JP2002528665A - コンクリート等スラリー用散布装置 - Google Patents
コンクリート等スラリー用散布装置Info
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Abstract
Description
ト等スラリー用散布装置に関する。
る等、建造物建設でのコンクリート搬送に使用されている。建造物の高さや大き
さに応じて、コンクリートを広範な範囲に亘って散布しなければならない。この
目的に、散布システムが使用されている。散布システムはクレーン等の輸送用車
両に搭載され、多くの場合は、数個のブームセクションに分割された散布ブーム
から成っている。散布ブームに関する主要な懸念として、コンクリート搬送にお
ける最大散布到達距離の達成や、ブームを関節や伸縮方式により相互接続した個
別ブームセクションへ巧みに分割する必要性を満たさなければならないことがあ
る。
徴であることによる。散布ブームは、枢支マウント状に配置され、かつコンクリ
ート搬送導管を支持するものである。この種の散布ブームは、例えば垂直方向ま
たは水平方向に伸張した角度姿勢等、作業現場で要求される種々の作業姿勢をと
ることが可能である。ブームは、その構造と無関係に、コンクリート搬送導管の
吐出端をコンクリート注入箇所へ正確に案内可能でなければならない。散布ブー
ムの平坦部は、後者を回転させおよび/または個別ブームセクション間の角度を
調整することにより、案内される。
おいて特に重要になる。これに対し、枢支マウント近傍部分では、それが到達可
能な高さや幅のため、伸縮機能がより重要になる。この意味で散布ブームの少な
くとも1部分、好ましくは基礎ブーム、を伸縮セクションとして設計することが
好都合であることが明らかにされている。ブームセクションを角度姿勢とする代
替構造に比較して、この解決策ではより少ないスペースで足りる利点がある。 散布ブームの伸縮セクションでは、コンクリート搬送導管の長手方向調整を行わ
なければならない。当然、長さ方向調整は可撓性のコンクリート搬送導管要素を
伸縮ブームセクションの領域に使用することにより達成可能である。しかし、こ
のような解決策は伸張/退却長が短い場合に限られる。なぜならば、可撓性のコ
ンクリート搬送導管は、限られた程度にしか屈曲できないからである。伸張/退
却長がより大きな場合には、上記のような設計は問題外となる。この場合、これ
に代えて、堅固なコンクリート搬送導管要素を使用する必要がある。
布装置では、散布装置をトラックの枢支マウント上に支持している。この散布装
置は伸縮式の基礎ブームを有しており、コンクリート搬送導管の長さ方向調整を
、数個の搬送導管要素を含むはさみ型のシステムにより達成している。基礎ブー
ムの伸縮行程での長さ方向調整用の公知なはさみ型の搬送導管は、直列接続した
少なくとも3個の搬送導管要素を使用している。この搬送導管要素は、伸縮セク
ションを完全退却させたときの完全折込み姿勢と、伸縮セクションを完全伸張さ
せたときの完全伸張姿勢との間で、多様に折畳み可能なよう構成されている。伸
縮過程では、全搬送導管要素を約180度旋回させ、その一段階で、伸縮軸に直
角な姿勢としている。この公知のはさみ型の搬送導管は、少なくとも3個の搬送
導管要素を必要とし、その内の2個の外側の要素は、その他端で中央側の搬送導
管要素に関節接続されている。それらのそれぞれのパターンでは、外側の要素が
散布ブームそれぞれの伸縮セクションとおよびコンクリートを供給または送出す
るコンクリート搬送導管とに、接続されている。しかし、これら3個の搬送導管
要素のうちの外側の2個は、伸縮位置への長さ方向調整に関しては、重要ではな
い。それらを支持する伸縮パイプに比較して、外側の要素が伸縮長手軸に直角方
向への重要ともいえない交し動作をするに過ぎず、伸縮過程で中央側の搬送導管
要素の関節部が伸縮の長手軸から直角方向に遠ざかる程度に移動するに過ぎない
。したがって、伸縮ブームセクションに対する長手方向調整は、専ら中間の搬送
導管要素の旋回によりなされる。この中間の要素は、中央部分で長手方向に散布
ブーム上を案内される部材により支持され、ブームプロファイルを囲む配置であ
るために、約120度までしか回動できない。その結果、中央側の導管要素の実
際長さの1.7倍程度しか伸縮ブームセクションの長さ方向調整に使用されるに
