JP2002527283A - 乗物の拘束提供システム - Google Patents

乗物の拘束提供システム

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JP2002527283A
JP2002527283A JP2000575730A JP2000575730A JP2002527283A JP 2002527283 A JP2002527283 A JP 2002527283A JP 2000575730 A JP2000575730 A JP 2000575730A JP 2000575730 A JP2000575730 A JP 2000575730A JP 2002527283 A JP2002527283 A JP 2002527283A
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armrest
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JP2000575730A
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エー. タウンセンド ジョン
エル−セイド モハメッド
アール. ボーガン リチャード
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ジョアルト デザイン、 インク.
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Abstract

(57)【要約】 拘束提供システム(10)は、提供位置と収納位置との間を移動する肘掛けまたは可動アームのような移動可能な提供体(14)と、伸張用機構(18)に接続した拘束ベルト(16)とを表している。提供体(14)は、好ましくは、凹面を有する部分の末端部を有し、そこから乗物の乗員が得られやすくしないように操作位置を拘束ベルト位置とし、拘束ベルトのコンタクト部(35)を捕促する。伸張用機構は一方に片寄った拘束ベルトが引っ込む位置、提供体が収納位置のときに拘束ベルトが接触する位置で凹面の位置の提供体と共直線になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗物の拘束ベルトの提供に関し、さらに詳しくは、乗物の乗員に拘
束ベルトを提供する提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
乗物に用いられる拘束ベルトは、衝突または事故から乗物の乗員を守るために
用意されていることが知られている。通常の拘束ベルトは、ラップベルト部とシ
ョルダーベルト部とを組み合わせた連続的なベルトを含んでいる。このような装
置において、ベルトの一端は、シート上のアウトボード側部後方の乗物フロア構
造部材に据え付けられている。他端は、引き込み機構、または乗物のドアから後
方の天井またはフロアのアウトボード縁、またはシートバックの‘B’柱に固定
されている。容器位置付近のインボード側部の乗物のシートに連動するバックル
は、ベルトをすべるように取り付けられる。使用しないときは、引き込み機構に
引き寄せられ、ベルト及びバックルが乗物のアウトボード側部に導かれる。
【0003】 拘束ベルトを締めるため、乗物の乗員は、一般に、まず、シート周りに彼らの
体をねじり、シート上及び後方のバックルをつかまなければならない。次に、乗
員は、ラップベルト部を直接乗員のラップを横切らせると同時に、ショルダーベ
ルト部を引き込み機構から乗員の胸を横切って斜めに伸ばし、ベルトが彼らの体
を横切るように、バックルを引っ張らなければならない。最後に、乗員は、容器
にバックルを締めてなさなければならない。このような従来の拘束システム技術
は望ましくない。これは、乗員がねじって、バックルをつかみにくいからである
。このため、統計によれば、人々はしばしば従来の拘束システム技術を用いるの
を忘れる、または、なしですませている。
【0004】 この問題に打ち勝つために、通常の拘束システムに関連した別の種類の拘束シ
ステムとして知られている“受動性の”拘束システムが開発されている。このよ
うな受動性の拘束システムは、ラップとショルダーとで別々のベルトが用いられ
ている。ラップベルトは通常のデザインで、その引き込み機構がシート上のアウ
トボード側部付近に配置されている。ショルダーベルトは、据え付けられた乗物
のドアが開くと、シートから乗物のドアの外側のコーナーが離れて、シートのイ
ンボード側部からベルトが延び、乗物の乗員がショルダーベルトとシートの間か
ら乗物に入ることを可能にするような一端を有する。ドアを引いて締めると、イ
ンボード終端のショルダーベルトが引っ込まれ、それによってショルダーベルト
が乗物の乗員の周りを締める。ラップベルトは、そのとき乗員のラップを横切っ
て締められる。この種の拘束システムは、シートベルトを手動で締める不具合に
関連した問題を減らすが、ショルダーベルトの位置が乗物の乗員の乗物から出入
りに利用する空間を減少し、乗物への出入りをじゃまする。
【0005】 さらに乗物への出入りの空間を準備するため、他に知られた種類の拘束システ
ムは、ドアの開放軌道上に沿って可動可能なシャトルに据え付けられたショルダ
ーベルト終端のアウトボードを有している。ドアが開くと、シャトルが自動的に
ショルダーベルト終端のアウトボードの軌道上に沿って動く。さらなる空間は、
ショルダーベルトを不注意で引っかけることなく、乗物への出入りする乗員のた
めの提供される。ラップベルトは今まで通り独立及び手動により乗員のラップを
横切る通常の方法で締めるべきである。この種の拘束システムは容易に使用でき
るが、このシステムの製造コストが他の既存のシステムより非常に高い。さらに
、特別な電気モータ、駆動機構及び複合部材に関連した拘束システムの製造に修
理の必要またはショルダーベルトを使用して乗物の乗員を守るために自然増加の
可能性がある。最後に、毛状物のようなボディーパーツが不注意でシャトルと軌
道の間で捕らえられる。
【0006】 拘束システムを単純にするために他に知られた種類の拘束システムは、アウト
ボード側部の乗物のシートに位置する旋回可能な肘掛けを含んでいる。乗物のシ
ートは、肘掛け終端のインボードの下方に、ショルダー及びラップ拘束ベルトが
組み合わされたベルトが締められた構造を有する。ラップベルト終端を乗物のフ
ロアに据え付けると同時に、ショルダーベルト終端がベルトリール及びテンショ
ナーに取り付けられる。肘掛けの位置が低いと、乗物の乗員が締めるために簡単
に捕まえることが可能なベルトバックルの位置が平坦付近になる。ガイドが肘掛
けに結合し、さらに特有のバックルの位置が確かになる。ベルトを締めずに肘掛
けを立てると、バックルはベルトリール及びテンショナーに自動的に戻り、次に
使用するために特有のバックル位置が継続する。しかしながら、ガイドが付加さ
れ、肘掛けの製造ステップが付加され、これによりコストが高くなる。さらに、
ベルト上の過剰な使用はガイドやディテンドとベルトとの繰り返し接触の原因と
なり、したがってベルトの引っ張り力が妥協される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、拘束ベルトのすり減りを少なくし、繰り返し使用のための確かな
