JP2002526212A - 吸入器 - Google Patents
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Abstract
Description
を送達するようカニスタを作動させるために使用する吸入器に使用される作動機
構に関する。
物のカニスタを保持している。公知の吸入器の多くは、カニスタを自動的に作動
させる作動機構を有するように設計されてきた。本発明は、そのような作動装置
を最適化することに関するものである。
応して稼動する。通常、呼吸作動性の吸入器は、カニスタの圧迫を付勢するため
に使用される作動力を有する弾性負荷要素に負荷をかけるための先行負荷機構を
含み、それはカニスタを圧迫しないよう弾性負荷要素を保持し前記作動力をその
ことによって蓄積するよう設計された制動機構と協働して行われる。薬物の送達
が必要となったとき、前記制動機構が使用者の吸入に反応してカニスタを圧迫す
るよう解除する。
構、例えば先行負荷機構が設置されていれば弾性負荷要素に、負荷をかける十分
な力を生み出すのが困難なことである。明らかに供給されるエネルギーは少なく
とも前記カニスタを作動させるのに必要なものでなければならず、実際には、ど
んな機構においてもエネルギーの消耗は不可避であるため、前記作動機構が設置
されているということは追加のエネルギーが必要であることを意味する。本発明
の第1の態様は、前記先行負荷機構に負荷をかけることを補助することにある。
タによって発生させるディスペンサを提供することであるかもしれないが、それ
にはモータの電源が切れたときに吸入器が作動を停止するという重大な欠点があ
る。このことは、投薬には非常に望ましくない。
るバルブ・ステムとを有し、前記バルブ・ステムから1回容量の薬物を送達する
ための前期本体部と前記バルブ・ステムとが共に圧縮されて作動する薬物のカニ
スタを保持するための収納部と; 前記収納部に対して動くことができ、前記収納部に保持されたカニスタの軸の
両側に対向して設置された2つの接触部材を手で押すことによって、カニスタを
圧迫するエネルギーを受け取るように設計された作動機構と; から成る吸入器が提供される。
記吸入器は負荷をかけることがはるかに容易になる。前記吸入器は片方の手のひ
らに保持され、前記2つの接触部材が親指とその他の指で押し下げられ得、その
ため容易に力をかけることができる。前記吸入器はテーブル等の表面に横たわら
せて、一方の接触部材をその表面に接しさせ、もう片方の接触部材を上方向に向
けることもでき、そうすると使用者が前記吸入器に体重をかけたり、同時に/ま
たは両手を使ったりして力をかけることが可能になる。
れている前記カニスタの軸に平行な方向の吸入器の最大長さよりも短いか、前記
本体部と前記バルブ・ステムを含んだ前記カニスタの全体の長さよりも短い。公
知の吸入器の多くは、カニスタの軸に沿って力をかけることにより弾性負荷要素
に負荷をかけるように設計されており、その場合には相対的に動かされるべき部
品の間に長い距離があり、通常はカニスタの軸に平行な方向での吸入器の長さで
あり、カニスタの全長よりも長い。このことが力をかけることを妨げるが、それ
は特に比較的小さい手をしている人にとっては両方の接触面をつかむのは難しい
からである。これに対し、本発明では可動部が互いにもっと近くにあることが可
能になり、そのためより操作しやすい。前記ボタンの末端の間の距離はカニスタ
の全長の95%、90%、85%、80%、または好ましくは75%よりも短い
。
は、前記カニスタを作動させるためにカニスタの本体部とバルブ・ステムとが相
対的に圧迫されたときの距離よりも長い。前記作動機構内でこのように連動させ
ることによって、カニスタを圧迫する接触部材にかけなければならない力の大き
さは、長い距離をまたいで力をかけるシステムと比べて低減させることができる
。なぜなら蓄積すべきエネルギーがどちらの場合も同じだからである。望ましく