過ぎない。伸縮ブームセクションを約50%伸ばすと、中央側の搬送導管要素が
伸縮ブームセクションに対して約90度の角度をなす姿勢で、このコンクリート
搬送導管要素は伸縮長の4分の1程度だけ散布ブーム両側に突出する。このため
、この装置の全システムサイズは、伸縮長さの約半分に達することになる。実際
には、通常4ないし6メートルの伸縮長であり、このことは極めて煩雑である. 米国特許明細書第4,130,134号は、実際に、大きな伸縮長あるいは多
重伸縮箇所を含むシステム用である他の2段折畳み式はさみ型の搬送導管を示唆
している。しかし、この示唆には、追加的な各はさみ型の搬送導管に対して、追
加的な搬送導管要素を使用しなければならず、すなわち1要素を伸縮ブームの長
手方向調整に関連させるが別の中間接続要素を長手方向調整とは無関係に、使用
しなければならない不都合がある。このことは、不可避的に建造コストにかなり
の付加を加えると共に、複雑な構造のコンクリート搬送導管要素を必要とする。
公知のコンクリート散布装置は、このように幅方向で多大なスペースを要する不
都合がある。このことは、その種の散布装置で多数の折込ブームセクションやそ
れらが支持する多数のコンクリート搬送導管さらには散布装置附属品を、極めて
狭いスペースに収納しなければならない点に鑑みて、問題が生ずる。したがって
、よりコンパクトで単純な設計の伸縮ブームセクションを備えた散布装置がより
重要となる. コンクリート搬送導管自体を伸縮機能で設計する提案もされている(ドイツ特
許明細書第196 41 789号)。しかし、この提案には、伸縮セクション
でコンクリート搬送導管内側および外側間でコンクリートが硬化してしまう問題
を含んでいる。このことは、導管の退却や伸張に対して、および清掃に対して極
めて邪魔となり、またこれら動作を不可能にする可能性もある。伸縮導管セクシ
ョンの相互案内およびそれらのまるまり(roundness)に関連する問題は、これま
では、実務上での設計により防止してきた。
調整可能なクレーンブームの場合について、クレーンブームを退却/伸張させる
とき搬送導管をZ状動作で折込みかつ折伸ばすよう伸縮ブーム部前端および後端
を有する2箇の可動接続部を関節構造にすることによりクレーンブームを伸張お
よび退却する際に導管長を調整可能にする旨が、公知となっている。ブームを退
却させたときは、搬送導管要素がそれらの伸張位置から移動し、ブームを完全伸
張させたときは、伸縮姿勢に概略平行となり、ブームを完全退却させたとき伸縮
方向と概略直角な姿勢となり、或いはその反対の姿勢をとる。この過程で搬送導
管要素は約90度回動するが、これにより必然的に伸縮長さの約半分のシステム
の高さになる。実際上一般的である4ないし6メートルの伸縮長さに対して、上
記のような設計は大きな問題がある。なぜならば、システムを伸張させる際に多
くのスペースを要する他、建造コストが嵩むからである。
ト搬送導管の伸縮保持ブームに対する長手方向調整可能なコンクリート搬送に最
適な散布装置を提供することである。この発明は、構造物設計に最大限の柔軟性
を与えながら最小数の部材で長手方向調整を達成し、散布ブームまたはそれを搭
載する車輌についてのいかなる状況下でも後者を調整可能にすることを狙ったも
のである。
いて、請求項1の特徴部に含まれる特徴の手段により、この発明に従って解決さ
れる。
すなわちはさみ型設計体の外部に設けた搬送導管要素、は伸縮ブームセクション
が完全退却であるかまたは完全伸張であるかに応じて、実質的に入替え位置をと
る。完全伸張または完全退却の過程で、搬送導管要素が両伸縮端姿勢で完全伸張
された状態で、搬送導管要素の2個の関節部が相互を通過する。しかし、一方端
での姿勢で、これらはコンクリート搬送の方向に対向して伸張し、他方端での姿
勢で、コンクリート搬送方向に伸張する。関節継ぎ手により搬送導管要素を特に
有効な仕方で相互に直接接続すれば、極めで効果的になる。搬送用車輛に搭載す
る伸縮構造体の通常の伸縮行程、すなわち4ないし6メートル、を考慮すると、
2個の搬送導管要素で充分である。これらの要素を一端で伸縮パイプに締結し、
他端にて関節継ぎ手のより直接相互接続する。この場合、搬送導管のはさみ部に
は、例外なく、長手方向調整に関する要素を含ませる。
程の約4分の1に等しい長さを有する。全伸縮過程の間に、搬送導管要素の各々
は約180度移動し、ある段階で、伸縮方向に直角な姿勢をとる。この発明によ
