JP2002525346A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項１】 望ましくない水が少なくとも副生成物として存在する化学反応による生成物の製造のための改良連続方法であって、当該方法が望ましくない水を化学反応の残渣から連続除去することを含み、改良点が、（１）化学反応からの水を含む反応体残渣を、不活性な本質的に気体状の凝縮性ストリッピング剤と接触させる工程、（２）反応体残渣から成る本質的に脱水した液相と気体状ストリッピング剤／水リッチ相とをストリッピング剤接触工程から回収する工程、（３）ストリッピング剤／水リッチ相を除去する工程、（４）ストリッピング剤／水リッチガス相を凝縮して、ストリッピング剤リッチ相と水リッチ相との２つの非混和性相を形成する工程、（５）ストリッピング剤リッチ相と水リッチ相とを分離する工程、（６）ストリッピング剤相をストリッピング工程１にリサイクルする工程、及び（７）本質的に脱水した反応体液体残渣の少なくとも過半量を化学反応にリサイクルする工程、を含み、不活性ストリッピング剤が、（１）水除去相中又は反応工程にリサイクルされる脱水液体中で望ましくない反応を引き起こすことがなく、（２）ストリッピング剤を含む成分の凝固温度よりも高い温度で凝縮性であり、（３）液相中で水と本質的に非混和性であり、しかも（４）ストリッピング工程における操作温度及び圧力で実質的に気体状である、方法。
【請求項２】 前記化学反応が有機ヒドロキシル化合物を触媒存在下で一酸化炭素及び酸素と酸化反応させることによって有機カーボネートを製造するものである、請求項１記載の方法。
【請求項３】 前記ストリッピング剤をストリッピング工程にリサイクルする前に乾燥させる、請求項１記載の方法。
【請求項４】 脱水した反応体液体残渣の少量を当該方法から除去し、脱水した有機カーボネートを含む液体残渣の精製によって有機カーボネートを回収する、請求項２記載の方法。
【請求項５】 前記有機カーボネートがカーボネートエステルである、請求項２記載の方法。
【請求項６】 前記カーボネートエステルがジアリールカーボネートである、請求項４記載の方法。
【請求項７】 前記ジアリールカーボネートエステルがジフェニルカーボネートである、請求項６記載の方法。
【請求項８】 （１）芳香族ヒドロキシ化合物を触媒の存在下で一酸化炭素及び酸素と反応させて有機ヒドロキシル化合物を製造する工程、（２）工程（１）の反応生成物をストリッピングカラムに供給する工程、（３）ストリッピングカラムにおいて、工程１の反応残渣を、使用温度及び圧力で実質的に気体状である不活性な凝縮性水ストリッピング剤と接触させて、脱水した液相と気体状ストリッピング剤／水相を形成させる工程、（４）脱水した液相と、気体状ストリッピング剤／水リッチ相とを分離する工程、（５）ストリッピング剤／水リッチ相を凝縮して、一方がストリッピング剤リッチ相からなり、他方が水リッチ相となる２つの非混和性液相を形成する工程、（６）工程５におけるストリッピング剤相を分離して、ストリッピング工程にリサイクルする工程、（７）反応工程１に工程３の脱水した液相の過半量をリサイクルする工程、及び（９）工程３の脱水した液相の少量を分離して有機カーボネートを更に回収する工程、を含む請求項１記載の方法。
【請求項９】 ストリッピング剤がｎ−ペンタンである、請求項８記載の方法。
【請求項１０】 有機ヒドロキシル化合物の製造のための反応が３０〜２００℃の温度及び０．１〜１５ＭＰａの圧力であり、水ストリッピング工程が０．０１〜２ＭＰａの圧力及び１００℃未満の温度である、請求項９記載の方法。
【請求項１１】 水ストリッピング工程において、少なくとも７５質量％の水を除去する、請求項９記載の方法。
【請求項１２】 少なくとも９５質量％の水を除去する、請求項１１記載の方法。
【請求項１３】 凝縮したストリッピング剤をストリッピング工程にリサイクルする前に蒸留によって更に低い水分量に乾燥する、請求項８記載の方法。
【請求項１４】 本質的に脱水した液相の少量を蒸留して有機カーボネートを回収する、請求項８記載の方法。
【請求項１５】 有機カーボネートがジフェニルカーボネートである、請求項１４記載の方法。