は、2つの接触部材の変動幅の総計は、カニスタを圧迫する距離の2倍、3倍、
5倍、または好ましくは8倍または10倍である。
られた状態で蓄積される。そのため、本発明の第2の態様は、偶発的な稼動に抵
抗する制動機構を供給することにある。
性吸入器であって: マウスピースを形成し、薬物の1回用量を送達するように作動可能な薬物のカ
ニスタを保持するように設計された収納部と; 前記カニスタを作動させるために稼動されるように設計され、作動機構の稼動
を引き起こすためにマウスピースでの吸入によって動かされるよう設定されたピ
ボット状に取り付けられた制動翼板を含む作動機構であり、その制動翼板は誘発
部の質量の中心を通る軸を中心に回転するように取り付けられている作動機構と
; から成る呼吸作動性吸入器を提供する。
よる偶発的な誘発の可能性を減少させる。前記吸入器にかかるあらゆる力がピボ
ットを介して制動翼板に働きかけるが、本発明ではピボットが質量の中心でもあ
るので、この働きかけが制動翼板を回転させるようなトルクを発生させない。
気の流れによって動かされる制動翼板の軸から外側に向かって伸びる翼板部分、
及び前記翼板部分から前記制動翼板の軸の反対側に設置されるカウンタウェイト
部によって構成される。
きに必ず作動することが必須である。このことは、薬物の供給が使用者の健康ま
たは生命までも左右し得る緊急時には特に重要である。吸入によってもたらされ
る力は、カニスタを作動させるのに必要な力よりも比較的小さく、そのため、吸
入が実際に起こったときに誘発が確実に起こるようにしつつ、偶発的に誘発され
ることなく蓄積された作動力を確実に保持する制動機構のための構造を考案する
のは難しい技術的問題である。本発明の第3の態様は、このデザイン上の要求に
こたえるようにするものである。前記制動機構の部品を製造するために大きな許
容範囲でもってこの均衡を得る制動機構を提供することも望ましいであろう。
性吸入器であって: マウスピースを有し、薬物の1回用量をマウスピースからカニスタを圧迫する
ことによって送達するように作動可能な薬物のカニスタを保持するように設計さ
れた収納部と; カニスタを作動させるための作動機構であって: 負荷をかけられたときにカニスタの圧迫を付勢するように設計された要素であ
る作動力を有する弾性負荷要素に負荷をかけるための先行負荷機構と、 膝継手がカニスタを圧迫しないよう弾性負荷要素を保持するロック位置を有す
る膝継手、及び膝継手がカニスタを圧迫させるために弾性負荷要素を解除する折
り曲げられた位置へと膝継手を折り曲げるためにマウスピースでの吸入に反応す
る誘発部を含む制動機構であり、 その誘発部は、前記第1膝継手に接続された第2膝継手を含み、第2膝継手が
第1膝継手をそのロック位置に保持するロック位置を有し、マウスピースでの吸
入に反応して第1膝継手を折り曲げるために折り曲げた位置へと可動である制動
機構、 を含む作動機構と、から成る吸入器を提供する。
誘発の可能性を制限しつつ、吸入と同時に誘発するのを確実にする上述の設計上
の要求を満たすことが分かった。特に、第1膝継手は第2膝継手によって偶発的
な誘発に対抗してロックされた状態にしっかりと持ちこたえるが、対になった膝
継手は制動機構を解除しカニスタを作動させるために、使用者による吸入には積
極的に反応する。この効果は、機構の部品の比較的緩やかな許容範囲内で達成さ
れ得る。このことは、たとえ部品が長時間に渡って形成されても、吸入器の薬物
の送達または吸入を確実にする。
ちの1つがマウスピースでの吸入によって動かされる制動翼板である。このこと
によって制動機構は吸入に対して積極的に反応する。
筒部を圧迫する弾性負荷要素によって付勢されるピボット回転できるレバーを更
に含み、第1膝継手は前記弾性付勢要素を保持するための前記レバーに接続され
ている。前記カニスタを圧迫するためにレバーを使用することによって、前記カ
ニスタを圧迫する力と前記弾性付勢要素と前記ロック機構との間に、てこ作用が
発生する。このことが、先行負荷機構内の力が前記制動機構によって制御される