るロール折曲げ原理(roll-folding principle)の適用により、2個の搬送導管
要素はこの垂直姿勢を同時に採ることなく常に確実に交互になる。このことはシ
ステムの高さ、すなわち必要スペース、が伸縮行程の約4分の1または概略で搬
送導管要素の長さになることを意味する。このことは、コンパクトなはさみ型の
搬送導管設計に対して有利である。搬送導管要素の数に応じてシステム全体の高
さを伸縮行程の約4分の1以下にできるのみでなく、さらにシステムに何らの中
間部材を要さない。したがって、それに関連する追加的な建造コストを回避でき
る。全体的にいえば、このことはまた運動部品や必要な継手部ならびにそれらを
支持する手段数を低減する。
に摺動動作を行う2個の伸縮パイプに関節接続することにより、はさみ型の搬送
導管を搬送車両およびそれに用いる散布ブームにより規定される状況に応じてし
つらうことが可能になる。
異なる高さに設けることにより、搬送導管のはさみ部に関節部が伸縮動作の各段
階で静的に画定される三角形を形成させるのが好都合であることが判った。 その結果として、搬送導管要素に作用する力も各段階で静的に画定する。このこ
とは構造体の設計または安定性および使用寿命にとって重要である。この場合、
関節部が正確に画定した軌跡上を動き、固定関節部が伸縮方向に平行な軌跡上を
互いに対して移動する。
低いシステム高さを実現するのみでなく、長さ方向調整およびそれらの関節接続
に関連する搬送導管要素の設計および構成を建設環境、すなわち今日のコンクリ
ート散布ブームの複雑性に鑑みて重要な要因、に合致させることが可能となる。
この点で、各種ブーム部材からなるコンクリート散布装置の設置や移動に対して
利用可能な余地がほとんどない点に留意するべきである。なぜならば、散布ブー
ムの旋回に必要なシリンダ、レバー等の駆動システムの部品も極めて限定された
領域に収容しなければならないからである。
た2個の隣接の搬送導管要素を2箇所の対向高さで「S」または「波型」に実質
上なるよう設計するのが好都合であることも判った。この設計は2個の要素をご
く狭いスペースで互いに対して通過可能にする。
で示しており、例えばトラック等の運搬輸送車両に搭載される。この種の散布ブ
ームは、コンクリート用ポンプを用いた作業現場でのコンクリート搬送に使用さ
れ、例えば、天井部にコンクリートを注入するものである。散布ブームは、一般
に、数個のブームセクションから成り、旋回動作と各部での伸張により広範な到
達距離を有する。図示の散布ブームは、要素1を中心に旋回可能な伸縮ブームセ
クション2を有している。図3に示すように、伸縮ブームセクション2は、第1
伸縮パイプ3と、これに対して伸張可能な第2伸縮パイプ4を含む。伸縮パイプ
3内に伸張可能な伸縮パイプ、すなわちこの場合では伸縮パイプ4、を伸張可能
に配置するのが一般には好ましい。しかし、図3に示す配置もまた可能であり、
伸縮パイプ4が伸縮パイプ3に重なり合うよう伸縮パイプ3を伸縮パイプ4内に
配置している。
ト搬送パイプを含む実際のコンクリート搬送導管に対する支持として機能する。
この発明は、伸縮式散布ブームセクションにおけるコンクリート搬送導管に関す
る。なぜなら、伸縮パイプを伸張するとき、前者の長さ方向での調整が必要とな
るからである。以下、このセクション内に位置させたコンクリート搬送パイプを
「搬送導管要素」という。
置されている。図4に最良に示すように、この導管は、6で伸縮パイプ3に結合
したコンクリート搬送パイプ5を含む。ヒンジ結合7により、コンクリート搬送
パイプは伸縮散布ブームセクション2と同程度に旋回可能である。その他端で、
コンクリート搬送パイプ5はブラケット8により伸縮パイプ3に接続されている
。このコンクリート搬送パイプ5に対して搬送導管要素9が隣接し、10で示す
その一端でブラケット8に対して回動可能にヒンジ結合されているが長さ方向で
の移動はできない。
一端10で伸縮パイプ3に回転可能に固定された搬送導管要素9は、12で他の
搬送導管要素13に関節結合されている。旋回軸は参照符号14で示す。15で
示す他端で、第2搬送導管要素13はさらにブラケット16に回転可能にヒンジ
結合され、すなわち、旋回可能であるが長手方向には移動できない。ブラケット
16は伸張可能な伸縮パイプ4に結合されている。搬送導管要素13に隣接する
