベース材料から作成することが大変望ましい。さらに
、亀裂耐性が高いシロキサンベース樹脂材料から誘電率の低いフィルムを作成す
ることが望ましい。さらに、誘電率の低いフィルムを標準処理技術によって、シ
ロキサンベース樹脂から製造することが望ましい。この方法では、アンモニアま
たはアンモニア誘導体タイプの雰囲気(米国特許第5,145,723号、19
92年9月8日、Ballance他を参照)、オゾン雰囲気(米国特許第5,
336,532号、Haluska他)を必要とする硬化プロセスまたは他の非
標準タイプの半導体プロセスは避けている。
【0005】 (発明の概要) 本発明に従い、有機物含有量の高い有機ヒドリドシロキサン樹脂溶液を用いて
低誘電率絶縁フィルムを作成する方法を提供する。
【0006】 本発明による誘電フィルムを作成する溶液は、以下の4種類の式のいずれかを
持つ有機ヒドリドシロキサン樹脂を含む: 式1 [HSiO1.5n[RSiO1.5m; 式2 [H0.4-1.0SiO1.5-1.8n[R0.4-1.0SiO1.5-1.8m; 式3 [H0-1.0SiO1.5-2.0n[RSiO1.5m;または 式4 [HSiO1.5x[RSiO1.5y[SiO2z ここで: nおよびmの和は約8から約5000であり; x、yおよびzの和は約8から約5000であり; Rは、直鎖および分岐鎖アルキル基、シクロアルキル基、アリール基およびそれ
らの混合物を包含する、置換されたまたは置換されていない基から選択される。
【0007】 式1〜4の樹脂における有機置換基または炭素含有置換基の具体的なモル%は
、開始材料の量の比の関数である。
【0008】 本発明の実施形態は、かご型構造(caged structure, cage conformation)を
持つ有機ヒドリドシロキサン樹脂を含む溶液を使用する。これらの有機ヒドリド
シロキサン樹脂は、交互のシリコン原子と酸素原子を含むポリマー主鎖を持つ。
特に各主鎖シリコン原子は、少なくとも3個の主鎖酸素原子に結合されている。
【0009】 本発明によるある実施形態は、スピンコーティング技術を用いて、有機ヒドリ
ドシロキサン樹脂の溶液を塗布する。通常、このような樹脂溶液は、適切な溶媒
中に約5%〜35%(重量)の樹脂である。
【0010】 本発明のある実施形態において、有機ヒドリドシロキサン樹脂溶液からスピン
コーティング法によって作成した誘電フィルムが提供される。このような誘電フ
ィルムは有利には、通常は3.0未満という低い誘電率である。有機置換基が4
0モル%を超えるフィルムの誘電率は通常2.8未満である。
【0011】 詳細な説明 本発明はその各種実施例を引用して記載しているため、これらの実施例が本発
明の例であり、本発明を限定するものではないことが理解されるであろう。した
がって、具体的な材料および方法の各種変更および応用は、当業者にとって明ら
かになる。本明細書によって例示される、本発明の教示に依存したこのようなす
べての変更、応用および変形は、本発明の精神および範囲に含まれるものと見な
される。
【0012】 有機ヒドリドシロキサン樹脂を含む溶液から誘電フィルムを作成する方法は、
本発明の実施形態によって与えられる。該溶液は4種類の一般式の1つを持つ有
機ヒドリドシロキサンを含む; 式1 [HSiO1.5n[RSiO1.5m; 式2 [H0.4-1.0SiO1.5-1.8n[R0.4-1.0SiO1.5-1.8m; 式3 [H0-1.0SiO1.5-2.0n[RSiO1.5m;または 式4 [HSiO1.5x[RSiO1.5y[SiO2z ここで、 nおよびmの和は約8から約5000であり; x、yおよびzの和は約8から約5000であり; Rは、直鎖および分岐鎖アルキル基、シクロアルキル基、アリール基およびそれ
らの混合物を包含する、置換されたまたは置換されていない基から選択される。
【0013】 式1〜4の樹脂における有機置換基または炭素含有置換基の具体的なモル%は
、開始材料の量の比の関数である。ある実施形態において特に好ましい結果は、
有機置換基のモルパーセントが約40モル%から80モル%の範囲にある場合に
得られる。別の実施形態において、好ましい結果は、有機置換基のモルパーセン
