JP2002528519A - 抗腫瘍効果を有する、抗原性タンパク質をコードしているdnaを含む医薬組成物 - Google Patents

抗腫瘍効果を有する、抗原性タンパク質をコードしているdnaを含む医薬組成物

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JP2002528519A JP2000579265A JP2000579265A JP2002528519A JP 2002528519 A JP2002528519 A JP 2002528519A JP 2000579265 A JP2000579265 A JP 2000579265A JP 2000579265 A JP2000579265 A JP 2000579265A JP 2002528519 A JP2002528519 A JP 2002528519A
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Abstract

(57)【要約】 ここに提供されるのは、抗腫瘍Ag−特異的免疫応答を誘導するための、腫瘍細胞中で過剰に発現されるタンパク質の断片をコードする1以上のDNA分子を含む、適当な賦形剤及びアジュバントと結合した医薬組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒトMUC−1をコードしている断片の配列を含むDNAプラスミ
ド構築物のプール、及び該断片それ自体が、細菌性LacI断片に融合したヒト
ユビキチンからなるタンパク質をコードしている配列に先行されているDNAプ
ラスミドのプールに関する。本発明は、さらに抗腫瘍DNAワクチンとしての使
用のための医薬組成物の調製におけるそれらの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、腫瘍の拒絶反応をもたらすことができる免疫応答の誘導又は活性化
に基づく抗腫瘍治療を提供する。このような考えの有効性は、最初の臨床試験結
果から証明される;例えば、癌胚抗原(CEA)をコードしている配列を含むウ
イルス性ワクチンで処置した患者は、この抗原に対する免疫系活性化を示す(Ts
ang KY et al. J. Natl. Cancer. Inst. 87: 982, 1995)。
【0003】 免疫抗腫瘍応答の活性化は、4つの異なるアプローチ: a)それらがより免疫原性かつワクチンとして好ましくするための、患者の腫瘍
細胞のex vivoでの加工; b)in vitro免疫応答の予備活性化をするための、患者の免疫細胞のex vivoで
の加工; c)むき出しの又はリポソームカプセルに包まれた又はウイルス粒子に組み込ま
れた(レトロウイルス、アデノウイルス等)腫瘍関連抗原をコードしているDN
Aの接種; d)アジュバントと接合又は混合された組換え又は合成の可溶性腫瘍抗原での処
置 を通じて達成され得る。
【0004】 あらゆる単一の患者の細胞の加工からなる最初の2つのアプローチは、それら
がどうしても患者特異的である点で制限されているが、一方後者の2つは従来の
医薬と対比可能な生成物を得ることを目的としている。
【0005】 該新規ワクチン接種法は新規技術の開発を反映している。持続性の抗体又は細
胞免疫応答を誘導するDNA露出ワクチンについての実験から得られた示唆は、
リンパ球集団を誘導する、従来の、ある特異的なペプチドからなるタンパク質サ
ブユニットワクチンを、時代遅れなものとする。露出DNAにコードされる、筋
肉内又は皮内注射されたタンパク質は、細胞毒特異的な反応並びにヘルパー応答
を誘導する。この強力な組合わせは、非常に効果的であるが、そこにある機構は
未だ完全には解明されていない。筋肉細胞は、クラスIMHC抗原を低いレベル
のみで発現しており、そしてクラスII抗原又は共刺激性分子を発現していないら
しい。したがって、トランスフェクションされた筋肉細胞は、免疫応答自体の開
始においては重要な役割を果たしていることはありえない。最近のデータは、マ
クロファージ又は樹状細胞等の抗原提示細胞(APC)が、単球放出抗原の捕捉
及びそれに続く、クラスI及びクラスII分子の背景に関与するペプチドのプロセ
シング及び提示において基本的な役割を果たしていること、すなわち、抗体反応
の誘導における、細胞毒活性でのCD+細胞の活性化並びにBリンパ球と協働す
るCD4+細胞の活性化を誘導していることを示している(Corr M et al J. EX
P. Med. 184: 1555, 1996)(Tighe, H. et al. Immunology Today 19:89, 1998)
【0006】 さらに、サイトカインの使用は、DNAでの免疫感作に由来する治療的効果を
改善することが知られている。Irvine et al., J. Immunol. 156: 238, 1996に
報告されているように、サイトカインは、外来のタンパク質の形成において処理
され得る。1つの別法的アプローチは、該腫瘍抗原又は望ましいサイトカインを
コードするプラスミドの同時接種によって、すなわちサイトカインをin situで
産生させることによって代表される(Kim JJ et al. Immunol 158: 816, 1997)