コンクリート搬送パイプ17もまたこのブラケット16に結合されている。以下
、コンクリート搬送導管を参照符号18で示すが、そのより詳細な記述は行わな
い。 図1および2は伸縮パイプを完全退却させた状態での伸縮散布ブームセクション
2を示す。理解されるように、追加的である折込みまたは折上用ブームセクショ
ン19および20が、このブームセクション2に沿うように隣接し、伸縮ブーム
セクション2の伸張および旋回後には、上方または前方に折開かれる。必要なヒ
ンジ結合は参照符号21および22で示す。しかし、ここではそれ以上の説明は
必要でなく、これらブームセクション19および22により支持される追加的な
コンクリート搬送導管についてもここでは示さない。
び13はコンクリートの搬送方向Fに対し反対方向の後方へ伸ばされる。このこ
とは搬送導管要素13の一端が結合された関節15が他の搬送導管要素9の端部
が結合された関節部10の左側に位置をとることを意味する。
移動方向にかつ伸縮部伸張の程度に応じて移動し、他方の搬送導管要素9の端部
の関節部10を通過する。関節部10は、伸縮パイプ3が静止、すなわち伸縮不
能、であるため移動しない。このことは、図7ないし10に示す各種実施例に従
ってより詳細に説明するが、2個の搬送導管要素10および13のはさみ状の設
計による。図3および4は、伸縮パイプ4を完全伸張させたとき、関節部10お
よび15が入換え姿勢をとる旨を示す。すなわち、図1で関節部10の左側に示
した関節部15は、図4に示すように、伸縮パイプを完全に伸ばしたとき関節部
10の右側に位置する。このことは、2個の搬送導管要素を構成するはさみ状構
造体の2個の関節部10および15が互いに入換え姿勢をとることを意味し、伸
縮構造が完全退却しているか完全伸張しているかによる。
を極めて簡素で、とりわけ、コンパクトなはさみ状の搬送導管設計により可能と
している。
さみ型の搬送導管の基本設計を示しており、同一の部材には同一の参照符号を用
いている。図5中左上部に、伸縮部を完全退却した状態で伸縮散布ブームを示し
ている。右側には、伸張した伸縮パイプを概略的に示している。以下に、はさみ
型導管の種々の伸縮位置を示し、搬送導管要素9および13を直線で略図的に表
わして、システムの機能動作について説明する。この図では、2個の搬送用導管
要素9および13の端部が箇所10および15で伸縮パイプ4および3に如何に
堅固にそれぞれ接続されているかを示し、これら要素はやはり継手部内で旋回可
能である。伸縮パイプ4が伸張し始めると、導管要素9が上方に回動し、また関
節箇所15がコンクリート搬送方向Fの右方へ移動する。関節部15の軌跡は、
伸縮構造の伸縮軸に平行な直線上を移動する。関節部15は静止した関節部10
に対して下方へ距離hだけ変位するため、関節部15の軌跡全体は距離hだけ変
位することが、明らかである。伸縮部の伸張が進行するに従い、以降の線図で示
すように、関節部15は最終的に関節部10を通過し、かつはさみ状の搬送導管
はその姿勢を変える。要素9および13は、コンクリートの搬送方向Fに対向す
る方向に伸張する図面上部に示す機能状姿勢から、同図の下部に示すように、コ
ンクリートの搬送方向Fに回動し拡張する。関節部15が2個の要素9および1
3を接続する継手部の下方にきたときに、同図に示すようにコンクリート搬送方
向Fを横断する最大変位に達する。横断変位は基本的には搬送導管要素13の長
さにより決まる。好ましい実施例では、上記2個の搬送導管要素を異なる長さと
できるので、図5に示すはさみ型の搬送導管構造の構成に関して他方の搬送導管
要素9より短い一方の搬送導管要素13を選択し、またはその逆が可能である。
伸縮パイプ4が退却するとき、伸縮部が完全退却している同頁上部に示すように
、要素9および13を含むはさみ型の搬送導管がコンクリート搬送方向Fに対向
する伸張姿勢をとるまでこの機能は同頁下部から上部に進行する。
性旋回モーメントが搬送導管要素9および13に加えられている。これは、例え
ば、ここでは単に概略的に示すばね装置23を設けることにより達成できる。こ
の実施例に示す例では、一端で伸縮パイプ3に締結され他端で搬送導管要素9に
結合されている。この場合、この実施例に示すように、一端、ここでは関節点1
0で、非伸張性の伸縮部材、ここでは伸縮パイプ3、で搬送導管要素に弾性旋回
モーメントを加えることが好ましい。この実施例では、全ての中間段階や末端姿
