JP2002246383A - 絶縁膜の形成方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

絶縁膜の形成方法および半導体装置の製造方法

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JP2002246383A JP2001366937A JP2001366937A JP2002246383A JP 2002246383 A JP2002246383 A JP 2002246383A JP 2001366937 A JP2001366937 A JP 2001366937A JP 2001366937 A JP2001366937 A JP 2001366937A JP 2002246383 A JP2002246383 A JP 2002246383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い誘電率と高いクラック耐性とを備えた、
有機シリコン酸化膜からなる絶縁膜を塗布法により形成
する方法を提供する。 【解決手段】 メチルポリシロキサンを主成分とし重量
平均分子量が10倍以上異なる第1および第2のポリマ
ーを溶媒に溶解して薬液を調製する工程と、半導体基板
上に、前記薬液を塗布して塗膜を形成する工程と、前記
塗膜に熱処理を施すことにより、前記第1および第2の
ポリマーを熱重合させて有機シリコン酸化膜を形成する
工程とを具備する方法である。前記第1のポリマーの重
量平均分子量は、前記第2のポリマーの重量平均分子量
の100倍以上であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜の形成方法
に係り、特に低誘電率の絶縁膜を塗布法により形成する
方法に関する。また本発明は、この絶縁膜を層間絶縁膜
として用いる半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子における配線抵抗や配線容量
は、配線寸法の微細化によって増加の一途をたどってお
り、デバイスの動作周波数や消費電力に大きな影響を与
えるようになりつつある。そこで、配線容量を低減して
デバイスの高速化を実現するために、塗布法により形成
された有機シリコン酸化膜や有機膜を、層間絶縁膜とし
て用いることが盛んに検討されている。こうした有機膜
は、従来から用いられているプラズマCVD法で形成し
たシリコン酸化膜(p−SiO2:k=4.1)やフッ
素含有シリコン酸化膜(FSG:k=3.3〜3.8)
より誘電率が低い点では有利である。しかしながら、い
ずれの材料も、従来から用いられているp−SiO2
FSGと比較すると一長一短あり、LSIの層間絶縁膜
へ適用するには種々の課題が存在している。
【0003】有機シリコン酸化膜は、通常、次のような
手法により形成される。まず、分子量1000〜100
00程度の比較的低分子量のポリマーを含有する有機溶
剤溶液(ワニス)を基板上に塗布し、乾燥させて有機溶
剤を除去する。その後、ポリマーを熱により重合させ
て、有機シリコン酸化膜を形成する。こうして得られる
膜はクラック耐性が低く、単層膜でLSIの層間絶縁膜
へ適用することは難しかった。例えば、ポリメチルシル
セスキオキサン(MSQ)膜の比誘電率は2.5〜3.
0と低く、高性能の高速半導体装置への適用が期待され
ている。しかしながら、MSQ膜の弾性率は4GPaで
あり、従来のCVDシリコン酸化膜の70GPaと比較
して著しく小さい。そのため、高性能の半導体装置に用
いられる5層以上の多層配線構造の層間絶縁膜として、
広い領域に適用するのは非常に困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
鑑みてなされたものであり、低い誘電率と高いクラック
耐性とを備えた、有機シリコン酸化膜からなる絶縁膜を
塗布法により形成する方法を提供することを目的とす
る。
【0005】また本発明は、配線容量および消費電力が
低く、高速で動作可能な半導体装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、メチルポリシロキサンを主成分とし重量
平均分子量が10倍以上異なる第1および第2のポリマ
ーを溶媒に溶解して薬液を調製する工程と、半導体基板
上に、前記薬液を塗布して塗膜を形成する工程と、前記
塗膜に熱処理を施すことにより、前記第1および第2の
ポリマーを熱重合させて有機シリコン酸化膜を形成する
工程とを具備する絶縁膜の形成方法を提供する。
【0007】また本発明は、メチルポリシロキサンを主
成分とし重量平均分子量が10倍以上異なる第1および
第2のポリマーを溶媒に溶解して薬液を調製する工程
と、素子が形成された半導体基板上に、前記薬液を塗布
して塗膜を形成する工程と、前記塗膜に熱処理を施すこ
とにより、前記第1および第2のポリマーを熱重合させ
て、有機シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜を形成する