【0007】 本発明の活性免疫感作アプローチは、DNAベクターの、腫瘍細胞において過
剰発現されるMUC−1ヒト抗原又は多型性上皮ムチン(PEM)に対するワク
チンとしての使用に基づいている。MUC−1は、上皮内腔表面糖タンパク質で
ある(Patton S. et al. BBA 1241:407, 1995)。細胞形質転換プロセスにおい
て、この糖タンパク質は、先端局在化を失い、その発現レベルは劇的に増大する
。該タンパク質の機能は、例えば哺乳類の腺、卵巣、子宮内膜、結腸、胃、すい
臓、膀胱、腎臓等における内腔表面の保護からなる。グリコシル化の欠点は、腫
瘍細胞関連MUC−1を正常細胞関連MUC−1と、抗原的に異なるものにする
ことであると報告されている。この現象は、腫瘍MUC−1を、正常細胞で発現
したMUC−1では通常糖部分によってマスクされている抗原エピトープを露出
させてしまう。この特徴が、腫瘍MUC−1を、腫瘍特異的抗体反応の誘導にお
いて特に興味深いものにしている(Apostolopoulos V. et al. Crit. Rev. Immu
nol. 14:293, 1994)。
【0008】 反論として、ワクチン接種は、MUC−1を高レベルで発現している腫瘍細胞
に対する免疫応答を誘導、同時に低い発現レベルの上皮組織を保護することを目
的としている。DNAワクチン接種は、遺伝子が入ること又は体の細胞内のその
部分、それに引き続く、挿入配列の転写及び翻訳、そしてその結果の、相当する
タンパク質の細胞内合成に依存している。このシステムの重要な利点は、新規合
成されたタンパク質は、当然に細胞内でプロセスされ、生成したペプチドは主要
組織適合抗原クラスI分子(MHC−I)に結び付いていることである。それゆ
え、MHC/ペプチド複合体は、当然ながら免疫系CD8+細胞傷害性細胞によ
って認識される細胞表面に暴露されるのである。細胞内で合成されたポリペプチ
ドだけが、次にプロセスされ、MHCクラスI分子に結び付けられて提示され、
それゆえに、それを特異的な細胞傷害性反応を刺激する唯一の機構にしているの
である。タンパク質又はペプチド処理に基づくワクチン接種システムは、たいて
いは、今日まで腫瘍細胞を拒絶することにおいて非効果的であると示されてきた
抗体免疫反応の刺激において、より効果的である。現在の遺伝子治療技術は、組
換えウイルスベクター(レトロウイルス及びアデノウイルス)へのDNAパッケ
ージングに頼っている。露出DNA処理は、ウイルスベクター治療に比較して効
果的であり安全であるという点で、より有利である(Kumar V and Sercarz E. N
ature Med. 2: 857, 1966; McDonnel WM et al., New England J. of Med. 334:
42, 1996)。事実、露出DNAは、複製も、宿主組織DNAへの組み込みもさ
れず、ウイルスタンパク質に対する免疫応答を誘導しない。
【0009】 新規合成タンパク質のプロセシング及びすなわち細胞傷害性リンパ球の誘導を
増強させるためのユビキチンの使用は、最近報告された(Rodriguez F. et al.,
J. Virology 71: 8497, 1997)。それらを不安定にし、分解を促進しやすいN
末端アミノ酸を有するタンパク質を作るためノビキチンの使用は、以前に報告さ
れている(Bechmair A. et al., SCIENCE 234: 179, 1986)。これらのタンパク
質の高度な不安定は、引き続いてMHC−1によるモデルタンパク質の細胞内プ
ロセシング及び提示にかかわる(Grant E P et al., J. Immunol. 155: 3750, 1
995)(Wu Y and Kipps T.J., J. Imunol. 159: 6037, 1997)。
【0010】 DNAワクチン接種において、抗原性配列の全体での類似体に比べてより高い
高原提示効果を有する、抗原を部分的にコードしているDNA断片を含む単一構
築物(インフルエンザウイルス核タンパク質)の使用が報告されている(Anton
L.C. et al., J. Immunol. 158: 2535, 1997)。さらに、生理的条件での、細胞
内タンパク質のプロセシング及びMHCクラスIタンパク質によるそれぞれのペ
プチドの提示が、免疫的監視の機構の基礎にある。あるタンパク質と特異的なM
HCの前後関係について、優性と呼ばれるペプチド断片があり(すなわちサブド
ミナントや潜在的なものよりも優勢である)、それらは、それらが「自己」と認
識されるために、いかなる免疫応答をも生じない。本発明の側面によれば、抗原
タンパク質断片の混合物の処理による、非優性エピトープ提示を支持することを
目的とするアプローチが、驚くべき細胞傷害性免疫応答を引出すことができると
いうことが、浮かび上がってきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の記載 腫瘍細胞中で過剰発現されるタンパク質の断片をコードしているDNA分子が
、抗原特異的抗腫瘍免疫応答を誘導するために便利に使用し得ることが今やわか
っている。
【0012】 本発明は、特に、ムチン(MUC−1)タンパク質断片をコードしている1つ
以上のDNAを含む医薬組成物に関する。