トが約5モル%から25モル%の範囲にある場合に得られる。置換基Rがメチル
基の場合、これらの範囲は、有機ヒドリドシロキサン樹脂の炭素含有量がそれぞ
れ、約8〜約14重量%であるか、約1〜約6重量%に相当する。
【0014】 本発明の実施形態により、誘電フィルムの作成に使用する有機ヒドリドシロキ
サン樹脂は、分子量が約400〜200,000原子質量単位である。好ましく
は該樹脂の分子量は、約1000〜100,000原子質量単位であり、さらに
好ましくは10,000〜60,000原子質量単位であり、最も好ましくは約
20,000〜40,000原子質量単位である。
【0015】 誘電フィルムの作成に使用する有機ヒドリドシロキサン樹脂は、1998年1
0月29日に公表されPCT国際出願WO98/47944およびWO98/4
7945にさらに記載されている。これらは一般に本出願とともに譲渡され、引
用によって本明細書に組み込まれてる。
【0016】 本発明の方法は通常、有機ヒドリドシロキサン樹脂を含むフィルムに適用する
ために、スピンコーティング法を採用している。当業者が知っているように、直
径が3インチまたは4インチの小さなものから直径が12インチの大きなものま
で各種サイズにわたる半導体基体が現在入手可能である。したがって、以下に示
すプロセスパラメータは4インチまたは6インチのウエハであり、例示目的のた
めだけであることが理解されよう。それゆえ、材料の体積、溶液濃度、回転速度
または以下に示す各種時間の変更は、具体的に応用する場合に適切である。した
がって、そのような変更すべてが本発明の範囲および精神の範囲内であることが
さらに理解されよう。
【0017】 有機ヒドリドシロキサン樹脂の溶液は、樹脂を適切な溶媒と組合わせて調製す
る。通常、そのような樹脂溶液は約5%〜35%(重量)の樹脂である。有利に
は、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ヘプタン、ドデカン、ブチルエーテ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、またはヘキサメチルジシロキ
サン、オクタメチルチリシロキサンおよびオクタメチルシクロテトラシロキサン
の混合物、あるいはそれらの組合わせは溶媒として有用であるが、他の適切な溶
媒も使用できる。溶媒は使用する前に、3Åまたは4Åモレキュラーシーブ上で
乾燥させることが好ましい。
【0018】 生じた溶液は次に周囲条件下で、当業界で周知の任意の濾過装置によって濾過
する。一般に、孔径が約1μm未満の濾過装置を使用することが好ましい。代表
的な濾過プロセスは約0.1μmの孔径を使用する。
【0019】 スピンコーティングプロセスにおいて、上述の方法で調製した有機ヒドリドシ
ロキサン樹脂溶液は、ウエハの中心または中心付近に配分する。ある実施形態に
おいて、配分プロセス中にウエハを静止したままするが、別の実施形態ではウエ
ハを比較的低速で、一般に1分当たり約500回転(rpm)未満で回転または
スピンさせる。配分サイクルの次に、短い休止時間が続き、次に、一般に約20
00〜3000rpmの追加スピンを行う。これを以下、膜厚スピンと呼ぶ。適
切ならば、他のスピン速度を用いてもよい。
【0020】 上述したようにコーティングプロセスが完了したら、コーティングした基体、
すなわち樹脂溶液でコーティングした基体を加熱して焼成プロセスを実施し、次
いで硬化プロセスを実施する。該焼成プロセスは基体上の樹脂溶液から溶媒を除
去して、ポリマーを流動させ、コーティングの誘電フィルムへの変換を開始する
。硬化プロセスはコーティングの誘電フィルムへの変換を完了する。当業界で周
知の従来の機器は、このプロセスで使用できる。
【0021】 好ましくは、焼成プロセスの機器は、基体またはウエハのコーティングに使用
するスピンコーティング機器の一体部分であるが、本発明の実施形態によって適
用されるコーティング硬化用の独立機器も適している。焼成プロセスは、不活性
ガス、窒素または窒素/空気混合物の雰囲気などの不活性雰囲気中で実施できる
。よく用いられる加熱機器は、1個以上の「ホットプレート」を採用して、コー
ティングしたウエハを下から加熱する。コーティングしたウエハは通常、連続し