ことの補助となり、それによって制動機構の効果を高める。
いる部分よりも前記レバーのピボットから更に離れたところで前記レバーに接続
されている。
ている部分よりもピボットから更に離れたところで前記レバーに付勢している。
面を参照した非制限的な例示目的で以下に記述する。
手に握られた吸入器1の正面図と、吸入器の側面図とをそれぞれ表している。
を有する。収納上部3及び収納下部4は、薬物のカニスタ5及び1回用量の薬物
を送達するカニスタ5を作動するよう稼動できる作動機構6を収容する空間を形
成するために中空である外壁を有する。
れた対向する側壁7を有する。収納下部3は、収納上部3の側壁7にぴったり嵌
る対向する側壁11と収納上部3の後壁9にぴったり嵌る湾曲した裏壁12とを
有する。裏壁12と9はともに、図1に示されるように使用者の掌で持ち易い湾
曲面を形成している。マウスピース13は収納下部4から突出し、図2に示され
るように開けられるように収納下部材4にヒンジ式に取り付けられたキャップ1
4で保護されてもよい。
ウスピース13に隣接した収納部2の表面に通気孔を形成するために開いている
。通気孔15は、収納部2の外壁の一部分を形成するよう収納上部3の前壁8に
ぴったり嵌り込む閉鎖要素16により閉鎖されている。
せるよう連結部17により連結されている。
して交換し得る。
に共に圧迫することができる円筒状本体部18とバルブ・ステム19とから成る
。このカニスタは、カニスタ5の本体部18から一定量の薬物を受け入れる計量
チャンバを含む従来の型であり、その薬物量は本体部18に対してバルブ・ステ
ム19が圧迫されることでバルブ・ステム19から計量された1回用量として送
達される。バルブ・ステム19は、計量チャンバに補充するため、圧迫した後に
カニスタ5をリセットするために外側に僅かに付勢されている。バルブ・ステム
19は、バルブ・ステム19から送達された薬物の1回用量がマウスピース13
を通って吸入器1から出るよう方向付けるために取り付けられたノズル・ブロッ
ク20に受け止められる。
ば21によりカニスタ5に連結されている。つば21は閉鎖要素16に恒久的に
固定されており、それと一体であり得る。図4に示されるようにつば21はカニ
スタ5のネック部22により抑えられているので、閉鎖要素16はカニスタ5と
共に取り外され交換される。カニスタ5及びつば21は、カニスタ5の軸に沿っ
て少し相対運動をする。このようにして、ステム19が吸入器に1に対してノズ
ル・ブロック20中で固定され、つば21も吸入器1の収納部2の一部として嵌
り込んでいる閉鎖要素16により固定されている場合には、バルブ・ステム19
に向かってカニスタ本体部18が圧迫されることによりカニスタが作動される。
れぞれ側面図及び断面図を示している。つば23は、U型の切り抜き部26で円
筒部24中に形成された突出部25により、カニスタ本体部18のネック部22
に保持される円筒部24を含む。円筒部24は、バルブ・ステム19を保護する
ために、カニスタ本体部18の末端部を越えて延びている拡張部27を有する。
拡張部27は、つば23の円筒部24の他の部分よりも直径が小さい。
た2つの破線部28で構成された壊れやすい部分を含んで形成され、カニスタ5
から閉鎖要素16を取り外すための力がかかると、つば21あるいは23の他の
部分よりも優先的に壊されるようになっている。カニスタ5を取り外すことがで
きるよう破線部28が壊され、あるいは少なくとも変形された後は、つば21あ
るいは23は別のカニスタに連結できなくなる。
類の表示がなされている。その表示は、印刷情報、エンボスされたあるいは打ち
込まれた模様、あるいは閉鎖要素16の色であってもよい。
納上部3及び収納下部4並びに閉鎖要素16により形成される収納部の外壁は互
いを密閉し、マウスピース13から収納部2を通って吸気開口部29まで延びて
いる通気路を構成する閉鎖された空間を確定している。マウスピース13での吸
入により吸気開口部29を通って空気が引き入れられ、収納部2に収納されたカ