【0013】 本発明で用いられるDNAは、プラスミド又はウイルス性DNA、好ましくは
、図13に記載されるpMRS30発現ベクターを使って得られたプラスミドD
NAであり得る。
【0014】 本発明の組成物は、好ましくは、ムチン(MUC−1)又は腫瘍細胞中で過剰
発現されている他のタンパク質の、少なくとも2つのDNA断片を含む。
【0015】 本発明の組成物は、好ましくは、それぞれが200〜700ヌクレオチドであ
って、それぞれの配列が並列されており、そして約50〜約150ヌクレオチド
が、隣り合った3′及び/又は5′末端において、部分的に重なり合っていても
よい、少なくとも4つの断片を含む。
【0016】 本発明のDNA断片は、5′末端にユビキチンをコードしているDNAが先行
していてもよく、及びEscherichi coliのLacI部分が先行し
ていてもよい。
【0017】 本発明は、新規DNA断片並びに医薬及び抗腫瘍ワクチン調製における上で定
義したムチン−1断片の使用にも関する。
【0018】
【課題を解決するための手段】
発明の詳細な説明 真核細胞において、MUC−1ヒトタンパク質抗原の断片をコードしているD
NAプラスミドプールを調製した。構築物は、図13に記載し、先に特許出願W
O95/11982の請求項に記載し、accession number J05581でEM
BLデータベースに報告されているMUC−1cDNAの部分配列を含んでいる
、pMRS30と称する哺乳類発現ベクターに基づいている。MUC−1をコー
ドしているDNAを、それぞれの断片が別個の部分を表し、隣り合うものと部分
的に重なり合うように断片化した。このようなプラスミドの混合物の投与は、投
与部位の異なったAPC細胞をトランスフェクションするための異なったプラス
ミドを生じることができる。したがって、そのような細胞は、関連するペプチド
を与えるMUC−1タンパク質の別個の部分を産生しプロセスする。このような
条件で、生じたサブドミナントの及び潜在的なペプチドは、クラスIMHC分子
と結び付いて提示されることができ、つまり、細胞傷害性免疫応答を作り出すこ
とができる。
【0019】 本発明は、すなわち、少なくとも2つのMUC−1cDNA部分断片を含む混
合物中のMUC−1部分配列を含む4つの構築物(図1〜4)の群、及び、別々
に又はMUC−1cDNA部分断片を含む混合物中で使用されるユビキチンを含
むタンパク質配列及びEscherichia coliのLacI部分(図6
)をコードするDNAに先行されるMUC−1cDNA部分断片を含む4つの構
築物(図7〜10)の群の使用に関する。
【0020】 本発明は、MUC−1cDNAのほぼ完全な配列を含む構築物(図5)及びユ
ビキチン及びEscherichia coliのLacI部分を含むタンパク
質配列をコードしているDNAに先行される、MUC−1cDNAのほぼ完全な
配列を含む構築物(図11)の使用にも関する。
【0021】 MUC−1cDNAの部分配列を含む4つの構築物、並びに、ユビキチン及び
Escherichia coliのLacI部分を含むタンパク質配列をコー
ドしているDNAに先行される、MUC−1cDNAの部分配列を含む4つの構
築物の混合物の混合物は、本発明の好ましい実施態様を表す。
【0022】 本発明の構築物は、高MUC−1発現によって特徴づけられる腫瘍に冒された
患者の抗腫瘍治療において使用することができる。
【0023】 本発明に記載される構築物は、以下のようにして得た。
【0024】 構築物の最初のシリーズの場合は、MUC−1DNAをRT−PCRによって
BT20細胞株から又はDNA部分的化学的合成によって得た。このような断片
をpMRS30発現ベクター中にクローン化し、シークエンシングによって確認
した。
【0025】 構築物の第2のシリーズの場合は、PCR再増幅によって、構築物の最初のシ
リーズから断片を得た。これらの断片は、ユビキチン(MCF7細胞株のmRN
AからRT−PCRによって得た)及び部分的LacI配列(市販のベクターp
GEXからのPCRによって得た)に融合した。こうして得られたDNA配列を
、次にpMRS30発現ベクターにクローン化しシークエンシングで確認した。
目的とする治療又は予防の使用のため、例えばThe Immunologist, 1994, 2:1; W
O 90/11092, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1986, 83, 9551; US 5580859; I
mmunology today 19 (1998), 89-97; Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 90 (199
3), 11478-11482; Nat. Med. 3 (1997), 526-532; Vaccine 12 (1994), 1495-14
98; DNA Cell. Biol. 12(1993), 777-783に記載されるように、担体及び露出D
NAワクチンに先に採用された方法を用いて、本発明の断片又は構築物は好まし
く形成される。用量は、臨床的及び薬学的−毒学的試験に基づいて決定されよう
。一般的には、0.005μg/kg〜5μg/kgの断片混合物を含んでいてよい。