工程と、前記層間絶縁膜上に配線を形成する工程とを具
備する半導体装置の製造方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0009】本発明者らは、重量平均分子量10,00
0程度のメチルポリシロキサンを用いて形成された従来
の有機シリコン酸化膜について鋭意検討した結果、この
ような有機シリコン酸化膜における誘電率の上昇は、次
のような現象に起因することを見出した。すなわち、分
子量10,000程度の比較的低分子量のメチルポリシ
ロキサンが単独で重合した後には、図1の模式図に示さ
れるように、有機シリコン膜中に多量の−OH基が残留
している。膜中に残留した−OH基は、架橋欠陥として
作用して有機シリコン酸化膜のクラック耐性の低下、−
OH基に水が吸着することによる誘電率の上昇という特
性の低下を引き起こしていたと考えられる。
【0010】分子量10,000のメチルポリシロキサ
ンから形成された有機シリコン酸化膜のNMRスペクト
ルを観察したところ、図2に示されるように−OHのピ
ークが観察された。
【0011】こうした知見に基づいて、さらに鋭意検討
した結果、本発明者らは、熱重合後の有機シリコン酸化
膜における残留−OH基を低減してH2Oの発生を抑制
することが、誘電率の低下の抑制に有効であることを見
出した。その結果、高分子量のメチルポリシロキサンと
低分子量のメチルポリシロキサンとを混合して用いるこ
とによって、低い誘電率と高いクラック耐性とを備え、
単層でLSIの層間絶縁膜として作用し得る有機シリコ
ン酸化膜を塗布法により形成可能であることを見出し、
本発明をなすに至ったものである。
【0012】上述したような特性を有する有機シリコン
酸化膜を形成するために、メチルポリシロキサンを主成
分とし重量平均分子量が10倍以上異なる第1および第
2のポリマーの混合物が用いられる。第1のポリマーの
重量平均分子量は、第2のポリマーの重量平均分子量の
100倍以上であることが好ましく、さらには、第1の
ポリマーの重量平均分子量100万以上であって、第2
のポリマーの重量平均分子量は1万以下であることがよ
り好ましい。高分子量の第1のポリマーは、得られる有
機シリコン酸化膜のクラック耐性、縮合度および低温硬
化性の向上に寄与する。一方、低分子量の第2のポリマ
ーは、得られる有機シリコン酸化膜の強度およびO2
RIE耐性の向上に寄与する。
【0013】メチルポリシロキサンを主成分とする第1
および第2のポリマーとしては、例えば下記一般式
(1)で表わされる化合物を用いることができる。
【0014】
【化1】
【0015】(上記一般式(1)中、mおよびnは重合
度を表わす整数であり、化合物中におけるCH3とSi
との比(CH3/Si)は、0.3以上1.0以下であ
る。)第1のポリマーおよび第2のポリマーとして、そ
れぞれ分子量150万および分子量2,000のものを
混合して用い、有機シリコン酸化膜を形成した場合、熱
重合後には、図3の模式図に示されるように、高分子量
の第1のポリマーが骨格を形成し、その隙間を低分子量
の第2のポリマーが埋めるように存在する。分子量の異
なる2種類のポリマーを配合したことに起因して、残留
−OH基は従来の有機シリコン酸化膜の場合より少なく
なる。
【0016】ここで図4に、重量平均分子量150万の
第1のポリマーと、重量平均分子量2,000の第2の
ポリマーとの30/70ブレンド(重量換算)を含有す
る薬液を用いて形成された有機シリコン酸化膜のNMR
スペクトルを示す。このように、−OH基のピークは認
められないことが確認された。
【0017】高分子量の第1のポリマーおよび低分子量
の第2のポリマーの重量平均分子量は、基本的には、上
述したような範囲であれば所望される効果を得ることが
できる。しかしながら、第1のポリマーの分子量が大き
すぎる場合には、溶液の調製が難しく、基板上に塗布す
ることが困難となる。したがって、第1のポリマーの重
量平均分子量は、溶液の調製が容易な範囲内で最大の
値、具体的には300万程度までにとどめることが望ま
れる。より好ましくは、第1のポリマーの重量平均分子
量は100万〜200万程度である。
【0018】一方、低分子量の第2のポリマーは、上述
したような高分子量の第1のポリマーが熱重合して構成
された骨格の隙間を埋めるために、重合体として存在し
得る範囲で可能な限り低分子量であることが望まれる。
具体的には、第2のポリマーの分子量は、1,000〜
1万であることがより好ましい。
【0019】第1のポリマーと第2のポリマーとの配合
比(第1のポリマーの重量/第2のポリマーの重量)
は、10/90〜90/10の範囲内であることが、得
られる有機シリコン酸化膜のクラック耐性の向上を図る
ために好ましい。また、誘電率の観点から、前述の配合
比は20/80〜80/20の範囲内であることが望ま
れる。
【0020】上述したような高分子量の第1のポリマー
および低分子量の第2のポリマーは、アルコール系溶