た高温の各ホットプレートで最大約120秒間加熱される。通常、ホットプレー
トの温度は約70〜350℃である。ある代表的なプロセスは、3個のホットプ
レートを備えた加熱機器を使用している。最初にウエハを150℃で60秒焼成
する。次にウエハを第2のホットプレートに移動して、200℃で約60秒焼成
する。最後にウエハを第3のホットプレートに移動して、350℃で60秒間、
3回目の焼成を行う。
【0022】 フィルムの硬化を完了するために、最終的な硬化プロセスを採用することが好
ましい。硬化は、焼成プロセスについて上述したような、不活性雰囲気中で実施
することが好ましい。この最終硬化プロセスは、たとえば温度範囲が約300〜
約450℃、好ましくは約375〜425℃の水平炉など、従来の熱硬化機器を
使用することができる。代表的な炉硬化プロセスにおいて、焼成ウエハは400
℃において30分〜1時間、窒素流速4〜20リットル/分で硬化される。
【0023】 あるいは、硬化プロセスは、酸素濃度制御環境を備えた高温ホットプレート硬
化モジュールを使用してもよい。このプロセスにおいて焼成ウエハは、約400
〜450℃で約1〜15分間、酸素密度が約100ppm未満の窒素または不活
性雰囲気中で、ホットプレート上で硬化される。たとえば、適切な硬化雰囲気は
、窒素流速約10〜約30リットル/分によって実現される。
【0024】 上の焼成および硬化プロセスは例示目的のみで記載されたもので、適切な場合
は他の温度、時間および焼成サイクル数を使用できることが理解されよう。
【0025】 基体上に生じた誘電フィルムの厚さは、多くの変数によって変わる。該変数と
しては、有機ヒドリドシロキサン樹脂の有機含有量、樹脂中の置換基の種類、溶
媒特性、樹脂の分子量、樹脂溶液中の樹脂固形物のパーセンテージ、基体上に配
分される樹脂溶液の量、膜厚スピンの速度が挙げられる。溶液中の樹脂固形物の
パーセンテージが高くなると、生じる誘電フィルムが厚くなる。逆に、膜厚スピ
ンの速度が高くなると、生じる誘電フィルムは薄くなる。さらに誘電フィルムの
厚さは、有機ヒドリドシロキサン樹脂中の有機構成成分の特性および量によって
変わる。
【0026】 本発明の実施形態に従って、約5〜約35重量%の樹脂溶液2mlを、スピン
速度約2000〜3000rpmを用いて4インチのウエハに配分すると、厚さ
が約1000〜9000Åの範囲のフィルムが生成する。1個のウエハに対する
個別測定によって決定した厚さの変動は、0.4〜6%の範囲であり、好ましく
は厚さの変動は1%未満であることが好ましい。
【0027】 本発明のある実施形態において、有機ヒドリドシロキサン樹脂溶液からスピン
コーティング法に作成された誘電フィルムが提供される。誘電フィルムは、有機
置換基のモルパーセントが好ましくは約40〜80Mol%の範囲、および、約
5〜35Mol%の範囲である有機ヒドリドシロキサン樹脂溶液の溶液から作成
される。以下の実施例で示すように、このような誘電フィルムは有利には、通常
約3.0以下の低い誘電率を示す。さらに、該フィルムは約8kpsiを超える
、半導体基体に対する接着を示す。
【0028】 以下の特性は、本発明のフィルムおよび有機ヒドリドシロキサンポリマー樹脂
の特性を示す、非限定的な測定を含む。使用した測定方法は以下のとおりである
: 1)フィルム厚(A):フィルム厚は、Nanometrics, Co.よ
り入手できる、校正済のNanospec(登録商標) AFT−Y CTS−
102モデル010−180フィルム厚測定システムを用いて測定する。ウエハ
上の5箇所の測定値の平均を各サンプルのフィルム厚として報告した。厚さ測定
値は、Rudolph楕円偏光計で測定した屈折率に対して補正した。
【0029】 2)屈折率:屈折率は、波長633.3nmを用いて、Rudolph Re
search AutoEL楕円偏光計で測定した。
【0030】 3)誘電率:誘電率は、キャパシタンス−電圧(“CV”)測定法を使用して
決定し、Hewlett−Packard Model 4061A半導体測定
システムを周波数1MHzで使用した。この試験手順は、各層の厚さが約0.5