ニスタ5及び作動機構6の周囲の前記通気路を通る。作動機構6(下記に詳細を
記述)は、収納上部4内に設置された制動機(trigger)を有し、その制動機は
通気路を通る空気の流れに反応してカニスタ5を作動させる作動機構6を始動さ
せる。
らば、図2Aに示されるように通気孔15は開いたままである。その結果、使用
者がマウスピース13で吸入すると、通気孔15を通る流れの抵抗は、吸気開口
部29から通気孔15より上部の通気路の他の部分を通る流れの抵抗よりもはる
かに小さくなる。従って、通気孔15はマウスピースを通る流れのほとんどを通
気させるので、収納上部中の通気路の他の部分を通る流れは減少する。マウスピ
ース13と前記制動機との間の収納部内部にある通気路に通気孔15を配置する
ことにより、制動機を通る空気の流れが減少する。制動機での流れを制動機を稼
動するのに必要とされる閾値以下に減らし、作動機構6の稼動を阻止するように
通気孔15は位置決めおよび寸法決めされる。通気孔15が十分に流れを通気さ
せることを確実にするのを補助するために、通気孔15にはより大きな開口領域
が備えられるので、吸気開口部29よりも流れの抵抗性は小さくなる。通気孔1
5は、作動機構が予想される最大吸入を超えるレベルで、例えば標準的な吸入の
流動速度の少なくとも8倍の吸入で、マウスピース13を通る流れによっても稼
動されないように寸法決めされる。作動機構6の制動機構は、設計者によって選
定された標準の吸入により引き起こされる流れを考慮して設計される。
〜9に示されている。図7〜9に示されている要素は、収納部2に収容されてい
るが、分かりやすいように独立させて示されている。カニスタ5は、マウスピー
ス13に連結されているノズル・ブロック20’中のバルブ・ステム19で保持
されており、両方とも収納下部4に対して固定されている。ノズル・ブロック2
0’は図3および4に示されるノズル・ブロック20とは少し異なる形態をして
いるが、同じ機能を果たす。収納上部3に固定され、収納部2内でカニスタ本体
部18が軸運動できるようにカニスタ本体部18の円筒状表面に係合している湾
曲した内表面を有するガイド・ブロック30によって、カニスタ5の本体部18
が支持されている。1回用量の薬物を送達するために、作動機構6はノズル・ブ
ロック20に保持されているバルブ・ステム19に対してカニスタ本体部18を
圧迫するよう作動する。
かけるための先行負荷機構を含む。前記先行負荷機構は、負荷用ばね31のコイ
ルを巻き付けられたシャフト32で構成される負荷部材を含む。前記シャフトは
カニスタ本体部18の円柱軸80に平行な方向に延び、移動可能である。負荷部
材のシャフト32は拡大ヘッド部33を有する。
タン34aと34bが、収納部2内に保持されているカニスタ5の軸80を挟む
ようにして収納上部3の側壁に向かい合って取り付けられている。ボタン34は
図1で分かるように、カニスタ5の軸80に対してほぼ直角の方向に手で押し込
むことができるので、ボタンを親指と他の指とで握り動かすことが容易である。
図1で図示されるボタン34の押す前の末端の間の距離は、容器の軸に沿った(
図1では垂直方向の)吸入器の長さよりも短く、本体部18とバルブ・ステム1
9を含んだカニスタ5の全体の長さよりも短い。このことが人間工学的な使い心
地を改善し、カニスタの長さ方向に沿って力を入れることによって負荷をかけら
れる吸入器よりも負荷をかけやすくする。
に固有な連動の結果として、両ボタンの変動幅の総計は、カニスタ5の本体部1
8とバルブ・ステム19とが相対的に圧迫されたときの距離よりも長い。
10に図示された配置によって負荷部材32及び負荷ばね31に負荷をかける。
ねじりばね35a及び35bは、負荷部材32の拡大ヘッド部33とボタン34
のそれぞれに係合して、ボタン34にかけられた横向きの力を負荷部材のシャフ
ト32の軸に沿った下向きの力に変換する。
1に示されている。これは、継手の上端部37で収納上部3に、下端部38で負