本発明の組成物は、サイトカイン又はサイトカインをコードしているプラスミド
をも含んでいてよい。
【0026】
【実施例】 本発明は、以下の実施例によって、さらに説明される。 実施例1 プラスミドpMRS166の構築 BT20腫瘍細胞(ATCC HTB−19)を、10%ウシ胎仔血清で補足
した最少必須イーグル培地中で培養した。1千万個の細胞をトリプシン処理し、
PBSで洗浄し、mRNAを抽出した。
【0027】 このRNAのアリコートを、以下の合成オリゴヌクレオチド:
【0028】
【化1】
【0029】 の存在下でのRT−PCR(逆転写酵素−ポリメラーゼ連鎖反応)反応に付した
【0030】 精製し、制限酵素XbaIで消化した、生成したDNA断片を、特許出願WO
9511982において請求項に記載した、ヒトサイトメガロウイルスプロモー
ター及びβグロビンポリアデニル化シグナルを含有するpMRS−30発現ベク
ターにクローン化した。生じたpMRS166ベクターは、ATGコドン、EM
BL配列J05581のヌクレオチド136〜139位に相当する配列及び2つ
の終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図1に示した。
【0031】 実施例2 プラスミドpMRS169の構築 実施例1で報告したように得られたRNAのアリコートを、以下の合成オリゴ
ヌクレオチド:
【0032】
【化2】
【0033】 の存在下でのRT−PCRによって増幅した。
【0034】 精製し、制限酵素SmaI及びXbaIで消化した、生成したDNA断片を、
完全に合成で構築されたDNA断片であって、EMBL配列J05581のヌク
レオチド457〜720位に部分的に相当する配列及び2つの終止コドンTGA
及びTAAを含むDNA断片にSmaI部位で融合した。すなわち、その断片全
体をpMRS30発現ベクターのXbaI部位にクローン化した。生じたpMR
S169ベクターは、ATGコドン、EMBL配列J05581のヌクレオチド
205〜720位に部分的に相当する配列2つの終止コドンTGA及びTAAを
含むDNAを含有している。 この断片は、図2に示した。
【0035】 実施例3 プラスミドpMRS168の構築 実施例1で報告したように得られたRNAのアリコートを、以下の合成オリゴ
ヌクレオチド:
【0036】
【化3】
【0037】 の存在下でのRT−PCRによって増幅した。
【0038】 精製し、制限酵素XbaIで消化した、生成したDNA断片を、pMRS−3
0発現ベクターにクローン化した。生じたpMRS168ベクターは、ATGコ
ドン、EMBL配列J05581のヌクレオチド631〜1275位に相当する
配列及び2つの終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図3に示した。
【0039】 実施例4 プラスミドpMRS167の構築 実施例1で報告したように得られたRNAのアリコートを、以下の合成オリゴ
ヌクレオチド:
【0040】
【化4】
【0041】 の存在下でのRT−PCRによって増幅した。
【0042】 精製し、制限酵素XbaIで消化した、生成したDNA断片を、pMRS−3
0発現ベクターにクローン化した。生じたpMRS167ベクターは、ATGコ
ドン、EMBL配列J05581のヌクレオチド1222〜1497位に相当す
る配列及び2つの終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図4に示した。
【0043】 実施例5 プラスミドpMRS175の構築 プラスミドpMRS166、169、168、167を以下のヌクレオチド対
【0044】
【化5】
【0045】 の存在下でのPCR反応に付した。
【0046】 それぞれのPCR反応において得られた4つのDNA断片を等モルの量で混合
して、V11及びV10のオリゴヌクレオチドの存在下でPCR反応を行った。
【0047】 精製し制限酵素XbaIで消化した、生成したDNA断片を、pMRS30発
現ベクターにクローン化した。生じたpMRS175ベクターは、ATGコドン
、EMBL配列J05581のヌクレオチド136〜1497位に相当する配列
及び2つの終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図5に示した。
【0048】 実施例6 プラスミドpMRS171の構築 MCF7腫瘍細胞(ATCC HTB−22)を、10%ウシ胎仔血清で補足
した最少必須イーグル培地中で培養した。1千万個の細胞をトリプシン処理し、
PBSで洗浄し、mRNAを抽出した。
【0049】 このRNAのアリコートを、以下の合成オリゴヌクレオチド:
【0050】
【化6】
【0051】 の存在下でのRT−PCR反応に付した。
【0052】 この反応は、断片1と称するDNA断片を生じた。
【0053】 pGEX11T(ファルマシア)からのDNAを以下の合成オリゴヌクレオチ
ド:
【0054】
【化7】
【0055】 の存在下においてPCR反応に付した。 この反応により、断片2と称するDNA断片を得た。
【0056】 それぞれのPCR反応で得たDNA断片1及び2を、等モルの量の混合し、U
BIup及びLacIdownオリゴヌクレオチドの存在下においてPCR反応
に付した。