〜1ミクロン(μm)の範囲にある金属−絶縁体−金属(MIM)構造を使用し
た。
【0031】 4)溶液粘度(cP):Brookfield Synchro−lectr
ic粘度計、Model LVT 62238を使用して、有機ヒドリドシロキ
サンポリマー樹脂溶液の粘度を周囲温度にて測定する。
【0032】 5)等温TGA:硬化フィルムはウエハから注意深く除去し、100℃まで加
熱し、平衡にするために1時間維持した後に初期重量を記録する。次に装置を1
00℃から425℃まで1分間に25℃ずつ上昇させ(窒素雰囲気下で)、42
5℃で4時間維持した後に、重量損失パーセントを決定した。
【0033】 6)平坦化:ポリマーフィルムは、可変幅(0.35−3.0μm)のライン
およびスペースパターンでパターン化されたシリコンウエハ上にスピンされる。
ウエハは適切な手法を用いて焼成および硬化する。硬化ウエハは次に、ラインの
パターンを渡って水平に切り裂き、この断面を走査電子顕微鏡(SEM)を用い
て調べる。特定のラインおよびスペースの幅の平坦化度は、フィルムの最低点に
対する最高点の比を測定して計算する。
【0034】 7)応力:フィルム応力は、Tencor Instrumentsより入手
可能なFlexusTM モデル2410 フィルム応力測定システムにより標
準方法を用いて測定する。
【0035】 8) 亀裂閾値:シングルコートフィルムを、厚さ1000Åの増分で適切な
手法を用いて、裸のシリコンウエハ上にスピン、焼成および硬化する。硬化の2
4〜48時間後に、亀裂をチェックするためにウエハを調べる。
【0036】 実施例1 メチルイソブチルケトン(MIBK)(127.4g)を4Åモレキュラーシ
ーブ上で乾燥させ、Rutherford後方散乱によって測定して約14%の
炭素を含む80モル%メチルヒドリドシロキサン樹脂28gと混合して、18重
量%の樹脂溶液を作成した。溶液は0.2μmまで濾過した。溶液は従来のスピ
ンコーターを用いて、裸の4インチシリコンウエハ上にコーティングした。ポリ
マー溶液約3mlをウエハ上に配置した。3秒後に、ウエハを2000rpmで
20秒間スピンした。コーティングしたウエハを150℃、200℃および35
0℃の3個の連続ホットプレート上でそれぞれ1分ずつ焼成した。焼成済ウエハ
は次に、最初に300℃に設定した水平炉内にて窒素雰囲気下で硬化し、続いて
毎分4℃の速度で380℃まで上昇させ、10分間維持した後、毎分1℃の速度
で400℃まで上昇させた。炉の温度を400℃で1時間維持し、約2時間かけ
て300℃まで下げた。表1に示すように、実施例1〜6のフィルム厚は焼成ス
テップの後に測定し、硬化ステップの後で再度測定し、屈折率に対して補正した
【0037】 実施例2 シロキサン溶媒混合物(ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキ
サンおよびオクタメチルシクロトリシロキサン)(57.4g)を4Åモレキュ
ラーシーブ上で乾燥させ、12.6gの80モル%メチルヒドリドシロキサン樹
脂と混合して、18重量%の樹脂溶液を作成した。溶液は0.2μmまで濾過し
た。ポリマー溶液約3mlを裸の4インチシリコンウエハ上に配置した。3秒後
に、ウエハを3000rpmで20秒間スピンした。コーティングしたウエハを
150℃、200℃および350℃の3個の連続ホットプレート上でそれぞれ1
分ずつ焼成した。焼成したウエハは次に、最初に300℃に設定した水平炉内に
て窒素雰囲気下で硬化し、続いて毎分4℃の速度で360℃まで上昇させ、5分
間維持した後、毎分1℃の速度で380℃まで上昇させた。炉の温度を380℃
で30分間維持し、約2時間かけて300℃まで下げた。
【0038】 実施例3 実施例2と同様のシロキサン溶媒混合物(661.5g)を4Åモレキュラー
シーブ上で乾燥させ、238.5gの80モル%メチルヒドリドシロキサン樹脂
と混合して、26.5重量%の樹脂溶液を作成した。溶液は0.1μmまで濾過
した。該溶液をシリコンウエハ上に配分し、実施例2と同様にウエハをスピン、
焼成および硬化した。
【0039】 実施例4 Rutherford後方散乱によって測定して約9%の炭素を含む40モル