媒、ケトン系溶媒、アミド系溶媒、およびエステル系溶
媒などの有機溶媒に溶解して薬液(ワニス)が調製され
る。具体的には、有機溶媒としては、プロピレングリコ
ールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、およびシクロヘキサン等を用いること
ができる。なお、薬液中には、触媒成分としてのTiや
Zr等が1wt%以下程度、含有されていてもよい。こ
うした薬液には、さらに界面活性剤などの成分を添加し
てもよい。界面活性剤としては、ノニオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両
性界面活性剤などが挙げられ、さらには、シリコーン系
界面活性剤、ポリアルキレンオキシド系界面活性剤、含
フッ素系界面活性剤などを挙げることができる。
【0021】こうして調製された薬液は、例えばスピン
コート法、ディッピング法、ローラーブレード法などに
より、半導体基板上に塗布して塗膜を形成する。半導体
基板には、素子や下層配線が予め形成されていてもよ
い。その後、ホットプレート、オーブン、ファーネスな
どにより、例えば80℃で1分、200℃で1分熱処理
して溶媒を揮発させる。加熱は、アルゴン雰囲気、真空
下、酸素をコントロールした減圧下などで行なうことが
できる。
【0022】次いで、380℃、N2中(O2濃度500
ppm以下)で20分程度の熱処理を施すことによっ
て、低誘電率の有機シリコン酸化膜を形成することが可
能である。有機シリコン酸化膜の形成に当たって、従来
は420℃で30分程度の熱処理が必要であったが、分
子量の異なる特定の2種類のポリマーを含有した薬液を
用いることによって、より低温かつ短時間の熱処理が可
能となり、プロセス生産性も向上させることができる。
【0023】重量平均分子量の異なる第1および第2の
ポリマーを用いて形成された絶縁膜は、低誘電率ゆえに
多層配線の層間絶縁膜として最適である。したがって、
上述したように形成された有機シリコン酸化膜を層間絶
縁膜として用い、常法にしたがってバリアメタル層およ
びCuダマシン配線等を形成することによって、配線容
量および消費電力が低く、高速で動作可能な半導体装置
が製造される。
【0024】上述したように第1および第2の2種類の
ポリマーを含有する薬液を用いることによって、形成さ
れる絶縁膜の機械的強度は2倍以上となり、9GPa程
度の弾性率を確保することができる。このため、機械的
強度の向上の点では非常に効果的であるものの、第1お
よび第2のポリマーの組み合わせによっては、絶縁膜中
に膜質の微細な分布が生じることがある。こうした分布
は、第1のポリマーの大きさと同程度(約数100Å)
の周期で存在する。
【0025】この分布に起因した膜質のムラのために、
有機シリコン酸化膜に配線溝やヴィアホールを形成する
ドライエッチング工程の際、特に有機シリコン酸化膜中
の炭素濃度が例えば15wt%以上の高濃度である場合
には、エッチング装置や条件によっては、配線溝やヴィ
アホールの側壁部に凹凸が生じることがある。これは、
エッチングが所定の深さまで削れなくなってしまう、い
わゆるエッチストップ現象を抑えるために、通常ではド
ライエッチング中に配線溝やヴィアホールの側壁に保護
層として形成されるポリマーが堆積するのを抑制する必
要が生じるためである。また、一般的にCMP工程にお
いては、化学的な反応による研磨と物理的研磨とが併用
される。特にCMPの際の薬液中にシリコン酸化膜を溶
解させる、例えばフッ酸系の薬液を多く含み化学的な研
磨の割合を高めた条件を利用した場合にも、ドライエッ
チングの場合と同様に有機シリコン酸化膜表面に凹凸が
生じることがある。
【0026】特に、埋め込み配線を形成する場合には、
配線溝やヴィアホールの側壁部分に凹凸が生じると、C
u配線の形成に必要なバリアメタル層を均一な膜厚で形
成することが困難になる。場合によっては、配線溝等の
側壁にバリアメタル層が形成されない領域が生じ、その
結果、配線間リーク等のバリア特性に起因した不良が発
生するおそれが生じる。
【0027】こうした現象は、第1のおよび第2のポリ
マーのいずれとも異なる重量平均分子量を有する第3の
ポリマーを、薬液中にさらに配合することによって回避
することができる。第3のポリマーは、メチルポリシロ
キサンを主成分とする化合物であって、その重量平均分
子量は、第1のポリマーより小さく、かつ第2のポリマ
ーより大きい。第3のポリマーの重量平均分子量は、第
1のポリマーの分子量の1/10以下であるとともに、
第2のポリマーの分子量の10倍以上であることがより
好ましい。例えば、上述した一般式(1)で表わされる
化合物であって、こうした分子量の条件を満たす化合物
を、第3のポリマーとして用いることができる。
【0028】第1のポリマーの分子量よりも小さく、か
つ第2のポリマーの分子量よりも大きな分子量を有して
いるので、第3のポリマーは、得られる有機シリコン膜
の均一性の向上に寄与する。第1および第2のポリマー