荷部材32の拡大ヘッド部33に、そして中間の継手39aと39bでそれぞれ
ボタン34aと34に固定されているダブル膝継手36から成る。
含む。レバー40は、レバーから延びている1対のアーム43及び44によって
、ピボット41の近くでカニスタ本体部18と接触する平たんなカニスタ係合部
42を有する。一方のアーム43は、負荷用ばね31が負荷をかけられたとき、
カニスタ係合部42によってカニスタ5と連結されているレバー40によりカニ
スタの圧迫を付勢するように負荷用ばね31に係合されている。負荷用ばね31
は、カニスタ係合部42よりもピボット41から更に離れているので、負荷をか
けられた作動力とカニスタ5にかけられる力との間でてこ作用をもたらす。アー
ム43は、負荷部材のシャフト32が通って延びている穴を有する。レバー43
の他方のアーム44は、レバー40が横方向にずれるのを防ぐために別のシャフ
ト78が通って延びている同様の穴を有する。
ようレバー40を保持し、そしてマウスピースでの吸入に応じてレバー40を解
除する制動機構を更に含む。制動機構は以下のように構成されている。
結部46及び47を有する第1膝継手45を含む。上の連結部46は、ピボット
48によりレバー40のアーム43及び44の両方にピボット状に連結されてい
る。下の連結部47は、ピボット49で収納上部3にピボット状に連結されてい
る。
この位置ではカニスタ5の圧迫をしないようレバー40を保持する。第1膝継手
45のロック位置では、中央ピボット50は、連結部46及び47の両端のピボ
ット48及び49とほぼ一直線に並んでいる。第1膝継手45がカニスタ係合部
42よりも更にピボット41から離れた位置でレバーに連結されているので、第
1膝継手によりもたらされるロックする力とカニスタ5にかけられる力との間で
てこ作用がもたらされる。このてこ作用により制動機構のロック及び始動作用が
増強される。
れている連結部52及び53を有する第2膝継手51を含む。第2膝継手51の
1つの連結部57は、ピボット55によって収納上部3にピボット状に接続され
ており、横方向に延びているため、そこを流れる空気で動く制動翼板を構成する
。制動翼板52は、前記横方向に延びている表面からピボット55の反対側に固
定されているカウンタウェイト79(図7のみに図示されている)を有している
。前記カウンタウェイトは前記制動翼板の平衡を保っているため、その質量の中
心はピボット55の軸上に位置している。
間の制動翼板52から第1膝継手45の上部連結部46に向かって延びており、
そこでピボット56によってピボット状に接続されている。
手51のロック位置では、中央ピボット54はピボット55及び56、及び連結
部52及び53とほぼ一直線上に並ぶ。
第3膝継手57は中央ピボット60によって互いにピボット状に接続されている
上部連結部58及び下部連結部59から成る。上部連結部58は、第1膝継手4
5と共に、ピボット49によって収納上部3にピボット状に接続されている。下
部連結部59は、ピボット61によって負荷部材シャフト32にピボット状に接
続されている。第3膝継手57は、図7〜9に図示されているようにロック位置
を有しており、そこでは負荷部材シャフト32が図7に図示したような負荷位置
に保持されている。第3膝継手57のロック位置において、中央ピボット60は
連結部58及び59の端部にあるピボット48及び61と一直線上に並んでいる
。第3膝継手57も、収納上部3に接続された付勢ばね67によってそのロック
位置へと付勢される。そのため、第3膝継手は、カニスタ5を圧迫するためにレ
バー40が最大限までに動いた後にばね31とレバー40を介して圧迫された状
態にあるカニスタを保持するロック要素を構成する。
シャフト32上に搭載される解除部材62を含む。解除部材62は、シャフト3
2から突き出て解除部材62に形成された溝64に嵌め込められたピン63によ
って決まる限界点の間をシャフト32に沿って移動することができる。タイマー