%メチルヒドリドシロキサン樹脂(14g)をMIBK溶媒(63.7g)と混
合して、18重量%の樹脂溶液を作成した。該溶液をシリコンウエハ上に配分し
、実施例1と同様にウエハをスピンおよび焼成した。焼成したウエハは次に、最
初に300℃に設定した水平炉内にて窒素雰囲気下で硬化し、続いて毎分4℃の
速度で400℃まで上昇させ、400℃で1時間維持した後、約2時間かけて3
00℃まで下げた。
【0040】 実施例5 60モル%メチル/20モル%ベンジルヒドリドシロキサン樹脂をMIBK溶
媒と混合して、18重量%の樹脂溶液を作成した。該溶液をシリコンウエハ上に
配分し、実施例1と同様にウエハをスピンおよび焼成した。焼成したウエハは次
に、最初に300℃に設定した水平炉内にて窒素雰囲気下で硬化し、続いて毎分
4℃の速度で380℃まで上昇させ、400℃で1時間維持した後、約2時間か
けて300℃まで下げた。
【0041】 実施例6 60モル%メチル/20モル%クロロメチルヒドリドシロキサン樹脂をMIB
K溶媒と混合して、18重量%の樹脂溶液を作成した。該溶液をシリコンウエハ
上に配分し、実施例5と同様にウエハをスピン、焼成および硬化した。
【0042】
【表1】
【0043】 実施例7 80モル%メチルヒドリドシロキサン樹脂の各種溶媒による18重量%溶液を
、実施例4と同様にスピンおよび焼成した。焼成後のフィルム厚は屈折率に対し
て補正し、表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】 実施例8 80モル%メチルヒドリドシロキサン樹脂のシロキサン溶媒による樹脂溶液は
、実施例2(18重量%樹脂)および実施例3(26.5重量%樹脂)の方法に
よって調製した。該溶液をウエハ上に配分し、1000〜5000rpmで20
秒間スピンさせ、実施例2および3に示すように焼成した。スピン速度の関数と
しての焼成のフィルム厚は、以下の表3および4に示す。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】 実施例9 80モル%メチルヒドリドシロキサン樹脂の各種溶媒による溶液の粘度を以下
の表5に示す。
【0049】
【表5】
【0050】 実施例10 実施例1および4の誘電フィルムの特性を以下の表6に示す。
【0051】
【表6】
【0052】 実施例11 メチルイソブチルケトン(MIBK)(2000.1g)を4Åモレキュラー
シーブ上で乾燥させ、Rutherford後方散乱によって測定して約4〜5
%の炭素を含む20モル%メチルヒドリドシロキサン樹脂501.1gと混合し
て、樹脂溶液を作成した。溶液は0.1μmまで濾過した。溶液は従来のスピン
コーターを用いて、裸の6枚のシリコンウエハ上にコーティングした。3秒後に
、ウエハを1000〜6000rpmで20秒間スピンした。膜厚スピン前の加
速およびその後の減速はどちらも、50,000rpm/秒であった。ウエハを
150℃、200℃および350℃の3個の連続ホットプレート上でそれぞれ1
分ずつ焼成した。ウエハは、流速14リットル/分の窒素雰囲気下で、400℃
の水平炉にて45分間硬化した。スピン速度の関数としてのフィルム厚は、焼成
ステップの後に測定し、硬化ステップの後で再度測定し、屈折率に対して補正し
て、表7に示す。
【0053】
【表7】
【0054】 実施例12 メチルイソブチルケトン(MIBK)(30.5g)を4Åモレキュラーシー
ブ上で乾燥させ、約4〜5%の炭素を含む20モル%メチルヒドリドシロキサン
樹脂10.5gと混合して、樹脂溶液を作成した。溶液は0.2μmまで濾過し
た。溶液は従来のスピンコーターを用いて、裸のシリコンウエハ上にコーティン
グした。3秒後に、ウエハを3000rpmで20秒間スピンした。膜厚スピン
前の加速およびその後の減速はどちらも、50,000rpm/秒であった。コ
ーティングしたウエハを150℃、200℃および350℃の3個の連続ホット
プレート上でそれぞれ1分ずつ焼成した。ウエハ上のフィルム厚は、屈折率1.
4に対して補正し、平均5907Åであった。フィルム厚は5回の測定値で0.
5%変動した。ウエハは、流速14リットル/分の窒素雰囲気下で、400℃の