勢で、はさみ状の搬送導管の安定性に対する衝撃は良好である。
例を示す。これらは、システムを車両に搭載した上で、車両の全体設計に対して
好適に調整が可能な方法により決まる状況に応じて選択すればよい。これにより
、例えば、垂直姿勢をとる搬送導管要素9、13の一方により、折込んだはさみ
型の搬送導管が到達する最大幅の位置または場所が判別および調整可能になる。
もちろん、この幅は使用する搬送導管要素長さの相違により影響を受ける。 図7に示す実施例で、搬送導管要素9がその関節部10で静止伸縮パイプ3に締
結されている。これに対して要素13の関節部15は伸張可能な伸縮パイプ4を
接続している。この場合、伸縮部の端部位置が図7の上部に示す位置に達したと
き2個の搬送導管要素9および13間の継手部がわずかに上方に角度をなす。 概略的な機能図により、以下に伸縮パイプ4の伸張および退却時におけるはさみ
型搬送導管の各種姿勢を示す。中央部の機能図に示すように、2個の固定関節部
10および15が相互に通過する、すなわち関節部10および15が同一面内に
ない場合の、個所における2個のはさみ部9および13間に、ある角度距離を付
与するのが好都合であることが判明した。これは図7上部の図に示すように、関
節部10および15を相互に変位させることにより達成できる。
プ4を完全退却させたとき、2個の搬送導管要素9および13間の継手部が下向
きの角度をなす。このことは、図7および8の下部の図を比較したとき容易に判
るように、伸縮部を完全伸張させたときも、関節部12に対して異なる角度位置
になる。
は逆になる。静止伸縮パイプ3に固定した関節部10は関節部15よりも明らか
に下方レベルに位置し、かつ伸縮部を完全退却させたとき、要素9、13は下向
きの角度を成す。伸縮パイプを完全伸張させたとき、同頁下部の図に示すように
、上向きの角度が形成される。
却させたとき、要素9、13は上向きの角度を形成する。
の構成を示す。この実施例では2個の搬送導管のはさみ部9、13および9’お
よび13’が伸縮行程への長さ方向における調整を可能にする。関節部15また
は15’が、点線でコンクリート搬送パイプ5により接続されている。これら他
の2箇所の関節部を10および10’という。搬送導管要素が互いに12または
12’の関節部により接続されている。図11で、参照符号26は、伸縮ブーム
セクション2に隣接するブームセクションを旋回させるように機能する油圧シリ
ンダを指す。
9、13の実施例を示す。これにより、搬送導管システムと散布ブームの関節駆
動部との間の衝突を防止できる。
す概略図である。
示す。
含む。
例を示し、伸縮部伸張の種々の中間段階を下部に示している(機能図)。
ムセクションを示す。
調整可能なクレーンブームの場合について、クレーンブームを退却/伸張させる
とき搬送導管をZ状動作で折込みかつ折伸ばすよう伸縮ブーム部前端および後端
を有する2箇の可動接続部を関節構造にすることによりクレーンブームを伸張お
よび退却する際に導管長を調整可能にする旨が、公知となっている(図1および
図6および7を参照)。ブームを退却させたときは、搬送導管要素がそれらの伸
張位置から移動し、ブームを完全伸張させたときは、伸縮姿勢に概略平行となり
、ブームを完全退却させたとき伸縮方向と概略直角な姿勢となり、或いはその反
対の姿勢をとる。この過程で搬送導管要素は約90度回動するが、これにより必
然的に伸縮長さの約半分のシステムの高さになる。実際上一般的である4ないし
6メートルの伸縮長さに対して、上記のような設計は大きな問題がある。なぜな
らば、システムを伸張させる際に多くのスペースを要する他、建造コストが嵩む
からである。 EP−A 432 854は、同じ形式の散布装置について記載している。一
方の伸張端位置において2個の搬送導管要素が互いに入換え位置となり、かつ、
他方の伸張端位置においてこれらの要素が互いに対して傾斜平面上に位置する。
これら2個の搬送導管要素は、一方の伸縮要素を伸張させる間、互いを通過する
。しかし、2個の相互接続した搬送導管要素を含むこの組立体は形態が不格好で
あり、散布装置内に多数の可動部品を結合することに鑑みた場合、不都合である
と共にブーム折込みや伸張に際して問題となる。
ト搬送導管の伸縮保持ブームに対する長手方向調整可能なコンクリート搬送に最
適な散布装置を提供することである。
けて同一の方向および箇所で彎曲するよう設計する。これにより搬送導管要素が