【0057】 精製し制限酵素XbaI及びBamHIで消化した、生成したDNA断片を
、pUC18という市販のプラスミドにクローン化した。生じたpMRS156
ベクターは、細菌性βガラクトシダーゼ部分をコードする配列に融合した、ユビ
キチンをコードする配列を含むDNA断片を包含する。 このUBILacIと称する断片は、図6に示した。
【0058】 プラスミドpMRS166のDNAを以下の合成オリゴヌクレオチド配列:
【0059】
【化8】
【0060】 の存在下でのPCR反応に付した。
【0061】 精製し、制限酵素XbaI及びBamHIで消化した、生成したDNA断片を
、pMRS156プラスミド由来のUBILacI断片に、2つのBamHI部
位にライゲーションすることによって融合した。生成した断片をpMRS30発
現ベクターにクローン化した。生じたpMRS171ベクターは、UBILac
I配列、EMBL配列J05581のヌクレオチド136〜339位に相当する
配列及び2つの終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図7に示した。
【0062】 実施例7 プラスミドpMRS174の構築 プラスミドpMRS169のDNAを以下の合成オリゴヌクレオチド配列:
【0063】
【化9】
【0064】 の存在下でのPCR反応に付した。
【0065】 精製し、制限酵素XbaI及びBamHIで消化した、生成したDNA断片を
、pMRS156プラスミド由来のUBILacI断片に、2つのBamHI部
位にライゲーションすることによって融合した。生成した断片をpMRS30発
現ベクターにクローン化した。生じたpMRS174ベクターは、UBILac
I配列、EMBL配列J05581のヌクレオチド205〜720位に相当する
配列及び2つの終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図8に示した。
【0066】 実施例8 プラスミドpMRS173の構築 プラスミドpMRS168のDNAを以下の合成オリゴヌクレオチド配列:
【0067】
【化10】
【0068】 の存在下でのPCR反応に付した。
【0069】 精製し、制限酵素XbaI及びBamHIで消化した、生成したDNA断片を
、pMRS156プラスミド由来のUBILacI断片に、2つのBamHI部
位にライゲーションすることによって融合した。生成した断片をpMRS30発
現ベクターにクローン化した。生じたpMRS173ベクターは、UBILac
I配列、EMBL配列J05581のヌクレオチド631〜1275位に相当す
る配列及び2つの終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図9に示した。
【0070】 プラスミドpMRS167のDNAを以下の合成オリゴヌクレオチド配列:
【0071】
【化11】
【0072】 の存在下でのPCR反応に付した。
【0073】 精製し、制限酵素XbaI及びBamHIで消化した、生成したDNA断片を
、pMRS156プラスミド由来のUBILacI断片に、2つのBamHI部
位にライゲーションすることによって融合した。生成した断片をpMRS30発
現ベクターにクローン化した。生じたpMRS172ベクターは、UBILac
I配列、EMBL配列J05581のヌクレオチド1222〜1497位に相当
する配列及び2つの終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図10に示した。
【0074】 実施例10 プラスミドpMRS176の構築 プラスミドpMRS167のDNAを以下の合成オリゴヌクレオチド配列: V3(実施例6参照) V10(実施例4参照) の存在下でのPCR反応に付した。
【0075】 精製し、制限酵素XbaI及びBamHIで消化した、生成したDNA断片を
、pMRS156プラスミド由来のUBILacI断片に、2つのBamHI部
位にライゲーションすることによって融合した。生成した断片をpMRS30発
現ベクターにクローン化した。生じたpMRS176ベクターは、UBILac
I配列、EMBL配列J05581のヌクレオチド136〜1497位に相当す
る配列及び2つの終止コドンTGA及びTAAを含むDNA断片を包含する。 この断片は、図11に示した。
【0076】 実施例11 真核細胞のトランスフェクション及び転写試験 CHO(Chinese Hamster Ovary)細胞を、トランスフ
ェクション時にリボヌクレオチド及びデオキシリボヌクレオチドで補足したαM
EM中で培養した。
【0077】 血清なしの、GM−CSF、IL4、CSF、Flt3及びTNFαで補足し
たIMDM中で培養したCD34+造血前駆細胞から樹状細胞を得た。
【0078】 CSF、GM−CSF、及びIL−4で補足したRPMI中で培養したPBM
C(末梢血単核細胞)から単離した単球から、樹状細胞を得た。
【0079】 それぞれの場合において、約100万個の細胞を、実施例1〜10中に記載し
たプラスミドの1つでトランスフェクションした。トランスフェクションはプラ
スミドDNA3μg及びDMRIE(ギブコ)4μlを用いてリポフェクションに
よって行った。
【0080】 24時間後、細胞を収獲し、PBSで洗浄して、mRNAを抽出するために溶