水平炉にて30分間硬化した。硬化後のフィルム厚は、屈折率1.366に対し
て補正し、平均6178Åであった。フィルム厚は5回の測定値で0.4%変動
した。
【0055】 実施例13 実施例11および12の溶液の粘度を表8に示す。
【0056】
【表8】
【0057】 実施例14 ポリマー溶液は、以下の表9に示したメチルヒドリドシロキサン樹脂中のメチ
ル置換基のパーセンテージを使用して、実施例11の方法に従って調製した。フ
ィルムは、6000Å酸化シランフィルムを表面にデポジットさせた6インチシ
リコンウエハ上に、ポリマー溶液をスピンして作成した。使用したスピン、焼成
および硬化条件は、実施例12に記載したものと同一であった。各ウエハは15
個のサンプルに切断し、各サンプルへの接着を、前に述べたようにスタッドプル
試験によって実施した。示した値は、各フィルムについて試験した15サンプル
の平均である。ほとんどの場合、スタッド/エポキシ界面で接着障害が生じ、こ
のことはフィルム/基体界面における接着が、以下に示す値よりも大きいことを
示唆する。
【0058】
【表9】
【0059】 実施例15 メチルイソブチルケトン(MIBK)(63.8g)を4Åモレキュラーシー
ブ上で乾燥させ、約4〜5%の炭素を含む20モル%メチルヒドリドシロキサン
樹脂14.0gと混合して、樹脂溶液を作成した。溶液は0.2μmまで濾過し
た。溶液はスピンコーターを用いて、裸の2枚のシリコンウエハ上にコーティン
グした。3秒後に、ウエハを2000rpmで20秒間スピンした。膜厚スピン
前の加速およびその後の減速はどちらも、50,000rpm/秒であった。コ
ーティングしたウエハを150℃、180℃および300℃の3個の連続ホット
プレート上でそれぞれ1分ずつ焼成した。2個のウエハ上のフィルム厚は、屈折
率1.403に対して補正し、平均4550Åであった。フィルム厚の変動は、
2個のウエハにおけるそれぞれ5回の測定値で0.7%未満であった。ウエハは
、流速4リットル/分の窒素雰囲気下で、400℃の水平炉にて1時間硬化した
。硬化後のフィルム厚は、屈折率1.366に対して補正し、平均4688Åで
あった。フィルム厚の変動は、2個のウエハにおけるそれぞれ5回の測定値で1
.4%未満であった。硬化後のフィルムの誘電率は3.04であった。
【0060】 実施例16〜20 実施例16〜20は、各種有機置換基の有機ヒドリドシロキサン樹脂による誘
電フィルムの作成プロセスについて述べる。溶液の調製、ろ過、配分、スピン、
焼成および硬化について、上記実施例15に記載したのと同一のプロセスを使用
した。実施例16〜20のそれぞれで、1個の裸のシリコンウエハにコーティン
グした。表示したフィルム厚の値は、1個のウエハにおける5回の測定値の平均
である。結果は以下の表10および11にまとめる。
【0061】
【表10】
【0062】
【表11】
【0063】 上記表から明らかなように、本発明によるフィルムの誘電率は約3.0未満で
ある。有機置換基が40モル%を超えるフィルムは通常、誘電率が2.8未満で
ある。これらの値は、以前に知られた、誘電率3.27を示す、400℃で硬化
されて、有機置換基を含まないヒドリドシロキサン樹脂の誘電率に匹敵する。上
記を考慮すれば、本発明が有機ヒドラドシロキサン樹脂の誘電フィルムの調製方
法を提供することが理解されよう。誘電フィルムを調製するこれらの方法が、半
導体製造の標準処理法を使用し、アンモニア、オゾンまたは他の標準以外の雰囲
気を使用しないことが理解されよう。さらに、本発明はそのように作成された誘
電フィルムをも包含することが理解されよう。これらのフィルムは、誘電率の低