に加えて第3のポリマーをさらに含有する薬液を用いて
形成された絶縁膜においては、分子量の異なるこれらの
ポリマーがより緻密な配列で充填される。このため、第
1のポリマーの大きさと同程度の周期で絶縁膜中にムラ
が生じた場合であっても、第3のポリマーによってこの
ムラは埋められるので、膜質の分布が生じにくくなる。
【0029】こうした絶縁膜においては、ドライエッチ
ングやCMP工程を経ても、配線溝側壁やヴィアホール
側壁などの表面に凹凸が生じることはない。ドライエッ
チング工程に引き続いて行なわれる後処理のような各種
のウェット処理(薬液処理)を経ても、配線溝側壁等の
絶縁膜の表面は平滑に保たれる。凹凸のない平滑な表面
を有しているので、均一な膜厚でバリアメタル層を形成
することができる。引き続いた工程でバリアメタル層の
上にCu配線を形成した場合には、このCu配線間のリ
ーク不良の発生は回避され、良好な特性を有する配線を
形成することが可能となる。
【0030】また、膜質の分布が均一であることに起因
して、ドライ処理におけるFなどのエッチングガスの絶
縁膜中への侵入深さが浅く、各種のウェット処理(薬液
処理)時の薬液の膜中への侵入深さも浅い。このため、
熱処理工程を経ても、脱ガス等の不都合が生じるおそれ
は低減される。
【0031】しかも、分子量の異なる第3のポリマーを
含有することによって、得られる絶縁膜の機械的強度は
さらに高められる。したがって、CMP工程中における
絶縁膜へのスクラッチ(傷)の発生頻度が極めて低減さ
れ、熱処理を施しても膜中にガスがたまったり、亀裂が
広がることはない。また、分子量の異なる3種類のポリ
マーを含有する薬液を用いることによって、一工程の塗
布で1.0μm以上の膜厚を有する絶縁膜を形成するこ
とができ、重ねて塗布した場合には、1.5μm以上の
厚い膜を形成することが可能となる。膜厚1.0μm以
上の絶縁膜は、グローバル配線(最上層配線)のための
層間絶縁膜に好適に適用することができる。さらに、金
属配線形成後の焼成工程において配線材料の金属が膨張
したところで、高い機械的強度を有しているゆえに絶縁
膜中でのクラックの発生は低減される。
【0032】第3のポリマーの効果を充分に得るために
は、その含有量は第1、第2および第3のポリマーの合
計量中、5重量%以上80重量%以下とすることが望ま
れる。
【0033】上述したように分子量の異なる第3のポリ
マーをさらに配合することによって、形成される絶縁膜
の膜質が均一となるのみならず、機械的強度がさらに高
められるといった効果も得られる。
【0034】以下、図面を参照して本発明の実施例をさ
らに詳細に説明する。
【0035】(実施例1)図5に示すように、Si基板
11上に有機シリコン酸化膜12を形成した。
【0036】有機シリコン酸化膜の形成に当たっては、
まず、高分子量の第1のポリマーとして重量平均分子量
100万のメチルポリシロキサンを用い、低分子量の第
2のポリマーとしては重量平均分子量1万のメチルポリ
シロキサンを用いて、任意の配合比で溶媒としてのプロ
ピレングリコールモノエチルエーテルに溶解して薬液を
調製した。用いたポリマーは、いずれも一般式(1)で
表わされる化合物であり、CH3/Si=0.72であ
る。
【0037】得られた薬液を、コーターを用いて塗布し
た後、80℃で1分、200℃で1分、さらに380℃
で20分(N2雰囲気、酸素濃度500ppm以下)熱
処理することにより、有機シリコン酸化膜12を形成し
た。
【0038】ポリマーの濃度および塗布時の回転数を変
化させることにより、任意の膜厚の有機シリコン酸化膜
12をSi基板11上に形成した。
【0039】得られた種々の有機シリコン酸化膜12に
ついて、クラック耐性およびO2プラズマ処理による変
質層の厚さを調べた。クラック耐性は、膜厚の異なる種
々の有機シリコン酸化膜12を大気中に1日放置した
後、斜光法により表面に生じたクラックの有無を調べ
て、クラックが生じていない最大の膜厚で表わした。ま
た、O2プラズマによる変質層厚さは、形成された有機
シリコン酸化膜12をO2プラズマ雰囲気に1分間曝し
て表面を変質させた後、1wt%のフッ酸溶液に溶解し
た膜厚とした。変質層厚さは、プラズマ処理条件に大き
く依存するが、本実施例では、変質層を薄くできるO2
ガスによる反応性イオンエッチング(RIE)を用い
た。
【0040】用いたポリマーの配合比(重量比)と、得
られた有機シリコン酸化膜のクラック耐性、プラズマ処
理による変質層厚さとの関係を図6のグラフに示す。
【0041】図6のグラフ中、aはクラック耐性を表わ
し、bは変質層厚さを表わしている。高分子ポリマー/
低分子ポリマーの配合比(重量比)が、10/90〜9
0/10の範囲内であれば、3μmというクラック耐性
が得られる。さらに、配合比が0/100〜80/20
の範囲内であれば、変質層の厚さを100Å以下に抑え
ることができる。なお、層間絶縁膜として作用するため
の有機シリコン酸化膜においては、クラック耐性は高い
ほどよく、変質層厚さは100Å以下であることが要求