ベルト位置の保証する拘束提供システムの存在が必要である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、提供体が操作用位置に移動したとき、乗物の乗員にとり便利に利用
できる位置へと拘束ベルト及びバックルが提供される、乗物のシートのための拘
束提供システムに向けられたものである。拘束提供の装置は、肘掛けや可動アー
ムのような提供体と、伸張用機構に接続された拘束ベルト及びバックルとを含む
。1つの実施の形態では、この提供体は乗物のシートの側面にピボット状に装着
され、この提供体が、操作用位置及び収納位置の間で移動可能であり、収納位置
にあるときの提供体は、この乗物のシートの背もたれ部分と実質的に平行になる
よう配置される。提供体は、手動で、又はモーター等のドライブ機構により自動
的に、移動させることができる。
【0009】 拘束ベルトは、第1及び第2のセグメントと、この両者間にあるコンタクト部
とを有している。伸張用機構は、2個の引っ張りリールを含んでいる。これらの
引っ張りリールは、コンタクト部が、提供体の末端部と共直線の関係になるよう
にするため、つまり、提供体が提供位置にあるとき拘束ベルトのコンタクト部が
この末端部に捕捉されるようにするため、対向して傾いた方向を向いている。こ
れにより、拘束ベルトは、乗物の乗員から見やすく容易に手の届く操作用位置に
位置するようになり、一方で、提供体に追加の付属装置を加えることを何ら必要
としない。提供体の末端部は、拘束ベルトの捕捉を容易にし、提供の動作を行う
毎にベルトの位置が適切に確保されるようにするため、凹面を持つ輪郭を有して
いることが望ましい。
【0010】 この発明の1つの観点によれば、拘束ベルトには、ベルトのコンタクト部でバ
ックルが固定的に接続されていることが望ましい。引っ張りリールは対向して傾
いた方向を向いているので、コンタクト部とバックルは、常に提供体の末端部と
共直線の関係になるよう位置する。このため、提供体が提供位置に移動して末端
部が拘束ベルトを操作用位置に位置させたときは、バックルが常に都合よく提供
体の末端部の前に来る。
【0011】 部品配置上の制約で引っ張りローラーの配置が制限される場合は、拘束ベルト
のコンタクト部と提供体との共直線の関係を維持し、拘束ベルトが退避用位置に
戻ったり操作用位置に置かれたりするたびに拘束ベルトをそれぞれの引っ張りロ
ーラーに寄せ又は引き離すため、拘束提供の装置に1個以上のボビンを用いるよ
うにしてもよい。
【0012】 他の1つの実施の形態では、提供体は、提供体が収納位置と提供位置との間で
掃引動作をするように、乗物のシートに装着される。他の実施の形態では、提供
体は、提供位置まで伸び、収納位置まで収縮するように、望遠鏡状に伸縮する。
提供体は、水平の動き、垂直の動き、又はこの両方を組み合わせた動きをするよ
うに装着されていてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に対応する拘束提供システム10の実施例が図1〜図6に示されている
。拘束提供システム10は、自動車の運転席側のシート12に接続して示されて
いる一方で、拘束提供システム10を乗物の助手席シートあるいは後部シートに
組み込まれても良い。さらに、拘束提供システム10は、他の輸送用乗物である
、スポーツ多目的車、ミニバン、トラック、バス、モータ付椅子、飛行機、水上
飛行機、宇宙航空機にも使用できる。
【0014】 拘束提供システム10は、肘掛け14、拘束ベルト16、引っ張りリール18
、20のような外観部材を含む。図1及び図2に明確に示されるように、肘掛け
14は、シート12の乗物外側に隣接して配置されている。しかし、肘掛け14
は、シート12の室内側に隣接するように配置されても良い。さらに、図3に最
良に示されるように、シート12は、ハーネスタイプの拘束システム用に、その
両側に拘束提供システム10を提供されても良い。
【0015】 図6〜図7に最良に示されるように、肘掛け14は、基部端22と遠方端24
とを有する。基部端22は、(図4及び図5に示すように)支軸28の回りに回
動可能にシート12の側面26に装着され、そのため肘掛け14は、図4に示す
ように、シート12のシートバック29と実質的に平行な収納位置と、図5に示
す提供位置との間で可動である。収納位置と提供位置とは、以下にさらに詳細に
説明する。好ましくは、遠方端24は、凹形状部30の輪郭に形成される。
【0016】 拘束ベルト16は、第1の端部32を有するラップベルト部31と、第2の端
部34を有するショルダーベルト部33とを有する。接触部35は、ラップベル
ト部31とショルダーベルト部33との間に配置される。バックル36は、ベル
ト16上に装着される。好ましい実施形態においては、バックル36は、接触部
35で、拘束ベルト16に固定されている。あるいは、図7に最良に示すように
、ラップベルト部31とショルダーベルト部33とは、2つの支持点38、40
を有するバックル36aにより、一緒に装着された2つの分離した所定の長さの
ベルトであっても良い。バックル36、36aとの係合を解除可能にするために
用いられるラッチ機構42は、シート12の肘掛け14とは反対側に配置されて
いる。例えば、図1中において、肘掛け14は、シート12の乗物外側面に配置
され、ラッチ機構42は、シート12に乗物側に配置される。
【0017】 拘束ベルト16の第1の端部32と第2の端部34とは、それぞれ、引っ張り
リール18、20に接続されている。引っ張りリール18、20は、従来の方法
で、乗員の身体に拘束ベルト16が密着するように保持し、その一方で乗員のあ
る程度の動きを許容する。図4に最良に示すように、肘掛け14が収納位置にあ
る場合には、引っ張りリール18、20は、拘束ベルト16を斜めに引き込むよ
うに、斜めに相対している。本発明の1つの観点に対応して、引っ張りリール1
8、20は、接触部36が肘掛け14の凹形状部30と同一線上に並ぶように作
用する。その結果、図5に示すように、肘掛け14が提供位置に移動したとき、
接触部36は、凹形状部30に捕捉され、そのため拘束ベルト16を、乗員によ
り明確に視認され、容易に手が届くような作動位置に配置する。バックル36、
36aが、接触部35に接続されると、バックル36は、肘掛け14の遠方端2
4に配置され、乗員が容易にバックル36を把持し、拘束ベルト16を確実に装
着することを可能にする。図3に示すように、シート12の両側に拘束提供シス
テム10を有するハーネスタイプの拘束システム用には、ラッチ機構42aが、
拘束ベルト16aとともに装着される。その結果、ラッチ機構42aと拘束ベル
ト16aとの両者は、乗員により明確に視認され、容易に手が届くような作動位
置に配置される。このため、拘束ベルト16、16aは、容易に乗員の安全を確
保することができる。
【0018】 拘束ベルト16が引き込まれた場合に、絡まったり損傷したりしないように、
好ましくは、各引っ張りリール18、20は、それぞれ、ハウジング44、46
に収容される。ハウジング44、46のそれぞれは、内部に形成されたスリット
48を有する(図4A参照)。拘束ベルト16が引き込まれた位置と提供位置と
の間を移動するときに、スリット48から出入できるように、スリット48は、
拘束ベルト16の対応する幅と厚さとより若干大きい所定の寸法と形状とを有す