ばね65、即ちシャフト32に巻き付くコイルは、レバー40のアーム43と解
除部材62との間に接続される。図7ではタイマーばね65は伸びた状態にあり
、カニスタ5を圧迫するためにレバー40を動かすことによって負荷をかけられ
たときに解除部材62を付勢するために設置されている。
表されている)、解除部材62がシャフト32を下がったときに第3膝継手57
の下部連結部59に係合する。このように突出部56が第3膝継手57に係合す
ることで、膝継手57が付勢ばね67に抗して移動し、第3膝継手57を折り曲
げて第3膝継手57のロック作用を解除する。
移動させるためにシャフト32と収納上部3の間で動くリセットばね68によっ
て上に向かって付勢される。
収納上部3に固定されたステータ70、及びロータ71とステータ70の間に提
供される粘性流体を介して回転するロータ71から成る。ロータ71は解除部材
62に接続されている歯状のラック72によって動かされる。
いろな部分を図示した図13〜16を引用しつつ、以下に記述する。
伸びている中立的な状態を表している。この状態においては、第1膝継手45及
び第2膝継手51は双方ともロック位置にある。タイマーばね65及びリセット
ばね68は伸びている。
と下方向に移動し、カニスタ5の負荷ばね31を負荷をかけるが、そのため負荷
ばね31はカニスタ5を圧迫するようにレバー40を付勢する。しかし、第1膝
継手45は、カニスタ5を圧迫しないようにレバー40を保持するロック位置に
ある。ロック位置にある第2膝継手51によって、第1膝継手45がそのロック
位置で保持される。
かり、第3膝継手57をばね67に支持されるそのロック位置に移行させる。図
14に図示されたこの負荷状態においては、吸入器1は1回用量の薬物を送達す
る準備ができた状態になっている。
ピース13までの収納部2の内部に形成されている通気路に空気の流れが発生す
る。この空気の流れが第2膝継手51の制動羽根55に働きかけ、収納部2内の
流れによって発生した圧力低下のために、第2膝継手51が折り曲がっている図
15に図示された位置まで、上方向に移動させる。これによって、第1膝継手4
5は図15に図示されている折り曲がった状態に至るまで折り曲がり、そのため
にレバー40が解除され、負荷ばね31の付勢によりカニスタ5を圧迫すること
を可能にする。
にロックされたままである。このことでカニスタがばね31及びレバー40に作
動されるシャフト32によって圧迫状態で保持され、ばね31のばね力はカニス
タ5の内部リセット付勢力をはるかに越えている。
ってタイマーばね65が解除部材62を下方向に付勢させる。解除部材62の動
きは減衰要素69の減衰動作によって遅らされる。解除要素62の突出部66は
、カニスタ5の作動後に予め決められた時間が経過した後、第3膝継手57に係
合する。この時間はタイマーばね65の強度及び減衰要素69の減衰特性によっ
て決定され、カニスタ5から1回用量の薬物を全て送達するために少なくとも1
00msまたは200ms、最高で1000msまたは5000msである。こ
の係合が第3膝継手57を図16で図示したような折り曲がった状態まで折り曲
がらせる。続いて、リセットばね68が負荷部材シャフト32を図13に図示し
た中立的な状態まで上方向に移動させる。同時にシャフト32が解除部材62を
押し上げるが、シャフト自体は減衰要素69によって減衰されたままなので、リ
セット動作は減衰している。
らす。1つは、カニスタ自体をリセット可能にすることである。もう1つは、第
1膝継手45及び第2膝継手51をまっすぐにし、それらを図13に図示した作
動機構の中立的な状態のロック位置まで戻すことである。負荷ばね31及びタイ
マーばね65は負荷をかけられる前の状態であり、リセット動作に対しては働き
かけないので、リセットばね68は摩擦や部品の重量に耐えさえすればよい。
ときは吸入器から出っ張っており、収納上部3の側壁と同一平面になるところま
で押し下げられる。従って、押す前のボタンの末端の間の距離は、カニスタ5の