解した。
【0081】 mRNAアリコートをトランスフェクションされたDNAプラスミドに特異的
なオリゴヌクレオチド対の存在下でのRT−PCRに付した。
【0082】 この実験は、以下のオリゴヌクレオチド:pMRS166についてはV11/
V4、pMRS169についてはV12/V6、pMRS168についてはV1
3/V8、pMRS167についてはV4/V10、pMRS175については
V4/V10、pMRS171についてはUBIup/V4、pMRS174に
ついてはUBIup/V6、pMRS173についてはUBIup/V8、pM
RS172についてはUBIup/V10、pMRS176についてはV4/V
10、を用いて実施例1〜10に記載したそれぞれのプラスミドについて行った
【0083】 代表的な例として、図12は、pMRS169プラスミドでトランスフェクシ
ョンされた3つの細胞集団のmRNAからのRT−PCRによって得られたDN
A断片の電気泳動解析を示す。この場合において、オリゴヌクレオチド対V12
/V6を使用した。
【0084】 実施例12 in vivo研究の結果 in vivo研究においては、4つの断片の混合物及びpMRS30プラス
ミド(インサートなしのベクターであり、つまり陰性対照として用いた)を用い
た。免疫化が起こったことを試験するため、ELISA試験を用いてヒトムチン
特異的抗原を示した。
【0085】 in vivo研究は、ヒトMUC1トランスジェニックC57BLマウスを
用いて行った。その結果、これらの動物においては、MUC1タンパク質は、自
己のタンパク質を示した。適用したワクチン接種スケジュールは、プラスミドD
NA100μgの、3つの皮内(背中側の部位、それぞれの側に50μgのDNA
)投与(第0日、14日、28日)からなる。最後の投与後第14日において、
動物を虐殺し、血清を抗ヒトムチン抗体について試験した。
【0086】 アッセイした断片混合物、すなわち本発明の目的は、処理した動物において免
疫応答を良好に刺激した。
【0087】 他方、図2に示された、位置86〜位置105の20アミノ酸の3回反復に相
当する60アミノ酸のペプチド(このペプチドは3XTRと称する)でのワクチ
ン接種実験も行った。
【0088】 この2つのタイプのワクチン接種は、引出された抗体反応のタイプにおいて異
なる。抗体力価は、3XTRでのワクチン接種においてより高かった。さらに、
気付いたIgGサブタイプは、3XTRでのワクチン接種の場合において、基本
的に体液性の(抗体)反応を支持し、DNAでのワクチン接種の場合においては
細胞性反応(細胞傷害性)を支持した。抗腫瘍治療のためには、原理的に細胞傷
害性免疫応答の方が好ましい。ヒトムチンが「自己」であるトランスジェニック
マウスで実験したため、我々はヒトでの同様の反応を予見することができる。こ
の反応は、MUC1過剰発現ヒト腫瘍の処置における、DNAワクチンとしての
、本発明の化合物使用を根拠づけるものである。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 pMRS166発現ベクターのXbaI部位に挿入されたDNAヌクレオチド
配列(それぞれのアミノ酸配列と共に)である。このDNAは、翻訳開始コドン
ATGに先行され、かつ、2つの翻訳終止コドンTGA及びTAAが後に続く、
EMBL配列J05581のヌクレオチド136〜339位に相当する配列を含
む。つまり、コードされているポリペプチドは、EMBL配列J05581の1
36〜139断片によってコードされているアミノ酸が後に続くメチオニンを含
んでいる。
【図2】 pMRS169発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、翻訳開始コドンATGに先行され、かつ、2つの翻訳
終止コドンTGA及びTAAが後に続く、EMBL配列J05581のヌクレオ
チド205〜720位に相当する配列を含む。つまり、コードされているポリペ
プチドは、EMBL配列J05581の205〜720断片によってコードされ
ているアミノ酸が後に続くメチオニンを含んでいる。
【図3】 pMRS168発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、翻訳開始コドンATGに先行され、かつ、2つの翻訳
終止コドンTGA及びTAAが後に続く、EMBL配列J05581のヌクレオ
チド631〜1275位に相当する配列を含む。つまり、コードされているポリ
ペプチドは、EMBL配列J05581の631〜1275断片によってコード
されているアミノ酸が後に続くメチオニンを含んでいる。
【図4】 pMRS167発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、翻訳開始コドンATGに先行され、かつ、2つの翻訳
終止コドンTGA及びTAAが後に続く、EMBL配列J05581のヌクレオ
チド1222〜1497位に相当する配列を含む。つまり、コードされているポ
リペプチドは、EMBL配列J05581の1222〜1497断片によってコ
ードされているアミノ酸が後に続くメチオニンを含んでいる。
【図5】 pMRS175発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、翻訳開始コドンATGに先行され、かつ、2つの翻訳