る。スリット48は、拘束ベルト16の巻き付きを最小限に抑え、摩耗寿命と信
頼性とを増大させる。好ましくは、さらに、拘束ベルト16とバックル36、3
6aとの位置を適正に確保するために、図4Aに最良に示されるように、ショル
ダーベルト33が、機能的な停止ボタン50とともに提供される。停止ボタン5
0は、スリット48の寸法より大きい高さと深さとを有するように形成されてい
るので、停止ボタン50は、ショルダーベルト33の所定長さのみが引っ張りリ
ール18に引き込まれることを許容する。
【0019】 図4を参照して、拘束提供システム10が使用されない場合には、肘掛け14
は、収納位置において直立して配置され、遠方端24は、基部端22に対して上
方に配向し、拘束ベルト16は、引き込まれた位置にある。引っ張りリール18
は、ショルダーベルト部33を従来の方法で傾けて、停止ボタン50がスリット
48に接触するまで、余分なショルダーベルト部33をハウジング44内に巻き
取る。同時に、引っ張りリール20は、ラップベルト部31を従来の方法で傾け
て、余分なラップベルト部31をハウジング46内に巻き取る。引っ張りリール
18と引っ張りリール20とは、斜めに相対する位置にあるので、拘束ベルト1
6が引き込まれた場合には、バックル36、36aと、接触部35とは、常時同
一の位置まで戻る。そのため、接触部35は、肘掛け14の凹形状部30に対し
て、同一直線上にある。引っ張りリール18、20が一定の斜め方向の強度を有
することが好ましく、その一方で、引っ張りリール18、20は、その強度が変
化する可能性がある。
【0020】 引っ張りリール18、20は、好ましくは、肘掛け14から、若干垂直にオフ
セットして配置され、そのため、拘束ベルト16が引き込まれた位置にあっても
、拘束ベルト16は、肘掛け14からの間隔を有し、接触しない。この非接触で
あるという特徴は、肘掛け14からのいかなる干渉もなく、拘束ベルト16を、
引っ張りリール18、20により提供される一定の張力に曝すように作用する。
【0021】 好ましい実施形態においては、引っ張りリール18は、シートバック29の側
面26に装着され、引っ張りリール20は、シート12の座板部54の側面56
に装着される。ここで、引っ張りリール18は、引っ張りリール20と同一平面
上に並ぶように、横方向に固定されている。図1に示すように、引っ張りリール
18、20は、好ましくは、肘掛け14と実質的に並ぶように配置される。しか
し、組立上の制約により、引っ張りリール18、20を横方向にオフセットさせ
ることが必要なこともある。図2を参照し、引っ張りリール18、20は、肘掛
け14に対して、交互に横方向に0〜15°の角度αでオフセットするように配
置しても良い。これにより、拘束ベルト16の接触部35は、常に、肘掛け14
の凹形状部30に対して、同一直線上に位置するので、システム10の適正な動
作を確実にする。
【0022】 あるいは、図8を参照し、肘掛け14と、拘束ベルト16と、引っ張りリール
18、20とは、シート12に装着される単一のサブ部品51に組み立てられる
ようにしても良く、その結果、拘束提供システムは、製造中に単一ユニットとし
て乗物に組み込まれ、使用後もその特徴を有する。サブ部品51として拘束提供
システム10を提供することにより、乗員の胴囲の変化に対応するために、装置
10は、矢印Aにより示される方向に移動可能に装着されるようにしても良い。
乗員の身長の変化に対応するために、ハウジング44は、図1において、矢印B
で示される垂直方向に可動なように装着され得る。
【0023】 図5を参照し、拘束提供システム10を作動させるために、肘掛け14は、手
動で、またはギヤ駆動機構(図示しない)により自動的に、収納位置から下方に
、提供位置まで移動する。拘束ベルト16の接触部35は、凹形状部30と同一
直線上に位置するので、拘束ベルト16の接触部35とバックル36、36aと
は、凹形状部30により捕捉され、そのため、引っ張りリール18、20を傾け
る力に打ち勝って、乗員が容易に手が届くように、拘束ベルト16を作動位置ま
で引き出す。
【0024】 乗員がシート12に座り、肘掛け14が拘束ベルト16を作動位置まで引き出
すと、乗員は、選択的にベルトのバックル36、36a(または、ラップベルト
部31及び/又はバックル36、36aに隣接するショルダーベルト部33)を
把持し、肘掛け14に接触しないように、拘束ベルト16を引き出し、ラッチ機
構42に固定するために、シート12の反対側まで拘束ベルト16を引っ張る。
拘束ベルト16が、引っ張られるにともなって、ラップベルト部31は、乗員の
腰部の周囲に巻き付き、ショルダーベルト部33は、乗員の胴体部を斜めに横切
って巻き付く。図3に示すように、ハーネスタイプの拘束提供システムにおいて
は、乗員は、拘束ベルト16からバックル36、36aと、拘束ベルト16aか
らラッチ機構42aとを把持し、肘掛け14に接触しないように、拘束ベルト1
6、または16aを引き出す。拘束ベルト16、16aは、その後、乗員の胴体
の前面に引き出され、バックル36または36aが、ラッチ機構42aに係合す
る。
【0025】 拘束ベルト16を引き込み位置まで収納するために、乗員は、ラッチ機構42
aから、バックル36または36aを解放し、その後、肘掛け14が手動で、あ
るいは自動的に上方に移動する。引っ張りリール18、20は、拘束ベルト16
をハウジング44、46内に収容するために十分な力を付与されるので、図4に
示すように、拘束ベルト16を、肘掛け14と一直線になるように、引き込み位
置まで戻す。
【0026】 拘束提供システム100の他の実施例が、図9〜図10に示されている。拘束
提供システム100は、システム10と実質的に同一の方法で作動し、肘掛け1
14と、拘束ベルト116と、引っ張りリール118、120とを備える。肘掛
け114は、基部端122と遠方端124とを有する。基部端122は、支軸1
28の回りに回動可能にシート112の側面126に装着され、そのため肘掛け
114は、図9に示す収納位置と、図10に示す提供位置との間で、手動または
自動的に移動する。遠方端124は、好ましくは、システム10の場合と同様に
、凹形状部(図示しない)を有するように形成される。
【0027】 拘束ベルト116は、第1の端部132を有するラップベルト部131と、第
2の端部134を有するショルダーベルト部133とを含む。接触部135が、
ラップベルト部131とショルダーベルト部133との間に配置される。バック
ル136は、拘束ベルト116に装着される。好ましくは、バックル136は、
接触部135で、拘束ベルト116に固定されている。バックル136は、肘掛
け114の反対側に、シート112に隣接して配置されているラッチ機構(図示
しない)と着脱可能に装着され得る。
【0028】 拘束ベルト116の第1の端部132と第2の端部134とは、引っ張りリー
ル118、120に、それぞれ接続される。システム10と同様に、引っ張りリ
ール118、120は、図9に示すように、ベルト116を斜めに引き込み、ベ
ルト116の接触部135は、肘掛け114の遠方端124に対して、同一直線
上に位置するように、配置されている。この実施例においては、引っ張りリール
118、120は、シート112の基板部137に沿って、実質的に垂直に並ぶ
ように、配置されている。図10Aにおいて、さらに明確に示されるように、ボ