軸80と平行な方向の吸入器1の最大長さより短く、本体部18及びバルブ・ス
テム19を含むカニスタ5の全体の長さよりも短い。また、2つのボタン34が
互いの方向に移動したときの変動幅は、カニスタ5の本体部18とバルブ・ステ
ム19とが相対的に圧迫されたときの距離よりも長い。これは、カニスタ係合部
42よりも更にピボット41から離れた地点でレバー40に係合した負荷ばね3
1によって得られるてこ作用で達成されるものである。
で置かれるべき位置、使用者の肺、及び投薬方法により異なる。細かい霧の状態
で吸入され肺までそのまま運び込まれる薬もあれば、その人の口内で液が噴出さ
れたように吸入される薬もある。このような異なったタイプの薬には異なったタ
イプの吸入が必要であり、そのため異なった吸入の流れや使用者の異なった動き
が必要である。
なった形にすることによって、いくつかの異なったタイプの薬を使用するために
いくつかの異なった吸入器をそれぞれに適用することが可能である。例えば、考
えられる異なった形が図1に点線で図示されている。従って、様々な形をした閉
鎖要素を有するカニスタが、専ら適合する形をした通気孔を有する吸入器と共に
のみ使用される。形が異なっていると、適合する通気孔を有する吸入器に閉鎖要
素が取り付けられることが回避され得る。そうでなければ、制動機構の操作を妨
げるに十分な流れを残りの開口部が通すように異なった形状の通気孔を有する吸
入器の通気孔を、前記閉鎖要素が閉鎖することができない。
。
る。
る。
る。
る。
る。
動機構、7…側壁、8…前壁、9…裏壁、10…頂壁、11…側壁、12…裏壁
、13…マウスピース、14…キャップ、15…通気孔、16…閉鎖要素、17
…連結部、18…本体部、19…バルブ・ステム、20…ノズル・ブロック、2
1…つば、22…ネック部、23…代替つば、24…円筒部、25…突出部、2
6…切り抜き部、27…拡張部、28…破線部、29…吸気開口部、30…ガイ
ド・ブロック、31…負荷用ばね、32…シャフト、33…拡大ヘッド部、34
…ボタン、35…ねじりばね、36…ダブル膝継手、37…上端部、38…下端
部、39…継手、40…レバー、41…ピボット、42…カニスタ係合部、43
…アーム、44…アーム、45…第1膝継手、46…連結部、47…連結部、4
8…ピボット、49…ピボット、50…中央ピボット、51…第2膝継手、52
…連結部、53…連結部、54…中央ピボット、55…ピボット、56…ピボッ
ト、57…第3膝継手、58…連結部、59…連結部、60…中央ピボット、6
1…ピボット、62…解除部材、63…ピン、64…溝、65…タイマーばね、
66…突出部、67…付勢ばね、68…リセットばね、69…減衰要素、70…
ステータ、71…ロータ、72…ラック、78…シャフト、79…カウンタウェ
イト、80…円柱軸。
Claims (14)
- 【請求項1】 吸入により薬物を送達するための吸入器であって、 円筒形の本体部と、予め定められた方向に向けられた前記本体部の円筒軸にあ
るバルブ・ステムとを有し、前記バルブ・ステムから1回容量の薬物を送達する
ための前期本体部と前記バルブ・ステムとが共に圧縮されて作動する薬物のカニ
スタを保持するための収納部と; 前記収納部に対して動くことができ、前記収納部に保持されたカニスタの軸の
両側に対向して設置された2つの接触部材を手で押すことによって、カニスタを
圧迫するエネルギーを受け取るように設計された作動機構と; から成る吸入器。 - 【請求項2】 前記接触部材の押す前の末端の間の距離は、前記収納部に保
持されている前記カニスタの軸に平行な方向の吸入器の最大長さよりも短い、請
求項1に記載の吸入器。 - 【請求項3】 前記接触部材の押す前の末端の間の距離は、前記本体部と前
記バルブ・ステムを含んだ前記カニスタの全体の長さよりも短い、請求項1に記
載の吸入器。 - 【請求項4】 前記2つの接触部材が互いの方向へ移動したときの変動幅の
総計は、前記カニスタを作動させるためにカニスタの本体部とバルブ・ステムと