される。
【0042】高分子量のポリマーのみを用いた場合に
は、500Åという厚さの変質層が形成されている。こ
れは、得られる有機シリコン酸化膜が均質でなく、O2
プラズマに曝された際に、有機シリコン酸化膜中にOラ
ジカルが侵入してCH3基と反応し、変質層が形成され
たものと考えられる。
【0043】本実施例のように、高分子量のポリマーと
低分子量のポリマーとを混合して用いることによって、
膜が均質化されてOラジカルの侵入が防止され、変質層
を薄くできると考えられる。しかも、有機シリコン酸化
膜のクラック耐性は、ポリマーを混合することで、高分
子量および低分子量のいずれかのポリマー単独の場合よ
り向上していることがわかる。
【0044】(実施例2)本実施例においては、第1お
よび第2のポリマーの配合比(重量比)を変えて有機シ
リコン酸化膜からなる層間絶縁膜を形成し、さらにCu
ダマシン配線を形成して半導体装置を製造した。その
際、O2プラズマによる有機シリコン酸化膜の誘電率の
変化を調べた。
【0045】図7に、本実施例の半導体装置の製造方法
の一例を表わす工程断面図を示す。
【0046】まず、図7(a)に示すように、素子(図
示せず)が形成されたSi基板21上に、有機シリコン
酸化膜からなる層間絶縁膜22を形成した。有機シリコ
ン酸化膜の形成に当たっては、まず、高分子量の第1の
ポリマーとして重量平均分子量100万のメチルポリシ
ロキサンを用い、一方、低分子量の第2のポリマーとし
ては重量平均分子量1万のメチルポリシロキサンを用い
て、任意の配合比で溶媒としてのシクロヘキサノンに溶
解して薬液を調製した。ここで用いたポリマーは、いず
れも一般式(1)で表わされる化合物であり、CH3
Si=0.72である。
【0047】得られた薬液を、コーターを用いてSi基
板21上に塗布した後、400℃、N2中(O2濃度50
0ppm以下)でキュアすることにより、厚さ1μmの
有機シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜22を形成し
た。
【0048】得られた層間絶縁膜22上に、反射防止膜
(ARL)(図示せず)およびレジスト膜(図示せず)
を形成し、パターン露光および現像処理を施して、エッ
チングマスク23としての反射防止膜パターンおよびレ
ジストパターンを形成した。このエッチングマスク23
を用いてRIEにより層間絶縁膜22を加工し、図7
(b)に示すような構造を形成した。
【0049】さらに、O2を用いたRIEによりエッチ
ングマスク23として用いた反射防止膜パターンおよび
レジストパターンを除去することによって、図7(c)
に示すような配線用の溝が層間絶縁膜22に形成され
る。このとき、O2プラズマに曝された層間絶縁膜22
の表面および溝の周囲には、変質層24が形成されてい
る。
【0050】層間絶縁膜22に形成された溝にスパッタ
法およびめっき法により、TaNおよびCuを堆積した
後、溝以外の領域に堆積されたTaN、CuをCMPを
用いて除去することによって、図7(d)に示すように
Cuダマシン配線25を形成した。
【0051】第1および第2のポリマーの配合比(重量
比)を変えた以外は前述と同様にして、種々の有機シリ
コン酸化膜を層間絶縁膜22として形成し、その上に同
様にしてCuダマシン配線25を形成した。
【0052】上述したような方法により埋め込んだCu
配線間の容量を、25℃と120℃とで測定することに
より、変質層形成による層間絶縁膜の誘電率上昇の影響
について調べた。ポリマーの配合比(重量比)と誘電率
変化との関係を、それぞれの温度について図8のグラフ
に示す。
【0053】図8のグラフ中、cは25℃の場合の結果
を表わし、dは120℃の場合の結果を表わしている。
高分子量のポリマー重量比が20〜80の場合、誘電率
は25℃で2.9、120℃で2.8であり、その差は
小さい。しかしながら、高分子量ポリマー重量比が90
を越えると、25℃での誘電率が急激に上昇して、25
℃と120℃とでの誘電率の差が非常に大きくなること
がわかる。この25℃での誘電率の上昇は、図6に示し
た変質層厚さに対応しており、変質層への水の吸着によ
るものと考えられる。すなわち、O2プラズマ処理によ
り有機成分が欠如した変質層は、疎水性から親水性へ変
化して大気中の水が吸着することによって誘電率が上昇
したと考えられる。また、120℃では吸着した水が脱
離して誘電率が低下したと考えられる。
【0054】本実施例の結果から、重量平均分子量10
0万以上のメチルポリシロキサンと、重量平均分子量1
万以下のメチルポリシロキサンとを混合することによ
り、プラズマ耐性とクラック耐性とを同時に満足して、
低誘電率の層間絶縁膜を形成できることが確認された。
【0055】すなわち、実施例1で述べたクラック耐性
の向上の観点から、配合比10/90〜90/10の範
囲が好ましく、温度にかかわらず低い誘電率を確保する
ためには、高分子量の第1のポリマーと低分子量の第2
のポリマーとの配合比(重量比)は、20/80〜80