ビン139がシートバック129の上部に配置される。拘束ベルト116に働く
張力を維持すると同時に、接触部135と肘掛け114の遠方端124とを一直
線上に配置するために、ボビン139は、引っ張りリール118とともに動作す
る。さらに、拘束ベルト116が引き込み位置まで移動するときに、その位置で
、肘掛け114に接触しないことを確実にするように、ボビン139は、余分な
ショルダーベルト部134を引き込む際に、作動する。ボビン139は、ベルト
116がスライドする一般的な円錐形状を有し、拘束ベルト116を引っ張りリ
ール118の方向に向けるために、拘束ベルト116の方向を変更する。引っ張
りリール118の位置と望ましい拘束ベルト116の曲がりとに応じて、他の好
適な形状が使用され得る。本発明は、さらに、組立上の制約が引っ張りリール1
18、120の他の配置を要求する場合には、ボビン139と類似の少なくとも
1以上のボビン139を有する引っ張りリール118または120を提供するこ
とを意図している。
【0029】 拘束ベルト116が引き込み位置にある場合、余分な長さを収納して拘束する
ために、引っ張りリール118、120は、それぞれ、ハウジング144、14
6に装着されるようにしても良い。引っ張りリール118に対するハウジング1
44は、さらにボビン139を収容し、そのため、図9の破線のように、ハウジ
ング144は、実質的にシート112の長さを拡大する。拘束ベルト116がハ
ウジング144、146から出入りすることを許容するために、ハウジング14
4、146のそれぞれには、システム10のスリット48と類似する、スリット
(図示せず)が配置されても良い。システム10と同様にして、拘束ベルト11
6の引き込みの程度を制限するために、拘束ベルト116には、ハウジング14
4、146のいずれか1つに形成されたスリットとともに作用する停止ボタン1
50が配置されても良い。
【0030】 拘束提供システム100の動作は、実質的には、システム10と同一である。
肘掛け114は、収納位置から作動位置まで、手動または自動的に回動する。拘
束ベルト116の接触部135が肘掛け114の遠方端124と同一線上に位置
するので、接触部135は、遠方端124により捕捉される。このため、図8に
示すように、拘束ベルト116とバックル136とは、作動位置に配置されるの
で、乗員により明確に視認され、容易にアクセスできる範囲にある。肘掛け11
4が収納位置まで上昇し、拘束ベルト116と接触しなくなると、引っ張りリー
ル118、120は、拘束ベルト116を、ハウジング144、146内に斜め
に引き込み、引っ張りリール118、120上に巻き上げ、引き込み位置まで戻
す。
【0031】 拘束提供システムの他の実施例は、図11〜図25に示される。図11から図
12を参照し、拘束提供システム200は、実質的には、システム10及び10
0と同一である。拘束提供システム200は、肘掛け214と、拘束ベルト21
6と、引っ張りリール218、220とを含む。システム100におけるボビン
139に類似して、付加的なボビン239も配置され得る。
【0032】 肘掛け214は、第1の脚部215と第2の脚部217とを有する、一般的な
L型である。第1の脚部215は、基部端222を含み、第2の脚部217は、
遠方端224を含む。第1の脚部215の基部端222は、支軸228の回りに
回動可能に、拘束ベルト216に対するハウジング244の側面226、あるい
はシート212に装着される。このため、肘掛け214は、図11に示す収納位
置と、図12に示す提供位置との間で、手動または自動的に移動する。遠方端2
24は、好ましくは、システム10の場合と同様に、凹形状部(図示しない)を
有するように形成される。
【0033】 拘束ベルト216は、第1の端部232を有するラップベルト部231と、第
2の端部234を有するショルダーベルト部233とを含む。接触部235は、
ラップベルト部231とショルダーベルト部233との間に配置される。バック
ル236が拘束ベルト216に配置される。好ましくは、バックル236は、接
触部235において拘束ベルト216に固定されている。システム10と同様に
、バックル236は、肘掛け214の反対側に、シート212に隣接して配置さ
れているラッチ機構(図示しない)と着脱可能に装着される。
【0034】 第1の端部232と第2の端部234とは、引っ張りリール218、220に
、それぞれ接続される。装置10及び100と実質的に同一の方法で、引っ張り
リール218、220は、図12に示すように、ベルト216を斜めに引き込み
、ベルト216の接触部235は、肘掛け214の遠方端224に対して、同一
直線上に位置するように、配置されている。引っ張りリール218、220は、
システム10と同様にして、あるいはシステム100と同様にして、シート21
2に装着されるようにしても良い。引っ張りリール218、220は、シート2
12の基板部237に沿って、実質的に垂直に並ぶように、配置されている。ボ
ビン239がシートバック229の上部に配置される。拘束ベルト216に働く
張力を維持すると同時に、接触部235と肘掛け214の遠方端224とを一直
線上に配置するために、ボビン239は、引っ張りリール218とともに動作す
る。さらに、拘束ベルト216が引き込み位置まで移動するときに、ボビン23
9は、余分なショルダーベルト部234を引き込むように作動する。
【0035】 肘掛け拘束提供システム200を作動するために、肘掛け214は、手動で、
あるいはギヤ駆動機構により自動的に、回動し、図12に示す収納位置から、図
11に示す使用(作動)位置まで、上方に移動する。ここで、提供位置において
、肘掛け214の第2の脚部217は、実質的に水平になるように配置される。
拘束ベルト216の接触部235が、肘掛け214と同一直線上に位置するので
、接触部235は、遠方端224により、望ましくは、凹形状部(図示せず)に
より捕捉される。そのため、拘束ベルト216とバックル236とは、図11に
示すように、作動位置に配置される。バックルは、乗員により明確に視認され、
容易にアクセスされる範囲にある。肘掛け214が、収納位置まで下がる場合に
は、引っ張りリール218、220は、拘束ベルト216を、引き込み位置まで
斜めに引き込み、肘掛け214と同一直線上に位置させる。
【0036】 乗物からの出入りを容易にするために、拘束提供システム300の別の実施例
として、肘掛け314は、オプションとして、シート312の基板部337に回
動可能に装着される。その結果、図13に示すように、肘掛け314が収納位置
にある場合には、第1の脚部314は、シート312のシート表面326と実質
的に平行であり、第2の脚部317は、シート312のシートバック329と実
質的に平行となる。拘束ベルト316の第2の端部334が、収納位置において
、肘掛け314の基部端322に引き込まれるように、引っ張りリール(図示せ
ず)は、肘掛け314内に配置される。肘掛け314内に引っ張りリール320
を配置することにより、拘束ベルト316と肘掛け314との直線性が一層確保
される。図14に示すように、肘掛け314が提供位置まで前方に回動すると、
肘掛け314の遠方端324は、接触部335において、拘束ベルト316を捕
捉し、拘束ベルト316とバックル336とを作動位置に配置する。これにより