が相対的に圧迫されたときの距離よりも長い、請求項1〜3のいずれか一に記載
の吸入器。 - 【請求項5】 前記接触部材は、押す前は収納部から突出しているボタンで
ある、請求項1〜4のいずれか一に記載の吸入器。 - 【請求項6】 前記作動機構は、上述の接触部材の圧迫により作動力を有す
る弾性負荷要素に負荷をかけるように設計された先行負荷機構を含み、前記弾性
負荷要素は負荷がかけられたときに前記カニスタの圧迫を付勢するよう設計され
ており、 前記カニスタを圧迫しないよう前記弾性負荷要素を保持し、カニスタを圧迫す
るために制御機構を解除するよう設計された制御機構を含む、 請求項1〜5のいずれか一に記載の吸入器。 - 【請求項7】 吸入によって薬物の送達をするための呼吸作動性吸入器であ
って: マウスピースを形成し、薬物の1回用量を送達するように作動可能な薬物のカ
ニスタを保持するように設計された収納部と; 前記カニスタを作動させるために稼動されるように設計され、作動機構の稼動
を引き起こすためにマウスピースでの吸入によって動かされるよう設定されたピ
ボット状に取り付けられた制動翼板を含む作動機構であり、その制動翼板は誘発
部の質量の中心を通る軸を中心に回転するように取り付けられている作動機構と
; から成る呼吸作動性吸入器。 - 【請求項8】 前記制動翼板が、前記マウスピースでの吸入によって起きた
空気の流れによって動かされる制動翼板の軸から外側に向かって伸びる翼板部分
、及び前記翼板部分から前記制動翼板の軸の反対側に設置されるカウンタウェイ
ト部によって構成される、請求項7に記載の吸入器。 - 【請求項9】 吸入によって薬物の送達をするための呼吸作動性吸入器であ
って: マウスピースを有し、薬物の1回用量をマウスピースからカニスタを圧迫する
ことによって送達するように作動可能な薬物のカニスタを保持するように設計さ
れた収納部と; カニスタを作動させるための作動機構であって: 負荷をかけられたときにカニスタの圧迫を付勢するように設計された要素であ
る作動力を有する弾性負荷要素に負荷をかけるための先行負荷機構と、 膝継手がカニスタを圧迫しないよう前記弾性負荷要素を保持するロック位置を
有する膝継手、及び膝継手がカニスタを圧迫させるために弾性負荷要素を解除す
る折り曲げられた位置へと膝継手を折り曲げるためにマウスピースでの吸入に反
応する誘発部を含む制動機構であり、 その誘発部は、前記の第1膝継手に接続された第2膝継手を含み、第2膝継手
が第1膝継手をそのロック位置に保持するロック位置を有し、マウスピースでの
吸入に反応して第1膝継手を折り曲げるために折り曲げた位置へと可動である制
動機構、 を含む作動機構と、から成る吸入器。 - 【請求項10】 前記第2膝継手は複数の連結部を有しており、少なくとも
そのうちの1つがマウスピースでの吸入によって動かされる制動翼板である、請
求項9に記載の吸入器。 - 【請求項11】 前記先行負荷機構は、カニスタに結合されている部分によ
って円筒部を圧迫する弾性負荷要素によって付勢されるピボット回転できるレバ
ーを更に含み、前記第1膝継手は前記弾性付勢要素を保持するための前記レバー
に接続されている、請求項9または10のいずれか一に記載の吸入器。 - 【請求項12】 前記第1膝継手は、前記レバーが前記カニスタに結合され
ている部分よりも前記レバーのピボットから更に離れたところで前記レバーに接
続されている、請求項11に記載の吸入器。 - 【請求項13】 前記弾性負荷要素は、前記レバーが前記カニスタに結合さ
れている部分よりもピボットから更に離れたところで前記レバーに付勢している
、請求項11または12のいずれか一に記載の吸入器。 - 【請求項14】 ピボット状の前記レバーが、前記カニスタに接続している
部分によってカニスタに結合されている、請求項11から13のいずれか一に記
載の吸入器。
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