終止コドンTGA及びTAAが後に続く、EMBL配列J05581のヌクレオ
チド136〜1497位に相当する配列を含む。つまり、コードされているポリ
ペプチドは、EMBL配列J05581の136〜1497断片によってコード
されているアミノ酸が後に続くメチオニンを含んでいる。
【図6】 UBILacIと称するDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と
共に)である。コードされているポリペプチドは、Chau V. et al. Science 243
: 1576, 1989に記載されているように、細菌タンパク質β-ガラクトシダーゼの
部分配列に融合したユビキチン配列を含んでいる。
【図7】 pMRS171発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、2つの翻訳終止コドンTGA及びTAAが後に続く、
EMBLの配列J05581のヌクレオチド136〜339位に相当する配列と
融合したUBILacIと称する(図6参照)配列を含んでいる。したがって、
コードされているポリペプチドは、EMBLの配列J05881の136〜33
9断片によってコードされているアミノ酸を含む配列と融合した、図6に示した
アミノ酸配列を含む。
【図8】 pMRS174発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、2つの翻訳終止コドンTGA及びTAAが後に続く、
EMBLの配列J05581のヌクレオチド205〜720位に相当する配列と
融合したUBILacIと称する(図6参照)配列を含んでいる。したがって、
コードされているポリペプチドは、EMBLの配列J05881の205〜72
0断片によってコードされているアミノ酸を含む配列と融合した、図6に示した
アミノ酸配列を含む。
【図9】 pMRS173発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、2つの翻訳終止コドンTGA及びTAAが後に続く、
EMBLの配列J05581のヌクレオチド631〜1275位に相当する配列
と融合したUBILacIと称する(図6参照)配列を含んでいる。したがって
、コードされているポリペプチドは、EMBLの配列J05881の631〜1
275断片によってコードされているアミノ酸を含む配列と融合した、図6に示
したアミノ酸配列を含む。
【図10】 pMRS173発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、2つの翻訳終止コドンTGA及びTAAが後に続く、
EMBLの配列J05581のヌクレオチド1222〜1497位に相当する配
列と融合したUBILacIと称する(図6参照)配列を含んでいる。したがっ
て、コードされているポリペプチドは、EMBLの配列J05881の1222
〜1497断片によってコードされているアミノ酸を含む配列と融合した、図6
に示したアミノ酸配列を含む。
【図11】 pMRS176発現ベクターを得るための、pMRS30発現ベクターのXb
aI部位に挿入されたDNAヌクレオチド配列(それぞれのアミノ酸配列と共に
)である。このDNAは、2つの翻訳終止コドンTGA及びTAAが後に続く、
EMBLの配列J05581のヌクレオチド136〜1497位に相当する配列
と融合したUBILacIと称する(図6参照)配列を含んでいる。したがって
、コードされているポリペプチドは、EMBLの配列J05881の136〜1
497断片によってコードされているアミノ酸を含む配列と融合した、図6に示
したアミノ酸配列を含む。
【図12】 1×TBE中の1%アガロースゲルでの電気泳動解析である。それぞれpMR
S169でトランスフェクションされ、逆転写酵素と一緒に(レーン4、8、1
2)又は逆転写酵素なしで(レーン5、9、13)RT−PCR反応に付した、
CHO、CD34+樹状細胞及びPBMC由来の樹状細胞から抽出したmRNA
である。分子量DNAマーカー(レーン1);内製陰性対照(レーン2、6);
内製陽性対照(レーン3、7、10、11);プロメガキットの陽性対照(レー
ン14)。
【図13】 pMRS30発現ベクターのヌクレオチド配列である。1〜2862位の領域
は、pSV2CATベクター(EMBL M77788)のAccI(位置50
4)〜BamHI(位置3369)領域に相当する;該2863〜3721領域
は、ヒトサイトメガロウイルスプロモーター(ヒトサイトメガロウイルス主要極
初期遺伝子エンハンサー)を含む;該3722〜4905領域は、XbaI(位
置3727)を含む、複数のクローニング部位及びウサギβグロビン遺伝子のプ
ロセシングシグナルを含む。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月26日(2001.1.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 デサンティス,リタ イタリア国、イ−50131 フィレンツェ、 ヴィア・リズモンド Fターム(参考) 4B024 AA01 AA20 BA31 CA04 DA03 EA04 GA11 HA17 4C084 AA02 AA03 AA06 AA13 BA01 BA02 BA21 BA22 BA23 BA44 DA01 DA27 NA14 ZB26 4C085 AA03 AA32 BB01 CC21 DD86 EE01 EE06 4C087 AA01 AA02 BB65 BC83 NA01 NA14 ZB26