、拘束ベルト316とバックル336とは、乗員が明確に視認し、容易にアクセ
スする範囲にあるので、便利である。
【0037】 図15から図16を参照して、肘掛け414は、肘掛け414の掃引動作を提
供するように、シート412に配置されても良い。肘掛け拘束提供システム40
0は、シートバック429の側面426に配置された軌道410を含む。肘掛け
414の基部端422は、軌道410上をスライド可能なシャフト411ととも
に供される。さらに、シャフト411は、軌道410と共動して、肘掛け414
の回動を許容する。このため、肘掛け414は、収納位置と作動位置との間を移
動するときに、直線動作と回動とを行う。シート412の基板部437は、好ま
しくは、肘掛けが収納位置と作動位置との間を移動するときに、肘掛け414の
遠方端424をガイドするように作用する凹み部441を含む。本発明に対応し
て、引っ張りリール420は、引っ張りリール418と共動して、拘束ベルト4
16を肘掛け414と共直線(co-linear)に配置する。
【0038】 図15を参照し、肘掛け414が収納位置にある場合には、肘掛け414は、
実質的にシートバック429に対して平行であり、シャフト411は位置Aにあ
る。手動、またはギヤ駆動機構により自動的に、肘掛け414が作動位置まで移
動するにつれて、肘掛け414は、シャフト411の回りに回動し、位置B、C
、Dにより示されるように、軌道410に沿って移動する。基部端424は、シ
ート412の基板部437の凹み部441に沿って移動し、拘束ベルト416を
捕捉する。シャフト411が位置Eに到達すると、肘掛け414は、提供位置に
あり、遠方端424により捕捉された拘束ベルト416のバックル436は、乗
員により明確に視認され、容易にアクセスできる範囲にある。
【0039】 好ましくは、肘掛け414は、収納位置と作動位置との間を、モータ付ギヤ駆
動機構(図示せず)により自動的に移動する。動力が低下した場合、例えば、駆
動機構が作動できない場合に、乗物からの容易な脱出を許容するために、シャフ
ト411が位置Aに戻るような、逆の掃引動作によるか、あるいは、システム1
0と同様にして、支軸が位置Eにある場合に遠方端422がシャフト411の回
りに上方に回動するようにして、肘掛け414は、収納位置に手動で戻るように
しても良い。一旦肘掛け414が収納位置に配置されると、システム10、10
0、200、300と同様にして、引っ張りリール418、420は、拘束ベル
ト416を引き込み位置まで戻す。
【0040】 肘掛け414を現在のシート412に組み込む一方で、シート412の基板部
437の改良を最小限に抑制するために、図16に示すように、肘掛け拘束提供
システム400は、さらに入れ子レバー403を含んでも良い。入れ子レバー4
03は、シャフト405とスライド可能に嵌合する筒状部材404を有する。シ
ャフト405は、シート412の基板部437に回動可能に装着された第1の端
部407と、肘掛け414の底面409に回動可能に取付られた第2の端部40
8とを含む。肘掛け414が収納位置にあるときには、入れ子レバー403は、
完全に伸ばされた位置にある。肘掛け414が提供位置まで移動し、接触部43
5において、拘束ベルト416の遠方端424を捕捉すると、シャフト405は
、筒状部材404内にスライドし、第1の端部407と第2の端部408とは、
回動して、肘掛け414を、提供位置まで適正に配置する。シャフト405と筒
状部材404の長さは、組立条件により決定されるが、収納位置において、肘掛
け414が実質的に水平に位置するように、シャフト405と筒状部材404と
が共動することが望ましい。
【0041】 別の実施例において、図17と図18とを参照し、収納位置から提供位置まで
で移動するときに、垂直に移動して、肘掛け514として機能する可動部を有す
る、寸法の大きいシート部554が、シート512に提供されても良い。シート
512の基板部537は、肘掛け514が収納位置にある場合、肘掛け514が
配置される溝部543を含む。肘掛け拘束提供システム500は、さらに、それ
ぞれ第1の端部502と第2の端部503とを有する、1対の挟みレバー501
を含む。以下に詳細に説明するように、第1の端部502と第2の端部503と
が一緒に動くように、挟みレバー501は、ピン504により接続される。
【0042】 肘掛け514とシート512の溝部543とは、それぞれ内部に形成された軌
道505を含む。軌道505は、肘掛け514の底面509に沿って配置され、
スライド可能に係合される挟みレバー501の第1の端部502を有する。軌道
506は、溝部539の上部507に沿って配置され、スライド可能に係合され
る挟みレバー501の第2の端部503を有する。
【0043】 肘掛け514を提供位置に配置するために、挟みレバー501の第1の端部5
03と第2の端部503とは、向かい合って、それぞれ軌道505、506に沿
ってスライドする。このため、矢印Fで示すように、肘掛け514は、シート部
554から、弓形経路で、上方に移動する。引っ張りリール520は、引っ張り
リール518と共動して、拘束ベルト516を、肘掛け514と共直線に配置す
るので、肘掛け514の遠方端534は、拘束ベルト516の接触部535を捕
捉し、このため、拘束ベルト516とバックル536とは、乗員により明確に視
認され、容易にアクセスできる範囲に配置される。肘掛けが弓形経路Fで移動す
るときに、肘掛けの横方向の適正な配置を確実にするために、挟みレバー501
の第1の端部502aは、固定され、そのため、第2の端部503が、向かい合
って、弓形経路Fで上方に移動する間に、第1の端部502は、第1の端部50
2aに向かってスライドする。
【0044】 挟みレバー501は、現在のシート512に使用することも可能であり、長い
挟みレバー501を提供することにより、シート部554のいかなる改良も必要
としない。図19と図20とを参照して、肘掛け514は、内部に形成された軌
道505を有し、シート512の基板部537は、内部に形成された軌道506
を有する。あるいは、軌道506は、乗物の床板に形成される。第1の端部50
2は、スライド可能に、軌道505と係合し、第2の端部は、スライド可能に、
軌道506と係合する。肘掛け514が、収納位置にある場合には、肘掛け51
4は、好ましくは、乗物の床板に隣接して配置され、挟みレバー501とは離れ
ている。肘掛け514が、作動位置まで移動するにともなって、第1の端部50
2bは、軌道505に沿っている第1の端部502aに向かってスライドし、第
2の端部503は、軌道506に沿って、向き合ってスライドする。このため、
矢印Fで示されるように、肘掛け514は、移動して拘束ベルト516に接触し
、その結果、引っ張りリール518、520により、拘束ベルト516と肘掛け
514とは直線上に位置するので、遠方端524は、接触部535を捕捉し、バ
ックル536と拘束ベルト516とを乗員に提供する。
【0045】 別の実施例において、図21〜図23を参照して、シート612用の拘束提供
システム600は、拘束ベルト616の接触部635を捕捉する入れ子肘掛け6
14とともに提供される。入れ子肘掛け614には、図21に示す提供位置と、
図22に示す収納位置との間を移動する、複数の引き込み要素、605,606
、607が提供される。