/20であることが特に好ましいことが、図8のグラフ
からわかる。
【0056】なお、本実施例では、第1および第2のポ
リマーとして、それぞれ分子量100万および1万のポ
リマーを用いたが、第1および第2のポリマーとして分
子量200万および分子量1000のポリマーを用いた
場合も、同様にプラズマ耐性およびクラック耐性の向上
が確認された。
【0057】本実施例の方法により形成された層間絶縁
膜は、比誘電率が2.8程度と低誘電率であるので、こ
の層間絶縁膜を具備する半導体装置は、配線容量および
消費電力が低減されることが容易に推測される。
【0058】(実施例3)第1のポリマーとして重量平
均分子量200万のメチルポリシロキサン、第2のポリ
マーとして重量平均分子量2000のメチルポリシロキ
サン、および第3のポリマーとして重量平均分子量2万
のメチルポリシロキサンを、溶媒としてのシクロヘキサ
ノンに溶解して薬液を調製した。第1、第2および第3
のポリマーの配合比は、重量で30/20/50とし
た。ここで用いたポリマーは、いずれも前述の一般式
(1)で表わされる化合物であり、CH3/Si=0.
72である。
【0059】得られた薬液を用いた以外は、前述の実施
例2と同様の手法により、埋め込み銅配線が形成された
シリコン基板上に有機シリコン酸化膜からなる層間絶縁
膜を形成した。
【0060】こうして形成された層間絶縁膜において
は、膜質のムラは確認されず、均一な絶縁膜が形成され
た。これは、重量平均分子量の異なる3種類のポリマー
を原料として用いることによって、より緻密な配列で原
料粒子が充填されて、膜質の分布が生じにくくなったた
めと考えられる。また、緻密性の向上に起因して機械的
強度のさらなる増加も認められ、得られた絶縁膜の弾性
率は10GPaであった。
【0061】次いで、層間絶縁膜に配線溝およびヴィア
ホールをドライエッチングにより形成し、スパッタ法に
よりバリアメタルとしてのTaを全面に堆積して、図9
に示すような構造を得た。
【0062】図9に示すように、シリコン基板31上に
は、銅配線33が埋め込まれた低誘電率層間絶縁膜32
が配置され、さらに、その上に低誘電率層間絶縁膜32
が形成されている。上層の層間絶縁膜には、埋め込み銅
配線33に達して配線溝およびヴィアホール34が設け
られ、全面にバリアメタル層35が形成されている。
【0063】ここで、配線溝の側壁の領域Aの拡大図を
図10に示す。図10に示されるように、層間絶縁膜3
2の膜質が均一であることに起因して配線溝34の側壁
には凹部が全く生じず、バリアメタル層35が均一な膜
厚で形成されていることが確認された。
【0064】引き続き、バリアメタル層35の上にCu
配線(図示せず)を形成して、半導体装置を製造した。
その結果、Cuのリーク不良は何等確認されず、良好な
特性を有する配線を形成することができた。
【0065】以上の例では、重量平均分子量の異なる3
種類の分子量のポリマーを含有する原料を用いた場合に
ついて説明したが、第1ないし第3のポリマーのいずれ
とも重量平均分子量の異なるポリマーを、さらに配合し
てもよい。重量平均分子量の異なる4種類以上のポリマ
ーを混合した薬液を用いて層間絶縁膜を形成した場合
も、前述と同様の効果が得られた。
【0066】参考のために、上述と同様の第1および第
2のポリマーを30/70の配合比で混合して用いる以
外は、前述と同様の手法により、埋め込み銅配線が形成
されたシリコン基板上に有機シリコン酸化膜からなる層
間絶縁膜を形成した。さらに、ドライエッチングを行な
って配線溝およびヴィアホールを形成したところ、加工
後の層間絶縁膜の表面には100Å程度の周期で凹凸が
確認された。これは、複数個の高分子量の第1のポリマ
ーによって隙間が構成され、こうした隙間の中には低分
子量の第2のポリマーで充分に満たされない箇所が生じ
てしまうことが原因であると考えられる。
【0067】次いで、前述と同様の手法により、層間絶
縁膜の全面にバリアメタル層を形成して、図9に示した
ものと同様の構造を得た。
【0068】バリアメタル層が形成された配線溝の側壁
の構造の拡大図を、図11に示す。図11に示すよう
に、膜質が不均一であることに起因してドライエッチン
グ後の層間絶縁膜32の側面に凹部36が生じ、凹部3
6にはバリアメタル層35が形成されない。この領域
は、引き続いてバリアメタル層35上に形成されるCu
配線のリーク不良の原因となる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
低い誘電率と高いクラック耐性とを備えた、有機シリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜を塗布法により形成する方法が
提供される。また本発明によれば、配線容量および消費
電力が低く、高速で動作可能な半導体装置の製造方法が
提供される。
【0070】本発明は、多層配線構造の製造に極めて有