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗腫瘍Ag−特異的免疫応答を誘導するための腫瘍細胞中で
    過剰発現されるタンパク質の断片をコードする1つ以上のDNA分子を、適当な
    賦形剤及びアジュバントと組合わせて含む医薬組成物。
  2. 【請求項2】 過剰発現されるタンパク質がMUC−1である、請求項1記
    載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 ムチン断片(MUC−1)をコードするcDNA配列をそれ
    ぞれ含む少なくとも2つのDNA分子を含む、請求項1又は2に記載の医薬組成
    物。
  4. 【請求項4】 ムチン断片(MUC−1)をコードするcDNA配列をそれ
    ぞれ含む少なくとも3つのDNA分子を含む、請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ムチン断片(MUC−1)をコードするcDNA配列をそれ
    ぞれ含む少なくとも4つのDNA分子を含む、請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 DNA配列が、約200〜約700ヌクレオチドを含み、そ
    れぞれの配列が連続的であって、隣り合うものと3′及び/又は5′末端で約5
    0〜約150ヌクレオチド部分的に重なり合っていてもよい、請求項3〜5のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 用いられる混合物が、その配列が図1〜4に記載されたもの
    から選択されるDNA断片をそれぞれ含む、少なくとも2つのプラスミドDNA
    分子からなる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 用いられる混合物が、その配列が図1〜4に記載されたもの
    から選択されるDNA断片をそれぞれ含む、プラスミドDNA分子のプールから
    なる、請求項7記載の医薬組成物。
  9. 【請求項9】 図5に記載された配列を含むプラスミドDNA分子が用いら
    れる、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  10. 【請求項10】 用いられるプラスミドDNAが、図13のpMRS30発
    現ベクターと図1〜5に記載されたそれぞれの配列との融合に由来する、請求項
    7〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  11. 【請求項11】 該タンパク質の単一断片に相当する用いられる配列が、5
    ′末端において、エシェリヒア コリからのユビキチン及びLacI部分をコー
    ドする、図6に記載された配列に先行されている、請求項2〜6のいずれか1項
    に記載の医薬組成物。
  12. 【請求項12】 混合物が、図13に記載されたpMRS30と図7〜10
    に記載されたものから選択されたDNA配列との結合に由来する1つ以上の配列
    からなる、請求項11記載の医薬組成物。
  13. 【請求項13】 混合物が、図13に記載されたpMRS30と図7〜10
    に記載されたものから選択されたDNA配列との結合に由来する配列の全体から
    なる、請求項11記載の医薬組成物。
  14. 【請求項14】 混合物が、pMRS30発現ベクターと図11に記載され
    た配列との結合に由来する配列からなる、請求項11記載の医薬組成物。
  15. 【請求項15】 サイトカイン又はサイトカインをコードするプラスミドを
    さらに含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  16. 【請求項16】 MUC−1タンパク質断片をコードし、その配列が図1〜
    5に記載されたものの群から選択されるDNA配列と結合されたpMRS30発
    現ベクターからなる、プラスミドDNA分子。
  17. 【請求項17】 その5′末端が、図6に記載された配列によって先行され
    ている、タンパク質MUC−1断片をコードするDNA分子。
  18. 【請求項18】 図7〜11に記載されたものから選択される、請求項17
    記載のDNA断片。
  19. 【請求項19】 pMRS30発現ベクターと、請求項17又は18に記載
    のものから選択されるDNA分子との結合によって得られるプラスミドDNA分
    子。
  20. 【請求項20】 抗腫瘍効果を有する組成物の調製における、請求項16〜
    19のいずれか1項に記載のDNA分子の使用。
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