【0046】 望ましい実施例において、図23に示すように、中間の引き込み要素606と
基板引き込み要素607とが、ぞれぞれ、収納凹部608、609を有する。収
納凹部608、609は、それぞれ、所定の寸法を有し、入れ子肘掛け614が
収納位置に移動すると、隣接する引き込み可能な要素は、収納凹部に収容され得
る。例えば、入れ子肘掛け614が収納位置に移動すると、図23において矢印
Gで示されるように、突出している引き込み可能な要素605は、中間の引き込
み可能な要素606の収納凹部608の中に横方向に移動する。次に、その中に
突出する引き込み可能な要素606が内部に配置された状態で、中間の引き込み
可能な要素606が、基板引き込み可能な要素607の収納凹部内に横方向に移
動する。このため、図22に示されるように、入れ子肘掛け614は、収納位置
に配置される。さらに、ハウジング644は、収納凹部(図22において破線で
示される)に供給されても良く、そのため、中間と突出する引き込み可能な要素
605、606とが内部に配置された状態で、基板引き込み可能な要素605が
、使用しない場合には、ハウジング644内に収容されるようにされ得る。
【0047】 他の好適な手段も使用可能であるが、好ましくは、ラックアンドピニオンある
いはスクリュ駆動機構に接続された電気的なギヤモータにより、入れ子肘掛け6
14は、収納位置と提供位置との間を移動する。駆動機構は、ハウジング644
に対して、引き込み可能な要素605、606、607を横方向に押し出し、こ
のため、図21及び図23に示すように、引き込み可能な要素605、606、
607は、延伸され、肘掛け614を収納位置に配置する。入れ子肘掛け614
を収納位置に戻すために、電気ギヤモータは、スクリュ駆動機構を逆に駆動し、
引き込み可能な要素605、606を、それぞれ収納凹部608、609に配置
する。しかし、動力が低下した場合、例えば、ギヤモータが作動しない場合には
、乗物から容易に脱出できるように、引き込み可能な要素605、606は、手
動で、収納凹部608、609に押し込まれるようにしても良い。
【0048】 本発明に対応して、引っ張りリール618、620が共動するので、拘束ベル
ト616の接触部635は、突出する引き込み可能な要素605の遠方端624
と同一直線上にある。好ましくは、装置10の凹形状部30と同様に、遠方端6
24には、肘掛け614が収納位置に配置された場合に、拘束ベルト616の接
触部635を捕捉する凹形状部630が供される。このため、拘束ベルト616
とバックル636とは、図21に示すように、作動位置に配置され、乗員により
明確に視認され、容易にアクセスできる範囲にある。上述したように、肘掛け6
14が収納位置に戻され、拘束ベルト616とは接触しなくなると、図22に示
すように、引っ張りリール618、620は、自動的に、拘束ベルト616を斜
めに収納位置に引き込む。
【0049】 図24から図25を参照して、組立上の制約が、シート712に肘掛けを組み
込むことを実際上制限するか、または肘掛けが乗物のドアの一部として形成され
ている場合には、乗物拘束提供システム700は、拘束ベルト716の接触部7
35を捕捉して、拘束ベルト716を作動位置に移動させる引き込み可能な可動
アーム714を含んでも良い。可動アーム714は、拘束ベルト716の接触部
735とレバー717とを捕捉するための遠方端724を含む。好ましくは、シ
ステム10における肘掛け14の凹形状部30と同様に、凹形状部を有し、その
結果、拘束ベルト716は、可動アーム714から偶発的に滑り落ちることが抑
制される。
【0050】 システム300と同様に、レバー714は、図3に示す提供位置と、図24に
示す収納位置との間で回動するように、支軸726を介して、シート712の基
板部737に回動可能に取付られている。あるいは、システム10、100、2
00と同様にして、基板部737に回動可能に取付られても良いことが理解され
る。レバー717が曲線形状で示される一方で、レバー717は、どんな適正な
形状であっても良いことが理解される。さらに、レバー717の代わりに、遠方
端724が、システム500と同様な挟みレバー(図示せず)、またはシステム
600と同様な引き込み可能部材(図示せず)により、支持されても良い。
【0051】 本発明に対応して、引っ張りリール718、720は、共動して、拘束ベルト
716の接触部735を可動アーム714と共直線に配置する。このため、可動
アームが作動位置まで移動し、拘束ベルト716とバックル736とを適正に配
置すると、遠方端724は、接触部735を捕捉する。それ故、バックル736
は、乗員により明確に視認され、容易に手の届く範囲に配置される。
【0052】 作動時には、可動アーム715は、好ましくは、収納位置から移動し、その位
置では、可動アーム715は、乗物のシートバック729と実質的に平行であり
、拘束ベルト716に向かって、レバー717を回動するギヤ駆動機構(図示せ
ず)により、自動的に提供位置まで移動する。拘束ベルト716の接触部735
は、可動アーム714と同一直線上にあるので、遠方端725は、接触部735
を捕捉し、拘束ベルト716とバックル736とを、引き込み位置から作動位置
まで移動させる。一旦、拘束ベルト716とバックル736とが、作動位置に配
置されると、乗員は、バックル736を把持し、確実にバックル736をラッチ
機構(図示せず)に装着するので、乗員は、拘束ベルト716により、シート7
12に確実に保持される。本発明の他の観点に対応して、一旦、バックル736
が、可動アーム714の遠方端724と接触しなくなると、可動アーム716が
、駆動機構により自動的に、収納位置に復帰する。拘束ベルト716がラッチ機
構から解放されると、引っ張りリール718、720の逆向きの引き込み力が作
用し、拘束ベルトは、引き込み位置まで戻り、可動アーム714と直線上に位置
する。動力が低下した場合、例えば、ギヤ駆動機構が作動できないときには、可
動アーム714は、手動で、提供位置から収納位置まで戻されるようにしても良
い。
【0053】 本発明の好ましい実施例が開示された。しかし、当業者が、ある程度の改良は
、本発明の教示範囲に含まれることを理解するであろう。このため、以下の請求
の範囲が、本発明の真正な範囲と内容とを決定するために検討されるべきである
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に対応する拘束提供システムの正面図である。
【図2】 図2は、拘束ベルトの位置を変えた拘束提供システムの正面図を描いている。
【図3】 図3は、本発明に対応する二つの拘束提供を結合したハーネスタイプの拘束シ
ステムの斜視図である。
【図4】 図4は、肘掛けが収納位置での図1及び図2の拘束提供装置の側面図である。
【図4A】 図4Aは、図4のストップボタンの部分拡大図である。
【図5】 図5は、肘掛けが提供位置での側面図である。
【図6】 図6は、本発明に対応する肘掛けの斜視図である。
【図6A】 図6Aは、図6の上面図である。
【図7】 図7は、提供位置での肘掛け、及び操作上の拘束ベルトの斜視図である。
【図8】 図8は、任意に調整可能な特色をなす拘束提供システムの正面図である。
【図9】 図9は、他の実施の形態の肘掛けが提供位置での拘束提供システムの側面図で
ある。
【図10】 図10は、肘掛けが収納位置での図9の拘束提供システムの側面図である。