効に用いられ、その工業的価値は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の有機シリコン酸化膜における誘電率の低
下のメカニズムを説明する模式図。
【図2】従来の有機シリコン酸化膜のNMRスペクトル
図。
【図3】本発明の一実施例の方法により形成される有機
シリコン酸化膜における熱重合のメカニズムを説明する
模式図。
【図4】本発明の一実施例の方法により形成された有機
シリコン酸化膜のNMRスペクトル図。
【図5】実施例1にかかる絶縁膜の形成方法を説明する
断面図。
【図6】高分子ポリマー/低分子ポリマーの配合比(重
量比)と変質層厚さおよびクラック膜厚との関係を表わ
すグラフ図。
【図7】実施例2にかかる半導体装置の製造方法の一例
を表わす工程断面図。
【図8】高分子ポリマー/低分子ポリマーの配合比(重
量比)と誘電率との関係を表わすグラフ図。
【図9】配線溝形成時における側壁の構造を表わす概略
図。
【図10】配線溝の側壁の構造を表わす拡大図。
【図11】配線溝の側壁の構造を表わす拡大図。
【符号の説明】
11…シリコン基板 12…有機シリコン酸化膜 21…シリコン基板 22…有機シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜 23…エッチングマスク 24…変質層 25…Cuダマシン配線 31…シリコン基板 32…低誘電率層間絶縁膜 33…埋め込み銅配線 34…配線溝 35…バリアメタル層 36…側壁凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮島 秀史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 山田 展英 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 小島 章弘 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F033 HH11 HH32 JJ01 JJ11 JJ32 KK11 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP27 PP28 QQ02 QQ09 QQ13 QQ48 QQ54 QQ74 RR23 SS22 XX02 XX25 XX34 5F058 AA02 AA10 AC03 AF04 AG01 AH02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルポリシロキサンを主成分とし重量
    平均分子量が10倍以上異なる第1および第2のポリマ
    ーを溶媒に溶解して薬液を調製する工程と、 半導体基板上に、前記薬液を塗布して塗膜を形成する工
    程と、 前記塗膜に熱処理を施すことにより、前記第1および第
    2のポリマーを熱重合させて有機シリコン酸化膜を形成
    する工程とを具備する絶縁膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のポリマーの重量平均分子量
    は、前記第2のポリマーの重量平均分子量の100倍以
    上であることを特徴とする請求項1に記載の絶縁膜の形
    成方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のポリマーの重量平均分子量は
    100万以上であり、前記第2のポリマーの重量平均分
    子量は1万以下であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の絶縁膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のポリマーと前記第2のポリマ
    ーとの配合比は、重量比で10/90〜90/10であ
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の絶縁膜の形
    成方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のポリマーと前記第2のポリマ
    ーとの配合比は、重量比で20/80〜80/20であ
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載の絶縁膜の形
    成方法。
  6. 【請求項6】 前記薬液はメチルポリシロキサンを主成
    分とする第3のポリマーをさらに含有し、前記第3のポ
    リマーの重量平均分子量は、前記第1のポリマーの重量
    平均分子量より小さく、かつ前記第2のポリマーの重量
    平均分子量より大きく、前記有機シリコン酸化膜は、前
    記第1、第2および第3のポリマーを熱重合させて形成
    されることを特徴とする請求項2に記載の絶縁膜の形成
    方法。
  7. 【請求項7】 前記第3のポリマーの重量平均分子量
    は、前記第1のポリマーの重量平均分子量の1/10以
    下かつ前記第2のポリマーの重量平均分子量の10倍以