い絶縁材料として半導体デバイスに都合よく使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,C Z,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH ,GM,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 レフアーツ,スコツト アメリカ合衆国、カリフオルニア・94086、 サニベール、ノース・サニベール・アベニ ユー・188 (72)発明者 スレツサー,マイクル・デイー アメリカ合衆国、カリフオルニア・95008、 キヤンべル、ノツテインガム・ウエイ・ 482 (72)発明者 フイグ,ライザ・ケー アメリカ合衆国、カリフオルニア・94025、 メンロ・パーク、フエルトン・ドライブ・ 428 Fターム(参考) 4J035 BA01 BA04 CA021 5F058 AA10 AC03 AF04 AG01 AH02 BA20 BC05 BF46 BH01 BH03 BJ02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に誘電フィルムを作成する方法であって、 溶媒と、一般式: [HSiO1.5n[RSiO1.5m、 [H0.4-1.0SiO1.5-1.8n[R0.4-1.0SiO1.5-1.8m、 [H0-1.0SiO1.5-2.0[RSiO1.5m、または [HSiO1.5x[RSiO1.5y[SiO]z (上記式中、nおよびmの和は約8から約5000であり、x、yおよびzの和
    は約8から約5000であり、Rは、置換または非置換の直鎖または分岐鎖アル
    キル基、シクロアルキル基、置換または非置換アリール基およびそれらの混合物
    から選択される)で表されるポリマーを含む有機ヒドリドシロキサン樹脂との溶
    液を作成すること; 該溶液を基体上に配分すること; 該基体を回転させて、有機ヒドリドシロキサン樹脂でコーティングした基体を
    形成させること; 有機ヒドリドシロキサン樹脂でコーティングした基体を焼成して、すべての残
    留溶媒を除去し、前記ポリマーを流動させ、前記樹脂を前記誘電フィルムに部分
    的に変換すること;および 有機ヒドリドシロキサン樹脂でコーティングした基体を硬化させて、前記誘電
    フィルムへの前記変換を完了させること; を含んで成る方法。
  2. 【請求項2】 コーティングした基体の焼成が、有機ヒドリドシロキサン樹
    脂でコーティングした基体を第一の焼成温度で第一の焼成時間加熱することを含
    む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 コーティングした基体の焼成が、さらに、有機ヒドリドシロ
    キサン樹脂でコーティングした基体を第二の焼成温度まで第二の焼成時間加熱す
    ることを含み、前記第二焼成温度が前記第一焼成温度以上である、請求項2に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 コーティングした基体の焼成が、さらに、有機ヒドリドシロ
    キサン樹脂でコーティングした基体を第三の焼成温度まで第三の焼成時間加熱す
    ることを含み、前記第三焼成温度が前記第二焼成温度以上である、請求項3に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 コーティングした基体の硬化が、有機ヒドリドシロキサン樹
    脂でコーティングした基体を、ホットプレート上で酸素濃度制御雰囲気中で硬化
    温度まで硬化時間加熱することを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 硬化温度が少なくとも約400℃であり、硬化時間が約15
    分以下であり、雰囲気は酸素濃度が約100ppm未満になるように制御される
    、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 溶媒が、メチルイソブチルケトン、ヘプタン、ドデカン、ブ
    チルエーテル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、ヘキサメチルジシ
    ロキサン、オクタメチルトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン
    、およびそれらの組合わせより成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 特性寸法が約3〜4Åであるモレキュラーシーブ上で溶媒を