【図10A】 図10Aは、図10のボタンの部分拡大図である。
【図11】 図11は、他の実施の形態のL型肘掛けが提供位置での拘束提供システムの側
面図である。
【図12】 図12は、L型肘掛けが収納位置での図11の他の実施の形態の拘束提供シス
テムの側面図である。
【図13】 図13は、L型肘掛けが収納位置での他の実施の形態の拘束提供システムの斜
視図である。
【図14】 図14は、L型肘掛けが提供位置での図13の他の実施の形態の拘束提供シス
テムの斜視図である。
【図15】 図15は、肘掛けが収納位置と提供位置との間で動くときの動作を描いた他の
実施の形態の拘束提供システムの側面図である。
【図16】 図16は、肘掛けが収納位置と提供位置との間で動くときの動作を描いた図1
5の他の実施の形態の拘束提供システムの側面図である。
【図17】 図17は、肘掛けが収納位置での他の実施の形態の拘束提供システムの側面図
である。
【図18】 図18は、肘掛けが収納位置と提供位置との間で動くときの動作を描いた図1
7の拘束提供システムの側面図である。
【図19】 図19は、肘掛けが収納位置での図17及び図18の拘束提供システムの側面
図である。
【図20】 図20は、肘掛けが収納位置と提供位置との間で動くときの動作を描いた図1
9の拘束提供システムの側面図である。
【図21】 図21は、提供位置の入れ子式肘掛けを示した他の実施の形態の拘束提供装置
の斜視図である。
【図22】 図22は、収納位置の入れ子式肘掛けを示した図21の拘束提供装置の側面図
である。
【図23】 図23は、提供位置での入れ子式肘掛けの拡大断面図である。
【図24】 図24は、可動アームが提供位置での他の実施の形態の拘束提供システムの側
面図である。
【図25】 図25は、可動アームが収納位置での図24の拘束提供装置の側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 リチャード アール. ボーガン アメリカ合衆国、ミシガン州 48072、バ ークリー、ハーバード 1162番 Fターム(参考) 3B087 CD05 DE06 3D018 BA07 CA03 CA04 CA09 CB01 CB05 CC01 CD00

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物の乗員に拘束ベルトを提供するための拘束提供システムであって、 乗物のシートと、 前記乗物のシートに隣接しており、提供位置と収納位置との間で移動可能な提
    供体と、 伸張用機構に接続され、両者間にコンタクト部を有する第1及び第2のセグメ
    ントを有する拘束ベルトと、より構成され、前記伸張用機構は、少なくとも前記
    コンタクト部を前記提供体の末端部と共直線の関係になるように位置させ、前記
    提供体が前記提供位置にあるとき前記コンタクト部が前記提供体の末端部に捕捉
    されるようにすることにより、前記拘束ベルトを前記乗物の乗員にとり容易に利
    用可能となる操作用位置に位置させる、 拘束提供システム。
  2. 【請求項2】 前記提供体の末端部は、前記拘束ベルトの前記コンタクト部を捕捉するための
    凹面を有する部分を備える、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  3. 【請求項3】 前記伸張用機構は、前記提供体が前記収納位置にあるとき前記拘束ベルトを退
    避用位置に寄せ、前記退避用位置における前記拘束ベルトの前記コンタクト部は
    、前記提供体の前記末端部の前部に位置する、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  4. 【請求項4】 前記伸張用機構は、第1の引っ張りリール及び第2の引っ張りリールを含み、
    前記第1の引っ張りリールは前記拘束ベルトの前記第1のセグメントに接続され
    ており、前記第2の引っ張りリールは前記拘束ベルトの前記第2のセグメントに
    接続されており、各々の前記引っ張りリールは、前記拘束ベルトが前記提供体の
    前記末端部から離れたとき前記拘束ベルトを前記退避用位置へと寄せるよう、対
    向して傾いた方向を向いている、 請求項3に記載の拘束提供システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の引っ張りリールの位置は、前記拘束ベルトの前記コンタクト部の位
    置が前記前記提供体の末端部に対し前記共直線の関係になるよう、前記第2の引
    っ張りリールに対し横方向に固定されている、 請求項4に記載の拘束提供システム。
  6. 【請求項6】 各前記引っ張りリールの一方に連係するボビンを更に含んでおり、前記ボビン
    は、前記拘束ベルトの前記コンタクト部と前記前記提供体の末端部との前記共直
    線の関係を維持し、前記拘束ベルトが前記退避用位置へと移動するとき、前記拘
    束ベルトを少なくとも一方の前記引っ張りリールへと導く、 請求項4に記載の拘束提供システム。
  7. 【請求項7】 少なくともいずれかの前記引っ張りリールを格納するための少なくとも1個の
    ハウジングを更に含んでおり、前記ハウジングには入口窓が形成されており、前
    記拘束ベルトは、前記退避用位置に移動するとき前記入口窓に入り、前記操作用
    位置に移動するとき前記入口窓を出る、 請求項4に記載の拘束提供システム。
  8. 【請求項8】 前記拘束ベルトの前記セグメントのうち少なくとも一方には止めボタンが形成
    されており、前記止めボタンは、前記窓が、前記ハウジングに格納される前記拘
    束ベルトのうち所定の長さ分のみを通すような所定のサイズを有している、 請求項7に記載の拘束提供システム。
  9. 【請求項9】 少なくとも1個の前記ハウジングは垂直方向に移動可能である、 請求項7に記載の拘束提供システム。
  10. 【請求項10】 前記第1の引っ張りリールは前記シートの背もたれ部分に位置しており、前記
    第2の引っ張りリールは前記シートの座席部分に位置している、 請求項4に記載の拘束提供システム。
  11. 【請求項11】 前記提供体、拘束ベルト及び伸張用機構は、単一の付属部品として前記乗物の
    シートに接続可能である、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  12. 【請求項12】 前記付属部品は横方向に移動可能である、 請求項11に記載の拘束提供システム。
  13. 【請求項13】 前記拘束ベルトにスライド可能に係合されるバックルを更に含む、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  14. 【請求項14】 前記拘束ベルトには、前記拘束ベルトの前記コンタクト部にバックルが固定的
    に接続されており、前記提供体が前記提供位置に移動したとき、前記拘束ベルト