    上であることを特徴とする請求項6に記載の絶縁膜の形
    成方法。
  8. 【請求項8】 前記第3のポリマーの含有量は、前記第
    1、第2および第3のポリマーの合計量中、5重量%以
    上80重量%以下であることを特徴とする請求項6また
    は7に記載の絶縁膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記熱処理は、400℃以下で行なわれ
    る請求項1ないし8のいずれか1項に記載の絶縁膜の形
    成方法。
  10. 【請求項10】 前記熱処理は、窒素雰囲気中で行なわ
    れる請求項1ないし9のいずれか1項に記載の絶縁膜の
    形成方法。
  11. 【請求項11】 メチルポリシロキサンを主成分とし重
    量平均分子量が10倍以上異なる第1および第2のポリ
    マーを溶媒に溶解して薬液を調製する工程と、 素子が形成された半導体基板上に、前記薬液を塗布して
    塗膜を形成する工程と、 前記塗膜に熱処理を施すことにより、前記第1および第
    2のポリマーを熱重合させて、有機シリコン酸化膜から
    なる層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に配線を形成する工程とを具備する半
    導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1のポリマーの重量平均分子量
    は、前記第2のポリマーの重量平均分子量の100倍以
    上であることを特徴とする請求項11に記載の半導体装
    置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のポリマーの重量平均分子量
    は100万以上であり、前記第2のポリマーの重量平均
    分子量は1万以下であることを特徴とする請求項11ま
    たは12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1のポリマーと前記第2のポリ
    マーとの配合比は、重量比で10/90〜90/10で
    ある請求項11ないし13のいずれか1項に記載の半導
    体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1のポリマーと前記第2のポリ
    マーとの配合比は、重量比で20/80〜80/20で
    ある請求項11ないし14のいずれか1項に記載の半導
    体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記薬液はメチルポリシロキサンを主
    成分とする第3のポリマーをさらに含有し、前記第3の
    ポリマーの重量平均分子量は、前記第1のポリマーの重
    量平均分子量より小さく、かつ前記第2のポリマーの重
    量平均分子量より大きく、前記有機シリコン酸化膜は、
    前記第1、第2および第3のポリマーを熱重合させて形
    成されることを特徴とする請求項12に記載の半導体装
    置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第3のポリマーの重量平均分子量
    は、前記第1のポリマーの重量平均分子量の1/10以
    下かつ前記第2のポリマーの重量平均分子量の10倍以
    上であることを特徴とする請求項16に記載の半導体装
    置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第3のポリマーの含有量は、前記
    第1、第2および第3のポリマーの合計量中、5重量%
    以上80重量%以下であることを特徴とする請求項16
    または17項に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記熱処理は、400℃以下で行なわ
    れる請求項11ないし18のいずれか1項に記載の半導
    体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記熱処理は、窒素雰囲気中で行なわ
    れる請求項11ないし19のいずれか1項に記載の半導
    体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008511711A (ja) * 2004-08-31 2008-04-17 シレクス オサケユキチュア 新規ポリオルガノシロキサン誘電体
JP2017032993A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 三星エスディアイ株式会社Samsung SDI Co., Ltd. ウィンドウフィルム及びこれを含むフレキシブルディスプレイ装置

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