伸張位置にあるとき実質上「S−型」設計となる。これにより、散布装置に対し
て極めて有利な非常にコンパクトな設計となる。なぜならば、後者はブームセク
ションを伸張または折戻したとき相互に干渉させるべきでない多数の可動部品を
有するからである。2個の搬送導管要素の関節部は、伸縮パイプを完全退却また
は完全伸張させたとき実質上交互に入換え姿勢をとる伸縮パイプを関節接続して
いる。伸張可能な伸縮パイプをその末端姿勢に伸張あるいは退却させる間、両導
管要素がコンクリート搬送方向と対向する一方の末端位置とコンクリート搬送方
向の他方の末端姿勢の両伸縮端位置での伸張姿勢を採った状態で、導管要素の2
個の関節部が相互に通過しあう。
Claims (9)
- 【請求項1】 コンクリート搬送導管を支持する散布ブームを有するコンクリート等スラリー
用散布装置であって、前記散布ブームは特に、好ましくは垂直平面内で相互に向
けて折込み可能な数個のセクションを含みかつその少なくとも1セクションは伸
縮可能かつ少なくとも第1伸縮パイプ(3)および前者から伸張可能な第2伸縮
パイプ(4)を有し;前記コンクリート搬送導管は伸縮散布ブームセクション(
2)の領域でコンクリート搬送導管の伸縮動作に関連する長手方向調整を確実に
すべく数個の関節接合搬送導管要素(9、13)を含むシステムとして設計され
;前記搬送導管要素(9)の1個を一端で関節継手により第1伸縮パイプ(3)
に接続しかつ前記他の搬送導管要素(13)の一端を関節継手により前記第2伸
縮パイプ(4)へ接続し;前記散布装置は 前記2個の伸縮パイプ(3、4)に関節接続された前記2個の搬送導管要素(
9、13)の関節部(10、15)は実質上入換え姿勢をとりかつ、伸縮部を完
全退却または伸張したとき、前記伸張可能な伸縮パイプ(4)をその伸縮端姿勢
で退却および伸張させたとき前記2個の関節接続部(10、15)は相互に通過
し、前記搬送導管要素(9)は一方の伸縮端姿勢でコンクリート搬送方向(F)
に対向して伸張されかつ他方の伸縮端姿勢でコンクリート搬送方向(F)に伸張
されることを特徴とする。 - 【請求項2】 前記搬送導管要素(9、13)を関節接続継手(12)により相互に直接接続
したことを特徴とする、請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記搬送導管要素(9、13)を関節接続部(10、15)間の前記伸縮パイ
プ(3、4)へは関節接続せず、かつ伸縮端姿勢間の伸縮過程で関節接続部(1
0、15)を自由に相互通過させることを特徴とする、請求項1記載の装置。 - 【請求項4】 前記個々の搬送導管要素(9、13)を前記関節部(10、15)間に設けた
ことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の装置。 - 【請求項5】 前記2個の搬送導管要素(9、13)を関連の伸縮パイプ(3、4)に関連し
て旋回可能だが長手方向へは移動し得ない仕方で前記2個の関節接続部(10、
15)を確実に伸縮パイプ(3、4)に締結したことを特徴とする、請求項1な
いし4のいずれかに記載の装置。 - 【請求項6】 前記2個の関節部(10、15)を異なる高さに位置させて、前記関節接続部
(10、15)によりフォローされる2個の軌跡を伸縮動作時に互いに一定距離
で移動させることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の装置。 - 【請求項7】 各搬送導管要素(9、13)は中央部材を伸張させかつ遠隔部を同一方向に彎
曲させたCの形状に実質上設計され、伸張姿勢で前記要素は相互に補完しかつ2
つの対向高さの「S」形状または波型を形成することを特徴とする、請求項1な
いし6のいずれかに記載の装置。 - 【請求項8】 前記搬送導管要素(9、13)の少なくとも1つをその対応する伸縮パイプか
らばね支持することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の装置。 - 【請求項9】 前記伸縮散布ブームのn個の伸縮パイプに対して、概略(n−1)個のはさみ
型設計の搬送導管システムを設けたことを特徴とする、請求項1ないし8のいず
れかに記載の装置。
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