    及び前記バックルが前記操作用位置に位置する、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  15. 【請求項15】 前記提供体は前記乗物のシートに接続されている、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  16. 【請求項16】 前記提供体は肘掛けである、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  17. 【請求項17】 前記提供体は可動アームである、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  18. 【請求項18】 前記シートの背もたれ部分に形成された溝と、 前記提供体に形成されたシャフトと、を更に備え、 前記シャフトは、前記溝にスライド可能に係合され、前記提供体が前記収納位
    置と前記提供位置との間で掃引動作をするように、前記提供体を前記乗物のシー
    トにピボット状に装着させる、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  19. 【請求項19】 前記シートの一部は、前記提供体が前記収納位置と前記提供位置との間を掃引
    動作をするとき前記末端部をガイドするような輪郭を有する部分を有している、 請求項18に記載の拘束提供システム。
  20. 【請求項20】 望遠鏡状に伸縮し、前記提供体にピボット状に装着された第1の端と前記乗物
    のシートにピボット状に装着された第2の端とを備えるレバーを更に備え、前記
    レバーは、前記提供体が前記収納位置にあるとき所定の第1の長さを有し、前記
    提供体が前記操作用位置にあるとき所定の第2の長さを有する、 請求項18に記載の拘束提供システム。
  21. 【請求項21】 前記提供体は、前記収納位置と前記提供位置との間で掃引動作をするように、
    前記乗物のシートにピボット状に装着されている、 請求項1に記載の拘束提供システム。
  22. 【請求項22】 前記提供体は、前記提供体が前記収納位置にあるとき折り畳まれるよう望遠鏡
    状に伸縮し、当該提供体の長さは、前記提供体が前記操作用位置にあるときの長
    さより実質的に短い所定の長さである、 請求項21に記載の拘束提供システム。
  23. 【請求項23】 乗物の乗員に拘束ベルトを提供するための拘束提供システムであって、 乗物のシートと、 前記乗物のシートに連係する末端部を備え、提供位置と収納位置との間で移動
    可能な提供体と、 伸張用機構に接続され、両者間にコンタクト部を有する第1及び第2のセグメ
    ントを有する拘束ベルトと、より構成され、前記伸張用機構は、前記提供体が前
    記収納位置にあるとき前記拘束ベルトを退避用位置に寄せ、少なくとも前記コン
    タクト部を前記前記提供体の末端部と共直線の関係になるように位置させ、前記
    提供体が前記提供位置にあるとき前記コンタクト部が前記提供体の末端部に捕捉
    されるようにすることにより、前記拘束ベルトを前記乗物の乗員にとり容易に利
    用可能となる操作用位置に位置させる、 拘束提供システム。
  24. 【請求項24】 前記伸張用機構は、第1の引っ張りリール及び第2の引っ張りリールを含み、
    前記第1の引っ張りリールは前記拘束ベルトの前記第1のセグメントに接続され
    ており、前記第2の引っ張りリールは前記拘束ベルトの前記第2のセグメントに
    接続されており、各々の前記引っ張りリールは、前記拘束ベルトが前記提供体の
    前記末端部から離れたとき前記拘束ベルトを前記退避用位置へと寄せるよう、対
    向して傾いた方向を向いている、 請求項23に記載の拘束提供システム。
  25. 【請求項25】 前記第1の引っ張りリールの位置は、前記拘束ベルトの前記コンタクト部の位
    置が前記前記提供体の末端部に対し前記共直線の関係になるよう、前記第2の引
    っ張りリールに対し横方向に固定されている、 請求項23に記載の拘束提供システム。
  26. 【請求項26】 各前記引っ張りリールの一方に連係するボビンを更に含んでおり、前記ボビン
    は、前記拘束ベルトの前記コンタクト部と前記前記提供体の末端部との前記共直
    線の関係を維持し、前記拘束ベルトが前記退避用位置へと移動するとき、前記拘
    束ベルトを少なくとも一方の前記引っ張りリールへと導く、 請求項25に記載の拘束提供システム。
  27. 【請求項27】 少なくともいずれかの前記引っ張りリールを格納するための少なくとも1個の
    ハウジングを更に含んでおり、前記ハウジングには入口窓が形成されており、前
    記拘束ベルトは、前記退避用位置に移動するとき前記入口窓に入り、前記操作用
    位置に移動するとき前記入口窓を出る、 請求項25に記載の拘束提供システム。
  28. 【請求項28】 前記提供体の末端部は、前記拘束ベルトの前記コンタクト部を捕捉するための
    凹面を有する部分を備える、 請求項23に記載の拘束提供システム。
  29. 【請求項29】 互いに接続され、第1の二端が前記提供体にスライド可能に装着され、第2の
    二端が前記乗物のシートにスライド可能に装着された、鋏状の1対のレバーを更
    に備え、 前記第1及び第2の二端は、前記提供体が前記収納位置にあるとき所定の第1
    の間隔をおいて離れており、前記第1の二端及び前記第2の二端は、前記提供体
    を前記操作用位置に移動させるため、互いの方に向かって所定の第2の距離スラ
    イドする、 請求項23に記載の拘束提供システム。
  30. 【請求項30】 前記提供体は、前記乗物のシートの一部より形成されている、 請求項28に記載の拘束提供システム。
  31. 【請求項31】 乗物の乗員に拘束ベルトを提供するための拘束提供システムであって、 乗物のシートと、 凹面を有する末端部を備え、前記乗物のシートに連係しており、提供位置と収
    納位置との間で移動可能であって、前記収納位置にあるとき前記乗物のシートの
    背もたれ部分と実質的に平行になるよう配置されている肘掛けと、 伸張用機構に接続され、両者間にコンタクト部を有する第1及び第2のセグメ
    ントと、前記コンタクト部に接続されたバックルと、を有する拘束ベルトと、よ
    り構成され、 前記伸張用機構は、第1の引っ張りリール及び第2の引っ張りリールを含み、
    前記第1の引っ張りリールは前記拘束ベルトの前記第1のセグメントに接続され
    ており、前記第2の引っ張りリールは前記拘束ベルトの前記第2のセグメントに
    接続されており、各々の前記引っ張りリールは、前記肘掛けが前記収納位置にあ
    るとき前記拘束ベルトを前記退避用位置へと寄せ、前記肘掛けが前記提供位置に
    あるとき少なくとも前記コンタクト部が前記凹面と共直線の関係になるように位
    置させることにより前記拘束ベルトを前記乗物の乗員にとり容易に利用可能とな
    る操作用位置に位置させるよう、対向して傾いた方向を向いている、 拘束提供システム。
  32. 【請求項32】 前記各引っ張りリールの一方に連係するボビンを更に含んでおり、前記ボビン
    は、前記拘束ベルトの前記コンタクト部と前記提供体の末端部との前記共直線の
    関係を維持し、前記拘束ベルトが前記退避用位置へと移動するとき、前記拘束ベ
    ルトを少なくとも一方の前記引っ張りリールへと導く、 請求項31に記載の拘束提供システム。
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