    乾燥させる、請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 溶媒および有機ヒドリドシロキサン樹脂の溶液の作成が、溶
    媒およびかご型構造を持つ有機ヒドリドシロキサン樹脂の溶液の作成である、請
    求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 溶媒および有機ヒドリドシロキサン樹脂の溶液の作成が、
    溶媒および分子量が約400〜約200,000原子質量単位である有機ヒドリ
    ドシロキサン樹脂の溶液の作成である、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 溶媒および有機ヒドリドシロキサン樹脂の溶液の作成が、
    溶媒および分子量が約1,000〜約100,000原子質量単位である有機ヒ
    ドリドシロキサン樹脂の溶液の作成である、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 溶媒および有機ヒドリドシロキサン樹脂の溶液の作成が、
    溶媒および分子量が約10,000〜約60,000原子質量単位である有機ヒ
    ドリドシロキサン樹脂の溶液の作成である、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 溶媒および有機ヒドリドシロキサン樹脂の溶液の作成が、
    溶媒と、メチル、エチル、プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル
    、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、クロロメチルおよびそれらの混合物よ
    り成る群から選択されるRを含む有機ヒドリドシロキサン樹脂との溶液の作成で
    ある、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の方法によって作成された誘電フィルム。
  15. 【請求項15】 基体上の誘電フィルムであって、 溶媒と、一般式: [HSiO1.5n[RSiO1.5m、 [H0.4-1.0SiO1.5-1.8n[R0.4-1.0SiO1.5-1.8m、 [H0-1.0SiO1.5-2.0[RSiO1.5m、または [HSiO1.5x[RSiO1.5y[SiO]z (上記式中、nおよびmの和は約8から約5000であり、x、yおよびzの和
    は約8から約5000であり、Rは、置換または非置換の直鎖または分岐鎖アル
    キル基、シクロアルキル基、置換または非置換アリール基およびそれらの混合物
    から選択される)で表されるポリマーを含む有機ヒドリドシロキサン樹脂との溶
    液を作成すること; 該溶液を基体上に配分すること; 該基体を回転させて、有機ヒドリドシロキサン樹脂でコーティングした基体を
    形成させること; 有機ヒドリドシロキサン樹脂でコーティングした基体を焼成して、すべての残
    留溶媒を除去し、前記ポリマーを流動させ、前記樹脂を前記誘電フィルムに部分
    的に変換すること;および 有機ヒドリドシロキサン樹脂でコーティングした基体を硬化させて、前記誘電
    フィルムへの前記変換を完了させること; を含んで成る方法によって作成された、基体上の誘電フィルム。
  16. 【請求項16】 該誘電フィルムが約2.8以下の誘電率を有する、請求項
    15に記載の誘電フィルム。
  17. 【請求項17】 該誘電フィルムが約8〜約14%の炭素含有量を有する、
    請求項15に記載の誘電フィルム。
  18. 【請求項18】 該誘電フィルムが約1〜約6%の炭素含有量を有する、請
    求項15に記載の誘電フィルム。
  19. 【請求項19】 該有機オルガノシロキサン樹脂がかご型構造を有する、請
    求項15に記載の誘電フィルム。
  20. 【請求項20】 該誘電フィルムの単一基体上の厚さ変動が約1%未満であ
    る、請求項15に記載の誘電フィルム。
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